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JP2000500138A - 耐性腫瘍の治療方法 - Google Patents

耐性腫瘍の治療方法

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JP2000500138A
JP2000500138A JP9518243A JP51824397A JP2000500138A JP 2000500138 A JP2000500138 A JP 2000500138A JP 9518243 A JP9518243 A JP 9518243A JP 51824397 A JP51824397 A JP 51824397A JP 2000500138 A JP2000500138 A JP 2000500138A
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alkyl
halo
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mammal
hydrogen
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JP9518243A
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English (en)
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ダンツィグ,アン・エイチ
グリース,ティモシー・エイ
ノーマン,ブライアン・エイチ
パルコウィッツ,アラン・ディ
スルカ,ジェイムズ・ピー
スターリング,ジェイムズ・ジェイ・ザ・セカンド
ウィンター,マーク・エイ
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Eli Lilly and Co
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Eli Lilly and Co
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、耐性新生物の多剤耐性を逆転させるのに有用な一連の置換ベンゾ[b]チオフェンを提供する。本発明は、耐性新生物の多剤耐性を逆転させることが必要な哺乳動物を、置換ベンゾチオフェンで処置することにより耐性新生物の多剤耐性を逆転させる方法も提供する。本発明は、本処置が必要な哺乳動物に対し、置換ベンゾチオフェンと腫瘍崩壊剤を一緒に投与することからなる哺乳動物の新生物を治療する方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 耐性腫瘍の治療方法 技術分野 外科手術や放射線療法に加えて、化学療法は多くの癌に対して有効な治療法で あり続けている。事実、多くのタイプの癌が今や化学療法によって治癒しうると 考えられており、これらにはホジキン病、大細胞リンパ腫、急性リンパ球性白血 病、精巣癌、および早期乳癌が含まれる。卵巣癌、小細胞肺癌、および進行性乳 癌のような他の癌は、まだ治癒可能ではないが、併用療法に対して肯定的な反応 を示している。 癌治療において最も重要な未解決の問題の一つは、薬剤耐性である。薬剤耐性 には、化学療法を用いる治療の時点ですでに固有の耐性および獲得薬剤耐性の両 方が含まれる。治療ではいずれも耐性細胞の出現を避け、既に薬剤耐性の、あら かじめ存在している細胞を殺さなければならないので、その問題のために併用化 学療法がますます重要となっている。 背景技術 アントラサイクリン(anthracycline)は、重要な腫瘍崩壊剤のクラスを代表す るものである。当該分野でアドリアマイシン(登録商標)としても知られている アントラサイクリンであるドキソルビシンは、乳癌の臨床的管理において選ばれ る薬剤である。ドキソルビシンのようなアントラサイクリンを用いる治療は、ド キソルビシンの腫瘍崩壊活性を制限するかまたは無効にするアントラサイクリン 耐性表現型の出現により複雑となる。 タキソール(PACLITAXEL(登録商標))は、Taxus spp.のセイヨウイチイから最初 に単離された抗腫瘍性タキサン誘導体である。この化合物およびそのより最近の 誘導体は、第一線の化学療法に対して難知性の、転移性卵巣癌の治療に有用であ る。 トポイソメラーゼインヒビターはさらなる腫瘍崩壊剤のクラスを代表するもの である。ETOPOSIDE(登録商標)およびTENIPOSIDE(登録商標)のようなエピポドフ ィロトキシンは、精巣癌(新生物)、小細胞肺癌および他の肺癌、乳癌、ホジ キン病、非ホジキン性リンパ腫、急性顆粒球性白血病、およびカポシ肉腫の治療 に有用なトポイソメラーゼインヒビターである。エピポドフィロトキシンの治療 的有用性は、エピポドフィロトキシン耐性表現型の出現により制限される。 多剤耐性(MDR)の一つの型には、P−糖タンパク質(P−gp)と呼ばれ る膜結合性の170−180kDエネルギー依存性エフラックス(efflux)ポン プが関与している。P−糖タンパク質は、疎水性の、天然産物の薬剤に対する多 くのヒト腫瘍の固有の耐性および獲得耐性において主要な役割を果たすことが示 されている。P−gpの基質として作用し、P−gpにより無毒化される薬剤に は、ビンカアルカロイド(ビンクリスチンおよびビンブラスチン)、アントラサ イクリン(アドリアマイシン)、およびエピポドフィロトキシン(エトポシド) が含まれる。MDR関連P−gpは、化学療法剤に対する腫瘍細胞耐性の主要な 決定要素であるが、MDRの表現型は多要因性であり、多くの異なる機序が関与 していることは明らかである。アントラサイクリンに対する耐性の、一つのその ような別の経路には、P−gpではない190kDタンパク質(p190)の出 現が関与している(T.McGrathら、Biochemical Pharmacology,38:3611(1989)参照 )。タンパク質p190は、原形質膜上のみにみいだされるのではなく、むしろ 主として小胞体に局在しているようである(例えば、D.MarquardtおよびM.S.Cen ter、Cancer Research,52:3157(1992)参照)。 タンパク質p190は、P−gpのATP結合部位とホモローガスなヌクレオ チド結合ドメインを有する(D.Marquardtら、Cancer Research,50:1426(1990) 参照)。アドリアマイシン(登録商標)に対する耐性を生じるのにp190が利 用する機序はよくわかっていないが、アドリアマイシン(登録商標)の、核から 細胞内への再分布に関与しているかも知れない(D.MarquardtおよびM.S.Center 、上記)。アドリアマイシン(登録商標)は、DNA複製に関与する酵素である トポイソメラーゼIIのインヒビターである(W.T.Beck、Bulletins in Cancer,7 7:1131(1990))。したがって、アドリアマイシン(登録商標)の核からの再分布 は、この薬剤に対する細胞の耐性において重要な構成要素であろう。p190に 関して今までに公表された研究は、アドリアマイシン(登録商標)に対する耐性 に関 してin vitroで選ばれた細胞系を利用してきた(T.McGrathら、上記;D.Marquar dtおよびM.S.Center,上記;およびD.Marquardtら、Cancer Research、上記)。 p190と薬剤耐性との関連づけは、8−アジド−α[32P]ATPで標識し たアドリアマイシン耐性HL60/Adrヒト白血病細胞から製造した放射活性 抽出物のドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−P AGE)によってなされた(T.McGrathら、上記参照)。p190によってもた らされる薬剤耐性の表現型は、アントラサイクリンに限らない。エピポドフィロ トキシン耐性はp190の発現と関連している。アドリアマイシン(登録商標) およびエトポシド(登録商標)で処理したHL60/S細胞のIC50は、それぞ れ0.011μg/mLと0.39μg/mLであった。アドリアマイシンおよびエトポシドで処 理したHL60/Adr細胞(ドキソルビシンに耐性のHL60誘導細胞系)の IC50は、それぞれ2.2μg/mLおよび>10μg/mLであった。HL60/Sおよび HL60/Adr細胞系はP−糖タンパク質を発現しない。HL60/Adrは p190を発現する。すなわち、アントラサイクリンおよびエピポドフィロトキ シンに対する耐性はp190発現によりもたらされる。 したがって、耐性経路にp190、P−糖タンパク質、またはその両方を含む 耐性新生物、を治療するのに有用な化合物を提供することが望まれる。 