JP2001091411A - 四輪駆動車台上試験における前後軸負荷制御方式 - Google Patents
四輪駆動車台上試験における前後軸負荷制御方式Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 4WD車台上試験での前後軸負荷配分率の制
御精度を向上させる。 【解決手段】 試験台上の車両の各タイヤ9にパルス発
生器PPを設け速度検出部24によりタイヤ速度を検出
し、演算部12で各軸の各平均速度を求め、演算部12
で前後軸平均速度を求め、この平均速度を基に走行抵抗
指令発生部11で走行抵抗指令を作成し、トルク偏差が
なくなるように前,後輪側のトルク制御部21で動力計
4を走行抵抗制御する。また、前,後軸の各平均速度の
差を演算部14で求め、この差速度に基づいて前,後輪
側動力計4を同期させる電流指令を作り、後輪側電流制
御部22への指令の極性を変換器15で変換させ、前,
後輪側の電流制御部22により動力計2を制御する。走
行抵抗制御及び同期制御にローラ速度を用いずにタイヤ
速度を用いているので、前後軸負荷分担比率の制御精度
が向上する。
御精度を向上させる。 【解決手段】 試験台上の車両の各タイヤ9にパルス発
生器PPを設け速度検出部24によりタイヤ速度を検出
し、演算部12で各軸の各平均速度を求め、演算部12
で前後軸平均速度を求め、この平均速度を基に走行抵抗
指令発生部11で走行抵抗指令を作成し、トルク偏差が
なくなるように前,後輪側のトルク制御部21で動力計
4を走行抵抗制御する。また、前,後軸の各平均速度の
差を演算部14で求め、この差速度に基づいて前,後輪
側動力計4を同期させる電流指令を作り、後輪側電流制
御部22への指令の極性を変換器15で変換させ、前,
後輪側の電流制御部22により動力計2を制御する。走
行抵抗制御及び同期制御にローラ速度を用いずにタイヤ
速度を用いているので、前後軸負荷分担比率の制御精度
が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、四輪駆動車試験
用シャシーダイナモメータにおける前後軸負荷制御方式
に関するものである。
用シャシーダイナモメータにおける前後軸負荷制御方式
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動(4WD)の車両4WD方式と
しては次の種類のものがある。 1)パートタイム4WD:4輪駆動と、2輪駆動(前軸
2輪、または後軸2輪)とを選択切り替えするもの。
しては次の種類のものがある。 1)パートタイム4WD:4輪駆動と、2輪駆動(前軸
2輪、または後軸2輪)とを選択切り替えするもの。
【0003】4WD時には、前後の駆動力配分は動的荷
重配分に比例する。 2)フルタイム4WD:常時4WDにて走行するもので
あり、前後軸への駆動力配分方法により、次のように分
けられる。
重配分に比例する。 2)フルタイム4WD:常時4WDにて走行するもので
あり、前後軸への駆動力配分方法により、次のように分
けられる。
【0004】配分比率一定方式 前後軸の回転速度差により配分比率を変える方式。
【0005】走行状態や路面状況に応じ、電子制御に
より配分比率を変える方式。 3)パッシブ4WD:車両前後輪に回転差が無いときは
2WDで走行し、差回転が生じたときに4WDとするも
の。
より配分比率を変える方式。 3)パッシブ4WD:車両前後輪に回転差が無いときは
2WDで走行し、差回転が生じたときに4WDとするも
の。
【0006】図4に4WD駆動車試験用シャシーダイナ
モメータの機械構成図を示す。この試験装置の前軸と後
軸は機械的に独立であり、車両の前,後輪を介して結合
される。なお図4は車の左側面のみを示しており、右側
は省略しているが、実際は右側のタイヤとこれを受ける
ローラがあり、右ローラは左ローラに結合されている。
モメータの機械構成図を示す。この試験装置の前軸と後
軸は機械的に独立であり、車両の前,後輪を介して結合
される。なお図4は車の左側面のみを示しており、右側
は省略しているが、実際は右側のタイヤとこれを受ける
ローラがあり、右ローラは左ローラに結合されている。
【0007】次にこの制御系統図の例を図5,図6に示
