JP2000352695A - 映像表示装置 - Google Patents
映像表示装置Info
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Landscapes
- Projection Apparatus (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 表示した映像の光を投射し、投射光を再帰反
射させて観察者の眼に導く映像表示装置の小型化を図
る。 【解決手段】 映像を表示する映像表示器と、再帰反射
面と、映像表示器に表示された映像の光を再帰反射面を
一部に含む範囲に投射する投射光学系と、投射光学系に
よって投射された光のうち再帰反射面の外に向かう光を
反射して再帰反射面に導くミラーとで映像表示装置を構
成する。観察者は再帰反射面への投射光の方向から再帰
反射面とミラーを見ることで、再帰反射面の大きさ以上
の広視野の映像を観察することができる。
射させて観察者の眼に導く映像表示装置の小型化を図
る。 【解決手段】 映像を表示する映像表示器と、再帰反射
面と、映像表示器に表示された映像の光を再帰反射面を
一部に含む範囲に投射する投射光学系と、投射光学系に
よって投射された光のうち再帰反射面の外に向かう光を
反射して再帰反射面に導くミラーとで映像表示装置を構
成する。観察者は再帰反射面への投射光の方向から再帰
反射面とミラーを見ることで、再帰反射面の大きさ以上
の広視野の映像を観察することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広視野の映像を表
示する映像表示装置に関し、バーチャルリアリティをは
じめとする映像提供の分野で利用される。
示する映像表示装置に関し、バーチャルリアリティをは
じめとする映像提供の分野で利用される。
【0002】
【従来の技術】近年、仮想の現実を臨場感豊かに提供す
るバーチャルリアリティがめざましく普及しつつあり、
広視野の映像を提供するために、種々の方式の映像表示
装置が開発されている。中でも、表示器に表示した映像
を接眼光学系によって拡大して観察者の眼に導く装置
と、表示器に表示した映像を投射光学系によって拡大し
てスクリーンに投射する装置が一般的である。
るバーチャルリアリティがめざましく普及しつつあり、
広視野の映像を提供するために、種々の方式の映像表示
装置が開発されている。中でも、表示器に表示した映像
を接眼光学系によって拡大して観察者の眼に導く装置
と、表示器に表示した映像を投射光学系によって拡大し
てスクリーンに投射する装置が一般的である。
【0003】前者は、全体を小型化することが容易であ
り、観察者が手で保持しあるいは頭部に装着して使用す
る形態に適する。ただし、視野の広さに上限があり、例
えば180゜を超える視野角とするのは難しい。後者
も、手持ち式または頭部装着式とすることができるが、
前者に比べて大型になる。その反面、凹面のスクリーン
や複数のスクリーンを用いることで、視野の広さを自由
に設定することができる。部屋の壁面全体さらには床面
や天井面をスクリーンとして、観察者をスクリーンで取
り囲むようにした大規模な装置もある。このような装置
では、きわめて視野の広い映像を提供することが可能で
あり、視野角を理論上最大の360゜とすることもでき
る。
り、観察者が手で保持しあるいは頭部に装着して使用す
る形態に適する。ただし、視野の広さに上限があり、例
えば180゜を超える視野角とするのは難しい。後者
も、手持ち式または頭部装着式とすることができるが、
前者に比べて大型になる。その反面、凹面のスクリーン
や複数のスクリーンを用いることで、視野の広さを自由
に設定することができる。部屋の壁面全体さらには床面
や天井面をスクリーンとして、観察者をスクリーンで取
り囲むようにした大規模な装置もある。このような装置
では、きわめて視野の広い映像を提供することが可能で
あり、視野角を理論上最大の360゜とすることもでき
る。
【0004】スクリーンに映像を投射表示する装置で
は、スクリーンの全ての部位から光を観察者に与える必
要があり、このために、光拡散性を有するスクリーンが
使用される。しかしながら、光の拡散の度合いはスクリ
ーンへの光の入射角に依存するため、スクリーンの各部
位から観察者に向かう光の量に差が生じて、提供される
映像の明るさが不均一になり易い。また、投射された光
はスクリーンからあらゆる方向に進むことになり、観察
者に与えられる光が少なくなって、観察される映像の明
るさの低下が避けられない。
は、スクリーンの全ての部位から光を観察者に与える必
要があり、このために、光拡散性を有するスクリーンが
使用される。しかしながら、光の拡散の度合いはスクリ
ーンへの光の入射角に依存するため、スクリーンの各部
位から観察者に向かう光の量に差が生じて、提供される
映像の明るさが不均一になり易い。また、投射された光
はスクリーンからあらゆる方向に進むことになり、観察
者に与えられる光が少なくなって、観察される映像の明
るさの低下が避けられない。
【0005】このような不都合を避けるため、到来した
方向に光の大部分を反射する再帰反射性を有するスクリ
ーンを用いるとともに、観察者の近傍から光を投射する
ことが提案されている。例えば、米国特許USP320
0702号には、再帰反射性を有する固定設置のスクリ
ーンと、投射光学系からの光を反射してスクリーンに導
くとともに、その反射光を透過させて観察者の眼に導く
コンバイナとを備えた装置が開示されている。また、U
SP5606458号やUSP5621572号には、
再帰反射性のスクリーンとコンバイナのほかに接眼光学
系も備えて、スクリーンに投射された映像を接眼光学系
でさらに拡大して提供するようにした頭部装着型の装置
が開示されている。
方向に光の大部分を反射する再帰反射性を有するスクリ
ーンを用いるとともに、観察者の近傍から光を投射する
ことが提案されている。例えば、米国特許USP320
0702号には、再帰反射性を有する固定設置のスクリ
ーンと、投射光学系からの光を反射してスクリーンに導
くとともに、その反射光を透過させて観察者の眼に導く
コンバイナとを備えた装置が開示されている。また、U
SP5606458号やUSP5621572号には、
再帰反射性のスクリーンとコンバイナのほかに接眼光学
系も備えて、スクリーンに投射された映像を接眼光学系
でさらに拡大して提供するようにした頭部装着型の装置
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、再帰反射性
のスクリーンを備える従来の映像表示装置は、投射光学
系からの光あるいはコンバイナを経た投射光学系からの
光の全てを、スクリーンに直接導くようにしている。こ
のため、提供する映像の視野の広さに対応する大きさの
スクリーンが不可欠であり、装置の大型化が避けられな
かった。これは、手持ち式や頭部装着式の装置とする場
合はその使用形態の長所を損ない、固定設置の装置とす
る場合も設置に大きな空間が必要になるという、著しい
不都合を招く。
のスクリーンを備える従来の映像表示装置は、投射光学
系からの光あるいはコンバイナを経た投射光学系からの
光の全てを、スクリーンに直接導くようにしている。こ
のため、提供する映像の視野の広さに対応する大きさの
スクリーンが不可欠であり、装置の大型化が避けられな
かった。これは、手持ち式や頭部装着式の装置とする場
合はその使用形態の長所を損ない、固定設置の装置とす
る場合も設置に大きな空間が必要になるという、著しい
不都合を招く。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、表示した映像の光を投射し、投射光を再帰
反射させて観察者の眼に導く映像表示装置の小型化を図
ることを目的とする。
れたもので、表示した映像の光を投射し、投射光を再帰
反射させて観察者の眼に導く映像表示装置の小型化を図
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、映像を表示する映像表示器と、光を入
射方向に強く反射する再帰反射面と、映像表示器に表示
された映像の光を、再帰反射面を一部に含む範囲に投射
する投射光学系と、投射光学系によって投射された光の
うち再帰反射面の外に向かう光を反射して再帰反射面に
導くミラーとで、映像表示装置を構成する。
に、本発明では、映像を表示する映像表示器と、光を入
射方向に強く反射する再帰反射面と、映像表示器に表示
された映像の光を、再帰反射面を一部に含む範囲に投射
する投射光学系と、投射光学系によって投射された光の
うち再帰反射面の外に向かう光を反射して再帰反射面に
導くミラーとで、映像表示装置を構成する。
【0009】この映像表示装置では、映像表示器に表示
された映像の光の全てを再帰反射面に直接投射するので
はなく、その一部のみを再帰反射面に直接投射し、残り
はミラーを介して再帰反射面に投射する。再帰反射面で
は、映像表示器の異なる部位からの光が重なり合う。ミ
ラーは、投射光学系と再帰反射面の間の空間に、再帰反
射面と交わる向きに配置されることになる。
された映像の光の全てを再帰反射面に直接投射するので
はなく、その一部のみを再帰反射面に直接投射し、残り
はミラーを介して再帰反射面に投射する。再帰反射面で
は、映像表示器の異なる部位からの光が重なり合う。ミ
