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JP2001024190A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001024190A
JP2001024190A JP11194178A JP19417899A JP2001024190A JP 2001024190 A JP2001024190 A JP 2001024190A JP 11194178 A JP11194178 A JP 11194178A JP 19417899 A JP19417899 A JP 19417899A JP 2001024190 A JP2001024190 A JP 2001024190A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forming
diffusion layer
groove
film
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11194178A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoshi Shiba
和利 柴
Yoshihiro Hayashi
喜宏 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP11194178A priority Critical patent/JP2001024190A/ja
Publication of JP2001024190A publication Critical patent/JP2001024190A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタルゲートを有し、高速動作が可能である
と共に信頼性が高く、製造工程数を削減した半導体装置
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 p型の半導体基板1表面に素子分離層2
及びn+拡散層5を形成し、その上に層間絶縁膜7を堆
積する。次に、素子分離層2に挟まれた素子領域のゲー
トとなる位置のn+拡散層5を分断するようにn+拡散層
5にゲート溝20を形成した後、ゲート絶縁膜8を形成
する。その上面に金属膜15を堆積することによってゲ
ート溝20内に金属膜15が埋め込まれたメタルゲート
電極9が形成される。その後、コンタクト孔22を形成
し、コンタクト孔22にプラグ金属13を埋め込み、こ
のプラグ金属13と接続する配線層14を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属−酸化膜−半
導体の電界効果型半導体装置(Metal Oxide Semiconduc
tor field effect transistor(MOSFET))とその
製造方法に関し、特に、製造工程の簡略化を図ったメタ
ルゲートを有する半導体装置及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、集積回路に使用されるMOSFE
Tは、高集積化と共に微細化されてゲート長が短くなっ
ており、ゲート長は0.1μmに達しようとしている。
【0003】従来、ゲート電極にはポリシリコンが使用
されている。ゲート電極は、低抵抗化のためシリサイド
化が行われるが、ゲート長が短くなるに従い低抵抗層を
形成することが難しくなる。
【0004】また、p型MOSFETにおいては、抵抗
を下げるためにゲート電極であるポリシリコンへB又は
P等を高濃度にイオン注入し、注入したイオンを活性化
するが、ゲート酸化膜が薄くなるに従い、基板へのイオ
ンの突き抜けが起こる。これを防ぐためにゲート電極と
ゲート酸化膜界面近傍のB又はP等のイオン濃度を低く
した場合は、ゲート電極の空乏化が問題となる。
【0005】上述のようなゲート電極で問題となる課題
を解決するため、ポリシリコンの代わりにタングステン
等のメタル電極を使用することが提案されている(A. J
hatterjee,et.al.,1998年国際電子デバイス会議:1998
International Electron Devices Meeting、テクニカ
ルダイジェスト p.777−780)(従来例1)。
【0006】図16及び図17は、メタルゲートを使用
した半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。この半導体装置では、メタルゲートを形成するだけ
でなくメタルゲート絶縁膜を形成した後に高温工程がな
いため、高温工程で劣化する高誘電率膜をゲート絶縁膜
に使うことができる。図16(a)に示すように、p型
のシリコン基板1表面に、STI(shallow trench iso
lation)等によって形成された素子分離のための素子分
離層2が形成されている。素子分離層2に挟まれた素子
領域内のシリコン基板1表面にはソース・ドレイン領域
となる伸張領域を有するn+拡散層5が形成されてい
る。このn+拡散層5の伸張領域の間の、n+拡散層5が
形成されていないシリコン基板1の表面上にはSiO2
膜であるゲート酸化膜3が形成されており、その上には
ダミーゲート4が形成されている。ゲート酸化膜3及び
ダミーゲート4の側面には、Si34から形成される側
壁絶縁膜6が形成されており、このようなシリコン基板
1上全面に層間絶縁膜7が体積されている。なお、ダミ
ーゲート4は、層間絶縁膜7(例えばSiO2膜)に対
して選択的に除去できるポリシリコン等から形成されて
いる。この構造は、従来のMOSFET形成法で形成す
る。
【0007】次に、図16(b)に示すように、CMP
(chemical mechanical polishing)によってシリコン
基板1上全面を平坦化し、ダミーゲート4の表面を露出
させる。
【0008】更に、図16(c)に示すように、露出し
たダミーゲート4を選択的に除去し、ダミーゲート4が
形成されていたゲート溝20において側壁絶縁膜6及び
ゲート酸化膜3の表面を露出させる。この後、SiO2
膜等から形成されるゲート酸化膜3を例えば希釈したフ
ッ酸溶液等でエッチング除去する。Si34を側壁絶縁
膜6に使用するのは、ゲート酸化膜3であるSiO2
の除去の際、側壁絶縁膜6の後退を防ぐためである。
【0009】次に、図17(a)に示すように、ゲート
絶縁膜8を形成する。ゲート絶縁膜8としては、例え
ば、SiO2膜を熱酸化により形成するか又は高誘電率
膜であるTa25膜等を堆積する方法がある。次にゲー
ト電極として、例えばW膜等の金属膜15を全面に堆積
する。
【0010】最後に、図17(b)に示すように、全面
をCMPにより平坦化することによってゲート溝20に
メタルゲート電極9を形成する。
【0011】また、低抵抗層として拡散層上にシリサイ
ド層を形成するMOS構造の半導体装置がある。このよ
うな装置においては拡散層の膜厚が薄くなると接合リー
クが増大するため、拡散層の膜厚の薄膜化には限界があ
り、拡散層は極薄の伸張領域と比較的厚いシリサイド形
成領域の2つの領域を形成するため、通常2段階のイオ
ン注入で形成する。この拡散層の膜厚を厚くする方法と
しては、拡散層のせり上げを使用する方法がある。図1
8(a)及び(b)は、従来の拡散層のせり上げを使用
してシリサイド層を形成する半導体装置の構成を示す断
面図である(従来例2)。
【0012】図18(a)に示すように、p型のシリコ
ン基板1表面には素子分離層2に挟まれた素子領域内の
ソース・ドレイン領域を構成するn+拡散層5が選択的
にに形成されており、n+拡散層5の間に形成されたチ
ャネル領域のシリコン基板1上にはSiO2膜であるゲ
ート酸化膜3を介してダミーゲート4が形成されてお
り、ゲート酸化膜3及びダミーゲート4の側壁には側壁
絶縁膜6が形成されている。拡散層を厚くするために
は、この側壁絶縁膜6を形成した後、n+拡散層5の表
面上にSi膜21を例えばSi26ガス雰囲気でエピタ
キシアル成長により形成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1のようなメタルゲート電極を使用する半導体装置を製
造しようとすると、先ず、トランジスタを形成し、ダミ
ーゲート4を除去した後、改めてゲート絶縁膜8と金属
膜9とを堆積し、CMPによりメタルゲート電極を形成
する。従って、メタルゲート電極を使用しない従来のト
ランジスタ形成に比べると工程数が大幅に増大するとい
う問題がある。
【0014】また、従来例2の側壁絶縁膜6の近辺にお
いては、Si膜21は{111}や{311}面のファ