す。この制御系は、図4の試験装置側の動力計2F,2R
とフライホイール3F,3Rが4WD車8に対し、実際に
路上走行したときと同等の負荷を与えるよう制御(走行
抵抗制御)する。即ち、動力計により定常走行抵抗を吸
収し、フライホイールにより加減速走行抵抗を吸収す
る。なお実際の場合はこの他に、機械損失補償回路、電
気慣性制御他が付属されることが多いが、本発明の本質
とは関係ないため、省略する。
す。この制御系は、図4の試験装置側の動力計2F,2R
とフライホイール3F,3Rが4WD車8に対し、実際に
路上走行したときと同等の負荷を与えるよう制御(走行
抵抗制御)する。即ち、動力計により定常走行抵抗を吸
収し、フライホイールにより加減速走行抵抗を吸収す
る。なお実際の場合はこの他に、機械損失補償回路、電
気慣性制御他が付属されることが多いが、本発明の本質
とは関係ないため、省略する。
【0008】図5の制御系は、上記配分比率一定方式の
フルタイム4WD車両に対するもので、車両側の駆動力
前後配分比率が一定(1/2)のため、前後軸の動力計
2F,2Rの負荷吸収量も、車両全体の走行抵抗を定比率
(1/2)で分担するように、走行抵抗指令発生部11
からの走行抵抗指令を比率設定器18および加算器19
により定比率(1/2)としてトルク制御部21Fおよ
び21Rへの走行抵抗指令としてトルク制御している。
フルタイム4WD車両に対するもので、車両側の駆動力
前後配分比率が一定(1/2)のため、前後軸の動力計
2F,2Rの負荷吸収量も、車両全体の走行抵抗を定比率
(1/2)で分担するように、走行抵抗指令発生部11
からの走行抵抗指令を比率設定器18および加算器19
により定比率(1/2)としてトルク制御部21Fおよ
び21Rへの走行抵抗指令としてトルク制御している。
【0009】走行抵抗指令発生部11は速度検出部24
F,24Rの速度検出値から前後平均車速演算部12で求
めた前後平均速度に基づいて走行抵抗指令を発生する。
F,24Rの速度検出値から前後平均車速演算部12で求
めた前後平均速度に基づいて走行抵抗指令を発生する。
【0010】また、図6の制御系は、上記車両側の駆動
力配分比率が運転中に変化する4WD車両に対応するも
ので、車両の走行抵抗は2台の動力計2F,2Rで分担し
て吸収されるが、その配分は前後のローラ1F,1Rの速
度差が路上走行時の前後軸速度差と等しくなるようにす
るものであり、平坦路定常走行時は速度差は零となる。
これは、車両路上走行時の駆動力配分が前後車の回転速
度差に影響を大きく受けるためであり、これをシャシー
ダイナモメータ上で再現すれば、結果的に車両の駆動力
配分も再現することができる。
力配分比率が運転中に変化する4WD車両に対応するも
ので、車両の走行抵抗は2台の動力計2F,2Rで分担し
て吸収されるが、その配分は前後のローラ1F,1Rの速
度差が路上走行時の前後軸速度差と等しくなるようにす
るものであり、平坦路定常走行時は速度差は零となる。
これは、車両路上走行時の駆動力配分が前後車の回転速
度差に影響を大きく受けるためであり、これをシャシー
ダイナモメータ上で再現すれば、結果的に車両の駆動力
配分も再現することができる。
【0011】図6では、トルク制御部21F,21Rは走
行抵抗指令発生部11からの指令とトルク検出部2
3F,23Rからのトルク検出を加算器16で加算したト
ルク検出の和との偏差をPI演算する。差速度演算部1
4は速度検出部24F,24Rからの速度検出の差を演算
し、前後同期制御部13はこの速度差に応じた前後同期
制御の電流指令とこの信号を極性反転回路15で反転さ
れた電流指令をトルク制御部21F,21Rから出力され
る電流指令に加えて駆動力配分を再現させる。
行抵抗指令発生部11からの指令とトルク検出部2
3F,23Rからのトルク検出を加算器16で加算したト
ルク検出の和との偏差をPI演算する。差速度演算部1
4は速度検出部24F,24Rからの速度検出の差を演算
し、前後同期制御部13はこの速度差に応じた前後同期
制御の電流指令とこの信号を極性反転回路15で反転さ
れた電流指令をトルク制御部21F,21Rから出力され
る電流指令に加えて駆動力配分を再現させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】車両側の駆動力配分が
