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JP2001068961A - 厚み縦圧電共振子、ラダー型フィルタ及び圧電共振部品 - Google Patents

厚み縦圧電共振子、ラダー型フィルタ及び圧電共振部品

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Publication number
JP2001068961A
JP2001068961A JP24011399A JP24011399A JP2001068961A JP 2001068961 A JP2001068961 A JP 2001068961A JP 24011399 A JP24011399 A JP 24011399A JP 24011399 A JP24011399 A JP 24011399A JP 2001068961 A JP2001068961 A JP 2001068961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
thickness
resonator
internal electrodes
thickness direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24011399A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Nishimura
俊雄 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP24011399A priority Critical patent/JP2001068961A/ja
Priority to DE10041502A priority patent/DE10041502B4/de
Priority to KR10-2000-0049878A priority patent/KR100397724B1/ko
Priority to US09/648,523 priority patent/US6621193B1/en
Priority to CNB001264842A priority patent/CN1140053C/zh
Publication of JP2001068961A publication Critical patent/JP2001068961A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic elements; Electromechanical resonators
    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • HELECTRICITY
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    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/17Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator
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    • H03H9/46Filters
    • H03H9/54Filters comprising resonators of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/58Multiple crystal filters
    • H03H9/60Electric coupling means therefor
    • H03H9/605Electric coupling means therefor consisting of a ladder configuration

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  • Acoustics & Sound (AREA)
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  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラダー型フィルタの直列腕共振子として好適
に用い得る厚み縦圧電共振子を提供する。 【解決手段】 圧電体内にN枚(Nは3〜5の自然数)
の内部電極が配置されており、内部電極間の圧電体層に
厚み方向に交互に逆極性の電界が印加される厚み縦圧電
共振子であって、厚み方向に隣合う内部電極間の圧電体
層の厚みをD、厚み方向最外側の内部電極よりも外側の
第1,第2の圧電体層の厚みをD1 ,D2 としたとき
に、N=3のときに、0.50≦(D1 +D2 )/2D
≦1.00、N=4のとき、0.50≦(D1 +D2
/2D≦0.90、N=5のとき、0.50≦(D1
2 )/2D≦0.80とされている、厚み縦圧電共振
子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚み縦振動モード
の高調波を利用した厚み縦圧電共振子に関し、より詳細
には、ラダー型フィルタの直列腕共振子や並列腕共振子
として好適に用いることができる厚み縦圧電共振子、該
厚み縦圧電共振子を用いたラダー型フィルタ及び圧電共
振部品に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電共振子は、圧電発振子、ディスクリ
ミネーター、圧電フィルタなどの種々の圧電共振部品に
用いられている。この種の圧電共振子としては、使用周
波数に応じて様々な圧電振動モードを利用したものが知
られている。
【0003】特公昭63−40491号公報には、厚み
縦振動の高次モードを利用したエネルギー閉じ込め型の
圧電共振子が開示されている。すなわち、圧電セラミッ
クス内に、複数の内部電極を圧電体層を介して重なり合
うように配置し、内部電極間の圧電体層を、厚み方向に
おいて交互に異なる方向に分極処理してなる厚み縦圧電
共振子が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術では、圧電体内に複数の内部電極を配置すること
により、厚み縦振動モードの高調波を利用することは示
されているものの、内部電極の形成位置については、特
定の例が示されているだけである。すなわち、上記先行
技術では、三次の厚み縦振動モードを利用した圧電共振
子として、隣接する内部電極間の間隔を73μm、圧電
体全体の厚みを259μmあるいは257μmとした圧
電共振子が実施例として示されているだけである。
【0005】上記のような厚み縦振動モードの高調波を
利用した厚み縦圧電共振子では、マザーの圧電基板から
加工される。ところが、マザーの圧電基板にそり等があ
るので、平面研磨することが多い。そのため、圧電基板
内の内部電極の厚み方向位置がばらつきがちであり、周
波数の変動が生じがちであった。特に、高周波で用いら
れる厚み縦圧電共振子ほど、上記周波数変動が顕著に現
れ、高周波化の大きな妨げとなっていた。
【0006】また、従来、帯域フィルタとして、直列腕
共振子及び並列腕共振子を有するラダー型フィルタが広
く用いられている。直列腕共振子及び並列腕共振子を、
エネルギー閉じ込め型の厚み縦圧電共振子で構成したラ
ダー型フィルタでは、パーケージ構造を簡略化し得る。
しかしながら、上述した厚み縦振動モードの高調波を利
用した圧電共振子を用いた場合、上記理由により共振周
波数や反共振周波数の周波数精度が十分でなく、良好な
フィルタ特性を得ることが困難であった。
【0007】本発明の目的は、厚み縦振動モードの高調
波を利用したエネルギー閉じ込め型の厚み縦圧電共振子
であって、周波数精度を高めることができ、高周波化に
対応でき、ラダー型フィルタの直列腕共振子や並列腕共
振子として好適に用い得る厚み縦圧電共振子及び圧電共
振部品を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、直列腕共振子または
並列腕共振子として、本発明に係る厚み縦圧電共振子が
用いられており、従って、良好なフィルタ特性を有し、
高周波化に対応し得るラダー型フィルタを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、ラ
ダー型フィルタの直列腕共振子として用いられるエネル
ギー閉じ込め型の厚み縦圧電共振子であって、厚み方向
に一様に分極された圧電体と、前記圧電体内において、
圧電体層を介して厚み方向に重なり合うように配置され
たN枚(Nは3〜5の自然数)の内部電極とを有し、内
部電極間の圧電体層に厚み方向に交互に逆極性の電界が
印加されることにより生じる厚み縦振動モードの(N−
1)次の高次モードを利用しており、厚み方向に隣合う
内部電極間の圧電体層の厚みをD、厚み方向最外側の内
部電極よりも外側の第1,第2の圧電体層の厚みを
1 ,D2 としたときに、N=3のときに、0.50≦
(D1+D2 )/2D≦1.00、N=4のとき、0.