セットが生じて成長する可能性があり、シリサイド層1
1を形成した場合、図18(b)に示すように、シリコ
ン基板1と拡散層5の界面までシリサイド化され、接合
リークを生じるという問題があった。
【0015】本発明はかかる問題に鑑みたものであっ
て、メタルゲートを有し、高速動作が可能であると共に
信頼性が高く、製造工程数を削減した半導体装置及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、第1導電型半導体基板と、この基板の表面に形成さ
れソース・ドレイン領域を構成する第2導電型拡散層
と、前記拡散層を分断するように前記拡散層に形成され
た溝内に埋め込まれたゲート絶縁膜及び前記ゲート電極
と、前記溝の底面に整合する前記基板表面に形成された
チャネル領域とを有し、前記拡散層の表面が前記拡散層
に最も近い素子分離層の表面に比べて同一又は低位置に
あることを特徴とする。
【0017】本発明に係る他の半導体装置は、第1導電
型半導体基板と、この基板上に成長されソース・ドレイ
ン領域を構成する第2導電型拡散層と、前記拡散層を分
断するように前記拡散層に形成された溝内に埋め込まれ
たゲート絶縁膜及び前記ゲート電極と、前記溝の底面に
整合する前記基板表面に形成されたチャネル領域とを有
し、前記拡散層の表面が前記拡散層に最も近い素子分離
層の表面に比べて同一又は低位置にあることを特徴とす
る。
【0018】また、前記素子分離層が半導体基板に形成
された溝に埋め込まれて形成されていてもよい。更に、
前記拡散層表面にシリサイド層を形成することができ
る。更にまた、前記チャネル領域にはしきい値電圧を制
御するための不純物イオンを注入することができる。ま
た、前記ゲート電極はRu、TiN及びWからなる群か
ら選択された少なくとも1種の材料を含有することがで
きる。
【0019】本発明においては、ソース・ドレイン領域
である拡散層を分断するようにゲート電極用の溝が半導
体基板表面に埋め込まれて形成されているため、溝を基
板に埋め込む深さを変えることにより、容易に拡散層を
厚くすることができるため拡散層表面にシリサイド層を
形成することもでき、拡散層に接続するコンタクト抵抗
を低減することができる。更に、拡散層及び拡散層に最
も近い素子分離層が形成されている半導体基板表面に段
差がなく、平坦にすることができるため装置の信頼性が
高い。また、拡散層の構造が単純であるため製造工程を
簡略化することができる。
【0020】本発明に係る半導体装置の製造方法は、第
1導電型半導体基板表面に第2導電型拡散層を形成する
工程と、前記第1導電型半導体基板上に層間絶縁膜を形
成する工程と、前記第2導電型拡散層を分断するように
前記第2導電型拡散層に第1の溝を形成する工程と、前
記第1の溝の少なくとも底面にゲート絶縁膜を形成する
工程と、前記第1の溝が形成された前記第1導電型半導
体基板上に導電膜を形成し前記第1の溝に導電膜を埋め
込みゲート電極を形成する工程とを有することを特徴と
する。
【0021】本発明に係る他の半導体装置の製造方法
は、第1導電型半導体基板上に第2導電型拡散層を形成
する工程と、前記第1導電型半導体基板上に層間絶縁膜
を形成する工程と、前記第2導電型拡散層を分断するよ
うに前記第2導電型拡散層に第1の溝を形成する工程
と、前記第1の溝の少なくとも底面にゲート絶縁膜を形
成する工程と、前記第1の溝が形成された前記第1導電
型半導体基板上に導電膜を形成し前記第1の溝に導電膜
を埋め込みゲート電極を形成する工程とを有することを
特徴とする。
【0022】本発明おいては、メタルゲートを従来のよ
うなダミーゲートを使用せず直接形成することができ、
更に、拡散層の構造が単純であるため、従来例と比べて
工程数が大幅に削減される。また、拡散層を第1の溝を
形成するより前に形成するため、第1の溝下に形成する
チャネル領域のチャネル長が従来のように拡散層の不純
物活性化によりゲート端近傍に拡がり、ゲート長に比べ
実効チャネル長が短くなることがなく、従って、拡散層
を厚く形成することもできる。更に、ゲート絶縁膜の形
成工程以降に高温の熱処理工程がないため、タンタル酸
化膜等の高温で劣化する高誘電率を有する膜をゲート絶
縁膜として使用することができる。
【0023】また、前記第2導電型拡散層は前記第1導
電型半導体基板上にエピタキシアル成長することにより
形成するか又は気相成長法により形成することができる
ため、800℃以下で拡散層を堆積した場合は不純物が
拡散しにくく、半導体基板と拡散層との界面において不
純物プロファイルが急峻となるため、ゲートとなる位置
に第1の溝を形成する際エッチング工程の制御が容易に
なる。
【0024】更に、チャネル領域となる前記第1の溝の
底面下にしきい値電圧制御のための不純物イオンを注入
することができるため、チャネル領域のしきい値電圧V
th制御をすることができる。
【0025】本発明に係る他の半導体装置の製造方法
は、前記第1導電型半導体基板表面に素子分離層を形成
する工程と、第1の素子領域に第1導電型ウェル層と前
記第1導電型ウェル層表面に第2導電型拡散層とを形成
する工程と、前記第2導電型拡散層の下層にイオン注入
することによりチャネル層を形成する工程と、第2の素
子領域に第2導電型ウェル層と前記第2導電型ウェル層
表面に第1導電型拡散層とを形成する工程と、前記第1
導電型拡散層の下層にイオン注入することによりチャネ
ル層を形成する工程と、前記第1導電型半導体基板上に
層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の素子領域及び
前記第2の素子領域に第2導電型拡散層又は第1導電型
拡散層を分断して前記チャネル層に達する第1の溝を夫
々形成する工程と、前記第1の溝の少なくとも底面にゲ
ート絶縁膜を形成する工程と、前記第1導電型半導体基
板上に導電膜を形成し前記第1の溝に導電膜を埋め込み
ゲート電極を形成する工程とを有することを特徴とす
る。
【0026】本発明においては、ウェル層及び拡散層形
成時にイオン注入してチャネル層を形成するので製造工
程を簡略化することができる。
【0027】また、前記第1の溝を形成する工程と前記
第1の溝の少なくとも底面にゲート絶縁膜を形成する工
程間に、前記第1の溝の少なくとも底面に第1の絶縁膜
を形成する工程と、前記第1の絶縁膜をエッチング除去
する工程とを有してもよく、第1の溝の形成時にエッチ
ングにより粗面化された底面にシリコン酸化膜等を形成
し、それをエッチング除去することによって第1の溝の
底面を平坦化することができる。
【0028】更に、前記第1の溝を形成する工程と前記
第1の溝の少なくとも底面にゲート絶縁膜を形成する工
程間に、前記第1の溝に第2の絶縁膜を形成する工程
と、前記第1の溝に形成された前記第2の絶縁膜のうち
異方性エッチングにより底面の前記絶縁膜のみを除去す
る工程と、前記第1の溝の底面に第3の絶縁膜を形成す
る工程と、前記第3の絶縁膜をエッチング除去する工程
とを有してもよく、更に、前記第1の溝側面の第2の絶
縁膜を除去する工程を有してもよく、第1の溝の形成時
にエッチングにより粗面化された第1の溝の底面を平坦
化する際、溝の側面のみに予め第2の絶縁膜としてシリ
コン窒化膜等を形成し、その後第3の絶縁膜としてシリ
コン酸化膜等を形成し、エッチング除去することにより
溝底面を平坦化することができ、第1のゲート溝の幅が
エッチングによって広がることを防ぐことができる。ま
た、第1の溝側面の第2の絶縁膜を残すことによって、
チャネル長である第1の溝の幅をリソグラフィの限界で
決まる幅よりも絶縁膜の膜厚の2倍の厚さだけ短くする
ことができる。
【0029】更にまた、前記第1の溝の少なくとも底面
にゲート絶縁膜を形成する工程の後工程として、前記拡
散層に接続するコンタクトとなる位置に第2の溝を形成
する工程と、前記第1導電型半導体基板上に第1の導電
膜を形成し前記第1の溝及び前記第2の溝に導電膜を埋
め込みゲート電極及びコンタクトを夫々形成する工程
と、前記第1の導電膜を選択的にエッチングして前記コ
ンタクトに接続する配線を形成する工程とを有すること
ができ、第1の溝及び第2の溝を同時に第1の金属膜に
よって埋め込むことができるので製造工程を更に低減す
ることができる。
【0030】また、前記第1の溝の少なくとも底面にゲ
ート絶縁膜を形成する工程の後工程として、前記拡散層
に接続するコンタクトとなる位置に第2の溝を形成する
工程と、前記第1導電型半導体基板上に第1の導電膜を
形成し前記第1の溝及び前記第2の溝に導電膜を埋め込
みゲート電極及びコンタクトを夫々形成する工程と、化
学的機械的研磨により前記第1導電型半導体基板を平坦
化する工程と、表前記平坦化された前記基板上に第2の