発明の開示 本発明は、哺乳動物における多剤耐性腫瘍の多剤耐性を逆転させる方法であっ て、式I: [式中、R1はヒドロキシ、ハロ、水素、C1−C6アルコキシまたはC1−C6アル キルであり、 RaおよびRbは独立して水素、C1−C6アルキル、−C(O)Rcまたは−SO2 −Rc(ここで、RcはC1−C6アルキル、ハロ、またはトリフルオロメチルであ る)であり、 nは1−6であり、 R3は式: [式中、R4およびR5は独立してC1−C6アルキルか、またはそれらが結合し、 それらと結合している窒素と一緒になって、ヘキサメチレンイミニル、ピペラジ ニル、ヘプタメチレンイミニル、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピロリジニル またはモルホリニルからなる群から選ばれる複素環式環を形成する]で示される 基である] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物の、多剤耐 性を逆転させる量を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む方法を提 供する。 本発明は、式Iの新規化合物、および式Iの化合物と1またはそれ以上の医薬 的に許容される担体、希釈剤または賦形剤とからなる医薬組成物も提供する。 本発明は、式Iの化合物を腫瘍崩壊剤と共に投与することからなる哺乳動物の 感受性新生物を治療するための方法も提供する。 別の態様では、本発明は、式Iの化合物および腫瘍崩壊剤と、さらに1または それ以上の医薬的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤とを併せてなる医薬 組成物を提供する。 別の態様では、本発明は、哺乳動物における多剤耐性腫瘍の多剤耐性を治療す るための医薬を製造するのに式Iの化合物を用いる方法を提供する。 別の態様では、本発明は、哺乳動物における感受性新生物を治療するための医 薬を製造するための、式Iの化合物と1またはそれ以上の腫瘍崩壊剤の使用方法 を提供する。 本発明は、式Iで示される選ばれた群の置換ベンゾチオフェンが耐性新生物に おける多剤耐性を逆転させるのに有用であることの発見に関する。 本実施例で用いる用語および略語は、特記しない限り通常の意味を有する。例 えば、「℃」は摂氏温度を表し、「N」は規定または規定度を表し、「g」はグ ラムまたはグラム(複数)を表し、「mL」はミリリットルまたはミリリットル (複数)を表し、「M」はモルまたはモル濃度を表し、「MS」は質量分析法を 表し、「IR」は赤外線分光学を表し、「NMR」は核磁気共鳴分光法を表す。 本明細書で用いている用語「C1−C6アルキル」は炭素数1〜6の、直鎖また は分岐鎖の、一価飽和脂肪族鎖を表し、これには、限定されるものではないが、 メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、 ペンチル、イソペンチルおよびヘキシルが含まれる。 「C1−C6アルコキシ」は酸素原子と結合した、炭素数1〜6の直鎖または分 岐鎖アルキル鎖を表す。典型的C1−C6アルコキシ基には、メトキシ、エトキシ 、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシおよびペントキシなど が含まれる。用語「C1−C6アルコキシ」には、その定義中に用語「C1−C4ア ルコキシ」が含まれる。 「C1−C6アルキリデニル」は、炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖の二価飽和 脂肪族鎖を表し、これには、限定されるものではないが、メチレニル、エチレニ ル、プロピレニル、イソプロピレニル、ブチレニル、イソブチレニル、t−ブチ レニル、ペンチレニル、イソペンチレニルおよびヘキシレニルなどが含まれる。 用語「C1−C4アルキリデニル」は用語「C1−C6アルキリデニル」内に含まれ る。 用語「ハロ」には、クロロ、フルオロ、ブロモおよびヨードが含まれる。 本明細書で用いている用語「脱離基」は、求核性置換反応において求核原子の 攻撃により炭素原子と置き換わる原子群を表す。本明細書で用いている用語「脱 離基」には、限定されるものではないが、活性化基が含まれる。 本明細書で用いている用語「活性化基」は、それが結合しているカルボニル(− C=O)基と組合わさったときに、遊離酸の場合のように該基が存在しない場合 よりアシル化反応により加わりやすくなる脱離基を表す。 そのよう活性化基は当業者によく知られており、例えば、スクシニミドキシ、フ タリミドキシ、ベンゾトリアゾリルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、メタン スルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、アジドまたは−O−CO−(C4 −C7アルキル)であってよい。 本発明の化合物は、リングインデックスに従って以下のように命名し、番号付 けられるベンゾ[b]チオフェンの誘導体である。 本発明の最良の実施方法 本発明の方法で用いる最も好ましい化合物は、式I[ここで、b)Raおよび Rbの少なくともひとつはメチルスルホニルであり、 c)R1は水素、ヒドロキシ、またはC1−C3アルコキシであり、 d)nは1〜4であり、 e)R3はピペリジニル、ヘキサメチレンイミニル、ピロリジニルまたは−NR4 5(ここで、R4およびR5はC1−C4アルキルである)である]の化合物およ びその医薬的に許容される酸付加塩および溶媒和物である。 本発明の化合物は、当業者によく知られた種々の方法により製造することがで きる。式Iの化合物を製造するのに必要な工程の特定の順序は合成される特定の 化合物、出発化合物および置換部分の相対的不安定性に依存する。 本発明の方法に用いる化合物は、種々の有機および無機の酸および塩基と共に 医薬的に許容される酸および塩基付加塩を形成し、これには薬化学で用いられる ことが多い生理学的に許容される塩が含まれる。そのような塩も本発明の一部で ある。そのような塩を形成するのに使用する典型的な無機酸には、塩酸、臭化水 素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸および次リン酸などが含まれる。脂肪 族モノおよびジカルボン酸、フェニル置換アルカン酸、ヒドロキシアルカン酸な らびにヒドロキシアルカン二酸、芳香族酸、脂肪族および芳香族スルホン酸のよ うな有機酸から誘導された塩も用いることができよう。したがって、そのような 医薬的に許容される塩には、酢酸塩、フェニル酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ア クリル酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、ジニトロ安息 香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、o− アセトキシ安息香酸塩、ナフタレン−2−安息香酸塩、臭化物、イソブチル酸塩 、フェニルブチル酸塩、β−ヒドロキシブチル酸塩、ブチン−1,4−ジカルボ ン酸塩、ヘキシン−1,4−ジカルボン酸、カプリン酸塩、カプリル酸塩、ケイ 皮酸塩、クエン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グリコール酸塩、ヘプタン酸塩、馬 尿酸塩、塩酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩 、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシラート、ニコチン酸塩、イソニコチン酸塩、 硝酸塩、蓚酸塩、フタル酸塩、テラフタル酸塩、リン酸塩、リン酸1水素塩、リ ン酸2水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、プロピオラート、プロピオン酸塩 、フェニルプロピオン酸塩、サリチル酸塩、セバシン酸塩、コハク酸塩、スベリ ン酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、ピロ硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スルホン酸塩 、ベンゼンスルホン酸塩、p−ブロモベンゼンスルホン酸塩、クロロベンゼンス ルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、メタン スルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩 、p−トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩および酒石酸塩などが含ま れる。好ましい塩は塩酸塩である。 医薬的に許容される酸付加塩は、典型的には、式Iの化合物を等モルまたは過 剰量の酸と反応させることにより形成される。反応体は一般にジエチルエーテル またはベンゼンのような相互溶媒中で混合される。塩は、通常、約1時間〜10 日間で溶液から沈殿し、濾過により単離することができるか、または溶媒を通常 の方法により取り除くことができる。 塩の形成に通常用いる塩基には、水酸化アンモニウム、アルカリおよびアルカ リ金属水酸化物および炭酸塩、ならびに脂肪族および芳香族アミン、脂肪族ジア ミンおよびヒドロキシアルキルアミンが含まれる。付加塩を製造するのに特に有 用な塩基には、水酸化アンモニウム、炭酸カリウム、水酸化カルシウム、メチル アミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、シクロヘキシルアミンおよびエタ ノールアミンが含まれる。 医薬的に許容される塩は、それらが誘導される化合物に比べて溶解特性が増し ていることが多く、液剤またはエマルジョン剤として製剤化するのにより耐える ことが多い。 