JP2000318326A - 熱可逆性記録媒体への記録方法及び記録装置 - Google Patents
熱可逆性記録媒体への記録方法及び記録装置Info
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- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/137—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells characterised by the electro-optical or magneto-optical effect, e.g. field-induced phase transition, orientation effect, guest-host interaction or dynamic scattering
- G02F1/13718—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells characterised by the electro-optical or magneto-optical effect, e.g. field-induced phase transition, orientation effect, guest-host interaction or dynamic scattering based on a change of the texture state of a cholesteric liquid crystal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 所望の反射色で記録の行える新規かつ有用
な、コレステリック液晶性化合物を用いた熱可逆性記録
媒体への記録方法及び記録装置を得る。 【解決手段】 コレステリック液晶性化合物を主成分と
する記録層4を備えてた熱可逆性記録媒体1Aへの記録
方法であって、前記コレステリック液晶性化合物を固体
相から加熱して等方相にした後、冷却して長波長光反射
状態で固定する第1工程と、長波長光反射状態で固定さ
れたコレステリック液晶性化合物を短波長光を選択反射
するコレステリック液晶相まで加熱した後に急冷し、短
波長光反射状態で固定する第2工程とを備えている。
な、コレステリック液晶性化合物を用いた熱可逆性記録
媒体への記録方法及び記録装置を得る。 【解決手段】 コレステリック液晶性化合物を主成分と
する記録層4を備えてた熱可逆性記録媒体1Aへの記録
方法であって、前記コレステリック液晶性化合物を固体
相から加熱して等方相にした後、冷却して長波長光反射
状態で固定する第1工程と、長波長光反射状態で固定さ
れたコレステリック液晶性化合物を短波長光を選択反射
するコレステリック液晶相まで加熱した後に急冷し、短
波長光反射状態で固定する第2工程とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可逆性記録媒体
への記録方法及び記録装置、特に、コレステリック液晶
性化合物を用いた熱可逆性記録媒体への記録方法及び記
録装置に関する。
への記録方法及び記録装置、特に、コレステリック液晶
性化合物を用いた熱可逆性記録媒体への記録方法及び記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来、コレステリック液晶相にお
いて特定波長の光を選択反射する液晶性化合物が知られ
ている(Adv.Mater.1997,9,No.14,p1102〜p1104
参照)。本発明者の検討によると、この種のコレステリ
ック液晶性化合物は、昇温過程と降温過程とでコレステ
リック液晶相を示す温度領域と選択反射波長領域が異な
ることが判明した。
いて特定波長の光を選択反射する液晶性化合物が知られ
ている(Adv.Mater.1997,9,No.14,p1102〜p1104
参照)。本発明者の検討によると、この種のコレステリ
ック液晶性化合物は、昇温過程と降温過程とでコレステ
リック液晶相を示す温度領域と選択反射波長領域が異な
ることが判明した。
【0003】図8は典型的な例を示しており、固体相に
ある液晶性化合物を加熱して、固体相からコレステリッ
ク液晶相、さらに等方相へと変化する昇温過程と、等方
相にある液晶性化合物の温度を下げてゆき、等方相から
コレステリック液晶相、さらに固体相へと変化する降温
過程とで、コレステリック液晶相を示す温度領域及び再
現可能な選択反射波長領域の大きさが異なっている。本
発明者の検討では、この種の化合物は概して降温過程よ
り昇温過程の方が液晶相を示す温度領域及び再現可能な
選択反射波長領域が狭く、特に昇温過程では長波長光の
選択反射が困難であることが判明している。
ある液晶性化合物を加熱して、固体相からコレステリッ
ク液晶相、さらに等方相へと変化する昇温過程と、等方
相にある液晶性化合物の温度を下げてゆき、等方相から
コレステリック液晶相、さらに固体相へと変化する降温
過程とで、コレステリック液晶相を示す温度領域及び再
現可能な選択反射波長領域の大きさが異なっている。本
発明者の検討では、この種の化合物は概して降温過程よ
り昇温過程の方が液晶相を示す温度領域及び再現可能な
選択反射波長領域が狭く、特に昇温過程では長波長光の
選択反射が困難であることが判明している。
【0004】前記コレステリック液晶性化合物を用いた
熱可逆性記録媒体に対して、昇温過程で画像の書き込み
を行う場合には、選択反射を示す温度への昇温とその後
の急冷のみで書き込みが可能である。しかし、選択反射
波長領域が短波長側に片寄って狭いという不具合を有し
ている。
熱可逆性記録媒体に対して、昇温過程で画像の書き込み
を行う場合には、選択反射を示す温度への昇温とその後
の急冷のみで書き込みが可能である。しかし、選択反射
波長領域が短波長側に片寄って狭いという不具合を有し
ている。
【0005】一方、降温過程で画像の書き込みを行う場
合には、等方相を示す温度までの昇温、選択反射を示す
温度への徐冷とその後の急冷とが必要になる。しかし、
このように徐冷工程を有すると書き込みに時間を要し、
好ましいものではない。
合には、等方相を示す温度までの昇温、選択反射を示す
温度への徐冷とその後の急冷とが必要になる。しかし、
このように徐冷工程を有すると書き込みに時間を要し、
好ましいものではない。
【0006】そこで、本発明の目的は、所望の反射色で
記録の行える新規かつ有用な、コレステリック液晶性化
合物を用いた熱可逆性記録媒体への記録方法及び記録装
置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、
選択反射波長領域が広く、かつ、簡単な温度制御で高速
に画像を書き込むことのできる熱可逆性記録媒体への記
録方法及び記録装置を提供することにある。
記録の行える新規かつ有用な、コレステリック液晶性化
合物を用いた熱可逆性記録媒体への記録方法及び記録装
置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、
選択反射波長領域が広く、かつ、簡単な温度制御で高速
に画像を書き込むことのできる熱可逆性記録媒体への記
録方法及び記録装置を提供することにある。
