JP2001046965A - 塗膜形成方法 - Google Patents
塗膜形成方法Info
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Abstract
直接、複層上塗り塗膜を形成する新規な塗膜形成方法に
関する。 【構成】被塗物に電着塗料(A)を塗装し、その電着塗
膜面に、第1着色ベ−ス塗料(B)、(さらに必要に応
じて第2着色ベ−ス塗料(C))及びクリヤ塗料(D)
を順次塗装して複層上塗り塗膜を形成する方法におい
て、第1着色ベ−ス塗料(B)が、硬化剤として、イソ
シアネ−ト基が活性メチレン系化合物でブロックされた
ポリイソシアネ−ト化合物を使用した熱硬化性塗料であ
ることを特徴とする塗膜形成方法。
Description
することなく、電着塗膜面に直接、複層上塗り塗膜を形
成する新規な塗膜形成方法に関する。
物に電着塗料を塗装し、中塗り塗料を塗装することな
く、その電着塗面に、1種以上の着色ベ−ス塗料及びク
リヤ塗料を順次塗装して複層上塗り塗膜を形成すること
はすでに公知であり、これらの着色ベ−ス塗料として、
通常、水酸基含有ポリエステル樹脂とメラミン樹脂(硬
化剤)とを含有する熱硬化性塗料が使用されている。
成分を含む着色ベ−ス塗料及びクリヤ塗料を塗装して形
成せしめた複層塗膜は、耐チッピング性や防錆性能など
が十分でないという欠陥を有しており、これらの性能の
改良が望まれている。
膜面に、1種以上の着色ベ−ス塗料及びクリヤ塗料を順
次塗装してなる複層上塗り塗膜塗における上記した欠陥
を解消することである。鋭意研究の結果、この着色ベ−
ス塗料として、水酸基及び特殊なブロック剤で封鎖され
たイソシアネ−ト基に基づく架橋反応により硬化する塗
料を使用することにより、これらの目的が達成できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
塗料(A)を塗装し、その電着塗膜面に、第1着色ベ−
ス塗料(B)及びクリヤ塗料(D)を順次塗装して複層
上塗り塗膜を形成する方法において、第1着色ベ−ス塗
料(B)が、硬化剤として、イソシアネ−ト基が活性メ
チレン系化合物でブロックされたポリイソシアネ−ト化
合物を使用した熱硬化性塗料であることを特徴とする塗
膜形成方法が提供される。
に説明する。
金属製品が使用でき、特に、すぐれた耐チッピング性能
が要求される自動車外板を被塗物とすることが好まし
い。これらの被塗物は、電着塗装に先立って、その表面
を化成処理や洗浄処理をしておくことが望ましい。
アニオン型及びカチオン型のいずれも使用できるが、防
食性の良好な塗膜を形成するカチオン型の電着塗料を用
いることが好ましい。
酸基及びカチオン性基を有する基体樹脂と、架橋剤とし
てのブロックポリイソシアネ−ト化合物とを含む水性塗
料が好ましい。
化剤との反応生成物が適しているが、これ以外であって
もさしつかえない。
のグリシジルエ−テル化物があげられ、これにカチオン
化剤を反応させた基体樹脂が防食性のすぐれた電着塗膜
を形成するので特に好ましい。このエポキシ樹脂は、エ
ポキシ基を1分子中に2個以上有し、数平均分子量が2
00〜2000、エポキシ当量が190〜2000であ
ることが特に適している。上記ポリフェノ−ル化合物と
して、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,
2−プロパン、4,4´−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1−エタ
ン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1,1−イソ
ブタン、ビス(4−ヒドロキシ−tert−ブチル−フ
ェニル)−2,2−プロパン、ビス(2−ヒドロキシブ
チル)メタン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、ビス
(2,4−ジヒドロキシフェニル)メタン、テトラ(4
−ヒドロキシフェニル)−1,1,2,2−エタン、
4,4´−ジヒドロキシジフェニルエ−テル、4,4´
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、フェノ−ルノボラ
ック、クレゾ−ルノボラックなどから選ばれる化合物が
あげられる。
シ基の殆どもしくはすべてに反応させて、第2級アミノ
基、第3級アミノ基、第4級アンモニウム塩基などのカ
チオン性基を導入するものであり、例えば、第1級アミ
ン、第2級アミン、第3級アミン、ポリアミンなどのア
ミン化合物があげられる。
としてアルカノ−ルアミンを使用し、これをエポキシ基
に反応させることによって導入することができ、特に、
第1級水酸基は、ブロックポリイソシアネ−ト化合物
