JP2001074960A - 光データバス及び信号処理装置 - Google Patents
光データバス及び信号処理装置Info
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- JP2001074960A JP2001074960A JP25401399A JP25401399A JP2001074960A JP 2001074960 A JP2001074960 A JP 2001074960A JP 25401399 A JP25401399 A JP 25401399A JP 25401399 A JP25401399 A JP 25401399A JP 2001074960 A JP2001074960 A JP 2001074960A
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- signal light
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- Optical Integrated Circuits (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】発光部と受光部の位置関係に起因して発生して
いた伝送効率のばらつきを低減することができる光デー
タバス及びこの光データバスを用いた信号処理装置を得
る。 【解決手段】発光部24Aを出射した信号光Rは、光拡
散部28Aにより拡散された後、光路変更部30Aで光
路が変更され、境界面Lに対して略平行となる。この信
号光Rはコア層16を伝送し各受光素子の受光面に一定
の角度で受光される。また、発光部24Bから出射した
信号光Q1は、光拡散部28Bで拡散された後、光路変
更部30Bにより境界面Lに対して略平行とされ、各受
光素子の受光面に一定の角度で受光される。また、信号
光Q2も同様である。このように、各受光素子に信号光
が常に同じ角度で入射するので、発光部と受光部の位置
関係に起因して発生していた伝送効率のばらつきを低減
できる
いた伝送効率のばらつきを低減することができる光デー
タバス及びこの光データバスを用いた信号処理装置を得
る。 【解決手段】発光部24Aを出射した信号光Rは、光拡
散部28Aにより拡散された後、光路変更部30Aで光
路が変更され、境界面Lに対して略平行となる。この信
号光Rはコア層16を伝送し各受光素子の受光面に一定
の角度で受光される。また、発光部24Bから出射した
信号光Q1は、光拡散部28Bで拡散された後、光路変
更部30Bにより境界面Lに対して略平行とされ、各受
光素子の受光面に一定の角度で受光される。また、信号
光Q2も同様である。このように、各受光素子に信号光
が常に同じ角度で入射するので、発光部と受光部の位置
関係に起因して発生していた伝送効率のばらつきを低減
できる
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号光の伝送を担
う光データバス、及びこの光データバスを用いたデータ
の送受を含む信号処理を行う信号処理装置に関する。
う光データバス、及びこの光データバスを用いたデータ
の送受を含む信号処理を行う信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の超大規模集積回路(VLSI)の開
発により、データ処理システムで使用する回路基板(ド
ーターボード)の回路機能が大幅に増大してきている。
回路機能が増大するにつれて各回路基板に対する信号接
続数が増大する為、各回路基板(ドーターボード)間をバ
ス構造で接続するデータバスボード(マザーボード)には
多数の接続コネクタと接続線を必要とする並列アーキテ
クチャが採用されてきている。
発により、データ処理システムで使用する回路基板(ド
ーターボード)の回路機能が大幅に増大してきている。
回路機能が増大するにつれて各回路基板に対する信号接
続数が増大する為、各回路基板(ドーターボード)間をバ
ス構造で接続するデータバスボード(マザーボード)には
多数の接続コネクタと接続線を必要とする並列アーキテ
クチャが採用されてきている。
【0003】ここで、接続線の多層化と微細化により並
列化を進めることにより並列バスの動作速度の向上が計
られてきたが、接続配線間容量や接続配線抵抗に起因す
る信号遅延により、システムの処理速度が並列バスの動
作速度によって制限されることもある。また、並列バス
接続配線の高密度化による電磁ノイズの問題もシステム
の処理速度向上に対しては大きな制約となる。
列化を進めることにより並列バスの動作速度の向上が計
られてきたが、接続配線間容量や接続配線抵抗に起因す
る信号遅延により、システムの処理速度が並列バスの動
作速度によって制限されることもある。また、並列バス
接続配線の高密度化による電磁ノイズの問題もシステム
の処理速度向上に対しては大きな制約となる。
【0004】この様な問題を解決し、並列バスの動作速
度の向上を計るために、光インターコネクションと呼ば
れるシステム内光接続技術を用いることが検討されてい
る。
度の向上を計るために、光インターコネクションと呼ば
れるシステム内光接続技術を用いることが検討されてい
る。
【0005】なお、光インターコネクション技術の概要
は、『内田禎二、第9回回路実装学術講演大会 15C
01、pp.201〜202』や『富室 久他.光イン
タコネクション技術の現状と動向 、IEEE Toky
o Section Denshi Tokyo No.
33 pp.81〜86、1994』に記載されている
様に、システムの構成内容により様々な形態が提案され
ている。
は、『内田禎二、第9回回路実装学術講演大会 15C
01、pp.201〜202』や『富室 久他.光イン
タコネクション技術の現状と動向 、IEEE Toky
o Section Denshi Tokyo No.
