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JP2000341513A - 画像変換装置及び画像認識装置 - Google Patents

画像変換装置及び画像認識装置

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Publication number
JP2000341513A
JP2000341513A JP11150019A JP15001999A JP2000341513A JP 2000341513 A JP2000341513 A JP 2000341513A JP 11150019 A JP11150019 A JP 11150019A JP 15001999 A JP15001999 A JP 15001999A JP 2000341513 A JP2000341513 A JP 2000341513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
information
area
processing
gradation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11150019A
Other languages
English (en)
Inventor
Keitaro Taniguchi
桂太郎 谷口
Yoritsugu Hiraishi
順嗣 平石
Takashi Kakiuchi
崇 垣内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP11150019A priority Critical patent/JP2000341513A/ja
Publication of JP2000341513A publication Critical patent/JP2000341513A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二値情報を多値化処理して元の濃淡情報を持
った多値画像情報に精度よく変換することができる画像
変換装置を提供すること 【解決手段】 画像形成部から出力される2値情報をメ
モリ23に記憶し、このメモリに記憶された2値情報に
基づいて次段のドット率算出部24でn×nの局所領域
内に存在する印字ドット率、つまり、領域内に存在する
黒画素の割合(存在率)を求める。その求めた印字ドッ
ト率を多値化処理部25に与え、そこにおいて多値化テ
ーブル26を参照しながらドット率に対応する多値情報
を求め、それにより多値画像を生成する。このとき、処
理領域は階調表現領域よりも小さくし、しかも、ラスタ
方向に1画素ずつずらしながら上記各処理を行う。これ
により、大量の情報を取得でき、高精度で元の画像に即
した階調に再現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二値画像(二値情
報に基づく疑似多値画像)から多値画像に変換すること
のできる画像変換装置並びにそれを用いた画像認識装置
に関する。
【0002】
【発明の背景】近年の複写機,プリンタ等のカラー画像
形成装置は、解像度や階調処理技術の向上等により出力
画像の画質が格段に向上している。それに伴い、紙幣や
有価証券等の偽造犯罪も増加している。これらの犯罪を
防止するためにカラー画像形成装置に、偽造禁止画像情
報を認識し、その画像出力を禁止する偽造防止装置を組
込むことが必要となっている。
【0003】係る偽造防止装置に組み込まれる画像認識
装置のひとつに、画像情報からある特徴量を抽出し、そ
れが認識対象画像であるか否かを判別するものがある。
この時に行う画像認識処理の一つとして、多値情報を用
いて色特徴量を抽出し、その後、2値化を行い形特徴量
を抽出する。そして、抽出された特徴量は、種々の画像
処理を施し、細部の特徴を判定することで、認識対象画
像であるか否かが判別される。このように色と形をそれ
ぞれ別々に抽出するのではなく、同時に抽出する場合も
有る。
【0004】いずれにしても、精度よい認識をするため
には、色情報(濃淡情報)が必要となるので、この種の
画像認識方法において用いる対象画像は、色を構成する
ことができる複数の多値情報で構成されていることが必
要である。
【0005】ところで、従来の紙幣・有価証券などの偽
造に対応するための画像処理システムは、カラー複写機
のような画像入力から画像形成までを閉じたシステム内
において実施する装置に対して各種のものが提案され、
実施されてきた。この場合、閉じたシステムにおいて
は、画像入力部での本物の原稿(紙幣等の複写禁止物)
を読み取ったデータを用いて認識を行い、その結果を用
いて画像形成装置において出力を阻止するようにしてい
