JP2001063388A - 車両のフューエルリッド構造 - Google Patents
車両のフューエルリッド構造Info
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- JP2001063388A JP2001063388A JP23955499A JP23955499A JP2001063388A JP 2001063388 A JP2001063388 A JP 2001063388A JP 23955499 A JP23955499 A JP 23955499A JP 23955499 A JP23955499 A JP 23955499A JP 2001063388 A JP2001063388 A JP 2001063388A
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- fuel
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 不正な開放を防止する手段を備えた車両のフ
ューエルリッドの構造を簡素化すること。 【解決手段】 給油口1を囲む凹状のフューエルフィラ
ーボックス2にこれを開閉するフューエルリッド3をヒ
ンジ結合し、フューエルリッド3閉時に、その自由端の
裏面に突出する係止部6の係止孔62に上記フィラーボ
ックス2の進退可能なロックピン71を貫入するフュー
エルリッド構造において、フューエルリッド3を、リッ
ド本体部材30と、その外周裏面に付設した枠状のリッ
ドインナ部材4とで構成し、該インナ部材4には、内周
縁から起立状に延出し反転してU字状に延びる本体部6
1と、その両側縁から折れ曲がって本体部61の湾曲内
側の両サイドを閉じるフランジ部63を一体に備え、本
体部61の起立端側に係止孔62を開口した係止部6を
一体形成し、本体部61とフランジ部63とで、係止孔
62に貫入したロックピン71の先端まわりを遮蔽す
る。
ューエルリッドの構造を簡素化すること。 【解決手段】 給油口1を囲む凹状のフューエルフィラ
ーボックス2にこれを開閉するフューエルリッド3をヒ
ンジ結合し、フューエルリッド3閉時に、その自由端の
裏面に突出する係止部6の係止孔62に上記フィラーボ
ックス2の進退可能なロックピン71を貫入するフュー
エルリッド構造において、フューエルリッド3を、リッ
ド本体部材30と、その外周裏面に付設した枠状のリッ
ドインナ部材4とで構成し、該インナ部材4には、内周
縁から起立状に延出し反転してU字状に延びる本体部6
1と、その両側縁から折れ曲がって本体部61の湾曲内
側の両サイドを閉じるフランジ部63を一体に備え、本
体部61の起立端側に係止孔62を開口した係止部6を
一体形成し、本体部61とフランジ部63とで、係止孔
62に貫入したロックピン71の先端まわりを遮蔽す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のフューエル
リッド構造、特に、燃料の盗難防止対策を施したフュー
エルリッド構造に関する。
リッド構造、特に、燃料の盗難防止対策を施したフュー
エルリッド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3および図4に示すように、車体の側
面外板Pには、フューエルキャップ(以下、キャップと
いう)10を取付けた給油口1を囲むように凹状のフュ
ーエルフィラーボックス(以下、フィラーボックスとい
う)2が形成してあり、フィラーボックス2はこれにヒ
ンジ結合したフューエルリッド(以下、リッドという)
3により開閉される。リッド3は基端がヒンジステー5
を介してフィラーボックス2に取付けてある。
面外板Pには、フューエルキャップ(以下、キャップと
いう)10を取付けた給油口1を囲むように凹状のフュ
ーエルフィラーボックス(以下、フィラーボックスとい
う)2が形成してあり、フィラーボックス2はこれにヒ
ンジ結合したフューエルリッド(以下、リッドという)
3により開閉される。リッド3は基端がヒンジステー5
を介してフィラーボックス2に取付けてある。
