JP2000305115A - 液晶素子 - Google Patents
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Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スプレイ配向状態をベンド配向状態に転移さ
せるための電界処理及び使用時の再度ベンド化処理を必
要としない液晶素子を提供する。 【解決手段】 少なくともベンド配向及びツイスト配向
をとることができる液晶に電圧を印加する画素電極25
に対応する部分にツイスト配向部を形成すると共に、ツ
イスト配向部に隣接してベンド配向を含むハイブリッド
配向部46を形成することにより、ツイスト配向部のツ
イスト配向を安定化させる。また、液晶のツイスト弾性
定数K22(pN)と液晶層厚d(μm)との比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成することにより、ツイスト配向部を
安定化させる。
せるための電界処理及び使用時の再度ベンド化処理を必
要としない液晶素子を提供する。 【解決手段】 少なくともベンド配向及びツイスト配向
をとることができる液晶に電圧を印加する画素電極25
に対応する部分にツイスト配向部を形成すると共に、ツ
イスト配向部に隣接してベンド配向を含むハイブリッド
配向部46を形成することにより、ツイスト配向部のツ
イスト配向を安定化させる。また、液晶のツイスト弾性
定数K22(pN)と液晶層厚d(μm)との比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成することにより、ツイスト配向部を
安定化させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶素子に関し、
特にベンド配向をとる液晶を用いるものに関する。
特にベンド配向をとる液晶を用いるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶素子においては、例えばネマ
ティック液晶を挟む上下基板のラビング方向を90度回
転させたTN(Twisted Nematic)配向
素子が一般的であるが、同一方向にラビング処理を行っ
た上下二枚の電極基板間にネマティック液晶を挟む配向
方式(スプレイ配向)の液晶素子も昔から知られてい
る。
ティック液晶を挟む上下基板のラビング方向を90度回
転させたTN(Twisted Nematic)配向
素子が一般的であるが、同一方向にラビング処理を行っ
た上下二枚の電極基板間にネマティック液晶を挟む配向
方式(スプレイ配向)の液晶素子も昔から知られてい
る。
【0003】また、このようなスプレイ配向に電圧を印
加してベンド配向に配向変化させることで応答スピード
を改善した液晶素子(πセル)が1983年にBosら
によって発表され、更にこのようなベンド配向セルに位
相補償を行うことで視野角特性を改善した液晶素子(O
CBセル)の研究が1992年に内田等によって発表さ
れている。
加してベンド配向に配向変化させることで応答スピード
を改善した液晶素子(πセル)が1983年にBosら
によって発表され、更にこのようなベンド配向セルに位
相補償を行うことで視野角特性を改善した液晶素子(O
CBセル)の研究が1992年に内田等によって発表さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ベンド配向型のネマティック液晶を用いた液晶素子は、
液晶の応答におけるバックフロー現象を抑制することに
よって応答性を改善、高速化したものであるが、実用化
に際し、さまざまな問題点があった。
ベンド配向型のネマティック液晶を用いた液晶素子は、
液晶の応答におけるバックフロー現象を抑制することに
よって応答性を改善、高速化したものであるが、実用化
に際し、さまざまな問題点があった。
【0005】その一つは、スプレイ配向状態をベンド配
向状態に転移させるための電界処理が必要であるという
問題点であった。
向状態に転移させるための電界処理が必要であるという
問題点であった。
【0006】ここで、このような電界処理が必要なの
は、図11の(a)に示すスプレイ配向部Sのスプレイ
配向と、(c)に示すベンド配向部Bのベンド配向間の
配向転移は連続的ではなく、その二つの配向状態間には
ディスクリネーションラインが存在するため、(b)に
示す核発生(nucleation)及び核ベンドドメ
インBDの矢印方向への成長(growth)というプ
ロセスが必要であるが、このようなプロセスはすべての
領域で核発生させることが困難であると同時に核発生閾
値の制御が難しいことから、高い電圧をかける必要があ
るからである。
は、図11の(a)に示すスプレイ配向部Sのスプレイ
配向と、(c)に示すベンド配向部Bのベンド配向間の
配向転移は連続的ではなく、その二つの配向状態間には
ディスクリネーションラインが存在するため、(b)に
示す核発生(nucleation)及び核ベンドドメ
インBDの矢印方向への成長(growth)というプ
ロセスが必要であるが、このようなプロセスはすべての
領域で核発生させることが困難であると同時に核発生閾
値の制御が難しいことから、高い電圧をかける必要があ
るからである。
【0007】また、上記液晶素子においては、核発生に
よって形成されたベンド領域が成長する速度も印加電圧
が高い程速いが、低電圧では数秒から数分かかり、さら
に実際のマトリクス構造セルでは画素電極間を経由する
ためベンド領域が成長しにくいという問題点があった。
なお、ベンド領域を成長させるため、TFTセルにおけ
る電圧の印加法に関してもいくつかの検討がなされてい
る(IBM,IDW1996,p133”Initia
lization of OpticallyComp
ensated Bend−mode LCDs、特開
平9−185032号公報)。
よって形成されたベンド領域が成長する速度も印加電圧
が高い程速いが、低電圧では数秒から数分かかり、さら
に実際のマトリクス構造セルでは画素電極間を経由する
ためベンド領域が成長しにくいという問題点があった。
なお、ベンド領域を成長させるため、TFTセルにおけ
る電圧の印加法に関してもいくつかの検討がなされてい
る(IBM,IDW1996,p133”Initia
lization of OpticallyComp
ensated Bend−mode LCDs、特開
平9−185032号公報)。
【0008】また、上記液晶素子においては、一度電圧
を切るとベンド配向もスプレイ配向に復帰してしまうた
め使用時には再度ベンド化処理が必要であるという問題
点があった。
を切るとベンド配向もスプレイ配向に復帰してしまうた
め使用時には再度ベンド化処理が必要であるという問題
点があった。
【0009】そこで、本発明はこのような現状に鑑みて
なされたものであり、スプレイ配向状態をベンド配向状
態に転移させるための電界処理及び使用時の再度ベンド