る。このように原稿を読み取る際に認識処理をすると、
原画像に対する認識処理であるので認識率も高くなる。
【0006】一方、イメージスキャナを用いて本物の原
稿を読み込み、その読み込んだ画像データをパソコンに
保存し、そのパソコンに保存した画像データを、カラー
プリンタに与え、そこにおいて画像形成し、プリントア
ウトするように、個々の装置が独立して存在している開
いたシステムの場合には、パソコンに保存する画像デー
タは、そのパソコンに接続されたスキャナから送られて
くる場合もあれば、通信を介して取得したものや、F
D,MO等の記録媒体を介して与えられる場合もある。
従って、このように開いたシステムにおいては、出所の
不明な画像データを画像形成することが多々有り、係る
場合においても出力を阻止する必要性が有る。
【0007】係る不正な出力を阻止するためには、例え
ば従来のカラー複写機に搭載された認識装置をそのまま
画像形成装置に組み込むようにする方法もある。つま
り、最終的に正常な状態での出力を禁止すれば良いの
で、プリンター等の画像形成装置内に偽造防止装置(画
像認識装置)を実装し、その画像形成装置に与えられる
画像データに対して認識処理をすることが考えられる。
【0008】しかしながら、そのような手法では画像形
成装置内での画像処理システムの特性から、高い認識率
は得られない。すなわち、カラー画像形成装置の内部に
ついて簡単に説明すると、一般的に、入力側に多値情報
を扱う画像形成部を設け、出力側に2値情報を扱う画像
出力部を設けている。つまり、パソコン等から与えられ
る多値画像を画像形成部にて二値情報の画像に変換する
とともに、その2値情報の画像を次段の画像出力部に与
えるようになっている。
【0009】そこで、画像形成部から2値情報化する前
の多値情報を得て、画像認識装置に入力し、出力禁止画
像を認識することが考えられる。しかし、画像形成部で
は、その部位に入力された多値情報を、出力画像が好ま
しい画像になるように、つまり、最適な2値情報に変換
できるように、色調整および色分解を行うもので原画像
の画像データとは異なるものとなり、画像認識装置が望
む多値情報を得ることは容易ではなくなる。よって、係
るシステム構成にすると認識率が低下する。また、この
画像形成部での処理は各メーカ・機器等で異なるので、
各機器等に併せて認識アルゴリズムを作成するのは実用
的でない。
【0010】一方、出力画像が最も好ましい画像になる
ように調整された2値情報の場合には、各機器で共通性
が得られるので、その二値情報に基づく認識処理ができ
れば認識アルゴリズムは共通化できて好ましい。しか
し、二値情報のままでは情報量が不足し、やはり認識率
が低下する。
【0011】その結果、2値情報を多値化する方法が必
要となる。この2値情報は、階調性を表現するために、
一般的に、面積階調法が用いられている。面積階調と
は、最小の印字ドットをいくつか集めてある大きさの四
角形すなわち階調表現領域を作り、その領域内を多値デ
ータに応じて印字するドットの数及びパターンを調節
し、階調性を表検する方法である。
【0012】よって、ある階調の二値情報は一義的に決
まるので、その逆変換をして各階調表現領域単位でもと
の階調(濃淡情報)に再現することができる。しかし、
この方法で多値化された画像は、元の画像と比べて、情
報量が極端に少なく(解像度が極端に悪く)、かつ、階
調の復元度合いも大きく異なる。従って、この多値化情
報を多像認識装置に入力し、出力禁止画像を認識するこ
とは、到底行えない。
【0013】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、二値情報を多値化処理してもとの濃淡情報を持った
多値画像情報に変換することができ、しかも、その復元
された多値画像情報が、二値情報の元となった多値情報
の画像とほぼ同等の階調性を有し、情報量(解像度)も
等しくすることのできる画像変換装置並びに画像認識装
置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る画像変換装置では、濃淡画像を二
値情報で表現した二値画像を多値画像情報に変換する画
像変換装置であって、濃淡画像を、所定の二値のパター
ンで形成された最小階調領域を複数組み合わせた階調表
現領域により表現するための二値情報を、多値画像情報
に変換する画像変換装置であって、前記階調表現領域内
の印字ドット数に基づく印字ドット情報と、その階調表
現領域で表現する濃淡画像の多値情報との相関関係を記
憶する記憶部と、前記二値情報に対し、n×mの処理領
域をラスタ方向に基準画素数(実施の形態では「1画
素」)ずつ移動させるとともに、その処理領域に存在す
る印字ドット数に基づく印字ドット情報を算出する印字
ドット情報算出部と、その印字ドット情報算出手段によ