【0003】一方、リッド3の自由端側には係止部材8
Aが設けてあり、係止部材8Aには係止孔81が形成し
てある。図例のリッド3はリッド本体部材30の外周裏
面に枠状のリッドインナ部材4が設けてあり、リッドイ
ンナ部材4に上記係止部材8Aが溶接してある。そし
て、リッド3は、フィラーボックス2閉鎖時、フィラー
ボックス2の側方に設けたリッドオープナ7の進退可能
なロックピン71が係止部材8Aの係止孔81に貫入
し、リッド3をフィラーボックス2閉鎖状態にロックす
る。
Aが設けてあり、係止部材8Aには係止孔81が形成し
てある。図例のリッド3はリッド本体部材30の外周裏
面に枠状のリッドインナ部材4が設けてあり、リッドイ
ンナ部材4に上記係止部材8Aが溶接してある。そし
て、リッド3は、フィラーボックス2閉鎖時、フィラー
ボックス2の側方に設けたリッドオープナ7の進退可能
なロックピン71が係止部材8Aの係止孔81に貫入
し、リッド3をフィラーボックス2閉鎖状態にロックす
る。
【0004】ところで、フィラーボックス2閉鎖時に、
リッド3の外周縁とフィラーボックス2の開口縁との間
の隙間からフィラーボックス2内に針金9等を挿入し、
針金9の先端でロックピン71を後退方向に押し込んで
ロックピン71と係止部材8Aとの係合ロックを解除し
てリッド3を開放することができ、燃料が盗まれるおそ
れがある。
リッド3の外周縁とフィラーボックス2の開口縁との間
の隙間からフィラーボックス2内に針金9等を挿入し、
針金9の先端でロックピン71を後退方向に押し込んで
ロックピン71と係止部材8Aとの係合ロックを解除し
てリッド3を開放することができ、燃料が盗まれるおそ
れがある。
【0005】そこで、燃料盗難防止対策として、金属板
からなる上記係止部材の係止孔を係止部材を切り起こし
て形成し、切り起こし片で係止孔まわりを囲み、フィラ
ーボックス内に挿入された針金を、係止孔に貫入された
ロックピンの先端から遮断することが提案されている
(実開昭63−162645号)。
からなる上記係止部材の係止孔を係止部材を切り起こし
て形成し、切り起こし片で係止孔まわりを囲み、フィラ
ーボックス内に挿入された針金を、係止孔に貫入された
ロックピンの先端から遮断することが提案されている
(実開昭63−162645号)。
【0006】また、図5に示すように、凹部81aを設
けた厚肉の合成樹脂製の係止部材8Bをリッドインナ部
材4の取付け座面40にボルト締めして取付け、上記凹
部81aにロックピン71の先端を嵌入する構造とした
ものがある。図のSは取付け座面40に立設したスタッ
ドボルト、Nはナットである。
けた厚肉の合成樹脂製の係止部材8Bをリッドインナ部
材4の取付け座面40にボルト締めして取付け、上記凹
部81aにロックピン71の先端を嵌入する構造とした
ものがある。図のSは取付け座面40に立設したスタッ
ドボルト、Nはナットである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
いずれの燃料盗難防止対策においても、リッドに別部材
の係止部材8A,8Bを取付けており、部品点数が多
く、作業工数も多くなる。そこで本発明は、燃料の盗難
防止のためにリッドに別部材を取付ける必要がなく、か
つ、針金等によりリッドのロックが解除されることのな
いリッド構造を実現することを課題としてなされたもの
である。
いずれの燃料盗難防止対策においても、リッドに別部材
の係止部材8A,8Bを取付けており、部品点数が多
く、作業工数も多くなる。そこで本発明は、燃料の盗難
防止のためにリッドに別部材を取付ける必要がなく、か
つ、針金等によりリッドのロックが解除されることのな
いリッド構造を実現することを課題としてなされたもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、給油口まわり
の車体外板に設けた凹状のフィラーボックスに、該フィ
ラーボックスにヒンジ結合されて該フィラーボックスを
開閉するリッドを設け、かつ、該リッドの自由端の裏面
に該裏面から突出する係止部を設け、上記リッド閉時に
上記フィラーボックス内に進退可能に突出するロックピ