【0007】
【発明の構成、作用及び効果】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る記録方法は、コレステリック液晶性化
合物を用いた熱可逆性記録媒体への記録方法において、
記録媒体の一部又は全てのコレステリック液晶性化合物
を第1波長光の反射状態で固定する第1工程と、第1波
長光反射状態で固定された記録媒体の一部のコレステリ
ック液晶性化合物を、第1波長光よりも短波長の第2波
長光の反射状態で固定する第2工程とを含む。
め、本発明に係る記録方法は、コレステリック液晶性化
合物を用いた熱可逆性記録媒体への記録方法において、
記録媒体の一部又は全てのコレステリック液晶性化合物
を第1波長光の反射状態で固定する第1工程と、第1波
長光反射状態で固定された記録媒体の一部のコレステリ
ック液晶性化合物を、第1波長光よりも短波長の第2波
長光の反射状態で固定する第2工程とを含む。
【0008】本発明の記録方法によれば、予め記録媒体
の一部又は全てのコレステリック液晶性化合物を所望の
第1波長光の反射状態で固定しておくので、第1波長光
よりも短波長の所望の第2波長光の反射状態で固定する
ように書き込みを行うことで、第1及び第2波長光によ
る記録が完成し、所望の複数の反射色で記録が行える。
の一部又は全てのコレステリック液晶性化合物を所望の
第1波長光の反射状態で固定しておくので、第1波長光
よりも短波長の所望の第2波長光の反射状態で固定する
ように書き込みを行うことで、第1及び第2波長光によ
る記録が完成し、所望の複数の反射色で記録が行える。
【0009】第1工程では、記録媒体の一部又は全部の
コレステリック液晶性化合物が等方相になる温度まで加
熱した後、第1波長光を選択反射するコレステリック液
晶相を示す温度まで加熱した後、第1波長光を選択反射
するコレステリック液晶相を示す温度まで冷却し、さら
に急冷して第1波長光反射状態で固定することが好適で
ある。これにより、加熱及び急冷による記録方法では実
現できない反射色での記録が行える。
コレステリック液晶性化合物が等方相になる温度まで加
熱した後、第1波長光を選択反射するコレステリック液
晶相を示す温度まで加熱した後、第1波長光を選択反射
するコレステリック液晶相を示す温度まで冷却し、さら
に急冷して第1波長光反射状態で固定することが好適で
ある。これにより、加熱及び急冷による記録方法では実
現できない反射色での記録が行える。
【0010】第2工程では、第1波長光反射状態で固定
された記録媒体の一部のコレステリック液晶性化合物
を、第1波長光よりも短波長の所望の第2波長光を選択
反射するコレステリック液晶相まで加熱した後に急冷
し、第2波長光の反射状態で固定することが好適であ
る。このようにすると、徐冷が不要であるので書き込み
のための温度制御が簡単になり、高速に記録が行える。
された記録媒体の一部のコレステリック液晶性化合物
を、第1波長光よりも短波長の所望の第2波長光を選択
反射するコレステリック液晶相まで加熱した後に急冷
し、第2波長光の反射状態で固定することが好適であ
る。このようにすると、徐冷が不要であるので書き込み
のための温度制御が簡単になり、高速に記録が行える。
【0011】熱可逆性記録媒体としては、少なくとも表
面が光吸収性を有する基体上に前記コレステリック液晶
性化合物を含む記録層を設けたものが使用できる。
面が光吸収性を有する基体上に前記コレステリック液晶
性化合物を含む記録層を設けたものが使用できる。
【0012】コレステリック液晶性化合物としては、降
温過程及び昇温過程共に380〜800nmに選択反射
波長領域を有し、かつ、降温過程における最長選択反射
波長が昇温過程における最長選択反射波長よりも長いも
のを使用することができる。あるいは、第2波長光選択
反射状態へ加熱するときの温度が、昇温過程におけるコ
レステリック液晶相を示す温度領域に含まれるものを使
用することができる。
温過程及び昇温過程共に380〜800nmに選択反射
波長領域を有し、かつ、降温過程における最長選択反射
波長が昇温過程における最長選択反射波長よりも長いも
のを使用することができる。あるいは、第2波長光選択
反射状態へ加熱するときの温度が、昇温過程におけるコ
レステリック液晶相を示す温度領域に含まれるものを使
用することができる。
【0013】また、本発明に係る記録装置は、コレステ
リック液晶性化合物を用いた熱可逆性記録媒体の一部又
は全部のコレステリック液晶性化合物を第1波長光の反
射状態で固定する第1記録手段と、前記第1波長反射状
態で固定された記録媒体の一部のコレステリック液晶性
化合物を、前記第1波長光よりも短波長の第2波長光の
反射状態で固定する第2記録手段とを備えている。
リック液晶性化合物を用いた熱可逆性記録媒体の一部又
は全部のコレステリック液晶性化合物を第1波長光の反
射状態で固定する第1記録手段と、前記第1波長反射状
態で固定された記録媒体の一部のコレステリック液晶性
化合物を、前記第1波長光よりも短波長の第2波長光の
反射状態で固定する第2記録手段とを備えている。
【0014】本発明の記録装置によれば、予め第1記録
手段により記録媒体の一部又は全てのコレステリック液
晶性化合物を所望の第1波長光の反射状態で固定してお
くので、第2記録手段で第1波長光よりも短波長の所望
の第2波長光の反射状態で固定するように書き込みを行
うことで、第1及び第2波長光による記録が完成するの
で、所望の複数の反射色で記録を行うことができる。
手段により記録媒体の一部又は全てのコレステリック液
晶性化合物を所望の第1波長光の反射状態で固定してお
くので、第2記録手段で第1波長光よりも短波長の所望
の第2波長光の反射状態で固定するように書き込みを行
うことで、第1及び第2波長光による記録が完成するの
で、所望の複数の反射色で記録を行うことができる。
【0015】前記第1記録手段は、記録媒体の一部又は
全部のコレステリック液晶性化合物が等方相になる温度
まで加熱する第1加熱手段と、前記等方相にある液晶性
化合物が第1波長光を選択反射するコレステリック液晶
相を示す所定温度まで冷却する第1冷却手段と、前記所
定温度の液晶性化合物を急冷してこの第1波長光反射状
態で固定する第1急冷手段とを含むものとしてもよい。
第1加熱手段はヒートローラとしてもよい。
全部のコレステリック液晶性化合物が等方相になる温度
まで加熱する第1加熱手段と、前記等方相にある液晶性
化合物が第1波長光を選択反射するコレステリック液晶
相を示す所定温度まで冷却する第1冷却手段と、前記所
定温度の液晶性化合物を急冷してこの第1波長光反射状
態で固定する第1急冷手段とを含むものとしてもよい。
第1加熱手段はヒートローラとしてもよい。
【0016】前記第2記録手段は、第1波長光反射状態
で固定された記録媒体の一部のコレステリック液晶性化
合物を、第1波長光よりも短波長の所望の第2波長光を
選択反射するコレステリック液晶相まで加熱する第2加
熱手段と、前記加熱された液晶性化合物を急冷し、第2
波長光の反射状態で固定する第2急冷手段とを含むもの
としてもよい。第2加熱手段はサーマルヘッド又はレー
ザ走査ヘッドとしてもよい。
で固定された記録媒体の一部のコレステリック液晶性化
合物を、第1波長光よりも短波長の所望の第2波長光を
選択反射するコレステリック液晶相まで加熱する第2加