り算出された印字ドット情報に基づき相関関係から多値
情報を算出して多値化する多値化処理部とを備え、前記
基準画素数は、前記処理領域の移動方向に対する前記階
調表現領域の幅よりも短くした(請求項1)。階調表現
領域の幅よりも短い間隔で処理領域を移動させたので、
階調表現領域単位で移動する場合に比べて多数の情報が
得られる。よって情報量が増え、多値化した際の解像度
も増す。また、二値画像は、元の濃淡画像を構成する複
数画素の領域の階調から印字ドット数及びパターンが決
定されて表現される。
【0015】従って、その対応は一義的であるので、対
応する階調表現領域から元の濃淡画像の階調は一義的に
決まる。そして、移動距離を階調表現領域の幅よりも短
くしたため、処理領域が隣接する階調表現領域にまたが
って存在することがある。従って、処理領域が1つの階
調表現領域内に存在する場合には、その階調表現領域が
表す元の画像の階調の影響を受け、係る元の画像に近い
階調に変換される。また、2つの階調表現領域にまたが
る場合には、両方の階調表現領域の影響を受け、当然の
ことながらその影響力は、処理領域がより多く属する方
の階調表現領域から大きく受ける。
【0016】よって、処理領域がある階調表現領域のみ
に属する場合から、徐々に移動し完全に次の階調表現領
域のみに属するようになるまでをとらえると、多値化さ
れた際の影響も徐々に次の階調表現領域の影響が大きく
なる。よって、階調表現領域間での多値化が段差なくス
ムーズに行え、その階調表現領域の境界でステップ的に
色等が変化することがなく、違和感のない多値画像情報
に変換できる。
【0017】そして好ましくは、前記所定領域は、前記
階調表現領域よりも小さくすることである(請求項
2)。このようにすると、同一の階調表現領域のみに表
現領域が属する状態が複数回存在し、しかも、階調表現
領域の中でも徐々に処理対象領域が移動するので、階調
表現領域内での差も抽出でき、文字部のような隣合うド
ットの濃度が大きく変化している箇所に対しても、ま
た、自然画のような隣合うドットの濃度がなめらかに変
化している箇所に対しても、多値化後の階調再現応答性
が良くなる。
【0018】さらに、前記印字ドット情報は、ある領域
中に存在する印字ドット数を前記領域の総ドット数で割
ったドット率とするとよい(請求項3)。このようにす
ると、例えば処理領域と階調表現領域の総ドット数が異
なるような場合でも、ドット率によって正規化されるの
で、多値化処理が簡単に行える。もちろん、階調表現領
域と処理領域の寸法形状(総ドット数)が等しい場合に
は、印字ドット数を印字ドット情報としてもよい。ま
た、階調表現領域に基づいて印字ドット数と階調との相
関を求めたならば、処理対象の大きさに応じた印字ドッ
ト数に変換しそれを記憶させるようにしても良いなど種
々変更実施が可能である。
【0019】本発明に係る画像認識装置では、請求項1
から3のいずれか1項に記載の画像変換装置と、その画
像変換装置で変換された多値画像情報に基づいて画像認
識処理をする画像認識処理部を備えて構成した(請求項
4)。
【0020】本発明の画像認識装置は、例えばプリンタ
等の画像形成装置の画像形成部と画像出力部の間に設け
ることかできる。この部位は、一般的に、エンジンイン
ターフェースと呼ばれる。エンジンインターフェース
は、一般的に、水平同期信号、垂直同期信号、画像信
号、画像出力許可信号、画像同期信号で構成されてい
る。これらの信号を利用すれば、画像信号の抽出は非常
に容易に行うことができ、また、様々な画像形成装置に
おいて、一般的に、共通な仕様であるため汎用性を高め
ることができる。
【0021】画像信号は、面積階調に適した2値情報が
伝送されており、この2値情報を用いて上記した各画像
変換装置を用いて多値情報に変換する。こうして得られ
た復元された多値情報の画像は、元の多値情報の画像と
ほぼ同等の階調性を有し、情報量(解像度)も等しくな
るので、通常の認識処理により特定パターンの有無など
を検出できる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る画像認識装
置が実装される画像形成装置(プリンタ)の一例を示し
ている。同図に示すように、画像形成装置10は、入力
側に設置された画像形成部11がパソコン1からプリン
トアウトすべき多値画像情報を受け取り、そこにおい
て、所定の色調整や色分解を行った後、出力画像が好ま
しい画像になるように2値情報に変換(ディザ処理)す
る。
【0023】そして、その2値情報を画像出力部12に
与え、そこにおいて用紙に所定の画像を印刷するように
なっている。この画像出力部12は、図2に示すよう
に、受け取った2値情報に基づいて発光部12aから露
光光を出射して、感光体12bの所定位置を露光する。