ンが上記係止部に形成した係止孔に貫入して上記リッド
を閉状態にロックするようになした車両のリッド構造に
おいて、上記リッドを、上記フィラーボックスを閉じる
リッド本体部材と、該リッド本体部材の外周裏面に付設
した枠状のリッドインナ部材とで構成する。上記リッド
インナ部材には、その内周縁から起立状に延出し反転し
てU字状に延びる本体部と、該本体部の両側縁から折れ
曲がってU字状の本体部の湾曲内側の両サイドを閉じる
ように延びるフランジ部を一体に備え、かつ、上記本体
部の起立端側に上記係止孔が開口する上記係止部を形成
し、該係止部の本体部およびフランジ部で、上記係止孔
に貫入した上記ロックピンの先端まわりを遮蔽する(請
求項1)。係止部の係止孔に貫入した上記ロックピンの
先端を、リッドの外周縁とフィラーボックスの開口縁と
の隙間より挿入した針金等から確実に遮断しロックの解
錠を防止する。係止部をリッドインナ部材で一体に成形
したので、部品点数が削減できコストを軽減できる。
の車体外板に設けた凹状のフィラーボックスに、該フィ
ラーボックスにヒンジ結合されて該フィラーボックスを
開閉するリッドを設け、かつ、該リッドの自由端の裏面
に該裏面から突出する係止部を設け、上記リッド閉時に
上記フィラーボックス内に進退可能に突出するロックピ
ンが上記係止部に形成した係止孔に貫入して上記リッド
を閉状態にロックするようになした車両のリッド構造に
おいて、上記リッドを、上記フィラーボックスを閉じる
リッド本体部材と、該リッド本体部材の外周裏面に付設
した枠状のリッドインナ部材とで構成する。上記リッド
インナ部材には、その内周縁から起立状に延出し反転し
てU字状に延びる本体部と、該本体部の両側縁から折れ
曲がってU字状の本体部の湾曲内側の両サイドを閉じる
ように延びるフランジ部を一体に備え、かつ、上記本体
部の起立端側に上記係止孔が開口する上記係止部を形成
し、該係止部の本体部およびフランジ部で、上記係止孔
に貫入した上記ロックピンの先端まわりを遮蔽する(請
求項1)。係止部の係止孔に貫入した上記ロックピンの
先端を、リッドの外周縁とフィラーボックスの開口縁と
の隙間より挿入した針金等から確実に遮断しロックの解
錠を防止する。係止部をリッドインナ部材で一体に成形
したので、部品点数が削減できコストを軽減できる。
【0009】上記リッドインナ部材の内周縁に、該内周
縁から舌片状に延出する延出部を形成し、該延出部を曲
成して上記係止部を形成する(請求項2)。枠状のリッ
ドインナ部材を打抜き加工する際に、舌片状の延出部を
形成し、この延出部を曲げ加工することで、作業性容易
に係止部を形成することができる。
縁から舌片状に延出する延出部を形成し、該延出部を曲
成して上記係止部を形成する(請求項2)。枠状のリッ
ドインナ部材を打抜き加工する際に、舌片状の延出部を
形成し、この延出部を曲げ加工することで、作業性容易
に係止部を形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1および図2に基づいて本発明
の実施の形態を説明する。図1(A)に示すように、フ
ィラーボックス2は車体の外板Pに形成した四角形箱型
の凹部で、その内部には中央にキャップ10で開閉する
給油口1が配設してある。給油口1周辺は給油口1を取
り囲むロート状のゴムのグロメット20で被覆してあ
る。
の実施の形態を説明する。図1(A)に示すように、フ
ィラーボックス2は車体の外板Pに形成した四角形箱型
の凹部で、その内部には中央にキャップ10で開閉する
給油口1が配設してある。給油口1周辺は給油口1を取
り囲むロート状のゴムのグロメット20で被覆してあ
る。
【0011】フィラーボックス2は回動可能にヒンジ結
合したリッド3により開閉する。リッド3は周縁に裏側
へ突出する低い周縁フランジ31が形成されてフィラー
ボックス2を塞ぐリッド本体部材30と、リッド本体部
材30の裏面周縁に沿うように設けた枠状のリッドイン
ナ部材4とで構成してある。リッドインナ部材4にはリ
ッド3の自由端側から延出する係止部6が一体に形成し
てあり、係止部6には係止孔62が設けてある。
合したリッド3により開閉する。リッド3は周縁に裏側
