JP2000300030A - 根菜類の収穫機 - Google Patents
根菜類の収穫機Info
- Publication number
- JP2000300030A JP2000300030A JP11110211A JP11021199A JP2000300030A JP 2000300030 A JP2000300030 A JP 2000300030A JP 11110211 A JP11110211 A JP 11110211A JP 11021199 A JP11021199 A JP 11021199A JP 2000300030 A JP2000300030 A JP 2000300030A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- digging
- tool
- harvester
- lever
- cutter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Harvesting Machines For Root Crops (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 掘取レバーの操作で掘取具を簡単に昇降させ
ると共に、掘取深さをの調節を容易に行うことができる
根菜類の収穫機を提供する。 【解決手段】 地中の作物を掘取る掘取具7を、掘取レ
バー73の操作で昇降させて掘取深さを調節可能にする
と共に、掘取具7を地中で揺動運動させて作物を掘取る
収穫機の、前記掘取具7を揺動運動を行う取付ブラケッ
ト71にスライド移動可能に支持させると共に、掘取具
7と掘取レバー73間にワイヤー76を介して連結して
昇降させる根菜類の収穫機としている。
ると共に、掘取深さをの調節を容易に行うことができる
根菜類の収穫機を提供する。 【解決手段】 地中の作物を掘取る掘取具7を、掘取レ
バー73の操作で昇降させて掘取深さを調節可能にする
と共に、掘取具7を地中で揺動運動させて作物を掘取る
収穫機の、前記掘取具7を揺動運動を行う取付ブラケッ
ト71にスライド移動可能に支持させると共に、掘取具
7と掘取レバー73間にワイヤー76を介して連結して
昇降させる根菜類の収穫機としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉葱や根菜類を地
中から掘取る収穫機に関する。
中から掘取る収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、根菜類の収穫機は特開平9ー19
1738号公報に示される構成のものが知られている。
この収穫機は、引起体によって葉茎部を引起した玉葱
を、掻込体によって葉茎部を掻込み送りし挟持搬送体で
挟持開始した直後に、機体の前側で揺動運動する掘取具
で球根部を掘り起こすと共に、葉茎部を挟持搬送経路の
終端においてカッターで切断し、これによって落下する
球根部を放擲排出用の搬送体で受けたのち、地表に放擲
落下させる構成としている。
1738号公報に示される構成のものが知られている。
この収穫機は、引起体によって葉茎部を引起した玉葱
を、掻込体によって葉茎部を掻込み送りし挟持搬送体で
挟持開始した直後に、機体の前側で揺動運動する掘取具
で球根部を掘り起こすと共に、葉茎部を挟持搬送経路の
終端においてカッターで切断し、これによって落下する
球根部を放擲排出用の搬送体で受けたのち、地表に放擲
落下させる構成としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記公報のよう
な構成による収穫機は、葉茎部が挟持搬送体で挟持され
た状態で玉葱を掘取具の揺動運動によって地中から掘取
るので、上方を挟持された状態の葉茎部が上下に激しい
振動を受けて切損され易いと共に、掘取具は走行輪から
大きく離間した機体の前側に設置しているので、掘取具
の掘取り時の反力や振動を機体が大きく受ける等の問題
がある。また、掘取具の揺動運動を機体側からリンク杆
を介して行っているので、騒音が発生し易いと共に、掘
取具を昇降させて行う掘取り深さの調節や、路上走行時
等に掘取具を大きく上昇させて行う格納姿勢への切換構
造が複雑になる等の問題がある。
な構成による収穫機は、葉茎部が挟持搬送体で挟持され
た状態で玉葱を掘取具の揺動運動によって地中から掘取
るので、上方を挟持された状態の葉茎部が上下に激しい
振動を受けて切損され易いと共に、掘取具は走行輪から
大きく離間した機体の前側に設置しているので、掘取具
の掘取り時の反力や振動を機体が大きく受ける等の問題
がある。また、掘取具の揺動運動を機体側からリンク杆
を介して行っているので、騒音が発生し易いと共に、掘
取具を昇降させて行う掘取り深さの調節や、路上走行時
等に掘取具を大きく上昇させて行う格納姿勢への切換構
造が複雑になる等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解消
するために本発明による根菜類の収穫機は、第1に、地
中の作物を掘取る掘取具7を、掘取レバー73の操作で
昇降させて掘取深さを調節可能にすると共に、掘取具7
を地中で揺動運動させて作物を掘取る収穫機において、
前記掘取具7を揺動運動を行う取付ブラケット71にス
ライド移動可能に支持させると共に、掘取具7と掘取レ
バー73間にワイヤー76を介して連結して昇降させる
ことを特徴としている。
するために本発明による根菜類の収穫機は、第1に、地
中の作物を掘取る掘取具7を、掘取レバー73の操作で
