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JP2001005527A - 回動体駆動装置、回動体駆動方法および画像形成装置 - Google Patents

回動体駆動装置、回動体駆動方法および画像形成装置

Info

Publication number
JP2001005527A
JP2001005527A JP11178880A JP17888099A JP2001005527A JP 2001005527 A JP2001005527 A JP 2001005527A JP 11178880 A JP11178880 A JP 11178880A JP 17888099 A JP17888099 A JP 17888099A JP 2001005527 A JP2001005527 A JP 2001005527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer belt
mark
detected
speed
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11178880A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Kurahashi
秀幸 倉橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP11178880A priority Critical patent/JP2001005527A/ja
Publication of JP2001005527A publication Critical patent/JP2001005527A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回動体がどのような位置で停止していたとし
ても、すばやく回転速度制御が開始できる回動体駆動装
置及び回動体駆動方法を提供すること。 【解決手段】 回動体である転写ベルト41の周面に、
その走行方向に不等間隔で基準マーク47を複数設けて
おく。搬送モータ45の回転速度と転写ベルト41の走
行速度との関係を転写ベルト41周面の各位置について
一周分記録する。また、各基準マーク47の設定位置と
転写ベルト41周面の前記各位置とを対応予め記憶して
おく。搬送モータ45を起動後、センサSE2で基準マ
ーク47を2個連続して検出し、その時の検出時間差か
ら、検出した両基準マークを特定する。この内、後の基
準マークが検出された時点における転写ベルト41の回
転位置を前記記憶内容を参照して特定し、前記記録内容
に基づいて、転写ベルト41の走行速度が一定になるよ
うに、搬送モータ45の回転速度の制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回動面一回転を一
周期として発生する回動面走行速度の変動要因を有する
回動体の走行速度を安定して駆動する回動体駆動装置及
び回動体駆動方法並びに転写ベルト一回転を一周期とし
て発生する色ずれを防止して画像形成を行う画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機などの画像形成装置にお
いては、感光体ドラムや転写ベルトなどの回動体がその
構成要素として用いられている。所定の複写性能を実現
するために、これらの回動体の回動面の走行速度は一定
になるように制御する必要がある。特に、タンデム型の
カラー複写機においては、転写ベルトの走行速度を厳格
に定速制御する必要がある。
【0003】タンデム型のカラー複写機は、駆動ローラ
と従動ローラで張架された転写ベルトで記録シートを搬
送し、搬送路に沿って各色別に配設された複数の作像ユ
ニットにおける作像タイミングをずらしながら、搬送さ
れる記録シート上に各色の画像を重ねあわせて転写する
ことによりカラー画像を形成するものであるため、転写
ベルトの走行速度に少しでも変動があると、各色の画像
間で記録シートに対する転写位置が異なってしまい、そ
の結果色ずれが生じて、再現画像が著しく劣化してしま
うからである。
【0004】ところが、転写ベルトは、その製造上の理
由からどうしても長手方向(走行方向)に厚みが不均一
なってしまう。その結果、いかに駆動ローラの回転速度
を一定に制御し得たとしても、転写ベルト一回転を一周
期とした走行速度の変動が生じてしまうことになる。こ
れに対処するため、従来、転写ベルト上の一点に原点マ
ークを付与し、当該原点マークを起点とした転写ベルト
一回転分の速度変動データを予め記憶しておき、画像形
成時には、転写ベルトの走行開始後、前記原点マークを
センサで検出した時点から前記記憶したデータに基づい
て駆動ローラの回転速度制御を行うことにより、転写ベ
ルトの走行速度を安定させるといった方法が考案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、駆動ローラの回転速度制御が開始される
までに時間がかかってしまう場合がある。例えば、原点
マークがちょうどセンサを通過したところで転写ベルト
が停止してしまった場合、次回転写ベルトを走行させる
際には、転写ベルトが略一周するまで原点マークが検出
されず、その間、駆動ローラの回転速度制御開始待ちの
状態となるからである。上記回転速度制御によって転写
ベルトの走行速度が安定するまでは、画像形成は行なえ
ないため、この場合、画像形成の開始も遅くなってしま
う。上記した構成であるタンデム型の画像形成装置にお
いては、転写ベルトの周長が長くなりがちであり、特に
上記した問題が顕著になる。
【0006】この問題に対処するため、毎回、原点マー
クがセンサの直前に止まるように、転写ベルトを停止さ
せることも考えられるが、そうすると、その分転写ベル
トの走行時間が長くなるため転写ベルトの寿命が短くな
ってしまう。また、タンデム型の画像形成装置に関し、
転写ベルトの走行速度はそのまま(変動があるまま)の
状態で、転写ベルト一回転を一周期として発生する色ず
れを防止するものが考案されている。即ち、転写ベルト
の一点に設けた基準マークを起点として転写ベルト一周
分の色ずれに関する情報を記憶し、画像形成の際には、
この基準マークをセンサで検出してから、前記記憶内容
に基づいて、各作像ユニットの作像タイミングを制御す
るものである。しかし、この場合であっても、転写ベル
トの停止位置いかんによっては、センサが基準マークを
検出するまでに時間がかかってしまい、ひいては、画像
