JP2001042597A - 接触帯電装置 - Google Patents
接触帯電装置Info
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Abstract
より導出した帯電均一性向上の条件を備える接触帯電装
置を提供する。 【解決手段】 任意の周波数f[Hz]の交流電圧を印
加したときの弾性部材1bの単位面積当たりの静電容量
Cf [F/m2 ]が、1kHzの交流電圧を印加したと
きの単位面積当たりの静電容量C1k[F/m2 ]、およ
び変化率aを用いて、Cf =C1k・(f/1000)-a
と表されるとき、弾性部材1bの微小領域の単位面積当
たりの静電容量Cを、帯電系に印加される電圧と等価の
矩形パルスの電圧を構成する各周波数成分ごとのCf で
置き換える。そして、変化率aが、a≦−0.1544
・log(C1k/Co )+0.0307の範囲内、さら
には、a≦−0.146・log(C1k/Co )−0.
0688の範囲内となる材質で弾性部材1bを構成す
る。
Description
像形成装置の帯電器として使用される接触帯電装置に関
するものであり、特にその帯電安定性に関するものであ
る。
などの電子写真方式の画像形成装置には、画像形成の初
期プロセスとして感光体の表面を所定電位に帯電させる
ための帯電器が使用される。このような帯電器として、
一般に、ゴムローラなどの帯電ローラを感光体の表面に
接触させ、該帯電ローラを介して電圧を印加することに
より感光体を帯電させる接触帯電装置が用いられる。
る感光体の帯電プロセスの状況を図8に示す。同図に示
すように、接触帯電装置は帯電ローラ10および直流低
電圧電源2からなり、帯電ローラ10は中央部を円柱状
の芯金10aとし、その周囲が導電性ゴムなどからなる
円筒状の弾性部材(帯電部材)10bで覆われた構成で
あり、ニップ部(接触部)で感光体ドラム3と接触する
ようになっている。感光体ドラム3は金属からなる円筒
状のドラム基体3aの上に感光体3bが形成された構成
である。
た感光体ドラム3のドラム基体3aとの間には直流低電
圧電源2により直流電圧Eが印加され、これによって弾
性部材10bの内周面が負電位、また感光体3bの内周
面が接地電位とされる。帯電ローラ10は矢符Aの方向
に回転駆動される感光体ドラム3に対して矢符Bの方向
に芯金を中心軸として従動回転するので、ニップ部の入
口で弾性部材10bの表面と接触した感光体3bの表面
が、ニップ部を通過中に帯電されて電位変化を伴う。
ラム基体3aを接地するとともに帯電ローラ10の芯金
10aが負電位となるようにして感光体3bの表面を負
極性に帯電させる場合を示している。この他、帯電ロー
ラの芯金側がドラム基体に対して高電位となるように直
流電圧を印加し、感光体の帯電電位を正極性とする場合
もあり、また電源を直流成分に交流成分を重畳させた交
流重畳電源として時間で変化する電圧を印加する場合も
ある。
(回転中心側面)と外周面とを結ぶ半径方向の無数の分
割線によって分割生成された、互いに抵抗および静電容
量が等価な微小領域の集合と見なすことができる。上記
各微小領域は、弾性部材10bの内周面と外周面の所定
領域との間で測定した抵抗値に外周面側の測定面積を乗
じて得られる単位面積当たりの抵抗Rと、内周面と外周
面との間の静電容量を外周面の面積で除して得られる単
位面積当たりの静電容量Cとの並列回路で等価的に表さ
れる。また感光体3bは、内周面(回転中心側面)と外
周面との間が単位面積当たりの静電容量Co で等価的に
表される無数の微小領域の集合と見なすことができる。
面と感光体3bの微小領域の表面とが接触して、感光体
3bが帯電される際の等価回路を図9に示す。上述の接
触帯電装置の構成では、同図に示す電源電圧e(t)が
直流電圧Eに等しい。この場合、帯電ローラ10と感光
体ドラム3とはニップ部で互いに滑ることなく同じ周速
で回転しているものとする。
3bの微小領域とがニップ部の入口に到達して互いに接
触すると図9の等価回路が形成され、直流電圧Eが投入
されて感光体3bへの帯電、すなわち静電容量Co への