昇降させて掘取深さを調節可能にすると共に、掘取具7
を地中で揺動運動させて作物を掘取る収穫機において、
前記掘取具7を揺動運動を行う取付ブラケット71にス
ライド移動可能に支持させると共に、掘取具7と掘取レ
バー73間にワイヤー76を介して連結して昇降させる
ことを特徴としている。
【0005】第2に、掘取具7を、引きスプリング77
を有するワイヤー78と連結することにより下げ方向に
付勢させることを特徴としている。
を有するワイヤー78と連結することにより下げ方向に
付勢させることを特徴としている。
【0006】第3に、掘取具7を、側面視で機体の走行
輪20内に設置することを特徴としている。
輪20内に設置することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。1は収穫機であって走行機体2と作業部
3とからなり、この走行機体2は走行輪20を軸支する
トランスミッション4の前後に機体フレーム21,21
Rを一体的に延設し、前側の立体的な筺枠状の機体フレ
ーム21の右側に、機体の前側を支持すると共に車高調
節を行うゲージ輪22を設けると共に、機体フレーム2
1に後述する構成からなる作業部3を設置し、また後側
の機体フレーム21RにエンジンEを搭載し、トランス
ミッション4の上部にループ状のハンドル41を後方に
向けて延設している。
いて説明する。1は収穫機であって走行機体2と作業部
3とからなり、この走行機体2は走行輪20を軸支する
トランスミッション4の前後に機体フレーム21,21
Rを一体的に延設し、前側の立体的な筺枠状の機体フレ
ーム21の右側に、機体の前側を支持すると共に車高調
節を行うゲージ輪22を設けると共に、機体フレーム2
1に後述する構成からなる作業部3を設置し、また後側
の機体フレーム21RにエンジンEを搭載し、トランス
ミッション4の上部にループ状のハンドル41を後方に
向けて延設している。
【0008】そして、上記ハンドル41の左側には走行
レバー4Lと作業レバー4Sとを並設し、右側には左右
の走行輪20のトレッド調節用のトレッドレバー4Rを
設置し、上記走行レバー4Lを前側に操作すると、エン
ジン動力を図7で示すトランスミッション4の入力軸4
0に入力して機体を前進走行させ、また走行レバー4L
を後側に操作すると入力軸40aに入力して機体を後進
走行させ、また作業レバー4Sを前側に操作すると、出
力軸42から作業部3の入力軸30に入力して各部を駆
動させて玉葱の収穫作業を行うことができるようにして
いる。また、トレッドレバー4Rを操作すると、図示し
ないトレッド調節機構を介して左側の走行輪20を巾方
向に移動調節して、畝巾に適応した走行を良好に行うこ
とができるようにしている。
レバー4Lと作業レバー4Sとを並設し、右側には左右
の走行輪20のトレッド調節用のトレッドレバー4Rを
設置し、上記走行レバー4Lを前側に操作すると、エン
ジン動力を図7で示すトランスミッション4の入力軸4
0に入力して機体を前進走行させ、また走行レバー4L
を後側に操作すると入力軸40aに入力して機体を後進
走行させ、また作業レバー4Sを前側に操作すると、出
力軸42から作業部3の入力軸30に入力して各部を駆
動させて玉葱の収穫作業を行うことができるようにして
いる。また、トレッドレバー4Rを操作すると、図示し
ないトレッド調節機構を介して左側の走行輪20を巾方
向に移動調節して、畝巾に適応した走行を良好に行うこ
とができるようにしている。
【0009】尚、上記ゲージ輪22は、機体フレーム2
1から在来の構成を以て駆動ケース22a及びネジ機構
からなる伸縮筒22bを介して、右側の走行輪20と同
一位置を走行するように支持すると共に、上記駆動ケー
ス22aには中途を機体フレーム21側のホルダ22c
で中途部を支持させた操作ハンドル22dを後方に延出
させることにより、該操作ハンドル22dの回動操作に
よって伸縮筒22bを伸縮させ、ゲージ輪22の高さ位
置調節を行うことができるようにしている。
1から在来の構成を以て駆動ケース22a及びネジ機構
からなる伸縮筒22bを介して、右側の走行輪20と同
一位置を走行するように支持すると共に、上記駆動ケー
ス22aには中途を機体フレーム21側のホルダ22c
で中途部を支持させた操作ハンドル22dを後方に延出
させることにより、該操作ハンドル22dの回動操作に
よって伸縮筒22bを伸縮させ、ゲージ輪22の高さ位
置調節を行うことができるようにしている。
【0010】上記作業部3は、畝に沿って列条に栽培さ
れる2条列の玉葱を、傾倒している葉茎部を引起す引起
装置3aと、その後方において引起し中途の葉茎部を両
側から内側に掻寄せて後方に誘導する掻込体3bと、そ
の後方下部において掻寄せられた葉茎部を後方上方に向
けて挟持搬送する搬送体3cと、挟持状態にあって伸長
された葉茎部を地上から所望の高さで切断するカッター
6を有する切断部3dと、その後方下部で葉茎部が切り
取られた玉葱を地中から掘り起こす掘取具7を有する掘
取部3e等から構成している。
れる2条列の玉葱を、傾倒している葉茎部を引起す引起
装置3aと、その後方において引起し中途の葉茎部を両
側から内側に掻寄せて後方に誘導する掻込体3bと、そ
の後方下部において掻寄せられた葉茎部を後方上方に向
けて挟持搬送する搬送体3cと、挟持状態にあって伸長
された葉茎部を地上から所望の高さで切断するカッター
6を有する切断部3dと、その後方下部で葉茎部が切り
取られた玉葱を地中から掘り起こす掘取具7を有する掘
取部3e等から構成している。
