JP2000349289A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JP2000349289A JP2000349289A JP11259939A JP25993999A JP2000349289A JP 2000349289 A JP2000349289 A JP 2000349289A JP 11259939 A JP11259939 A JP 11259939A JP 25993999 A JP25993999 A JP 25993999A JP 2000349289 A JP2000349289 A JP 2000349289A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ゲート絶縁破壊電圧の低下を防止できる、トレ
ンチゲート構造を有する半導体装置とその製造方法を提
供すること。 【解決手段】シリコン3にトレンチ溝を形成し、このト
レンチ溝にゲート酸化膜1を被覆し、その後、ポリシリ
コン2を気相堆積させて、トレンチ溝を埋め、シリコン
3の平坦部に形成されたゲート酸化膜1が露出するま
で、ポリシリコン2をバックエッチする(a)。シリコ
ン3の平坦部と、ポリシリコン2の表面に厚い酸化膜4
(CVD酸化膜)を気相堆積させる(b)。シリコン3
の平坦部の表面が露出するまで、この酸化膜4をバック
エッチして、除去する(c)。シリコン3の平坦部の表
面と酸化膜4の表面にスクリーン酸化膜5を形成する
(d)。この厚い酸化膜4が形成されるため、ゲート酸
化膜1の膜質が高品質に確保され、ゲート耐圧の低下を
防止できる。また、ゲート酸化膜1にダメージが入らな
いためにゲート耐圧の信頼性を向上させることができ
る。
ンチゲート構造を有する半導体装置とその製造方法を提
供すること。 【解決手段】シリコン3にトレンチ溝を形成し、このト
レンチ溝にゲート酸化膜1を被覆し、その後、ポリシリ
コン2を気相堆積させて、トレンチ溝を埋め、シリコン
3の平坦部に形成されたゲート酸化膜1が露出するま
で、ポリシリコン2をバックエッチする(a)。シリコ
ン3の平坦部と、ポリシリコン2の表面に厚い酸化膜4
(CVD酸化膜)を気相堆積させる(b)。シリコン3
の平坦部の表面が露出するまで、この酸化膜4をバック
エッチして、除去する(c)。シリコン3の平坦部の表
面と酸化膜4の表面にスクリーン酸化膜5を形成する
(d)。この厚い酸化膜4が形成されるため、ゲート酸
化膜1の膜質が高品質に確保され、ゲート耐圧の低下を
防止できる。また、ゲート酸化膜1にダメージが入らな
いためにゲート耐圧の信頼性を向上させることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トレンチゲート
構造を有する半導体装置に関する。
構造を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、IGBT(絶縁ゲート型バイポー
ラトランジスタ)やMOSFET(MOSゲート電界効
果トランジスタ)やMOSサイリスタ(MOSゲートサ
イリスタ)などのオン特性やオン抵抗を改善するため
に、トレンチゲート構造が採用される場合が多くなって
きた。このトレンチゲート構造は、トレンチ溝を堀り、
この溝の表面をゲート酸化膜で被覆し、このゲート酸化
膜で覆われたトレンチ溝にゲート電極となるポリシリコ
ンを充填して形成される。
ラトランジスタ)やMOSFET(MOSゲート電界効
果トランジスタ)やMOSサイリスタ(MOSゲートサ
イリスタ)などのオン特性やオン抵抗を改善するため
に、トレンチゲート構造が採用される場合が多くなって
きた。このトレンチゲート構造は、トレンチ溝を堀り、
この溝の表面をゲート酸化膜で被覆し、このゲート酸化