ラーは、投射光学系と再帰反射面の間の空間に、再帰反
射面と交わる向きに配置されることになる。
【0010】再帰反射面によって反射された光は入射光
路を逆に辿ることになり、ミラーから再帰反射面に入射
した光は、ミラーに再入射して反射される。この光は、
ミラーが存在せず、かつ再帰反射面がその周辺にまで延
設されているとした場合に、その延設部位で反射された
光と同じである。ミラーによって再反射された再帰反射
面からの光も再帰反射面に直接入射して反射された光
も、投射光学系に向かって進むから、投射光の方向また
はこれに近い方向から再帰反射面とミラーを含む範囲を
見ることにより、映像の全ての部分を観察することがで
きる。
路を逆に辿ることになり、ミラーから再帰反射面に入射
した光は、ミラーに再入射して反射される。この光は、
ミラーが存在せず、かつ再帰反射面がその周辺にまで延
設されているとした場合に、その延設部位で反射された
光と同じである。ミラーによって再反射された再帰反射
面からの光も再帰反射面に直接入射して反射された光
も、投射光学系に向かって進むから、投射光の方向また
はこれに近い方向から再帰反射面とミラーを含む範囲を
見ることにより、映像の全ての部分を観察することがで
きる。
【0011】したがって、この映像表示装置は、再帰反
射面の実際の大きさ以上の広い視野の映像を提供するも
のとなる。しかも、投射光学系と再帰反射面の間の空間
にミラーを配置するものであるから、ミラーを配置する
ための空間が新たに必要になることもなく、小型の装置
とすることができる。ミラーの反射面は平面でも曲面で
もよく、また、複数のミラーを備えることも可能であ
る。
射面の実際の大きさ以上の広い視野の映像を提供するも
のとなる。しかも、投射光学系と再帰反射面の間の空間
にミラーを配置するものであるから、ミラーを配置する
ための空間が新たに必要になることもなく、小型の装置
とすることができる。ミラーの反射面は平面でも曲面で
もよく、また、複数のミラーを備えることも可能であ
る。
【0012】投射光学系は、投射光を再帰反射面に結像
させるものでもよく、投射光を平行光として、再帰反射
面に結像させないものでもよい。観察者は、前者の場合
は再帰反射面上の映像を観察し、後者の場合は映像表示
器上の映像を観察することになる。
させるものでもよく、投射光を平行光として、再帰反射
面に結像させないものでもよい。観察者は、前者の場合
は再帰反射面上の映像を観察し、後者の場合は映像表示
器上の映像を観察することになる。
【0013】上記の映像表示装置に、投射光学系からの
光を再帰反射面およびミラーに導き、再帰反射面からの
光およびミラーからの光を観察者の眼に導くコンバイナ
を備えるようにしてもよい。投射光学系からの投射光の
光路と再帰反射面からの反射光の光路のいずれか一方を
折り返すことになり、観察者の眼を投射光学系と等価な
位置またはそのごく近傍に位置させることができる。
光を再帰反射面およびミラーに導き、再帰反射面からの
光およびミラーからの光を観察者の眼に導くコンバイナ
を備えるようにしてもよい。投射光学系からの投射光の
光路と再帰反射面からの反射光の光路のいずれか一方を
折り返すことになり、観察者の眼を投射光学系と等価な
位置またはそのごく近傍に位置させることができる。
【0014】これにより、投射光学系の射出瞳が小さく
ても映像の観察が可能になり、投射光学系も小型化する
ことができる。しかも、射出瞳の小径化により映像の深
度が深まり、投射光学系からの光に対する再帰反射面の
位置や向きの自由度が増す。また、再帰性がきわめて高
い、すなわち散乱性のほとんどない再帰反射面を用い
て、きわめて明るい映像を提供することもできる。
ても映像の観察が可能になり、投射光学系も小型化する
ことができる。しかも、射出瞳の小径化により映像の深
度が深まり、投射光学系からの光に対する再帰反射面の
位置や向きの自由度が増す。また、再帰性がきわめて高
い、すなわち散乱性のほとんどない再帰反射面を用い
て、きわめて明るい映像を提供することもできる。
【0015】再帰反射面からの光およびミラーからの光
を観察者の眼に導いて、投射光学系によって投射された
光が表す映像の虚像を観察者に与える接眼光学系を備え
るようにしてもよい。表示した映像を接眼光学系によっ
てさらに拡大することが可能になり、提供する映像の視
野を一層広くし、また、装置をより小型にすることがで
きる。
を観察者の眼に導いて、投射光学系によって投射された
光が表す映像の虚像を観察者に与える接眼光学系を備え
るようにしてもよい。表示した映像を接眼光学系によっ
てさらに拡大することが可能になり、提供する映像の視
野を一層広くし、また、装置をより小型にすることがで
きる。
【0016】ミラーを、一方の焦点が再帰反射面の近傍
に位置し他方の焦点が観察者の眼の近傍に位置する楕円
面とするとよい。一方の焦点からの光が必ず他方の焦点
を通るという楕円反射面の特性により、再帰反射面をき
わめて小さくすることが可能になり、装置を一層小型化
することができる。
に位置し他方の焦点が観察者の眼の近傍に位置する楕円
面とするとよい。一方の焦点からの光が必ず他方の焦点
を通るという楕円反射面の特性により、再帰反射面をき
わめて小さくすることが可能になり、装置を一層小型化
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の映像表示装置の実
施形態について図面を参照しながら説明する。第1の実
施形態の映像表示装置1の構成と映像提供の原理を図1
に示す。図1は映像表示装置1の側方からの透視図であ
る。映像表示装置1は、液晶表示器31、投射光学系3
2、再帰反射面33、およびミラー34を備えている。
施形態について図面を参照しながら説明する。第1の実
施形態の映像表示装置1の構成と映像提供の原理を図1
に示す。図1は映像表示装置1の側方からの透視図であ
る。映像表示装置1は、液晶表示器31、投射光学系3
2、再帰反射面33、およびミラー34を備えている。
【0018】液晶表示器31は透過型であり、表示パネ
ル上に2次元の映像を表示して、表示した映像によりバ
ックライト光源からの光を変調して射出する。投射光学
系32は、液晶表示器31から射出された光を面M1に
向けて投射する。投射光学系32は投射光を面M1上に
結像させるように設定されており、面1は結像面とな
る。結像面M1は投射光学系32の光軸に対して垂直な
平面である。結像面M1に形成される映像は、液晶表示
器31に表示された映像を拡大したもので、広い範囲に
わたる。
ル上に2次元の映像を表示して、表示した映像によりバ
ックライト光源からの光を変調して射出する。投射光学
系32は、液晶表示器31から射出された光を面M1に
向けて投射する。投射光学系32は投射光を面M1上に
結像させるように設定されており、面1は結像面とな
る。結像面M1は投射光学系32の光軸に対して垂直な
平面である。結像面M1に形成される映像は、液晶表示
器31に表示された映像を拡大したもので、広い範囲に
わたる。
【0019】再帰反射面33は、10μm程度またはそ
れ以下のごく微小なガラスビーズあるいはコーナーキュ
ーブを、板状部材または膜状部材の表面に設けて作製さ
れている。再帰反射面33は平面で、結像面M1上に配
置されており、したがって、スクリーンとして機能す
る。再帰反射面33は、投射光学系32からの光束の一
部分のみを受ける大きさであり、結像面M1に形成され
る映像の一部範囲に対応する。再帰反射面33の再帰反
射性は特に高く設定されておらず、再帰反射面33は若
干の拡散反射性を有する。
れ以下のごく微小なガラスビーズあるいはコーナーキュ
ーブを、板状部材または膜状部材の表面に設けて作製さ
れている。再帰反射面33は平面で、結像面M1上に配
置されており、したがって、スクリーンとして機能す
る。再帰反射面33は、投射光学系32からの光束の一
部分のみを受ける大きさであり、結像面M1に形成され
る映像の一部範囲に対応する。再帰反射面33の再帰反
射性は特に高く設定されておらず、再帰反射面33は若
干の拡散反射性を有する。
【0020】ミラー34は、図1に示した上下の2片
と、不図示の左右の2片より成る。ミラー34は全反射
性で平面である。ミラー34は、投射光学系32と再帰
反射面33との間に、投射光学系32の光軸に対して平
行に、したがって再帰反射面33に対して垂直に配置さ
れている。ミラー34の端は再帰反射面33の縁に達し
ており、再帰反射面33はミラー34によって上下左右
から挟まれた状態となっている。
と、不図示の左右の2片より成る。ミラー34は全反射
性で平面である。ミラー34は、投射光学系32と再帰
反射面33との間に、投射光学系32の光軸に対して平
行に、したがって再帰反射面33に対して垂直に配置さ
れている。ミラー34の端は再帰反射面33の縁に達し
ており、再帰反射面33はミラー34によって上下左右
から挟まれた状態となっている。
【0021】観察者は、眼Eを投射光学系32の近傍に
位置させて、再帰反射面33を含む結像面M1を見る。
位置させて、再帰反射面33を含む結像面M1を見る。
【0022】投射光学系32によって投射された光の一
部は再帰反射面33に直接入射し、液晶表示器31に表
示された映像の一部分を再帰反射面33上に形成する。
投射光学系32によって投射された光の残りは再帰反射
面33の外に向かって進み、ミラー34によって反射さ