50≦(D1 +D2 )/2D≦0.90、N=5のと
き、0.50≦(D1 +D2 )/2D≦0.80である
ことを特徴とする。
【0010】本願の第2の発明は、ラダー型フィルタの
並列腕共振子として用いられるエネルギー閉じ込め型の
厚み縦圧電共振子であって、厚み方向に一様に分極され
た圧電体と、前記圧電体内において、圧電体層を介して
厚み方向に重なり合うように配置されたN枚(Nは3〜
5の自然数)の内部電極とを有し、内部電極間の圧電体
層に厚み方向に交互に逆極性の電界が印加されることに
より生じる厚み縦振動モードの(N−1)次の高次モー
ドを利用しており、厚み方向に隣合う内部電極間の圧電
体層の厚みをD、厚み方向最外側の内部電極よりも外側
の第1,第2の圧電体層の厚みをD1 ,D2 としたとき
に、N=3のときに、0.10≦(D1+D2 )/2D
≦0.80、N=4のとき、0.10≦(D1 +D2
/2D≦0.50、N=5のとき、0.10≦(D1
2 )/2D≦0.45であることを特徴とする。
【0011】本願の第3の発明は、ラダー型フィルタの
直列腕共振子として用いられるエネルギー閉じ込め型の
厚み縦圧電共振子であって、圧電体と、前記圧電体内に
おいて、圧電体層を介して厚み方向に重なり合うように
配置されたN枚(Nは3〜5の自然数)の内部電極とを
有し、内部電極間の圧電体層が厚み方向に交互に逆方向
に分極されており、厚み縦振動モードの(N−1)次の
高次モードを利用しており、厚み方向に隣合う内部電極
間の圧電体層の厚みをD、厚み方向最外側の内部電極よ
りも外側の第1,第2の圧電体層の厚みをD1 ,D2
したときに、N=3のときに、0.60≦(D1
2 )/2D≦1.10、N=4のとき、0.65≦
(D1 +D2 )/2D≦0.90、N=5のとき、0.
60≦(D1 +D2 )/2D≦0.80であることを特
徴とする。
【0012】本願の第4の発明は、ラダー型フィルタの
並列腕共振子として用いられるエネルギー閉じ込め型の
厚み縦圧電共振子であって、圧電体と、前記圧電体内に
おいて、圧電体層を介して厚み方向に重なり合うように
配置されたN枚(Nは3〜5の自然数)の内部電極とを
有し、内部電極間の圧電体層が厚み方向に交互に逆方向
に分極されており、厚み縦振動モードの(N−1)次の
高次モードを利用しており、厚み方向に隣合う内部電極
間の圧電体層の厚みをD、厚み方向最外側の内部電極よ
りも外側の第1,第2の圧電体層の厚みをD1 ,D2
したときに、N=3のときに、0.10≦(D1
2 )/2D≦1.10、N=4のとき、0.10≦
(D1 +D2 )/2D≦0.90、N=5のとき、0.
10≦(D1 +D2 )/2D≦0.80であることを特
徴とする。
【0013】本願の第5の発明に係るラダー型フィルタ
は、直列腕共振子と並列腕共振子とを有し、直列腕共振
子が第1または第3の発明に係る厚み縦圧電共振子によ
り構成されていることを特徴とする。
【0014】本願の第6の発明に係るラダー型フィルタ
は、直列腕共振子と並列腕共振子とを有し、並列腕共振
子が第2または第4の発明に係る厚み縦圧電共振子によ
り構成されていることを特徴とする。
【0015】第1〜第4の発明に係る厚み縦圧電共振子
では、好ましくは、前記複数の内部電極が線状の電極で
あり、かつ圧電体層を介して交差されており、交差部分
がエネルギー閉じ込め型の圧電振動部を構成している。
【0016】また、本願の第7の発明に係る圧電共振部
品は、少なくとも、第1〜第4の発明のいずれかに係る
厚み縦圧電共振子と、該厚み縦圧電共振子の振動を妨げ
ないための空間を隔てて厚み縦圧電共振子に貼り合わさ
れたケース基板と、前記厚み縦圧電共振子を囲繞するよ
うに前記ケース基板に貼り合わされた導電性キャップと
を備えることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の具体的な実施例を説明する。図1及び図2は、本発明
の第1の実施例に係るラダー型フィルタを説明するため
の分解斜視図及び外観を示す斜視図である。
【0018】ラダー型フィルタ61は、ケース基板62
と金属キャップ65とからなるパッケージ構造を有す
る。ケース基板62は、アルミナなどの絶縁性セラミッ
クスまたは合成樹脂などの適宜の絶縁性材料で構成され
ている。ケース基板62の上面には、電極63a〜63
eが形成されている。電極63a〜63eは、後述する
厚み縦圧電共振子と電気的に接続され、かつ電極63a
〜63eのうちいくつかの電極はケース基板62の側面
に引き出されて外部との接続のための端子電極として機
能する。
【0019】また、ケース基板62の上面には、矩形枠
状に絶縁膜64が形成されている。絶縁膜64は、金属
キャップ65をケース基板62に接合した際に、金属キ
ャップ65と電極63a〜63eなどとの電気的絶縁を
図るために設けられている。
【0020】金属キャップ65は、下方に開口を有し、
ケース基板62に絶縁性接着剤(図示せず)により接合
される。このようにして内部空間が密封されたパッケー
ジ構造が得られる。導電性キャップとしては、金属キャ
ップ65に代えて、絶縁性材料の表面を導電性材料でコ
ーティングしてなるものを用いてもよい。
【0021】また、上記内部空間には、4個の厚み縦圧
電共振子66〜69が導電性接着剤や半田などの導電性
接合剤を介して電極63a〜63eに接合される。厚み
縦圧電共振子66〜69のうち、厚み縦圧電共振子6
8,69が直列腕共振子を、厚み縦圧電共振子66,6
7が並列腕共振子を構成するように、厚み縦圧電共振子
66〜69が電極63a〜63eにより相互に電気的に
接続されている。すなわち、本実施例のラダー型フィル
タ61では、図3に示すラダー型回路が構成されてい
る。
【0022】本実施例のラダー型フィルタ61の特徴
は、厚み縦圧電共振子68,69、すなわち直列腕共振
子が後述する第1,第3の発明に係る厚み縦圧電共振子
を用いて構成されていること、並びに厚み縦圧電共振子
66,67すなわち並列腕共振子が、後述の第2,第4
の発明に係る厚み縦圧電共振子を用いて構成されている
ことにあり、それによって周波数精度のばらつきが少な
く、良好なフィルタ特性が得られる。これを、以下に詳
