JP2001084920A - カラー受像管用電子銃 - Google Patents
カラー受像管用電子銃Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイナミック電圧を低減し、画面全域でのフ
ォーカス向上と回路コストの低減を図る。 【解決手段】 カソード側から蛍光面側に第1集束電極
4、第2集束電極5、第3集束電極6、第4集束電極7
を順次配置し、第1集束電極4と第3集束電極6には一
定のフォーカス電圧を印加し、第2集束電極5と第4集
束電極7には電子ビームの偏向量の増大に応じて上昇す
るダイナミック電圧を印加する。第2集束電極5、第3
集束電極6および第4集束電極7の間で水平方向では発
散作用、垂直方向では集束作用となるユニポテンシャル
型4極レンズを構成し、かつ水平方向のレンズ強度を垂
直方向のレンズ強度よりも強めた主レンズと組み合わせ
る。
ォーカス向上と回路コストの低減を図る。 【解決手段】 カソード側から蛍光面側に第1集束電極
4、第2集束電極5、第3集束電極6、第4集束電極7
を順次配置し、第1集束電極4と第3集束電極6には一
定のフォーカス電圧を印加し、第2集束電極5と第4集
束電極7には電子ビームの偏向量の増大に応じて上昇す
るダイナミック電圧を印加する。第2集束電極5、第3
集束電極6および第4集束電極7の間で水平方向では発
散作用、垂直方向では集束作用となるユニポテンシャル
型4極レンズを構成し、かつ水平方向のレンズ強度を垂
直方向のレンズ強度よりも強めた主レンズと組み合わせ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インライン型のカ
ラー受像管用電子銃に関するものであり、比較的容易か
つ安価に蛍光体スクリーン面の全域において高解像度が
得られ、かつダイナミック電圧を低減することで回路コ
ストの削減を図るものに関する。
ラー受像管用電子銃に関するものであり、比較的容易か
つ安価に蛍光体スクリーン面の全域において高解像度が
得られ、かつダイナミック電圧を低減することで回路コ
ストの削減を図るものに関する。
【0002】
【従来の技術】3つの電子ビーム放射部を水平一直線上
に配列したカラー受像管では、セルフコンバーゼンス構
成とするために水平磁界をピンクッション状に、垂直磁
界をバレル状にそれぞれ歪ませている。このため、偏向
磁界を通過する3本の電子ビームは水平方向で発散作用
を、垂直方向では集束作用を受ける結果となり、水平方
向に長軸を置く横長偏平の断面形状となる。一般に、電
子ビームの偏向角度が増すのに伴い電子ビーム軌道が長
大化し、ビームスポットはオーバフォーカスとなる。し
かし、その一部が前記発散作用によって打ち消されるの
で、ビームスポットは水平方向に関しては全偏向期間を
通じてジャストフォーカス状態に保たれる。しかし、垂
直方向に関しては前記集束作用が加わるので、オーバフ
ォーカスの度合いが増してビームスポットに長いヘイズ
を伴う結果となり、画面周辺部の解像度が低下する。
に配列したカラー受像管では、セルフコンバーゼンス構
成とするために水平磁界をピンクッション状に、垂直磁
界をバレル状にそれぞれ歪ませている。このため、偏向
磁界を通過する3本の電子ビームは水平方向で発散作用
を、垂直方向では集束作用を受ける結果となり、水平方
向に長軸を置く横長偏平の断面形状となる。一般に、電
子ビームの偏向角度が増すのに伴い電子ビーム軌道が長
大化し、ビームスポットはオーバフォーカスとなる。し
かし、その一部が前記発散作用によって打ち消されるの
で、ビームスポットは水平方向に関しては全偏向期間を
通じてジャストフォーカス状態に保たれる。しかし、垂
直方向に関しては前記集束作用が加わるので、オーバフ
ォーカスの度合いが増してビームスポットに長いヘイズ
を伴う結果となり、画面周辺部の解像度が低下する。
【0003】上記課題は特開平6−187921号公報
に記載の発明により改善される。電子銃は、図7に示す
ように陰極1a、1b、1c、制御格子電極2、加速電
極3、第1集束電極4、第2集束電極5、第1集束電極
4に接続された第3集束電極6、第2集束電極5に接続
された第4集束電極7および最終加速電極8を順次に配
設した構成となる。図8に示すように、第2集束電極5
は第3集束電極6側の端面に縦長の電子ビーム通過孔5
a、5b、5cを有し、第3集束電極6は第2集束電極
5側の端面に横長の電子ビーム通過孔6a、6b、6c
を、そして、第4集束電極7側の端面には縦長の電子ビ
ーム通過孔6d、6e、6fを有し、第4集束電極7は
第3集束電極6側の端面に横長の電子ビーム通過孔7
