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JP2001033807A - 液晶光変調素子 - Google Patents

液晶光変調素子

Info

Publication number
JP2001033807A
JP2001033807A JP11203519A JP20351999A JP2001033807A JP 2001033807 A JP2001033807 A JP 2001033807A JP 11203519 A JP11203519 A JP 11203519A JP 20351999 A JP20351999 A JP 20351999A JP 2001033807 A JP2001033807 A JP 2001033807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
light modulation
modulation device
layer
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11203519A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Kobayashi
信幸 小林
Masako Iwamatsu
雅子 岩松
Hideaki Ueda
秀昭 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP11203519A priority Critical patent/JP2001033807A/ja
Publication of JP2001033807A publication Critical patent/JP2001033807A/ja
Priority to US10/452,369 priority patent/US6781666B2/en
Pending legal-status Critical Current

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光変調特性を損うことなく、容易に各層の駆
動電圧のバラツキを抑制することのできる積層構造の液
晶光変調素子を得る。 【解決手段】 三つの液晶表示セル110R,110
G,110Bを積層したフルカラーの液晶表示素子。各
セル中には液晶性化合物と添加剤とを含む液晶組成物1
7が封止されている。各セルにおいて、液晶組成物17
が特定の波長をピークとする光を反射し、フルカラーで
画像を表示する。各セルは厚さが異なっており、厚さの
大きいセル程それに封止されている液晶組成物の誘電率
異方性が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶光変調素子、
詳しくは、複数のセルを積層した液晶光変調素子に関す
る。
【0002】
【発明の背景と課題】近年、液晶を用いた表示素子の研
究/開発が活発である。特に、ネマティック液晶にカイ
ラル材を添加することにより室温でコレステリック相を
示すカイラルネマティック液晶組成物を用いた表示素
子、ネマティック液晶に二色性色素を添加したゲスト−
ホスト形の表示素子が注目されている。コレステリック
相を示す液晶組成物を含む液晶表示素子においては、高
低のパルス電圧を印加することによって液晶をプレーナ
状態(選択反射状態)とフォーカルコニック状態(散乱
状態)に切り換えて表示を行う。また、液晶組成物とし
て、液晶に二色性色素などの多色性色素を混ぜた材料を
用いている場合、電圧を印加している間と電圧無印加時
との間で液晶の分子軸の方向を変化させ、着色状態と無
色状態とを切り換えて表示を行う。
【0003】ところで、前述の表示素子のフルカラー化
を実現する一つの方法として、各色R,G,Bを表示す
る三つのセルを積層した構造を採用することが考えられ
る。この場合、各液晶層にそれぞれ異なる色の光を変調
させるため、表示の書き換えを行うのに最適な駆動電圧
が各液晶層ごとに異なり、各液晶層ごとに異なる駆動I
Cが必要になるという問題点があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、液晶光変調素子
の光変調特性を損なうことなく、容易に各層の駆動電圧
のバラツキを抑制することのできる積層構造の液晶光変
調素子を提供することにある。
【0005】
【発明の要旨及び効果】以上の目的を達成するため、本
発明は、それぞれ液晶組成物を含む複数の液晶層が積層
され、各液晶層が特定波長域の光を変調する液晶光変調
素子において、前記複数の液晶層には厚さの異なる少な
くとも二つの液晶層が含まれることを特徴とする。
【0006】本発明においては、液晶層の厚みを異なら
せることにより、各液晶層がそれぞれ特定波長域の光を
変調するように調整されていることに起因して生じる駆
動電圧範囲のバラツキを打ち消すことができる。
【0007】複数の液晶層には、互いに層の厚さが異な
ると共に厚い方の層に含まれる液晶組成物の誘電率異方
性が他方より大きい一組の液晶層が含まれるようにする
ことが好ましい。誘電率異方性が大きいほど液晶層を着
色/消色させるための電圧は小さくなるので、このよう
に構成するとより正確に各液晶層の駆動電圧範囲のバラ
ツキを打ち消すことが可能となる。
【0008】液晶組成物の誘電率異方性が他方より大き
い液晶層に含まれる液晶組成物には、極性基を有する液
晶性化合物が含まれていてもよい。極性基を有する液晶
性化合物として、液晶性エステル化合物、液晶性ピリミ
ジン化合物、液晶性シアノビフェニル化合物、液晶性シ
アノフェニルシクロヘキサン化合物、液晶性シアノター
フェニル化合物、液晶性ジフルオロスチルベン化合物か
らなる群より選択される少なくとも一つの液晶性化合物
を含むことができる。
【0009】複数の液晶層の厚さが全て異なっていても
よく、各液晶層に含まれる液晶組成物の誘電率異方性が
全て異なっていてもよい。このようにすると、液晶層に
含まれる液晶組成物の設計の自由度が高くなり、各液晶
層ごとに求められる光変調特性を最適化することができ
る。
【0010】全液晶層の駆動電圧範囲を等しくしてもよ
い。全ての液晶層の駆動電圧範囲を等しくすることによ
り、制御が容易になり、駆動ICを共通化することもで
きる。
【0011】各液晶層に含まれる液晶組成物は液晶性化
合物と添加剤とを含むものとすることができる。
【0012】添加剤として少なくとも一つの不斉炭素を
有する化合物を含むものを使用してもよい。このような
添加剤をカイラル材としてネマティック液晶に添加する
