JP2001090784A - 低騒音歯付ベルト - Google Patents
低騒音歯付ベルトInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 歯付ベルトのベルト歯がプーリ溝と噛み合う
際に該ベルト歯が該プーリ溝に当接する際の打撃による
騒音の低減を図る。 【解決手段】 歯付ベルトは、ベルト長さ方向に所定ピ
ッチで設けられたベルト歯とベルト長さ方向に延び且つ
ベルト幅方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心
線とを有する。上記ベルト歯間にあるベルト歯底部のベ
ルト幅方向におけるベルト断面において、該ベルト断面
に現れる各心線中心は一直線上にない。
際に該ベルト歯が該プーリ溝に当接する際の打撃による
騒音の低減を図る。 【解決手段】 歯付ベルトは、ベルト長さ方向に所定ピ
ッチで設けられたベルト歯とベルト長さ方向に延び且つ
ベルト幅方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心
線とを有する。上記ベルト歯間にあるベルト歯底部のベ
ルト幅方向におけるベルト断面において、該ベルト断面
に現れる各心線中心は一直線上にない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯付ベルトに関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】自動車、一般産業用機械、OA機器等の
同期駆動が要求される部分にベルト長さ方向に等ピッチ
でベルト歯が設けられた歯付ベルトと該ベルト歯と噛み
合うように周縁に溝が設けられたプーリとで構成される
歯付ベルト伝動システムが採用されている。
同期駆動が要求される部分にベルト長さ方向に等ピッチ
でベルト歯が設けられた歯付ベルトと該ベルト歯と噛み
合うように周縁に溝が設けられたプーリとで構成される
歯付ベルト伝動システムが採用されている。
【0003】上記歯付ベルトは、図21に示すようにベ
ルト歯を構成する歯ゴム部aとベルト背面の背ゴム部b
とベルト長さ方向に延び、ベルト幅方向にピッチを形成
して螺旋状に設けられた心線cとベルト歯を有する側の
表面を被覆する帆布dとからなる。
ルト歯を構成する歯ゴム部aとベルト背面の背ゴム部b
とベルト長さ方向に延び、ベルト幅方向にピッチを形成
して螺旋状に設けられた心線cとベルト歯を有する側の
表面を被覆する帆布dとからなる。
【0004】そして、ベルト歯間にあるベルト歯底部の
ベルト幅方向におけるベルト断面には複数の心線c断面
が現れ、それらの心線cは帆布dのベルト本体側の上に
配置され且つベルト幅方向に心線中心が一直線上に並
び、各心線中心から帆布dのベルト外方側表面までの最
短距離であるピッチラインディファレンシャル(以後
「PLD」という)がベルト幅方向のいずれの箇所にお
いても同一となっている。従って、かかる歯付ベルトを
プーリに巻き掛けて稼働した際には、ベルト歯のベルト
幅方向における各部位はプーリ溝に同時に当接していき
ながらベルト歯がプーリ溝に噛み合うこととなる。
ベルト幅方向におけるベルト断面には複数の心線c断面
が現れ、それらの心線cは帆布dのベルト本体側の上に
配置され且つベルト幅方向に心線中心が一直線上に並
び、各心線中心から帆布dのベルト外方側表面までの最
短距離であるピッチラインディファレンシャル(以後
「PLD」という)がベルト幅方向のいずれの箇所にお
いても同一となっている。従って、かかる歯付ベルトを
プーリに巻き掛けて稼働した際には、ベルト歯のベルト
幅方向における各部位はプーリ溝に同時に当接していき
ながらベルト歯がプーリ溝に噛み合うこととなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の歯付ベルトでは、ベルト歯がプーリ溝に噛み合った
際にベルト歯がプーリ溝を打撃して発せられる騒音が著
しいという問題がある。
成の歯付ベルトでは、ベルト歯がプーリ溝に噛み合った
際にベルト歯がプーリ溝を打撃して発せられる騒音が著
しいという問題がある。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、歯付ベルトをプーリ
に巻き掛けて稼働した際の騒音が小さい歯付ベルト及び
該歯付ベルトの製造方法を提供することにある。
であり、その目的とするところは、歯付ベルトをプーリ
に巻き掛けて稼働した際の騒音が小さい歯付ベルト及び
該歯付ベルトの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明ではベルト歯底部のベルト幅方向のベルト断
面において、該ベルト断面に現れる複数の心線の心線中
心からベルト歯底部表面までの最短距離、すなわちPL
Dが一様でないものとした。
に、本発明ではベルト歯底部のベルト幅方向のベルト断
面において、該ベルト断面に現れる複数の心線の心線中
心からベルト歯底部表面までの最短距離、すなわちPL
Dが一様でないものとした。
【0008】具体的には、請求項1に係る発明は、ベル
ト長さ方向に所定ピッチで設けられたベルト歯を有する
歯付ベルトにおいて、ベルト長さ方向に延び且つベルト
幅方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心線を備
え、上記ベルト歯間にあるベルト歯底部のベルト幅方向
におけるベルト断面において、該ベルト断面に現れる複
数の上記心線の各心線中心が一直線上にないことを特徴
とする。
ト長さ方向に所定ピッチで設けられたベルト歯を有する
歯付ベルトにおいて、ベルト長さ方向に延び且つベルト
幅方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心線を備
え、上記ベルト歯間にあるベルト歯底部のベルト幅方向
におけるベルト断面において、該ベルト断面に現れる複
数の上記心線の各心線中心が一直線上にないことを特徴
とする。
【0009】請求項2に係る発明は、ベルト長さ方向に
所定ピッチで設けられたベルト歯を有する歯付ベルトに
おいて、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッ
チを形成して螺旋状に設けられた心線を備え、上記ベル
ト歯間にあるベルト歯底部のベルト幅方向におけるベル
ト断面において、該ベルト断面に現れる複数の上記心線
の少なくとも1組の心線は、各々の心線中心からベルト
外方側の該ベルト歯底部表面までの最短距離が異なるこ
とを特徴とする。
所定ピッチで設けられたベルト歯を有する歯付ベルトに
おいて、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッ
チを形成して螺旋状に設けられた心線を備え、上記ベル
ト歯間にあるベルト歯底部のベルト幅方向におけるベル
ト断面において、該ベルト断面に現れる複数の上記心線
の少なくとも1組の心線は、各々の心線中心からベルト
外方側の該ベルト歯底部表面までの最短距離が異なるこ
とを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明は、ベルト長さ方向に
所定ピッチで設けられたベルト歯を有する歯付ベルトに
おいて、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッ
チを形成して螺旋状に設けられた心線と、上記ベルト歯
が設けられている側のベルト表面を被覆する帆布とを備
え、上記ベルト歯間にあるベルト歯底部のベルト幅方向
におけるベルト断面において、該ベルト断面に現れる複
数の上記心線の少なくとも1組の心線は、各々の心線中
心からベルト外方側の上記帆布表面までの最短距離が異
なることを特徴とする。
所定ピッチで設けられたベルト歯を有する歯付ベルトに
おいて、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッ
チを形成して螺旋状に設けられた心線と、上記ベルト歯
が設けられている側のベルト表面を被覆する帆布とを備
え、上記ベルト歯間にあるベルト歯底部のベルト幅方向
におけるベルト断面において、該ベルト断面に現れる複
数の上記心線の少なくとも1組の心線は、各々の心線中
心からベルト外方側の上記帆布表面までの最短距離が異
なることを特徴とする。
【0011】上記の各歯付ベルトの構成によれば、歯付
ベルトはベルト幅方向に少なくとも2つのPLDを持つ
こととなる。従って、かかるベルトをプーリに巻き掛け
て稼働すると、ベルト歯のベルト幅方向における各部位
は多段階にプーリ溝に当接することとなり、従来技術の
ようにベルト歯のベルト幅方向における各部位がプーリ
溝に同時に当接する場合に比較して騒音の低減が図られ
る。
ベルトはベルト幅方向に少なくとも2つのPLDを持つ
こととなる。従って、かかるベルトをプーリに巻き掛け
て稼働すると、ベルト歯のベルト幅方向における各部位
は多段階にプーリ溝に当接することとなり、従来技術の
ようにベルト歯のベルト幅方向における各部位がプーリ
溝に同時に当接する場合に比較して騒音の低減が図られ
る。
【0012】請求項4に係る発明は、ベルト長さ方向に
所定ピッチで設けられたベルト歯を有する歯付ベルトに
おいて、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッ
チを形成して螺旋状に設けられた心線と、上記ベルト歯
が設けられている側のベルト表面を被覆する帆布とを備
え、上記ベルト歯間のベルト歯底部において、上記帆布
は一重の部分と二重の部分とを備え、上記帆布が二重の
部分において、ベルト本体側の帆布は突出部を形成し、
上記ベルト歯底部のベルト本体側において、上記複数の
心線の一部は上記帆布の一重の部分と接し、該複数の心
線の他の一部は該帆布の二重の部分における上記ベルト
本体側の帆布と接していることを特徴とする。
所定ピッチで設けられたベルト歯を有する歯付ベルトに
おいて、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッ
チを形成して螺旋状に設けられた心線と、上記ベルト歯
が設けられている側のベルト表面を被覆する帆布とを備
え、上記ベルト歯間のベルト歯底部において、上記帆布
は一重の部分と二重の部分とを備え、上記帆布が二重の
部分において、ベルト本体側の帆布は突出部を形成し、
上記ベルト歯底部のベルト本体側において、上記複数の
心線の一部は上記帆布の一重の部分と接し、該複数の心
線の他の一部は該帆布の二重の部分における上記ベルト
本体側の帆布と接していることを特徴とする。
【0013】請求項5に係る発明は、ベルト長さ方向に
所定ピッチで設けられたベルト歯を有する歯付ベルトに
おいて、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッ
チを形成して螺旋状に設けられた心線と、上記ベルト歯
が設けられている側のベルト表面を被覆する第1帆布
と、上記ベルト歯間にあるベルト歯底部における上記第
1帆布のベルト本体側に積層されて突出部を形成し且つ
該第1帆布の幅よりベルト幅方向の寸法が小さい第2帆
布とを備え、上記ベルト歯底部のベルト本体側におい
て、上記複数の心線の一部は上記第1帆布と接し、該複
数の心線の他の一部は上記第2帆布と接していることを
特徴とする。
所定ピッチで設けられたベルト歯を有する歯付ベルトに
おいて、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッ
チを形成して螺旋状に設けられた心線と、上記ベルト歯
が設けられている側のベルト表面を被覆する第1帆布
と、上記ベルト歯間にあるベルト歯底部における上記第
1帆布のベルト本体側に積層されて突出部を形成し且つ
該第1帆布の幅よりベルト幅方向の寸法が小さい第2帆
布とを備え、上記ベルト歯底部のベルト本体側におい
て、上記複数の心線の一部は上記第1帆布と接し、該複
数の心線の他の一部は上記第2帆布と接していることを
特徴とする。
【0014】上記の各歯付ベルトの構成によれば、ベル
