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JP2001056087A - ガス配管のガス漏れ防止構造 - Google Patents

ガス配管のガス漏れ防止構造

Info

Publication number
JP2001056087A
JP2001056087A JP11231258A JP23125899A JP2001056087A JP 2001056087 A JP2001056087 A JP 2001056087A JP 11231258 A JP11231258 A JP 11231258A JP 23125899 A JP23125899 A JP 23125899A JP 2001056087 A JP2001056087 A JP 2001056087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
seal layer
rubber
adhesive sheet
gas leakage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11231258A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Asano
一正 浅野
Noriyuki Matsumoto
典幸 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP11231258A priority Critical patent/JP2001056087A/ja
Publication of JP2001056087A publication Critical patent/JP2001056087A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火気不要下にガス供給を継続しつつ配管現場
にて簡単な作業で継手部等の段差部分に対しても容易か
つ確実にシール施工でき、本修理までのガス漏れ再発を
安定に防止できて耐久性に優れ、本修理時には容易に解
体できるガス配管のガス漏れ防止構造の開発。 【解決手段】 ガス配管(1)の外周におけるガス漏洩
部(12)をゴム系基材の粘着シート(21)にて接着
被覆し、その上をプラスチック系基材の粘着シート又は
テープ(22)にて接着被覆してなる内部シール層
(2)の外側を難変形性で常温で形成できる外部シール
層(3)にて被覆してなるガス配管のガス漏れ防止構
造。 【効果】 シート等の巻き付けや樹脂の含浸等による簡
単な常温下での作業にて継手部等の大面積部に対しても
短時間にシール施工して耐久性に優れガス漏れ防止の仮
補修を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、低圧ガス配管のガス漏れ
箇所を仮補修して本補修前のガスシールに好適なガス漏
れ防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】0.15kgf/cm程度の低圧で集合住
宅等にガスを供給する配管の継手部などに微量なガス漏
れ等の軽微な故障が発生した場合、一般に次に予定の本
修理時までそのガス漏洩部を仮補修してガス洩れを防止
する措置が採られている。仮補修の期間は、通例3〜1
0年程度あり、従って約10年間はガス漏れを防止しう
る仮補修であることが望まれる。
【0003】従来、前記の仮補修としては、ガス漏洩部
に硬化型樹脂などを塗布して塗膜を形成することにより
シール処理したものが知られていた。しかしながら、時
間経過と共にガス漏れが徐々に再発して耐久性に乏しい
問題点があり、満足できるものではなかった。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、火気不要下にガス供給
を継続しつつ配管現場にて簡単な作業で継手部等の段差
部分に対しても容易かつ確実にシール施工でき、本修理
までのガス漏れ再発を安定に防止できて耐久性に優れ、
本修理時には容易に解体できるガス配管のガス漏れ防止
構造の開発を課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、ガス配管の外周における
ガス漏洩部をゴム系基材の粘着シートにて接着被覆し、
その上をプラスチック系基材の粘着シート又はテープに
