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JP2001080361A - 自動車のバックドア構造 - Google Patents

自動車のバックドア構造

Info

Publication number
JP2001080361A
JP2001080361A JP25995299A JP25995299A JP2001080361A JP 2001080361 A JP2001080361 A JP 2001080361A JP 25995299 A JP25995299 A JP 25995299A JP 25995299 A JP25995299 A JP 25995299A JP 2001080361 A JP2001080361 A JP 2001080361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back door
inner panel
tailored blank
blank material
automobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25995299A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Ueda
嘉昭 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP25995299A priority Critical patent/JP2001080361A/ja
Publication of JP2001080361A publication Critical patent/JP2001080361A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な板厚の板材で広い範囲にわたって補強
を施すことができ、従来用いていたようなリーンフォー
スメントを省略できるような自動車のバックドア構造を
提供する。 【解決手段】 相対的に板厚の厚い上側部分4aと相対
的に板厚の薄い下側部分4bとを互いに接合(突き合わ
せ溶接)して成るテーラードブランク材4’をバックド
ア3の構成部材(例えば、バックドアインナパネル4)
として具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のバックド
ア構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は自動車の後部に配設され
る従来のバックドア20を示すものである。このバック
ドア20は、図7及び図8に示すように、車室側の内面
を構成するドアインナパネル21と車室外側の外面を構
成するドアアウタパネル22とを閉断面形状に結合して
成る自動車部品であって、上側部分にはバックドアウィ
ンド用の開口23が設けられている。なお、ドアインナ
パネル21及びドアアウタパネル22は、均一厚さの鋼
板をそれぞれプレス加工して成るプレス成形品である。
そして、図8に示すように、上述のドアインナパネル2
1には、その上端縁の左右両側部(上部左右箇所の両隅
部)に、バックドア20を回動可能に支持するバックド
アヒンジ24a,24bがそれぞれ取付けられている。
【0003】また、バックドア20の所定箇所すなわち
バックドアヒンジ24a,24bの取付箇所を部分的に
補強するために、ドアインナパネル21とドアアウタパ
ネル22との間にリーンフォースメント25a,25b
がそれぞれ取付けられている(図8参照)。なお、バッ
クドアヒンジ取付部へのリーンフォースメント25a,
25bの取付けは、通常、溶接による結合手段にて行わ
れており、これらのリーンフォースメント25a,25
bにてバックドア開閉時の荷重に対するバックドア20
の補強がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来のバックドア構造にあっては、リーンフォース
メント25a,25bが一定以上の厚さを有する板材で
ないと、リーンフォースメント25a,25bを溶接に
よってバックドア20に取付けることができないのが実
状である。このため、広い範囲を薄い板厚の板材で補強
を行った方が効果的な場合であっても、一定以上の板厚
のリーンフォースメント25a,25bを用いるしかな
く、有効な補強を行なうことができないことがあった。
【0005】本発明は、このような不具合を解消すべく
なされたものであって、その目的は、適切な板厚の板材
で広い範囲にわたって補強を施すことができ、従来用い
ていたようなリーンフォースメントを省略できるような
自動車のバックドア構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、相対的に板厚の厚い上側部分と相対
的に板厚の薄い下側部分とを互いに接合して成るテーラ
ードブランク材をバックドアの構成部材として具備する
ようにしている。また、本発明では、前記上側部分と下
側部分との境界線の位置をバックドアウィンドシールド
の配設領域に対応する高さ位置に設置すると共に、前記
バックドアウィンドシールドの高さをHW とし、前記境
界線の位置と前記バックドアウィンドシールドの上辺部
との間の間隔をhW とすると、 hW ≦ HW /2 となるように設定している。また、本発明では、前記テ
ーラードブランク材によりバックドアのドアインナパネ
ルを構成している。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1〜図6を参照して説明する。
【0008】図1は、本発明の一実施形態に係るバック