運転中に変化する車両の場合、この比率は車両の運転状
況に対応して変化するが、この運転状況として、前後軸
の速度差は大きな要因となり、これを零とするよう配分
している。一方従来図6のこれに対応するため、速度検
出の簡単なローラ速度(二動力計速度)に着目し、これ
を同一とするよう制御しているが、ローラとタイヤとの
間にはスプリングがあり、この大きさは駆動力やタイヤ
の状況により変化する。このためローラ速度を合わせて
も、タイヤ間には速度差が残り、結果的に路面上での配
分と異なった比率で運転することがある。
運転中に変化する車両の場合、この比率は車両の運転状
況に対応して変化するが、この運転状況として、前後軸
の速度差は大きな要因となり、これを零とするよう配分
している。一方従来図6のこれに対応するため、速度検
出の簡単なローラ速度(二動力計速度)に着目し、これ
を同一とするよう制御しているが、ローラとタイヤとの
間にはスプリングがあり、この大きさは駆動力やタイヤ
の状況により変化する。このためローラ速度を合わせて
も、タイヤ間には速度差が残り、結果的に路面上での配
分と異なった比率で運転することがある。
【0013】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、前後軸負荷配分比
率の制御精度を向上させることができる四輪駆動車台上
試験における前後軸負荷制御方式を提供することにあ
る。
のであり、その目的とするところは、前後軸負荷配分比
率の制御精度を向上させることができる四輪駆動車台上
試験における前後軸負荷制御方式を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の四輪駆動車台
上試験における前後軸負荷制御方式は、車両の前輪およ
び後輪で駆動される前輪用左右のローラおよび後輪用左
右のローラにそれぞれ前軸用および後軸用の動力計とフ
ライホイールを結合し、両動力計を走行抵抗制御と同期
制御する四輪駆動車台上試験において、車両の各タイヤ
速度をそれぞれ検出し、その前輪左右の各タイヤ速度お
よび後輪左右のタイヤ速度から前後軸の平均速度および
差速度を演算し、この平均速度に基づいて走行抵抗制御
指令を発生させると共に、差速度に基づいて前後軸同期
制御の電流指令を発生させ、走行抵抗制御指令と両動力
計の平均トルク検出との偏差が無くなるように両動力計
をそれぞれ走行抵抗制御すると共に、両軸の速度差がな
くなるように同期制御の電流指令の極性を異ならして電
流制御することを特徴とする。
上試験における前後軸負荷制御方式は、車両の前輪およ
び後輪で駆動される前輪用左右のローラおよび後輪用左
右のローラにそれぞれ前軸用および後軸用の動力計とフ
ライホイールを結合し、両動力計を走行抵抗制御と同期
制御する四輪駆動車台上試験において、車両の各タイヤ
速度をそれぞれ検出し、その前輪左右の各タイヤ速度お
よび後輪左右のタイヤ速度から前後軸の平均速度および
差速度を演算し、この平均速度に基づいて走行抵抗制御
指令を発生させると共に、差速度に基づいて前後軸同期
制御の電流指令を発生させ、走行抵抗制御指令と両動力
計の平均トルク検出との偏差が無くなるように両動力計
をそれぞれ走行抵抗制御すると共に、両軸の速度差がな
くなるように同期制御の電流指令の極性を異ならして電
流制御することを特徴とする。
【0015】上記各タイヤ速度を検出することに代え
て、車両に搭載されているエンジン駆動力を前後軸に分
配制御している電子制御装置が持つ軸速度の計測データ
をインターフェイスを介して読み出し、この軸速度の計
測データを用いて前軸と後軸の平均速度および差速度を
演算することができる。
て、車両に搭載されているエンジン駆動力を前後軸に分
配制御している電子制御装置が持つ軸速度の計測データ
をインターフェイスを介して読み出し、この軸速度の計
測データを用いて前軸と後軸の平均速度および差速度を
演算することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】実施例1 図1に実施例1にかかる四輪駆動車台上試験装置の走行
抵抗・同期制御の制御系を示す。この制御系の前輪側,