て接着被覆してなる内部シール層の外側を、難変形性で
常温で形成できる外部シール層にて被覆したことを特徴
とするガス配管のガス漏れ防止構造を提供するものであ
る。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、配管現場でのシート等
の巻き付けや樹脂の含浸等による簡単な作業、かつガス
供給を継続しうる火気不要の常温下での作業にて継手部
等の異径部や大面積部に対しても容易に対処して短時間
に効率よく確実にシール施工できると共に、外部シール
層が内部を保護してガス圧による膨張を防止し低圧ガス
配管のガス漏れ防止を長期に持続して耐久性に優れ、本
修理までの期間のガス漏れ再発を安定に信頼性よく防止
でき、かつ本修理時には容易に解体できるガス漏れ防止
の仮補修を達成することができる。
【0007】
【発明の実施形態】本発明によるガス漏れ防止構造は、
ガス配管の外周におけるガス漏洩部をゴム系基材の粘着
シートにて接着被覆し、その上をプラスチック系基材の
粘着シート又はテープにて接着被覆してなる内部シール
層の外側を、難変形性で常温で形成できる外部シール層
にて被覆したものからなる。その例を図1に示した。1
がガス配管で、11が継手部、12がガス漏洩部、2が
内部シール層で、21がゴム系基材の粘着シート、22
がプラスチック系基材の粘着シート又はテープ、3が外
部シール層である。
【0008】内部シール層を形成するゴム系基材又はプ
ラスチック系基材からなる粘着シート又はテープとして
は、基材に粘着層を設けたものが用いられる。これによ
り粘着シート等の巻き付け方式等による常温下での簡単
な作業にてガス漏洩部を効率よくシール処理することが
できる。ゴム系基材やプラスチック系基材には、ガス漏
れをシールしうるポリマーシートからなる単層物や異種
シートのラミネート体等の複層物などの適宜なものを用
いうる。
【0009】ちなみにゴム系基材の例としては、エチレ
ン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)やエチレン・
プロピレンゴム、エチレン・プロピレンターポリマーや
シリコーン系ゴム、フッ素系ゴムやアクリル系ゴム、ポ
リウレタン系ゴムやポリアミド系ゴム、天然ゴムやポリ
イソブチレン、ポリイソプレンやクロロプレンゴム、ブ
チルゴムやニトリルブチルゴム、アクリロニトリル・ブ
タジエンゴムやクロロスルホン化ポリエチレン、スチレ
ン・ブタジエンゴムやスチレン・ブタジエン・スチレン
ゴム、スチレン・イソプレン・スチレンゴムやスチレン
・エチレン・ブタジエンゴム、スチレン・エチレン・ブ
チレン・スチレンゴムやスチレン・イソプレン・プロピ
レン・スチレンゴムの如きゴム系ポリマーの1種又は2
種以上からなるシートなどがあげられる。
【0010】またプラスチック系基材の例としては、ポ
リエチレンやポリプロピレン、それらの混合物等のポリ
オレフィン、ポリ塩化ビニルやポリエーテル、アクリル
系ポリマーやシリコーン系ポリマー、ポリエステルやポ
リウレタン、ポリエーテルスルホンやポリカーボネー
ト、ポリアミドやポリイミド、エチレン・酢酸ビニル共
重合体やポリスチレン、酢酸ビニル系ポリマーやポリス
ルホン、フッ素系ポリマーやセルロース系ポリマーの如
きプラスチックの1種又は2種以上からなる架橋又は非
架橋のシート又はテープなどがあげられる。
【0011】前記においてゴム系基材の粘着シートは、
ガス配管外周への良密着による一次シールを目的とす
る。従ってゴム系基材としては、例えばEPDMシート
の如く柔軟性や施工性、耐水性や耐久性等に優れて鋼管
等からなるガス配管の表面と馴染み性よく密着するもの
が好ましい。またゴム系基材は、加硫シートであっても
よいが、良変形性による継手部等の配管異径部の密着シ
ール性などの点より非加硫シートであることが好まし
い。
【0012】ゴム系基材の厚さは、補修対象の管径やガ
ス圧に対する強度などに応じて適宜に決定しうる。一般
には柔軟性や重さ等による施工性などの点より0.3〜
5mm、就中3mm以下、特に0.5〜1mmの厚さが好まし
い。またゴム系基材に設ける粘着層の厚さについても施
工性等に応じて適宜に決定しうるが一般には、配管異径
部への密着性などの点より0.1〜5mm、就中3mm以
下、特に0.5〜2mmの厚さが好ましい。
【0013】一方、プラスチック系基材の粘着シート又
はテープは、漏洩ガスの内圧でゴム系基材粘着シートが