形成の開始が遅くなってしまう。
【0007】本発明は、上記した課題に鑑み、回動体が
どのような位置で停止していたとしても、すばやく回動
速度制御が開始できる回動体駆動装置及び回動体駆動方
法並びに転写ベルトがどのような位置で停止していたと
してもすばやく画像形成が開始できる画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る回動体駆動装置は、モータの回転速度
と当該モータを駆動源として走行駆動される回動体の回
動面の走行速度との関係を回動面の各位置について一周
分記憶し、当該記憶内容に基づきモータの回転速度を制
御することによって、前記回動面の走行速度を制御して
回動体を駆動する回動体駆動装置であって、前記回動面
に、その走行方向に対し不等間隔で設けられた複数の基
準マークと、各基準マークの設定位置と回動面の前記各
位置とを対応付けて記憶した記憶手段と、前記基準マー
クを検出するマーク検出センサと、前記マーク検出セン
サによって一の基準マークが検出されてから、その直後
に次の基準マークが検出されるまでの時間から、検出し
た両基準マークを特定する基準マーク特定手段とを有
し、前記記憶手段の記憶内容を参照し、特定した基準マ
ークのいずれか一方が検出された時点の回動面の回動位
置を特定してモータの前記回転速度制御を行うことを特
徴とする。
【0009】また、本発明に係る回動体駆動装置は、モ
ータの回転速度と当該モータを駆動源として走行駆動さ
れる回動体の回動面の走行速度との関係を回動面の各位
置について一周分記憶し、当該記憶内容に基づきモータ
の回転速度を制御することによって、前記回動面の走行
速度を制御して回動体を駆動する回動体駆動方法であっ
て、前記回動面にその走行方向に不等間隔に予め設けら
れた複数の基準マークを2個連続して検出した際の時間
差から両基準マークを特定し、特定した基準マークのい
ずれか一方から、当該基準マークが検出された時点の回
動面の回動位置を特定して、前記回転速度制御を行うこ
とを特徴とする。
【0010】さらに、本発明に係る画像形成装置は、異
なる色の画像を作像する作像手段を複数備え、それぞれ
の作像手段で作像された各色の画像を転写ベルトまたは
転写ベルトによって搬送される記録シート上に重ね合わ
せて転写することにより画像を形成する画像形成装置で
あって、前記転写ベルト一回転を一周期として発生する
各色間の色ずれの度合を転写ベルト周面の各位置につい
て一周分記憶する第1の記憶手段と、前記転写ベルト周
面に、その走行方向に対し不等間隔で設けられた複数の
基準マークと、各基準マークの設定位置と転写ベルト周
面の前記各位置とを対応づけて記憶した第2の記憶手段
と、前記基準マークを検出するマーク検出センサと、前
記マーク検出センサによって一の基準マークが検出され
てから、その直後に次の基準マークを検出するまでの時
間から、検出した両基準マークを特定する基準マーク特
定手段とを有し、前記第2の記憶手段の記憶内容を参照
し、特定した基準マークのいずれか一方が検出された時
点の転写ベルト周面の回転位置を特定し、第1の記憶手
段の記憶内容に基づいて、色ずれが解消するように各作
像手段における作像タイミングを制御する制御手段とを
備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1に、実施の形態1に係るデジタル
カラー複写機(以下、単に「複写機」と言う。)の概略
構成を示す。この複写機は、いわゆるタンデム型の複写
機であって、転写ベルト41に沿って配置された複数の
作像ユニット51C〜51Kによって形成されるトナー
画像を、転写ベルト41にて搬送される記録シートS上
に重ね合わせて転写することによりカラー画像を形成す
るものである。
【0012】本図に示すように、当該複写機は、大きく
分けて原稿画像を読み取るイメージリーダ部10と読み
取った画像を記録シート上に再現するプリンタ部20と
から構成されている。イメージリーダ部10は、露光ラ
ンプやCCDセンサを有するスキャナ(不図示)により
原稿を光学的に読み取る公知のものであって、原稿画像
をR,G,Bの各色成分に分解した後、アナログ信号に
変換する。
【0013】イメージリーダ部10で得られた各色成分
のアナログ信号は、制御部100にて所要の画像処理を
受け、C(シアン)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)、ブラック(K)の各再現色の画像データ(デジ
タル信号)に変換され、これら各再現色の画像データに
基づいて、LEDアレイ52C〜52Kが駆動される。
なお、本明細書中、各再現色に関連する構成部分の番号
にC、M、Y、Kを添字として付加した。
【0014】プリンタ部20の作像ユニット51C〜5
1Kは、感光体ドラム51C〜51Mを中心としてその
周囲にLEDアレイ(52C〜52K)、帯電チャージ
ャ、現像機等を配し、LEDアレイから出射される光で
感光体ドラムを露光しつつ、露光によって形成される静
電潜像を現像機でトナーとして顕像化する、いわゆる電
子写真方式で画像形成するユニット構造体である。な
お、各ユニットの現像機は、LEDアレイ52C〜52
Kに対応して、C,M,Y,Kのトナーを現像剤として
感光体ドラムに供給する。
【0015】各作像ユニット51C〜51Kの感光体ド
ラム直下位置には転写ベルト41を介して転写チャージ
ャ53C〜53Kが配されており、感光体ドラム表面の
トナー画像を転写ベルト41上の記録シートSに転写す
るようにしてある。転写ベルト41は、駆動ローラ42
と従動ローラ43とで張架されており、駆動ローラ42
が、搬送モータ45(図2)によって矢印aの方向に回
転されると、転写ベルト41は矢印bの方向に循環走行
する。また、各感光体ドラム51C〜51Mの両端部下
方には、転写ベルト41を介して一対の圧接ローラ44
C〜44K(図面奥側の圧接ローラについては不図示)
が各感光体ドラム51C〜51Mを圧接するように設け
られており、これにより、転写ベルト41の駆動力が確
実に各感光体ドラム51C〜51Mへ伝えられて、各感
光体ドラム51C〜51Mが矢印cの方向に回転する。
なお、転写ベルト41は、PETフィルム等の透光性を
有する材料で形成されている。
【0016】また、図2に示すように、転写ベルト41
の外周面には、複数の速度検出マーク46(以下、単に
「速度マーク46」と言う。)と複数の基準マーク47
とが形成されており、転写ベルト41の駆動ローラ42
側の端部付近上方には、速度マーク46を検出するため
のセンサSE1と基準マーク47を検出するためのセン
サSE2とが設けられている。センサSE1とセンサS
E2とは、共に、公知のフォト・インタラプタ型のセン
サであり、発光部と受光部が所定の隙間をもって対向配
置されており、当該隙間を対応する前記各マークが通過
するように配置されている。
【0017】速度マーク46は、転写ベルト41の長手
方向(走行方向)に沿って、等間隔に(n+1)個設け
られている(nは正の整数)。転写ベルト41走行中
に、この速度マーク46をセンサSE1で検出すること
によって、転写ベルト41の走行速度が測定される。こ
の測定は、例えば、ロータリエンコーダを用いて、回転
軸の回転速度を検出するのと同様の原理で行われる。
【0018】基準マーク47は、速度マーク46と同様
に転写ベルト41長手方向(走行方向)に沿って設けら
れているのであるが、隣り合う基準マーク47のどの間
隔も全て異なるように配されている。このように基準マ
ーク47を転写ベルト41の走行方向に不等間隔で配す
ることにより、連続する2個の基準マーク47を検出し
た際の時間差から、これら2個の基準マーク47を特定
することができるようになる。即ち、転写ベルト41の
センサSE2に対する回転位置(位相)の検出が可能と
なる。
【0019】本実施の形態では、ある一対の隣り合う基
準マーク47の間隔をDとした場合、これに、転写ベル
ト41の走行方向と反対方向に連続する基準マーク47
の間隔が、Dを基準として一定の割合で漸増するよう
に、各基準マーク47を配している。転写ベルト41一
周に形成できる基準マーク47の個数は、上記Dの大き
さと上記漸増割合とで決定されるが、Dを適当な大きさ
に設定した場合、漸増割合が大きくなるほど、形成でき
る基準マーク47の個数は少なくなり、ひいては、転写
ベルト41一周の間の基準マーク47の検出頻度が低く
なってしまう。一方、漸増割合を小さくするほど、形成
できる基準マーク47の個数は多くなるものの、あまり
小さくしすぎると、上記した方法での基準マーク47の
特定ができなくなってしまうおそれが生じる(即ち、誤
検出を招来するおそれが生じる)。
【0020】そこで、本実施の形態では、転写ベルト4
1の走行速度の変動に起因する誤検出を防止することも
考え合わせ、図3に示すように、上記漸増割合を1%に
設している。このように設定した場合、最初の基準マー
ク47を0番とし、転写ベルト41走行方向と反対方向
に順次番号を付していった際の最後であるm番の基準マ
ーク47と0番の基準マーク47との間隔は、Dのm%
増しの長さとなる。以下、基準マーク47に付した0〜
mまでの番号をマーク番号と言う。
【0021】図1に戻り、イメージリーダ部10の上面
には、操作パネル60が設けられている。操作パネル6
0は、コピー開始指示キー、コピー枚数設定キーなどの
各種キー及び設定されたコピー枚数等を表示する表示部
をなどを有している。図4は、制御部100の概略構成
と制御部100に対する、センサや各駆動部の接続関係
を示す図である。
【0022】制御部100には、イメージリーダ部駆動
部110、プリンタ部駆動部120や前記したセンサS
E1、SE2等が接続されている。イメージリーダ部駆
動部110は、制御部100からの指示にしたがい、イ
メージリーダ部10のスキャナモータ(不図示)の駆動
や露光ランプのON・OFFを行い原稿読取りを実行す
る。
【0023】プリンタ部駆動部120は、LEDアレイ
駆動部121や搬送モータ駆動部122等から構成さ
れ、制御部100の指示にしたがい、プリンタ部20の
各部を駆動し、画像形成を実行する。このうち、LED
アレイ駆動部121は、制御部100のCPU101に
よって制御され、画像メモリ103から走査ラインごと
に画像データを読み出し、所定のタイミングで各LED
アレイを駆動する。
【0024】搬送モータ駆動部122は、PLL制御法
により回転数制御して搬送モータ45を駆動する公知の
回路からなり、制御部100のCPU101から出力さ
れるクロック信号の周波数に応じた回転数になるように
搬送モータ45の回転数を制御する。ここで、画像形成
時に必要な転写ベルト41の走行速度を基準速度VIと
し、転写ベルト41の厚みが全体に均一であるとした場
合に、基準速度VIに対応した搬送モータ45の回転数
(以下、この回転数を「基準回転数RI」と言う。)を
得るためのクロック信号を特に基準クロック信号と言
う。また、搬送モータ駆動部122は、CPU101か
ら出力されるオン・オフ信号にしたがって、搬送モータ
45の起動・停止を行う。
【0025】制御部100は、イメージリーダ部10の
CCDセンサにより得られた原稿の画像データの信号処
理のほか、上記イメージリーダ部駆動部110およびプ
リンタ部駆動部120に対して駆動のタイミングなどを
指示するものであり、CPU101、画像信号処理部1
02、画像メモリ103、RAM104、ROM105
およびEEPROM106などから構成される。
【0026】画像信号処理部102は、CCDセンサか
ら出力されるR,G,Bのアナログ信号をそれぞれ変換
して多値デジタル信号からなる画像データを生成し、さ
らにシェーディング補正やエッジ強調処理などの補正を
施した後、C,M,Y,Kの再現色の画像データを生成
して画像メモリ103に出力し、上記画像データを各再
現色ごとに格納させる。
【0027】RAM104は、各種の制御変数および操
作パネル60から設定されたコピー枚数などを一時記憶
すると共にプログラム実行時のワークエリアとなる。R
OM105には、イメージリーダ部駆動部110やプリ
ンタ部駆動部120に指示してコピー動作を統一的に実
行させるための制御プログラム、速度データ作成プログ
ラム、速度制御プログラムなどのほか、図5に示すよう
な時間差テーブル1051が格納されている。
【0028】時間差テーブル1051は、搬送モータ4
5を基準クロック信号の下で回転させ、転写ベルト41
を走行させた際に、一の基準マーク47(以下、「先の
基準マーク47」と言う。)が検出されてから次の基準
マーク47(以下、「後の基準マーク47」と言う。)
が検出されるまでの所要時間(以下、「検出時間差」と
言う。)を後の基準マーク47と対応づけたものであ
る。検出時間差は、上限値と下限値とで表わされてい
る。例えば、センサSE2(図2)による検出時間差が
t1以上t2未満の範囲に入っていたとすると、この場
合の後の基準マーク47は2番であることになる。な
お、本テーブル中の時間tの大小関係は、t0<t1<…<
tm<tm+1である。また、センサSE2による検出時間
から、必ず一の基準マークを特定するため、時間差テー
ブル1051に格納されている検出時間差間には、重複
範囲がないことは言うまでもない。CPU101は、こ
の時間差テーブル1051を参照して、センサSE2が
検出した基準マーク47(後の基準マーク47)を特定
する。
【0029】図4に戻り、EEPROM106には、速
度テーブル1061や、アドレステーブル1062が格
納されている。図6(a)に速度テーブル1061を、
図6(b)にアドレステーブル1062を示す。速度テ
ーブル1061は、アドレス0〜nで特定される(n+
1)個の走行速度の格納場所を有する。即ち、速度マー
ク46の個数分の格納場所が設けられており、速度マー
ク46を検出した時点での転写ベルト41の走行速度が
格納される。
【0030】また、アドレステーブル1062は、基準
マーク47のマーク番号と速度テーブル1061のアド
レスとを対応づけて記憶するためのものであり、マーク
番号0番からm番の各々に対応して一の格納領域が設け
られている。図4に戻り、CPU101は、イメージリ
ーダ部駆動部110やプリンタ部駆動部120に対する
駆動タイミングなどの指示の他、転写ベルト41の一周
分の走行速度を記録したり、転写ベルト41の走行速度
を安定させるため、記録した走行速度に基づいて、搬送
モータ45の回転速度の制御を行う。
【0031】図7は、制御部100によって実行される
複写機全体の制御動作を示すフローチャートである。複
写機に電源が投入されると、まず、RAM104の記憶
内容のクリア等、複写機内各部の初期設定を行い(ステ
ップS1)、転写ベルト41が一周回転する間の走行速
度を検出し記録する(ステップS2)。
【0032】操作パネル60からコピー開始指示がある
と(ステップS3)、内部タイマーをスタートさせる
(ステップS4)。内部タイマーにより、このメインル
ーチンのステップS4〜S8のルーチンの処理時間が設
定される。次に、イメージリーダ部10で原稿画像を読
み取る原稿読取処理を実行し(ステップS5)、転写ベ
ルト41が一定の速度で走行するように搬送モータ45
の回転速度制御を行う(ステップS6)。
【0033】続いて、各感光体ドラム51C〜51Mへ
の画像の書込み処理を実行し(ステップS7)、転写処
理や定着処理などのその他の処理を実行し、記録シート
上に画像を形成する(ステップS8)。そして、ステッ
プS9に進み、画像形成が終了したか否かを判断し、終
了したと判断すると、ステップS3に戻って、コピー開
始指示待ちとなり、そうでないと判断した場合は、ステ
ップS10に進み、内部タイマーの終了を待ってステッ
プS4にリターンする。
【0034】図8は、上記図7のステップS2のサブル
ーチンのフローチャートである。先ず、搬送モータ45
を起動し、基準回転数RIで回転させる(ステップS2
01)。次に、一の基準マーク47(先の基準マーク4
7)が検出されると(ステップS202)、タイマーを
スタートさせ(ステップS203)、次の基準マーク4
7(後の基準マーク47)が検出されると(ステップS
204)、そのときのタイマ値と時間差テーブル105
1とから後の基準マーク47のマーク番号を特定し、特
定したマーク番号をRAM104内の変数「mk」に格
納する(ステップS205)。
【0035】続いて、速度マーク46が検出されると
(ステップS206)、RAM104内の変数「ad
s」をクリアする(ステップS207)。次に速度マー
ク46が検出されると(ステップS208)、そのとき
の転写ベルト41の走行速度を演算し、求まった走行速
度を速度テーブル1061の変数「ads」で特定され
るアドレスに格納する(ステップS209)(速度テー
ブル1061で走行速度が最初に格納されるのは、必ず
0番のアドレスになる。)。以降、走行速度を格納すべ
きアドレスを順次切り換え(ステップS216)、速度
マーク46が検出される毎に(ステップS208)、そ
のときの走行速度を変数「ads」で特定されるアドレ
スに格納する(ステップS209)処理を転写ベルト一
周分について完了するまで(ステップS210でYe
s)行う。
【0036】上記した転写ベルト走行速度記録処理の間
に基準マーク47が検出されると(ステップS211で
Yes)、変数「mk」で特定される(ステップS21
2)、検出した基準マーク47のマーク番号に対応す
る、アドレステーブル1062の格納場所に、変数「a
ds」で特定されるアドレス番号を格納する(ステップ
S215)。このようにすることで、0番からm番まで
の各基準マーク47と転写ベルト41一周分の走行速度
とが関係づけて記憶されることになる。なお、ステップ
S213,S214は、最初に検出される基準マークが
どのマーク番号のものになるかわからないためになされ
る処理である。即ち、検出した基準マークを順次特定し
ていく中で(ステップS211,S212)、特定した
基準マークのマーク番号がmを越えると(ステップS2
13でYes)、その基準マークは0番のマークなの
で、変数「mk」をクリアする(ステップS214)こ
ととしているのである。
【0037】以上、図8のフローチャートにしたがって
処理を行うことにより、搬送モータ45の回転速度(こ
の場合の回転速度は一定)と転写ベルト41の外周面の
走行速度との関係が、速度テーブル1061のアドレス
番号で特定される転写ベルト41外周面の各位置(速度
マーク形成位置)について転写ベルト45一周分記憶さ
れることになる。また、各基準マークと速度テーブル1
061のアドレス番号とが対応付けて記憶される(アド
レステーブル1062)。即ち、各基準マークの設定位
置とアドレス番号で特定される転写ベルト41外周面の
各位置(速度マーク形成位置)とが対応付けられること
となる。
【0038】図9は、図7のステップS6のサブルーチ
ンのフローチャートである。先ず、搬送モータ45を起
動し、基準回転数RIで回転させる(ステップS60
1)。次に、一の基準マーク47(先の基準マーク4
7)が検出されると(ステップS602)、タイマーを
スタートさせ(ステップS603)、次の基準マーク4
7(後の基準マーク47)が検出されると(ステップS
604)、そのときのタイマ値と時間差テーブル105
1とから後の基準マーク47のマーク番号を特定する
(ステップS605)。
【0039】アドレステーブル1062を参照し、特定
したマーク番号に対応するアドレス番号を読みだして、
読みだしたアドレス番号を変数「ads」に格納する
(ステップS606)。次に、速度テーブル1061を
参照し、変数「ads」で特定されるアドレス番号に格
納されている走行速度Vxと基準速度VIとを比較し、
その差分に応じて、基準クロック信号を補正する(ステ
ップS607)。即ち、走行速度Vxが基準速度VIよ
りも早い場合には、その分、搬送モータ45の回転速度
が遅くなるように基準クロック信号の周波数を変更し、
その反対に、走行速度Vxが基準速度VIよりも遅い場
合は、その分、搬送モータ45の回転速度が早くなるよ
うに基準クロック信号の周波数を変更する。なお、走行
速度Vxと基準速度VIが同じ場合には、基準クロック
信号の補正は不要であることは言うまでもない。
【0040】基準クロック信号の補正を行うと、次の速
度マークが検出されるのを待って(ステップS60
8)、変数「ads」の値に1を加え(ステップS60
9)、速度テーブル1061の参照すべきアドレスを一
つずらして、上記した基準クロックの補正を行う(ステ
ップS607)。この間に、変数「ads」に格納され
ている数字がnを越えると(ステップS610でYe
s)、変数「ads」をクリアして(ステップS61
1)、速度テーブル1061の参照すべきアドレスを0
に戻す。
【0041】以降、上記ステップS607〜S611の
処理を画像形成が終了するまで、繰り返して行い、画像
形成が終了すると(ステップS612でYes)、搬送
モータ45を停止させる(ステップS613)。以上説
明したように、実施の形態1では、転写ベルト41に予
め設けた複数の基準マークの内の2個を検出すると、搬
送モータ45の回転速度制御が開始できる。したがっ
て、従来のように、転写ベルトが一周するまで待たなけ
ればならないといった事態を回避できることとなり、搬
送モータ45の回転速度制御をすばやく開始することが
できるようになる。
【0042】なお、基準マークの個数は、センサSE2
による当該基準マークの検出頻度の観点から、少なくと
も3個以上設けることが好ましい。以上、本発明を実施
の形態1に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の
形態1に限られないことは言うまでもなく、例えば、以
下のようにしてもよい。 (1)上記実施の形態1では、基準マークを、その間隔
が転写ベルト走行方向に規則的に漸増するように設けた
が、これに限らず、不規則に設けてもよい。要は、隣り
合う基準マークのどの間隔も全て異なるように設けてお
けばよいのである。 (2)上記実施の形態1では、連続して検出した2個の
基準マークの内、後で検出した基準マークを基にして、
搬送モータの回転速度制御を行なったが、先に検出した
基準マークを基にしてもよい。 (3)上記実施の形態1では、転写ベルト一周分の走行
速度を実際に計測して記憶させたが、転写ベルトの厚み
から転写ベルトの走行速度を求めて、その結果を予め、
ROMなどに記憶させておくようにしてもよい。即ち、
駆動ローラに巻きかかっている転写ベルト部分が厚い場
合、駆動ローラの軸心から転写ベルト外周面までの距離
(半径)が長くなる。そのため、駆動ローラの一定回転
量に対する転写ベルトの走行距離が長くなり、その結
果、走行速度が早くなる。その反対にに、駆動ローラに
巻きかかっている転写ベルト部分が薄い場合には、走行
速度が遅くなる。したがって、転写ベルトの走行方向の
厚みの分布を調べれば、転写ベルトの一周分の走行速度
が予想できる。そこで、この一周分の走行速度と基準マ
ークとを対応づけて記憶しておくのである。 (4)上記実施の形態1では、搬送モータ45の回転速
度を一定にして転写ベルト45を走行させた際の走行速
度を基にして、搬送モータ45の回転速度制御をおこな
ったが、これに限らず、例えば、搬送モータ45の回転
量(回転角度)に対する転写ベルト45外周面の走行距
離を転写ベルト45一周分について記憶させ、この記憶
内容に基づいて、搬送モータ45の回転速度制御を行な
ってもよい。両者の方法は、時間というパラメータが介
在するか否かを除いて、実質的に同じ方法だからであ
る。 (5)上記実施の形態1では、速度テーブル1061の
走行速度Vxと基準速度VIとをその都度比較すること
により、基準クロック信号の周波数を補正することとし
たが、これに限らず、各走行速度Vx(速度テーブル1
061の各アドレス)毎に、予め周波数補正量あるいは
補正後の周波数を格納したテーブルを準備しておき、当
該テーブルを参照して、基準クロック信号を変更するよ
うにしてもよい。
【0043】なお、上記実施の形態1では、本発明を転
写ベルトを駆動する場合に適用した例を用いて説明した
が、本発明は、感光体ドラムを、モータを直接の駆動源
として回転駆動する場合にも適用可能である。この場
合、速度マークと基準マークは感光体ドラムの周方向に
設けられ、これらを検出するセンサとしては、反射型の
フォトセンサが用いられる。 (実施の形態2)実施の形態1では、色ずれを防止する
ため、転写ベルト41が一定の速度で走行するように、
搬送モータ45の回転速度を増減させることとした。
【0044】これに対し、実施の形態2では、搬送モー
タ45の回転速度は一定に維持したまま、各感光体ドラ
ム51C〜51Mにおける各走査ラインの書き込みタイ
ミングを制御することによって、色ずれの防止を図って
いる。即ち、実施の形態2では、転写ベルト41は1回
転を一周期とする速度変動を伴って走行するとの前提に
たって、色ずれの防止を行なっている。
【0045】このため、実施の形態2に係る複写機で
は、転写ベルト41の走行速度制御に必要となる速度マ
ーク46(図2)は設けられていない。これに代わっ
て、速度マーク46よりも転写ベルト41の中央寄り
に、後述するレジストマークを印字するようになってい
る。センサSE1は、このレジストマークが検出できる
ように、実施の形態1の場合よりも転写ベルト41の中
央寄りに取り付けられている。また、実施の形態2で
は、転写ベルトが一周する間に各感光体ドラムがちょう
どr回転(rは正の整数)するような構成になってい
る。
【0046】さらに、ROM105には、速度データ作
成プログラム、速度制御プログラムに代わって、色ずれ
補正用のプログラムなどのほか、各色のレジストマーク
の印字用印字データが格納されている。また、EEPR
OM106には、後述するレジストパターンの検出動作
において得られた補正データが格納される。
【0047】実施の形態2に係る複写機は、上記の点を
除くほかは実施の形態1に係る複写機とほぼ同じ構成で
ある。したがって、以下、くり返しとなる共通部分の説
明は省略し、異なる部分やより詳細な説明が必要となる
部分を中心に述べることとする。先ず、LEDアレイ駆
動部121について、図10を参照しながら説明する。
【0048】本図に示すように、LEDアレイ駆動部1
21は、LEDアレイ駆動ユニット121C〜121K
を有するが、各駆動ユニットは同一の構成なので、以
下、LEDアレイ駆動ユニット121Cの構成について
のみ詳しく説明する。LEDアレイ駆動ユニット121
Cは、オシレータ1211、クロックカウンタ121
2、単安定マルチバイブレータ1213,1214、プ
ログラマブルカウンタ1215、画像読出部1216、
シフトレジスタ1217、ラッチレジスタ1218およ
びLEDドライバ1219を備える。
【0049】オシレータ1211は、基本クロックを発
生し、クロックカウンタ1212はこの基本クロックを
分周して、画素ごとの読み出しのタイミングを決定する
シフトクロックやラッチ信号を発生する。また、プログ
ラマブルカウンタ1215は、上記基本クロックとCP
U101からの制御信号によりストローブ信号を発生す
る。画像読出部1216は、画像メモリ103から画像
データを複数の走査ラインごとに次々と読み込んでい
き、シフトレジスタ1217に送る。
【0050】シフトレジスタ1217は、クロックカウ
ンタ1212からシフトクロックを受信するごとに画像
読出部1216から1画素ずつ読み出して、内部のレジ
スタに順番に格納していき、丁度1走査ラインの画素を
読み取るとクロックカウンタ1212から単安定マルチ
バイブレータ1213を介してラッチ信号が送られるの
で、ラッチレジスタ1218は当該ラッチ信号を受信し
てシフトレジスタ1217に格納された1走査ライン分
の画像データをラッチする。
【0051】一方、プログラマブルカウンタ1215
は、オシレータ1211からの基本クロックとCPU1
01からの書き込みタイミング補正データ(後述)に基
づきストローブ信号の発生のタイミングを変えた補正パ
ルスを生成し、単安定マルチバイブレータ1214を介
してLEDドライバ1219に送る。LEDドライバ1
219は当該ストローブ信号を受信するたびに、ラッチ
レジスタ1218の対応する画素の濃度データ値をLE
D駆動信号に変換し、LEDアレイ52Cの各LED素
子を駆動させる。
【0052】このタイミング補正データは、特に駆動む
らによる色ずれを解消するように生成されており、詳し
い内容については後述する。なお、ブラックの画像の走
査ラインごとの書き込みタイミングは、基準パルスに従
って実行されるので、プログラマブルカウンタ1215
は、基本クロックを分周して基準パルスを生成するよう
な、通常のカウンタでもよい。
【0053】次に色ずれ補正処理の詳しい内容を説明す
る。この色ずれ補正処理は、まず、転写ベルト41一周
分に形成されたレジストパターンから、ブラックに対す
るシアン、マゼンタ、イエローの色ずれ量のデータを
得、このデータを上記補正データとして、色ずれを解消
するように、各色の感光体ドラムへの走査ラインごとの
書き込みタイミングを補正することによって達成され
る。
【0054】以下、分説する。先ず、レジストパターン
の形成について説明する。図11(a)は、色ずれ量検
出動作の際に転写ベルト41上に形成されるレジストマ
ークの一例を示す図である。転写ベルト41の走行方向
方向(副走査方向)に直交する方向(主走査方向)に平
行にK、Y、C、Mの直線のレジストマークを、この色
の順に1mmの間隔をおいて印字されるタイミング(ク
ロック数)で各LEDアレイを駆動して形成する(この
形成された4本1組のレジストマークを以下、「単位レ
ジストパターン」という。)。この単位レジストパター
ンをさらに10mmごとに形成されるようなタイミング
で各色のLEDアレイを駆動し、そのベルト走行方向に
沿った形成幅が転写ベルト41の一周分の周長とほぼ同
じもしくは少し超えるまで繰り返し形成させる。
【0055】続いて、レジストパターン検出による色ず
れデータの生成について説明する。感光体ドラム51C
〜51Mによって転写ベルト41上に形成された各レジ
ストパターンは、転写ベルト41の回動と共に、センサ
SE1により検出され、その検出信号がCPU101に
送出される。CPU101は、上記検出信号に基づき単
位レジストパターンの組ごとにC、M、YのKに対する
色ずれ量を算出する。実施には、所定周波数のクロック
をカウントしていき、それぞれのレジストマークを検出
したときのクロック数(時間)により各レジストパター
ン間の距離を特定する。
【0056】なお、このクロック数で示される間隔に、
転写ベルト41の走行速度を乗じると距離の単位で表す
ことができる。ある単位レジストパターンについてKの
レジストマークとCのレジストマークの間隔が距離単位
で、2.03mmと求められたとすると、上述のように
本来KとCのレジストマークは、2mmの間隔となるタ
イミングで形成するように制御している筈であるから、
その色ずれ量は、2(mm)−2.03(mm)=−
0.03(mm)となる。このようにして、各単位レジ
ストパターンについて、Kに対する各C、M、Yのレジ
ストマークの色ずれ量を算出しこれらのクロック数に換
算した値を、転写ベルト41のセンサSE2による各基
準マークの検出のタイミングと関連付けてグラフにプロ
ットしていくと、図6(b)のような各色の色ずれ量の
変化を示すデータ(以下、単に「色ずれデータ」とい
う。)を得ることができる。
【0057】横軸は、転写ベルト41が一周するのに必
要な時間であり、0番の基準マークの検出時をベルト原
点としている。また、縦軸は、各色のブラックに対する
相対的色ずれ量(上述のようにクロック数で示される)
であり、正の場合には当該色の画像の方がブラックの画
像よりも副走査方向に早く形成されることを示し、負の
ときは逆方向に色ずれしていることを示す。A(Y)、
A(M)、A(C)はそれぞれ、イエロー、マゼンタ、
シアンのブラックに対する色ずれデータを示す。
【0058】もちろん、感光体ドラムが一周する間に形
成される単位レジストパターンの数は、限られているの
で、実際には、図11(b)に示すような連続的に変化
するデータは得られない。CPU101は、当該検出デ
ータ間を2次元補間法など適当な補間方法によって、後
述のタイミング補正を実行するのに必要な密度まで補間
し、補間後のデータを補正データとして、これらの補正
データA(Y)、A(M)、A(C)を一旦、RAM1
04内に格納する。
【0059】次に、書き込みタイミング補正処理につい
て説明する。上記補正データA(Y)、A(M)、A
(C)に基づき、プログラマブルカウンタ1215(図
10)において、各色のLEDアレイ52による走査ラ
インごとの書き込みタイミングを補正する。図12は、
マゼンタの画像の書き込みのタイミング補正について説
明するための模式図である。そのうち、図12(a)
は、上記のようにして求められた補正データであり、図
11(b)と同じものである。
【0060】制御部100から指示されたマゼンタの画
像の感光体ドラムへの書き込み時間がt1からt2であ
ったとすると、当該時刻の位相に該当するマゼンタの補
正データに基づき、図12(b)に示すように走査ライ
ンの書き込みタイミングを補正したパルス(タイミング
補正パルス)を形成する。すなわち、色ずれがない場合
に実行される通常の書き込みのタイミングを示す基準パ
ルスのパルス発生のタイミングにおける補正データの色
ずれ量を当該基準パルスの発生時刻に加算もしくは減算
することにより補正パルスを得る。例えば、基準パルス
うちのP3のときに色ずれ量はh3となるが、このh3
は正であるので、上述したようにこの場合には、マゼン
タの画像がブラックの画像より当該色ずれ量だけ先に進
んだ状態で形成されるので、その時間分だけ遅らせてマ
ゼンタの走査ラインを描画しなければならない。そこで
基準パルスP3に対して当該補正量h3だけ遅らす方向
に補正して補正パルスP3’を得る。また、補正量が負
の部分では逆に当該マゼンタの走査ラインの描画タイミ
ングを基準パルスより当該補正量だけ進ます処理を行
う。
【0061】このようにしてプログラマブルカウンタ1
215は、基準パルス列を補正したタイミング補正パル
ス列を生成し、単安定マルチバイブレータ1214を介
してLEDドライバ1219に送出することにより書き
込みタイミングを連続的に補正する。次に、本実施の形
態における、複写機の制御動作をフローチャートに基づ
いて説明する。なお、実施の形態2における複写機全体
のフローチャートは、図7に示す実施の形態1のフロー
チャートにおいて、ステップS2における「転写ベルト
走行速度記録処理」に代えて「色ずれデータ取得処理」
が設けられ、ステップS6の「モータ回転速度制御」が
削除されたものとなっている。さらにステップS7の
「画像書き込み処理」が通常のものとは異なっている。
【0062】したがって、以下、本実施の形態に特有
な、「色ずれデータ取得処理(ステップS2)」と「画
像書き込み処理(ステップS7)」についてのみ説明す
る。図13は、上記色ずれデータ(補正データ)取得処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。先ず、
基準マークを2個連続して検出し、検出した基準マーク
の内、後で検出した基準マークを特定する(ステップS
21)。なお、この処理は、実施の形態1の図8のフロ
ーチャートで説明したステップS201〜S206の処
理と同じなので、詳細な説明は省略する。
【0063】基準マークが特定できると、CPU101
は、ROM105から各色のレジストマークの印字デー
タを読み出してLEDアレイ駆動部121を介して各色
のLEDアレイ52C〜52Kを駆動すると共に、プリ
ンタ部駆動部120を介してプリンタ部20の各部を駆
動し、転写ベルト41上に図11(a)に示すように単
位レジストパターンを転写ベルト41の一周分繰り返し
て形成させる(ステップS21)。
【0064】そして、上記レジストパターンをセンサS
E1で検出し、各色の単位レジストパターンごとにKの
レジストマークに対するC、M、Yのレジストマークの
相対的位置ずれ量を色ずれ量として算出していき、これ
と転写ベルト41に設けた各基準マークと対応付けて記
憶することにより、各色の色ずれ量の変動量のデータ
(図11(b)の色ずれデータA(Y)、A(M)、A
(C))を得る(ステップS22)。
【0065】次に、上記のようにして生成されたドラム
成分色ずれデータA(Y)、A(M)、A(C)を補正
データとして、EEPROM106に格納する(ステッ
プS23)。図14は上記格納されたデータに基づき書
き込み処理(ステップS6)を実行するときのサブルー
チンを示すフローチャートである。
【0066】先ず、基準マークを2個連続して検出し、
検出した基準マークの内、後で検出した基準マークを特
定する(ステップS71)。なお、この処理は、実施の
形態1の図9のフローチャートで説明したステップS6
01〜S606の処理と同じなので、詳細な説明は省略
する。基準マークが特定できるとCPU101は、RO
M105に記憶されている補正データA(Y)、A
(M)、A(C)(図11(b))のその時点での補正
データの位相が判るので、該当する書き込みタイミング
に相当する部分のデータに従ってLEDアレイ駆動部1
21でタイミング補正パルスを生成させ(ステップS7
2)、この補正パルスに基づいて各色のLEDアレイ5
2C、52M、52Yの駆動することにより色ずれを解
消させる(ステップS73)。なお、ブラックの書き込
みタイミングは基準パルスに従って実行される。
【0067】以上説明したように、本実施の形態2によ
れば、転写ベルト41に予め設けた複数の基準マークの
内の2個を検出すると、画像形成(画像書込み)処理の
開始が可能となる。したがって、従来のように、転写ベ
ルトが一周するまで待たなければならないといった事態
を回避できることとなり、すばやく画像形成を開始する
ことができるようになる。
【0068】なお、基準マークをその間隔が不規則にな
るように設けてもよいことや、連続して検出した2個の
基準マークの内、先に検出した基準マークを基にしても
よいことは、実施の形態1の場合と同様である。また、
上記実施の形態では、転写ベルト上を搬送される記録シ
ートに順次各色画像を重ね合わせるタイプの画像形成装
置を例にしたが、本発明は、転写ベルト(中間転写体)
に一旦各色の画像を重ね合わせたのち、一括して記録シ
ートに転写する、いわゆる中間転写体方式のタンデム型
画像形成装置にも適用できることは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る回動
体駆動装置及び回転駆動方法によれば、回動面に不等間
隔で設けられた複数の基準マークのいずれか2個を連続
して検出すると、モータの回転速度制御が行なえるよう
になる。したがって、回転面がほぼ一周しないと、モー
タの回転速度制御が行なえない事態が生じ得る従来の回
動体駆動装置と比較して、本発明は、すばやくモータの
回転速度制御が行なえ、もって、回動体の走行速度が早
く安定する。
【0070】また、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、転写ベルト周面に不等間隔で設けられた複数の基準
マークのいずれか2個を連続して検出すると、各作像手
段における作像タイミングの制御が行なえるようにな
る。したがって、転写ベルトがほぼ一周しないと、作像
タイミングの制御が行なえない事態が生じ得る従来の画
像形成装置と比較して、本発明に係る画像形成装置は、
すばやく画像形成を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るタンデム型デジタルカラー複
写機の概略構成を示す図である。
【図2】転写ベルト周辺を示す斜視図である。
【図3】転写ベルトに形成されている速度検出マークと
基準マークを示す図である。
【図4】制御部の概略構成及び当該制御部と他の構成部
の接続状態を示す図である。
【図5】時間差テーブルを示す図である。
【図6】(a)は、速度テーブルを示す図である。
(b)は、アドレステーブルを示す図である。
【図7】複写機全体の制御動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】転写ベルトの走行速度を記録するためのフロー
チャートを示す図である。
【図9】搬送モータの回転速度制御を行うためのフロー
チャートを示す図である。
【図10】LEDアレイ駆動部の回路構成を示す図であ
る。
【図11】(a)は、色ずれ補正時に形成されるレジス
トパターンの一例を示す図である。(b)は、転写ベル
ト一周に渡る、各色の色ずれ量の変化(色ずれ補正デー
タ)を示す図である。
【図12】(a)は、図11(b)の色ずれ補正データ
の一部を示す図である。(b)は、上記(a)のうちマ
ゼンタの画像書き込みのタイミングに該当する部分の色
ずれ量のデータにより、走査ラインごとの書き込みタイ
ミングを補正する様子を示す図である。(c)は、書き
込みのタイミング補正しないときの通常の書き込みタイ
ミングの例を示す図である。
【図13】色ずれデータ取得処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図14】画像書き込み処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
SE2 センサ 41 転写ベルト 45 搬送モータ 47 基準マーク 51 作像ユニット 100 制御部 101 CPU 104 RAM 105 ROM 106 EEPROM 122 搬送モータ駆動部 1051 時間差テーブル 1061 速度テーブル 1062 アドレステーブル
フロントページの続き Fターム(参考) 2H030 AA01 AB02 AD05 AD12 AD17 BB44 BB56 2H032 AA05 BA18 CA01 CA11 2H071 BA05 CA01 CA05 DA09 DA26 DA31 EA18 5H303 AA27 AA28 BB01 BB06 CC01 DD01 DD28 FF01 FF20 GG02 GG11 GG20 HH01 HH09 JJ02 MM05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転速度と当該モータを駆動源
    として走行駆動される回動体の回動面の走行速度との関
    係を回動面の各位置について一周分記憶し、当該記憶内
    容に基づきモータの回転速度を制御することによって、
    前記回動面の走行速度を制御して回動体を駆動する回動
    体駆動装置であって、 前記回動面に、その走行方向に対し不等間隔で設けられ
    た複数の基準マークと、 各基準マークの設定位置と回動面の前記各位置とを対応
    付けて記憶した記憶手段と、 前記基準マークを検出するマーク検出センサと、 前記マーク検出センサによって一の基準マークが検出さ
    れてから、その直後に次の基準マークが検出されるまで
    の時間から、検出した両基準マークを特定する基準マー
    ク特定手段とを有し、 前記記憶手段の記憶内容を参照し、特定した基準マーク
    のいずれか一方が検出された時点の回動面の回動位置を
    特定してモータの前記回転速度制御を行うことを特徴と
    する回動体駆動装置。
  2. 【請求項2】 モータの回転速度と当該モータを駆動源
    として走行駆動される回動体の回動面の走行速度との関
    係を回動面の各位置について一周分記憶し、当該記憶内
    容に基づきモータの回転速度を制御することによって、
    前記回動面の走行速度を制御して回動体を駆動する回動
    体駆動方法であって、 前記回動面にその走行方向に不等間隔に予め設けられた
    複数の基準マークを2個連続して検出した際の時間差か
    ら両基準マークを特定し、特定した基準マークのいずれ
    か一方から、当該基準マークが検出された時点の回動面
    の回動位置を特定して、前記回転速度制御を行うことを
    特徴とする回動体駆動方法。
  3. 【請求項3】 異なる色の画像を作像する作像手段を複
    数備え、それぞれの作像手段で作像された各色の画像を
    転写ベルトまたは転写ベルトによって搬送される記録シ
    ート上に重ね合わせて転写することにより画像を形成す
    る画像形成装置であって、 前記転写ベルト一回転を一周期として発生する各色間の
    色ずれの度合を転写ベルト周面の各位置について一周分
    記憶する第1の記憶手段と、 前記転写ベルト周面に、その走行方向に対し不等間隔で
    設けられた複数の基準マークと、 各基準マークの設定位置と転写ベルト周面の前記各位置
    とを対応づけて記憶した第2の記憶手段と、 前記基準マークを検出するマーク検出センサと、 前記マーク検出センサによって一の基準マークが検出さ
    れてから、その直後に次の基準マークを検出するまでの
    時間から、検出した両基準マークを特定する基準マーク
    特定手段とを有し、 前記第2の記憶手段の記憶内容を参照し、特定した基準
    マークのいずれか一方が検出された時点の転写ベルト周
    面の回転位置を特定し、第1の記憶手段の記憶内容に基
    づいて、色ずれが解消するように各作像手段における作
    像タイミングを制御する制御手段とを備えることを特徴
    とする画像形成装置。
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