(架橋剤)との架橋反応性がすぐれているので好まし
い。基体樹脂中の水酸基の量は、水酸基当量で20〜5
000、特に100〜1000mgKOH/gが好まし
い。基体樹脂は遊離のエポキシ基は有していないことが
望ましい。
リイソシアネ−ト化合物のイソシアネ−ト基の実質的に
すべてを揮発性のブロック剤で封鎖されているものであ
り、所定温度以上に加熱するとこのブロック剤が解離し
てイソシアネ−ト基が再生して、基体樹脂との架橋反応
に関与する。
離のイソシアネ−ト基2個以上有する化合物であり、そ
れ自体既知の脂肪族ジイソシアネ−ト、脂環族ジイソシ
アネ−ト、芳香族ジイソシアネ−ト、ポリイソシアネ−
ト化合物のウレタン化付加物、ビユ−レットタイプ付加
物、イソシアヌル環タイプ付加物等があげられる。ブロ
ック剤としては、フェノ−ル系、アルコ−ル系、活性メ
チレン系、メルカプタン系、オキシム系、亜硫酸系、ラ
クタム系などの既知のものが使用できる。
ン性基を酢酸、ギ酸、乳酸、りん酸などの酸性化合物で
中和してから、ブロックポリイソシアネ−ト化合物と共
に水に混合することにより調製することができ、塗装時
のpHは一般に3〜9、特に5〜7、固形分濃度は5〜
30重量%の範囲内が適している。
して浸漬し、浴温20〜35℃、電圧100〜400
V、1〜10分間通電することにより電着塗装が行なわ
れる。その膜厚は硬化塗膜で10〜40μmが好まし
い。塗料浴から被塗物を引上げ適宜水洗してから、10
0〜200℃に加熱し塗膜を硬化させることができる。
本発明は、この硬化した又は未硬化の電着塗膜面に、第
1着色ベ−ス塗料(B)及びクリヤ塗料(D)を順次塗
装して複層上塗り塗膜を形成する方法であって、特に、
この第1着色ベ−ス塗料(B)として、イソシアネ−ト
基が活性メチレン系化合物でブロックされたポリイソシ
アネ−ト化合物を硬化剤として含有せしめた熱硬化性塗
料を使用する。
(D)に先立って、硬化又は未硬化の電着塗膜面に塗装
する塗料であって、イソシアネ−ト基が活性メチレン系
化合物でブロックされたポリイソシアネ−ト化合物を硬
化剤として含有せしめた熱硬化性塗料である。具体的に
は、水酸基含有樹脂(a)及び硬化剤として上記の特定
のブロックポリイソシアネ−ト化合物(b)を含有し、
その単独塗膜はソリッドカラ−調又はメタリック調を示
し、その塗膜を透して隣接する下層の電着塗膜の色調を
目視できない程度の下地隠蔽力を有する有機溶剤系塗料
があげられる。
酸基を有する樹脂であって、これらの官能基を有するビ
ニル樹脂やポリエステル樹脂などが好適に使用できる。
含有単量体とビニル系単量体とを共重合せしめることに
よって得られる。このうち、水酸基含有単量体は、1分
子中に重合性不飽和結合と水酸基をそれぞれ1個以上有
する化合物であり、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレ−ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−
トなどの炭素数が2〜10個のグリコ−ルと(メタ)ア
クリル酸とのモノエステル化物があげられる。ビニル系
単量体は、水酸基含有単量体以外であって、1分子中に
重合性不飽和結合を1個以上有する化合物であり、例え
ば、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル
酸、マレイン酸、グリシジル(メタ)アクリレ−ト、
(メタ)アクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、塩
化ビニルなどがあげられる。かくして得られる水酸基含
有ビニル樹脂の水酸基価は30〜100mgKOH/
g、酸価は50mgKOH/g以下、特に3〜15mg
KOH/g、数平均分子量は3000〜100000、
特に5000〜50000の範囲内が適している。
て、1分子中に2個以上のカルボキシル基を有する多塩
基酸と1分子中に2個以上の水酸基を有する多価アルコ
−ルとを、水酸基過剰でエステル化反応させることによ
って調製できる。かかるポリエステル樹脂の水酸基価は
30〜100mgKOH/g、数平均分子量は1000
〜50000、特に2000〜25000の範囲内が適
している。
は、イソシアネ−ト基が活性メチレン系化合物でブロッ
クされたポリイソシアネ−ト化合物である。
すべてのイソシアネ−ト基に活性メチレン系化合物を反
応させることにより得られる。
2個以上の遊離のイソシアネ−ト基を有する化合物であ
って、例えば、トリレンジイソシアネ−ト(TDI)、
ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、キシリレンジイソ
シアネ−ト(XDI)、メタキシリレンジイソシアネ−