れ、再帰反射面33に導かれる。この光は、液晶表示器
31に表示された映像の残りの部分を再帰反射面33上
に形成する。したがって、再帰反射面33には液晶表示
器31に表示された映像の異なる部分が重なり合って形
成されることになる。ミラー34によって反射された光
が再帰反射面33に形成する映像は、ミラー34が存在
しないときに再帰反射面33の周囲に形成される映像
を、ミラー34で折り返したものとなる。
部は再帰反射面33に直接入射し、液晶表示器31に表
示された映像の一部分を再帰反射面33上に形成する。
投射光学系32によって投射された光の残りは再帰反射
面33の外に向かって進み、ミラー34によって反射さ
れ、再帰反射面33に導かれる。この光は、液晶表示器
31に表示された映像の残りの部分を再帰反射面33上
に形成する。したがって、再帰反射面33には液晶表示
器31に表示された映像の異なる部分が重なり合って形
成されることになる。ミラー34によって反射された光
が再帰反射面33に形成する映像は、ミラー34が存在
しないときに再帰反射面33の周囲に形成される映像
を、ミラー34で折り返したものとなる。
【0023】投射光学系32から再帰反射面33に直接
入射した光は、再帰反射面33で反射されて、投射光学
系32の方向に進む。ミラー34から再帰反射面33に
入射した光は、再帰反射面33で反射されて、ミラー3
4に再入射し、再び反射されて投射光学系32の方向に
進む。この光は、ミラー34が存在しなければ再帰反射
面33の周囲に形成される映像からの光と等価であり、
再帰反射面33から投射光学系32に直接向かう光と共
に、表示された映像の全体を表す。
入射した光は、再帰反射面33で反射されて、投射光学
系32の方向に進む。ミラー34から再帰反射面33に
入射した光は、再帰反射面33で反射されて、ミラー3
4に再入射し、再び反射されて投射光学系32の方向に
進む。この光は、ミラー34が存在しなければ再帰反射
面33の周囲に形成される映像からの光と等価であり、
再帰反射面33から投射光学系32に直接向かう光と共
に、表示された映像の全体を表す。
【0024】再帰反射面33によって反射された光は、
その多くが投射光学系32に再入射することになるが、
再帰反射面33が若干の拡散性を有するため、投射光学
系32の近傍に位置する観察者の眼Eにも入射する。し
たがって、観察者は結像面M1上の映像を観察すること
ができる。
その多くが投射光学系32に再入射することになるが、
再帰反射面33が若干の拡散性を有するため、投射光学
系32の近傍に位置する観察者の眼Eにも入射する。し
たがって、観察者は結像面M1上の映像を観察すること
ができる。
【0025】このように、映像表示装置1は、再帰反射
面33の大きさよりも広い視野の映像を提供することが
可能である。また、ミラー34は、投射光学系32と再
帰反射面33の間の空間に配置されているため、映像表
示装置1の大型化を招かない。したがって、映像表示装
置1は、従来の装置のように、ミラー34を備えず、再
帰反射面33を結像面M1に投射される光束全体を受け
得る大きさとする場合に比べて、小型になる。
面33の大きさよりも広い視野の映像を提供することが
可能である。また、ミラー34は、投射光学系32と再
帰反射面33の間の空間に配置されているため、映像表
示装置1の大型化を招かない。したがって、映像表示装
置1は、従来の装置のように、ミラー34を備えず、再
帰反射面33を結像面M1に投射される光束全体を受け
得る大きさとする場合に比べて、小型になる。
【0026】液晶表示器31、投射光学系32、再帰反
射面33およびミラー34は一体化することが可能であ
り、映像表示装置1は、手持ち式や頭部装着式の装置と
することも、固定設置の装置とすることもできる。手持
ち式あるいは頭部装着式とするときは、観察者の頭部の
向きを検出する方向検出器37を備えて、検出した頭部
の向きに応じた映像を液晶表示器31に表示するとよ
い。提供される映像が観察者の向きに追随することにな
り、高い臨場感が得られる。また、映像の視野がさらに
広がる。なお、投射光学系32は再帰反射面33のいず
れかの部位に対向していればよく、再帰反射面33の中
心に対向して配置する必要はない。
射面33およびミラー34は一体化することが可能であ
り、映像表示装置1は、手持ち式や頭部装着式の装置と
することも、固定設置の装置とすることもできる。手持
ち式あるいは頭部装着式とするときは、観察者の頭部の
向きを検出する方向検出器37を備えて、検出した頭部
の向きに応じた映像を液晶表示器31に表示するとよ
い。提供される映像が観察者の向きに追随することにな
り、高い臨場感が得られる。また、映像の視野がさらに
広がる。なお、投射光学系32は再帰反射面33のいず
れかの部位に対向していればよく、再帰反射面33の中
心に対向して配置する必要はない。
【0027】以下、本発明の他の実施形態について説明
するが、既述の構成要素と同一または類似の構成要素に
は同一の符号を付して、重複する説明は省略する。ま
た、同じ要素を左右1対備える構成も示すが、対を成す
構成要素は符号の末尾にLまたはRを付して区別する。
するが、既述の構成要素と同一または類似の構成要素に
は同一の符号を付して、重複する説明は省略する。ま
た、同じ要素を左右1対備える構成も示すが、対を成す
構成要素は符号の末尾にLまたはRを付して区別する。
【0028】第2の実施形態の映像表示装置2の構成と
映像提供の原理を図2に示す。図2は映像表示装置2の
上方からの透視図である。映像表示装置2は、2つの液
晶表示器31L、31R、2つの投射光学系32L、3
2R、再帰反射面33、ミラー34、および2つの接眼
光学系35L、35Rを備えている。
映像提供の原理を図2に示す。図2は映像表示装置2の
上方からの透視図である。映像表示装置2は、2つの液
晶表示器31L、31R、2つの投射光学系32L、3
2R、再帰反射面33、ミラー34、および2つの接眼
光学系35L、35Rを備えている。
【0029】液晶表示器31L、31Rはそれぞれ観察
者の左眼ELと右眼ERに提供する映像を表示し、投射
光学系32L、32Rはそれぞれ液晶表示器31L、3
1Rが射出する光を投射して面M1に結像させる。投射
光学系32L、32Rは、観察者の左右の眼EL、ER
の近傍に位置し得るように配置されており、両者の光軸
は平行である。再帰反射面33およびミラー34は第1
の実施形態の映像表示装置1のものと同様の設定であ
る。液晶表示器31L、31Rが視差のある映像を表示
することで、観察者に立体映像を提供することができ
る。
者の左眼ELと右眼ERに提供する映像を表示し、投射
光学系32L、32Rはそれぞれ液晶表示器31L、3
1Rが射出する光を投射して面M1に結像させる。投射
光学系32L、32Rは、観察者の左右の眼EL、ER
の近傍に位置し得るように配置されており、両者の光軸
は平行である。再帰反射面33およびミラー34は第1
の実施形態の映像表示装置1のものと同様の設定であ
る。液晶表示器31L、31Rが視差のある映像を表示
することで、観察者に立体映像を提供することができ
る。
【0030】接眼光学系35L、35Rはそれぞれ、再
帰反射面33によって反射された投射光学系32L、3
2Rからの光を左右の眼EL、ERに導く。接眼光学系
35L、35Rの正のパワーにより、眼EL、ERに導
かれる光は結像面M1よりも遠方の面M2から到来する
光と等価になり、観察者は面M2上に位置する虚像を観
察することになる。
帰反射面33によって反射された投射光学系32L、3
2Rからの光を左右の眼EL、ERに導く。接眼光学系
35L、35Rの正のパワーにより、眼EL、ERに導
かれる光は結像面M1よりも遠方の面M2から到来する
光と等価になり、観察者は面M2上に位置する虚像を観
察することになる。
【0031】映像表示装置2では、接眼光学系35L、
35Rを備えて、結像面M1に形成される映像を拡大す
るようにしたことにより、提供する映像の視野を映像表
示装置1よりも広くすることができる。また、映像の視
野を映像表示装置1と同じにするときは、投射光学系3
2L、32Rから再帰反射面33までの距離を短くする
ことができるから、一層小型の装置となる。
35Rを備えて、結像面M1に形成される映像を拡大す
るようにしたことにより、提供する映像の視野を映像表
示装置1よりも広くすることができる。また、映像の視
野を映像表示装置1と同じにするときは、投射光学系3
2L、32Rから再帰反射面33までの距離を短くする
ことができるから、一層小型の装置となる。
【0032】投射光学系32L、32Rによって投射さ
れる左右の映像の光は再帰反射面33上で重なり合う
が、再帰反射面33によって反射された左右の映像の光
は分離する。投射光学系32L、32Rの近傍の観察者
の眼EL、ERに光が入射するように、再帰反射面33
は拡散反射性を若干もつように設定されているが、その
拡散性の程度はあまり高くなく、左眼用の映像の光が右
眼ERに入射したり、右眼用の映像の光が左眼ELに入
射したりすることはない。なお、ここでは投射光学系3
2L、32Rの光軸を平行にしたが、両者の光軸を非平
行としてもよい。
れる左右の映像の光は再帰反射面33上で重なり合う
が、再帰反射面33によって反射された左右の映像の光
は分離する。投射光学系32L、32Rの近傍の観察者