導電膜を形成し前記第2の導電膜を選択的にエッチング
することにより前記コンタクトに接続する配線を形成す
る工程とを有することができ、コンタクトに接続する配
線をエッチングする際、第1の導電膜と第2の導電膜と
でエッチング選択比が異なる導電膜を使用することがで
き、第1の溝に埋め込まれた第1の導電膜を薄くするこ
となく第2の導電膜のエッチングをすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体装置及びそ
の製造方法について添付の図面を参照して具体的に説明
する。図2(b)及び図3は本発明の第1の実施例に係
る半導体装置を示す図であって、図3は平面図、図2
(b)は図3のA−A線による断面図である。
【0032】図2(b)に示すように、p型のシリコン
基板1表面に複数個の素子分離層2が選択的に形成され
ており、素子分離層2に挟まれた素子領域のシリコン基
板1表面にはn+拡散層5が形成されている。素子分離
層2及びn+拡散層5が形成されたシリコン基板1上に
は層間絶縁膜7が形成されており、素子分離層2に挟ま
れた素子領域内のゲート領域となる位置にゲート溝20
がn+拡散層5を分断するようににn+拡散層5に形成さ
れている。このゲート溝20の底面及び側面にはゲート
絶縁膜8が形成されており、このゲート溝20のゲート
絶縁膜上に金属膜が埋め込まれメタルゲート電極9を形
成している。また、ゲート溝20の底面下のシリコン基
板1にはp型の不純物をイオン注入したチャネル領域1
6が形成されている。更に、層間絶縁膜7上には層間絶
縁膜12が形成されており、層間絶縁膜12及び層間絶
縁膜7を貫通して、n+拡散層5に達するコンタクト孔
22が形成されている。このコンタクト孔22内はプラ
グ金属13によって埋められており、層間絶縁膜13上
にはこのプラグ金属13に接続する配線層14が形成さ
れている。
【0033】図3はこのように構成された半導体装置の
平面図を示している。図3に示すように、n+拡散層5
を分断するようにメタルゲート電極9が形成され、分断
されたn+拡散層5によってソース・ドレイン領域が形
成されている。これらのn+拡散層5にはプラグ金属1
3が埋め込まれたコンタクトが形成され、夫々配線層1
4に接続されている。また、メタルゲート電極9は、メ
タル金属31が埋め込まれたコンタクトによって図2
(b)には図示しない配線層32と接続されている。こ
れらのコンタクト及びメタルゲート電極9が形成されて
いない領域は層間絶縁膜12が形成されている。
【0034】このように構成された半導体装置は、メタ
ルゲート電極用のゲート溝の一部がソース・ドレイン領
域である拡散層を分断するように拡散層に埋め込まれて
形成されているため、ゲート溝を埋め込む深さを変える
ことにより、容易に拡散層を厚くすることができる。
【0035】また、拡散層及び拡散層に最も近い素子分
離層が形成されている半導体基板表面に段差がなく、基
板表面を平坦にすることができるため装置の信頼性が高
いく、また、拡散層の構造が単純であるため製造工程を
簡略化することができる。
【0036】更に、ゲート電極を形成している溝の下の
チャネル長は設計どおりとなっておりトランジスタの高
速動作が可能である。
【0037】なお、拡散層を厚くする方法として上述し
たように従来例2のせり上げ法を使用することができる
が、従来例2の変形例として、Si膜をファセットが生
じないようにエピタキシャル成長できたとしても、Si
膜と素子分離層との表面段差が問題となる。図19は、
本実施例と従来例2とを比較する図であって、(a)は
従来の半導体装置を示す断面図、(b)は、本実施例の
半導体装置を示す断面図である。
【0038】図19(a)に示すように、シリコン基板
1上にはSTIにより素素分離層が形成されており、素
子分離層2に挟まれた素子領域のシリコン基板1表面に
はソース・ドレイン領域のn+拡散層5が形成され、n+
拡散層5間のチャネル領域上にはゲート酸化膜3を介し
てダミーゲート4が形成されており、ゲート酸化膜3及
びダミーゲート4の側壁には側壁絶縁膜6が形成されて
いる。n+拡散層5上にはファセットが生じることなく
エピタキシャル成長したSi膜21が形成されており、
その上層には層間絶縁膜7が形成され、層間絶縁膜7を
貫いてSi膜に達するコンタクト孔22にプラグ金属1
3が埋め込まれている。
【0039】このように構成された従来の半導体装置に
おいて、図19(a)に示すように、コンタクト孔22
の露光時の目ずれ(図示は左方にずれた場合を示す。)
によりコンタクト孔22の一部が素子分離領域に係った
場合、せり上げで形成した拡散層であるSi膜21と素
子分離層2の表面段差により微細孔30が発生する。こ
のような微細孔30をメタル13で埋め込むことは困難
であり、半導体装置の信頼性を損なう可能性がある。な
お、ここではコンタクト孔22をエッチングする際のn
+拡散層5へのダメージを低減するため、薄膜のSi3
4ストッパ29を使用している。
【0040】このような露光による目ずれがあった場
合、本実施例においては、図19(b)に示すように、
+拡散層5は例えばシリコン基板1表面にイオン注入
することにより形成され、素子分離層2は例えばSTI
により形成されている。即ちn +拡散層5及び素子分離
層2は共に半導体基板表面に形成されており、素子分離
層2とその横に隣接するn+拡散層5の表面との間には
急峻な段差がないため微細な空孔30が生じることはな
い。なお、ここでもコンタクト孔22をエッチングする
際のn+拡散層5へのダメージを低減するため、薄膜の
Si34ストッパ29を使用した場合を示している。
【0041】次に、本実施例に係る半導体装置の製造方
法について説明する。図1(a)乃至(d)、図2
(a)及び(b)は図3のA−A線による断面における
半導体装置の製造方法を工程順に示す断図である。
【0042】先ず、図1(a)に示すように、p型シリ
コン基板1表面に素子分離層2を形成する。素子分離層
2の形成方法としては、例えば、反応性イオンエッチン
グ(RIE(reactive ion etching))法を使用して溝
を掘り、その溝に絶縁膜を埋め込む、所謂STIによる
方法等がある。なお、素子分離層2は選択酸化膜(LO
COS(Local Oxidation of Silicon))により形成し
てもよい。
【0043】次に、図1(b)に示すように、素子分離
層2に挟まれた素子領域のシリコン基板1表面にn型不
純物をイオン注入してn+拡散層5を形成し、その後1
000℃、10秒程度のRTA(rapid thermal annea
l)プロセスによりn+拡散層5を活性化する。このn型
不純物のイオン注入は、例えば、砒素(As+)を6×
1015cm-2程度イオン注入することができる。なお、
素子分離層2とn+拡散層5の形成順序は逆になっても
よい。
【0044】その後、図1(c)に示すように、シリコ
ン基板1上全面に例えばSiO2膜等の層間絶縁膜7を
堆積し、RIE法を使用して素子分離層2で挟まれた素
子領域のゲートとなる位置の層間絶縁膜7を貫通し、n
+拡散層5を分断するようにn+拡散層5にゲート溝20
を形成する。
【0045】次に、図1(d)に示すように、層間絶縁
膜7をマスクとして、チャネル領域16となゲート溝2
0の底面にしきい値電圧Vth調整のためのp型不純物を
イオン注入する。このイオン注入としては、例えば、ボ
ロン(B+)を6×1012cm -2程度イオン注入すること
ができる。その後、このチャネル領域16を活性化す
る。
【0046】更に、図2(a)に示すように、シリコン
基板1上にゲート絶縁膜8を形成する。このゲート絶縁
膜8の形成方法としては、例えば、厚さ3nm程度の酸
化膜を熱酸化により形成するか又は高誘電率膜であるT
25膜を膜厚15nm程度堆積する等がある。熱酸化
した場合、熱酸化SiO2膜はゲート溝20の底面とゲ
ート溝20の側面のうちn+拡散層5が形成されている
側面とに形成されるが、高誘電率膜等をCVDにより堆
積した場合は、ゲート溝20の底面とゲート溝20の側
面を形成するn+拡散層5及び層間絶縁膜7とにCVD
による膜が形成されるため、チャネル長がゲート絶縁膜
の膜厚の2倍分だけ短くなる特徴がある。図2(a)
は、CVDを使用した場合のゲート絶縁膜8を示してい
るため、ゲート溝20の表面である側面上並びに底面上
及び層間絶縁膜7表面上にゲート絶縁膜8が形成されて
いる。なお、チャネル領域16の活性化は、ゲート絶縁
膜8の形成後であってもよく、例えば、RTAプロセス
等により行う。
【0047】その後、メタルゲート電極9をゲート溝2
0に埋め込むために金属膜15を堆積する。金属膜15
としては、例えば、Ru膜、TiN膜もしくはW膜等か