へ突出する低い周縁フランジ31が形成されてフィラー
ボックス2を塞ぐリッド本体部材30と、リッド本体部
材30の裏面周縁に沿うように設けた枠状のリッドイン
ナ部材4とで構成してある。リッドインナ部材4にはリ
ッド3の自由端側から延出する係止部6が一体に形成し
てあり、係止部6には係止孔62が設けてある。
【0012】一方、車体側には外板Pの内側にリッドオ
ープナ7が付設してある。図1(B)に示すように、リ
ッドオープナ7は、先端部をリッド3の係止部6と対応
する位置でフィラーボックス2の側面および上記グロメ
ット20を貫通せしめて、フィラーボックス2内側から
上記先端部にナットを締め込んでフィラーボックス2内
部に突出するように取付けてある。リッドオープナ7の
先端には進退可能なロックピン71が設けてある。ロッ
クピン71はリッド3が閉じられたときには、進出して
リッド3の係止部6の係止孔62に貫入してリッド3を
ロックし、リッド3を開くときには、運転席等から操作
してロックピン71を後退させてロックを解除する。
ープナ7が付設してある。図1(B)に示すように、リ
ッドオープナ7は、先端部をリッド3の係止部6と対応
する位置でフィラーボックス2の側面および上記グロメ
ット20を貫通せしめて、フィラーボックス2内側から
上記先端部にナットを締め込んでフィラーボックス2内
部に突出するように取付けてある。リッドオープナ7の
先端には進退可能なロックピン71が設けてある。ロッ
クピン71はリッド3が閉じられたときには、進出して
リッド3の係止部6の係止孔62に貫入してリッド3を
ロックし、リッド3を開くときには、運転席等から操作
してロックピン71を後退させてロックを解除する。
【0013】図2は、リッドインナ部材4を成形する金
属板を示すものである。金属板4Aは全体がリッド本体
部材30とほぼ相似の四角形の枠状で、その一辺の内周
縁から延出部6Aが舌片状に延出している。延出部6A
は金属板4Aの内周縁から延出する脚部と、これよりも
広幅の頭部を有するほぼT字形で、脚部の基端には幅方
向両側に切込み601が形成してあり、また、脚部と頭
部との境界の幅方向両側にも切込み602が形成してあ
る。そして、脚部の中央にはコ字形のスリット603が
形成してある。
属板を示すものである。金属板4Aは全体がリッド本体
部材30とほぼ相似の四角形の枠状で、その一辺の内周
縁から延出部6Aが舌片状に延出している。延出部6A
は金属板4Aの内周縁から延出する脚部と、これよりも
広幅の頭部を有するほぼT字形で、脚部の基端には幅方
向両側に切込み601が形成してあり、また、脚部と頭
部との境界の幅方向両側にも切込み602が形成してあ
る。そして、脚部の中央にはコ字形のスリット603が
形成してある。
【0014】金属板4Aの他の一辺には内周側にT字状
のスリット40が形成してある。また、金属板4Aの外
周には角部およびその近接位置にフランジ41が耳状に
突出している。
のスリット40が形成してある。また、金属板4Aの外
周には角部およびその近接位置にフランジ41が耳状に
突出している。
【0015】金属板4Aの延出部6Aは上記係止部6
(図1)を形成するためのもので、その幅方向両側を各
切込み601,602の先端を結ぶ線(図示破線a,
b)に沿って金属板4Aの表面側へほぼ直角に折り曲
げ、脚部基端を破線cに沿って金属板4Aの裏面側へほ
ぼ直角に折り曲げる。そして、延出部6Aの中間を破線
dに沿って金属板4Aの中央側へ鈍角状に折り曲げ、更
に、破線eに沿って頭部を脚部に沿う方向に折り曲げ
る。また、上記コ字形スリット603内の部分を内側へ
折り曲げて係止孔62を開口させる。
(図1)を形成するためのもので、その幅方向両側を各
切込み601,602の先端を結ぶ線(図示破線a,
b)に沿って金属板4Aの表面側へほぼ直角に折り曲
げ、脚部基端を破線cに沿って金属板4Aの裏面側へほ
ぼ直角に折り曲げる。そして、延出部6Aの中間を破線
dに沿って金属板4Aの中央側へ鈍角状に折り曲げ、更
に、破線eに沿って頭部を脚部に沿う方向に折り曲げ
る。また、上記コ字形スリット603内の部分を内側へ
折り曲げて係止孔62を開口させる。
