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JP2000320642A - トルクコンバータのロックアップ装置 - Google Patents

トルクコンバータのロックアップ装置

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Publication number
JP2000320642A
JP2000320642A JP11133220A JP13322099A JP2000320642A JP 2000320642 A JP2000320642 A JP 2000320642A JP 11133220 A JP11133220 A JP 11133220A JP 13322099 A JP13322099 A JP 13322099A JP 2000320642 A JP2000320642 A JP 2000320642A
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JP
Japan
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piston
driven member
space
front cover
peripheral surface
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Granted
Application number
JP11133220A
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English (en)
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JP3695989B2 (ja
Inventor
Hiroshi Tsue
博 津江
Naotoshi Sugawara
尚寿 菅原
Yoshihiro Matsuoka
佳宏 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
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Publication date
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Priority to JP13322099A priority Critical patent/JP3695989B2/ja
Priority to US09/493,151 priority patent/US6264018B1/en
Priority to DE10004608A priority patent/DE10004608C2/de
Publication of JP2000320642A publication Critical patent/JP2000320642A/ja
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Publication of JP3695989B2 publication Critical patent/JP3695989B2/ja
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  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクコンバータのロックアップ装置におい
てピストンを支持する構造を簡単にする。 【解決手段】 ロックアップ装置4では、第1ピストン
39はフロントカバー摩擦面70に近接して配置されて
いる。ダンパー機構40はドライブ部材54とドリブン
部材53とトーションスプリング52とを有する。第2
ピストン38は、空間Cの圧力変化によって空間C内を
移動可能であり、第1ピストン39のフロントカバー摩
擦面70側と反対側に配置されている。ドリブン部材5
3は円板状部材である。第2ピストン38はドリブン部
材53の外周面に相対回転可能にかつ軸方向に移動可能
に支持された内周面を有している。シールリング67
は、ドリブン部材53の外周面と第2ピストン38の内
周面との間に設けられ、軸方向両側をシールしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクコンバータ
のロックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トルクコンバータは、流体によ
り動力を伝達するために加速及び減速をスムーズに行う
ことができる。しかし、流体の滑りによりエネルギーロ
スが生じ、燃費が悪い。そこで従来のトルクコンバータ
には、入力側のフロントカバーと出力側のタービンとを
機械的に連結するロックアップ装置が取り付けられたも
のがある。ロックアップ装置はフロントカバーとタービ
ンとの間の空間に配置されている。ロックアップ装置
は、主に、フロントカバーに圧接可能な円板状ピストン
と、タービンの背面側に取り付けられたドリブンプレー
トと、ピストンとドリブンプレートとを回転方向に弾性
的に連結するトーションスプリングとから構成されてい
る。ピストンには、フロントカバーの平坦な摩擦面に対