膜で覆われたトレンチ溝にゲート電極となるポリシリコ
ンを充填して形成される。
【0003】この後、ソース領域やドレイン領域を形成
するために、Asなどのイオン注入工程が続くが、この
イオン注入工程でシリコンの表面に入るダメージを防止
するために、膜厚が50nm程度のスクリーン酸化膜を
シリコン表面に形成する。
するために、Asなどのイオン注入工程が続くが、この
イオン注入工程でシリコンの表面に入るダメージを防止
するために、膜厚が50nm程度のスクリーン酸化膜を
シリコン表面に形成する。
【0004】図5は、従来のトレンチゲート構造部を形
成する製造方法で、同図(a)から同図(c)は工程順
に示した要部工程断面図である。
成する製造方法で、同図(a)から同図(c)は工程順
に示した要部工程断面図である。
【0005】同図(a)において、シリコン23にトレ
ンチ溝を形成し、ゲート酸化膜21を被覆する。その後
でn形不純物もしくはp形不純物をドープしたポリシリ
コン22(D−Poly−Si:Doped Poly
−Silicon)で、トレンチ溝を埋め、シリコン2
3の平坦部に形成されたゲート酸化膜21が露出するま
で、ポリシリコン22をバックエッチする。このバック
エッチでポリシリコン22の表面はシリコン平坦部に形
成されたゲート酸化膜21の表面より、高さが下がる。
ンチ溝を形成し、ゲート酸化膜21を被覆する。その後
でn形不純物もしくはp形不純物をドープしたポリシリ
コン22(D−Poly−Si:Doped Poly
−Silicon)で、トレンチ溝を埋め、シリコン2
3の平坦部に形成されたゲート酸化膜21が露出するま
で、ポリシリコン22をバックエッチする。このバック
エッチでポリシリコン22の表面はシリコン平坦部に形
成されたゲート酸化膜21の表面より、高さが下がる。
【0006】同図(b)において、シリコン23の平坦
部に形成されたゲート酸化膜21を除去するためにエッ
チングする。このエッチングで、このゲート酸化膜21
の表面の高さCが、ポリシリコン22の表面の高さDよ
り、ゲート酸化膜21の膜厚分だけ低下する。
部に形成されたゲート酸化膜21を除去するためにエッ
チングする。このエッチングで、このゲート酸化膜21
の表面の高さCが、ポリシリコン22の表面の高さDよ
り、ゲート酸化膜21の膜厚分だけ低下する。
【0007】同図(c)において、その後、前記のスク
リーン酸化膜25を形成する。
リーン酸化膜25を形成する。
【0008】図示しないが、この後でソース領域を形成
するために、前記したように、Asなどでスクリーン酸
化膜を通してイオン注入する。
するために、前記したように、Asなどでスクリーン酸
化膜を通してイオン注入する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このスクリーン酸化膜
形成工程において、シリコン表面、ポリシリコン表面お
よびポリシリコンとシリコンに挟まれた箇所Aに、それ
ぞれスクリーン酸化膜25が形成される。ポリシリコン
22の上に形成されるスクリーン酸化膜25は、緻密さ
に欠けて、電気的に絶縁破壊強度が小さい。しかし、ポ
リシリコン22の表面の上には、図示しない後工程で層
間絶縁膜などが形成されたために、ポリシリコン22と
図示しない層間絶縁膜上に形成される配線の間の電気的
な絶縁は良好である。
形成工程において、シリコン表面、ポリシリコン表面お
よびポリシリコンとシリコンに挟まれた箇所Aに、それ
ぞれスクリーン酸化膜25が形成される。ポリシリコン
22の上に形成されるスクリーン酸化膜25は、緻密さ
に欠けて、電気的に絶縁破壊強度が小さい。しかし、ポ
リシリコン22の表面の上には、図示しない後工程で層
間絶縁膜などが形成されたために、ポリシリコン22と