ト歯底部のベルト幅方向におけるベルト断面に現れる複
数の心線中心は一直線上になく、歯付ベルトがベルト幅
方向に少なくとも2つのPLDを有する構成がより具体
的なものとなる。すなわち、ベルト歯底部のベルト幅方
向におけるベルト断面には埋設された複数の心線断面が
現れるが、これらの心線はベルト表面を被覆する帆布と
ベルト本体側の表面で接するため、上記構成のように帆
布が一重の部分と二重の部分が存在することにより、帆
布が一重の部分と接する心線と帆布が二重の部分と接す
る心線とでそれぞれの心線がベルト厚み方向において埋
設される位置が異なることとなる。従って、帆布が一重
の部分と帆布が二重の部分ではPLDが異なることとな
る。その結果、歯付ベルトがプーリに巻き掛けられて稼
働した際には、ベルト歯のベルト幅方向における各部位
はプーリ溝に多段階で当接することとなり、そのとき発
せられるベルト歯のプーリ溝への打撃による騒音は、従
来技術に比べて低減される。
ト歯底部のベルト幅方向におけるベルト断面に現れる複
数の心線中心は一直線上になく、歯付ベルトがベルト幅
方向に少なくとも2つのPLDを有する構成がより具体
的なものとなる。すなわち、ベルト歯底部のベルト幅方
向におけるベルト断面には埋設された複数の心線断面が
現れるが、これらの心線はベルト表面を被覆する帆布と
ベルト本体側の表面で接するため、上記構成のように帆
布が一重の部分と二重の部分が存在することにより、帆
布が一重の部分と接する心線と帆布が二重の部分と接す
る心線とでそれぞれの心線がベルト厚み方向において埋
設される位置が異なることとなる。従って、帆布が一重
の部分と帆布が二重の部分ではPLDが異なることとな
る。その結果、歯付ベルトがプーリに巻き掛けられて稼
働した際には、ベルト歯のベルト幅方向における各部位
はプーリ溝に多段階で当接することとなり、そのとき発
せられるベルト歯のプーリ溝への打撃による騒音は、従
来技術に比べて低減される。
【0015】請求項6に係る発明は、請求項4に記載さ
れている歯付ベルトにおいて、ベルト幅方向における帆
布が二重の部分の幅は、ベルト幅の5%以上50%以下
であることを特徴とする。
れている歯付ベルトにおいて、ベルト幅方向における帆
布が二重の部分の幅は、ベルト幅の5%以上50%以下
であることを特徴とする。
【0016】請求項7に係る発明は、請求項5に記載さ
れている歯付ベルトにおいて、ベルト幅方向における第
2帆布の幅は、ベルト幅の5%以上50%以下であるこ
とを特徴とする。
れている歯付ベルトにおいて、ベルト幅方向における第
2帆布の幅は、ベルト幅の5%以上50%以下であるこ
とを特徴とする。
【0017】上記の各歯付ベルトの構成によれば、ベル
ト幅方向における帆布が二重の部分の幅がベルト幅に対
して適当な範囲とされているので請求項4または請求項
5に記載された歯付ベルトの発明の作用がより適正に営
まれる。すなわち、上記の幅が5%より小さい場合には
ベルト歯をプーリ溝に多段階で当接させるという機能が
希薄となり、上記の幅が50%を越えるとベルト歯とプ
ーリ溝との噛み合い不良を起こしやすくなってベルトの
耐屈曲疲労性が損なわれるおそれがある。
ト幅方向における帆布が二重の部分の幅がベルト幅に対
して適当な範囲とされているので請求項4または請求項
5に記載された歯付ベルトの発明の作用がより適正に営
まれる。すなわち、上記の幅が5%より小さい場合には
ベルト歯をプーリ溝に多段階で当接させるという機能が
希薄となり、上記の幅が50%を越えるとベルト歯とプ
ーリ溝との噛み合い不良を起こしやすくなってベルトの
耐屈曲疲労性が損なわれるおそれがある。
【0018】そして、上記歯付ベルトを製造する方法と
して、請求項8に係る歯付ベルトの製造方法の発明は、
円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有する円筒
状金型に円筒状第1帆布を被せる第1帆布セット工程
と、円筒状第1帆布の上に複数の環状第2帆布を間隔を
あけて外嵌し、その際の該環状第2帆布の幅と隣り合う
環状第2帆布間の該間隔との和を製造する歯付ベルトの
幅以下とする第2帆布セット工程と、上記両帆布の上か
ら心線を螺旋状に巻き付けて心線の層を形成する心線セ
ット工程と、上記心線層上に未加硫ゴムを被せる未加硫
ゴムセット工程と、加熱及び加圧により上記未加硫ゴム
を加硫する加硫工程とを備えたことを特徴とする。
して、請求項8に係る歯付ベルトの製造方法の発明は、
円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有する円筒
状金型に円筒状第1帆布を被せる第1帆布セット工程
と、円筒状第1帆布の上に複数の環状第2帆布を間隔を
あけて外嵌し、その際の該環状第2帆布の幅と隣り合う
環状第2帆布間の該間隔との和を製造する歯付ベルトの
幅以下とする第2帆布セット工程と、上記両帆布の上か
ら心線を螺旋状に巻き付けて心線の層を形成する心線セ
ット工程と、上記心線層上に未加硫ゴムを被せる未加硫
ゴムセット工程と、加熱及び加圧により上記未加硫ゴム
を加硫する加硫工程とを備えたことを特徴とする。
【0019】請求項9に係る歯付ベルトの製造方法の発
明は、円筒状第1帆布に複数の環状第2帆布を間隔をあ
けて外嵌し、その際の該環状第2帆布の幅と隣り合う該
環状第2帆布間の該間隔との和を製造する歯付ベルトの
幅以下とする帆布準備工程と、円筒軸と平行に延びる多
数の歯形溝を周面に有する円筒状金型に上記環状第2帆
布を外嵌した上記円筒状第1帆布を被せる帆布セット工
程と、上記両帆布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心
線の層を形成する心線セット工程と、上記心線層上に未
加硫ゴムを被せる未加硫ゴムセット工程と、加熱及び加
圧により上記未加硫ゴムを加硫する加硫工程とを備えた
ことを特徴とする。
明は、円筒状第1帆布に複数の環状第2帆布を間隔をあ
けて外嵌し、その際の該環状第2帆布の幅と隣り合う該
環状第2帆布間の該間隔との和を製造する歯付ベルトの
幅以下とする帆布準備工程と、円筒軸と平行に延びる多
数の歯形溝を周面に有する円筒状金型に上記環状第2帆
布を外嵌した上記円筒状第1帆布を被せる帆布セット工
程と、上記両帆布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心
線の層を形成する心線セット工程と、上記心線層上に未
加硫ゴムを被せる未加硫ゴムセット工程と、加熱及び加
圧により上記未加硫ゴムを加硫する加硫工程とを備えた
ことを特徴とする。
【0020】上記の各製造方法によれば、製造される歯
付ベルトのベルト歯底部におけるベルト断面では、帆布
が一重の部分(第1帆布)に接する心線と帆布が二重の
部分(第2帆布)に接する心線とが存在することとな
り、ベルト幅方向に複数のPLDを有する歯付ベルトを
製造することができる。
付ベルトのベルト歯底部におけるベルト断面では、帆布
が一重の部分(第1帆布)に接する心線と帆布が二重の
部分(第2帆布)に接する心線とが存在することとな
り、ベルト幅方向に複数のPLDを有する歯付ベルトを
製造することができる。
【0021】また、環状第2帆布の幅と隣り合う第2帆
布間の間隔との和を製造する歯付ベルトの幅以下として
いるので、ベルトの全周にわたって帆布が一重の部分と
二重の部分を設けることができる。加えて、加硫工程で
得られたゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅で順
次輪切りにした際に、いずれの歯付ベルトも帆布が二重
の部分と帆布が一重の部分とを有するものとすることが
でき、得られる歯付ベルト中にベルト全幅にわたって帆
布が二重となっている部分を有するものやベルト全幅に
わたって帆布が一重となっている部分を有するものが混
在することがない。
布間の間隔との和を製造する歯付ベルトの幅以下として
いるので、ベルトの全周にわたって帆布が一重の部分と
二重の部分を設けることができる。加えて、加硫工程で
得られたゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅で順
次輪切りにした際に、いずれの歯付ベルトも帆布が二重
の部分と帆布が一重の部分とを有するものとすることが
でき、得られる歯付ベルト中にベルト全幅にわたって帆
布が二重となっている部分を有するものやベルト全幅に
わたって帆布が一重となっている部分を有するものが混
在することがない。
【0022】請求項10に係る歯付ベルトの製造方法の
発明は、請求項8または請求項9に記載されている歯付
ベルトの製造方法において、環状第2帆布の幅と隣り合
う環状第2帆布間の間隔との和の整数倍を製造する歯付
ベルトの幅に等しくすることを特徴とする。
発明は、請求項8または請求項9に記載されている歯付
ベルトの製造方法において、環状第2帆布の幅と隣り合
う環状第2帆布間の間隔との和の整数倍を製造する歯付
ベルトの幅に等しくすることを特徴とする。
【0023】上記の構成とすれば、加硫工程で得られた
ゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅で順次輪切り
にした際に、いずれの歯付ベルトもベルト幅方向におけ
る同一位置に環状第2帆布が埋設されたものとすること
ができ、同一構成の歯付ベルトを複数製造することがで
きる。
ゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅で順次輪切り
にした際に、いずれの歯付ベルトもベルト幅方向におけ
る同一位置に環状第2帆布が埋設されたものとすること
ができ、同一構成の歯付ベルトを複数製造することがで
きる。
【0024】請求項11に係る歯付ベルトの製造方法の
発明は、円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有
する円筒状金型に円筒状第1帆布を被せる第1帆布セッ
ト工程と、円筒状第1帆布の上に帯状第2帆布を間隔を
あけて螺旋状に巻き付け、その際の該帯状第2帆布の幅
と隣り合う該帯状第2帆布間の該間隔との和を製造する
歯付ベルトの幅以下とする第2帆布セット工程と、上記
両帆布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心線の層を形
成する心線セット工程と、上記心線層上に未加硫ゴムを
被せる未加硫ゴムセット工程と、加熱及び加圧により上
記未加硫ゴムを加硫する加硫工程とを備えたことを特徴
とする。
発明は、円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有
する円筒状金型に円筒状第1帆布を被せる第1帆布セッ
ト工程と、円筒状第1帆布の上に帯状第2帆布を間隔を
あけて螺旋状に巻き付け、その際の該帯状第2帆布の幅
と隣り合う該帯状第2帆布間の該間隔との和を製造する
歯付ベルトの幅以下とする第2帆布セット工程と、上記
両帆布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心線の層を形
成する心線セット工程と、上記心線層上に未加硫ゴムを
被せる未加硫ゴムセット工程と、加熱及び加圧により上
記未加硫ゴムを加硫する加硫工程とを備えたことを特徴
とする。
【0025】請求項12に係る歯付ベルトの製造方法の
発明は、円筒状第1帆布に帯状第2帆布を間隔をあけて
螺旋状に装着し、その際の該帯状第2帆布の幅と隣り合
う該帯状第2帆布間の該間隔との和を製造する歯付ベル
トの幅以下とする帆布準備工程と、円筒軸と平行に延び
る多数の歯形溝を周面に有する円筒状金型に上記環状第
2帆布を装着した上記円筒状第1帆布を被せる帆布セッ
ト工程と、上記両帆布の上から心線を螺旋状に巻き付け
て心線の層を形成する心線セット工程と、上記心線層上
に未加硫ゴムを被せる未加硫ゴムセット工程と、加熱及
び加圧により上記未加硫ゴムを加硫する加硫工程とを備
えたことを特徴とする。
発明は、円筒状第1帆布に帯状第2帆布を間隔をあけて
螺旋状に装着し、その際の該帯状第2帆布の幅と隣り合
う該帯状第2帆布間の該間隔との和を製造する歯付ベル