向する位置に円環状の摩擦部材が接着されている。
【0003】前記従来のロックアップ装置では、ピスト
ンの作動はトルクコンバータ本体内を流れる作動油によ
り制御されている。具体的には、ロックアップ連結解除
時にピストンとフロントカバーとの間に外部の油圧作動
機構から作動油が供給される。この作動油はフロントカ
バーとピストンとの間の空間を半径方向外側に流れ、さ
らに外周部側においてトルクコンバータ本体内に流れ込
む。ロックアップ連結時には、フロントカバーとピスト
ンとの間の空間の作動油が内周側からドレンされ、その
結果ピストンがフロントカバー側に移動する。この結果
ピストンに設けられた摩擦部材がフロントカバーの摩擦
面に押し付けられる。このようにしてフロントカバーの
トルクがロックアップ装置を介してタービン側に伝達さ
れる。
【0004】従来のロックアップ装置においては、摩擦
面が一面だけではトルク伝達容量が十分に大きくないた
め、複数の摩擦板により複数の摩擦面を確保する複板ク
ラッチが用いられている。この場合は、ピストンとフロ
ントカバーとの間に1又は2以上のプレートが配置され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のロックアップ装
置では、ピストンを支持するための構造としては、その
ための特別な環状室が形成されたものがある。その場合
は部品点数が多くなり、さらに省スペース化が図れな
い。本発明の課題は、トルクコンバータのロックアップ
装置においてピストンを支持する構造を簡単にすること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のロック
アップ装置は、内側に摩擦面を有するフロントカバー
と、フロントカバーとともに流体室を構成するインペラ
ーと、流体室内でインペラーに対向して配置されフロン
トカバーとの間に空間を形成しているタービンとを含む
トルクコンバータに用いられる。ロックアップ装置は、
空間内に配置され空間の圧力変化によってフロントカバ
ーとタービンを機械的に連結・連結解除するための装置
である。ロックアップ装置はプレートとダンパー機構と
環状ピストンとを備えている。プレートはフロントカバ
ー摩擦面に近接して配置されている。ダンパー機構はプ
レートとタービンとを回転方向に弾性的に連結するため
の機構である。ダンパー機構は、プレートからトルクを
入力されるドライブ部材と、タービンにトルクを出力す
るドリブン部材と、ドライブ部材とドリブン部材とを回
転方向に弾性的に連結するトーションスプリングとを有
する。ピストンは、空間の圧力変化によって空間内を軸
方向に移動可能であり、プレートのフロントカバー摩擦
面側と反対側に配置されている。ドリブン部材は円板状
部材であり、ピストンはドリブン部材の外周面によって
相対回転可能にかつ軸方向に移動可能に支持された内周
面を有している。ロックアップ装置はシール機構をさら
に備えている。シール機構は、ドリブン部材の外周面と
ピストンの内周面との間に設けられ、軸方向両側をシー
ルしている。
【0007】このロックアップ装置では、ピストンがプ
レートをフロントカバー摩擦面に押し付けると、トルク
がフロントカバーからロックアップ装置に入力される。
トルクはプレートからダンパー機構に伝達され、さらに
タービンに出力される。ダンパー機構内ではトルクはド
ライブ部材からドリブン部材に対してトーションスプリ
ングを介して伝達される。ピストンの内周面はドリブン
部材の外周面によって支持されており、さらにその支持
部分には軸方向両側をシールするためのシール機構が設
けられている。ピストンの内周面の支持をドリブン部材
の外周面で行っているため、シール機構を配置するため
の構造が簡単になる。
【0008】請求項2に記載のトルクコンバータのロッ
クアップ装置では、請求項1において、ドリブン部材の
外周面には環状に延びる溝が形成されている。シール機
構は、溝に配置され、ピストンの内周面に当接する環状
シール部材である。このロックアップ装置では、環状シ
ール部材が配置される溝がドリブン部材の外周面に形成
されているため、溝の成形が容易である。ドリブン部材
は他の部材に比べて軸方向に板厚を大きくとれるためで
ある。
【0009】請求項3に記載のトルクコンバータのロッ
クアップ装置では、請求項1又は2において、ドリブン
部材には窓孔と円周方向に長い切り欠きとが形成されて
いる。トーションスプリングは窓孔に配置されている。
ドライブ部材は、ドリブン部材の軸方向両側に配置され
トーションスプリングを支持する1対の円板状プレート
からなる。ロックアップ装置は固定部材をさらに備えて
いる。固定部材は、切り欠き内を円周方向に移動可能に
延び、1対の円板状プレートを互いに固定する。固定部
材が切り欠きの円周方向端に当接するとドライブ部材と
ドリブン部材の相対回転が停止する。
【0010】このロックアップ装置では、1対の円板状
プレート同士を固定する固定部材がロックアップ装置の
ストッパーとしても機能している。このような構造が可
能となったのは、ドリブン部材によってピストンを支持
しているからである。本発明と異なりドライブ部材等に
よってピストンを支持する構造では、固定部材はピスト
ン内周面よりさらに半径方向外側に配置されなければな
らず、その場合はスペースの制限により固定部材をスト
ッパーとして利用できるほど大型化できない。