a、7b、7cを有し、第4集束電極7と最終加速電極
8とは、相対する端面に主レンズ生成用の非円形の電子
ビーム通過孔7d、7e、7fおよび8a、8b、8c
をそれぞれ有している。
に記載の発明により改善される。電子銃は、図7に示す
ように陰極1a、1b、1c、制御格子電極2、加速電
極3、第1集束電極4、第2集束電極5、第1集束電極
4に接続された第3集束電極6、第2集束電極5に接続
された第4集束電極7および最終加速電極8を順次に配
設した構成となる。図8に示すように、第2集束電極5
は第3集束電極6側の端面に縦長の電子ビーム通過孔5
a、5b、5cを有し、第3集束電極6は第2集束電極
5側の端面に横長の電子ビーム通過孔6a、6b、6c
を、そして、第4集束電極7側の端面には縦長の電子ビ
ーム通過孔6d、6e、6fを有し、第4集束電極7は
第3集束電極6側の端面に横長の電子ビーム通過孔7
a、7b、7cを有し、第4集束電極7と最終加速電極
8とは、相対する端面に主レンズ生成用の非円形の電子
ビーム通過孔7d、7e、7fおよび8a、8b、8c
をそれぞれ有している。
【0004】第1集束電極4と第3集束電極6とに一定
の第1フォーカス電圧Vfが印加され、最終加速電極8
に一定の高電圧Vaが印加される。そして、第2集束電
極5および第4集束電極7に対しては、第1フォーカス
電圧Vfから出発して電子ビームの偏向角度の増大に伴
いしだいに上昇するダイナミック電圧が印加される。電
子ビームがその偏向角度を高めるのに伴い、第4集束電
極7の電位が第3集束電極6の電位よりもしだいに高く
なるので、両電極6、7間に4極レンズ電界(軸非対称
レンズ電界)が生成される。この4極レンズ電界はそこ
を通過する電子ビームに水平方向で集束形の、垂直方向
で発散形のレンズ作用を与える。また、第4集束電極7
の電位が最終加速電極8の電位に近づくので、両電極
7、8間に生成される主レンズ(軸非対称レンズ電界)
によるレンズ作用が弱まる。そして、これら2つの作用
により水平方向で最適のフォーカス状態を保ちながら、
垂直方向でヘイズを伴わないビームスポットを生成し、
蛍光体スクリーン面の全域において高い解像度を得るこ
とができる。
の第1フォーカス電圧Vfが印加され、最終加速電極8
に一定の高電圧Vaが印加される。そして、第2集束電
極5および第4集束電極7に対しては、第1フォーカス
電圧Vfから出発して電子ビームの偏向角度の増大に伴
いしだいに上昇するダイナミック電圧が印加される。電
子ビームがその偏向角度を高めるのに伴い、第4集束電
極7の電位が第3集束電極6の電位よりもしだいに高く
なるので、両電極6、7間に4極レンズ電界(軸非対称
レンズ電界)が生成される。この4極レンズ電界はそこ
を通過する電子ビームに水平方向で集束形の、垂直方向
で発散形のレンズ作用を与える。また、第4集束電極7
の電位が最終加速電極8の電位に近づくので、両電極
7、8間に生成される主レンズ(軸非対称レンズ電界)
によるレンズ作用が弱まる。そして、これら2つの作用
により水平方向で最適のフォーカス状態を保ちながら、
垂直方向でヘイズを伴わないビームスポットを生成し、
蛍光体スクリーン面の全域において高い解像度を得るこ
とができる。
【0005】電子ビームの偏向角度が大きくなるのに伴
い、第2集束電極5の電位が第3集束電極6の電位より
も高くなるので、両電極5、6間にも4極レンズ電界が
生成される。この4極レンズ電界は第3、第4集束電極
6、7間に生成される4極レンズ電界とは逆特性になる
ので、このレンズ系における水平方向および垂直方向の
レンズ倍率をほぼ同等となし得るのであり、従って、ビ
ームスポットの垂直方向径が過小となることによるモア
レの発生を防ぐことができる。
い、第2集束電極5の電位が第3集束電極6の電位より
も高くなるので、両電極5、6間にも4極レンズ電界が
生成される。この4極レンズ電界は第3、第4集束電極
6、7間に生成される4極レンズ電界とは逆特性になる
ので、このレンズ系における水平方向および垂直方向の
レンズ倍率をほぼ同等となし得るのであり、従って、ビ
ームスポットの垂直方向径が過小となることによるモア
レの発生を防ぐことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カラー
受像管の大型化、高偏向角度化、および画面フラット化
に伴い、セルフコンバーゼンス構成とするための水平、
垂直磁界の歪みが従来より大きくなる。このためビーム
スポットの垂直方向でのオーバーフォーカス度合いが増
し、従来構成の第3、第4集束電極6、7間に生成され
る、縦長孔と横長孔とを交叉させたクロススロット孔の