【0011】以下作業部3の各構成について詳述する。
先ず引起装置3aは、デバイダ31a付の在来のものと
同様な構成からなる縦型引起体31を、後傾姿勢を以て
掘取巾に3体列設することにより2条分の引起経路を形
成していると共に、図2及び図7に示す伝動経路によっ
て、各引起体31の上部を一連に連結する駆動横軸32
を、前記入力軸30の左端から延設した中間軸33を介
して伝動することにより、各引起体31の引起爪34を
縦向きに同時起立回動することができるようにしてい
る。
先ず引起装置3aは、デバイダ31a付の在来のものと
同様な構成からなる縦型引起体31を、後傾姿勢を以て
掘取巾に3体列設することにより2条分の引起経路を形
成していると共に、図2及び図7に示す伝動経路によっ
て、各引起体31の上部を一連に連結する駆動横軸32
を、前記入力軸30の左端から延設した中間軸33を介
して伝動することにより、各引起体31の引起爪34を
縦向きに同時起立回動することができるようにしてい
る。
【0012】また、掻込体3bは、可撓性を有する複数
の掻込ラグ35を突設した掻込ベルト36を、上下に縦
軸支持した駆動プーリ36aと従動プーリ36bに張架
した状態で、左右一対として互いに内向き回転可能に対
設すると共に、各掻込ベルト36を前記引起体31で形
成される引起経路内に配置した状態で、該引起体31の
後傾姿勢に略平行状の傾斜姿勢で設置した構成にして、
引起装置3aの引起爪34で伸長される2条の葉茎部
を、両側から中央部側に掻込みその中途部を良好に姿勢
保持しながら、葉茎部を搬送体3cの挟持搬送経路5a
の挟持始端に円滑に誘導することができるようにしてい
る。尚、上記掻込ベルト36の駆動プーリ36aは、後
述する搬送体3cの下輪52から、図1で示すチェン3
7及び自在接手軸38等を介して駆動するようにしてい
ると共に、該自在接手軸38を中心に下方を側方に向け
て揺動可能に支持し、掻込巾を調節可能に設けている。
の掻込ラグ35を突設した掻込ベルト36を、上下に縦
軸支持した駆動プーリ36aと従動プーリ36bに張架
した状態で、左右一対として互いに内向き回転可能に対
設すると共に、各掻込ベルト36を前記引起体31で形
成される引起経路内に配置した状態で、該引起体31の
後傾姿勢に略平行状の傾斜姿勢で設置した構成にして、
引起装置3aの引起爪34で伸長される2条の葉茎部
を、両側から中央部側に掻込みその中途部を良好に姿勢
保持しながら、葉茎部を搬送体3cの挟持搬送経路5a
の挟持始端に円滑に誘導することができるようにしてい
る。尚、上記掻込ベルト36の駆動プーリ36aは、後
述する搬送体3cの下輪52から、図1で示すチェン3
7及び自在接手軸38等を介して駆動するようにしてい
ると共に、該自在接手軸38を中心に下方を側方に向け
て揺動可能に支持し、掻込巾を調節可能に設けている。
【0013】次に、搬送体3cについて説明する。この
搬送体3cは図6に示すように、葉茎部を柔らかく的確
に挟持する膨軟な厚肉挟持面を有する左右一対の搬送ベ
ルト5と、基部を機体フレーム21及びトランスミッシ
ョン4に取付固定されて、前方下向き傾斜姿勢に延設し
たベルト張架支持用の搬送フレーム50と、該搬送フレ
ーム50に縦軸回転可能に支持され搬送方向の下手側と
上手側に配置した上輪(駆動プーリ)51,51aと下
輪(従動プーリ)52、及び非挟持搬送面側でベルト張
りを行う転輪53,53、並びに挟持搬送面側で搬送ベ
ルト5の挟持始端の上限を規定する案内輪55等で構成
している。
搬送体3cは図6に示すように、葉茎部を柔らかく的確
に挟持する膨軟な厚肉挟持面を有する左右一対の搬送ベ
ルト5と、基部を機体フレーム21及びトランスミッシ
ョン4に取付固定されて、前方下向き傾斜姿勢に延設し
たベルト張架支持用の搬送フレーム50と、該搬送フレ
ーム50に縦軸回転可能に支持され搬送方向の下手側と
上手側に配置した上輪(駆動プーリ)51,51aと下
輪(従動プーリ)52、及び非挟持搬送面側でベルト張
りを行う転輪53,53、並びに挟持搬送面側で搬送ベ
ルト5の挟持始端の上限を規定する案内輪55等で構成
している。
【0014】尚、上記左右の上輪51,51は、前記入
力軸30から立設させた駆動軸39によって、左右の搬
送ベルト5,5を互いに内向き回転伝動させている。ま
た右側の上輪51の上部には、該上輪51よりも径大な
図4で示す形状のスターホイル5Sを一体的に取付固定
しており、これにより挟持搬送経路5a終端における葉
茎部の挟持搬送終了時点での排出を、後方右側に向けて
的確に行うことができるようにしている。
力軸30から立設させた駆動軸39によって、左右の搬
送ベルト5,5を互いに内向き回転伝動させている。ま
た右側の上輪51の上部には、該上輪51よりも径大な
図4で示す形状のスターホイル5Sを一体的に取付固定
しており、これにより挟持搬送経路5a終端における葉
茎部の挟持搬送終了時点での排出を、後方右側に向けて
的確に行うことができるようにしている。
【0015】そして、左右の搬送ベルト5は上記各輪に
巻き掛けた状態において上記伝動により、上輪51を駆
動輪として互いに内向き回転駆動され、両者の搬送面で
葉茎部を前方から後方上方に向けて挟持搬送する挟持搬
送経路5aを形成すると共に、該挟持搬送経路5aを側
面視で前記掻込体3bの傾斜よりも緩やかな後傾姿勢と
なるようにしている。これにより、掻込体3bで中途部
の支持を解除された状態で挟持搬送される葉茎部が前倒
れを著しく生ずることなく、立ち姿で整然と後方上方に
向けて挟持搬送することができる等の利点を創出してい
る。