ドア構造を備えた自動車1を示すものである。図1に示
すように、自動車1の後部には荷室用開口2が設けられ
ており、この開口2が跳ね上げ式(回動式)のバックド
ア3にて開閉されるようになっている。なお、このバッ
クドア3は、上端部が図外のバックドアヒンジを介して
車体に取付けられ、このバックドアヒンジを中心に上下
方向に回転可能に支持されている。
【0009】上述のバックドア3は、車室側の内面を構
成するバックドアインナパネル4と、車外側の外面を構
成するバックドアアウタパネル5とを閉断面形状に結合
して成る部材である。図2は、本実施形態で用いられる
バックドアインナパネル4を示すものであって、このバ
ックドアインナパネル4は、相対的に板厚の厚い上側部
分4aと相対的に板厚の薄い下側部分4bとを図3に示
す如く当接させてレーザー等にてこれらの当接箇所Pを
互いに接合(突き合わせ溶接)して成るテーラードブラ
ンク材4’にて構成されている。この場合、上側部分4
aの板厚はt1、下側部分4bの板厚はt2 にそれぞれ
選定され、t1 >t2 となるように設定されている。
【0010】また、本実施形態においては、相対的に板
厚の厚い上側部分4aと相対的に板厚の薄い下側部分4
bとの境界線L(図2参照)は、次のように設定されて
いる。すなわち、バックドアインナパネル4の上側部分
4aと下側部分4bとの境界線Lの位置は、バックドア
ウィンドシールド6の配設領域に対応する高さ位置に設
置されている。さらに、バックドアウィンドシールド6
の高さをHW とし、上述の境界線Lの位置とバックドア
ウィンドシールド6の上辺部6aとの間の間隔をhW
すると(図2参照)、 hW ≦ HW /2 となるように設定されている。
【0011】かくして、バックドアウィンドシールド6
の半分の高さ箇所より上側の領域αの板厚を、それより
下側の領域βよりも相対的に厚くすることによって、テ
ーラードブランク材4’によるドアパネル3の補強が行
われるようになっている。
【0012】このようにテーラードブランク材4’をバ
ックドアインナパネル4として用いた場合の補強効果を
確認するために比較実験を行ったところ、次のような結
果が得られた。なお、実験に際しては、従来より用いら
れている板厚が均一なバックドアインナパネル21(図
4(a)参照)及びバックドアアウタパネル(図示省
略)の組合体を従来通りにリーンフォースメント25
a,25bで補強した従来品のバックドア20(図8参
照)と、テーラードブランク材4’にて構成したバック
ドアインナパネル4(図4(b)参照)及び板厚が均一
なバックドアアウタパネル5の組合体から成る本実施形
態に係るバックドア3(従来のようなリーンフォースメ
ントは使用せず)とを用意し、それぞれの重量を測定し
た。
【0013】そして、バックドア開時にバックドア回動
操作力を低減するために図1に示す如く車体後部に配設
されている左右一対のバランサ7からの反力F1 ,F2
(図5参照)をこれらのバックドア3,20にそれぞれ
負荷として作用させ、この状態の下でのバックドア3,
20の変形量を測定した。なお、この際のバックドア
3,20は、図6において一点鎖線で示すような基本状
態から実線で示すような変形状態となる。
【0014】上述の測定結果から、重量比及び変形量比
を計算により求めたところ、下記の表1に示す結果が得
られた。なお、表1に記載されている数値は、リーンフ
ォースメントにより補強するようにした従来のバックド
アの場合を基準値の100とした場合の数値である。
【0015】
【表1】
【0016】上記の表1から明らかなように、従来のよ
うにリーンフォースメント25a,25bにより補強さ
れた従来のバックドア20の場合と、テーラードブラン
ク材4’により補強されたバックドア3の場合とでは、
後者の方が重量並びに変形量が共に低減されていること
が確認された。
【0017】以上の如く、本実施形態のバックドア3に
おいては、リーンフォースメント25a,25bを用い
るのに代えて、テーラードブランク材4’をバックドア
インナパネル4として使用してバックドア3の補強を行
なうようにしている。さらに具体的には、テーラードブ
ランク材4’を用いることにより、バックドアウィンド
シールド6の半分の高さ箇所より上方のバックドア部分
の板厚を相対的に厚くし、それより下方のバックドア部
分の板厚を相対的に薄くし、これによりバックドア3の
バックドアヒンジ取付箇所(上側部分)の補強を行なう
ようにしている。そのため、本実施形態のバックドア3
によれば、従来のようにリーンフォースメント25a,
25bを用いたバックドア20では行なうことができな
かったような補強構造、すなわち、広い範囲を比較的薄
い板厚で補強を施すような補強構造を採用することがテ
ーラードブランク材4’の使用により可能となる。これ
に伴い、適切な板厚のテーラードブランク材4’にて広
い範囲に亘って補強を施すことが容易に可能となる。
【0018】以上、本発明の一実施形態について述べた
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、 既述の実施形態ではバックドアイ
ンナパネル4をテーラードブランク材4’にて構成する
ようにしたが、バックドアアウタパネル5をテーラード
ブランク材にて構成することも可能であり、またバック
ドアインナパネル4及びバックドアアウタパネル5の双
方をテーラードブランク材にて構成するようにしても良
い。
【0019】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、相対的に板
厚の厚い上側部分と相対的に板厚の薄い下側部分とを互
いに接合して成るテーラードブランク材をバックドアの