熱手段と、前記加熱された液晶性化合物を急冷し、第2
波長光の反射状態で固定する第2急冷手段とを含むもの
としてもよい。第2加熱手段はサーマルヘッド又はレー
ザ走査ヘッドとしてもよい。
【0017】前記記録装置には、さらに、記録媒体のコ
レステリック液晶性化合物を白濁状態にリセットするリ
セット手段を設けてもよい。リセット手段は、昇温過程
において液晶相を示す温度領域より低い温度まで加熱し
冷却することによって白濁状態を固定するものが使用で
きる。このようにすると徐冷が不要でかつ液晶性化合物
が等方相を示すような高い温度にする必要もないので高
速にリセットを行うことができる。
レステリック液晶性化合物を白濁状態にリセットするリ
セット手段を設けてもよい。リセット手段は、昇温過程
において液晶相を示す温度領域より低い温度まで加熱し
冷却することによって白濁状態を固定するものが使用で
きる。このようにすると徐冷が不要でかつ液晶性化合物
が等方相を示すような高い温度にする必要もないので高
速にリセットを行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱可逆性記録
媒体への記録方法及び記録装置の実施形態について、添
付図面を参照して説明する。 (熱可逆性記録媒体の構成)図1〜図4は本発明に係る
記録方法に使用される熱可逆性記録媒体の第1例〜第4
例の構成を示す。
媒体への記録方法及び記録装置の実施形態について、添
付図面を参照して説明する。 (熱可逆性記録媒体の構成)図1〜図4は本発明に係る
記録方法に使用される熱可逆性記録媒体の第1例〜第4
例の構成を示す。
【0019】図1に示す第1例において、熱可逆性記録
媒体1Aは、下から、ベース層2、中間層3及び記録層
4にて構成されている。ベース層2はガラス又は可撓性
のある高分子フィルムからなる。
媒体1Aは、下から、ベース層2、中間層3及び記録層
4にて構成されている。ベース層2はガラス又は可撓性
のある高分子フィルムからなる。
【0020】中間層3は、可視光を吸収する機能を有す
る成分を含み、記録層4を透過した光を吸収し、観察面
(記録層4表面)内の選択反射を示した領域以外を黒色
にする。記録用の光として中間層3が吸収可能な波長の
レーザを用いる場合、中間層3を光熱変換体として機能
させることができる。
る成分を含み、記録層4を透過した光を吸収し、観察面
(記録層4表面)内の選択反射を示した領域以外を黒色
にする。記録用の光として中間層3が吸収可能な波長の
レーザを用いる場合、中間層3を光熱変換体として機能
させることができる。
【0021】前記中間層3の形成方法としては、例え
ば、シリコン樹脂にカーボンブラックを分散させ、さら
に触媒を混合したイソプロピルアルコール溶液をベース
層2上に塗布し、乾燥・熱硬化させる方法を採用するこ
とができる。
ば、シリコン樹脂にカーボンブラックを分散させ、さら
に触媒を混合したイソプロピルアルコール溶液をベース
層2上に塗布し、乾燥・熱硬化させる方法を採用するこ
とができる。
【0022】記録層4はコレステリック液晶性化合物を
含む液晶層であり、例えば、以下に示す化学構造式から
なる化合物A,B,C等を主成分として用いることがで
きる。この種のコレステリック液晶性化合物は、図8に
示すように、選択反射波長領域が降温過程及び昇温過程
共に380〜800nmの領域に含まれ、昇温過程と降
温過程とでコレステリック液晶相を示す温度領域と選択
反射波長領域が異なる特性を有する。本発明では、この
特性を利用して記録層4に対して高速かつフルカラーの
記録を行い、書き換えも可能である。
含む液晶層であり、例えば、以下に示す化学構造式から
なる化合物A,B,C等を主成分として用いることがで
きる。この種のコレステリック液晶性化合物は、図8に
示すように、選択反射波長領域が降温過程及び昇温過程
共に380〜800nmの領域に含まれ、昇温過程と降
温過程とでコレステリック液晶相を示す温度領域と選択
反射波長領域が異なる特性を有する。本発明では、この
特性を利用して記録層4に対して高速かつフルカラーの
記録を行い、書き換えも可能である。
【0023】
【化1】
【0024】
【化2】
【0025】
【化3】
【0026】なお、化合物(A)は先の文献等で公知の
物質である。また、化合物(B)及び(C)は、これら
の化合物の中央部に相当するアルキル鎖を持つジカルボ
ン酸化合物やジカルボン酸ハライドとコレステロールと
を適当な溶媒に溶解ないしは分散させ、必要に応じて塩
基性化合物や酸性化合物を添加したり、加熱して、両者
を縮合することにより製造することができる。
物質である。また、化合物(B)及び(C)は、これら
の化合物の中央部に相当するアルキル鎖を持つジカルボ
ン酸化合物やジカルボン酸ハライドとコレステロールと
を適当な溶媒に溶解ないしは分散させ、必要に応じて塩
基性化合物や酸性化合物を添加したり、加熱して、両者
を縮合することにより製造することができる。
【0027】図2に示す熱可逆性記録媒体1Bは、前記
記録媒体1Aの記録層4上に、ガラス又は高分子フィル
ムからなる保護層5を設けたものである。このように、
保護層5を設けると、記録層4の機械的強度が向上し、
表面に傷が生じたり、記録層4が剥がれたりする不具合
を防止できる。
記録媒体1Aの記録層4上に、ガラス又は高分子フィル
ムからなる保護層5を設けたものである。このように、
保護層5を設けると、記録層4の機械的強度が向上し、
表面に傷が生じたり、記録層4が剥がれたりする不具合
を防止できる。
【0028】図3に示す熱可逆性記録媒体1Cは、記録
層41をコレステリック液晶性化合物41aと高分子樹
脂膜41bとの複合膜にて形成したもので、その他の構
成は図2に示した記録媒体1Bと同様である。前記複合
膜は、例えば、液晶性化合物と光硬化性樹脂材料とを混
合したうえで紫外線等の光を照射して光硬化性樹脂材料
を硬化させることにより作製することができる。
層41をコレステリック液晶性化合物41aと高分子樹
脂膜41bとの複合膜にて形成したもので、その他の構
成は図2に示した記録媒体1Bと同様である。前記複合
膜は、例えば、液晶性化合物と光硬化性樹脂材料とを混
合したうえで紫外線等の光を照射して光硬化性樹脂材料
を硬化させることにより作製することができる。
【0029】図4に示す熱可逆性記録媒体1Dは、図3
に示した記録媒体1Cの保護層5を省略したものであ
る。保護層5は省略されているが、記録層41の表面に
形成された樹脂膜41bが保護層として機能し、記録層
41の強度は十分であり、折り曲げや摩擦等の外力によ
る損傷を最小限に抑えることができる。また、コレステ
リック液晶性化合物が等方相になる温度まで加熱された
としても、記録層41の劣化が少ない。
に示した記録媒体1Cの保護層5を省略したものであ
る。保護層5は省略されているが、記録層41の表面に
形成された樹脂膜41bが保護層として機能し、記録層
41の強度は十分であり、折り曲げや摩擦等の外力によ
る損傷を最小限に抑えることができる。また、コレステ
リック液晶性化合物が等方相になる温度まで加熱された
としても、記録層41の劣化が少ない。
【0030】なお、前記第1例〜第4例の記録媒体1
A,1B,1C,1Dにおいて、中間層3はベース層2
と記録層4,41との間に設けられているが、ベース層