巻き掛けた状態において上記伝動により、上輪51を駆
動輪として互いに内向き回転駆動され、両者の搬送面で
葉茎部を前方から後方上方に向けて挟持搬送する挟持搬
送経路5aを形成すると共に、該挟持搬送経路5aを側
面視で前記掻込体3bの傾斜よりも緩やかな後傾姿勢と
なるようにしている。これにより、掻込体3bで中途部
の支持を解除された状態で挟持搬送される葉茎部が前倒
れを著しく生ずることなく、立ち姿で整然と後方上方に
向けて挟持搬送することができる等の利点を創出してい
る。
【0016】また、図示例において下輪52は、搬送フ
レーム50の先端に設けた支軸50aを支点に左右に揺
動回動可能に支持した可動枠56の先端に軸支している
と共に、該可動枠56はその外側板部に支軸50aを中
心に円弧状長孔の調節孔57を穿設し、該調節孔57内
に調節ネジ58を挿通して機体フレーム21の取付片2
1aに位置決め調節可能に取付固定することができるよ
うにしている。この構成によれば、同図の実線では挟持
搬送経路5aの挟持始端は最前側になると共に、下輪5
2を両外側に最大回動させた点線状態では、該下輪52
と案内輪55間のベルト面が前広がり状に拡開した案内
面になるので、挟持始端は案内輪55側になる。
レーム50の先端に設けた支軸50aを支点に左右に揺
動回動可能に支持した可動枠56の先端に軸支している
と共に、該可動枠56はその外側板部に支軸50aを中
心に円弧状長孔の調節孔57を穿設し、該調節孔57内
に調節ネジ58を挿通して機体フレーム21の取付片2
1aに位置決め調節可能に取付固定することができるよ
うにしている。この構成によれば、同図の実線では挟持
搬送経路5aの挟持始端は最前側になると共に、下輪5
2を両外側に最大回動させた点線状態では、該下輪52
と案内輪55間のベルト面が前広がり状に拡開した案内
面になるので、挟持始端は案内輪55側になる。
【0017】従って、地面に植立している玉葱の葉茎部
が比較的小茎で傾倒しないで整然と立姿勢である場合に
は、挟持始端をできるだけ前側にして速やかに挟持搬送
を開始して後方送りを行うとよく、また葉茎部が大茎で
あったり著しく傾倒しているような場合には、挟持始端
をできるだけ後方に調節すると、前広がりによる挟持掻
込み誘導を与えながら挟持搬送をすることができ、腰が
弱く屈折状態にある葉茎部でも的確に集合させて挟持搬
送を良好に行うことができるものである。また、挟持始
端の調節は、カッター6を上げたときは広げるように
し、下げたときは狭くするようにすると、葉茎部の損傷
を防止しながら挟持を的確に行うと共に、カッター6に
よる切断を一定位置で精度よく行うことができる。
が比較的小茎で傾倒しないで整然と立姿勢である場合に
は、挟持始端をできるだけ前側にして速やかに挟持搬送
を開始して後方送りを行うとよく、また葉茎部が大茎で
あったり著しく傾倒しているような場合には、挟持始端
をできるだけ後方に調節すると、前広がりによる挟持掻
込み誘導を与えながら挟持搬送をすることができ、腰が
弱く屈折状態にある葉茎部でも的確に集合させて挟持搬
送を良好に行うことができるものである。また、挟持始
端の調節は、カッター6を上げたときは広げるように
し、下げたときは狭くするようにすると、葉茎部の損傷
を防止しながら挟持を的確に行うと共に、カッター6に
よる切断を一定位置で精度よく行うことができる。
【0018】次に、切断部3dの構成について説明す
る。この切断部3dは図9,図10で示すように、左右
一対として互いに内向き回転可能で、且つ相隣なる側を
一部上下に重接してなる鋸円盤状のカッター6と、該カ
ッター6を葉茎部の切断位置を選択可能に上下調節(刈
高調節)させる昇降機構6aとで構成している。上記昇
降機構6aは、左右のカッター6を軸支伝動するカッタ
ーケース60と、該カッターケース60の両端に取付固
定された昇降枠61と、機体フレーム21の左右に前記
搬送体3cの傾斜と同様な傾斜角で略平行状に沿設する
と共に、そのコ字状断面のチャンネル内に上記昇降枠6
1をスライド移動可能に案内する左右のガイド枠62,
62aと、カッター6及びカッターケース60並びに可
動枠56を共に一体でハンドル41側から昇降調節させ
る昇降操作具63と、入力軸30側からカッター6を昇
降調節時にも自在に伝動する伝動機構8等から構成して
いる。
る。この切断部3dは図9,図10で示すように、左右
一対として互いに内向き回転可能で、且つ相隣なる側を
一部上下に重接してなる鋸円盤状のカッター6と、該カ
ッター6を葉茎部の切断位置を選択可能に上下調節(刈
高調節)させる昇降機構6aとで構成している。上記昇
降機構6aは、左右のカッター6を軸支伝動するカッタ
ーケース60と、該カッターケース60の両端に取付固
定された昇降枠61と、機体フレーム21の左右に前記
搬送体3cの傾斜と同様な傾斜角で略平行状に沿設する
と共に、そのコ字状断面のチャンネル内に上記昇降枠6
1をスライド移動可能に案内する左右のガイド枠62,
62aと、カッター6及びカッターケース60並びに可
動枠56を共に一体でハンドル41側から昇降調節させ
る昇降操作具63と、入力軸30側からカッター6を昇
降調節時にも自在に伝動する伝動機構8等から構成して
いる。
【0019】上記各構成について詳述すると、左側の昇
降枠61は、ガイド枠62内を転動する滑動ローラ61
aと、ガイド枠62と締着固定することによりカッター
6を安定よく位置決め固定する取付ネジ6Nと、伝動機
構8のチェン80の弛み取りを行う調整輪81とを設け
ている。また、ガイド枠62は、その側面に上記取付ネ
