JP2001037006A - 複数の駆動力源を備えた車両の制振装置 - Google Patents
複数の駆動力源を備えた車両の制振装置Info
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- JP2001037006A JP2001037006A JP11200684A JP20068499A JP2001037006A JP 2001037006 A JP2001037006 A JP 2001037006A JP 11200684 A JP11200684 A JP 11200684A JP 20068499 A JP20068499 A JP 20068499A JP 2001037006 A JP2001037006 A JP 2001037006A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/62—Hybrid vehicles
Landscapes
- Hybrid Electric Vehicles (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の駆動力源を有する車両において加減速
のために出力トルクを変更する際の振動を防止する。 【解決手段】 少なくとも二つの駆動力源から動力伝達
系統を介して駆動輪にトルクを出力することのできる複
数の駆動力源を備えた車両の制振装置であって、プラン
トモデルの伝達関数に基づいて構成されたフィードフォ
ワード制御器13と、加減速要求に基づく出力トルクの
要求量を求める出力トルク要求量算定手段10と、出力
トルク要求量のうち第1の駆動力源で出力するべきトル
クを求める第1トルク要求量算定手段11と、出力トル
ク要求量算定手段で求められた出力トルク要求量をフィ
ードフォワード制御器13で処理した値と第1トルク要
求量算定手段11で求めた値とに基づいて他の駆動力源
で出力するべきトルクを求める第2トルク要求量算定手
段12とを有する。
のために出力トルクを変更する際の振動を防止する。 【解決手段】 少なくとも二つの駆動力源から動力伝達
系統を介して駆動輪にトルクを出力することのできる複
数の駆動力源を備えた車両の制振装置であって、プラン
トモデルの伝達関数に基づいて構成されたフィードフォ
ワード制御器13と、加減速要求に基づく出力トルクの
要求量を求める出力トルク要求量算定手段10と、出力
トルク要求量のうち第1の駆動力源で出力するべきトル
クを求める第1トルク要求量算定手段11と、出力トル
ク要求量算定手段で求められた出力トルク要求量をフィ
ードフォワード制御器13で処理した値と第1トルク要
求量算定手段11で求めた値とに基づいて他の駆動力源
で出力するべきトルクを求める第2トルク要求量算定手
段12とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関とモー
タとを駆動力源として備えたハイブリッド車などの複数
の駆動力源を備えた車両における制振装置に関し、特に
駆動力源から出力されるトルクを加減速のために変更す
る際の車両振動を抑制もしくは防止するための制振装置
に関するものである。
タとを駆動力源として備えたハイブリッド車などの複数
の駆動力源を備えた車両における制振装置に関し、特に
駆動力源から出力されるトルクを加減速のために変更す
る際の車両振動を抑制もしくは防止するための制振装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両における駆動力源から駆動輪に到る
動力伝達系統は、その構成部材が完全には剛体ではない
うえに、振動や騒音などを防止するために、弾性部材が
介在されているので、その全体が弾性系を構成してい
る。そのため、動力伝達系に入力されるトルクが変動す
れば、それに伴って振動が生じ、これが乗り心地の悪化
や車両の挙動の不安定要因になるなどの可能性がある。
動力伝達系統は、その構成部材が完全には剛体ではない
うえに、振動や騒音などを防止するために、弾性部材が
介在されているので、その全体が弾性系を構成してい
る。そのため、動力伝達系に入力されるトルクが変動す
れば、それに伴って振動が生じ、これが乗り心地の悪化
や車両の挙動の不安定要因になるなどの可能性がある。
【0003】一方最近では、排ガスの低減や燃費の向上
を目的としてガソリンエンジンやディーゼルエンジンな
どの内燃機関に加えてモータやモータ・ジェネレータな
どの燃料の燃焼によらずに動力を出力する動力装置を駆
動力源として搭載した車両が開発されている。この種の
車両では、それぞれの駆動力源の出力トルクを制御で
き、特にモータ・ジェネレータなどの電気的な装置で
は、発電などによる回生制御によって負のトルクを生じ
させることもできる。そこで、これらの駆動力源の出力
トルクを相互に異ならせることにより、車両全体として
の出力トルクの変動を抑制することが可能である。
を目的としてガソリンエンジンやディーゼルエンジンな
どの内燃機関に加えてモータやモータ・ジェネレータな
どの燃料の燃焼によらずに動力を出力する動力装置を駆
動力源として搭載した車両が開発されている。この種の
車両では、それぞれの駆動力源の出力トルクを制御で
き、特にモータ・ジェネレータなどの電気的な装置で
は、発電などによる回生制御によって負のトルクを生じ
させることもできる。そこで、これらの駆動力源の出力
トルクを相互に異ならせることにより、車両全体として
の出力トルクの変動を抑制することが可能である。
【0004】このような出力トルクの変動を抑制する制
御をおこなう装置の一例が、特開平9−109694号
公報に記載されている。この公報に記載された装置は、
走行中にエンジンを始動する際の出力トルクの変動を抑
制するよう構成した装置であって、遊星歯車機構にエン
ジンと発電機と出力軸との三者が連結されており、さら
にその出力軸にモータが連結されている。このような構
成において、エンジンを停止させて走行している際に、
発電機を回転もしくは固定した状態で、走行慣性力によ
ってエンジンを始動する場合、エンジンを回転させるた
めのトルクが出力トルクに対して負のトルクとして作用
し、出力トルクの低下によって走行感覚が乱れることが
ある。そこで上記の公報に記載された装置では、走行中
にエンジンを始動するにあたり、出力トルクの変動を演
算し、出力軸に連結されているモータのトルクを、その
演算結果に基づいて補正し、これによって出力トルクの
変動を抑制するように構成されている。
御をおこなう装置の一例が、特開平9−109694号
公報に記載されている。この公報に記載された装置は、
走行中にエンジンを始動する際の出力トルクの変動を抑
制するよう構成した装置であって、遊星歯車機構にエン
ジンと発電機と出力軸との三者が連結されており、さら
にその出力軸にモータが連結されている。このような構
成において、エンジンを停止させて走行している際に、
発電機を回転もしくは固定した状態で、走行慣性力によ
ってエンジンを始動する場合、エンジンを回転させるた
めのトルクが出力トルクに対して負のトルクとして作用
し、出力トルクの低下によって走行感覚が乱れることが
ある。そこで上記の公報に記載された装置では、走行中
にエンジンを始動するにあたり、出力トルクの変動を演
算し、出力軸に連結されているモータのトルクを、その
演算結果に基づいて補正し、これによって出力トルクの
変動を抑制するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】車両の振動の要因もし
くは態様は様々であって、車両の振動は、上述したよう
に走行中にエンジンを始動し、その際の負のトルクによ
って出力トルクが低下することによって生じることもあ
り、それ以外に、加速などのために駆動力源の出力トル
クを変化させた場合や駆動力源が出力するトルク自体が
振動を伴っていてこれが原因で車両の振動が生じること
もある。上記の公報に記載された装置は、エンジンを始
動させるトルクが負トルクとして作用し、出力トルクが
低下することを抑制するように構成された装置であり、
そのために、駆動力源の出力するトルクの変動に起因す
る振動を抑制するためには有効に機能しない。
くは態様は様々であって、車両の振動は、上述したよう
に走行中にエンジンを始動し、その際の負のトルクによ
って出力トルクが低下することによって生じることもあ
り、それ以外に、加速などのために駆動力源の出力トル
クを変化させた場合や駆動力源が出力するトルク自体が
振動を伴っていてこれが原因で車両の振動が生じること
もある。上記の公報に記載された装置は、エンジンを始
動させるトルクが負トルクとして作用し、出力トルクが
低下することを抑制するように構成された装置であり、
そのために、駆動力源の出力するトルクの変動に起因す
る振動を抑制するためには有効に機能しない。
【0006】すなわち、走行中にエンジンの始動制御を
実行すると、エンジンから動力輪に到る動力伝達系統に
負のトルクが作用し、上記従来の装置は、その負のトル
クに対抗させてモータによって正トルクを出力させてい
る。その結果、モータによるトルクは、出力トルクの低
下分のトルクとなるから、起振力として作用し、振動の
発生要因となる。また、上記従来の装置は、走行中のエ
ンジン始動に伴う出力トルクの低下もしくは変動を是正
するためにモータによってトルクを出力するように制御
する装置であるから、加速時のようにエンジンとモータ
とが共に正のトルクを出力する場合には、上記従来の装
置は有効に機能しない。
実行すると、エンジンから動力輪に到る動力伝達系統に
負のトルクが作用し、上記従来の装置は、その負のトル
クに対抗させてモータによって正トルクを出力させてい
る。その結果、モータによるトルクは、出力トルクの低
下分のトルクとなるから、起振力として作用し、振動の
発生要因となる。また、上記従来の装置は、走行中のエ
ンジン始動に伴う出力トルクの低下もしくは変動を是正
するためにモータによってトルクを出力するように制御
する装置であるから、加速時のようにエンジンとモータ
とが共に正のトルクを出力する場合には、上記従来の装
置は有効に機能しない。
【0007】この発明は、上記の技術的課題に着目して
なされたものであり、エンジンやモータなどの少なくと
も二つの駆動力源を有する車両における加速や減速のた
めのトルクの要求量の変化に伴う振動を有効に抑制もし
くは防止することのできる装置を提供することを目的と
するものである。
なされたものであり、エンジンやモータなどの少なくと
も二つの駆動力源を有する車両における加速や減速のた
めのトルクの要求量の変化に伴う振動を有効に抑制もし
くは防止することのできる装置を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】この発明
は、上記の目的を達成するため、車両に対するトルクの
要求に基づいて各駆動力源の出力トルクを制御するにあ
たり、少なくともいずれかの駆動力源の出力トルクをフ
ィードフォワード制御するように構成したことを特徴と
するものである。より具体的には、請求項1の発明は、
少なくとも二つの駆動力源から動力伝達系統を介して駆
動輪にトルクを出力することのできる複数の駆動力源を
備えた車両の制振装置において、前記車両に関連する実
プラントをモデル化したプラントモデルの伝達関数に基
づいて構成されたフィードフォワード制御器と、加減速
要求に基づく出力トルクの要求量を求める出力トルク要
求量算定手段と、前記出力トルク要求量のうち第1の駆
動力源で出力するべきトルクを求める第1トルク要求量
算定手段と、前記出力トルク要求量算定手段で求められ
た出力トルク要求量を前記フィードフォワード制御器で
処理した値と前記第1トルク要求量算定手段で求めた値
とに基づいて他の駆動力源で出力するべきトルクを求め