感光体12bは、露光パターンに応じてトナーカートリ
ッジ12cから所定色のトナーを中間転写体12dに転
写し、その中間転写体12dを介して用紙12eの所定
位置に、所定の色を転写する。その後、定着器12fに
て加熱,加圧して転写した色を用紙12eに定着させ、
プリントアウトするようになっている。
【0024】ここで本発明では、画像形成部11から出
力される2値情報を画像認識装置20にも与えるように
し、その画像認識装置20では2値情報から多値情報画
像に変換し、その変換後の画像データに基づいて認識処
理をし、出力禁止画像が持つ特定パターンとの適合度を
求め、その適合度等を画像出力部12に与えるようにし
ている。そして、画像出力部では、適合度に基づいて出
力処理中の画像が出力禁止物か否かを判断し、禁止物の
場合には所定の正常出力禁止処理をするようにする。こ
の正常出力禁止処理としては、所定の色で用紙の一部ま
たは全部を塗りつぶしたり、或いは、所定の警告文字や
マークを合成して印刷したり、プリントアウト自体を停
止するなど各種の方式を採れる。
【0025】また、画像認識装置20側で出力禁止物か
否かの判断を行い、出力禁止物と判断した場合のみ出力
禁止信号を画像出力部12に対して出力し、画像出力部
12では出力禁止信号を受信した場合に上記した所定の
正常出力禁止処理を実行するようにすることもできる。
【0026】画像認識装置20の内部構造としては、図
3に示すように、本発明に係る画像変換装置21と画像
認識処理部22で構成されている。画像変換装置21
は、受け取った2値情報に基づいてもとの多値情報画像
を再現するものである。また、画像に新規処理部22
は、再現された多値情報画像に基づいて所定の認識処理
をし、特定パターンらしきパターンを検出する(適合度
を求める)ものである。なお、画像認識処理部22の具
体的な認識処理は、従来行われている各種のものを用い
ることができるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0027】画像変換装置21は、図3に示すように、
画像形成部11から出力される2値情報をメモリ23に
記憶し、このメモリ23に記憶された2値情報に基づい
て次段のドット率算出部24でn×nの局所領域内に存
在する印字ドット率、つまり、領域内に存在する黒画素
の割合(存在率)を求める。
【0028】そして、その求めた印字ドット率を多値化
処理部25に与え、そこにおいて多値化テーブル26を
参照しながらドット率に対応する多値情報を求め、それ
により多値画像を生成するようにしている。
【0029】次に各部の説明をする。まず、画像形成部
11から出力される2値情報について説明すると、2値
情報は、階調性を表現するために、一般的に、面積階調
法が用いられている。面積階調法は、最小の印字ドット
をいくつか集めてある大きさの四角形すなわち階調表現
領域を作り、その領域内を多値データに応じて印字する
ドットの数及びパターンを調節し、階調性を表検する方
法である。
【0030】より具体的には、面積階調法は、図4に示
すように例えば印字ドットD(図中黒画素)をいくつか
集めて四角形領域、すなわち最小階調領域(4×4)R
1を構成し、その領域内を円あるいは線状に印字するこ
とで、わずかに濃淡を表現する。そして、最小階調領域
R1のみでは、情報量が不足し(パターンの種類が少な
い)、十分な濃淡を再現できないので、さらに、この小
さな最小階調領域(四角形領域)R1をいくつか集め
て、ある大きさの階調表現領域R2を構成する。この階
調表現領域R2内の小さな四角形領域内の濃淡を、それ
ぞれ上手に調節することで、視覚的に十分な階調性を得
ることができるようになっている。
【0031】そして、多値情報(8ビットとすると0か
ら256階調)と2値情報の相関を調べ、その対応関係
のテーブルを作成し、それを多値化テーブル26として
記憶する。具体的には、階調表現領域で表現された階調
(多値情報)と、その時の階調表現領域に存在する印字
ドット数(図4中黒画素の部分)の関係を求める。この
とき、正規化するために、実際に印字されるドット数を
階調表現領域の総印字ドット数で割ったドット率を求
め、そのドット率と階調との相関を調べる。すると、図
5のような曲線からなる相関がとれるので、各印字ドッ
ト率と、階調を対応付けたテーブルを作成する。
【0032】なお、稼動時の処理を簡単にするために、
テーブルを用いたが、図5に示すような曲線を何らかの
関係式(1または複数)で表現した場合、係る関係式を
記憶保持しておいても良い。
【0033】なおまた、図5に示す特性(その特性を表
す関係式)は、階調表現領域内の総印字ドット数と印字
されたドット数との比と、デジタル多値との関係は、人
間の目の濃淡の視感特性、いわゆるガンマ特性と、高濃
度時においても階調表現領域内はすべて印字されること