膨満等により変形してシール性能を低下することの防止
を目的とする。従ってプラスチック系基材としては、例
えばポリエチレンシートやポリ塩化ビニルシートの如く
柔軟性による巻回施工性等を有して前記したゴム系基材
粘着シートの変形を防止しうる強度を有するものが好ま
しく、異種ポリマーシートのラミネート体、ポリマーシ
ートと布や金属箔等の補強材とのラミネート体などから
なる上記した複層物であってもよい。
【0014】プラスチック系基材の厚さは、強度等に応
じて適宜に決定しうる。一般には柔軟性等による施工性
などの点より50μm〜1mm、就中100〜800μm、
特に200〜500μmの厚さが好ましい。またプラス
チック系基材に設ける粘着層の厚さについても接着力等
に応じて適宜に決定しうるが一般には、ゴム系基材粘着
シートへの密着性などの点より10μm〜1mm、就中5
0〜500μm、特に100〜300μmの厚さが好まし
い。
【0015】なおゴム系基材又はプラスチック系基材の
粘着シート等は、適宜なサイズで用いうる。一般にはゴ
ム系基材粘着シートの場合、ガス漏洩部を一次シールす
る際のガス漏れ防止性などの点より、図例の如く連続し
た一枚のシートで継手部11等のガス漏洩部12の全体
を巻き付け方式等にて被覆できる大きさとすることが好
ましい。
【0016】一方、プラスチック系基材粘着シート等の
場合には、上記したゴム系基材粘着シートの変形防止を
効率よく達成する点より20%以上、就中50〜100
%伸長させた破断強度の10〜80%、就中30〜60
%程度のテンションで2〜4回重ね巻きする緊張締付け
巻回方式でゴム系基材粘着シートを完全被覆することが
好ましく、その際の施工性等の点よりテープ状の狭幅と
したサイズで用いることが好ましい。そのテープ幅につ
いては、管径等に応じて適宜に決定しうるが、一般には
30cm以下、就中1〜20cm、特に2〜10cmとされ
る。
【0017】なお粘着シート等は、ゴム系基材又はプラ
スチック系基材の上に粘着剤を塗工する方式やセパレー
タ上に設けた粘着層を移着する方式などの適宜な方式に
て形成することができる。またその粘着層の形成には、
ゴム系粘着剤やアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤
やウレタン系粘着剤、アミド系粘着剤の如き適宜な粘着
剤を用いることができ、特に限定はない。異種の粘着剤
を重ね塗りした複層型の粘着層とすることもできる。
【0018】ゴム系基材やプラスチック系基材の粘着シ
ート等の形成に際しては、その基材や粘着層に例えば充
填剤や軟化剤などの適宜な添加剤を必要に応じて配合す
ることができる。また粘着シート等をその基材背面を剥
離剤等で処理して巻回体とすることが困難で、その粘着
層が表面に露出する場合にはセパレータ等で仮着カバー
することもできる。
【0019】内部シール層の外側に設ける外部シール層
は、内部シール層を保護してその変形や損傷を防止し、
内部シール層によるガス漏れ防止効果を本修理まで安定
に長期持続させ、本修理時には容易に解体して除去でき
ることを目的とする。外部シール層は、内部シール層の
漏洩ガス圧等による変形を防止しうる難変形性を示して
火気不要の常温で形成できる適宜な材料にて製造するこ
とができる。
【0020】従って外部シール層は、金属箔系基材の粘
着シート等による巻き付け方式などにても形成しうる
が、保護効果の長期安定性や内部シール層への密着施工
性などの点より変形性基材とそれに含浸した常温硬化型
樹脂の硬化層との複合体、特にガラス繊維基材と常温硬
化型エポキシ樹脂組成物にて形成したものが好ましい。
【0021】前記の変形性基材は、それに含浸させる常
温硬化樹脂の保持材や外部シール層の補強材、層厚の調
節材や均一化材、衝撃緩和材や損傷防止材等の保護材な
どとして機能させることを目的する。その変形性基材と
しては、必要に応じ常温硬化型樹脂を含浸させた状態で
ガス配管の外周に沿わす変形を許容する適宜なものを用
いうる。
【0022】一般には例えば、ガラス繊維や他のセラミ
ック繊維、炭素繊維やポリエステル繊維、ポリプロピレ
ン繊維やポリアミド繊維、複数繊維の混合繊維等の適宜
な繊維からなる織布や不織布やフェルトなどが用いられ
る。就中、ガラス繊維基材などの如く常温硬化型樹脂の
固化層との密着力に優れて強度に優れる外部シール層を
形成する基材が好ましく用いうる。
【0023】変形性基材の厚さは適宜に決定しうるが、