の眼EL、ERに光が入射するように、再帰反射面33
は拡散反射性を若干もつように設定されているが、その
拡散性の程度はあまり高くなく、左眼用の映像の光が右
眼ERに入射したり、右眼用の映像の光が左眼ELに入
射したりすることはない。なお、ここでは投射光学系3
2L、32Rの光軸を平行にしたが、両者の光軸を非平
行としてもよい。
【0033】第3の実施形態の映像表示装置3の構成と
映像提供の原理を図3に示す。図3は映像表示装置3の
側方からの透視図である。映像表示装置3は、液晶表示
器31、投射光学系32、再帰反射面33、ミラー3
4、およびコンバイナとしてのハーフミラー36を備え
ている。
映像提供の原理を図3に示す。図3は映像表示装置3の
側方からの透視図である。映像表示装置3は、液晶表示
器31、投射光学系32、再帰反射面33、ミラー3
4、およびコンバイナとしてのハーフミラー36を備え
ている。
【0034】投射光学系32は液晶表示器31からの光
を下方に向けて投射するように配置されており、ハーフ
ミラー36は投射光学系32によって投射された光を、
結像面M1に向けて反射するように配置されている。ハ
ーフミラー36によって反射された投射光学系32から
の光の一部は再帰反射面33に直接入射し、残りはミラ
ー34により反射されて再帰反射面33に導かれる。再
帰反射面33で反射された光は、直接またはミラー34
によって再反射されてハーフミラー36に入射し、これ
を透過して観察者の眼Eに入射する。
を下方に向けて投射するように配置されており、ハーフ
ミラー36は投射光学系32によって投射された光を、
結像面M1に向けて反射するように配置されている。ハ
ーフミラー36によって反射された投射光学系32から
の光の一部は再帰反射面33に直接入射し、残りはミラ
ー34により反射されて再帰反射面33に導かれる。再
帰反射面33で反射された光は、直接またはミラー34
によって再反射されてハーフミラー36に入射し、これ
を透過して観察者の眼Eに入射する。
【0035】投射光学系32は観察者の眼Eと光学的に
等価な位置に配置されている。したがって、再帰反射面
33によって反射された光のうち、強度の高い部分が眼
Eに導かれることになり、明るい映像を提供することが
できる。また、再帰反射面33の再帰反射性を高くし
て、拡散性を低く抑えることも可能であり、これによっ
ても、提供する映像の明るさを高めることができる。
等価な位置に配置されている。したがって、再帰反射面
33によって反射された光のうち、強度の高い部分が眼
Eに導かれることになり、明るい映像を提供することが
できる。また、再帰反射面33の再帰反射性を高くし
て、拡散性を低く抑えることも可能であり、これによっ
ても、提供する映像の明るさを高めることができる。
【0036】観察者の眼Eの位置での光束径は、等価な
位置にある投射光学系32の射出瞳の径と等しい。した
がって、投射光学系32の射出瞳を大きくしておけば、
観察者の眼Eの位置の自由度が大きくなり、映像の観察
がし易くなる。この設定は、再帰反射面33の再帰反射
性を高くする場合に特に有効である。
位置にある投射光学系32の射出瞳の径と等しい。した
がって、投射光学系32の射出瞳を大きくしておけば、
観察者の眼Eの位置の自由度が大きくなり、映像の観察
がし易くなる。この設定は、再帰反射面33の再帰反射
性を高くする場合に特に有効である。
【0037】なお、ここでは、投射光学系32からの投
射光をハーフミラー36で反射して再帰反射面33に導
き、再帰反射面33からの反射光をハーフミラー36を
透過させて眼Eに導く設定としているが、配置を変え
て、ハーフミラー36が投射光を透過させて再帰反射面
33に導き、反射光を反射して眼Eに導くようにしても
よい。また、投射光学系32は光を下方に向けて投射す
る設定としたが、投射光学系32の向きは自由に設定し
てよい。
射光をハーフミラー36で反射して再帰反射面33に導
き、再帰反射面33からの反射光をハーフミラー36を
透過させて眼Eに導く設定としているが、配置を変え
て、ハーフミラー36が投射光を透過させて再帰反射面
33に導き、反射光を反射して眼Eに導くようにしても
よい。また、投射光学系32は光を下方に向けて投射す
る設定としたが、投射光学系32の向きは自由に設定し
てよい。
【0038】第4の実施形態の映像表示装置4の構成と
映像提供の原理を図4に示す。図4は映像表示装置4の
側方からの透視図である。映像表示装置4は、上述の映
像表示装置3の液晶表示器31、投射光学系32および
ハーフミラー36を一体化して、これらを観察者が手で
保持または頭部に装着するようにしたものである。した
がって、再帰反射面33とミラー34に対する液晶表示
器31、投射光学系32およびハーフミラー36の位置
や向きは可変である。
映像提供の原理を図4に示す。図4は映像表示装置4の
側方からの透視図である。映像表示装置4は、上述の映
像表示装置3の液晶表示器31、投射光学系32および
ハーフミラー36を一体化して、これらを観察者が手で
保持または頭部に装着するようにしたものである。した
がって、再帰反射面33とミラー34に対する液晶表示
器31、投射光学系32およびハーフミラー36の位置
や向きは可変である。
【0039】映像表示装置4は観察者の頭部の向きを検
出する方向検出器37も備えており、液晶表示器31は
方向検出器37によって検出された頭部の向きに応じた
映像を表示する。投射光学系32からの光がミラー34
に入射して再帰反射面33に導かれる限り映像の観察は
可能であるから、映像表示装置4はきわめて視野の広い
映像を提供することができる。また、観察者は姿勢をあ
まり制約されず、自由な姿勢で映像を観察することがで
きる。
出する方向検出器37も備えており、液晶表示器31は
方向検出器37によって検出された頭部の向きに応じた
映像を表示する。投射光学系32からの光がミラー34
に入射して再帰反射面33に導かれる限り映像の観察は
可能であるから、映像表示装置4はきわめて視野の広い
映像を提供することができる。また、観察者は姿勢をあ
まり制約されず、自由な姿勢で映像を観察することがで
きる。
【0040】投射光学系32から結像面M1までの光路
長は、観察者の頭部の向きに応じて大きく変化する。こ
の光路長の変化により再帰反射面33上の映像にぼけが
生じるのを防止するために、映像表示装置4では、投射
光学系32の射出瞳を小さくしてF値を大きくし、再帰
反射面33に形成する映像の深度を深くするようにして
いる。また、投射光学系32の射出瞳を小さくすること
による観察者の眼Eの位置での光束の小径化を抑えるた
めに、再帰反射面33に若干の拡散反射性をもたせてい
る。このような設定によって、観察者はどの方向を向い
ていても、鮮明でけられのない映像を観察することがで
きる。
長は、観察者の頭部の向きに応じて大きく変化する。こ
の光路長の変化により再帰反射面33上の映像にぼけが
生じるのを防止するために、映像表示装置4では、投射
光学系32の射出瞳を小さくしてF値を大きくし、再帰
反射面33に形成する映像の深度を深くするようにして
いる。また、投射光学系32の射出瞳を小さくすること
による観察者の眼Eの位置での光束の小径化を抑えるた
めに、再帰反射面33に若干の拡散反射性をもたせてい
る。このような設定によって、観察者はどの方向を向い
ていても、鮮明でけられのない映像を観察することがで
きる。
【0041】なお、ここでは、投射光学系32が再帰反
射面33よりも広い範囲に光を投射するように設定して
いるが、投射光学系32が再帰反射面33よりも狭い範
囲に光を投射するようにしてもよい。液晶表示器31が
観察者の頭部の向きに応じた映像を表示することと、ミ
ラー34が投射光学系32からの光を再帰反射面33に
導くことで、視野の広い映像を提供することが可能であ
る。
射面33よりも広い範囲に光を投射するように設定して
いるが、投射光学系32が再帰反射面33よりも狭い範
囲に光を投射するようにしてもよい。液晶表示器31が
観察者の頭部の向きに応じた映像を表示することと、ミ
ラー34が投射光学系32からの光を再帰反射面33に
導くことで、視野の広い映像を提供することが可能であ
る。
【0042】第5の実施形態の映像表示装置5の構成と
映像提供の原理を図5に示す。図5は映像表示装置5の
側方からの透視図である。映像表示装置5は、ミラー3
4を投射光学系32の光軸に対して非平行に配置したも
のである。他の構成は第3の実施形態の映像表示装置3
と同じである。ミラー34の相互の間隔は投射光学系3
2側で再帰反射面33側よりも狭くなっており、映像表
示装置5は映像表示装置3よりもさらに小型化されてい
る。
映像提供の原理を図5に示す。図5は映像表示装置5の
側方からの透視図である。映像表示装置5は、ミラー3
4を投射光学系32の光軸に対して非平行に配置したも
のである。他の構成は第3の実施形態の映像表示装置3
と同じである。ミラー34の相互の間隔は投射光学系3
2側で再帰反射面33側よりも狭くなっており、映像表
示装置5は映像表示装置3よりもさらに小型化されてい
る。
【0043】ミラー34が結像面M1に対して垂直では
ないため、ミラー34によって反射される光の再帰反射
面33までの光路長は、ミラー34が存在しない場合の
結像面M1までの光路長と等しくならない。この光路長
の差に起因する再帰反射面33上での映像のぼけを防止