又はこれらの金属膜からなる積層膜等がある。
【0048】次に、図2(b)に示すように、全面に金
属膜15が堆積されたシリコン基板1全面をCMPによ
り平坦化するとゲート溝20に金属膜15が埋め込まれ
たメタルゲート電極9が形成される。更に、平坦化され
たシリコン基板1全面に層間絶縁膜12を堆積する。そ
の後、素子分離層2で挟まれた素子領域内のn+拡散層
5上に層間絶縁膜12及び層間絶縁膜7を貫通してn+
拡散層5に達するコンタクト孔22を形成する。このコ
ンタクト孔22は公知のプラグ技術等を使用して形成す
ることができる。次に、例えば、W等からなるプラグ金
属13によってコンタクト孔22を埋め戻した後に、コ
ンタクト孔22のプラグ金属13に接続する配線層14
をAlを主成分とする金属材料等で形成する。
【0049】このように本実施例の半導体装置は、拡散
層をゲート形成前に形成し、従来のようにダミーゲート
を使用せず直接メタルゲートを形成することができる。
このような方法で半導体装置を形成することにより、C
MPを行う回数は1度であり、側壁絶縁膜も形成する必
要がなく、また、拡散層がシングルドレイン構造であっ
て、拡散層に伸張領域を有する構造ではなく2段階のイ
オン注入をする必要がない。従って、製造工程数を従来
例のトランジスタ形成法に比べて大幅に削減することが
できる。
【0050】更に、拡散層の形成及び拡散層の活性化は
ゲート形成前に行うため、拡散層を比較的厚く形成して
も、拡散層を活性化するアニール時に拡散層がゲート端
近傍に広がってチャネル領域を狭めることがないので設
計どおりのチャネル長が得られる。
【0051】また、本実施例は層間絶縁膜7をマスクと
して所望のチャネル領域のみにチャネルイオン注入層を
形成することができ、しきい値電圧Vthを調整すること
ができる。
【0052】更に、ゲート絶縁膜形成工程以降に高温の
熱処理工程がないことから、Ta25等の高温工程で劣
化する高誘電率膜をゲート絶縁膜に使用することがで
き、高誘電率膜採用により、リーク電流を抑えると共に
酸化膜換算膜厚を薄くすることができ、トランジスタの
高性能化を図ることができる。
【0053】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第1の実施例では、図1(c)に示したように、
エッチングしてゲート溝20を形成するが、本実施例で
は、このエッチングにより粗面化されたゲート溝20の
底面を平坦化する。図4(a)及び(b)は、本実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。なお、本実施例の図4(a)及び(b)に示すゲー
ト溝の平坦化の工程は、第1の実施例の半導体装置の製
造方法において、図1(c)に示すシリコン基板1上に
ゲート溝20を形成する工程と図1(d)に示すゲー溝
20の底面にチャネル領域を形成する工程との間の工程
として使用することができる。従って、図4に示す本実
施例について図1及び図2に示す第1の実施例と同一の
構成要素には、同一の符号を付してその詳細な説明は省
略する。
【0054】先ず、第1の実施例と同様、図1(a)及
び(b)に示すように、シリコン基板1表面に素子分離
層2及びn+拡散層5を形成する。なお、素子分離層2
とn+拡散層5とはどちらを先に形成してもよい。次
に、素子分離層2とn+拡散層5が形成されたシリコン
基板1上全面に層間絶縁膜7を堆積し、図1(c)に示
すように、素子分離層2に挟まれた素子領域のシリコン
基板1表面に形成された層間絶縁膜7及びn+拡散層5
を選択的にエッチング除去し、n+拡散層5を分断する
ようにゲート溝20を形成する。
【0055】次に、図4(a)に示すように、約750
℃で熱酸化することによって溝20の底面にSiO2
17を10nm程度形成する。このとき、側面を形成す
る上層の層間絶縁膜7及び下層のn+拡散層5のうち、
下層のn+拡散層5部分も酸化される。
【0056】次に、図4(b)に示すように、希フッ酸
ベースの溶液でSiO2膜17を除去することによって
ゲート溝20の底面が平坦化される。
【0057】この後、第1の実施例と同様な製造方法に
よりトランジスタを形成する。即ち、図1(d)に示す
ように、層間絶縁膜7をマスクとしてチャネル領域16
となゲート溝20の底面にのみ、しきい値電圧Vth調節
のためのp型不純物であるボロンをイオン注入し、図2
(a)に示すように、シリコン基板1上にゲート絶縁膜
8を形成し、チャネル領域16を活性化する。チャネル
領域16の活性化は、ゲート絶縁膜8の形成前であって
も、ゲート絶縁膜8の形成後であってもよい。更に、メ
タルゲート電極9をゲート溝20に埋め込むために金属
膜15を堆積し、全面に金属膜15が堆積されたシリコ
ン基板1全面をCMPにより平坦化する。その平坦化さ
れたシリコン基板1全面に層間絶縁膜12を堆積した
後、素子分離層2で挟まれた素子領域内のn+拡散層5
に達するコンタクト孔22を形成し、W等からなるプラ
グ金属13によってコンタクト孔22を埋め戻した後
に、コンタクト孔22のプラグ金属13に接続する配線
層14をAlを主成分とする金属材料等で形成する。
【0058】このように製造された半導体装置は、第1
の実施例と同様の効果を奏し、更に、犠牲酸化である熱
酸化によって形成する犠牲酸化膜である膜SiO2膜1
7を除去をすることにより、ゲート溝20の底面が平坦
化され、チャネルを走行するキャリアの移動度を向上す
ることができる。
【0059】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。第2の実施例においては、SiO2膜17の除去
を行う工程で、ゲート溝20の底面のSiO2膜17だ
けではなく側面のn+拡散層5に形成されたSiO2膜1
7もエッチングされるためにゲート溝20の底面を平坦
化する前と比べて平坦化した後ではゲート溝20の幅が
大きくなる場合がある。本実施例は、ゲート溝20の底
面を平坦化する際、ゲート溝20の幅が変化しない方法
を説明する。図5(a)並びに(b)及び図6(a)乃
至(c)は、本実施例に係る半導体装置の製造方法を工
程順に示す断面図である。なお、本実施例においても、
第2の実施例と同様、図1(c)に示すシリコン基板1
上にゲート溝20を形成する工程と図1(d)に示すゲ
ー溝20の底面にチャネル領域を形成する工程との間の
工程として使用することができる。従って、図5及び図
6に示す本実施例において図1及び図2に示す第1の実
施例と同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細
な説明は省略する。
【0060】先ず、第2の実施例と同様、シリコン基板
1表面に形成された素子分離層2に挟まれた素子領域の
シリコン基板1表面に形成された層間絶縁膜7及びその
下に形成されたn+拡散層5を選択的にエッチングする
ことによって、図1(c)に示すゲート溝20を形成す
る。
【0061】その後、図5(a)に示すように、シリコ
ン基板1上全面に例えばSi34膜10を8nm程度堆
積する。
【0062】次に、図5(b)に示すように、Si34
膜10を異方性エッチングすることにより、ゲート溝2
0の側面のSi34膜10を残してゲート溝20の底面
及び層間絶縁膜7上のSi34膜10を除去する。
【0063】この後、図6(a)に示すように、約75
0℃の熱酸化によってゲート溝20の底面にSiO2
17を10nm程度形成する。次に、図6(b)に示す
ように、希フッ酸ベースの溶液でSiO2膜17を除去
し、更に、図6(c)に示すように、側面のSi34
10をリン酸溶液により選択的に除去する。この後は、
第1の実施例の図1(d)、図2(a)及び図2(b)
と同様な製造方法によりトランジスタを形成する。
【0064】このような方法で製造された半導体装置
は、第2の実施例と同様の効果を奏し、更に、ゲート溝
20の側面にSi34膜10が形成されているため、ゲ
ート溝20の側面は犠牲酸化されず、犠牲酸化膜が形成
されない。従って、SiO2膜17の除去工程の前後で
ゲート溝20の幅は変化しない。
【0065】また、図6(b)に示すSiO2膜17を
除去した後、側面Si34膜6を除去せずにゲート絶縁
膜8を形成すれば、ゲートフリンジ容量は増大するが、
チャネル長はリソグラフィの限界で決まる寸法と比較し
てSi34膜10の2倍の膜厚だけ短くすることができ
る。
【0066】次に、本発明における第4の実施例を説明
する。図9(c)は、本実施例に係るCMOS(comple
mentary MOS)構造の半導体装置の構造を示す断面図で
ある。図9(c)に示すように、p型のシリコン基板1
