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JP2001080380A - 作業車の走行変速構造 - Google Patents

作業車の走行変速構造

Info

Publication number
JP2001080380A
JP2001080380A JP26392399A JP26392399A JP2001080380A JP 2001080380 A JP2001080380 A JP 2001080380A JP 26392399 A JP26392399 A JP 26392399A JP 26392399 A JP26392399 A JP 26392399A JP 2001080380 A JP2001080380 A JP 2001080380A
Authority
JP
Japan
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shift
shift lever
speed change
lever
continuously variable
Prior art date
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Pending
Application number
JP26392399A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshige Maezawa
清繁 前沢
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP26392399A priority Critical patent/JP2001080380A/ja
Publication of JP2001080380A publication Critical patent/JP2001080380A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行用の無段変速装置を変速操作する変速レ
バー及び変速レバーを所望の変速位置に保持する摩擦保
持機構を備えた作業車の走行変速構造において、摩擦保
持機構の保持を容易に解除して、変速レバーによる無段
変速装置の変速操作が行えるようにする。 【解決手段】 変速レバー26を変速経路38での所望
の変速位置に摩擦力により保持する摩擦保持機構を備
え、変速経路38と交差する横向きの第1方向A1及び
逆向きの第2方向A2に変速レバー26を操作自在に構
成し、変速レバー26を第1方向A1に操作すると摩擦
保持機構の保持が解除され、変速レバー26を第2方向
A2に操作すると摩擦保持機構の保持が復帰するように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静油圧式やベルト
式等の無段変速装置を走行用として備えた作業車の走行
変速構造に関する。
【0002】
【従来の技術】作業車の一例である農用トラクタでは、
走行用として静油圧式の無段変速装置を備えたものがあ
り、変速ペダルと無段変速装置とを連係して(例えば連
係ロッド等により変速ペダルと無段変速装置とを連係す
る機械的な連係、変速ペダルの操作位置に基づいて無段
変速装置を電動モータや油圧アクチュエータによって変
速操作する電気的や油圧的な連係等)、変速ペダルを踏
み操作することにより無段変速装置を変速操作するよう
に構成されている。
【0003】農用トラクタにモーアを装備して芝刈り作
業を行う場合に、一定速度で走行しながら芝刈り作業を
行うことが多いので、無段変速装置を変速操作する変速
レバー、及び変速レバーを所望の変速位置に保持する摩
擦保持機構を備えた農用トラクタがある。これにより、
変速レバーを操作し所望の変速位置に保持することによ
って、無段変速装置を所望の変速位置に保持することが
でき、変速ペダルを踏み操作していなくても一定速度で
の走行が行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】変速レバーにより無段
変速装置を所望の変速位置に保持している状態において
変速レバーにより無段変速装置を変速操作する際、変速
レバーを軽く操作できるようにする為には、摩擦保持機
構の保持を解除してから(又は摩擦保持機構の摩擦力を
低下させてから)、変速レバーにより無段変速装置を変
速操作することができるように構成する必要がある。こ
の場合、変速レバーの握り部に押しボタンを横向きに備
え(例えば特開平4−365646号公報参照)、押し
ボタンと摩擦保持機構とを変速レバーの内部を通る連係
ロッド等により機械的に連係して、変速レバーの握り部
を持った手の親指で押しボタンを押し操作することによ
り、摩擦保持機構の保持が解除されるように(又は摩擦
保持機構の摩擦力が低下するように)構成することが考
えられる。
【0005】しかしながら、変速レバーの握り部を持っ
た手の親指で押しボタンを押すと言う操作は、操縦者に
とって力が入れ難い操作である。又、変速レバーの握り
部を持った手の握力だけで押しボタンを押し操作するこ
とになるので、操縦者にとって押しボタンの押し操作が
重いものになる。本発明は、走行用の無段変速装置及び
変速ペダルを備え、無段変速装置を変速操作する変速レ
バー及び変速レバーを所望の変速位置に保持する摩擦保
持機構を備えた作業車の走行変速構造において、変速レ
バーにより無段変速装置を所望の変速位置に保持してい
る場合に、摩擦保持機構の保持を容易に解除して(又は
摩擦保持機構の摩擦力を容易に低下させて)、変速レバ
ーにより無段変速装置を変速操作することができるよう
に構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】[I]請求項1の特徴に
よると、変速レバーが変速経路に沿って操作自在に構成
されており、変速経路に沿う方向と交差する横向きの第
1方向及び第1方向とは逆向きの横向きの第2方向に操
作自在に構成されている。これにより、請求項1の特徴
によると、摩擦保持機構により変速レバーが保持され、
変速レバーにより無段変速装置が所望の変速位置に保持
されている状態において、変速レバーを第1方向に操作
すると摩擦保持機構の保持が解除(摩擦保持機構の摩擦
力が低下)されるので、変速レバーを変速経路に沿って
軽く操作して無段変速装置を所望の変速位置に操作する
ことができる。
