JP2000347697A - 音声記録再生装置および記録媒体 - Google Patents
音声記録再生装置および記録媒体Info
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- 101000969688 Homo sapiens Macrophage-expressed gene 1 protein Proteins 0.000 description 14
- 102100021285 Macrophage-expressed gene 1 protein Human genes 0.000 description 14
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- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 サブバンドの音声データを復調せずに、記録
されている音声レベルを容易に検出する。 【解決手段】 音声信号をサブバンドに分割し量子化し
て音声データとする帯域分割手段と、マスキング閾値算
出手段と、音声データのレベルとマスキング閾値とを比
較するレベル比較手段と、前記レベル比較手段の比較結
果に基づいて前記サブバンドにビットを割り当てるビッ
トアロケーション手段と、前記に割り当てたビット数で
音声データを再量子化する再量子化手段と、音声データ
のレベルを検出する音声レベル検出手段と、検出した音
声レベルを示すデータをフレームフォーマットの補助デ
ータ部に付加するよう信号変換する信号変換手段と、前
記フレームフォーマットの信号の再生に際し、前記音声
データのレベルを示すデータに基づき音声レベル制御部
の利得を制御する制御手段を備える音声記録再生装置。
されている音声レベルを容易に検出する。 【解決手段】 音声信号をサブバンドに分割し量子化し
て音声データとする帯域分割手段と、マスキング閾値算
出手段と、音声データのレベルとマスキング閾値とを比
較するレベル比較手段と、前記レベル比較手段の比較結
果に基づいて前記サブバンドにビットを割り当てるビッ
トアロケーション手段と、前記に割り当てたビット数で
音声データを再量子化する再量子化手段と、音声データ
のレベルを検出する音声レベル検出手段と、検出した音
声レベルを示すデータをフレームフォーマットの補助デ
ータ部に付加するよう信号変換する信号変換手段と、前
記フレームフォーマットの信号の再生に際し、前記音声
データのレベルを示すデータに基づき音声レベル制御部
の利得を制御する制御手段を備える音声記録再生装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声圧縮データを
記録再生する音声記録再生装置及び記録媒体に関する。
記録再生する音声記録再生装置及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】聴覚心理特性を利用し、聴覚の感度が低
い細部の情報量を省略することで情報量を削減する音声
圧縮方法の代表的なものにMPEG(Moving Picture Ex
pertsGroup)オーディオがある。MPEGオーディオに
はMPEG1、MPEG2、MPEG4の3種類の音声
圧縮処理方法が規格化され、さらに、MPEG1にはLa
yer1、Layer2、Layer3の3種類の音声圧縮のモードあ
る。
い細部の情報量を省略することで情報量を削減する音声
圧縮方法の代表的なものにMPEG(Moving Picture Ex
pertsGroup)オーディオがある。MPEGオーディオに
はMPEG1、MPEG2、MPEG4の3種類の音声
圧縮処理方法が規格化され、さらに、MPEG1にはLa
yer1、Layer2、Layer3の3種類の音声圧縮のモードあ
る。
【0003】MPEG1オーディオのLayer1の音声圧縮
処理方法は、384サンプルの音声データを一つの処理
単位として、入力する音声信号を異なる周波数帯域の3
2のサブバンド(以下、SBという。)に分割して量子
化し、各サブバンドのサンプルデータの波形の最大振幅
が略1.0となるように正規化したときの比率であるス
ケールファクター(scale factor。以下、SFとい
う。)と各SBに適正にビットを割り当てるビットアロ
ケーションを用いて音声圧縮するものである。
処理方法は、384サンプルの音声データを一つの処理
単位として、入力する音声信号を異なる周波数帯域の3
2のサブバンド(以下、SBという。)に分割して量子
化し、各サブバンドのサンプルデータの波形の最大振幅
が略1.0となるように正規化したときの比率であるス
ケールファクター(scale factor。以下、SFとい
う。)と各SBに適正にビットを割り当てるビットアロ
ケーションを用いて音声圧縮するものである。
【0004】MPEG1オーディオのLayer2は、Layer1
の音声圧縮の処理に加え、384×3サンプルの音声デ
ータを一つの処理単位とし、複数のデータ転送速度に対
して各データ転送速度毎に準備された圧縮処理用のテー
ブルを用いてビット割り当てを行い高品質・高効率に音
声符号化を行う音声圧縮方法である。
の音声圧縮の処理に加え、384×3サンプルの音声デ
ータを一つの処理単位とし、複数のデータ転送速度に対
して各データ転送速度毎に準備された圧縮処理用のテー
ブルを用いてビット割り当てを行い高品質・高効率に音
声符号化を行う音声圧縮方法である。
【0005】MPEG2オーディオのLayer2は、基本的
にMPEG1のステレオをマルチチャンネルに拡張した
もの、或いはサンプリング周波数を1/2にして遅い速
度でデータ伝送を行えるようにしたものであるが、音声
圧縮の方法はMPEG1と同じ技術が用いられている。
したがって、MPEG2についての説明は省略する。
にMPEG1のステレオをマルチチャンネルに拡張した
もの、或いはサンプリング周波数を1/2にして遅い速
度でデータ伝送を行えるようにしたものであるが、音声
圧縮の方法はMPEG1と同じ技術が用いられている。
したがって、MPEG2についての説明は省略する。
【0006】MPEG1オーディオのLayer3は、Layer2
の音声圧縮方法の処理に、エリアシングを起こしにくい
周波数分割方法である変形離散コサイン変換と圧縮処理
の過程で出てくるパラメータの出現確率に偏りがあるこ
とに着目した符号長を可変とするエントロピー(ハフマ
ン)符号化等の処理を用いることにより、更に高効率の
符号化を行う音声圧縮方法である。MPEGオーディオ
の概要は最新MPEG教科書(1994年8月初版、
(株)アスキー出版、変形離散コサイン変換はP.176、エ
ントロピー符号化はP.17)に記載されている。
の音声圧縮方法の処理に、エリアシングを起こしにくい
周波数分割方法である変形離散コサイン変換と圧縮処理
の過程で出てくるパラメータの出現確率に偏りがあるこ
とに着目した符号長を可変とするエントロピー(ハフマ