【0011】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバー
タ1を示している。図1において、トルクコンバータ1
は、主に、フロントカバー2と、フロントカバー2と同
心に配置された3種の羽根車(インペラー10、タービ
ン11、ステータ12)からなる流体作動部3と、フロ
ントカバー2とタービン11との軸方向間の空間Cに配
置されたロックアップ装置4とから構成されている。フ
ロントカバー2とインペラー10のインペラーシェル1
5とは外周部が溶接により固定されており、両者で作動
油が充填された流体室Aを形成している。インペラーシ
ェル15においてインペラーブレード16からさらに延
びる部分は、タービン11の外周側に配置され、フロン
トカバー2の外周筒状部8と一体になっている。
【0012】フロントカバー2は、エンジンのクランク
シャフト(図示せず)からトルクが入力される部材であ
る。フロントカバー2は主に円板状の本体5から構成さ
れている。本体5の中心にはボス6が設けられている。
本体5の外周部エンジン側面には複数のナット7が固定
されている。本体5の外周部にはトランスミッション側
に延びる外周筒状部8が形成されている。外周筒状部8
の内側には筒状係合部材9が配置されている。筒状係合
部材9には軸方向に延びる複数の係合部が円周方向に並
んで形成されている。さらにフロントカバー2の本体5
の内側で外周部には環状かつ平坦な摩擦面70が形成さ
れている。摩擦面70は軸方向トランスミッション側を
向いている。
【0013】流体作動部3は流体室A内で軸方向トラン
スミッション側に配置されている。これにより、流体室
A内は流体作動部3からなる流体作動室Bと、フロント
カバー2の本体5とタービン11との間に形成された空
間Cとに分かれている。インペラー10は、インペラー
シェル15と、インペラーシェル15の内側に固定され
た複数のインペラーブレード16と、インペラーブレー
ド16の内側に固定されたインペラーコア17と、イン
ペラーシェル15の内周縁に固定されたインペラーハブ
18とから構成されている。
【0014】タービン11は流体室A内でインペラー1
0に対向して配置されている。タービン11は、タービ
ンシェル20と、タービンシェル20に固定された複数
のタービンブレード21と、タービンブレード21の内
側に固定されたタービンコア22と、タービンシェル2
0の内周縁に固定されたタービンハブ23とから構成さ
れている。タービンハブ23は円筒状の部材であり、外
周側にフランジ26を有している。フランジ26は複数
のリベット24によってタービンシェル20の内周部に
固定されいる。さらに、タービンハブ23の内周縁には
スプラインが形成されている。スプラインにはトランス
ミッション側から延びる図示しないシャフトが係合して
いる。これによりタービンハブ23からのトルクは図示
しないシャフトに出力される。
【0015】ステータ12はインペラー10の内周部と
タービン11の内周部との間に配置されている。ステー
タ12はタービン11からインペラー10へと戻る作動
油の流れを整流するための部材である。ステータ12は
ステータキャリア27と、その外周面に固定された複数
のステータブレード28と、ステータブレード28の内
側に固定されたステータコア29とから構成されてい
る。さらに、ステータキャリア27はワンウェイクラッ
チ30を介して図示しない固定シャフトに支持されてい
る。
【0016】フロントカバー2の本体5とタービンハブ
23との軸方向間には半径方向内外を貫通する通路32
が配置されている。ワンウェイクラッチ30を構成する
部材の軸方向エンジン側には半径方向に延びる複数の溝
33が形成されている。これらの溝33により半径方向
両側間で作動油が流通することが可能となっている。ス
テータキャリア27とインペラーハブ18との軸方向間
にはスラストベアリング34が配置されている。ステー
タキャリア27の軸方向トランスミッション側には半径
方向に延びる複数の溝が形成されている。これらの溝に
よりスラストベアリング34の半径方向両側間で作動油
が流通可能となっている。
【0017】なお、この実施形態ではインペラーハブ1
8とステータ12との軸方向間に油圧作動機構の第1油
路が連結され、ステータ12とタービンハブ23との軸
方向間に油圧作動機構の第2油路が連結され、タービン
ハブ23とフロントカバー2の内周部との間に油圧作動
機構の第3油路が連結されている。第1油路と第2油路
は通常は共通の油圧回路につながっており、ともに、流
体作動部3に作動油を供給し、又は流体作動部から作動
油を排出する。第3油路は、シャフトの内部に形成さ
れ、フロントカバー2とタービンハブ23との間にすな
わち空間Cの内周部に作動油を供給したり又は空間Cか
ら作動油を排出することができる。
【0018】次に、空間Cについて説明する。空間Cは
フロントカバー2の本体5とタービン11との軸方向間
に形成された環状の空間である。空間Cは、軸方向エン
ジン側がフロントカバー2の本体5により形成され、軸
方向トランスミッション側がタービン11のタービンシ
ェル20により形成されている。さらに、空間Cは外周
側が主に外周筒状部8の内周面により形成され、その内
周側がタービンハブ23の外周面により形成されてい
る。空間Cは、前述のように、内周側すなわちフロント
