JP2000351818A - 液状放射線硬化型樹脂組成物、光ファイバ用被覆組成物及び光ファイバ - Google Patents
液状放射線硬化型樹脂組成物、光ファイバ用被覆組成物及び光ファイバInfo
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Abstract
レタン結合を有するオリゴマーであって、1分子中に1
個の分岐を有し、この分岐箇所から延びる3個の分子鎖
末端のうち2個に(メタ)アクリル基を有し、残りの末
端に(メタ)アクリル基を有さないポリウレタン(メ
タ)アクリレートオリゴマー、(B)エチレン性不飽和
基を有する化合物、(C)光重合開始剤を含有してなる
ことを特徴とする液状放射線硬化型樹脂組成物。 【効果】 本発明の液状放射線硬化型樹脂組成物は、低
ヤング率であり、更に低温でもヤング率が大きく変化せ
ず、光ファイバの1次被覆材として有用である。
Description
イマリーあるいはバッファー用被覆材として好適に用い
られる、低粘度で低ヤング率及びその温度依存性が小さ
い硬化物を与える液状放射線硬化型樹脂組成物、この樹
脂組成物からなる光ファイバ用被覆組成物、及びこの組
成物の硬化膜で被覆された光ファイバに関する。なお、
本発明において、放射線硬化型とは、赤外線、可視光
線、紫外線、X線、電子線、α線、β線、γ線等の電離
放射線の照射により硬化するという意味で使用する。
ファイバとしては、石英ガラス系、多成分ガラス系、プ
ラスチック系等の種々のものがあるが、現実にはその軽
量性、低損失性、高耐久性、更には伝送容量が大きいこ
とから、石英ガラス系のものが広範囲の分野で大量に使
用されている。しかし、この石英ガラス系のものは、極
めて細く、外的要因で変化も起こることから、石英ガラ
ス系の光通信ファイバは、溶融紡糸された石英ガラスフ
ァイバ上に予め硬化物の軟らかい液状の硬化性樹脂でコ
ーティング、硬化し、一次被覆した後、この一次被覆層
を保護するために、更に硬化物の硬い液状の硬化性樹脂
でコーティング、硬化し、二次被覆が施されている。
応力あるいは温度変化によるマイクロベンドロス防止の
ため、低ヤング率でその温度依存性が小さいこと、耐久
性(耐熱、耐水性)がよいこと、低吸水率であること、
低水素発生であること、高屈折率であること、また生産
性向上のため、光ファイバの線引き速度の高速化によ
り、速硬化性であることと同時に低粘度であること等が
要求されている。
アクリレート系の紫外線硬化性樹脂組成物が提案されて
おり、特公平1−19694号公報、特許第25226
63号、同第2547021号公報に記載されているよ
うに、ウレタンアクリレートオリゴマーと反応性モノマ
ー、重合開始剤からなる紫外線液状硬化組成物が知られ
ている。しかし、これらの組成物は、直鎖状のポリエー
テル、ポリエステル等のウレタンアクリレートオリゴマ
ーを主成分としているため、低ヤング率、低温特性(ヤ
ング率の温度依存性が小さいこと)が良好である等の要
求に対して十分でない。
で、低粘度である上、低ヤング率でしかもその温度依存
性が小さい硬化物を与える液状の放射線硬化型樹脂組成
物及び光ファイバ用被覆組成物、この組成物の硬化膜で
被覆された光ファイバを提供することを目的とする。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、紫外線等の放射線硬化型の液状樹脂組成物の主成分
であるアクリル基含有ウレタンアクリレートオリゴマー
として、1分子中に1個の分岐を有し、この分岐から延
びる各分子鎖末端の2個に(メタ)アクリル基を有し、
残りの末端に(メタ)アクリル基を有しないポリオキシ
アルキレン構造を有するポリウレタン(メタ)アクリレ
ートオリゴマーを含有させることにより、その液状硬化
型組成物の硬化物が低ヤング率でその温度依存性が小さ
くなることを知見し、本発明をなすに至った。
レン構造及びウレタン結合を有するオリゴマーであっ
て、1分子中に1個の分岐を有し、この分岐箇所から延
びる3個の分子鎖末端のうち2個に(メタ)アクリル基
を有し、残りの末端に(メタ)アクリル基を有さないポ
リウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、(B)エ
チレン性不飽和基を有する化合物、(C)光重合開始剤
を含有してなることを特徴とする液状放射線硬化型樹脂
組成物、及びこの樹脂組成物からなる光ファイバ用被覆
組成物、上記樹脂組成物の硬化膜で被覆された光ファイ
バを提供する。
構造を有し、2官能性のオリゴマーを含有するポリウレ
タン(メタ)アクリレートオリゴマーは、(i)トリオ
ール、(ii)ポリエーテルジオール、(iii)アル
コール、(iv)ジイソシアネート及び(v)水酸基を
有する(メタ)アクリレート化合物のウレタン化反応に
より得ることができる。ポリウレタン(メタ)アクリレ
ートオリゴマーの重量平均分子量は、通常1,000〜
50,000、好ましくは2,000〜20,000程
度の範囲から選択できる。
プロパン、ペンタエリスリトールのモノブチルエステ
ル、ポリエーテルトリオールなどが挙げられる。ポリエ
ーテルトリオールとしては、例えば分岐構造を有するプ
ロピレングリコールあるいはエチレングリコールがあ
り、これらはグリセリン、トリメチロールプロパンのエ
チレンオキサイドあるいはプロピレンオキサイドの付加
体などを用いることができる。
工業社製の「サニックスTP−400」、「サニックス
GL−3000」、「サニックスGP−250」、「サ
ニックスGP−400」、「サニックスGP−60
0」、「サニックスGP−1000」、「サニックスG
P−3000」、「サニックスGP−3700M」、
「サニックスGP−4000」、「サニックスGEP−
2800」、「ニューポールTL4500N」等が挙げ