述する。
【0023】まず、本発明の第2の実施例として、第
1,第2の発明に係る厚み縦圧電共振子を説明する。図
4(a)及び(b)は、本発明の第2の実施例に係る厚
み縦圧電共振子を説明するための斜視図及び断面図であ
る。
【0024】厚み縦圧電共振子1は、チタン酸ジルコン
酸鉛系セラミックスのような圧電セラミックス、または
水晶もしくはLiTaO3 などの圧電単結晶からなる直
方体状の圧電体2を有する。圧電体2の内部には、複数
の内部電極3〜6が圧電体層を介して厚み方向に重なり
合うように配置されている。
【0025】また、圧電体2は、厚み方向に矢印Pで示
すように一様に分極処理されている。内部電極3,5
は、圧電体2の一方の端面2aに引き出されており、内
部電極4,6は、端面2aと対向している反対側の端面
2bに引き出されている。
【0026】端面2a,2bを覆うように、外部電極
7,8が形成されている。外部電極7,8は、導電ペー
ストの塗布・硬化により、あるいは金属材料をスパッタ
リング、蒸着もしくはメッキすることにより形成されて
いる。
【0027】外部電極7は、内部電極3,5に電気的に
接続されており、外部電極8は、内部電極4,6に電気
的に接続されている。本実施例の厚み縦圧電共振子1で
は、外部電極7,8間に交流電界を印加すると、内部電
極3,4間の圧電体層と、内部電極4,5間の圧電体層
とは、上記交流電界を印加したとき、逆極性の電界が印
加される。同様に、内部電極4,5間の圧電体層と、内
部電極5,6間の圧電体層も、交互に逆極性の電界を印
加される。従って、内部電極3〜6が厚み方向に重なり
合っている部分が共振し、エネルギー閉じ込め型の厚み
縦圧電共振子として動作する。この場合、内部電極積層
数が4枚であるため、厚み縦振動モードの3倍波を利用
した厚み縦圧電共振子として動作する。
【0028】なお、以下、圧電体が一様に分極処理さ
れ、隣り合う内部電極間の圧電体層が厚み方向において
交互に逆極性の電界が印加される形式の厚み縦圧電共振
子を、パラレル接続型の厚み縦圧電共振子とする。
【0029】なお、本実施例の厚み縦圧電共振子1で
は、圧電体2は、周知のセラミックス一体焼成技術を用
いて得ることができる。例えば、図5に示すように、複
数枚の圧電体セラミックスを主体とするグリーンシート
9a〜9eを用意する。グリーンシート9b〜9e上に
図示のように直線状の内部電極3〜6を導電ペーストの
スクリーン印刷により形成する。しかる後、グリーンシ
ート9a〜9eを積層し、厚み方向に加圧した後、焼成
することにより、圧電体2を得ることができる。
【0030】本実施例では、内部電極3〜6がグリーン
シート端縁への引出し部を除いて直線状の形状を有す
る。従って、内部電極3〜6が厚み方向に重なり合って
いる部分は、直線状の電極同士が交差する部分により構
成されている。よって、エネルギー閉じ込め型の圧電振
動部の面積を、上記内部電極3〜6の交差領域を調整す
ることにより容易に調整することができ、かつ微妙に調
整することができる。従って、高周波化に対応して、面
積の小さなエネルギー閉じ込め型の圧電振動部を容易に
形成することができる。
【0031】次に、本実施例の厚み縦圧電共振子1の特
徴を説明する。本実施例の厚み縦圧電共振子1では、複
数の内部電極3〜6が重なり合っている部分の外側、す
なわち最外側の内部電極3または6の外側の第1,第2
の圧電体層2c,2dの厚みをD1 ,D2 とし、厚み方
向に隣合う内部電極間例えば内部電極3,4間の圧電体
層の厚みをDとしたときに、第1,第2の圧電体層2
c,2dの厚みが下記の式(1A)または(1B)を満
たす関係に選ばれている。 0.50≦(D1 +D2 )/2D≦0.90 ……… (1A) 0.10≦(D1 +D2 )/2D≦0.50 ……… (1B)
【0032】本実施例の厚み縦圧電共振子では、式(1
A)または(1B)を満たすように、第1,第2の圧電
体層2c,2dの厚みが選ばれているので、共振周波数
または反共振周波数のばらつきを効果的に低減すること
ができる。以下、これを説明する。
【0033】厚み縦圧電共振1の製造に際し、圧電体2
においては、第1、第2の圧電体層2c,2dの厚みは
等しいことが理想である。すなわち、D1 =D2 となる
ように、内部電極3〜6が配置されることが望ましい。
【0034】しかしながら、通常、圧電体2は、マザー
の圧電基板を切断することにより得られる。ところが、
マザーの圧電基板では、わずかな反りが発生したりする
ことがあり、平面性を高めるために、マザーの圧電基板
段階で上面及び/または下面を平面研磨するのが普通で
ある。
【0035】上記マザー基板の反りや平面研磨時の上面
及び/または下面における研磨量のばらつきにより、内
部電極3〜6が積層されている部分は、上述した理想的
な位置からずれがちであった。
【0036】例えば、図6に示すように、内部電極3,
4間、内部電極4,5間及び内部電極5,6間の各圧電
体層の厚みDは、用意したグリーンシートの厚みに略対
応しているので、一定とすることができる。しかしなが
ら、圧電基板から圧電体2を得るにあたり、上面及び下
面の研磨量のばらつきやマザーの圧電基板の反りによ
り、第1,第2の圧電体層2c,2dの厚みD1 ,D2
にばらつきが生じがちであった。なお、図6の破線A
は、内部電極3〜6の理想的な位置を示す。また、内部
電極3〜6の理想的な位置からのずれ量をdDとする。
【0037】本願発明者は、上記内部電極3〜6の厚み
方向位置が、理想的な位置からずれると、共周波数や反
共振周波数などが変化し、この変化の程度が最外層の第
1,第2の圧電体層2c,2dの厚みに依存することを
見出し、本発明をなすに至った。
【0038】すなわち、圧電体2が、上記のように、4
枚の内部電極3〜6を有し、3倍波を利用した厚み縦圧
電共振子1の場合には、上述した式(1A)または(1
B)を満たすように、圧電体層2c,2dを形成すれば
よいことを見出した。
【0039】また、本願発明者は、内部電極積層数を種
々変更し、同様に実験により確かめたところ、図7に示
す、第3の実施例としての2倍波を利用したパラレル接
続型の厚み縦圧電共振子11では、下記の式(2A)ま