化処理を必要としない液晶素子を提供することを目的と
するものである。
なされたものであり、スプレイ配向状態をベンド配向状
態に転移させるための電界処理及び使用時の再度ベンド
化処理を必要としない液晶素子を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくともベ
ンド配向及びツイスト配向をとることができる液晶と、
前記液晶を挟持すると共に前記液晶に電圧を印加する画
素電極を有する一対の基板とを備えた液晶素子であっ
て、ツイスト配向部を部分的に形成すると共に、該ツイ
スト配向部の前記ツイスト配向を安定化させるよう前記
ベンド配向を含むハイブリッド配向部を前記ツイスト配
向部に隣接して形成する一方、前記液晶のツイスト弾性
定数K22(pN)と液晶層厚d(μm)との比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成されたことを特徴とするものであ
る。
ンド配向及びツイスト配向をとることができる液晶と、
前記液晶を挟持すると共に前記液晶に電圧を印加する画
素電極を有する一対の基板とを備えた液晶素子であっ
て、ツイスト配向部を部分的に形成すると共に、該ツイ
スト配向部の前記ツイスト配向を安定化させるよう前記
ベンド配向を含むハイブリッド配向部を前記ツイスト配
向部に隣接して形成する一方、前記液晶のツイスト弾性
定数K22(pN)と液晶層厚d(μm)との比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0011】また本発明は、少なくともベンド配向及び
ツイスト配向をとることができる液晶と、前記液晶を挟
持する一方、前記液晶に電圧を印加する画素電極及び該
液晶との界面に配向膜を有する一対の基板とを備えた液
晶素子であって、前記一対の基板のプレチルトが同じ方
向に立ち上がるように配向処理した前記配向膜により平
行配向部を部分的に形成すると共に、該平行配向部のツ
イスト配向を安定化させるよう前記ベンド配向を含むハ
イブリッド配向部を前記平行配向部に隣接して形成する
一方、前記液晶のツイスト弾性定数K22(pN)と液
晶層厚d(μm)との比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成されたことを特徴とするものであ
る。
ツイスト配向をとることができる液晶と、前記液晶を挟
持する一方、前記液晶に電圧を印加する画素電極及び該
液晶との界面に配向膜を有する一対の基板とを備えた液
晶素子であって、前記一対の基板のプレチルトが同じ方
向に立ち上がるように配向処理した前記配向膜により平
行配向部を部分的に形成すると共に、該平行配向部のツ
イスト配向を安定化させるよう前記ベンド配向を含むハ
イブリッド配向部を前記平行配向部に隣接して形成する
一方、前記液晶のツイスト弾性定数K22(pN)と液
晶層厚d(μm)との比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0012】また本発明は、前記ツイスト配向部又は前
記平行配向部は前記画素電極に対応する部分に形成さ
れ、前記ハイブリッド配向部は、前記ツイスト配向を安
定化させる部分を囲むように配置されていることを特徴
とするものである。
記平行配向部は前記画素電極に対応する部分に形成さ
れ、前記ハイブリッド配向部は、前記ツイスト配向を安
定化させる部分を囲むように配置されていることを特徴
とするものである。
【0013】また本発明は、前記液晶が、自発的にらせ
ん構造をとらないノンカイラルネマティック液晶である
ことを特徴とするものである。
ん構造をとらないノンカイラルネマティック液晶である
ことを特徴とするものである。
【0014】また本発明は、少なくともベンド配向及び
ツイスト配向をとることができる液晶と、前記液晶を挟
持すると共に前記液晶に電圧を印加する画素電極を有す
る一対の基板とを備えた液晶素子であって、ツイスト配
向部を部分的に形成すると共に、該ツイスト配向部の前
記ツイスト配向を安定化させるよう垂直配向部を前記ツ
イスト配向部に隣接して形成する一方、前記液晶のツイ
スト弾性定数K22(pN)と液晶層厚d(μm)との
比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成されたことを特徴とするものであ
る。
ツイスト配向をとることができる液晶と、前記液晶を挟
持すると共に前記液晶に電圧を印加する画素電極を有す
る一対の基板とを備えた液晶素子であって、ツイスト配
向部を部分的に形成すると共に、該ツイスト配向部の前
記ツイスト配向を安定化させるよう垂直配向部を前記ツ
イスト配向部に隣接して形成する一方、前記液晶のツイ
スト弾性定数K22(pN)と液晶層厚d(μm)との
比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0015】また本発明は、少なくともベンド配向及び
ツイスト配向をとることができる液晶と、前記液晶を挟
持する一方、前記液晶に電圧を印加する画素電極及び該
液晶との界面に配向膜を有する一対の基板とを備えた液
晶素子であって、前記一対の基板のプレチルトが同じ方
向に立ち上がるように配向処理した前記配向膜により平
行配向部を部分的に形成すると共に、該平行配向部のツ
イスト配向を安定化させるよう垂直配向部を前記平行配
向部に隣接して形成する一方、前記液晶のツイスト弾性
定数K22(pN)と液晶層厚d(μm)との比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成されたことを特徴とするものであ
る。
ツイスト配向をとることができる液晶と、前記液晶を挟
持する一方、前記液晶に電圧を印加する画素電極及び該
液晶との界面に配向膜を有する一対の基板とを備えた液
晶素子であって、前記一対の基板のプレチルトが同じ方
向に立ち上がるように配向処理した前記配向膜により平
行配向部を部分的に形成すると共に、該平行配向部のツ
イスト配向を安定化させるよう垂直配向部を前記平行配
向部に隣接して形成する一方、前記液晶のツイスト弾性
定数K22(pN)と液晶層厚d(μm)との比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0016】また本発明は、前記ツイスト配向部又は前
記平行配向部は前記画素電極に対応する部分に形成さ
れ、前記垂直配向部は、前記ツイスト配向を安定化させ
る部分を囲むように配置されていることを特徴とするも
のである。
記平行配向部は前記画素電極に対応する部分に形成さ
れ、前記垂直配向部は、前記ツイスト配向を安定化させ
る部分を囲むように配置されていることを特徴とするも
のである。
【0017】また本発明は、前記液晶が、自発的にらせ
ん構造をとらないノンカイラルネマティック液晶である
ことを特徴とするものである。
ん構造をとらないノンカイラルネマティック液晶である
ことを特徴とするものである。
