JP2001030816A - 自動車の車体構造 - Google Patents
自動車の車体構造Info
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- JP2001030816A JP2001030816A JP11208910A JP20891099A JP2001030816A JP 2001030816 A JP2001030816 A JP 2001030816A JP 11208910 A JP11208910 A JP 11208910A JP 20891099 A JP20891099 A JP 20891099A JP 2001030816 A JP2001030816 A JP 2001030816A
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Abstract
ートの位置調節機構を備え、かつ乗員減速度の低減に効
果的なシート減速度を実現した上で軽量化をより一層推
進することのできる自動車の車体構造を提供する。 【解決手段】 衝突荷重を受けて変形し易いサイドフレ
ーム1を備えるメインフレーム4と、該サイドフレーム
に比して衝突初期により変形し難い部分および前記メイ
ンフレームに対して衝突荷重の作用方向に沿って移動可
能な部分を備えるコントロールフレーム5と、着座した
乗員を拘束するシートベルト8を備え且つコントロール
フレーム側に結合されたシート9と、衝突荷重に対向す
る力を衝突中期にコントロールフレーム側に加えるべく
メインフレームに設けられたストッパ11とを有すると
共に、シート位置調節手段としてのラッチ爪15及びラ
ック部材16を、コントロールフレームとシートとの間
に設ける。これにより、通常は位置調節手段の働きでシ
ートの位置調節が行え、衝突時は、コントロールフレー
ムとシートとが一体となっているのでシート減速度を正
確にコントロールすることができる。
Description
性能をより一層向上するための自動車の車体構造に関す
るものである。
合、乗員は、シートベルトを用いてその移動を拘束され
てはいるものの、シートベルトの弛みを皆無にすること
はできないので、車体が停止した後も、慣性力によって
前方への移動を継続する。そして乗員の前方への移動に
よってシートベルトが伸ばされ、その伸びが最大に達し
たところで乗員減速度がピークに達する。この乗員減速
度のピーク値は、乗員の移動量が大きければ大きいほど
高くなり、一般に車体の平均減速度よりも高くなると言
われている。
ダメージを低減するには、乗員減速度をできる限り低く
することが肝要である。乗員減速度を低くするために
は、車体(またはシート)に対し、平均減速度よりも高
い減速度を衝突初期に一定時間(短時間)発生させ、続
いて衝突中期に逆向きの減速度(加速度)を一定時間
(短時間)発生させた、衝突終盤では一定の減速度で減
速させるような減速度パターンとすることが効果的であ
ることが分かっている(図参照)。
を実現するための車体構造として、シートベルトを一体
的に組み込んだシートが結合された第1のフロアを、車
体の外殻を構成する第2のフロアから分離独立させ、か
つ衝突荷重による変形強度が互いに異なるフレームに各
フロアを結合した車体構造を既に提案している(特願平
10−233749号明細書参照)。
体構造によると、第1のフロアと第2のフロアとの減速
度を互いに異ならせる都合上、シートの位置調節機構を
どのようにするのかが問題となる。減速度を正確にコン
トロールする上からは第1のフロアにシートを剛固に結
合してしまうことが理想的であるが、これは使い勝手を
悪化させるので好ましくはない。一対のシートスライド
レールの一方に位置決め機構を設けた従来形式による
と、シートスライドレールごと第1のフロアに組み付け
なければならないので、車体の軽量化が困難である。
く案出されたものであり、その主な目的は、通常時の使
い勝手を低下させることのないシートの位置調節機構を
備え、かつ乗員減速度の低減に効果的なシート減速度を
実現した上で軽量化をより一層推進することのできる自
動車の車体構造を提供することにある。
ために、本発明においては、衝突荷重を受けて変形し易
い部分(サイドフレーム1)を備えるメインフレーム
(4)と、該メインフレームの前記変形し易い部分に比
して衝突初期により変形し難い部分および前記メインフ
レームに対して衝突荷重の作用方向に沿って移動可能な
部分を備えるコントロールフレーム(5)と、着座した
乗員を拘束するシートベルト(8)を備え且つ前記移動
可能な部分に結合されたシート(9)と、衝突荷重に対
向する力を衝突中期に前記移動可能な部分に加えるべく
前記メインフレームに設けられた力発生手段(ストッパ
11)とを有すると共に、シートの位置調節手段(ラッ
チ爪15及びラック部材16)を、コントロールフレー
ムとシートとの間に設けるものとした。