するために、上述の映像表示装置4と同様に、投射光学
系32の射出瞳を小さくして、再帰反射面33に形成す
る映像の深度を深くしている。また、再帰反射面33に
若干の拡散反射性をもたせて、投射光学系32の射出瞳
を小さくすることによる眼Eの位置での光束の小径化を
抑えている。
ないため、ミラー34によって反射される光の再帰反射
面33までの光路長は、ミラー34が存在しない場合の
結像面M1までの光路長と等しくならない。この光路長
の差に起因する再帰反射面33上での映像のぼけを防止
するために、上述の映像表示装置4と同様に、投射光学
系32の射出瞳を小さくして、再帰反射面33に形成す
る映像の深度を深くしている。また、再帰反射面33に
若干の拡散反射性をもたせて、投射光学系32の射出瞳
を小さくすることによる眼Eの位置での光束の小径化を
抑えている。
【0044】第6の実施形態の映像表示装置6の構成と
映像提供の原理を図6に示す。図6は映像表示装置6の
側方からの透視図である。映像表示装置6は、ミラー3
4のうち再帰反射面33側の部分34bを投射光学系3
2の光軸に非平行にするとともに、再帰反射面33を小
さくしたものである。他の構成は第3の実施形態の映像
表示装置3と同じであり、ミラー34のハーフミラー3
6側の部分34aは投射光学系32の光軸に平行であ
る。このように、ミラー34の一部分と他の部分とで再
帰反射面33に対する傾きを変えることも可能であり、
これにより装置をさらに小型化することができる。
映像提供の原理を図6に示す。図6は映像表示装置6の
側方からの透視図である。映像表示装置6は、ミラー3
4のうち再帰反射面33側の部分34bを投射光学系3
2の光軸に非平行にするとともに、再帰反射面33を小
さくしたものである。他の構成は第3の実施形態の映像
表示装置3と同じであり、ミラー34のハーフミラー3
6側の部分34aは投射光学系32の光軸に平行であ
る。このように、ミラー34の一部分と他の部分とで再
帰反射面33に対する傾きを変えることも可能であり、
これにより装置をさらに小型化することができる。
【0045】第7の実施形態の映像表示装置7の構成と
映像提供の原理を図7に示す。図7は映像表示装置7の
側方からの透視図である。この映像表示装置7はミラー
34として楕円面のものを備えている。ミラー34の一
方の焦点は再帰反射面33上に位置し、他方の焦点は観
察者の眼Eまたはその近傍に位置するように設定されて
いる。投射光学系32は、観察者の眼Eと等価な位置に
あり、実質的にミラー34の焦点上に位置する。
映像提供の原理を図7に示す。図7は映像表示装置7の
側方からの透視図である。この映像表示装置7はミラー
34として楕円面のものを備えている。ミラー34の一
方の焦点は再帰反射面33上に位置し、他方の焦点は観
察者の眼Eまたはその近傍に位置するように設定されて
いる。投射光学系32は、観察者の眼Eと等価な位置に
あり、実質的にミラー34の焦点上に位置する。
【0046】一方の焦点からの光は反射後他方の焦点を
必ず通るという楕円反射面の特性により、投射光学系3
2が投射する光は、再帰反射面33上のごく狭い範囲に
入射する。このため、映像表示装置7では、再帰反射面
33をきわめて小さくすることができる。再帰反射面3
3はミラー34に接しておらず、また、表裏両面共に再
帰反射性を有するように設定されており、ハーフミラー
36に対して背面側となる裏面に入射する光も反射す
る。
必ず通るという楕円反射面の特性により、投射光学系3
2が投射する光は、再帰反射面33上のごく狭い範囲に
入射する。このため、映像表示装置7では、再帰反射面
33をきわめて小さくすることができる。再帰反射面3
3はミラー34に接しておらず、また、表裏両面共に再
帰反射性を有するように設定されており、ハーフミラー
36に対して背面側となる裏面に入射する光も反射す
る。
【0047】この構成では再帰反射面33をさらに小さ
くして点に近づけることも可能である。その場合、投射
光学系32の射出瞳を小さくすることになるが、再帰反
射面33に拡散性を若干もたせることで、眼Eの位置の
自由度の確保は容易である。また、投射光学系32の射
出瞳を大きくし、再帰反射面33の大きさを投射光学系
32の射出瞳と同程度にしておけば、再帰反射面33に
拡散性をもたせなくても、眼Eの位置の自由度は十分に
確保される。
くして点に近づけることも可能である。その場合、投射
光学系32の射出瞳を小さくすることになるが、再帰反
射面33に拡散性を若干もたせることで、眼Eの位置の
自由度の確保は容易である。また、投射光学系32の射
出瞳を大きくし、再帰反射面33の大きさを投射光学系
32の射出瞳と同程度にしておけば、再帰反射面33に
拡散性をもたせなくても、眼Eの位置の自由度は十分に
確保される。
【0048】なお、ミラー34は、2つの焦点を結ぶ軸
に関して回転対称でもよく、回転対称でなくてもよい。
また、必ずしもミラー4の全体を楕円面とする必要はな
く、例えば、上下のみを楕円面とし、左右を平面とする
こともできる。
に関して回転対称でもよく、回転対称でなくてもよい。
また、必ずしもミラー4の全体を楕円面とする必要はな
く、例えば、上下のみを楕円面とし、左右を平面とする
こともできる。
【0049】第8の実施形態の映像表示装置8の構成と
映像提供の原理を図8に示す。図8は映像表示装置8の
側方からの透視図である。この映像表示装置8のミラー
34も楕円面である。ミラー34の一方の焦点が再帰反
射面33上に位置し、他方の焦点が観察者の眼Eまたは
その近傍に位置するように設定されている点は、上述の
映像表示装置7と同様であるが、再帰反射面33の縁が
ミラー34に接している点で異なる。
映像提供の原理を図8に示す。図8は映像表示装置8の
側方からの透視図である。この映像表示装置8のミラー
34も楕円面である。ミラー34の一方の焦点が再帰反
射面33上に位置し、他方の焦点が観察者の眼Eまたは
その近傍に位置するように設定されている点は、上述の
映像表示装置7と同様であるが、再帰反射面33の縁が
ミラー34に接している点で異なる。
【0050】第9の実施形態の映像表示装置9の構成と
映像提供の原理を図9に示す。図9は映像表示装置9の
側方からの透視図である。映像表示装置9は、第3の実
施形態の映像表示装置3のミラー34の間隔を狭めて、
再帰反射面33を小さくしたものである。
映像提供の原理を図9に示す。図9は映像表示装置9の
側方からの透視図である。映像表示装置9は、第3の実
施形態の映像表示装置3のミラー34の間隔を狭めて、
再帰反射面33を小さくしたものである。
【0051】ハーフミラー36によって反射された投射
光学系32からの光のうち、再帰反射面33に直接入射
しないものは、ミラー34によって複数回反射されて再
帰反射面33に入射する。また、ミラー34から入射し
て再帰反射面33で反射された光も、ミラー34で複数
回反射されてハーフミラー34に入射する。観察者に提
供される映像は映像表示装置3と同じであるが、映像表
示装置9ではさらなる小型化が達成されている。
光学系32からの光のうち、再帰反射面33に直接入射
しないものは、ミラー34によって複数回反射されて再
帰反射面33に入射する。また、ミラー34から入射し
て再帰反射面33で反射された光も、ミラー34で複数
回反射されてハーフミラー34に入射する。観察者に提
供される映像は映像表示装置3と同じであるが、映像表
示装置9ではさらなる小型化が達成されている。
【0052】第10の実施形態の映像表示装置10の構
成と映像提供の原理を図10に示す。図10は映像表示
装置10の側方からの透視図である。この映像表示装置
10は、ミラー34を短くするとともに、液晶表示器3
1、投射光学系32、ミラー34およびハーフミラー3
6を一体化して、これらを観察者が手で保持または頭部
に装着するようにしたものである。再帰反射面33に対
する液晶表示器31、投射光学系32、ミラー34およ
びハーフミラー36の位置や向きは可変である。
成と映像提供の原理を図10に示す。図10は映像表示
装置10の側方からの透視図である。この映像表示装置
10は、ミラー34を短くするとともに、液晶表示器3
1、投射光学系32、ミラー34およびハーフミラー3
6を一体化して、これらを観察者が手で保持または頭部
に装着するようにしたものである。再帰反射面33に対
する液晶表示器31、投射光学系32、ミラー34およ
びハーフミラー36の位置や向きは可変である。
【0053】映像表示装置10は、第4の実施形態の映
像表示装置4と同様に、方向検出器37によって検出さ
れた観察者の頭部の向きに応じた映像を液晶表示器31
が表示することで、きわめて視野の広い映像を提供する
ことができる。また、観察者は自由な姿勢で映像を観察
することができる。
像表示装置4と同様に、方向検出器37によって検出さ
れた観察者の頭部の向きに応じた映像を液晶表示器31
が表示することで、きわめて視野の広い映像を提供する
ことができる。また、観察者は自由な姿勢で映像を観察
することができる。
【0054】第11の実施形態の映像表示装置11の構
成と映像提供の原理を図11に示す。図11は映像表示
装置11の側方からの透視図である。この映像表示装置
11は、ミラー34を2つの部分34a、34bに分割
して、一方の部分34aを液晶表示器31、投射光学系
32、およびハーフミラー36と一体化し、他方の部分