ことにより、室温でコレステリック相を示す液晶組成物
とすることができる。カイラル材の添加量や種類を代え
ることにより、液晶組成物の選択反射波長などの特性を
変化させることができる。
【0013】液晶組成物が室温でコレステリック相を示
すものであると、コレステリック相による特定波長領域
の選択反射による表示を行うことができる。また、複数
の液晶層が、光入射側から順に積層された、青色を表示
する青色用液晶層、緑色を表示する緑色用液晶層、赤色
を表示する赤色用液晶層の3層からなるものとすること
により、フルカラー表示が可能である。
【0014】液晶組成物の添加剤として多色性色素を用
いてもよい。多色性色素を用いることで液晶層の表示色
の色純度を向上させることができる。
【0015】各液晶層をゲスト・ホスト効果による表示
を行うものとしてもよい。このような表示は、例えば、
ネマティック液晶に添加剤として多色性色素を添加して
なる液晶組成物を用いることによって実現できる。この
場合、液晶の分子配列の変化で色素分子の向きを制御す
ることにより、液晶層を着色状態と透明状態とに切り換
えることができる。
【0016】少なくとも一組の隣り合う液晶層間にカラ
ーフィルタが配置されていてもよい。カラーフィルタを
配することにより、液晶層の表示の色純度を高めたり、
視野角特性の改善を図ることができる。
【0017】各液晶層はぞれぞれ一対の基板により挟持
することが好ましい。基板の少なくとも一方は可撓性を
有するものであってもよい。可撓性基板を用いることに
より、フレキシブルな液晶表示素子とすることができ
る。特に、樹脂フィルム基板を用いると、液晶表示素子
の軽量化を図ることができる。
【0018】液晶層を挟持する一対の基板間における光
変調領域内に樹脂構造物が配置されていてもよい。樹脂
構造物を配置することで、正確に基板間距離が一定に保
たれ液晶層の厚みが均一になる。また、可撓性基板を用
いても良好に基板間距離が保たれ、大面積化も容易であ
る。
【0019】各液晶層が網目状高分子マトリクス中に液
晶組成物が分散されてなる複合膜であってもよい。この
ようにすることで、大面積化が容易になり、また視野角
特性も良好となる。
【0020】液晶層を挟持する一対の基板の少なくとも
一方に機能性薄膜が設けられ、この機能性薄膜の厚みが
各液晶層ごとに等しくなるようにしてもよい。このよう
にすると、各液晶層の機能性薄膜付き基板の構成を同じ
にすることができ、製造が容易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る液晶光変調素
子の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0022】(第1実施形態、図1参照)図1に本発明
の第1実施形態である液晶表示素子10の概略構成を示
す。この液晶表示素子10は赤色の選択反射状態と透明
状態に切り換えられる赤色表示層11Rを含む液晶表示
セル110Rと、緑色の選択反射状態と透明状態に切り
換えられる緑色表示層11Gを含む液晶表示セル110
Gと、青色の選択反射状態と透明状態に切り換えられる
青色表示層11Bを含む液晶表示セル110Bを積層し
たものである。さらに、矢印Aで示す観察方向の反射側
には光吸収層19が設けられている。
【0023】各液晶表示セル110R,110G,11
0Bは、それぞれ透明基板12間に液晶組成物17が封
止されている。基板12の内面には、電極が形成されて
おり、さらに絶縁膜及び/又は配向制御膜が必要に応じ
て形成され、これらの詳細は図2、図3、図4を参照し
て以下に説明する。
【0024】(セル構造の第1例、図2参照)図2は前
記液晶表示セル110R,110G,110Bの任意の
一つのセル110を示す。各基板12の表面には互いに
平行な複数の帯状に形成された透明電極13,14が設
けられている。これらの電極13,14はマトリクス状
に互いに交互するように向かい合わされている。電極1
3上には絶縁膜15及び配向制御膜16が形成され、電
極14上には配向制御膜16が形成されている。液晶組
成物17は、以下に詳述するように、室温でコレステリ
ック相を示すもので、スペーサ21と共にシール材25
によって基板12間に封止されている。
【0025】(セル構造の第2例、図3参照)図3は前
記液晶表示セル110R,110G,110Bの任意の
一つのセル110を示す。基本的な構成は図2に示した
セル110と同様であり、基板12間には高分子物質か
らなる柱状の構造物22が形成されている。
【0026】(セル構造の第3例、図4参照)図4も前
記液晶表示セル110R,110G,110Bの任意の
一つのセル110を示す。基本的な構成は図2に示した
セル110と同様であり、基板12間には網目状高分子
マトリクス23が形成されている。
【0027】(第2実施形態、図5参照)図5に本発明
の第2実施形態である液晶表示素子30の概略構成を示
す。この液晶表示素子40は、液晶表示セル41X,4
1Yからなる2層構造をなす。
【0028】なお、図5において、図1〜図4と同じ部
材は同じ符号で示し、その説明は省略する。また、各セ
ル41X,41Yに図3に示した柱状の高分子構造物2
2や図4に示した網目状高分子マトリクス23を形成し
てもよい。
【0029】前記いずれの実施形態においても、積層型
液晶表示素子には、互いに厚さの異なる少なくとも二つ
の液晶層が含まれている。
【0030】本発明者らの検討によると、従来提案され
ている積層型液晶表示素子において表示の書き換えを行
うのに最適な駆動電圧範囲が各層ごとに異なるのは、各
層に含まれる液晶組成物が異なる色の光を変調するよう
に調製されていることによって、各層の液晶組成物の誘
電率異方性が異なることに起因するものと考えられる。
【0031】液晶組成物の誘電率異方性と駆動電圧とは
密接に関係しており、液晶組成物の誘電率異方性が大き
いほど駆動電圧は小さくなり、逆に誘電率異方性が小さ
いほど駆動電圧は大きくなる傾向にある。
【0032】駆動電圧範囲を等しくするため、誘電率異
方性が等しくなるように各層に使用する液晶組成物を調
製しようとすると、コントラストが低下したり色再現範
囲が狭くなるなどの問題が生じやすくなり、これらの光
変調特性を良好に保ちつつ駆動電圧範囲が等しくなるよ
うな最適な組成を選び出すのが困難になる。
【0033】一方、基板表面に設ける絶縁膜や配向制御
膜などの機能性薄膜の厚さを変更して各層の駆動電圧範
囲を等しくしようとすると、薄膜の厚さを正確に所定の
厚さに形成しなければならず、製造が困難になったり、
膜厚が不均一であることによって駆動電圧が等しくなら