る第2トルク要求量算定手段とを有することを特徴とす
る制振装置である。
は、上記の目的を達成するため、車両に対するトルクの
要求に基づいて各駆動力源の出力トルクを制御するにあ
たり、少なくともいずれかの駆動力源の出力トルクをフ
ィードフォワード制御するように構成したことを特徴と
するものである。より具体的には、請求項1の発明は、
少なくとも二つの駆動力源から動力伝達系統を介して駆
動輪にトルクを出力することのできる複数の駆動力源を
備えた車両の制振装置において、前記車両に関連する実
プラントをモデル化したプラントモデルの伝達関数に基
づいて構成されたフィードフォワード制御器と、加減速
要求に基づく出力トルクの要求量を求める出力トルク要
求量算定手段と、前記出力トルク要求量のうち第1の駆
動力源で出力するべきトルクを求める第1トルク要求量
算定手段と、前記出力トルク要求量算定手段で求められ
た出力トルク要求量を前記フィードフォワード制御器で
処理した値と前記第1トルク要求量算定手段で求めた値
とに基づいて他の駆動力源で出力するべきトルクを求め
る第2トルク要求量算定手段とを有することを特徴とす
る制振装置である。
【0009】したがって、請求項1の発明では、加減速
要求に基づいて出力トルク要求量が求められ、その出力
トルク要求量のうち第1の駆動力源で受け持つトルクが
第1トルク要求量算定手段で求められる。これに対し
て、前記出力トルク要求量をフィードフォワード制御器
で処理した値と、第1トルク要求量算定手段で求められ
た値とに基づいて他の駆動力源で受け持つべきトルクが
第2トルク要求量算定手段で求められる。すなわち第1
の駆動力源が、加減速要求に基づくトルク要求量に基づ
いて制御されるとともに、他の駆動力源が、前記トルク
要求量をフィードフォワード処理した制御値で制御され
る。そのため、動力伝達系統を介して駆動輪に伝達され
る各駆動力源の出力トルクを総合したトルクは、フィー
ドフォワード制御されたものとなり、そのフィードフォ
ワード制御の内容が、実プラントをモデル化したモデル
プラントにおける伝達関数に基づくものであるので、加
減速に伴う振動を抑制するように出力トルクが制御され
る。
要求に基づいて出力トルク要求量が求められ、その出力
トルク要求量のうち第1の駆動力源で受け持つトルクが
第1トルク要求量算定手段で求められる。これに対し
て、前記出力トルク要求量をフィードフォワード制御器
で処理した値と、第1トルク要求量算定手段で求められ
た値とに基づいて他の駆動力源で受け持つべきトルクが
第2トルク要求量算定手段で求められる。すなわち第1
の駆動力源が、加減速要求に基づくトルク要求量に基づ
いて制御されるとともに、他の駆動力源が、前記トルク
要求量をフィードフォワード処理した制御値で制御され
る。そのため、動力伝達系統を介して駆動輪に伝達され
る各駆動力源の出力トルクを総合したトルクは、フィー
ドフォワード制御されたものとなり、そのフィードフォ
ワード制御の内容が、実プラントをモデル化したモデル
プラントにおける伝達関数に基づくものであるので、加
減速に伴う振動を抑制するように出力トルクが制御され
る。
【0010】また、請求項2の発明は、少なくとも二つ
の駆動力源から動力伝達系統を介して駆動輪にトルクを
出力することのできる複数の動力源を備えた車両の制振
装置において、前記車両に関連する実プラントをモデル
化したプラントモデルの伝達関数に基づいて構成された
フィードフォワード制御器と、前記駆動輪に対する出力
トルクの要求量を求める出力トルク要求量算定手段と、
前記出力トルク要求量算定手段で求められた出力トルク
要求量を前記フィードフォワード制御器で処理した値か
ら第1の駆動力源に対するトルク要求値を求める第1ト
ルク要求値算定手段と、前記出力トルク要求量算定手段
で求められた出力トルク要求量を前記フィードフォワー
ド制御器で処理した値から他の駆動力源に対するトルク
要求値を求める第2トルク要求値算定手段とを有するこ
とを特徴とする制振装置である。
の駆動力源から動力伝達系統を介して駆動輪にトルクを
出力することのできる複数の動力源を備えた車両の制振
装置において、前記車両に関連する実プラントをモデル
化したプラントモデルの伝達関数に基づいて構成された
フィードフォワード制御器と、前記駆動輪に対する出力
トルクの要求量を求める出力トルク要求量算定手段と、
前記出力トルク要求量算定手段で求められた出力トルク
要求量を前記フィードフォワード制御器で処理した値か
ら第1の駆動力源に対するトルク要求値を求める第1ト
ルク要求値算定手段と、前記出力トルク要求量算定手段
で求められた出力トルク要求量を前記フィードフォワー
ド制御器で処理した値から他の駆動力源に対するトルク
要求値を求める第2トルク要求値算定手段とを有するこ
とを特徴とする制振装置である。
【0011】したがって請求項2の発明では、加減速要
求に基づいて出力トルク要求量が求められ、その出力ト
ルク要求量がフィードフォワード制御器で処理され、そ
の値に基づいて、出力トルク要求量のうち第1の駆動力
源で受け持つトルクと他の駆動力源で受け持つトルクと
が求められる。その結果、第1の駆動力源と他の駆動力
源との出力トルクが共に加減速要求に基づいてフィード
フォワード制御される。そして、そのフィードフォワー
ド制御の内容が、実プラントをモデル化したモデルプラ
ントにおける伝達関数に基づくものであるので、加減速
に伴う振動を抑制するように出力トルクが制御される。
求に基づいて出力トルク要求量が求められ、その出力ト
ルク要求量がフィードフォワード制御器で処理され、そ
の値に基づいて、出力トルク要求量のうち第1の駆動力
源で受け持つトルクと他の駆動力源で受け持つトルクと
が求められる。その結果、第1の駆動力源と他の駆動力
源との出力トルクが共に加減速要求に基づいてフィード
フォワード制御される。そして、そのフィードフォワー
ド制御の内容が、実プラントをモデル化したモデルプラ
ントにおける伝達関数に基づくものであるので、加減速
に伴う振動を抑制するように出力トルクが制御される。
【0012】請求項3の発明は、請求項1もしくは2の
構成において、前記実プラントの所定の出力値を検出し
て得た観測量と前記実プラントの所定の出力値に対応す
る前記プラントモデルの所定の出力値に基づく推定値と
の関係を求める手段と、前記観測量と推定値との関係に
基づいて外乱を推定する外乱推定手段と、前記フィード
フォワード制御器で処理して得られた値に基づくいずれ
かの駆動力源に対する要求値を前記外乱推定手段で推定
された外乱に基づいて補正する補正手段とを有している
ことを特徴とする制振装置である。
構成において、前記実プラントの所定の出力値を検出し
て得た観測量と前記実プラントの所定の出力値に対応す
る前記プラントモデルの所定の出力値に基づく推定値と
の関係を求める手段と、前記観測量と推定値との関係に
基づいて外乱を推定する外乱推定手段と、前記フィード
フォワード制御器で処理して得られた値に基づくいずれ
かの駆動力源に対する要求値を前記外乱推定手段で推定
された外乱に基づいて補正する補正手段とを有している
ことを特徴とする制振装置である。
【0013】したがって請求項3の発明では、実プラン
トの出力値とこれに対応するモデルプラントの出力値で
ある推定値との関係に基づいて、実プラントの出力に含
まれる外乱が推定され、その推定結果に基づいてフィー
ドフォワード制御値が補正される。そのため、各駆動力
源の出力トルクを総合した出力トルクに含まれる外乱が
除去もしくは抑制されるので、加減速に伴う振動が防止
もしくは抑制される。
トの出力値とこれに対応するモデルプラントの出力値で
ある推定値との関係に基づいて、実プラントの出力に含
まれる外乱が推定され、その推定結果に基づいてフィー
ドフォワード制御値が補正される。そのため、各駆動力
源の出力トルクを総合した出力トルクに含まれる外乱が
除去もしくは抑制されるので、加減速に伴う振動が防止
もしくは抑制される。
【0014】そして、請求項4の発明は、請求項1ない
し3のいずれかの構成において、前記第1の駆動力源も
しくは他の駆動力源に対するトルク指令値に関連する制
御値を、前記車両の状態に基づく所定の制御ゲインに基
づいて調整する手段を有していることを特徴とする制振
装置である。
し3のいずれかの構成において、前記第1の駆動力源も
しくは他の駆動力源に対するトルク指令値に関連する制
御値を、前記車両の状態に基づく所定の制御ゲインに基
づいて調整する手段を有していることを特徴とする制振
装置である。
【0015】したがって、請求項4の発明では、第1の
駆動力源もしくは他の駆動力源に対するトルク指令値
が、車両の状態に基づく所定の制御ゲインに基づいて調
整された値となるので、各駆動力源に対するトルク要求
量の配分に、車両の走行状態や各駆動力源の性能などを
反映させることが可能になり、それに伴って振動抑制効
果が向上する。
駆動力源もしくは他の駆動力源に対するトルク指令値
が、車両の状態に基づく所定の制御ゲインに基づいて調
整された値となるので、各駆動力源に対するトルク要求
量の配分に、車両の走行状態や各駆動力源の性能などを
反映させることが可能になり、それに伴って振動抑制効
果が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を図に示す具体例
に基づいて説明する。先ず、この発明で対象とする車両
の動力伝達系統の一例について説明すると、図3は、駆
動力源としてエンジン(内燃機関)1とモータ・ジェネ
レータ(電動機)2とを備えたハイブリッド車の動力伝
達系統を模式的に示しており、エンジン1の出力軸が変
速機3の入力部材に連結され、また、モータ・ジェネレ
ータ2の出力部材が、直接もしくは間接的にエンジン1
の出力部材に連結されている。すなわちエンジン1およ
びモータ・ジェネレータ2から変速機3に動力を入力で
きるように構成されている。したがってエンジン1の出
力部材にモータ・ジェネレータ2の出力部材を直接連結
してもよく、あるいは前述した公報に記載されているよ
うに遊星歯車機構からなるトルク合成分配機構を介して
エンジン1とモータ・ジェネレータ2とを連結してもよ
い。また、変速機3は、要は、その入力回転数と出力回
転数との比を適宜に変更することのできる機構であっ
て、手動変速機や自動変速機あるいは無段変速機などを
採用することができる。変速機3の出力部材がデファレ
ンシャル(最終減速機)4に連結され、このデファレン
シャル4によってトルクを左右の駆動輪5に伝達し、か
つ左右の駆動輪5の差動回転をこのデファレンシャル4
によって吸収するように構成されている。
に基づいて説明する。先ず、この発明で対象とする車両
の動力伝達系統の一例について説明すると、図3は、駆
動力源としてエンジン(内燃機関)1とモータ・ジェネ
レータ(電動機)2とを備えたハイブリッド車の動力伝
達系統を模式的に示しており、エンジン1の出力軸が変
速機3の入力部材に連結され、また、モータ・ジェネレ
ータ2の出力部材が、直接もしくは間接的にエンジン1
の出力部材に連結されている。すなわちエンジン1およ
びモータ・ジェネレータ2から変速機3に動力を入力で
きるように構成されている。したがってエンジン1の出
力部材にモータ・ジェネレータ2の出力部材を直接連結
してもよく、あるいは前述した公報に記載されているよ
うに遊星歯車機構からなるトルク合成分配機構を介して
エンジン1とモータ・ジェネレータ2とを連結してもよ
い。また、変速機3は、要は、その入力回転数と出力回
転数との比を適宜に変更することのできる機構であっ
て、手動変速機や自動変速機あるいは無段変速機などを
採用することができる。変速機3の出力部材がデファレ
ンシャル(最終減速機)4に連結され、このデファレン
シャル4によってトルクを左右の駆動輪5に伝達し、か
