JP2000347881A - 複数プロセス間通信方法及びその装置並びに情報記録媒体 - Google Patents
複数プロセス間通信方法及びその装置並びに情報記録媒体Info
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- FFBHFFJDDLITSX-UHFFFAOYSA-N benzyl N-[2-hydroxy-4-(3-oxomorpholin-4-yl)phenyl]carbamate Chemical compound OC1=C(NC(=O)OCC2=CC=CC=C2)C=CC(=C1)N1CCOCC1=O FFBHFFJDDLITSX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 UNIXオペレーティングシステムにおける
複数プロセス間での通信における送受信メッセージの履
歴を確認できると共に、他システムでも共通に使用でき
るようにする。 【解決手段】 共有メモリ(シェアドメモリ)2,FI
FOファイル3及びプロセス6a〜6cからなるライブ
ラリ5によって、複数プロセス6a〜6cとの間でメッ
セージ可変長に対応した送受信データの履歴による通信
を行う。このとき、親プロセスが子プロセスを起動する
親子関係にかかわらずメッセージ可変長に対応して送受
信データの履歴を残し、この履歴を残したライブラリに
よって複数プロセス間での通信を行う。
複数プロセス間での通信における送受信メッセージの履
歴を確認できると共に、他システムでも共通に使用でき
るようにする。 【解決手段】 共有メモリ(シェアドメモリ)2,FI
FOファイル3及びプロセス6a〜6cからなるライブ
ラリ5によって、複数プロセス6a〜6cとの間でメッ
セージ可変長に対応した送受信データの履歴による通信
を行う。このとき、親プロセスが子プロセスを起動する
親子関係にかかわらずメッセージ可変長に対応して送受
信データの履歴を残し、この履歴を残したライブラリに
よって複数プロセス間での通信を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、UNIXオペレー
ティングシステム(OS)において、親プロセスが子プ
ロセスを起動する親子関係(fork/exec) にかかわらずデ
ータ記憶領域の可変長(適宜、メッセージ可変長と記載
する)に対応して送受信データの履歴を残し、そのライ
ブラリによる複数プロセス間で通信(IPC:interprocess
communication) を行う複数プロセス間通信方法及びそ
の装置並びに情報記録媒体に関する。
ティングシステム(OS)において、親プロセスが子プ
ロセスを起動する親子関係(fork/exec) にかかわらずデ
ータ記憶領域の可変長(適宜、メッセージ可変長と記載
する)に対応して送受信データの履歴を残し、そのライ
ブラリによる複数プロセス間で通信(IPC:interprocess
communication) を行う複数プロセス間通信方法及びそ
の装置並びに情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、UNIX・OSにおいて、プログ
ラムの実行単位である複数プロセス間でデータ(適宜、
メッセージと記載する)交換を行うプロセス間通信(I
PC)が行われる。このUNIX・OSのプロセス間通
信では、その通信データ量が多くメッセージ負荷が高い
場合、FIFOファイルやソケット(エンドポイントを
与えるシステム)等で、そのプロセス間通信を行うと最
大許容値に制限を受けることになる。
ラムの実行単位である複数プロセス間でデータ(適宜、
メッセージと記載する)交換を行うプロセス間通信(I
PC)が行われる。このUNIX・OSのプロセス間通
信では、その通信データ量が多くメッセージ負荷が高い
場合、FIFOファイルやソケット(エンドポイントを
与えるシステム)等で、そのプロセス間通信を行うと最
大許容値に制限を受けることになる。
【0003】また、UNIX・OSにおいて、障害が発
生した場合、この障害が発生したプロセスにおいて、そ
のメッセージの送受信内容が、障害除去の上で重要とな
る。このような複数のプロセス間でメッセージのやり取
りを行いながら処理を行うシステム、例えば、プログラ
ムデバッグでは、このメッセージのやり取りの履歴を監
視している(例えば、特開平5−12069号「デバッ
グ方式」公報例)。
生した場合、この障害が発生したプロセスにおいて、そ
のメッセージの送受信内容が、障害除去の上で重要とな
る。このような複数のプロセス間でメッセージのやり取
りを行いながら処理を行うシステム、例えば、プログラ
ムデバッグでは、このメッセージのやり取りの履歴を監
視している(例えば、特開平5−12069号「デバッ
グ方式」公報例)。
【0004】なお、従来のUNIX・OSでは、メッセ
ージの送受信を行っただけでは、メッセージの履歴を残
すことが出来ない。また、運用時においてもリアルタイ
ムにプロセス間の送受信メッセージを確認できない。こ
れらのUNIX・OSにおける複数プロセス間での通信
における送受信メッセージの確認は、システムのオープ
ン化、処理の高速化に伴って、特に問題になっている。
更に、UNIX・OSを適用した他のシステムでも共通
に使用できる高機能なインタフェースが求められてい
る。
ージの送受信を行っただけでは、メッセージの履歴を残
すことが出来ない。また、運用時においてもリアルタイ
ムにプロセス間の送受信メッセージを確認できない。こ
れらのUNIX・OSにおける複数プロセス間での通信
における送受信メッセージの確認は、システムのオープ
ン化、処理の高速化に伴って、特に問題になっている。
更に、UNIX・OSを適用した他のシステムでも共通
に使用できる高機能なインタフェースが求められてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
例では、UNIX・OSにおける複数プロセス間での通
信における送受信メッセージの履歴の確認が出来ないと
共に、UNIX・OSを適用した他システム、例えば、
ホスト装置にローカルエリアネットワーク(LAN)で
接続された端末に共通化して使用できないため、UNI
Xシステムの運用が困難であった。
例では、UNIX・OSにおける複数プロセス間での通
信における送受信メッセージの履歴の確認が出来ないと
共に、UNIX・OSを適用した他システム、例えば、
ホスト装置にローカルエリアネットワーク(LAN)で
接続された端末に共通化して使用できないため、UNI