トの幅以下とする帆布準備工程と、円筒軸と平行に延び
る多数の歯形溝を周面に有する円筒状金型に上記環状第
2帆布を装着した上記円筒状第1帆布を被せる帆布セッ
ト工程と、上記両帆布の上から心線を螺旋状に巻き付け
て心線の層を形成する心線セット工程と、上記心線層上
に未加硫ゴムを被せる未加硫ゴムセット工程と、加熱及
び加圧により上記未加硫ゴムを加硫する加硫工程とを備
えたことを特徴とする。
【0026】上記の各製造方法によれば、製造される歯
付ベルトのベルト歯底部におけるベルト断面では、帆布
が一重の部分(第1帆布)に接する心線と帆布が二重の
部分(第2帆布)に接する心線とが存在することとな
り、ベルト幅方向に複数のPLDを有する歯付ベルトを
製造することができる。
付ベルトのベルト歯底部におけるベルト断面では、帆布
が一重の部分(第1帆布)に接する心線と帆布が二重の
部分(第2帆布)に接する心線とが存在することとな
り、ベルト幅方向に複数のPLDを有する歯付ベルトを
製造することができる。
【0027】また、帯状第2帆布の幅と隣り合う帯状第
2帆布間の間隔との和を製造する歯付ベルトの幅以下と
しているので、ベルトの全周にわたって帆布が一重の部
分と二重の部分を設けることができる。加えて、加硫工
程で得られたゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅
で順次輪切りにした際に、いずれの歯付ベルトも帆布が
二重の部分と帆布が一重の部分とを有するものとするこ
とができ、得られる歯付ベルト中にベルト全幅にわたっ
て帆布が二重となっている部分を有するものやベルト全
幅にわたって帆布が一重となっている部分を有するもの
が混在することがない。
2帆布間の間隔との和を製造する歯付ベルトの幅以下と
しているので、ベルトの全周にわたって帆布が一重の部
分と二重の部分を設けることができる。加えて、加硫工
程で得られたゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅
で順次輪切りにした際に、いずれの歯付ベルトも帆布が
二重の部分と帆布が一重の部分とを有するものとするこ
とができ、得られる歯付ベルト中にベルト全幅にわたっ
て帆布が二重となっている部分を有するものやベルト全
幅にわたって帆布が一重となっている部分を有するもの
が混在することがない。
【0028】請求項13に係る歯付ベルトの製造方法の
発明は、請求項11または請求項12に記載されている
歯付ベルトの製造方法において、帯状第2帆布の幅と隣
り合う帯状第2帆布間の間隔との和の整数倍を製造する
歯付ベルトの幅に略等しくすることを特徴とする。
発明は、請求項11または請求項12に記載されている
歯付ベルトの製造方法において、帯状第2帆布の幅と隣
り合う帯状第2帆布間の間隔との和の整数倍を製造する
歯付ベルトの幅に略等しくすることを特徴とする。
【0029】上記の構成とすれば、加硫工程で得られた
ゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅で順次輪切り
にした際に、いずれの歯付ベルトもベルト幅方向におけ
る同一位置に帯状第2帆布が埋設されたものとすること
ができ、同一構成の歯付ベルトを複数製造することがで
きる。
ゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅で順次輪切り
にした際に、いずれの歯付ベルトもベルト幅方向におけ
る同一位置に帯状第2帆布が埋設されたものとすること
ができ、同一構成の歯付ベルトを複数製造することがで
きる。
【0030】請求項14に係る歯付ベルトの製造方法の
発明は、円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有
する円筒状金型に帯状帆布を一定幅重ねながら螺旋状に
巻き付け、その際の該帯状帆布の重ねる部分の幅を該帯
状帆布の幅の1/2より小さくし、該帯状帆布の一重の
部分の幅と該帯状帆布の二重の部分の幅との和を製造す
る歯付ベルトの幅以下とする帆布セット工程と、上記帆
布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心線の層を形成す
る心線セット工程と、上記心線層上に未加硫ゴムを被せ
る未加硫ゴムセット工程と、加熱及び加圧により上記未
加硫ゴムを加硫する加硫工程とを備えたことを特徴とす
る。
発明は、円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有
する円筒状金型に帯状帆布を一定幅重ねながら螺旋状に
巻き付け、その際の該帯状帆布の重ねる部分の幅を該帯
状帆布の幅の1/2より小さくし、該帯状帆布の一重の
部分の幅と該帯状帆布の二重の部分の幅との和を製造す
る歯付ベルトの幅以下とする帆布セット工程と、上記帆
布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心線の層を形成す
る心線セット工程と、上記心線層上に未加硫ゴムを被せ
る未加硫ゴムセット工程と、加熱及び加圧により上記未
加硫ゴムを加硫する加硫工程とを備えたことを特徴とす
る。
【0031】請求項15に係る歯付ベルトの製造方法の
発明は、帯状帆布を一定幅重ねながら螺旋状に巻いて円
筒状帆布を形成し、その際の該帯状帆布の重ねる部分の
幅を該帯状帆布の幅の1/2より小さくし、該帯状帆布
の一重の部分の幅と該帯状帆布の二重の部分の幅との和
を製造する歯付ベルトの幅以下とする帆布準備工程と、
円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有する円筒
状金型に上記円筒状帆布を被せる帆布セット工程と、上
記円筒状帆布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心線の
層を形成する心線セット工程と、上記心線層上に未加硫
ゴムを被せる未加硫ゴムセット工程と、加熱及び加圧に
より上記未加硫ゴムを加硫する加硫工程とを備えたこと
を特徴とする。
発明は、帯状帆布を一定幅重ねながら螺旋状に巻いて円
筒状帆布を形成し、その際の該帯状帆布の重ねる部分の
幅を該帯状帆布の幅の1/2より小さくし、該帯状帆布
の一重の部分の幅と該帯状帆布の二重の部分の幅との和
を製造する歯付ベルトの幅以下とする帆布準備工程と、
円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有する円筒
状金型に上記円筒状帆布を被せる帆布セット工程と、上
記円筒状帆布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心線の
層を形成する心線セット工程と、上記心線層上に未加硫
ゴムを被せる未加硫ゴムセット工程と、加熱及び加圧に
より上記未加硫ゴムを加硫する加硫工程とを備えたこと
を特徴とする。
【0032】上記の各製造方法によれば、製造される歯
付ベルトのベルト歯底部におけるベルト断面では、帆布
が一重の部分に接する心線と帆布が二重の部分に接する
心線とが存在することとなり、ベルト幅方向に複数のP
LDを有する歯付ベルトを製造することができる。
付ベルトのベルト歯底部におけるベルト断面では、帆布
が一重の部分に接する心線と帆布が二重の部分に接する
心線とが存在することとなり、ベルト幅方向に複数のP
LDを有する歯付ベルトを製造することができる。
【0033】また、帯状帆布の二重の部分の幅は帯状帆
布の幅の1/2より小さくしているので、帆布の重なり
が三重以上となる部分が生じることがない。
布の幅の1/2より小さくしているので、帆布の重なり
が三重以上となる部分が生じることがない。
【0034】さらに、帆布が一重の部分の幅と帆布が二
重の部分の幅との和を製造する歯付ベルトの幅以下とし
ているので、ベルトの全周にわたって帆布が一重の部分
と二重の部分を設けることができる。加えて、加硫工程
で得られたゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅で
順次輪切りにした際に、いずれの歯付ベルトも帆布が二
重の部分と帆布が一重の部分とを有するものとすること
ができ、得られる歯付ベルト中にベルト全幅にわたって
帆布が二重となっている部分を有するものやベルト全幅
にわたって帆布が一重となっている部分を有するものが
混在することがない。
重の部分の幅との和を製造する歯付ベルトの幅以下とし
ているので、ベルトの全周にわたって帆布が一重の部分
と二重の部分を設けることができる。加えて、加硫工程
で得られたゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅で
順次輪切りにした際に、いずれの歯付ベルトも帆布が二
重の部分と帆布が一重の部分とを有するものとすること
ができ、得られる歯付ベルト中にベルト全幅にわたって
帆布が二重となっている部分を有するものやベルト全幅
にわたって帆布が一重となっている部分を有するものが
混在することがない。
【0035】請求項16に係る歯付ベルトの製造方法の
発明は、請求項14または請求項15に記載されている
歯付ベルトの製造方法において、帯状帆布が一重の部分
の幅と該帯状帆布が二重の部分の幅との和の整数倍を製
造する歯付ベルトの幅に略等しくすることを特徴とす
る。
発明は、請求項14または請求項15に記載されている
歯付ベルトの製造方法において、帯状帆布が一重の部分
の幅と該帯状帆布が二重の部分の幅との和の整数倍を製
造する歯付ベルトの幅に略等しくすることを特徴とす
る。
【0036】上記の構成とすれば、加硫工程で得られた
ゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅で順次輪切り
にした際に、製造される歯付ベルトはいずれも同一形態
とすることができ、同一構成の歯付ベルトを複数製造す
ることができる。
ゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅で順次輪切り
にした際に、製造される歯付ベルトはいずれも同一形態
とすることができ、同一構成の歯付ベルトを複数製造す
ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜5の発
明では、歯付ベルトはベルト幅方向に少なくとも2つの
PLDを持つこととなるので、かかるベルトをプーリに
巻き掛け稼働すると、ベルト歯のベルト幅方向における
各部位は多段階にプーリ溝に当接することとなり、ベル
ト歯がプーリ溝を打撃することにより発せられる騒音の
低減が図られる。
明では、歯付ベルトはベルト幅方向に少なくとも2つの
PLDを持つこととなるので、かかるベルトをプーリに
巻き掛け稼働すると、ベルト歯のベルト幅方向における
各部位は多段階にプーリ溝に当接することとなり、ベル
ト歯がプーリ溝を打撃することにより発せられる騒音の
低減が図られる。
【0038】また、請求項6,7の発明では、ベルト幅
方向における帆布が二重の部分の幅がベルト幅に対して
適当な範囲とされているので、ベルト歯をプーリ溝に多
段階で当接させるという請求項4または請求項5に記載
された発明の作用がより適正に営まれる。
方向における帆布が二重の部分の幅がベルト幅に対して
適当な範囲とされているので、ベルト歯をプーリ溝に多
段階で当接させるという請求項4または請求項5に記載
された発明の作用がより適正に営まれる。
【0039】さらに、請求項8,9,11,12,1
4,15の各発明では、ベルト表面を被覆する帆布が一
重の部分と二重の部分とを設けることができ、ベルト幅
方向に複数のPLDを有する歯付ベルトを製造すること
ができる。そして、帆布が一重の部分の幅と帆布が二重
の部分の幅との和を製造する歯付ベルトの幅以下として
いるので、ベルトの全周にわたって帆布が一重の部分と
帆布が二重の部分とを有する歯付ベルトが製造される。
さらに、加硫工程で得られたゴム状の円筒体を順次輪切
りにした際には、いずれの歯付ベルトもベルト全周にわ
たって帆布が一重の部分と帆布が二重の部分とを有する
ものとすることができる。
4,15の各発明では、ベルト表面を被覆する帆布が一