【0007】この場合、変速レバーの握り部を持った手
の親指で押しボタンを押すと言う操作ではなく、請求項
1の特徴では変速レバーを手で第1方向に押して(又は
引いて)倒し操作することにより、摩擦保持機構の保持
を解除(摩擦保持機構の摩擦力を低下)させることがで
きるので、変速レバーの握り部を持った手の親指で押し
ボタンを押すと言う操作に比べて、請求項1の特徴の方
が力を変速レバーに掛け易く、変速レバーを楽に第1方
向に操作することができる。さらに、変速レバーを支点
周りに揺動自在に支持して第1方向に操作するように構
成した場合、支点から変速レバーの握り部までの長さを
長いものに設定すれば、テコの作用によって変速レバー
の第1方向への操作をさらに軽いものにすることが可能
である。
【0008】前述のように変速レバーを第1方向に操作
し変速経路に沿って操作して、無段変速装置を所望の変
速位置に操作した後、変速レバーを第2方向に操作する
と、摩擦保持機構の保持(摩擦保持機構の摩擦力)が復
帰するので、摩擦保持機構によって変速レバーが所望の
変速位置に保持されるのであり、無段変速装置が所望の
変速位置に保持される。
【0009】[II]請求項1の特徴によると、摩擦保
持機構の保持が解除(摩擦保持機構の摩擦力を低下)さ
れる第1方向と変速経路に沿う方向とが、交差して異な
る方向になっている。これにより、摩擦保持機構により
変速レバーが保持され、変速レバーにより無段変速装置
が所望の変速位置に保持されている状態において、操縦
者が摩擦保持機構の保持を解除(摩擦保持機構の摩擦力
を低下)させようと思って、変速レバーを第1方向に操
作しようとしたが、間違って変速レバーを変速経路に沿
って操作しようとしても、摩擦保持機構の保持は解除
(摩擦保持機構の摩擦力は低下)されないので、変速レ
バーが所望の変速位置から誤って動かされると言うよう
な状態は生じ難い。
【0010】[III]請求項1の特徴によると、摩擦
保持機構の摩擦力を変速レバーに掛けることにより変速
レバーを保持するように構成しているので、変速レバー
を第1方向に操作しなくても(摩擦保持機構の摩擦力が
変速レバーに掛かった状態でも)、摩擦保持機構の摩擦
力に抗して、変速レバーを変速経路に沿って操作するこ
とは可能である。これにより、請求項1の特徴による
と、摩擦保持機構により変速レバーが保持された状態に
おいて、摩擦保持機構の摩擦力に抗して変速経路に沿っ
た方向に、変速レバーを手で叩くように操作すれば、変
速レバーを変速経路に沿って少しだけ操作すると言うよ
うなことが容易に行える。
【0011】[IV]請求項2の特徴によると、請求項
1の場合と同様に前項[I][II][III]に記載
の「作用」を備えており、これに加えて以下のような
「作用」を備えている。請求項2の特徴によると、変速
レバーを運転席の横側に配置して、変速経路に沿う方向
を機体前後方向に設定しており、第1方向を機体左右方
向の外向きに設定し、第2方向を機体左右方向の機体中
央向きに設定している。これにより、運転席に着座する
操縦者は横に手を延ばして変速レバーを持ち、手で変速
レバーを機体左右方向の外向きに押し操作することによ
って、変速レバーを第1方向に操作することができる。
【0012】[V]請求項3の特徴によると、請求項1
又は2の場合と同様に前項[I]〜[IV]に記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。請求項3の特徴によると、変速レバ
ーを第2方向に付勢する付勢機構を備えているので、変
速レバーを第1方向に操作して、摩擦保持機構の保持を
解除(摩擦保持機構の摩擦力を低下)させた後、変速レ
バーから手を離せば付勢機構により変速レバーが第2方
向に操作されて、摩擦保持機構の保持(摩擦保持機構の
摩擦力)が自動的に復帰し、摩擦保持機構によって変速
レバーが保持される。
【0013】[VI]請求項4の特徴によると、請求項
1〜3のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]
〜[V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて
以下のような「作用」を備えている。請求項4の特徴に
よれば、変速レバーを第1方向に操作すると、カム機構
によって摩擦保持機構の保持が解除(摩擦保持機構の摩
擦力が低下)されるように構成されており、カム機構の
作動を適切に設定することによって、変速レバーの第1
方向の操作が、摩擦保持機構の保持を解除する操作力
(摩擦保持機構の摩擦力を低下させる操作力)に無駄な
く適切に変換されるように構成することが可能になる。
【0014】[VII]請求項5の特徴によると、請求
項1〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に前項
[I]〜[VI]に記載の「作用」を備えており、これ
に加えて以下のような「作用」を備えている。走行用の
無段変速装置及び無段変速装置を変速操作する変速ペダ
ルを備えた作業車において、前項[I]〜[VI]に記
載のような変速レバー及び摩擦保持機構を備える場合、
請求項5の特徴によると、変速レバーと変速ペダルとを
連係して、変速レバーを変速経路に沿って操作すること
により、変速ペダルを操作して無段変速装置を変速操作
するように構成しており、摩擦保持機構により変速レバ
ーを保持することによって、変速ペダルを所望の変速位
置に保持し、無段変速装置を所望の変速位置に保持して
いる。
【0015】これにより、走行用の無段変速装置及び変
速ペダルを備えた作業車において、変速レバー及び摩擦
保持機構を備えた機種と、変速レバー及び摩擦保持機構
を備えない機種とを生産する場合、請求項5の特徴によ
ると、変速レバー及び摩擦保持機構を備えない機種に変
速レバー及び摩擦保持機構を備える際に、変速レバーと
変速ペダルとを連係するだけでよく、変速ペダルと無段
変速装置との連係系に特に改造を施す必要なしに、変速
レバー及び摩擦保持機構を備えた機種を得ることができ
る。従って、請求項5の特徴によると、変速レバー及び
摩擦保持機構を備えた機種と変速レバー及び摩擦保持機
構を備えない機種とを生産する場合、変速レバー及び摩
擦保持機構を備えない機種はそのまま生産してやればよ
く、変速レバー及び摩擦保持機構を備えた機種は、変速
レバー及び摩擦保持機構を備えない機種に変速レバー及
び摩擦保持機構を備え、変速レバーと変速ペダルとを連
係することによって得ることができる。