ト、テトラメチレンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレン
ジイソシアネ−ト(HMDI)、リジンジイソシアネ−
ト、水素化ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、水素化
トリレンジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−
ト(IPDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネ−ト、ダイマ−酸ジイソシアネ−トなどの脂肪族系、
脂環族系、芳香族系のポリイソシアネ−ト化合物があげ
られる。さらに、これらのポリイソシアネ−ト化合物を
使用してなるイソシアヌレ−ト型ポリイソシアネ−ト、
ビユレット型ポリイソシアネ−ト、ウレタン型ポリイソ
シアネ−ト、アロハネ−ト型ポリイソシアネ−トなども
包含される。これらのポリイソシアネ−ト化合物の1分
子あたりの平均イソシアネ−ト基数は、2〜15、特に
3〜8が好ましい。
る多価アルコ−ル類としては、エチレングリコ−ル、プ
ロピレングリコ−ル、ブタンジオ−ル、ヘキサンジオ−
ル、トリメチロ−プロパン、グリセリン、ペンタエリス
リト−ル、アクリルポリオ−ル、ポリエ−テルポリオ−
ル、ポリエステルポリオ−ルなどがあげられる。
シアネ−ト基をブロックするための活性メチレン系化合
物は、マロン酸ジエステルやアセト酢酸エステルなどが
あげられる。マロン酸ジエステルとしては、マロン酸ジ
メチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジイソプロピル、
マロン酸ジn−プロピル、マロン酸ジn−ブチル、マロ
ン酸エチルn−ブチル、マロン酸メチルn−ブチル、マ
ロン酸エチルt−ブチル、マロン酸メチルt−ブチル、
メチルマロン酸ジエチル、マロン酸ジベンジル、マロン
酸ジフェニル、マロン酸ベンジルメチル、マロン酸エチ
ルフェニル、マロン酸t−ブチルフェニル、イソプロピ
リデンマロネ−トなどがあげられる。また、アセト酢酸
エステルとしては、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチ
ル、アセト酢酸イソプロピル、アセト酢酸n−プロピ
ル、アセト酢酸t−ブチル、アセト酢酸n−ブチル、ア
セト酢酸ベンジル、アセト酢酸フェニルなどがあげられ
る。
系化合物の一部を、アルコ−ル類、フェノ−ル類、酸ア
ミド類、イミダゾ−ル類、ピリジン類、メルカプタン
類、オキシム類、アミン類などのブロック剤と置換する
ことができる。これらの使用量は、イソシアネ−ト基の
30当量%以下が適している。
系化合物との反応は、通常、触媒の存在下で行われる。
ここで使用される触媒としては塩基性化合物が好まし
く、例えば、ナトリウムメチラ−ト、ナトリウムエチラ
−ト、ナトリウムフェノラ−ト、カリウムメチラ−トな
どの金属アルコラ−ト、テトラメチルアンモニウム、テ
トラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウムな
どのテトラアルキルアンモニウムのハイドロオキサイド
や、その酢酸塩、オクチル酸塩、ミリスチン酸塩、安息
香酸塩などの有機弱酸塩、酢酸、カプロン酸、オクチル
酸、ミリスチン酸などのアルキルカルボン酸のアルカリ
金属塩、及び上記アルキルカルボン酸の錫、亜鉛、鉛な
どの金属塩、ヘキサメチレンジシラザンなどのアミノシ
リル基含有化合物、リチウム、ナトリウム、カリウムな
どのアルカリ金属の水酸化物などがあげられる。触媒の
使用量は、ポリイソシアネ−ト化合物に対して、0.0
1〜5重量%、特に0.1〜2重量%が適している。
系化合物との反応は、溶剤の有無に関わらず行うことが
でき、一般に、−20〜150℃、特に0〜100℃の
温度で行うことが好ましい。
化合物の少なくとも一部を酸性化合物により中和するこ
とが好ましい。かかる酸性化合物として、例えば、塩
酸、亜リン酸、リン酸などの無機酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸
メチルエステル、p−トルエンスルホン酸エチルエステ
ルなどのスルホン酸又はその誘導体、リン酸エチル、リ
ン酸ジエチル、リン酸イソプロピル、リン酸ジイソプロ
ピル、リン酸ブチル、リン酸ジブチル、リン酸2エチル
ヘキシル、リン酸ジ(2エチルヘキシル)、リン酸イソ
デシル、リン酸ジイソデシル、エチレングリコ−ルアシ
ッドりん酸、ピロリン酸ブチル、亜りん酸ジブチルなど
のりん酸又は亜りん酸の酸性エステルなどがあげられ
る。これらの酸性化合物は、触媒に対して0.3〜3当
量、好ましくは0.5〜2当量の範囲で用いらるのが適
している。
ポリイソシアネ−ト化合物(b)のpH値は、1〜8.