重の部分と二重の部分とを設けることができ、ベルト幅
方向に複数のPLDを有する歯付ベルトを製造すること
ができる。そして、帆布が一重の部分の幅と帆布が二重
の部分の幅との和を製造する歯付ベルトの幅以下として
いるので、ベルトの全周にわたって帆布が一重の部分と
帆布が二重の部分とを有する歯付ベルトが製造される。
さらに、加硫工程で得られたゴム状の円筒体を順次輪切
りにした際には、いずれの歯付ベルトもベルト全周にわ
たって帆布が一重の部分と帆布が二重の部分とを有する
ものとすることができる。
【0040】そして、請求項10,13,16の各発明
では、帆布が一重の部分の幅と帆布が二重の部分の幅と
の和の整数倍を製造するベルトの幅となるようにしてい
るので、加硫工程で得られたゴム状の円筒体を製造する
歯付ベルトの幅で順次輪切りにした際に、いずれの歯付
ベルトもベルト幅方向において帆布が二重となる位置を
同一とすることができ、同一構成の複数の歯付ベルトの
製造が可能となる。
では、帆布が一重の部分の幅と帆布が二重の部分の幅と
の和の整数倍を製造するベルトの幅となるようにしてい
るので、加硫工程で得られたゴム状の円筒体を製造する
歯付ベルトの幅で順次輪切りにした際に、いずれの歯付
ベルトもベルト幅方向において帆布が二重となる位置を
同一とすることができ、同一構成の複数の歯付ベルトの
製造が可能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面に
基づいて詳細に説明する。 (実施形態1)図1は本発明の実施形態1に係る歯付ベ
ルトAを示す。歯付ベルトAは、ベルト長さ方向に所定
ピッチで突設されたベルト歯を形成する歯ゴム部1と、
ベルト背面部を構成する背ゴム部2と、ベルト長さ方向
に延び且つベルト幅方向にピッチを形成して螺旋状に設
けられた心線3と、ベルト歯側の表面を被覆する第1帆
布4とを備え、本発明の特徴として、ベルト歯底部にお
ける第1帆布4のベルト本体側中央部には第2帆布5が
積層されて突出部を形成している。そして、ベルト歯底
部のベルト幅方向におけるベルト断面に現れる複数の心
線3,3,…の一部は第1帆布4に接し、他の一部は第
2帆布5に接している。また、ベルト幅方向における第
2帆布の幅は、ベルト幅に対して約32%である。図2
に示すように、この第2帆布5はベルト長さ方向に沿っ
てベルト中央部に埋設されている。
基づいて詳細に説明する。 (実施形態1)図1は本発明の実施形態1に係る歯付ベ
ルトAを示す。歯付ベルトAは、ベルト長さ方向に所定
ピッチで突設されたベルト歯を形成する歯ゴム部1と、
ベルト背面部を構成する背ゴム部2と、ベルト長さ方向
に延び且つベルト幅方向にピッチを形成して螺旋状に設
けられた心線3と、ベルト歯側の表面を被覆する第1帆
布4とを備え、本発明の特徴として、ベルト歯底部にお
ける第1帆布4のベルト本体側中央部には第2帆布5が
積層されて突出部を形成している。そして、ベルト歯底
部のベルト幅方向におけるベルト断面に現れる複数の心
線3,3,…の一部は第1帆布4に接し、他の一部は第
2帆布5に接している。また、ベルト幅方向における第
2帆布の幅は、ベルト幅に対して約32%である。図2
に示すように、この第2帆布5はベルト長さ方向に沿っ
てベルト中央部に埋設されている。
【0042】歯ゴム部1及び背ゴム部2は、歯付ベルト
Aの本体を形成するものである。これらは同一のゴム組
成物からなり、適用される主体ゴムとしては特に限定は
なく、クロロプレンゴム(CR)、水素化ニトリルゴム
(H−NBR)、エチレン−プロピレン−ジエンターポ
リマーゴム(EPDM)等が用いられる。
Aの本体を形成するものである。これらは同一のゴム組
成物からなり、適用される主体ゴムとしては特に限定は
なく、クロロプレンゴム(CR)、水素化ニトリルゴム
(H−NBR)、エチレン−プロピレン−ジエンターポ
リマーゴム(EPDM)等が用いられる。
【0043】心線3は、ベルトにかかる張力を担うもの
である。また、歯付ベルトによる噛み合い伝動では、ベ
ルト歯とプーリ溝との噛み合い不良を回避する必要から
ベルトに高度の寸法安定性が要求され、心線3に高弾性
率を有するガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維、金属繊
維等の撚り糸が好適に用いられる。そして、心線3はゴ
ムとの接着のためにレゾルシン・ホルマリン・ラテック
ス(RFL)やゴム糊またはこれらの両方による接着処
理が施される。
である。また、歯付ベルトによる噛み合い伝動では、ベ
ルト歯とプーリ溝との噛み合い不良を回避する必要から
ベルトに高度の寸法安定性が要求され、心線3に高弾性
率を有するガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維、金属繊
維等の撚り糸が好適に用いられる。そして、心線3はゴ
ムとの接着のためにレゾルシン・ホルマリン・ラテック
ス(RFL)やゴム糊またはこれらの両方による接着処
理が施される。
【0044】第1帆布4は、歯付ベルトAのベルト歯側
の表面を被覆して保護しており、プーリとの接触による
ベルトの摩耗を低減させるものである。第1帆布4の材
質は、特に限定されるものではなく、ナイロン繊維、芳
香族ポリアミド繊維等の織布や編物が用いられ、織布を
用いる場合にはベルト歯の変形等に対応すべくベルト長
さ方向に延びる糸には伸縮加工糸が用いられる。また、
第1帆布はゴムとの接着性及び耐摩耗性の向上を図るべ
く、ゴム糊等による接着処理が施される。
の表面を被覆して保護しており、プーリとの接触による
ベルトの摩耗を低減させるものである。第1帆布4の材
質は、特に限定されるものではなく、ナイロン繊維、芳
香族ポリアミド繊維等の織布や編物が用いられ、織布を
用いる場合にはベルト歯の変形等に対応すべくベルト長
さ方向に延びる糸には伸縮加工糸が用いられる。また、
第1帆布はゴムとの接着性及び耐摩耗性の向上を図るべ
く、ゴム糊等による接着処理が施される。
【0045】第2帆布5は、第1帆布4のベルト本体側
に積層されている。ところで、一般に歯付ベルトでは、
ベルト歯底部における帆布のベルト本体側の上に心線が
配置される。従って、本発明の特徴として歯付ベルトA
には第2帆布5が設けられているので、ベルト歯底部の
第1帆布4ベルト本体側の上に位置する心線3と第2帆
布5の上に位置する心線3とでは、ベルト厚み方向にお
ける埋設位置が異なることとなる。すなわち、各心線中
心は一直線上に並ばず、第1帆布4の上に心線3が位置
する部分のPLDと第2帆布5の上に心線3が位置する
部分のPLDとは異なることとなり、歯付ベルトAはベ
ルト幅方向に複数のPLDを有することとなる。よっ
て、この歯付ベルトAがプーリに巻き掛けられて稼働し
た際には、ベルト歯はプーリ溝に2段階で当接すること
となり、そのとき発せられるベルト歯のプーリ溝への打
撃による騒音は、従来技術のようにベルト歯のベルト幅
方向における各部位がプーリ溝に同時に当接する場合に
比べて低減される。また、ベルト幅方向における第2帆
布5の幅をベルト幅の約32%であり、5%〜50%の
範囲としているので歯付ベルトの屈曲疲労性を損なわず
に上記騒音の低減が図られる。なお、第2帆布5の材質
は、特に限定されるものではなく、第1帆布4と同様に
ナイロン繊維、芳香族ポリアミド繊維等の織布、編物が
用いられ、ゴム糊等による接着処理が施される。但し、
ベルト加硫成型時のゴムの流動を阻害しないようにする
ためには、ベルト長さ方向への伸縮性を有することが望
ましい。
に積層されている。ところで、一般に歯付ベルトでは、
ベルト歯底部における帆布のベルト本体側の上に心線が
配置される。従って、本発明の特徴として歯付ベルトA
には第2帆布5が設けられているので、ベルト歯底部の
第1帆布4ベルト本体側の上に位置する心線3と第2帆
布5の上に位置する心線3とでは、ベルト厚み方向にお
ける埋設位置が異なることとなる。すなわち、各心線中
心は一直線上に並ばず、第1帆布4の上に心線3が位置
する部分のPLDと第2帆布5の上に心線3が位置する
部分のPLDとは異なることとなり、歯付ベルトAはベ
ルト幅方向に複数のPLDを有することとなる。よっ
て、この歯付ベルトAがプーリに巻き掛けられて稼働し
た際には、ベルト歯はプーリ溝に2段階で当接すること
となり、そのとき発せられるベルト歯のプーリ溝への打
撃による騒音は、従来技術のようにベルト歯のベルト幅
方向における各部位がプーリ溝に同時に当接する場合に
比べて低減される。また、ベルト幅方向における第2帆
布5の幅をベルト幅の約32%であり、5%〜50%の
範囲としているので歯付ベルトの屈曲疲労性を損なわず
に上記騒音の低減が図られる。なお、第2帆布5の材質
は、特に限定されるものではなく、第1帆布4と同様に
ナイロン繊維、芳香族ポリアミド繊維等の織布、編物が
用いられ、ゴム糊等による接着処理が施される。但し、
ベルト加硫成型時のゴムの流動を阻害しないようにする
ためには、ベルト長さ方向への伸縮性を有することが望
ましい。
【0046】上記実施形態1では、歯付ベルトAをベル
トの一方の面にベルト歯を有するものとしたが、特にこ
れに限定されるものではなく、ベルトの両面にベルト歯
を有する両面歯付きベルトであってもよい。この点、以
下の実施形態2〜4,6,8でも同様である。 (実施形態2)図3は、本発明の実施形態3に係る歯付
ベルトBを示す。なお、実施形態1に係る歯付ベルトA
と同一部位については同一の符号を用いて示した。歯付
ベルトBは、ベルト長さ方向に所定ピッチで突設された
ベルト歯を形成する歯ゴム部1と、ベルト背面部を構成
する背ゴム部2と、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅
方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心線3と、
ベルト歯側の表面を被覆する第1帆布4とを備え、本発
明の特徴として、ベルト歯底部における第1帆布4のベ
ルト本体側の一方のベルト端部には第2帆布5が積層さ
れて突出部を形成している。そして、ベルト歯底部のベ
ルト幅方向におけるベルト断面に現れる複数の心線3,
3,…の一部は第1帆布4に接し、他の一部は第2帆布
5に接している。また、ベルト幅方向における第2帆布
の幅は、ベルト幅に対して約32%である。図4に示す
ように、この第2帆布5はベルト長さ方向に沿って一方
のベルト端部に埋設されている。
トの一方の面にベルト歯を有するものとしたが、特にこ
れに限定されるものではなく、ベルトの両面にベルト歯
を有する両面歯付きベルトであってもよい。この点、以
下の実施形態2〜4,6,8でも同様である。 (実施形態2)図3は、本発明の実施形態3に係る歯付
ベルトBを示す。なお、実施形態1に係る歯付ベルトA
と同一部位については同一の符号を用いて示した。歯付
ベルトBは、ベルト長さ方向に所定ピッチで突設された
ベルト歯を形成する歯ゴム部1と、ベルト背面部を構成
する背ゴム部2と、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅
方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心線3と、
ベルト歯側の表面を被覆する第1帆布4とを備え、本発
明の特徴として、ベルト歯底部における第1帆布4のベ
ルト本体側の一方のベルト端部には第2帆布5が積層さ
れて突出部を形成している。そして、ベルト歯底部のベ
ルト幅方向におけるベルト断面に現れる複数の心線3,
3,…の一部は第1帆布4に接し、他の一部は第2帆布
5に接している。また、ベルト幅方向における第2帆布
の幅は、ベルト幅に対して約32%である。図4に示す
ように、この第2帆布5はベルト長さ方向に沿って一方
のベルト端部に埋設されている。
【0047】その他の構成・作用・効果については実施
形態1と同一である。 (実施形態3)図5は、本発明の実施形態3に係る歯付
ベルトCを示す。なお、実施形態1に係る歯付ベルトA
と同一部位については同一の符号を用いて示した。歯付
ベルトCは、ベルト長さ方向に所定ピッチで突設された