【0016】[VIII]請求項6の特徴によると、請
求項1〜5のうちのいずれか一つの場合と同様に前項
[I]〜[VII]に記載の「作用」を備えており、こ
れに加えて以下のような「作用」を備えている。請求項
6の特徴によると、摩擦保持機構によって保持された変
速位置よりも高速側への変速ペダルの踏み操作を許す融
通機構を備えている。これにより、摩擦保持機構により
変速レバーが保持され、変速レバーにより無段変速装置
が所望の変速位置に保持されている状態において、所望
の変速位置から一時的に高速で走行したい場合、変速ペ
ダルを高速側に踏み操作することにより、所望の変速位
置から一時的に高速で走行することができる。
【0017】[IX]請求項7の特徴によると、請求項
1〜6のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]
〜[VIII]に記載の「作用」を備えており、これに
加えて以下のような「作用」を備えている。走行用の無
段変速装置においては、例えば静油圧式の無段変速装置
のように前進側及び後進側の両方に変速自在に構成され
たものがある。この場合、請求項7の特徴によると、変
速経路を中立位置及び中立位置から前進側の高速側であ
る前進変速経路によって構成しており、変速レバーが中
立位置及び前進変速経路(前進側の高速側)にしか操作
できないように構成されている。これにより変速レバー
によって無段変速装置を中立位置及び前進側の高速側に
変速操作することはできるが、後進側には変速操作でき
ないのであり、摩擦保持機構により無段変速装置(変速
レバー)を後進側に保持することはできない。
【0018】[X]請求項8の特徴によると、請求項1
〜7のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]〜
[IX]に記載の「作用」を備えており、これに加えて
以下のような「作用」を備えている。請求項8の特徴に
よれば、変速レバーを変速経路の中立位置に操作する
と、変速レバーと無段変速装置との連係が遮断される。
これにより、変速レバーを変速経路の中立位置に操作し
た状態で、変速レバーの影響を受けることなく変速ペダ
ルによって無段変速装置を変速操作することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に、作業車の一例である農用
トラクタが示されており、機体の前部に左右一対の前輪
1、エンジン4及びクラッチ6が配置され、機体の後部
に左右一対の後輪2及びミッションケース9が配置され
て、クラッチ6とミッションケース9とが、縦壁状の右
側及び左側の機体フレーム3を介して連結されている。
右側及び左側の機体フレーム3に、天井板(図示せず)
及び底板(図示せず)が連結されて、右側及び左側のフ
レーム3が断面四角状の筒状に形成されており、右側及
び左側の機体フレーム3の上部に運転部5が形成されて
いる。
【0020】図1及び図2に示すように、ミッションケ
ース9の前端に、前進側F及び後進側Rに変速自在な静
油圧式の無段変速装置7が連結されて、無段変速装置7
が右側及び左側の機体フレーム3の間に位置しており、
右側及び左側の機体フレーム3の間に配置された伝動軸
8により、クラッチ6の動力が無段変速装置7に伝達さ
れるように構成されている。
【0021】次に、無段変速装置7を前進側F及び後進
側Rに変速操作する変速ペダル13の構成について説明
する。図2及び図1に示すように、右側の機体フレーム
3の横外側に支持軸11が固定され、ボス部材13aが
支持軸11に回転自在に外嵌されており、前進側ペダル
部13fがボス部材13aに固定されて機体の前方に延
出され、後進側ペダル部13rがボス部材13aに固定
されて機体の後方に延出されて、支持軸11周りに揺動
自在な変速ペダル13(ボス部材13a、前進側及び後
進側ペダル部13f,13r)が構成されている。
【0022】図3及び図4に示すように、右側及び左側
の機体フレーム3の間において、無段変速装置7のトラ
ニオン軸12に操作アーム19が固定されており、操作
アーム19の操作軸22が右側の機体フレーム3の開孔
3aから横外側に突出している。図2,3,4に示すよ
うに、ボス部材13aに操作アーム14が固定され、操
作アーム14に連係ロッド16が接続されており、連係
ロッド16の端部に防振ゴム15が取り付けられ、防振
ゴム15に外嵌されたボス部材18の連結部18aが操
作軸22に接続されている。
【0023】図3に示すように、右側及び左側の機体フ
レーム3の間において、無段変速装置7の横軸芯P1周
りに、アーム21が揺動自在に支持され、アーム21に
ローラー21aが備えられている。操作アーム19のV
字状のカム部19aにローラー21aが押圧されるよう
に、バネ20によってアーム21が図3の紙面反時計方
向に付勢されている。図2に示すように、右側の機体フ
レーム3の横外側の横軸芯P2周りに揺動自在にブラケ
ット17が支持され、ブラケット17と操作アーム14
とに亘ってダンパー23が接続されている。前進側ペダ
ル部13fの踏み操作の限度を決めるストッパー24、
及び後進側ペダル部13rの踏み操作の限度を決めるス
トッパー25が、右側の機体フレーム3の横外側に固定
されている。
【0024】以上の構造によって、前進側ペダル部13
fを踏み操作することにより、連係ロッド16を介して
無段変速装置7(トラニオン軸12)が前進側Fの高速
側に変速操作され、後進側ペダル部13rを踏み操作す
ることによって、連係ロッド16を介して無段変速装置
7(トラニオン軸12)が後進側Rの高速側に変速操作
される。この場合、前進側及び後進側ペダル部13f,
13rの急激な踏み操作がダンパー23によって緩和さ
れ、アーム21によって無段変速装置7(トラニオン軸
12)及び変速ペダル13が中立位置Nに付勢されてお
り、無段変速装置7(トラニオン軸12)の振動が、防
振ゴム15によって変速ペダル13に伝達されない。
【0025】次に、変速レバー26により変速ペダル1
3及び無段変速装置7を前進側Fの所望の変速位置に保
持する構造について説明する。図6及び図7に示すよう
に、側面視長方形状で平板状の支持部材27が備えられ
ており、支持部材27に固定された支持ロッド27aに
支持板28が固定されている。支持部材27のボス部2
7bにカムボス部材29が後述するように所定角度の範
囲で回転自在に支持され、支持板28のボス部28aに