図示しない層間絶縁膜上に形成される配線の間の電気的
な絶縁は良好である。
【0010】ところが、シリコン23とポリシリコン2
2に挟まれた箇所Aでは、ポリシリコン側から形成され
たスクリーン酸化膜25の絶縁破壊強度が小さくなるた
めに、シリコン23(ソース領域が形成される)とポリ
シリコン22(ゲート電極)の間の絶縁耐圧は低下す
る。つまり、この箇所Aで、ゲート絶縁耐圧が低下す
る。
2に挟まれた箇所Aでは、ポリシリコン側から形成され
たスクリーン酸化膜25の絶縁破壊強度が小さくなるた
めに、シリコン23(ソース領域が形成される)とポリ
シリコン22(ゲート電極)の間の絶縁耐圧は低下す
る。つまり、この箇所Aで、ゲート絶縁耐圧が低下す
る。
【0011】また、スクリーン酸化膜25を形成しない
でシリコン23の平坦部に形成されたゲート酸化膜21
をスクリーン酸化膜25の代わりに使用すると、前記の
シリコン23とポリシリコン22に挟まれた箇所Aのゲ
ート酸化膜21に、イオン注入される不純物が入り込
み、ゲート酸化膜21の絶縁耐圧が低下する。
でシリコン23の平坦部に形成されたゲート酸化膜21
をスクリーン酸化膜25の代わりに使用すると、前記の
シリコン23とポリシリコン22に挟まれた箇所Aのゲ
ート酸化膜21に、イオン注入される不純物が入り込
み、ゲート酸化膜21の絶縁耐圧が低下する。
【0012】この発明の目的は、前記の課題を解決し
て、ゲート絶縁破壊電圧の低下を防止できる、トレンチ
ゲート構造を有する半導体装置とその製造方法を提供す
ることにある。
て、ゲート絶縁破壊電圧の低下を防止できる、トレンチ
ゲート構造を有する半導体装置とその製造方法を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、トレンチゲート構造を有する半導体装置におい
て、第1絶縁膜を介してトレンチ溝に形成されるゲート
電極と、トレンチ溝部の第1絶縁膜上と、ゲート電極上
に、半導体基板の表面高さと同一高さで形成される第2
絶縁膜とを有する構成とする。
めに、トレンチゲート構造を有する半導体装置におい
て、第1絶縁膜を介してトレンチ溝に形成されるゲート
電極と、トレンチ溝部の第1絶縁膜上と、ゲート電極上
に、半導体基板の表面高さと同一高さで形成される第2
絶縁膜とを有する構成とする。
【0014】トレンチゲート構造を有する半導体装置の
製造方法において、半導体基板にトレンチ溝を形成する
工程と、半導体基板表面とトレンチ溝表面に第1絶縁膜
を形成する工程と、第1絶縁膜を介して、半導体基板表
面高さより低い高さのゲート電極を形成する工程と、第
1絶縁膜上とゲート電極上に半導体基板の表面高さより
高い第2絶縁膜を形成する工程と、第2絶縁膜と第1絶
縁膜を半導体基板表面が露出するまで除去する工程と、
半導体基板表面と第2絶縁膜表面に第3絶縁膜を形成す
る工程とを含む製造方法とする。
製造方法において、半導体基板にトレンチ溝を形成する
工程と、半導体基板表面とトレンチ溝表面に第1絶縁膜
を形成する工程と、第1絶縁膜を介して、半導体基板表
面高さより低い高さのゲート電極を形成する工程と、第
1絶縁膜上とゲート電極上に半導体基板の表面高さより
高い第2絶縁膜を形成する工程と、第2絶縁膜と第1絶
縁膜を半導体基板表面が露出するまで除去する工程と、
半導体基板表面と第2絶縁膜表面に第3絶縁膜を形成す
る工程とを含む製造方法とする。
【0015】第1絶縁膜がゲート酸化膜で、第3絶縁膜
がスクリーン酸化膜であるとよい。
がスクリーン酸化膜であるとよい。
【0016】ゲート電極がポリシリコンで形成されると
よい。
よい。
【0017】前記のようにすることで、前記の第2絶縁
膜を介して、後工程のイオン注入工程で、ゲート酸化膜
となる第1絶縁膜にイオン種が導入されることがなくな