後輪側制御回路20F,20Rは同様に構成されている。
制御回路20F(20R)は前輪(後輪)の左右のタイヤ
91,92に速度検出用パルス検出器PP1,PP2を設
け、そのパルスから速度検出部241,242により左右
のタイヤ速度を演算し、速度平均値演算部25により左
右タイヤ速度の平均値を求めている。また、動力計2の
トルクは動力計に設けたロードセルLCによりロードセ
ルにかかる圧力を検出し、トルク検出部23によりトル
クを演算する。
抵抗・同期制御の制御系を示す。この制御系の前輪側,
後輪側制御回路20F,20Rは同様に構成されている。
制御回路20F(20R)は前輪(後輪)の左右のタイヤ
91,92に速度検出用パルス検出器PP1,PP2を設
け、そのパルスから速度検出部241,242により左右
のタイヤ速度を演算し、速度平均値演算部25により左
右タイヤ速度の平均値を求めている。また、動力計2の
トルクは動力計に設けたロードセルLCによりロードセ
ルにかかる圧力を検出し、トルク検出部23によりトル
クを演算する。
【0017】前後平均速度演算部12は制御回路2
0F,20Rの速度平均値演算部25からの平均速度の平
均をとり全タイヤの平均速度を演算し、走行抵抗指令発
生部11はこの全タイヤの平均速度に基づいて走行抵抗
指令を発生する。
0F,20Rの速度平均値演算部25からの平均速度の平
均をとり全タイヤの平均速度を演算し、走行抵抗指令発
生部11はこの全タイヤの平均速度に基づいて走行抵抗
指令を発生する。
【0018】差速度検出部14は制御回路20F,20R
の速度平均値演算部25からの平均速度の差を演算し、
前後同期制御部13はこの平均速度の差に応じた前後同
期制御用の電流指令を出力する。
の速度平均値演算部25からの平均速度の差を演算し、
前後同期制御部13はこの平均速度の差に応じた前後同
期制御用の電流指令を出力する。
【0019】制御回路20F,20Rのトルク制御部21
は走行抵抗指令発生部11からの走行抵抗指令と制御回
路20F,20Rのトルク検出部23からのトルク検出を
加算器16で加算した値との偏差をPI演算する。
は走行抵抗指令発生部11からの走行抵抗指令と制御回
路20F,20Rのトルク検出部23からのトルク検出を
加算器16で加算した値との偏差をPI演算する。
【0020】制御回路20Fの電流制御部22はトルク
制御部21からの電流指令と前後同期制御部13からの
電流指令の和を電流指令として動力計2を制御する。ま
た制御回路20Rの電流制御部22はトルク制御部21
からの電流指令と前後同期制御部13からの電流指令を
極性反転回路15で極性が変えられた前後同期制御用の
電流指令の和を電流指令として動力計2を制御する。
制御部21からの電流指令と前後同期制御部13からの
電流指令の和を電流指令として動力計2を制御する。ま
た制御回路20Rの電流制御部22はトルク制御部21
からの電流指令と前後同期制御部13からの電流指令を
極性反転回路15で極性が変えられた前後同期制御用の
電流指令の和を電流指令として動力計2を制御する。
【0021】上記実施例1は車両のタイヤ速度を検出
し、その検出したタイヤの前後軸の平均速度を演算し、
この前後軸平均速度から走行抵抗指令を得て前後輪のダ
イナモメータをトルク偏差および電流偏差がなくなるよ
うに同期制御しているので、前後軸の駆動力配分を正し
く再現することができる。
し、その検出したタイヤの前後軸の平均速度を演算し、
この前後軸平均速度から走行抵抗指令を得て前後輪のダ
イナモメータをトルク偏差および電流偏差がなくなるよ
うに同期制御しているので、前後軸の駆動力配分を正し
く再現することができる。
【0022】実施例2 4WD車両にはエンジン駆動力を前後軸に配分制御して
いる電子制御装置(ECU)が搭載されている。ECU
は上記配分制御のためのデータを得るため各部にセンサ
を取り付けて種々のデータを計測している。実施例2は
ECUを搭載している四輪駆動車台上試験の前後軸負荷
制御において、ECUが計測している前後軸左右の速度
データを利用して実施例1同様の前後軸負荷制御を行う
ものである。
いる電子制御装置(ECU)が搭載されている。ECU
は上記配分制御のためのデータを得るため各部にセンサ