【0018】また本発明のように、少なくともベンド配
向及びツイスト配向をとることができる液晶に電圧を印
加する画素電極に対応する部分にツイスト配向部を形成
すると共に、ツイスト配向部に隣接してベンド配向を含
むハイブリッド配向部を形成することにより、ツイスト
配向部のツイスト配向を安定化させる。また、液晶のツ
イスト弾性定数K22(pN)と液晶層厚d(μm)と
の比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成することにより、ツイスト配向部を
安定化させる。
向及びツイスト配向をとることができる液晶に電圧を印
加する画素電極に対応する部分にツイスト配向部を形成
すると共に、ツイスト配向部に隣接してベンド配向を含
むハイブリッド配向部を形成することにより、ツイスト
配向部のツイスト配向を安定化させる。また、液晶のツ
イスト弾性定数K22(pN)と液晶層厚d(μm)と
の比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成することにより、ツイスト配向部を
安定化させる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
て図面を用いて詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の実施の形態に係る液晶素
子を備えた液晶装置の構成を示す図であり、同図におい
て、1、2は偏光板、3はアクティブ素子としてTFT
を用いた液晶素子、4はレタデーションが正の位相差フ
ィルムにより構成される位相補償板であり、液晶素子中
を通過する光のレタデーションを補償するものである。
5はレタデーションが負の位相差フィルムにより構成さ
れる位相補償板であり、コントラストをとると共に後述
する図2に示す液晶層中の、基板に垂直な方向と水平な
方向とのレタデーション差を補正し、視野角特性を改善
するために導入したものである。
子を備えた液晶装置の構成を示す図であり、同図におい
て、1、2は偏光板、3はアクティブ素子としてTFT
を用いた液晶素子、4はレタデーションが正の位相差フ
ィルムにより構成される位相補償板であり、液晶素子中
を通過する光のレタデーションを補償するものである。
5はレタデーションが負の位相差フィルムにより構成さ
れる位相補償板であり、コントラストをとると共に後述
する図2に示す液晶層中の、基板に垂直な方向と水平な
方向とのレタデーション差を補正し、視野角特性を改善
するために導入したものである。
【0021】なお、本実施の形態においては、液晶層と
レタデーションが正の位相差フィルム4を通過した光の
屈折率楕円体を考えると、後述する図2に示す基板に垂
直な方向の屈折率をNz、それに直交する方向の屈折率
をNx(Nxと直交方向の屈折率はNyでNx=Nyと
設定されている)とすると、負のレタデーションフィル
ム5の屈折率楕円体はフィルム面に垂直な方向の屈折率
Nz’をNx、それに直交する方向の屈折率Nx’をN
z(Nx’と直交方向の屈折率はNy’でNx’=N
y’と設定されている)となるように設定する。
レタデーションが正の位相差フィルム4を通過した光の
屈折率楕円体を考えると、後述する図2に示す基板に垂
直な方向の屈折率をNz、それに直交する方向の屈折率
をNx(Nxと直交方向の屈折率はNyでNx=Nyと
設定されている)とすると、負のレタデーションフィル
ム5の屈折率楕円体はフィルム面に垂直な方向の屈折率
Nz’をNx、それに直交する方向の屈折率Nx’をN
z(Nx’と直交方向の屈折率はNy’でNx’=N
y’と設定されている)となるように設定する。
【0022】一方、図2は液晶素子3の構成を示す断面
図であり、同図において3BはTFT基板、3AはTF
T基板3Bに対向する対向基板である。そして、この対
向基板3Aは、ガラス基板11、透明導電膜であるIT
O電極12、絶縁膜(Ta2O5 )13、配向膜14を
有している。なお、この配向膜14は水平配向形成部分
14aと、垂直配向形成部分14bとを有している。
図であり、同図において3BはTFT基板、3AはTF
T基板3Bに対向する対向基板である。そして、この対
向基板3Aは、ガラス基板11、透明導電膜であるIT
O電極12、絶縁膜(Ta2O5 )13、配向膜14を
有している。なお、この配向膜14は水平配向形成部分
14aと、垂直配向形成部分14bとを有している。
【0023】また、TFT基板3Bは配向膜15、パッ
シベーション膜16、ソース電極17、n+a−Si層
18、a−Si膜19、ゲート絶縁膜20、絶縁膜2
1、ゲート電極22、ガラス基板23、信号蓄積容量電
極24、透明導電膜(ITO)25、ドレイン電極27
を有している。なお、同図において、26は2つの基板
3A,3Bに挟持されている液晶層である。
シベーション膜16、ソース電極17、n+a−Si層
18、a−Si膜19、ゲート絶縁膜20、絶縁膜2
1、ゲート電極22、ガラス基板23、信号蓄積容量電
極24、透明導電膜(ITO)25、ドレイン電極27
を有している。なお、同図において、26は2つの基板
3A,3Bに挟持されている液晶層である。
【0024】ここで、a−Si膜19は水素希釈のモノ
シラン(SiH4 )をグロー放電分解法(プラズマCV
D)で、約300℃のガラス基板上に約200nmの厚
みで堆積させ、ゲート絶縁膜20は窒化シリコン(Si
Nx)等をグロー放電分解法(プラズマCVD)で形成
した。また、オーミック接触のための、n+a−Si層
18はリンのドーピングにより形成した。さらに、保持
容量電極24による保持容量は約9pfに設定した。な
お、半導体層にはポリシリコン層を用いても良い。
シラン(SiH4 )をグロー放電分解法(プラズマCV
D)で、約300℃のガラス基板上に約200nmの厚
みで堆積させ、ゲート絶縁膜20は窒化シリコン(Si
Nx)等をグロー放電分解法(プラズマCVD)で形成
した。また、オーミック接触のための、n+a−Si層
18はリンのドーピングにより形成した。さらに、保持
容量電極24による保持容量は約9pfに設定した。な
お、半導体層にはポリシリコン層を用いても良い。
【0025】また、図3は本実施の形態の駆動波形を示
すものであり、同図において、G1,G2,・・・Gn
はゲート信号線の波形を示し、またV+gはゲート選択
電圧で10v、V−gはゲート非選択電圧で−10v、
ゲート選択時間は16μs、ソース電圧は−6vから+
6vまでに設定し、その中間電位Vcは画素への印加電
圧が対称になるような値に設定した。なお、0vにゲー
トOFF時の変動量を加味している。
すものであり、同図において、G1,G2,・・・Gn
はゲート信号線の波形を示し、またV+gはゲート選択
電圧で10v、V−gはゲート非選択電圧で−10v、
ゲート選択時間は16μs、ソース電圧は−6vから+
6vまでに設定し、その中間電位Vcは画素への印加電
圧が対称になるような値に設定した。なお、0vにゲー