ン)符号化等の処理を用いることにより、更に高効率の
符号化を行う音声圧縮方法である。MPEGオーディオ
の概要は最新MPEG教科書(1994年8月初版、
(株)アスキー出版、変形離散コサイン変換はP.176、エ
ントロピー符号化はP.17)に記載されている。
【0007】上述した圧縮データを再生するとき、記録
されている音声データの音声レベルの大きさに合わせて
出力レベルの大きさを自動的に変化させるようにした音
声記録再生装置がある。この場合、圧縮した音声データ
を伸張する処理を行ったのち、その音声レベルを検出す
るという手段を用いる。
されている音声データの音声レベルの大きさに合わせて
出力レベルの大きさを自動的に変化させるようにした音
声記録再生装置がある。この場合、圧縮した音声データ
を伸張する処理を行ったのち、その音声レベルを検出す
るという手段を用いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、音声レ
ベルを検知するために音声データの再生を行うための復
号処理を行う必要があり、音声レベルを検知するまでに
複雑な処理を要することになる。本発明の目的は、SB
の音声データを復号しなくても、記録されている音声レ
ベルを容易に検出することができる音声記録再生装置及
び記録媒体を得ることである。
ベルを検知するために音声データの再生を行うための復
号処理を行う必要があり、音声レベルを検知するまでに
複雑な処理を要することになる。本発明の目的は、SB
の音声データを復号しなくても、記録されている音声レ
ベルを容易に検出することができる音声記録再生装置及
び記録媒体を得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、音声信号を圧
縮伸張して記録再生する音声記録再生装置において、音
声信号を異なる音声周波数帯域のサブバンドに分割し、
量子化して音声データとする帯域分割手段と、マスキン
グ閾値を算出するマスキング閾値算出手段と、前記音声
データのレベルと前記マスキング閾値とを比較するレベ
ル比較手段と、前記レベル比較手段の比較結果に基づい
て前記サブバンドにビットを割り当てるビットアロケー
ション手段と、前記ビットアロケーション手段が前記サ
ブバンドに割り当てたビット数の音声データを再量子化
する再量子化手段と、音声信号または音声データの音声
レベルを検出する音声レベル検出手段と、前記音声レベ
ル検出手段が検出した音声レベルを示すデータをフレー
ムフォーマットの補助データ部に付加するよう信号変換
する信号変換手段と、前記フレームフォーマットの信号
の再生に際し、前記音声レベルを示すデータにもとづき
音声レベル制御部の利得を制御する制御手段を備える音
声記録再生装置である。
縮伸張して記録再生する音声記録再生装置において、音
声信号を異なる音声周波数帯域のサブバンドに分割し、
量子化して音声データとする帯域分割手段と、マスキン
グ閾値を算出するマスキング閾値算出手段と、前記音声
データのレベルと前記マスキング閾値とを比較するレベ
ル比較手段と、前記レベル比較手段の比較結果に基づい
て前記サブバンドにビットを割り当てるビットアロケー
ション手段と、前記ビットアロケーション手段が前記サ
ブバンドに割り当てたビット数の音声データを再量子化
する再量子化手段と、音声信号または音声データの音声
レベルを検出する音声レベル検出手段と、前記音声レベ
ル検出手段が検出した音声レベルを示すデータをフレー
ムフォーマットの補助データ部に付加するよう信号変換
する信号変換手段と、前記フレームフォーマットの信号
の再生に際し、前記音声レベルを示すデータにもとづき
音声レベル制御部の利得を制御する制御手段を備える音
声記録再生装置である。
【0010】また、本発明は、音声信号を圧縮伸張して
記録再生する音声記録再生装置において、前記ビットア
ロケーション手段は、前記サブバンドのサンプルデータ
のスケールファクターを演算し、前記音声レベル検出部
は、前記スケールファクターの最大値を検出し、前記制
御手段は、前記スケールファクターの最大値を前記補助
データ部に付加する音声記録再生装置である。
記録再生する音声記録再生装置において、前記ビットア
ロケーション手段は、前記サブバンドのサンプルデータ
のスケールファクターを演算し、前記音声レベル検出部
は、前記スケールファクターの最大値を検出し、前記制
御手段は、前記スケールファクターの最大値を前記補助
データ部に付加する音声記録再生装置である。
【0011】また、本発明は、音声信号を圧縮伸張して
記録再生する音声記録再生装置において、前記音声レベ
ル検出部は、前記音声記録再生装置に入力する音声信号
または音声データの音声レベルを検出し、前記制御手段
は、前記声レベルを前記補助データ部に付加する音声記
録再生装置である。
記録再生する音声記録再生装置において、前記音声レベ
ル検出部は、前記音声記録再生装置に入力する音声信号
または音声データの音声レベルを検出し、前記制御手段
は、前記声レベルを前記補助データ部に付加する音声記
録再生装置である。
【0012】また、本発明は、スケールファクターのデ
ータと音声信号または音声データを圧縮したオーディオ
データを配置したフレームフォーマットの信号を記録す
る記録媒体において、前記フレームフォーマットの補助
データ部に前記スケールファクターの最大値または前記
スケールファクターの平均値を配置して記録した記録媒
体である。
ータと音声信号または音声データを圧縮したオーディオ
データを配置したフレームフォーマットの信号を記録す
る記録媒体において、前記フレームフォーマットの補助
データ部に前記スケールファクターの最大値または前記
スケールファクターの平均値を配置して記録した記録媒
体である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施例の音声記録再生装
置について説明する。図1は本発明の一実施例の音声再
生装置の構成を示すブロック図である。
置について説明する。図1は本発明の一実施例の音声再
生装置の構成を示すブロック図である。
【0014】記録媒体101は、音声圧縮した音声デー
タをMPEGオーディオ規格のフレームフォーマットの
信号で記録する記録媒体である。本実施例では記録媒体
として、ICメモリを使用する。
タをMPEGオーディオ規格のフレームフォーマットの
信号で記録する記録媒体である。本実施例では記録媒体
として、ICメモリを使用する。
【0015】インターフェース部102は、記録媒体1
01から読み取った音声データをエンコード/デコード
部110に転送し、エンコード/デコード部110で伸
張した音声データを音声再生回路部112に転送する。
また、外部から入力されるディジタルオーディオデータ
をエンコード/デコード部110に転送し音声圧縮し、
エンコード/デコード部110で所定のフレームフォー
マットの信号に変換し記録媒体101に記録する。
01から読み取った音声データをエンコード/デコード