【0016】かくして、延出部6Aは、図1(A),
(B)に示すように、リッドインナ部材4の内周縁から
裏面側へほぼ直角に起立する起立面611、起立面61
1先端から斜めに突出する先端面612および先端面6
12から起立面611に沿うように折り返して係止孔6
2の前方へ遮る折り返し面613とからなる断面ほぼU
字状の本体部61と、本体部61の上記各面611,6
12,613の両側縁から本体部61の湾曲内側方向に
向かって屈曲したフランジ部63を備え、該フランジ部
63が本体部61の湾曲内側の両サイドを閉じる係止部
6を構成する。フランジ部63は、上記延出部6A(図
2)の広幅の頭部で形成した本体部61の折り返し面6
13から屈曲した部分が本体部61の湾曲内側へ大きく
突出しており、これにより上記湾曲内側の両サイドを覆
うようにしてあり、起立面611と上面612から屈曲
した部分は湾曲内側への突出量が小さく、係止部6を補
強する役割をなす。
(B)に示すように、リッドインナ部材4の内周縁から
裏面側へほぼ直角に起立する起立面611、起立面61
1先端から斜めに突出する先端面612および先端面6
12から起立面611に沿うように折り返して係止孔6
2の前方へ遮る折り返し面613とからなる断面ほぼU
字状の本体部61と、本体部61の上記各面611,6
12,613の両側縁から本体部61の湾曲内側方向に
向かって屈曲したフランジ部63を備え、該フランジ部
63が本体部61の湾曲内側の両サイドを閉じる係止部
6を構成する。フランジ部63は、上記延出部6A(図
2)の広幅の頭部で形成した本体部61の折り返し面6
13から屈曲した部分が本体部61の湾曲内側へ大きく
突出しており、これにより上記湾曲内側の両サイドを覆
うようにしてあり、起立面611と上面612から屈曲
した部分は湾曲内側への突出量が小さく、係止部6を補
強する役割をなす。
【0017】また、金属板4Aの上記T字形のスリット
401で囲まれた互いに相対向する左右一対の舌片は、
図1(A)に示すように、これらを左右対象のほぼZ字
状に曲げ起こしてキャップホルダー42を形成する。
401で囲まれた互いに相対向する左右一対の舌片は、
図1(A)に示すように、これらを左右対象のほぼZ字
状に曲げ起こしてキャップホルダー42を形成する。
【0018】このように金属板4Aを曲成して構成した
リッドインナ部材4は、図1(A)に示すように、外周
縁の各フランジ41を裏面側へほぼ直角に曲げ起こし、
各フランジ部41をそれぞれリッド本体部材30の周縁
フランジ31の内面に重ね合わせて溶接して、リッド本
体部材30の裏面内周に取付ける。
リッドインナ部材4は、図1(A)に示すように、外周
縁の各フランジ41を裏面側へほぼ直角に曲げ起こし、
各フランジ部41をそれぞれリッド本体部材30の周縁
フランジ31の内面に重ね合わせて溶接して、リッド本
体部材30の裏面内周に取付ける。
【0019】リッド本体部材30とリッドインナ部材4
からなるリッド3は、リッドインナ部材4の基端側の外
周縁、即ち、上記係止部6の反対側の外周側縁に上下一
対の筒状の軸受け43を介してヒンジステー5を回動自
在に軸支してあり、リッド3は、ヒンジステー5をフィ
ラーボックス2のリッドオープナ7の反対側の側部にボ
ルト締めして回動自在に取付け、フィラーボックス2を
開閉する。リッド3の上記キャップホルダー42は給油
時に給油口1から取りはずしたキャップ10を引っ掛け
ておくものである。
からなるリッド3は、リッドインナ部材4の基端側の外
周縁、即ち、上記係止部6の反対側の外周側縁に上下一
対の筒状の軸受け43を介してヒンジステー5を回動自
在に軸支してあり、リッド3は、ヒンジステー5をフィ
ラーボックス2のリッドオープナ7の反対側の側部にボ
ルト締めして回動自在に取付け、フィラーボックス2を
開閉する。リッド3の上記キャップホルダー42は給油
時に給油口1から取りはずしたキャップ10を引っ掛け
ておくものである。
【0020】リッド3は、ヒンジ連結部を中心に回動さ
せてフィラーボックス2を閉じると、リッド3の自由端
側に突出した係止部6の本体部61の先端面612がリ