構成部材として用いるようにしたものであるから、リー
ンフォースメントを用いることなく、テーラードブラン
ク材の上側部分(バックドアヒンジ取付箇所)を適切な
板厚で広い範囲に亘って補強を施すことが可能となる。
しかも、従来用いていたリーンフォースメントを省略す
ることができるので、リーンフォースメントの取付作業
を行わずに済み、部品点数並びに作業工数の削減を図る
ことができる。
【0020】また、請求項2に記載の本発明は、テーラ
ードブランク材の上側部分と下側部分との境界線の位置
をバックドアウィンドシールドの配設領域に対応する高
さ位置に設置すると共に、バックドアウィンドシールド
の高さをHW とし、前記境界線の位置とバックドアウィ
ンドシールドの上辺部との間の間隔をhW とすると、h
W ≦ HW /2となるように設定するようにしたもので
あるから、バックドアウィンドシールドの半分の高さ箇
所より上の部分の板厚をそれより下の部分よりも相対的
に厚くしてバックドアの補強を行なうことができ、テー
ラードブランク材の上側部分及び下側部分のそれぞれの
板厚に応じて高さ位置hW を適宜に決めることによって
バックドアの上側部分(バックドアヒンジ取付箇所)の
補強を広い範囲に亘って施し得るものでありながら重量
が比較的軽くて済むような補強構造を提供することがで
きる。
【0021】また、請求項3に記載の本発明は、テーラ
ードブランク材によりバックドアのドアインナパネルを
構成したものであるから、バックドアヒンジが取付けら
れるドアインナパネルの上部部分をドアインナパネル自
身にて広い範囲に亘って補強することができ、別部材の
リーンフォースメントを使用しなくてもドアインナパネ
ルのバックドアヒンジ取付部におけるバックドアヒンジ
の保持強度を充分に確保することができる。さらに、リ
ーンフォースメントを用いるようにしたバックに比べて
ドアバックドアの重量を軽減することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るバックドア構造を備
えた自動車の斜視図である。
【図2】テーラードブランク材から成るバックドアイン
ナパネルの斜視図である。
【図3】テーラードブランク材の当接箇所を示すもので
あって、バックドアインナパネルの上側部分と下側部分
との突き合わせ部分を示す斜視図である。
【図4】(a)は従来のバックドア構造に用いられるバ
ックドアインナパネルの斜視図であり、(b)は本発明
に係るバックドア構造に用いられるバックドアインナパ
ネルの斜視図である。
【図5】バックドアにバランサからの反力を負荷として
作用させたときにのバックドアインナパネルにおける負
荷の作用方向を示す斜視図である。
【図6】バックドアに負荷が加わった際のバックドアの
変形状態を示す側面図である。
【図7】従来のバックドアを破断して示す斜視図であ
る。
【図8】従来のバックドアの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 自動車 3 バックドア 4 バックドアインナパネル 4a 上側部分 4b 下側部分 4’ テーラードブランク材 5 バックドアアウタパネル 6 バックドアウインドシールド L 境界線 P 当接箇所(突き合わせ箇所)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に板厚の厚い上側部分と相対的に
    板厚の薄い下側部分とを互いに接合して成るテーラード
    ブランク材をバックドアの構成部材として具備すること
    を特徴とする自動車のバックドア構造。
  2. 【請求項2】 前記上側部分と下側部分との境界線の位
    置をバックドアウィンドシールドの配設領域に対応する
    高さ位置に設置すると共に、前記バックドアウィンドシ
    ールドの高さをHW とし、前記境界線の位置と前記バッ
    クドアウィンドシールドの上辺部との間の間隔をhW
    すると、 hW ≦ HW /2 となるように設定したことを特徴とする請求項1に記載
    の自動車のバックドア構造。
  3. 【請求項3】 前記テーラードブランク材によりバック
    ドアインナパネルを構成したことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の自動車のバックドア構造。
JP25995299A 1999-09-14 1999-09-14 自動車のバックドア構造 Pending JP2001080361A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003039954A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Kikuchi Co Ltd 車両用ドア
US6776449B2 (en) 2001-03-13 2004-08-17 Kikuchi Co., Ltd. Door for vehicle and its manufacturing method
JP2007126151A (ja) * 2001-03-13 2007-05-24 Kikuchi Co Ltd 車両用ドア
WO2012153564A1 (ja) * 2011-05-10 2012-11-15 日産自動車株式会社 パネル材の溶接接合方法及び接合パネル材
US9902240B2 (en) 2015-02-06 2018-02-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle door frame structure

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