部110に転送し、エンコード/デコード部110で伸
張した音声データを音声再生回路部112に転送する。
また、外部から入力されるディジタルオーディオデータ
をエンコード/デコード部110に転送し音声圧縮し、
エンコード/デコード部110で所定のフレームフォー
マットの信号に変換し記録媒体101に記録する。
【0016】音声再生回路部112は、デジタルフィル
ター(D/F、Digital Filter)106、デジタルアナ
ログ変換器(D/A、Digital Analog Converter)10
7、電子ボリューム108及びバッファ回路109を備
える。
ター(D/F、Digital Filter)106、デジタルアナ
ログ変換器(D/A、Digital Analog Converter)10
7、電子ボリューム108及びバッファ回路109を備
える。
【0017】エンコード/デコード部110は、インタ
ーフェース部102から入力される入力音声データを後
述するMPEG1の圧縮処理を行い、所定のフレームフ
ォーマットの信号に変換する。また、所定のフレームフ
ォーマットの信号に変換された圧縮音声データを伸張処
理する。
ーフェース部102から入力される入力音声データを後
述するMPEG1の圧縮処理を行い、所定のフレームフ
ォーマットの信号に変換する。また、所定のフレームフ
ォーマットの信号に変換された圧縮音声データを伸張処
理する。
【0018】システムマイコン103は、エンコード/
デコード部110の動作を制御するとともに、圧縮伸張
処理をする音声データをメモリ111に一時的に記憶及
び読み出す等の制御を行う。また、システムマイコン1
03は、エンコード/デコード部110が音声信号を圧
縮して所定のフレームフォーマットの信号に変換する際
に、音声信号の音声レベルのデータを所定のフレームフ
ォーマットの補助データ部に付加し、さらに所定のフレ
ームフォーマットの信号を読み出すときに補助データ部
に付加した音声レベルのデータを検出してその大きさに
基づいて電子ボリューム108の利得を変化させる制御
を行う。また、システムマイコン103は、操作部10
4から送信される信号を受信して音声記録再生装置の動
作を制御し、表示部105へ表示する表示データを送信
する等の音声記録再生装置全体の動作の制御を行う。
デコード部110の動作を制御するとともに、圧縮伸張
処理をする音声データをメモリ111に一時的に記憶及
び読み出す等の制御を行う。また、システムマイコン1
03は、エンコード/デコード部110が音声信号を圧
縮して所定のフレームフォーマットの信号に変換する際
に、音声信号の音声レベルのデータを所定のフレームフ
ォーマットの補助データ部に付加し、さらに所定のフレ
ームフォーマットの信号を読み出すときに補助データ部
に付加した音声レベルのデータを検出してその大きさに
基づいて電子ボリューム108の利得を変化させる制御
を行う。また、システムマイコン103は、操作部10
4から送信される信号を受信して音声記録再生装置の動
作を制御し、表示部105へ表示する表示データを送信
する等の音声記録再生装置全体の動作の制御を行う。
【0019】操作部104は、音声記録再生装置の録音
再生の開始及び停止等を指示する指示釦を備える。表示
部105は、操作部104の操作状態または記録再生し
ている音声のレベル等を表示する。
再生の開始及び停止等を指示する指示釦を備える。表示
部105は、操作部104の操作状態または記録再生し
ている音声のレベル等を表示する。
【0020】図2は、本発明の第1の実施例である音声
記録再生装置のエンコード/デコード部の構成を説明す
る図である。
記録再生装置のエンコード/デコード部の構成を説明す
る図である。
【0021】帯域分割部201は、複数のフィルタを用
いて音声周波数帯域を複数の周波数帯域に帯域分割する
フィルタバンクを備え、入力音声データを量子化する信
号処理回路である。入力音声データは32の異なるSB
に分割されて量子化される。
いて音声周波数帯域を複数の周波数帯域に帯域分割する
フィルタバンクを備え、入力音声データを量子化する信
号処理回路である。入力音声データは32の異なるSB
に分割されて量子化される。
【0022】マスキング閾値算出部202は、高速フー
リエ変換(FFT、Fast Fourier Transform)処理によ
り各SBのパワーレベルを算出し、聴覚心理特性を利用
しマスキングの閾値を求める。マスキングとは、例え
ば、静寂な環境ではせせらぎの音を聞き取れるが、嵐の
中では聞き取れないことが有るというように二つの音が
同時に発生している場合、小さい方の音が大きい方の音
によって聞こえなくなる状態をいう。また、マスキング
閾値とは、あるSBにおける音声信号が隣接する音声に
よってマスキングされる最大音声レベルである。
リエ変換(FFT、Fast Fourier Transform)処理によ
り各SBのパワーレベルを算出し、聴覚心理特性を利用
しマスキングの閾値を求める。マスキングとは、例え
ば、静寂な環境ではせせらぎの音を聞き取れるが、嵐の
中では聞き取れないことが有るというように二つの音が
同時に発生している場合、小さい方の音が大きい方の音
によって聞こえなくなる状態をいう。また、マスキング
閾値とは、あるSBにおける音声信号が隣接する音声に
よってマスキングされる最大音声レベルである。
【0023】ビットアロケーション/スケールファクタ
演算部203は、マスキング閾値算出部202から出力
されるマスキング閾値と各SBの音声データのレベルか
ら判断して各SBに適正なビット数の配分を行う。再量
子化部204は、各SBに適正なビット数の配分を行っ
た後、配分されたビット数で音声データの再量子化を行
い圧縮した音声データを出力する。また、ビットアロケ
ーション/スケールファクタ演算部203は、SB内の
サンプルデータの波形を最大振幅が略1.0となるよう
に正規化したときのサンプルデータの波形の最大振幅値
と再量子化し圧縮した音声データが表す音声レベルの最
大振幅値との比率(圧縮データの倍率)を示すスケール
ファクタ(SF、scale factor)を演算して出力する。
音声データは、再量子化されたデータと演算したSFの
データによって正確な音声信号として表わせられる。
演算部203は、マスキング閾値算出部202から出力
されるマスキング閾値と各SBの音声データのレベルか
ら判断して各SBに適正なビット数の配分を行う。再量
子化部204は、各SBに適正なビット数の配分を行っ
た後、配分されたビット数で音声データの再量子化を行
い圧縮した音声データを出力する。また、ビットアロケ
ーション/スケールファクタ演算部203は、SB内の
サンプルデータの波形を最大振幅が略1.0となるよう
に正規化したときのサンプルデータの波形の最大振幅値
と再量子化し圧縮した音声データが表す音声レベルの最
大振幅値との比率(圧縮データの倍率)を示すスケール