つ左右の駆動輪5の差動回転をこのデファレンシャル4
によって吸収するように構成されている。
【0017】また、エンジン1およびモータ・ジェネレ
ータ2はその出力を電気的に制御できるように構成され
ており、その制御のための電子制御装置(ECU)6が
設けられている。この電子制御装置6は、マイクロコン
ピュータを主体として構成されており、エンジン用電子
制御装置とモータ・ジェネレータ用電子制御装置に対し
て出力トルクに関する指令信号を出力するように構成さ
れ、あるいはエンジン用電子制御装置とモータ・ジェネ
レータ用電子制御装置とを統合した構成であって、エン
ジン1とモータ・ジェネレータ2との出力トルクを同時
に制御するように構成されている。そしてこの電子制御
装置6には、トルク要求信号が入力されている。このト
ルク要求信号は、アクセルペダル(図示せず)の踏み込
み角度に応じて出力される信号(アクセル開度信号Ac
c)の他に、車速を設定された車速に維持するクルーズ
コントロールコンピュータ(図示せず)からの信号など
である。
ータ2はその出力を電気的に制御できるように構成され
ており、その制御のための電子制御装置(ECU)6が
設けられている。この電子制御装置6は、マイクロコン
ピュータを主体として構成されており、エンジン用電子
制御装置とモータ・ジェネレータ用電子制御装置に対し
て出力トルクに関する指令信号を出力するように構成さ
れ、あるいはエンジン用電子制御装置とモータ・ジェネ
レータ用電子制御装置とを統合した構成であって、エン
ジン1とモータ・ジェネレータ2との出力トルクを同時
に制御するように構成されている。そしてこの電子制御
装置6には、トルク要求信号が入力されている。このト
ルク要求信号は、アクセルペダル(図示せず)の踏み込
み角度に応じて出力される信号(アクセル開度信号Ac
c)の他に、車速を設定された車速に維持するクルーズ
コントロールコンピュータ(図示せず)からの信号など
である。
【0018】上記のエンジン1から駆動輪5に到るまで
の動力伝達系統における各構成部材の間に不可避的なガ
タが存在し、またそれぞれの構成部材が完全には剛体で
はなく、また回転部材同士の間に設けたカップリング
(図示せず)には振動の吸収のための弾性材が介在させ
られていることがある。さらに動力伝達系統と車体(ボ
デー)との間にはサスペンションやマウント(それぞれ
図示せず)などの弾性機構が介在されている。したがっ
てこの動力伝達系統およびその上に搭載した車体などの
車両全体が弾性系を構成しており、このように構成され
ている制御対象である実プラントをモデル化して示せ
ば、図4のとおりである。すなわち、エンジン1および
モータ・ジェネレータ2からデファレンシャル4に到る
動力伝達系統の慣性質量をm1、車輪からボデーまでの
慣性質量をm2とし、これらの質量体が弾性系数k1の
ドライブシャフトで連結され、かつその質量体の間に振
動に対する抵抗(粘性減衰係数)c1 が存在する。
の動力伝達系統における各構成部材の間に不可避的なガ
タが存在し、またそれぞれの構成部材が完全には剛体で
はなく、また回転部材同士の間に設けたカップリング
(図示せず)には振動の吸収のための弾性材が介在させ
られていることがある。さらに動力伝達系統と車体(ボ
デー)との間にはサスペンションやマウント(それぞれ
図示せず)などの弾性機構が介在されている。したがっ
てこの動力伝達系統およびその上に搭載した車体などの
車両全体が弾性系を構成しており、このように構成され
ている制御対象である実プラントをモデル化して示せ
ば、図4のとおりである。すなわち、エンジン1および
モータ・ジェネレータ2からデファレンシャル4に到る
動力伝達系統の慣性質量をm1、車輪からボデーまでの
慣性質量をm2とし、これらの質量体が弾性系数k1の
ドライブシャフトで連結され、かつその質量体の間に振
動に対する抵抗(粘性減衰係数)c1 が存在する。
【0019】上記の図4に示す制御対象についてのこの
発明に係る制振装置をブロック図で示すと、図1のとお
りである。アクセル操作などの加減速要求に基づいて要
求トルクを算定する要求トルク検出器10が設けられて
いる。この要求トルク検出器10から出力される検出信
号は、動力源の全体で出力することが要求されるトルク
の指示値であり、その検出信号に基づいてエンジントル
ク要求値を算定するエンジントルク要求値算定器11と
モータトルク要求値を算定するモータトルク要求値算定
器12とが設けられている。
発明に係る制振装置をブロック図で示すと、図1のとお
りである。アクセル操作などの加減速要求に基づいて要
求トルクを算定する要求トルク検出器10が設けられて
いる。この要求トルク検出器10から出力される検出信
号は、動力源の全体で出力することが要求されるトルク
の指示値であり、その検出信号に基づいてエンジントル
ク要求値を算定するエンジントルク要求値算定器11と
モータトルク要求値を算定するモータトルク要求値算定
器12とが設けられている。
【0020】上記のエンジン1とモータ・ジェネレータ
2とを駆動力源として搭載しているハイブリッド車は、
エンジン1で消費する燃料を可及的に低減すると同時に
排ガスの排出量を削減するために電動機を備え、また電
動機のみで走行する場合の走行距離の制約を、エンジン
1を駆動することにより解消することを主眼とした車両
であり、したがって前記エンジントルク要求値算定器1
1とモータトルク要求値算定器12とは、ハイブリッド
車の主目的を達成するようにそれぞれトルク要求値を算
定する。具体的には、エンジン1は予め求められた最適
燃費線に沿って運転するようにトルク要求値が算定さ
れ、それを上回るトルク要求量をモータトルク要求値と
して算定する。その場合、モータ・ジェネレータ2のた
めのバッテリ(蓄電装置)の電力量が不足するなどのモ
ータトルクの制限要因がある場合には、それに見合うト
ルクをモータトルク要求値に上乗せする。また反対にエ
ンジン1が暖機中などのためにその回転数を高くしてい
る場合には、それに伴うエンジントルクの増大分をモー
タトルク要求値から減じる。
2とを駆動力源として搭載しているハイブリッド車は、
エンジン1で消費する燃料を可及的に低減すると同時に
排ガスの排出量を削減するために電動機を備え、また電
動機のみで走行する場合の走行距離の制約を、エンジン
1を駆動することにより解消することを主眼とした車両
であり、したがって前記エンジントルク要求値算定器1
1とモータトルク要求値算定器12とは、ハイブリッド
車の主目的を達成するようにそれぞれトルク要求値を算
定する。具体的には、エンジン1は予め求められた最適
燃費線に沿って運転するようにトルク要求値が算定さ
れ、それを上回るトルク要求量をモータトルク要求値と
して算定する。その場合、モータ・ジェネレータ2のた
めのバッテリ(蓄電装置)の電力量が不足するなどのモ
ータトルクの制限要因がある場合には、それに見合うト
ルクをモータトルク要求値に上乗せする。また反対にエ
ンジン1が暖機中などのためにその回転数を高くしてい
る場合には、それに伴うエンジントルクの増大分をモー
タトルク要求値から減じる。
【0021】このようにして求められたトルク要求値の
うちエンジントルク要求値に基づいてエンジン1が制御
され、その出力トルクTe が実プラント(車両)15に
入力される。これに対して、エンジントルク要求値とモ
ータトルク要求値との和に基づいてフィードフォワード
制御をおこなうフィードフォワード制御器13が設けら
れている。
うちエンジントルク要求値に基づいてエンジン1が制御
され、その出力トルクTe が実プラント(車両)15に
入力される。これに対して、エンジントルク要求値とモ
ータトルク要求値との和に基づいてフィードフォワード
制御をおこなうフィードフォワード制御器13が設けら
れている。
【0022】ここでこのフィードフォワード制御器13
について説明する。図4に示すプラントモデルに対する
入力を強制力uとすると、運動方程式は下記の式1で表
される。
について説明する。図4に示すプラントモデルに対する
入力を強制力uとすると、運動方程式は下記の式1で表
される。
【式1】
【0023】ここで、ωn1 2=k1/m1、ζ1=c
1 /2(m1・k1)1/2、ω n2 2=k1/
m2、ζ2=c1/2(m2・k1)1/2とおいてラ
プラス変換すると、下記の式2として表される。
1 /2(m1・k1)1/2、ω n2 2=k1/
m2、ζ2=c1/2(m2・k1)1/2とおいてラ
プラス変換すると、下記の式2として表される。
【式2】
【0024】したがって強制力入力、ドライブシャフト
トルク出力とする伝達関数G(s) は下記の式3となる。
トルク出力とする伝達関数G(s) は下記の式3となる。
【式3】
【0025】この伝達関数G(s) は分母が2次になるの
で、安定性を高めるために2次遅れ系を組み合わせてフ
ィードフォワード制御器13は下記の式4で示されるよ
うに構成される。
で、安定性を高めるために2次遅れ系を組み合わせてフ
ィードフォワード制御器13は下記の式4で示されるよ
うに構成される。
【式4】
【0026】すなわちフィードフォワード制御器13
は、プラントモデルの伝達関数に基づいて構成され、具
体的には、その逆関数もしくはこれに所定の遅れ系を組
み合わせた構成とされている。
は、プラントモデルの伝達関数に基づいて構成され、具
体的には、その逆関数もしくはこれに所定の遅れ系を組
み合わせた構成とされている。
【0027】図1に示すように、このフィードフォーワ
ード制御器13には、エンジントルク要求値とモータト
ルク要求値との和が入力されている。これは、要求トル
ク検出器10からの出力をフィードフォワード制御器1
3に直接入力しているのと実質的に同じであり、したが
ってフィードフォワード制御器13から出力されるトル
ク指令値は、車両に要求されている出力トルクに相当す
る指令値である。その指令値からモータ・ジェネレータ
2に対するトルク指令値を求めるために、前記エンジン
トルク要求値算定器11から出力されるエンジントルク
要求値をフィードフォワード制御器13の出力値から減
算する減算器14が設けられている。
ード制御器13には、エンジントルク要求値とモータト
ルク要求値との和が入力されている。これは、要求トル
ク検出器10からの出力をフィードフォワード制御器1
3に直接入力しているのと実質的に同じであり、したが
ってフィードフォワード制御器13から出力されるトル
ク指令値は、車両に要求されている出力トルクに相当す
る指令値である。その指令値からモータ・ジェネレータ
2に対するトルク指令値を求めるために、前記エンジン
トルク要求値算定器11から出力されるエンジントルク
要求値をフィードフォワード制御器13の出力値から減
算する減算器14が設けられている。
【0028】したがって上記のフィードフォワード制御
器13が請求項1に記載してあるフィードフォワード制
御器に相当し、また要求トルク検出器10が請求項1に
記載してある出力トルク要求量算定手段に相当し、さら
にエンジントルク要求値算定器11が請求項1に記載し
てある第1トルク要求量算定手段に相当し、そして前記
減算器14が請求項1に記載してある第2トルク要求量
算定手段に相当する。
器13が請求項1に記載してあるフィードフォワード制
御器に相当し、また要求トルク検出器10が請求項1に
記載してある出力トルク要求量算定手段に相当し、さら
にエンジントルク要求値算定器11が請求項1に記載し
てある第1トルク要求量算定手段に相当し、そして前記
減算器14が請求項1に記載してある第2トルク要求量
算定手段に相当する。
【0029】上記の制振装置の作用をつぎに説明する
と、図2において、ドライバー(運転者)のアクセル操
作に基づく信号やクルーズコントロールコンピュータか