34bを再帰反射面33に固定したものである。
成と映像提供の原理を図11に示す。図11は映像表示
装置11の側方からの透視図である。この映像表示装置
11は、ミラー34を2つの部分34a、34bに分割
して、一方の部分34aを液晶表示器31、投射光学系
32、およびハーフミラー36と一体化し、他方の部分
34bを再帰反射面33に固定したものである。
【0055】この構成においても、液晶表示器31が方
向検出器37によって検出された頭部の向きに応じた映
像を表示することで、きわめて視野の広い映像を提供す
ることができる。ミラー34の部分34bが、ハーフミ
ラー36から直接入射する光または部分34aで反射さ
れたハーフミラー36からの光を反射することにより、
再帰反射面33を映像表示装置10よりも小さくするこ
とができて、一層小型の装置となる。
向検出器37によって検出された頭部の向きに応じた映
像を表示することで、きわめて視野の広い映像を提供す
ることができる。ミラー34の部分34bが、ハーフミ
ラー36から直接入射する光または部分34aで反射さ
れたハーフミラー36からの光を反射することにより、
再帰反射面33を映像表示装置10よりも小さくするこ
とができて、一層小型の装置となる。
【0056】第12の実施形態の映像表示装置12の構
成と映像提供の原理を図12に示す。図12は映像表示
装置12の側方からの透視図である。この映像表示装置
12は、液晶表示器31、投射光学系32、再帰反射面
33、ミラー34およびハーフミラー36を全て一体化
して、全体を観察者が手で保持または頭部に装着するよ
うにしたものである。
成と映像提供の原理を図12に示す。図12は映像表示
装置12の側方からの透視図である。この映像表示装置
12は、液晶表示器31、投射光学系32、再帰反射面
33、ミラー34およびハーフミラー36を全て一体化
して、全体を観察者が手で保持または頭部に装着するよ
うにしたものである。
【0057】液晶表示器31が方向検出器37によって
検出された頭部の向きに応じた映像を表示することで、
きわめて視野の広い映像を提供することができる。ま
た、観察者の姿勢に対する制約は皆無であり、どの方向
を向いても、どのような姿勢でも映像を観察することが
可能である。
検出された頭部の向きに応じた映像を表示することで、
きわめて視野の広い映像を提供することができる。ま
た、観察者の姿勢に対する制約は皆無であり、どの方向
を向いても、どのような姿勢でも映像を観察することが
可能である。
【0058】第13の実施形態の映像表示装置13の構
成と映像提供の原理を図13に示す。図13は映像表示
装置13の側方からの透視図である。この映像表示装置
13は、液晶表示器31上の各部位からの光を平行光と
して射出する投射光学系32’を備えている。したがっ
て、再帰反射面33を含む面M1’上に映像が形成され
ることはなく、再帰反射面33はスクリーンとしては機
能しない。観察者は面M1’より遠方の面M2’上の虚
像を観察することになる。他の構成は、映像表示装置1
2と同様である。
成と映像提供の原理を図13に示す。図13は映像表示
装置13の側方からの透視図である。この映像表示装置
13は、液晶表示器31上の各部位からの光を平行光と
して射出する投射光学系32’を備えている。したがっ
て、再帰反射面33を含む面M1’上に映像が形成され
ることはなく、再帰反射面33はスクリーンとしては機
能しない。観察者は面M1’より遠方の面M2’上の虚
像を観察することになる。他の構成は、映像表示装置1
2と同様である。
【0059】投射光学系32’から投射される光を平行
光としたことにより、投射光学系32’から再帰反射面
33までの距離を短くすることができ、映像表示装置1
2よりもさらに小型の装置となる。投射光学系32’の
射出瞳を大きくすることで、眼Eの位置の自由度の確保
も容易である。
光としたことにより、投射光学系32’から再帰反射面
33までの距離を短くすることができ、映像表示装置1
2よりもさらに小型の装置となる。投射光学系32’の
射出瞳を大きくすることで、眼Eの位置の自由度の確保
も容易である。
【0060】第14の実施形態の映像表示装置14の構
成と映像提供の原理を図14〜図16に示す。これらの
図はそれぞれ、映像表示装置14の側方、上方および正
面からの透視図である。この映像表示装置14は、第1
2の実施形態の映像表示装置12に接眼光学系35(3
5L、35R)を備えたものである。接眼光学系35の
正のパワーにより、眼Eに導かれる光は結像面M1より
も遠方の面M2から到来する光と等価になり、観察者は
面M2上に位置する虚像を観察することになる。
成と映像提供の原理を図14〜図16に示す。これらの
図はそれぞれ、映像表示装置14の側方、上方および正
面からの透視図である。この映像表示装置14は、第1
2の実施形態の映像表示装置12に接眼光学系35(3
5L、35R)を備えたものである。接眼光学系35の
正のパワーにより、眼Eに導かれる光は結像面M1より
も遠方の面M2から到来する光と等価になり、観察者は
面M2上に位置する虚像を観察することになる。
【0061】映像表示装置14では、接眼光学系35に
より、結像面M1に形成される映像が拡大されるため、
提供する映像の視野を映像表示装置12よりも広くする
ことができる。映像の視野を映像表示装置12と同じに
するときは、投射光学系32(32L、32R)から再
帰反射面33までの距離を短くすることができるから、
一層小型の装置となる。
より、結像面M1に形成される映像が拡大されるため、
提供する映像の視野を映像表示装置12よりも広くする
ことができる。映像の視野を映像表示装置12と同じに
するときは、投射光学系32(32L、32R)から再
帰反射面33までの距離を短くすることができるから、
一層小型の装置となる。
【0062】第15の実施形態の映像表示装置15の構
成と映像提供の原理を図17〜図19に示す。これらの
図はそれぞれ、映像表示装置15の側方、上方および正
面からの透視図である。この映像表示装置15は、再帰
反射面33として球面のものを備えている。ハーフミラ
ー36は再帰反射面33に達する大きさであり、ミラー
34は上部および側部に設けられている。また、投射光
学系32は投射光を平面上に結像させるのではなく、再
帰反射面33を含む球面上に結像させるように設定され
ている。
成と映像提供の原理を図17〜図19に示す。これらの
図はそれぞれ、映像表示装置15の側方、上方および正
面からの透視図である。この映像表示装置15は、再帰
反射面33として球面のものを備えている。ハーフミラ
ー36は再帰反射面33に達する大きさであり、ミラー
34は上部および側部に設けられている。また、投射光
学系32は投射光を平面上に結像させるのではなく、再
帰反射面33を含む球面上に結像させるように設定され
ている。
【0063】再帰反射面33の曲率中心は観察者の左右
の眼EL、ERから等距離にあり、曲率半径は再帰反射
面33から眼EL、ERまでの距離よりも大きく設定さ
れている。また、左右の投射光学系32L、32Rの光
軸はいずれも再帰反射面33の曲率中心を通るように設
定されており、投射光学系32L、32Rと再帰反射面
33は共軸系となっている。このように共軸系としたこ
とにより、再帰反射面33に形成する映像に非対称な歪
みが発生せず、再帰反射面33のどの部位においてもシ
ャープなピントが得られる。
の眼EL、ERから等距離にあり、曲率半径は再帰反射
面33から眼EL、ERまでの距離よりも大きく設定さ
れている。また、左右の投射光学系32L、32Rの光
軸はいずれも再帰反射面33の曲率中心を通るように設
定されており、投射光学系32L、32Rと再帰反射面
33は共軸系となっている。このように共軸系としたこ
とにより、再帰反射面33に形成する映像に非対称な歪
みが発生せず、再帰反射面33のどの部位においてもシ
ャープなピントが得られる。
【0064】ミラー34は投射光学系32L、32Rの
光軸と平行ではなく、したがって、ハーフミラー36か
ら再帰反射面33に直接入射する光の光路長と、ミラー
34で反射されて再帰反射面33に入射する光の光路長
には差がある。ただし、投射光学系32の射出瞳を小さ
くしてF値を大きくすることにより、映像の深度を深め
ることが可能であり、ぼけのない映像を再帰反射面33
に形成することができる。
光軸と平行ではなく、したがって、ハーフミラー36か
ら再帰反射面33に直接入射する光の光路長と、ミラー
34で反射されて再帰反射面33に入射する光の光路長
には差がある。ただし、投射光学系32の射出瞳を小さ
くしてF値を大きくすることにより、映像の深度を深め
ることが可能であり、ぼけのない映像を再帰反射面33
に形成することができる。
【0065】左右の接眼光学系35L、35Rの光軸も
それぞれ再帰反射面33の曲率中心を通るように設定さ
れている。したがって、観察者の眼EL、ERに虚像と
して与えられる映像に歪みが生じることもない。このよ
うな設定により、映像表示装置15は、視野が広いだけ
でなく、きわめて高品位の映像を提供することができ
る。また、接眼光学系35L、35Rを互いにぶつかり
合わないように配置することも容易であり、小型化に適
する装置構成となっている。
それぞれ再帰反射面33の曲率中心を通るように設定さ
れている。したがって、観察者の眼EL、ERに虚像と