たは(2B)を満たすように圧電体層2c,2dを形成
すれば、それぞれ、共振周波数または反共振周波数のば
らつきを小さくし得ることを見出した。 0.50≦(D1 +D2 )/2D≦1.00 ……… (2A) 0.10≦(D1 +D2 )/2D≦0.80 ……… (2B)
【0040】さらに、図8に断面図で示す、第4の実施
例としての4倍波を利用したパラレル接続型の厚み縦圧
電共振子21では、下記の式(3A)または(3B)を
満たすように最外層の圧電体層2c,2dの厚みを制御
すれば、共振周波数または反共振周波数の変動を抑制し
得ることを見出した。 0.50≦(D1 +D2 )/2D≦0.80 ……… (3A) 0.10≦(D1 +D2 )/2D≦0.45 ……… (3B)
【0041】なお、図7に示す2倍波を利用した厚み縦
圧電共振子11では、3枚の内部電極12〜14が圧電
体層を介して厚み方向に重なり合うように配置されてい
る。
【0042】また、図8に示す4倍波を利用した厚み縦
圧電共振子21では、5枚の内部電極22〜26が圧電
体層を介して厚み方向に重なり合うように配置されてい
る。また、厚み縦圧電共振子11,21では、圧電体2
内は、パラレル接続型であるため、矢印P方向に一様に
分極処理されている。
【0043】厚み縦圧電共振子11,21は、内部電極
積層数及び利用する高次モードが異なることを除いて
は、第1の実施例の厚み縦圧電共振子1と同様に構成さ
れている。
【0044】次に、具体的な実験例につき説明する。2
倍波を利用した厚み縦圧電共振子11、3倍波を利用し
た厚み縦圧電共振子1及び4倍波を利用した厚み縦圧電
共振子21として、圧電体をPT系(チタン酸鉛系)セ
ラミックスで構成し、内部電極交差部分の面積、すなわ
ちエネルギー閉じ込め型振動部の面積を0.025mm
2 とし、隣り合う内部電極間の圧電体層厚みDを40μ
mとし、最外層の第1、第2のD1 ,D2 の厚みを等し
くし(これをD′とする)、D′/Dを種々異ならせた
場合の共振周波数Frの変化率dFr/Fr及び反共振
周波数Faの変化率dFa/Faを測定した。結果を図
13〜図18に示す。
【0045】なお、図13,14が2倍波を利用した厚
み縦圧電共振子11の場合の結果、図15,16が3倍
波を利用した厚み縦圧電共振子1の場合の結果を、図1
7,18が4倍波を利用した厚み縦圧電共振子21の場
合の結果を示す。
【0046】図13において、横軸は、内部電極間に挟
まれた1つの圧電体層の厚みDに対する内部電極の厚み
方向位置ずれ量dDの割合(百分率)を示す。dDは、
図6に示した内部電極形成位置の位置ずれ量に相当す
る。図13の縦軸は、共振周波数の変化量dFr(=理
想とする共振周波数Frとした場合、共振周波数の実測
値−Fr=dFrとなる)の共振周波数Frに対する割
合(百分率)を示す。
【0047】図14の横軸は図13と同じであり、縦軸
は、反共振周波数Faの変化量dFa(=反共振周波数
の実測値−Fa)の反共振周波数Faに対する割合(百
分率)を示す。
【0048】また、図13,14の実線AはD′/D=
1.2の場合を、一点鎖線BはD′/D=1.0の場合
を、二点鎖線CはD′/D=0.8の場合を、三点鎖線
DはD′/D=0.6の場合を、破線EはD′/D=
0.4の場合を、破線FはD′/D=0.2の場合の結
果を示す。
【0049】この図13,14の結果を最外層の第1,
第2の圧電体層2c,2dの厚みD′の厚みDに対する
割合(D′/D)を横軸にして書き直した結果を、図1
9,20にそれぞれ示す。
【0050】また、図19,20では、縦軸の共振周波
数または反共振周波数の変化率についても、dD/Dに
より規格化してある。図19,20から明らかなよう
に、最外層の第1,第2の圧電体層2c,2dの厚み
D′を選択すれば、共振周波数変化率及び反共振周波数
変化率を小さくし得ることがわかる。ラダー型フィルタ
では、直列腕共振子の共振周波数Frと並列腕共振子の
反共振周波数Faとが一致され、一致された周波数がフ
ィルタの中心周波数となる。従って、ラダー型フィルタ
の周波数精度を高めるには、直列腕共振子の共振周波数
Fr及び並列腕共振子の反共振周波数Faが精度よく設
定される必要がある。また、ラダー型フィルタの中心周
波数の初期交差は、±0.3%の範囲の精度を有するこ
とが必要である。
【0051】よって、2倍波を利用した厚み縦圧電共振
子11を直列腕共振子として用いる場合には、図19か
ら明らかなように、共振周数変化率が±0.3%の範囲
とするためにD′/D、すなわち(D1 +D2 )/2D
を0.50以上とすればよいことがわかる。同様に、厚
み縦圧電共振子11を並列腕共振子として用いる場合
に、反共振周波数変化率を±0.2%の範囲とするに
は、D′/D、すなわち(D1 +D2 )/2Dを0.1
0〜0.80の範囲とすればよいことがわかる。
【0052】もっとも、直列腕共振子を構成する厚み縦
圧電共振子においては、式(2A)に示したように、
D′/Dの上限値は、1.0とされている。この理由を
図25を参照して説明する。
【0053】図25は、厚みD′の厚みDに対する割合
(D′/D)と、比帯域幅dF/Faとの関係を示す図
である。図25の縦軸は比帯域幅dF/Fa(%)を示
し、実線は利用しようとする振動モードである2倍波の
特性を、破線はスプリアスとなる4倍波の特性を示す。
図25から明らかなように、D′/Dが1.0を超える
と、2倍波よりもスプリアスとなる4倍波の比帯域が大
きくなり、フィルタとして使用することができなくな
る。従って、D′/D、すなわち(D1 +D2 )/2D
は、1.0以下とする必要のあることがわかる。よっ
て、厚み縦圧電共振子11を直列腕共振子として用いる
場合には、式(2A)に示したように、(D 1 +D2
/2Dを0.50〜1.00の範囲とする必要のあるこ
とがわかる。
【0054】図15,16は、3倍波の厚み縦圧電共振
子1において、第1,第2の圧電体層2c,2dの厚み
を種々異ならせた場合の結果を示す。図15,16にお
いて、実線A、一点鎖線B、二点鎖線C、三点鎖線D、
破線E及び破線Fは、それぞれ、D′/Dが、それぞ
れ、1.2、1.0、0.8、0.6、0.4及び0.