操作軸30の端部が回転自在に支持されており、操作軸
30の反対側の端部がカムボス部材29に回転自在に支
持されている。
【0026】図6及び図7に示すように、支持部材27
に固定された支持アーム27cの横軸芯P4周りに、連
係アーム34が揺動自在に支持され、長孔44aを備え
たブラケット44が連係アーム34の先端に固定されて
いる。図6,7,8に示すように、操作軸30に相対回
転自在に外嵌されたリング部材35aに操作アーム35
が固定されて、操作アーム35と連係アーム34とに亘
って連係ロッド36が接続されている。後述するよう
に、後進側ペダル部13rに固定されたブラケット13
bのピン13cが、ブラケット44の長孔44aに挿入
されて、連係アーム34と後進側ペダル部13rとが連
係される。
【0027】図6,7,8に示すように、操作軸30に
リング部材31aがスプリングピン32によって固定さ
れ、正面視L字状に形成された支持部材31がリング部
材31aに固定されており、側面視コ字状の操作アーム
33が支持部材31の上端部の前後軸芯P3周りに揺動
自在に支持され、支持部材31に変速レバー26が固定
されている。操作軸30にリング部材37がスライド自
在に外嵌されて、先端が丸く成型された3本のピン37
aがリング部材37の外周部に等間隔で固定されてお
り、操作アーム33のピン33aがリング部材37に係
合している。
【0028】図6及び図7に示すように、変速レバー2
6及び操作アーム33を図7の紙面反時計方向(ピン3
7aが操作アーム35から離間する方向)(変速レバー
26が図12に示すレバーガイド38の第1前進変速経
路38a及び中立位置Nに移動する第2方向A2)に付
勢するバネ39が備えられており、変速レバー26をレ
バーガイド38の中立位置N側に付勢するバネ43が、
支持板28と操作アーム33とに亘って接続されてい
る。
【0029】図12及び図1に示すように、変速レバー
26に対してレバーガイド38が備えられており、変速
レバー26及びレバーガイド38が、運転席51の右横
側に配置されている。レバーガイド38は、第1前進変
速経路38a及び第2前進変速経路38bが平行に配置
された幅広の部分と、中立位置Nを備えて構成されてい
る。レバーガイド38の第1及び第2前進変速経路38
a,38bが機体前後方向に向くように設定され、レバ
ーガイド38の第1前進変速経路38aが運転席51側
で、レバーガイド38の第2前進変速経路38bが右横
外側に配置されており、レバーガイド38の第1前進変
速経路38aの機体後側の端部から運転席51側に向い
てレバーガイド38の中立位置Nが配置されている。
【0030】図6及び図7に示す状態は、レバーガイド
38の中立位置Nに変速レバー26を操作している状態
であり、ピン37aが操作アーム35から図7の紙面右
方に離間している。この状態から変速レバー26をレバ
ーガイド38の中立位置Nから第1及び第2前進変速経
路38a,38bに操作すると、操作アーム33により
リング部材37及びピン37aが図7の紙面左方にスラ
イド操作され、リング部材35aに固定された接当部3
5b(図6,7,8参照)に、一つのピン37aが図6
及び図8の紙面左側から接当する状態となる。この状態
から変速レバー26をレバーガイド38の第1及び第2
前進変速経路28a,38bに沿って操作すると、変速
レバー26により操作軸30及びピン37aが一体で回
転操作される状態となり、ピン37aにより操作アーム
35が操作軸30と一体で回転操作される状態となる。
【0031】図7及び図9に示すように、カムボス部材
29にカム板29aが固定され、カム板29aとリング
部材31aとの間にゴム製の摩擦板41が配置されてお
り、カム板29aを押圧するバネ40が備えられてい
る。図7,8,9に示すようにリング部材31a,35
aの間において、操作軸30にカム板42が相対回転自
在に外嵌され、台形状の3個のカム部42aがピン37
aと同様にカム板42に等間隔で固定されている。操作
軸30の軸芯方向に沿う3個の孔部31bが、ピン37
aと同様にリング部材31aに等間隔で開孔されてお
り、孔部31bの各々に2個のボール46が配置されて
いる。図7に示す状態は、カム板42の3個の孔部42
b(図8及び図9参照)にボール46が位置して、ボー
ル46がカム板29aから図7の紙面右方に離れている
状態であり、バネ40の付勢力によって、カム板29a
がリング部材31aに押圧されている状態である。
【0032】図6,7,11に示すように、支持部材2
7の横軸芯P5周りにボス部材45が回転自在に支持さ
れ、ボス部材45の第1アーム45aがカム板29aに
係合している。後述するように、ボス部材45の第2ア
ーム45bと右及び左のサイドブレーキペダル10とが
連係されることによって、カム板29aが図6に示す位
置に固定された状態となる。
【0033】図2及び図10(イ)に示すように、右側
の機体フレーム3の横外側に支持軸47が固定され、一
対のボス部材48が支持軸47に回転自在に並べて外嵌
されており、右及び左のボス部材48の各々に右及び左
のサイドブレーキペダル10が固定されている。機体右
及び左の後輪2を各々独立に制動する右及び左のサイド
ブレーキ(図示せず)が備えられて、右のサイドブレー
キペダル10と右のサイドブレーキとが機械的に連係さ
れ、左のサイドブレーキペダル10と左のサイドブレー
キとが機械的に連係されており、右及び左のサイドブレ
ーキペダル10を戻し側に付勢するバネ54が備えられ
ている。
【0034】図10(イ)及び図6に示すように、ボス
部材45において第2アーム45bの両側に案内板45
cが固定され、第2アーム45b及び案内板45cに亘
って支持ピン45dが架設されている。右及び左のボス
部材48の各々にアーム48aが備えられ、右及び左の
アーム48aの各々に連係リンク50が接続されてお
り、右及び左の連係リンク50の厚板状の先端部50a
が、第2アーム45b及び案内板45cの間に挿入され
ている。第2アーム45bに孔部45eが開孔され、孔
部45eにボール49が配置されており、右及び左の連
係リンク50の先端部50aにおいて、ボール49の位
置に凹部50bが形成されている。
【0035】以上の構造により図6,7,10(イ)に
示すように、変速レバー26、操作軸30、カム板29
a、バネ40、連係アーム34、連係ロッド36及び連
係リンク50等が支持部材27に支持されて、一つのユ