上には複数の素子分離層2が形成され、素子分離層2に
挟まれたn型MOS領域及びp型MOS領域が形成され
ている。n型MOS領域のシリコン基板1表面にはp型
のウェル層18aが形成され、このp型のウェル層18
a表面にはn+拡散層5aが形成されている。同様に、
p型MOS領域にはn型のウェル層18b及びp+拡散
層5bが形成されており、このシリコン基板1上全面に
層間絶縁膜7が形成されている。更に、n型MOS領域
及びp型MOS領域のゲートとなる位置にはn+拡散層
5aを分断するゲート溝20a又はp+拡散層5bを分
断するゲート溝20bが夫々形成され、ゲート溝20a
及びゲート溝20bの表面にはゲート絶縁膜8が夫々形
成されており、その内部に金属膜が埋められたメタルゲ
ート電極9a及びメタルゲート電極9bが夫々形成され
ている。このゲート溝20a及びゲート溝20bの底面
にはしきい値電圧制御のための不純物イオンが注入され
たチャンネル領域16a及びチャネル領域16bが夫々
形成されている。更に、n+拡散層5a及びp+拡散層5
bに達するコンタクト孔22a及びコンタクト孔22b
にプラグ金属13が埋め込まれ、そのプラグ金属13に
接続する配線層14が形成されている。
【0067】このように構成することにより、第1の実
施例と同様の効果を奏するCMOS構造の半導体装置を
形成することができる。即ち、メタルゲート電極用のゲ
ート溝がソース・ドレイン領域である拡散層を分断する
ように拡散層に埋め込まれて形成されているため、ゲー
ト溝を埋め込む深さを変えることにより、容易に拡散層
を厚くすることができる。また、拡散層の構造が単純で
あるため製造工程を簡略化することができる。更に、ゲ
ート電極を形成している溝の下のチャネル長は設計どお
りとなっておりトランジスタの高速動作が可能である。
【0068】次に、本実施例の半導体装置の製造方法に
ついて説明する。図7(a)乃至(c)、図8(a)並
びに(b)及び図9(a)乃至(c)は、本実施例に係
るCMOS構造の半導体装置の製造方法を工程順に示す
断面図である。
【0069】先ず、図7(a)に示すように、p型のシ
リコン基板1表面に素子分離層2をSTI法等によって
選択的に形成する。なお、素子分離層2はLOCOS法
によって形成してもよい。
【0070】次に、図7(b)に示すように、素子分離
層2によって分離された素子領域のうち、リソグラフィ
技術によりn型MOS領域を露出したレジスト膜19b
を形成し、これをマスクにp型のウェル層18aを形成
するために、例えばB+をイオン注入する。更に、n+
散層5aを形成するために、例えば砒素(As+)をイ
オン注入する。
【0071】次に、p型のウェル層18a及びn+拡散
層5aの形成方法と同様の方法で、図7(c)に示すよ
うに、素子分離層2によって分離された素子領域のう
ち、p型MOS領域を露出したレジスト膜19aをマス
クにn型のウェル層18bを形成するために、例えばA
+等をイオン注入する。更に、p+拡散層5aを形成す
るために、例えばB+等をイオン注入する。その後、レ
ジスト膜19aのマスクを除去し、1000℃、10秒
程度のRTAプロセスによりp型のウェル層18a並び
にn型のウェル層18b及びn+拡散層5a並びにp+
散層5bを活性化する。
【0072】次に、図8(a)に示すように、例えばS
iO2膜等の層間絶縁膜7をシリコン基板1上全面に堆
積し、RIE法等を使用して、n型MOS領域ではn+
拡散層5aを分断するようにゲート溝20aを、p型M
OS領域ではp+拡散層5b分断するようにゲート溝2
0bを形成する。
【0073】次に、図8(b)に示すように、リソグラ
フィ技術によりnチャネルMOS領域を露出したレジス
ト膜23bを形成し、このレジスト膜23b及びnチャ
ネルMOS領域の層間絶縁膜7をマスクにシリコン基板
1上にnチャネル用イオン注入をすることによってn型
MOS領域のゲート溝20の底面のシリコン基板1側に
nチャネル領域16aを形成する。
【0074】同様に、図9(a)に示すように、リソグ
ラフィ技術によりpチャネルMOS領域を露出したレジ
スト膜23aを形成し、レジスト膜23a及びnチャネ
ルMOS領域の層間絶縁膜7をマスクにシリコン基板1
上にpチャネル用イオン注入をすることによってpチャ
ネル領域16bを形成する。
【0075】以降、図9(b)に示すように、図1で示
すn型MOSFETの製造方法と同様の方法で、ゲート
絶縁膜8を形成する。このゲート絶縁膜8は例えば、熱
酸化SiO2膜又は高誘電率膜等から形成することがで
きる。図9(b)に示すのはCVD等により形成された
高誘電率膜である。更に、ゲート絶縁膜8上に金属膜1
5を堆積することによりゲート溝20a及びゲート溝2
0bに夫々メタルゲート電極9a及びメタルゲート電極
9bとなる金属膜15を埋め込む。
【0076】その後、図9(c)に示すように、シリコ
ン基板1の金属膜15が形成されている表面を平坦化
し、平坦化された表面上に層間絶縁膜12を形成する。
更に、n型及びp型MOS領域の夫々ソース・ドレイン
領域となるn+拡散層5a又はp+拡散層5bに達するよ
うに夫々コンタクト孔22a及びコンタクト孔22bを
形成し、このコンタクト孔22a及びコンタクト孔22
bをプラグ金属13で埋め戻す。最後に、コンタクト孔
22a及び22bに埋め込まれたプラグ金属13と接続
する配線層14を形成する。
【0077】このように、メタルゲートを有するCMO
S構造の半導体装置を第1の実施例のn型MOSFET
の形成と同様に製造することができ、CMOS構造にお
いても製造工程を簡略化することができ、チャネルイオ
ン注入層を形成してしきい値電圧Vthを調整することが
でき、更に、ゲート酸化膜として高誘電率膜を使用する
ことができる。
【0078】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。図10(a)乃至(c)及び図11(a)並びに
(b)は、本実施例に係る半導体装置の製造方法を工程
順に示す断面図である。なお、本実施例においては、第
1の実施例において図2(a)に示すゲート絶縁膜8を
形成するまでの工程は、第1の実施例と同様に行う。従
って、図10及び図11に示す本実施例において図1及
び図2に示す第1の実施例と同一の構成要素には同一の
符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0079】図10(a)に示すのは、第1の実施例と
同様の方法でシリコン基板1表面に選択的に素子分離層
2が形成され、素子分離層2に挟まれた素子領域のシリ
コン基板1表面にn+拡散層5が形成され、そのシリコ
ン基板1上に層間絶縁膜7が形成され、更に、素子領域
のゲート電極が形成される位置にn+拡散層5を分断す
るようにゲート溝20が形成され、ゲート溝20の底面
下にはチャネル領域16が形成され、その上全体にゲー
ト絶縁膜8が形成された状態を示す。
【0080】このように形成されたシリコン基板1上
に、図10(b)に示すように、公知のリソグラフィ技
術とエッチング技術により、シリコン基板1表面に形成
された素子分離層2に挟まれた素子領域のゲート絶縁膜
8及び更にその下に形成されている層間絶縁膜7をレジ
スト膜19をマスクとして選択的にエッチング除去し、
シリコン基板1表面に形成されたn+拡散層5に達する
ようにコンタクト孔22を開孔する。
【0081】次に、図10(c)に示すように、レジス
ト膜19を除去し、シリコン基板1全面に金属膜15を
堆積する。金属膜15としては、例えば、Ti膜、Ti
N膜並びにW膜又はこれらの金属膜の積層膜等を堆積す
ることができ、この金属膜15をゲート溝20及びコン
タクト孔22に埋め込む。
【0082】次に、ゲート溝20上部の金属膜15を除
去するため、図11(a)に示すように、ゲート溝20
上部をリソグラフィ技術によって開口したレジスト膜2
5のマスクを形成する。
【0083】その後、図11(b)に示すように、レジ
スト膜25をマスクに金属膜15をエッチングすること
により、金属膜15は、メタルゲート電極9、コンタク
ト孔22のプラグ金属13a並びにプラグ金属13b及
びこれらのコンタクトに接続する配線となる。
【0084】このように半導体装置を製造することによ
り、ゲート溝20及びコンタクト孔22を同時に金属膜
15で埋め込むため、第1の実施例に比べ更に工程数を
削減することができる。
【0085】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。本実施例では第5の実施例における金属膜9を埋
め込んだ後、CMPを使用して平坦化する。図12
(a)及び(b)は本実施例の半導体装置の製造方法を