充電が開始される。その後、ニップ部の出口に向かって
進むにつれ、弾性部材10bの抵抗Rと感光体3bの静
電容量Co とで決まる時定数Co ・R(Cは小さいので
無視)に従って静電容量Co に充電電流が流れ、静電容
量Co の端子間電圧eC (t)が上昇する。充電電流は
弾性部材10bから感光体3bに向かっては負電荷の注
入に相当し、ニップ部の入口で最も多く、出口に向かう
につれて減少する。従って、ニップ部(感光体3b表
面)の電位分布はおよそ図8に示すようになる。ただ
し、Vo は感光体3b表面の初期電位である。
て感光体3bが均一に帯電するような特性が求められる
が、与えられた感光体3bに対し、弾性部材10bの抵
抗Rを小さくして時定数を充分小さくすることにより、
感光体3bの帯電均一性が向上することが知られてい
る。
に感光体3bの充電時定数を小さくすることで帯電均一
性を向上させようとする方法のみでは、時定数の設定範
囲が感光体3bのピンホールリークへの対応や設定可能
なニップ幅などにより制約を受けてしまい、帯電の均一
性を充分に確保することができないという問題がある。
法として、感光体および帯電ローラの抵抗と静電容量と
を用いた感光体の帯電モデルにより、均一な帯電を行う
ための帯電ローラの抵抗値を求めることが開示されてい
るが、この帯電モデルでは帯電ローラの静電容量を一定
値として扱っている。前述したように、帯電ローラ10
の弾性部材10bと感光体3bとは接触しながら回転し
ているため、その接触面(ニップ部)は常に更新されて
いる。このため、弾性部材10bの各微小領域の表面
は、感光体3bの微小領域の表面と接触するたびに感光
体3bの微小領域へ電荷を供給しておよそ図8に示した
ような電位変動を起こす。また、回転中、ニップ部以外
では電流が流れないため、この間は弾性部材10bの微
小領域の表面は芯金と等電位と見なすことができる。
体3bの任意の微小領域への帯電動作は間欠した電圧印
加の繰り返しであり、ニップ離脱直前(時間to )の電
位が感光体の帯電電位であるので、図9の等価回路にお
いて電源電圧e(t)は、図10(a)に示すように、
ニップ部通過時間to の間に立ち上がり、帯電ローラ1
0の回転周期Tを周期とする矩形パルスと等価となる。
またこのとき、弾性部材10bの各微小領域の端子間電
圧eR (t)は図10(b)に示す波形、弾性部材10
bの各微小領域から感光体3bの微小領域への充電電流
i(t)は同図(c)に示す波形、感光体3bの微小領
域の端子間電圧eC (t)は同図(d)に示す波形のパ
ルスとなる。
に接触する感光体3bの微小領域とを合わせた領域の両
端に印加される電圧は周波数成分(交流成分)を有する
ことになるので、弾性部材10bの静電容量Cは周波数
ごとに変化する。上記周波数成分は、帯電ローラ10の
ローラ径やニップ幅などの諸条件により変化する。従っ
て、この静電容量Cの周波数特性を考慮していない上記
公報の方法では、帯電ローラの抵抗値の最適化は図れて
おらず、やはり帯電均一性の向上は充分でない。
なされたものであり、その目的は、静電容量の周波数特
性を考慮に入れることにより導出した帯電均一性向上の
条件を備える接触帯電装置を提供することにある。
は、上記の課題を解決するために、回転駆動される感光
体の表面に接触しながら回転する帯電部材と、上記感光
体の回転中心側面と上記帯電部材の回転中心側面との間
に電圧を印加する電源とを有する接触帯電装置におい
て、上記帯電部材の回転中心側面と外周面との間に任意
の周波数f[Hz]、1kHzの交流電圧が印加された
ときの上記帯電部材の静電容量を上記外周面の面積で除
して得られる静電容量をそれぞれCf 、C1kとし、上記
帯電部材の材質で決まる変化率aを用いて、Cf =C1k
・(f/1000)-aと表されるとき、変化率aの所定
範囲内の変動に対して上記感光体の帯電電位の変動が所
定範囲内に収まるように上記帯電部材の材質が選択され
ることを特徴としている。
は、その回転中心と外周面とを結ぶ半径方向の無数の分
割線によって分割生成された、互いに抵抗および静電容
量が等価な微小領域を考えると、感光体の回転中心側面