でシートの位置調節が行え、衝突時は、コントロールフ
レームとシートとが一体となっているのでシート減速度
を正確にコントロールすることができる。
的な実施の形態を参照して本発明について詳細に説明す
る。
念図である。この車体構造は、より具体的な図2に併せ
て示すように、車体の前後方向に延在するサイドフレー
ム1、フロントダッシュボード2、及びフロントフロア
3からなるメインフレーム4と、メインフレーム4に対
して後方へある距離を移動可能なコントロールフレーム
5とに分割されている。
席との各シートの幅方向の中央直下にそれぞれが車体前
後方向に延在する一対のビーム状部分6を備え、その後
端側に固定されたステー7に、乗員Pを拘束するための
シートベルト8の両端を結合したシート9が結合される
ようになっている。
ーム1とコントロールフレーム5との前端同士は、車幅
方向に延在するフロントメンバ10で連結されている。
ドフレーム1の前部並びにコントロールフレーム5の前
部は、共に衝突時の衝撃荷重を受けて圧縮変形し、車両
の居住空間部分に作用する減速度を低減させると共に、
居住空間部分に変形が及ぶ以前に衝撃エネルギを吸収す
る機能を担っている。
の後端面に対向する位置には、コントロールフレーム5
の後方への移動距離を規定するストッパ11が設けられ
ている。このストッパ11の前面には、コントロールフ
レーム5に与える負の減速度(加速度)を適切にするた
めのダンパ部材Dが設けられている。
は、図3に示すように、左右各一対のガイドレール12
が固定されている。これら左右のガイドレール12は、
それぞれが前後方向に延在すると共に、一対のガイドレ
ール12毎に、シート9の下面に固定されたスライドシ
ュー13が摺合している。これにより、フロントフロア
3上にガイドレール12で規定された範囲内を、運転席
と助手席との各シート9が前後に移動可能になってい
る。
フロントフロア3に設けられた開口14から車室内に入
り込んでおり、その上面に、シート9を任意の位置で固
定するべくシート9側に枢着されたラッチ爪15を係合
させるためのラック部材16が取り付けられている。な
お、このシート位置の調節機構自体は、上記のラッチ爪
15とラック部材16との組み合わせに限定されるもの
ではなく、公知のシート位置調節機構をそのまま応用で
きる。
央直下、つまりシート9の重心位置の直下に、車体前後
方向に延在する一対のビーム状部分6を通し、かつビー
ム状部分6に対してシート9の位置決めを行うものとし
たことにある。このようにすることにより、シート9及
び乗員Pの慣性力がコントロールフレーム5に於けるビ
ーム状部分6の延在方向に作用し、コントロールフレー
ム5に水平面内でのモーメントが作用しなくなるので、
コントロールフレーム5の強度負担を軽減できるという
利点が得られる。
示されていないが、前輪懸架装置用のサブフレームとし
て利用することもできる。
車両が正面衝突した場合を想定し、図4および図5を併
せて参照して説明する。
前部並びにコントロールフレーム5の前部が共に衝撃荷
重を受けて変形を開始するが、コントロールフレーム5
の前部に発生する変形応力に対してコントロールフレー
ム5側の質量が十分に小さいので、メインフレーム4側
に比して急峻に立ち上がる大きな減速度(図5のaの領
域)をもって、コントロールフレーム5に固定されたシ
ート9がより早期に減速する。このため、シート9は、
サイドフレーム1の圧縮変形によって前方への移動を継
続するフロントフロア3に対し、見掛け上は後方へ移動
する(図4−A)。
へ移動しようとするが、ビーム状部分6と一体をなすシ
ート9はフロントフロア3に対して瞬時に後方へ移動す
るので、乗員Pに対して加わるシートベルト8の拘束力
が増大し、乗員Pの前方への移動が阻止される。
ために大きな減速度が作用しているビーム状部分6の後
端に、サイドフレーム1の圧縮変形によって前方への移
動を継続しているメインフレーム4のストッパ11(ダ
ンパ部材D)が衝当する(図4−B)。するとメインフ
レーム4の慣性力がコントロールフレーム5に伝わり、
ダンパ部材Dの変形が底付きするまで、フロントフロア
3とビーム状部分6との相対移動が継続する。これによ
り、メインフレーム4に作用している衝突荷重に対向す
る力がビーム状部分6を介してシート9に加わり、この
衝突時の車両進行方向への加速度によって乗員Pに作用
している前方への慣性力がうち消される(図5のbの領
域)。
力にコントロールフレーム5の変形応力が加わった瞬間
に減速度が高まり(図5のcの領域)、その後、フロン
トフロア3とシート9とが一体となって減速する(図4
−C)。そして上記のプロセスを経てフロントフロア3
とシート9との相対速度がゼロになり、シートベルト8
の拘束荷重が衝突終期の減速度とつり合うので、乗員P
もフロントフロア3およびシート9と一体となって減速
し、この状態は車体が完全停止するまで継続する(図5
のdの領域)。