一般には施工性等の点より見かけ厚さに基づいて0.0
5〜2mm、就中1mm以下、特に0.1〜0.3mmが好ま
しい。また変形性基材の寸法も、管径や作業性などに応
じて適宜に決定することができる。
【0024】変形性基材に含浸させる常温硬化型樹脂に
ついても、例えば不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹
脂等を硬化処理できるようにした適宜な組成物を用いう
る。就中、保護効果の長期安定性や内部シール層への密
着施工性などの点よりエポキシ樹脂組成物が好ましく用
いられる。かかる組成物を常温硬化型とすることより加
熱手段等を用いることなく自然環境下等の補修現場にて
常温固化による外部シール層を形成することができる。
【0025】前記の常温硬化型エポキシ樹脂組成物は、
適宜なエポキシ樹脂とそれを常温で硬化処理しうる硬化
剤を用いることにより形成でき、それらを補修現場で混
合することにより調製することができる。従ってエポキ
シ樹脂としては、常温で液状を示す二液混合型の適宜な
ものを用いうる。
【0026】ちなみにその例としては、ビスフェノール
A型やビスフェノールF型、ビスフェノールS型やそれ
らの水添型の如きビスフェノール型、フェノールノボラ
ック型やクレゾールノボラック型の如きノボラック型、
トリグリシジルイソシアヌレート型やヒダントイン型の
如き含窒素環型、脂環式型や脂肪族型、ナフタレン型の
如き芳香族型やグリシジルエーテル型、ビフェニル型の
如き低吸水率タイプやジシクロ型、エステル型やエーテ
ルエステル型、それらの変性型などがあげられる。エポ
キシ樹脂は1種又は2種以上を用いうる。
【0027】一方、硬化剤としても上記の如く、エポキ
シ樹脂を常温で硬化処理しうる適宜なものを1種又は2
種以上用いることができる。ちなみにその例としてはエ
チレンジアミンやプロピレンジアミン、ジエチレントリ
アミンやトリエチレンテトラミン、それらのアミンアダ
クトの如きアミン系化合物類、就中、脂肪族ポリアミ
ン、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノールの如き
フェノール系化合物類などがあげられる。
【0028】硬化剤の使用量は、その種類、エポキシ樹
脂のエポキシ当量やその硬化までの時間(ポットライ
フ)などに応じて適宜に決定することができる。一般に
はエポキシ基1当量に対し0.5〜1.5当量、就中
0.6〜1.4当量、特に0.7〜1.2当量の割合、
あるいはエポキシ樹脂100重量部あたり1〜15重量
部、就中2〜10重量部、特に3〜6重量部の割合で用
いられる。
【0029】上記したように常温硬化型樹脂組成物の調
製は、ポットライフを制御するため補修現場にて行われ
る。従ってエポキシ樹脂等の常温硬化型樹脂と硬化剤
は、それらを混合して常温硬化型樹脂組成物とするまで
は分離した状態におかれる。ポットライフは、適宜に決
定しうるが一般には、補修作業効率などの点より120
分間以内、就中5〜60分間、特に10〜45分間程度
が好ましい。
【0030】前記の常温硬化型樹脂組成物の調製に際し
ては、必要に応じて例えばポットライフや含浸性ないし
粘度、得られる外部シール層の物性の調節などを目的に
適宜な添加剤を1種又は2種以上配合することができ
る。その添加剤は、常温硬化型樹脂組成物の調製の際
に、第三成分等として常温硬化型樹脂と硬化剤とは別個
に配合することもできるが、補修現場での効率的な調製
の点よりは常温硬化型樹脂又は硬化剤と必要に応じ溶剤
等を使用して予め混合しておくことが好ましい。
【0031】ちなみに前記添加剤の例としては、第三級
アミン類やイミダゾール類、第四級アンモニウム塩類や
有機金属塩類、リン化合物類や尿素系化合物類などの上
記ポットライフの制御等を目的とした1種又は2種以上
の硬化促進剤、又は外部シール層の物性制御等を目的と
した1種又は2種以上のポリマー類やモノマー類などが
あげられる。
【0032】前記のポリマー類やモノマー類としては、
適宜なものを用いることができる。ちなみにその例とし
てはアクリル系ポリマーやエステル系ポリマー、アミノ
系ポリマーやウレタン系ポリマー、シリコーン系ポリマ
ーやアルキド系ポリマー、フェノール系ポリマーやフェ
ノキシ系ポリマー、アリレート系ポリマーやスルホン系
ポリマー、アミド系ポリマーやイミド系ポリマー、エー
テルスルホン系ポリマーやエーテルイミド系ポリマー、