トOFF時の変動量を加味している。
【0026】ところで、図4はこのような液晶素子のT
FT基板の平面模式図であり、同図において、43はT
FT素子、46は画素(電極)の周囲を囲むように形成
されたベンド配向及び垂直配向を有するハイブリッド配
向領域である。
FT基板の平面模式図であり、同図において、43はT
FT素子、46は画素(電極)の周囲を囲むように形成
されたベンド配向及び垂直配向を有するハイブリッド配
向領域である。
【0027】そして、このように画素の周囲がハイブリ
ッド配向ないしは垂直配向である場合、液晶注入後初期
の配向状態が、プレチルトが5〜10度の場合には、液
晶は図5に示すようなスプレイ配向になる。しかし、こ
の状態から電圧を印加するとNp型ネマティック液晶の
場合には、少なくともセル厚み方向の中央部では液晶分
子が電界方向と平行に配列し、図6に示すようなベンド
配向ないし垂直配向になる。なお、この状態から電界を
切ると、元のスプレイ配向ではなく、図7に示すような
分子長軸が180度ねじれたツイスト配向になる。
ッド配向ないしは垂直配向である場合、液晶注入後初期
の配向状態が、プレチルトが5〜10度の場合には、液
晶は図5に示すようなスプレイ配向になる。しかし、こ
の状態から電圧を印加するとNp型ネマティック液晶の
場合には、少なくともセル厚み方向の中央部では液晶分
子が電界方向と平行に配列し、図6に示すようなベンド
配向ないし垂直配向になる。なお、この状態から電界を
切ると、元のスプレイ配向ではなく、図7に示すような
分子長軸が180度ねじれたツイスト配向になる。
【0028】ここで、発明者らは、このツイスト配向状
態はひずみエネルギーが高く不安定なため、通常は短時
間のうちにスプレイ配向に変化してしまうが、周囲がハ
イブリッド配向ないしは垂直配向である場合には180
度ねじれたツイスト配向が周囲の影響で安定化され、保
存することが可能であることを見出した。これは、周囲
にあるハイブリッド配向ないしは垂直配向の近傍ではス
プレイ配向よりもツイスト配向の方がひずみが少ない状
態で存在できるからだと考えられる。
態はひずみエネルギーが高く不安定なため、通常は短時
間のうちにスプレイ配向に変化してしまうが、周囲がハ
イブリッド配向ないしは垂直配向である場合には180
度ねじれたツイスト配向が周囲の影響で安定化され、保
存することが可能であることを見出した。これは、周囲
にあるハイブリッド配向ないしは垂直配向の近傍ではス
プレイ配向よりもツイスト配向の方がひずみが少ない状
態で存在できるからだと考えられる。
【0029】一方、ネマティック液晶においては、既述
した図11に示すようにベンド配向とスプレイ配向とは
連続的に変化することができず、その二つの配向状態の
間にはディスクリネーションラインが存在する。また、
上下平行ラビング(同一方向のプレチルト角を持つ配向
処理)の場合には電圧無印加状態ではスプレイ配向が安
定で、電圧印加状態ではベンド配向ないしツイスト状態
が安定化する。
した図11に示すようにベンド配向とスプレイ配向とは
連続的に変化することができず、その二つの配向状態の
間にはディスクリネーションラインが存在する。また、
上下平行ラビング(同一方向のプレチルト角を持つ配向
処理)の場合には電圧無印加状態ではスプレイ配向が安
定で、電圧印加状態ではベンド配向ないしツイスト状態
が安定化する。
【0030】ここで、このツイスト状態とベンド状態は
連続的に変化することができ、その二つの配向状態の間
にはディスクリネーションラインを形成しないことが可
能である。なお、ツイスト配向とスプレイ配向の間は連
続的に変化することができず、その二つの配向状態の間
にはディスクリネーションラインが存在する。
連続的に変化することができ、その二つの配向状態の間
にはディスクリネーションラインを形成しないことが可
能である。なお、ツイスト配向とスプレイ配向の間は連
続的に変化することができず、その二つの配向状態の間
にはディスクリネーションラインが存在する。
【0031】従って、ツイスト配向からベンド配向を形
成するのには核発生からベンドドメインの成長というプ
ロセスを経由させる必要はない。このことから、無電界
時に、ツイスト配向を安定に存在させることができれ
ば、使用開始時に毎回ベンド化処理を行う必要がなく、
また核発生からベンドドメインの成長という実用上の不
安定なプロセスを排除することができる。
成するのには核発生からベンドドメインの成長というプ
ロセスを経由させる必要はない。このことから、無電界
時に、ツイスト配向を安定に存在させることができれ
ば、使用開始時に毎回ベンド化処理を行う必要がなく、
また核発生からベンドドメインの成長という実用上の不
安定なプロセスを排除することができる。
【0032】そこで、本発明者らは、このツイスト配向
を安定に得るための液晶セルの構造パラメータを求める
ための実験を行い、この実験から液晶セル構成のパラメ
ータとして重要なものは、セル厚(d)と液晶のツイス
トの弾性定数(K22)の比であることを見出した。
を安定に得るための液晶セルの構造パラメータを求める
ための実験を行い、この実験から液晶セル構成のパラメ
ータとして重要なものは、セル厚(d)と液晶のツイス
トの弾性定数(K22)の比であることを見出した。
【0033】既述したように自発的にらせん構造をとら
ないノンカイラルのネマティック液晶では、180°ツ
イスト配向は、ツイストする分だけ、ひずみエネルギー
が高くスプレイ配向に対してエネルギー的に不安定であ
る。このため、スプレイ配向と180°ツイスト配向の
エネルギー差が大きい場合、画素を囲うようにハイブリ
ッド配向もしくは垂直配向部を設けたとしても、電界除
去後ツイスト配向になったものでも、ある確率でスプレ
イ配向に戻ってしまうことが、実験により明らかになっ
た。
ないノンカイラルのネマティック液晶では、180°ツ
イスト配向は、ツイストする分だけ、ひずみエネルギー
が高くスプレイ配向に対してエネルギー的に不安定であ
る。このため、スプレイ配向と180°ツイスト配向の
エネルギー差が大きい場合、画素を囲うようにハイブリ
ッド配向もしくは垂直配向部を設けたとしても、電界除
去後ツイスト配向になったものでも、ある確率でスプレ
イ配向に戻ってしまうことが、実験により明らかになっ
た。
【0034】そこで、本発明者らは、スプレイ配向と1
80°ツイスト配向のエネルギー差を小さくするパラメ
ータとしてセル厚dと液晶のツイストの弾性定数K22
に着目し、セル厚d(μ)と弾性定数K22(pN)と
の比と、ツイスト配向保持特性との関係を求める実験を
行った。
80°ツイスト配向のエネルギー差を小さくするパラメ
ータとしてセル厚dと液晶のツイストの弾性定数K22
に着目し、セル厚d(μ)と弾性定数K22(pN)と
の比と、ツイスト配向保持特性との関係を求める実験を
行った。
【0035】この結果、セル厚d(μ)と液晶のツイス
トの弾性定数K22(pN)の比が、 K22/d<1.6 の関係を満たすとき、ツイスト配向保持特性が非常によ