ッドオープナ7のロックピン71に当接する。更に、リ
ッド3を閉じ方向に押し込むと、傾斜状の先端面612
の案内によりロックピン71が押し戻されて後退し、完
全にフィラーボックス2を閉じた状態でロックピン71
が係止孔62に貫入してリッド3をフィラーボックス2
閉状態にロックする。この場合、係止孔62の折り曲げ
部分がロックピン71に面接触して係止孔62とロック
ピン71との当りがよい。
せてフィラーボックス2を閉じると、リッド3の自由端
側に突出した係止部6の本体部61の先端面612がリ
ッドオープナ7のロックピン71に当接する。更に、リ
ッド3を閉じ方向に押し込むと、傾斜状の先端面612
の案内によりロックピン71が押し戻されて後退し、完
全にフィラーボックス2を閉じた状態でロックピン71
が係止孔62に貫入してリッド3をフィラーボックス2
閉状態にロックする。この場合、係止孔62の折り曲げ
部分がロックピン71に面接触して係止孔62とロック
ピン71との当りがよい。
【0021】リッド3をフィラーボックス2閉状態にロ
ックしたとき、係止部6の係止孔62に貫入したロック
ピン71の先端まわりはU字状に反転した本体部61の
折り返し面613と、本体部61からその湾曲内側へ突
出したフランジ部63が遮蔽しているので、リッド3の
外周縁とフィラーボックス2の開口縁との間の隙間から
フィラーボックス2内に針金等を挿入しても、該針金等
を確実に遮断し、リッド3の不正なロック解除を防ぎ、
燃料の盗難を防止する。
ックしたとき、係止部6の係止孔62に貫入したロック
ピン71の先端まわりはU字状に反転した本体部61の
折り返し面613と、本体部61からその湾曲内側へ突
出したフランジ部63が遮蔽しているので、リッド3の
外周縁とフィラーボックス2の開口縁との間の隙間から
フィラーボックス2内に針金等を挿入しても、該針金等
を確実に遮断し、リッド3の不正なロック解除を防ぎ、
燃料の盗難を防止する。
【0022】また、リッド3は、従来のように係止部材
として別部材を取付けることなくリッドインナ部材4と
一体に係止部6を成形したので部品点数が削減できるう
え、リッドインナ部材4を成形する金属板4Aを打ち抜
き加工する際に、従来は打ち抜かれていた枠材の中央の
開口を有効に利用してこれに舌片状の延出部6Aを設
け、延出部6Aを曲げ加工して係止部6を成形したの
で、材料取りが有利でリッドインナ部材4の生産性がよ
く、リッド3の生産コストを軽減できる。
として別部材を取付けることなくリッドインナ部材4と
一体に係止部6を成形したので部品点数が削減できるう
え、リッドインナ部材4を成形する金属板4Aを打ち抜
き加工する際に、従来は打ち抜かれていた枠材の中央の
開口を有効に利用してこれに舌片状の延出部6Aを設
け、延出部6Aを曲げ加工して係止部6を成形したの
で、材料取りが有利でリッドインナ部材4の生産性がよ
く、リッド3の生産コストを軽減できる。
【0023】
【発明の効果】本発明のフューエルリッド構造によれ
ば、フューエルリッドに別部材を取付けることなく、リ
ッド閉鎖時にロックピンの先端まわりを遮蔽する機能を
持った係止部をリッドインナ部材と一体に形成したので
フューエルリッドの構造を簡素化でき、上記係止部が針
金等を確実に遮断するのでフューエルリッドの不正なロ
ック解除を防ぎ、もって、燃料の盗難を防止できる。
ば、フューエルリッドに別部材を取付けることなく、リ
ッド閉鎖時にロックピンの先端まわりを遮蔽する機能を
持った係止部をリッドインナ部材と一体に形成したので
フューエルリッドの構造を簡素化でき、上記係止部が針
金等を確実に遮断するのでフューエルリッドの不正なロ
ック解除を防ぎ、もって、燃料の盗難を防止できる。
【図1】本発明のフューエルリッド構造を示すもので、
図1(A)はその斜視図、図1(B)は図1(A)のIB
−IB線に沿う位置でのフューエルリッドのロック状態の
断面図である。
図1(A)はその斜視図、図1(B)は図1(A)のIB
−IB線に沿う位置でのフューエルリッドのロック状態の
断面図である。
【図2】本発明に用いるリッドインナ部材を成形する金
属板の平面図である。
属板の平面図である。