2の下面側に設けてもよい。さらに、中間層3及び/又
は保護層5に赤外線吸収剤を分散させ、赤外線を熱に変
換する機能を持たせてもよい。中間層3及び/又は保護
層5を赤外線吸収材料から形成してもよい。あるいは、
赤外線吸収機能を有するシート材を設けてもよい。この
ように、記録層4,41の近傍に赤外線吸収機能を持た
せることで、一般的に使用されているレーザプリンタに
用いられている赤外線レーザによる画像の書き込みが可
能となる。
A,1B,1C,1Dにおいて、中間層3はベース層2
と記録層4,41との間に設けられているが、ベース層
2の下面側に設けてもよい。さらに、中間層3及び/又
は保護層5に赤外線吸収剤を分散させ、赤外線を熱に変
換する機能を持たせてもよい。中間層3及び/又は保護
層5を赤外線吸収材料から形成してもよい。あるいは、
赤外線吸収機能を有するシート材を設けてもよい。この
ように、記録層4,41の近傍に赤外線吸収機能を持た
せることで、一般的に使用されているレーザプリンタに
用いられている赤外線レーザによる画像の書き込みが可
能となる。
【0031】(記録方法)前記熱可逆性記録媒体の記録
方法は、記録媒体の一部又は全てのコレステリック液晶
性化合物を第1波長光の反射状態で固定する第1工程
と、第1波長光反射状態で固定された記録媒体の一部の
コレステリック液晶性化合物を、第1波長光よりも短波
長の第2波長光の反射状態で固定する第2工程とを含
む。
方法は、記録媒体の一部又は全てのコレステリック液晶
性化合物を第1波長光の反射状態で固定する第1工程
と、第1波長光反射状態で固定された記録媒体の一部の
コレステリック液晶性化合物を、第1波長光よりも短波
長の第2波長光の反射状態で固定する第2工程とを含
む。
【0032】第1工程では、記録媒体の一部又は全部の
コレステリック液晶性化合物が等方相になる温度まで加
熱した後、第1波長光を選択反射するコレステリック液
晶相を示す温度まで冷却し、さらに急冷してこの第1波
長光反射状態で固定することが好ましい。このようにす
ると、再現可能な選択反射波長領域を広くすることがで
きる。
コレステリック液晶性化合物が等方相になる温度まで加
熱した後、第1波長光を選択反射するコレステリック液
晶相を示す温度まで冷却し、さらに急冷してこの第1波
長光反射状態で固定することが好ましい。このようにす
ると、再現可能な選択反射波長領域を広くすることがで
きる。
【0033】記録媒体の加熱はホットプレート、ホット
スタンプ、ヒートローラ、フラッシュランプなどの各種
露光装置等により行うことができる。サーマルヘッドや
レーザ走査ヘッドを用いてもよい。なお、露光装置やレ
ーザ走査ヘッドを用いる場合は、記録媒体内に露光装置
やレーザ走査ヘッドからの照射光を吸収して発熱する光
熱変換材を含ませるようにする。また、記録媒体を適温
まで冷却する手段としては、それぞれ適温に保った、ホ
ットプレート、ホットスタンプ、ヒートローラなどを用
いることができる。さらに、記録媒体の急冷は液体やガ
スなどの冷媒を接触させたり、低温又は放熱性の固体に
接触させることにより行えばよい。加熱された部分が微
小な場合は自然放冷により急冷を行うこともできる。
スタンプ、ヒートローラ、フラッシュランプなどの各種
露光装置等により行うことができる。サーマルヘッドや
レーザ走査ヘッドを用いてもよい。なお、露光装置やレ
ーザ走査ヘッドを用いる場合は、記録媒体内に露光装置
やレーザ走査ヘッドからの照射光を吸収して発熱する光
熱変換材を含ませるようにする。また、記録媒体を適温
まで冷却する手段としては、それぞれ適温に保った、ホ
ットプレート、ホットスタンプ、ヒートローラなどを用
いることができる。さらに、記録媒体の急冷は液体やガ
スなどの冷媒を接触させたり、低温又は放熱性の固体に
接触させることにより行えばよい。加熱された部分が微
小な場合は自然放冷により急冷を行うこともできる。
【0034】第2工程では、第1波長光反射状態で固定
された記録媒体の一部のコレステリック液晶性化合物
を、第1波長光よりも短波長の所望の第2波長光を選択
反射するコレステリック液晶相まで加熱した後に急冷
し、この第2波長光反射状態で固定することが好まし
い。このようにすることで、簡単な温度制御により高速
に画像を記録することができる。
された記録媒体の一部のコレステリック液晶性化合物
を、第1波長光よりも短波長の所望の第2波長光を選択
反射するコレステリック液晶相まで加熱した後に急冷
し、この第2波長光反射状態で固定することが好まし
い。このようにすることで、簡単な温度制御により高速
に画像を記録することができる。
【0035】第2工程での加熱や冷却には、第1工程で
説明したのと同様の手段を用いることができるが、特に
加熱は、サーマルヘッド、レーザヘッド、光シャッタア
レイなどの微小領域ごとに選択的に加熱を行える加熱手
段を用いることが好ましい。
説明したのと同様の手段を用いることができるが、特に
加熱は、サーマルヘッド、レーザヘッド、光シャッタア
レイなどの微小領域ごとに選択的に加熱を行える加熱手
段を用いることが好ましい。
【0036】(記録装置の概略構成)図5は本発明に係
る記録方法に使用される記録装置の主要部の構成を示
し、第1記録部11と第2記録部12とこれらを制御す
る制御部13とで構成されている。第1記録部11は記
録媒体の全面をコレステリック液晶性化合物が等方相に
なる温度まで加熱した後、長波長光を選択反射するコレ
ステリック液晶相を示す温度まで冷却し、さらに急冷し
て該長波長光反射状態で固定する。
る記録方法に使用される記録装置の主要部の構成を示
し、第1記録部11と第2記録部12とこれらを制御す
る制御部13とで構成されている。第1記録部11は記
録媒体の全面をコレステリック液晶性化合物が等方相に
なる温度まで加熱した後、長波長光を選択反射するコレ
ステリック液晶相を示す温度まで冷却し、さらに急冷し
て該長波長光反射状態で固定する。
【0037】第2記録部12はサーマルヘッドあるいは
レーザ走査ヘッドによって構成され、第1記録部11で
長波長光反射状態で固定されたコレステリック液晶性化
合物を所望の短波長光を選択反射するコレステリック液
晶相まで加熱した後に急冷し、該短波長光選択反射状態
で固定する。
レーザ走査ヘッドによって構成され、第1記録部11で
長波長光反射状態で固定されたコレステリック液晶性化
合物を所望の短波長光を選択反射するコレステリック液
晶相まで加熱した後に急冷し、該短波長光選択反射状態
で固定する。
【0038】制御部13は、第1記録部11に対して制
御信号S1を出力し、第2記録部12に対して制御信号
S2を出力する。制御信号S1は第1記録部11による
加熱温度及び冷却速度を制御するものである。制御信号
S2は画像データに基づいた信号であり、第2記録部1
2がサーマルヘッドで構成されている場合は、各発熱素
子の温度制御を行う。また、レーザ走査ヘッドで構成さ
れている場合は、レーザ発生素子の変調制御及びレーザ
の走査制御を行う。
御信号S1を出力し、第2記録部12に対して制御信号
S2を出力する。制御信号S1は第1記録部11による
加熱温度及び冷却速度を制御するものである。制御信号
S2は画像データに基づいた信号であり、第2記録部1
2がサーマルヘッドで構成されている場合は、各発熱素
子の温度制御を行う。また、レーザ走査ヘッドで構成さ