ないという問題がある。
【0034】液晶層の厚みを各層で異ならせるようにす
ると、液晶組成物の材料選定や機能性薄膜の膜厚制御な
どにおける困難性を生じることなく、容易に各液晶層の
駆動電圧範囲のバラツキを打ち消すことができるように
なる。
【0035】複数の液晶層には、互いに層の厚さが異な
ると共に厚い方の層に含まれる液晶組成物の誘電率異方
性が他方より大きい一組の液晶層が含まれるようにする
ことが好ましい。誘電率異方性が大きいほど液晶層を着
色/消色させるための電圧は小さくなるので、このよう
に構成するとより正確に各液晶層の駆動電圧範囲のバラ
ツキを打ち消すことが可能となる。
【0036】複数の液晶層の厚さが全て異なっていても
よく、各液晶層に含まれる液晶組成物の誘電率異方性が
全て異なっていてもよい。このようにすると、液晶層に
含まれる液晶組成物の設計の自由度が高くなり、各液晶
層ごとに求められる光変調特性を最適化することができ
る。
【0037】全液晶層の駆動電圧範囲を等しくしてもよ
い。全ての液晶層の駆動電圧範囲を等しくすることによ
り、制御が容易になり、駆動ICを共通化することもで
きる。
【0038】(表示方法1、コレステリック相による選
択反射を利用する場合)以上の構成からなる液晶表示素
子10,40の各セルにおいては、電極13,14にパ
ルス電圧を印加することで表示が行われる。即ち、液晶
組成物17がコレステリック相を示すものを用いている
場合、比較的高いエネルギーのパルス電圧を印加するこ
とで、液晶がプレーナ状態となり、液晶分子の螺旋のピ
ッチと屈折率に基づいて決まる波長の光を選択的に反射
する。比較的低いエネルギーのパルス電圧を印加するこ
とで、液晶がフォーカルコニック状態となり、透明状態
となる。各状態は電圧無印加時にも保たれる。
【0039】フォーカルコニック状態とプレーナ状態と
の中間状態も存在することが判明しており、中間的なエ
ネルギーのパルス電圧を印加することにより、中間調の
表現も可能である。中間状態では、フォーカルコニック
状態とプレーナ状態とが混在するものと考えられ、この
状態も電圧無印加時に維持される。なお、可視光吸収層
19を設けると、フォーカルコニック状態では黒色を表
示することになる。
【0040】本液晶表示素子では帯状の電極13,14
が交差する領域が表示画素となる。本明細書では、液晶
によって光変調が行われる領域を光変調領域と称し、そ
の周辺は光変調が行われない光変調領域外となる。本液
晶表示素子では光変調領域が表示領域となる。
【0041】(表示方法2、ゲスト・ホスト効果による
表示)液晶組成物として、液晶に二色性色素などの多色
性色素を混ぜた材料を用いている場合、電極13と電極
14間に電圧を印加している間と電圧無印加時との間で
液晶の分子軸の方向を変化させることができるため、着
色状態と無色状態とを切り換えることができる。
【0042】(基板)基板12は少なくとも最下層に位
置するものを除いて透明であることが必要である。透明
な基板としては、ガラス以外に、ポリカーボネート(P
C)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエチレン
テレフタレート(PET)等のフレキシブル基板等が使
用可能である。
【0043】(電極)電極13,14としては、ITO
(Indium Tin Oxide)に代表される透明導電性膜、ア
ルミニウム、シリコン等の金属電極、あるいはアモルフ
ァスシリコン、BSO(Bismuth Silicon Oxide)等
の光導電性膜が使用可能である。電極13,14を帯状
に形成するには、例えば、基板12上にITO膜をスパ
ッタリング法等で形成した後、フォトリソグラフィ法で
パターニングすればよい。
【0044】(絶縁膜、配向制御膜、カラーフィルタ)
絶縁膜15は酸化シリコン等の無機膜あるいはポリイミ
ド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等
の有機膜であり、電極13,14間の短絡を防止した
り、ガスバリア層として液晶の信頼性を向上させる機能
を有する。また、配向制御膜16として機能するポリイ
ミド樹脂やシリコン樹脂を用いてもよい。さらに、色素
を添加すればカラーフィルタとしても機能する。さら
に、高分子構造物22に用いる高分子体と同じ材料を絶
縁膜15として使用してもよい。
【0045】これらの絶縁膜や配向制御膜などの機能性
薄膜の膜厚を調整することにより、ある程度駆動電圧を
変化させることもできるが、このような方法は製造方法
の複雑化や膜厚の不均一性が問題にならない範囲で補助
的に行うことが好ましい。
【0046】(液晶組成物)液晶のコレステリック相に
よる選択反射を利用する場合、液晶組成物としては室温
でコレステリック相を示すものが好ましい。ネマティッ
ク液晶にカイラル材を添加したカイラルネマティック液
晶が好適である。カイラル材の添加量の大小で選択反射
波長が調整可能であり、選択反射波長を可視光域に設定
したり、可視光域外に設定することができる。液晶組成
物に色素を添加してもよい。ネマティック液晶は、棒状
の液晶分子が平行に配列しているが、層状構造は有して
いない。
【0047】このようなネマティック液晶としては、特
に限定されることなく各種のものが使用可能である。特
に、液晶性エステル化合物、液晶性ピリミジン化合物、
液晶性シアノビフェニル化合物、液晶性シアノフェニル
シクロヘキサン化合物、液晶性シアノターフェニル化合
物、液晶性ジフルオロスチルベン化合物、液晶性トラン
化合物などの極性基を有する液晶性化合物を含むネマテ
ィック液晶は液晶組成物の誘電率異方性を大きくさせる
うえで有用である。ネマティック液晶は、複数の液晶性
化合物の混合物であってもよい。前記化合物以外では、
等方相への相転移温度を上昇させるための多環化合物や
N型化合物等の液晶成分を含むことができる。
【0048】カイラルネマティック液晶は、カイラル材
の添加量を変えることにより、螺旋構造のピッチを変化
させることができ、これにより液晶の選択反射波長を制
御することができるという利点がある。なお、一般的に
は、液晶分子の螺旋構造のピッチを表す用語として、液
晶分子の螺旋構造に沿って液晶分子が360度回転した
ときの分子間の距離で定義される「ヘリカルピッチ」を
用いる。
【0049】ここで誘電率異方性を大きくすることがで
きる液晶性化合物の代表的な6種について、その一般構
造式(I)〜(VI)を以下に示す。
【0050】
【化1】
【0051】カイラル材は、ネマティック液晶に添加さ
れた場合にネマティック液晶の分子を捩る作用を有する
添加剤である。カイラル材をネマティック液晶に添加す