【図3】従来のフューエルリッド構造の斜視図である。
【図4】従来のフューエルリッド構造の図3のIV−IV線
に沿う断面図である。
に沿う断面図である。
【図5】従来の他のフューエルリッド構造の図4に対応
する断面図である。
する断面図である。
1 給油口 2 フューエルフィラーボックス 3 フューエルリッド 30 リッド本体部材 4 リッドインナ部材 6 係止部 61 本体部 62 係止孔 63 フランジ部 6A 延出部 71 ロックピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金光 哲志 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA21 HH01 JJ05 LL13 PP02 3D038 CA04 CA32 CA34 CC16
Claims (2)
- 【請求項1】 給油口まわりの車体外板に設けた凹状の
フューエルフィラーボックスに、該フューエルフィラー
ボックスにヒンジ結合されて該フューエルフィラーボッ
クスを開閉するフューエルリッドを設け、かつ、該フュ
ーエルリッドの自由端の裏面に該裏面から突出する係止
部を設け、上記フューエルリッド閉時に上記フューエル
フィラーボックス内に進退可能に突出するロックピンが
上記係止部に形成した係止孔に貫入して上記フューエル
リッドを閉状態にロックするようになした車両のフュー
エルリッド構造において、上記フューエルリッドを、上
記フューエルフィラーボックスを閉じるリッド本体部材
と、該リッド本体部材の外周裏面に付設した枠状のリッ
ドインナ部材とで構成し、上記リッドインナ部材には、
その内周縁から起立状に延出し反転してU字状に延びる
本体部と、該本体部の両側縁から折れ曲がってU字状の
本体部の湾曲内側の両サイドを閉じるように延びるフラ
ンジ部を一体に備え、かつ、上記本体部の起立端側に上
記係止孔が開口する上記係止部を形成し、該係止部の本
体部およびフランジ部で、上記係止孔に貫入した上記ロ
ックピンの先端まわりを遮蔽するようになしたことを特
徴とする車両のフューエルリッド構造。 - 【請求項2】 上記リッドインナ部材の内周縁に、該内
周縁から舌片状に延出する延出部を形成し、該延出部を
曲成して上記係止部を形成した請求項1記載の車両のフ
ューエルリッド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23955499A JP2001063388A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 車両のフューエルリッド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23955499A JP2001063388A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 車両のフューエルリッド構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001063388A true JP2001063388A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17046540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23955499A Pending JP2001063388A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 車両のフューエルリッド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001063388A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-08-26 JP JP23955499A patent/JP2001063388A/ja active Pending
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