と帯電部材の回転中心側面との間に電圧が印加されるの
で、各微小領域が接触部を通過するたびに感光体に帯電
電荷を供給する。これにより帯電部材の各微小領域の表
面と接触する感光体の各微小領域への帯電動作は、間欠
した電圧印加の繰り返しとなるので、帯電部材の各微小
領域とこれに接触する感光体の微小領域とを合わせた領
域の両端に印加される電圧は、接触中にのみ立ち上が
り、帯電部材の回転周期を周期とするパルス状の波形と
なる。従って、帯電部材の各微小領域に印加される電圧
は、たとえ電源が直流電源であったとしても周波数成分
を有することになり、帯電部材の各微小領域の静電容量
は周波数に応じて変化する。
が印加されたときの帯電部材の静電容量を上記外周面の
面積で除して得られる単位面積当たりの静電容量C
f が、1kHzの交流電圧が印加されたときの単位面積
当たりの静電容量C1kと、帯電部材の材質で決まる変化
率aとを用いて上式で表されるとき、帯電部材の各微小
領域の単位面積当たりの静電容量は上記パルスの各周波
数成分ごとの静電容量Cfによって置き換えられる。そ
して、感光体の帯電電位は、各周波数成分により静電容
量Cf を介して感光体に印加される端子間電圧を合成し
たものとして扱われる。
依存し、変化率aの変動に対して帯電電位が不安定とな
るような変化率aの範囲が存在することが確認される。
そこで、変化率aがこの不安定領域に入るのを避けるた
め、所定範囲内の変動に対して感光体の帯電電位の変動
が所定範囲内に収まるような変化率aを有する材質を選
択して帯電部材を構成し、帯電均一性の向上を図る。
慮に入れることにより導出した安定帯電の条件を満たす
材質で帯電部材を構成することにより、感光体の帯電均
一性を充分に向上させることができる。
題を解決するために、上記感光体が上記帯電部材との接
触部を通過する時間をto 、上記感光体の帯電の時定数
をτとしたとき、2.24≦to /τ≦6.72とさ
れ、上記感光体の単位面積当たりの静電容量をCo とし
たとき、a≦−0.1544・log(C1k/Co )+
0.0307となるように上記帯電部材の材質が選択さ
れることを特徴としている。
の接触部を通過した後の帯電電位は、通過時間to およ
び帯電の時定数τで決まり、飽和値の90%〜99.8
%という望ましい帯電電位を得るためにはto /τが上
記範囲内に設定される。このとき、前述の静電容量C1k
および感光体の単位面積当たりの静電容量Co を用いた
上式の右辺の値を境に、変化率aがそれより大きな値と
なる領域では帯電電位が不安定となり、変化率aがそれ
以下の値となる領域では帯電電位が安定することが確認
される。従って、帯電電位が安定領域に入るような範囲
内にある変化率aを有する材質で帯電部材を構成するこ
とにより、望ましい帯電電位で帯電均一性の向上を図る
ことができる。
題を解決するために、a≦−0.146・log(C1k
/Co )−0.0688となるように上記帯電部材の材
質が選択されることを特徴としている。
%〜99.8%となる条件で、帯電電位の変動が変化率
aのばらつきや変動に対して2%以下に抑えられること
が望ましい。上記の発明によれば、変化率aが静電容量
C1kおよび静電容量Co を用いた上式の右辺の値となる
ときに帯電電位の変動が2%となり、それ以下では帯電
電位の変動がより小さくなることが確認される。従っ
て、上記の範囲内となるような変化率aを有する材質で
帯電部材を構成することにより、前記発明の変化率aの
範囲内でさらに帯電電位の変動が抑制され、効率の良い
帯電を可能とする条件が実現する。
題を解決するために、上記電源が直流電源であることを
特徴としている。
とこれに接触する感光体の微小領域とを合わせた領域の
両端に印加される電圧は、直流電源により接触中にのみ
一定値をとり、帯電部材の回転周期を周期とする矩形パ
ルスと等価となる。従って、この矩形パルスを構成する
周波数成分を求めて変化率aを考慮し、変化率aの範囲
を前記発明により特定することになる。これにより、従
来、交流重畳電源と比較して感光体の帯電均一性に劣る
とされてきた直流電源に対しても、充分に帯電均一性を
向上させることができる。