Xシステムの運用が困難であった。
【0006】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、UNIXオペレーティング
システムにおける複数プロセス間での通信における送受
信メッセージの履歴の確認が出来ると共に、UNIXを
適用した他のシステムでも共通に使用できる高機能イン
タフェースが得られ、そのUNIXシステムの運用が容
易かつ確実に出来る複数プロセス間通信方法及びその装
置並びに情報記録媒体の提供を目的とする。
課題を解決するものであり、UNIXオペレーティング
システムにおける複数プロセス間での通信における送受
信メッセージの履歴の確認が出来ると共に、UNIXを
適用した他のシステムでも共通に使用できる高機能イン
タフェースが得られ、そのUNIXシステムの運用が容
易かつ確実に出来る複数プロセス間通信方法及びその装
置並びに情報記録媒体の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の複数プロセス間通信方法は、UNIXオペ
レーティングシステムにおけるシェアドメモリ、FIF
Oファイル及びプロセスからなるライブラリによって複
数プロセス間で通信を行うものであり、メッセージ可変
長に対応して送受信データの履歴を残す段階と、この履
歴を残したライブラリによって複数プロセス間で通信を
行う段階とを有している。
に、本発明の複数プロセス間通信方法は、UNIXオペ
レーティングシステムにおけるシェアドメモリ、FIF
Oファイル及びプロセスからなるライブラリによって複
数プロセス間で通信を行うものであり、メッセージ可変
長に対応して送受信データの履歴を残す段階と、この履
歴を残したライブラリによって複数プロセス間で通信を
行う段階とを有している。
【0008】前記送受信データの履歴を残す段階が、親
プロセスが子プロセスを起動する親子関係であり、又
は、非親子関係である。
プロセスが子プロセスを起動する親子関係であり、又
は、非親子関係である。
【0009】前記シェアドメモリ、FIFOファイル、
セマフォのアクセスがライブラリとしてユーザに提供さ
れ、かつ、シェアドメモリの初期化処理及びメッセージ
送受信処理に対して共通関数を登録している。
セマフォのアクセスがライブラリとしてユーザに提供さ
れ、かつ、シェアドメモリの初期化処理及びメッセージ
送受信処理に対して共通関数を登録している。
【0010】前記初期化処理として、ライブラリを使用
するための、プロセスのそれぞれに対するメモリアクセ
ス用のポインタとプロセス数に応じた識別符号とを定義
し、このためのシステムのメッセージ負荷を考慮してバ
ッファの個数及びバッファ長を設定し、また、前記初期
化処理として、ライブラリを使用するプロセスが要求プ
ロセスにおいて起動時に初期化し、この要求プロセスの
初期化処理により共通関数処理がシェアドメモリの取
得、FIFOファイルの作成及び取得メモリの初期設定
を自動的に行い、更に、この初期設定によるセマフォの
取得を自動的に行っている。
するための、プロセスのそれぞれに対するメモリアクセ
ス用のポインタとプロセス数に応じた識別符号とを定義
し、このためのシステムのメッセージ負荷を考慮してバ
ッファの個数及びバッファ長を設定し、また、前記初期
化処理として、ライブラリを使用するプロセスが要求プ
ロセスにおいて起動時に初期化し、この要求プロセスの
初期化処理により共通関数処理がシェアドメモリの取
得、FIFOファイルの作成及び取得メモリの初期設定
を自動的に行い、更に、この初期設定によるセマフォの
取得を自動的に行っている。
【0011】前記メッセージ送受信処理として、送信時
は、メッセージ発生に基づいて少なくとも送信メッセー
ジ及び送信先識別符号を設定して送信を行うと共に、受
信イベント発生時は、受信バッファを指定して受信を行
っている。
は、メッセージ発生に基づいて少なくとも送信メッセー
ジ及び送信先識別符号を設定して送信を行うと共に、受
信イベント発生時は、受信バッファを指定して受信を行
っている。
【0012】前記メッセージ送受信処理における送信と
して、他プロセスにライブラリを通じてメッセージを送
信する場合に要求プロセスによってFIFOファイルに
対する書き込み要求を行い、この書き込み要求処理によ
る共通関数での書き込みデータの履歴を自動的に管理
し、更に、シェアドメモリにメッセージ登録して通知先
プロセスへ送信している。また、前記共通関数での書き
込みにおいて、FIFOトレース時に日付時刻をmse
c単位まで同時に書き込み、FIFOファイルの書き込
み時に送信通番を共通関数内で付加し、バッファ番号が
設定されている場合にバッファメッセージの先頭部のト
レースを同時に行っている。
して、他プロセスにライブラリを通じてメッセージを送
信する場合に要求プロセスによってFIFOファイルに
対する書き込み要求を行い、この書き込み要求処理によ
る共通関数での書き込みデータの履歴を自動的に管理
し、更に、シェアドメモリにメッセージ登録して通知先
プロセスへ送信している。また、前記共通関数での書き
込みにおいて、FIFOトレース時に日付時刻をmse
c単位まで同時に書き込み、FIFOファイルの書き込
み時に送信通番を共通関数内で付加し、バッファ番号が
設定されている場合にバッファメッセージの先頭部のト
レースを同時に行っている。
【0013】前記メッセージ送受信処理における受信と
して、自プロセス宛のメッセージを受信する場合の要求
プロセスにおいて、FIFOファイルに対する読み込み
の要求を行い、この読み込みの要求処理によって共通関
数が、FIFOファイルのデータを取得して履歴を管理
し、更に、バッファインデックスに基づいてメッセージ
を取得している。更に、前記FIFOファイルの読込処
理において、FIFOトレース時に日付時刻をmsec
単位まで同時に書き込み、バッファ番号が設定されてい
る場合にバッファメッセージの先頭部のトレースを同時
に行っている。
して、自プロセス宛のメッセージを受信する場合の要求
プロセスにおいて、FIFOファイルに対する読み込み
の要求を行い、この読み込みの要求処理によって共通関
数が、FIFOファイルのデータを取得して履歴を管理
し、更に、バッファインデックスに基づいてメッセージ
を取得している。更に、前記FIFOファイルの読込処
理において、FIFOトレース時に日付時刻をmsec
単位まで同時に書き込み、バッファ番号が設定されてい
る場合にバッファメッセージの先頭部のトレースを同時
に行っている。
【0014】前記シェアドメモリが、ヘッダ部、バッフ
ァ総数分のインディクス部及びバッファ総数分のメッセ