くなることを見出した。これは、セル厚dを大きくする
ことでツイストによるひずみを小さくすることと、液晶
のツイストの弾性定数K22を小さくすることで、ひず
みエネルギー自体を小さくすることによると考えられ
る。
トの弾性定数K22(pN)の比が、 K22/d<1.6 の関係を満たすとき、ツイスト配向保持特性が非常によ
くなることを見出した。これは、セル厚dを大きくする
ことでツイストによるひずみを小さくすることと、液晶
のツイストの弾性定数K22を小さくすることで、ひず
みエネルギー自体を小さくすることによると考えられ
る。
【0036】以上のことは、液晶セルを一度液体状態ま
で昇温し、再びネマティック相まで降温した時に、(電
圧処理なしで)自発的に発生するツイスト配向の状態を
観察することによっても支持される。即ち、K22/d
の値が小さいほど、自発的に180°ツイスト配向の発
生する確率が高くなる。このことから、K22/dの値
が小さいほど、スプレイ配向と180°ツイスト配向の
エネルギー差(熱的安定性の差)が小さくなることがわ
かる。
で昇温し、再びネマティック相まで降温した時に、(電
圧処理なしで)自発的に発生するツイスト配向の状態を
観察することによっても支持される。即ち、K22/d
の値が小さいほど、自発的に180°ツイスト配向の発
生する確率が高くなる。このことから、K22/dの値
が小さいほど、スプレイ配向と180°ツイスト配向の
エネルギー差(熱的安定性の差)が小さくなることがわ
かる。
【0037】このように、画素周辺にハイブリッド配向
部分ないし垂直配向部分を形成し、画素内のツイスト配
向部を安定化させると共に、セル厚dと、液晶のツイス
トの弾性定数K22(pN)の比を、 K22/d<1.6 とすることで、ツイスト配向を安定化することができ
る。
部分ないし垂直配向部分を形成し、画素内のツイスト配
向部を安定化させると共に、セル厚dと、液晶のツイス
トの弾性定数K22(pN)の比を、 K22/d<1.6 とすることで、ツイスト配向を安定化することができ
る。
【0038】これにより、スプレイ配向状態をベンド配
向状態に転移させるための電界処理及び使用時の再度ベ
ンド化処理を不要とすることができ、優れた生産性を有
する液晶素子を実用化することができる。
向状態に転移させるための電界処理及び使用時の再度ベ
ンド化処理を不要とすることができ、優れた生産性を有
する液晶素子を実用化することができる。
【0039】次に、本実施の形態の実施例について説明
する。
する。
【0040】本実施の形態の第1実施例としては、画素
電極の周囲にハイブリッド配向部分を作り込むと共に、
セル厚を変化させた液晶セルを用い、画素内のツイスト
配向の安定性を比較した。
電極の周囲にハイブリッド配向部分を作り込むと共に、
セル厚を変化させた液晶セルを用い、画素内のツイスト
配向の安定性を比較した。
【0041】図8は、このように構成された液晶セルを
作製するプロセスを説明する図であり、まず(a)に示
すようにガラス基板11の表面に真空成膜法にて透明導
電膜(ITO)12を150nmの厚みで形成し、この
透明導電膜(ITO)12の表面に真空成膜法にて絶縁
膜(Ta2 O5 )13を100nmの厚みで形成した。
作製するプロセスを説明する図であり、まず(a)に示
すようにガラス基板11の表面に真空成膜法にて透明導
電膜(ITO)12を150nmの厚みで形成し、この
透明導電膜(ITO)12の表面に真空成膜法にて絶縁
膜(Ta2 O5 )13を100nmの厚みで形成した。
【0042】さらに、この絶縁膜13の表面に配向膜1
4をスピンナー法にて20nmの厚みで形成した。な
お、本実施例において、この配向膜14は、材料として
日立化成社製のLQ1800を用い、このLQ1800
を270℃で20分間ホットプレート上で焼成した。
4をスピンナー法にて20nmの厚みで形成した。な
お、本実施例において、この配向膜14は、材料として
日立化成社製のLQ1800を用い、このLQ1800
を270℃で20分間ホットプレート上で焼成した。
【0043】次に、(b)に示すようにこの配向膜14
の表面にフォトマスクレジスト34にて画素を囲むよう
にレジストパターンを形成した。なお、この部分ラビン
グ用のフォトマスクレジスト34はTPAR(東京応化
社製)である。
の表面にフォトマスクレジスト34にて画素を囲むよう
にレジストパターンを形成した。なお、この部分ラビン
グ用のフォトマスクレジスト34はTPAR(東京応化
社製)である。
【0044】次に、(c)に示すように、ラビングロー
ラ37にてラビングを行った後、レジスト34を剥離
し、この後、再度絶縁膜13の表面に配向膜14を形成
することにより、即ち配向膜上に異なる処理を施すこと
により(d)に示すように垂直配向形成部分35と水平
配向形成部分36を有する配向膜14を形成する。
ラ37にてラビングを行った後、レジスト34を剥離
し、この後、再度絶縁膜13の表面に配向膜14を形成
することにより、即ち配向膜上に異なる処理を施すこと
により(d)に示すように垂直配向形成部分35と水平
配向形成部分36を有する配向膜14を形成する。
【0045】なお、本実施例において、この垂直配向部
分35は、図9に示すように正方形に囲うように200
μピッチで幅10μで形成し、1×1cmの電極面積の
範囲に設定した。また、ラビング強度はラビング後の配
向膜上の液晶分子のプレチルト角が10度になる条件に
設定した。
分35は、図9に示すように正方形に囲うように200
μピッチで幅10μで形成し、1×1cmの電極面積の
範囲に設定した。また、ラビング強度はラビング後の配
向膜上の液晶分子のプレチルト角が10度になる条件に
設定した。
【0046】一方、この基板と対向する対向基板は、上
記部分ラビングはせずに、それ以外は全く同じ構成と
し、ラビング方向は同一方向(平行)に行った。
記部分ラビングはせずに、それ以外は全く同じ構成と
し、ラビング方向は同一方向(平行)に行った。
【0047】そして、この基板と全面水平配向処理を施
した対向基板を、径の異なるスぺーサを介して貼り合わ
せた後、チッソ社製の液晶KN−5027(コレステリ
ック非含有ネマティック液晶)を注入することによって
表1に示すセル厚dの異なる第1〜第4のサンプル用液
晶素子及び第1及び第2の比較用液晶素子を構成した。
した対向基板を、径の異なるスぺーサを介して貼り合わ
せた後、チッソ社製の液晶KN−5027(コレステリ
ック非含有ネマティック液晶)を注入することによって
表1に示すセル厚dの異なる第1〜第4のサンプル用液
晶素子及び第1及び第2の比較用液晶素子を構成した。
【0048】
【表1】 なお、液晶KN−5027の主な物性パラメータは下記
のとおりである。 N−I点 81℃ Δε 7.9 K22 8.1pN 次に、例えば、第1のサンプル液晶素子に電圧印加した
時の配向変化を図9に示す模式図を用いて説明する。