ることにより、所定の捩れ間隔を有する液晶分子の螺旋
構造が生じ、これによりコレステリック相を示す。
【0052】添加されるカイラル材としては、少なくと
も一つの不斉炭素を有する少なくとも1種類の化合物を
含有し、そのヘリカルセンス(液晶に与えられる捩れの
方向)については同一方向でも異なる方向でもよい。添
加量は液晶化合物に対して約45wt%以下、より好ま
しくは40wt%以下であることが好ましい。45wt
%を超えると結晶が析出する等の不具合が発生しやすく
なる。カイラル材の添加量の下限は、液晶組成物に選択
反射を生じさせる程度の量であれば特に制限はないが、
10wt%以上とすることが好ましい。
【0053】ネマティック液晶に添加するカイラル材と
して、複数種のカイラル材を混合して使用してもよく、
また旋光性の同じ種類の組合わせに加えて旋光性の異な
る種類の組み合わせも使用できる。複数種のカイラル材
の使用や、多環化合物、N型化合物等の液晶成分をカイ
ラル材として使用することは、コレステリック液晶の相
転移温度を変化させたり、温度変化に応じた選択反射波
長の変化を軽減したりする他、誘電率異方性、屈折率異
方性や粘度等のコレステリック液晶の諸物性値を変化さ
せることができ、表示素子としての特性を向上させる働
きがある。
【0054】ここで、代表的なカイラル材の一般構造式
(A)〜(F)及び具体的構造式(A1)〜(A10),
(B1)〜(B10),(C1)〜(C10),(D1)〜
(D10),(E1)〜(E10),(F1)〜(F9)を示
す。
【0055】
【化2】
【0056】
【化3】
【0057】
【化4】
【0058】
【化5】
【0059】
【化6】
【0060】
【化7】
【0061】
【化8】
【0062】
【化9】
【0063】
【化10】
【0064】
【化11】
【0065】
【化12】
【0066】
【化13】
【0067】
【化14】
【0068】
【化15】
【0069】
【化16】
【0070】
【化17】
【0071】
【化18】
【0072】
【化19】
【0073】各表示層11R,11G,11Bにおい
て、選択反射によって行われる表示の色純度の向上や、
透明状態時の透明度の低下につながる光成分を吸収する
ために、各表示層に色素を添加したり、それと同等の効
果をもたらす着色フィルタ層、即ち、色ガラスフィルタ
やカラーフィルム等の板状部材を各表示層に配してもよ
い。色素は各表示層を構成する液晶材料、樹脂材料、透
明電極材料、透明基板材料のいずれに添加してもよく、
各構成要素の複数が色素を含有していてもよい。但し、
表示品位を低下させないためにも、添加する色素及び追
加するフィルタ層は、各表示層の選択反射による色表示
を妨げないようにすることが望ましい。
【0074】液晶材料に添加する色素としては、従来知
られている各種色素を使用することができ、液晶と相溶
性の良好なものが好ましい。例えば、アゾ化合物、キノ
ン化合物、アントラキノン化合物等あるいは二色性色素
等が使用可能であり、これらを複数種用いてもよい。こ
れらの色素の中から、液晶の選択反射波長による表示を
妨げず、表示を低下させる原因となる波長域のスペクト
ル光を吸収する色素を各表示層ごとに適宜選択して使用
すればよい。また、表示品位を低下させる光成分は、主
として短波長側に存在するものと考えられることから、
液晶の各選択反射波長よりも短波長側の波長域のスペク
トル光を吸収する色素をそれぞれ使用することがより好
ましい。
【0075】色素の添加量は、液晶の表示のための切り
換え動作特性を著しく低下させない範囲であれば特に制
限はないが、液晶材料に対して少なくとも0.1wt%
以上添加することが好ましく、2wt%程度あれば充分
である。
【0076】色素添加の代わりにカラーフィルターを採
用する場合、追加するフィルタ層材料としては、無色透
明物質に色素を添加したものであってもよい。色素を添
加せずとも本来的に着色状態にある材料や、前記色素と
同様の働きをする特定の物質の薄膜等であってもよい。
フィルタ層を配する代わりに、透明基板12自体を以上
のようなフィルタ層材料と置き換えても同様の効果が得
られることは明らかである。
【0077】ゲスト・ホスト効果を利用する場合、ネマ
ティック液晶に二色性色素などの多色性色素を添加した
ものを用いることが好ましい。ネマティック液晶として
は、前述したものと同様のものを用いることができる。
また、多色性色素としては、前述したものと同様のもの
を用いることができる。
【0078】(スペーサ)スペーサ21は基板12間の
ギャップを所定の値に保持するためのもので、例えば、
樹脂製又は無機酸化物製の球状又は棒状のものが使用で
きる。基板12に対して固着/溶着性を有するものであ
ってもよい。スペーサ21の大きさはギャップに合わせ
て決めればよいが、1〜20μmが好ましい。高分子構
造物22と併用する場合、スペーサ21の高分子構造物
22に対する比は1/2〜1/200程度に設定するこ
とが好ましい。各液晶層ごとに異なるサイズのスペーサ
を用いることにより、容易に各液晶層の厚みを異なるも
のとすることができる。
【0079】(高分子構造物)高分子構造物22は、円
柱状体、楕円状体、四角柱状体など、形状はどのような
ものでもよく、また、その配置はランダムであってもよ
いし、格子状など規則性を有するものであってもよい。
このような高分子構造物を設けることにより、基板間ギ
ャップを一定に保つことが容易になり、また、液晶表示
素子自身の自己保持性を高めることができる。特に、ド
ット形状の高分子構造物を一定間隔で配置すると、表示
性能を均一化しやすい。
【0080】高分子構造物を形成するには、紫外線硬化
型モノマーからなるホトレジスト材料などの光硬化性樹
脂材料を用いて、所望の厚さで基板に塗布し、これにマ
スクを通して紫外線を照射するなどしてパターン露光を
行い、未硬化部分を除去するいわゆるフォトリソ法を用
いることができる。
【0081】また、熱可塑性樹脂を適当な溶剤に溶かし
た樹脂材料などを用いて、熱可塑性樹脂からなる高分子
構造物を形成してもよい。この場合、スクリーン版やメ
タルマスク等を用いて熱可塑性樹脂材料をスキージで押
し出すことにより基板上に印刷を行う印刷法や、ディス
ペンサ法やインクジェット法などの、樹脂材料をノズル
の先から基板上に吐出して形成する方法、あるいは、樹
脂材料を平板あるいはローラ上に供給した後、これを基
板表面に転写する転写法などにより高分子構造物を配置
することができる。こうして配置された高分子構造物上
に対向基板を載せた後、加熱・加圧することにより基板
間に高分子構造物が挟持された液晶セルを作製すること