33 pp.81〜86、1994』に記載されている
様に、システムの構成内容により様々な形態が提案され
ている。
【0006】従来提案された様々な形態の光インターコ
ネクション技術のうち、特開平2−41042号公報に
は、高速、高感度の発光/受光デバイスを用いた光デー
タ伝送方式をデータバスに適用した例が開示されてい
る。ここでは、各回路基板の表裏両面に発光/受光デバ
イスを配置し、システムフレームに組み込まれた隣接す
る回路基板上の発光/受光デバイス間を空間的に光で結
合した各回路基板相互間のループ伝送用の直列光データ
バスが提案されている。
ネクション技術のうち、特開平2−41042号公報に
は、高速、高感度の発光/受光デバイスを用いた光デー
タ伝送方式をデータバスに適用した例が開示されてい
る。ここでは、各回路基板の表裏両面に発光/受光デバ
イスを配置し、システムフレームに組み込まれた隣接す
る回路基板上の発光/受光デバイス間を空間的に光で結
合した各回路基板相互間のループ伝送用の直列光データ
バスが提案されている。
【0007】ここでは、ある1枚の回路基板から送られ
た信号光が隣接する回路基板で光/電気変換され、さら
にその回路基板でもう一度、電気/光変換されて、次に
隣接する回路基板に信号光を送る方式がとられ、各回路
基板上で光電気変換を繰り返しながらシステムフレーム
に組み込まれたすべての回路基板間に伝達される。
た信号光が隣接する回路基板で光/電気変換され、さら
にその回路基板でもう一度、電気/光変換されて、次に
隣接する回路基板に信号光を送る方式がとられ、各回路
基板上で光電気変換を繰り返しながらシステムフレーム
に組み込まれたすべての回路基板間に伝達される。
【0008】このため、信号伝達速度は各回路基板上に
配置された受光/発光デバイスの光/電気変換・電気/
光変換速度に依存すると同時にその制約を受ける。ま
た、各回路基板相互間のデータ伝送には、自由空間を介
在させた光結合を用いている為、隣接する回路基板表裏
両面に配置されている発光/受光デバイスの光学的位置
合わせを行い、すべての回路基板が光学的に結合してい
ることが必要となる。さらに、自由空間を介して結合さ
れているため、隣接する光データ伝送路間の干渉(クロ
ストーク)が発生しデータの伝送不良が予想される。ま
た、システムフレーム内の環境、例えば埃などにより信
号光が散乱することによりデータの伝送不良が発生する
ことも予想される。さらに、各回路基板が直列に配置さ
れているため、いずれかのボードが取りはずされた場合
にはそこで接続が途切れてしまい、それを補うための余
分な回路基板が必要となる。すなわち、回路基板を自由
に抜き差しすることができず、回路基板の数が固定され
てしまうという問題がある。
配置された受光/発光デバイスの光/電気変換・電気/
光変換速度に依存すると同時にその制約を受ける。ま
た、各回路基板相互間のデータ伝送には、自由空間を介
在させた光結合を用いている為、隣接する回路基板表裏
両面に配置されている発光/受光デバイスの光学的位置
合わせを行い、すべての回路基板が光学的に結合してい
ることが必要となる。さらに、自由空間を介して結合さ
れているため、隣接する光データ伝送路間の干渉(クロ
ストーク)が発生しデータの伝送不良が予想される。ま
た、システムフレーム内の環境、例えば埃などにより信
号光が散乱することによりデータの伝送不良が発生する
ことも予想される。さらに、各回路基板が直列に配置さ
れているため、いずれかのボードが取りはずされた場合
にはそこで接続が途切れてしまい、それを補うための余
分な回路基板が必要となる。すなわち、回路基板を自由
に抜き差しすることができず、回路基板の数が固定され
てしまうという問題がある。
【0009】一方、2次元アレイデバイスを利用した回
路基板相互間のデータ伝送技術が、特開昭61−196
210号公報に開示されている。
路基板相互間のデータ伝送技術が、特開昭61−196
210号公報に開示されている。
【0010】ここに開示された技術は、平行な2面を有
し光源に対置されたプレートを具備し、プレート表面に
配置された回折格子、反射素子により構成された光路を
介して回路基板間を光学的に結合する方式である。
し光源に対置されたプレートを具備し、プレート表面に
配置された回折格子、反射素子により構成された光路を
介して回路基板間を光学的に結合する方式である。
【0011】この方式では、1点から発せられた光を固
定された1点にしか接続できず電気バスの様に全ての回
路ボード間を網羅的に接続することができないという問
題がある。また、回折格子、反射素子による集積型の複
雑な光学系が必要となり、位置合わせ等も難しいため、
光学素子の位置ずれに起因して、隣接する光データ伝送
路間の干渉(クロストーク)が発生しデータの伝送不良が
予想されるという問題がある。さらに、回路基板間の接
続情報はプレート表面に配置された回折格子、反射素子
により決定されるため、回路基板を自由に着脱すること
ができず拡張性が低いという問題がある。
定された1点にしか接続できず電気バスの様に全ての回
路ボード間を網羅的に接続することができないという問
題がある。また、回折格子、反射素子による集積型の複
雑な光学系が必要となり、位置合わせ等も難しいため、
光学素子の位置ずれに起因して、隣接する光データ伝送
路間の干渉(クロストーク)が発生しデータの伝送不良が
予想されるという問題がある。さらに、回路基板間の接
続情報はプレート表面に配置された回折格子、反射素子
により決定されるため、回路基板を自由に着脱すること
ができず拡張性が低いという問題がある。
【0012】また、2次元アレイデバイスを利用した回
路基板相互間のデータ伝送の他の技術が、特開平4−1
34415号公報に開示されている。ここに開示された
技術は、空気よりも屈折率の高い透明な物質の中に負の
曲率を有する複数個のレンズが前記物質の表面に形成さ
れたレンズアレイと、前記光源から出射した光を前記レ
ンズアレイの側面から入射せしめるための光学系と、か
ら構成された光データバスが記載されている。また、負
の曲率を有する複数個のレンズに変わって、屈折率の低
い領域やホログラムを用いた方式も開示されている。
路基板相互間のデータ伝送の他の技術が、特開平4−1
34415号公報に開示されている。ここに開示された
技術は、空気よりも屈折率の高い透明な物質の中に負の
曲率を有する複数個のレンズが前記物質の表面に形成さ
れたレンズアレイと、前記光源から出射した光を前記レ
ンズアレイの側面から入射せしめるための光学系と、か
ら構成された光データバスが記載されている。また、負
の曲率を有する複数個のレンズに変わって、屈折率の低
い領域やホログラムを用いた方式も開示されている。