カバー2の内周部とタービンハブ23との間において外
部の油圧作動機構に連結している。さらに、空間Cは外
周部においてインペラー10出口とタービン11入口と
の間の隙間から流体作動室Bに連通している。
【0019】ロックアップ装置4は、空間C内に配置さ
れ、空間C内の油圧変化によってフロントカバー2とタ
ービン11とを機械的にに連結・連結解除するための装
置である。ロックアップ装置4は主にピストン機構37
と第2ピストン38とから構成されている。ピストン機
構37は、自らが空間C内で油圧変化によって作動する
ピストン機能と、回転方向の捩じり振動を吸収・減衰す
るためのダンパー機能とを有している。ピストン機構3
7は第1ピストン39とダンパー機構40とから主に構
成されている。第1ピストン39は空間C内においてフ
ロントカバー2の本体5側に近接して配置された円板状
の部材である。第1ピストン39は板厚の小さい板金製
からなる。第1ピストン39は、主に円板状のプレート
41から構成され、空間C内をフロントカバー2側の第
1空間Dとタービン11側の第2空間Eとに分割してい
る。プレート41の外周部は、フロントカバー2の摩擦
面70の軸方向トランスミッション側に配置された第1
摩擦連結部49となっている。第1摩擦連結部49は環
状かつ平坦な板状部分であり、軸方向両側に環状の摩擦
部材42が貼られている。プレート41の内周縁には軸
方向エンジン側に延びる内周筒状部71が形成されてい
る。内周筒状部71の内周面はタービンハブ23の外周
面72によって軸方向及び回転方向に移動可能に支持さ
れている。なお、外周面72には環状の溝が形成されて
おり、その溝内にはシールリング77が配置されいる。
シールリング77は、内周筒状部71の内周面に当接し
ており、第1空間Dと第2空間Eとの間をシールしてい
る。
【0020】以上に述べたように、第1空間Dの内周部
は第3油路と連通しており、第1ピストン39の内周縁
とタービンハブ23の外周面72とによって第2空間E
から遮断されており、外周部は第1摩擦連結部49が摩
擦面70に当接した状態で第2空間Eから遮断される。
ダンパー機構40は、第1ピストン39からのトルクを
タービン11側に伝達するとともに、捩じり振動を吸収
・減衰するための機構である。ダンパー機構40は第2
空間E内において第1ピストン39の内周部とタービン
シェル20の内周部との間に配置されている。ダンパー
機構40は、主に、ドライブ部材54とドリブン部材5
3(スプラインハブ)とトーションスプリング52とか
ら構成されている。また、第1ピストン39の内周部は
ダンパー機構40の一部、特にドライブ部材としての役
割を果たしている。具体的には、第1ピストン39には
後述するダンパー機構40の一部を構成するばね支持部
57が形成されている。ばね支持部57は円周方向に並
んで複数形成されている。ばね支持部57は、絞り加工
により軸方向に突出するように形成され、軸方向エンジ
ン側に凸になり、軸方向トランスミッション側に凹にな
っている。ばね支持部57においては軸方向に貫通する
孔や切り欠き等は形成されていない。各ばね支持部57
は円周方向に長く延びている。また、ばね支持部57の
凹部側は熱処理による硬化や潤滑剤にる潤滑性向上など
の摩耗対策が施されている。このため、トーションスプ
リング52がばね支持部57に摺動しても摩耗が少な
い。このように第1ピストン39がダンパー機構40の
ダンパーケーシングとして機能しており、従来のドライ
ブプレートの一方を省略できる。この結果部品点数が少
なくなり、全体構造が簡単になる。
【0021】以上に述べたように、プレート41は、自
ら軸方向に移動する第1ピストン39としての機能し、
第1摩擦連結部49によってクラッチ連結部として機能
し、さらにダンパー機構40のドライブ部材としても機
能している。ドライブ部材54は第1ピストン39の内
周部の軸方向エンジン側に間隔を開けて配置されてい
る。ドライブ部材54は円板状の部材であり、板厚の小
さい板金製部材である。ドライブ部材54には、ばね支
持部57に対応して複数のばね支持部58が形成されて
いる。ばね支持部58は軸方向トランスミッション側に
切り起こされて形成されている。ドライブ部材54は外
周部が複数のスタッドピン56によって第1ピストン3
9に固定されている。これにより、ドライブ部材54は
第1ピストン39に対して軸方向に位置決めされるとと
もに一体回転する。
【0022】ドリブン部材53はタービン11にトルク
を出力するための部材である。図3を用いて、ドリブン
部材53について詳細に説明する。ドリブン部材53は
例えば鋳物や鋼からなる比較的板厚の大きい円板状部材
である。ドリブン部材53の板厚は例えば第1ピストン
39やドライブ部材54の板厚より大きい。ドリブン部
材53はボス61とフランジ60とからなる。ボス61
は筒形状であり、内周面にはスプライン歯66が形成さ
れている。スプライン歯66はタービンハブ23の外周
面に形成されたスプライン歯73に係合している。これ
により、ドリブン部材53はタービンハブ23に対して
軸方向に移動可能にかつ相対回転不能になっている。ま
た、ドリブン部材53はスプライン係合によってタービ
ンハブ23にセンタリングされている。なお、タービン
ハブ23の外周には、ボス61の軸方向トランスミッシ
ョン側端面に対応する環状ストッパー78が形成されて