ができる。
【0082】液晶表示素子とするには、高分子構造物を
挟持した基板間に液晶組成物を真空注入法等によって注
入すればよい。基板を貼り合わせる際に液晶組成物を滴
下しておき、基板の貼り合わせと同時に液晶組成物を封
入するようにしてもよい。
【0083】さらに、基板間ギャップ制御の精度向上の
ため、高分子構造物を形成するときに、樹脂の膜厚より
小さいサイズのスペーサ材料、例えば、ガラスファイバ
ー、ボール状のガラスやセラミックス粉、あるいは有機
材料からなる球状粒子を配置し、加熱や加圧でギャップ
が変化し難いようにすると、よりギャップ精度が向上
し、電圧むら、発色むら等が低減できる。
【0084】(高分子膜)高分子マトリクス23は液晶
組成物とで3次元的な網目状のネットワークを構成する
複合膜である。この高分子マトリクス23は、光重合開
始剤を添加した樹脂材料と液晶組成物とを所定の割合で
よく混合した後、基板上に滴下し、いま一つの基板を被
せて十分に密着させた後、紫外線を照射して樹脂材料を
重合させて製作する。樹脂材料としては、例えば、メタ
クリレート化合物等を使用することができる。
【0085】(シール材)シール材25は、液晶組成物
17が基板12外に漏れないように封入するためのもの
であり、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹
脂、あるいは光硬化性接着剤等を使用することができ
る。
【0086】(カラー表示の方法1、コレステリック相
による選択反射を利用する場合)前記表示層11R,1
1G,11Bを積層した液晶表示素子10は、青色表示
層11B及び緑色表示層11Gを液晶がフォーカルコニ
ック配列となった透明状態とし、赤色表示層11Rを液
晶がプレーナ配列となった選択反射状態とすることによ
り、赤色表示を行うことができる。また、青色表示層1
1Bを液晶がフォーカルコニック配列となった透明状態
とし、緑色表示層11G及び赤色表示層11Rを液晶が
プレーナ配列となった選択反射状態とすることにより、
イエローの表示を行うことができる。同様に、各表示層
の状態を透明状態と選択反射状態とを適宜選択すること
により赤色、緑色、青色、白色、シアン、マゼンタ、イ
エロー、黒色の表示が可能である。さらに、各表示層1
1R,11G,11Bの状態として中間の選択反射状態
を選択することにより中間色の表示が可能となり、フル
カラー表示素子として使用できる。
【0087】さらに、液晶表示素子10における各表示
層11R,11G,11Bの積層順については、図1に
示す以外の場合も可能である。しかし、短波長領域に比
べて長波長領域の光の方が透過率が高いことを考慮する
と、上側の層に含まれる液晶の選択反射波長の方を下側
の層に含まれる液晶の選択反射波長よりも短くしておく
方が、下側の層へより多くの光が透過するので明るい表
示を行うことができる。従って、観察側(矢印A方向)
から順に、青色表示層11B、緑色表示層11G、赤色
表示層11Rとなることがもっとも望ましく、この状態
が最も好ましい表示品位が得られる。
【0088】(カラー表示の方法2、ゲスト・ホスト効
果を利用する場合)例えば、前記液晶表示素子40のい
ずれか一方のセルを背景色とし、他方のセルを表示色と
して画像を単色で表示する。例えば、下層のセルを赤色
着色状態と透明状態に切り換えられる表示層として構成
し、上層のセルを青色の着色状態と透明状態に切り換え
られる表示層として構成すれば、青地に赤色の画像を表
示することができる。勿論、地色と表示色の組合せは任
意である。
【0089】(セルの製作例)ここで、液晶表示素子の
各セルを製作する一例について説明する。まず、樹脂フ
ィルム等の基板12に、公知のスパッタリング法などに
よりITO薄膜などの透明電極を形成し、必要に応じて
絶縁膜、配向制御膜を形成する。次に、樹脂材料をスク
リーン印刷機等により前記基板12に図6に示すように
印刷し、高分子構造物22を形成する。さらに、周囲に
シール材25を設ける。対向基板として、透明電極と、
必要に応じて絶縁膜、配向制御膜を形成したものを用
い、前記基板に透明電極面が対向するように重ね、図7
に示すような平板51とローラ50とを備えた貼り合わ
せ装置で両基板間に液晶組成物を滴下してから、ローラ
50で加熱・加圧しながら液晶組成物を封止する。こう
して一つの液晶表示セルを作製する。液晶組成物を変え
て、同様の方法で複数のセルを作製し、これらを積層す
ることでカラー表示を行う積層型の液晶表示素子が作製
される。
【0090】(表示素子の駆動回路及び駆動方法)前記
液晶表示素子10の各液晶表示セルにおける画素構成は
単純マトリクスであるため、図8に示すように、走査電
極R1,R2〜Rmと信号電極C1,C2〜Cnのm×
nのマトリクスで表わすことができる。走査電極Raと
信号電極Cb(a,bはa≦m、b≦nを満たす自然
数)との交差部分の画素をLCa−bとする。また、こ
れらの電極群はそれぞれ走査駆動IC31、信号駆動I
C32の出力端子に接続されており、これらの駆動IC
31,32から各電極に走査電圧及び選択電圧を印加す
る。
【0091】なお、液晶表示素子10の駆動回路は、前
記マトリクス構成のドライバに限定されるものではな
く、走査駆動IC31の1ラインごとに、信号駆動IC
32からラインラッチメモリを介して画像データをシリ
アル転送してもよい。この場合、走査駆動IC31はラ
イン対応ではなく、シリアル用で済み、ドライバのコス
トが安価になる。
【0092】前記液晶表示素子10において、液晶層の
表示状態は印加電圧とパルス幅の関数になっている。液
晶のコレステリック相による選択反射を用いて表示を行
う場合を例にとって説明すると、各液晶層に対して最初
に最も低いY値(視感反射率)を示すフォーカルコニッ
ク状態にリセットしておいてから、幅が一定のパルス電
圧を液晶層に印加すると、図9に示すように表示状態が
変化する。図9において、縦軸はY値、横軸は印加電圧
を示す。電圧Vpのパルスが印加されると最も高いY値
を示すプレーナ状態が選択され、電圧Vfのパルスが印
加されると最も低いY値を示すフォーカルコニック状態
が選択される。また、その中間の電圧を印加すると、中
間のY値を示すプレーナ状態とフォーカルコニック状態
が混在した状態が選択され、中間調表示が可能となる。
【0093】図10は、画像データを書き換えるように
した駆動・画像信号処理回路30を示す。液晶表示素子
10には前記走査駆動IC31、信号駆動IC32が接
続され、これらのIC31,32は、それぞれ走査コン
トローラ33、信号コントローラ34からの制御信号に