本発明の多くの化合物は、欧州特許出願第96302169.6号(1996年3月28日)の 記載に従って製造される。該出願は、ベンゾ[b]チオフェンの2−位ホウ酸誘 導体を形成し、それをハロゲン化アリールと結合させるか、または2−ハロベン ゾ[b]チオフェンを製造し、それを置換フェニル基のホウ酸誘導体と結合させ ることにより2−位置換ベンゾ[b]チオフェンを製造する方法に関する。本願 では、所望の化合物を製造するのに用いられる2つの経路がある。これら2つの 経路を以下に示す。 反応式I [式中、Xはハロまたはトリフラートであり、R1aおよびR2aは独立して水素、 ヒドロキシ、またはヒドロキシ保護基である]。 反応式Iの経路Aの第一工程において、2−位のアリールホウ酸は標準的手順 を用いて形成される。一般的には、2−非置換ベンゾ[b]チオフェンは、適切 な溶媒中、およびしばしば窒素のような不活性大気下で、ヘキサン中のわずかに 過剰のn−アルキルリチウムで処理し、次いで適切なトリアルキルボランを徐々 に加えるかまたは滴加する。 適切な溶媒には、例えば、ジエチルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロ フラン(THF)のような不活性溶媒または溶媒混合物が含まれる。これらのう ち、THF、特に無水THFが好ましい。 本反応に用いる好ましいホウ酸トリアルキルは、ホウ酸トリイソプロピルであ る。 次いで、本反応の生成物、2−位アリールホウ酸を、標準的Suzukiカップリン グ法によりアリール化合物と反応させ、式Iの化合物を得る。アリールハライド は当業者によく知られた方法により市販の化合物から誘導される(例えば、Adva nced Organic Chemistry: Reactions,Mechanisms,and Structure,第4版(J.Ma rch編、John Wiley and Sons,Inc.,1992)、およびA.Suzuki、Pure and Applied Chemistry,6:213-222(1994)参照)。 本カップリング反応では、わずかに過剰なアリールハライドを、トルエンのよ うな不活性溶媒中の適切な塩基とパラジウム触媒の存在下で、各当量と反応させ る。 種々のパラジウム触媒はこのカップリング反応を誘導するが、通常選ばれる触 媒は、反応特異的である。したがって、本反応ではテトラキストリフェニルホス フィンパラジウムを用いるのが極めて好ましい。 同様に、種々の塩基を本カップリング反応に用いることができよう。しかし、 アルカリ金属炭酸塩、特に2N炭酸ナトリウムを用いるのが好ましい。 本工程に用いる温度は該カップリング反応を完結させるのに十分なものである べきである。典型的には、反応混合物を約2〜約4時間還流温度に加熱するのが 適切で好ましい。 反応式Iの経路Bでは、最初の工程には、2−位の臭素化、ヨウ素化、または 標準的手順を用いる2−非置換ベンゾ[b]チオフェンのトリフラート脱離基の 形成が含まれる。一般的に、臭素化またはヨウ素化するときは、該ベンゾ[b] を、適切な溶媒中、しばしば窒素のような不活性大気下で、ヘキサン中のわずか に過剰なn−ブチルリチウムと反応させ、次いで適切な溶媒中でわずかに過剰の 、望ましい臭素化剤またはヨウ素化剤を滴加する。好ましいヨウ素化剤はヨウ素 であり、好ましい臭素化剤は臭素およびN−ブロモスクシニミドである。 適切な溶媒には、例えば、ジエチルエーテル、ジオキサンまたはTHFのよう な不活性溶媒または溶媒混合物が含まれる。THFが好ましく、無水THFが特 に好ましい。 本反応は、所望により、約−75℃〜約−85℃の温度範囲で行われる。 次に、上記反応の生成物、ハロアレンをアリールホウ酸化合物とカップリング させ、式Iの化合物を得る。カップリング反応のための好ましい反応条件は、上 記反応式Iの経路Aに示す化合物のカップリング反応に記載の通りである。 反応式Iに示す方法および本明細書中に記載の方法は、各工程からの反応生成 物を単離し、特徴づける別の工程中で行ってよいか、または経路Aに示す方法お よび経路Bに示す方法は反応系内で行われる。したがって、本方法は単一容器中 でそれぞれに行うのが好ましい。 実施例 以下の試験は、本発明で用いるベンゾチオフェンの製造を例示するものである 。以下の合成プロトコールにおいて用語「NMR」、「IR」、または「MS」 は、核磁気共鳴スペクトル、赤外線スペクトルまたは質量分析を実施し、標記生 成物と一致したことを示す。 製造例1 N,N−ジメチル α−ヒドロキシ−α−(4−メトキシフェニル)チオアセ タミド ジイソプロピルアミノ(5.66mL、40.4mmol)の試料は、窒素大気下で、マグネ チック撹拌棒と隔膜を取り付けた乾燥100mL丸底フラスコ中のテトラヒドロフラ ン27mLに溶解した。次に、溶液混合物を氷浴中で0℃に冷却し、次いでn−ブチ ルリチウム(24.9mL、40.4mmol、1.62M、ヘキサン中)を加えた。さらに15分 間撹拌した後、溶液混合物をアセトン/ドライアイスで−78℃に冷却し、次い でアニスアルデヒド(5.00g、36.7mmol)とN,N−ジメチルチオホルムアミド (3.60g、40.4mmol)の混合物のテトラヒドロフラン溶液10mLを加えた。半透 明、黄色の不均一な混合物を形成し、これを−78℃で2.5時間維持し、次い で反応混合物を氷浴中で0℃に温めた。 次に、反応混合物を水性飽和塩化アンモニウム20mLで処理し、次いでジエチ ルエーテル40mLで希釈した。水性分画をジエチルエーテル20mLで抽出した。 有機分画を混合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで濾過した。減圧下で溶媒を 除去し、固形/油状混合物8.87gを得た。 次に、この混合物をジエチルエーテル10mLでスラリーとし、氷浴中で0℃に 冷却した。次に、冷たいうちに混合物を吸引濾過し、次いでフィルターケーキを 氷冷ジエチルエーテル(2x5mL)で洗浄した。次に、湿った固形物をさらに減 圧下で乾燥し、灰白色粉末(3.90g)を得た。母液とエーテル洗浄液の混合物か らさらに結晶を得た(総量0.84g)。総収率は57%であった。所望により、標記 生成物はさらにエタノールから再結晶により精製されるかも知れないが、この手 順は不要である。 製造例2 2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェンの製造 N,N−ジメチル2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)チオアセタ ミド(40.0g、177mmol)の試料を、機械式撹拌器とデジタル温度モニター装置 を取り付けた3000mL三首フラスコ中の塩化メチレン1480mLに溶解した。次に、メ タンスルホン酸(57.0mL、888mmol)の試料を勢いよく撹拌しながら徐々に加え た(18.9→24.6℃)。次に、反応を約2時間続け、その時点で、出発物質が消費 されたことを薄層クロマトグラフィー分析により確認した。次に、深赤色の反応 混合物を、勢いよく撹拌しながら、水性炭酸ナトリウム300mL、次いで水100mLで 処理した(21.7→28.0℃)。層を分離し、有機相を固体の塩化ナトリウム(〜5 g)で乾燥させ、デカントし、次いで減圧下で濃縮し、固形物(51.0g)(溶媒 除去(entrain))を得た。この固形物をエタノール200mLから再結晶して黄色固形 物を得、これを減圧下、50℃で一夜乾燥させた。収量:29.2g(79%)。 mp 75−76℃。 製造例3 4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイルクロリド塩酸塩の 製造 標記化合物を、本質的にPCT特許出願第PCT/US95/11872(19 95年9月19日)の記載に従って製造した。 A.エチル4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾエート エチル4−ヒドロキシベンゾエート(8.31g)、1−(2−クロロ−エチル) ピペリジン1塩酸塩(10.13g)、炭酸カリウム(16.59g)、およびメチルエチ ルケトン(60mL)の混合物を80℃に加熱した。1時間後、混合物を約55℃に冷却 し、さらに1−(2−クロロエチル)ピペリジン1塩酸塩(0.92g)で処理した 。得られる混合物を80℃に加熱した。反応を、シリカゲルプレートと酢酸エチル /アセトニトリル/トリエチルアミン(10:6:1、v/v)を用いる薄層クロマトグ ラフィー(TLC)によりモニターした。出発4−ヒドロベンゾエートエステル が消費されるまで、さらに1−(2−クロロエチル)ピペリジン塩酸塩の部分を 加えた。反応が完結したら、反応混合物を水(60mL)で処理し、室温に冷却した 。水性層を捨て、有機層を40℃および40mmHgで減圧濃縮した。得られる 油状物をさらに精製することなく次の工程に用いた。 B.4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]安息香酸塩酸塩 メタノール(30mL)中の、上記のごとく製造した化合物(約13.87g)の溶液 を、5N水酸化ナトリウム(15mL)で処理し、40℃に加熱した。4 1/2時 間後、水(40mL)を加えた。