4極レンズ構造を用いる場合では、形成できるレンズ強
度に限度があるために非点収差の大きな主レンズと組み
合わせることができず、ヘイズを伴わないビームスポッ
トを生成するためにはダイナミック電圧を著しく増大さ
せる必要があり、ダイナミック電圧生成の回路構成も複
雑となりコスト高を招く。
受像管の大型化、高偏向角度化、および画面フラット化
に伴い、セルフコンバーゼンス構成とするための水平、
垂直磁界の歪みが従来より大きくなる。このためビーム
スポットの垂直方向でのオーバーフォーカス度合いが増
し、従来構成の第3、第4集束電極6、7間に生成され
る、縦長孔と横長孔とを交叉させたクロススロット孔の
4極レンズ構造を用いる場合では、形成できるレンズ強
度に限度があるために非点収差の大きな主レンズと組み
合わせることができず、ヘイズを伴わないビームスポッ
トを生成するためにはダイナミック電圧を著しく増大さ
せる必要があり、ダイナミック電圧生成の回路構成も複
雑となりコスト高を招く。
【0007】また、4極レンズ強度を強くする方法とし
て、衝立状部材を電子ビーム通過孔のまわりに設ける構
造が考案されているが、この場合、部品のコスト高や部
品製作が難しくなる問題があった。
て、衝立状部材を電子ビーム通過孔のまわりに設ける構
造が考案されているが、この場合、部品のコスト高や部
品製作が難しくなる問題があった。
【0008】本発明は、比較的低いダイナミック電圧を
用いて画面周辺部に最適フォーカスのビームスポットを
生成することを目的とし、高偏向角度あるいは画面が完
全フラットのカラー受像管装置におけるダイナミック電
圧発生回路の複雑化および製造コストの増大を防止する
ことを目的とする。
用いて画面周辺部に最適フォーカスのビームスポットを
生成することを目的とし、高偏向角度あるいは画面が完
全フラットのカラー受像管装置におけるダイナミック電
圧発生回路の複雑化および製造コストの増大を防止する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、制御
電極と最終加速電極との間に加速電極、第1集束電極、
第2集束電極、第1集束電極に接続された第3集束電
極、第2集束電極に接続された第4集束電極を順次に配
設する。第1集束電極および第3集束電極には一定の第
1フォーカス電圧を印加する一方、第2集束電極および
第4集束電極には画面中央で第1フォーカス電圧よりも
低く、かつ、電子ビームの偏向角度の増大に伴い漸次に
上昇する第2フォーカス電圧を印加する。第1集束電極
および第2集束電極間では水平方向に集束形、垂直方向
に発散形の第1の軸非対称レンズ電界を形成し、第2集
束電極、第3集束電極および第4集束電極でユニポテン
シャル型のより強い第2の軸非対称レンズ電界(水平方
向に発散形、垂直方向に集束形の軸非対称レンズ電界)
を形成する。また、水平方向で強く垂直方向では弱い集
束レンズ作用の第3の軸非対称レンズ電界を、第4集束
電極と最終加速電極との間に生成する。
電極と最終加速電極との間に加速電極、第1集束電極、
第2集束電極、第1集束電極に接続された第3集束電
極、第2集束電極に接続された第4集束電極を順次に配
設する。第1集束電極および第3集束電極には一定の第
1フォーカス電圧を印加する一方、第2集束電極および
第4集束電極には画面中央で第1フォーカス電圧よりも
低く、かつ、電子ビームの偏向角度の増大に伴い漸次に
上昇する第2フォーカス電圧を印加する。第1集束電極
および第2集束電極間では水平方向に集束形、垂直方向
に発散形の第1の軸非対称レンズ電界を形成し、第2集
束電極、第3集束電極および第4集束電極でユニポテン
シャル型のより強い第2の軸非対称レンズ電界(水平方
向に発散形、垂直方向に集束形の軸非対称レンズ電界)
を形成する。また、水平方向で強く垂直方向では弱い集
束レンズ作用の第3の軸非対称レンズ電界を、第4集束
電極と最終加速電極との間に生成する。
【0010】このような構成にすると、主にビームスポ
ットの非点収差補正に関与する第2集束電極、第3集束
電極および第4集束電極で形成されるユニポテンシャル
形の4極レンズ(第2の軸非対称レンズ)のレンズ強度
が、従来のクロススロット形の軸非対称レンズよりレン
ズ作用が強いため、ダイナミック電圧を低減することが
できる。
ットの非点収差補正に関与する第2集束電極、第3集束
電極および第4集束電極で形成されるユニポテンシャル
形の4極レンズ(第2の軸非対称レンズ)のレンズ強度
が、従来のクロススロット形の軸非対称レンズよりレン