り、また、第2絶縁膜を形成することで、ゲート電極と
半導体基板に挟まれた第1酸化膜の膜質は良好に保たれ
る。
膜を介して、後工程のイオン注入工程で、ゲート酸化膜
となる第1絶縁膜にイオン種が導入されることがなくな
り、また、第2絶縁膜を形成することで、ゲート電極と
半導体基板に挟まれた第1酸化膜の膜質は良好に保たれ
る。
【0018】また、第1絶縁膜とゲート電極上に、第4
絶縁膜を形成する工程と、ゲート電極上の第4絶縁膜の
みを残す工程と、露出した第1絶縁膜下の半導体基板表
面が露出するまで、第1絶縁膜と第4絶縁膜を除去する
工程とを含む製造方法がよい。
絶縁膜を形成する工程と、ゲート電極上の第4絶縁膜の
みを残す工程と、露出した第1絶縁膜下の半導体基板表
面が露出するまで、第1絶縁膜と第4絶縁膜を除去する
工程とを含む製造方法がよい。
【0019】前記第4絶縁膜が、CVD法で形成した酸
化膜であるとよい。
化膜であるとよい。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1実施例の
トレンチゲート構造の要部断面図である。
トレンチゲート構造の要部断面図である。
【0021】半導体基板(シリコン3)に選択的に深さ
3μm程度で幅1μm程度のトレンチ溝を形成する。ト
レンチ溝の側面と底部に膜厚1000Å程度のゲート酸
化膜1を形成する。このトレンチ溝にゲート電極となる
ポリシリコン2を充填する。このポリシリコン2はn形
またはp形不純物がドープされたドープドポリシリコン
(D−Poly−Si)である。ポリシリコン1上にC
VD法で形成した酸化膜4をゲート酸化膜1の膜厚の2
倍から4倍程度の厚さで形成する。シリコン3の表面に
は、ソース領域11や図示しないソース電極などを形成
する。
3μm程度で幅1μm程度のトレンチ溝を形成する。ト
レンチ溝の側面と底部に膜厚1000Å程度のゲート酸
化膜1を形成する。このトレンチ溝にゲート電極となる
ポリシリコン2を充填する。このポリシリコン2はn形
またはp形不純物がドープされたドープドポリシリコン
(D−Poly−Si)である。ポリシリコン1上にC
VD法で形成した酸化膜4をゲート酸化膜1の膜厚の2
倍から4倍程度の厚さで形成する。シリコン3の表面に
は、ソース領域11や図示しないソース電極などを形成
する。
【0022】前記のトレンチゲート構造を有する半導体
装置においては、ゲート酸化膜1の膜質が確保され、ゲ
ート耐圧の低下を防止することができる。また、酸化膜
4が被覆しているので、ゲート酸化膜1にイオン注入工
程で、ダメージが入らず、ゲート耐圧の信頼性が向上す
る。尚、12はウエル領域で13はベース領域である。
装置においては、ゲート酸化膜1の膜質が確保され、ゲ
ート耐圧の低下を防止することができる。また、酸化膜
4が被覆しているので、ゲート酸化膜1にイオン注入工
程で、ダメージが入らず、ゲート耐圧の信頼性が向上す
る。尚、12はウエル領域で13はベース領域である。
【0023】図2は、この発明の第2実施例で、トレン
チゲート構造の製造方法を示し、同図(a)から同図
(d)は工程順に示した要部工程断面図である。
チゲート構造の製造方法を示し、同図(a)から同図
(d)は工程順に示した要部工程断面図である。
【0024】同図(a)において、シリコン3に深さ3
μm程度で幅1μm程度のトレンチ溝を形成し、膜厚1
000Å程度のゲート酸化膜1を被覆する。その後でn
形不純物もしくはp形不純物をドープしたポリシリコン
2(D−Poly−Si:Doped Poly−Si
licon)を、800nm気相堆積させて、トレンチ
溝を埋め、シリコン3の平坦部に形成されたゲート酸化
膜1が露出するまで、ポリシリコン2をバックエッチす