ベルト歯を形成する歯ゴム部1と、ベルト背面部を構成
する背ゴム部2と、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅
方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心線3と、
ベルト歯側の表面を被覆する第1帆布4とを備え、本発
明の特徴として、ベルト歯底部における第1帆布4のベ
ルト本体側のベルト両端部には第2帆布5,5が積層さ
れて突出部を形成している。そして、ベルト歯底部のベ
ルト幅方向におけるベルト断面に現れる複数の心線3,
3,…の一部は第1帆布4に接し、他の一部は第2帆布
5,5に接している。また、ベルト幅方向における第2
帆布の幅は、ベルト幅に対して約68%である。図6に
示すように、この第2帆布5,5はベルト長さ方向に沿
ってベルト両端部に埋設されている。
形態1と同一である。 (実施形態3)図5は、本発明の実施形態3に係る歯付
ベルトCを示す。なお、実施形態1に係る歯付ベルトA
と同一部位については同一の符号を用いて示した。歯付
ベルトCは、ベルト長さ方向に所定ピッチで突設された
ベルト歯を形成する歯ゴム部1と、ベルト背面部を構成
する背ゴム部2と、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅
方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心線3と、
ベルト歯側の表面を被覆する第1帆布4とを備え、本発
明の特徴として、ベルト歯底部における第1帆布4のベ
ルト本体側のベルト両端部には第2帆布5,5が積層さ
れて突出部を形成している。そして、ベルト歯底部のベ
ルト幅方向におけるベルト断面に現れる複数の心線3,
3,…の一部は第1帆布4に接し、他の一部は第2帆布
5,5に接している。また、ベルト幅方向における第2
帆布の幅は、ベルト幅に対して約68%である。図6に
示すように、この第2帆布5,5はベルト長さ方向に沿
ってベルト両端部に埋設されている。
【0048】ここで、上記2つの第2帆布5,5は、そ
れぞれ同一の厚みを有するものであっても異なる厚みを
有するものであってもよい。例えば、2つの帆布の厚み
がそれぞれ異なれば、ベルト歯底部のベルト幅方向の断
面において、埋設された心線はそのベルト厚み方向にお
ける位置によって3つのパートに分かれることとなる。
すなわち、このような歯付ベルトでは、ベルト幅方向に
3つのPLDを有することとなる。従って、この歯付ベ
ルトをプーリに巻き掛けて稼働した際には、ベルト歯が
3段階でプーリ溝に当接することとなり、ベルト歯がプ
ーリ溝に当接する際に発せられる打撃による騒音がより
一層低減される。
れぞれ同一の厚みを有するものであっても異なる厚みを
有するものであってもよい。例えば、2つの帆布の厚み
がそれぞれ異なれば、ベルト歯底部のベルト幅方向の断
面において、埋設された心線はそのベルト厚み方向にお
ける位置によって3つのパートに分かれることとなる。
すなわち、このような歯付ベルトでは、ベルト幅方向に
3つのPLDを有することとなる。従って、この歯付ベ
ルトをプーリに巻き掛けて稼働した際には、ベルト歯が
3段階でプーリ溝に当接することとなり、ベルト歯がプ
ーリ溝に当接する際に発せられる打撃による騒音がより
一層低減される。
【0049】ベルト幅方向における第2帆布の幅がベル
ト幅の5%〜50%であることによる作用・効果を有さ
ない点を除いて、その他の構成・作用・効果については
実施形態1と同一である。 (実施形態4)図7は、本発明の実施形態3に係る歯付
ベルトDを示す。なお、実施形態1に係る歯付ベルトA
と同一部位については同一の符号を用いて示した。歯付
ベルトDは、ベルト長さ方向に所定ピッチで突設された
ベルト歯を形成する歯ゴム部1と、ベルト背面部を構成
する背ゴム部2と、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅
方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心線3と、
ベルト歯側の表面を被覆する第1帆布4とを備え、本発
明の特徴として、ベルト歯底部における第1帆布4のベ
ルト本体側のベルト中央部及び両端部には3つの第2帆
布5,5,5が積層されて突出部を形成している。そし
て、ベルト歯底部のベルト幅方向におけるベルト断面に
現れる複数の心線3,3,…の一部は第1帆布4に接
し、他の一部は第2帆布5,5,5に接している。ま
た、ベルト幅方向における第2帆布の幅は、ベルト幅に
対して約69%である。図8に示すように、この第2帆
布5,5,5はベルト長さ方向に沿ってベルト中央部及
び両端部に埋設されている。
ト幅の5%〜50%であることによる作用・効果を有さ
ない点を除いて、その他の構成・作用・効果については
実施形態1と同一である。 (実施形態4)図7は、本発明の実施形態3に係る歯付
ベルトDを示す。なお、実施形態1に係る歯付ベルトA
と同一部位については同一の符号を用いて示した。歯付
ベルトDは、ベルト長さ方向に所定ピッチで突設された
ベルト歯を形成する歯ゴム部1と、ベルト背面部を構成
する背ゴム部2と、ベルト長さ方向に延び且つベルト幅
方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心線3と、
ベルト歯側の表面を被覆する第1帆布4とを備え、本発
明の特徴として、ベルト歯底部における第1帆布4のベ
ルト本体側のベルト中央部及び両端部には3つの第2帆
布5,5,5が積層されて突出部を形成している。そし
て、ベルト歯底部のベルト幅方向におけるベルト断面に
現れる複数の心線3,3,…の一部は第1帆布4に接
し、他の一部は第2帆布5,5,5に接している。ま
た、ベルト幅方向における第2帆布の幅は、ベルト幅に
対して約69%である。図8に示すように、この第2帆
布5,5,5はベルト長さ方向に沿ってベルト中央部及
び両端部に埋設されている。
【0050】ここで、上記3つの第2帆布5,5,5
は、それぞれ同一の厚みを有するものであっても異なる
厚みを有するものであってもよい。例えば、3つの帆布
の厚みがそれぞれ異なれば、ベルト歯底部のベルト幅方
向の断面において、埋設された心線はそのベルト厚み方
向における位置によって4つのパートに分かれることと
なる。すなわち、このような歯付ベルトでは、ベルト幅
方向に4つのPLDを有することとなる。従って、この
歯付ベルトをプーリに巻き掛けて稼働した際には、ベル
ト歯が4段階でプーリ溝に当接することとなり、ベルト
歯がプーリ溝に当接する際に発せられる打撃による騒音
がより一層低減される。従って、第2帆布5,5,5の
厚みが多様となるにしたがって、より一層の騒音の低減
が図られることとなる。
は、それぞれ同一の厚みを有するものであっても異なる
厚みを有するものであってもよい。例えば、3つの帆布
の厚みがそれぞれ異なれば、ベルト歯底部のベルト幅方
向の断面において、埋設された心線はそのベルト厚み方
向における位置によって4つのパートに分かれることと
なる。すなわち、このような歯付ベルトでは、ベルト幅
方向に4つのPLDを有することとなる。従って、この
歯付ベルトをプーリに巻き掛けて稼働した際には、ベル
ト歯が4段階でプーリ溝に当接することとなり、ベルト
歯がプーリ溝に当接する際に発せられる打撃による騒音
がより一層低減される。従って、第2帆布5,5,5の
厚みが多様となるにしたがって、より一層の騒音の低減
が図られることとなる。
【0051】ベルト幅方向における第2帆布の幅がベル
ト幅の5%〜50%であることによる作用・効果を有さ
ない点を除いて、その他の構成・作用・効果については
実施形態1と同一である。 (実施形態5) <第1帆布セット工程>図9に示すように、円筒軸に平
行に延びる多数の歯形溝を周面に有する円筒状金型11
に周方向に伸縮性を有する円筒状第1帆布12を被せ
る。 <第2帆布セット工程>第1帆布12と略同一の周長で
ある複数の環状第2帆布13,13,…(図10(a)
参照)を、図10(b)に示すように、所定間隔をあけ
て円筒状第1帆布の上から外嵌する。
ト幅の5%〜50%であることによる作用・効果を有さ
ない点を除いて、その他の構成・作用・効果については
実施形態1と同一である。 (実施形態5) <第1帆布セット工程>図9に示すように、円筒軸に平
行に延びる多数の歯形溝を周面に有する円筒状金型11
に周方向に伸縮性を有する円筒状第1帆布12を被せ
る。 <第2帆布セット工程>第1帆布12と略同一の周長で
ある複数の環状第2帆布13,13,…(図10(a)
参照)を、図10(b)に示すように、所定間隔をあけ
て円筒状第1帆布の上から外嵌する。
【0052】このとき、上記環状第2帆布13の幅と隣
り合う第2帆布13間の間隔との和を製造する歯付ベル
トの幅と等しくする。このようにすれば、ベルトの全周
にわたって帆布が一重の部分と二重の部分を設けること
ができる。加えて、加硫工程で得られたゴム状の円筒体
を製造する歯付ベルトの幅で順次輪切りにした際に、い
ずれの歯付ベルトもベルト幅方向において帆布が二重と
なる位置を同一とすることができ、同一構成の複数の歯
付ベルトの製造が可能となる。加硫工程で得られたゴム
状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅で輪切りにした際
に、いずれの歯付ベルトも帆布が二重である部分と帆布
が一重である部分とを有するものとすることができる。
また、加硫工程で得られたゴム状の円筒体を製造する歯
付ベルトの幅で順次輪切りにした際に、いずれの歯付ベ
ルトもベルト幅方向における同一位置に第2帆布13が
埋設されたものとすることができ、同一構成を有する複
数の歯付ベルトの製造が可能となる。 <心線セット工程>図11に示すように、第1帆布12
及び第2帆布13をセットした上からS撚り及びZ撚り
の心線14をそれぞれが交互となり且つ一本ずつ間隔を
あけて並ぶように2重螺旋状に巻き付ける。 <未加硫ゴムセット工程>図12に示すように、心線1
4をセットした上に未加硫ゴムシート15を数周巻き付
け、図13に示すように、その上に離型紙16を被せ
る。離型紙は、加硫成型後に加硫缶からの取り出しを容
易にするためのものである。 <加硫工程>上記各部材をセットした円筒状金型を加硫
釜に入れ、これに所定の温度及び圧力を所定時間かけて
ゴムを加硫させることにより円筒状のゴム複合体を得
る。 <研削工程>得られるベルトの厚みが均一なものとなる
ように、このゴム複合体の外周面のゴムを離型紙16と
ともに研削する。 <幅カット工程>上記研削したゴム複合体を所定幅で輪
切りにして歯付ベルトを得る。
り合う第2帆布13間の間隔との和を製造する歯付ベル
トの幅と等しくする。このようにすれば、ベルトの全周
にわたって帆布が一重の部分と二重の部分を設けること
ができる。加えて、加硫工程で得られたゴム状の円筒体
を製造する歯付ベルトの幅で順次輪切りにした際に、い
ずれの歯付ベルトもベルト幅方向において帆布が二重と
なる位置を同一とすることができ、同一構成の複数の歯
付ベルトの製造が可能となる。加硫工程で得られたゴム
状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅で輪切りにした際
に、いずれの歯付ベルトも帆布が二重である部分と帆布
が一重である部分とを有するものとすることができる。
また、加硫工程で得られたゴム状の円筒体を製造する歯
付ベルトの幅で順次輪切りにした際に、いずれの歯付ベ
ルトもベルト幅方向における同一位置に第2帆布13が
埋設されたものとすることができ、同一構成を有する複
数の歯付ベルトの製造が可能となる。 <心線セット工程>図11に示すように、第1帆布12
及び第2帆布13をセットした上からS撚り及びZ撚り
の心線14をそれぞれが交互となり且つ一本ずつ間隔を
あけて並ぶように2重螺旋状に巻き付ける。 <未加硫ゴムセット工程>図12に示すように、心線1
4をセットした上に未加硫ゴムシート15を数周巻き付
け、図13に示すように、その上に離型紙16を被せ