いる。すなわちドリブン部材53は環状ストッパー78
に当接するとそれ以上は軸方向トランスミッション側に
移動できない。
【0023】フランジ60はボス61から外周側に延び
る円板状部分である。フランジ60は第1ピストン39
の内周部とドライブ部材54との軸方向間に配置されて
いる。フランジ60には円周方向に並んだ複数の窓孔6
2が形成されている。窓孔62はばね支持部57,58
に対応して形成されている。さらに、フランジ60には
円周方向に並んだ複数の切り欠き63が形成されてい
る。切り欠き63は各窓孔62の半径方向間でその外周
側に位置している。各切り欠き63は円周方向に長く延
びる長孔形状である。この実施形態では窓孔62及び切
り欠き63は全周にわたって閉ざされた形状であるが、
外周側が開いた形状であってもよい。
【0024】窓孔62内にはトーションスプリング52
が配置されている。トーションスプリング52は回転方
向に延びるコイルスプリングである。トーションスプリ
ング52はばね支持部57,58及び窓孔62によって
回転方向を支持されている。さらに、トーションスプリ
ング52はばね支持部57,58により軸方向の移動を
制限されている。以上に述べた構造より、トーションス
プリング52は第1ピストン39及びドライブ部材54
からなる入力部材とドリブン部材53からなる出力部材
との間でトルクを伝達するとともに、両者が相対回転す
るとその間で回転方向に圧縮されるようになっている。
【0025】切り欠き63内にはスタッドピン56が配
置されている。スタッドピン56は切り欠き63内を円
周方向に移動可能である。図4に示すように、スタッド
ピン56と切り欠き63の円周方向端面との間にはそれ
ぞれ角度θの隙間が確保されている。すなわちドリブン
部材53がプレート41及びドライブ部材54と相対回
転して捩じり角度大きくなってスタッドピン56が切り
欠き63の円周方向端面に当接するとダンパー機構40
における相対回転は停止する。このようにスタッドピン
56はダンパー機構40のストッパーの一部を構成して
いる。
【0026】図5に示すように、フランジ60の外周部
分69はドライブ部材54の外周縁からさらに外周側に
延びている。外周部分69は第2ピストン38の内周側
に配置され、両者の軸方向位置はほぼ同じである。第2
ピストン38の内周筒状部46はフランジ60の外周面
64によって半径方向に位置決めされている。外周面6
4には環状に延びる溝65が形成されている。溝65内
にはシールリング67が配置されている。シールリング
67は内周筒状部46の内周面46aに当接すること
で、その軸方向両側をシールしている。なお、第2ピス
トン38とドリブン部材53は後述するクラッチ連結部
51がレリーズされた状態で相対回転する。しかし、ク
ラッチ連結部51が連結された状態では、トルク変動等
によりダンパー機構40に捩じりが生じたときにのみ両
者は相対回転する。
【0027】外周部分69の軸方向トランスミッション
側面にはフリクションワッシャ68が固定されている。
より具体的には、フリクションワッシャ68は外周部分
69の最内周部分(切り欠き63の外周側)に固定され
ている。フリクションワッシャ68は第1ピストン39
に対して軸方向トランスミッション側から当接してい
る。フリクションワッシャ68の外径Rはドリブン部材
53の外径Sより小さい。すなわち、外周部分69の軸
方向トランスミッション側面においてフリクションワッ
シャ68より半径方向外側の部分はフリクションワッシ
ャ68に覆われていない。
【0028】第2ピストン38は第2空間E内において
第1ピストン39の外周部の軸方向トランスミッション
側、かつ、ダンパー機構40の外周側に配置されてい
る。第2ピストン38は、環状のプレートであり、第1
摩擦連結部49の軸方向トランスミッション側に近接す
る第2摩擦連結部43を有している。第2摩擦連結部4
3は、環状かつ平坦な形状であり、軸方向エンジン側に
押圧面を有している。第2ピストン38の外周縁には複
数の歯44が形成されている。歯44はフロントカバー
2の外周筒状部8に設けられた筒状係合部材9に係合し
ている。この係合により第2ピストン38はフロントカ
バー2に対して相対回転不能にかつ軸方向に移動可能と
なっている。筒状係合部材9には環状の溝が形成されて
おり、その溝内にスナップリング45が配置されてい
る。このスナップリング45に対して第2ピストン38
の外周部軸方向トランスミッション端面が当接すること
で、第2ピストン38の軸方向トランスミッション側へ
の移動が制限されている。なお、歯44と筒状係合部材
9の係合部分には軸方向に作動油が移動可能な隙間が形
成されている。
【0029】フロントカバー2の摩擦面70と、第1ピ
ストン39の第1摩擦連結部49と、第2ピストン38
の第2摩擦連結部43とによって、ロックアップ装置4
のクラッチ連結部51が構成されている。第1ピストン
39の外周部分と第2ピストン38との軸方向間に第3
空間Fが形成されている。第3空間Fは、前述のシール
リング67により第2空間E側から遮断されている。さ
らに、第3空間Fは、第1摩擦連結部49と第2摩擦連
結部43とが互いに当接した状態では外周側が閉ざされ
ている。第3空間Fの内周部において第1ピストン39
とドリブン部材53との間の隙間はフリクションワッシ