ズ作用が強いため、ダイナミック電圧を低減することが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に本発明の電子銃の電極構成
を示す。陰極1a、1b、1c、制御電極2、加速電極
3、第1集束電極4、第2集束電極5、第1集束電極4
に接続された第3集束電極6、第2集束電極5に接続さ
れた第4集束電極7および最終加速電極8を順次に配設
した構成となる。図2に示すように、第1集束電極4の
第2集束電極5側の端面に横長の電子ビーム通過孔4
a、4b、4cを有し、第2集束電極5の第1集束電極
4側の端面に縦長の電子ビーム通過孔5a、5b、5c
を有し、第2集束電極5の第3集束電極6側の端面には
横長の電子ビーム通過孔5d、5e、5fを有する。第
3集束電極6は板状電極に縦長の電子ビーム通過孔6
a、6b、6cを有し、第4集束電極7の第3集束電極
6側の端面に横長の電子ビーム通過孔7a、7b、7c
を有する。
を示す。陰極1a、1b、1c、制御電極2、加速電極
3、第1集束電極4、第2集束電極5、第1集束電極4
に接続された第3集束電極6、第2集束電極5に接続さ
れた第4集束電極7および最終加速電極8を順次に配設
した構成となる。図2に示すように、第1集束電極4の
第2集束電極5側の端面に横長の電子ビーム通過孔4
a、4b、4cを有し、第2集束電極5の第1集束電極
4側の端面に縦長の電子ビーム通過孔5a、5b、5c
を有し、第2集束電極5の第3集束電極6側の端面には
横長の電子ビーム通過孔5d、5e、5fを有する。第
3集束電極6は板状電極に縦長の電子ビーム通過孔6
a、6b、6cを有し、第4集束電極7の第3集束電極
6側の端面に横長の電子ビーム通過孔7a、7b、7c
を有する。
【0012】第1集束電極4および第3集束電極6には
一定の第1フォーカス電圧を印加する一方、第2集束電
極5および第4集束電極7には第1フォーカス電圧より
も低い電圧値から出発し、かつ、電子ビームの偏向角度
の増大に伴ってしだいに上昇する第2フォーカス電圧を
印加し、第2集束電極5、第3集束電極6および第4集
束電極7の間でユニポテンシャル形(3つの電極からな
り、両端の電極電位が同じで、中央の電極電位が異なる
タイプ)の強い4極レンズ電界(水平方向に発散形、垂
直方向に集束形の軸非対称レンズ電界)を形成すること
により必要とするダイナミック電圧の低減を図るように
する。
一定の第1フォーカス電圧を印加する一方、第2集束電
極5および第4集束電極7には第1フォーカス電圧より
も低い電圧値から出発し、かつ、電子ビームの偏向角度
の増大に伴ってしだいに上昇する第2フォーカス電圧を
印加し、第2集束電極5、第3集束電極6および第4集
束電極7の間でユニポテンシャル形(3つの電極からな
り、両端の電極電位が同じで、中央の電極電位が異なる
タイプ)の強い4極レンズ電界(水平方向に発散形、垂
直方向に集束形の軸非対称レンズ電界)を形成すること
により必要とするダイナミック電圧の低減を図るように
する。
【0013】本実施の形態では、第1集束電極4および
第2集束電極間5で形成される第1の4極レンズと第2
集束電極5、第3集束電極6および第4集束電極7間で
形成される第2の4極レンズとで構成される2つの4極
レンズ系を有しているが、主レンズに近接する第2の4
極レンズが主にビームスポットの非点収差補正に関与
し、この第2の4極レンズ作用の強度をより強くするこ
とで、必要とするダイナミック電圧の低減を図ることが
できる。
第2集束電極間5で形成される第1の4極レンズと第2
集束電極5、第3集束電極6および第4集束電極7間で
形成される第2の4極レンズとで構成される2つの4極
レンズ系を有しているが、主レンズに近接する第2の4
極レンズが主にビームスポットの非点収差補正に関与
し、この第2の4極レンズ作用の強度をより強くするこ
とで、必要とするダイナミック電圧の低減を図ることが
できる。
【0014】第2集束電極5、第3集束電極6および第
4集束電極7間で形成されるユニポテンシャル形の第2
の4極レンズは、従来の2個の電極で構成されるクロス
スロット孔の4極レンズに比べ、3個の電極の孔径、板
厚、電極間ギャップ等の設計パラメータが増える。この
ため、4極レンズの強度を調整する余地が増え、容易に
4極レンズの強度を強めることができる。また、3個の
電極はプレス孔あけ加工を施しているので比較的容易に
部品製作が可能であり、衝立状部材を設けた構造に比べ
て部品の加工コストも安価であるという特徴がある。
4集束電極7間で形成されるユニポテンシャル形の第2
の4極レンズは、従来の2個の電極で構成されるクロス
スロット孔の4極レンズに比べ、3個の電極の孔径、板