を取り付けて種々のデータを計測している。実施例2は
ECUを搭載している四輪駆動車台上試験の前後軸負荷
制御において、ECUが計測している前後軸左右の速度
データを利用して実施例1同様の前後軸負荷制御を行う
ものである。
【0023】実施例2について図2、図3を用いて説明
する。図2について、ECU30はCPU31、計測用
インターフェイス32とメモリ33及びテスト用のイン
ターフェイス34を備えている。上記各センサSからの
各信号は計測用インターフェイス32に入力し、CPU
31で順次処理されメモリ33及びテスト用インターフ
ェイス34が備えているメモリに一時記憶される。一
方、動力計計測装置Aは図3に示すように上記図1と同
様に構成されているが、試験される4WD車両にはパル
ス検出器PP1,PP2を取り付けない。なお、制御回路
はダイナモメータ2を駆動する電流制御部22の出力部
を除いてCPUで構成されている。
する。図2について、ECU30はCPU31、計測用
インターフェイス32とメモリ33及びテスト用のイン
ターフェイス34を備えている。上記各センサSからの
各信号は計測用インターフェイス32に入力し、CPU
31で順次処理されメモリ33及びテスト用インターフ
ェイス34が備えているメモリに一時記憶される。一
方、動力計計測装置Aは図3に示すように上記図1と同
様に構成されているが、試験される4WD車両にはパル
ス検出器PP1,PP2を取り付けない。なお、制御回路
はダイナモメータ2を駆動する電流制御部22の出力部
を除いてCPUで構成されている。
【0024】この動力計測装置AのCPUは、上記EC
U30で計測しインターフェイス34のメモリに一時記
憶されている計測データを利用して前後軸負荷制御を行
えるようにECU30のテスト用インターフエイス34
と接続する。
U30で計測しインターフェイス34のメモリに一時記
憶されている計測データを利用して前後軸負荷制御を行
えるようにECU30のテスト用インターフエイス34
と接続する。
【0025】次に、実施例2の動作について説明する。
ECU30のインターフェイス34は順次計測している
データが揃う度毎に動力計制御装置Aに計測割込信号を
出力する。動力計制御装置Aはこの計測割込信号が入力
する毎にECU30のインターフェイス34に計測デー
タを要求してインターフェイス34から計測データを
得、その前軸左右の回転速度、後軸左右の回転速度デー
タを用いて図3の前輪側20Fと後輪側20Rの平均値演
算部25でそれぞれ前後軸の平均速度を演算して以下図
1の場合と同様に前後軸同期制御する。
ECU30のインターフェイス34は順次計測している
データが揃う度毎に動力計制御装置Aに計測割込信号を
出力する。動力計制御装置Aはこの計測割込信号が入力
する毎にECU30のインターフェイス34に計測デー
タを要求してインターフェイス34から計測データを
得、その前軸左右の回転速度、後軸左右の回転速度デー
タを用いて図3の前輪側20Fと後輪側20Rの平均値演
算部25でそれぞれ前後軸の平均速度を演算して以下図
1の場合と同様に前後軸同期制御する。
【0026】上記実施例2によれば、車両に搭載された
ECUとシャシーダイナモメータとの間に存在する計測
値の差を考慮しなくてもよくなる。また、シャシーダイ
ナモメータの制御をECU側での駆動力配分制御と同時
に行うことができるため、実施例1のタイヤに回転速度
差が発生してから修正動作する場合に比べ、早い制御が
可能となる。また、タイヤ回転速度の検出よりECUイ
ンターフェイスの方が信頼性が高い。
ECUとシャシーダイナモメータとの間に存在する計測
値の差を考慮しなくてもよくなる。また、シャシーダイ
ナモメータの制御をECU側での駆動力配分制御と同時
に行うことができるため、実施例1のタイヤに回転速度
差が発生してから修正動作する場合に比べ、早い制御が
可能となる。また、タイヤ回転速度の検出よりECUイ
ンターフェイスの方が信頼性が高い。
【0027】
【発明の効果】この発明は、上述のとおり構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。 (1)タイヤ速度を直接計測し、制御することにより、