得られた混合物を5−10℃に冷却し、濃塩酸( 18mL)を徐々に加えた。酸化している間に標記化合物を結晶化した。この結晶 生成物を濾過して回収し、40−50℃で減圧下で乾燥させ、標記化合物を収率 83%で得た。融点270−271℃。 C.4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイルクロリド塩酸塩 塩化メチレン(500mL)中のジメチルホルムアミド(2mL)と上記のごとく製造し た化合物(30.01g)の溶液を30−35分間にわたり塩化オキザリル(10.5mL )で処理した。約18時間撹拌した後、反応が完結したことをHPLC分析で分 析した。もし出発カルボン酸が存在する場合は、反応物にさらに塩化オキザリル を加えてよい。完結したら、反応溶液を蒸発させ、減圧乾燥した。残留物を塩化 メチレン(200mL)に溶解し、得られる溶液を蒸発させて乾燥した。この分解 /蒸発手順を繰り返し、固形の標記化合物を得た。標記化合物は固形物としてか 、または塩化メチレン(500mL)中の0.2M溶液として保存することができよう。製造例4 2−ジメチルアミノ−6−メトキシ−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イ ル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン 2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(10.3g、49.8mm ol)および4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイルクロリド 塩酸塩(15.9g、52.3mmol)の試料を、乾燥窒素大気下で、還流濃縮器、電磁撹 拌棒、および隔膜を取り付けた250mL丸底フラスコ中のクロロベンゼン100mLに部 分的に溶解した。得られた混合物を油浴中で100−105℃に加熱し、約9時 間その温度に維持した。次に、混合物を約1時間かけて室温に冷却し、固形物を 得た。 次に、固形物を砕き、水性飽和炭酸ナトリウム(60mL)、次いで水(30mL)、 塩化メチレン、50%水性水酸化ナトリウム(10mL)で順に処理した。短期間 撹拌した後、混合物を塩化メチレン300mLと水100mLとに分配した。層を分 離し、有機分画を50%飽和炭酸ナトリウム(40mL)で洗浄した。次に、有機 分画を固体の塩化ナトリウム(〜5g)で乾燥し、次いでデカントした。溶媒を 減圧下で除去し、濃い暗色の油状物(24.6g)を得た。所望の標記生成物を さらにクロマトグラフィーにより精製し、19.8gを得た(91%)。 実施例1 2−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−メトキシ−3−[4−[2−(ピペ リジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン 窒素大気下、0℃で乾燥テトラヒドロフラン10mL中の、撹拌2−ジメチルア ミノ−6−メトキシ−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベ ンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン(1.5g、3.4mmol)に、4−N,N− ジメチルアニリン臭化マグネシウム(8.8mmol)の0.70Mテトラヒドロフラン溶 液12.5mLを10分かけて加えた。反応混合物を窒素下で撹拌し、室温で徐々 に温めた。24時間後、塩化アンモニウムの飽和水性溶液で反応を止め、塩化メ チレンで2回洗浄した。 混合有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、次いで減圧濃縮した。粗 生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、1:1ヘキサン:酢酸エチル 中の10%メタノール)により精製し、橙褐色固形の標記化合物1.1g(63 %)を得た。1 H NMR(300 MHz,CDCl3)δ1.62(m,2H),1.83(m,4H),2.78(m,4H),3.03(t ,2H),3.05(s,6H),4.00(s,3H),4.33(t,2H),6.67(d,2H),6.89(d,2H), 7.07(dd,1H),7.39-7.43(m,3H),7.91(d,2H)。 実施例2 2-(4-ジメチルアミノフェニル)-6-ヒドロキシ-3-[4-[2-(ピペリジン-1-イル)エ トキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェンの製造 無水塩化メチレン30mL中で、窒素下、室温で撹拌している、実施例1で製造し た2-(4-ジメチルアミノフェニル)-6-メトキシ-3-[4-[2-(ピペリジン-1-イル)エ トキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン(1.1g,2.1mmol)およびエタンジオー ル(1.0ml,13.5mmol)に、塩化アルミニウム(2.85g,21.4mmol)を加えた。反応混 合物を窒素下、室温で2.5時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの飽和水性溶液を用 いて反応を止め、次いで酢酸エチルで希釈した。 有機分画を重炭酸ナトリウムの飽和水性溶液で3回洗浄し、水性層を酢酸エチ ルで2回洗浄した。混合有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、次いで 減圧濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,1:1酢酸 エチル:塩化メチレン中の1%〜10%メタノール勾配)で精製し、緑色泡沫状の標 記生成物0.60g(57%)を得た。1 H NMR(300 MHz,CDCl3)δ1.44(m,2H),1.64(m,4H),2.56(m,4H),2.78(t ,J=5.52 Hz,2H),2.87(s,6H),4.07(t,J=5.52Hz,2H),6.51(d,J=8.83 Hz ,2H),6.62(d,J=8.83 Hz,2H),6.74(dd,J=2.21,8.82 Hz,1H),7.15(d,J= 1.84 Hz,1H),7.23(d,J=8.82 Hz,2H),7.33(d,J=8.82 Hz,1H),7.72(d,J= 8.83Hz,2H)。13 C NMR(75 MHz,CDCl3)δ23.8,25.2,40.2,54.9,57.6,65.2,107.5,112 .0,114.1,115.1,121.3,123.6,129.8,130.6,132.4,133.6,139.8,143.2 ,150.2,154.4,162.6,194.1。 IR(CHCl3)1641,1600 cm-1 高解像度 FDMS: 理論値:501.2212(MH+) 実測値:501.2213 C30H32N2O3Sに対する分析: 理論値:C,49.67; H,6.61; N,5.40。 実測値:C,70.14; H,6.40; N,5.40。 製造例5 4-[N,N-(ジメタンスルホンアミド)]-ブロモベンゼンの製造 0℃の無水塩化メチレン100mL中の4-ブロモアナリン(17.20ml,0.10mol)の溶 液に、N,N-ジエチルイソプロピルアミノ(39.0ml,0.22mol)を加えた。この溶液 に、無水塩化メチレン30mL中の溶液としてメタンスルホニルクロリド(17.20ml,0 .22mol)を滴加した。得られた混合物を徐々に室温まで温め、1時間撹拌した。 次に、反応混合物をH2O/EtOAc間に分配した。有機層中に沈殿物(アミン塩酸塩) を形成し、これを濾過して除去した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮 して褐色の固形物を得た。EtOAcから結晶させ、白色固形の4-[N,N-(ジメタンス ルホンアミド)]ブロモベンゼン23.54g(74%)を得た。 mp 222-225℃。 FDMS 327。1 H NMR(DMSO-d6)δ7.66(d,J=8.6 Hz,2H),7.45(d,J=8.6 Hz,2H),3.50(s ,3H)。 C8H1oBrNO4S2に対する分析 理論値:C,29.28; H,3.07; N,4.27。 実測値:C,29.25; H,3.01; N,4.23。 製造例6 同じ手順により、4-ブロモアナリンおよびトリフルオロメタンスルホン酸無水物 から収率90%で4-(N,N-(ジ-トリフルオロメタンスルホンアミド))-ブロモベン ゼンを製造した。 mp 59-61℃。 FDMS 435,4371 H NMR(CDCl3)δ7.63(d,J=8.5 Hz,2H),7.28(d,J=8.5Hz,2H)。 C8H4BrF6NO4S2に対する分析: 理論値:C,22.03; H,0.92; N,3.21。 実測値:C,22.03; H,0.90; N,3.15。製造例7 [6-メトキシ]-2-[4-(N,N-ジメタンスルホンアミド)フェニル]ベンゾ[b]チオフェ ンの製造。 