らの信号から要求トルクTdrv が、先ず算出される(ス
テップS1)。これは、前述した要求トルク検出器10
によっておこなわれる。つぎに、この要求トルクTdrv
がエンジントルク要求値Tereq とモータトルク要求値
Tmreq とに分配される(ステップS2)。その分配量
すなわち各トルク要求値Tereq ,Tmreq は、前述した
ように、エンジン1の燃費や暖機状態、あるいはバッテ
リーのSOC(State of Charge:充電状態)などに基
づいて決定される。
と、図2において、ドライバー(運転者)のアクセル操
作に基づく信号やクルーズコントロールコンピュータか
らの信号から要求トルクTdrv が、先ず算出される(ス
テップS1)。これは、前述した要求トルク検出器10
によっておこなわれる。つぎに、この要求トルクTdrv
がエンジントルク要求値Tereq とモータトルク要求値
Tmreq とに分配される(ステップS2)。その分配量
すなわち各トルク要求値Tereq ,Tmreq は、前述した
ように、エンジン1の燃費や暖機状態、あるいはバッテ
リーのSOC(State of Charge:充電状態)などに基
づいて決定される。
【0030】そのエンジントルク要求値Tereq とモー
タトルク要求値Tmreq との和が、フィードフォーワー
ド制御器13に入力される(ステップS3)。したがっ
てこのフィードフォワード制御器13によって処理され
て出力されるトルク要求値T1は、 T1 =(Tereq +Tmreq )・F(s) となる。このフィードフォワード制御器13から出力さ
れるトルク要求値T1 は、車両の全トルク要求量に相当
する値であり、したがってモータトルク要求値T2 を算
出するために、前記トルク要求値T1 からエンジントル
ク要求値Tereqを減算する処理が前記減算器14によっ
て実行される(ステップS4)。そしてそのモータトル
ク要求値T2 に基づいてモータ制御トルクが演算され
(ステップS5)、その演算結果に基づいてモータトル
クが制御される(ステップS6)。なお、エンジントル
クは、上記のエンジントルク要求値Tereq に基づいて
制御される。
タトルク要求値Tmreq との和が、フィードフォーワー
ド制御器13に入力される(ステップS3)。したがっ
てこのフィードフォワード制御器13によって処理され
て出力されるトルク要求値T1は、 T1 =(Tereq +Tmreq )・F(s) となる。このフィードフォワード制御器13から出力さ
れるトルク要求値T1 は、車両の全トルク要求量に相当
する値であり、したがってモータトルク要求値T2 を算
出するために、前記トルク要求値T1 からエンジントル
ク要求値Tereqを減算する処理が前記減算器14によっ
て実行される(ステップS4)。そしてそのモータトル
ク要求値T2 に基づいてモータ制御トルクが演算され
(ステップS5)、その演算結果に基づいてモータトル
クが制御される(ステップS6)。なお、エンジントル
クは、上記のエンジントルク要求値Tereq に基づいて
制御される。
【0031】上記のフィードフォワード制御器13は、
実プラントをモデル化したプラントモデルにおける伝達
関数の逆関数もしくはその逆関数に2次遅れ系を組み合
わせたものであり、したがって上記の制振装置によれ
ば、このフィードフォワード制御器13によって処理し
たトルク要求値に基づいてモータ・ジェネレータ2の出
力トルクが制御される。したがって加速要求などによっ
て車両の全体としてのトルク要求量が変化した場合、車
両全体としての出力トルクが目標トルクに対して外れる
ようになると、これを是正するようにモータ・ジェネレ
ータ2の出力トルクが制御される。その結果、加減速時
の出力トルクの変動およびそれに起因する車体の振動が
抑制もしくは防止される。そしてフィードフォワード制
御を含む上記の制御では、基本的に共振点がなくなるの
で、加減速時のトルク制御を実行する際の遅れ時定数を
小さくすることができ、その結果、例えば加速時のトル
クの立ち上がり(増大)が迅速かつスムースになり、制
御応答性が向上する。
実プラントをモデル化したプラントモデルにおける伝達
関数の逆関数もしくはその逆関数に2次遅れ系を組み合
わせたものであり、したがって上記の制振装置によれ
ば、このフィードフォワード制御器13によって処理し
たトルク要求値に基づいてモータ・ジェネレータ2の出
力トルクが制御される。したがって加速要求などによっ
て車両の全体としてのトルク要求量が変化した場合、車
両全体としての出力トルクが目標トルクに対して外れる
ようになると、これを是正するようにモータ・ジェネレ
ータ2の出力トルクが制御される。その結果、加減速時
の出力トルクの変動およびそれに起因する車体の振動が
抑制もしくは防止される。そしてフィードフォワード制
御を含む上記の制御では、基本的に共振点がなくなるの
で、加減速時のトルク制御を実行する際の遅れ時定数を
小さくすることができ、その結果、例えば加速時のトル
クの立ち上がり(増大)が迅速かつスムースになり、制
御応答性が向上する。
【0032】上記の制振装置の効果を確認するためにお
こなったシュミレーションの結果を示すと、図5のとお
りである。図5の(A)が上記の制振装置のシュミレー
ション結果を示しており、加速要求に基づいてエンジン
トルクTe が増大させられ、これに対して、出力トルク
の変動を抑制するために、モータトルクTm が負の方向
に制御される。エンジントルクTe は不可避的に遅れを
もって立ち上がり、その後、目標とするトルクに安定す
る。これに対してモータトルクTm は上述したフィード
フォワード制御器13で処理された指令値で制御される
ために、設計上定めた遅れ時間をもって正方向に増大
(負の方向に対して減少)させられ、ついにはゼロにな
る。その場合の車両に生じる前後加速度Gを図5に併せ
て示してあり、エンジントルクTe の増大に伴って前後
加速度Gが増大し、モータトルクTm がゼロに復帰する
時点でほぼ一定値に安定している。すなわち前後振動が
生じない。
こなったシュミレーションの結果を示すと、図5のとお
りである。図5の(A)が上記の制振装置のシュミレー
ション結果を示しており、加速要求に基づいてエンジン
トルクTe が増大させられ、これに対して、出力トルク
の変動を抑制するために、モータトルクTm が負の方向
に制御される。エンジントルクTe は不可避的に遅れを
もって立ち上がり、その後、目標とするトルクに安定す
る。これに対してモータトルクTm は上述したフィード
フォワード制御器13で処理された指令値で制御される
ために、設計上定めた遅れ時間をもって正方向に増大
(負の方向に対して減少)させられ、ついにはゼロにな
る。その場合の車両に生じる前後加速度Gを図5に併せ
て示してあり、エンジントルクTe の増大に伴って前後
加速度Gが増大し、モータトルクTm がゼロに復帰する
時点でほぼ一定値に安定している。すなわち前後振動が
生じない。
【0033】これに対して上記の制振制御を実行しない
場合の比較例を図5の(B)に示してある。すなわち加
速要求に伴ってエンジントルクTe が増大するものの、
トルクの要求をエンジントルクで満たすために、モータ
トルクは制御されず、ゼロのままに維持される。その場
合の車両前後加速度Gは、エンジントルクTe の増大に
伴って急激に増大するが、その直後に大きく低下し、こ
のような増減をかなり長い時間繰り返し、その増減幅が
次第に低下して、所定の値に安定する。すなわち車体の
前後振動が大きく生じ、かつ長い時間継続する。これら
の結果から、この発明による上記の制振装置によれば、
加速操作などによって車両に対するトルク要求量が変化
した場合であっても、車両の振動を効果的に防止できる
ことが認められる。
場合の比較例を図5の(B)に示してある。すなわち加
速要求に伴ってエンジントルクTe が増大するものの、
トルクの要求をエンジントルクで満たすために、モータ
トルクは制御されず、ゼロのままに維持される。その場
合の車両前後加速度Gは、エンジントルクTe の増大に
伴って急激に増大するが、その直後に大きく低下し、こ
のような増減をかなり長い時間繰り返し、その増減幅が
次第に低下して、所定の値に安定する。すなわち車体の
前後振動が大きく生じ、かつ長い時間継続する。これら
の結果から、この発明による上記の制振装置によれば、
加速操作などによって車両に対するトルク要求量が変化
した場合であっても、車両の振動を効果的に防止できる
ことが認められる。
【0034】ところで、前述した動力伝達系統では、エ
ンジン1における燃料の間欠的な燃焼によるトルク変動
や不整地を走行した場合に車輪から不規則に入力される
トルクなどが外乱として作用することがある。これらの
外乱を除去するための構成を図1に示す構成に付加すれ
ば、制振効果が更に向上する。図6に示す例は、そのよ
うな外乱除去のための構成を付加した例を示しており、
実プラント15での観測量としてモータ・ジェネレータ
2の回転角度(モータ回転角)θ1 が検出されている。
またその観測量に対応するプラントモデル16での推定
値θ1eが検出されている。この推定値θ1eは伝達関数G
(s) が前記の式3で示されるプラントモデル16に前記
減算器14の出力値すなわちモータトルク要求値T2 を
入力した場合のプラントモデルの出力値して求められ
る。
ンジン1における燃料の間欠的な燃焼によるトルク変動
や不整地を走行した場合に車輪から不規則に入力される
トルクなどが外乱として作用することがある。これらの
外乱を除去するための構成を図1に示す構成に付加すれ
ば、制振効果が更に向上する。図6に示す例は、そのよ
うな外乱除去のための構成を付加した例を示しており、
実プラント15での観測量としてモータ・ジェネレータ
2の回転角度(モータ回転角)θ1 が検出されている。
またその観測量に対応するプラントモデル16での推定
値θ1eが検出されている。この推定値θ1eは伝達関数G
(s) が前記の式3で示されるプラントモデル16に前記
減算器14の出力値すなわちモータトルク要求値T2 を
入力した場合のプラントモデルの出力値して求められ
る。
【0035】実プラント15の観測量θ1 とプラントモ
デル16での推定値θ1eとの偏差eを演算する比較器1
7が設けられている。この偏差eに基づいて外乱トルク
を推定する外乱トルク推定器18が設けられている。こ
れは外乱推定逆モデルであって偏差eが角度で求められ
ている場合には、これをトルクに変換するために二階微
分器Js2によって構成されている。この外乱トルク推
定器18で演算された外乱トルク推定値がフィルターL
(s) に入力され、ここで所定の周波数領域の外乱トルク
が除去された後、補正器19でモータトルク指令値T2
に加算されてモータトルク指令値が補正されるように構
成されている。そのフィルターL(s) は置換された外乱
推定トルクのうちの所定の周波数成分を除去するための
ものであり、例えば微分操作では高周波領域でのS/N
比が悪化するので、これを防止するためにローパスフィ
ルターが用いられる。また、制動トルクを外乱とみなし
てフィードバックすることによる制動性能に対する悪影
響を防止するためにハイパスフィルターも併せて用いる
ことができる。なお、図6に示す他の構成は、図1に示
す構成と同様であり、その説明を省略する。
デル16での推定値θ1eとの偏差eを演算する比較器1
7が設けられている。この偏差eに基づいて外乱トルク
を推定する外乱トルク推定器18が設けられている。こ
れは外乱推定逆モデルであって偏差eが角度で求められ
ている場合には、これをトルクに変換するために二階微
分器Js2によって構成されている。この外乱トルク推
定器18で演算された外乱トルク推定値がフィルターL
(s) に入力され、ここで所定の周波数領域の外乱トルク
が除去された後、補正器19でモータトルク指令値T2