2の場合に相当する。また、図21,22は、図15,
16に示した結果を書き直した図であり、2倍波の厚み
縦圧電共振子における図19,20に相当する図であ
る。
【0055】また、図17,18は、4倍波を利用した
厚み縦圧電共振子21において、第1,第2の圧電体層
の厚みを種々異ならせた場合の結果を示す。図17,1
8において、実線A、一点鎖線B、二点鎖線C、三点鎖
線D、破線E及び破線Fは、それぞれ、D′/Dが、
1.2、1.0、0.8、0.6、0.4及び0.2の
場合を示す。また、図23,24は、図17,18の結
果を書き直した図であり、2倍波を利用した厚み縦圧電
共振子についての図19,20に相当する図である。
【0056】図21及び図23から明らかなように、3
倍波及び4倍波を利用した厚み縦圧電共振子1,21を
直列腕共振子として用いる場合、(D1 +D2 )/2D
を0.50以上となるように、最外層の第1,第2の圧
電体層2c,2dの厚みを制御すれば、共振周波数を±
0.3%の範囲とし得ることがわかる。
【0057】なお、式(1A),(3A)において、
(D1 +D2 )/2Dの上限値は、それぞれ、0.90
及び0.80とされている。この理由を、図26,27
を参照して説明する。
【0058】すなわち、図25と同様に、図26,27
は、(D1 +D2 )/2D、すなわちD′/Dと比帯域
dF/Faとの関係を示す。図26,27において、そ
れぞれ、実線は利用しようとする3倍波及び4倍波の特
性を、破線はスプリアスとなる5倍波及び6倍波の特性
を示す。図26及び図27から明らかなように、厚み縦
圧電共振子1,21では、D′/Dすなわち(D1 +D
2 )/2Dが0.90及び0.80を超えると、スプリ
アスの比帯域幅が大きくなる。従って、式(1A),
(3A)において、3倍波及び4倍波を利用した厚み縦
圧電共振子1,21では、(D1 +D2 )2/2Dの上
限値は、それぞれ、0.90及び0.80とされてい
る。
【0059】また、図22及び図24から明らかなよう
に、3倍波及び4倍波を利用した厚み縦圧電共振子1,
21を並列腕共振子として用いる場合、dD/D、すな
わち(D1 +D2 )/2Dを、それぞれ、式(1B),
(3B)に示したように、0.10〜0.50の範囲及
び0.10〜0.45の範囲とすれば、反共振周波数を
±0.3%の範囲とし得ることがわかる。
【0060】高周波用途では、内部電極間に挟まれた一
層の圧電体層の厚みDは小さくなる。従って、同じ加工
精度の場合、dD/Dが大きくなり、周波数精度が劣化
する。ところが、本実施例に従って、最外層の圧電体層
2c,2dの厚みを上記特定の範囲に選択することによ
り、内部電極の位置ずれによる共振周波数や反共振周波
数の変化に与える影響を効果的に低減することができ
る。
【0061】上述した実施例では、いわゆるパラレル接
続型の厚み縦圧電共振子1,11,21について説明し
たが、本願の第3,第4の発明では、シリーズ型の厚み
縦圧電共振子が用いられる。これを、図9〜図11に示
す。なお、図9〜図11では、外部電極の図示は省略し
てあるが、図1(b)の外部電極7,8と同様に圧電体
2の端面2a,2bを覆うように、一対の外部電極が形
成される。
【0062】図9に示す、第5の実施例に係る厚み縦圧
電共振子31では、圧電体2内に3枚の内部電極32〜
34が圧電体層を介して重なり合うように配置されてい
る。なお、中央の内部電極33は非接続型内部電極とさ
れている。内部電極32が、圧電体2の端面2aに引き
出されており、内部電極34が圧電体2の端面2aとは
反対側の端面2bに引き出されている。また、圧電体2
内においては、矢印で示すように、内部電極32と内部
電極33との間の圧電体層と、内部電極33と内部34
との間の圧電体層が厚み方向に逆方向に分極処理されて
いる。
【0063】従って、内部電極32,34に電気的に接
続されるように、一対の外部電極を端面2a,2bに形
成し、交流電界を印加すれば、2倍波を利用した厚み縦
圧電共振子として動作する。
【0064】同様に、図10に示す、第6の実施例に係
る厚み縦圧電共振子41では、4枚の内部電極42〜4
5が圧電体2内に形成されており、内部電極42,45
間に交流電圧を印加することにより、シリーズ接続型の
3倍波を利用した厚み縦圧電共振子として動作する。
【0065】また、図11に示す、第7の実施例に係る
厚み縦圧電共振子51では、圧電体2内に5枚の内部電
極52〜56が圧電体層を介して厚み方向に重なり合う
ように配置されている。ここでは、内部電極52,56
間に交流電圧を印加することにより、厚み縦振動の4倍
波を利用した厚み縦圧電共振子として動作する。
【0066】上記シリーズ接続型の厚み縦圧電共振子3
1〜51において、パラレル接続型の場合と同様に、最
外層の圧電体層2c,2dの厚みを、下記の式(4A)
〜(6A)をそれぞれ満たすように構成することによ
り、パラレル接続型の厚み縦圧電共振子の場合と同様に
共振周波数のばらつきを効果的に低減することができる
と共に、スプリアスとなる(N+1)次モードの振動を
効果的に抑制することができる。
【0067】 0.60≦(D1 +D2 )/2D≦1.10 ……… (4A) 0.65≦(D1 +D2 )/2D≦0.90 ……… (5A) 0.60≦(D1 +D2 )/2D≦0.80 ……… (6A)
【0068】また、シリーズ接続型の厚み縦圧電共振子
31〜51において、パラレル接続型の場合と同様に、
最外層の圧電体層2c,2dの厚みを下記の式(4B)
〜(6B)をそれぞれ満たすように構成することによ
り、反共振周波数のばらつきを効果的に低減することが
できると共に、スプリアスとなる(N+1)次モードの
振動を効果的に抑制することができる。
【0069】 0.10≦(D1 +D2 )/2D≦1.10 ……… (4B) 0.10≦(D1 +D2 )/2D≦0.90 ……… (5B) 0.10≦(D1 +D2 )/2D≦0.80 ……… (6B)
【0070】図28〜42を参照して、式(4A)〜式
(6B)を満たすように構成することにより、共振周波
数あるいは反共振周波数のばらつきを低減することがで
きると共に、(N+1)次モードのスプリアス振動を抑
制し得ることを説明する。
【0071】図28,30,32は、それぞれ、厚み縦
圧電共振子31〜51についてのD′/D、すなわち
(D1 +D2 )/2Dを変化させた場合のdD/Dと共
振周波数変化率dFr/Frとの関係を示す図であり、
パラレル接続型の2倍波を利用した厚み縦圧電共振子に
ついて示した図13に相当する図である。