厚、電極間ギャップ等の設計パラメータが増える。この
ため、4極レンズの強度を調整する余地が増え、容易に
4極レンズの強度を強めることができる。また、3個の
電極はプレス孔あけ加工を施しているので比較的容易に
部品製作が可能であり、衝立状部材を設けた構造に比べ
て部品の加工コストも安価であるという特徴がある。
【0015】本実施の形態では、第2集束電極5の第3
集束電極6側の端面には横長の電子ビーム通過孔5d、
5e、5fを、第4集束電極7の第3集束電極6側の端
面には横長の電子ビーム通過孔7a、7b、7cをそれ
ぞれ設けている。第3集束電極6は板状電極に基本的に
縦長の電子ビーム通過孔6a、6b、6cを設けている
が、電子銃組立を容易にするため、第3集束電極6の孔
形状を丸孔と縦長矩形孔とを組み合わせたような形状の
孔6d、6e、6f(図3(a))、あるいは丸孔と楔
形孔とを組み合わせたような形状の孔6g、6h、6i
(図3(b))にすることもできる。
集束電極6側の端面には横長の電子ビーム通過孔5d、
5e、5fを、第4集束電極7の第3集束電極6側の端
面には横長の電子ビーム通過孔7a、7b、7cをそれ
ぞれ設けている。第3集束電極6は板状電極に基本的に
縦長の電子ビーム通過孔6a、6b、6cを設けている
が、電子銃組立を容易にするため、第3集束電極6の孔
形状を丸孔と縦長矩形孔とを組み合わせたような形状の
孔6d、6e、6f(図3(a))、あるいは丸孔と楔
形孔とを組み合わせたような形状の孔6g、6h、6i
(図3(b))にすることもできる。
【0016】第1集束電極4と第2集束電極5とで形成
される第1の4極レンズは、水平方向に集束形、垂直方
向に発散形の軸非対称レンズを形成し、上記第2の4極
レンズとは逆極性であり、トータルの4極レンズ系とし
て水平方向および垂直方向のレンズ倍率をほぼ同等に
し、ビームスポットの垂直方向径が過小となることを防
ぎモアレ発生を軽減するものである。この第1の4極レ
ンズはカソード1に近い位置に配置するため、トータル
の4極レンズの非点収差量の影響が少なく、ダイナミッ
ク電圧の低減にはほとんど寄与しない。
される第1の4極レンズは、水平方向に集束形、垂直方
向に発散形の軸非対称レンズを形成し、上記第2の4極
レンズとは逆極性であり、トータルの4極レンズ系とし
て水平方向および垂直方向のレンズ倍率をほぼ同等に
し、ビームスポットの垂直方向径が過小となることを防
ぎモアレ発生を軽減するものである。この第1の4極レ
ンズはカソード1に近い位置に配置するため、トータル
の4極レンズの非点収差量の影響が少なく、ダイナミッ
ク電圧の低減にはほとんど寄与しない。
【0017】主レンズに近接する第2集束電極5、第3
集束電極6および第4集束電極7間で構成されるユニポ
テンシャル形の4極レンズのレンズ強度を強くすること
でダイナミック電圧は低減できるが、ただ単に4極レン
ズの強度を強くするのみではフォーカス品位の画面全域
での高解像度を確保するという点で不十分である。すな
わち、主レンズ作用と4極レンズ作用とのマッチングを
取る必要がある。
集束電極6および第4集束電極7間で構成されるユニポ
テンシャル形の4極レンズのレンズ強度を強くすること
でダイナミック電圧は低減できるが、ただ単に4極レン
ズの強度を強くするのみではフォーカス品位の画面全域
での高解像度を確保するという点で不十分である。すな
わち、主レンズ作用と4極レンズ作用とのマッチングを
取る必要がある。
【0018】このことに関して図4、図5を用いて説明
する。図4は、主レンズおよび2つの4極レンズのトー
タルの画面中央での水平方向(図4(a))、垂直方向
(図4(b))のレンズ作用を光学レンズのモデルで模
式的に示したものである。4極レンズの水平方向は発散
形、垂直方向は集束形であり、第2フォーカス電圧が第
1フォーカス電圧よりも低い値から出発して電子ビーム
の偏向角度の増大に伴いしだいに上昇するため、画面中
央(偏向角度0)において第1フォーカス電圧と第2フ
ォーカス電圧との電位差が最も大きくなり、4極レンズ
作用としては最大となる。このため、もし第4集束電極
7と最終加速電極8との間で生成される第3の軸非対称
レンズ(主レンズ)については非点収差が無い場合、す
なわち水平方向と垂直方向との主レンズ強度が同等とす
ると、4極レンズの影響により、電子銃全体としてのレ
ンズ倍率は、垂直方向のレンズ倍率に比べて水平方向の
レンズ倍率が著しく大きくなるため、画面中央で著しく
横長状のビームスポットとなり、水平解像度が著しく劣
化する。
する。図4は、主レンズおよび2つの4極レンズのトー
タルの画面中央での水平方向(図4(a))、垂直方向