ージ部とからなり、前記インディクス部を、バッファ内
使用履歴、次メッセージバッファ番号、最終メッセージ
バッファ番号、バッファ総メッセージ長、カレントメッ
セージ長、登録要求プロセス識別番号、廃棄要求プロセ
ス識別番号,メモリ使用状態、メッセージ識別番号及び
メッセージ作成状態からなる構成としてある。
ァ総数分のインディクス部及びバッファ総数分のメッセ
ージ部とからなり、前記インディクス部を、バッファ内
使用履歴、次メッセージバッファ番号、最終メッセージ
バッファ番号、バッファ総メッセージ長、カレントメッ
セージ長、登録要求プロセス識別番号、廃棄要求プロセ
ス識別番号,メモリ使用状態、メッセージ識別番号及び
メッセージ作成状態からなる構成としてある。
【0015】本発明のプロセス間通信装置は、UNIX
オペレーティングシステムにおけるシェアドメモリ、F
IFOファイル及びプロセスからなるライブラリによっ
て複数プロセス間で通信を行うものであり、メッセージ
可変長に対応して送受信データの履歴を残す第1制御処
理手段と、第1制御処理手段が残した履歴に基づくライ
ブラリによって複数プロセスでのプロセス間通信を行う
第2制御処理手段とを備える構成としてある。
オペレーティングシステムにおけるシェアドメモリ、F
IFOファイル及びプロセスからなるライブラリによっ
て複数プロセス間で通信を行うものであり、メッセージ
可変長に対応して送受信データの履歴を残す第1制御処
理手段と、第1制御処理手段が残した履歴に基づくライ
ブラリによって複数プロセスでのプロセス間通信を行う
第2制御処理手段とを備える構成としてある。
【0016】本発明の情報記録媒体は、UNIXオペレ
ーティングシステムにおけるライブラリが、複数プロセ
ス間でメッセージ可変長に対応した送受信データの履歴
による複数プロセス間で通信を行う際に、親プロセスが
子プロセスを起動する親子関係にかかわらずメッセージ
可変長に対応して送受信データの履歴を残し、この履歴
を残したライブラリによって複数プロセスでのプロセス
間通信を行う制御を実行するための制御プログラムを格
納している。
ーティングシステムにおけるライブラリが、複数プロセ
ス間でメッセージ可変長に対応した送受信データの履歴
による複数プロセス間で通信を行う際に、親プロセスが
子プロセスを起動する親子関係にかかわらずメッセージ
可変長に対応して送受信データの履歴を残し、この履歴
を残したライブラリによって複数プロセスでのプロセス
間通信を行う制御を実行するための制御プログラムを格
納している。
【0017】このような本発明の複数プロセス間通信方
法及びその装置は、複数プロセス間で通信を行う際に、
親プロセスが子プロセスを起動する親子関係にかかわら
ずメッセージ可変長に対応して送受信データの履歴を残
し、この履歴を残したライブラリによって複数プロセス
でのプロセス間通信を行っている。
法及びその装置は、複数プロセス間で通信を行う際に、
親プロセスが子プロセスを起動する親子関係にかかわら
ずメッセージ可変長に対応して送受信データの履歴を残
し、この履歴を残したライブラリによって複数プロセス
でのプロセス間通信を行っている。
【0018】したがって、UNIX・OSにおける複数
プロセス間での通信における送受信メッセージの履歴の
確認が出来るようになる。更に、UNIXを適用した他
のシステムでも共通に使用できる高機能インタフェース
が得られる。この結果、そのUNIXシステムの運用が
容易かつ確実に出来るようになる。
プロセス間での通信における送受信メッセージの履歴の
確認が出来るようになる。更に、UNIXを適用した他
のシステムでも共通に使用できる高機能インタフェース
が得られる。この結果、そのUNIXシステムの運用が
容易かつ確実に出来るようになる。
【0019】この場合の詳細な作用は次の(1)から
(6)の説明内容である。 (1)ライブラリによってUNIXを適用した他のシス
テムでのインターフェースとして利用できる。 (2)プロセス間のメッセージをリアルタイムで確認で
きる。 (3)インデックス管理しているため1メッセージの最
大長が制限されない(可変長/共有メモリにおける取得
範囲内まで可能/設定で変更可能)。 (4)送受信データの履歴が障害時でない場合も確認可
能になる。 (5)アプリケーション開発時にプロセス間通信の知識
が無い場合でも対応できるようになる。 (6)低レベル層の関数で作成することによって高速処
理が可能になる。
(6)の説明内容である。 (1)ライブラリによってUNIXを適用した他のシス
テムでのインターフェースとして利用できる。 (2)プロセス間のメッセージをリアルタイムで確認で
きる。 (3)インデックス管理しているため1メッセージの最
大長が制限されない(可変長/共有メモリにおける取得
範囲内まで可能/設定で変更可能)。 (4)送受信データの履歴が障害時でない場合も確認可
能になる。 (5)アプリケーション開発時にプロセス間通信の知識
が無い場合でも対応できるようになる。 (6)低レベル層の関数で作成することによって高速処
理が可能になる。
【0020】本発明の情報記録媒体は、前記したメッセ
ージ可変長に対応して送受信データの履歴を残し、この
履歴を残したライブラリによって複数プロセスでのプロ
セス間通信を行う処理手順の制御プログラムを汎用的な
パッケージソフトウェアとして提供する。
ージ可変長に対応して送受信データの履歴を残し、この
履歴を残したライブラリによって複数プロセスでのプロ
セス間通信を行う処理手順の制御プログラムを汎用的な
パッケージソフトウェアとして提供する。
【0021】この結果、小型汎用コンピュータでの本発
明の実施(前記した送受信データの履歴を残し、この履
歴を残したライブラリによって複数プロセスでのプロセ
ス間通信を行う処理手順)が容易に出来るようになる。
明の実施(前記した送受信データの履歴を残し、この履
歴を残したライブラリによって複数プロセスでのプロセ
ス間通信を行う処理手順)が容易に出来るようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の複数プロセス間通
信方法及びその装置並びに情報記録媒体にかかる実施の
形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の
複数プロセス間通信方法及びその装置並びに情報記録媒
体の実施形態における構成を示す図である。図1(a)
はUNIXシステムのハード構成(キーボードや座標入
力装置については図示を省略した)を示し、図1(b)
は図1(a)に示したUNIXシステムの本発明に対応