ジ6Nを挿通させて移動可能な長孔62を昇降ストロー
ク長にわたって穿設していると共に、その上方後端部に
昇降操作具63の位置決め用の突起64を、昇降ストロ
ーク長にわたって複数段に選択自在に位置決め係止する
係止ガイド65を設けている。
降枠61は、ガイド枠62内を転動する滑動ローラ61
aと、ガイド枠62と締着固定することによりカッター
6を安定よく位置決め固定する取付ネジ6Nと、伝動機
構8のチェン80の弛み取りを行う調整輪81とを設け
ている。また、ガイド枠62は、その側面に上記取付ネ
ジ6Nを挿通させて移動可能な長孔62を昇降ストロー
ク長にわたって穿設していると共に、その上方後端部に
昇降操作具63の位置決め用の突起64を、昇降ストロ
ーク長にわたって複数段に選択自在に位置決め係止する
係止ガイド65を設けている。
【0020】また、昇降操作具63は、上端に把手を有
し下端に前記突起64及び滑車66を有する操作杆67
を、機体フレーム21に揺動可能に設けたホルダ68に
スライド自在に嵌挿支持すると共に、ガイド枠62とカ
ッターケース60との間にワイヤ69の両端を止着し、
該ワイヤ69の中途部を上記滑車66に巻き掛け支持し
ている。
し下端に前記突起64及び滑車66を有する操作杆67
を、機体フレーム21に揺動可能に設けたホルダ68に
スライド自在に嵌挿支持すると共に、ガイド枠62とカ
ッターケース60との間にワイヤ69の両端を止着し、
該ワイヤ69の中途部を上記滑車66に巻き掛け支持し
ている。
【0021】また図9に示すように伝動機構8はチェン
80を、入力軸30に設けた駆動スプロケット82と、
カッターケース60内に軸支されカッター6を縦軸回転
させるカッター軸83に設けたカッタースプロケット8
5と、ガイド枠62の後端側に軸支した従動スプロケッ
ト86と、機体フレーム21側からチェン張り方向に付
勢支持した張りスプロケット87に巻き掛けた状態で、
カッタースプロケット85と張りスプロケット87間の
チェン80の外側を、前記調整輪81でカッタースプロ
ケット85のチェン巻き掛け角増大方向に押接し、カッ
ター6の昇降時に移動するカッタースプロケット85に
対するチェン伝動を効率よく円滑に行うことができるよ
うにしている。89はカッター6の上昇時に張りスプロ
ケット87の内側への移動を規制するストッパである。
80を、入力軸30に設けた駆動スプロケット82と、
カッターケース60内に軸支されカッター6を縦軸回転
させるカッター軸83に設けたカッタースプロケット8
5と、ガイド枠62の後端側に軸支した従動スプロケッ
ト86と、機体フレーム21側からチェン張り方向に付
勢支持した張りスプロケット87に巻き掛けた状態で、
カッタースプロケット85と張りスプロケット87間の
チェン80の外側を、前記調整輪81でカッタースプロ
ケット85のチェン巻き掛け角増大方向に押接し、カッ
ター6の昇降時に移動するカッタースプロケット85に
対するチェン伝動を効率よく円滑に行うことができるよ
うにしている。89はカッター6の上昇時に張りスプロ
ケット87の内側への移動を規制するストッパである。
【0022】この構成により、同図及び図1の実線で示
す、昇降操作具63の突起64が係止ガイド65の最下
端に位置するカッター6の最下降位置から、操作杆67
を矢印方向に引き操作して突起64を図9で点線で示す
ように係止ガイド65の最上端に係止すると、チェン8
0は図9の点線に示す如く懸架状態が変化し、カッター
6は昇降操作具63を介して両側のガイド枠62,62
aで安定よく支持されながら円滑に上昇移動し、最上昇
位置即ち葉茎部を高刈りして球根部側に長く残置させる
ように切断する。
す、昇降操作具63の突起64が係止ガイド65の最下
端に位置するカッター6の最下降位置から、操作杆67
を矢印方向に引き操作して突起64を図9で点線で示す
ように係止ガイド65の最上端に係止すると、チェン8
0は図9の点線に示す如く懸架状態が変化し、カッター
6は昇降操作具63を介して両側のガイド枠62,62
aで安定よく支持されながら円滑に上昇移動し、最上昇
位置即ち葉茎部を高刈りして球根部側に長く残置させる
ように切断する。
【0023】そしてこのとき、取付ネジ6Nを緊締する
と昇降枠61を可動枠56にガタツキなくしっかりと固
定することができるので、切断作業を振動を防止しなが
ら良好に行うことができ、またガイド枠62を葉茎部を
後傾姿勢で挟持搬送する搬送ベルト5の下方で、該搬送
ベルト5の傾斜に沿って略平行状に斜設してカッター6
を昇降させるから、カッター6はその昇降ストローク長
において挟持搬送経路5aに沿って平行状に刈高調節で
きるので、何れの位置においても葉茎部の切断姿勢と挟
持搬送経路5aによる挟持関係を変えることなく、良好
な切断搬送作業を行うことができる。また、カッター6
は上昇すると機体重心を高くするが、走行輪20から大
きく離間した前方で重心を高くすることなく、上記のよ
うな昇降方式では該カッター6が高い位置では走行機体
2側に接近させて、機体の安定性を向上させることがで
きるものである。
と昇降枠61を可動枠56にガタツキなくしっかりと固
定することができるので、切断作業を振動を防止しなが
ら良好に行うことができ、またガイド枠62を葉茎部を
後傾姿勢で挟持搬送する搬送ベルト5の下方で、該搬送
ベルト5の傾斜に沿って略平行状に斜設してカッター6
を昇降させるから、カッター6はその昇降ストローク長
において挟持搬送経路5aに沿って平行状に刈高調節で
きるので、何れの位置においても葉茎部の切断姿勢と挟
持搬送経路5aによる挟持関係を変えることなく、良好