られる。
ンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド、ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラ
ン、3−メチルテトラヒドロフランなどのC2〜C5アル
キレンオキサイド)の単独重合体又は共重合体、脂肪族
C12〜C40ポリオール(例えば1,2−ヒドロキシステ
アリルアルコール、水添ダイマージオールなど)を開始
剤とした上記アルキレンオキサイド単独重合体又は共重
合体、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド(例え
ばプロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、テトラ
ヒドロフランなど)付加体、水添ビスフェノールAのア
ルキレンオキサイド(例えばプロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイド、テトラヒドロフランなど)付加体等
が挙げられる。これらのポリエーテルジオールは、単独
で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
C4アルキレンオキサイド、特にC3〜C4アルキレンオ
キサイド(プロピレンオキサイドやテトラヒドロフラ
ン)の単独重合体又は共重合体(ポリオキシプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、
プロピレンオキサイドとテトラヒドロフランとの共重合
体)が挙げられる。ポリエーテルジオールの重量平均分
子量は、例えば200〜10,000程度の範囲から選
択できる。
ポリエチレングリコールとして、三洋化成工業社製の
「PEG600」、「PEG1000」、「PEG20
00」、(2)ポリオキシプロピレングリコールとし
て、武田薬品工業社製の「タケラックP−22」、「タ
ケラックP−21」、「タケラックP−23」、(3)
ポリテトラメチレンエーテルグリコールとして、保土谷
化学社製の「PTG650」、「PTG850」、「P
TG1000」、「PTG2000」、「PTG400
0」、(4)プロピレンオキサイドとエチレンオキサイ
ドの共重合体として、三井東圧化学社製の「ED−2
8」、旭硝子社製の「エクセノール510」、(5)テ
トラヒドロフランとプロピレンオキサイドの共重合体と
して、保土ケ谷化学社製の「PPTG1000」、「P
PTG4000」、(6)テトラヒドロフランとエチレ
ンオキサイドの共重合体として、日本油脂社製の「ユニ
セーフDC−1100」、「ユニセーフDC−180
0」、(7)ビスフェノールAのエチレンオキサイドの
付加体として、日本油脂社製の「ユニオールDA−40
0」、「ユニオールDA−700」、(8)ビスフェノ
ールAのプロピレンオキサイドの付加体として、日本油
脂社製の「ユニオールDB−400」等を挙げることが
できる。
アルコールが挙げられる。例えば、メタノール、エタノ
ール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、
ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−
ブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルアル
コール、オクチルアルコール、デシルアルコール、トリ
デシルアルコール、ヘプタデシルアルコール、オクタデ
シルアルコール、フェノール、クミルフェノール、ノニ
ルフェノール等を挙げることができる。
族等の有機ジイソシアネートが挙げられる。例えば、ト
リレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、水添4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キ
シリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート等が使用される。
これらの中で、イソシアネート基の反応性の異なる2,
4−トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネートが好ましい。
ト化合物 水酸基を有する(メタ)アクリレートとしては、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−又は3−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−又は4−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールモノ(メタ)アクリレートなどのヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシシクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,
4−ジメタノールモノ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパンジ(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。これらの水酸基含有(メタ)アクリレートは、単独
で又は2種以上を組み合わせて使用できる。好ましい水
酸基含有(メタ)アクリレートは、ヒドロキシC2〜C4
アルキル(メタ)アクリレート、特に2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート等である。
の分岐から延びる各分子鎖末端の2個に(メタ)アクリ