5、特に2.5〜7.5の範囲内に含まれることが好ま
しい。このpH値の測定は、ブロックポリイソシアネ−
ト化合物(b)の含有率が30重量%になるようにメタ
ノ−ルで希釈したのち、pH値測定用電極を使用して2
0℃で測定した値である。このように中和することによ
り、第1着色ベ−ス塗料(B)の熱安定性、低温硬化
性、貯蔵安定性などが向上するので好ましい。
含有樹脂(a)とブロックポリイソシアネ−ト化合物
(b)との比率は、この両成分の合計重量を基準に、前
者は50〜90%、特に65〜80%、後者は50〜1
0%、特に35〜20%の範囲内が好ましい。
基含有樹脂(a)及びブロックポリイソシアネ−ト化合
物(b)を、着色顔料と共に、有機溶剤に混合、分散せ
しめることにより調製できる。
塗膜を、ソリッドカラ−調、メタリック調、光干渉模様
調に着色するために使用するものである。ソリッドカラ
−用顔料として、例えば、酸化チタン、亜鉛華、カ−ボ
ンブラック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、ク
ロムエロ−、酸化クロム、プルシアンブル−、コバルト
ブル−などの無機系顔料;アゾ顔料、フタロシアニン顔
料、キナクリドン顔料、イソインドリン顔料、スレン系
顔料、ペリレン顔料などの有機系顔料があげられ、メタ
リック顔料としてりん片状のアルミニウム、雲母状酸化
鉄などが、光干渉模様顔料として雲母、金属酸化物で表
面被覆した雲母などがあげられるが、これらのみに限定
されることはない。これらの着色顔料の配合量は、それ
ぞれの顔料の着色力により異なるが、第1着色ベ−ス塗
料(B)の単独塗膜を透して被塗面の電着塗膜の色調を
目視できない程度以上に配合することが好ましい。
系、エ−テル系、アルコ−ル系、ケトン系などの通常の
塗料用溶剤があげられる。
脂組成物に加えて、さらにメラミン樹脂を含有せしめる
ことができる。かかるメラミン樹脂としては、例えば、
メチロ−ル化メラミンのメチロ−ル基の一部又は全部を
炭素数1〜8の1価アルコ−ルでエ−テル化した部分エ
−テル化又はフルエ−テル化メラミン樹脂があげられ、
これらのトリアジンは1〜5核体で、数平均分子量が3
00〜2000であることが好ましい。これらは、メチ
ロ−ル基がすべてエ−テル化されているか、又は部分的
にエ−テル化され、メチロ−ル基やイミノ基が残存して
いるものも使用できる。これらのメラミン樹脂の使用量
は、例えば、上記の樹脂組成物100重量部あたり、1
0〜50重量部、特に20〜30重量部(固形分比)が
適している。
ける粘度を10〜35秒/フォ−ドカップ#4/20℃
に調整し、エアスプレ−、エアレススプレ−、静電方式
などによって、硬化又は未硬化の電着塗膜面に塗装され
る。塗装膜厚は、下地隠蔽膜厚以上であればよく、例え
ば、硬化塗膜で10〜40μm、特に15〜30μmが
適している。この第1着色ベ−ス塗料(B)の塗膜は1
00〜180℃で10〜40分程度加熱することによっ
て架橋硬化するが、この塗膜を加熱硬化してから、又は
未硬化の状態で、その塗面にクリヤ塗料(D)を塗装す
る。
(B)の硬化又は未硬化の塗面に塗装する、樹脂成分及
び有機溶剤を含有する熱硬化性塗料であって、無色透明
又は着色透明の塗膜を形成する。
ば、水酸基、エポキシ基、カルボキシル基、アルコキシ
シラン基など)を有するアクリル樹脂、ビニル樹脂、ポ
リエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などから
選ばれる基体樹脂と、これらを架橋硬化させるためのア
ルキルエーテル化したメラミン樹脂、尿素樹脂、グアナ
ミン樹脂、ブロックされていてもよいポリイソシアネー
ト化合物、エポキシ化合物、カルボキシル基含有化合物
などから選ばれる架橋剤とからなる成分が好適に使用で
きる。これらの比率は、両成分の合計重量を基準に基体
樹脂は50〜90%、架橋剤は50〜10%の範囲が好
ましい。さらに、第1着色ベ−ス塗料(B)で例示した