ャ68によってシールされている。
【0030】プレート41において第2ピストン38の
内周部分に対応する部分には軸方向に貫通する複数の孔
47が円周方向に並んで形成されている。さらに、プレ
ート41においてドリブン部材53の外周縁付近に対応
する部分には軸方向に貫通する複数の孔48が円周方向
に並んで形成されている。この孔47,48により、第
1空間Dと第3空間Fとは互いに連通している。
【0031】ここでは、第1摩擦連結部49と第2摩擦
連結部43とがそれぞれ軸方向に自ら移動するピストン
となっているため、摩擦面70に第1ピストン39から
第1摩擦連結部49を介して押圧力が作用し、第1摩擦
連結部49に第2ピストン39から第2摩擦連結部43
を介して押圧力が作用する。このクラッチ連結部51で
は、第2ピストン38の内径(S)が第1ピストン39
の内径(Q)より大きいことで、第2ピストン38から
第1摩擦連結部49に作用する押圧力は、第2ピストン
38の内径が第1ピストン39の内径に等しい場合に比
べて小さい。そのため、摩擦面を単に2倍にした場合に
比べて小さな押圧力を発生することができ、摩擦部材4
2等の摩耗や破損を抑えることができる。また、第2ピ
ストン38の大きさを変更することでクラッチ連結部5
1に作用する押圧力を容易に変更することができる。第
2ピストン38の内径(S)はピストン機構37の内径
よりも大きいともいえる。
【0032】フロントカバー2と一体回転する入力部材
として第2ピストン38がダンパー機構40の外周側に
配置されるているため、ダンパー機構40の軸方向片側
のスペースが制約されていない。したがって、ダンパー
機構40におけるトーションスプリング52の軸方向寸
法を大きくすることができる。これにより、設計が容易
になりさらに低剛性化などのトーションスプリング52
の高機能化を実現できる。
【0033】ロックアップ装置4の各部材の半径方向寸
法を説明する。ピストン機構37,第1ピストン39又
はプレート41の内径をQとし、フリクションワッシャ
68の外径をRとし、ドリブン部材53の外径又は第2
ピストン38の内径をSとし、摩擦部材42の内径をT
とし、摩擦部材42の外径をUとし、第2ピストン38
の外径をVとする。Q<R<S<T<U<Vの関係にな
っている。第1ピストン39又はプレート41の受圧部
分はRとQの間の環状部分(半径方向長さZ)である。
第2ピストン38の受圧部分はTとSの間の環状部分
(半径方向長さX)である。
【0034】ドリブン部材53は、第1ピストン39と
同様に、空間C内の油圧変化によって軸方向に移動可能
なピストン機能を有している。ドリブン部材53の受圧
部分はSとRの間の環状部分(半径方向長さW)であ
る。さらにドリブン部材53はフリクションワッシャ6
8を介して第1ピストン39に軸方向から荷重を与える
ことができるようになっている。ドリブン部材53がこ
のように機能することができるのは以下の構成による。 (1)ドリブン部材53はタービンハブ23及び第1ピ
ストン39に対して軸方向に移動可能になっている。 (2)第1ピストン39の油圧作動室として機能する第
1空間Dが第1ピストン39の孔48によってドリブン
部材53側に開放されている。 (3)ドリブン部材53側に開放された部分はフリクシ
ョンワッシャ68によってシールされ第2空間Eから遮
断されている。
【0035】次に動作について説明する。クラッチ連結
解除状態では、第3油路から第1空間Dの内周側に作動
油が供給されている。第1空間D内の作動油は半径方向
外側に流れ、摩擦面70と第1摩擦連結部49との間を
流れさらに筒状係合部材9と歯44との間の隙間を通っ
て第2空間Eの外周側に流れる。第2空間Eの作動油
は、インペラーシェル15とタービンシェル20との隙
間を通り、インペラー10出口とタービン11の入口間
の隙間から流体作動室B内に流れる。また、第1空間D
内を移動する作動油は第1ピストン39に形成された孔
47,48を通って第3空間F内に流れ込む。第3空間
F内の作動油は第2摩擦連結部43と第1摩擦連結部4
9との間を通って半径方向外側に流れる。その作動油も
筒状係合部材9及び歯44との間の隙間を通って第2空
間Eの外周側に流れる。
【0036】ここでは、第1ピストン39と第2ピスト
ン38とがそれぞれ空間C内の油圧の変化によって軸方
向に移動するピストンとして機能しているため、両部材
の軸方向動作が安定している。そのためクラッチレリー
ズ時にクラッチ連結部51において各部材は互いに接触
しにくい。具体的には、第2ピストン38はスナップリ
ング45により軸方向トランスミッション側への移動を
制限され、ピストン機構37はタービンハブ23によっ
て軸方向への移動を制限されている。この結果、摩擦面
70と第1摩擦連結部49との間、さらには第1摩擦連
結部49と第2摩擦連結部43との間に所定のクリアラ
ンスが確保されている。
【0037】次に、クラッチ連結動作について説明す
る。第3油路から第1空間D内の作動油をドレンする。
これより第1空間D内の作動油は内周側に流れ、さらに
第3空間F内の作動油は孔47,48を通って第1空間
D内に流れ込む。この結果、第1ピストン39は軸方向
エンジン側に移動し、第1摩擦連結部49がフロントカ
バー2の摩擦面70に当接する。さらに、第2ピストン
38も軸方向エンジン側に移動し、第2摩擦連結部43