に加算されてモータトルク指令値が補正されるように構
成されている。そのフィルターL(s) は置換された外乱
推定トルクのうちの所定の周波数成分を除去するための
ものであり、例えば微分操作では高周波領域でのS/N
比が悪化するので、これを防止するためにローパスフィ
ルターが用いられる。また、制動トルクを外乱とみなし
てフィードバックすることによる制動性能に対する悪影
響を防止するためにハイパスフィルターも併せて用いる
ことができる。なお、図6に示す他の構成は、図1に示
す構成と同様であり、その説明を省略する。
【0036】したがって図6に示す比較器17が請求項
3に記載してある実プラントの出力値プラントモデルの
出力値との関係を求める手段に相当し、また外乱トルク
推定器18が請求項3に記載してある外乱推定手段に相
当し、補正器19が請求項3に記載してある補正手段に
相当する。
3に記載してある実プラントの出力値プラントモデルの
出力値との関係を求める手段に相当し、また外乱トルク
推定器18が請求項3に記載してある外乱推定手段に相
当し、補正器19が請求項3に記載してある補正手段に
相当する。
【0037】図6に示す制振装置における外乱の除去
は、次に述べるようにして実施される。図7において、
ステップS1からステップS6までは、図2に示すフロ
ーチャートと同様であり、したがってステップS6でモ
ータトルクを制御することにより、実プラント15で所
定の観測量が検出される。具体的には、モータ回転角度
θ1 が検出される(ステップS7)。一方、モータトル
ク要求値T2 をプラントモデル16の入力として演算を
おこなうことにより、その出力値としてモータトルクの
推定値θ1eが求められる(ステップS8)。
は、次に述べるようにして実施される。図7において、
ステップS1からステップS6までは、図2に示すフロ
ーチャートと同様であり、したがってステップS6でモ
ータトルクを制御することにより、実プラント15で所
定の観測量が検出される。具体的には、モータ回転角度
θ1 が検出される(ステップS7)。一方、モータトル
ク要求値T2 をプラントモデル16の入力として演算を
おこなうことにより、その出力値としてモータトルクの
推定値θ1eが求められる(ステップS8)。
【0038】この推定値θ1eが目標とする出力であるか
ら、実プラント15で生じている外乱による振動成分を
求めるために、比較器17で偏差e(=θ1e−θ1 )が
演算される(ステップS9)。この偏差eが外乱に起因
するものであるから、これをトルクに置き換える(ステ
ップS10)。これは、前記の外乱トルク推定器18に
よっておこなうことができ、その場合、ステップS9で
は回転角として偏差eが演算されているので、外乱トル
ク推定器18では、二階微分をおこなうとともにこれに
所定の慣性モーメントを掛けて外乱推定トルクT3 とす
る。そして、この外乱推定トルクT3 を加味してモータ
制御トルクを算出し(ステップS5)、かつその算出値
に応じてモータトルクの制御を実行する(ステップS
6)。
ら、実プラント15で生じている外乱による振動成分を
求めるために、比較器17で偏差e(=θ1e−θ1 )が
演算される(ステップS9)。この偏差eが外乱に起因
するものであるから、これをトルクに置き換える(ステ
ップS10)。これは、前記の外乱トルク推定器18に
よっておこなうことができ、その場合、ステップS9で
は回転角として偏差eが演算されているので、外乱トル
ク推定器18では、二階微分をおこなうとともにこれに
所定の慣性モーメントを掛けて外乱推定トルクT3 とす
る。そして、この外乱推定トルクT3 を加味してモータ
制御トルクを算出し(ステップS5)、かつその算出値
に応じてモータトルクの制御を実行する(ステップS
6)。
【0039】したがって上記の外乱除去のための構成を
付加して設けてある場合には、外乱の影響を最小限に抑
制して車体の振動を効果的に防止することができる。す
なわち図8は図6に示す制振装置についてのシュミレー
ション結果を示しており、モータトルクTm を負の方向
に増大させた後、ゼロに戻した場合に外乱によってモー
タトルクTm が僅かに大小に変動しても、前後加速度G
に僅かな変動が生じるものの短時間のうちに安定する。
すなわち車体の振動が抑制もしくは防止される。
付加して設けてある場合には、外乱の影響を最小限に抑
制して車体の振動を効果的に防止することができる。す
なわち図8は図6に示す制振装置についてのシュミレー
ション結果を示しており、モータトルクTm を負の方向
に増大させた後、ゼロに戻した場合に外乱によってモー
タトルクTm が僅かに大小に変動しても、前後加速度G
に僅かな変動が生じるものの短時間のうちに安定する。
すなわち車体の振動が抑制もしくは防止される。
【0040】つぎにこの発明の他の例について説明す
る。図9に示す例は、フィードフォワード制御器によっ
て処理したトルク要求値をエンジントルク要求値とモー
タトルク要求値とに分配するように構成した例である。
すなわちアクセル操作などに基づく信号が入力されて要
求トルクを算定する要求トルク検出器10の出力信号が
フィードフォワード制御器13に入力されている。その
フィードフォワード制御器13の出力信号に基づいてエ
ンジントルク要求値を求めるエンジントルク要求値算定
器11Aとモータトルク要求値を求めるモータトルク要
求値算定器12Aとが設けられている。そしてそのエン
ジントルク要求値算定器11Aで算定したエンジントル
ク要求値に基づいてエンジン1の出力トルクを制御し、
またモータトルク要求値算定器12Aで算定したモータ
トルク要求値に基づいてモータ・ジェネレータ2の出力
トルクを制御するように構成されている。この構成を図
1に示す構成と対比すると、図9に示す構成では、エン
ジントルク要求値算定器11Aが要求トルク検出器10
の出力に基づかずにフィードフォワード制御器13の出
力信号に基づいてエンジントルク要求値を求めるように
構成されている点、したがって減算器が設けられていな
い点で相違している。
る。図9に示す例は、フィードフォワード制御器によっ
て処理したトルク要求値をエンジントルク要求値とモー
タトルク要求値とに分配するように構成した例である。
すなわちアクセル操作などに基づく信号が入力されて要
求トルクを算定する要求トルク検出器10の出力信号が
フィードフォワード制御器13に入力されている。その
フィードフォワード制御器13の出力信号に基づいてエ
ンジントルク要求値を求めるエンジントルク要求値算定
器11Aとモータトルク要求値を求めるモータトルク要
求値算定器12Aとが設けられている。そしてそのエン
ジントルク要求値算定器11Aで算定したエンジントル
ク要求値に基づいてエンジン1の出力トルクを制御し、
またモータトルク要求値算定器12Aで算定したモータ
トルク要求値に基づいてモータ・ジェネレータ2の出力
トルクを制御するように構成されている。この構成を図
1に示す構成と対比すると、図9に示す構成では、エン
ジントルク要求値算定器11Aが要求トルク検出器10
の出力に基づかずにフィードフォワード制御器13の出
力信号に基づいてエンジントルク要求値を求めるように
構成されている点、したがって減算器が設けられていな
い点で相違している。
【0041】したがって図9に示すフィードフォワード
制御器13が請求項2に記載してあるフィードフォワー
ド制御器に相当し、また要求トルク検出器10が請求項
2に記載してある出力トルク要求量算定手段に相当し、
さらにエンジントルク要求値算定器11が請求項2に記
載してある第1トルク要求量算定手段に相当し、そして
モータトルク要求量算定器12が請求項2に記載してあ
る第2トルク要求量算定手段に相当する。
制御器13が請求項2に記載してあるフィードフォワー
ド制御器に相当し、また要求トルク検出器10が請求項
2に記載してある出力トルク要求量算定手段に相当し、
さらにエンジントルク要求値算定器11が請求項2に記
載してある第1トルク要求量算定手段に相当し、そして
モータトルク要求量算定器12が請求項2に記載してあ
る第2トルク要求量算定手段に相当する。
【0042】この図9に示す制振装置による制御例を図
10に示してある。先ず、ドライバー(運転者)のアク
セル操作に基づく信号やクルーズコントロールコンピュ
ータからの信号から要求トルクTdrv が算出される(ス
テップS11)。これは、前述した要求トルク検出器1
0によっておこなわれる。つぎに、この要求トルクTdr
v がフィードフォワード制御器13に入力され、車両全
体としてのトルク要求値T1 (=Tdrv・F(s) )が算
出される(ステップS12)。ついでそのトルク要求値
T1 がエンジントルク要求値Tereq とモータトルク要
求値Tmreq とに分配される(ステップS13)。その
場合、前述したようにハイブリッド車はエンジン1での
燃料の燃焼を可及的に効率よくおこない、かつ燃料の消
費を少なくするように制御するので、車両の走行状態や
エンジン1の状態に基づいてエンジントルク要求値Ter
eq が先ず求められる。
10に示してある。先ず、ドライバー(運転者)のアク
セル操作に基づく信号やクルーズコントロールコンピュ
ータからの信号から要求トルクTdrv が算出される(ス
テップS11)。これは、前述した要求トルク検出器1
0によっておこなわれる。つぎに、この要求トルクTdr
v がフィードフォワード制御器13に入力され、車両全
体としてのトルク要求値T1 (=Tdrv・F(s) )が算
出される(ステップS12)。ついでそのトルク要求値
T1 がエンジントルク要求値Tereq とモータトルク要
求値Tmreq とに分配される(ステップS13)。その
場合、前述したようにハイブリッド車はエンジン1での
燃料の燃焼を可及的に効率よくおこない、かつ燃料の消
費を少なくするように制御するので、車両の走行状態や
エンジン1の状態に基づいてエンジントルク要求値Ter
eq が先ず求められる。
【0043】したがってステップS14では、フィード
フォワード制御器13から出力されるトルク要求値T1
からエンジントルク要求値Tereq を減算することによ
りモータトルク要求値Tmreq (=T1 −Tereq )が求
められる。そしてそのモータトルク要求値T2 に基づい
てモータ制御トルクが演算され(ステップS15)、そ
の演算結果に基づいてモータトルクが制御される(ステ
ップS16)。なお、エンジントルクは、上記のエンジ
ントルク要求値Tereq に基づいて制御される。
フォワード制御器13から出力されるトルク要求値T1
からエンジントルク要求値Tereq を減算することによ
りモータトルク要求値Tmreq (=T1 −Tereq )が求
められる。そしてそのモータトルク要求値T2 に基づい
てモータ制御トルクが演算され(ステップS15)、そ
の演算結果に基づいてモータトルクが制御される(ステ
ップS16)。なお、エンジントルクは、上記のエンジ
ントルク要求値Tereq に基づいて制御される。
【0044】上記のフィードフォワード制御器13は、
実プラントをモデル化したプラントモデルにおける伝達
関数の逆関数もしくはその逆関数に2次遅れ系を組み合
わせたものであり、したがって上記の制振装置によれ
ば、このフィードフォワード制御器13によって処理し
たトルク要求値に基づいてモータ・ジェネレータ2の出
力トルクが制御される。また、同時にエンジントルクが
フィードフォワード制御器13によって処理したトルク
要求値に基づいて制御される。そのため、加速要求など
によって車両の全体としてのトルク要求量が変化した場
合、車両全体としての出力トルクが目標トルクに対して
外れるようになると、これを是正するように各出力トル
クが制御される。その結果、加減速時の出力トルクの変