る。離型紙は、加硫成型後に加硫缶からの取り出しを容
易にするためのものである。 <加硫工程>上記各部材をセットした円筒状金型を加硫
釜に入れ、これに所定の温度及び圧力を所定時間かけて
ゴムを加硫させることにより円筒状のゴム複合体を得
る。 <研削工程>得られるベルトの厚みが均一なものとなる
ように、このゴム複合体の外周面のゴムを離型紙16と
ともに研削する。 <幅カット工程>上記研削したゴム複合体を所定幅で輪
切りにして歯付ベルトを得る。
【0053】なお、上記実施形態5では、第2帆布13
の幅と隣り合う第2帆布13の間隔との和を製造する歯
付ベルトのベルト幅と等しいものとしたが、特にこれに
限定されるものではなく、上記の和の整数倍がベルト幅
と等しい場合であってもよい。 (実施形態6)図14は、本発明の実施形態3に係る歯
付ベルトEを示す。なお、実施形態1に係る歯付ベルト
Aと同一部位については同一の符号を用いて示した。歯
付ベルトEは、ベルト長さ方向に所定ピッチで突設され
たベルト歯を形成する歯ゴム部1と、ベルト背面部を構
成する背ゴム部2と、ベルト長さ方向に延び且つベルト
幅方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心線3
と、ベルト歯側の表面を被覆する第1帆布4とを備え、
本発明の特徴として、ベルト歯底部における第1帆布4
のベルト本体側には第2帆布5が積層されて突出部を形
成している。そして、ベルト歯底部のベルト幅方向にお
けるベルト断面に現れる複数の心線3,3,…の一部は
第1帆布4に接し、他の一部は第2帆布5に接してい
る。また、ベルト幅方向における第2帆布の幅は、ベル
ト幅に対して約32%である。図15に示すように、こ
の第2帆布5はベルト長さ方向と角度を成してベルト本
体に埋設されている。従って、ベルト幅方向における第
2帆布の位置は一定とはならない。
の幅と隣り合う第2帆布13の間隔との和を製造する歯
付ベルトのベルト幅と等しいものとしたが、特にこれに
限定されるものではなく、上記の和の整数倍がベルト幅
と等しい場合であってもよい。 (実施形態6)図14は、本発明の実施形態3に係る歯
付ベルトEを示す。なお、実施形態1に係る歯付ベルト
Aと同一部位については同一の符号を用いて示した。歯
付ベルトEは、ベルト長さ方向に所定ピッチで突設され
たベルト歯を形成する歯ゴム部1と、ベルト背面部を構
成する背ゴム部2と、ベルト長さ方向に延び且つベルト
幅方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心線3
と、ベルト歯側の表面を被覆する第1帆布4とを備え、
本発明の特徴として、ベルト歯底部における第1帆布4
のベルト本体側には第2帆布5が積層されて突出部を形
成している。そして、ベルト歯底部のベルト幅方向にお
けるベルト断面に現れる複数の心線3,3,…の一部は
第1帆布4に接し、他の一部は第2帆布5に接してい
る。また、ベルト幅方向における第2帆布の幅は、ベル
ト幅に対して約32%である。図15に示すように、こ
の第2帆布5はベルト長さ方向と角度を成してベルト本
体に埋設されている。従って、ベルト幅方向における第
2帆布の位置は一定とはならない。
【0054】その他の構成・作用・効果については実施
形態1と同一である。 (実施形態7)上記実施形態6に係る歯付ベルトEの製
造方法について本発明の実施形態7として説明する。な
お、実施形態5の場合と同一部位を示すものについては
同一の符号を用いて示した。 <第1帆布セット工程>円筒軸に平行に延びる多数の歯
形溝を周面に有する円筒状金型11に周方向に伸縮性を
有する円筒状第1帆布12を被せる。 <第2帆布セット工程>図16に示すように、円筒状金
型11を被覆した円筒状第1帆布12の上に帯状第2帆
布21を所定間隔をあけて螺旋状に巻き付ける。
形態1と同一である。 (実施形態7)上記実施形態6に係る歯付ベルトEの製
造方法について本発明の実施形態7として説明する。な
お、実施形態5の場合と同一部位を示すものについては
同一の符号を用いて示した。 <第1帆布セット工程>円筒軸に平行に延びる多数の歯
形溝を周面に有する円筒状金型11に周方向に伸縮性を
有する円筒状第1帆布12を被せる。 <第2帆布セット工程>図16に示すように、円筒状金
型11を被覆した円筒状第1帆布12の上に帯状第2帆
布21を所定間隔をあけて螺旋状に巻き付ける。
【0055】このとき、帯状第2帆布21の幅と隣り合
う帯状第2帆布21間の間隔との和は製造する歯付ベル
トの幅と略等しくする。このようにすれば、ベルトの全
周にわたって帆布が一重の部分と二重の部分を設けるこ
とができる。加えて、加硫工程で得られたゴム状の円筒
体を製造する歯付ベルトの幅で輪切りにした際に、いず
れの歯付ベルトも帆布が二重である部分と帆布が一重で
ある部分とを有するものとすることができる。また、加
硫工程で得られたゴム状の円筒体を製造する歯付ベルト
の幅で順次輪切りにした際に、いずれの歯付ベルトもベ
ルト幅方向における同一位置に帯状第2帆布21が埋設
されたものとすることができ、同一構成の歯付ベルトを
複数製造することが可能となる。
う帯状第2帆布21間の間隔との和は製造する歯付ベル
トの幅と略等しくする。このようにすれば、ベルトの全
周にわたって帆布が一重の部分と二重の部分を設けるこ
とができる。加えて、加硫工程で得られたゴム状の円筒
体を製造する歯付ベルトの幅で輪切りにした際に、いず
れの歯付ベルトも帆布が二重である部分と帆布が一重で
ある部分とを有するものとすることができる。また、加
硫工程で得られたゴム状の円筒体を製造する歯付ベルト
の幅で順次輪切りにした際に、いずれの歯付ベルトもベ
ルト幅方向における同一位置に帯状第2帆布21が埋設
されたものとすることができ、同一構成の歯付ベルトを
複数製造することが可能となる。
【0056】コードセット工程、ゴムシートセット工
程、加硫工程、研削工程及び幅カット工程については実
施形態5と同一である。
程、加硫工程、研削工程及び幅カット工程については実
施形態5と同一である。
【0057】なお、上記実施形態7では円筒状金型11
に円筒状第1帆布12を被せた後、帯状第2帆布21を
円筒状第1帆布12の上から螺旋状に巻き付けるが、予
め円筒状第1帆布12に帯状第2帆布21を螺旋状に巻
き付けて貼付したものを円筒状金型11に被せてもよ
い。
に円筒状第1帆布12を被せた後、帯状第2帆布21を
円筒状第1帆布12の上から螺旋状に巻き付けるが、予
め円筒状第1帆布12に帯状第2帆布21を螺旋状に巻
き付けて貼付したものを円筒状金型11に被せてもよ
い。
【0058】また、上記実施形態7では、帯状第2帆布
21の幅と隣り合う帯状第2帆布21の間隔との和を製
造する歯付ベルトのベルト幅と略等しいものとしたが、
特にこれに限定されるものではなく、上記の和の整数倍
がベルト幅に略等しい場合であってもよい。 (実施形態8)図17は、本発明の実施形態8に係る歯
付ベルトFを示す。なお、実施形態1に係る歯付ベルト
Aと同一部位については同一の符号を用いて示してい
る。歯付ベルトFは、ベルト長さ方向に所定ピッチで突
設されたベルト歯を形成する歯ゴム部1と、ベルト背面
部を構成する背ゴム部2と、ベルト長さ方向に延び且つ
ベルト幅方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心
線3と、ベルト歯側の表面を被覆する帆布4とで構成さ
れている。そして本発明の特徴として、ベルト歯底部に
おいて、帆布4が一重の部分と、ベルト本体側の帆布表
面に突出部を形成する帆布4が二重の部分とを有する。
そして、ベルト歯底部のベルト幅方向におけるベルト断
面に現れる複数の心線3,3,…の一部は帆布4が一重
の部分に接し、他の一部は帆布4が二重の部分に接して
いる。また、ベルト幅方向における第2帆布の幅は、ベ
ルト幅に対して約34%である。図18に示すように、
帆布4は一部重なった部分を形成しながらベルト表面を
被覆している。
21の幅と隣り合う帯状第2帆布21の間隔との和を製
造する歯付ベルトのベルト幅と略等しいものとしたが、
特にこれに限定されるものではなく、上記の和の整数倍
がベルト幅に略等しい場合であってもよい。 (実施形態8)図17は、本発明の実施形態8に係る歯
付ベルトFを示す。なお、実施形態1に係る歯付ベルト
Aと同一部位については同一の符号を用いて示してい
る。歯付ベルトFは、ベルト長さ方向に所定ピッチで突
設されたベルト歯を形成する歯ゴム部1と、ベルト背面
部を構成する背ゴム部2と、ベルト長さ方向に延び且つ
ベルト幅方向にピッチを形成して螺旋状に設けられた心
線3と、ベルト歯側の表面を被覆する帆布4とで構成さ
れている。そして本発明の特徴として、ベルト歯底部に
おいて、帆布4が一重の部分と、ベルト本体側の帆布表
面に突出部を形成する帆布4が二重の部分とを有する。
そして、ベルト歯底部のベルト幅方向におけるベルト断
面に現れる複数の心線3,3,…の一部は帆布4が一重
の部分に接し、他の一部は帆布4が二重の部分に接して
いる。また、ベルト幅方向における第2帆布の幅は、ベ
ルト幅に対して約34%である。図18に示すように、
帆布4は一部重なった部分を形成しながらベルト表面を
被覆している。
【0059】第2帆布の役割を帆布が二重となっている
部分のベルト本体側の帆布部分が果たす点を除いて、そ
の他の構成・作用・効果については実施形態1と同一で
ある。 (実施形態9)上記実施形態8に係る歯付ベルトFの製
造方法について本発明の実施形態9として説明する。な
お、実施形態5の場合と同一部位を示すものについては
同一の符号を用いて示した。 <補強布セット工程>図19に示すように、円筒軸と平
行に延びる多数の歯形溝を周面に有する円筒状金型11
に帯状帆布31を、その所定幅を重ねながら螺旋状に巻
き付ける。
部分のベルト本体側の帆布部分が果たす点を除いて、そ
の他の構成・作用・効果については実施形態1と同一で
ある。 (実施形態9)上記実施形態8に係る歯付ベルトFの製
造方法について本発明の実施形態9として説明する。な
お、実施形態5の場合と同一部位を示すものについては
同一の符号を用いて示した。 <補強布セット工程>図19に示すように、円筒軸と平
行に延びる多数の歯形溝を周面に有する円筒状金型11
に帯状帆布31を、その所定幅を重ねながら螺旋状に巻
き付ける。
【0060】このとき、帯状帆布31が二重の部分の幅
と帯状帆布31が一重の部分の幅の和は製造するベルト
幅と略等しくする。このようにすれば、ベルトの全周に
わたって帆布が一重の部分と二重の部分を設けることが
できる。加えて、加硫工程で得られたゴム状の円筒体を
製造する歯付ベルトの幅で輪切りにした際に、いずれの
歯付ベルトも帆布が二重である部分と帆布が一重である
部分とを有するものとすることができる。また、加硫工
程で得られたゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅
で順次輪切りにした際に、いずれの歯付ベルトもベルト
幅方向における同一位置に帯状帆布31が埋設されたも
のとすることができ、同一構成を有する複数の歯付ベル
トの製造が可能となる。
と帯状帆布31が一重の部分の幅の和は製造するベルト
幅と略等しくする。このようにすれば、ベルトの全周に
わたって帆布が一重の部分と二重の部分を設けることが
できる。加えて、加硫工程で得られたゴム状の円筒体を
製造する歯付ベルトの幅で輪切りにした際に、いずれの
歯付ベルトも帆布が二重である部分と帆布が一重である
部分とを有するものとすることができる。また、加硫工
程で得られたゴム状の円筒体を製造する歯付ベルトの幅
で順次輪切りにした際に、いずれの歯付ベルトもベルト
幅方向における同一位置に帯状帆布31が埋設されたも
のとすることができ、同一構成を有する複数の歯付ベル
トの製造が可能となる。
【0061】また、帯状帆布31の幅の1/2までの範
囲で一定幅が重なり合うようにして円筒状金型11に巻
き付ける。これによって円筒状金型11上に帯状帆布3
1が三重になる部分が生じることが回避される。
囲で一定幅が重なり合うようにして円筒状金型11に巻