(図4(b))のレンズ作用を光学レンズのモデルで模
式的に示したものである。4極レンズの水平方向は発散
形、垂直方向は集束形であり、第2フォーカス電圧が第
1フォーカス電圧よりも低い値から出発して電子ビーム
の偏向角度の増大に伴いしだいに上昇するため、画面中
央(偏向角度0)において第1フォーカス電圧と第2フ
ォーカス電圧との電位差が最も大きくなり、4極レンズ
作用としては最大となる。このため、もし第4集束電極
7と最終加速電極8との間で生成される第3の軸非対称
レンズ(主レンズ)については非点収差が無い場合、す
なわち水平方向と垂直方向との主レンズ強度が同等とす
ると、4極レンズの影響により、電子銃全体としてのレ
ンズ倍率は、垂直方向のレンズ倍率に比べて水平方向の
レンズ倍率が著しく大きくなるため、画面中央で著しく
横長状のビームスポットとなり、水平解像度が著しく劣
化する。
【0019】このような4極レンズ作用のみ強くすると
この弊害を避けるためには、主レンズの非点収差量を大
きくして、主レンズ作用と4極レンズ作用とのマッチン
グをとる必要がある。画面中央でほぼ真円のビームスポ
ットを得るには、図4に示すように主レンズ作用として
は水平方向のレンズ作用を垂直方向のレンズ作用よりも
強めて、4極レンズおよび主レンズのトータルで、水平
・垂直方向のレンズ倍率をほぼ同等にすることで、ほぼ
真円状のビームスポットが得ることができる。
この弊害を避けるためには、主レンズの非点収差量を大
きくして、主レンズ作用と4極レンズ作用とのマッチン
グをとる必要がある。画面中央でほぼ真円のビームスポ
ットを得るには、図4に示すように主レンズ作用として
は水平方向のレンズ作用を垂直方向のレンズ作用よりも
強めて、4極レンズおよび主レンズのトータルで、水平
・垂直方向のレンズ倍率をほぼ同等にすることで、ほぼ
真円状のビームスポットが得ることができる。
【0020】図5は、画面周辺部に偏向した場合の光学
レンズモデルを示す。画面周辺部では、第2フォーカス
電圧が第1フォーカス電圧よりも低い値から出発して画
面周辺の末端部では第2フォーカス電圧と第1フォーカ
ス電圧とがほぼ同等となるため、実質的には4極レンズ
作用は働かない。従って、画面周辺の末端部では、主レ
ンズ作用と偏向磁界による作用(水平方向が発散形、垂
直方向が集束形)のみが働く。このため、主レンズのH
/V差を偏向磁界による集束作用のH/V差を打ち消す
ようにすれば、周辺部でも真円状のビームスポットが得
られる。
レンズモデルを示す。画面周辺部では、第2フォーカス
電圧が第1フォーカス電圧よりも低い値から出発して画
面周辺の末端部では第2フォーカス電圧と第1フォーカ
ス電圧とがほぼ同等となるため、実質的には4極レンズ
作用は働かない。従って、画面周辺の末端部では、主レ
ンズ作用と偏向磁界による作用(水平方向が発散形、垂
直方向が集束形)のみが働く。このため、主レンズのH
/V差を偏向磁界による集束作用のH/V差を打ち消す
ようにすれば、周辺部でも真円状のビームスポットが得
られる。
【0021】本実施の形態の第2集束電極5、第3集束
電極6および第4集束電極7間で構成されるユニポテン
シャル形の4極レンズの強度は、主レンズと4極レンズ
とのマッチングをとるために従来の2個の電極で構成さ
れるクロススロット孔の4極レンズの強度に比べ約1.
5倍程度に強めているため、主レンズの非点収差量(H
V差)を、より大きくする必要がある。従来から、主レ
ンズの非点収差量(HV差)を大きくするために、最終
加速電極(陽極)8の平板型の電界補正電極81の近傍
に、一対の立体状(衝立状)あるいは矩形孔の非点収差
調整用電極10を設けている。しかし、非点収差調整の
効果のより大きな衝立状電極を設置しても所望の主レン
ズの非点収差量(約1500〔V〕)を得ることができ
ず、本実施の形態では、上記の衝立状の非点収差調整用
電極10に加え、新たに第4集束電極7の第3集束電極
6側の端面と主レンズとの間に、図2に示すような非点
収差調整用の縦長矩形孔7d、7e、7fを有する電極
を配設することにより、ほぼ所望の非点収差量を得るこ
とができている。この縦長矩形孔の電極は、第4集束電
極7の平板型の電界補正電極71と第3集束電極6側の
端面の横長矩形孔とのほぼ中間部に配置される。縦長矩
形孔でなくとも正方形孔または丸孔の場合でも、十分な
非点収差の調整は可能である。
電極6および第4集束電極7間で構成されるユニポテン
シャル形の4極レンズの強度は、主レンズと4極レンズ
とのマッチングをとるために従来の2個の電極で構成さ
れるクロススロット孔の4極レンズの強度に比べ約1.