な切断搬送作業を行うことができる。また、カッター6
は上昇すると機体重心を高くするが、走行輪20から大
きく離間した前方で重心を高くすることなく、上記のよ
うな昇降方式では該カッター6が高い位置では走行機体
2側に接近させて、機体の安定性を向上させることがで
きるものである。
【0024】またこの状態では、カッター6の上昇調節
に伴いカッタースプロケット85がチェン80を弛ませ
る方向に移動するが、昇降枠61に設けた調整輪81が
共に移動して弛み取りを行うので、カッタースプロケッ
ト85のチェン巻き掛け角を変えることなく、何れのカ
ッター6位置においてもカッター6のチェン伝動を円滑
に行うことができる等の利点がある。また、相隣なる側
を重接させた左右のカッター6は、2条分の玉葱の葉茎
部の上方を挟持搬送経路5aで挟持して伸長させた状態
で、その下側中途部を両側から内向き回転によって中央
部に集合させて挟持状に切断するので、葉茎部の切断を
的確に行うことができると共に、切断時に搬送体3cで
挟持した葉茎部を乱すことなく、中央部に集合させなが
ら速やかに搬送方向に掃き捌き、またこれによって次位
の葉茎部をきれいに切断することができる等の利点があ
る。
に伴いカッタースプロケット85がチェン80を弛ませ
る方向に移動するが、昇降枠61に設けた調整輪81が
共に移動して弛み取りを行うので、カッタースプロケッ
ト85のチェン巻き掛け角を変えることなく、何れのカ
ッター6位置においてもカッター6のチェン伝動を円滑
に行うことができる等の利点がある。また、相隣なる側
を重接させた左右のカッター6は、2条分の玉葱の葉茎
部の上方を挟持搬送経路5aで挟持して伸長させた状態
で、その下側中途部を両側から内向き回転によって中央
部に集合させて挟持状に切断するので、葉茎部の切断を
的確に行うことができると共に、切断時に搬送体3cで
挟持した葉茎部を乱すことなく、中央部に集合させなが
ら速やかに搬送方向に掃き捌き、またこれによって次位
の葉茎部をきれいに切断することができる等の利点があ
る。
【0025】次に掘取部3eについて説明する。掘取部
3eは、平鋼板の中途部をL字状に屈曲させて形成した
刃部7aと取付部7bを有する左右一対の掘取具7と、
両掘取具7の取付部7bを掘取巾で刃部7aを内向きに
対向させた垂下姿勢を以て支持した状態で、刃部7aを
前後方向に揺動運動させる駆動部7c、並びに刃部7a
の掘取高さ調節を行う調節部7dとからなる掘取支持機
構7e等で構成し、側面視において掘取具7を走行輪2
0の略車輪径内に設置すると共に、その刃部7aは掘取
具7の最下降位置において走行輪20の外周近傍になる
ように取付支持している。
3eは、平鋼板の中途部をL字状に屈曲させて形成した
刃部7aと取付部7bを有する左右一対の掘取具7と、
両掘取具7の取付部7bを掘取巾で刃部7aを内向きに
対向させた垂下姿勢を以て支持した状態で、刃部7aを
前後方向に揺動運動させる駆動部7c、並びに刃部7a
の掘取高さ調節を行う調節部7dとからなる掘取支持機
構7e等で構成し、側面視において掘取具7を走行輪2
0の略車輪径内に設置すると共に、その刃部7aは掘取
具7の最下降位置において走行輪20の外周近傍になる
ように取付支持している。
【0026】上記掘取具7は、刃部7aの前縁を先鋭に
し、後縁には刃部7aで根切りし掘起こした球根部を地
表に向けて掘上げ誘導する複数の掘取杆70を粗間隔に
延設していると共に、取付部7bの中途部を機体フレー
ム21に支軸72によって回動可能に支持された取付ブ
ラケット71内に、下方からスライド可能に嵌挿し後述
する掘取支持機構7eによって掘取高さ調節可能に支持
している。また駆動部7cは、前記取付ブラケット71
から上方に延長したブラケットアーム71aを、前記入
力軸30の両側に設けたクランク輪30aとクランク杆
30b,連結ピン30cを介して連結することにより、
入力軸30の回転に伴うクランク杆30bの往復作動に
よって、左右の掘取具7を支軸72を支点に同時揺動運
動させることができるようにしている。
し、後縁には刃部7aで根切りし掘起こした球根部を地
表に向けて掘上げ誘導する複数の掘取杆70を粗間隔に
延設していると共に、取付部7bの中途部を機体フレー
ム21に支軸72によって回動可能に支持された取付ブ
ラケット71内に、下方からスライド可能に嵌挿し後述
する掘取支持機構7eによって掘取高さ調節可能に支持
している。また駆動部7cは、前記取付ブラケット71
から上方に延長したブラケットアーム71aを、前記入
力軸30の両側に設けたクランク輪30aとクランク杆
30b,連結ピン30cを介して連結することにより、
入力軸30の回転に伴うクランク杆30bの往復作動に
よって、左右の掘取具7を支軸72を支点に同時揺動運
動させることができるようにしている。
【0027】また調節部7dは、機体の後方側に設けた
レバーガイド73aに位置決め回動可能に設けた掘取レ
バー73と、機体フレーム21の前側上方に回動可能に
設けた回転軸75に位相を変えて一体的に設けたレバー
側リンク75a,掘取側リンク75bと、該レバー側リ
ンク75aと掘取レバー73とを連結するワイヤー76
と、掘取側リンク75bと掘取具7の上端とをスプリン
グ76aを介装して連結するワイヤー76bとから構成
している。
レバーガイド73aに位置決め回動可能に設けた掘取レ
バー73と、機体フレーム21の前側上方に回動可能に
設けた回転軸75に位相を変えて一体的に設けたレバー
側リンク75a,掘取側リンク75bと、該レバー側リ
ンク75aと掘取レバー73とを連結するワイヤー76