ニットに構成されている。これにより、変速レバー26
により変速ペダル13及び無段変速装置7を前進側Fの
所望の変速位置に保持する機構を備えない機種を生産す
る場合には、前述のユニットは機体に備えず、図1及び
図12に示すレバーガイド38を備えない。
【0036】次に変速レバー26により変速ペダル13
及び無段変速装置7を前進側Fの所望の変速位置に保持
する機構を備えた機種を生産する場合には、図6,7,
10(イ)に示すように、変速ペダル13の後側にユニ
ットを配置して、ボルト55によって支持部材27を機
体に固定し、図1及び図12に示すレバーガイド38を
備えて、後進側ペダル部13rのブラケット13bのピ
ン13cをブラケット44の長孔44aに挿入して、連
係アーム34と後進側ペダル部13rとを連係する。図
10(イ)に示すように、右及び左の連係リンク50を
右及び左のアーム48aに接続する。
【0037】図6及び図7に示す状態は、レバーガイド
38の中立位置Nに変速レバー26を操作している状態
であり、バネ40の付勢力でカム板29aがリング部材
31aに押圧されて、変速レバー26が中立位置Nに摩
擦力で保持されており、操作アーム33によりリング部
材37及びピン37aが図7の紙面右方にスライド操作
され、ピン37aがリング部材35aの接当部35bか
ら離間している状態である。
【0038】この状態で前進側ペダル部13fを踏み操
作すると、無段変速装置7(トラニオン軸12)が前進
側Fの高速側に変速操作されるのであり、後進側ペダル
部13rにより連係アーム34が横軸芯P4周りに上方
に揺動操作され、連係ロッド36により操作アーム35
及びリング部材35aが、操作軸30周りに図6の紙面
時計方向に回転操作される。後進側ペダル部13rを踏
み操作すると、無段変速装置7(トラニオン軸12)が
後進側Rの高速側に変速操作されるのであり、後進側ペ
ダル部13rにより連係アーム34が横軸芯P4周りに
下方に揺動操作され、連係ロッド36により操作アーム
35及びリング部材35aが、操作軸30周りに図6の
紙面反時計方向に回転操作される。
【0039】次に、変速レバー26をバネ39の付勢力
に抗してレバーガイド38の中立位置Nから第1前進変
速経路38aに操作すると、操作アーム33によりリン
グ部材37及びピン37aが図7の紙面左方にスライド
操作され、ピン37aがリング部材35aの接当部35
bに図6及び図8の紙面左側から接当する状態となる
(ピン37aはカム板42のカム部42aを押圧しな
い)。
【0040】この状態でもバネ40の付勢力でカム板2
9sがリング部材31aに押圧されて、変速レバー26
に摩擦力が掛かっているので、図12に示すように摩擦
力に抗して変速レバー26をレバーガイド38の第1前
進変速経路38aに沿って操作すると、変速レバー26
により操作軸30及びピン37aが一体で図6の紙面時
計方向に回転操作される状態となり、ピン37aにより
操作アーム35及びリング部材35aが操作軸30と一
体で図6の紙面時計方向に回転操作される。これによっ
て、連係ロッド36により連係アーム34が横軸芯P4
周りに上方に揺動操作され、後進側ペダル部13rが上
方に揺動操作されて、前進側ペダル部13fを踏み操作
された場合と同様に、変速ペダル13及び無段変速装置
7(トラニオン軸12)が前進側Fの高速側に変速操作
される。
【0041】図12に示すように、摩擦力に抗して変速
レバー26をレバーガイド38の第1前進変速経路38
aの低速側(中立位置N側)に操作すると、ピン37a
が図6の紙面反時計方向に回転操作される状態となり、
リング部材35aの接当部35bから離れようとする。
この場合、図3に示すアーム21によって無段変速装置
7(トラニオン軸12)及び変速ペダル13が中立位置
Nに付勢されているので、摩擦力に抗して変速レバー2
6をレバーガイド38の第1前進変速経路38aの低速
側(中立位置N側)に操作しても、ピン37aに追従す
るように、変速ペダル13及び無段変速装置7(トラニ
オン軸12)が前進側Fの低速側に変速操作される。
【0042】変速レバー26により変速ペダル13及び
無段変速装置7(トラニオン軸12)を前進側Fの高速
側及び低速側に変速操作した後、所望の変速位置で変速
レバー26から手を離しても、摩擦力によって変速レバ
ー26が所望の変速位置に保持される。これにより、図
3に示すアーム21によって無段変速装置7(トラニオ
ン軸12)及び変速ペダル13が中立位置Nに付勢され
る作用及びピン37aによって、変速ペダル13及び無
段変速装置7(トラニオン軸12)も前進側Fの所望の
変速位置に保持される。レバーガイド38に後進変速経
路は備えられておらず、変速レバー26により変速ペダ
ル13及び無段変速装置7(トラニオン軸12)を後進
側Rに変速操作することはできない。
【0043】次に変速レバー26をレバーガイド38の
第1前進変速経路38aの変速位置(図12の26
(a)参照)に位置させている状態において、変速レバ
ー26をバネ39の付勢力に抗して、第1方向A1(機
体左右方向の右横外向き)に操作して、レバーガイド3
8の第1前進変速経路38aの変速位置(図12の26
(a)参照)から第2前進変速経路38bに操作すると
(図12の26(b)参照)、図9に示す状態のよう
に、操作アーム33によりリング部材37及びピン37
aが図9の紙面左方にスライド操作され、ピン37aが
カム板42のカム部42aを押圧する。
【0044】これにより、ピン37aとカム板42のカ
ム部42aとのカム作用によって、カム板42が所定角
度だけ回転操作され(図8の紙面時計方向)、カム板4
2の孔部42bがボール46から少しだけ外れて、カム
板42によりボール46が図9の紙面左方に押され、ボ
ール46によってカム板29aがバネ40の付勢力に抗
して図9の紙面左方に押される。この場合、図7及び図
11に示すように、カムボス部材29に長孔29cが斜
めに形成され、ボス部27bのピン56がカムボス部材
29の長孔29cに挿入されているので、前述のように
ボール46によってカム板29aが図9の紙面左方に押
されると、ボス部27bのピン56とカムボス部材29
の長孔29cとのカム作用により、カム板29aが回転
しながら図9の紙面左方に押される。このようにカム板
29aがリング部材31aから図9の紙面左方に離間す
ることにより、変速レバー26を所望の変速位置に保持
する摩擦力が消える。
【0045】変速レバー26をレバーガイド38の第2