する機能構成のみをブロック図で示したものである。
信方法及びその装置並びに情報記録媒体にかかる実施の
形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の
複数プロセス間通信方法及びその装置並びに情報記録媒
体の実施形態における構成を示す図である。図1(a)
はUNIXシステムのハード構成(キーボードや座標入
力装置については図示を省略した)を示し、図1(b)
は図1(a)に示したUNIXシステムの本発明に対応
する機能構成のみをブロック図で示したものである。
【0023】図1(b)の例は、基本プログラムである
UNIXオペレーティングシステム(OS)1におい
て、マルチタスクなどにおける同時アクセスが行われる
共有メモリ2と、ファイルの先入れ先だしを行うFIF
Oファイル3と、複数プログラム間で同期をとって、メ
ッセージ制御や割り込み処理を行い、混乱なく処理する
ためのツールであり、複数プロセス6a〜6cからの排
他制御を行うセマフォ4と、プログラムの集合であるラ
イブラリ5と、プログラムの実行単位であるプロセス6
a,6b,6cとを有している。
UNIXオペレーティングシステム(OS)1におい
て、マルチタスクなどにおける同時アクセスが行われる
共有メモリ2と、ファイルの先入れ先だしを行うFIF
Oファイル3と、複数プログラム間で同期をとって、メ
ッセージ制御や割り込み処理を行い、混乱なく処理する
ためのツールであり、複数プロセス6a〜6cからの排
他制御を行うセマフォ4と、プログラムの集合であるラ
イブラリ5と、プログラムの実行単位であるプロセス6
a,6b,6cとを有している。
【0024】なお、前記したライブラリ5は、UNIX
・OSで使用されている共有メモリ(シェアドメモリ)
2,FIFO(名前付き)ファイル3及びプロセス6a
〜6cからなるものである。
・OSで使用されている共有メモリ(シェアドメモリ)
2,FIFO(名前付き)ファイル3及びプロセス6a
〜6cからなるものである。
【0025】次に、この実施形態の動作について説明す
る。本発明の実施形態では、親プロセスが子プロセスを
起動する親子関係(fork/exec) にかかわらず(共通の初
期化処理に基づいてファイル記述子を取得しているため
親プロセスが子プロセスを起動する親子関係が無いプロ
セス間においても、そのプロセス間通信が行える)、そ
のメッセージ可変長に対応して送受信データの履歴を残
し、この送受信データの履歴を残したライブラリ5によ
って複数プロセス6a〜6cでのプロセス間通信(IP
C)を実行している。
る。本発明の実施形態では、親プロセスが子プロセスを
起動する親子関係(fork/exec) にかかわらず(共通の初
期化処理に基づいてファイル記述子を取得しているため
親プロセスが子プロセスを起動する親子関係が無いプロ
セス間においても、そのプロセス間通信が行える)、そ
のメッセージ可変長に対応して送受信データの履歴を残
し、この送受信データの履歴を残したライブラリ5によ
って複数プロセス6a〜6cでのプロセス間通信(IP
C)を実行している。
【0026】このため、図1(b)に示すように、共有
メモリ2、FIFOファイル3、セマフォ4等のアクセ
スが、全てライブラリ5に囲まれた形でユーザに提供さ
れる。実際には、次に、説明する初期化処理(1)及び
メッセージ送受信処理(2)に対して個別に知識が不要
となるように別関数(あとで説明する共通関数)を登録
している。
メモリ2、FIFOファイル3、セマフォ4等のアクセ
スが、全てライブラリ5に囲まれた形でユーザに提供さ
れる。実際には、次に、説明する初期化処理(1)及び
メッセージ送受信処理(2)に対して個別に知識が不要
となるように別関数(あとで説明する共通関数)を登録
している。
【0027】(1)初期化処理 ライブラリ5を使用するに場合、各プロセス中(プログ
ラム内)6a〜6cにメモリアクセス用のポインタが必
要となる、また、プロセス数(6a〜6c)に応じた識
別符号(ID)の定義を、例えば、連番で付与する。こ
のため、初期設定としてシステムのメッセージ負荷を考
慮し、そのバッファの個数及びバッファ長を設定する。
ラム内)6a〜6cにメモリアクセス用のポインタが必
要となる、また、プロセス数(6a〜6c)に応じた識
別符号(ID)の定義を、例えば、連番で付与する。こ
のため、初期設定としてシステムのメッセージ負荷を考
慮し、そのバッファの個数及びバッファ長を設定する。
【0028】(2)メッセージ送受信処理 送信はメッセージ発生に従って送信メッセージ及び送信
先識別符号(ID)等を設定して行う。受信では、この
受信イベント発生時に受信バッファを指定して行う。
先識別符号(ID)等を設定して行う。受信では、この
受信イベント発生時に受信バッファを指定して行う。
【0029】次に、この(1)初期化処理及び(2)メ
ッセージ送受信処理を詳細に説明する。図2は共有メモ
リ2の構造を説明するための図である。図2において、
この共有メモリ2の構造は、ヘッダ部、バッファ総数分
のインディクス部及びバッファ総数分のメッセージ部と
からなっている。
ッセージ送受信処理を詳細に説明する。図2は共有メモ
リ2の構造を説明するための図である。図2において、
この共有メモリ2の構造は、ヘッダ部、バッファ総数分
のインディクス部及びバッファ総数分のメッセージ部と
からなっている。
【0030】ヘッダ部は、A/共有メモリ現在履歴、B
/バッファ総数、C/1メッセージバッファ長、D/空
きバッファ数、E/セマフォID、及び、F/FIFO
ファイル記述子(FIFOファイル数分)からなる。ま
た、インディクス部は、G/バッファ内使用履歴、H/
次メッセージバッファ番号、I/最終メッセージバッフ
ァ番号、J/バッファ総メッセージ長、K/カレントメ
ッセージ長、L/登録要求プロセスID,M/廃棄要求
プロセスID,N/メモリ使用状態、O/メッセージI
D,P/メッセージ作成状態、Q/予備からなってい
る。
/バッファ総数、C/1メッセージバッファ長、D/空
きバッファ数、E/セマフォID、及び、F/FIFO
ファイル記述子(FIFOファイル数分)からなる。ま
た、インディクス部は、G/バッファ内使用履歴、H/
次メッセージバッファ番号、I/最終メッセージバッフ
ァ番号、J/バッファ総メッセージ長、K/カレントメ
ッセージ長、L/登録要求プロセスID,M/廃棄要求
プロセスID,N/メモリ使用状態、O/メッセージI
D,P/メッセージ作成状態、Q/予備からなってい
る。
【0031】図3は、図2に示す共有メモリ2の初期化