と、掘取側リンク75bと掘取具7の上端とをスプリン
グ76aを介装して連結するワイヤー76bとから構成
している。
【0028】また、右側の掘取具7も左側と同様な構成
で機体フレーム21に設けており、右方に延長された回
転軸75に設けた掘取側リンク75bとスプリング76
a,ワイヤー76bを介して連結され、掘取レバー73
を同図の矢印方向に回動操作すると、ワイヤー76及び
レバー側リンク75a,掘取側リンク75b並びにスプ
リング76a,ワイヤー76bを介して、左右の掘取具
7を同時に上昇させることができるようにしている。
で機体フレーム21に設けており、右方に延長された回
転軸75に設けた掘取側リンク75bとスプリング76
a,ワイヤー76bを介して連結され、掘取レバー73
を同図の矢印方向に回動操作すると、ワイヤー76及び
レバー側リンク75a,掘取側リンク75b並びにスプ
リング76a,ワイヤー76bを介して、左右の掘取具
7を同時に上昇させることができるようにしている。
【0029】また上記の構成において、左右の掘取具7
は、左右の引起体31の側面に沿わせて設けた引きスプ
リング77と取付部7bの上端とを、ワイヤー78介し
て連結することにより、掘取具7を掘取レバー73で設
定された掘取高さ位置において、常時下向きに付勢する
ことにより、掘取レバー73を反矢印方向に操作してワ
イヤー76,76aを緩めたとき、掘取具7が自重で下
降しないような場合でも、円滑に下降させることができ
るようにしている。尚、上記各ワイヤー76,76b並
びにワイヤー78は、機体フレーム21の所定位置にそ
れぞれ回転可能に取付支持した滑車79で巻き掛け案内
させることにより、各動作を所定の方向から的確且つ円
滑に行うようにしていると共に、これにより上記引きス
プリング77の設置場所を、長い引起体31の側面を有
効的に利用してコンパクトに纏めて設置している。
は、左右の引起体31の側面に沿わせて設けた引きスプ
リング77と取付部7bの上端とを、ワイヤー78介し
て連結することにより、掘取具7を掘取レバー73で設
定された掘取高さ位置において、常時下向きに付勢する
ことにより、掘取レバー73を反矢印方向に操作してワ
イヤー76,76aを緩めたとき、掘取具7が自重で下
降しないような場合でも、円滑に下降させることができ
るようにしている。尚、上記各ワイヤー76,76b並
びにワイヤー78は、機体フレーム21の所定位置にそ
れぞれ回転可能に取付支持した滑車79で巻き掛け案内
させることにより、各動作を所定の方向から的確且つ円
滑に行うようにしていると共に、これにより上記引きス
プリング77の設置場所を、長い引起体31の側面を有
効的に利用してコンパクトに纏めて設置している。
【0030】従って、上記のように構成した掘取具7
は、根菜類を掘取る場合には図4及び図1に示すよう
に、刃部7aが地中に3cm程度の深さになるように掘
取レバー73を調節すると、該刃部7aは球根部下面に
植生する毛根の中途部に位置して揺動運動により土を掘
り砕きながら毛根を切断し、掘取杆70で球根部に付着
した土を良好にふるい落としながら地表に的確に掘り上
げることができ、掘取った球根部の回収作業を簡単且つ
能率よく行うことができるものである。
は、根菜類を掘取る場合には図4及び図1に示すよう
に、刃部7aが地中に3cm程度の深さになるように掘
取レバー73を調節すると、該刃部7aは球根部下面に
植生する毛根の中途部に位置して揺動運動により土を掘
り砕きながら毛根を切断し、掘取杆70で球根部に付着
した土を良好にふるい落としながら地表に的確に掘り上
げることができ、掘取った球根部の回収作業を簡単且つ
能率よく行うことができるものである。
【0031】また、深い根部を有する人参等の掘取作業
を行う場合には、掘取具7を下方に大きく簡単に下げる
ことができるので、人参の根部を切断することなく良好
に掘取ることができると共に、路上走行を行う際には図
8に示すように、掘取具7を略機体腹部の車高と同程度
に引き上げて格納することができるので、掘取具7の接
当を防止した畦越え走行等を支障なく行うことができ
る。
を行う場合には、掘取具7を下方に大きく簡単に下げる
ことができるので、人参の根部を切断することなく良好
に掘取ることができると共に、路上走行を行う際には図
8に示すように、掘取具7を略機体腹部の車高と同程度
に引き上げて格納することができるので、掘取具7の接
当を防止した畦越え走行等を支障なく行うことができ
る。
【0032】また、掘取具7は夫々スプリング76a,
77を介して設けられるワイヤー76b,78によっ
て、上下の作動を司るようにしたことにより、掘取具7
の揺動運動に大きな抵抗を生じたり騒音の発生等を防止
することができると共に、刃部7aが石等の障害物に接
当したとき、弾力的に上動退避することが可能になると
共に、退避した後はスプリング77の下方付勢力によっ
て元の掘取位置に速やかに復帰させるので、掘取部3e
の損傷を防止しながら掘取作業を能率よく行うことがで
きる。
77を介して設けられるワイヤー76b,78によっ
て、上下の作動を司るようにしたことにより、掘取具7
の揺動運動に大きな抵抗を生じたり騒音の発生等を防止
することができると共に、刃部7aが石等の障害物に接
当したとき、弾力的に上動退避することが可能になると
共に、退避した後はスプリング77の下方付勢力によっ
て元の掘取位置に速やかに復帰させるので、掘取部3e
の損傷を防止しながら掘取作業を能率よく行うことがで
きる。
【0033】また、この構成により、例えば取付ブラケ