カーボネート系ポリマーやシリコーン系ポリマー、フッ
素系ポリマーやスチレン系ポリマー、ビニルピロリドン
系ポリマーやセルロース系ポリマー、アクリロニトリル
系ポリマーやオレフィン系ポリマー、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体やエチレン・プロピレン共重合体、エチレ
ン・エチルアクリレート共重合体やポリビニルブチラー
ル、ポリブタジエンやポリビニルアルコール、エチレン
・ビニルアルコール共重合体やポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデンや塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化
ゴムや塩素化ポリオレフィン、それらのモノマー類など
があげられる。
【0033】就中エポキシ樹脂の場合には、チオール系
末端基含有の液状樹脂や多官能アクリル系モノマー等の
如く硬化剤を介したエポキシ樹脂の硬化の際に、その硬
化物中に官能基等を介して共重合しうるものが好ましく
用いうる。従って前記のポリマー類は、当該官能基を導
入した変性物などであってもよい。
【0034】また上記の添加剤としては、変形性基材に
含浸させた場合の垂れ防止や着色などを目的に充填剤、
就中、無機系充填剤ないし着色剤も用いうる。その充填
剤等としては例えばタルクや炭酸カルシウム、クレーや
ベントナイト、含水ケイ酸マグネシウムやシリカ、カー
ボンやチタニアの如き一般的な充填剤やチキソロープ剤
等の増粘剤などの適宜なものを用いうる。
【0035】さらに例えばフェノール系やアミン系、有
機硫黄系やホスフィン系等の老化防止剤、グリコール類
やシリコーン類、アルコール類等の変性剤、その他、防
錆剤なども上記した添加剤の例としてあげられる。添加
剤は、常温硬化型樹脂側又は硬化剤側の一方又は両方に
適宜に配合でき、その両方に同じ添加剤を配合すること
もできる。
【0036】なお上記した硬化促進剤の使用量は、常温
硬化型樹脂100重量部あたり0.05〜7重量部、就
中0.1〜5重量部、特に0.2〜3重量部が一般的で
ある。またポリマー類やモノマー類の使用量は、常温硬
化型樹脂100重量部あたり10〜100重量部、就中
20〜80重量部、特に30〜50重量部が一般的であ
る。さらに上記した垂れ防止等の点よりは、例えば常温
硬化型樹脂100重量部あたり10〜150重量部、就
中15〜100重量部、特に20〜80重量部の充填剤
等を配合して軟調なコンパウンドとすることが好まし
い。就中、粘度調節等の点よりは常温硬化型樹脂100
重量部あたり10重量部以下、就中1〜7重量部、特に
2〜4重量部の無水シリカの使用が好ましい。
【0037】図例の如く外部シール層3は、内部シール
層2の上に設けられる。その形成は、例えば変形性基材
に予め常温硬化型樹脂組成物を含浸させて内部シール層
上に縦巻や横巻や縦添等の適宜な方式で巻き付ける方式
や貼り付ける方式、又は内部シール層上に変形性基材を
縦巻や横巻や縦添等の適宜な方式で巻き付け又は貼り付
けてそれに常温硬化型樹脂組成物を塗布含浸させる方式
などの適宜な方式にて行うことができる。
【0038】外部シール層は、常温硬化型樹脂組成物を
含浸した変形性基材を単位として、その単層体にて形成
されていてもよいし、2層又は3層以上の重畳層からな
る積層体にて形成されていてもよい。一般には管径など
に応じて10層以下、就中5層以下、特に単層体〜3層
体として形成される。なお1層の厚さは、通例0.5〜
10mm以下、就中5mm以下、特に1〜2mmである。
【0039】外部シール層は、前記の如く内部シール層
上を常温硬化型樹脂組成物を含浸した変形性基材にて包
囲することにより、常温にて硬化型樹脂組成物の硬化反
応が自然に進行して固化し、目的の外部シール層を形成
する。なお外部シール層は、図例の如く内部シール層2
の完全保護を目的に、管長方向における内部シール層の
両端部も含む状態に包被するように設けることが好まし
い。
【0040】本発明によるガス漏れ防止構造は、例えば
集合住宅用や石油化学プラント等の各種のガス配管就
中、低圧ガス配管における直管や分岐やエルボ等の継手
部、特にネジ系継手部のガス漏れを本修理までの期間防
止する仮補修などに好ましく適用することができる。
【0041】
【実施例】実施例1 図例の如く低圧ガス配管の継手部両端における接合部か
らなるガス漏洩部のガス漏れ防止を目的に、EPDM5