動およびそれに起因する車体の振動が抑制もしくは防止
される。そしてフィードフォワード制御を含む上記の制
御では、基本的に共振点がなくなるので、加減速時のト
ルク制御を実行する際の遅れ時定数を小さくすることが
でき、その結果、例えば加速時のトルクの立ち上がり
(増大)が迅速かつスムースになり、制御応答性が向上
する。
実プラントをモデル化したプラントモデルにおける伝達
関数の逆関数もしくはその逆関数に2次遅れ系を組み合
わせたものであり、したがって上記の制振装置によれ
ば、このフィードフォワード制御器13によって処理し
たトルク要求値に基づいてモータ・ジェネレータ2の出
力トルクが制御される。また、同時にエンジントルクが
フィードフォワード制御器13によって処理したトルク
要求値に基づいて制御される。そのため、加速要求など
によって車両の全体としてのトルク要求量が変化した場
合、車両全体としての出力トルクが目標トルクに対して
外れるようになると、これを是正するように各出力トル
クが制御される。その結果、加減速時の出力トルクの変
動およびそれに起因する車体の振動が抑制もしくは防止
される。そしてフィードフォワード制御を含む上記の制
御では、基本的に共振点がなくなるので、加減速時のト
ルク制御を実行する際の遅れ時定数を小さくすることが
でき、その結果、例えば加速時のトルクの立ち上がり
(増大)が迅速かつスムースになり、制御応答性が向上
する。
【0045】上述した図9に示す構成の装置に外乱を除
去するための構成を付加することができる。その例を図
11に示してある。実プラント15での観測量としてモ
ータ・ジェネレータ2の回転角度(モータ回転角)θ1
が検出されている。またその観測量に対応するプラント
モデル16での推定値θ1eが検出されている。この推定
値θ1eは伝達関数G(s) が前記の式3で示されるプラン
トモデル16に前記減算器14の出力値すなわちモータ
トルク要求値T2 を入力した場合のプラントモデルの出
力値して求められる。
去するための構成を付加することができる。その例を図
11に示してある。実プラント15での観測量としてモ
ータ・ジェネレータ2の回転角度(モータ回転角)θ1
が検出されている。またその観測量に対応するプラント
モデル16での推定値θ1eが検出されている。この推定
値θ1eは伝達関数G(s) が前記の式3で示されるプラン
トモデル16に前記減算器14の出力値すなわちモータ
トルク要求値T2 を入力した場合のプラントモデルの出
力値して求められる。
【0046】実プラント15の観測量θ1 とプラントモ
デル16での推定値θ1eとの偏差eを演算する比較器1
7が設けられている。この偏差eに基づいて外乱トルク
を推定する外乱トルク推定器18が設けられている。こ
れは外乱推定逆モデルであって偏差eが角度で求められ
ている場合には、これをトルクに変換するために二階微
分器Js2によって構成されている。この外乱トルク推
定器18で演算された外乱トルク推定値がフィルターL
(s) に入力され、ここで所定の周波数領域の外乱トルク
が除去された後、補正器19でモータトルク指令値T2
に加算されてモータトルク指令値が補正されるように構
成されている。そのフィルターL(s) は置換された外乱
推定トルクのうちの所定の周波数成分を除去するための
ものであり、例えば微分操作では高周波領域でのS/N
比が悪化するので、これを防止するためにローパスフィ
ルターが用いられる。また、制動トルクを外乱とみなし
てフィードバックすることによる制動性能に対する悪影
響を防止するためにハイパスフィルターも併せて用いる
ことができる。なお、図11に示す他の構成は、図9に
示す構成と同様であり、その説明を省略する。
デル16での推定値θ1eとの偏差eを演算する比較器1
7が設けられている。この偏差eに基づいて外乱トルク
を推定する外乱トルク推定器18が設けられている。こ
れは外乱推定逆モデルであって偏差eが角度で求められ
ている場合には、これをトルクに変換するために二階微
分器Js2によって構成されている。この外乱トルク推
定器18で演算された外乱トルク推定値がフィルターL
(s) に入力され、ここで所定の周波数領域の外乱トルク
が除去された後、補正器19でモータトルク指令値T2
に加算されてモータトルク指令値が補正されるように構
成されている。そのフィルターL(s) は置換された外乱
推定トルクのうちの所定の周波数成分を除去するための
ものであり、例えば微分操作では高周波領域でのS/N
比が悪化するので、これを防止するためにローパスフィ
ルターが用いられる。また、制動トルクを外乱とみなし
てフィードバックすることによる制動性能に対する悪影
響を防止するためにハイパスフィルターも併せて用いる
ことができる。なお、図11に示す他の構成は、図9に
示す構成と同様であり、その説明を省略する。
【0047】したがって図11に示す比較器17が請求
項3に記載してある実プラントの出力値プラントモデル
の出力値との関係を求める手段に相当し、また外乱トル
ク推定器18が請求項3に記載してある外乱推定手段に
相当し、補正器19が請求項3に記載してある補正手段
に相当する。
項3に記載してある実プラントの出力値プラントモデル
の出力値との関係を求める手段に相当し、また外乱トル
ク推定器18が請求項3に記載してある外乱推定手段に
相当し、補正器19が請求項3に記載してある補正手段
に相当する。
【0048】図11に示す制振装置における外乱の除去
のための制御は、前述した図6に示す装置と同様に実行
され、したがってその外乱除去のための制御フローチャ
ートは、前記の図7に示す例と同様である。すなわち図
12に示すように、モータ回転角θ1 が観測量として検
出され(ステップS17)、またプラントモデル16に
より出力推定量θ1eが求められ(ステップS18)、そ
の偏差e(=θ1e−θ1 )が演算され(ステップS1
9)、その偏差eに基づいて外乱トルクT3 が推定され
(ステップS20)、その推定値T3 によってモータト
ルク指令値T2 が補正される(ステップS15)。この
ような外乱除去のための制御を付加することにより制振
効果が更に向上する。
のための制御は、前述した図6に示す装置と同様に実行
され、したがってその外乱除去のための制御フローチャ
ートは、前記の図7に示す例と同様である。すなわち図
12に示すように、モータ回転角θ1 が観測量として検
出され(ステップS17)、またプラントモデル16に
より出力推定量θ1eが求められ(ステップS18)、そ
の偏差e(=θ1e−θ1 )が演算され(ステップS1
9)、その偏差eに基づいて外乱トルクT3 が推定され
(ステップS20)、その推定値T3 によってモータト
ルク指令値T2 が補正される(ステップS15)。この
ような外乱除去のための制御を付加することにより制振
効果が更に向上する。
【0049】前述した図1に示す構成では、エンジン1
の出力トルクをエンジントルク要求値算定器11によっ
て求めたエンジントルク要求値に基づいて制御し、これ
に対してモータ・ジェネレータ2の出力トルクを、フィ
ードフォワード制御器13で処理したモータトルク要求
値に基づいて制御するようになっている。すなわちモー
タ・ジェネレータ2を制振のための制御装置として構成
している。換言すれば、エンジン1は制振のためには特
には制御されていない。しかしながら実際の車両ではエ
ンジン1の能力や走行の状況などが多様であるから、要
求トルクをエンジントルク要求量として分配する場合に
一律に分配すると、エンジントルク要求量がエンジン1
に対して不適合な状態となる場合がある。このような不
都合を解消するように構成した例を次に説明する。
の出力トルクをエンジントルク要求値算定器11によっ
て求めたエンジントルク要求値に基づいて制御し、これ
に対してモータ・ジェネレータ2の出力トルクを、フィ
ードフォワード制御器13で処理したモータトルク要求
値に基づいて制御するようになっている。すなわちモー
タ・ジェネレータ2を制振のための制御装置として構成
している。換言すれば、エンジン1は制振のためには特
には制御されていない。しかしながら実際の車両ではエ
ンジン1の能力や走行の状況などが多様であるから、要
求トルクをエンジントルク要求量として分配する場合に
一律に分配すると、エンジントルク要求量がエンジン1
に対して不適合な状態となる場合がある。このような不
都合を解消するように構成した例を次に説明する。
【0050】図13は、図1に示す構成を改良したもの
であり、エンジントルク要求値算定器10の出力を所定
のゲインK(0≦K≦1)によって調整する調整器20
が設けられ、その調整器20によって補正されたエンジ
ントルク要求値がエンジントルク指令値とされ、またモ
ータトルク要求値T2 を求めるためにフィードフォワー
ド制御器13の出力値T1 から減算されるようになって
いる。他の構成は図1に示す構成と同様である。
であり、エンジントルク要求値算定器10の出力を所定
のゲインK(0≦K≦1)によって調整する調整器20
が設けられ、その調整器20によって補正されたエンジ
ントルク要求値がエンジントルク指令値とされ、またモ
ータトルク要求値T2 を求めるためにフィードフォワー
ド制御器13の出力値T1 から減算されるようになって
いる。他の構成は図1に示す構成と同様である。
【0051】したがってこの図13に示すように構成し
た場合には、エンジン1やモータ・ジェネレータ2の能
力や走行状況を反映させてエンジントルク要求量および
モータトルク要求量を決定できるので、それぞれのトル
ク要求量の配分が最適化される。ひいては、燃費や制振
効果を向上させることができる。
た場合には、エンジン1やモータ・ジェネレータ2の能
力や走行状況を反映させてエンジントルク要求量および
モータトルク要求量を決定できるので、それぞれのトル
ク要求量の配分が最適化される。ひいては、燃費や制振
効果を向上させることができる。
【0052】なお、この発明の制振装置は、複数の駆動
力源のうちのいずれかを制振制御のための装置として機
能させればよいのであり、したがって図1あるいは図1
3に示す例とは反対に、エンジン1の出力トルクを制御
するためのトルク指令値をフィードフォワード制御によ
って求めることとしてもよい。その例を図14に示して
ある。すなわちエンジントルク要求値算定器10による
エンジントルク要求値Tereq とモータトルク要求値算
定器11によるモータトルク要求値Tmreq との和がフ
ィードフォワード制御器13に入力されている。またモ
ータトルク要求値算定器11で求められたモータトルク
要求値Tmreq が所定のゲインK(0≦K≦1)の調整
器20に入力され、その出力値がモータトルク指令値と
される一方、減算器14においてフィードフォワード制
御器13の出力値から減算され、ここでエンジントルク
要求値が求められるようになっている。他の構成は図1
に示す構成と同様である。
力源のうちのいずれかを制振制御のための装置として機
能させればよいのであり、したがって図1あるいは図1
3に示す例とは反対に、エンジン1の出力トルクを制御
するためのトルク指令値をフィードフォワード制御によ
って求めることとしてもよい。その例を図14に示して
ある。すなわちエンジントルク要求値算定器10による
エンジントルク要求値Tereq とモータトルク要求値算
定器11によるモータトルク要求値Tmreq との和がフ
ィードフォワード制御器13に入力されている。またモ
ータトルク要求値算定器11で求められたモータトルク
要求値Tmreq が所定のゲインK(0≦K≦1)の調整
器20に入力され、その出力値がモータトルク指令値と
される一方、減算器14においてフィードフォワード制
御器13の出力値から減算され、ここでエンジントルク
要求値が求められるようになっている。他の構成は図1
に示す構成と同様である。
