JP2001035036A - データ再生装置および方法 - Google Patents
データ再生装置および方法Info
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Abstract
モリ層の磁性3層膜からなり、磁性膜温度がスイッチン
グ層のキュリー温度以上となった領域で移動層の磁壁移
動が発生して実効的に記録された磁区の大きさが拡大さ
れるようになされた光磁気記録媒体を取り扱うDWDD
方式のデータ再生装置である。再生信号SMOに生じる非
対称な波形歪みを、インパルス応答が非対称な形状を持
つ波形等化回路156を使用して補正する。補正後の再
生信号SMO′を2値化回路157で2値化信号S2に変
換した後に、データ検出回路159で再生データPD検
出する。再生信号SMOに生じる非対称な波形歪みを波形
等化回路156で補正することで、2値化回路157で
2値判別を行う際の位相及び振幅のマージンが大きくな
り、再生データPDの誤り率を低減することが可能とな
る。
Description
動層、スイッチング層、メモリ層の磁性3層膜からな
り、磁性膜温度がスイッチング層のキュリー温度以上と
なった領域で移動層の磁壁移動が発生して実効的に記録
された磁区の大きさが拡大されるようになされた光磁気
記録媒体を取り扱うデータ再生装置および方法に関す
る。詳しくは、再生信号に生じる非対称な波形歪みをイ
ンパルス応答が非対称な形状を持つ波形等化手段を使用
して補正することによって、再生データの誤り率の低減
等を図るようにしたデータ再生装置および方法に係るも
のである。
磁気記録媒体がある。近年、その中で、少なくとも、移
動層、スイッチング層、メモリ層の磁性3層膜からな
り、磁性膜温度がスイッチング層のキュリー温度以上と
なった領域で移動層の磁壁移動が発生して実効的に記録
された磁区の大きさが拡大されるようになされた光磁気
記録媒体が注目されており(特開平6−290496号
公報参照)、この光磁気記録媒体を取り扱う再生方式は
DWDD(Domain Wall Displacement Detection)方式
と呼ばれている。このDWDD方式では、光ビームの光
学的な限界分解能以下の周期の微小記録磁区からも非常
に大きな信号を再生することが可能であり、光の波長、
対物レンズの開口数NA等を変更することなく高密度化
が行える有力な方式の一つである。
明する。
うに、移動層11、スイッチング層12、メモリ層13
がこの順に積層された交換結合3層膜で構成される。メ
モリ層13は大きな磁壁抗磁力を呈する垂直磁化膜から
なっている。移動層11は、小さな磁壁抗磁力を呈し、
磁壁移動度が大きな垂直磁化膜からなっている。スイッ
チング層12は、移動層11およびメモリ層13よりも
低いキュリー温度Tsを呈する磁性層からなっている。
各層中の矢印14は、原子スピンの向きを表している。
原子スピンの向きが相互に逆向きの領域の境界部には、
磁壁15が形成されている。
ーム)16を利用して局所的に加熱すると、図11Bに
示すような温度Tの分布が形成され、これに伴って磁壁
エネルギー密度σの分布が図11Cに示したように形成
される。磁壁エネルギー密度σは一般的に温度が上昇す
るほど低下するので、最大温度の位置で磁壁エネルギー
密度σが最も低くなるような分布になる。この結果、磁
壁エネルギー密度σの低い高温側へ移動させようとする
磁壁駆動力F(x)が図11Dに示したように発生する。
図11Eは、光ビーム16のスポット16Pと、スイッ
チング層12のキュリー温度Tsよりも高い温度領域1
7の位置関係を示している。
ュリー温度Tsよりも低い場所では、各磁性層は互いに
交換結合しているため、上述の温度勾配による磁壁駆動
力F(x)が作用しても、メモリ層13の大きな磁壁抗磁
力に阻止されて磁壁15の移動はおこらない。ところ
が、媒体10の温度がキュリー温度Tsよりも高い場所
では移動層11とメモリ層13との間の交換結合が切断
されるため、磁壁抗磁力の小さな移動層11の磁壁15
は、温度勾配による磁壁駆動力F(x)で移動可能にな
る。そのため、光ビーム16による媒体10の走査に伴
って、磁壁15がキュリー温度Tsの位置を越えて結合
切断領域に侵入した瞬間に、移動層12の磁壁15の高
温側への移動が起こる。