して与えられる映像に歪みが生じることもない。このよ
うな設定により、映像表示装置15は、視野が広いだけ
でなく、きわめて高品位の映像を提供することができ
る。また、接眼光学系35L、35Rを互いにぶつかり
合わないように配置することも容易であり、小型化に適
する装置構成となっている。
【0066】第16の実施形態の映像表示装置16の構
成と映像提供の原理を図20に示す。図20は映像表示
装置16の側方からの透視図である。この映像表示装置
16は、ミラー34をハーフミラー36に近い部分34
aと再帰反射面33に近い部分34bとに分けて、再帰
反射面33に対するミラー34の角度を途中で変えたも
のである。他の構成は映像表示装置15と同じである。
ミラー34の部分34a、34bの端部は重なってお
り、しかもハーフミラー36に近い部分34aが内側に
位置するので、部分34bの端面で光がけられるおそれ
はない。
成と映像提供の原理を図20に示す。図20は映像表示
装置16の側方からの透視図である。この映像表示装置
16は、ミラー34をハーフミラー36に近い部分34
aと再帰反射面33に近い部分34bとに分けて、再帰
反射面33に対するミラー34の角度を途中で変えたも
のである。他の構成は映像表示装置15と同じである。
ミラー34の部分34a、34bの端部は重なってお
り、しかもハーフミラー36に近い部分34aが内側に
位置するので、部分34bの端面で光がけられるおそれ
はない。
【0067】第17の実施形態の映像表示装置17の構
成と映像提供の原理を図21に示す。図21は映像表示
装置17の側方からの透視図である。この映像表示装置
17は、ミラー34を楕円面としたものであり、他の構
成は映像表示装置15と同じである。ミラー34の一方
の焦点は再帰反射面33上に位置し、他方の焦点は観察
者の眼Eまたはその近傍に位置するように設定されてい
る。投射光学系32は、観察者の眼Eと等価な位置にあ
り、実質的にミラー34の焦点上に位置する。
成と映像提供の原理を図21に示す。図21は映像表示
装置17の側方からの透視図である。この映像表示装置
17は、ミラー34を楕円面としたものであり、他の構
成は映像表示装置15と同じである。ミラー34の一方
の焦点は再帰反射面33上に位置し、他方の焦点は観察
者の眼Eまたはその近傍に位置するように設定されてい
る。投射光学系32は、観察者の眼Eと等価な位置にあ
り、実質的にミラー34の焦点上に位置する。
【0068】楕円反射面の特性により、ミラー34で反
射された光は再帰反射面33上のごく狭い範囲に入射す
る。このため、映像表示装置17では、再帰反射面33
をきわめて小さくすることができる。
射された光は再帰反射面33上のごく狭い範囲に入射す
る。このため、映像表示装置17では、再帰反射面33
をきわめて小さくすることができる。
【0069】第18の実施形態の映像表示装置18の構
成と映像提供の原理を図22に示す。図22は映像表示
装置18の側方からの透視図である。この映像表示装置
18は、上述の映像表示装置17を修飾して、再帰反射
面33を、球面の部分33aと平面の部分33bとで構
成したものである。平面の部分33bはきわめて小さ
く、この上にミラー34の一方の焦点が位置する。
成と映像提供の原理を図22に示す。図22は映像表示
装置18の側方からの透視図である。この映像表示装置
18は、上述の映像表示装置17を修飾して、再帰反射
面33を、球面の部分33aと平面の部分33bとで構
成したものである。平面の部分33bはきわめて小さ
く、この上にミラー34の一方の焦点が位置する。
【0070】ハーフミラー36からの光のうち、ミラー
34で反射される光は再帰反射面33の部分33bに入
射し、残りは部分33aに入射する。部分33bはその
法線がミラー34の略中央を通るように配置されてお
り、ミラー34から入射する光に対して垂直に近いの
で、優れた反射特性を有している。
34で反射される光は再帰反射面33の部分33bに入
射し、残りは部分33aに入射する。部分33bはその
法線がミラー34の略中央を通るように配置されてお
り、ミラー34から入射する光に対して垂直に近いの
で、優れた反射特性を有している。
【0071】第19の実施形態の映像表示装置19の構
成と映像提供の原理を図23に示す。図23は映像表示
装置19の上方からの透視図である。この映像表示装置
19は、第15の実施形態の投射表示装置15と同様な
構成に、両面を全反射面とされたミラー34cをミラー
34の一部として加えたものである。ミラー34cは垂
直方向に配置されており、映像表示装置19はミラー3
4cに関して左右対称である。
成と映像提供の原理を図23に示す。図23は映像表示
装置19の上方からの透視図である。この映像表示装置
19は、第15の実施形態の投射表示装置15と同様な
構成に、両面を全反射面とされたミラー34cをミラー
34の一部として加えたものである。ミラー34cは垂
直方向に配置されており、映像表示装置19はミラー3
4cに関して左右対称である。
【0072】左の投射光学系32Lによって投射された
光のうち再帰反射面33の右半分に向かって進む光は、
ミラー34cで反射されて再帰反射面33の左半分に入
射し、右の投射光学系32Rによって投射された光のう
ち再帰反射面33の左半分に向かって進む光は、ミラー
34cで反射されて再帰反射面33の右半分に入射す
る。再帰反射面33の左半分および右半分で反射された
光も、同様にして、それぞれ接眼光学系35Lおよび3
5Rに選択的に導かれる。
光のうち再帰反射面33の右半分に向かって進む光は、
ミラー34cで反射されて再帰反射面33の左半分に入
射し、右の投射光学系32Rによって投射された光のう
ち再帰反射面33の左半分に向かって進む光は、ミラー
34cで反射されて再帰反射面33の右半分に入射す
る。再帰反射面33の左半分および右半分で反射された
光も、同様にして、それぞれ接眼光学系35Lおよび3
5Rに選択的に導かれる。
【0073】したがって、左眼用の映像の光が右眼ER
に入射したり右眼用の映像の光が左眼ELに入射したり
ことは皆無となり、クロストークを完全に防止すること
ができる。ミラー34cの位置に単なる遮光板を配置す
ることでもクロストークは防止できるが、その構成では
映像の視野が半分程度に狭まってしまう。映像表示装置
19では、両面反射性のミラー34cを備えたことで、
広い視野を確保することができる。
に入射したり右眼用の映像の光が左眼ELに入射したり
ことは皆無となり、クロストークを完全に防止すること
ができる。ミラー34cの位置に単なる遮光板を配置す
ることでもクロストークは防止できるが、その構成では
映像の視野が半分程度に狭まってしまう。映像表示装置
19では、両面反射性のミラー34cを備えたことで、
広い視野を確保することができる。
【0074】本発明の映像表示装置の使用形態の一例を
図24に示す。この例は、第3の実施形態の映像表示装
置3を用いたものである。直方体状の箱38の1つの壁
面が再帰反射面33とされており、再帰反射面33の左
右の壁面と天井面と床面がミラー34とされている。液
晶表示器31、投射光学系32、ハーフミラー36およ
び方向検出器37は一体化されて装着ユニット39とさ
れており、観察者Uはこの装着ユニット39を頭部に装
着して箱38内に入り映像を観察する。繰り返し述べた
ように、提供される映像は視野が広いから、観察者Uは
きわめて高い臨場感を味わうことができる。
図24に示す。この例は、第3の実施形態の映像表示装
置3を用いたものである。直方体状の箱38の1つの壁
面が再帰反射面33とされており、再帰反射面33の左
右の壁面と天井面と床面がミラー34とされている。液
晶表示器31、投射光学系32、ハーフミラー36およ
び方向検出器37は一体化されて装着ユニット39とさ
れており、観察者Uはこの装着ユニット39を頭部に装
着して箱38内に入り映像を観察する。繰り返し述べた
ように、提供される映像は視野が広いから、観察者Uは
きわめて高い臨場感を味わうことができる。
【0075】再帰反射面33の左右の壁面の間隔は観察
者Uが入り得るだけあればよいから、箱38は小さく形
成することができる。したがって、広い設置場所は不要
であり、屋外はもちろん、通常の広さの室内にも設置す
ることが可能である。部屋の1つの壁面を再帰反射面3
3とし、他の壁面、天井面、床面をミラー34としても
よい。
者Uが入り得るだけあればよいから、箱38は小さく形
成することができる。したがって、広い設置場所は不要
であり、屋外はもちろん、通常の広さの室内にも設置す
ることが可能である。部屋の1つの壁面を再帰反射面3
3とし、他の壁面、天井面、床面をミラー34としても
よい。
【0076】
【発明の効果】本発明の映像表示装置では、投射光学系
によって投射された光のうち再帰反射面の外に向かう光
を反射して再帰反射面に導くミラーを備えたことで、映
像の異なる部分からの光を再帰反射面上で重ね合わせ、
その光を元に戻して観察者の眼に導くことが可能にな
り、再帰反射面の実際の大きさよりも広い視野の映像を
提供することができる。しかも、ミラーの配置のために
新たな空間を必要としないから、小型の装置となる。し
たがって、観察者が手で保持してあるいは頭部に装着し
て使用する形態に適する装置となり、固定設置して使用
する形態でも設置のために大きな空間を必要としない装