れている場合は、レーザ発生素子の変調制御及びレーザ
の走査制御を行う。
【0039】(サーマルプリンタ、図6参照)図6に記
録装置の具体例であるサーマルプリンタの概略構成を示
す。このサーマルプリンタは、ハウジング50内に記録
媒体1の進行方向Aに沿って、第1搬送ローラ51、第
1ヒートローラ52、第2ヒートローラ53、第1冷却
器54、サーマルヘッド55、第2冷却器56、及び第
2搬送ローラ57を備えたものである。
録装置の具体例であるサーマルプリンタの概略構成を示
す。このサーマルプリンタは、ハウジング50内に記録
媒体1の進行方向Aに沿って、第1搬送ローラ51、第
1ヒートローラ52、第2ヒートローラ53、第1冷却
器54、サーマルヘッド55、第2冷却器56、及び第
2搬送ローラ57を備えたものである。
【0040】記録媒体1は、入口50aから記録装置内
に進入し、第1搬送ローラ51から第1ヒートローラ5
2に送られ、ここで等方相への転移温度以上に加熱され
る。次に、長波長光の選択反射状態となる温度に保った
第2ヒートローラ53を通過して第1冷却器54で急冷
されることにより長波長光反射状態で固定される。さら
に、短波長色で記録する部分がサーマルヘッド55で加
熱され、さらに第2冷却器56で急冷されることによっ
て短波長光反射状態が固定される。このようにして記録
媒体1上に所望の画像が記録され、第2搬送ローラ57
によって排出される。
に進入し、第1搬送ローラ51から第1ヒートローラ5
2に送られ、ここで等方相への転移温度以上に加熱され
る。次に、長波長光の選択反射状態となる温度に保った
第2ヒートローラ53を通過して第1冷却器54で急冷
されることにより長波長光反射状態で固定される。さら
に、短波長色で記録する部分がサーマルヘッド55で加
熱され、さらに第2冷却器56で急冷されることによっ
て短波長光反射状態が固定される。このようにして記録
媒体1上に所望の画像が記録され、第2搬送ローラ57
によって排出される。
【0041】なお、記録媒体1を白濁状態にリセットす
る場合は、第1及び第2ヒートローラ52,53の両方
を等方相への転移温度以上の温度に保つか、第2ヒート
ローラ53を記録媒体1の進路から退避させ第2冷却器
56を不作動状態にして記録媒体1を徐冷するようにす
る。あるいは、第1ヒートローラ52を常温に保ち、第
2ヒートローラ53を常温より高くかつ昇温過程におけ
る液晶相温度範囲の下限より低い温度に設定して記録媒
体1を加熱し、第1冷却器54で急冷するようにする。
る場合は、第1及び第2ヒートローラ52,53の両方
を等方相への転移温度以上の温度に保つか、第2ヒート
ローラ53を記録媒体1の進路から退避させ第2冷却器
56を不作動状態にして記録媒体1を徐冷するようにす
る。あるいは、第1ヒートローラ52を常温に保ち、第
2ヒートローラ53を常温より高くかつ昇温過程におけ
る液晶相温度範囲の下限より低い温度に設定して記録媒
体1を加熱し、第1冷却器54で急冷するようにする。
【0042】また、第2ヒートローラ53に内蔵される
ヒータを、ローラ53の長手方向に分割された複数の発
熱体により形成し、各発熱体を選択的にオン・オフでき
るようにしておけば、長波長光反射状態に固定する領域
を記録媒体1の一部とすることができる。
ヒータを、ローラ53の長手方向に分割された複数の発
熱体により形成し、各発熱体を選択的にオン・オフでき
るようにしておけば、長波長光反射状態に固定する領域
を記録媒体1の一部とすることができる。
【0043】(レーザプリンタ、図7参照)図7は、記
録装置の他の構成であるレーザプリンタの概略構成を示
している。このレーザプリンタは、図6に示したサーマ
ルプリンタのサーマルヘッド55をレーザ走査ヘッド5
8に変更したものである。他の構成は図6と同様である
ので詳しい説明は省略する。
録装置の他の構成であるレーザプリンタの概略構成を示
している。このレーザプリンタは、図6に示したサーマ
ルプリンタのサーマルヘッド55をレーザ走査ヘッド5
8に変更したものである。他の構成は図6と同様である
ので詳しい説明は省略する。
【0044】(実験例1)以下に示す実験例1は前記化
合物Aを含む液晶層を備えた記録媒体に対して本発明の
記録方法を適用したものである。
合物Aを含む液晶層を備えた記録媒体に対して本発明の
記録方法を適用したものである。
【0045】コレステリック液晶相を示す化合物Aが液
晶相を示す温度を示差走査熱量計で測定したところ、昇
温時は95〜111℃であり、降温時は74〜111℃
であった。この化合物Aを十分に洗浄されたガラス板上
に載せ、ホットプレート上で130℃に加熱して融解さ
せた。融解した化合物Aを前記ガラス板といま一つのガ
ラス板とで挟み込み、室温まで冷却して液晶セルを製作
した。
晶相を示す温度を示差走査熱量計で測定したところ、昇
温時は95〜111℃であり、降温時は74〜111℃
であった。この化合物Aを十分に洗浄されたガラス板上
に載せ、ホットプレート上で130℃に加熱して融解さ
せた。融解した化合物Aを前記ガラス板といま一つのガ
ラス板とで挟み込み、室温まで冷却して液晶セルを製作
した。
【0046】前記液晶セルをホットプレート上で130
℃まで加熱しながら、反射スペクトルをMCPD−70
00(大塚電子社製)で測定したところ、選択反射を示
した温度領域は95〜110℃であり、前記示差走査熱
量計での測定結果とほぼ一致し、このときの反射ピーク
波長領域は400〜430nmであった。
℃まで加熱しながら、反射スペクトルをMCPD−70
00(大塚電子社製)で測定したところ、選択反射を示
した温度領域は95〜110℃であり、前記示差走査熱
量計での測定結果とほぼ一致し、このときの反射ピーク
波長領域は400〜430nmであった。
【0047】そして、前記液晶セルを130℃まで加熱
して液晶性化合物を等方相にした後、冷却しながら反射
スペクトルを測定したところ、選択反射を示した温度領
域は75〜110℃であり、前記示差走査熱量計での測
定結果とほぼ一致し、このときの反射ピーク波長領域は
400〜560nmであった。
して液晶性化合物を等方相にした後、冷却しながら反射
スペクトルを測定したところ、選択反射を示した温度領
域は75〜110℃であり、前記示差走査熱量計での測
定結果とほぼ一致し、このときの反射ピーク波長領域は
400〜560nmであった。
【0048】そこで、前記液晶セルをホットプレート上
で130℃まで加熱して等方相にした後、80℃まで冷
却して緑色の選択反射を示す状態とした。その後室温ま
で急冷させたところ、緑色の選択反射状態で固定され
た。さらに、この液晶セルに100℃に加熱したホット
スタンプを当てた後急冷すると、ホットスタンプを当て
た部分が藍色の選択反射状態で固定された。このよう
に、まず、液晶性化合物を長波長光選択反射状態で固定
した後、単純な加熱及び急冷操作を行うことにより、所
望の短波長光選択反射状態で固定することができた。
で130℃まで加熱して等方相にした後、80℃まで冷
却して緑色の選択反射を示す状態とした。その後室温ま
で急冷させたところ、緑色の選択反射状態で固定され
た。さらに、この液晶セルに100℃に加熱したホット
スタンプを当てた後急冷すると、ホットスタンプを当て
た部分が藍色の選択反射状態で固定された。このよう