処理を説明するための図である。図3において、ライブ
ラリ5を使用するプロセス6a〜6cは、その要求プロ
セス(1)において、起動時に初期化処理を行う(1
a)。この要求プロセス(1)の初期化処理(1a)に
よって、共通関数処理(2)が、共有メモリ2の取得、
FIFOファイル3の作成及び取得メモリの初期設定
(2a)を自動的に行う。更に、この共通関数処理
(2)における共有メモリ2の取得、FIFOファイル
3の作成及び取得メモリの初期設定(2a)によって、
セマフォ4の取得をそれぞれ自動的に行う。すなわち、
共有メモリ2のプロセス間通信エリア(セマフォキー取
得/各エリアと共通)、FIFOトレースエリア、障害
対処エリア及びタイマ管理エリアに対する取得を行う。
処理を説明するための図である。図3において、ライブ
ラリ5を使用するプロセス6a〜6cは、その要求プロ
セス(1)において、起動時に初期化処理を行う(1
a)。この要求プロセス(1)の初期化処理(1a)に
よって、共通関数処理(2)が、共有メモリ2の取得、
FIFOファイル3の作成及び取得メモリの初期設定
(2a)を自動的に行う。更に、この共通関数処理
(2)における共有メモリ2の取得、FIFOファイル
3の作成及び取得メモリの初期設定(2a)によって、
セマフォ4の取得をそれぞれ自動的に行う。すなわち、
共有メモリ2のプロセス間通信エリア(セマフォキー取
得/各エリアと共通)、FIFOトレースエリア、障害
対処エリア及びタイマ管理エリアに対する取得を行う。
【0032】なお、共通関数処理(2)は、この共通メ
モリ2の初期化処理に対して、リターンコードを要求プ
ロセス(1)に通知する(2b)。
モリ2の初期化処理に対して、リターンコードを要求プ
ロセス(1)に通知する(2b)。
【0033】図4は図2に示すFIFOファイル3の書
込処理を説明するための図である。図4において、他プ
ロセス6a〜6cにライブラリ5を通じてメッセージを
送信(メッセージ送受信処理)する場合は、その要求プ
ロセス(1)において、FIFOファイル3に対する書
き込み要求処理(1−1)を行う。この書き込み要求処
理(1−1)によって共通関数(2)での書き込みデー
タ(2−1)の履歴を自動的に管理し、共有メモリ2へ
メッセージ登録して通知先プロセスへ送信する。すなわ
ち、FIFOファイル3において(3)、ここへの書き
込み(2−2)を行う。
込処理を説明するための図である。図4において、他プ
ロセス6a〜6cにライブラリ5を通じてメッセージを
送信(メッセージ送受信処理)する場合は、その要求プ
ロセス(1)において、FIFOファイル3に対する書
き込み要求処理(1−1)を行う。この書き込み要求処
理(1−1)によって共通関数(2)での書き込みデー
タ(2−1)の履歴を自動的に管理し、共有メモリ2へ
メッセージ登録して通知先プロセスへ送信する。すなわ
ち、FIFOファイル3において(3)、ここへの書き
込み(2−2)を行う。
【0034】この場合のFIFOファイル3の書込処理
では次の処理を行う。 (1)FIFOトレース時に日付時刻をmsec単位ま
で同時に書き込む。 (2)FIFOファイル3の書き込み時に送信通番を共
通関数(2)内で付加する。 (3)バッファ番号が設定されている場合は、バッファ
メッセージの先頭部のトレースも同時に行う。 なお、共通関数処理(2)は、このFIFOファイル3
の書込処理に対して、リターンコードを要求プロセス
(1)に通知する(2−3)。
では次の処理を行う。 (1)FIFOトレース時に日付時刻をmsec単位ま
で同時に書き込む。 (2)FIFOファイル3の書き込み時に送信通番を共
通関数(2)内で付加する。 (3)バッファ番号が設定されている場合は、バッファ
メッセージの先頭部のトレースも同時に行う。 なお、共通関数処理(2)は、このFIFOファイル3
の書込処理に対して、リターンコードを要求プロセス
(1)に通知する(2−3)。
【0035】図5は、図2に示すFIFOファイル3の
読込処理を説明するための図である。図5において、自
プロセス(6a〜6c)宛のメッセージを受信(メッセ
ージ送受信処理)する場合は、その要求プロセス(1)
において、FIFOファイル3に対する読み込みの要求
処理(1A)を行う。この読み込みの要求処理(1A)
によって、共通関数(2)が、FIFOファイル(3)
からFIFOファイル3のデータを取得し、データの履
歴管理を行い、バッファインデックスに基づいてメッセ
ージを取得する(2A)。なお、メッセージをそのまま
共有メモリ2内に残すことも可能である(2B)。
読込処理を説明するための図である。図5において、自
プロセス(6a〜6c)宛のメッセージを受信(メッセ
ージ送受信処理)する場合は、その要求プロセス(1)
において、FIFOファイル3に対する読み込みの要求
処理(1A)を行う。この読み込みの要求処理(1A)
によって、共通関数(2)が、FIFOファイル(3)
からFIFOファイル3のデータを取得し、データの履
歴管理を行い、バッファインデックスに基づいてメッセ
ージを取得する(2A)。なお、メッセージをそのまま
共有メモリ2内に残すことも可能である(2B)。
【0036】この場合のFIFOファイル3の読込処理
では次の処理も行う。 (1)FIFOトレース時に日付時刻をmsec単位ま
で同時に書き込む。 (2)バッファ番号が設定されている場合は、バッファ
メッセージの先頭部のトレースも同時に行う。 なお、共通関数処理(2)では、このFIFOファイル
3の読込処理に対して、読込データ/リターンコードを
要求プロセス(1)に通知する(2C)。
では次の処理も行う。 (1)FIFOトレース時に日付時刻をmsec単位ま
で同時に書き込む。 (2)バッファ番号が設定されている場合は、バッファ
メッセージの先頭部のトレースも同時に行う。 なお、共通関数処理(2)では、このFIFOファイル
3の読込処理に対して、読込データ/リターンコードを
要求プロセス(1)に通知する(2C)。
【0037】図6は図1示すUNIXオペレーティング
システムの応用例を説明するためのブロック図である。
図6の例は、ホスト装置10と、複数の端末11(図1
に示す構成及び動作のUNIX・OS)とがローカルエ
リアネットワーク(LAN)12などで接続されてい
る。
システムの応用例を説明するためのブロック図である。
図6の例は、ホスト装置10と、複数の端末11(図1
に示す構成及び動作のUNIX・OS)とがローカルエ
リアネットワーク(LAN)12などで接続されてい
る。
【0038】端末11は、図1に示す構成に対応し、第