題を解決するために、上記電源が交流重畳電源であるこ
とを特徴としている。
帯電部材と感光体との間に直流成分に交流成分が重畳さ
れた電圧が印加されるので、帯電部材の微小領域とこれ
に接触する感光体の微小領域とを合わせた領域の両端に
印加される電圧は、直流成分による矩形パルスに、交流
成分を追加した電圧と等価となる。従って、矩形パルス
を構成する周波数成分と交流成分の周波数成分とを合わ
せて変化率aを考慮し、変化率aの範囲を前記発明によ
り特定することになる。これにより、直流電圧印加時の
特性がそのまま引き継がれるのみならず、従来から感光
体の帯電均一性の向上に寄与するものとされてきた交流
成分を追加したaの条件が得られるので、さらに帯電均
一性を向上させる可能性が高まる。
形態について図1ないし図7、図9および図10に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。
と、感光体ドラム3との接触状況を示す。同図に示すよ
うに、接触帯電装置は帯電ローラ1および直流低電圧電
源(直流電源)2から構成され、帯電ローラ1は中央部
を円柱状の芯金1aとし、その周囲が導電性ゴムなどか
らなる円筒状の弾性部材(帯電部材)1bで覆われた構
成であり、ニップ部(接触部)で感光体ドラム3と接触
するようになっている。後述する変化率aが特定の範囲
内の値となるようにこの弾性部材1bの材質を選択する
ことが本実施の形態の特徴である。また、感光体ドラム
3は前述と同様、金属からなる円筒状のドラム基体3a
の上に感光体3bが形成された構成である。
aとの間に直流低電圧電源2によって直流電圧Eが印加
され、これによって弾性部材1bの内周面が負電位、ま
た感光体3bの内周面が接地電位とされる。帯電ローラ
1は矢符Aの方向に回転駆動される感光体ドラム3に対
して矢符Bの方向に従動回転するので、ニップ部の入口
で弾性部材1bの表面と接触した感光体3bの表面が、
ニップ部を通過中に帯電されておよそ同図に示すような
電位変化を伴う。ただし、Vo は感光体3bの初期電位
である。
て、内周面と外周面の所定領域との間で測定した抵抗値
に外周面側の測定面積を乗じて得られる単位面積当たり
の抵抗をR[Ωm2 ]、内周面と外周面との間で測定し
た静電容量を外周面の面積で除して得られる単位面積当
たりの静電容量をC[F/m2 ]とする。このとき、弾
性部材1bは、抵抗Rと静電容量Cとの並列回路で等価
的に表される無数の微小領域の集合、また感光体は、内
周面と外周面との間の単位面積当たりの静電容量Co
[F/m2 ]で等価的に表される無数の微小領域の集合
と見なすことができる。
微小領域とこれに接触する感光体3bの微小領域とを合
わせた領域の両端に印加される電圧が周波数成分を持つ
ことにより、静電容量Cが変化することを考慮した場合
の帯電特性について説明する。図3に示すように、弾性
部材1bに印加される交流電圧の周波数変化に対する静
電容量Cの変化を調べるため、直径が27mmでカーボ
ンを分散させた弾性部材1bの外周を導体テープ4で覆
い、これにLCRメータ5を接続して芯金1aと導体テ
ープ4との間の静電容量の周波数特性を測定した。図4
に測定結果を示す。同図に示すように、弾性部材1bは
印加電圧の周波数が上昇するに伴い、静電容量が減衰す
る特性を有していることが分かる。
圧を印加したときの弾性部材1bの静電容量を外周面の
面積で除して得られる単位面積当たりの静電容量C
f [F/m2 ]は、1kHzの交流電圧を印加したとき
に同様にして得られる弾性部材1bの単位面積当たりの
静電容量C1k[F/m2 ]を用いて、 Cf =C1k・(f/1000)-a (1) と表すことができる。但し、aは弾性部材1bの材質に
よって決まる値であり、以下では変化率aと呼ぶ。
(t)は、ニップ部通過時間to の間にEとなり、帯電
ローラ1の回転周期Tを周期とする矩形パルスである。
この矩形パルスをE=1としてフーリエ級数に展開する
と、次式のようになる。
sin(nπto /T)、ω=2π/T、θn =(nπ
to )/Tである。