【0013】この方式では、側面から入射した光が前記
負の曲率を有する複数個のレンズやこれに変わる屈折率
の低い領域やホログラムの構成された部分から面上に分
配されて出射する作用を用いている。従って、入射位置
と複数個のレンズやこれに変わる屈折率の低い領域やホ
ログラムの構成された面上の出射位置との位置関係によ
り出射信号の強度がバラツクことが考えられる。また、
側面から入射した光が対向する側面から抜けてしまう割
り合いも高いと考えられ、信号伝搬に利用される光の効
率が低い。さらに、面上に構成される負の曲率を有する
複数個のレンズやこれに変わる屈折率の低い領域やホロ
グラムの位置に回路基板の光入力素子を配置する必要が
あるため、回路基板を配置するための自由度がなく拡張
性が低いという様々な問題がある。
負の曲率を有する複数個のレンズやこれに変わる屈折率
の低い領域やホログラムの構成された部分から面上に分
配されて出射する作用を用いている。従って、入射位置
と複数個のレンズやこれに変わる屈折率の低い領域やホ
ログラムの構成された面上の出射位置との位置関係によ
り出射信号の強度がバラツクことが考えられる。また、
側面から入射した光が対向する側面から抜けてしまう割
り合いも高いと考えられ、信号伝搬に利用される光の効
率が低い。さらに、面上に構成される負の曲率を有する
複数個のレンズやこれに変わる屈折率の低い領域やホロ
グラムの位置に回路基板の光入力素子を配置する必要が
あるため、回路基板を配置するための自由度がなく拡張
性が低いという様々な問題がある。
【0014】これらの問題を解決する手段として、特開
平10−123350号公報や特開平10−20667
7号公報にはシート状の光データバスが開示されてい
る。この方式は、共通信号路において入射した信号光を
拡散して伝搬するものであるため、受発光部を有した複
数の回路基板を簡易な取付けで確実に光結合させること
ができ、精密な光学的位置合わせを必要としない。ま
た、回路基板の数や取付け位置を自由に変えることがで
き、拡張性に富んだ自由度の高いシステムを構築でき
る。また、伝送路を用いるため埃などに対する耐環境性
を有し、光学的位置合わせを必要としないため温度変化
等にも強い、という長所を備えている。
平10−123350号公報や特開平10−20667
7号公報にはシート状の光データバスが開示されてい
る。この方式は、共通信号路において入射した信号光を
拡散して伝搬するものであるため、受発光部を有した複
数の回路基板を簡易な取付けで確実に光結合させること
ができ、精密な光学的位置合わせを必要としない。ま
た、回路基板の数や取付け位置を自由に変えることがで
き、拡張性に富んだ自由度の高いシステムを構築でき
る。また、伝送路を用いるため埃などに対する耐環境性
を有し、光学的位置合わせを必要としないため温度変化
等にも強い、という長所を備えている。
【0015】ところで、特開平10−123350号公
報や特開平10−206677号公報に開示されている
光データバスにおいては、あらゆる方向に光を拡散させ
ているため、信号光の大部分は受光素子がないところに
放出されてしまう。また、かかる公報に開示されている
光データバスには、信号光入射部と信号光出射部の相対
的な位置関係を規定する記述はなく、受光素子がないと
ころへ放出される信号光を集光して信号光の伝送効率を
高める記載もない。したがって、受光部での光強度は、
非常に弱いものとなってしまい、高速化や低消費電力化
に問題がある。
報や特開平10−206677号公報に開示されている
光データバスにおいては、あらゆる方向に光を拡散させ
ているため、信号光の大部分は受光素子がないところに
放出されてしまう。また、かかる公報に開示されている
光データバスには、信号光入射部と信号光出射部の相対
的な位置関係を規定する記述はなく、受光素子がないと
ころへ放出される信号光を集光して信号光の伝送効率を
高める記載もない。したがって、受光部での光強度は、
非常に弱いものとなってしまい、高速化や低消費電力化
に問題がある。
【0016】そして、この問題を解決するため、特開平
10−62657号公報や特開平11−142692号
公報に開示されているように、シート状の光データバス
の任意の辺に設けられた信号光入射部により入射した信
号光を、各入射部に対応した光拡散部において拡散し、
光学的光データバスを形成してなる光伝送層を介して対
向して配置された信号光出射部に伝搬する方式が提案さ
れている。この方式では、信号光入射部と信号光出射部
の配置により、各入射部に対応した光拡散部における光
の拡散分布を制御することにより、シート状の光伝送路
を介して信号光を信号光出射部方向に有効に導光可能と
するため、シート状の光データバスにおける光伝送効率
が向上し、高速化や低消費電力化が可能となった。
10−62657号公報や特開平11−142692号
公報に開示されているように、シート状の光データバス
の任意の辺に設けられた信号光入射部により入射した信
号光を、各入射部に対応した光拡散部において拡散し、
光学的光データバスを形成してなる光伝送層を介して対
向して配置された信号光出射部に伝搬する方式が提案さ
れている。この方式では、信号光入射部と信号光出射部
の配置により、各入射部に対応した光拡散部における光
の拡散分布を制御することにより、シート状の光伝送路
を介して信号光を信号光出射部方向に有効に導光可能と
するため、シート状の光データバスにおける光伝送効率
が向上し、高速化や低消費電力化が可能となった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、信号光入射部
と信号光出射部との配置に応じて光の拡散分布を制御す
る方式を用いても、以下に示す新たな問題が生じた。
と信号光出射部との配置に応じて光の拡散分布を制御す
る方式を用いても、以下に示す新たな問題が生じた。
【0018】すなわち、図6に示すように、信号光出射
部に配置される受光素子60は、バスの制御信号に応じ
て複数の信号光入射部に配置された発光素子62からの
信号光Pを受光するが、複数の信号光入射部の信号光出
射部に対する物理的相対位置が異なるため、信号光出射
部に配置される受光素子60の受光面に対して、信号光
Pは異なる角度で入射される。この受光素子60には、
信号光出射部から出射される信号光Pを効率良く集光す
るための集光レンズ64が設けられているが、受光素子
60への入射角度が異なるため、受光素子60での集光
効率の低下(けられ)が発生し、信号光入射部と信号光
出射部の位置関係によって伝送効率がばらついてしま
う。
部に配置される受光素子60は、バスの制御信号に応じ