5倍程度に強めているため、主レンズの非点収差量(H
V差)を、より大きくする必要がある。従来から、主レ
ンズの非点収差量(HV差)を大きくするために、最終
加速電極(陽極)8の平板型の電界補正電極81の近傍
に、一対の立体状(衝立状)あるいは矩形孔の非点収差
調整用電極10を設けている。しかし、非点収差調整の
効果のより大きな衝立状電極を設置しても所望の主レン
ズの非点収差量(約1500〔V〕)を得ることができ
ず、本実施の形態では、上記の衝立状の非点収差調整用
電極10に加え、新たに第4集束電極7の第3集束電極
6側の端面と主レンズとの間に、図2に示すような非点
収差調整用の縦長矩形孔7d、7e、7fを有する電極
を配設することにより、ほぼ所望の非点収差量を得るこ
とができている。この縦長矩形孔の電極は、第4集束電
極7の平板型の電界補正電極71と第3集束電極6側の
端面の横長矩形孔とのほぼ中間部に配置される。縦長矩
形孔でなくとも正方形孔または丸孔の場合でも、十分な
非点収差の調整は可能である。
【0022】本発明の主要な電極寸法および電圧条件は
以下の通りである。図2の矩形孔4a、4b、4cは、
水平3.4〔mm〕、垂直1.2〔mm〕、ピッチ6.
03〔mm〕である。矩形孔5a、5b、5cは水平
1.2〔mm〕、垂直3.4〔mm〕、ピッチ6.03
〔mm〕である。矩形孔5d、5e、5fは、水平4.
75〔mm〕、垂直3.55〔mm〕、ピッチ5.62
〔mm〕である。図3の丸孔と矩形孔の組み合わせ孔6
a、6b、6cは、丸孔部はφ3.5〔mm〕、矩形孔
は水平1.5〔mm〕、垂直4.5〔mm〕、ピッチ
5.62〔mm〕である。矩形孔7a、7b、7cは、
水平4.75〔mm〕、垂直3.55〔mm〕、ピッチ
5.62〔mm〕である。矩形孔7d、7fは、水平
4.5mm、垂直4.5〔mm〕である。矩形孔7e
は、水平3.6〔mm〕、垂直6〔mm〕、ピッチ6.
0〔mm〕である。電圧条件は、Va=27.5〔k
V〕、Vg2=600〔V〕、Vfoc1=7.9〔k
V〕である。
以下の通りである。図2の矩形孔4a、4b、4cは、
水平3.4〔mm〕、垂直1.2〔mm〕、ピッチ6.
03〔mm〕である。矩形孔5a、5b、5cは水平
1.2〔mm〕、垂直3.4〔mm〕、ピッチ6.03
〔mm〕である。矩形孔5d、5e、5fは、水平4.
75〔mm〕、垂直3.55〔mm〕、ピッチ5.62
〔mm〕である。図3の丸孔と矩形孔の組み合わせ孔6
a、6b、6cは、丸孔部はφ3.5〔mm〕、矩形孔
は水平1.5〔mm〕、垂直4.5〔mm〕、ピッチ
5.62〔mm〕である。矩形孔7a、7b、7cは、
水平4.75〔mm〕、垂直3.55〔mm〕、ピッチ
5.62〔mm〕である。矩形孔7d、7fは、水平
4.5mm、垂直4.5〔mm〕である。矩形孔7e
は、水平3.6〔mm〕、垂直6〔mm〕、ピッチ6.
0〔mm〕である。電圧条件は、Va=27.5〔k
V〕、Vg2=600〔V〕、Vfoc1=7.9〔k
V〕である。
【0023】21インチ−100°偏向のコンピュータ
モニタ管に本発明と、従来の構造(クロススロット孔の
4極レンズ構造と衝立状の非点収差調整用電極によるも
の)とで、水平・垂直のダイナミック電圧を比較した。
図6(a)は画面横方向の位置(横軸)と水平ダイナミ
ック電圧Vd(縦軸)との関係を示し、曲線イは従来技
術、曲線ロは本発明をそれぞれ示す。図6(b)は画面
縦方向の位置と垂直ダイナミック電圧Vdとの関係を示
し、曲線ハは従来技術を、曲線ニは本発明をそれぞれ示
す。図6(a)より、従来の水平ダイナミック電圧が画
面周辺部(中央から200〔mm〕)において約650
〔V〕であったものが、本発明の場合は約500〔V〕
となり、約150〔V〕水平ダイナミック電圧が低くな
ることがわかる。また、図6(b)より、従来のダイナ
ミック電圧が画面周辺部(中央から150〔mm〕)に
おいて約200〔V〕であったものが、本発明の場合は
約150〔V〕まで低減することがわかる。
モニタ管に本発明と、従来の構造(クロススロット孔の
4極レンズ構造と衝立状の非点収差調整用電極によるも
の)とで、水平・垂直のダイナミック電圧を比較した。
図6(a)は画面横方向の位置(横軸)と水平ダイナミ
ック電圧Vd(縦軸)との関係を示し、曲線イは従来技
術、曲線ロは本発明をそれぞれ示す。図6(b)は画面
縦方向の位置と垂直ダイナミック電圧Vdとの関係を示
し、曲線ハは従来技術を、曲線ニは本発明をそれぞれ示
す。図6(a)より、従来の水平ダイナミック電圧が画
面周辺部(中央から200〔mm〕)において約650
〔V〕であったものが、本発明の場合は約500〔V〕
となり、約150〔V〕水平ダイナミック電圧が低くな
ることがわかる。また、図6(b)より、従来のダイナ
ミック電圧が画面周辺部(中央から150〔mm〕)に
おいて約200〔V〕であったものが、本発明の場合は
約150〔V〕まで低減することがわかる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によると、比較的低
いダイナミック電圧を用いて画面周辺部に最適フォーカ
スのビームスポットを生成することができるものであ
り、とくに、高偏向角度あるいは画面が完全フラットの
カラー受像管装置に適用してダイナミック電圧発生回路
の複雑化および製造コストの増大を抑えることができ
る。
いダイナミック電圧を用いて画面周辺部に最適フォーカ
スのビームスポットを生成することができるものであ
り、とくに、高偏向角度あるいは画面が完全フラットの
カラー受像管装置に適用してダイナミック電圧発生回路
の複雑化および製造コストの増大を抑えることができ
る。
【図1】本発明の電子銃の側面断面図
【図2】本発明の電子銃を構成する各電極の平面図