n/Tに対する静電容量Cfnは、式(1)より、 Cfn=C1k・(fn /1000)-a であるから、ωn =2πfn (=nω)とするとn次の
周波数成分による静電容量Co の端子間電圧ecn(t)
は、前述の図9の等価回路を用いて、 ecn(t)={cn ・sin(nωt+θn )}×(1
/jωn Co )/{R‖(1/jωn Cfn)+(1/j
ωn Co )} となる。ただし、R‖(1/jωn Cfn)は弾性部材1
bの微小領域(抵抗Rと静電容量Cfnとの並列回路)の
インピーダンスである。
000次まで加え、静電容量Co の端子間電圧e
c (t)を近似すると、
c (0)が帯電ローラ1による帯電直前の感光体3bの
残留電圧となるように決定される。上述のようにして求
めた式(3)を用い、直流低電圧電源2を時刻t=0で
投入した後の電圧E(t)(最大値が直流電圧E)に対
する感光体3bの端子間電圧eC (t)のステップ応答
をシミュレーションした結果を図2に示す。なお、電圧
E(t)の最大値Eを1に正規化してある。
のような応答を示すが、実用的なプロセス設計範囲は、
プロセス速度が25mm/sec〜500mm/se
c、ニップ幅が5mm〜50mm、感光体3bの各微小
領域のニップ部通過時間to が0.1sec〜0.2s
ec程度であるので、ニップ部通過終了時点で端子間電
圧eC (t)が飽和値の90%以上にまで立ち上がるよ
うな安定な帯電のためには、静電容量Co への充電の時
定数をτ[sec]として、to /τ≧2.3とするこ
とが望ましい。このように、本実施の形態では、静電容
量Cを周波数成分ごとの静電容量Cf に置き換え、各静
電容量Cf を用いて求めた端子間電圧ecn(t)を合成
することにより静電容量Co の端子間電圧ec (t)、
すなわち充電電圧としている。
ラメータとし、変化率aとニップ部通過後の感光体3b
の帯電電位との関係を調べると、図5に示すグラフが得
られた。帯電電位は最大値を1に正規化してある。な
お、このとき感光体3bの膜厚を20μm、感光体3b
の比誘電率を3、弾性部材1bの単位面積当たりの抵抗
Rを2.57×104 Ωm2 、弾性部材1bの静電容量
Cを考慮しない帯電の時定数τをCo ・R=0.033
47secとした。
的小さい場合は帯電電位が安定した値を示すが、変化率
aがある値を越えると急激に帯電電位が変化する。この
ように帯電電位が大きく変化するところ、同図で言えば
変曲点P1 〜P6 より右側の範囲では、変化率aのばら
つきや変動により安定した帯電を行いにくく、帯電むら
が生じやすくなる。従って、安定した帯電を実現するた
めには、弾性部材1bの変化率aを上記変曲点P1 〜P
6 よりも小さい値とすればよいことが分かる。例えば、
同図において変化率aが0.1以下の範囲では、C1k/
Co =2.2×10-4、1.0×10-3、2.2×10
-3、1.0×10-2、2.2×10-2の場合は帯電電位
の変動はゼロに近く、C1k/Co =1.0×10-1の場
合においても帯電電位の変動は1%程度に収まってい
る。
値以下となる条件を調べるため、ニップ部通過時間to
をパラメータとして、C1k/Co と変化率aとの関係を
プロットして得たグラフを図6に示す。このとき、上記
ニップ部通過時間to には、0.075sec〜0.2
25secの範囲内において0.025secステップ
で選んだものを用いた。この範囲は、2.24≦to /
τ≦6.72、すなわちニップ部通過により感光体3b
の帯電電位が飽和値の90%〜99.8%にまで立ち上
がる条件であり、感光体3bおよび弾性部材1bが異な
ったり、プロセス速度が変わった場合にも有効なもので
ある。
0.075secにおける各プロットの近似線を求める
と、 y=−0.1544・log(x)+0.0307 となるので、変化率aが上記範囲のニップ部通過時間t
o によらず変曲点における値以下となる条件は、 a≦−0.1544・log(C1k/Co )+0.0307 (4) と求まる。ただし、変化率aがfの値によって変動する
場合には、その最大値を用いることにする。
前述したように変化率aのばらつきや変動を考慮するこ