き付ける。これによって円筒状金型11上に帯状帆布3
1が三重になる部分が生じることが回避される。
【0062】コードセット工程、ゴムシートセット工
程、加硫工程、研削工程及び幅カット工程については実
施形態5と同一である。このようにして歯付ベルトFは
製造される。
程、加硫工程、研削工程及び幅カット工程については実
施形態5と同一である。このようにして歯付ベルトFは
製造される。
【0063】なお、上記実施形態9では、円筒状金型1
1に帯状帆布31を、その所定幅を重ねながら螺旋状に
巻き付けるが、帯状帆布31の所定幅を重ねながら螺旋
状に巻き付けて形成させた円筒状帆布を円筒状金型に被
せてもよい。
1に帯状帆布31を、その所定幅を重ねながら螺旋状に
巻き付けるが、帯状帆布31の所定幅を重ねながら螺旋
状に巻き付けて形成させた円筒状帆布を円筒状金型に被
せてもよい。
【0064】また、上記実施形態9では、帯状帆布31
の一重の部分の幅と帯状帆布31の二重の部分の幅との
和を製造する歯付ベルトのベルト幅と略等しいものとし
たが、特にこれに限定されるものではなく、上記の和の
整数倍がベルト幅に略等しい場合であってもよい。 (その他の実施形態)上記実施形態1〜4,6,8に係
る各歯付ベルトは、ベルト本体を形成するマトリックス
がゴムであり、ベルト歯側の表面は帆布で被覆するもの
としたが、特にこれに限定するものではなく、ベルト長
さ方向に延び且つベルト幅方向にピッチを形成して螺旋
状に形成された心線が埋設され、ポリウレタン樹脂また
は熱可塑性樹脂をマトリックスとする歯付ベルトであっ
てもよい。
の一重の部分の幅と帯状帆布31の二重の部分の幅との
和を製造する歯付ベルトのベルト幅と略等しいものとし
たが、特にこれに限定されるものではなく、上記の和の
整数倍がベルト幅に略等しい場合であってもよい。 (その他の実施形態)上記実施形態1〜4,6,8に係
る各歯付ベルトは、ベルト本体を形成するマトリックス
がゴムであり、ベルト歯側の表面は帆布で被覆するもの
としたが、特にこれに限定するものではなく、ベルト長
さ方向に延び且つベルト幅方向にピッチを形成して螺旋
状に形成された心線が埋設され、ポリウレタン樹脂また
は熱可塑性樹脂をマトリックスとする歯付ベルトであっ
てもよい。
【0065】そして、ポリウレタン樹脂をマトリックス
とする歯付ベルトの製造方法として、例えば、次のよう
な方法がある。
とする歯付ベルトの製造方法として、例えば、次のよう
な方法がある。
【0066】円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面
に有する円筒状金型を準備する。この円筒状金型は、上
記歯形溝間に形成される突条の頂部に心線を支持するた
めの凸部を有しており、円筒状金型軸に沿った該凸部の
断面形状は製造するベルト幅より周期の小さい波形状と
している。
に有する円筒状金型を準備する。この円筒状金型は、上
記歯形溝間に形成される突条の頂部に心線を支持するた
めの凸部を有しており、円筒状金型軸に沿った該凸部の
断面形状は製造するベルト幅より周期の小さい波形状と
している。
【0067】この円筒状金型に心線を螺旋状に巻き付
け、これを円筒状の外金型の中に入れ、円筒状金型と外
金型との間に生じた間隙にウレタンプレポリマーを注入
・脱泡する。そして、所定時間加熱することによって上
記プレポリマーを反応させ、円筒状のポリウレタン−繊
維複合体を成型する。さらに、これを所定幅に輪切りに
することにより本発明に係るポリウレタン製の歯付ベル
トを製造することができる。
け、これを円筒状の外金型の中に入れ、円筒状金型と外
金型との間に生じた間隙にウレタンプレポリマーを注入
・脱泡する。そして、所定時間加熱することによって上
記プレポリマーを反応させ、円筒状のポリウレタン−繊
維複合体を成型する。さらに、これを所定幅に輪切りに
することにより本発明に係るポリウレタン製の歯付ベル
トを製造することができる。
【0068】
【実施例】以下の実施例及び比較例について騒音試験評
価を行った。 (評価ベルト) −実施例− 円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有する周長
840mmの円筒状金型に周方向に伸縮性を有する円筒
状の第1ナイロン帆布を被せた。次いで、その上に前記
ナイロン帆布と同一材料からなる幅10mmの第2ナイ
ロン帆布を螺旋状に巻き付けた。このとき螺旋のピッチ
は20mmとした。そして、その上からレゾルシン・ホ
ルマリン・ラテックス(RFL)溶液により接着処理が
施されたガラス繊維心線のS撚り糸とZ撚り糸とを一対
として2重螺旋状に巻き付けた。さらに、その上からク
ロロプレンゴム(CR)シートを数周巻き付け、その上
から離型紙を巻いた。これを加硫缶に入れ、所定の温度
と圧力とを所定時間かけることにより円筒状金型の周上
にゴム状の円筒体を形成させた。そして、この円筒体の
外周を研削し、幅30mmの輪切りにすることによって
実施例に係る歯付ベルトを作成した。本実施例に係る歯
付ベルトは、ベルト周長が840mm、ベルト幅が30
mm、ベルト歯のピッチが8mmの構成のものである。
そして、ベルト幅方向における第2ナイロン帆布の幅は
約10mmであることから、第2ナイロン帆布の幅はベ
ルト幅に対して約33%となっている。
価を行った。 (評価ベルト) −実施例− 円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有する周長
840mmの円筒状金型に周方向に伸縮性を有する円筒
状の第1ナイロン帆布を被せた。次いで、その上に前記
ナイロン帆布と同一材料からなる幅10mmの第2ナイ
ロン帆布を螺旋状に巻き付けた。このとき螺旋のピッチ
は20mmとした。そして、その上からレゾルシン・ホ
ルマリン・ラテックス(RFL)溶液により接着処理が
施されたガラス繊維心線のS撚り糸とZ撚り糸とを一対
として2重螺旋状に巻き付けた。さらに、その上からク
ロロプレンゴム(CR)シートを数周巻き付け、その上
から離型紙を巻いた。これを加硫缶に入れ、所定の温度
と圧力とを所定時間かけることにより円筒状金型の周上
にゴム状の円筒体を形成させた。そして、この円筒体の
外周を研削し、幅30mmの輪切りにすることによって
実施例に係る歯付ベルトを作成した。本実施例に係る歯
付ベルトは、ベルト周長が840mm、ベルト幅が30
mm、ベルト歯のピッチが8mmの構成のものである。
そして、ベルト幅方向における第2ナイロン帆布の幅は
約10mmであることから、第2ナイロン帆布の幅はベ
ルト幅に対して約33%となっている。
【0069】−比較例− 第2ナイロン帆布を有しないことを除いては上記実施例
と同一構成を有する歯付ベルトを比較例とした。 (試験方法)上記実施例及び比較例の各歯付ベルトにつ
いて、図20に示すように、周縁に24個のプーリ溝を
有する駆動プーリ41と従動プーリ42の2つのプーリ
間に巻き掛け、歯付ベルト43に441Nの張力がかか
るように従動プーリ42の位置をセットした。そして、
回転数300rpmから5000rpmまで駆動プーリ
41の回転数を徐々に上げるとともに、各回転数での騒
音を測定した。なお、測定は室温下で行い、騒音を検出
するマイク44は駆動プーリの上方300mmの位置に
セットした。 (試験結果)試験結果を図21に示す。図21に示され
ているように、駆動プーリ41の回転数が300〜50
00rpmの全範囲にわたって実施例の方が比較例より
も約5dBA騒音が小さいことが判る。つまり、比較例
ではベルト幅方向におけるPLDが均一であり、ベルト
歯のベルト幅方向における各部位はプーリ溝に同時に当
接し、その打撃による騒音が観測される。これに対し、
実施例では第2ナイロン帆布が埋設されていることによ
り歯付ベルトのPLDがベルト幅方向で2つ存在するた
め、ベルト歯のプーリ溝への当接が2段階で起こること
となり、ベルト歯がプーリ溝に当接する際に発せられる
打撃による騒音が低減される。
と同一構成を有する歯付ベルトを比較例とした。 (試験方法)上記実施例及び比較例の各歯付ベルトにつ
いて、図20に示すように、周縁に24個のプーリ溝を
有する駆動プーリ41と従動プーリ42の2つのプーリ
間に巻き掛け、歯付ベルト43に441Nの張力がかか
るように従動プーリ42の位置をセットした。そして、
回転数300rpmから5000rpmまで駆動プーリ
41の回転数を徐々に上げるとともに、各回転数での騒
音を測定した。なお、測定は室温下で行い、騒音を検出
するマイク44は駆動プーリの上方300mmの位置に
セットした。 (試験結果)試験結果を図21に示す。図21に示され
ているように、駆動プーリ41の回転数が300〜50
00rpmの全範囲にわたって実施例の方が比較例より
も約5dBA騒音が小さいことが判る。つまり、比較例
ではベルト幅方向におけるPLDが均一であり、ベルト
歯のベルト幅方向における各部位はプーリ溝に同時に当
接し、その打撃による騒音が観測される。これに対し、
実施例では第2ナイロン帆布が埋設されていることによ
り歯付ベルトのPLDがベルト幅方向で2つ存在するた
め、ベルト歯のプーリ溝への当接が2段階で起こること
となり、ベルト歯がプーリ溝に当接する際に発せられる
打撃による騒音が低減される。
【図1】本発明の実施形態1に係る歯付ベルトAの斜視
図である。
図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る歯付ベルトAのベル
ト歯側の正面図である。
ト歯側の正面図である。
【図3】本発明の実施形態2に係る歯付ベルトBの斜視
図である。
図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る歯付ベルトBのベル
ト歯側の正面図である。
ト歯側の正面図である。
【図5】本発明の実施形態3に係る歯付ベルトCの斜視
図である。
図である。
【図6】本発明の実施形態3に係る歯付ベルトCのベル
ト歯側の正面図である。
ト歯側の正面図である。
【図7】本発明の実施形態4に係る歯付ベルトDの斜視
図である。
図である。
【図8】本発明の実施形態4に係る歯付ベルトDのベル
ト歯側の正面図である。
ト歯側の正面図である。
【図9】本発明の実施形態5の第1帆布セット工程を示
す図である。
す図である。
【図10】本発明の実施形態5の第2帆布セット工程を
示す図である。
示す図である。
【図11】本発明の実施形態5の心線セット工程を示す
図である。
図である。
【図12】本発明の実施形態5の未加硫ゴムセット工程
を示す図である。
を示す図である。
【図13】本発明の実施形態5の未加硫ゴムセット工程
でゴム上に離型紙を巻き付けている状態を示す図であ
る。
でゴム上に離型紙を巻き付けている状態を示す図であ
る。
【図14】本発明の実施形態6に係る歯付ベルトEの斜
視図である。
視図である。
【図15】本発明の実施形態6に係る歯付ベルトEのベ
ルト歯側の正面図である。
ルト歯側の正面図である。
【図16】本発明の実施形態7の第2帆布セット工程を
示す図である。
示す図である。
【図17】本発明の実施形態8に係る歯付ベルトFの斜
視図である。
視図である。
【図18】本発明の実施形態8に係る歯付ベルトFのベ
ルト歯側の正面図である。
ルト歯側の正面図である。
【図19】本発明の実施形態9の帆布セット工程を示す
図である。
図である。
【図20】騒音測定用のベルト走行試験機のレイアウト
を示す図である。
を示す図である。
【図21】プーリの回転数と騒音との関係を示すグラフ
図である。
図である。
【図22】従来例に係る歯付ベルトの斜視図である。
1 歯ゴム部 2 背ゴム部 3 心線 4 第1帆布 5 第2帆布 11 円筒状金型 12 第1帆布 13 第2帆布 14 心線 15 未加硫ゴムシート 16 離型紙 21 帯状第2帆布 31 帯状帆布 41 駆動プーリ 42 従動プーリ 43 歯付ベルト 44 マイク a 歯ゴム部 b 背ゴム部 c 心線 d 帆布
Claims (16)
- 【請求項1】 ベルト長さ方向に所定ピッチで設けられ