のとおりである。 N−I点 81℃ Δε 7.9 K22 8.1pN 次に、例えば、第1のサンプル液晶素子に電圧印加した
時の配向変化を図9に示す模式図を用いて説明する。
【0049】まず、同図の(a)に示すように、核発生
電圧Vbとして2.0Vを印加することでスプレイ配向
領域Sの中にベンド配向の核50を発生することができ
た。さらに、核発生電圧Vbを4.4vまで昇圧するこ
とにより、セルの電極上全面をベンド化することができ
た。
電圧Vbとして2.0Vを印加することでスプレイ配向
領域Sの中にベンド配向の核50を発生することができ
た。さらに、核発生電圧Vbを4.4vまで昇圧するこ
とにより、セルの電極上全面をベンド化することができ
た。
【0050】つぎに、(b)に示すように印加電圧を0
vに下げると、ハイブリッド配向領域Hで囲まれた画素
内配向がツイスト配向に変化する。なお、周辺にハイブ
リッド配向領域Hがない場合、このツイスト配向はスプ
レイ配向にある時間内にもどるが、ハイブリッド配向領
域Hで囲まれている場合には、ツイスト配向が保持され
る。つまり、画素周辺のハイブリッド配向によって画素
内のツイスト配向が安定化されている。
vに下げると、ハイブリッド配向領域Hで囲まれた画素
内配向がツイスト配向に変化する。なお、周辺にハイブ
リッド配向領域Hがない場合、このツイスト配向はスプ
レイ配向にある時間内にもどるが、ハイブリッド配向領
域Hで囲まれている場合には、ツイスト配向が保持され
る。つまり、画素周辺のハイブリッド配向によって画素
内のツイスト配向が安定化されている。
【0051】次に、このツイスト配向に電圧を印加して
ゆくと(c)に示すようにVe1=0.7vでベンド配
向に変化する。このとき、ツイスト配向とベンド配向の
間の変化は連続的に行われる。このように、核発生を伴
わずに、かつカイラル成分を含まない、ネマティック液
晶をツイスト配向に安定化することによってベンド配向
を容易に形成する事ができる。
ゆくと(c)に示すようにVe1=0.7vでベンド配
向に変化する。このとき、ツイスト配向とベンド配向の
間の変化は連続的に行われる。このように、核発生を伴
わずに、かつカイラル成分を含まない、ネマティック液
晶をツイスト配向に安定化することによってベンド配向
を容易に形成する事ができる。
【0052】なお、比較のため、次に既述した図11を
用いて従来構成でのベンド化プロセスを説明する。
用いて従来構成でのベンド化プロセスを説明する。
【0053】同図の(a)は電圧印加前のスプレイ状態
を示し、(b)は電圧を印加してベンド配向処理を行っ
ている過程を示している。そして、この時の核発生電圧
Vbは2.5vで全面ベンド化に必要な電圧は5.8v
であった。また、(c)に示すようなベンド配向状態を
保持するために必要な電圧Veは1.9vであった。
を示し、(b)は電圧を印加してベンド配向処理を行っ
ている過程を示している。そして、この時の核発生電圧
Vbは2.5vで全面ベンド化に必要な電圧は5.8v
であった。また、(c)に示すようなベンド配向状態を
保持するために必要な電圧Veは1.9vであった。
【0054】ここで、図9ではツイスト配向とベンド配
向間の配向変化が連続的に行われるためにベンド配向を
維持する電圧Ve2は電圧Ve1と等しく0.7vであ
った。
向間の配向変化が連続的に行われるためにベンド配向を
維持する電圧Ve2は電圧Ve1と等しく0.7vであ
った。
【0055】よって、画素周辺をハイブリッド配向にす
ることにより、ベンド配向状態を保持するために必要な
ベンド配向維持電圧Ve2を低下させることができると
共に、使用時のベンド配向化処理が不要となる。
ることにより、ベンド配向状態を保持するために必要な
ベンド配向維持電圧Ve2を低下させることができると
共に、使用時のベンド配向化処理が不要となる。
【0056】次に、上記6つのサンプル用及び比較用の
液晶素子に、ベンド配向化に十分な電圧(±6V)を印
加した後のツイスト配向保持特性を観察した。なお、本
観察では、上記200μの正方形で形成したハイブリッ
ド配向で囲まれた部分(以下、この各正方形部をユニッ
トという)のツイスト配向が保持されている確率を求め
た。また、ツイスト配向の熱的な安定性の指標として、
一度液体状態まで昇温し、その後ネマティック液晶の温
度まで降温する再配向によって自発的に発生するツイス
ト状態の発生確率を求めた。下記の表2は、この結果を
まとめたものである。
液晶素子に、ベンド配向化に十分な電圧(±6V)を印
加した後のツイスト配向保持特性を観察した。なお、本
観察では、上記200μの正方形で形成したハイブリッ
ド配向で囲まれた部分(以下、この各正方形部をユニッ
トという)のツイスト配向が保持されている確率を求め
た。また、ツイスト配向の熱的な安定性の指標として、
一度液体状態まで昇温し、その後ネマティック液晶の温
度まで降温する再配向によって自発的に発生するツイス
ト状態の発生確率を求めた。下記の表2は、この結果を
まとめたものである。
【0057】
【表2】 この表2からK22/d<1.6を満たすところで、各
ユニットの「ツイスト配向保持確率」が90%を越える
ことが明らかである。
ユニットの「ツイスト配向保持確率」が90%を越える
ことが明らかである。
【0058】従って、この範囲を満たすように液晶素子
を構成するようにすれば、非常に高い確率でツイスト配
向を保持することができる。さらにK22/dが小さく
なると、「再配向後の自発的ツイスト配向発生確率」が
上昇することから、K22/dを低下させることによ
り、ツイスト配向の安定性を向上させることができる。
を構成するようにすれば、非常に高い確率でツイスト配
向を保持することができる。さらにK22/dが小さく
なると、「再配向後の自発的ツイスト配向発生確率」が
上昇することから、K22/dを低下させることによ
り、ツイスト配向の安定性を向上させることができる。
【0059】さらに、実際に液晶素子として用いる場
合、ツイスト配向を保持していないユニットは、再度電
圧を印加してベンド配向する必要があるが、サンプル1
〜4の液晶素子は、3V程度の低い電圧でベンド配向化
される。
合、ツイスト配向を保持していないユニットは、再度電
圧を印加してベンド配向する必要があるが、サンプル1
〜4の液晶素子は、3V程度の低い電圧でベンド配向化
される。
【0060】また、本実施例において、次に上記サンプ
ル2の構成で、TFT基板及び光学補償板を用いた駆動
特性を測定した。
ル2の構成で、TFT基板及び光学補償板を用いた駆動
特性を測定した。
【0061】ここで、この測定では、駆動電圧は2.0
vと5.3vを用い、ベンド化処理は5.3vの60H
z矩形信号と0vを交互に印加して行った。なお、2.
0vと5.3vの間のレタデーション差は190nmで
あり、2.0vで黒表示をするために320nmの位相
補償板を用いて光学補償を行った。
vと5.3vを用い、ベンド化処理は5.3vの60H
z矩形信号と0vを交互に印加して行った。なお、2.