て複数の信号光入射部に配置された発光素子62からの
信号光Pを受光するが、複数の信号光入射部の信号光出
射部に対する物理的相対位置が異なるため、信号光出射
部に配置される受光素子60の受光面に対して、信号光
Pは異なる角度で入射される。この受光素子60には、
信号光出射部から出射される信号光Pを効率良く集光す
るための集光レンズ64が設けられているが、受光素子
60への入射角度が異なるため、受光素子60での集光
効率の低下(けられ)が発生し、信号光入射部と信号光
出射部の位置関係によって伝送効率がばらついてしま
う。
【0019】また、図6に示すように、発光素子62と
受光素子60は、光バス本体66を介して対向して配置
されているため、光バス本体66の1辺に配置された発
光素子おふと、この1辺に対向する他の1辺に配置され
た受光素子60間での図中矢印A方向の伝送しかできな
い。また、発光素子62、受光素子60に替えて、発光
/受光素子をペアで光バス本体66の1辺と対向する他
の1辺に配置した場合には、図中矢印A方向とその反対
方向の両方向で伝送することはできるが、光バス本体6
6の1辺に配置された発光素子、受光素子との間では伝
送することはできない。
受光素子60は、光バス本体66を介して対向して配置
されているため、光バス本体66の1辺に配置された発
光素子おふと、この1辺に対向する他の1辺に配置され
た受光素子60間での図中矢印A方向の伝送しかできな
い。また、発光素子62、受光素子60に替えて、発光
/受光素子をペアで光バス本体66の1辺と対向する他
の1辺に配置した場合には、図中矢印A方向とその反対
方向の両方向で伝送することはできるが、光バス本体6
6の1辺に配置された発光素子、受光素子との間では伝
送することはできない。
【0020】そこで、本発明は、発光部と受光部の位置
関係に起因した発生していた伝送効率のばらつきを低減
し、また、発光部及び受光部の位置関係によらず、すべ
ての組合せで信号光を伝送することができる光データバ
ス及びこの光データバスを用いた信号処理装置を提供す
ることを課題とする。
関係に起因した発生していた伝送効率のばらつきを低減
し、また、発光部及び受光部の位置関係によらず、すべ
ての組合せで信号光を伝送することができる光データバ
ス及びこの光データバスを用いた信号処理装置を提供す
ることを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光デー
タバスは、コア層とこのコア層の屈折率よりも小さい屈
折率のクラッド層を交互に積層し、コア層内で信号光を
伝送する光バス本体と、クラッド層に形成され、光バス
本体の底面中央から入射した信号光を拡散する光拡散部
と、コア層と前記クラッド層の境界面に形成され、光拡
散部で拡散された信号光の光路を境界面に対して略平行
にして信号光をコア層内に伝送する光路変更部と、を備
えたことを特徴とする。
タバスは、コア層とこのコア層の屈折率よりも小さい屈
折率のクラッド層を交互に積層し、コア層内で信号光を
伝送する光バス本体と、クラッド層に形成され、光バス
本体の底面中央から入射した信号光を拡散する光拡散部
と、コア層と前記クラッド層の境界面に形成され、光拡
散部で拡散された信号光の光路を境界面に対して略平行
にして信号光をコア層内に伝送する光路変更部と、を備
えたことを特徴とする。
【0022】この構成によれば、光バス本体の底面中央
から入射した信号光は、クラッド層に形成された光拡散
部により拡散される。光拡散部により拡散された信号光
は、コア層とクラッド層との境界面に形成された光路変
更部により、その光路が境界面に対して略平行にされ、
コア層内を伝送する。
から入射した信号光は、クラッド層に形成された光拡散
部により拡散される。光拡散部により拡散された信号光
は、コア層とクラッド層との境界面に形成された光路変
更部により、その光路が境界面に対して略平行にされ、
コア層内を伝送する。
【0023】このため、光バス本体に入射したすべての
信号光は、コア層とクラッド層との境界面に対して略平
行光となるので、コア層を伝送する信号光の光路を常に
同じ角度に変更することができる。
信号光は、コア層とクラッド層との境界面に対して略平
行光となるので、コア層を伝送する信号光の光路を常に
同じ角度に変更することができる。
【0024】また、請求項2に記載の信号処理装置は、
コア層とこのコア層の屈折率よりも小さい屈折率のクラ
ッド層を交互に積層し、コア層内で信号光を伝送する光
バス本体と、光バス本体の底面中央に信号光を入射させ
る複数の発光部と、クラッド層に形成され、光バス本体
の底面中央から入射した信号光を拡散する光拡散部と、
コア層とクラッド層の境界面に形成され、光拡散部で拡
散された信号光の光路を境界面に対して略平行にして信
号光をコア層内に伝送する光路変更部と、コア層の外縁
部に配置され、光路変更部で光路が変更された信号光を
受光する受光部と、受光部を備え、光バス本体に入射す
る信号光に担持させる信号を生成する生成回路と光バス
本体のコア層から出射した信号光が担持する信号に基く
信号処理を行う処理回路のうち少なくとも一方が搭載さ
れた複数の回路基板と、生成回路で生成された信号、あ
るいは処理回路で処理された信号を発光部に伝送する伝
送手段と、を備えたことを特徴とする信号処理装置。
コア層とこのコア層の屈折率よりも小さい屈折率のクラ
ッド層を交互に積層し、コア層内で信号光を伝送する光
バス本体と、光バス本体の底面中央に信号光を入射させ
る複数の発光部と、クラッド層に形成され、光バス本体
の底面中央から入射した信号光を拡散する光拡散部と、
コア層とクラッド層の境界面に形成され、光拡散部で拡
散された信号光の光路を境界面に対して略平行にして信
号光をコア層内に伝送する光路変更部と、コア層の外縁
部に配置され、光路変更部で光路が変更された信号光を
受光する受光部と、受光部を備え、光バス本体に入射す
る信号光に担持させる信号を生成する生成回路と光バス
本体のコア層から出射した信号光が担持する信号に基く
信号処理を行う処理回路のうち少なくとも一方が搭載さ
れた複数の回路基板と、生成回路で生成された信号、あ
るいは処理回路で処理された信号を発光部に伝送する伝
送手段と、を備えたことを特徴とする信号処理装置。
【0025】この構成によれば、発光部から出射した信
号光は、光バス本体の底面中央から光バス本体に入射す
る。この信号光は、クラッド層に形成された光拡散部に
より拡散される。その後、信号光の光路は、光路変更部
によりコア層とクラッド層との境界面に対して略平行に
され、コア層内を伝送する。コア層内を伝送した信号光
は、常に同じの角度で受光部に入射する。そして、信号
光が受光部で受光されると、回路基板の生成回路で光バ