ル基を有し、残りの末端に(メタ)アクリル基を有さな
いポリオキシアルキレン構造を有するポリウレタン(メ
タ)アクリレートオリゴマーは、前記成分をウレタン化
反応させることにより調製することができ、例えば、ポ
リエーテルトリオール等のトリオール1モルに対して、
イソシアネート基の反応性の異なる2,4−トリレンジ
イソシアネートあるいはイソホロンジイソシアネートな
どのジイソシアネートを2モル程度反応させ、水酸基含
有(メタ)アクリレートを2モル程度反応させることに
より得ることができる。あるいは、ポリエーテルトリオ
ール等のトリオール1モルに対してジイソシアネートを
3モル程度反応させ、水酸基含有(メタ)アクリレート
2モル程度とアルコール1モル程度を反応させることに
より得ることができる。また、先にイソシアネート基の
反応性の異なる2,4−トリレンジイソシアネートある
いはイソホロンジイソシアネートなどのジイソシアネー
ト2モル程度と水酸基含有(メタ)アクリレート2モル
程度を反応させ、次いでポリエーテルトリオール等のト
リオールを1モル程度反応させることにより得ることが
できる。あるいは、イソシアネート基の反応性の異なる
2,4−トリレンジイソシアネートあるいはイソホロン
ジイソシアネートなどのジイソシアネート3モルと水酸
基含有(メタ)アクリレート2モル程度とアルコール1
モル程度を反応させ、次いでポリエーテルトリオール等
のトリオールを1モル程度反応させることにより得るこ
とができる。
ール及びジイソシアネートのウレタン化反応により分岐
状のトリオールオリゴマーを合成し、このオリゴマー1
モルに対してジイソシアネートを2モル程度反応させ、
水酸基含有(メタ)アクリレートを2モル程度反応させ
ることにより得ることができる。あるいは、トリオー
ル、ポリエーテルジオール及びジイソシアネートのウレ
タン化反応により末端トリイソシアネートオリゴマーを
合成し、このオリゴマー1モルに対して水酸基含有(メ
タ)アクリレート2モル程度とアルコール1モル程度を
反応させることにより得ることができる。
としては、アミン系触媒、錫系又は鉛系の金属触媒を使
用してもよい。
アクリレートオリゴマーは、ポリオキシアルキレン構造
として−[CH(CH3)CH2O]−で示されるオキシ
アルキレン構造を有することが好ましい。
有する化合物としては、例えば、N−ビニル化合物、ア
ミノ基や水酸基を含む化合物に(メタ)アクリル酸がア
ミド化反応又はエステル化反応で結合した構造の化合物
が挙げられ、例えば下記の単官能性、2官能性及び多官
能性化合物を用いることができる。
ては、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタ
ム、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド
などが挙げられ、またアミノ基や水酸基を含む化合物に
(メタ)アクリル酸がアミド化反応又はエステル化反応
で結合した構造の化合物として、メトキシエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレング
リコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシ
ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキ
シポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ブ
トキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
アルキル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)ア
クリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、ベン
ジル(メタ)アクリレート、クミルフェノール(メタ)
アクリレート、クミルフェノキシポリエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、クミルフェノキシポリプロピ
レングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエン(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸、3−アク
リロイルオキシグリセリンモノ(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシ−1−(メタ)アクリロキシ−3−(メタ)アク
リロキシプロパン、ポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリε−カプロラクトンモノ(メ
タ)アクリレート、ジアルキルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、モノ
[2−(メタ)アクリロイルオキシエチル]アシッドフ
ォスフェート、トリクロロエチル(メタ)アクリレー
ト、2,2,3,3−テトラフロロプロピル(メタ)ア
クリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフロロブ
チル(メタ)アクリレート、パーフロロオクチルエチル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンテニルオキシアルキル(メ
タ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリ
レート、トリシクロデカニルオキシエチル(メタ)アク
リレート、イソボロニルオキシエチル(メタ)アクリレ