ファクタ(SF、scale factor)を演算して出力する。
音声データは、再量子化されたデータと演算したSFの
データによって正確な音声信号として表わせられる。
【0024】フォーマティング部205は、同期信号、
MPEGオーディオの各種モードの識別子を含んだヘッ
ダ情報、ビットアロケーション/スケールファクタ演算
部203で確定した各SBに割り当てられたビット数、
SF及び再量子化部104で再量子化した音声データを
MPEG1オーディオ規格のフレームフォーマットの信
号に変換して出力する。
MPEGオーディオの各種モードの識別子を含んだヘッ
ダ情報、ビットアロケーション/スケールファクタ演算
部203で確定した各SBに割り当てられたビット数、
SF及び再量子化部104で再量子化した音声データを
MPEG1オーディオ規格のフレームフォーマットの信
号に変換して出力する。
【0025】レベル比較部206は、各SBに割り当て
られたビット数で音声データを再量子化したときに生じ
る量子化ノイズのレベルとマスキング閾値とを比較し、
さらに、各SBにおける信号レベルとマスキング閾値の
レベルの差を予め決められている基準値と比較する。比
較した結果はビットアロケーション/スケールファクタ
演算部203に送られ、ビットアロケーション/スケー
ルファクタ演算部203は、比較した結果に基づいて各
SBに割り当てるビット数を決める。
られたビット数で音声データを再量子化したときに生じ
る量子化ノイズのレベルとマスキング閾値とを比較し、
さらに、各SBにおける信号レベルとマスキング閾値の
レベルの差を予め決められている基準値と比較する。比
較した結果はビットアロケーション/スケールファクタ
演算部203に送られ、ビットアロケーション/スケー
ルファクタ演算部203は、比較した結果に基づいて各
SBに割り当てるビット数を決める。
【0026】インターフェース部102から入力される
入力音声データは、帯域分割部201に入力されて32
に分割されたSB毎の音声データに変換される。また同
時に、インターフェース部102から入力される入力音
声データは、マスキング閾値算出部202に入力されF
FT(Fast Fourier Transform)処理されて、各SB毎に
パワーレベルが算出される。各SB毎のパワーレベルが
算出されることにより、マスキング閾値算出部202は
マスキング効果による各SBのマスキング閾値を出力す
る。
入力音声データは、帯域分割部201に入力されて32
に分割されたSB毎の音声データに変換される。また同
時に、インターフェース部102から入力される入力音
声データは、マスキング閾値算出部202に入力されF
FT(Fast Fourier Transform)処理されて、各SB毎に
パワーレベルが算出される。各SB毎のパワーレベルが
算出されることにより、マスキング閾値算出部202は
マスキング効果による各SBのマスキング閾値を出力す
る。
【0027】ビットアロケーション/スケールファクタ
演算部203において、マスキング閾値は帯域分割部2
01の出力である各SB内の音声データの信号レベルと
比較され、予め決められた割り当て可能なビット総数に
収まるように各SBに割り当てるビット数が決定され
る。ビット数を各SBに割り当てる処理手順は、はじめ
に32のSBの中からダイナミックレンジの最も大きい
SBを選択する。各SBをスキャンして量子化ノイズ対
マスキング閾値比(NMR)の最も大きいSBを選択
し、そのSBにビット数の一部を割り当てる。SBに割
り当てられたビット数により量子化ノイズが変化してN
MRが変化するので、再度NMRを計算した後に引き続
きSBをスキャンしNMRの最も大きいSBを選択し、
そのSBにビット数の一部を割り当てて再度NMRを計
算するという処理を繰り返し続けて割り当て可能なビッ
ト数が全て割り当てられるまで繰り返し行う。その後、
各SB毎に割り当てられたビット数にしたがって、再量
子化部204で各SBに割り当てられた音声データを再
量子化し圧縮した音声データとする。
演算部203において、マスキング閾値は帯域分割部2
01の出力である各SB内の音声データの信号レベルと
比較され、予め決められた割り当て可能なビット総数に
収まるように各SBに割り当てるビット数が決定され
る。ビット数を各SBに割り当てる処理手順は、はじめ
に32のSBの中からダイナミックレンジの最も大きい
SBを選択する。各SBをスキャンして量子化ノイズ対
マスキング閾値比(NMR)の最も大きいSBを選択
し、そのSBにビット数の一部を割り当てる。SBに割
り当てられたビット数により量子化ノイズが変化してN
MRが変化するので、再度NMRを計算した後に引き続
きSBをスキャンしNMRの最も大きいSBを選択し、
そのSBにビット数の一部を割り当てて再度NMRを計
算するという処理を繰り返し続けて割り当て可能なビッ
ト数が全て割り当てられるまで繰り返し行う。その後、
各SB毎に割り当てられたビット数にしたがって、再量
子化部204で各SBに割り当てられた音声データを再
量子化し圧縮した音声データとする。
【0028】フォーマッティング部205でMPEG1
オーディオ規格で決められたフレームフォーマットの信
号となるようにスケールファクタ(SF)や音声データ
等のデータを配置して出力する。
オーディオ規格で決められたフレームフォーマットの信
号となるようにスケールファクタ(SF)や音声データ
等のデータを配置して出力する。
【0029】図4は、音声を圧縮伸張して記録再生する
音声記録再生装置において、入力音声データが異なるS
Bに分割されてビットが割り当てられた音声データを説
明する図である。
音声記録再生装置において、入力音声データが異なるS
Bに分割されてビットが割り当てられた音声データを説
明する図である。
【0030】図4(a)の縦軸は、各SBにおける入力
音声データの音声レベルと聴覚心理特性を利用して得ら
れたマスキングの閾値(斜線部)のレベルを示す。また
横軸は、各SBの番号を示しており、SB0側が低い周
波数でSB31側が高い周波数である。図4(a)は、
入力音声データの音声レベルがマスキング閾値より大き
いほどダイナミックレンジが大きく、多くのビット数を
必要とすることを示している。
音声データの音声レベルと聴覚心理特性を利用して得ら
れたマスキングの閾値(斜線部)のレベルを示す。また
横軸は、各SBの番号を示しており、SB0側が低い周
波数でSB31側が高い周波数である。図4(a)は、
入力音声データの音声レベルがマスキング閾値より大き
いほどダイナミックレンジが大きく、多くのビット数を
必要とすることを示している。
【0031】図4(b)は、ビットアロケーション/ス
ケールファクタ演算部103によって各SB内に割り当
てられたビット数で音声データを再量子化したときの状
態を示す図である。縦軸は、各SBに割り当てられる音
声データのビット数であり、再量子化部204で各SB
の音声データを再量子化するときの量子化ビット数とな