【0072】図29,31,33は、それぞれ、厚み縦
圧電共振子31〜51についてのD′/Dを変化させた
場合のdD/Dと反共振周波数変化率dFa/Faとの
関係を示す図であり、パラレル接続型の2倍波を利用し
た厚み縦圧電共振子について示した図14に相当する図
である。
【0073】なお、図28〜33において、実線A、一
点鎖線B、二点鎖線C、三点鎖線D、破線E及び破線F
の意味は、図13の場合と同様である。また、図34,
36,38は、それぞれ、シリーズ接続型の2倍波、3
倍波及び4倍波を利用した各厚み縦圧電共振子31〜5
1におけるD′/D、すなわち(D1 +D2 )/2Dと
共振周波数変化率を規格化した値との関係を示す図であ
り、パラレル接続型の2倍波を利用した厚み縦圧電共振
子についての図19に相当する図である。
【0074】図35,37,39は、それぞれ、シリー
ズ接続型の2倍波、3倍波及び4倍波を利用した各厚み
縦圧電共振子31〜51におけるD′/D、すなわち
(D1+D2 )/2Dと反共振周波数変化率を規格化し
た値との関係を示す図であり、パラレル接続型の2倍波
を利用した厚み縦圧電共振子についての図20に相当す
る図である。
【0075】図34,36,38から明らかなように、
シリーズ接続型の厚み縦圧電共振子31〜51におい
て、D′/D、すなわち(D1 +D2 )/2Dを、それ
ぞれ、0.60、0.65及び0.60以上とすれば、
共振周波数の変化率を±0.3%以内とし得ることがわ
かる。
【0076】また、図40〜42は、厚み縦圧電共振子
31〜51におけるメインモードの比帯域と、スプリア
スモードとなる(N+1)次モードの比帯域とを示す図
である。従って、図40〜42から明らかなように、ス
プリアスとなる(N+1)次モードの比帯域幅を小さく
するには、厚み縦圧電共振子31〜51において、それ
ぞれ、D′/D、すなわち(D1 +D2 )/2Dの上限
値は、それぞれ、1.10、0.90及び0.80とす
ればよいことがわかる。
【0077】よって、シリーズ接続型の厚み縦圧電共振
子31〜51を、ラダー型フィルタの直列腕共振子とし
て用いる場合には、上記結果から、それぞれ、式(4
A)〜(6A)を満たすように、(D1 +D2 )/2D
を制御すれば、共振周波数の変化を効果的に抑制するこ
とができると共に、スプリアスとなる(N+1)次モー
ドの応答を効果的に抑圧し、良好な共振特性の得られる
ことがわかる。
【0078】図35,37,39から明らかなように、
シリーズ接続型の厚み縦圧電共振子31〜51を、ラダ
ー型フィルタの並列腕共振子として用いる場合には、
D′/D、すなわち(D1 +D2 )/2Dを、それぞ
れ、式(4B)〜(6B)を満たすように構成すれば、
反共振周波数の変動率を±0.3%以内とし得ることが
わかる。
【0079】上述したように、本発明に係る厚み縦圧電
共振子を、直列腕共振子あるいは並列腕共振子として用
いることにより、共振周波数あるいは反共振周波数のば
らつきを効果的に抑制することができ、従って、フィル
タ特性が良好なラダー型フィルタを構成することができ
る。
【0080】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、圧電体内に
N枚の内部電極を有し、厚み縦振動モードの(N−1)
次の高次モードを利用したパラレル接続型のエネルギー
閉じ込め型圧電共振子において、隣り合う内部電極間の
圧電体層の厚みをD、厚み方向最外側の内部電極よりも
外側の第1、第2の圧電体層の厚みをD1 ,D2 とした
ときに、N=3のときに式(2A)を、N=4のときに
式(1A)を、N=5のときに式(3A)を満たすよう
に構成されているので、共振周波数のばらつきを小さく
することができ、かつより高次のスプリアスモードの比
帯域幅を狭くすることができ、良好な共振特性を得るこ
とができる。従って、第1の発明に係る厚み縦圧電共振
子を、ラダー型フィルタの直列腕共振子として用いるこ
とにより、中心周波数精度に優れ、良好なフィルタ特性
を有するラダー型フィルタを提供することができる。
【0081】本願の第2の発明によれば、圧電体内にN
枚の内部電極を有し、厚み縦振動モードの(N−1)次
の高次モードを利用したパラレル接続型のエネルギー閉
じ込め型圧電共振子において、隣り合う内部電極間の圧
電体層の厚みをD、厚み方向最外側の内部電極よりも外
側の第1,第2の圧電体層の厚みをD1 ,D2 としたと
きに、N=3のときに式(2B)を、N=4のときに式
(1B)を、N=5のときに式(3B)を満たすように
構成されているので、反共振周波数のばらつきを小さく
することができる。従って、ラダー型フィルタの並列腕
共振子として第2の発明に係る厚み縦圧電共振子を用い
ることにより、中心周波数精度に優れ、フィルタ特性が
良好なラダー型フィルタを提供することができる。
【0082】本願の第3の発明では、圧電体内にN枚の
内部電極を有し、厚み縦振動モードの(N−1)次の高
次モードを利用したシリーズ接続型のエネルギー閉じ込
め型圧電共振子において、隣り合う内部電極間の圧電体
層の厚みをD、厚み方向最外側の内部電極よりも外側の
第1、第2の圧電体層の厚みをD1 ,D2 としたとき
に、N=3のときに式(4A)を、N=4のときに式
(5A)を、N=5のときに式(6A)を満たすように
構成されているので、共振周波数のばらつきを小さくす
ることができ、かつより高次のスプリアスモードの比帯
域幅を狭くすることができ、良好な共振特性を得ること
ができる。従って、第3の発明に係る厚み縦圧電共振子
を、ラダー型フィルタの直列腕共振子として用いること
により、中心周波数精度に優れ、良好なフィルタ特性を
有するラダー型フィルタを提供することができる。
【0083】本願の第4の発明によれば、圧電体内にN
枚の内部電極を有し、厚み縦振動モードの(N−1)次
の高次モードを利用したシリーズ接続型のエネルギー閉
じ込め型圧電共振子において、隣り合う内部電極間の圧
電体層の厚みをD、厚み方向最外側の内部電極よりも外
側の第1,第2の圧電体層の厚みをD1 ,D2 としたと
きに、N=3のときに式(4B)を、N=4のときに式
(5B)を、N=5のときに式(6B)を満たすように
構成されているので、反共振周波数のばらつきを小さく
することができる。従って、ラダー型フィルタの並列腕
共振子として第4の発明に係る厚み縦圧電共振子を用い
ることにより、中心周波数精度に優れ、フィルタ特性が
良好なラダー型フィルタを提供することができる。
【0084】本願の第5の発明に係るラダー型フィルタ