ブロックポリイソシアネ−ト化合物(b)をクリヤ塗料
(D)での架橋剤として使用することが可能である。
合、溶解、分散せしめるものであればよく、例えば、炭
化水素系、エステル系、エ−テル系、アルコ−ル系、ケ
トン系などの通常の塗料用溶剤が使用できる。クリヤ塗
料(D)には、その塗膜の透明性が阻害されない程度に
上記したソリッドカラー顔料、メタリック顔料及び光干
渉顔料などの着色顔料を適宜、配合することも可能であ
る。
40秒(フォ−ドカップ#4/20℃)、固形分含有率
を30〜65重量%に調整し、第1着色ベ−ス塗料
(B)の硬化又は未硬化の塗面に、エアレススプレ、エ
アスプレ、静電塗装などにより、硬化塗膜での膜厚が2
0〜80μm程度になるように塗装し、100〜180
℃で10〜40分間加熱することにより塗膜を架橋硬化
することができる。
1着色ベ−ス塗料(B)及びクリヤ塗料(D)を順次塗
装して複層塗膜を形成することであり、本発明は、これ
らを3コ−ト1ベイク方式(3C1B)、3コ−ト2ベ
イク方式(3C2B)、3コ−ト3ベイク方式(3C3
B)により塗装して、複層塗膜を形成することによって
達成される。
(A)を塗装し、その電着塗膜面に、第1着色ベ−ス塗
料(B)、第2着色ベ−ス塗料(C)及びクリヤ塗料
(D)を順次塗装して複層上塗り塗膜を形成する方法に
おいて、第1着色ベ−ス塗料(B)が、硬化剤として、
イソシアネ−ト基が活性メチレン系化合物でブロックさ
れたポリイソシアネ−ト化合物を使用した熱硬化性塗料
であることを特徴とする塗膜形成方法も包含している。
着色ベ−ス塗料(B)及びクリヤ塗料(D)の組成、塗
装方法などは、上記したことが適用できる。
ヤ塗料の塗装に先立ち、第1着色ベ−ス塗料(B)の硬
化又は未硬化の塗面に塗装する塗料であって、その単独
塗膜はソリッドカラ−調、メタリック調、光干渉模様調
で、かつ透明もしくは不透明の塗膜を形成する熱硬化性
液状塗料である。この第2着色ベ−ス塗料(C)を塗装
することにより、平滑性や鮮映性などが向上させること
ができる。
び着色顔料を有機溶剤に混合分散せしめることにより調
製され、ソリッドカラ−調、メタリック調、光干渉調の
塗膜を形成する。
ば、水酸基、エポキシ基、カルボキシル基、アルコキシ
シラン基など)を有するアクリル樹脂、ビニル樹脂、ポ
リエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などから
選ばれる基体樹脂と、これらを架橋硬化させるためのア
ルキルエーテル化したメラミン樹脂、尿素樹脂、グアナ
ミン樹脂、ブロックされていてもよいポリイソシアネー
ト化合物、エポキシ化合物、カルボキシル基含有化合物
などから選ばれる架橋剤とからなる成分が好適に使用で
きる。これらの比率は、両成分の合計重量を基準に基体
樹脂は50〜90%、架橋剤は50〜10%の範囲が好
ましい。
したブロックポリイソシアネ−ト化合物(b)を、第2
着色ベ−ス塗料(C)の架橋剤として使用することが可
能である。
溶解、分散せしめるものであればよく、炭化水素系、エ
ステル系、エ−テル系、アルコ−ル系、ケトン系などの
通常の塗料用溶剤が使用できる。着色顔料としては、第
1着色ベ−ス塗料(B)でソリッドカラ−顔料、メタリ
ック顔料、光干渉模様顔料などが使用できる。
における粘度を10〜35秒/フォ−ドカップ#4/2
0℃に調整し、エアスプレ、エアレススプレ、静電方式
などによって、第1着色ベ−ス塗料(B)の硬化又は未
硬化の塗膜面に塗装される。塗装膜厚は、硬化塗膜で1
0〜40μm、特に15〜30μmが適している。この
第2着色ベ−ス塗料(C)の塗膜は100〜180℃で
10〜40分程度加熱することによって架橋硬化する
が、この塗膜を加熱硬化してから、又は未硬化の状態
で、その塗面にクリヤ塗料(D)を塗装することにより
本発明による複層上塗り塗膜を形成することができる。
クリヤ塗料(D)の塗装時の粘度を15〜40秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)、固形分含有率を30