されている磁壁15が光ビーム16による媒体の走査に
伴ってキュリー温度Tsの位置を通過するたびに、移動
層11の磁壁15の移動が発生する。これにより、実効
的に記録された磁区の大きさが拡大されるため、光ビー
ム16の光学的な限界分解能以下の周期の微小記録磁区
からも非常に大きな信号を再生することが可能となる。
すると、記録されている磁壁15の空間的間隔に対応し
た時間間隔で、上述した磁壁移動が発生する。この磁壁
移動の発生は、光ビーム(レーザビーム)16の反射光
の偏光面の変化として検知できる。
17の後方からも磁壁移動が発生する。そのため、前方
からの磁壁移動による再生信号に上述の後方からの磁壁
移動による信号がゴースト信号として重畳される。この
ゴースト信号に関しては、説明は省略するが、再生磁界
の印加や記録膜の工夫によって解決できる。
においては、未だ解決すべき問題点が多い。例えば、再
生時に、光ビーム16のスポット16Pの進行方向前端
には、媒体10の温度ががスイッチング層12のキュリ
ー温度Tsに達していない領域が存在し、それに続いて
媒体10の温度がスイッチング層12のキュリー温度T
sに達している領域が続く。そのため、記録された磁区
の磁壁15は、前者の領域内では媒体10の移動に伴っ
て移動し、後者の領域に入ると一瞬のうちに磁区を拡大
する方向に移動する。この両者の移動速度の違いによ
り、磁区15の極性変化に伴う再生信号の変化点は、緩
やかな傾斜と急峻な傾斜の2段階の傾斜を持つことにな
る。つまり、再生信号に非対称な波形歪みが生じる。
ついて、さらに詳細に説明する。図12は、DWDD方
式の記録膜(光磁気記録媒体10)を持つ光磁気ディス
クに記録されている単一の磁区からの再生信号を示して
いる。また、図13A〜Dは、その再生信号の〜の
各部が得られるとき、光磁気ディスクの読み出し面側が
どのような状態にあるかを模式的に表している。ここで
は、グルーブ(案内溝)21,21に挟まれたランド2
2に単一の磁区23が記録されているものとする。
3の先端が光ビーム16のスポット16Pにかかった状
態を示している。この状態では、再生信号は、通常の光
磁気ディスクの読み出しと同様の応答、すなわちスポッ
ト16Pの強度分布とこのスポット16Pにかかってい
る磁区23の面積に応じた緩やかな傾斜の立ち上がりを
示す。図12のの部分に対応する。
に、磁区23の先端がスイッチング層12のキュリー温
度Tsよりも高い温度領域17にかかると、読み出し面
側から見た磁区23は一気に拡大する。したがって、再
生信号は、この時点で急峻な立ち上がりを示す。図12
のの部分に対応する。
の後端がスポット16Pにかかると、図13Aの状態と
同様に、再生信号は緩やかな傾斜の応答を示す。図12
のの部分に対応する。そして、ディスクがさらに回転
し、図13Dに示すように、磁区23の後端が領域17
にかかると、読み出し面側から見た磁区23は一気に縮
小し、再生信号は急峻な立ち下がりを示す。図12の
の部分に対応する。
磁気ディスクの再生信号には非対称な波形歪みが生じ
る。さらに、図13B,Dの過程で磁区23が拡大、縮
小する際の速度、および再生信号処理系の通過周波数帯
域はそれぞれ有限であり、実際の再生信号は、例えば図
4Aに示したような波形となる。
波形歪みは、例えば再生信号を2値化信号に変換した後
に再生データの検出を行う再生系において、2値判別を
行う際の位相および振幅のマージンを損なう要因とな
り、再生データの誤り率を低減することが困難となる。
率の低減等を図るようにしたデータ再生装置等を提供す
ることを目的とする。
生装置は、DWDD方式のデータ再生装置において、光
ビームを光磁気記録媒体に対して相対的に移動させなが
ら移動層の側から照射し、磁気記録媒体上に光ビームの
スポットの移動方向に対して勾配を有すると共に少なく
ともスイッチング層のキュリー温度よりも高い温度領域
を有する温度分布を形成することで移動層に形成されて
いた磁壁を移動させ、光ビームの反射光の偏光面の変化
に対応した再生信号を得る信号再生手段と、インパルス
応答が非対称な形状を持ち、信号再生手段で得られる再
生信号に生じる非対称な波形歪みを補正する波形等化手
段とを備えるものである。
DWDD方式のデータ再生方法であって、光ビームを光
磁気記録媒体に対して相対的に移動させながら移動層の