0部(重量部、以下同じ)、IIR50部(再生物60
重量%)、炭酸カルシウム100部及びプロセスオイル
10部の混合物からなる厚さ1mmのゴム系基材に、II
R100部、ポリブテン150部、けい藻土200部、
炭酸カルシウム200部及びペトロラクタム100部の
混合物からなる厚さ1mmの粘着層を設けてなる粘着シー
トを前記継手部の両端部にわたり縦添式で巻き付けて接
着被覆した。
【0042】次に前記のゴム系粘着シート層の上に、厚
さ230μmのポリエチレンフィルム(高密度PEと低
密度PEの混合物)にIIR80部(再生物約40重量
%)、炭酸カルシウム150部、カーボン5部、オイル
15部及びポリブテン10部の混合物からなる厚さ17
0μmの粘着層を設けてなる幅5cmの粘着テープを50
%の伸長下に巻回オーバーラップ方式で巻き付けて3層
の重ね巻き層を形成し、ゴム系基材の外表面が見えない
状態に接着被覆して内部シール層を形成した。
【0043】ついでビスフェノールA型エポキシ樹脂1
00部、含水ケイ酸マグネシウム60部、多官能アクリ
ル系モノマー40部及び無水シリカ4部を混合した混和
物204部と、脂肪族ポリアミン40部及び無水シリカ
4部を混合した混和物44部を混合して常温硬化型エポ
キシ樹脂組成物を調製し、それをガラス繊維マット上に
流延してゴムヘラにて押し拡げて均一に含浸させたもの
を2枚作製したのち内部シール層の上にそれが完全に包
被されるように縦添式で二重巻きし、常温で30分間放
置して自然硬化した外部シール層を形成して、ガス漏れ
防止構造を得た。これによりガス漏れは停止し、また半
年後にも何の変化も生じずにそれを手鋸を介した手作業
にて容易に解体することができた。
【0044】実施例2 プラスチック系粘着シートとして、厚さ360μmのポ
リ塩化ビニルフィルムに厚さ40μmの粘着層を設けた
ものを用いてそれを2重巻きしたほかは、実施例1に準
じてガス漏れ防止構造を得た。これによりガス漏れは停
止し、また半年後にも何の変化も生じずにそれを手鋸を
介した手作業で容易に解体することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面説明図
【符号の説明】
1:ガス配管 11:継手部 12:ガス漏洩部 2:内部シール層 21:ゴム系基材粘着シート 22:プラスチック系基材粘着シート又はテープ 3:外部シール層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス配管の外周におけるガス漏洩部をゴ
    ム系基材の粘着シートにて接着被覆し、その上をプラス
    チック系基材の粘着シート又はテープにて接着被覆して
    なる内部シール層の外側を、難変形性で常温で形成でき
    る外部シール層にて被覆したことを特徴とするガス配管
    のガス漏れ防止構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、外部シール層が変形
    性基材とそれに含浸した常温硬化型樹脂の硬化層との複
    合体からなるガス配管のガス漏れ防止構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、ガス配管の外
    周にゴム系基材粘着シート及びプラスチック系基材粘着
    シート又はテープを巻き付けてなる内部シール層の外側
    を、ガラス繊維基材と常温硬化型エポキシ樹脂組成物か
    らなる外部シール層にて包被したガス漏れ防止構造。
JP11231258A 1999-08-18 1999-08-18 ガス配管のガス漏れ防止構造 Pending JP2001056087A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010127342A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Tokyo Gas Co Ltd 管路修理材及び管路修理工法
JP2010181026A (ja) * 2009-01-09 2010-08-19 Osaka Gas Co Ltd ガス漏洩仮止め方法
KR20180132318A (ko) * 2017-06-02 2018-12-12 서명호 파이프 구조체

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