に、まず、液晶性化合物を長波長光選択反射状態で固定
した後、単純な加熱及び急冷操作を行うことにより、所
望の短波長光選択反射状態で固定することができた。
【0049】また、前記液晶セルをホットプレート上で
130℃まで加熱して等方相にした後、90℃まで冷却
して青色の選択反射を示す状態とした。その後室温まで
急冷させたところ、青色の選択反射状態で固定された。
さらに、この液晶セルに100℃に加熱したホットスタ
ンプを当てた後急冷すると、ホットスタンプを当てた部
分が藍色の選択反射状態で固定された。このように、ま
ず、液晶性化合物を長波長光選択反射状態で固定した
後、単純な加熱及び急冷操作を行うことにより、前記と
同様に、所望の短波長光選択反射状態で固定することが
できた。
130℃まで加熱して等方相にした後、90℃まで冷却
して青色の選択反射を示す状態とした。その後室温まで
急冷させたところ、青色の選択反射状態で固定された。
さらに、この液晶セルに100℃に加熱したホットスタ
ンプを当てた後急冷すると、ホットスタンプを当てた部
分が藍色の選択反射状態で固定された。このように、ま
ず、液晶性化合物を長波長光選択反射状態で固定した
後、単純な加熱及び急冷操作を行うことにより、前記と
同様に、所望の短波長光選択反射状態で固定することが
できた。
【0050】一方、前記液晶セルをホットプレート上で
130℃まで加熱して等方相にした後、80℃まで冷却
して緑色の選択反射を示す状態とした。その後室温まで
急冷させたところ、緑色の選択反射状態で固定された。
さらに、この液晶セルをホットプレート上で90℃まで
加熱したところ、選択反射状態とはならずに白濁状態に
なった。
130℃まで加熱して等方相にした後、80℃まで冷却
して緑色の選択反射を示す状態とした。その後室温まで
急冷させたところ、緑色の選択反射状態で固定された。
さらに、この液晶セルをホットプレート上で90℃まで
加熱したところ、選択反射状態とはならずに白濁状態に
なった。
【0051】このように、降温時ではコレステリック液
晶相を示す温度領域であっても、昇温時に液晶相を示す
温度領域でなければ、所定温度への加熱をそれに続く急
冷からなる温度操作では所望の長波長光の選択反射状態
での記録はできない。しかし、昇温時に液晶相温度領域
より低い温度まで加熱し冷却することによって得られる
この白濁状態を液晶層のリセット状態として利用するこ
とができる。この場合は徐冷が不要でかつ等方相になる
ほどの高温も必要ないので、高速にリセットを行うこと
ができる。
晶相を示す温度領域であっても、昇温時に液晶相を示す
温度領域でなければ、所定温度への加熱をそれに続く急
冷からなる温度操作では所望の長波長光の選択反射状態
での記録はできない。しかし、昇温時に液晶相温度領域
より低い温度まで加熱し冷却することによって得られる
この白濁状態を液晶層のリセット状態として利用するこ
とができる。この場合は徐冷が不要でかつ等方相になる
ほどの高温も必要ないので、高速にリセットを行うこと
ができる。
【0052】なお、前記液晶セルをホットプレート上で
130℃まで加熱して等方相にした後、室温まで徐冷し
たところ白濁状態で固定された。このように、白色リセ
ット状態は液晶相温度領域までの加熱とそれに続く徐冷
とからなる温度操作によっても実現することができる。
130℃まで加熱して等方相にした後、室温まで徐冷し
たところ白濁状態で固定された。このように、白色リセ
ット状態は液晶相温度領域までの加熱とそれに続く徐冷
とからなる温度操作によっても実現することができる。
【0053】(実験例2)以下に示す実験例2は前記化
合物A,Bを含む液晶層を備えた記録媒体に対して本発
明の記録方法を適用したものである。
合物A,Bを含む液晶層を備えた記録媒体に対して本発
明の記録方法を適用したものである。
【0054】コレステリック液晶相を示す化合物A,B
をホットプレート上でガラス板を介して140℃に加熱
して融解させ、重量比1:1で混合した。この混合物が
液晶相を示す温度を示差走査熱量計で測定したところ、
昇温時は64〜132℃であり、降温時は40〜136
℃であった。この混合物を十分に洗浄されたガラス板上
に載せ、ホットプレート上で140℃に加熱して融解さ
せた。融解した混合物を前記ガラス板といま一つのガラ
ス板とで挟み込み、室温まで冷却して液晶セルを製作し
た。
をホットプレート上でガラス板を介して140℃に加熱
して融解させ、重量比1:1で混合した。この混合物が
液晶相を示す温度を示差走査熱量計で測定したところ、
昇温時は64〜132℃であり、降温時は40〜136
℃であった。この混合物を十分に洗浄されたガラス板上
に載せ、ホットプレート上で140℃に加熱して融解さ
せた。融解した混合物を前記ガラス板といま一つのガラ
ス板とで挟み込み、室温まで冷却して液晶セルを製作し
た。
【0055】前記液晶セルをホットプレート上で140
℃まで加熱しながら、反射スペクトルを前記MCPD−
7000で測定したところ、可視領域に選択反射を示し
た温度領域は65〜115℃であり、115℃以上では
紫外領域に選択反射を示した。この温度領域は前記示差
走査熱量計での測定結果とほぼ一致し、このときの可視
領域での反射ピーク波長は390〜470nmであっ
た。
℃まで加熱しながら、反射スペクトルを前記MCPD−
7000で測定したところ、可視領域に選択反射を示し
た温度領域は65〜115℃であり、115℃以上では
紫外領域に選択反射を示した。この温度領域は前記示差
走査熱量計での測定結果とほぼ一致し、このときの可視
領域での反射ピーク波長は390〜470nmであっ
た。
【0056】そして、前記液晶セルを140℃まで加熱
して液晶性化合物を等方相にした後、冷却しながら反射
スペクトルを測定したところ、可視領域に選択反射を示
した温度領域は45〜120℃であり、120℃以上で
の選択反射波長は紫外領域であった。この温度領域は前
記示差走査熱量計での測定結果とほぼ一致し、このとき
の可視領域の反射ピーク波長は390〜760nmであ
った。
して液晶性化合物を等方相にした後、冷却しながら反射
スペクトルを測定したところ、可視領域に選択反射を示
した温度領域は45〜120℃であり、120℃以上で
の選択反射波長は紫外領域であった。この温度領域は前
記示差走査熱量計での測定結果とほぼ一致し、このとき
の可視領域の反射ピーク波長は390〜760nmであ
った。
【0057】そこで、前記液晶セルをホットプレート上
で140℃まで加熱して等方相にした後、65℃まで冷
却して橙色の選択反射を示す状態とした。その後室温ま
で急冷させたところ、橙色の選択反射状態で固定され
た。さらに、この液晶セルに105℃に加熱したホット
スタンプを当てた後急冷すると、ホットスタンプを当て
た部分が青色の選択反射状態で固定された。このよう
に、まず、液晶性化合物を長波長光選択反射状態で固定
した後、単純な加熱及び急冷操作を行うことにより、所
望の短波長光選択反射状態で固定することができた。
で140℃まで加熱して等方相にした後、65℃まで冷
却して橙色の選択反射を示す状態とした。その後室温ま
で急冷させたところ、橙色の選択反射状態で固定され
た。さらに、この液晶セルに105℃に加熱したホット
スタンプを当てた後急冷すると、ホットスタンプを当て
た部分が青色の選択反射状態で固定された。このよう