る。横軸はSBの番号を示し、SB0側が低い周波数で
SB31側が高い周波数である。図4(a)、(b)で
示すように入力音声データの音声レベルがマスキング閾
値より大きいSBほどビット数が多く割り当てられる。
ケールファクタ演算部103によって各SB内に割り当
てられたビット数で音声データを再量子化したときの状
態を示す図である。縦軸は、各SBに割り当てられる音
声データのビット数であり、再量子化部204で各SB
の音声データを再量子化するときの量子化ビット数とな
る。横軸はSBの番号を示し、SB0側が低い周波数で
SB31側が高い周波数である。図4(a)、(b)で
示すように入力音声データの音声レベルがマスキング閾
値より大きいSBほどビット数が多く割り当てられる。
【0032】SB26、SB29についてはマスキング
閾値より音声レベルが低いので、ビットが割り当てられ
ていない。また、SB27はマスキング閾値より音声レ
ベルが高いが、音声レベルがマスキング閾値より大きい
SBに優先的にビットを割り当てるアルゴリズムのた
め、ビットが割り当てられていない。
閾値より音声レベルが低いので、ビットが割り当てられ
ていない。また、SB27はマスキング閾値より音声レ
ベルが高いが、音声レベルがマスキング閾値より大きい
SBに優先的にビットを割り当てるアルゴリズムのた
め、ビットが割り当てられていない。
【0033】次に、MPEG1オーディオ規格のフレー
ムフォーマットについて説明する。図5は、本実施例の
音声記録再生装置に使用するMPEG1オーディオのフ
レームフォーマットにおける各種データの配置を説明す
る模式図である。
ムフォーマットについて説明する。図5は、本実施例の
音声記録再生装置に使用するMPEG1オーディオのフ
レームフォーマットにおける各種データの配置を説明す
る模式図である。
【0034】ヘッダー(header) 部には、フレームの開
始を示す同期信号(sync word:1111 1111 1111)が配置
される。エラーチェック(error check) 部には、エラー
検出情報が配置される。オーディオデータ(audio data)
部には、オーディオサンプルのデータとして、32のS
Bの音声データを符号化する順番を表すアロケーション
(allocation)のデータ、SB内のサンプルデータの波形
を最大振幅が略1.0となるように正規化したときの比
率(圧縮データの倍率)を表すスケールファクタ(scale
factor)のデータ、及び音声データを分割したオーディ
オサンプルデータ(圧縮データ)が配置される。マルチ
チャンネル拡張(mc extension)部は、MPEG1をM
PEG2マルチチャンネルとするための拡張部分であ
る。補助データ (ancillary data) 部は、補助データと
して使用される部分である。
始を示す同期信号(sync word:1111 1111 1111)が配置
される。エラーチェック(error check) 部には、エラー
検出情報が配置される。オーディオデータ(audio data)
部には、オーディオサンプルのデータとして、32のS
Bの音声データを符号化する順番を表すアロケーション
(allocation)のデータ、SB内のサンプルデータの波形
を最大振幅が略1.0となるように正規化したときの比
率(圧縮データの倍率)を表すスケールファクタ(scale
factor)のデータ、及び音声データを分割したオーディ
オサンプルデータ(圧縮データ)が配置される。マルチ
チャンネル拡張(mc extension)部は、MPEG1をM
PEG2マルチチャンネルとするための拡張部分であ
る。補助データ (ancillary data) 部は、補助データと
して使用される部分である。
【0035】次に、本発明の一実施例の音声記録再生装
置における音声レベルを検出する動作について説明す
る。図6は、本実施例の音声記録再生装置における音声
レベルを検出する動作を説明するフローチャートであ
る。
置における音声レベルを検出する動作について説明す
る。図6は、本実施例の音声記録再生装置における音声
レベルを検出する動作を説明するフローチャートであ
る。
【0036】はじめに、最初に読みとるフレームデータ
のフレーム番号を1に設定して、圧縮音声データの最初
のフレームデータを読みとりメモリ111に転送し記憶
する。(ST601)、(ST602)
のフレーム番号を1に設定して、圧縮音声データの最初
のフレームデータを読みとりメモリ111に転送し記憶
する。(ST601)、(ST602)
【0037】次に、スケールファクタ(SF)の最大値
を記憶したメモリのデータをクリアする。(ST60
3) システムマイコン103は、メモリ111に転送された
フレームのデータから各SBのスケールファクタ(S
F)のデータを低い周波数側のSBから順次読み出す。
MPEG1オーディオLayer1のモノラルモード及びサン
プリング周波数(fs)=32KHZとした場合、1フレ
ーム当たり32個のSFのデータがある。(ST60
4)、(ST605)
を記憶したメモリのデータをクリアする。(ST60
3) システムマイコン103は、メモリ111に転送された
フレームのデータから各SBのスケールファクタ(S
F)のデータを低い周波数側のSBから順次読み出す。
MPEG1オーディオLayer1のモノラルモード及びサン
プリング周波数(fs)=32KHZとした場合、1フレ
ーム当たり32個のSFのデータがある。(ST60
4)、(ST605)
【0038】MPEG1オーディオの場合、SFのデー
タは+6dBから−118dBまで2dBステップとなってい
る。読み出した各SBのSFのデータを順次比較し、メ
モリに記憶したSFの最大値を更新していくことでその
フレームにおけるSFの最大値を求めることができる。
求めた最終値をそのフレームの最大レベルのデータとす
る。(ST606)、(ST607)、(ST608)
タは+6dBから−118dBまで2dBステップとなってい
る。読み出した各SBのSFのデータを順次比較し、メ
モリに記憶したSFの最大値を更新していくことでその
フレームにおけるSFの最大値を求めることができる。
求めた最終値をそのフレームの最大レベルのデータとす
る。(ST606)、(ST607)、(ST608)
【0039】最初のフレームについて最大レベルのSF
のデータが確定したら、読みとりフレームのフレーム番
号に1を加えて次のフレームのデータをメモリ111に
読み取り、同じ手順でそのフレームの最大レベルのSF
のデータとして求めるという動作を繰り返す。(ST6
09)、(ST610)
のデータが確定したら、読みとりフレームのフレーム番
号に1を加えて次のフレームのデータをメモリ111に
読み取り、同じ手順でそのフレームの最大レベルのSF
のデータとして求めるという動作を繰り返す。(ST6
09)、(ST610)
【0040】以上の動作手順で示すように、圧縮音声デ
ータを伸張処理することなく、SFのデータのみを読み