ローラとタイヤ間に存在するスリップの影響を無くし、
車両の前後軸速度を正確に制御することができる。これ
により前後軸負荷分配比率の制御精度が向上する。 (2)車両の駆動力配分を行うECUの計測値を利用し
た場合は、ECUと試験装置との間に存在する計測値の
差を考慮しなくてもよくなる。 (3)また、試験装置の制御を、ECU側での駆動力配
分制御と同時に行うことができ、タイヤに回転速度差が
発生してから修正動作をする制御が早くなる。 (4)また、ECUインターフェイスの軸速度の計測デ
ータの方がタイヤ回転速度を検出より信頼性が高く、作
業も簡単で、コスト的に有利となる。
るので、次に記載する効果を奏する。 (1)タイヤ速度を直接計測し、制御することにより、
ローラとタイヤ間に存在するスリップの影響を無くし、
車両の前後軸速度を正確に制御することができる。これ
により前後軸負荷分配比率の制御精度が向上する。 (2)車両の駆動力配分を行うECUの計測値を利用し
た場合は、ECUと試験装置との間に存在する計測値の
差を考慮しなくてもよくなる。 (3)また、試験装置の制御を、ECU側での駆動力配
分制御と同時に行うことができ、タイヤに回転速度差が
発生してから修正動作をする制御が早くなる。 (4)また、ECUインターフェイスの軸速度の計測デ
ータの方がタイヤ回転速度を検出より信頼性が高く、作
業も簡単で、コスト的に有利となる。
【図1】実施例1にかかる動力計制御ブロック図。
【図2】実施例2にかかる動力計制御装置がECUの計
測データを利用する場合の計測データ取り合い部分の概
略構成図。
測データを利用する場合の計測データ取り合い部分の概
略構成図。
【図3】実施例2にかかる動力制御ブロック図。
【図4】4WD試験用シャシーダイナモメータの概略構
成図。
成図。
【図5】従来例にかかる定比率走行抵抗制御ブロック
図。
図。
【図6】従来例にかかる走行抵抗・同期制御ブロック
図。
図。
1…試験装置のローラ 2…負荷吸収用動力計 3…機械式フライホイール 4…負荷吸収用動力計 9…タイヤ 11…走行抵抗指令発生部 12…前後平均速度演算部 13…前後同期制御部 14…差速度演算部 21…トルク制御部 22…電流制御部 23…トルク検出部 24…速度検出部 25…速度平均値演算部。
Claims (2)
- 【請求項1】 車両の前輪および後輪で駆動される前輪
用左右のローラおよび後輪用左右のローラにそれぞれ前
軸用および後軸用の動力計とフライホイールを結合し、
両動力計を走行抵抗制御と同期制御する四輪駆動車台上
試験において、 車両の各タイヤ速度をそれぞれ検出し、その前輪左右の
各タイヤ速度および後輪左右のタイヤ速度から前後軸の
平均速度および差速度を演算し、 この平均速度に基づいて走行抵抗制御指令を発生させる
と共に、差速度に基づいて前後軸同期制御の電流指令を
発生させ、 走行抵抗制御指令と両動力計の平均トルク検出との偏差
が無くなるように両動力計をそれぞれ走行抵抗制御する
と共に、両軸の速度差がなくなるように同期制御の電流
指令の極性を異ならして電流制御することを特徴とする
四輪駆動車台上試験における前後軸負荷制御方式。 - 【請求項2】 車両の前輪および後輪で駆動される前輪
用左右のローラおよび後輪用左右のローラにそれぞれ前
軸用および後軸用の動力計とフライホイールを結合し、
両動力計を走行抵抗制御と同期制御する四輪駆動車台上
試験において、 車両に搭載されているエンジン駆動力を前後軸に分配制
御している電子制御装置が持つ軸速度の計測データをイ
ンターフェイスを介して読み出し、 この軸速度の計測データを用いて前軸と後軸の平均速度
および差速度を演算し、 この平均速度に基づいて走行
抵抗制御指令を発生させると共に、差速度に基づいて前
後軸同期制御の電流指令を発生させ、 走行抵抗制御指令と両動力計の平均トルク検出との偏差
が無くなるように両動力計をそれぞれ走行抵抗制御する
と共に、両軸の速度差がなくなるように同期制御の電流
指令の極性を異ならして電流制御することを特徴とする
四輪駆動車台上試験における前後軸負荷制御方式。
Priority Applications (1)
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