側から照射し、磁気記録媒体上に光ビームのスポットの
移動方向に対して勾配を有すると共に少なくともスイッ
チング層のキュリー温度よりも高い温度領域を有する温
度分布を形成することで移動層に形成されていた磁壁を
移動させ、光ビームの反射光の偏光面の変化に対応した
再生信号を得る第1のステップと、インパルス応答が非
対称な形状を持つ波形等化手段を使用し、第1のステッ
プで得られる再生信号に生じる非対称な波形歪みを補正
する第2のステップとを有するものである。
に係るものであり、再生信号には上述したように非対称
な波形歪みが生じている。しかし、この非対称な波形歪
みは、インパルス応答が非対称な形状を持つ波形等化手
段により補正される。これにより、例えば再生信号を2
値化信号に変換した後に再生データの検出を行う再生系
において、2値判別を行う際の位相および振幅のマージ
ンが大きくなり、再生データの誤り率を低減することが
可能となる。波形等化手段は、例えば2つ以上のタップ
を持ち、そのタップ係数が前後で非対称な値を持つトラ
ンスバーサルフィルタで容易に実現できる。
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としてのDWDD方式の光磁気ディスク装置100を
示している。このディスク装置100で取り扱う光磁気
ディスク111は、ガラスあるいはプラスチックを素材
とした基板上に、上述した図11Aに示すような光磁気
記録媒体10を記録膜として被着し、さらにその上に保
護膜を形成してなるものである。
ィスク111を回転駆動するためのスピンドルモータ1
13を有している。光磁気ディスク111は、記録時お
よび再生時には例えば角速度一定で回転駆動される。ス
ピンドルモータ113の回転軸には、その回転速度を検
出するための周波数発電機114が取り付けられてい
る。
生用の磁気ヘッド115と、この磁気ヘッド115の磁
界発生を制御する磁気ヘッドドライバ116と、半導体
レーザ、対物レンズ、光検出器等から構成される光学ヘ
ッド117と、この光学ヘッド117の半導体レーザの
発光を制御するレーザドライバ118とを有している。
磁気ヘッド115と光学ヘッド117は光磁気ディスク
111を挟むように対向して配設されている。
ボコントローラ141よりレーザパワー制御信号SPCが
供給され、光学ヘッド117の半導体レーザより出力さ
れるレーザ光のパワーが、記録時には記録パワーPWと
なり、再生時には記録パワーPWより低い再生パワーPR
となるように制御される。
るように磁気ヘッドドライバ116にNRZI(Non Re
turn to Zero Inverted)データとしての記録データD
rが供給され、磁気ヘッド115よりその記録データD
rに対応した磁界が発生され、光学ヘッド117からの
光ビーム(レーザビーム)との共働により光磁気ディス
ク111に記録データDrが記録される。
ntral processing unit)を備えるサーボコントローラ
141を有している。このサーボコントローラ141に
は、光学ヘッド117で生成されるフォーカスエラー信
号SFEおよびトラッキングエラー信号STE、さらに上述
した周波数発電機114より出力される周波数信号SFG
が供給される。
するシステムコントローラ151によって制御される。
このサーボコントローラ141によって、トラッキング
コイルやフォーカスコイル、さらには光学ヘッド117
をラジアル方向に移動させるためのリニアモータを含む
アクチュエータ145が制御され、トラッキングやフォ
ーカスのサーボが行われ、また光学ヘッド117の半径
方向(ラジアル方向)への移動が制御される。また、サ
ーボコントローラ141によってスピンドルモータ11
3が制御され、上述したように記録時や再生時に光磁気
ディスク111が例えば角速度一定で回転するように制
御される。
えるシステムコントローラ151と、データバッファ1
52と、ホストコンピュータとの間でデータやコマンド
の送受を行うためのSCSI(Small Computer System
Interface)153とを有している。システムコントロ
ーラ151はシステム全体を制御するためのものであ
る。
ピュータからSCSI153を通じて供給される書き込
みデータに対して誤り訂正符号の付加を行うと共に、後