取ることで各々のフレームにおける最大レベルを検出す
ることができる。
ータを伸張処理することなく、SFのデータのみを読み
取ることで各々のフレームにおける最大レベルを検出す
ることができる。
【0041】図7は、本実施例の音声記録再生装置にお
いて、再生時に自動的に電子ボリュームの利得を制御す
る動作を説明するフローチャートである。
いて、再生時に自動的に電子ボリュームの利得を制御す
る動作を説明するフローチャートである。
【0042】はじめに、プログラム曲の音声レベルを検
出する指示を操作部104に備えられた指示釦で行う。
(ST701)
出する指示を操作部104に備えられた指示釦で行う。
(ST701)
【0043】システムマイコン103は、操作部104
の指示釦の指示によりプログラム曲内の1番目のフレー
ムから順に各フレームのSFの最大値のデータである
(SF)frame.max.nを検索する。ここで、nは1〜N
であり、Nは1曲のプログラムのフレーム数である。
(ST702)
の指示釦の指示によりプログラム曲内の1番目のフレー
ムから順に各フレームのSFの最大値のデータである
(SF)frame.max.nを検索する。ここで、nは1〜N
であり、Nは1曲のプログラムのフレーム数である。
(ST702)
【0044】プログラム曲内の各フレームのSFの最大
値のデータ(SF)frame.max.nの平均値(SF)prog
ram.av.を計算する。(SF)program.av.は次の式で求
められる。 (SF)program.av.=Σ(SF)frame.max.n/N、
(n=1〜N)、Nは1曲のプログラムのフレーム数
(ST703)
値のデータ(SF)frame.max.nの平均値(SF)prog
ram.av.を計算する。(SF)program.av.は次の式で求
められる。 (SF)program.av.=Σ(SF)frame.max.n/N、
(n=1〜N)、Nは1曲のプログラムのフレーム数
(ST703)
【0045】ST703で求めた平均値(SF)progra
m.av.を記録媒体内のプログラム曲を管理する記録情報
部に記録する。(ST704)
m.av.を記録媒体内のプログラム曲を管理する記録情報
部に記録する。(ST704)
【0046】操作部104に備えられた再生開始釦を操
作すると、システムマイコン103は、記録媒体内のプ
ログラム曲を管理する記録情報部に記録した平均値を読
み取り、その値に基づいて電子ボリューム108の利得
を自動的に変えるよう制御する。(ST705)、(S
T706)
作すると、システムマイコン103は、記録媒体内のプ
ログラム曲を管理する記録情報部に記録した平均値を読
み取り、その値に基づいて電子ボリューム108の利得
を自動的に変えるよう制御する。(ST705)、(S
T706)
【0047】電子ボリューム108の利得が変えられた
後、音声データは復調されて音声回路部112に入力さ
れアナログ信号として出力される。(ST707)
後、音声データは復調されて音声回路部112に入力さ
れアナログ信号として出力される。(ST707)
【0048】図8は、本実施例の他の音声記録再生装置
において、フレームフォーマット信号の補助データ部の
データを使用しない場合の電子ボリュームの利得を制御
する動作を説明するフローチャートである。
において、フレームフォーマット信号の補助データ部の
データを使用しない場合の電子ボリュームの利得を制御
する動作を説明するフローチャートである。
【0049】はじめに、プログラム曲の音声レベルを検
出する指示を操作部104に備えられた指示釦で行う。
(ST801)
出する指示を操作部104に備えられた指示釦で行う。
(ST801)
【0050】各フレームごとに32のSBに与えられた
SFのデータ(SF)iを読み出し、読み出した(S
F)i(i=0〜31)の平均値(SF)frame.av.nを
求める。(SF)frame.av.は次の式で表せられる。 (SF)frame.av.n=Σ(SF)i/32、(i=0〜
31、n=n) 求めた(SF)frame.av.nの値を各フレームの平均音声
レベルとして内部メモリに記憶する。(ST802)
SFのデータ(SF)iを読み出し、読み出した(S
F)i(i=0〜31)の平均値(SF)frame.av.nを
求める。(SF)frame.av.は次の式で表せられる。 (SF)frame.av.n=Σ(SF)i/32、(i=0〜
31、n=n) 求めた(SF)frame.av.nの値を各フレームの平均音声
レベルとして内部メモリに記憶する。(ST802)
【0051】ST802で求めた各フレームの平均音声
レベル(SF)frame.av.n(n=1〜N)を用いてプロ
グラム曲の全体にわたっての平均値(SF)program.a
v.を計算する。(SF)program.av.は次の式で求めら
れる。 (SF)program.av.=Σ(SF)frame.av.n/N、
(n=1〜N)、Nは1曲のプログラムのフレーム数 (ST803)
レベル(SF)frame.av.n(n=1〜N)を用いてプロ
グラム曲の全体にわたっての平均値(SF)program.a
v.を計算する。(SF)program.av.は次の式で求めら
れる。 (SF)program.av.=Σ(SF)frame.av.n/N、
(n=1〜N)、Nは1曲のプログラムのフレーム数 (ST803)
【0052】ST803で求めた平均値のデータ(S
F)program.av.を記録媒体内のプログラム曲を管理す
る記録情報部に記録する。(ST804)
F)program.av.を記録媒体内のプログラム曲を管理す
る記録情報部に記録する。(ST804)
【0053】操作部104に備えられた再生開始釦を操
作すると、システムマイコン103は、記録媒体内の記
録情報部に記録した平均値のデータ(SF)program.a
v.を読み取り、その値に基づいて電子ボリューム108
の利得を自動的に変えるよう制御する。(ST870
5)、(ST706)
作すると、システムマイコン103は、記録媒体内の記
録情報部に記録した平均値のデータ(SF)program.a
v.を読み取り、その値に基づいて電子ボリューム108
の利得を自動的に変えるよう制御する。(ST870
5)、(ST706)
【0054】電子ボリューム108の利得が変えられた
後、音声データは復調されて音声回路部112に入力さ
れアナログ信号として出力される。(ST807)
後、音声データは復調されて音声回路部112に入力さ
れアナログ信号として出力される。(ST807)
【0055】各プログラム曲の平均音声レベルの情報又
は最初のプログラム曲の音声レベルを基準とした各プロ
グラム曲の平均音声レベルの偏差の情報をプログラム曲
を管理する記録情報として記録媒体に記録することによ
り、再生時に圧縮音声データをデコードし音声レベルを
確認するという動作を行わなくてもプログラム曲の音声