【0053】このような構成であってもエンジン1やモ
ータ・ジェネレータ2の能力や走行状況を反映させてエ
ンジントルク要求量およびモータトルク要求量を決定で
きるので、それぞれのトルク要求量の配分が最適化され
る。ひいては、燃費や制振効果を向上させることができ
る。
ータ・ジェネレータ2の能力や走行状況を反映させてエ
ンジントルク要求量およびモータトルク要求量を決定で
きるので、それぞれのトルク要求量の配分が最適化され
る。ひいては、燃費や制振効果を向上させることができ
る。
【0054】さらに前述した図9に示す例では、フィー
ドフォワード制御器13によって処理した値がエンジン
1およびモータ・ジェネレータ2の出力トルクの制御信
号とされるので、エンジン1およびモータ・ジェネレー
タ2の両方が、制振制御のための装置として機能する。
このように構成された装置でエンジン1やモータ・ジェ
ネレータ2の能力あるいは走行状況を反映してトルク要
求量の配分を適正化するためには、それぞれのトルク要
求値を所定のゲインK1 ,K2 の調整器21,22によ
って補正するように構成することが好ましい。その例を
図15に示してある。
ドフォワード制御器13によって処理した値がエンジン
1およびモータ・ジェネレータ2の出力トルクの制御信
号とされるので、エンジン1およびモータ・ジェネレー
タ2の両方が、制振制御のための装置として機能する。
このように構成された装置でエンジン1やモータ・ジェ
ネレータ2の能力あるいは走行状況を反映してトルク要
求量の配分を適正化するためには、それぞれのトルク要
求値を所定のゲインK1 ,K2 の調整器21,22によ
って補正するように構成することが好ましい。その例を
図15に示してある。
【0055】すなわち図15に示す例では、フィードフ
ォワード制御器13の出力値が第1の調整器21に入力
され、ここで所定のゲインK1 (0≦K1 ≦1)を掛け
てエンジントルク要求値Tereq が求められる。また、
同様に、フィードフォワード制御器13の出力値が第2
の調整器22に入力され、ここで所定のゲインK2 (K
1 +K2 =1)を掛けてモータトルク要求値Tmreq が
求められる。他の構成は図13に示す構成と同様であ
る。
ォワード制御器13の出力値が第1の調整器21に入力
され、ここで所定のゲインK1 (0≦K1 ≦1)を掛け
てエンジントルク要求値Tereq が求められる。また、
同様に、フィードフォワード制御器13の出力値が第2
の調整器22に入力され、ここで所定のゲインK2 (K
1 +K2 =1)を掛けてモータトルク要求値Tmreq が
求められる。他の構成は図13に示す構成と同様であ
る。
【0056】このような構成であってもエンジン1やモ
ータ・ジェネレータ2の能力や走行状況を反映させてエ
ンジントルク要求量およびモータトルク要求量を決定で
きるので、それぞれのトルク要求量の配分が最適化され
る。ひいては、燃費や制振効果を向上させることができ
る。
ータ・ジェネレータ2の能力や走行状況を反映させてエ
ンジントルク要求量およびモータトルク要求量を決定で
きるので、それぞれのトルク要求量の配分が最適化され
る。ひいては、燃費や制振効果を向上させることができ
る。
【0057】なお、上記の各調整器20,21,22が
請求項4に記載してある所定の制御ゲインに基づいてト
ルク指令値を決定する手段に相当する。
請求項4に記載してある所定の制御ゲインに基づいてト
ルク指令値を決定する手段に相当する。
【0058】上記の図6に示す例や図11に示す例で説
明したように、トルク要求量のフィードフォワード制御
に加えて外乱除去のための構成を付加すれば、制振効果
が向上する。これは、外乱除去のための制御が制振機能
を有しているからであり、したがって前述した外乱除去
のための構成のみで制振制御をおこなうことも可能であ
る。
明したように、トルク要求量のフィードフォワード制御
に加えて外乱除去のための構成を付加すれば、制振効果
が向上する。これは、外乱除去のための制御が制振機能
を有しているからであり、したがって前述した外乱除去
のための構成のみで制振制御をおこなうことも可能であ
る。
【0059】図16はその例を示している。すなわち要
求トルク検出器10の出力値がエンジントルク要求値算
定器11とモータトルク算定器11とによってエンジン
トルク要求値Tereq とモータトルク要求値Tmreq とに
分配されるようになっている。そしてそのエンジントル
ク要求値Tereq がエンジントルク指令値となり、また
モータトルク要求値Tmreq がモータトルク指令値とな
っている。すなわち何れのトルク要求値もフィードフォ
ワード制御器による処理をおこなわない。
求トルク検出器10の出力値がエンジントルク要求値算
定器11とモータトルク算定器11とによってエンジン
トルク要求値Tereq とモータトルク要求値Tmreq とに
分配されるようになっている。そしてそのエンジントル
ク要求値Tereq がエンジントルク指令値となり、また
モータトルク要求値Tmreq がモータトルク指令値とな
っている。すなわち何れのトルク要求値もフィードフォ
ワード制御器による処理をおこなわない。
【0060】また、実プラント15の出力であるモータ
回転角θ1 とモータトルク要求値Tmreq を入力とした
プラントモデル(伝達関数G(s) )16の出力値である
モータ回転角推定値θ1eとの偏差eを求める比較器17
と、その偏差eに基づいて外乱トルクを推定する二階微
分器Js2を主体とする外乱トルク推定器18と、フィ
ルターL(s) と、そのフィルターL(s) の出力値によっ
てモータトルク要求値Tmreq を補正する補正器19と
が設けられている。
回転角θ1 とモータトルク要求値Tmreq を入力とした
プラントモデル(伝達関数G(s) )16の出力値である
モータ回転角推定値θ1eとの偏差eを求める比較器17
と、その偏差eに基づいて外乱トルクを推定する二階微
分器Js2を主体とする外乱トルク推定器18と、フィ
ルターL(s) と、そのフィルターL(s) の出力値によっ
てモータトルク要求値Tmreq を補正する補正器19と
が設けられている。
【0061】この図16に示す装置による制御例を図1
7に示してある。すなわちこの制振装置はモータ・ジェ
ネレータ2を制振制御のための装置として機能させるの
で、実プラント15におけるモータ回転角θ1 が観測量
として検出され(ステップS31)、またプラントモデ
ル16により出力推定量θ1eが求められ(ステップS3
2)、その偏差e(=θ1e−θ1 )が演算され(ステッ
プS33)、その偏差eに基づいて外乱トルクT3 が推
定され(ステップS34)、その推定値T3 とモータト
ルク要求量Tmreq とによってモータトルク指令値が演
算され(ステップS35)、その演算結果に基づいてモ
ータトルクが制御される(ステップS36)。
7に示してある。すなわちこの制振装置はモータ・ジェ
ネレータ2を制振制御のための装置として機能させるの
で、実プラント15におけるモータ回転角θ1 が観測量
として検出され(ステップS31)、またプラントモデ
ル16により出力推定量θ1eが求められ(ステップS3
2)、その偏差e(=θ1e−θ1 )が演算され(ステッ
プS33)、その偏差eに基づいて外乱トルクT3 が推
定され(ステップS34)、その推定値T3 とモータト
ルク要求量Tmreq とによってモータトルク指令値が演
算され(ステップS35)、その演算結果に基づいてモ
ータトルクが制御される(ステップS36)。
【0062】このような構成であっても、外乱によるト
ルク変動がフィードバック制御によって抑制されるの
で、加速要求などによって車両の駆動トルクを変化させ
る場合の車体振動を効果的に抑制することができる。
ルク変動がフィードバック制御によって抑制されるの
で、加速要求などによって車両の駆動トルクを変化させ
る場合の車体振動を効果的に抑制することができる。
【0063】以上、この発明を具体例に基づいて説明し
たが、この発明は上記の具体例に限定されないのであっ
て、エンジン1およびモータ・ジェネレータ2を含む動
力伝達系統の構成は、必要に応じて適宜のものを採用す
ることができる。また駆動力源はエンジンとモータ・ジ
ェネレータとに限らず、更に他の駆動力源を備えていて
もよい。さらに外乱除去のためのフィードバック制御の
ための観測量として、上述したモータ回転角以外にエン
ジン回転角や出力軸回転角を採用することができる。そ
の場合、観測量が変速機によって変速されたものである
場合、制御対象であるモータ軸への等価変換をおこなう
必要があり、そのための手段として変速比に相当するゲ
インによって観測量を処理することになる。
たが、この発明は上記の具体例に限定されないのであっ
て、エンジン1およびモータ・ジェネレータ2を含む動
力伝達系統の構成は、必要に応じて適宜のものを採用す
ることができる。また駆動力源はエンジンとモータ・ジ
ェネレータとに限らず、更に他の駆動力源を備えていて
もよい。さらに外乱除去のためのフィードバック制御の
ための観測量として、上述したモータ回転角以外にエン
ジン回転角や出力軸回転角を採用することができる。そ
の場合、観測量が変速機によって変速されたものである
場合、制御対象であるモータ軸への等価変換をおこなう
必要があり、そのための手段として変速比に相当するゲ
インによって観測量を処理することになる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、加減速要求に基づいて出力トルク要求量が求めら
れ、その出力トルク要求量のうち第1の駆動力源で受け
持つトルクが第1トルク要求量算定手段で求められる。
これに対して、前記出力トルク要求量をフィードフォワ
ード制御器で処理した値と、第1トルク要求量算定手段
で求められた値とに基づいて他の駆動力源で受け持つべ
きトルクが第2トルク要求量算定手段で求められる。す
なわち第1の駆動力源が、加減速要求に基づくトルク要
求量に基づいて制御されるとともに、他の駆動力源がト
ルク要求量をフィードフォワード処理した制御値で制御
される。そのため、動力伝達系統を介して駆動輪に伝達
される各駆動力源の出力トルクを総合したトルクは、フ
ィードフォワード制御されたものとなり、そのフィード
フォワード制御の内容が、実プラントをモデル化したモ
デルプラントにおける伝達関数に基づくものであるの
で、加減速に伴う振動を効果的に抑制もしくは防止する
ことができる。
れば、加減速要求に基づいて出力トルク要求量が求めら
れ、その出力トルク要求量のうち第1の駆動力源で受け
持つトルクが第1トルク要求量算定手段で求められる。
これに対して、前記出力トルク要求量をフィードフォワ
ード制御器で処理した値と、第1トルク要求量算定手段
で求められた値とに基づいて他の駆動力源で受け持つべ
きトルクが第2トルク要求量算定手段で求められる。す
なわち第1の駆動力源が、加減速要求に基づくトルク要
求量に基づいて制御されるとともに、他の駆動力源がト
ルク要求量をフィードフォワード処理した制御値で制御
される。そのため、動力伝達系統を介して駆動輪に伝達
される各駆動力源の出力トルクを総合したトルクは、フ
ィードフォワード制御されたものとなり、そのフィード
フォワード制御の内容が、実プラントをモデル化したモ
デルプラントにおける伝達関数に基づくものであるの
で、加減速に伴う振動を効果的に抑制もしくは防止する
ことができる。
【0065】また、請求項2の発明によれば、加減速要
求に基づいて出力トルク要求量が求められ、その出力ト
ルク要求量がフィードフォワード制御器で処理され、そ
の値に基づいて、出力トルク要求量のうち第1の駆動力
源で受け持つトルクと他の駆動力源で受け持つトルクと
が求められる。その結果、第1の駆動力源と他の駆動力