〜65重量%に調整し、第2着色ベ−ス塗料(C)の硬
化又は未硬化の塗面に、エアレススプレ、エアスプレ、
静電塗装などにより、硬化塗膜での膜厚が20〜80μ
m程度になるように塗装し、100〜180℃で10〜
40分間加熱することにより塗膜を架橋硬化することが
できる。
1着色ベ−ス塗料(B)、第2着色ベ−ス塗料(C)及
びクリヤ塗料(D)を順次塗装して複層塗膜を形成する
ことであり、本発明は、これらを4コ−ト1ベイク方式
(4C1B)、4コ−ト2ベイク方式(4C2B)、4
コ−ト3ベイク方式(4C3B)、4コ−ト4ベイク方
式(4C4B)により塗装して、複層塗膜を形成するこ
とによって達成される。
膜面に直接、第1着色ベ−ス塗料、第2着色ベ−ス塗料
(任意要件)及びクリヤ塗料を順次塗装して複層上塗り
塗膜を形成するにあたり、第1着色ベ−ス塗料として、
水酸基と、特殊なブロック剤で封鎖されたブロックイソ
シアネ−ト基との架橋反応により硬化する塗料を使用す
ることにより、複層上塗り塗膜の耐チッピング性及び防
錆性能などが顕著に改良することができた。
明する。部及び%はいずれも重量に基づくものである。
塗膜の膜厚は硬化塗膜についてである。
エポキシ樹脂・ブロックポリイソシアネ−ト系カチオン
電着塗料) 3)水酸基含有ビニル樹脂 (i):スチレン(20%)、n−ブチルメタクリレ−ト
(33%)、メチルメタクリレ−ト(30%)及びヒド
ロキシプロピルアクリレ−ト(17%)を重合してなる
アクリル樹脂。数平均分子量10000、水酸基価74
mgKOH/g。
1)100部、マロン酸ジエチル52部、アセト酢酸エ
トル21部、キシレン39部、28%ナトリウムメチラ
−ト溶液0.7部を室温で混合し、60℃で6時間反応
させた後、i−ブタノ−ル71部を加え、その温度で1
時間撹拌を行った。それに、りん酸ジブチル0.8部を
添加し、樹脂分60%、ブロックされたイソシアネ−ト
基の含有率(イソシアネ−ト基として)6.9%の活性
メチレン系ブロックポリイソシアネ−トを含む硬化剤を
得た。この硬化剤組成物のpHは5.4であった。
−ルプロパン3.3部とを80℃で2時間反応させ、そ
の後温度を60℃に調整し、テトラブチルアンモニウム
アセテ−トを添加。収率が45%になった時点でりん酸
を添加して反応を停止した。反応液を濾過し、薄膜蒸発
缶を用いて未反応のヘキサメチレンジイソシアネ−トを
除去した。25℃における粘度が25000mPas、
イソシアネ−ト含有率19.5%、平均官能基数5.1
のヒドロキシル変性イソシアヌレ−ト型ポリイソシアネ
−ト(i)を得た。
ソシアネ−ト化合物(i) 30部、チタン白顔料80部、
カ−ボンブラック1部を有機溶剤(トルエン/酢酸エチ
ル=1/1重量比)に配合し、均一に混合分散して、粘
度を15〜25秒/フォ−ドカップ#4/20℃に調整
した。
樹脂(注3)35部、アルミニウムペ−スト10部を有
機溶剤(トルエン/ブタノ−ル=60/40重量比)に
混合・分散して、下地隠蔽膜厚15μm、粘度を20/
フォ−ドカップ#4/20℃の第2着色塗料a)を得
た。
イント(株)製、商品名、カルボキシル基含有アクリル
樹脂・エポキシ基含有化合物含有酸エポキシ型有機溶剤
系塗料)。粘度22秒(フォ−ドカップ#4/20℃)
に調整した。 2.実施例及び比較例 カチオン電着塗料(A)の浴中に被塗物をカソ−ドとし
て浸漬し、電圧300Vで膜厚が20μmになるように
通電し、水洗してから、170℃で20分間加熱して塗
膜を硬化せしめた。
(B)、第2着色ベ−ス塗料(C)及びクリヤ塗料
(D)を順次塗装した。これらの塗装工程及び得られた
塗膜の性能試験結果を表1に示した。
ル社製)を使用し、7号砕石100gを塗面に対し45
゜の角度で−20℃において、エア−圧4kg/cm2
で吹き付けて塗膜に衝撃を与えた。塗面状態を目視評価
した。○はクリヤ塗膜の一部に衝撃によるキズが少し認
められるが、電着塗膜の剥離は全く認められない、△は