よって駆動される。新たに表示する画像データはメモリ
36から信号コントローラ34に入力されるが、その前
に画像データ変換手段35により選択信号に変換され
る。
【0094】(実験例1)液晶混合物A(誘電率異方性
Δε:23、屈折率異方性Δn:0.2、等方相への相
転移温度TNI:100℃)と、液晶混合物B(Δε:1
7、Δn:0.17、TNI:100℃)と、液晶混合物
C(Δε:11、Δn:0.17、TNI:100℃)に
対して、それぞれに前記化学式(C9)で表わされるカ
イラル材S811(メルクジャパン社製)を所定量、即
ち、Aには14wt%、Bには20wt%、Cには24
wt%添加し、液晶組成物A1,B1,C1を調製し
た。液晶組成物A1は680nm付近、液晶組成物B1
は560nm付近、液晶組成物C1は480nm付近の
波長の光を選択反射するように調整されている。液晶組
成物A1,B1,C1のそれぞれの誘電率異方性Δεは
17,12,5であった。
【0095】次に、透明電極を有する3枚のPESフィ
ルム(第1基板)を用意し、そのうちの2枚の電極面上
にそれぞれ赤色、黄色のカラーフィルタ膜(富士フィル
ムオリン社製)を厚さ2000オングストロームに形成
し、さらにその上に配向制御膜AL4552(JSR社
製)を厚さ800オングストロームに形成し、所定サイ
ズのスペーサを散布した。配向制御膜にはラビング処理
は行わなかった。一方、透明電極を有する他の3枚のP
ESフィルム(第2基板)上に絶縁膜HIM3000
(日立化成社製)を厚さ2000オングストロームに形
成し、さらにその上に配向制御膜AL4552を厚さ8
00オングストロームに形成した。配向制御膜にはラビ
ング処理は行わなかった。続いて、第2基板上に熱可塑
性樹脂を主成分とするインクを、直径約100μmの多
数の穴が約500μmの間隔で形成されたメタルマスク
上に載置し、スキージを用いてスクリーン印刷を行い、
高さ5〜10μmの円柱状の高分子構造物を形成した。
続いて、第1基板上の周辺部にシール材XN21S(三
井化学社製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成
した。
【0096】その後、第1基板上に液晶組成物A1,B
1,C1をそれぞれ塗布し、貼り合わせ装置を用いて第
1及び第2基板を貼り合わせ、150℃で1時間加熱し
た。液晶組成物A1は第1基板に赤色カラーフィルタの
形成された厚さ9μmのセルに、液晶組成物B1は第1
基板に黄色のカラーフィルタの形成された厚さ7μmの
セルに、液晶組成物C1は厚さ5μmのセルに充填し
た。これらの3種のセルをそれぞれ第1基板を観察側に
して、観察側から順にC1,B1,A1となるように積
層し、積層体の裏面(液晶組成物A1を含むセルの裏
面)には黒色の光吸収膜を設けた。
【0097】各セルを着色状態(プレーナ配列)と消色
状態(フォーカルコニック配列)にするためにパルス幅
5msecのパルス電圧を用いて駆動した。その際必要
な駆動電圧は各液晶組成物A1,B1,C1に対して、
着色時は60V、消色時は30Vであった。
【0098】なお、駆動電圧範囲の測定は、着色状態で
最も強度の強い着色状態を得るのに必要な最小の電圧
と、透明状態で最大の透過率が得られる最大の電圧とを
測定することによって行った。
【0099】(実験例2)液晶混合物D(Δε:24、
Δn:0.21、TNI:100℃)と、液晶混合物E
(Δε:18、Δn:0.17、TNI:100℃)と、
液晶混合物F(Δε:12、Δn:0.17、TNI:1
00℃)に対して、それぞれにカイラル材S811を所
定量、即ち、Dには14wt%、Eには20wt%、F
には24wt%添加し、液晶組成物D1,E1,F1を
調製した。液晶組成物D1は680nm付近、液晶組成
物E1は560nm付近、液晶組成物F1は480nm
付近の波長の光を選択反射するように調整されている。
液晶組成物D1,E1,F1のそれぞれの誘電率異方性
Δεは18,13,6であった。
【0100】次に、透明電極上に配向制御膜AL455
2を厚さ800オングストロームに形成した3枚のPE
Sフィルム(第1基板)上に、それぞれ所定サイズのス
ペーサを散布した。一方、透明電極を有する他の3枚の
PESフィルム(第2基板)上に、絶縁膜HIM300
0を厚さ2000オングストロームに形成し、さらにそ
の上に配向制御膜AL4552を厚さ800オングスト
ロームに形成した。続いて、第1基板上の周辺部にシー
ル材XN21Sをスクリーン印刷して所定高さの壁を形
成した。
【0101】その後、各第1基板上に液晶組成物D1,
E1,F1をそれぞれ塗布し、貼り合わせ装置を用いて
第1及び第2基板を貼り合わせ、150℃で1時間加熱
した。液晶組成物D1は厚さ9μmのセルに、液晶組成
物E1は厚さ7μmのセルに、液晶組成物F1は厚さ5
μmのセルに充填し、それぞれ赤色用、緑色用、青色用
の液晶表示セルとした。これらの3種のセルを観察側か
ら見て青色用、緑色用、赤色用の順に積層し、積層体の
裏面(液晶組成物D1を含むセルの裏面)には黒色の光
吸収膜を設けた。
【0102】各セルを実験例1と同じ方式で駆動したと
ころ、必要な駆動電圧は各液晶組成物D1,E1,F1
に対して、着色時は55V、消色時は30Vであった。
【0103】(実験例3)前記実験例2に示した液晶組
成物D1,E1,F1を使用した。そして、透明電極上
に配向制御膜AL4552を厚さ800オングストロー
ムに形成した3枚のPESフィルム(第1基板)上に、
それぞれ所定サイズのスペーサを散布した。同時に、透
明電極を有するいま一つのPESフィルム(第2基板)
上に絶縁膜HIM3000を厚さ2000オングストロ
ームに形成し、さらにその上に配向制御膜AL4552
を厚さ800オングストロームに形成した。続いて、第
2基板上の周辺部にシール材XN113E(三井化学社
製)をスクリーン印刷して所定高さの壁を形成した。そ
して、第1及び第2基板を貼り合わせて所定圧力を付与
しつつ150℃で1時間加熱して三つのセルを作製し
た。
【0104】次に、前記液晶組成物D1,E1,F1に
それぞれ1.5wt%ずつアクリレートモノマーR68
4(日本化薬社製)を添加した後、各セルに真空注入法
にて充填した。液晶組成物D1は厚さ9μmのセルに、
液晶組成物E1は厚さ7μmのセルに、液晶組成物F1
は厚さ5μmのセルに充填した。その後、各セルに高圧
水銀灯を用いて15mW/cm2の紫外線を5分間照射
し、液晶層中に高分子複合膜を形成し、それぞれ液晶組
成物D1を含む赤色用液晶表示セル、液晶組成物E1を
含む緑色用液晶表示セル、液晶組成物F1を含む青色用