が第1摩擦連結部49に当接する。
【0038】また、ドリブン部材53も軸方向両側の油
圧差によって軸方向エンジン側に移動する。このため、
フリクションワッシャ68が第1ピストン39に押し付
けられる。ドリブン部材53から第1ピストン39に付
与された押圧力はフロントカバー2の摩擦面70に作用
する。このクラッチ連結状態でロックアップ装置4に捩
じり振動が発生したときの動作について説明する。具体
的には、エンジン側からフロントカバーを介してトルク
コンバータ1にトルク変動が入力されたとする。その場
合には、ダンパー機構40において、トーションスプリ
ング52を境にして入力側部材としての第1ピストン3
9及びドライブ部材54と出力側部材としてのドリブン
部材53とが相対回転する。この結果トーションスプリ
ング52は回転方向に圧縮される。このとき、ドリブン
部材53に設けられたフリクションワッシャ68が第1
プレート41に摺動しヒステリシストルクを発生する。
以上に述べたダンパー機構40においてトーションスプ
リング52の圧縮とフリクションワッシャ68によるヒ
ステリシストルクによって捩じり振動が減衰される。
【0039】上記捩じり振動減衰動作において、フリク
ションワッシャ68と第1ピストン39との間の摩擦発
生部に付与される軸方向の力は、ドリブン部材53に作
用する油圧によって生じている。すなわち皿ばねやウェ
ーブスプリング等が不要であり、部品点数が少なくなる
とともに省スペース効果が得られる。以上の結果ダンパ
ー機構40においてトーションスプリング52の圧縮と
フリクションワッシャ68によるヒステリシストルクに
よって捩じり振動が減衰される。 〔フリクションワッシャ68の機能〕 (1)摩擦発生部としての機能 フリクションワッシャ68は第1ピストン39とドリブ
ン部材53との間で摩擦すなわちヒステリシストルクを
発生するための摩擦発生部を実現している。この摩擦発
生部では、摩擦面に対する押圧力を油圧による押し付け
荷重によって実現しているため、ばね等の部材が不要で
ある。フリクションワッシャ68は第1ピストン39側
に固定されていてもよいし、両側の部材のどちらにも固
定されていなくてもよい。さらに摩擦発生部はワッシャ
の以外の部材や構造によって実現してもよい。 (2)シール部材としての機能 フリクションワッシャ68は第1ピストン39に対して
軸方向トランスミッション側から強く押し付けられるこ
とにより、ドリブン部材53の外周部分69とそれに対
応する第1ピストン39の部分を半径方向両側にシール
している。これにより第3空間Fの内周部(孔48等に
よって軸方向トランスミッション側に開放された部分)
が第2空間Eと連通することがない。 〔第2ピストン38の内周部をドリブン部材53で支持
したことによる有利な効果〕 (1)構造の簡素化 第2ピストン38がダンパー機構40の一部としてのド
リブン部材53によって半径方向に支持されることによ
って、第2ピストン38を支持するための特別な部材や
構成を設けることがなくなり、ロックアップ装置4全体
の構造が簡単になる。
【0040】特に、ドリブン部材53は他のプレート部
材に比べて軸方向に板厚を大きくとれるため、溝の成形
が容易である。ドリブン部材53の板厚を大きくできる
のは、ドライブ部材54やプレート41とは異なり、ば
ね支持部57,58等の絞り加工部や切り起こし部を形
成する必要がないからである。ドライブ部材54やプレ
ート41は板厚が小さいため、シールを収容するための
環状溝を外周面に形成することはできない。そのため、
これらプレート部材を用いて第2ピストン38の支持を
行うためには、プレート部材を絞り加工して筒状外周面
を形成し、さらに外周面に溝を形成する必要がある。こ
のような複雑な工程では製造コストが高くなる。 (2)スタッドピン56によるダンパー機構40のスト
ッパー機構実現 このロックアップ装置4では、ドライブ部材54と第1
ピストン39とを固定するスタッドピン56がダンパー
機構40のストッパーとしても機能している。このよう
な構造が可能となったのは、ドリブン部材53によって
第2ピストン38を支持しているからである。本発明と
異なり第1ピストン39やドライブ部材54によって第
2ピストン38を支持する構造では、第1ピストン39
とドライブ部材54を固定するための固定部材はピスト
ン内周面より外周側に位置することになる。その位置は
フロントカバーとタービンとによって軸方向スペースが
制限されるため、固定部材をストッパーとして利用でき
るほど大型化できない。 〔第1ピストン39やドリブン部材53を作動させるた
めの油圧室の構造〕第1ピストン39は第1空間Dに供
給される油圧変化によって軸方向に移動するように自ら
第1空間Dの内外周両側をシールしている。さらに、第
1ピストン39は軸方向に貫通する部分(例えば孔4
7,48)を有することで、第1空間Dを自らの軸方向
トランスミッション側に広げている。これにより他の部
材(例えば第2ピストン38やドリブン部材53)が軸
方向に自ら移動可能なピストンとしての機能を有するこ
とが可能になっている。第1ピストン39以外のピスト
ンとして機能する部材(第2ピストン38やドリブン部
材53)は第1ピストン39に形成された孔(例えば孔
47,48)の軸方向トランスミッション側をシールし
ている必要がある。そのためのシール部材としてシール