述するデータ復調器160の出力データに対して誤り訂
正を行うためのECC(error correction code)回路
154と、このECC回路154で誤り訂正符号が付加
された書き込みデータのデータビット列をRLL(Run
Length Limited)変調ビットに変換し、その後にNRZ
Iデータに変換して記録データDrを得るデータ変調器
155とを有している。
(1,7)RLL変調が使用される。この(1,7)R
LL変調は、2ビットのデータを3チャネルビットに変
換することにより、チャネルビットの1と1との間に入
る0の数を1から7までの間に制限したものである。そ
して、NRZIデータは、チャネルビットの1を極性反
転、0を極性非反転に対応づけたものである。この場
合、極性反転の間隔は、2チャネルビットから8チャネ
ルビットの間となる。
117より得られる再生信号SMOの非対称な波形歪みを
補正する波形等化回路156と、この波形等化回路15
6で波形歪みが補正された再生信号SMO′を2値化信号
S2に変換する、例えば比較器で構成される2値化回路
157と、2値化信号S2よりクロック信号CLKを再
生するクロック再生手段としてのPLL(phase-locked
loop)回路158と、2値化信号S2よりクロック信
号CLKを使用して再生データPDを検出するデータ検
出回路159と、この再生データ(RLL変調データ)
PDに対して復調処理をして読み出しデータを得るデー
タ復調器160とを有している。
に説明する。図2は、波形等化回路156の構成例を示
している。この波形等化回路156は、再生信号SMOを
単位時間τだけ遅延させる遅延線201と、再生信号S
MOを減衰させる減衰器202と、遅延線201の出力信
号SDLより減衰器202の出力信号SATを減算して再生
信号SMO′を得る減算器203とから構成されている。
つまり、この波形等化回路156は、2タップのトラン
スバーサルフィルタで構成されている。図3は、図2に
示す波形等化回路156のインパルス応答を示してお
り、非対称な形状をもっている。
に示す波形等化回路156における非対称な波形歪みの
補正動作を説明する。入力される再生信号SMOが、図4
Aに示すように、非対称な波形歪みを持っている場合を
考える。この場合、減衰器202の出力信号SATは図4
Bに示すようになり、遅延線201の出力信号SDLは図
4Cに示すようになる。そのため、減算器203より出
力される再生信号SMO′は図4Dに示すように、再生信
号SMOに比べて、非対称な波形歪みが改善されたものと
なる。
ィスクから再生される信号SMOの概略の挙動を計算機シ
ミュレーションにより求め、その波形をアイパターンの
形で表示すると、図5Aに示すようになる。一方、その
信号SMOを波形等化回路156で等化した場合の信号S
MO′をアイパターンの形で表示すると、図5Bに示すよ
うになる。図5Aに示すアイパターンに比べて、図5に
示すアイパターンの方が、波形の非対称性が改善されて
おり、振幅方向、位相方向ともアイの開きが大きくな
る。これは、2値化回路157(図1参照)において、
振幅方向および位相方向に、より大きなマージンをもっ
て2値化を行うことができることを意味する。
回路159について、さらに詳細に説明する。図6は、
PLL回路158およびデータ検出回路159の構成例
を示している。
号S2の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検
出して負極性のパルスPNを発生するエッジ検出器21
1と、クロック信号CLKを発生する電圧制御発振器2
12と、エッジ検出器211より出力される負極性パル
スPNと電圧制御発振器212より出力されるクロック
信号CLKの立ち下がりエッジとの位相を比較する位相
比較器213と、この位相比較器213が出力する位相
誤差信号を適当な周波数特性でフィルタリングして電圧
制御発振器212に制御信号として供給するループフィ
ルタ214とを有して構成されている。
ては、位相比較器213より出力される位相誤差信号が
0に近づくように電圧制御発振器212の発振周波数が
常に制御される。したがって、電圧制御発振器212か
らは、2値化信号S2の立ち上がりエッジおよび立ち下
がりエッジにその立ち下がりエッジが同期するクロック