では、直列腕共振子が第1または第3の発明に係る厚み
縦圧電共振子を用いて構成されており、第6の発明に係
るラダー型フィルタでは、並列腕共振子が第2または第
4の発明に係る厚み縦圧電共振子を用いて構成されてい
るので、それぞれ、直列腕共振子の共振周波数及び並列
腕共振子の反共振周波数の精度を高めることができる。
よって、フィルタ特性のばらつきの少ないラダー型フィ
ルタを提供することができる。
【0085】複数の内部電極が線状の電極であり、かつ
圧電体層を介して交差されていおり、交差部分がエネル
ギー閉じ込め型の圧電振動部を構成してる場合には、線
状の電極の交差部分の面積を調整することにより、高周
波化に適した厚み縦圧電共振子を容易に構成することが
できる。
【0086】本発明に係る圧電共振部品では、第1〜第
4の発明に係る厚み縦圧電共振子に、該厚み縦圧電共振
子の振動を妨げないための空間を隔ててケース基板が貼
り合わされており、かつ該圧電共振子を囲繞するように
導電性キャップが接合されているので、並列腕共振子や
直列腕共振子として用いられる厚み縦圧電共振子が密封
されたチップ型の圧電共振部品としてラダー型フィルタ
を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る圧電共振部品とし
てのラダー型フィルタの分解斜視図。
【図2】図1に示したラダー型フィルタの外観を示す斜
視図。
【図3】図2に示したラダー型フィルタの回路構成を示
す図。
【図4】(a)及び(b)は、本発明の第2の実施例と
しての厚み縦振動の3倍波を利用した厚み縦圧電共振子
の斜視図及び断面図。
【図5】第2の実施例に係る厚み縦圧電共振子の圧電体
を構成するのに用いた内部電極形状を説明するための分
解斜視図。
【図6】第2の実施例の厚み縦圧電共振子において内部
電極形成位置がずれて、第1,第2の圧電体層の厚みが
理想的な状態からずれた場合を説明するための断面図。
【図7】本発明の第3の実施例としての2倍波を利用し
た厚み縦圧電共振子を示す断面図。
【図8】本発明の第4の実施例としての4倍波を利用し
たパラレル接続型の厚み縦圧電共振子を示す断面図。
【図9】本発明の第5の実施例としての2倍波を利用し
たシリーズ接続型の厚み縦圧電共振子を説明するための
断面図。
【図10】本発明の第6の実施例としての3倍波を利用
したシリーズ接続型の厚み縦圧電共振子を説明するため
の断面図。
【図11】本発明の第7の実施例としての4倍波を利用
したシリーズ接続型の厚み縦圧電共振子を説明するため
の断面図。
【図12】本発明に係る厚み縦圧電共振子における内部
電極形状の他の例を説明するための分解斜視図。
【図13】2倍波を利用したパラレル接続型の厚み縦圧
電共振子における最外層の圧電体層の厚みを変化させた
場合の内部電極形成位置の位置ずれ量と、共振周波数変
化率との関係を示す図。
【図14】2倍波を利用したパラレル接続型の厚み縦圧
電共振子における最外層の圧電体層の厚みを変化させた
場合の内部電極形成位置の位置ずれ量と、反共振周波数
変化率との関係を示す図。
【図15】3倍波を利用したパラレル接続型の厚み縦圧
電共振子における最外層の圧電体層の厚みを変化させた
場合の内部電極形成位置の位置ずれ量と、共振周波数変
化率との関係を示す図。
【図16】3倍波を利用したパラレル接続型の厚み縦圧
電共振子における最外層の圧電体層の厚みを変化させた
場合の内部電極形成位置の位置ずれ量と、反共振周波数
変化率との関係を示す図。
【図17】4倍波を利用したパラレル接続型の厚み縦圧
電共振子における最外層の圧電体層の厚みを変化させた
場合の内部電極形成位置の位置ずれ量と、共振周波数変
化率との関係を示す図。
【図18】4倍波を利用したパラレル接続型の厚み縦圧
電共振子における最外層の圧電体層の厚みを変化させた
場合の内部電極形成位置の位置ずれ量と、反共振周波数
変化率との関係を示す図。
【図19】図13に示した結果を書き変えた図であり、
最外層の圧電体層の厚みと共振周波数変化率との関係を
示す図。
【図20】図14に示した結果を書き変えた図であり、
最外層の圧電体層の厚みと反共振周波数変化率との関係
を示す図。
【図21】図15に示した結果を書き変えた図であり、
最外層の圧電体層の厚みと共振周波数変化率との関係を
示す図。
【図22】図16に示した結果を書き変えた図であり、
最外層の圧電体層の厚みと反共振周波数変化率との関係
を示す図。
【図23】図17に示した結果を書き変えた図であり、
最外層の圧電体層の厚みと共振周波数変化率との関係を
示す図。
【図24】図18に示した結果を書き変えた図であり、
最外層の圧電体層の厚みと反共振周波数変化率との関係
を示す図。
【図25】2倍波を利用したパラレル接続型の厚み縦圧
電共振子における2倍波の比帯域幅と、スプリアスモー
ドの比帯域幅とを示す図。
【図26】3倍波を利用したパラレル接続型の厚み縦圧
電共振子における3倍波の比帯域幅と、スプリアスモー
ドの比帯域幅とを示す図。
【図27】4倍波を利用したパラレル接続型の厚み縦圧
電共振子における4倍波の比帯域幅と、スプリアスモー
ドの比帯域幅とを示す図。
【図28】2倍波を利用したシリーズ接続型の厚み縦圧
電共振子における最外層の圧電体層の厚みを変化させた
場合の内部電極形成位置の位置ずれ量と、共振周波数変
化率との関係を示す図。
【図29】2倍波を利用したシリーズ接続型の厚み縦圧
電共振子における最外層の圧電体層の厚みを変化させた
場合の内部電極形成位置の位置ずれ量と、反共振周波数
変化率との関係を示す図。
【図30】3倍波を利用したシリーズ接続型の厚み縦圧
電共振子における最外層の圧電体層の厚みを変化させた
場合の内部電極形成位置の位置ずれ量と、共振周波数変
化率との関係を示す図。
【図31】3倍波を利用したシリーズ接続型の厚み縦圧
電共振子における最外層の圧電体層の厚みを変化させた
場合の内部電極形成位置の位置ずれ量と、反共振周波数
変化率との関係を示す図。
【図32】4倍波を利用したシリーズ接続型の厚み縦圧
電共振子における最外層の圧電体層の厚みを変化させた
場合の内部電極形成位置の位置ずれ量と、共振周波数変
化率との関係を示す図。
【図33】4倍波を利用したシリーズ接続型の厚み縦圧
電共振子における最外層の圧電体層の厚みを変化させた
場合の内部電極形成位置の位置ずれ量と、反共振周波数
変化率との関係を示す図。
【図34】図28に示した結果を書き変えた図であり、
最外層の圧電体層の厚みと共振周波数変化率との関係を
示す図。
【図35】図29に示した結果を書き変えた図であり、
最外層の圧電体層の厚みと反共振周波数変化率との関係
を示す図。