ス本体に入射させる信号光に担持される信号が生成さ
れ、あるいは、受光素子で受光された信号光が担持する
信号に基いて信号処理が行われる。そして、これらの信
号が伝送手段により発光部まで伝送される。
号光は、光バス本体の底面中央から光バス本体に入射す
る。この信号光は、クラッド層に形成された光拡散部に
より拡散される。その後、信号光の光路は、光路変更部
によりコア層とクラッド層との境界面に対して略平行に
され、コア層内を伝送する。コア層内を伝送した信号光
は、常に同じの角度で受光部に入射する。そして、信号
光が受光部で受光されると、回路基板の生成回路で光バ
ス本体に入射させる信号光に担持される信号が生成さ
れ、あるいは、受光素子で受光された信号光が担持する
信号に基いて信号処理が行われる。そして、これらの信
号が伝送手段により発光部まで伝送される。
【0026】したがって、かかる信号処理装置におい
て、信号光が受光素子で常に同じ角度で入射するので、
複数の回路基板間での信号強度のバラツキの少ない信号
光の送受信が可能となり、各回路基板間での信号レベル
を調整する必要がなくなる。また、抵抗量の発光素子が
使用可能となり、低消費電力化が実現できる。
て、信号光が受光素子で常に同じ角度で入射するので、
複数の回路基板間での信号強度のバラツキの少ない信号
光の送受信が可能となり、各回路基板間での信号レベル
を調整する必要がなくなる。また、抵抗量の発光素子が
使用可能となり、低消費電力化が実現できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の第1実施形態に係る光データバス及び信号処理装置
について説明する。図1は、本実施形態に係る信号処理
装置の全体構成図である。
明の第1実施形態に係る光データバス及び信号処理装置
について説明する。図1は、本実施形態に係る信号処理
装置の全体構成図である。
【0028】図1に示すように、信号処理装置10は、
直径50mmの円盤型の光データバス本体12を備えて
いる。この光データバス本体12は、屈折率が1.4
9、厚さ1mmの光透過率の高いポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)からなるコア層14(光伝送層)と、
屈折率が1.34、含フッ素ポリマ材(例えば、旭硝子
社製Cytop)からなるクラッド層16とからなる透
過性媒体18が9層積層して形成されている。
直径50mmの円盤型の光データバス本体12を備えて
いる。この光データバス本体12は、屈折率が1.4
9、厚さ1mmの光透過率の高いポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)からなるコア層14(光伝送層)と、
屈折率が1.34、含フッ素ポリマ材(例えば、旭硝子
社製Cytop)からなるクラッド層16とからなる透
過性媒体18が9層積層して形成されている。
【0029】この光データバス本体12は主回路基板2
0(マザーボード)に図示しない基体固定部により固定
されている。
0(マザーボード)に図示しない基体固定部により固定
されている。
【0030】なお、このコア層14は、上記PMMAの
代わりに、ポリカーボネイド(PC)やポリスチレン
(PS)等の透光性プラスチック材料を用いて形成して
もよく、この場合でもクラッド層16には含フッ素ポリ
マ材を用いることができる。
代わりに、ポリカーボネイド(PC)やポリスチレン
(PS)等の透光性プラスチック材料を用いて形成して
もよく、この場合でもクラッド層16には含フッ素ポリ
マ材を用いることができる。
【0031】さらに、コア層14には、プラスチック材
料の他、石英系ガラス材料を用いることもできる。他
方、クラッド層16には、屈折率調整材としてP2O5、
Al2O3、B2O3などを用いて屈折率制御を施した石英
系材料を用いることもできる。
料の他、石英系ガラス材料を用いることもできる。他
方、クラッド層16には、屈折率調整材としてP2O5、
Al2O3、B2O3などを用いて屈折率制御を施した石英
系材料を用いることもできる。
【0032】また、図2に示すように、光データバス本
体12の底部中央には、信号光入射部が形成されてい
る。また、この信号光入射部の下部の主回路基板20に
は、面発光型のレーザダイオードアレイ22が埋め込ま
れている。
体12の底部中央には、信号光入射部が形成されてい
る。また、この信号光入射部の下部の主回路基板20に
は、面発光型のレーザダイオードアレイ22が埋め込ま
れている。
【0033】レーザダイオードアレイ22は、m×n個
あるいはm×m個(m、nは1以上の整数)の発光部2
4を有し、本実施形態では、縦、横3列ずつ配置された
合計9個の発光部24が2次元に配列されている。
あるいはm×m個(m、nは1以上の整数)の発光部2
4を有し、本実施形態では、縦、横3列ずつ配置された
合計9個の発光部24が2次元に配列されている。
【0034】このように、発光部24が縦、横3列ずつ
配列されることにより、例えば、一直線上に配置された
場合と比べて、レーザダイオードアレイ22の占有面積
を小さくすることができる。
配列されることにより、例えば、一直線上に配置された
場合と比べて、レーザダイオードアレイ22の占有面積
を小さくすることができる。
【0035】また、図3に示すように、レーザダイオー
ドアレイ22の各発光部24上であり、それぞれ異なる
層の透過性媒体18には、拡散部26が設けられてい
る。
ドアレイ22の各発光部24上であり、それぞれ異なる
層の透過性媒体18には、拡散部26が設けられてい
る。
【0036】この拡散部26は、ポリエステルにシリカ
系白色顔料を混入した透過型の拡散層28と、拡散層2
8の積層方向上側のコア層14を挟んで向い合う位置に
形成された光路変更部30とで構成されている。
系白色顔料を混入した透過型の拡散層28と、拡散層2
8の積層方向上側のコア層14を挟んで向い合う位置に
形成された光路変更部30とで構成されている。
【0037】図4に示すように、この光路変更部30
は、コア層14内部にクラッド層16が突出して形成さ
れた傾斜面32を備えており、その中心が光拡散層28
側に向けて形成されている。
は、コア層14内部にクラッド層16が突出して形成さ
れた傾斜面32を備えており、その中心が光拡散層28
側に向けて形成されている。
【0038】この光路変更部30を構成する傾斜面32
の接線Sと、コア層14とクラッド層16との境界面L
とのなす角度をαとすると、光路変更部30の中心に向
うにつれて、αが20度から60度の範囲で徐々に大き
くなる形状に形成されている。
の接線Sと、コア層14とクラッド層16との境界面L