信号CLKを得ることができる。このクロック信号CL
Kは、データ検出回路159に供給される共に、図示せ
ずもその他の必要な回路部分に供給される。
号S2よりクロック信号CLKに同期した2値化信号S
2′を得る同期化部としてのDフリップフロップ221
と、この2値化信号(NRZIデータ)S2′を復調し
てNRZデータとしての再生データPDを得る復調部2
12とを有して構成されている。
ロップ211のデータ端子Dに供給され、そのクロック
端子にPLL回路158より出力されるクロック信号C
LKが供給される。そして、このDフリップフロップ2
11の非反転出力端子Qよりクロック信号CLKに同期
した2値化信号S2′が導出される。ここで、Dフリッ
プフロップ211がクロック信号CLKの立ち上がりエ
ッジでデータをラッチする場合、2値化信号S2の立ち
上がりエッジおよび立ち下がりエッジは直前、直後のク
ロック信号CLKの立ち上がりエッジに対して位相マー
ジンを確保できる。
0の動作を説明する。ホストコンピュータよりシステム
コントローラ151にデータライトコマンドが供給され
る場合には、データ書き込み(記録)が行われる。この
場合、SCSI153で受信されてデータバッファ15
2に格納されているホストコンピュータからの書き込み
データに対して、ECC回路154で誤り訂正符号の付
加が行われ、さらにデータ変調器155でRLL変調ビ
ットへの変換やNRZIデータへの変換が行われる。
バ116にNRZIデータとしての記録データDrが供
給され、光磁気ディスク111のターゲット位置として
のデータ領域に記録データDrが記録される。この場
合、光磁気ディスク111の記録膜(磁気記録媒体1
0)のメモリ層13がキュリー温度に達するような高い
パワーの光ビーム(レーザ光)16が光学ヘッド117
から光磁気ディスク111に照射される。なお、光ビー
ムは記録データDrのチャネルビットに同期してパルス
状に変調される場合もある。同時に、磁気ヘッド115
から記録データDrの1,0に応じて極性が反転する磁
界が発生され、この磁界が光磁気ディスク111の記録
膜に対して与えられる。これにより、光磁気ディスク1
11の記録膜のメモリ層13には、記録データDrに応
じて極性が反転した磁区が記録される。
ントローラ151にデータリードコマンドが供給される
場合には、データ読み出し(再生)が行われる。この場
合、光学ヘッド117により、光磁気ディスク111の
ターゲット位置としてのデータ領域より再生信号SMOが
再生される。この再生信号SMOは波形等化回路156で
非対称な波形歪みが補正され、再生信号SMO′として2
値化回路157に供給される。そして、この2値化回路
157より出力される2値化信号S2はデータ検出回路
159に供給され、2値化信号157よりPLL回路1
58で得られるクロック信号CLKを使用して、再生デ
ータ(RLL変調ビット)PDが検出される。
器160で復調処理が行われ、さらにECC回路154
で誤り訂正が行われて読み出しデータが得られる。この
読み出しデータはデータバッファ152に一旦格納さ
れ、その後に所定タイミングでSCSI153を介して
ホストコンピュータに送信される。
ては、光学ヘッド117より出力される再生信号SMOが
波形整形回路156に供給されて、それに生じている非
対称な波形歪みが補正される。そして、補正後の再生信
号SMO′が2値化回路157に供給されて2値化信号S
2に変換され、この2値化信号S2よりデータ検出回路
159で再生データPDが検出される。したがって、2
値化回路157で2値判別を行う際の位相および振幅の
マージンが大きくなり、再生データPDの誤り率を低減
することができる。
回路156は、図2に示すように、2タップを持つトラ
ンスバーサルフィルタで構成されているが、3タップ以
上を持つトランスバーサルフィルタで構成し、再生信号
SMOに生じている非対称な波形歪みの補正を、より精密
に行うようにしてもよい。この場合にも、インパルス応
答が非対称な形状を持つように、そのタップ係数が前後
で非対称な値を持つように設定される。
能な、5タップのトランスバーサルフィルタで構成され
る波形整形回路156′を示している。この波形等化回
路156′は、遅延線301〜304、乗算器305〜
309および加算器310を備えてなるものである。乗