たベルト歯を有する歯付ベルトにおいて、 ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッチを形成
して螺旋状に設けられた心線を備え、 上記ベルト歯間にあるベルト歯底部のベルト幅方向にお
けるベルト断面において、該ベルト断面に現れる複数の
上記心線の各心線中心が一直線上にないことを特徴とす
る歯付ベルト。 - 【請求項2】 ベルト長さ方向に所定ピッチで設けられ
たベルト歯を有する歯付ベルトにおいて、 ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッチを形成
して螺旋状に設けられた心線を備え、 上記ベルト歯間にあるベルト歯底部のベルト幅方向にお
けるベルト断面において、該ベルト断面に現れる複数の
上記心線の少なくとも1組の心線は、各々の心線中心か
らベルト外方側の該ベルト歯底部表面までの最短距離が
異なることを特徴とする歯付ベルト。 - 【請求項3】 ベルト長さ方向に所定ピッチで設けられ
たベルト歯を有する歯付ベルトにおいて、 ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッチを形成
して螺旋状に設けられた心線と、 上記ベルト歯が設けられている側のベルト表面を被覆す
る帆布とを備え、 上記ベルト歯間にあるベルト歯底部のベルト幅方向にお
けるベルト断面において、該ベルト断面に現れる複数の
上記心線の少なくとも1組の心線は、各々の心線中心か
らベルト外方側の上記帆布表面までの最短距離が異なる
ことを特徴とする歯付ベルト。 - 【請求項4】 ベルト長さ方向に所定ピッチで設けられ
たベルト歯を有する歯付ベルトにおいて、 ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッチを形成
して螺旋状に設けられた心線と、 上記ベルト歯が設けられている側のベルト表面を被覆す
る帆布とを備え、 上記ベルト歯間のベルト歯底部において、上記帆布は一
重の部分と二重の部分とを備え、 上記帆布が二重の部分において、ベルト本体側の帆布は
突出部を形成し、 上記ベルト歯底部のベルト本体側において、上記複数の
心線の一部は上記帆布の一重の部分と接し、該複数の心
線の他の一部は該帆布の二重の部分における上記ベルト
本体側の帆布と接していることを特徴とする歯付ベル
ト。 - 【請求項5】 ベルト長さ方向に所定ピッチで設けられ
たベルト歯を有する歯付ベルトにおいて、 ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッチを形成
して螺旋状に設けられた心線と、 上記ベルト歯が設けられている側のベルト表面を被覆す
る第1帆布と、 上記ベルト歯間にあるベルト歯底部における上記第1帆
布のベルト本体側に積層されて突出部を形成し且つ該第
1帆布の幅よりベルト幅方向の寸法が小さい第2帆布と
を備え、 上記ベルト歯底部のベルト本体側において、上記複数の
心線の一部は上記第1帆布と接し、該複数の心線の他の
一部は上記第2帆布と接していることを特徴とする歯付
ベルト。 - 【請求項6】 請求項4に記載されている歯付ベルトに
おいて、 ベルト幅方向における帆布が二重の部分の幅は、ベルト
幅の5%以上50%以下であることを特徴とする歯付ベ
ルト。 - 【請求項7】 請求項5に記載されている歯付ベルトに
おいて、 ベルト幅方向における第2帆布の幅は、ベルト幅の5%
以上50%以下であることを特徴とする歯付ベルト。 - 【請求項8】 円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周
面に有する円筒状金型に円筒状第1帆布を被せる第1帆
布セット工程と、 円筒状第1帆布の上に複数の環状第2帆布を間隔をあけ
て外嵌し、その際の該環状第2帆布の幅と隣り合う環状
第2帆布間の該間隔との和を製造する歯付ベルトの幅以
下とする第2帆布セット工程と、 上記両帆布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心線の層
を形成する心線セット工程と、 上記心線層上に未加硫ゴムを被せる未加硫ゴムセット工
程と、 加熱及び加圧により上記未加硫ゴムを加硫する加硫工程
とを備えたことを特徴とする歯付ベルトの製造方法。 - 【請求項9】 円筒状第1帆布に複数の環状第2帆布を
間隔をあけて外嵌し、その際の該環状第2帆布の幅と隣
り合う該環状第2帆布間の該間隔との和を製造する歯付
ベルトの幅以下とする帆布準備工程と、 円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有する円筒
状金型に上記環状第2帆布を外嵌した上記円筒状第1帆
布を被せる帆布セット工程と、 上記両帆布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心線の層
を形成する心線セット工程と、 上記心線層上に未加硫ゴムを被せる未加硫ゴムセット工
程と、 加熱及び加圧により上記未加硫ゴムを加硫する加硫工程
とを備えたことを特徴とする歯付ベルトの製造方法。 - 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載されて
いる歯付ベルトの製造方法において、 環状第2帆布の幅と隣り合う環状第2帆布間の間隔との
和の整数倍を製造する歯付ベルトの幅に等しくすること
を特徴とする歯付ベルトの製造方法。 - 【請求項11】 円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を
周面に有する円筒状金型に円筒状第1帆布を被せる第1
帆布セット工程と、 円筒状第1帆布の上に帯状第2帆布を間隔をあけて螺旋
状に巻き付け、その際の該帯状第2帆布の幅と隣り合う
該帯状第2帆布間の該間隔との和を製造する歯付ベルト
の幅以下とする第2帆布セット工程と、 上記両帆布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心線の層
を形成する心線セット工程と、 上記心線層上に未加硫ゴムを被せる未加硫ゴムセット工
程と、 加熱及び加圧により上記未加硫ゴムを加硫する加硫工程
とを備えたことを特徴とする歯付ベルトの製造方法。 - 【請求項12】 円筒状第1帆布に帯状第2帆布を間隔
をあけて螺旋状に装着し、その際の該帯状第2帆布の幅
と隣り合う該帯状第2帆布間の該間隔との和を製造する
歯付ベルトの幅以下とする帆布準備工程と、 円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有する円筒
状金型に上記環状第2帆布を装着した上記円筒状第1帆
布を被せる帆布セット工程と、 上記両帆布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心線の層
を形成する心線セット工程と、 上記心線層上に未加硫ゴムを被せる未加硫ゴムセット工
程と、 加熱及び加圧により上記未加硫ゴムを加硫する加硫工程
とを備えたことを特徴とする歯付ベルトの製造方法。 - 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載さ
れている歯付ベルトの製造方法において、 帯状第2帆布の幅と隣り合う帯状第2帆布間の間隔との
和の整数倍を製造する歯付ベルトの幅に略等しくするこ
とを特徴とする歯付ベルトの製造方法。 - 【請求項14】 円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を
周面に有する円筒状金型に帯状帆布を一定幅重ねながら
螺旋状に巻き付け、その際の該帯状帆布の重ねる部分の
幅を該帯状帆布の幅の1/2より小さくし、該帯状帆布
の一重の部分の幅と該帯状帆布の二重の部分の幅との和
を製造する歯付ベルトの幅以下とする帆布セット工程
と、 上記帆布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心線の層を
形成する心線セット工程と、 上記心線層上に未加硫ゴムを被せる未加硫ゴムセット工
程と、 加熱及び加圧により上記未加硫ゴムを加硫する加硫工程
とを備えたことを特徴とする歯付ベルトの製造方法。 - 【請求項15】 帯状帆布を一定幅重ねながら螺旋状に
巻いて円筒状帆布を形成し、その際の該帯状帆布の重ね
る部分の幅を該帯状帆布の幅の1/2より小さくし、該
帯状帆布の一重の部分の幅と該帯状帆布の二重の部分の
幅との和を製造する歯付ベルトの幅以下とする帆布準備
工程と、 円筒軸と平行に延びる多数の歯形溝を周面に有する円筒
状金型に上記円筒状帆布を被せる帆布セット工程と、 上記円筒状帆布の上から心線を螺旋状に巻き付けて心線
の層を形成する心線セット工程と、 上記心線層上に未加硫ゴムを被せる未加硫ゴムセット工
程と、 加熱及び加圧により上記未加硫ゴムを加硫する加硫工程
とを備えたことを特徴とする歯付ベルトの製造方法。 - 【請求項16】 請求項14または請求項15に記載さ
れている歯付ベルトの製造方法において、 帯状帆布が一重の部分の幅と該帯状帆布が二重の部分の
幅との和の整数倍を製造する歯付ベルトの幅に略等しく
することを特徴とする歯付ベルトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27175099A JP2001090784A (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 低騒音歯付ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27175099A JP2001090784A (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 低騒音歯付ベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001090784A true JP2001090784A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17504323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27175099A Pending JP2001090784A (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 低騒音歯付ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001090784A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8454464B2 (en) | 2010-09-21 | 2013-06-04 | The Gates Corporation | Power transmission belt and method of making same |
-
1999
- 1999-09-27 JP JP27175099A patent/JP2001090784A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8454464B2 (en) | 2010-09-21 | 2013-06-04 | The Gates Corporation | Power transmission belt and method of making same |
US20130237356A1 (en) * | 2010-09-21 | 2013-09-12 | The Gates Corporation | Power Transmission Belt and Method of Making Same |
US9091324B2 (en) * | 2010-09-21 | 2015-07-28 | Gates Corporation | Power transmission belt and method of making same |
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