とのなす角度をαとすると、光路変更部30の中心に向
うにつれて、αが20度から60度の範囲で徐々に大き
くなる形状に形成されている。
【0039】また、図1に示すように、光データバス本
体12の周縁部には信号光出射部をが形成されており、
この信号光出射部の外周部には8つの副回路基板34が
配置されている。各副回路基板34の一部には受光素子
36が搭載されており、この受光素子36を介して光デ
ータバス本体12の信号光出射部と光結合している。
体12の周縁部には信号光出射部をが形成されており、
この信号光出射部の外周部には8つの副回路基板34が
配置されている。各副回路基板34の一部には受光素子
36が搭載されており、この受光素子36を介して光デ
ータバス本体12の信号光出射部と光結合している。
【0040】また、各副回路基板34には、光データバ
ス本体12へ入射する信号光に担持させる信号を生成す
る生成回路44と、受光素子群36で受光した信号光が
担持する信号を処理する処理回路46との少なくとも一
方が搭載されている。
ス本体12へ入射する信号光に担持させる信号を生成す
る生成回路44と、受光素子群36で受光した信号光が
担持する信号を処理する処理回路46との少なくとも一
方が搭載されている。
【0041】また、図1に示すように、主回路基板20
には、副回路基板34の生成回路44で生成された信号
を発光部24に伝送する第1の伝送線路38が設けられ
ている。この伝送線路38は、各副回路基板34と電気
的に接続されているとともに、光データバス本体12の
獲得権を司る制御チップ40が接続されている。さら
に、制御チップ40から各発光部24へ第2の伝送線路
42が接続されている。
には、副回路基板34の生成回路44で生成された信号
を発光部24に伝送する第1の伝送線路38が設けられ
ている。この伝送線路38は、各副回路基板34と電気
的に接続されているとともに、光データバス本体12の
獲得権を司る制御チップ40が接続されている。さら
に、制御チップ40から各発光部24へ第2の伝送線路
42が接続されている。
【0042】なお、コア層14とレーザダイオード22
の発光部24数をそれぞれ9つとしたが、これに限られ
ず、例えば、1つのコア層14中に発光強度や波長が異
なる2つの信号光を多重伝送させるように、1つのコア
層14に2つ発光部24が対応する場合もある。
の発光部24数をそれぞれ9つとしたが、これに限られ
ず、例えば、1つのコア層14中に発光強度や波長が異
なる2つの信号光を多重伝送させるように、1つのコア
層14に2つ発光部24が対応する場合もある。
【0043】次に、本実施形態の信号処理装置の作用及
び効果を説明する。
び効果を説明する。
【0044】縦・横3列ずつで2次元に配列されたレー
ザダイオードアレイ22の発光部9個のうち、図3及び
図4に示すように、中心に位置する発光部24Aは、同
期用のクロック信号光Rを発信する。この信号光Rは、
最下層に位置するクラッド層16に形成された光拡散部
28Aによって拡散される。そして、信号光Rは、最下
層のコア層18に入射し、光路変更部30Aで信号光の
光路が変更される。なお、発光部24の残り8個は、デ
ータ信号光発信用として機能する。
ザダイオードアレイ22の発光部9個のうち、図3及び
図4に示すように、中心に位置する発光部24Aは、同
期用のクロック信号光Rを発信する。この信号光Rは、
最下層に位置するクラッド層16に形成された光拡散部
28Aによって拡散される。そして、信号光Rは、最下
層のコア層18に入射し、光路変更部30Aで信号光の
光路が変更される。なお、発光部24の残り8個は、デ
ータ信号光発信用として機能する。
【0045】これにより、信号光Rの少なくとも一部
は、コア層14とクラッド層16との境界面Lに対し
て、略平行に光路が変更され、コア層14内部を信号光
出射部に向かって伝搬する。そして、信号光Rは、各副
回路基板34の受光素子36の受光面に常に同じ角度で
入射し、受光素子36により受光される。
は、コア層14とクラッド層16との境界面Lに対し
て、略平行に光路が変更され、コア層14内部を信号光
出射部に向かって伝搬する。そして、信号光Rは、各副
回路基板34の受光素子36の受光面に常に同じ角度で
入射し、受光素子36により受光される。
【0046】その後、このクロック信号光Rが受光され
ると、副回路基板34の生成回路44により生成された
信号が第1の伝送線路38を伝送して制御チップ40に
伝送される。なお、このとき、生成回路44で信号を生
成した副回路基板34だけが信号を発信するのに対し
て、他の7つの副回路基板34は受信状態となってい
る。
ると、副回路基板34の生成回路44により生成された
信号が第1の伝送線路38を伝送して制御チップ40に
伝送される。なお、このとき、生成回路44で信号を生
成した副回路基板34だけが信号を発信するのに対し
て、他の7つの副回路基板34は受信状態となってい
る。
【0047】次に、信号に基いた発光部28Bから信号
光Q1が出射されると、この信号光Q1は光データバス
本体12内部に入射し、光拡散部28Bにより拡散され
る。そして、拡散された信号光Q1は光路変更部30B
により、その光路がコア層14とクラッド層16の境界
面Lに対して略平行とされ、クロック信号Rが伝送した
コア層14以外のコア層14内を8ビット並列で伝送す
る。
光Q1が出射されると、この信号光Q1は光データバス
本体12内部に入射し、光拡散部28Bにより拡散され
る。そして、拡散された信号光Q1は光路変更部30B
により、その光路がコア層14とクラッド層16の境界
面Lに対して略平行とされ、クロック信号Rが伝送した
コア層14以外のコア層14内を8ビット並列で伝送す
る。
【0048】そして、信号光Q1は、光データバス本体
14の信号光出射部を透過して、各副回路基板34の受
光素子36の受光面に常に同じ角度で入射する。信号光
Q1が入射した受光素子36を備えた副回路基板34で
は、処理回路46により、受光した信号光Q1が担持す
る信号に基いた信号処理が行われる。
14の信号光出射部を透過して、各副回路基板34の受
光素子36の受光面に常に同じ角度で入射する。信号光
Q1が入射した受光素子36を備えた副回路基板34で
は、処理回路46により、受光した信号光Q1が担持す
る信号に基いた信号処理が行われる。
【0049】なお、同様にして、発光部24Cから出射
した信号光Q2は、光拡散部28Cにより拡散された
後、光路変更部30Cで反射される。そして、信号光Q
2の光路は、コア層14とクラッド層16の境界面Lに
対して略平行とされ、受光素子36の受光面に常に同じ
角度で入射する。