1及び第2制御処理手段としての共有メモリ11aと、
FIFOファイル11bと、制御プロセス11cと、通
信プロセス11dとを有している。なお、ここでは、こ
れらのファームウェ以外の構成は、その図示を省略し
た。
1及び第2制御処理手段としての共有メモリ11aと、
FIFOファイル11bと、制御プロセス11cと、通
信プロセス11dとを有している。なお、ここでは、こ
れらのファームウェ以外の構成は、その図示を省略し
た。
【0039】この例では、端末11が図1に示すUNI
X・OSと基本的に同様に動作する。すなわち、ホスト
装置10からLAN12を通じてデータを通信プロセス
11dが受信する。次に、通信プロセス11dから共通
メモリ11aへの登録を行い、その登録バッファ番号を
取得する。更に、通信プロセス11dが制御プロセス1
1cへ受信通知(登録バッファ番号の通知)を行う。そ
して、制御プロセス11cがFIFOファイル11bか
らデータを取得する。次に、制御プロセス11cがFI
FOファイル11bから取得した登録バッファ番号に基
づいて共通メモリ11aからメッセージの取得を行う。
X・OSと基本的に同様に動作する。すなわち、ホスト
装置10からLAN12を通じてデータを通信プロセス
11dが受信する。次に、通信プロセス11dから共通
メモリ11aへの登録を行い、その登録バッファ番号を
取得する。更に、通信プロセス11dが制御プロセス1
1cへ受信通知(登録バッファ番号の通知)を行う。そ
して、制御プロセス11cがFIFOファイル11bか
らデータを取得する。次に、制御プロセス11cがFI
FOファイル11bから取得した登録バッファ番号に基
づいて共通メモリ11aからメッセージの取得を行う。
【0040】なお、図1及び図6において、通信履歴を
リアルタイムで、図示しない表示装置に画面表示するこ
とも可能である。例えば、UNIX上で動作するワーク
ステーションの標準的なXウィンドウ(Window)上に画面
表示可能である。
リアルタイムで、図示しない表示装置に画面表示するこ
とも可能である。例えば、UNIX上で動作するワーク
ステーションの標準的なXウィンドウ(Window)上に画面
表示可能である。
【0041】この図1及び図6の構成における本発明の
動作の処理手順、すなわち、そのアプリケーションを汎
用的なパッケージソフトウェア、例えば、フロッピーデ
ィスク(FD)、CD−ROM又はMOなどで提供可能
である。
動作の処理手順、すなわち、そのアプリケーションを汎
用的なパッケージソフトウェア、例えば、フロッピーデ
ィスク(FD)、CD−ROM又はMOなどで提供可能
である。
【0042】このようにして、親子関係にかかわらず、
メッセージ可変長に対応して送受信データの履歴を残
し、この送受信データの履歴を残したライブラリ5によ
る複数プロセス6a〜6cでのプロセス間通信(IP
C)を行う。この場合、次の(1)(2)(3)(4)
(5)の処理が行われる。
メッセージ可変長に対応して送受信データの履歴を残
し、この送受信データの履歴を残したライブラリ5によ
る複数プロセス6a〜6cでのプロセス間通信(IP
C)を行う。この場合、次の(1)(2)(3)(4)
(5)の処理が行われる。
【0043】(1)初期設定でメッセージ管理の単位、
個数を変更可能である(インデックス)。本発明の実施
形態では、共有メモリ2上にインデックスを持つことを
一つの特徴としている。この場合、FIFOファイル3
以外にもソケット、メッセージキュー(メッセージデー
タ列)を利用しても前記した処理が可能である。
個数を変更可能である(インデックス)。本発明の実施
形態では、共有メモリ2上にインデックスを持つことを
一つの特徴としている。この場合、FIFOファイル3
以外にもソケット、メッセージキュー(メッセージデー
タ列)を利用しても前記した処理が可能である。
【0044】(2)作成に関わる関数群(前記した共通
関数)は、個別のOS(UNIX)に依存しない。すな
わち、ライブラリ5は、UNIX・OSで使用されてい
る共有メモリ(シェアドメモリ)2,FIFO(名前付
き)ファイル3及びプロセス6a〜6cからの排他制御
を行うセマフォ4で構成されている。ただし、ライブラ
リ5については共有メモリ2、FIFOファイル3、セ
マフォ4等の知識が無くても、その取扱が可能である。
関数)は、個別のOS(UNIX)に依存しない。すな
わち、ライブラリ5は、UNIX・OSで使用されてい
る共有メモリ(シェアドメモリ)2,FIFO(名前付
き)ファイル3及びプロセス6a〜6cからの排他制御
を行うセマフォ4で構成されている。ただし、ライブラ
リ5については共有メモリ2、FIFOファイル3、セ
マフォ4等の知識が無くても、その取扱が可能である。
【0045】(3)共有メモリ2上にインデックスファ
イルを持ちメッセージの登録、廃棄等の管理を行ってい
る(図2参照)。なお、トレースエリアは別に確保して
いる。(4)共有メモリ2上にメッセージ管理している
ため複数回の登録で1メッセージを作成できる。
イルを持ちメッセージの登録、廃棄等の管理を行ってい
る(図2参照)。なお、トレースエリアは別に確保して
いる。(4)共有メモリ2上にメッセージ管理している
ため複数回の登録で1メッセージを作成できる。
【0046】(5)従来のUNIX・OSでは、送受信
を行った場合、送受信データの履歴が残らないが、本発
明の実施形態では、過去の履歴が保存されるため、障害
が発生してシステムが異常終了した際にも、終了時にど
のようなメッセージが各プロセス間で送受信されていた
かを確認できる。
を行った場合、送受信データの履歴が残らないが、本発
明の実施形態では、過去の履歴が保存されるため、障害
が発生してシステムが異常終了した際にも、終了時にど
のようなメッセージが各プロセス間で送受信されていた
かを確認できる。
【0047】(6)通信履歴も自動的に、その時刻がm
sec単位まで管理される。 (7)送受信メッセージをリアルタイムで画面表示す
る。 (8)図3に示すように、共通の初期化処理に基づいて
ファイル記述子を取得しているため親プロセスが子プロ
セスを起動する親子関係が無いプロセス間においても、
そのプロセス間通信が行える。
sec単位まで管理される。 (7)送受信メッセージをリアルタイムで画面表示す
る。 (8)図3に示すように、共通の初期化処理に基づいて
ファイル記述子を取得しているため親プロセスが子プロ
セスを起動する親子関係が無いプロセス間においても、
そのプロセス間通信が行える。
【0048】(9)プロセス間通信の負荷が高い(メッ
セージが大きい)システムでは、従来方式ではファイル