ート、モルホリン(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
て、具体的には、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプ
ロピル−2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピオネ
ートのジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、グリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリセリンジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA
のエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレー
ト、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物の
ジ(メタ)アクリレート、2,2’−ジ(ヒドロキシエ
トキシフェニル)プロパンのジ(メタ)アクリレート、
トリシクロデカンジメチロールのジ(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンタジエンジ(メタ)アクリレート、ペ
ンタンジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(グリシ
ジルオキシフェニル)プロパンの(メタ)アクリル酸付
加物等が挙げられる。
は、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリオキシエチル
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシメチル)
イソシアヌレート、トリス(アクリロキシエチル)イソ
シアヌレート、トリス(アクリロキシプロピル)イソシ
アヌレート、トリアリルトリメリット酸、トリアリルイ
ソシアヌレート等が挙げられる。
ァイバ1次被覆材(プライマリー材)として用いる場
合、単官能性化合物の使用が好ましい。
の配合量は、その種類、樹脂組成物の所望する粘度、あ
るいはその硬化物の物性に応じて選定できるが、通常、
(A)成分100重量部に対して5〜200重量部、好
ましくは10〜150重量部、更に好ましくは20〜1
00重量部程度の範囲から選択できる。
き、例えば、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニ
ル−ケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセト
フェノン、フェニルアセトフェノンジエチルケタール、
アルコキシアセトフェノン、ベンゾフェノン及び3,3
−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、4,4−ジ
メトキシベンゾフェノン、4,4−ジアミノベンゾフェ
ノン等のベンゾフェノン誘導体、ベンゾイル安息香酸ア
ルキル、ビス(4−ジアルキルアミノフェニル)ケト
ン、ベンジル及びベンジルメチルケタール等のベンジル
誘導体、ベンゾイル及びベンゾインブチルメチルケター
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾイン誘
導体、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、
2,4−ジエチルチオキサントン及び2,4−ジクロロ
チオキサントン等のチオキサントン誘導体、フルオレ
ン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルホリノプロパン−1、2−ベンジル−2−ジ
メチルアミノ−1−(モルホリノフェニル)−ブタノン
−1、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホ
スフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾ
イル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオ
キサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)
フェニルフォスフィンオキサイド等のホスフィンオキサ
イド誘導体が挙げられる。
フィンオキサイド誘導体の光重合開始剤が好ましい。
以上併用してもよい。配合量は、(A)成分のポリウレ
タン(メタ)アクリレートオリゴマー及び(B)成分の
エチレン性不飽和基を有する化合物の合計100重量部
に対して、通常0.01〜15重量部、好ましくは0.
1〜10重量部である。
に、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤等の安定剤、有機
溶剤、可塑剤、界面活性剤、シランカップリング剤、着
色顔料、有機又は無機粒子等の添加剤を本発明の目的を
損なわない範囲で必要に応じて添加することができる。
分を配合撹拌混合し、調製することができ、その粘度
は、作業性の点で光ファイバ心線の通常の製造条件との
適合性から、通常500〜10,000cp(25
℃)、特に高速の製造条件では500〜4,000cp
(25℃)の範囲が望ましい。
成物の場合と同様に、紫外線を照射することにより硬化
し、硬化物となるもので、このようにして得られる硬化
膜は、外部応力及び温度変化によるマイクロベンドから
心線を保護するのに望ましい0.1kgf/mm2以下
のヤング率を有することが望ましい。
物を硬化する放射線としては、紫外線のほか、赤外線、