る。このバックエッチでポリシリコン2の表面は、シリ
コン3の平坦部に形成されたゲート酸化膜1の表面より
も高さが下がる。
μm程度で幅1μm程度のトレンチ溝を形成し、膜厚1
000Å程度のゲート酸化膜1を被覆する。その後でn
形不純物もしくはp形不純物をドープしたポリシリコン
2(D−Poly−Si:Doped Poly−Si
licon)を、800nm気相堆積させて、トレンチ
溝を埋め、シリコン3の平坦部に形成されたゲート酸化
膜1が露出するまで、ポリシリコン2をバックエッチす
る。このバックエッチでポリシリコン2の表面は、シリ
コン3の平坦部に形成されたゲート酸化膜1の表面より
も高さが下がる。
【0025】同図(b)において、シリコン3の平坦部
と、ポリシリコン2の表面にCVD法で膜厚1μm程度
に酸化膜4(CVD酸化膜)を気相堆積させる。
と、ポリシリコン2の表面にCVD法で膜厚1μm程度
に酸化膜4(CVD酸化膜)を気相堆積させる。
【0026】同図(c)において、シリコン3の平坦部
の表面が露出するまで、この酸化膜4をRIE(反応性
イオンエッチング)法を用いてバックエッチして、除去
する。
の表面が露出するまで、この酸化膜4をRIE(反応性
イオンエッチング)法を用いてバックエッチして、除去
する。
【0027】同図(d)において、シリコン3の平坦部
の表面と酸化膜4の表面に膜厚50nm程度にスクリー
ン酸化膜5を形成する。
の表面と酸化膜4の表面に膜厚50nm程度にスクリー
ン酸化膜5を形成する。
【0028】図示しないが、前記のように、この後でソ
ース領域を形成するために、Asなどでスクリーン酸化
膜5を通してイオン注入する。
ース領域を形成するために、Asなどでスクリーン酸化
膜5を通してイオン注入する。
【0029】この製造工程により、ポリシリコン2と接
しているゲート酸化膜1上には酸化膜4が形成されるた
め、イオン注入工程で打ち込まれる不純物が、直接ゲー
ト酸化膜1に入ることは無くなる。また、図5(c)で
示した箇所Aの相当する箇所Bにポリシリコン2の側か
ら形成されるスクリーン酸化膜5がないために、ゲート
酸化膜1の膜質が高品質に確保され、ゲート耐圧の低下
を防止できる。また、ゲート酸化膜1にダメージが入ら
ないためにゲート耐圧の信頼性を向上させることができ
る。
しているゲート酸化膜1上には酸化膜4が形成されるた
め、イオン注入工程で打ち込まれる不純物が、直接ゲー
ト酸化膜1に入ることは無くなる。また、図5(c)で
示した箇所Aの相当する箇所Bにポリシリコン2の側か
ら形成されるスクリーン酸化膜5がないために、ゲート
酸化膜1の膜質が高品質に確保され、ゲート耐圧の低下
を防止できる。また、ゲート酸化膜1にダメージが入ら
ないためにゲート耐圧の信頼性を向上させることができ
る。
【0030】図3は、本発明によるトレンチゲート構造
と従来のトレンチゲート構造を有する半導体装置のゲー
ト絶縁破壊電圧の分布であり、同図(a)は本発明のト
レンチゲート構造、同図(b)は従来のトレンチゲート
構造である。本発明のトレンチゲート構造にすること
で、半導体装置のゲート絶縁破壊電圧を高い方に分布さ
せることができる。すなわち、ゲート耐圧の低下を防止
することができる。
と従来のトレンチゲート構造を有する半導体装置のゲー
ト絶縁破壊電圧の分布であり、同図(a)は本発明のト
レンチゲート構造、同図(b)は従来のトレンチゲート
構造である。本発明のトレンチゲート構造にすること
で、半導体装置のゲート絶縁破壊電圧を高い方に分布さ
せることができる。すなわち、ゲート耐圧の低下を防止
することができる。
【0031】図4は、この発明の第3実施例で、トレン
チゲート構造の製造方法を示し、同図(a)から同図
(e)は工程順に示した要部工程断面図である。
チゲート構造の製造方法を示し、同図(a)から同図