前進変速経路38bに操作した状態(図12の26
(b)参照)において(変速レバー26を所望の変速位
置に保持する摩擦力が消えた状態)、変速レバー26を
レバーガイド38の第2前進変速経路38bに沿って軽
く操作することができるのであり、前述のように変速レ
バー26をレバーガイド38の第1前進変速経路38a
に沿って操作した場合と同様に、変速ペダル13及び無
段変速装置7(トラニオン軸12)が前進側Fの高速側
及び低速側に変速操作される。
【0046】変速レバー26をレバーガイド38の第2
前進変速経路38bの所望の変速位置(図12の26
(c)参照)に操作した後、変速レバー26から手を離
すと、バネ39の付勢力により変速レバー26が第2方
向A2(機体左右方向の機体中央向き)に操作される。
このように変速レバー26がレバーガイド38の第2前
進変速経路38bの変速位置(図12の26(c)参
照)から第1前進変速経路38aに操作されると(図1
2の26(d)参照)、図9に示す状態から操作アーム
33により、リング部材37及びピン37aが図9の紙
面右方にスライド操作されて、ピン37aがカム板42
のカム部42aから図9の紙面右方に離間する。
【0047】これによって、バネ40の付勢力によりカ
ム板29aが回転しながら(ボス部27bのピン56と
カムボス部材29の長孔29cとのカム作用による)、
図9の紙面右方に押され、カム板29aによりボール4
6が押されてカム板42の孔部42bに押し込まれ、カ
ム板42が前述とが逆向きに所定角度だけ回転する(図
8の紙面反時計方向)。これにより、カム板29aがリ
ング部材31aに押圧されて摩擦力が発生し、変速レバ
ー26が所望の変速位置に保持される(図12の26
(d)参照)。
【0048】前述のように、変速ペダル13及び無段変
速装置7(トラニオン軸12)が前進側Fの所望の変速
位置に保持された状態で一時的に高速で走行する場合、
前進側ペダル部13fを踏み操作することが可能であ
り、前進側変速ペダル13fを踏み操作すると、操作ア
ーム35及びリング部材35aが図6の紙面時計方向に
回転操作され、リング部材35aの接当部35bがピン
37aから離れることになるので、前進側ペダル部13
fの踏み操作が支障なく行える。前進側ペダル部13f
から足を離すと、図3に示すアーム21によって無段変
速装置7(トラニオン軸12)及び変速ペダル13が中
立位置Nに付勢される作用により、操作アーム35及び
リング部材35aの接当部35bがピン37aに接当す
る位置まで戻り、変速ペダル13及び無段変速装置7
(トラニオン軸12)が前進側Fの所望の変速位置に保
持された状態に戻る。
【0049】図6,7,11に示すように、カム板29
aにボス部材45の第1アーム45aが係合し、ボス部
材45の第2アーム45bが右及び左のサイドブレーキ
ペダル10に連係されていることにより、前述のように
変速レバー26をレバーガイド38の第1及び第2前進
変速経路38a,38bに沿って操作しても、カム板2
9aが連れて回転することはなく、変速レバー26への
摩擦力が安定して作用する。
【0050】前述のように変速ペダル13及び無段変速
装置7(トラニオン軸12)が前進側Fの所望の変速位
置に保持された状態において、右及び左のサイドブレー
キペダル10の両方を踏み操作したとする。このように
右及び左のサイドブレーキペダル10の両方を踏み操作
すると、右及び左の連係リンク50の先端部50a(凹
部50b)が、一緒に図6の紙面右方に移動する状態と
なり、ボール49及び第2アーム45bが図6の紙面右
方に移動して、ボス部材45及び第1アーム45aが図
6の紙面反時計方向に回転操作され、カム板29aが図
6の紙面時計方向に所定角度だけ回転操作される。
【0051】図7及び図11に示すように、カムボス部
材29に長孔29cが斜めに形成され、ボス部27bの
ピン56がカムボス部材29の長孔29cに挿入されて
いるので、前述のようにカム板29aが図6の紙面時計
方向に回転操作されると、ボス部27bのピン56とカ
ムボス部材29の長孔29cとのカム作用により、バネ
40に抗してカム板29aが、リング部材31aから図
7の紙面左方に離間して、変速レバー26を所望の変速
位置に保持する摩擦力が消える。これにより、バネ3
9,43の付勢力によって変速レバー26がレバーガイ
ド38の中立位置Nに戻るのであり、図3に示すアーム
21によって無段変速装置7(トラニオン軸12)及び
変速ペダル13が中立位置Nに付勢される作用により、
変速ペダル13及び無段変速装置7(トラニオン軸1
2)が中立位置Nに戻る。
【0052】前述のように変速ペダル13及び無段変速
装置7(トラニオン軸12)が前進側Fの所望の変速位
置に保持された状態において、右又は左のサイドブレー
キペダル10の一方を踏み操作したとする。この場合、
例えば右のサイドブレーキペダル10を踏み操作する
と、右の連係リンク50のみが図6の紙面右方に移動
し、右の連係ロッド50の先端部50a(凹部50b)
がボール49から移動することになるが、これによって
図10(ロ)に示すように、ボール49が左の連係ロッ
ド50の先端部50aの凹部50bに押し込まれるだけ
で、ボス部材45及び第1アーム45aが図6の紙面反
時計方向に回転操作されることはない、これにより、変
速レバー26を所望の変速位置に保持する摩擦力が消え
ることはなく、所望の変速位置に変速レバー26は残
る。
【0053】[発明の実施の別形態]図12に示すよう
に、変速レバー26をレバーガイド38の第1前進変速
経路38aから第2前進変速経路38bに操作した際、
カム板29aが図9に紙面左方に少しだけ押し操作され
て、変速レバー26を所望の変速位置に保持する摩擦力
が消えるのではなく、低下させされるように構成しても
よい。変速レバー26及びレバーガイド38を運転席5
1の左横側に配置してもよい。
【0054】図2及び図4に示す構成において右側の機
体フレーム3の開孔3aを廃止し、連係ロッド16、ダ
ンパー23及び操作アーム14を、右側及び左側の機体
フレーム3の間に配置して、右側の機体フレーム3の横
外側に配置された変速ペダル13と、右側及び左側の機
体フレーム3の間に配置された操作アーム14とを、右
側の機体フレーム3を回転自在な状態で貫通した連動軸
(図示せず)によって連結するように構成してもよい。
【0055】図2及び図4に示す構成において縦壁状の
右側及び左側の機体フレーム3を廃止し、複数本の角パ