とが望ましい。例えば複写機の場合、感光体3bの帯電
電位を500V、コピー濃度/電位を1/200V、中
間調に対する許容濃度変動を0.025とすると、許容
中間調電位変動が5V、許容帯電電位変動が10Vとな
る。従って、許容帯電電位変動は2%となり、図5の正
規化電位の変動の許容値を2%とするような範囲の変化
率aを採用するのが実用的である。このような変化率a
の範囲を求めるため、図6と同様にニップ部通過時間t
o をパラメータとして、C1k/Co と、正規化電位の変
動が2%となる変化率aの限界値との関係をプロットし
て得たグラフを図7に示す。
ップ部通過時間to に依存せずほぼ同一線上にのり、こ
の近似線は、 y=−0.146・log(x)+0.0688 となる。従って、許容帯電電位変動が2%となる変化率
aの実用的な範囲は、 a≦−0.146・log(C1k/Co )+0.0688 (5) と求まる。
成分によって変動する場合にその最大値をとるものとし
ているので、式(4)および式(5)の変化率aの範囲
は、感光体3bの帯電電位がより確実に安定領域さらに
は実用領域に入る条件となっている。
帯電装置によれば、ニップ部通過時間to と帯電の時定
数τとの比を上述した範囲内に適正に設定した上で、式
(1)で規定される変化率aが式(4)や式(5)の範
囲内となるような材質を用いて弾性部材1bを構成する
ことにより、感光体3bの帯電均一性を向上させること
ができる。このような小さな変化率aを有する材料とし
ては、例えばポリエステル樹脂やスチレン樹脂などがあ
り、これらの材料を弾性部材1bに好適に用いることが
できる。
が1層で構成される帯電ローラ1を前提としてきたが、
弾性部材1bが多層構造をとる帯電ローラにも本発明を
適用することができる。その場合には、各層ごとに、印
加される電圧の周波数成分に対応する静電容量Cf を求
めて変化率aを最適化すればよい。
してきたが、代りに交流重畳電源としてもよい。この場
合、交流重畳電源により帯電ローラ1の芯金1aと感光
体3bのドラム基体3aとの間に直流成分に交流成分が
重畳された電圧が印加されるので、弾性部材1bの各微
小領域とこれに接触する感光体3bの微小領域とを合わ
せた領域の両端に印加される電圧は、直流成分により発
生する矩形パルスに交流成分を追加した電圧となる。従
って、矩形パルスを構成する周波数成分と交流成分の周
波数成分とを合わせて変化率aを考慮し、aの範囲を前
述と同様にして特定することになる。これにより、直流
電圧印加時の特性がそのまま引き継がれるのみならず、
従来から感光体の帯電均一性の向上に寄与するものとさ
れてきた交流成分を追加した変化率aの条件が得られる
ので、さらに帯電均一性を向上させる可能性が高まる。
に、帯電部材の回転中心側面と外周面との間に任意の周
波数f[Hz]、1kHzの交流電圧が印加されたとき
の上記帯電部材の静電容量を上記外周面の面積で除して
得られる静電容量をそれぞれCf、C1kとし、上記帯電
部材の材質で決まる変化率aを用いて、Cf =C1k・
(f/1000)-aと表されるとき、変化率aの所定範
囲内の変動に対して感光体の帯電電位の変動が所定範囲
内に収まるように上記帯電部材の材質が選択される構成
である。
たときの帯電部材の単位面積当たりの静電容量Cf が、
1kHzの交流電圧が印加されたときの単位面積当たり
の静電容量C1kと、帯電部材の材質で決まる変化率aと
を用いて上式で表されるとき、帯電部材の各微小領域の
単位面積当たりの静電容量は、帯電部材の各微小領域と
これに接触する感光体の微小領域とを合わせた領域の両
端に印加されることになるパルスを構成する各周波数成
分ごとの静電容量Cf によって置き換えられる。また、
感光体の帯電電位は、各周波数成分により静電容量Cf
を介して感光体に印加される端子間電圧を合成したもの
として扱われる。
依存し、変化率aの変動に対して帯電電位が不安定にな
る領域が存在することが確認される。従って、所定範囲
内の変動に対して感光体の帯電電位の変動が所定範囲内
に収まるような変化率aを有する材質を選択して帯電部
材を構成することにより、感光体の帯電均一性を充分に