工程順に示す断面図である。なお、図12に示す本実施
例において図10及び図11に示す第5の実施例と同一
の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省
略する。
【0086】先ず、ゲート絶縁膜8を形成するまでの工
程は、第1の実施例と同様の方法とし、更に、第5の実
施例と同様、図10(b)に示すよに、シリコン基板1
表面に選択的に形成された素子分離層2に挟まれた素子
領域のシリコン基板1表面に形成されたn+拡散層5に
接続するため、レジスト膜19をマスクにn+拡散層5
の上層の層間絶縁膜7をエッチングにより除去しコンタ
クト孔22を形成する。その後、図10(c)に示すよ
うに、シリコン基板1全面に金属膜15を堆積してコン
タクト孔22及びゲート溝20に金属膜15を埋め込
む。
【0087】次に、図12(a)に示すようにCMPに
より、シリコン基板1上部を平坦化する。これによりゲ
ート溝20には金属膜15が埋め込まれたメタルゲート
電極9が、コンタクト孔22には金属膜15がコンタク
ト孔22のプラグ金属13として埋め込まれたコンタク
トが形成される。
【0088】次に、図12(b)に示すように、平坦化
されたシリコン基板1上部全面に再び金属膜を堆積し、
リソグラフィ技術とエッチング技術により、ゲート溝2
0上部の金属膜を除去し、コンタクト孔22のプラグ金
属13と接続する配線層14を形成する。
【0089】本実施例では、ゲート溝20及びコンタク
ト孔22に埋め込んだ金属膜15と配線層14に使用し
た金属膜のエッチング選択比が異なるものを使用する
と、配線層14のエッチングをするとき、ゲート溝20
に埋め込まれた金属膜15の膜厚を薄くすることなく、
配線を形成することができる。
【0090】次に、本発明の第7の実施例について説明
する。図13(a)及び(b)は本実施例に係る半導体
装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【0091】先ず、図13(a)に示すように、p型の
シリコン基板1上にn+拡散層28を例えば、Si26
及びPH3ガス雰囲気中でエピタキシアル成長により形
成するか、又はCVD法により形成する。
【0092】次に、図13(b)に示すように、公知の
素子分離技術を使用して素子分離層2を形成する。この
後は、第1の実施例と同様な工程を経てMOSFETを
形成するか、第4の実施例と同様な工程を経てCMOS
構造の半導体装置を製造することができる。
【0093】本実施例では、拡散層28をエピタキシア
ル成長又はCVD法により基板表面上部に拡散層を堆積
するが、このn+拡散層28を800℃以下で堆積した
場合は、n型不純物のPが拡散しにくく、シリコン基板
1と拡散層28との界面において不純物プロファイルが
急峻となり、ゲート領域にゲート溝20を形成する際の
エッチング工程の制御がしやすい。
【0094】次に、本発明の第8の実施例について説明
する。本実施例は、図7乃至図9に示す第4の実施例に
おけるCMOS構造の半導体装置を製造する場合におい
て、工程数を更に削減する半導体装置の製造方法であ
る。図14(a)乃至(c)は、本実施例に係る半導体
装置の製造方法を工程順に示す断面図である。なお、図
14に示す本実施例において図7乃至図9に示す第4の
実施例と同一の構成要素には同一の符号を付してその詳
細な説明は省略する。
【0095】先ず、図14(a)に示すように、シリコ
ン基板1上に素子分離層2を選択的に形成した後、リソ
グラフィ技術により素子分離層2に挟まれた素子領域の
うち、n型MOS領域を露出したレジスト膜19bを形
成し、このレジスト膜19bをマスクにp型ウェル層1
8a及びn+拡散層5aを形成すると共にn+拡散層5a
とp型ウェル層18aとの界面にイオン注入することに
よりnチャネル層27aを形成する。
【0096】次に、レジスト膜19bを除去し、nチャ
ネル層27aを形成したのと同様に、リソグラフィ及び
イオン注入技術により、図14(b)に示すように、p
型MOS領域を露出したレジスト膜19aを形成し、こ
のレジスト膜19aをマスクにn型ウェル層18bとp
+拡散層5bを形成すると共に、p+拡散層5bとn型ウ
ェル層18bとの界面にイオン注入によって、pチャネ
ル層27bを形成する。
【0097】次に、図14(c)に示すように、シリコ
ン基板1上全面に層間絶縁膜7を堆積し、公知のRIE
法を使用して、素子分離層2に挟まれた素子領域のシリ
コン基板1に形成されているn+拡散層5aを分断して
nチャネル層27aに達するゲート溝20a又はp+
散層5bを分断してpチャネル層27bに達するゲート
溝20bを形成する。
【0098】この後、図9(b)及び(c)に示す第4
の実施例と同様に、ゲート絶縁膜8、メタルゲート電極
9a並びにメタルゲート電極9b及びコンタクト孔22
a並びにコンタクト孔22bを形成し、コンタクト孔2
2a及びコンタクト孔22bにプラグ金属13を埋め込
みそのプラグ金属13に接続する配線層14を形成する
ことによってCMOS構造の半導体装置を製造する。
【0099】このように半導体装置を製造することによ
って、全ての不純物イオン注入の工程であるウェル層、
拡散層及びチャネル層形成をゲート溝20の形成前に行
うことができるため、本実施例においては、チャネル領
域へのイオン注入をゲート溝20の形成後にする第4の
実施例の図8(b)及び図9(a)で示したリソグラフ
ィ工程が不要になる。
【0100】次に、本発明の第9の実施例について説明
する。本実施例では拡散層表面をシリサイド化する。図
15(a)乃至(c)は、本実施例に係る半導体装置の
製造方法の1部を工程順に示す断面図である。
【0101】先ず、図15(a)に示すように、p型の
シリコン基板1に選択的に素子分離層2を形成し、この
素子分離層2に挟まれた素子領域のシリコン基板1表面
にn +拡散層5をイオン注入するか又はシリコン基板1
上にエピタキシアル成長により形成する。この後、n+
拡散層5表面に公知のシリサイド技術により、シリサイ
ド層11を形成する。
【0102】次に、図15(b)に示すように、例えば
SiO2膜等の層間絶縁膜7をシリコン基板1全面に堆
積し、公知のRIE法を使用してn+拡散層5を分断す
るようにゲート溝20を形成する。
【0103】この後は、第1の実施例の図1(d)、図
2(a)及び図2(b)に示す製造工程と同様な工程に
より図15(c)に示すように、メタルゲート電極9を
形成し、層間絶縁膜7上に層間絶縁膜12を堆積し、層
間絶縁膜12及び層間絶縁膜7を貫通して、n+拡散層
5表面に形成されたシリサイド層11に達するコンタク
ト孔22を形成する。その後、コンタクト孔22にプラ
グ金属13を埋め込み、プラグ金属13に接続する配線
層14を形成することにより、メタルゲートを有すると
共に拡散層表面ににシリサイド層が形成された低抵抗の
MOSFETを形成することができる。但し、シリサイ
ド層11とメタルゲート電極9のリークを抑えるため、
ゲート絶縁膜8には、側面全体にも膜形成が行われるC
VDで堆積したSiO2膜や高誘電率膜が望ましい。な
お、第4の実施例におけるCMOS構造の半導体装置に
ついても同様に拡散層をシリサイド化することができ
る。
【0104】このように、拡散層上にシリサイド層を形
成する場合、従来のMOS構造では、拡散層厚が薄くな
ると接合リークが増大するため、拡散層厚の薄膜化には
限界があった。そのため、拡散層は膜厚が極めて薄い伸
張領域と比較的厚いシリサイド形成領域の2つの領域を
形成する必要があり、通常2段階のイオン注入で形成す
る。しかし、本実施例における構造では、拡散層がチャ
ネル領域よりも上に位置するため伸張領域は必要なく、
そのため拡散層を深くできイオン注入は1度で済む。
【0105】拡散層厚を厚くする従来技術として、図1
8に示す従来例2の拡散層のせり上げを使用する方法が
あるが、Si膜は{111}や{311}面のファセットが
生じて成長する場合があり、ファセットが生じたSi膜
にシリサイド層を形成した場合、シリコン基板と拡散層
の界面までシリサイド化され接合リークを生じていた
が、本実施例においては、シリサイド化されるシリコン
表面は平坦であるため、せり上げ構造で生じる問題はな
い。
【0106】また、このようなMOS構造では、側壁絶
縁膜の膜厚だけゲート電極とシリサイド層が離れる。こ
のため、ゲート電極とコンタクトとの間隔を狭くする
と、低抵抗領域のシリサイド層上でコンタクトを形成す
ることができなくなる。
【0107】一方、本実施例では、拡散層表面にシリサ
イド層を形成した後、拡散層及びシリサイド層を分断し
てメタルゲート電極を形成するため、メタルゲート電極
近傍までシリサイド層が形成された構造となる。このた