源との出力トルクが加減速要求に基づいてフィードフォ
ワード制御される。そして、そのフィードフォワード制
御の内容が、実プラントをモデル化したモデルプラント
における伝達関数に基づくものであるので、加減速に伴
う振動を効果的に抑制もしくは防止することができる。
求に基づいて出力トルク要求量が求められ、その出力ト
ルク要求量がフィードフォワード制御器で処理され、そ
の値に基づいて、出力トルク要求量のうち第1の駆動力
源で受け持つトルクと他の駆動力源で受け持つトルクと
が求められる。その結果、第1の駆動力源と他の駆動力
源との出力トルクが加減速要求に基づいてフィードフォ
ワード制御される。そして、そのフィードフォワード制
御の内容が、実プラントをモデル化したモデルプラント
における伝達関数に基づくものであるので、加減速に伴
う振動を効果的に抑制もしくは防止することができる。
【0066】さらに、請求項3の発明によれば、実プラ
ントの出力値とこれに対応するモデルプラントの出力値
である推定値との関係に基づいて、実プラントの出力に
含まれる外乱が推定され、その推定結果に基づいてフィ
ードフォワード制御値が補正されるため、各駆動力源の
出力トルクを総合した出力トルクに含まれる外乱が除去
もしくは抑制されるので、請求項1もしくは2の発明で
得られる効果に加えて、加減速に伴う振動を効果的に防
止もしくは抑制することができる。
ントの出力値とこれに対応するモデルプラントの出力値
である推定値との関係に基づいて、実プラントの出力に
含まれる外乱が推定され、その推定結果に基づいてフィ
ードフォワード制御値が補正されるため、各駆動力源の
出力トルクを総合した出力トルクに含まれる外乱が除去
もしくは抑制されるので、請求項1もしくは2の発明で
得られる効果に加えて、加減速に伴う振動を効果的に防
止もしくは抑制することができる。
【0067】そして、請求項4の発明によれば、第1の
駆動力源もしくは他の駆動力源に対するトルク指令値
が、車両の状態に基づく所定の制御ゲインに基づいて調
整された値となるので、各駆動力源に対するトルク要求
量の配分に、車両の走行状態や各駆動力源の性能などを
反映させることが可能になり、それに伴って振動抑制効
果を向上させることができる。
駆動力源もしくは他の駆動力源に対するトルク指令値
が、車両の状態に基づく所定の制御ゲインに基づいて調
整された値となるので、各駆動力源に対するトルク要求
量の配分に、車両の走行状態や各駆動力源の性能などを
反映させることが可能になり、それに伴って振動抑制効
果を向上させることができる。
【図1】 この発明に係る制振装置の一例を説明するた
めのブロック図である。
めのブロック図である。
【図2】 その制振装置による制御例を説明するための
フローチャートである。
フローチャートである。
【図3】 この発明で対象とする車両における動力輪に
到る動力伝達系統を模式的に示す図である。
到る動力伝達系統を模式的に示す図である。
【図4】 図3に示す実プラントをモデル化して示す図
である。
である。
【図5】 図3に示す制振装置による効果を確認するた
めのシュミレーション結果と比較例としてその制御を実
行しない場合のシュミレーション結果とを示す線図であ
る。
めのシュミレーション結果と比較例としてその制御を実
行しない場合のシュミレーション結果とを示す線図であ
る。
【図6】 この発明に係る制振装置の他の例を説明する
ためのブロック図である。
ためのブロック図である。
【図7】 その制振装置による制御例を説明するための
フローチャートである。
フローチャートである。
【図8】 図6に示す制振装置による効果を確認するた
めのシュミレーション結果を示す線図である。
めのシュミレーション結果を示す線図である。
【図9】 この発明に係る制振装置の更に他の例を説明
するためのブロック図である。
するためのブロック図である。
【図10】 その制振装置による制御例を説明するため
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図11】 この発明に係る制振装置の更に他の例を説
明するためのブロック図である。
明するためのブロック図である。
【図12】 図10に示す制振装置による制御例を説明
するためのフローチャートである。
するためのフローチャートである。
【図13】 車両の状態に応じた制御ゲインを有する調
整器を用いたこの発明の例を説明するためのブロック図
である。
整器を用いたこの発明の例を説明するためのブロック図
である。
【図14】 車両の状態に応じた制御ゲインを有する調
整器を用いたこの発明の他の例を説明するためのブロッ
ク図である。
整器を用いたこの発明の他の例を説明するためのブロッ
ク図である。
【図15】 車両の状態に応じた制御ゲインを有する調
整器を用いたこの発明の更に他の例を説明するためのブ
ロック図である。
整器を用いたこの発明の更に他の例を説明するためのブ
ロック図である。
【図16】 外乱除去のための手段で制振をおこなうよ
うに構成した制振装置の例を説明するためのブロック図
である。
うに構成した制振装置の例を説明するためのブロック図
である。
【図17】 図16に示す制振装置で実行される制御の
一例を説明するためのフローチャートである。
一例を説明するためのフローチャートである。
1…エンジン、 2…モータ・ジェネレータ、 3…変
速機、 4…デファレンシャル、 5…駆動輪、 10
…要求トルク検出器、 11…エンジントルク要求値算
定器、 12…モータトルク要求値算定器、 13…フ
ィードフォワード制御器、 14…減算器、 15…実
プラント、 16…プラントモデル、17…比較器、
18…外乱トルク推定器、 19…補正器、 20,2
1,22…調整器。
速機、 4…デファレンシャル、 5…駆動輪、 10
…要求トルク検出器、 11…エンジントルク要求値算
定器、 12…モータトルク要求値算定器、 13…フ
ィードフォワード制御器、 14…減算器、 15…実
プラント、 16…プラントモデル、17…比較器、
18…外乱トルク推定器、 19…補正器、 20,2
1,22…調整器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 徳康 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H004 GA09 GB12 HA10 HB07 JA03 JB22 KB32 KC27 5H115 PA01 PC06 PG04 PI13 PI22 PI29 PU23 PU25 QN03 QN05 QN06 QN11 QN13 QN15 QN28 RB08 RE13 TI02 TO21
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも二つの駆動力源から動力伝達
系統を介して駆動輪にトルクを出力することのできる複
数の駆動力源を備えた車両の制振装置において、 前記車両に関連する実プラントをモデル化したプラント
モデルの伝達関数に基づいて構成されたフィードフォワ
ード制御器と、 加減速要求に基づく出力トルクの要求量を求める出力ト
ルク要求量算定手段と、 前記出力トルク要求量のうち第1の駆動力源で出力する
べきトルクを求める第1トルク要求量算定手段と、 前記出力トルク要求量算定手段で求められた出力トルク
要求量を前記フィードフォワード制御器で処理した値と
前記第1トルク要求量算定手段で求めた値とに基づいて
他の駆動力源で出力するべきトルクを求める第2トルク
要求量算定手段とを有することを特徴とする複数の駆動
力源を備えた車両の制振装置。 - 【請求項2】 少なくとも二つの駆動力源から動力伝達
系統を介して駆動輪にトルクを出力することのできる複
数の動力源を備えた車両の制振装置において、 前記車両に関連する実プラントをモデル化したプラント
モデルの伝達関数に基づいて構成されたフィードフォワ
ード制御器と、 前記駆動輪に対する出力トルクの要求量を求める出力ト
ルク要求量算定手段と、 前記出力トルク要求量算定手段で求められた出力トルク
要求量を前記フィードフォワード制御器で処理した値か
ら第1の駆動力源に対するトルク要求値を求める第1ト
ルク要求値算定手段と、 前記出力トルク要求量算定手段で求められた出力トルク
要求量を前記フィードフォワード制御器で処理した値か
ら他の駆動力源に対するトルク要求値を求める第2トル
ク要求値算定手段とを有することを特徴とする複数の駆
動力源を備えた車両の制振装置。 - 【請求項3】 前記実プラントの所定の出力値を検出し
て得た観測量と前記実プラントの所定の出力値に対応す
る前記プラントモデルの所定の出力値に基づく推定値と
の関係を求める手段と、 前記観測量と推定値との関係に基づいて外乱を推定する
外乱推定手段と、 前記フィードフォワード制御器で処理して得られた値に
基づくいずれかの駆動力源に対する要求値を前記外乱推
定手段で推定された外乱に基づいて補正する補正手段と
を有していることを特徴とする請求項1もしくは2に記
載の複数の駆動力源を備えた車両の制振装置。 - 【請求項4】 前記第1の駆動力源もしくは他の駆動力
源に対するトルク指令値に関連する制御値を、前記車両
の状態に基づく所定の制御ゲインに基づいて調整する手
段を有していることを特徴とする請求項1ないし3のい
ずれかに記載の複数の駆動力源を備えた車両の制振装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11200684A JP2001037006A (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 複数の駆動力源を備えた車両の制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11200684A JP2001037006A (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 複数の駆動力源を備えた車両の制振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001037006A true JP2001037006A (ja) | 2001-02-09 |
Family
ID=16428540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11200684A Pending JP2001037006A (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 複数の駆動力源を備えた車両の制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001037006A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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GB2389428A (en) * | 2002-06-05 | 2003-12-10 | Visteon Global Tech Inc | A method for controlling output torque to minimise driveline vibrations in a hybrid electric vehicle |
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-
1999
- 1999-07-14 JP JP11200684A patent/JP2001037006A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |