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JP2000503313A - 医薬的使用 - Google Patents

医薬的使用

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JP2000503313A
JP2000503313A JP9525694A JP52569497A JP2000503313A JP 2000503313 A JP2000503313 A JP 2000503313A JP 9525694 A JP9525694 A JP 9525694A JP 52569497 A JP52569497 A JP 52569497A JP 2000503313 A JP2000503313 A JP 2000503313A
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JP9525694A
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クリスティー,ゲイリー
ウエストン,ビバリー・ジェーン
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スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 コラゲナーゼなどのマトリックス・メタロプロテアーゼのある種の阻害剤はヒト可溶性CD23の放出の阻害能を有する。したがって、該阻害剤は過剰なs−CD23が関係する症状、例えばアレルギーおよび自己免疫疾患の治療および予防にて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 医薬的使用 本発明は医薬的使用、特に自己免疫疾患およびアレルギーなどの可溶性CD2 3(s−CD23)の過剰生産に付随する症状を治療するための可溶性ヒトCD 23の形成の阻害剤としての使用に関する。 コラゲナーゼ、ストロメリシンおよびゲラチナーゼなどのマトリックス・メタ ロプロテアーゼが、結合組織欠損に関与していることが知られている。公知の一 連のマトリックス・メタロプロテアーゼ阻害剤としてヒドロキサム酸、リン酸塩 およびチオールの誘導体が挙げられる。 国際特許出願公開番号WO93/20047は、マトリックス・メタロプロテ アーゼの阻害剤、特にヒドロキサム酸誘導体が、そのような組織欠損、例えば、 慢性リウマチ関節炎、変形性関節炎、骨粗鬆症などのオステオペニア、歯周炎、 歯肉炎、角膜潰瘍、表皮潰瘍、胃潰瘍および腫瘍転移または浸潤を含む、症状の 治療または予防に有用である可能性があると開示している。 WO93/20047は、次の特許公報:米国特許第4599361号、EP -A-0236872、EP-A-0274453、WO90/05716、WO9 /05719、WO91/02716、EP-A-0489577、EP-A-04 89579、EP-A-0497192およびWO92/13831より由来のも のを含む、種々のヒドロキサム酸誘導体を開示する。 CD23(低親和性IgEレセプターFceRII、ブラスト2)は、BおよびTリ ンパ球、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、ランゲルハンス細胞、単球お よび血小板を含む、種々の成熟細胞の表面上で発現する、45kDaのII型細胞 膜内タンパク質である (De1espesseら、Adv Immunol,49[1991]149-191)。好 酸球上にはCD23様分子もある(Grangette ら、J Immunol,143[1989]358 0-3588)。CD23は免疫応答の調節に関連付けられている(Delespesse ら、IEu nol Rev,125[1992]77-97)。ヒトCD23は、アミノ酸の細胞内N−末端 でのみ異なる、2種の特異的に調節されるアイソホーム、aおよびbで存在する (Yokota ら、Ce11,55[1988]611-618)。ヒトにおいて、構成性aアイソホーム はBリンパ球でのみ見られるのに対して、IL4により誘発可能なbアイソホー ムはCD23の発現能を有するすべての細胞で見られる。 無傷の細胞結合CD23(i-CD23)が、細胞表面から切断され、複雑な 一連のタンパク質分解事象の結果として生成される、多数の周知の可溶性フラグ メント(s-CD23)を形成することが知られているが、その機構はまだあまり 解っていてない(Bourget ら、J Bjol Chem,269[1994]6927-6930)。まだ立証 されていないが、これらのタンパク質分解事象の主な可溶性フラグメント(分子 量37、33,29および25kDa)は、そのすべてがi−CD23と共通の C−末端レクチン領域を保持しており、その事象は最初の37kDaフラグメン トの形成を介して連続的に起こると仮定されている(Letellier ら、J Exp Med ,172[1990]693-700)。別の細胞内切断経路で、i-CD23とC−末端領域にて 異なる安定した16kDaフラグメントが得られる(Grenier-Brosetteら、Eur J Immunol,22[1992]1573-1577)。 いくつかの活性はヒトにおける膜結合i-CD23に起因するものであり、そ のすべての活性がIgE調節にて役割を果たすことがわかっている。個々の活性 として:a)抗原表示、b)IgE介在の好酸球細胞毒性、c)B細胞のリンパ 節および脾臓の胚中心へのホーミング、およびd)IgE合成のダウンレギュレ ーションが挙げられる(Delespesseら、Adv ImmEuno1,49,[1991]149-191)。3 つの高分子量の可溶性CD23フラグメント(分子量37、33および29kD a)は多機能性サイトカイン特性を有し、IgE産生にて主な役割を果たすと思 われる。かくして、sCD23の過度の形成は、IgEの生産過剰、すなわち、 外因性喘息、鼻炎、アレルギー性結膜炎、湿疹、アトピー性皮膚炎およびアナフ ィラキシーなどのアレルギー疾患の顕著な特徴に関連付けられる(Sutton および Gou1d、Nature,366,[1993]421-428)。s−CD23が原因の他の生物学的活 性として、B細胞の増殖を刺激すること、メディエーターの単球からの放出を誘 発することが挙げられる。かくして、高レベルのs−CD23が、B−慢性リン パ性白血病の患者 の血清中で観察され(Sarfatiら、B1ood,71[1988]94-98)、慢性リウマチ関節炎の 患者の滑液中で観察される(Chomarat ら、Arthritis and Rheumatism,36[1993 ]234-242)。 CD23のこれらの特性のため、s-CD23の形成を阻害する化合物は、a )B細胞の細胞表面にあるi−CD23のレベルを維持することによりIgE合 成の負のフィードバック阻害を強化し、b)s−CD23の高分子量(分子量3 7、33および29Da)の可溶性フラグメントの免疫刺激性サイトカイン活性 を阻害する、二面的な作用を有するはずである。 今回、意外にも、マトリックス・メタロプロテアーゼ(例えば、コラゲナーゼ 、ストロメリシンおよびゲラチナーゼ)の作用を阻害する化合物が、哺乳動物細 胞培養系にトランスフェクトされたヒト可溶性CD23の放出の効果的な阻害剤 であることが見出された。また、そのような化合物がIL4に応答してヒト末梢 血液単核細胞によるIgEの形成を阻害し、CD40に対する抗体による刺激を 阻害することも示されている。したがって、マトリックス・メタロプテアーゼの 阻害剤は、s−CD23の過剰生産が関連するアレルギーおよび自己免疫疾患な どの障害の治療または予防に有用であろう。既知の一連のマトリックス・プロテ アーゼ阻害剤として、CD23タンパク質分解作用を阻害することがわかってい る、ヒドロキサム酸、リン酸およびチオールの誘導体が挙げられる。 本発明は、s−CD23の過剰生産が関連するアレルギーおよび自己免疫疾患 などの障害を治療または予防するための医薬の製造における、マトリックス・メ タロプロテアーゼのある種の阻害剤の使用を提供するものである。 さらなる態様において、本発明は、s−CD23の過剰生産が関連するアレル ギーおよび自己免疫疾患などの障害の治療または予防方法であって、マトリック ス・メタロプロテアーゼのある種の阻害剤を、その治療または予防を必要とする ヒトまたはヒト以外の哺乳動物に投与することからなる方法を提供する。 本発明において有用なマトリックス・メタロプロテアーゼを表に示す。 表に列挙した特許公報の内容を、その公報に開示されている実施例を含め、出 典明示により本明細書の一部とする。 前記したマトリックス・メタロプロテアーゼ阻害剤の医薬上許容される塩、溶 媒和物および他の医薬上許容される誘導体も本発明に含まれることは理解される であろう。 本発明において言及するマトリックス・メタロプロテアーゼは、立体異性体の 形態を含め、数種類の異なる異性体の形態にて存在してもよい。個々の化合物に ついて特に断らない限り、すべての異性体は、立体異性体およびラセミ混合物な どの異性体の混合物を含め、本発明の範囲に含まれる。 本発明のマトリックス・メタロプロテアーゼ阻害剤の異性体は、立体異性体を 含め、かかる異性体の混合物として、または個々の異性体として調製できる。個 々の異性体はいずれか適当な方法により調製でき、例えば、個々の立体異性体は 、キラル基質から出発する立体特異的化学合成操作によりまたはエナンチオマー の混合物を公知方法により分離することにより調製することができる。 マトリックス・メタロプロテアーゼは実質的に純粋な形態にて単離されること が好ましい。 本明細書にて用いる場合、「マトリックス・メタロプロテアーゼ阻害剤」なる 語およびその等価なる語は、結合組織マトリックスの成分を分解する能力を有す る一連の亜鉛およびカルシウム依存性エンドペプチダーゼ(マトリックス・メタ ロプロテアーゼ)の構成員を阻害する化合物を意味する。マトリックス・メタロ プロテアーゼおよびその阻害は、とりわけ、Hooper、FEBS Letters 1994,354,1- 6;Gordon ら、Clinical and Experimental Rheumatology 1993,11(Suppl.8),S 91-S94;Woessner、FASEB 1991,5,2145-2154;およびBirkedal-Hansen、Critical Re views in 0ral Biology and Medicine 1993,4(2),197-250にて検討されている 。コラゲナーゼ、ストロメリシンおよびゲラチナーゼの阻害についてのアッセイ は、各々、WO90/05719(67頁)、WO90/05719(68頁) およびEP−A−0489577(25−26頁)に記載されている。 本明細書にて示すように、マトリックス・メタロプロテアーゼ阻害剤などの可 溶性ヒトCD23の形成についての阻害剤は、有用な医薬特性を有する。好まし くは、活性な化合物を医薬上許容される組成物として投与する。 該組成物は経口投与に適していることが好ましい。しかし、該組成物は、気道 障害を治療するために、例えば、スプレー、エアロゾルまたは他の慣用的な吸入 方法の形態にて;または心臓疾患を患っている患者のために、非経口投与の形態 にて投与する他の方法に適していてもよい。他の投与方法として、舌下または経 皮的投与が挙げられる。 組成物は、錠剤、カプセル、散剤、顆粒、ロゼンジ、坐剤、復元可能な散剤ま たは液体製剤、例えば経口または滅菌非経口溶液または懸濁液の形態であっても よい。 投与に一貫性をもたすために、本発明の組成物は単位用量の形態であることが 好ましい。 経口投与の単位投与形は錠剤およびカプセルであってもよく、結合剤、例えば シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントまたはポリビニル ピロリドン;充填剤、例えばラクトース、ショ糖、トウモロコシ澱粉、リン酸カ ルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤化滑沢剤、例えばステアリン酸マ グネシウム;崩壊剤、例えば澱粉、ポリビニルピロリドン、澱粉グリコール酸ナ トリウムまたは微結晶セルロース;または医薬上許容される湿潤剤、例えばラウ リル硫酸ナトリウムなどの通常の賦形剤を含有してもよい。 固形経口用組成物は、通常の混合、充填または錠剤化方法により調製すること ができる。繰り返し混合操作を用いて、活性剤を多量の充填剤を用いる組成物全 体に分配させることができる。そのような操作は、もちろん、当該分野にて慣用 的である。錠剤は、製薬慣習に周知の方法に従って、特に腸溶性コーティング剤 で被覆してもよい。 経口用液体製剤は、例えば、エマルジョン、シロップまたはエリキシルの形態 であってもよく、あるいは使用前に水または他の適当なビヒクルで復元する乾燥 品として提供してもよい。そのような液体製剤は、沈殿防止剤、例えばソルビト ール、シロップ、メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、 カ ルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル、硬化食用脂;乳化 剤、例えばレシチン、ソルビタンモノオレエートまたはアカシア;非水性ビヒク ル(食用油を含んでいてもよい)、例えばアーモンド油、分別ココヤシ油、グリ セリン、プロピレングリコールまたはエチルアルコールのエステルなどの油状エ ステル;保存剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチルまたはプロピルあるいは ソルビン酸;および要すれば、通常のフレーバーまたは着色剤などの通常の添加 剤を含有してもよい。 非経口投与の場合、化合物と滅菌ビヒクルを用いて流体単位投与形を調製し、 使用する濃度に応じて、ビヒクルに懸濁させるかまたは溶解させることができる 。溶液を調製するにおいて、化合物を注射用水に溶かし、滅菌濾過し、適当なバ イアルまたはアンプルに充填して密封することができる。有利には、局所麻酔薬 、保存剤および緩衝剤などのアジュバントをビヒクルに溶かすことができる。安 定性を高めるために、組成物をバイアルに充填した後に凍結し、真空下で水を除 去することができる。非経口懸濁液は、化合物をビヒクルに溶かす代わりに懸濁 させること、滅菌処理を濾過により行うことができないことを除いて、実質的に 同じ操作にて調製する。化合物は、滅菌ビヒクルに懸濁させる前に酸化エチレン に曝すことにより滅菌処理することができる。有利には、界面活性剤または湿潤 剤を組成物に配合し、化合物の均一な分散を容易にする。 本発明の組成物はまた、適当には、嗅剤または噴霧器用のエアロゾルもしくは 溶液として、あるいは通気用の微細粉末として、単独でまたはラクトースなどの 不活性担体と組み合わせて、気道に投与するように付与することができる。その ような場合、活性な化合物の粒子は、径が50ミクロン以下、好ましくは10ミ クロン以下、例えば1−50ミクロン、1−10ミクロンまたは1−5ミクロン の範囲の径を有する。適当ならば、少量の他の抗喘息薬および気管支拡張剤、例 えば、イソプレナリン、イソエタリン、サルブタモール、フェニレフリンおよび エフェドリンなどの交感神経興奮作用性アミン;テオフィリンおよびアミノフィ リンなどのキサンチン誘導体;およびプレドニソロンなどのコルチコステロイド およびACTHなどの副腎刺激剤が含まれていてもよい。 組成物は、投与方法に応じて、0.1ないし99重量%、好ましくは10−6 6重量%の活性物質を含有してもよい。吸入投与の場合の好ましい範囲は、10 −99%、特に60−99%、例えば90、95または99%である。 微細粉末処方は、適当には、計量した用量のエアロゾルにてまたは適当な呼吸 活性化装置を用いて投与することができる。 適当な計量した用量のエアロゾル処方は、通常の噴射剤、エタノールなどの共 溶媒、オレイルアルコールなどの界面活性剤、オレイルアルコールなどの滑沢剤 、硫酸カルシウムなどの乾燥剤および塩化ナトリウムなどの比重調節剤を有して なる。 噴霧器に適する溶液は、標準的噴霧装置で用いるための、所望により、例えば pH4−7に緩衝化されていてもよく、20mg/mlまでの、より一般には0 .1ないし10mg/mlの化合物を含有する、滅菌等張溶液である。 有効量は、本発明の化合物の相対的効能、治療すべき障害の重度および患者の 体重に依存するであろう。適当には、単位投与形の本発明の組成物は、0.1な いし1000mgの、より一般には、1ないし500mg、例えば、1ないし2 5または5ないし500mgの本発明の化合物(吸入では、0.001ないし1 0mg)を含有する。かかる組成物を、一日に1ないし6回、より一般には一日 に2ないし4回、70kgの成人で一日の用量が1mgないし1g、さらには5 ないし500mgであるように投与してもよい。この用量は、約1.4x10-2 mg/kg/日ないし14mg/kg/日の範囲にあり、さらには約7x10-2 mg/kg/日ないし7mg/kg/日の範囲にある。 生物学的試験方法 操作1: 試験化合物の可溶性CD23の放出を阻害する能力を以下の方法を用 いて試験した。 RPMI8866細胞膜CD23切断活性アッセイ: 高レベルのCD23を発現するRPMI8866細胞、ヒトEpstein-Barrウ イルス形質転換B−細胞系(Sarfati ら、Immunology 60[1987]539-547)から の原形質膜を水性抽出法を用いて精製する。均質化緩衝液(20mM HE P ESpH7.4, 150 nM NaCl,1.5 mM MgCl2,1 mM DTT)に再び懸濁させた細胞をParrボンベで のN2キャビテーションにより破壊し、他の膜と混合している原形質膜フラクシ ョンを10000xgで遠心分離に付すことにより回収する。比重の小さいペレ ットを1−3gの湿った細胞当たり2mlの0.2Mリン酸カリウム(pH7. 2)に再び懸濁させ、核ペレットを捨てる。その膜を、膜タンパク質10−15 mg当たり合計16gにて、0.25Mシュークロースで、デキストラン500 (6.4%w/w)とポリエチレングリコール(PEG)5000(6.4%w/w)( ref)の間に分配してさらに分画する[MorreおよびMorre、BioTechniques 7,946- 957(1989)]。短時間、1000xgで遠心分離に付して相を分離し、PEG相( 上部)を収集し、20mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)で3ないし5倍 に希釈し、100000xgで遠心分離に付し、その相中の膜を回収する。ぺレ ットを再びリン酸緩衝化セイラインに懸濁させる。それは3ないし4倍豊富な原 形質膜ならびに他の細胞膜(例えば、リソソーム、ゴルジ(Golgi))を有してい る。膜をアリコートし、−80℃で貯蔵する。6.6%デキストラン/PEGで 分画し、10倍豊富な原形質膜を得る。 分画した膜を37℃で4時間までインキュベートし、CD23のフラグメント を得、アッセイをP30994の調製例1(5μM)でクエンチした後、それを 0.2ミクロンのDuraporeフィルタープレート(Millpore)で濾過して膜から分 離する。膜より分離したsCD23を、The Binding Site(バーミンガム、UK )からのEIAキットまたはサンドウィッチEIAにて捕獲抗体としてMHM6 抗-CD23 mAb[Roweら、Int.J.Cancer,29,373-382(1982)]もしくは他 の抗-CD23 mAbを利用する同様のキットを用いて測定する。総容量50μ lのリン酸塩緩衝化セイライン中、0.5μg膜タンパク質を用いて製造した可 溶性CD23の量をEIAで測定し、種々の濃度の阻害剤の存在下で測定した量 と比較する。阻害剤を水またはジメチルスルホキシド(DMSO)の溶液に調製 する。最終のDMSO濃度は最大2%である。IC50を、sCD23の産生の 5 0%阻害が阻害剤不在の下でインキュベートされた対照との間でsCD23の相 違に関連して観察される場合の濃度として曲線適合操作により決定する。 操作 2: 試験化合物のインビトロにおけるヒトIgEの形成を阻害する能力を以下の操 作を用いて試験した。 ヒト末梢血液単核細胞を、Ficoll-Paque(Pharmacia)で遠心分離に付すこと により分離した。細胞を、10%ウシ胎児血清、2mMグルタミン、50μM 2−メルカプトエタノールおよび50μg/mlのゲンタマイシン(TCM)を 含有するRPMI1640培地に1.25x106細胞/mlの濃度で懸濁させ た。800μlの細胞懸濁液を48ウェルプレートのウェルにアリコートした。 100μlのTCMまたはIL4を500ng/mlで適当なウェルに4重試験 にて添加し、つづいて100μlのTCMまたは10x最終濃度の試験化合物を 添加した。試験化合物は10-2Mのストック希釈度でジメチルスルホキシド(D MS0)に溶解されており、前記では、TCM100中で1に希釈する。プレー トを95%空気/5%CO2の加湿したインキュベーター中、37℃で12日間 インキュベートする。培養期間の最後に、上澄をウェルより取り出して遠心分離 (200xg、10分間)に付し、非粘着細胞を取り出した。トリパンブルー色 素排除試験により評価した場合、毒性はなかった。上澄中のIgE濃度をELI SAにより測定した。 操作3 試験化合物のインビトロにおけるヒトIgEの形成を阻害する能力を以下の操 作を用いて試験した。 ヒト扁桃Bリンパ球を、10%ウシ胎児血清、2mMグルタミン、50μM 2−メルカプトエタノールおよび50μg/mlのゲンタマイシン(TCM)を 含有するRPMI1640培地に1.25x106細胞/mlの濃度で懸濁させ た。800μlの細胞懸濁液を48ウェルプレートのウェルにアリコートした。 10 0μlのTCMまたはIL4を100ng/mlで、およびCD40に対する抗 体を10μg/mlで適当なウェルに4重試験にて添加し、つづいて100μl のTCMまたは10x最終濃度の試験化合物を添加した。試験化合物はストック 希釈度10-2Mでジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解されており、前記で は、TCM100中で1に希釈する。プレートを95%空気/5%CO2の加湿し たインキュベーター中、37℃で11日間インキュベートする。培養期間の最後 に、上澄をウェルより取り出して遠心分離(200xg、10分間)に付し、非 粘着細胞を取り出した。トリパン色素排除試験による評価によれば、毒性はなか った。上澄中のIgE濃度をELISAにより測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウエストン,ビバリー・ジェーン イギリス、アールエイチ3・7エイジェ イ、サリー、ベッチワース、ブロッカム・ パーク、スミスクライン・ビーチャム・フ ァーマシューティカルズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.可溶性CD23(s−CD23)の過剰生産が関与する障害の治療または 予防にて用いるための医薬の製造におけるヒトs−CD23の形成の阻害剤の使 用であって、その阻害剤が表に関連して前記した化合物であることを特徴とする 使用。 2.アレルギーまたは自己免疫疾患の治療または予防にて用いるための医薬の 製造における請求項1記載の使用。 3.s−CD23の過剰生産が関与する障害の治療または予防方法であって、 有効量のヒト可溶性CD23の形成の阻害剤をヒトまたはヒト以外の動物に投与 することからなり、その阻害剤が表に関連して前記した化合物であることを特徴 とする方法。 4.s−CD23の過剰生産が関与する障害を治療または予防するための医薬 組成物であって、ヒト可溶性CD23の形成の阻害剤を有し、その阻害剤が表に 関連して前記した化合物であることを特徴とする医薬組成物。 5.さらに、医薬上許容される担体を有してなる請求項4記載の医薬組成物。 6.アレルギーまたは自己免疫疾患の治療または予防にて用いるための請求項 4または5記載の医薬組成物。
JP9525694A 1996-01-17 1997-01-14 医薬的使用 Ceased JP2000503313A (ja)

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