(e)は工程順に示した要部工程断面図である。
【0032】同図(a)において、シリコン3にトレン
チを形成し、ゲート酸化膜1となる熱酸化膜を全面に膜
厚2000Å形成し、ポリシリコン2をトレンチに充填
し、そのポリシリコン1をエッチバックした後、CVD
−酸化膜6(Chemical Vapor Depo
sition法で形成した酸化膜)を膜厚3000Å〜
5000Åに成長させ、熱処理を行う。
チを形成し、ゲート酸化膜1となる熱酸化膜を全面に膜
厚2000Å形成し、ポリシリコン2をトレンチに充填
し、そのポリシリコン1をエッチバックした後、CVD
−酸化膜6(Chemical Vapor Depo
sition法で形成した酸化膜)を膜厚3000Å〜
5000Åに成長させ、熱処理を行う。
【0033】同図(b)において、フォトリソグラフィ
工程でトレンチ上にレジスト7のパターニングを行う。
工程でトレンチ上にレジスト7のパターニングを行う。
【0034】同図(c)において、つぎに、レジスト7
をマスクに、等方性のケミカルドライエッチング(CD
E)で、シリコン3上のゲート酸化膜1が薄く残る程度
にCVD−酸化膜6とゲート酸化膜1をエッチングで除
去する。
をマスクに、等方性のケミカルドライエッチング(CD
E)で、シリコン3上のゲート酸化膜1が薄く残る程度
にCVD−酸化膜6とゲート酸化膜1をエッチングで除
去する。
【0035】同図(d)において、レジスト7を剥離す
る。
る。
【0036】同図(e)において、全面をウエットエッ
チングで、ゲート酸化膜1とトレンチ箇所に形成された
CVD−酸化膜6を除去する。このとき、シリコン3上
のゲート酸化膜1は完全に除去されるが、トレンチの上
部側壁箇所EのCVD−酸化膜6は残る。これは、この
トレンチの上部側壁箇所Eのエッチング液が滞留し、ウ
エットエッチングがされに難くなるからである。その
後、スクリーン酸化膜5を形成する。このように、トレ
ンチの上部側壁箇所EのCVD─酸化膜が残ることによ
り、前記と同じように、ゲート酸化膜の膜質が高品質に
確保され、ゲート耐圧の低下を防止でき、また信頼性も
向上する。
チングで、ゲート酸化膜1とトレンチ箇所に形成された
CVD−酸化膜6を除去する。このとき、シリコン3上
のゲート酸化膜1は完全に除去されるが、トレンチの上
部側壁箇所EのCVD−酸化膜6は残る。これは、この
トレンチの上部側壁箇所Eのエッチング液が滞留し、ウ
エットエッチングがされに難くなるからである。その
後、スクリーン酸化膜5を形成する。このように、トレ
ンチの上部側壁箇所EのCVD─酸化膜が残ることによ
り、前記と同じように、ゲート酸化膜の膜質が高品質に
確保され、ゲート耐圧の低下を防止でき、また信頼性も
向上する。
【0037】また、レジストのパターニングで、パター
ンずれが生じた場合でも、トレンチ上部側壁箇所EのC
VD−酸化膜は残るために、前記と同様にゲート耐圧の
低下を防止できる。
ンずれが生じた場合でも、トレンチ上部側壁箇所EのC
VD−酸化膜は残るために、前記と同様にゲート耐圧の
低下を防止できる。
【0038】
【発明の効果】この発明によれば、ゲート絶縁膜の膜質
を高品質に確保することで、ゲート耐圧の低下を防止で
きる。また、イオン注入でゲート絶縁膜へダメージが入
らないために、ゲート耐圧の信頼性を向上させることが
できる。
を高品質に確保することで、ゲート耐圧の低下を防止で
きる。また、イオン注入でゲート絶縁膜へダメージが入
らないために、ゲート耐圧の信頼性を向上させることが
できる。
【図1】この発明の第1実施例のトレンチゲート構造の
要部断面図
要部断面図
【図2】この発明の第2実施例で、トレンチゲート構造
の製造方法を示し、(a)から(d)は工程順に示した