【図36】図30に示した結果を書き変えた図であり、
最外層の圧電体層の厚みと共振周波数変化率との関係を
示す図。
【図37】図31に示した結果を書き変えた図であり、
最外層の圧電体層の厚みと反共振周波数変化率との関係
を示す図。
【図38】図32に示した結果を書き変えた図であり、
最外層の圧電体層の厚みと共振周波数変化率との関係を
示す図。
【図39】図33に示した結果を書き変えた図であり、
最外層の圧電体層の厚みと反共振周波数変化率との関係
を示す図。
【図40】2倍波を利用したシリーズ接続型の厚み縦圧
電共振子における2倍波の比帯域幅と、スプリアスモー
ドの比帯域幅とを示す図。
【図41】3倍波を利用したシリーズ接続型の厚み縦圧
電共振子における3倍波の比帯域幅と、スプリアスモー
ドの比帯域幅とを示す図。
【図42】4倍波を利用したシリーズ接続型の厚み縦圧
電共振子における4倍波の比帯域幅と、スプリアスモー
ドの比帯域幅とを示す図。
【符号の説明】
1…厚み縦圧電共振子 2…圧電体 2c,2d…第1,第2の圧電体層 3〜6…内部電極 7,8…外部電極 11,21…厚み縦圧電共振子 31,51…厚み縦圧電共振子 61…ラダー型フィルタ 62…ケース基板 65…金属キャップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラダー型フィルタの直列腕共振子として
    用いられるエネルギー閉じ込め型の厚み縦圧電共振子で
    あって、 厚み方向に一様に分極された圧電体と、 前記圧電体内において、圧電体層を介して厚み方向に重
    なり合うように配置されたN枚(Nは3〜5の自然数)
    の内部電極とを有し、 内部電極間の圧電体層に厚み方向に交互に逆極性の電界
    が印加されることにより生じる厚み縦振動モードの(N
    −1)次の高次モードを利用しており、 厚み方向に隣合う内部電極間の圧電体層の厚みをD、厚
    み方向最外側の内部電極よりも外側の第1,第2の圧電
    体層の厚みをD1 ,D2 としたときに、N=3のとき
    に、0.50≦(D1 +D2 )/2D≦1.00、N=
    4のとき、0.50≦(D1 +D2 )/2D≦0.9
    0、N=5のとき、0.50≦(D1 +D2)/2D≦
    0.80であることを特徴とする、厚み縦圧電共振子。
  2. 【請求項2】 ラダー型フィルタの並列腕共振子として
    用いられるエネルギー閉じ込め型の厚み縦圧電共振子で
    あって、 厚み方向に一様に分極された圧電体と、 前記圧電体内において、圧電体層を介して厚み方向に重
    なり合うように配置されたN枚(Nは3〜5の自然数)
    の内部電極とを有し、 内部電極間の圧電体層に厚み方向に交互に逆極性の電界
    が印加されることにより生じる厚み縦振動モードの(N
    −1)次の高次モードを利用しており、 厚み方向に隣合う内部電極間の圧電体層の厚みをD、厚
    み方向最外側の内部電極よりも外側の第1,第2の圧電
    体層の厚みをD1 ,D2 としたときに、N=3のとき
    に、0.10≦(D1 +D2 )/2D≦0.80、N=
    4のとき、0.10≦(D1 +D2 )/2D≦0.5
    0、N=5のとき、0.10≦(D1 +D2)/2D≦
    0.45であることを特徴とする、厚み縦圧電共振子。
  3. 【請求項3】 ラダー型フィルタの直列腕共振子として
    用いられるエネルギー閉じ込め型の厚み縦圧電共振子で
    あって、 圧電体と、 前記圧電体内において、圧電体層を介して厚み方向に重
    なり合うように配置されたN枚(Nは3〜5の自然数)
    の内部電極とを有し、 内部電極間の圧電体層が厚み方向に交互に逆方向に分極
    されており、厚み縦振動モードの(N−1)次の高次モ
    ードを利用しており、 厚み方向に隣合う内部電極間の圧電体層の厚みをD、厚
    み方向最外側の内部電極よりも外側の第1,第2の圧電
    体層の厚みをD1 ,D2 としたときに、N=3のとき
    に、0.60≦(D1 +D2 )/2D≦1.10、N=
    4のとき、0.65≦(D1 +D2 )/2D≦0.9
    0、N=5のとき、0.60≦(D1 +D2)/2D≦
    0.80であることを特徴とする、厚み縦圧電共振子。
  4. 【請求項4】 ラダー型フィルタの並列腕共振子として
    用いられるエネルギー閉じ込め型の厚み縦圧電共振子で
    あって、 圧電体と、 前記圧電体内において、圧電体層を介して厚み方向に重
    なり合うように配置されたN枚(Nは3〜5の自然数)
    の内部電極とを有し、 内部電極間の圧電体層が厚み方向に交互に逆方向に分極
    されており、厚み縦振動モードの(N−1)次の高次モ
    ードを利用しており、 厚み方向に隣合う内部電極間の圧電体層の厚みをD、厚
    み方向最外側の内部電極よりも外側の第1,第2の圧電
    体層の厚みをD1 ,D2 としたときに、N=3のとき
    に、0.10≦(D1 +D2 )/2D≦1.10、N=
    4のとき、0.10≦(D1 +D2 )/2D≦0.9
    0、N=5のとき、0.10≦(D1 +D2)/2D≦
    0.80であることを特徴とする、厚み縦圧電共振子。
  5. 【請求項5】 直列腕共振子と並列腕共振子とを有する
    ラダー型フィルタであって、 前記直列腕共振子が請求項1または3に記載の厚み縦圧
    電共振子であることを特徴とする、ラダー型フィルタ。
  6. 【請求項6】 直列腕共振子と並列腕共振子とを有する
    ラダー型フィルタであって、 前記並列腕共振子が請求項2または4に記載の厚み縦圧
    電共振子であることを特徴とする、ラダー型フィルタ。
  7. 【請求項7】 前記複数の内部電極が線状の電極であ
    り、かつ圧電体層を介して交差されており、交差部分が
    エネルギー閉じ込め型の圧電振動部を構成している、請
    求項1〜4のいずれかに記載の厚み縦圧電共振子。
  8. 【請求項8】 少なくとも請求項1〜4のいずれかに記
    載の厚み縦圧電共振子と、前記厚み縦圧電共振子の振動
    を妨げないための空間を隔てて該厚み縦圧電共振子に貼
    り合わされたケース基板と、前記厚み縦圧電共振子を囲
    繞するように前記ケース基板に貼り合わされた導電性キ
    ャップとを備えることを特徴とする、圧電共振部品。
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