トルエン100mL中の6-メトキシベンゾ[b]チオフェン-2-ホウ酸(1.98g,95.0mmo l)溶液に、4-(N,N-(ジメタンスルホンアミド))-ブロモベンゼン(3.12g,95.0mmo l)、テトラキスチフェニルホスフィンパラジウム(0.33g,0.30mmol)、2N炭酸ナト リウム溶液10.4mlおよび無水エタノール10mLを加えた。得られた混合物を4時間 還流温度に加熱した。 冷却により固形物を形成した。混合物を酢酸エチルと水で希釈した。水性層を 除去し、有機層を濃縮して固形物を得た。固形物を酢酸エチル中でスラリーとし 、次いで濾過して回収し、琥珀色固形の[6-メトキシ]-2-[4-(N,N-ジメタンスル ホンアミド)フェニル]ベンゾ[b]チオフェン 2.78g(71%)を得た。 mp 250℃(分 解)。 FDMS 411。1 H NMR(DMSO-d6)δ7.85(S,1H),7.78(d,J=8.4 Hz,2H),7.72(d,J=8.5 Hz ,1H),7.56(d,J=8.5 Hz,1H),7.55(d,J=8.4 Hz,2H),6.99(dd,J=8.4, 2. 2Hz,1H),3.80(s,3H),3.53(s,6H)。 C17H17NO5S3に対する分析: 理論値:C,49.62; H,4.16; N,3.40。 実測値:C,49.90; H,4.07; N,3.10。 製造例8 同じ手順により、4-(N,N-(ジ-トリフルオロメタンスルホンアミド))-ブロモベ ンゼンを6-メトキシベンゾ[b]チオフェン-2-ホウ酸と反応させ、琥珀色固形の[6 -メトキシ]-2-[4-(N-トリフルオロメタンスルホンアミド)フェニル]-ベンゾ[b] チオフェンを収率55%で得た。 mp 260℃(分解). FDMS 3871 H NMR(DMSO-d6)δ7.61(d,J=8.7Hz,1H),7.46(s,1H),7.45(d,J=2.2Hz,1 H),7.38(d,J=8.5Hz,2H),6.98(d,J=8.5Hz,2H),6.93(dd,J=8.7,2.2 Hz, 1H),3.78(s,3H)。 実施例3 2-[4-(N,N-ジメチルスルホニルアミノ)フェニル]-6-メトキシ-3-[4-[2-(ピペリ ジン-1-イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェンの製造 窒素下、−5℃の、無水塩化メチレン40mL中の[6-メトキシ]-2-[4-(N,N-ジメ タンスルホンアミド)フェニル]ベンゾ[b]チオフェン(1.00g,2.43mmol)および4- [2-(1-ピペリジニル)エトキシ]-ベンゾイルクロリド塩酸塩(0.815g,2.68mmol) の溶液にAlCl3(5.20g,39.0mmol)を加えた。得られた混合物を室温に温め、18 時間撹拌した。次に、混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液に注ぎ入れた。次に、 水性層を酢酸エチルで数回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧 濃縮して泡沫状物を得た。クロマトグラフィー(SiO2,1-3% MeOH/CHCl3)により黄 色油状の標記化合物1.37g(91%)を得た。 FDMS 643。実施例4 同様の方法により2-[4-(トリフルオロメチルスルホンアミド)フェニル]-6-メ トキシ-3-[4-[2-(ピペリジン-1-イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェ ンを製造し、黄色固形物を収率48%で単離した。mp 140-145℃。 FDMS 619。1 H NMR(CDCl3) δ8.05(d,J=8.9Hz,2H),7.54(d,J = 8.7Hz,2H),7.32(d, J=2.2Hz,1H),7.04(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),6.90(d,J=8.8Hz,2H), 6.87(d ,J=8.8Hz,2H),6.54(d,J=8.7Hz,2H),4.35(m,2H),3.32-3.19(m,6H),1.9 9-1.94(m,4H),1.39-1.24(m,2H)。 C30H29F3N2O5S2・1.5 H2Oに対する分析: 理論値:C,55.80; H,4.99; N,4.34。 実測値:C,55.90; H,4.82; N,4.22。 実施例5 2-[4-(N,N-ジメチルスルホニルアミノ)フェニル]-6-ヒドロキシ-3-[4-[2-(ピペ リジン-1-イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェンの製造 窒素下、0℃の、無水塩化メチレン15mL中の2-[4-(N,N-ジメチルスルホニルア ミノ)フェニル]-6-メトキシ-3-[4-[2-(ピペリジン-1-イル)エトキシ]ベンゾイル ]ベンゾ[b]チオフェン(0.65g,1.00mmol)の溶液に、AlCl3(0.80g,6.00mmol)を 加えた。この混合物にEtSH(0.45ml,36.0mmol)を加えた。得られた溶液を室温に 温め、3時間撹拌した。飽和NaHCO3溶液に注ぎ入れて反応を止めた。水性溶液を EtOAcで数回抽出した。次に、有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濃縮して黄色油状物 を得た。クロマトグラフィー(SiO2,5%MeOH/CHCl3)により黄色固形の標記化合物 444mg(71%)を得た。 mp 136-140℃。 FDMS 629。1 H NMR(CDCl3)δ7.57(d,J=8.7 Hz,2H),7.48(d,J=8.8Hz,1H),7.39(d,J= 8.3 Hz,2H),7.16(d,J=8.3Hz,2H),7.15(d,J=2.2Hz,1H),6.81(dd,J=8.8 ,2.2 Hz,1H),6.57(d,J=8.7Hz,2H),4.08(bt,J=6.0Hz,2H),3.33(s,6H) ,2.79(bt,J=6.0Hz,2H),2.60(m,4H),1.67-1.48(m,4H),1.28-1.23(m,2H) C30H32N2O7S3に対する分析: 理論値:C,57.31; H,5.13; N,4.46。 実測値:C,57.46; H,5.23; N,4.42。 実施例6 同様の手順により、2-[4-(トリフルオロメチルスルホンアミド)フェニル]-6- ヒドロキシ-3-[4-[2-(ピペリジン-1-イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオ フェンを収率63%で得た。 mp 180℃(分解).FDMS 6051 H NMR(DMSO-d6)δ9.73(s,1H),7.66(d,J=8.7Hz,2H),7.30(d,J=2.2Hz,1H ),7.25(d,J=8.7Hz,1H),7.01(d,J=8.50Hz,2H),6.93(d,J=8.50 Hz,2H), 6.83(dd,J=8.7,2.2Hz,1H),6.80(d,J=8.7Hz,2H),4.31(m,2H),3.45-2.96 (m,6H),1.76-1.20(m,6H)。 C29H27F3N2O5S2に対する分析: 理論値:C,57.61; H,4.50; N,4.63。 実測値:C,57.33; H,4.64; N,4.37。実施例7 2-[4-(メチルスルホンアミド)フェニル]-6-ヒドロキシ-3-4-[2-(ピペリジン-1- イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェンの製造 2-[4-(N,N-ジメチルスルホニルアミノ)フェニル]-6-メトキシ-3-[4-[2-(ピペ リジン-1-イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン(101mg,0.16mmol)を 、テトラヒドロフランと1N水酸化ナトリウムの2:1混合物30mLに溶解した。 得 られた混合物を6時間還流温度に加熱した。冷却しながら、減圧下でテトラヒド ロフランを除去した。1N塩酸を用いて水性層のpHを7.0に調節した。次に 、水性層を酢酸エチルで数回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減 圧下で濃縮して黄色固形物を得、これをジエチルエーテルからトリチュレートし た。濾過により標記化合物64mg(70%)を得た。mp 130℃(分解)。FDMS 551。 C29H30N2O5S2・H2Oに対する分析: 理論値:C,61.25; H,5.67; N,4.93。 実測値:C,60.94; H,5.70; N,4.64。 上記手順に実質的に従って、当業者は式Iの他の化合物を製造することができ る。 本発明は、式Iで示されるベンゾ[b]チオフェンの選ばれた群が耐性新生物 を治療するのに有用であることの発見に関するものである。本発明により提供さ れる治療方法は、それを必要とするヒトまたは他の哺乳動物に対し、該新生物の 化学療法に対する耐性を低くするのに有効な、式Iの化合物またはその医薬的に 許容される塩もしくは溶媒和物の、多剤耐性を逆転させる量を投与することによ り実施される。新生物の耐性を低くするにあたって、固有のおよび/または獲得 した耐性を有する新生物に対して本発明の化合物を用いることができよう。その ような新生物には、タンパク質p190を含む耐性に関する経路を有するものが 含まれる。