液晶表示セルとした。これら3種のセルを観察側から見
て青色用、緑色用、赤色用の順に積層し、積層体の裏面
(液晶組成物D1を含むセルの裏面)には黒色の光吸収
膜を設けた。
【0105】各セルを着色状態(プレーナ配列)と消色
状態(フォーカルコニック配列)にするためにパルス幅
5msecのパルス電圧を用いて駆動した。その際必要
な駆動電圧は各液晶組成物D1,E1,F1に対して、
着色時は55V、消色時は30Vであった。
【0106】(実験例4)この実験例4は図5に示した
2層構造の液晶表示素子として構成したものである。前
記実験例1に示した液晶混合物A,Bに対して、それぞ
れにR,Bを呈色する波長域の光を吸収するような二色
性色素SI−426,M570(三井化学社製)を2w
t%ずつ添加し、液晶組成物A4,B4を調製した。液
晶組成物A4は680nm付近、液晶組成物B4は48
0nm付近の波長の光を吸収するように調整されてい
る。液晶組成物A4,B4のそれぞれの誘電率異方性Δ
εは17,12であった。
【0107】次に、透明電極の形成された2枚のPES
フィルム基板(第1基板)上に配向制御膜AL4552
を厚さ800オングストロームに形成し、それぞれに所
定サイズのスペーサを散布した。続いて、各基板の周辺
部にシール材XN21Sをスクリーン印刷して所定高さ
のシール壁を形成した。一方、透明電極の形成された他
の2枚のPESフィルム基板(第2基板)上に、絶縁膜
HIM3000を厚さ2000オングストロームに形成
し、さらにその上に配向制御膜AL4552を厚さ80
0オングストロームに形成した。
【0108】そして、各第1基板上に液晶組成物A4,
B4をそれぞれ塗布し、貼り合せ装置を用いて第1及び
第2基板を貼り合せ、150℃で1時間加熱した。な
お、液晶組成物A4は厚さ7μmのセルに充填し、液晶
組成物B4は厚さ5μmのセルに充填し、それぞれ赤色
用液晶表示セル、青色用液晶表示セルとした。これらの
2種のセルを観察側から見て青色用、赤色用の順に積層
し、液晶組成物A4を含むセルの裏面には光吸収膜を設
け、積層型液晶光変調素子とした。
【0109】各セルを駆動したところ、必要な駆動電圧
は各液晶組成物A4,B4に対して着色時は3V、消色
時は0V(電圧無印加)であった。
【0110】(実験例5)液晶混合物G(Δε:14、
Δn:0.23、TNI:100℃)に対して、それぞれ
にカイラル材料S−811(メルクジャパン社製)を所
定量、即ち17wt%、22wt%、26wt%添加し
た液晶組成物G1,G2,G3を調製した。液晶組成物
G1は680nm付近、G2は560nm付近、G3は
480nm付近の波長の光を選択反射するように調製さ
れている。液晶組成物G1,G2,G3の誘電率異方性
Δεはそれぞれ12,10,8であった。
【0111】次に、透明電極の形成されたPESフィル
ム基板(第1基板)の透明電極上に、厚み800オング
ストロームの配向膜AL4552(JSR社製)を形成
し、その上に粒径約7μmのスペーサ(積水ファインケ
ミカル社製)を散布した。もう一つの透明電極付きPE
Sフィルム基板(第2基板)の透明電極上には、まず、
厚み2000オングストロームの絶縁膜HIM3000
(日立化成社製)を形成し、その上に厚み800オング
ストロームの配向膜AL4552を形成した。その後、
第1基板上の周辺部にシール材XN21S(三井化学社
製)をスクリーン印刷した。
【0112】そして、第1基板上に液晶組成物G1を塗
布し、第1及び第2基板を貼り合わせて150℃で1時
間加熱し、赤色用液晶表示セルを作製した。同様にし
て、液晶組成物G2,G3を用いて緑色用液晶表示セ
ル、青色用液晶表示セルを作製した。なお、液晶組成物
G1は厚さ9μmのセルに、液晶組成物G2は厚さ7μ
mのセルに、液晶組成物G3は厚さ5μmのセルに充填
した。
【0113】これら3種類の液晶表示セルを観察側から
見て青色用、緑色用、赤色用の順に積層し、さらに赤色
用液晶表示セルの裏面に黒色の光吸収層を設けて積層型
液晶表示素子を作製した。
【0114】各セルを着色状態と消色状態にするために
パルス幅5msecのパルス電圧を用いて駆動したとこ
ろ、その駆動電圧はいずれも着色/消色が90V/60
Vであった。
【0115】(実験例6)各液晶層の厚みが全て7μm
となるようにした以外は実験例5と同様にして、赤色
用、緑色用、青色用の液晶表示セルを作製し、積層型液
晶表示素子を作製した。各セルを着色状態と消色状態に
するためにパルス幅5msecのパルス電圧を用いて駆
動したところ、その駆動電圧は、赤色用液晶表示セルに
対して着色/消色が85V/55V、緑色用液晶表示セ
ルに対して着色/消色が90V/60V、青色用液晶表
示セルに対して着色/消色が95V/65Vであった。
【0116】(他の実施形態)なお、本発明に係る液晶
光変調素子は前記各実施形態、実験例に限定されるもの
ではなく、その要旨の範囲内で種々に変更可能である。
特に、液晶等の各種材料の具体例や数値はあくまで一例
に過ぎない。また、表示素子の駆動方法は様々であり、
最適なものを採用すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である液晶表示素子を示
す断面図。
【図2】前記液晶表示素子を構成するセルの第1例を示
す断面図。
【図3】前記液晶表示素子を構成するセルの第2例を示
す断面図。
【図4】前記液晶表示素子を構成するセルの第3例を示
す断面図。
【図5】本発明の第2実施形態である液晶表示素子を示
す断面図。
【図6】セルを構成するフィルム基板上に柱状構造物及
びシール材を形成した状態を示す平面図。
【図7】前記セルの製作工程を示す説明図。
【図8】前記液晶表示素子のマトリクス駆動回路を示す
ブロック図。
【図9】前記マトリクス駆動回路で選択信号に印加する
電圧とY値との関係を示すグラフ。
【図10】前記液晶表示素子の駆動・画像信号処理回路
を示すブロック図。
【符号の説明】