0vと5.3vの間のレタデーション差は190nmで
あり、2.0vで黒表示をするために320nmの位相
補償板を用いて光学補償を行った。
【0062】また、TFTの駆動電圧はゲート選択電圧
を10v、オフ電圧を−10vに設定し、ソース電圧は
画像表示時に2vから5.3vを用いた。さらに、対向
電極基板は規準電圧に設定した。そして、このときの応
答速度は電圧2vの状態から5.3vへの時間が0.5
msであり、電圧5.3vの状態から2.0vへの時間
が5.0msであった。
を10v、オフ電圧を−10vに設定し、ソース電圧は
画像表示時に2vから5.3vを用いた。さらに、対向
電極基板は規準電圧に設定した。そして、このときの応
答速度は電圧2vの状態から5.3vへの時間が0.5
msであり、電圧5.3vの状態から2.0vへの時間
が5.0msであった。
【0063】これにより、画像表示時に0vから4.0
vを用いるとツイスト−ベンド間のスイッチングを行う
ことができる。
vを用いるとツイスト−ベンド間のスイッチングを行う
ことができる。
【0064】なお、液晶素子の構成としては、図1に示
す第1偏光板1と第2偏光板2を直交ニコルスの状態に
してその間にラビング軸を両偏光板1,2から45度傾
いた方位になるように液晶素子3を配置した。さらに、
液晶素子3と第2偏光板2の間にレタデーション=32
0nmの正の位相補償板4を配置した。さらに視野角特
性の改善のために負の位相補償板5を配置した。
す第1偏光板1と第2偏光板2を直交ニコルスの状態に
してその間にラビング軸を両偏光板1,2から45度傾
いた方位になるように液晶素子3を配置した。さらに、
液晶素子3と第2偏光板2の間にレタデーション=32
0nmの正の位相補償板4を配置した。さらに視野角特
性の改善のために負の位相補償板5を配置した。
【0065】このような構成を用いることによりベンド
化電圧の不要なツイスト安定化を行った。
化電圧の不要なツイスト安定化を行った。
【0066】次に、本実施の形態の第2実施例について
説明する。
説明する。
【0067】本実施例では、上記第1実施例に対して、
配向膜材料と液晶材料を変え、かつ、上下基板ともに垂
直配向処理を施し、上記ハイブリッド配向部を垂直配向
部にした。
配向膜材料と液晶材料を変え、かつ、上下基板ともに垂
直配向処理を施し、上記ハイブリッド配向部を垂直配向
部にした。
【0068】図10は、本実施例に係る液晶素子の断面
図である。なお、同図において、図2と同一符号は同一
又は相当部分を示している。
図である。なお、同図において、図2と同一符号は同一
又は相当部分を示している。
【0069】同図において、27は2つの基板3A,3
Bの各配向膜14,15の表面に配された垂直配向剤で
あり、この垂直配向剤27により符号28に示す領域で
上下に垂直配向処理が行われている。
Bの各配向膜14,15の表面に配された垂直配向剤で
あり、この垂直配向剤27により符号28に示す領域で
上下に垂直配向処理が行われている。
【0070】そして、このように各配向膜14,15の
表面に垂直配向剤27を配することにより、TFT基板
3Aの画素間部が垂直配向になり、透明電極(画素電
極)部のツイスト配向が安定化される。
表面に垂直配向剤27を配することにより、TFT基板
3Aの画素間部が垂直配向になり、透明電極(画素電
極)部のツイスト配向が安定化される。
【0071】なお、本実施例において、配向膜としては
日本合成ゴム社のAL−0656を用い、配向膜14,
15の焼成後、レジストOFPR800(東京応化製)
で画素内を保護して画素間部分にスリーエム社製の表面
処理剤FC−805を水とIPAの混合溶液に希釈して
散布、110℃で焼成した。
日本合成ゴム社のAL−0656を用い、配向膜14,
15の焼成後、レジストOFPR800(東京応化製)
で画素内を保護して画素間部分にスリーエム社製の表面
処理剤FC−805を水とIPAの混合溶液に希釈して
散布、110℃で焼成した。
【0072】その後、レジストを剥離除去することで画
素間部分に垂直配向膜を残す処理を行った。その後、配
向膜をラビング処理しプレチルト角が7度になる条件に
設定した。上下基板のラビング方向は同一方向に行っ
た。また、液晶材料にはKN5030(チッソ社製)を
用いた。
素間部分に垂直配向膜を残す処理を行った。その後、配
向膜をラビング処理しプレチルト角が7度になる条件に
設定した。上下基板のラビング方向は同一方向に行っ
た。また、液晶材料にはKN5030(チッソ社製)を
用いた。
【0073】なお、この液晶KN5030の主な物性パ
ラメータは下記のとおりである。 N−I点 80℃ Δε 10.4 K22 6.2pN また、下記の表3は本実施例において用いた第5〜第8
のサンプル用液晶素子及び2つの第3及び第4比較用液
晶素子の実験結果を示すものである。
ラメータは下記のとおりである。 N−I点 80℃ Δε 10.4 K22 6.2pN また、下記の表3は本実施例において用いた第5〜第8
のサンプル用液晶素子及び2つの第3及び第4比較用液
晶素子の実験結果を示すものである。
【0074】
【表3】 そして、この表3から「ツイスト配向保持確率」と「再
配向後の自発的ツイスト配向発生確率」とがK22/d
が小さくなると上昇し、さらにK22/dが1.6以下
になると「ツイスト配向保持確率」が飛躍的に向上する
ことが明らかである。
配向後の自発的ツイスト配向発生確率」とがK22/d
が小さくなると上昇し、さらにK22/dが1.6以下
になると「ツイスト配向保持確率」が飛躍的に向上する
ことが明らかである。
【0075】従って、この範囲を満たすように液晶素子
を構成するようにすれば、非常に高い確率でツイスト配
向を保持することができる。さらに、K22/dが小さ
くなると、「再配向後の自発的ツイスト配向発生確率」
が上昇することから、K22/dを低下させることによ
り、ツイスト配向の安定性を向上させることができる。
を構成するようにすれば、非常に高い確率でツイスト配
向を保持することができる。さらに、K22/dが小さ
くなると、「再配向後の自発的ツイスト配向発生確率」
が上昇することから、K22/dを低下させることによ
り、ツイスト配向の安定性を向上させることができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
素電極に対応する部分にツイスト配向部を形成すると共
に、ツイスト配向部に隣接してベンド配向を含むハイブ
リッド配向部を形成することにより、ツイスト配向部の
ツイスト配向を安定化させることができる。さらに、液
晶のツイスト弾性定数K22(pN)と液晶層厚d(μ
m)との比が、K22/d<1.6を満たすように構成
することにより、ツイスト配向部を安定化させることが
できる。
素電極に対応する部分にツイスト配向部を形成すると共
に、ツイスト配向部に隣接してベンド配向を含むハイブ
リッド配向部を形成することにより、ツイスト配向部の
ツイスト配向を安定化させることができる。さらに、液
晶のツイスト弾性定数K22(pN)と液晶層厚d(μ
m)との比が、K22/d<1.6を満たすように構成
することにより、ツイスト配向部を安定化させることが
できる。
【0077】これにより、スプレイ配向状態をベンド配
向状態に転移させるための電界処理及び使用時の再度ベ
ンド化処理を不要とすることができる。さらに、ベンド
配向維持電圧を低電圧化することができる。
向状態に転移させるための電界処理及び使用時の再度ベ
ンド化処理を不要とすることができる。さらに、ベンド
配向維持電圧を低電圧化することができる。
【図1】本発明の実施の形態に係る液晶素子を備えた液
晶装置の構成を示す図。
晶装置の構成を示す図。
【図2】上記液晶素子の構成を示す断面図。
【図3】上記液晶素子を駆動する駆動波形を示す図。
【図4】上記液晶素子の構成を示す平面図。
【図5】上記液晶素子の液晶におけるスプレイ配向のラ
ビング方向との関係を示す図。
ビング方向との関係を示す図。
【図6】上記液晶のベンド配向のラビング方向との関係