エピドフィロトキシンおよびアントラサイクリンのような薬剤に対す る耐性はp190と関連している。耐性および感受性新生物を治療することによ り、耐性が逆転するかまたは阻害されるであろう。すなわち、該治療により、ビ ンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ナベルビン、ダウノルビシン、ド キソルビシン、ミトロサントロン、エトポシド、テニポシド、マイトマイシンC 、アクチノマイシンD、タキソール、トポテカン、ミソラマイシン(mithramyci n)、コルヒシン(colchicine)、プロマイシン、ポドフィロトキシン、臭化エ チジウム、エメチン、グラミシジンDおよびバリノマイシンを用いる処置のよう な適切な化学療法に対して、新生物がより感受性になるであろう。 本発明の化合物は、結腸癌、中皮腫、メラノーマ、前立腺癌、卵巣癌、非小細 胞肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、子宮内膜癌、白血病、腎臓癌、肝癌、神経の腫瘍 、精巣癌、乳癌および大細胞リンパ腫を含む多くの耐性新生物に用いることがで きよう。より詳細な癌の種類は、ホジキン病、カポシ肉腫および急性顆粒球性白 血病である。 本発明の化合物の生物活性は、多剤耐性腫瘍に存在する耐性を逆転させる被験 化合物の活性を速やかで正確に測定する一次スクリーニングアッセイを用いて評 価された。この逆転能を評価するのに有用なアッセイは当該分野でよく知られて いる(例えば、T.McGrathら、Biochemical Pharmacology,38:3611,(1989); D.M arquardtおよびM.S.Center,Cancer Research,52:3157,(1992);およびD.Marquard tら、Cancer Rearch,50:1426,(1990)参照)。p190介在ドキソルビシン耐性の逆転に関するアッセイ HL60/ADRは、ヒト急性骨髄芽球性白血病細胞系のHL60を、高度に 耐性な変異体が得られるまでアドリアマイシン(登録商標)の濃度を増加させて 培養することによりアドリアマイシン(登録商標)耐性について選ばれた連続細 胞系である。 HL60/ADR細胞は、10%ウシ胎児血清(FBS)および250μg/mL ゲンタマイシン(登録商標)(Sigma)を含むRPMI1640(Gibco)中で増殖させ た。細胞を回収し、アッセイ培地(培養液と同じ)で2回洗浄し、算定し、アッ セイ培地で細胞2x105個/mL に希釈した。細胞50μLを96ウェル組織培 養プレートのウェルに等分した。各96ウェルプレートの1列を陰性コントロー ルとして用い、細胞を含まないアッセイ培地を入れた。 被験化合物および基準化合物を、5mMの濃度でジメチルスルホキシド(DM SO)に溶解させた。試料をアッセイ培地で20μMに希釈し、各被験化合物2 5μLを6ウェルに加えた。アッセイ標準を4重で測定した。0.4%DMSO 25μLを、溶媒コントロールとして4ウェルに加えた。アッセイ培地をすべて のウェルに加え、終量を100μL/ウェルとした。 プレートを、5%二酸化炭素大気とした加湿インキュベーター中で、37℃に て72時間インキュベートした。細胞の生存性と活力を、標準的条件を用いるテ トラゾリウム塩の酸化により測定した。プレートを37℃で3時間インキュベー ションした。マイクロタイタープレートリーダーを用い490nmで吸光度を測定 した。 被験化合物の、腫瘍崩壊剤に対するHL60/ADR細胞の耐性を逆転させる 能力を、腫瘍崩壊剤(アドリアマイシン(登録商標)のような)と被験化合物を 含むウェルの吸光度を被験化合物を含まず腫瘍崩壊剤を含むウェルの吸光度と比 較することにより測定した。バックグラウンドを排除し、結果がアーティファク トでないことを確実にするためにコントロールを用いた。アッセイの結果は細胞 増殖の阻害%で表した。試験した濃度では腫瘍崩壊剤のみでは、通常、HL60 /ADR細胞の増殖を阻害しない。P−糖タンパク質介在ドキソルビシン耐性に関するアッセイ ヒト細胞白血病細胞系CCRF−CEMおよび多剤耐性CEM/VLB100 [W.T.Beckら、Cancer Research,39:2070-2076(1979)に記載のごとく、100ng/mL 硫酸ビンブラスチンに対して選択した]を用いて、本発明の化合物の、P−糖タ ンパク質が関与する多剤耐性を逆転する能力について検討した。5%二酸化炭素 とした加湿インキュベーター中、10%ウシ胎児血清および2mM 1−グルタ ミンを添加したSMEM培地中で細胞を維持した。細胞膜をCoulter Counterモ デルZM(登録商標)を用いて細胞数を測定した。3−4日毎に細胞を継代培養した 。 改良MTT[3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフ ェニルテトラゾリウムブロミド]色素還元法を用いて細胞の生存性を測定した(F .DenziotおよびR.Lang,Journal of Immunological Methods,89:271-277(1986) 参照)。細胞を対数増殖期に回収し、7.5x103個/ウェルで96ウェル血 清培養プレートに接種し、連続希釈した腫瘍崩壊剤の存在下で72時間培養した 。用いた腫瘍崩壊剤は、硫酸ビンブラスチン、アドリアマイシン(登録商標)、 エトポシド(登録商標)、およびタキソールであった。これら化合物を本発明の 化合物の存在下および非存在下で用いた。 固定した濃度の硫酸ビンクリスチン(4ng/mL)およびモジュレーター(5μ M)を用いる1ウェルアッセイにより最初の手がかりが発見された。本発明のみ のモジュレーターの細胞毒性も測定された。モジュレーターを、ジメチルスルホ キシド中で2mM保存液として調製し、最終濃度が5μM〜0.5μMの範囲と なるようにウェルに加えた。72時間後、新たに調製したMTT(ダルベッコリ ン酸緩衝生理食塩液(pH7.5)中、5mg/mL)20μLを各ウェルに加え、 37℃インキュベーター中に4時間置いた。 細胞をペレット化し、細胞ペレット70μLを各ウェルから注意深く取り出し た。この細胞ペレットに、2−プロパノール/0.04N塩酸100μLを加え 、ブルーホルマザン染色細胞を溶解させた。細胞を、マルチピペッターを用いて 5〜10回、または粒子状物が見えなくなるまで再懸濁した。次に、マイクロプ レートリーダーを用い、波長570nmおよび基準波長630nmで速やかにプレートを計 測した。コントロールを4重(quadruplicate)で測定し、モジュレーターを含む コントロールを2重(duplicate)で測定した。 細胞の増殖を50%阻害する薬剤、モジュレーター、または薬剤とモジュレー ターの量(IC50)を、親および耐性細胞系の両方についてモジュレーターの存 在下および非存在下で片対数用量反応曲線から計算した。ホールドシフトを、腫 瘍崩壊剤単独で処理した細胞に対するIC50を腫瘍崩壊剤とモジュレーターで処 理した細胞に対するIC50で割ることにより計算した。 式Iの化合物は、P−190およびP−糖タンパク質介在性多剤耐性の逆転に おいて有意な効果を示した。腫瘍崩壊剤単独とは対照的に、多くの化合物が、腫 瘍崩壊剤との組み合わせにより非常に有意な活性の増強を示した。 式Iの化合物は、通常、医薬組成物の形で投与される。これら化合物は経口、 直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内および鼻内を含む種々の経路により投与する ことができる。これら化合物は、注射用および経口用組成物の両方として有効で ある。そのような組成物は、製薬の分野でよく知られている方法で製造され、少 なくとも1つの活性化合物を含む。 本発明には、活性成分である式Iの化合物を、医薬的に許容される担体と共に 含む医薬組成物を用いる方法も含まれる。本発明の組成物を製造するには、活性 成分は、通常、賦形剤と混合されるか、賦形剤で希釈されるか、またはカプセル 、サシェー、紙もしくは他の容器の形であり得るそのような担体内に封入される 。賦形剤を希釈剤として用いる場合は、賦形剤は、活性成分のビークル、担体も しくは媒質として作用する固体、半固体もしくは液体物質であり得る。すなわち 、該組成物は、錠剤、丸剤、粉末剤、ローゼンジー剤、サシェー剤、カシェー剤 、エリキシル剤、懸濁剤、エマルジョン剤、溶液剤、シロップ剤、エアロゾル剤 (固体としてかまたは液体媒質中に)、例えば、10重量%までの活性成分を含 む軟膏剤、軟および硬ゼラチンカプセル剤、坐剤、無菌注射用溶液剤および無菌 包装粉末剤の形であり得る。 製剤を製造するにあたって、他の成分と混合する前に、活性化合物を粉砕して 適切な粒子サイズにする必要があるかも知れない。活性化合物が実質的に不溶性 である場合は、通常、活性化合物を粉砕して200メッシュ以下の粒子サイズと する。活性成分が実質的に水溶性の場合は、粒子サイズは、製剤中で実質的に均 質な分布となるように粉砕して調節される(例えば、約40メッシュ)。 適切な賦形剤の例には、乳糖、ブドウ糖、ショ糖、ソルビトール、マンニトー ル、デンプン、アカシアゴム、リン酸カルシウム、アルギネート、トラガカント 、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、セ ルロース、水、シロップおよびメチルセルロースが含まれる。