め、ゲートとコンタクトとの間隔を狭くしても、常に低
抵抗領域のシリサイド上でコンタクトをとることができ
る。
【0108】なお、本発明は以上説明した各実施例の基
板及びイオン注入する不純物のp型とn型の導電型を逆
にしても同様の効果を奏する。また、本発明は以上説明
した各実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸
脱しない範囲内において種々変形して実施可能である。
【0109】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の半導体
装置によれば、ゲート電極用の溝がソース・ドレイン領
域である拡散層を分断するように拡散層に埋め込まれて
形成されているため、溝を基板に埋め込む深さを変える
ことにより、容易に拡散層を厚くすることができる。ま
た、拡散層の構造が単純であるため製造工程を簡略化す
ることができる。更に、ゲート電極を形成している溝の
下のチャネル長は設計どおりに形成することができトラ
ンジスタの高速動作が可能である。
【0110】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、ダミーゲートを使用せずに直接メタルゲートを形
成することができ、更に、拡散層形成が単純であるた
め、工程数が大幅に削減される。更に、従来のMOS構
造では、拡散層を活性化するためのアニール処理の際に
拡散層がゲート端近傍に拡がり、ゲート長に比べ実効チ
ャネル長が短くなることがゲートの微細化と共に問題に
なっていたが、本発明によれば、拡散層を形成した後に
ゲート電極及びゲート酸化膜を形成するための溝を形成
する。即ち、拡散層の活性化をゲート形成前に行い、そ
の後ゲート溝を拡散層を分断して形成するため、その下
に形成するチャネル長が短くなるようなことはない。ま
た、しきい値電圧Vth制御のためのチャネル領域への不
純物イオン注入を所望のチャネル領域にのみすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(d)は、本発明の第1の実施例に
係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図2】(a)及び(b)は、同じく、本発明の第1の
実施例に係る半導体装置の製造方法であって、(a)及
び(b)は、図1(a)乃至(d)に示す工程の次の工
程を工程順に示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る半導体装置を示す
平面図である。
【図4】(a)及び(b)は、本発明の第2の実施例に
係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図5】(a)及び(b)は、本発明の第3の実施例に
係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図6】(a)乃至(c)は、本発明の第3の実施例に
係る半導体装置の製造方法であって、図5(a)及び
(b)に示す工程の次の工程を工程順に示す断面図であ
る。
【図7】(a)乃至(c)は、本発明の第4の実施例に
係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図8】(a)及び(b)は、本発明の第4の実施例に
係る半導体装置の製造方法であって、図7(a)乃至
(c)に示す工程の次の工程を工程順に示す断面図であ
る。
【図9】(a)乃至(c)は、本発明の第4の実施例に
係る半導体装置の製造方法であって、図8(a)及び
(b)に示す工程の次の工程を工程順に示す断面図であ
る。
【図10】(a)乃至(c)は、本発明の第5の実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図11】(a)及び(b)は、本発明の第5の実施例
に係る半導体装置の製造方法であって、図10(a)乃
至(c)に示す工程の次の工程を工程順に示す断面図で
ある。
【図12】(a)及び(b)は、本発明の第6の実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図13】(a)及び(b)は、本発明の第7の実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図14】(a)乃至(c)は、本発明の第8の実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図15】(a)乃至(c)は、本発明の第9の実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図16】(a)乃至(c)は、従来例1の半導体装置
の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図17】(a)及び(b)は、従来例1の半導体装置
の製造方法であって、図16(a)乃至(c)に示す工
程の次の工程を工程順に示す断面図である。
【図18】(a)及び(b)は、従来例2の半導体装置
の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図19】本発明の第1の実施例と従来例2とを比較す
る図であって、(a)は従来の半導体装置を示す断面
図、(b)は、第1の実施例の半導体装置を示す断面図
である。
【符号の説明】
1;シリコン基板 2;素子分離層 3;ゲート酸化膜 4;ダミーゲート 5、5a、28;n+拡散層 5b;p+拡散層 6;側壁絶縁膜 7;層間絶縁膜 8;ゲート絶縁膜 9;メタルゲート電極 10;Si34膜 11;シリサイド層 12;層間絶縁膜 13、31;プラグ金属 14、32;配線層 15;金属膜 16、16a;n型MOS領域 16b;p型MOS領域 17;SiO2膜 18a;p型ウェル層 18b;n型ウェル層 19a、19b、23a、23b、25;レジスト膜 20、20a、20b;ゲート溝 21;Si膜 22、22a、22b;コンタクト孔 27a;nチャネル層 27b;pチャネル層 30;空孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA01 BB04 BB14 BB18 BB30 CC01 CC05 DD99 EE03 EE14 GG09 GG10 GG14 5F040 DA00 DA01 DB03 DC01 EC04 EC08 EC20 ED03 EE04 EH02 EJ03 EK05 FC00 FC02 FC10 FC19 FC28 5F048 AA09 AC03 BA01 BB09 BB11 BB19 BD04 BE03 BF02 BF06 BF07 BG14

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板と、この基板の表
    面に形成されソース・ドレイン領域を構成する第2導電
    型拡散層と、前記拡散層を分断するように前記拡散層に
    形成された溝内に埋め込まれたゲート絶縁膜及び前記ゲ
    ート電極と、前記溝の底面に整合する前記基板表面に形
    成されたチャネル領域とを有し、前記拡散層の表面が前
    記拡散層に最も近い素子分離層の表面に比べて同一又は
    低位置にあることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1導電型半導体基板と、この基板上に
    成長されソース・ドレイン領域を構成する第2導電型拡
    散層と、前記拡散層を分断するように前記拡散層に形成
    された溝内に埋め込まれたゲート絶縁膜及び前記ゲート
    電極と、前記溝の底面に整合する前記基板表面に形成さ
    れたチャネル領域とを有し、前記拡散層の表面が前記拡
    散層に最も近い素子分離層の表面に比べて同一又は低位
    置にあることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記素子分離層が半導体基板に形成され
    た溝に埋め込まれて形成されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記チャネル領域にはしきい値電圧を制
    御するための不純物イオンが注入されていることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記拡散層表面にはシリサイド層が形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記ゲート電極はRu、TiN及びWから