がないこと、いわゆる出力画像のコントラストの保持性
の2点を考慮して決定される。
【0034】上記の前提において、メモリ23は、画像
形成部11からの出力形態にもよるが、仮にラスタ方式
で出力されてくるとすると、少なくとも次段のドット率
算出部24でドット率を算出する際の処理領域分のライ
ン数を記憶できるラインメモリである必要がある。もち
ろん、実際にはそれ以上のライン数を記憶できるように
しても良い。
【0035】ドット率算出部24は、図5〜図7に示す
ように多値化処理する際の処理領域R内に存在する印字
ドットDを検出し、その領域におけるドット率を算出
し、次段の多値化処理部25に送るようになっている。
そして、本形態では、処理領域Rは6×6の領域とし、
階調表現領域(8×8)よりも小さい寸法で、かつ、最
小階調領域(4×4)よりも大きい寸法に設定している。
【0036】しかも、処理領域Rは、ラスタ方式で基準
画素分である1画素分ずつずらしていき、その都度ドッ
ト率を算出するようにしている。つまり、図6の位置で
ドット率を算出したならば、図7に示すように右に1画
素分だけずらした位置に処理領域Rを設定し、そこにお
けるドット率を求める。そのようにして、その行の最後
まで行ったならば図8に示すように、1列下げた位置の
先頭から順に処理領域Rを移動し、ドット率の算出を行
う。
【0037】これにより、ドット率算出部24からは、
ラスタ方向に順次ドット率が出力されるので、それを受
けた多値化処理部25では受け取ったドット率をキーに
多値化テーブル26を参照し、そのドット率に対応する
階調を抽出する。これにより、その処理領域Rで特定さ
れる所定画素の階調が決定され、多値画像情報として次
段の画像認識処理部22に与えられる。
【0038】さらに本形態では、処理領域Rに対して代
表画素G(図9中左上)を設定し、処理領域Rのドット率
に基づいて決定された階調は、当該代表画素Gについて
の階調と設定するようにしている。よって、本形態で
は、処理領域Rをラスタ方向に1画素ずつ移動していく
ので、多値画像情報も1画素ずつラスタ方向に移動して
いったときに得られたものと等価となる。その結果、後
段の画像認識処理部22は、従来法によりスムーズに処
理できる。
【0039】また、処理領域Rを1画素ずつ移動してい
くため、例えばある処理領域Rは、1つの階調表現領域
内に収まって存在している場合、その後1画素ずつ横に
ずらすことにより、隣り合った2つの階調表現領域にま
たがって処理領域Rが存在することになり、所定画素数
移動すると隣の階調表現領域内に収まるようになる。し
たがって、1つの階調表現領域内に収まっている状態で
はその階調表現領域で表現される階調に対応する多値情
報に再現され、2つの階調表現領域に跨っている場合に
は、両方の影響を複合的に受けた多値情報に再現され
る。そして、そのように2つの階調表現領域に跨ってい
るのは、当然のことながら存在している領域の大きいほ
うの影響を強く受ける。
【0040】その結果、例えばある階調表現領域から次
の階調表現領域に移行するに当たり、徐々に次の階調表
現領域のドット率の影響を受け、最終的に完全に次の階
調表現領域のドット率に基づいて階調が決定・再現され
る。よって、隣接する画素の階調の変化がなめらかとな
る。
【0041】しかも、処理領域Rを階調表現領域よりも
一回り小さくすることにより、1つの階調表現領域内に
存在している状態を複数設定することができ、その階調
表現領域内での階調変化も検出することができる。よっ
て、例えば、文字部のような隣合うドットの濃度が大き
く変化している箇所に対しても、また、自然画のような
隣合うドットの濃度がなめらかに変化している箇所に対
しても、多値化後の階調再現応答性が良くなる。
【0042】上記した実施の形態の装置を用いた実際の
画像処理の一例を示すと、例えば図10に示すような多
値情報を画像形成装置10に与えたとする。すると、画
像形成部11にて2値化情報に変換されると、図11に
示すような図形となる。
【0043】これら2つの図(図10,図11)を比較す
ると明らかなように、2値情報の画像では、情報量が少
な過ぎるとともに、元の画像情報に比較すると大きく異
なる。よって、この2値情報の画像に基づいては十分な
認識処理ができないことがわかる。
【0044】そして、この図11に示す2値情報を画像
認識装置20(画像変換装置21)に与えると、図12
に示すような多値画像情報に変換される。これは、元の
図10と比較しても、比較的近い状態まで再現されるこ
とがわかる。
【0045】なお、上記した実施の形態では、処理領域
を階調表現領域よりも小さく設定したが、本発明はこれ
に限ることはなく、同じ大きさとしても良い。また、処
理領域の移動も1画素ずつ行ったが、これ2画素ずつあ
るいはそれ以上でもよい。但し1画素ずつとするのがも