イプ状のフレームを右側に上下に所定間隔を置いて配置
し、複数本の角パイプ状のフレームを左側に上下に所定
間隔を置いて配置して、右側及び左側の機体フレーム3
を構成してもよい。このように構成すると、右側の機体
フレーム3において、上側のフレームと下側のフレーム
との間を通して、連係ロッド16等が配置されることに
なる。静油圧式の無段変速装置7に代えてベルト式の無
段変速装置(図示せず)を備えてもよく、静油圧式の無
段変速装置7やベルト式の無段変速装置を、機体の前部
に配置してもよい。
【0056】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、走行用の無段
変速装置及び変速ペダルを備え、無段変速装置を変速操
作する変速レバー及び変速レバーを所望の変速位置に保
持する摩擦保持機構を備えた作業車の走行変速構造にお
いて、変速レバーを変速経路に沿う方向と交差する横向
きの第1方向及び第1方向とは逆向きの横向きの第2方
向に操作自在に構成することにより、変速レバーを楽に
第1及び第2方向に操作し、摩擦保持機構の保持を容易
に解除して(又は摩擦保持機構の摩擦力を容易に低下さ
せて)、変速レバーにより無段変速装置を変速操作する
ことができるようになって、作業車の操作性を良いもの
にすることができた。
【0057】請求項1の特徴によると、摩擦保持機構の
保持が解除(摩擦保持機構の摩擦力を低下)される第1
方向と変速経路に沿う方向とが、交差して異なる方向に
なっており、変速レバーが間違って変速経路に沿って操
作されようとしても、摩擦保持機構の保持は解除(摩擦
保持機構の摩擦力は低下)されないので、変速レバーが
所望の変速位置から誤って動かされると言うような状態
が生じ難くなり、変速レバーにより無段変速装置が誤っ
て変速操作される状態を避けることができるようになっ
た。
【0058】請求項1の特徴によると、変速レバーを第
1方向に操作しなくても、摩擦保持機構の摩擦力に抗し
て、変速レバーを変速経路に沿って操作することが可能
なので、摩擦保持機構の摩擦力に抗して変速経路に沿っ
た方向に、変速レバーを手で叩くように操作することに
より、変速レバーを変速経路に沿って少しだけ操作する
と言うようなことが容易に行えるようになって、作業車
の操作性を良いものにすることができた。
【0059】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴によると、変速レ
バーを運転席の横側に配置し、変速経路に沿う方向を機
体前後方向に設定して、第1方向を機体左右方向の外向
きに設定し、第2方向を機体左右方向の機体中央向きに
設定することにより、変速レバーを機体左右方向の外向
きに押し操作することによって、変速レバーを第1方向
に楽に操作することができるようになり、作業車の操作
性をさらに良いものにすることができた。
【0060】請求項3の特徴によると、請求項1又は2
の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」
を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のよう
な「発明の効果」を備えている。請求項3の特徴による
と、変速レバーを第2方向に付勢する付勢機構を備える
ことにより、変速レバーから手を離せば付勢機構により
変速レバーが第2方向に操作され、摩擦保持機構の保持
(摩擦保持機構の摩擦力)が自動的に復帰して、摩擦保
持機構によって変速レバーが保持されるので、変速レバ
ーが第1方向に操作された状態で残されて誤って操作さ
れてしまうと言う状態を避けることができた。
【0061】請求項4の特徴によると、請求項1〜3の
うちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜3の「発
明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて
以下のような「発明の効果」を備えている。請求項4の
特徴によると、変速レバーの第1方向への操作により、
カム機構を介して摩擦保持機構の保持が解除(摩擦保持
機構の摩擦力が低下)されるように構成されており、変
速レバーの第1方向の操作が、摩擦保持機構の保持を解
除する操作力(摩擦保持機構の摩擦力を低下させる操作
力)に無駄なく適切に変換されるように構成することが
可能になるので、変速レバーにより楽に摩擦保持機構の
保持を容易に解除することができるようになって(又は
摩擦保持機構の摩擦力を容易に低下させることができる
ようになって)、作業車の操作性をさらに良いものにす
ることができた。
【0062】請求項5の特徴によると、請求項1〜4の
うちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜4の「発
明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて
以下のような「発明の効果」を備えている。請求項5の
特徴によると、変速レバー及び摩擦保持機構を備えた機
種と、変速レバー及び摩擦保持機構を備えない機種とを
生産する場合、摩擦保持機構及び変速ペダルを連係する
ことにより、変速ペダルと無段変速装置との連係系に特
に改造を施す必要なしに、変速レバー及び摩擦保持機構
を備えた機種を得ることができるようになって、作業車
の生産性を向上させることができた。
【0063】請求項6の特徴によると、請求項1〜5の
うちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜5の「発
明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて
以下のような「発明の効果」を備えている。請求項6の
特徴によると、摩擦保持機構により変速ペダル(無段変
速装置)を所望の変速位置に保持して走行している状態
で、変速ペダルを高速側に踏み操作することにより、所
望の変速位置から一時的に高速で走行することができる
ようになって、作業車の作業性を良いものにすることが
できた。
【0064】請求項7の特徴によると、請求項1〜6の
うちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜6の「発
明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて
以下のような「発明の効果」を備えている。請求項7の
特徴によると、前進側及び後進側の両方に変速自在に構
成された無段変速装置の場合、変速経路を中立位置及び
前進変速経路によって構成し、変速レバーによって無段
変速装置を後進側に変速操作できないように構成するこ
とによって、無段変速装置が後進側に保持された状態で
作業車を走行(後進)させると言う状態を避けることが
できた。
【0065】請求項8の特徴によると、請求項1〜7の
うちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜7の「発
明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて
以下のような「発明の効果」を備えている。請求項8の
特徴によれば、変速レバーを変速経路の中立位置に操作
すると、変速レバーと無段変速装置との連係が遮断され
るように構成することによって、変速レバーを変速経路
の中立位置に操作した状態で、変速レバーの影響を受け
ることなく変速ペダルによって無段変速装置を変速操作
することができるようになって、作業車の操作性をさら
に良いものにすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクタの全体側面図
【図2】変速ペダル付近の側面図
【図3】無段変速装置のトラニオン軸付近の側面図
【図4】無段変速装置のトラニオン軸付近の縦断正面図
【図5】無段変速装置(トラニオン軸)と変速ペダルを
連係する連係ロッドのボス部材付近の縦断側面図
【図6】変速ペダル(無段変速装置)を所望の変速位置
に操作し保持する変速レバー付近の縦断側面図
【図7】変速ペダル(無段変速装置)を所望の変速位置
に操作し保持する変速レバー付近の縦断背面図
【図8】リング部材、カム板及び操作アーム等の分解斜
視図
【図9】変速レバーをレバーガイドの第2前進変速経路
に操作した場合のリング部材、カム板及び操作アーム付
近の縦断背面図
【図10】右及び左のサイドブレーキペダルと変速レバ
ーを保持するカム板との連係構造及び右のサイドブレー
キペダルを踏み操作した状態を示す断面図
【図11】変速レバーを保持するカム板付近の斜視図
【図12】変速レバーのレバーガイドの平面図
【符号の説明】
7 無段変速装置 13 変速ペダル 26 変速レバー 29a,40 摩擦保持機構 37a 融通機構 38 変速経路 38a,38b 変速経路の前進変速経路 39 付勢機構 42 カム機構 51 運転席 A1 第1方向 A2 第2方向 N 変速経路の中立位置
フロントページの続き Fターム(参考) 3D040 AA22 AB04 AC14 AC50 AC66 AC73 AD05 3J052 AA02 AA08 GA15 GA16 HA11 HA15 LA07 3J067 AA03 AA11 AA27 AB02 AC42 BA04 DA22 DA63 DA72 FA65 FB61 GA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用の無段変速装置と、前記無段変速
    装置を変速操作する変速ペダルとを備えると共に、 前記無段変速装置と機械的に連係される変速レバーを備
    え、前記変速レバーを変速経路に沿って操作することに
    より、前記無段変速装置を変速操作するように構成し
    て、 前記変速レバーを前記変速経路での所望の変速位置に摩
    擦力により保持して、前記無段変速装置を所望の変速位
    置に保持する摩擦保持機構を備え、 前記変速経路において前記変速経路に沿う方向と交差す
    る横向きの第1方向及び前記第1方向とは逆向きの横向
    きの第2方向に、前記変速レバーを操作自在に構成し
    て、前記変速レバーを前記第1方向に操作すると、前記
    摩擦保持機構の保持が解除又は前記摩擦保持機構の摩擦
    力が低下され、且つ、前記変速レバーを前記第2方向に
    操作すると前記摩擦保持機構の保持が復帰又は前記摩擦
    保持機構の摩擦力が復帰するように、前記変速レバーと
    前記摩擦保持機構とを連係してある作業車の走行変速構
    造。
  2. 【請求項2】 前記変速レバーを運転席の横側に配置し
    て、前記変速経路に沿う方向を機体前後方向に設定する
    と共に、 前記第1方向を機体左右方向の外向きに設定し、前記第
    2方向を機体左右方向の機体中央向きに設定してある請
    求項1記載の作業車の走行変速構造。
  3. 【請求項3】 前記変速レバーを前記第2方向に付勢す
    る付勢機構を備えてある請求項1又は2記載の作業車の
    走行変速構造。
  4. 【請求項4】 前記変速レバーを前記第1方向に操作す
    ると、カム機構によって前記摩擦保持機構の保持が解除
    又は前記摩擦保持機構の摩擦力が低下されるように構成
    してある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の作
    業車の走行変速構造。
  5. 【請求項5】 前記変速レバーと前記変速ペダルとを連
    係して、前記変速レバーを前記変速経路に沿って操作す
    ることにより、前記変速ペダルを操作して前記無段変速
    装置を変速操作するように構成してある請求項1〜4の
    うちのいずれか一つに記載の作業車の走行変速構造。
  6. 【請求項6】 前記摩擦保持機構によって保持された変
    速位置よりも高速側への前記変速ペダルの踏み操作を許
    す融通機構を備えてある請求項1〜5のうちのいずれか
    一つに記載の作業車の走行変速構造。
  7. 【請求項7】 前記変速経路を中立位置及び前記中立位
    置から前進側の高速側である前進変速経路によって構成
    してある請求項1〜6のうちのいずれか一つに記載の作
    業車の走行変速構造。
  8. 【請求項8】 前記変速レバーを前記変速経路の中立位
    置に操作すると、前記変速レバーと前記無段変速装置と
    の連係が遮断されるように構成してある請求項1〜7の
    うちのいずれか一つに記載の作業車の走行変速構造。
JP26392399A 1999-09-17 1999-09-17 作業車の走行変速構造 Pending JP2001080380A (ja)

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