置となる。
によって投射された光のうち再帰反射面の外に向かう光
を反射して再帰反射面に導くミラーを備えたことで、映
像の異なる部分からの光を再帰反射面上で重ね合わせ、
その光を元に戻して観察者の眼に導くことが可能にな
り、再帰反射面の実際の大きさよりも広い視野の映像を
提供することができる。しかも、ミラーの配置のために
新たな空間を必要としないから、小型の装置となる。し
たがって、観察者が手で保持してあるいは頭部に装着し
て使用する形態に適する装置となり、固定設置して使用
する形態でも設置のために大きな空間を必要としない装
置となる。
【0077】コンバイナを備える構成では、投射光学系
と観察者の眼を等価な位置関係とすることができため、
投射光学系の射出瞳の小径化が可能になる。これによ
り、投射光学系を小型化し、再帰反射面の位置や向きの
自由度を増すことが容易になる。また、再帰性のきわめ
て高い再帰反射面を用いて、非常に明るい映像を提供す
ることも可能になる。
と観察者の眼を等価な位置関係とすることができため、
投射光学系の射出瞳の小径化が可能になる。これによ
り、投射光学系を小型化し、再帰反射面の位置や向きの
自由度を増すことが容易になる。また、再帰性のきわめ
て高い再帰反射面を用いて、非常に明るい映像を提供す
ることも可能になる。
【0078】接眼光学系を備える構成では、投射光が表
す映像を接眼光学系によってさらに拡大することが可能
になり、提供する映像の視野を一層広くすることができ
る。また、投射光学系から再帰反射面までの距離を短く
して、装置を一層小型にすることができる。
す映像を接眼光学系によってさらに拡大することが可能
になり、提供する映像の視野を一層広くすることができ
る。また、投射光学系から再帰反射面までの距離を短く
して、装置を一層小型にすることができる。
【0079】ミラーを再帰反射面の近傍と観察者の眼の
近傍とに焦点をもつ楕円面とした構成では、再帰反射面
をきわめて小さくすることができて、さらに小型の装置
となる。
近傍とに焦点をもつ楕円面とした構成では、再帰反射面
をきわめて小さくすることができて、さらに小型の装置
となる。
【図1】 第1の実施形態の映像表示装置の構成と映像
提供の原理を示す透視側面図。
提供の原理を示す透視側面図。
【図2】 第2の実施形態の映像表示装置の構成と映像
提供の原理を示す透視上面図。
提供の原理を示す透視上面図。
【図3】 第3の実施形態の映像表示装置の構成と映像
提供の原理を示す透視側面図。
提供の原理を示す透視側面図。
【図4】 第4の実施形態の映像表示装置の構成と映像
提供の原理を示す透視側面図。
提供の原理を示す透視側面図。
【図5】 第5の実施形態の映像表示装置の構成と映像
提供の原理を示す透視側面図。
提供の原理を示す透視側面図。
【図6】 第6の実施形態の映像表示装置の構成と映像
提供の原理を示す透視側面図。
提供の原理を示す透視側面図。
【図7】 第7の実施形態の映像表示装置の構成と映像
提供の原理を示す透視側面図。
提供の原理を示す透視側面図。
【図8】 第8の実施形態の映像表示装置の構成と映像
提供の原理を示す透視側面図。
提供の原理を示す透視側面図。
【図9】 第9の実施形態の映像表示装置の構成と映像
提供の原理を示す透視側面図。
提供の原理を示す透視側面図。
【図10】 第10の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視側面図。
映像提供の原理を示す透視側面図。
【図11】 第11の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視側面図。
映像提供の原理を示す透視側面図。
【図12】 第12の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視側面図。
映像提供の原理を示す透視側面図。
【図13】 第13の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視側面図。
映像提供の原理を示す透視側面図。
【図14】 第14の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視側面図。
映像提供の原理を示す透視側面図。
【図15】 第14の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視上面図。
映像提供の原理を示す透視上面図。
【図16】 第14の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視正面図。
映像提供の原理を示す透視正面図。
【図17】 第15の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視側面図。
映像提供の原理を示す透視側面図。
【図18】 第15の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視上面図。
映像提供の原理を示す透視上面図。
【図19】 第15の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視正面図。
映像提供の原理を示す透視正面図。
【図20】 第16の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視側面図。
映像提供の原理を示す透視側面図。
【図21】 第17の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視側面図。
映像提供の原理を示す透視側面図。
【図22】 第18の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視側面図。
映像提供の原理を示す透視側面図。
【図23】 第19の実施形態の映像表示装置の構成と
映像提供の原理を示す透視上面図。
映像提供の原理を示す透視上面図。
【図24】 本発明の映像表示装置の一使用形態を示す
透視斜視図。
透視斜視図。
1〜19 映像表示装置 31、31L、31R 液晶表示器 32、32L、32R 投射光学系 33 再帰反射面 34、34a、34b、34c ミラー 35、35L、35R 接眼光学系 36 ハーフミラー 37 方向検出器 38 箱 39 装着ユニット E、EL、ER 眼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/64 511 H04N 5/64 511A
Claims (4)
- 【請求項1】 映像を表示する映像表示器と、 光を入射方向に強く反射する再帰反射面と、 前記映像表示器に表示された映像の光を、前記再帰反射
面を一部に含む範囲に投射する投射光学系と、 前記投射光学系によって投射された光のうち前記再帰反
射面の外に向かう光を反射して前記再帰反射面に導くミ
ラーとを備えることを特徴とする映像表示装置。 - 【請求項2】 前記投射光学系からの光を前記再帰反射
面および前記ミラーに導き、前記再帰反射面からの光お
よび前記ミラーからの光を観察者の眼に導くコンバイナ
を備えることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装
置。 - 【請求項3】 前記再帰反射面からの光および前記ミラ
ーからの光を観察者の眼に導いて、前記投射光学系によ
って投射された光が表す映像の虚像を観察者に与える接
眼光学系を備えることを特徴とする請求項1に記載の映
像表示装置。 - 【請求項4】 前記ミラーは、一方の焦点が前記再帰反
射面の近傍に位置し他方の焦点が観察者の眼の近傍に位
置する楕円面であることを特徴とする請求項1に記載の
映像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11165262A JP2000352695A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 映像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11165262A JP2000352695A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 映像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000352695A true JP2000352695A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=15808997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11165262A Pending JP2000352695A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 映像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000352695A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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