した信号光Q2は、光拡散部28Cにより拡散された
後、光路変更部30Cで反射される。そして、信号光Q
2の光路は、コア層14とクラッド層16の境界面Lに
対して略平行とされ、受光素子36の受光面に常に同じ
角度で入射する。
【0050】以上のように、本実施形態の信号処理装置
10に用いられる光データバスによれば、信号光は、光
データバス本体12の信号光出射部に配置される受光素
子36の受光面に対して、常に同じ角度で入射される。
また、信号光出射部から出射される信号光を集光素子に
集光するための集光レンズ(図示省略)を用いる場合で
も、入射角度に依存する集光効率の低下(けられ)が発
生することはない。
10に用いられる光データバスによれば、信号光は、光
データバス本体12の信号光出射部に配置される受光素
子36の受光面に対して、常に同じ角度で入射される。
また、信号光出射部から出射される信号光を集光素子に
集光するための集光レンズ(図示省略)を用いる場合で
も、入射角度に依存する集光効率の低下(けられ)が発
生することはない。
【0051】したがって、光データバスに接続される副
回路基板34の接続位置によらず、均一な強度の信号光
を効率良く伝送することができる。
回路基板34の接続位置によらず、均一な強度の信号光
を効率良く伝送することができる。
【0052】また、上記光データバスを用いた信号処理
装置10によれば、複数の副回路基板34間での信号強
度のバラツキの少ない信号光の送受信が可能となるた
め、各副回路基板34間での信号レベルを調整する必要
がなくなる。また、低光量の発光素子24が使用可能と
なり、低消費電力化が実現できる。
装置10によれば、複数の副回路基板34間での信号強
度のバラツキの少ない信号光の送受信が可能となるた
め、各副回路基板34間での信号レベルを調整する必要
がなくなる。また、低光量の発光素子24が使用可能と
なり、低消費電力化が実現できる。
【0053】次に、本発明の第2実施形態に係る信号処
理装置について説明する。
理装置について説明する。
【0054】なお、以下の説明において、重複する構成
は同符号を付し、適宜省略する。図5は、本実施形態で
用いられる光データバス本体54である。
は同符号を付し、適宜省略する。図5は、本実施形態で
用いられる光データバス本体54である。
【0055】レーザダイオードアレイ22の各発光部2
4上であり、それぞれ異なる層の透過性媒体18には、
拡散部が設けられている。
4上であり、それぞれ異なる層の透過性媒体18には、
拡散部が設けられている。
【0056】この拡散部は、ポリエステルにシリカ系白
色顔料を混入した反射型の拡散層50と、拡散層50の
積層方向下側のコア層14を挟んで向い合う位置に形成
された光路変更部52とで構成されている。
色顔料を混入した反射型の拡散層50と、拡散層50の
積層方向下側のコア層14を挟んで向い合う位置に形成
された光路変更部52とで構成されている。
【0057】この光路変更部52は、コア層14内部に
クラッド層16が突出して形成された直線状の傾斜面T
を備えており、その中心はコア層14とクラッド層16
の境界面Lに対して平行に形成されている。この光路変
更部52を構成する傾斜面Tと、コア層14とクラッド
層16との境界面Lとのなす角度をαとすると、αは2
0度から60度の範囲で形成されている。
クラッド層16が突出して形成された直線状の傾斜面T
を備えており、その中心はコア層14とクラッド層16
の境界面Lに対して平行に形成されている。この光路変
更部52を構成する傾斜面Tと、コア層14とクラッド
層16との境界面Lとのなす角度をαとすると、αは2
0度から60度の範囲で形成されている。
【0058】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
る。
【0059】発光部24Aからクロック信号光Rが出射
すると、この信号光Rは、光データバス本体12内に入
射し、光路変更部52Aをそのまま積層方向上方へ透過
して、光拡散部50Aで反射され拡散される。
すると、この信号光Rは、光データバス本体12内に入
射し、光路変更部52Aをそのまま積層方向上方へ透過
して、光拡散部50Aで反射され拡散される。
【0060】そして、光路変更部52Aの傾斜面Tで反
射され、信号光Rの光路がコア層14とクラッド層16
との境界面Lに対して略平行とされる。そして、信号光
Rは、信号光出射部から出射し、受光素子36の受光面
に常に同じ角度で入射される。
射され、信号光Rの光路がコア層14とクラッド層16
との境界面Lに対して略平行とされる。そして、信号光
Rは、信号光出射部から出射し、受光素子36の受光面
に常に同じ角度で入射される。
【0061】そして、副回路基板34の生成回路44で
生成された信号は、伝送線路38を伝送され、制御チッ
プ40を介して、所定の発光部24Bから信号光Q1が
出射される。さらに、この発光部24Bから出射された
信号光Q1は、最下層のコア層14以外のコア層14ま
で進行し、光拡散部50Bで反射されて拡散された後、
光路変更部52Bの傾斜面Tで反射されて、コア層14
とクラッド層16との境界面Lに対して略平行にコア層
14内を伝送する。そして、信号光出射部の受光素子3
6の受光面に常に同じ角度で入射される。
生成された信号は、伝送線路38を伝送され、制御チッ
プ40を介して、所定の発光部24Bから信号光Q1が
出射される。さらに、この発光部24Bから出射された
信号光Q1は、最下層のコア層14以外のコア層14ま
で進行し、光拡散部50Bで反射されて拡散された後、
光路変更部52Bの傾斜面Tで反射されて、コア層14
とクラッド層16との境界面Lに対して略平行にコア層
14内を伝送する。そして、信号光出射部の受光素子3
6の受光面に常に同じ角度で入射される。
【0062】なお、同様に、発光部24Cから出射した
信号光Q2は、光データバス本体12に入射し、光拡散
部50Cで反射されて拡散される。そして、信号光Q2
の光路は、光路変更路52Cで境界面Lに対して略平行
に変更される。そして、各副回路基板34の受光素子3
6の受光面に同じ角度で入射される。
信号光Q2は、光データバス本体12に入射し、光拡散
部50Cで反射されて拡散される。そして、信号光Q2
の光路は、光路変更路52Cで境界面Lに対して略平行
に変更される。そして、各副回路基板34の受光素子3
6の受光面に同じ角度で入射される。
【0063】本実施形態においても、上記した第1実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明の光データバスによれば、発光部
と受光部の位置関係に起因した発生していた伝送効率の