算器305〜309にはそれぞれタップ係数K1〜K5
が与えられるが、図8に示すようにインパルス応答が非
対称な形状を持つように、そのタップ係数K1〜K5が
前後で非対称な値に設定される。この場合、再生信号S
MO′のアイパターンは、図9に示すようなものとなる。
れるものではない。例えば、再生信号SMOをADコンバ
ータで標本化、量子化し、その後ディジタル的に波形等
化を行う等の構成も考えられる。図10は、その場合の
構成例を示している。図10には、光学ヘッド117
(図1参照)からの再生信号SMOの処理部分のみを示し
ている。
で帯域制限された後にADコンバータ502においてク
ロック信号CLKで標本化、量子化され、1サンプル8
ビットの信号とされて波形等化器503に供給される。
この波形等化器503より出力される波形歪みが補正さ
れた再生信号SMO′は、クロック再生回路(PLL回
路)504に供給され、再生されるクロック信号CLK
は上述したADコンバータ502、波形等化器503に
動作クロックとして供給されると共に、後段にも供給さ
れる。
生信号SMO′のMSB(most significant bit)である
符号ビットは再生信号SMO′の2値化信号であり、この
符号ビットは後段に供給される。
延素子の働きをするDフリップフロップ511〜514
と、タップ係数K1〜K5を掛ける乗算器515〜51
9と、各タップの信号を加算する加算器520と、この
加算器520の信号をラッチして再生信号SMO′を得る
Dフリップフロップ521とを有して構成されている。
ク信号CLKを発生する電圧制御発振器544と、この
クロック信号CLKおよび再生信号SMO′から位相誤差
信号を演算する位相誤差算出回路541と、この位相誤
差信号をアナログ信号に変換するDAコンバータ542
と、このアナログの位相誤差信号を適当な周波数特性を
もって電圧制御発振器544に制御信号として供給する
ループフィルタ543とを有して構成されている。
100は、SCSI153を備え、ホストコンピュータ
とデータのやり取りを行うが、代わりに例えばMPEG
のエンコーダ/デコーダを備えてビデオやオーディオの
信号データの記録/再生を行うものにも、この発明を同
様に適用することができる。
法によれば、再生信号に生じる非対称な波形歪みをイン
パルス応答が非対称な形状を持つ波形等化手段を使用し
て補正するものである。したがって、例えば再生信号を
2値化信号に変換した後に再生データの検出を行う再生
系において、2値判別を行う際の位相および振幅のマー
ジンが大きくなり、再生データの誤り率を低減すること
ができる。
振幅のマージンの増加分を記録密度の向上に割り当てる
ことで、高密度な記録、再生を行うことができる。ま
た、上述したように得られる位相および振幅のマージン
の増加分をシステムの安定性確保に割り当てることで、
雑音の多い環境下、あるいはディスクの傾き、フォーカ
スのずれ等に対して安定な記録、再生を行うことができ
る。
を示すブロック図である。
構成例を示すブロック図である。
す図である。
す図である。
図である。
びデータ検出回路の構成例を示すブロック図である。
ルフィルタ)の構成を示すブロック図である。
す図である。
である。
る。
らの再生信号を示す波形図である。
再生する場合の読み出し面側の状態を示す図である。
・・スイッチング層、13・・・メモリ層、14・・・
原子スピンの向き、15・・・磁壁、16・・・再生用
の光ビーム、16P・・・光ビームスポット、17・・
・スイッチング層のキュリー温度Tsよりも高い温度領
域、100・・・DWDD方式の光磁気ディスク装置、
111・・・光磁気ディスク、115・・・外部磁界発
生用の磁気ヘッド、117・・・光学ヘッド、141・
・・サーボコントローラ、151・・・システムコント
ローラ、154・・・ECC回路、155・・・データ
変調器、156・・・波形等化回路、157・・・2値
化回路、158・・・PLL回路、159・・・データ
検出回路、160・・・データ復調器、201・・・遅
延線、202・・・減衰器、203・・・減算器
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも、移動層、スイッチング層、
メモリ層がこの順に積層されて形成され、上記メモリ層