要部工程断面図である。
の製造方法を示し、(a)から(d)は工程順に示した
要部工程断面図である。
【図3】本発明によるトレンチゲート構造と従来のトレ
ンチゲート構造を有する半導体装置のゲート絶縁破壊電
圧の分布であり、(a)は本発明のトレンチゲート構
造、(b)は従来のトレンチゲート構造のゲート絶縁破
壊電圧の分布図
ンチゲート構造を有する半導体装置のゲート絶縁破壊電
圧の分布であり、(a)は本発明のトレンチゲート構
造、(b)は従来のトレンチゲート構造のゲート絶縁破
壊電圧の分布図
【図4】この発明の第3実施例で、トレンチゲート構造
の製造方法を示し、(a)から(e)は工程順に示した
要部工程断面図
の製造方法を示し、(a)から(e)は工程順に示した
要部工程断面図
【図5】従来のトレンチゲート構造部を形成する製造方
法で、(a)から(c)は工程順に示した要部工程断面
図
法で、(a)から(c)は工程順に示した要部工程断面
図
1 ゲート酸化膜 2 ポリシリコン 3 シリコン 4 酸化膜 5 スクリーン酸化膜 6 CVD−酸化膜 7 レジスト 11 ソース領域 12 ウエル領域 13 ベース領域 21 ゲート酸化膜 22 ポリシリコン 23 シリコン 25 スクリーン酸化膜 A、B 箇所 C、D 表面の高さ E トレンチの上部側壁箇所
Claims (6)
- 【請求項1】トレンチゲート構造を有する半導体装置に
おいて、第1絶縁膜を介してトレンチ溝に形成されるゲ
ート電極と、トレンチ溝部の第1絶縁膜上と、ゲート電
極上に、半導体基板の表面高さと同一高さで形成される
第2絶縁膜とを有することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】トレンチゲート構造を有する半導体装置の
製造方法において、半導体基板にトレンチ溝を形成する
工程と、半導体基板表面とトレンチ溝表面に第1絶縁膜
を形成する工程と、第1絶縁膜を介して、半導体基板表
面高さより低い高さのゲート電極を形成する工程と、第
1絶縁膜上とゲート電極上に、半導体基板の表面高さよ
り高い第2絶縁膜を形成する工程と、第2絶縁膜と第1
絶縁膜を半導体基板表面が露出するまで除去する工程
と、半導体基板表面と第2絶縁膜表面に第3絶縁膜を形
成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造
方法。 - 【請求項3】第1絶縁膜がゲート酸化膜で、第3絶縁膜
がスクリーン酸化膜であることを特徴とする請求項2に
記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】ゲート電極がポリシリコンで形成されるこ
とを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項5】第1絶縁膜とゲート電極上に、第4絶縁膜
を形成する工程と、ゲート電極上の第4絶縁膜のみを残
す工程と、露出した第1絶縁膜下の半導体基板表面が露
出するまで、第1絶縁膜と第4絶縁膜を除去する工程と
を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項6】前記第4絶縁膜が、CVD法で形成した酸
化膜であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装
置の製造方法。
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JP11259939A JP2000349289A (ja) | 1999-03-29 | 1999-09-14 | 半導体装置およびその製造方法 |
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