記述子の最大許容容量(例えば、5120バイトや81
92バイト)を越えるとエラーが発生してしまうが、本
発明の実施形態では共有メモリ2上にインデックスを持
たせてメッセージを管理しているため、直接FIFOフ
ァイル3などで送受信している許容範囲以上のメッセー
ジが登録が可能になる。すなわち、メッセージが共有メ
モリ2上に退避される。
セージが大きい)システムでは、従来方式ではファイル
記述子の最大許容容量(例えば、5120バイトや81
92バイト)を越えるとエラーが発生してしまうが、本
発明の実施形態では共有メモリ2上にインデックスを持
たせてメッセージを管理しているため、直接FIFOフ
ァイル3などで送受信している許容範囲以上のメッセー
ジが登録が可能になる。すなわち、メッセージが共有メ
モリ2上に退避される。
【0049】(10)図6に示したようにUNIXを適
用した他のシステム、すなわち、ホスト装置にローカル
エリアネットワーク(LAN)で接続された端末で共通
に使用できる高機能インターフェースが得られる。
用した他のシステム、すなわち、ホスト装置にローカル
エリアネットワーク(LAN)で接続された端末で共通
に使用できる高機能インターフェースが得られる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の複数プロセス間通信方法及びその装置によれば、複数
プロセス間で通信を行う際に、親プロセスが子プロセス
を起動する親子関係にかかわらずメッセージ可変長に対
応して送受信データの履歴を残し、この履歴を残したラ
イブラリによって複数プロセスでのプロセス間通信を行
っている。
の複数プロセス間通信方法及びその装置によれば、複数
プロセス間で通信を行う際に、親プロセスが子プロセス
を起動する親子関係にかかわらずメッセージ可変長に対
応して送受信データの履歴を残し、この履歴を残したラ
イブラリによって複数プロセスでのプロセス間通信を行
っている。
【0051】この結果、UNIX・OSにおける複数プ
ロセス間での通信における送受信メッセージの履歴の確
認が出来るようになり、更に、UNIXを適用した他の
システムでも共通に使用できる高機能インタフェースが
得られて、そのUNIXシステムの運用が容易かつ確実
に出来るようになる。
ロセス間での通信における送受信メッセージの履歴の確
認が出来るようになり、更に、UNIXを適用した他の
システムでも共通に使用できる高機能インタフェースが
得られて、そのUNIXシステムの運用が容易かつ確実
に出来るようになる。
【0052】また、本発明の情報記録媒体によれば、前
記したメッセージ可変長に対応して送受信データの履歴
を残し、この履歴を残したライブラリによって複数プロ
セスでのプロセス間通信を行う処理手順の制御プログラ
ムを汎用的なパッケージソフトウェアとして提供でき
る。
記したメッセージ可変長に対応して送受信データの履歴
を残し、この履歴を残したライブラリによって複数プロ
セスでのプロセス間通信を行う処理手順の制御プログラ
ムを汎用的なパッケージソフトウェアとして提供でき
る。
【0053】この結果、小型汎用コンピュータでの本発
明の実施(前記した送受信データの履歴を残し、この履
歴を残したライブラリによって複数プロセスでのプロセ
ス間通信を行う処理手順)が容易に出来るようになる。
明の実施(前記した送受信データの履歴を残し、この履
歴を残したライブラリによって複数プロセスでのプロセ
ス間通信を行う処理手順)が容易に出来るようになる。
【図1】本発明の複数プロセス間通信方法及びその装置
並びに情報記録媒体の実施形態における構成を示す図で
ある。
並びに情報記録媒体の実施形態における構成を示す図で
ある。
【図2】実施形態にあって共有メモリの構造を説明する
ための図である。
ための図である。
【図3】実施形態にあって共有メモリの初期化処理を説
明するための図である。
明するための図である。
【図4】実施形態にあってFIFOファイルの書込処理
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図5】実施形態にあってFIFOファイルの読込処理
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図6】実施形態にあってホスト装置からからデータを
受信して他プロセスに通知する例を説明するためのブロ
ック図である。
受信して他プロセスに通知する例を説明するためのブロ
ック図である。
1 UNIX・OS 2 共有メモリ 3 FIFOファイル 4 セマフォ 5 ライブラリ 6a〜6c プロセス 10 ホスト装置 11 端末 11a 共有メモリ 11b FIFOファイル 11c 制御プロセス 11d 通信プロセス 12 LAN
Claims (14)
- 【請求項1】 UNIXオペレーティングシステムにお
けるシェアドメモリ、FIFOファイル及びプロセスか
らなるライブラリによって複数プロセス間で通信を行う
方法にあって、 メッセージ可変長に対応して送受信データの履歴を残す
段階と、 この履歴を残したライブラリによって複数プロセス間で
通信を行う段階と、 を有することを特徴とする複数プロセス間通信方法。 - 【請求項2】 前記送受信データの履歴を残す段階が、 親プロセスが子プロセスを起動する親子関係であり、又
は、非親子関係であることを特徴とする請求項1記載の
複数プロセス間通信方法。 - 【請求項3】 前記シェアドメモリ、FIFOファイ
ル、セマフォのアクセスがライブラリとしてユーザに提
供され、かつ、シェアドメモリの初期化処理及びメッセ
ージ送受信処理に対して共通関数を登録することを特徴
とする請求項1記載の複数プロセス間通信方法。 - 【請求項4】 前記初期化処理が、 ライブラリを使用するための、プロセスのそれぞれに対
するメモリアクセス用のポインタとプロセス数に応じた
識別符号とを定義し、このためのシステムのメッセージ
負荷を考慮してバッファの個数及びバッファ長を設定す
ることを特徴とする請求項3記載の複数プロセス間通信
方法。 - 【請求項5】 前記初期化処理が、 ライブラリを使用するプロセスが要求プロセスにおいて
起動時に初期化し、 この要求プロセスの初期化処理により共通関数処理がシ
ェアドメモリの取得、FIFOファイルの作成及び取得
メモリの初期設定を自動的に行い、 更に、この初期設定によるセマフォの取得を自動的に行
う、 ことを特徴とする請求項4記載の複数プロセス間通信方
法。 - 【請求項6】 前記メッセージ送受信処理が、 送信時は、メッセージ発生に基づいて少なくとも送信メ