は垂直磁化膜からなり、上記移動層は上記メモリ層に比
べて相対的に磁壁抗磁力が小さく磁壁移動度が大きな垂
直磁化膜からなり、上記スイッチング層は上記移動層お
よび上記メモリ層よりもキュリー温度の低い磁性層から
なる光磁気記録媒体を取り扱うデータ再生装置におい
て、 光ビームを上記光磁気記録媒体に対して相対的に移動さ
せながら上記移動層の側から照射し、上記磁気記録媒体
上に上記光ビームのスポットの移動方向に対して勾配を
有すると共に少なくとも上記スイッチング層のキュリー
温度よりも高い温度領域を有する温度分布を形成するこ
とで上記移動層に形成されていた磁壁を移動させ、上記
光ビームの反射光の偏光面の変化に対応した再生信号を
得る信号再生手段と、 インパルス応答が非対称な形状を持ち、上記信号再生手
段で得られる上記再生信号に生じる非対称な波形歪みを
補正する波形等化手段とを備えることを特徴とするデー
タ再生装置。 - 【請求項2】 上記波形等化手段は、少なくとも2つ以
上のタップを持ち、そのタップ係数が前後で非対称な値
を持つトランスバーサルフィルタによって構成されるこ
とを特徴とする請求項1に記載のデータ再生装置。 - 【請求項3】 少なくとも、移動層、スイッチング層、
メモリ層がこの順に積層されて形成され、上記メモリ層
は垂直磁化膜からなり、上記移動層は上記メモリ層に比
べて相対的に磁壁抗磁力が小さく磁壁移動度が大きな垂
直磁化膜からなり、上記スイッチング層は上記移動層お
よび上記メモリ層よりもキュリー温度の低い磁性層から
なる光磁気記録媒体を取り扱うデータ再生方法におい
て、 光ビームを上記光磁気記録媒体に対して相対的に移動さ
せながら上記移動層の側から照射し、上記磁気記録媒体
上に上記光ビームのスポットの移動方向に対して勾配を
有すると共に少なくとも上記スイッチング層のキュリー
温度よりも高い温度領域を有する温度分布を形成するこ
とで上記移動層に形成されていた磁壁を移動させ、上記
光ビームの反射光の偏光面の変化に対応した再生信号を
得る第1のステップと、 インパルス応答が非対称な形状を持つ波形等化手段を使
用し、上記第1のステップで得られる上記再生信号に生
じる非対称な波形歪みを補正する第2のステップとを有
することを特徴とするデータ再生方法。 - 【請求項4】 上記波形等化手段は、少なくとも2つ以
上のタップを持ち、そのタップ係数が前後で非対称な値
を持つトランスバーサルフィルタによって構成されるこ
とを特徴とする請求項3に記載のデータ再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11205357A JP2001035036A (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | データ再生装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11205357A JP2001035036A (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | データ再生装置および方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001035036A true JP2001035036A (ja) | 2001-02-09 |
JP2001035036A5 JP2001035036A5 (ja) | 2006-04-27 |
Family
ID=16505535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11205357A Pending JP2001035036A (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | データ再生装置および方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001035036A (ja) |
-
1999
- 1999-07-19 JP JP11205357A patent/JP2001035036A/ja active Pending
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