向上させることができるという効果を奏する。
うに、上記感光体が上記帯電部材との接触部を通過する
時間をto 、上記感光体の帯電の時定数をτとしたと
き、2.24≦to /τ≦6.72とされ、上記感光体
の単位面積当たりの静電容量をCo としたとき、a≦−
0.1544・log(C1k/Co )+0.0307と
なるように上記帯電部材の材質が選択される構成であ
る。
いう望ましい帯電電位が得られるようなto /τの条件
の下で、帯電電位が安定領域に入るような範囲内にある
変化率aを有する材質で帯電部材を構成する。これによ
り、望ましい帯電電位で帯電均一性の向上を図ることが
できるという効果を奏する。
うに、a≦−0.146・log(C1k/Co )−0.
0688となるように上記帯電部材の材質が選択される
構成である。
いう望ましい帯電電位が得られるようなto /τの条件
の下で、帯電電位の変動が変化率aのばらつきや変動に
対して2%以下という実用上好都合な範囲に抑えられる
ような変化率aを有する材質で帯電部材を構成する。こ
れにより、前記発明の変化率aの範囲内でさらに帯電電
位の変動が抑制され、効率の良い帯電を可能とする条件
が実現するという効果を奏する。
うに、上記電源が直流電源である構成である。
接触する感光体の微小領域とを合わせた領域の両端に印
加される電圧は、接触中にのみ立ち上がり、帯電部材の
回転周期を周期とする矩形パルスと等価となり、これを
構成する周波数成分を求めて変化率aを考慮し、変化率
aの範囲を前記発明により特定することになる。これに
より、従来、交流重畳電源と比較して感光体の帯電均一
性に劣るとされてきた直流電源に対しても、充分に帯電
均一性を向上させることができるという効果を奏する。
うに、上記電源が交流重畳電源である構成である。
接触する感光体の微小領域とを合わせた領域の両端に印
加される電圧は、直流成分により発生する矩形パルス
に、交流成分を追加した電圧と等価となり、矩形パルス
を構成する周波数成分と交流成分の周波数成分とを合わ
せて変化率aを考慮し、変化率aの範囲を前記発明によ
り特定することになる。これにより、直流電圧印加時の
特性がそのまま引き継がれるのみならず、従来から感光
体の帯電均一性の向上に寄与するものとされてきた交流
成分を追加した変化率aの条件が得られるので、さらに
帯電均一性を向上させる可能性が高まるという効果を奏
する。
構成およびそれによる帯電動作を説明する説明図であ
る。
特性を考慮しない場合の感光体の帯電電位のステップ応
答を示すグラフである。
弾性部材について静電容量の周波数特性を測定する方法
を説明する説明図である。
波数特性を示すグラフである。
ニップ部通過後の感光体の帯電電位との関係を示すグラ
フである。
静電容量と変曲点の変化率aとの関係を示すグラフであ
る。
静電容量と帯電電位の変動幅が2%となる変化率aとの
関係を示すグラフである。
電動作を説明する説明図である。
路を示す回路図である。
接触帯電装置による帯電動作時における、各部の電圧ま
たは電流の波形を示す波形図である。
Claims (5)
- 【請求項1】回転駆動される感光体の表面に接触しなが
ら回転する帯電部材と、上記感光体の回転中心側面と上
記帯電部材の回転中心側面との間に電圧を印加する電源
とを有する接触帯電装置において、 上記帯電部材の回転中心側面と外周面との間に任意の周
波数f[Hz]、1kHzの交流電圧が印加されたとき
の上記帯電部材の静電容量を上記外周面の面積で除して
得られる単位面積当たりの静電容量をそれぞれCf 、C
1kとし、上記帯電部材の材質で決まる変化率aを用い
て、 Cf =C1k・(f/1000)-a と表されるとき、変化率aの所定範囲内の変動に対して
上記感光体の帯電電位の変動が所定範囲内に収まるよう
に上記帯電部材の材質が選択されることを特徴とする接
触帯電装置。 - 【請求項2】上記感光体が上記帯電部材との接触部を通
過する時間をto 、上記感光体の帯電の時定数をτとし
たとき、 2.24≦to /τ≦6.72 とされ、 上記感光体の単位面積当たりの静電容量をCo としたと
き、 a≦−0.1544・log(C1k/Co )+0.03