に、まず、液晶性化合物を長波長光選択反射状態で固定
した後、単純な加熱及び急冷操作を行うことにより、所
望の短波長光選択反射状態で固定することができた。
【0058】また、前記液晶セルをホットプレート上で
140℃まで加熱して等方相にした後、55℃まで冷却
して赤色の選択反射を示す状態とした。その後室温まで
急冷させたところ、赤色の選択反射状態で固定された。
さらに、この液晶セルに75℃に加熱したホットスタン
プを当てた後急冷すると、ホットスタンプを当てた部分
が緑色の選択反射状態で固定された。このように、ま
ず、液晶性化合物を長波長光選択反射状態で固定した
後、単純な加熱及び急冷操作を行うことにより、前記と
同様に、所望の短波長光選択反射状態で固定することが
できた。
140℃まで加熱して等方相にした後、55℃まで冷却
して赤色の選択反射を示す状態とした。その後室温まで
急冷させたところ、赤色の選択反射状態で固定された。
さらに、この液晶セルに75℃に加熱したホットスタン
プを当てた後急冷すると、ホットスタンプを当てた部分
が緑色の選択反射状態で固定された。このように、ま
ず、液晶性化合物を長波長光選択反射状態で固定した
後、単純な加熱及び急冷操作を行うことにより、前記と
同様に、所望の短波長光選択反射状態で固定することが
できた。
【0059】一方、前記液晶セルをホットプレート上で
140℃まで加熱して等方相にした後、90℃まで冷却
して青色の選択反射を示す状態とした。その後室温まで
急冷させたところ、青色の選択反射状態で固定された。
さらに、この液晶セルをホットプレート上で60℃まで
加熱したところ、選択反射状態とはならずに白濁状態に
なった。
140℃まで加熱して等方相にした後、90℃まで冷却
して青色の選択反射を示す状態とした。その後室温まで
急冷させたところ、青色の選択反射状態で固定された。
さらに、この液晶セルをホットプレート上で60℃まで
加熱したところ、選択反射状態とはならずに白濁状態に
なった。
【0060】(実験例3)以下に示す実験例3は前記化
合物A,Cを含む液晶層を備えた記録媒体に対して本発
明の記録方法を適用したものである。
合物A,Cを含む液晶層を備えた記録媒体に対して本発
明の記録方法を適用したものである。
【0061】コレステリック液晶相を示す化合物A,C
をホットプレート上でガラス板を介して130℃に加熱
して融解させ、重量比1:1で混合した。この混合物が
液晶相を示す温度を示差走査熱量計で測定したところ、
昇温時は77〜125℃であり、降温時は30〜125
℃であった。この混合物を十分に洗浄されたガラス板上
に載せ、ホットプレート上で130℃に加熱して融解さ
せた。融解した混合物を前記ガラス板といま一つのガラ
ス板とで挟み込み、室温まで冷却して液晶セルを製作し
た。
をホットプレート上でガラス板を介して130℃に加熱
して融解させ、重量比1:1で混合した。この混合物が
液晶相を示す温度を示差走査熱量計で測定したところ、
昇温時は77〜125℃であり、降温時は30〜125
℃であった。この混合物を十分に洗浄されたガラス板上
に載せ、ホットプレート上で130℃に加熱して融解さ
せた。融解した混合物を前記ガラス板といま一つのガラ
ス板とで挟み込み、室温まで冷却して液晶セルを製作し
た。
【0062】前記液晶セルをホットプレート上で130
℃まで加熱しながら、反射スペクトルを前記MCPD−
7000で測定したところ、可視領域に選択反射を示し
た温度領域は78〜110℃であり、110℃以上では
紫外領域に選択反射を示した。この温度領域は前記示差
走査熱量計での測定結果とほぼ一致し、このときの可視
領域での反射ピーク波長は380〜510nmであっ
た。
℃まで加熱しながら、反射スペクトルを前記MCPD−
7000で測定したところ、可視領域に選択反射を示し
た温度領域は78〜110℃であり、110℃以上では
紫外領域に選択反射を示した。この温度領域は前記示差
走査熱量計での測定結果とほぼ一致し、このときの可視
領域での反射ピーク波長は380〜510nmであっ
た。
【0063】そして、前記液晶セルを130℃まで加熱
して液晶性化合物を等方相にした後、冷却しながら反射
スペクトルを測定したところ、可視領域に選択反射を示
した温度領域は45〜105℃であり、105℃以上で
の選択反射波長は紫外領域であった。この温度領域は前
記示差走査熱量計での測定結果とほぼ一致し、このとき
の可視領域の反射ピーク波長は400〜760nmであ
った。
して液晶性化合物を等方相にした後、冷却しながら反射
スペクトルを測定したところ、可視領域に選択反射を示
した温度領域は45〜105℃であり、105℃以上で
の選択反射波長は紫外領域であった。この温度領域は前
記示差走査熱量計での測定結果とほぼ一致し、このとき
の可視領域の反射ピーク波長は400〜760nmであ
った。
【0064】そこで、前記液晶セルをホットプレート上
で130℃まで加熱して等方相にした後、50℃まで冷
却して赤色の選択反射を示す状態とした。その後室温ま
で急冷させたところ、赤色の選択反射状態で固定され
た。さらに、この液晶セルに100℃に加熱したホット
スタンプを当てた後急冷すると、ホットスタンプを当て
た部分が藍色の選択反射状態で固定された。このよう
に、まず、液晶性化合物を長波長光選択反射状態で固定
した後、単純な加熱及び急冷操作を行うことにより、所
望の短波長光選択反射状態で固定することができた。
で130℃まで加熱して等方相にした後、50℃まで冷
却して赤色の選択反射を示す状態とした。その後室温ま
で急冷させたところ、赤色の選択反射状態で固定され
た。さらに、この液晶セルに100℃に加熱したホット
スタンプを当てた後急冷すると、ホットスタンプを当て
た部分が藍色の選択反射状態で固定された。このよう
に、まず、液晶性化合物を長波長光選択反射状態で固定
した後、単純な加熱及び急冷操作を行うことにより、所
望の短波長光選択反射状態で固定することができた。
【0065】また、前記液晶セルをホットプレート上で
130℃まで加熱して等方相にした後、70℃まで冷却
して黄色の選択反射を示す状態とした。その後室温まで
急冷させたところ、黄色の選択反射状態で固定された。
さらに、この液晶セルに85℃に加熱したホットスタン
プを当てた後急冷すると、ホットスタンプを当てた部分
が青色の選択反射状態で固定された。このように、ま
ず、液晶性化合物を長波長光選択反射状態で固定した
後、単純な加熱及び急冷操作を行うことにより、前記と
同様に、所望の短波長光選択反射状態で固定することが
できた。
130℃まで加熱して等方相にした後、70℃まで冷却
して黄色の選択反射を示す状態とした。その後室温まで
急冷させたところ、黄色の選択反射状態で固定された。
さらに、この液晶セルに85℃に加熱したホットスタン
プを当てた後急冷すると、ホットスタンプを当てた部分
が青色の選択反射状態で固定された。このように、ま
ず、液晶性化合物を長波長光選択反射状態で固定した
後、単純な加熱及び急冷操作を行うことにより、前記と
同様に、所望の短波長光選択反射状態で固定することが
できた。
【0066】一方、前記液晶セルをホットプレート上で
130℃まで加熱して等方相にした後、55℃まで冷却
して赤色の選択反射を示す状態とした。その後室温まで
急冷させたところ、赤色の選択反射状態で固定された。