っとも再現性は良好となる。また各領域は、実施の形態
では正方形としたが長方形、その他の形状としてももち
ろんよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る画像変換装
置及び画像認識装置では、二値情報を多値化処理しても
との濃淡情報を持った多値画像情報に変換することがで
き、しかも、その復元された多値画像情報が、二値情報
の元となった多値情報の画像とほぼ同等の階調性を有
し、情報量(解像度)も等しくすることができる。
【0047】このとき、特に請求項2に示すように、処
理領域を階調表現領域よりも小さく設定した場合には、
より高精度な階調の再現が可能となる。また請求項3に
示すように、印字ドット情報としてドット率を用いる
と、二値情報と濃淡画像の多値情報との相関関係を求め
る際の総ドット数と、実際に多値化するために処理領域
の総ドット数とが異なっていてもドット率で正規化して
処理できるため、演算処理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の一例を示す
図である。
【図2】図1に示す画像出力部の内部構成を示す図であ
る。
【図3】本発明に係る画像認識装置の一実施の形態を示
す図である。
【図4】最小階調領域並びに階調表現領域を説明する図
である。
【図5】印字ドット率と階調の相関関係を示すグラフで
ある。
【図6】処理領域の移動を示す図(その1)である。
【図7】処理領域の移動を示す図(その2)である。
【図8】処理領域の移動を示す図(その3)である。
【図9】多値化処理部の機能を説明する図である。
【図10】元の多値画像を示す図である。
【図11】図10に示す画像を二値情報で表現した図で
ある。
【図12】図11に示す画像を多値情報で表現した図で
ある。
【符号の説明】
10 画像形成装置 11 画像形成部 12 画像出力部 20 画像認識装置 21 画像変換装置 22 画像認識処理部 23 メモリ 24 ドット率算出部 25 多値化処理部 26 多値化テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 垣内 崇 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA11 BA28 CA01 CA06 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC02 CE11 CH07 CH18 DC05 5C077 LL14 MP06 MP08 NN05 PP15 PP61 PP65 PP68 PQ08 PQ23 RR07 TT02 TT06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃淡画像を二値情報で表現した二値画像
    を多値画像情報に変換する画像変換装置であって、 濃淡画像を、所定の二値のパターンで形成された最小階
    調領域を複数組み合わせた階調表現領域により表現する
    ための二値情報を、多値画像情報に変換する画像変換装
    置であって、 前記階調表現領域内の印字ドット数に基づく印字ドット
    情報と、その階調表現領域で表現する濃淡画像の多値情
    報との相関関係を記憶する記憶部と、 前記二値情報に対し、n×mの処理領域をラスタ方向に
    基準画素数ずつ移動させるとともに、その処理領域に存
    在する印字ドット数に基づく印字ドット情報を算出する
    印字ドット情報算出部と、 その印字ドット情報算出手段により算出された印字ドッ
    ト情報に基づき相関関係から多値情報を算出して多値化
    する多値化処理部とを備え、 前記基準画素数は、前記処理領域の移動方向に対する前
    記階調表現領域の幅よりも短くしたことを特徴とする画
    像変換装置。
  2. 【請求項2】 前記所定領域は、前記階調表現領域より
    も小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の画像変
    換装置。
  3. 【請求項3】 前記印字ドット情報は、ある領域中に存
    在する印字ドット数を前記領域の総ドット数で割ったド
    ット率であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の画像変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    画像変換装置と、その画像変換装置で変換された多値画
    像情報に基づいて画像認識処理をする画像認識処理部を
    備えた画像認識装置。
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