ばらつきを低減することができる。また、発光部及び受
光部の位置関係によらず、すべての組合せで信号光を伝
送することができる。
と受光部の位置関係に起因した発生していた伝送効率の
ばらつきを低減することができる。また、発光部及び受
光部の位置関係によらず、すべての組合せで信号光を伝
送することができる。
【0065】また、信号処理装置によれば、複数の副回
路基板間での信号強度のバラツキの少ない信号光の送受
信が可能となるため、各副回路基板間での信号レベルを
調整する必要がなくなる。また、低光量の発光素子が使
用可能となり、低消費電力化が実現できる。
路基板間での信号強度のバラツキの少ない信号光の送受
信が可能となるため、各副回路基板間での信号レベルを
調整する必要がなくなる。また、低光量の発光素子が使
用可能となり、低消費電力化が実現できる。
【図1】本発明の第1実施形態に係る信号処理装置の全
体構成図である。
体構成図である。
【図2】(A)は信号処理装置に用いられる光データバ
スの平面図であり、(B)は光データバスの側面図であ
る。
スの平面図であり、(B)は光データバスの側面図であ
る。
【図3】図2のA−A’断面で切断された光データバス
の断面図である。
の断面図である。
【図4】光データバスを伝送する信号光の光路を示した
図である。
図である。
【図5】本発明の第2実施形態の信号処理装置に用いら
れる光データバスを伝送する信号光の光路を示した図で
ある。
れる光データバスを伝送する信号光の光路を示した図で
ある。
【図6】従来技術の光データバスの平面図である。
10 信号処理装置 12 光データバス本体(光バス本体) 14 コア層 16 クラッド層 24 発光部 28 光拡散部 30 光路変更部 34 副回路基板(回路基板) 36 受光素子(受光部) 38 第1の伝送線路(伝送手段) 40 制御チップ(伝送手段) 42 第2の伝送手段(伝送手段) 44 生成回路 46 処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高梨 紀 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA02 KB08 LA00 MA07 QA05 TA00 5E338 AA00 BB75 CC01 CC10 5K002 BA02 BA07 DA10 FA01 GA07
Claims (2)
- 【請求項1】コア層とこのコア層の屈折率よりも小さい
屈折率のクラッド層を交互に積層し、前記コア層内で信
号光を伝送する光バス本体と、 前記クラッド層に形成され、前記光バス本体の底面中央
から入射した信号光を拡散する光拡散部と、 前記コア層と前記クラッド層の境界面に形成され、前記
光拡散部で拡散された信号光の光路を前記境界面に対し
て略平行にして該信号光を前記コア層内に伝送する光路
変更部と、 を備えたことを特徴とする光データバス。 - 【請求項2】コア層とこのコア層の屈折率よりも小さい
屈折率のクラッド層を交互に積層し、前記コア層内で信
号光を伝送する光バス本体と、 前記光バス本体の底面中央に信号光を入射させる複数の
発光部と、 前記クラッド層に形成され、前記光バス本体の底面中央
から入射した信号光を拡散する光拡散部と、 前記コア層と前記クラッド層の境界面に形成され、前記
光拡散部で拡散された信号光の光路を前記境界面に対し
て略平行にして該信号光を前記コア層内に伝送する光路
変更部と、 前記コア層の外縁部に配置され、前記光路変更部で光路
が変更された信号光を受光する受光部と、 前記受光部を備え、前記光バス本体に入射する信号光に
担持させる信号を生成する生成回路と前記光バス本体の
前記コア層から出射した信号光が担持する信号に基く信
号処理を行う処理回路のうち少なくとも一方が搭載され
た複数の回路基板と、 前記生成回路で生成された信号、あるいは前記処理回路
で処理された信号を前記発光部に伝送する伝送手段と、 を備えたことを特徴とする信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25401399A JP2001074960A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 光データバス及び信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25401399A JP2001074960A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 光データバス及び信号処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001074960A true JP2001074960A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17259054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25401399A Pending JP2001074960A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 光データバス及び信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001074960A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7228018B2 (en) | 2002-10-01 | 2007-06-05 | Seiko Epson Corporation | Optical interconnection circuit, manufacturing method thereof, electro-optical device and electronic equipment |
-
1999
- 1999-09-08 JP JP25401399A patent/JP2001074960A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7228018B2 (en) | 2002-10-01 | 2007-06-05 | Seiko Epson Corporation | Optical interconnection circuit, manufacturing method thereof, electro-optical device and electronic equipment |
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