クリヤ塗膜及び第2着色ベ−ス塗膜に衝撃によるキズが
少し認めら、しかも電着塗膜にも剥離がわずか認められ
る、×は第2着色ベ−ス塗膜及び第1着色ベ−ス塗膜に
衝撃によるキズが多く認めら、しかも電着塗膜にも剥離
がかなり認められる を示す。
滑性良好、△はヘコミやフクレが少し認められる、×は
ヘコミやフクレが多く認められる を示す。
好、△はツヤ感が劣る、×はツヤ感が非常に劣る。
Claims (2)
- 【請求項1】被塗物に電着塗料(A)を塗装し、その電
着塗膜面に、第1着色ベ−ス塗料(B)及びクリヤ塗料
(D)を順次塗装して複層上塗り塗膜を形成する方法に
おいて、第1着色ベ−ス塗料(B)が、硬化剤として、
イソシアネ−ト基が活性メチレン系化合物でブロックさ
れたポリイソシアネ−ト化合物を使用した熱硬化性塗料
であることを特徴とする塗膜形成方法。 - 【請求項2】被塗物に電着塗料(A)を塗装し、その電
着塗膜面に、第1着色ベ−ス塗料(B)、第2着色ベ−
ス塗料(C)及びクリヤ塗料(D)を順次塗装して複層
上塗り塗膜を形成する方法において、第1着色ベ−ス塗
料(B)が、硬化剤として、イソシアネ−ト基が活性メ
チレン系化合物でブロックされたポリイソシアネ−ト化
合物を使用した熱硬化性塗料であることを特徴とする塗
膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11222289A JP2001046965A (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 塗膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11222289A JP2001046965A (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 塗膜形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001046965A true JP2001046965A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=16780044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11222289A Pending JP2001046965A (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 塗膜形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001046965A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013221041A (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-28 | Kansai Paint Co Ltd | 水性塗料組成物及び複層塗膜形成方法 |
JP7454004B2 (ja) | 2022-02-17 | 2024-03-21 | トヨタ自動車東日本株式会社 | 積層塗膜形成方法 |
-
1999
- 1999-08-05 JP JP11222289A patent/JP2001046965A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013221041A (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-28 | Kansai Paint Co Ltd | 水性塗料組成物及び複層塗膜形成方法 |
JP7454004B2 (ja) | 2022-02-17 | 2024-03-21 | トヨタ自動車東日本株式会社 | 積層塗膜形成方法 |
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