レベルを知ることができる。プログラム曲の再生を指示
したとき、それぞれのプログラム曲の記録情報である平
均音声レベルのデータを読み取ることにより、電子ボリ
ューム308の利得を調整して聴感上同じ程度のレベル
で連続して再生できるようになる。
は最初のプログラム曲の音声レベルを基準とした各プロ
グラム曲の平均音声レベルの偏差の情報をプログラム曲
を管理する記録情報として記録媒体に記録することによ
り、再生時に圧縮音声データをデコードし音声レベルを
確認するという動作を行わなくてもプログラム曲の音声
レベルを知ることができる。プログラム曲の再生を指示
したとき、それぞれのプログラム曲の記録情報である平
均音声レベルのデータを読み取ることにより、電子ボリ
ューム308の利得を調整して聴感上同じ程度のレベル
で連続して再生できるようになる。
【0056】次に、本発明の第2の実施例の音声記録再
生装置について説明する。図3は、本発明の第2の実施
例の音声記録再生装置のエンコードデコード部の構成を
説明する図である。
生装置について説明する。図3は、本発明の第2の実施
例の音声記録再生装置のエンコードデコード部の構成を
説明する図である。
【0057】図3に示される音声記録再生装置の構成
は、図2に示される音声記録再生装置の構成のスケール
ファクタ最大値検出部207を音声レベル検出部207
aに換えたものであり、その他の構成は同じである。音
声レベル検出部207aは、音声圧縮処理する前の入力
音声データの音声レベルを検出する。
は、図2に示される音声記録再生装置の構成のスケール
ファクタ最大値検出部207を音声レベル検出部207
aに換えたものであり、その他の構成は同じである。音
声レベル検出部207aは、音声圧縮処理する前の入力
音声データの音声レベルを検出する。
【0058】検出された音声レベルのデータは、フォー
マティング部205に送られ、所定のフレームフォーマ
ットの補助データ部に付加されたのち、記録媒体101
に記録される。本実施例においては、所定のフレームフ
ォーマットの補助データ部に付加された音声レベルのデ
ータは、同じフレームの音声レベルをそのまま表すもの
ではなく、同じ音声レベルのデータが複数のフレームに
わたって配置されることもある。
マティング部205に送られ、所定のフレームフォーマ
ットの補助データ部に付加されたのち、記録媒体101
に記録される。本実施例においては、所定のフレームフ
ォーマットの補助データ部に付加された音声レベルのデ
ータは、同じフレームの音声レベルをそのまま表すもの
ではなく、同じ音声レベルのデータが複数のフレームに
わたって配置されることもある。
【0059】音声データの再生時においては、その音声
データの音声レベルを補助データ部に付加されたデータ
を用いて求めたプログラム曲の平均音声レベルのデータ
に基づいて電子ボリュームの利得を変えることは本発明
の第1の実施例と同じである。
データの音声レベルを補助データ部に付加されたデータ
を用いて求めたプログラム曲の平均音声レベルのデータ
に基づいて電子ボリュームの利得を変えることは本発明
の第1の実施例と同じである。
【0060】上述した説明の音声記録再生装置は、記録
媒体としてICメモリを使用したが、記録媒体としてC
D(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital
Versatile Disc)、PD(Phase Change Disc)を使用した
光ディスク、光磁気ディスク又は相変化光ディスクであ
っても良く、又、磁気ハードディスクであっても良い。
媒体としてICメモリを使用したが、記録媒体としてC
D(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital
Versatile Disc)、PD(Phase Change Disc)を使用した
光ディスク、光磁気ディスク又は相変化光ディスクであ
っても良く、又、磁気ハードディスクであっても良い。
【0061】
【発明の効果】本発明により、サブバンド(SB)の音
声データをデコードしなくても、記録されている音声レ
ベルを容易に検出することができ、検出した音声レベル
のデータに基づいて再生する音声の出力レベルを制御し
て再生する複数のプログラム曲の音声レベルをほぼ同じ
とする音声記録再生装置及び記録媒体を得ることがであ
る。
声データをデコードしなくても、記録されている音声レ
ベルを容易に検出することができ、検出した音声レベル
のデータに基づいて再生する音声の出力レベルを制御し
て再生する複数のプログラム曲の音声レベルをほぼ同じ
とする音声記録再生装置及び記録媒体を得ることがであ
る。
【図1】本発明の一実施例の音声再生装置の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例である音声記録再生装置
のエンコード/デコード部を説明する図である。
のエンコード/デコード部を説明する図である。
【図3】本発明の第2の実施例である音声記録再生装置
のエンコード/デコード部を説明する図である。
のエンコード/デコード部を説明する図である。
【図4】音声を圧縮伸張して記録再生する音声記録再生
装置において、入力音声データが異なるSBに分割され
てビットが割り当てられた音声データを説明する図であ
る。
装置において、入力音声データが異なるSBに分割され
てビットが割り当てられた音声データを説明する図であ
る。
【図5】本実施例の音声記録再生装置に使用するMPE
G1オーディオのフレームフォーマットにおける各種デ
ータの配置を説明する模式図である。
G1オーディオのフレームフォーマットにおける各種デ
ータの配置を説明する模式図である。
【図6】本実施例の音声記録再生装置における音声レベ
ルを検出する動作を説明するフローチャートである。
ルを検出する動作を説明するフローチャートである。
【図7】本実施例の音声記録再生装置において、再生時
に自動的に電子ボリュームの利得を制御する動作を説明
するフローチャートである。
に自動的に電子ボリュームの利得を制御する動作を説明
するフローチャートである。
【図8】本実施例の他の音声記録再生装置において、フ
レームフォーマット信号の補助データ部を使用しない場
合の電子ボリュームの利得を制御する動作を説明するフ
ローチャートである。
レームフォーマット信号の補助データ部を使用しない場
合の電子ボリュームの利得を制御する動作を説明するフ
ローチャートである。
101 記録媒体(ICメモリ)、 102 イン
ターフェース部 103 システムマイコン、 104 操作
部 105 表示部、 106 D/
F 107 D/A、 108 電子
ボリューム 109 バッファ回路、 110 エン
コード/デコード部 111 メモリ、 112 音声
再生回路部 201 帯域分割部、 202 マス
キング閾値算出部 203 ビットアロケーション/スケールファクター
演算部 204 再量子化部、 205 フォ