さらに、製剤には 、タルク、ステアリン酸マグネシウムおよび鉱物油のような潤滑剤、湿潤剤、乳 化および懸濁化剤、メチル−およびプロピルヒドロキシベンゾエートのような保 存剤、甘味料、ならびに香味料が含まれる。本発明の組成物は、当該分野で知ら れた方法を用いることにより患者に投与した後に活性成分を急速にか、持続して 、もしくは遅れて放出するように製剤化することができる。 組成物は、好ましくは、各用量に活性成分を約5〜約100mg、より通常は約10 〜約30mg含む単位投与剤形に製剤化することができる。用語「単位投与剤形」は 、各単位が、所望の治療効果を生じるように計算されたあらかじめ決定された量 の活性物質を適切な医薬的賦形剤と一緒に含む、ヒト対象および他の哺乳動物用 の単位用量として適した物理的に分離した単位を表す。 該活性化合物は広い用量範囲にわたり有効である。例えば、1日あたりの用量 は、通常、約0.5〜約30mg/kg体重の範囲内である。成人の治療では、単回 または分割用量で、約1〜約15mg/kg/日の範囲が特に好ましい。しかしながら 、実際に投与される化合物の量は、治療すべき状態、選択した投与経路、投与さ れる実際の化合物、個々の患者の年齢、体重および反応、ならびに患者の症状の 重症度を含む関連する状況に照らして医師が決定するであろうから、上記の用量 範囲は本発明の範囲を何ら限定するものではない。場合によっては、前記の範囲 の下限以下の用量レベルがきわめて適切であるかも知れないし、他の場合には、 いかなる有害な副作用を生じることなくさらに大用量が用いられるかもしれない (ただし、そのような大用量は、最初は1日を通して投与するためにいくつかの より小用量に分割される)。 錠剤のような固形の組成物を製造するには、主要な活性成分を医薬的賦形剤と 混合し、本発明の化合物の均質な混合物を含む固形の前製剤(preformulation) 組成物を形成する。これらの前製剤組成物が均質であるというときは、組成物が 錠剤、丸剤およびカプセル剤のような効果の等しい単位用量剤形に容易にさらに 分割できるように、活性成分が組成物全体に均等に分散していることを意味する 。次に、この固形の前製剤は、本発明の活性成分を0.1〜約500mg含む上記の種類 の単位用量剤形にさらに分割される。 本発明の錠剤または丸剤は、コーティングされるかまたは持続的に作用する利 点をもたらす投与剤形を生じるように混合されてよい。例えば、該錠剤または丸 剤は、内部用量および外部用量成分からなることができ、後者は前者の外被の形 をとる。この2つの成分は、胃内での分解に耐え、内部成分が完全なままで十二 指腸内を通過するか、あるいは内部成分の放出が遅れるのを助ける腸溶層によっ て分けることができる。種々の物質を、そのような腸溶層またはコーティングに 用いることができ、そのような物質には多くの重合酸および重合酸とシェラック 、セチルアルコールおよびセルロースアセテートのような物質の混合物が含まれ る。 経口的または注射により投与するために含めてよい本発明の新規組成物の液体 剤形には、水性溶液剤、適切に香味付けされたシロップ剤、水性もしくは油性懸 濁剤、および綿実油、ゴマ油、ココナッツ油またはピーナッツ油のような食用油 を用いる香味付きエマルジョン剤、エリキシル剤、および同様な医薬的ビークル が含まれる。 吸入(inhalation)または吹送(insufflation)用組成物には、医薬的に許容され る、水性もしくは有機溶媒またはその混合物中の溶液剤および懸濁剤、ならびに 粉末剤が含まれる。液体または固体の組成物は、上記の医薬的に許容される適切 な賦形剤を含むことができよう。好ましくは、該組成物は、局所または全身的効 果を得るために経口または経鼻呼吸器経路により投与される。好ましい、医薬的 に許容される溶媒中の組成物は、不活性ガスを用いることにより噴霧することが できよう。噴霧された溶液剤は、噴霧用具から直接呼吸するか、または噴霧用具 をフェイスマスク、テント、または断続陽圧呼吸装置に取り付けることができよ う。溶液、懸濁液または粉末組成物は、適切な方法で製剤を供給する用具から、 好ましくは経口的または経鼻的に投与することができよう。 以下の製剤例は例示であって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。も ちろん、「活性成分」は、式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩もしく は溶媒和物を意味する。 製剤例1 以下の成分を含む硬ゼラチンカプセルを製造する。成分 量(mg/カプセル) 活性成分 30.0 デンプン 305.0 ステアリン酸マグネシウム 5.0 上記成分を混合し、340mg量を硬ゼラチンカプセルに充填する。 製剤例2 以下の成分を用いて錠剤を製造する。成分 量(mg/錠) 活性成分 25.0 セルロース、微晶質 200.0 コロイド状二酸化ケイ素 10.0 ステアリン酸 5.0 成分を混合し、圧縮して各重量240mgの錠剤を形成する。 製剤例3 以下の成分を含む乾燥粉末吸入製剤を製造する。成分 重量% 活性成分 5 乳糖 95 活性混合物を乳糖と混合し、該混合物を乾燥粉末吸入器に加える。 製剤例4 活性成分30mgを含む錠剤を以下のごとく製造する。成分 量(mg/錠) 活性成分 30.0mg デンプン 45.0mg 微晶質セルロース 35.0mg ポリビニルピロリドン(10%水溶液として) 4.0mg ナトリウムカルボキシメチルデンプン 4.5mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mgタルク 1.0mg 総量 120mg 活性成分、デンプンおよびセルロースをNo.20メッシュU.S.ふるいに通し、完 全に混合する。ポリビニルピロリドンの溶液を、得られる粉末と混合し、次いで これを16メッシュU.S.ふるいに通す。そのように調製した顆粒を50〜60℃で 乾燥し、16メッシュU.S.ふるいに通す。次に、あらかじめNo.30メッシュU.S.ふ るいに通したナトリウムカルボキシメチルデンプン、ステアリン酸マグネシウム およびタルクを顆粒に加えて混合し、次いでこれを打錠器で圧縮して各重量120m gの錠剤を得る。 製剤例5 活性成分40mgを含むカプセル剤を以下のごとく製造する。成分 量(mg/カプセル) 活性成分 40.0mg デンプン 109.0mgステアリン酸マグネシウム 1.0mg 総量 150.0mg 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムを混合し、 No.20メッシュU.S.ふるいに通し、150mg量を硬ゼラチンカプセルに充填する。 製剤例6 活性成分25mgを含む坐剤を以下のごとく製造する。成分 活性成分 25mg 飽和脂肪酸グリセリド 2000mg(終量) 活性成分をNo.60メッシュU.S.ふるいに通し、必要最小限の熱であらかじめ融 かした飽和脂肪酸グリセリドに懸濁させる。次に、混合物を表示容量2.0gの坐 剤鋳型に注ぎ入れ、冷却する。 製剤例7 用量5.0mLあたり活性成分50mgを含む懸濁剤を以下のごとく製造する。成分 活性成分 50.0mg キサンタンゴム 4.0mg ナトリウムカルボキシメチルセルロース(11%) 微晶質セルロース(89%) 50.0mg ショ糖 1.75g 安息香酸ナトリウム 10.0mg 香味料および着色料 適量 精製水 5.0mL(終量) 活性成分、ショ糖およびキサンタンゴムを混合し、No.10メッシュU.S.ふるい に通し、次いで、あらかじめ作製した微晶質セルロースおよびナトリウムカルボ キシメチルセルロースの水溶液と混合する。安息香酸ナトリウム、香味料および 着色料をいくらかの水で希釈し、撹拌しながら加えた。次に、十分量の水を加え て所要量とする。 製剤例8 活性成分15mgを含むカプセル剤を以下のごとく製造する。成分 量(mg/カプセル) 活性成分 15.0mg デンプン 407.0mgステアリン酸マグネシウム 3.0mg 総量 425.0mg 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムを混合し、 No.20メッシュU.S.ふるいに通し、425mg量を硬ゼラチンカプセルに充填する。 製剤例9 静脈内用製剤は以下のごとく製造することができよう。成分 活性成分 250.0mg 等張生理食塩水 1000mL 製剤例10 局所用製剤は以下のごとく製造することができよう。成分 活性成分 1−10g 乳化用ワックス 30g 液体パラフィン 20g 白色軟パラフィン 100g(終量) 白色軟パラフィンを融けるまで加熱する。液体パラフィンと乳化用ワックスを 加え、溶解するまで撹拌する。活性成分を加え、分散するまで撹拌を続ける。次 に、混合物を固体となるまで冷却する。製剤例11 活性成分10mgを含む舌下錠またはバッカル錠は、以下のごとくすることができ よう。成分 量/錠 活性成分 10.0mg グリセロール 210.5mg 水 143.0mg クエン酸ナトリウム 4.5mg ポリビニルアルコール 26.5mgポリビニルピロリドン 15.5mg 総量 410.0mg グリセロール、水、クエン酸ナトリウム、ポリビニルアルコールおよびポリビ ニルピロリドンを、約90℃の温度に維持し、連続的に撹拌しながら一緒に混合 する。ポリマーが溶液となったら、溶液を約50〜55℃に冷却し、活性成分を 徐々に混合する。