    なる群から選択された少なくとも1種の材料を含有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    の半導体装置。
  7. 【請求項7】 第1導電型半導体基板表面に第2導電型
    拡散層を形成する工程と、前記第1導電型半導体基板上
    に層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2導電型拡散層
    を分断するように前記第2導電型拡散層に第1の溝を形
    成する工程と、前記第1の溝の少なくとも底面にゲート
    絶縁膜を形成する工程と、前記第1の溝が形成された前
    記第1導電型半導体基板上に導電膜を形成し前記第1の
    溝に導電膜を埋め込みゲート電極を形成する工程とを有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2導電型拡散層は前記第1導電型
    半導体基板表面にイオン注入することにより形成するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 第1導電型半導体基板上に第2導電型拡
    散層を形成する工程と、前記第1導電型半導体基板上に
    層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2導電型拡散層を
    分断するように前記第2導電型拡散層に第1の溝を形成
    する工程と、前記第1の溝の少なくとも底面にゲート絶
    縁膜を形成する工程と、前記第1の溝が形成された前記
    第1導電型半導体基板上に導電膜を形成し前記第1の溝
    に導電膜を埋め込みゲート電極を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第2導電型拡散層は前記第1導電
    型半導体基板上にエピタキシアル成長することにより形
    成するか又は気相成長法により形成することを特徴とす
    る請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記素子分離層が半導体基板の表面に
    形成された溝に埋め込まれて形成されていることを特徴
    とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の半導体
    装置。
  12. 【請求項12】 チャネル領域となる前記第1の溝の底
    面下にしきい値電圧制御のための不純物イオンを注入す
    る工程を有することを特徴とする請求項7乃至11のい
    ずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第1導電型半導体基板表面に素子
    分離層を形成する工程と、第1の素子領域に第1導電型
    ウェル層と前記第1導電型ウェル層表面に第2導電型拡
    散層とを形成する工程と、前記第2導電型拡散層の下層
    にイオン注入することによりチャネル層を形成する工程
    と、第2の素子領域に第2導電型ウェル層と前記第2導
    電型ウェル層表面に第1導電型拡散層とを形成する工程
    と、前記第1導電型拡散層の下層にイオン注入すること
    によりチャネル層を形成する工程と、前記第1導電型半
    導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の
    素子領域及び前記第2の素子領域に第2導電型拡散層又
    は第1導電型拡散層を分断して前記チャネル層に達する
    第1の溝を夫々形成する工程と、前記第1の溝の少なく
    とも底面にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第1導
    電型半導体基板上に導電膜を形成し前記第1の溝に導電
    膜を埋め込みゲート電極を形成する工程とを有すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記拡散層の表面にシリサイド層を形
    成する工程を有することを特徴とすることを特徴とする
    請求項7乃至13のいずれか1項に記載の半導体装置の
    製造方法。
  15. 【請求項15】前記第1の溝を形成する工程と前記第1
    の溝の少なくとも底面にゲート絶縁膜を形成する工程間
    に、前記第1の溝の少なくとも底面に第1の絶縁膜を形
    成する工程と、前記絶縁膜をエッチング除去する工程と
    を有することを特徴とする請求項7乃至14のいずれか
    1項に記載の半導体装置の製造法。
  16. 【請求項16】 前記第1の絶縁膜が熱酸化によって形
    成されるシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項
    15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の溝を形成する工程と前記第
    1の溝の少なくとも底面にゲート絶縁膜を形成する工程
    間に、前記第1の溝に第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の溝に形成された前記第2の絶縁膜のうち異方
    性エッチングにより底面の前記第2の絶縁膜のみを除去
    する工程と、前記第1の溝の底面に第3の絶縁膜を形成
    する工程と、前記第3の絶縁膜をエッチング除去する工
    程とを有することを特徴とする請求項7乃至14のいず
    れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第3の絶縁膜をエッチング除去す
    る工程と前記第1の溝の少なくとも底面にゲート絶縁膜
    を形成する工程間に、前記第1の溝側面の第2の絶縁膜
    を除去する工程を有することを特徴とする請求項17に
    記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第2の絶縁膜がシリコン窒化膜で
    あり、前記第3の絶縁膜が熱酸化によって形成されるシ
    リコン酸化膜であることを特徴とする請求項17又は1
    8に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記ゲート絶縁膜はタンタル酸化膜で
    あることを特徴とする請求項7乃至19のいずれか1項
    に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記第1の溝の少なくとも底面にゲー
    ト絶縁膜を形成する工程の後工程として、前記拡散層に
    接続するコンタクトとなる位置に第2の溝を形成する工
    程と、前記第1導電型半導体基板上に第1の導電膜を形
    成し前記第1の溝及び前記第2の溝に導電膜を埋め込み
    ゲート電極及びコンタクトを夫々形成する工程と、前記
    第1の導電膜を選択的にエッチングして前記コンタクト
    に接続する配線を形成する工程とを有することを特徴と
    することを特徴とする請求項7乃至20のいずれか1項
    に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第1の溝の少なくとも底面にゲー
    ト絶縁膜を形成する工程の後工程として、前記拡散層に
    接続するコンタクトとなる位置に第2の溝を形成する工
    程と、前記第1導電型半導体基板上に第1の導電膜を形
    成し前記第1の溝及び前記第2の溝に導電膜を埋め込み
    ゲート電極及びコンタクトを夫々形成する工程と、化学
    的機械的研磨により前記第1導電型半導体基板を平坦化
    する工程と、表前記平坦化された前記基板上に第2の導
    電膜を形成し前記第2の導電膜を選択的にエッチングす
    ることにより前記コンタクトに接続する配線を形成する
    工程とを有することを特徴とする請求項7乃至20のい
    ずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記導電膜は、Ru膜、TiN膜及び
    W膜からなる群から選択された少なくとも1種の金属膜
    から形成されるか又は前記群から選択された少なくとも
    2種の金属膜から形成される積層膜であることを特徴と
    する請求項7乃至22のいずれか1項に記載の半導体装
    置の製造方法。
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