ーマッティング部 206 レベル比較判別部 207 スケールファクター最大値検出部 207a 音声レベル検出部
ターフェース部 103 システムマイコン、 104 操作
部 105 表示部、 106 D/
F 107 D/A、 108 電子
ボリューム 109 バッファ回路、 110 エン
コード/デコード部 111 メモリ、 112 音声
再生回路部 201 帯域分割部、 202 マス
キング閾値算出部 203 ビットアロケーション/スケールファクター
演算部 204 再量子化部、 205 フォ
ーマッティング部 206 レベル比較判別部 207 スケールファクター最大値検出部 207a 音声レベル検出部
Claims (4)
- 【請求項1】 音声信号を圧縮伸張して記録再生する音
声記録再生装置において、音声信号を異なる音声周波数
帯域のサブバンドに分割し、量子化して音声データとす
る帯域分割手段と、マスキング閾値を算出するマスキン
グ閾値算出手段と、前記音声データのレベルと前記マス
キング閾値とを比較するレベル比較手段と、前記レベル
比較手段の比較結果にもとづいて前記サブバンドにビッ
トを割り当てるビットアロケーション手段と、前記ビッ
トアロケーション手段が前記サブバンドに割り当てたビ
ット数の音声データを再量子化する再量子化手段と、音
声信号または音声データの音声レベルを検出する音声レ
ベル検出手段と、前記音声レベル検出手段が検出した音
声レベルを示すデータをフレームフォーマットの補助デ
ータ部に付加するよう信号変換する信号変換手段と、前
記フレームフォーマットの信号の再生に際し、前記音声
レベルを示すデータにもとづき音声レベル制御部の利得
を制御する制御手段を備えることを特徴とする音声記録
再生装置。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載の音声記録再生装置
において、前記ビットアロケーション手段は、前記サブ
バンドのサンプルデータのスケールファクターを演算
し、前記音声レベル検出部は、前記スケールファクター
の最大値を検出し、前記制御手段は、前記スケールファ
クターの最大値を前記補助データ部に付加することを特
徴とする音声記録再生装置。 - 【請求項3】 前記請求項1に記載の音声記録再生装置
において、前記音声レベル検出部は、前記音声記録再生
装置に入力する音声信号または音声データの音声レベル
を検出し、前記制御手段は、前記声レベルを前記補助デ
ータ部に付加することを特徴とする音声記録再生装置。 - 【請求項4】 スケールファクターのデータと音声デー
タを圧縮したオーディオデータを配置したフレームフォ
ーマットの信号を記録する記録媒体において、前記フレ
ームフォーマットの補助データ部に前記スケールファク
ターの最大値または前記スケールファクターの平均値を
配置して記録したことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11155536A JP2000347697A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | 音声記録再生装置および記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11155536A JP2000347697A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | 音声記録再生装置および記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000347697A true JP2000347697A (ja) | 2000-12-15 |
Family
ID=15608220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11155536A Withdrawn JP2000347697A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | 音声記録再生装置および記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000347697A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008145716A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Victor Co Of Japan Ltd | 音声信号処理装置 |
JP2008197199A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | オーディオ符号化装置及びオーディオ復号化装置 |
JP2009532738A (ja) * | 2006-04-04 | 2009-09-10 | ドルビー・ラボラトリーズ・ライセンシング・コーポレーション | Mdct領域におけるオーディオ信号音量測定と改良 |
JP2014053768A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Alpine Electronics Inc | 放送受信機 |
-
1999
- 1999-06-02 JP JP11155536A patent/JP2000347697A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009532738A (ja) * | 2006-04-04 | 2009-09-10 | ドルビー・ラボラトリーズ・ライセンシング・コーポレーション | Mdct領域におけるオーディオ信号音量測定と改良 |
US8504181B2 (en) | 2006-04-04 | 2013-08-06 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Audio signal loudness measurement and modification in the MDCT domain |
JP2008145716A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Victor Co Of Japan Ltd | 音声信号処理装置 |
JP2008197199A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | オーディオ符号化装置及びオーディオ復号化装置 |
JP2014053768A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Alpine Electronics Inc | 放送受信機 |
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