均質な混合物を不活性物質でできた形に注ぎ入れ、厚さ約2− 4mmの薬剤含有拡散マトリックスを得る。次に、この拡散マトリックスを切り、 適当なサイズの個々の錠剤を形成する。 本発明の方法に用いる別の好ましい製剤は、経皮供給用具(「パッチ」)を用 いる。そのような経皮パッチは、調節された量の本発明の化合物を連続的または 不連続的に注入するのに用いることができよう。医薬物質を供給するための経皮 パッチの構築および使用は当該分野でよく知られている(例えば、米国特許第5, 023,252号(1991年6月11日発行)参照、この内容は本明細書の一部を構成する) 。そのようなパッチは、医薬物質を、連続的にか、パルス的に、または要求に応 じて供給するために構築できよう。 しばしば、医薬組成物を直接にかまたは間接的に脳に導入することが望ましい かまたは必要であろう。直接法には、通常、血液脳関門をバイパスするために薬 剤供給カテーテルを宿主の脳室系に配置することが含まれる。生物学的因子を、 体の特定の解剖学的領域に輸送するのに用いるそのような移植可能な供給系の一 つが米国特許第5,011,472号(1991年4月30日発行)に記載されている。 一般的に好ましい間接法では、通常、親水性薬剤を脂溶性薬剤まだはプロドラ ッグに変えることにより薬剤の潜在化(latentiation)をもたらすように組成物を 製剤化することが含まれる。潜在化は、一般的には、薬剤を、より脂溶性にし、 血液脳関門を横切る輸送により耐えるようにするために、薬剤に存在するヒドロ キシ、カルボニル、サルフェートおよび第一級アミン基をブロックすることによ り達成される。あるいはまた、親水性薬剤の供給は、血液脳関門を一時的に開く ことができる高張溶液の動脈内注入により増大させることができよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG, CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,T D,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,UG ),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BA,BB, BG,BR,BY,CA,CN,CU,CZ,EE,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LV,MD, MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,R O,RU,SD,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ノーマン,ブライアン・エイチ アメリカ合衆国46236インディアナ州 イ ンディアナポリス、アドミラルズ・ベイ・ ドライブ8648番 (72)発明者 パルコウィッツ,アラン・ディ アメリカ合衆国46032インディアナ州 カ ーメル、ベントリー・ウェイ1274番 (72)発明者 スルカ,ジェイムズ・ピー アメリカ合衆国46143インディアナ州 グ リーンウッド、サークル・ケイ・レイン 3834番 (72)発明者 スターリング,ジェイムズ・ジェイ・ザ・ セカンド アメリカ合衆国46033インディアナ州 イ ンディアナポリス、ヒルクレスト・ドライ ブ1126番 (72)発明者 ウィンター,マーク・エイ アメリカ合衆国46220インディアナ州 イ ンディアナポリス、ケスラー・ビュー・ド ライブ4733番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.哺乳動物における多剤耐性腫瘍の多剤耐性を逆転させる方法であって、式 : [式中、R1はヒドロキシ、ハロ、水素、C1−C6アルコキシまたはC1−C6アル キルであり、 RaおよびRbは独立して水素、C1−C6アルキル、−C(O)Rcまたは−SO2 −Rc(ここで、RcはC1−C6アルキル、ハロ、またはトリフルオロメチルであ る)であり、 nは1−6であり、 R3は式: [式中、R4およびR5は独立してC1−C6アルキルか、またはそれらが結合し、 それらが結合している窒素と一緒になって、ヘキサメチレンイミニル、ピペラジ ニル、ヘプタメチレンイミニル、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピロリジニル またはモルホリニルからなる群から選ばれる複素環式環を形成する]で示される 基である] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物の、多剤耐 性を逆転させる量を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む方法。 2.哺乳動物の感受性新生物を治療する方法であって、式:[式中、R1はヒドロキシ、ハロ、水素、C1−C6アルコキシまたはC1−C6アル キルであり、 RaおよびRbは独立して水素、C1−C6アルキル、−C(O)Rcまたは−SO2 −Rc(ここで、RcはC1−C6アルキル、ハロ、またはトリフルオロメチルであ る)であり、 nは1−6であり、 R3は式: [式中、R4およびR5は独立してC1−C6アルキルか、またはそれらが結合し、 それらが結合している窒素と一緒になって、ヘキサメチレンイミニル、ピペラジ ニル、ヘプタメチレンイミニル、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピロリジニル またはモルホリニルからなる群から選ばれる複素環式環を形成する]で示される 基である] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物の有効量を 、1またはそれ以上の腫瘍崩壊剤と共に、それを必要とする哺乳動物に投与する ことを含む方法。 3.式:[式中、R1はヒドロキシ、ハロ、水素、C1−C6アルコキシまたはC1−C6アル キルであり、 RaおよびRbは独立して水素、C1−C6アルキル、−C(O)Rcまたは−SO2 −Rc(ここで、RcはC1−C6アルキル、ハロ、またはトリフルオロメチルであ る)であり、 nは1−6であり、 R3は式: [式中、R4およびR5は独立してC1−C6アルキルか、またはそれらが結合し、 それらが結合している窒素と一緒になって、ヘキサメチレンイミニル、ピペラジ ニル、ヘプタメチレンイミニル、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピロリジニル またはモルホリニルからなる群から選ばれる複素環式環を形成する]で示される 基である] で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物。 4.式:[式中、R1はヒドロキシ、ハロ、水素、C1−C6アルコキシまたはC1−C6アル キルであり、 RaおよびRbは独立して水素、C1−C6アルキル、−C(O)Rcまたは−SO2 −Rc(ここで、RcはC1−C6アルキル、ハロ、またはトリフルオロメチルであ る)であり、 nは1−6であり、 R3は式: [式中、R4およびR5は独立してC1−C6アルキルか、またはそれらが結合し、 それらが結合している窒素と一緒になって、ヘキサメチレンイミニル、ピペラジ ニル、ヘプタメチレンイミニル、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピロリジニル またはモルホリニルからなる群から選ばれる複素環式環を形成する]で示される 基である] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物を、1また はそれ以上の医薬的に許容される担体、希釈剤もしくは賦形剤と共に含む医薬製 剤。 5.(a)式:[式中、R1はヒドロキシ、ハロ、水素、C1−C6アルコキシまたはC1−C6アル キルであり、 RaおよびRbは独立して水素、C1−C6アルキル、−C(O)Rcまたは−SO2 −Rc(ここで、RcはC1−C6アルキル、ハロ、またはトリフルオロメチルであ る)であり、 nは1−6であり、 R3は式: [式中、R4およびR5は独立してC1−C6アルキルか、またはそれらが結合し、 それらが結合している窒素と一緒になって、ヘキサメチレンイミニル、ピペラジ ニル、ヘプタメチレンイミニル、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピロリジニル またはモルホリニルからなる群から選ばれる複素環式環を形成する]で示される 基である] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物; (b)1またはそれ以上の腫瘍崩壊剤;および (c)1またはそれ以上の医薬的に許容される担体、希釈剤もしくは賦形剤を含 む医薬製剤。 6.哺乳動物において多剤耐性腫瘍の多剤耐性を治療するための医薬を製造す るための請求項3に記載の化合物の使用。 7.哺乳動物の感受性新生物を治療するための医薬を製造するための請求項3 に記載の化合物および1またはそれ以上の腫瘍崩壊剤の使用。 8.先のあらゆる実施例に記載のベンゾ[b]チオフェン化合物誘導体。
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