【図3】同じく本発明の電子銃を構成する電極の平面図
【図4】本発明の電子レンズ系での電子ビームの挙動
(無偏向時)を説明するための図
(無偏向時)を説明するための図
【図5】本発明の電子レンズ系での電子ビームの挙動
(偏向時)を説明するための図
(偏向時)を説明するための図
【図6】水平方向ダイナミック電圧と垂直方向ダイナミ
ック電圧を従来技術と本発明とで比較した図
ック電圧を従来技術と本発明とで比較した図
【図7】従来の電子銃の側面断面図
【図8】従来の電子銃を構成する電極の平面図
1a〜1c 陰極 2 制御電極 3 加速電極 4 第1集束電極 5 第2集束電極 6 第3集束電極 7 第4集束電極 8 最終加速電極 10 非点収差調整用電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 隆 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 5C041 AA03 AB07 AC05 AC26 AC35 AD02 AD03 AE01
Claims (5)
- 【請求項1】 管軸方向にほぼ垂直な方向に配列された
陰極と、制御電極と、加速電極と、集束電極と、最終加
速電極とから構成されるカラー受像管用電子銃におい
て、 前記集束電極を管軸方向に第1集束電極、第2集束電
極、第3集束電極、第4集束電極に4分割し、 前記第1集束電極と前記第3集束電極には一定のフォー
カス電圧を印加し、前記第2集束電極と前記第4集束電
極には前記フォーカス電圧より低い電圧値から出発して
電子ビームの偏向量の増大に応じて上昇するダイナミッ
ク電圧を印加することにより、前記第2集束電極と前記
第3集束電極と前記第4集束電極とで水平方向で発散作
用、垂直方向で集束作用となるユニポテンシャル型4極
レンズを形成することを特徴とするカラー受像管用電子
銃。 - 【請求項2】 前記第4集束電極と前記最終加速電極と
で形成される主レンズは、水平方向のレンズ強度が垂直
方向のレンズ強度よりも強いことを特徴とする請求項1
に記載のカラー受像管用電子銃。 - 【請求項3】 前記第2集束電極の前記第3集束電極と
対向する面に設けられた電子ビーム通過孔と、前記第3
集束電極に設けられた電子ビーム通過孔と、前記第4集
束電極の前記第3集束電極と対向する面に設けられた電
子ビーム通過孔のうち少なくとも1つの電子ビーム通過
孔が非軸対称の形状である、請求項2に記載のカラー受
像管用電子銃。 - 【請求項4】 前記ユニポテンシャル型4極レンズと前
記主レンズとの間に、非点収差量を調整するための縦長
矩形孔、正方形孔、丸孔のいずれかを有する電極板を備
える、請求項1または2に記載のカラー受像管用電子
銃。 - 【請求項5】 前記第3集束電極を板状の電極とし、そ
の電子ビーム通過孔の垂直方向径が水平方向径よりも大
きい、請求項1または2に記載のカラー受像管用電子
銃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26562499A JP2001084920A (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | カラー受像管用電子銃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26562499A JP2001084920A (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | カラー受像管用電子銃 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001084920A true JP2001084920A (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=17419727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26562499A Pending JP2001084920A (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | カラー受像管用電子銃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001084920A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6472808B1 (en) * | 1998-12-22 | 2002-10-29 | Hitach, Ltd. | Color cathode ray tube having electrostatic quadrupole lenses |
-
1999
- 1999-09-20 JP JP26562499A patent/JP2001084920A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6472808B1 (en) * | 1998-12-22 | 2002-10-29 | Hitach, Ltd. | Color cathode ray tube having electrostatic quadrupole lenses |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040114 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050308 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050628 |