ッセージ及び送信先識別符号を設定して送信を行うと共
に、受信イベント発生時は、受信バッファを指定して受
信を行うことを特徴とする請求項3記載の複数プロセス
間通信方法。 - 【請求項7】 前記メッセージ送受信処理における送信
として、 他プロセスにライブラリを通じてメッセージを送信する
場合に要求プロセスによってFIFOファイルに対する
書き込み要求を行い、 この書き込み要求処理による共通関数での書き込みデー
タの履歴を自動的に管理し、 更に、シェアドメモリにメッセージ登録して通知先プロ
セスへ送信する、 ことを特徴とする請求項6記載の複数プロセス間通信方
法。 - 【請求項8】 前記共通関数での書き込みにおいて、 FIFOトレース時に日付時刻をmsec単位まで同時
に書き込み、 FIFOファイルの書き込み時に送信通番を共通関数内
で付加し、 バッファ番号が設定されている場合にバッファメッセー
ジの先頭部のトレースを同時に行う、 ことを特徴とする請求項7記載の複数プロセス間通信方
法。 - 【請求項9】 前記メッセージ送受信処理における受信
として、 自プロセス宛のメッセージを受信する場合の要求プロセ
スにおいて、FIFOファイルに対する読み込みの要求
を行い、 この読み込みの要求処理によって共通関数が、FIFO
ファイルのデータを取得して履歴を管理し、 更に、バッファインデックスに基づいてメッセージを取
得する、 ことを特徴とする請求項6記載の複数プロセス間通信方
法。 - 【請求項10】 前記FIFOファイルの読込処理が、 FIFOトレース時に日付時刻をmsec単位まで同時
に書き込み、 バッファ番号が設定されている場合にバッファメッセー
ジの先頭部のトレースを同時に行う、 ことを特徴とする請求項9記載の複数プロセス間通信方
法。 - 【請求項11】 前記シェアドメモリが、 ヘッダ部、バッファ総数分のインディクス部及びバッフ
ァ総数分のメッセージ部とからなることを特徴とする請
求項1記載の複数プロセス間通信方法。 - 【請求項12】 前記インディクス部が、 バッファ内使用履歴、次メッセージバッファ番号、最終
メッセージバッファ番号、バッファ総メッセージ長、カ
レントメッセージ長、登録要求プロセス識別番号,廃棄
要求プロセス識別番号、メモリ使用状態、メッセージ識
別番号及びメッセージ作成状態からなることを特徴とす
る請求項11記載の複数プロセス間通信方法。 - 【請求項13】 UNIXオペレーティングシステムに
おけるシェアドメモリ、FIFOファイル及びプロセス
からなるライブラリによって複数プロセス間で通信を行
うプロセス間通信装置にあって、 メッセージ可変長に対応して送受信データの履歴を残す
第1制御処理手段と、前記第1制御処理手段が残した履
歴に基づくライブラリによって複数プロセスでのプロセ
ス間通信を行う第2制御処理手段と、 を備えることを特徴とする複数プロセス間通信装置。 - 【請求項14】 UNIXオペレーティングシステムに
おけるライブラリが、複数プロセス間でメッセージ可変
長に対応した送受信データの履歴による複数プロセス間
で通信を行う際に、親プロセスが子プロセスを起動する
親子関係にかかわらずメッセージ可変長に対応して送受
信データの履歴を残し、この履歴を残したライブラリに
よって複数プロセスでのプロセス間通信を行う制御を実
行するための制御プログラムを格納したことを特徴とす
る情報記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11158649A JP2000347881A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 複数プロセス間通信方法及びその装置並びに情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11158649A JP2000347881A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 複数プロセス間通信方法及びその装置並びに情報記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000347881A true JP2000347881A (ja) | 2000-12-15 |
Family
ID=15676333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11158649A Pending JP2000347881A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 複数プロセス間通信方法及びその装置並びに情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000347881A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010077399A (ko) * | 2000-02-02 | 2001-08-17 | 박종섭 | 통계 프로세서의 비정상 종료시의 데이터의 복구 방법 |
JP2007011650A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Ricoh Co Ltd | 情報処理装置、メッセージ管理方法、プログラムおよび記憶媒体 |
JP7512498B2 (ja) | 2021-07-01 | 2024-07-08 | イーソル株式会社 | メッセージ送受信方法およびオペレーティングシステム |
-
1999
- 1999-06-04 JP JP11158649A patent/JP2000347881A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010077399A (ko) * | 2000-02-02 | 2001-08-17 | 박종섭 | 통계 프로세서의 비정상 종료시의 데이터의 복구 방법 |
JP2007011650A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Ricoh Co Ltd | 情報処理装置、メッセージ管理方法、プログラムおよび記憶媒体 |
JP7512498B2 (ja) | 2021-07-01 | 2024-07-08 | イーソル株式会社 | メッセージ送受信方法およびオペレーティングシステム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040608 |