リング67、フリクションワッシャ68及び第2摩擦連
結部43に近接する摩擦部材42が設けられている。こ
のようにして、孔47,48や第3空間Fは第1空間D
の一部となり、第2空間Eから遮断されている。
【0041】特に、この実施形態では第1ピストン39
以外のピストン機能を有する部材が2つ(第2ピストン
38とドリブン部材53)設けられており、両者は半径
方向に支持し合う関係にあり、その支持部分にシール機
構(シールリング67)が配置されている。第1ピスト
ン39以外のピストン機能を有する2つの部材のうち、
第2ピストン38はクラッチ連結部51に対して第1ピ
ストン39とは独立して押圧力を与えるようになってお
り、ドリブン部材53は第1ピストン39を介してクラ
ッチ連結部51に押圧力を与えるようになっている。第2実施形態 図6及び図7に本発明の他の実施形態を示す。この実施
形態でも第2ピストン38の内周はドリブン部材53の
外周によって支持されている。
【0042】ドリブン部材53の外周部分69とドライ
ブ部材54の外周部との間にはコーンスプリング75が
配置されている。コーンスプリング75は、軸方向に圧
縮されており、ドライブ部材54とドリブン部材53に
軸方向反対方向に付勢力を与えている。この結果、フリ
クションワッシャ68は第1ピストン39に押し付けら
れている。
【0043】この実施形態では、コーンスプリング75
によってフリクションワッシャ68部分において安定し
たヒステリシストルクが発生する。
【0044】
【発明の効果】本発明に係るトルクコンバータのロック
アップ装置では、ピストンの内周面の支持をドリブン部
材の外周面で行っているため、シール機構を配置するた
めの構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバ
ータの縦断面概略図。
【図2】トルクコンバータの縦断面。
【図3】ドリブン部材の斜視図。
【図4】ドリブン部材の平面図。
【図5】図2の部分拡大図。
【図6】本発明の他の実施形態におけるトルクコンバー
タの縦断面概略図。
【図7】本発明の他の実施形態における、図5に対応す
る図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 2 フロントカバー 3 流体作動部 4 ロックアップ装置 38 第2ピストン(ピストン) 39 第1ピストン 40 ダンパー機構 41 プレート 52 トーションスプリング 53 ドリブン部材 54 ドライブ部材 60 フランジ 61 ボス 64 外周面 65 溝 67 シールリング 69 外周部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側に摩擦面を有するフロントカバーと、
    前記フロントカバーとともに流体室を構成するインペラ
    ーと、前記流体室内で前記インペラーに対向して配置さ
    れ前記フロントカバーとの間に空間を形成しているター
    ビンとを含むトルクコンバータに用いられる、前記空間
    内に配置され前記空間の圧力変化によって前記フロント
    カバーと前記タービンを機械的に連結・連結解除するた
    めのロックアップ装置であって、 前記フロントカバー摩擦面に近接して配置されたプレー
    トと、 前記プレートと前記タービンとを回転方向に弾性的に連
    結するための機構であり、前記プレートからトルクを入
    力されるドライブ部材と、前記タービンにトルクを出力
    するドリブン部材と、前記ドライブ部材と前記ドリブン
    部材とを回転方向に弾性的に連結するトーションスプリ
    ングとを有するダンパー機構と、 前記空間の圧力変化によって前記空間内を軸方向に移動
    可能であり、前記プレートの前記フロントカバー摩擦面
    側と反対側に配置された環状のピストンとを備え、 前記ドリブン部材は円板状部材であり、 前記ピストンは前記ドリブン部材の外周面によって相対
    回転可能にかつ軸方向に移動可能に支持された内周面を
    有し、 前記ドリブン部材の外周面と前記ピストンの内周面との
    間に設けられ、軸方向両側をシールするためのシール機
    構をさらに備えている、トルクコンバータのロックアッ
    プ装置。
  2. 【請求項2】前記ドリブン部材の外周面には環状に延び
    る溝が形成され、 前記シール機構は、前記溝に配置され前記ピストンの内
    周面に当接する環状シール部材である、請求項1に記載
    のトルクコンバータのロックアップ装置。
  3. 【請求項3】前記ドリブン部材には窓孔と円周方向に長
    い切り欠きとが形成され、 前記トーションスプリングは前記窓孔に配置され、 前記ドライブ部材は、前記ドリブン部材の軸方向両側に
    配置され前記トーションスプリングを支持する1対の円
    板状プレートからなり、 前記切り欠き内を円周方向に移動可能に延び、前記1対
    の円板状プレートを互いに固定する固定部材をさらに備
    え、 前記固定部材が前記切り欠きの円周方向端に当接すると
    前記ドライブ部材と前記ドリブン部材の相対回転が停止
    する、請求項1又は2に記載のトルクコンバータのロッ
    クアップ装置。
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