考える上で、まず乗員減速度を小さく抑えることが重要
な要素であるが、以上説明したように、衝突初期に平均
車体減速度より高い減速度をシート9に短時間発生さ
せ、次いで逆向きの減速度(加速度)をシート9に短時
間発生させ、その後平均車体減速度で減速するような減
速度波形(図5の実線)とすれば、図5の破線で示すよ
うに、同一車体変形量で比較した場合、従来の車体構造
の車両に比して乗員減速度を低く抑えられる。
置調節手段の働きでシートの位置調節が行え、衝突時は
コントロールフレームとシートとが一体となっているの
でシート減速度を正確にコントロールすることができ
る。しかもコントロールフレームとシートとの間にフロ
アが介在しないので、軽量化を実現し得る。即ち本発明
により、通常時の使い勝手を低下させることのないシー
トの位置調節機構を備え、かつ乗員減速度の低減に効果
的なシート減速度を実現した上で軽量化をより一層推進
することのできる自動車の車体構造を提供することがで
きる。
Claims (1)
- 【請求項1】 衝突荷重を受けて変形し易い部分を備え
るメインフレームと、該メインフレームの前記変形し易
い部分に比して衝突初期により変形し難い部分および前
記メインフレームに対して衝突荷重の作用方向に沿って
移動可能な部分を備えるコントロールフレームと、着座
した乗員を拘束するシートベルトを備え且つ前記移動可
能な部分に結合されたシートと、衝突荷重に対向する力
を衝突中期に前記移動可能な部分に加えるべく前記メイ
ンフレームに設けられた力発生手段とを有する自動車の
車体構造であって、 前記シートの位置調節手段が、前記コントロールフレー
ムと前記シートとの間に設けられることを特徴とする自
動車の車体構造。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20891099A JP4048004B2 (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 自動車の車体構造 |
EP00115671A EP1070657B1 (en) | 1999-07-23 | 2000-07-20 | Automotive vehicle body structure |
DE60004447T DE60004447T2 (de) | 1999-07-23 | 2000-07-20 | Kraftfahrzeugrahmenstruktur |
US09/621,336 US6312038B1 (en) | 1999-07-23 | 2000-07-21 | Automotive vehicle body structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20891099A JP4048004B2 (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 自動車の車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001030816A true JP2001030816A (ja) | 2001-02-06 |
JP4048004B2 JP4048004B2 (ja) | 2008-02-13 |
Family
ID=16564154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20891099A Expired - Fee Related JP4048004B2 (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 自動車の車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4048004B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100852823B1 (ko) * | 2000-11-30 | 2008-08-18 | 타이코 일렉트로닉스 에이엠피 케이.케이. | 삽입력이 낮은 형태의 커넥터 |
-
1999
- 1999-07-23 JP JP20891099A patent/JP4048004B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100852823B1 (ko) * | 2000-11-30 | 2008-08-18 | 타이코 일렉트로닉스 에이엠피 케이.케이. | 삽입력이 낮은 형태의 커넥터 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4048004B2 (ja) | 2008-02-13 |
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