10,30…液晶表示素子 11R,11G,11B,41X,41Y…表示層 17…液晶組成物 21…スペーサ 22…高分子構造物 23…網目状高分子マトリクス 110B,110G,110R…液晶表示セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 19/30 C09K 19/30 19/34 19/34 G02F 1/13 500 G02F 1/13 500 1/1334 1/1334 1/137 500 1/137 500 G09F 9/30 G09F 9/30 D 317 317 (72)発明者 植田 秀昭 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA10 GA02 GA03 GA10 GA13 GA17 HA03 JA05 JA06 KA29 MA20 2H089 HA04 HA28 HA32 JA04 KA08 LA06 LA10 LA19 MA04Y NA09 NA24 NA58 PA08 QA11 QA16 RA05 RA06 RA11 SA16 SA18 TA01 TA17 4H027 BA01 BA02 BB02 BB11 CC08 5C094 AA04 AA21 AA55 AA56 BA12 BA43 BA47 CA24 DA01 DA03 DA12 EA05 EB02 ED03 ED11 FA02 FB01 FB06

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ液晶組成物を含む複数の液晶層
    が積層され、各液晶層が特定波長域の光を変調する液晶
    光変調素子において、前記複数の液晶層には厚さの異な
    る少なくとも二つの液晶層が含まれていることを特徴と
    する液晶光変調素子。
  2. 【請求項2】 前記複数の液晶層には、互いに層の厚さ
    が異なると共に厚い方の層に含まれる液晶組成物の誘電
    率異方性が他方より大きい一組の液晶層が含まれている
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶光変調素子。
  3. 【請求項3】 前記液晶組成物の誘電率異方性が他方よ
    り大きい液晶層に含まれる液晶組成物には、極性基を有
    する液晶性化合物が含まれていることを特徴とする請求
    項2記載の液晶光変調素子。
  4. 【請求項4】 前記極性基を有する液晶性化合物とし
    て、液晶性エステル化合物、液晶性ピリミジン化合物、
    液晶性シアノビフェニル化合物、液晶性シアノフェニル
    シクロヘキサン化合物、液晶性シアノターフェニル化合
    物、液晶性ジフルオロスチルベン化合物からなる群より
    選択される少なくとも一つの液晶性化合物を含むことを
    特徴とする請求項3記載の液晶光変調素子。
  5. 【請求項5】 前記複数の液晶層の厚さが全て異なって
    いることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又
    は請求項4記載の液晶光変調素子。
  6. 【請求項6】 前記各液晶層に含まれる液晶組成物の誘
    電率異方性が全て異なっていることを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の
    液晶光変調素子。
  7. 【請求項7】 前記各液晶層の駆動電圧範囲が等しいこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5又は請求項6記載の液晶光変調素子。
  8. 【請求項8】 前記各液晶層に含まれる液晶組成物は液
    晶性化合物と添加剤とを含むことを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
    6又は請求項7記載の液晶光変調素子。
  9. 【請求項9】 前記添加剤は少なくとも一つの不斉炭素
    を有する化合物を含むことを特徴とする請求項8記載の
    液晶光変調素子。
  10. 【請求項10】 前記液晶組成物は室温でコレステリッ
    ク相を示すことを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求
    項8又は請求項9記載の液晶光変調素子。
  11. 【請求項11】 前記複数の液晶層が、光入射側から順
    に積層された、青色を表示する青色用液晶層、緑色を表
    示する緑色用液晶層、赤色を表示する赤色用液晶層の3
    層からなることを特徴とする請求項10記載の液晶光変
    調素子。
  12. 【請求項12】 前記各液晶層はゲスト・ホスト効果に
    よる表示を行うことを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又
    は請求項8記載の液晶光変調素子。
  13. 【請求項13】 前記添加剤は多色性色素であることを
    特徴とする請求項8記載の液晶光変調素子。
  14. 【請求項14】 少なくとも一組の隣り合う液晶層間に
    カラーフィルタが配置されていることを特徴とする請求
    項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求
    項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請
    求項11、請求項12又は請求項13記載の液晶光変調
    素子。
  15. 【請求項15】 前記各液晶層はぞれぞれ一対の基板に
    より挟持されていることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項
    7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請
    求項12、請求項13又は請求項14記載の液晶光変調
    素子。
  16. 【請求項16】 前記一対の基板の少なくとも一方は可
    撓性を有するものであることを特徴とする請求項15記
    載の液晶光変調素子。
  17. 【請求項17】 前記一対の基板間における光変調領域
    内に樹脂構造物が配置されていることを特徴とする請求
    項15又は請求項16記載の液晶光変調素子。
  18. 【請求項18】 前記各液晶層は網目状高分子マトリク
    スに前記液晶組成物が分散されてなる複合膜であること
    を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項
    9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項1
    3、請求項14、請求項15又は請求項16記載の液晶
    光変調素子。
  19. 【請求項19】 前記一対の基板の少なくとも一方には
    機能性薄膜が設けられており、該機能性薄膜の厚みが各
    液晶層ごとに等しいことを特徴とする請求項15、請求
    項16又は請求項17記載の液晶光変調素子。
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