可視光線、及びX線、電子線、α線、β線、γ線等の電
離放射線がある。
特に光ファイバ用被覆材の1次被覆材(プライマリー
材)として有用であり、光ガラスファイバに直接被覆さ
れ、この上層にヤング率の高い2次被覆材(セカンダリ
ー材)が被覆される。この2次被覆材として、放射線硬
化型樹脂組成物であるウレタンアクリレート組成物が好
適に用いられる。
光ファイバ用被覆材だけではなく、種々の用途、例えば
離型性コーティング材、撥水性コーティング材、保護コ
ーティング材、各種インキ、塗料等に応用することがで
きる。また、本発明の組成物は、防水ファイバケーブ
ル、海底ケーブル光ファイバユニット等の緩衝材、充填
材にも適応できる。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、各例中の部は、いずれも重量部で
ある。
マー(A)の合成 〔合成例1〕アロニックスM−113(東亜合成工業社
製アクリル化合物)106.8g、2,4−トリレンジ
イソシアネート17.4g、ジブチルチンラウレート
0.5g、2,6−ジ−tert−ブチルヒドロキシト
ルエン0.15gを反応容器に仕込み、乾燥空気下で1
5℃以下に保つ速度で2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト11.6gを滴下した。次いで、反応温度を30℃に
し、2時間反応させた後、数平均分子量7,950の3
官能性(水酸基を3個有する)ポリプロピレングリコー
ル398gを添加し、50〜60℃で反応させ、M−1
13を20重量%含有するウレタンアクリレートオリゴ
マー(オリゴマーA:本発明のポリウレタンアクリレー
トオリゴマー)を得た。
亜合成工業社製アクリル化合物)91.1g、数平均分
子量3,000の2官能性(水酸基を2個有する)ポリ
プロピレングリコール200g、2,6−ジ−tert
−ブチルヒドロキシトルエン0.15g、2,4−トリ
レンジイソシアネート23.3gを反応容器に仕込み、
窒素通気下で70〜80℃で4時間反応させた。その
後、反応温度を50〜60℃に下げ、ジブチルチンラウ
レート0.5g、数平均分子量3,990の3官能性
(水酸基を3個有する)ポリプロピレングリコール13
3gを添加し、3時間反応後、乾燥空気下で2−ヒドロ
キシエチルアクリレート8gを添加して反応させ、M−
113を20重量%含有するウレタンアクリレートオリ
ゴマー(オリゴマーB:本発明のポリウレタンアクリレ
ートオリゴマー)を得た。
亜合成工業社製アクリル化合物)118.9g、2,4
−トリレンジイソシアネート26.1g、ジブチルチン
ラウレート0.5g、2,6−ジ−tert−ブチルヒ
ドロキシトルエン0.15gを反応容器に仕込み、乾燥
空気下で15℃以下に保つ速度で2−ヒドロキシエチル
アクリレート17.4gを滴下した。次いで、反応温度
を30℃にし、2時間反応させた後、数平均分子量7,
950の3官能性(水酸基を3個有する)ポリプロピレ
ングリコール398gを添加し、50〜60℃で反応さ
せ、M−113を20重量%含有するウレタンアクリレ
ートオリゴマー(オリゴマーC:3個の分子鎖末端に
(メタ)アクリル基を含有するポリウレタンアクリレー
トオリゴマー)を得た。
すように、上記で合成したウレタンアクリレートオリゴ
マー、エチレン性不飽和基を含有する化合物、光重合開
始剤を混合して、実施例1〜4及び比較例1,2の放射
線硬化型樹脂組成物を調製した。こうして得られた組成
物の物性を下記のようにして測定した。結果を表1に示
す。
の膜厚に塗布し、500mJ/cm2(波長350n
m)の紫外線を照射し、硬化フィルムを得た。 (2)ヤング率の測定 25℃,相対湿度50%で硬化フィルムを24時間状態
調整した後、標線間25mm,引張り速度1mm/分の
条件で2.5%引張り弾性率を測定した。 (3)引張り強さ及び破断伸びの測定 25℃,相対湿度50%で硬化フィルムを24時間状態
調整した後、標線間25mm,引張り速度50mm/分
の条件で測定した。
は、低ヤング率であり、更に低温でもヤング率が大きく
変化せず、光ファイバの1次被覆材として有用である。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)ポリオキシアルキレン構造及びウ
レタン結合を有するオリゴマーであって、1分子中に1
個の分岐を有し、この分岐箇所から延びる3個の分子鎖
末端のうち2個に(メタ)アクリル基を有し、残りの末
端に(メタ)アクリル基を有さないポリウレタン(メ
タ)アクリレートオリゴマー、(B)エチレン性不飽和
基を有する化合物、(C)光重合開始剤を含有してなる
ことを特徴とする液状放射線硬化型樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)成分のポリウレタン(メタ)アク
リレートオリゴマーのポリオキシアルキレン構造として
−[CH(CH3)CH2O]−で示されるオキシアルキ
レン構造を含有する請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 25℃におけるヤング率が0.1kgf
/mm2以下であることを特徴とする請求項1又は2記
載の組成物。 - 【請求項4】 紫外線硬化用である請求項1,2又は3
記載の組成物。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項記載の組
成物からなる光ファイバ用被覆組成物。 - 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか1項記載の組
成物の硬化膜で被覆された光ファイバ。
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