を示す図。
を示す図。
【図7】上記液晶のツイスト配向のラビング方向との関
係を示す図。
係を示す図。
【図8】本実施の形態の第1実施例に係る液晶素子の基
板作成工程を説明する図。
板作成工程を説明する図。
【図9】上記実施例に係る液晶素子の配向変化を説明す
る図。
る図。
【図10】本実施の形態の第2実施例に係る液晶素子の
構成を示す断面図。
構成を示す断面図。
【図11】従来の液晶素子の配向変化を説明する図。
3 液晶素子 3A 対向基板 3B TFT基板 12,25 ITO電極 14,15 配向膜 14a 水平配向形成部分 14b 垂直配向形成部分 26 液晶層 27 垂直配向剤 43 TFT素子 46 ハイブリッド配向領域 d セル厚 K22 液晶のツイストの弾性定数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 棟方 博英 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H088 GA02 HA04 HA08 HA16 JA05 KA02 KA08 KA14 KA29 LA06 MA20 2H090 HB06X JB02 KA05 LA06 MA03 MA11 MA15 MB01
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくともベンド配向及びツイスト配向
をとることができる液晶と、前記液晶を挟持すると共に
前記液晶に電圧を印加する画素電極を有する一対の基板
とを備えた液晶素子であって、 ツイスト配向部を部分的に形成すると共に、該ツイスト
配向部の前記ツイスト配向を安定化させるよう前記ベン
ド配向を含むハイブリッド配向部を前記ツイスト配向部
に隣接して形成する一方、前記液晶のツイスト弾性定数
K22(pN)と液晶層厚d(μm)との比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成されたことを特徴とする液晶素子。 - 【請求項2】 少なくともベンド配向及びツイスト配向
をとることができる液晶と、前記液晶を挟持する一方、
前記液晶に電圧を印加する画素電極及び該液晶との界面
に配向膜を有する一対の基板とを備えた液晶素子であっ
て、 前記一対の基板のプレチルトが同じ方向に立ち上がるよ
うに配向処理した前記配向膜により平行配向部を部分的
に形成すると共に、該平行配向部のツイスト配向を安定
化させるよう前記ベンド配向を含むハイブリッド配向部
を前記平行配向部に隣接して形成する一方、前記液晶の
ツイスト弾性定数K22(pN)と液晶層厚d(μm)
との比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成されたことを特徴とする液晶素子。 - 【請求項3】 前記ツイスト配向部又は前記平行配向部
は前記画素電極に対応する部分に形成され、前記ハイブ
リッド配向部は、前記ツイスト配向を安定化させる部分
を囲むように配置されていることを特徴とする請求項1
又は2記載の液晶素子。 - 【請求項4】 前記液晶が、自発的にらせん構造をとら
ないノンカイラルネマティック液晶であることを特徴と
する請求項1又は2記載の液晶素子。 - 【請求項5】 少なくともベンド配向及びツイスト配向
をとることができる液晶と、前記液晶を挟持すると共に
前記液晶に電圧を印加する画素電極を有する一対の基板
とを備えた液晶素子であって、 ツイスト配向部を部分的に形成すると共に、該ツイスト
配向部の前記ツイスト配向を安定化させるよう垂直配向
部を前記ツイスト配向部に隣接して形成する一方、前記
液晶のツイスト弾性定数K22(pN)と液晶層厚d
(μm)との比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成されたことを特徴とする液晶素子。 - 【請求項6】 少なくともベンド配向及びツイスト配向
をとることができる液晶と、前記液晶を挟持する一方、
前記液晶に電圧を印加する画素電極及び該液晶との界面
に配向膜を有する一対の基板とを備えた液晶素子であっ
て、 前記一対の基板のプレチルトが同じ方向に立ち上がるよ
うに配向処理した前記配向膜により平行配向部を部分的
に形成すると共に、該平行配向部のツイスト配向を安定
化させるよう垂直配向部を前記平行配向部に隣接して形
成する一方、前記液晶のツイスト弾性定数K22(p
N)と液晶層厚d(μm)との比が、 K22/d<1.6 を満たすように構成されたことを特徴とする液晶素子。 - 【請求項7】 前記ツイスト配向部又は前記平行配向部
は前記画素電極に対応する部分に形成され、前記垂直配
向部は、前記ツイスト配向を安定化させる部分を囲むよ
うに配置されていることを特徴とする請求項5又は6記
載の液晶素子。 - 【請求項8】 前記液晶が、自発的にらせん構造をとら
ないノンカイラルネマティック液晶であることを特徴と
する請求項5又は6記載の液晶素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11133999A JP2000305115A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 液晶素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11133999A JP2000305115A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 液晶素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000305115A true JP2000305115A (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=14558700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11133999A Pending JP2000305115A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 液晶素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000305115A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005070729A (ja) * | 2003-08-23 | 2005-03-17 | Changu Kim Jae | 双安定キラルスプレーネマチック液晶表示装置 |
JP2006113590A (ja) * | 2004-10-13 | 2006-04-27 | Samsung Sdi Co Ltd | 液晶表示装置及びその製造方法 |
JP2010262061A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 液晶光学素子およびその製造方法 |
-
1999
- 1999-04-19 JP JP11133999A patent/JP2000305115A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005070729A (ja) * | 2003-08-23 | 2005-03-17 | Changu Kim Jae | 双安定キラルスプレーネマチック液晶表示装置 |
JP2006113590A (ja) * | 2004-10-13 | 2006-04-27 | Samsung Sdi Co Ltd | 液晶表示装置及びその製造方法 |
JP2010262061A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 液晶光学素子およびその製造方法 |
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