さらに、この液晶セルをホットプレート上で75℃まで
加熱したところ、選択反射状態とはならずに白濁状態に
なった。 (他の実施形態)なお、本発明に係る熱可逆性記録媒体
への記録方法は前記実施形態に限定するものではなく、
その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
130℃まで加熱して等方相にした後、55℃まで冷却
して赤色の選択反射を示す状態とした。その後室温まで
急冷させたところ、赤色の選択反射状態で固定された。
さらに、この液晶セルをホットプレート上で75℃まで
加熱したところ、選択反射状態とはならずに白濁状態に
なった。 (他の実施形態)なお、本発明に係る熱可逆性記録媒体
への記録方法は前記実施形態に限定するものではなく、
その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0067】特に、コレステリック液晶性化合物は前記
化合物A,B,C以外にも種々のものを使用することで
できる。
化合物A,B,C以外にも種々のものを使用することで
できる。
【図1】本発明に係る記録方法で使用される熱可逆性記
録媒体の第1例を示す断面図。
録媒体の第1例を示す断面図。
【図2】本発明に係る記録方法で使用される熱可逆性記
録媒体の第2例を示す断面図。
録媒体の第2例を示す断面図。
【図3】本発明に係る記録方法で使用される熱可逆性記
録媒体の第3例を示す断面図。
録媒体の第3例を示す断面図。
【図4】本発明に係る記録方法で使用される熱可逆性記
録媒体の第4例を示す断面図。
録媒体の第4例を示す断面図。
【図5】本発明に係る記録装置を示す概略構成図。
【図6】サーマルプリンタを示す概略構成図。
【図7】レーザプリンタを示す概略構成図。
【図8】コレステリック液晶性化合物の昇温過程、降温
過程での選択反射特性を示す説明図。
過程での選択反射特性を示す説明図。
1A,1B,1C,1D…熱可逆性記録媒体 2…ベース層 3…中間層 4,41…記録層 5…保護層 11…第1記録部 12…第2記録部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 秀昭 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 山川 英二 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA40 EA62 FA09 GA03 HA11 HA14 HA21 HA29 JA22 KA20 KA23 MA20 2H111 HA07 HA12 HA14 HA18 HA34 HA35
Claims (12)
- 【請求項1】 コレステリック液晶性化合物を用いた熱
可逆性記録媒体への記録方法において、 前記記録媒体の一部又は全てのコレステリック液晶性化
合物を第1波長光の反射状態で固定する第1工程と、 前記第1波長光反射状態で固定された記録媒体の一部の
コレステリック液晶性化合物を、前記第1波長光よりも
短波長の第2波長光の反射状態で固定する第2工程と、 を備えたことを特徴とする熱可逆性記録媒体への記録方
法。 - 【請求項2】 前記第1工程では、コレステリック液晶
性化合物を固体相から加熱して等方相にした後、冷却し
て第1波長光を選択反射するコレステリック液晶相と
し、さらに急冷して第1波長光の反射状態で固定し、 前記第2工程では、第1波長光反射状態で固定された一
部のコレステリック液晶性化合物を第2波長光を選択反
射するコレステリック液晶相まで加熱した後に急冷し、
第2波長光の反射状態で固定すること、 を特徴とする請求項1記載の記録方法。 - 【請求項3】 熱可逆性記録媒体として、少なくとも表
面が光吸収性を有する基体上に前記コレステリック液晶
性化合物を含む記録層を設けたものを使用することを特
徴とする請求項1又は請求項2記載の記録方法。 - 【請求項4】 前記コレステリック液晶性化合物とし
て、選択反射波長領域が降温過程及び昇温過程共に38
0〜800nmの領域に含まれ、かつ、降温過程におけ
る最長選択反射波長が昇温過程における最長選択反射波
長よりも長いものを使用することを特徴とする請求項1
又は請求項2記載の記録方法。 - 【請求項5】 前記コレステリック液晶性化合物とし
て、第2波長光選択反射状態へ加熱するときの温度が、
昇温過程においてコレステリック液晶相を示す温度領域
に含まれるものを使用することを特徴とする請求項1又
は請求項2記載の記録方法。 - 【請求項6】 コレステリック液晶性化合物を用いた熱
可逆性記録媒体の一部又は全てのコレステリック液晶性
化合物を第1波長光の反射状態で固定する第1記録手段
と、 前記第1波長光反射状態で固定された記録媒体の一部の
コレステリック液晶性化合物を、前記第1波長光よりも
短波長の第2波長光の反射状態で固定する第2記録手段
と、 を備えたことを特徴とする熱可逆性記録媒体の記録装
置。 - 【請求項7】 前記第1記録手段は、記録媒体の一部又
は全てのコレステリック液晶性化合物が等方相になる温
度まで加熱する第1加熱手段と、前記等方相にある液晶
性化合物が第1波長光を選択反射するコレステリック液
晶相を示す所定温度まで冷却する第1冷却手段と、前記
所定温度の液晶性化合物を急冷してこの第1波長光反射
状態で固定する第1急冷手段とを含むことを特徴とする
請求項6記載の記録装置。 - 【請求項8】 前記第1加熱手段はヒートローラである
ことを特徴とする請求項7記載の記録装置。 - 【請求項9】 前記第2記録手段は、第1波長光反射状
態で固定された記録媒体の一部のコレステリック液晶性
化合物を、第1波長光よりも短波長の第2波長光を選択
反射するコレステリック液晶相まで加熱する第2加熱手
段と、前記加熱された液晶性化合物を急冷し、第2波長
光の反射状態で固定する第2急冷手段とを含むことを特
徴とする請求項6記載の記録装置。 - 【請求項10】 前記第2加熱手段はサーマルヘッド又
はレーザ走査ヘッドであることを特徴とする請求項9記
載の記録装置。 - 【請求項11】 さらに、記録媒体のコレステリック液
晶性化合物を白濁状態にリセットするリセット手段を備
えたことを特徴とする請求項6記載の記録装置。 - 【請求項12】 前記リセット手段は、昇温過程におい
て液晶相を示す温度領域の下限より低い温度まで加熱す
る手段と、この加熱された液晶性化合物を冷却すること
によって白濁状態を固定する冷却手段とを備えたことを
特徴とする請求項11記載の記録装置。
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JP11128789A JP2000318326A (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 熱可逆性記録媒体への記録方法及び記録装置 |
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2000
- 2000-05-03 US US09/564,107 patent/US6552756B1/en not_active Expired - Fee Related
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