07 となるように上記帯電部材の材質が選択されることを特
徴とする請求項1に記載の接触帯電装置。 - 【請求項3】a≦−0.146・log(C1k/Co )
−0.0688 となるように上記帯電部材の材質が選択されることを特
徴とする請求項2に記載の接触帯電装置。 - 【請求項4】上記電源が直流電源であることを特徴とす
る請求項1ないし3のいずれかに記載の接触帯電装置。 - 【請求項5】上記電源が交流重畳電源であることを特徴
とする請求項1ないし3のいずれかに記載の接触帯電装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11221155A JP2001042597A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 接触帯電装置 |
US09/633,276 US6253048B1 (en) | 1999-08-04 | 2000-08-04 | Contact charging device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11221155A JP2001042597A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 接触帯電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001042597A true JP2001042597A (ja) | 2001-02-16 |
Family
ID=16762347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11221155A Pending JP2001042597A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 接触帯電装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6253048B1 (ja) |
JP (1) | JP2001042597A (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0308185B1 (en) | 1987-09-14 | 1993-11-24 | Canon Kabushiki Kaisha | A charging device |
US5136335A (en) | 1989-01-17 | 1992-08-04 | Ricoh Company, Ltd. | Developer carrier with a dielectric layer having a frequency characteristic confined in a predetermined range |
US5426488A (en) * | 1992-10-19 | 1995-06-20 | Sharp Kabushiki Kaisha | Method of charging a built-in electrophotographic charge member |
US5666606A (en) * | 1995-06-08 | 1997-09-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus comprising contact type charging member |
-
1999
- 1999-08-04 JP JP11221155A patent/JP2001042597A/ja active Pending
-
2000
- 2000-08-04 US US09/633,276 patent/US6253048B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6253048B1 (en) | 2001-06-26 |
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