ット71と取付部7bとの間に土等の噛み込みや、錆等
が発生した場合でも、空運転により掘取具7を揺動運動
させながら掘取レバー73を操作することにより、これ
等の挟雑物を簡単に除去することができので、掘取具7
の昇降操作を常時円滑に行うことができる等の利点があ
る。
ット71と取付部7bとの間に土等の噛み込みや、錆等
が発生した場合でも、空運転により掘取具7を揺動運動
させながら掘取レバー73を操作することにより、これ
等の挟雑物を簡単に除去することができので、掘取具7
の昇降操作を常時円滑に行うことができる等の利点があ
る。
【0034】以上の如く構成した収穫機1において玉葱
の掘取作業を行う際には、図4,図1で示すように、掻
込体3bの掻寄巾及び搬送体3cの挟持始端の設定調節
を玉葱の作付け巾並びに葉茎部の傾倒具合等の条件を勘
案して適正に設定すると共に、切断部3dのカッター6
の高さ設定をしたのち、掘取部3eの掘取具7の掘取深
さ調節を行って、作業部3を駆動しながら機体を前進さ
せると掘取作業を能率よく良好に行うことができるもの
である。尚、掘取作業に先立って左側の走行輪20は、
トラック等に積載可能な実線の格納姿勢から畝巾に合わ
せた車輪巾調節を行って、畝を跨いだ溝路を走行させる
ことにより、収穫機1を適正姿勢で畝を踏むことなく安
定よく掘取作業を行うことができるものである。
の掘取作業を行う際には、図4,図1で示すように、掻
込体3bの掻寄巾及び搬送体3cの挟持始端の設定調節
を玉葱の作付け巾並びに葉茎部の傾倒具合等の条件を勘
案して適正に設定すると共に、切断部3dのカッター6
の高さ設定をしたのち、掘取部3eの掘取具7の掘取深
さ調節を行って、作業部3を駆動しながら機体を前進さ
せると掘取作業を能率よく良好に行うことができるもの
である。尚、掘取作業に先立って左側の走行輪20は、
トラック等に積載可能な実線の格納姿勢から畝巾に合わ
せた車輪巾調節を行って、畝を跨いだ溝路を走行させる
ことにより、収穫機1を適正姿勢で畝を踏むことなく安
定よく掘取作業を行うことができるものである。
【0035】即ち、収穫機1は作業レバー4S,走行レ
バー4Lを入り操作して前進させると、引起体31が2
条分の玉葱の葉茎部を引起すと共に、該葉茎部を背後の
掻込体3bが両側から掻込み集合保持しながら搬送体3
cの挟持始端部に的確に継送する。次いで、搬送体3c
が両側の搬送ベルト5で葉茎部を伸長姿勢で挟持した状
態において、該葉茎部はその下方に位置する左右一対で
重接させて内向き回転するカッター6,6によって、中
央部に集合させられながら切断漏れや詰まり等を伴うこ
となく速やかに切断され、従って、球根部側に残る葉茎
部等の切損等を伴って品質を落とすことなく、また切断
された葉茎部は挟持搬送経路5aの終端からシュータ2
Sを介して機体一側の畝溝に向け円滑に排出する。
バー4Lを入り操作して前進させると、引起体31が2
条分の玉葱の葉茎部を引起すと共に、該葉茎部を背後の
掻込体3bが両側から掻込み集合保持しながら搬送体3
cの挟持始端部に的確に継送する。次いで、搬送体3c
が両側の搬送ベルト5で葉茎部を伸長姿勢で挟持した状
態において、該葉茎部はその下方に位置する左右一対で
重接させて内向き回転するカッター6,6によって、中
央部に集合させられながら切断漏れや詰まり等を伴うこ
となく速やかに切断され、従って、球根部側に残る葉茎
部等の切損等を伴って品質を落とすことなく、また切断
された葉茎部は挟持搬送経路5aの終端からシュータ2
Sを介して機体一側の畝溝に向け円滑に排出する。
【0036】この際、切断部3dはカッター6を、地表
側から機体側に向けて高くなる傾斜姿勢で設けたガイド
枠62に沿って昇降可能に支持させているので、カッタ
ー6は上昇させることに伴い機体側に接近するから、葉
茎部を高い位置で切断する高刈り時にも安定よく作業を
行うことができると共に、昇降に伴う切断部3dの姿勢
を変えることがないので、葉茎部の刈高さを容易に調節
しながら切断を常に良好に行うことができ、低刈りによ
る短い葉茎部の青切り出荷や、高刈りによる長い葉茎部
の結束出荷等を簡単且つ容易に行うことができる等の利
点もある。
側から機体側に向けて高くなる傾斜姿勢で設けたガイド
枠62に沿って昇降可能に支持させているので、カッタ
ー6は上昇させることに伴い機体側に接近するから、葉
茎部を高い位置で切断する高刈り時にも安定よく作業を
行うことができると共に、昇降に伴う切断部3dの姿勢
を変えることがないので、葉茎部の刈高さを容易に調節
しながら切断を常に良好に行うことができ、低刈りによ
る短い葉茎部の青切り出荷や、高刈りによる長い葉茎部
の結束出荷等を簡単且つ容易に行うことができる等の利
点もある。
【0037】次いで、葉茎部が切断された球根部は、掘
取具7が後方から地中の適正深さで揺動運動することに
より、その刃部7aが球根部の下方から土を掘り上げな
がら砕くとき毛根部の中途を切断して後方に延設した掘
取杆70に移行させて、該掘取杆70によって球根部の
土落としを良好に行いながら地表に整然と掘り上げられ
ることになる。従って、掘取った球根部の回収作業を簡
単且つ能率よく行うことができると共に、収穫される球
根部は、一旦玉葱を持ち上げ搬送して葉茎部を切断した
のち球根部を高所から地表に放出させる従来のものに比
し、球根部に損傷を与えることがないから、品質のよい
収穫作業を行うことができると共に、簡潔で廉価な構成
の掘取機を提供することができるものである。
取具7が後方から地中の適正深さで揺動運動することに
より、その刃部7aが球根部の下方から土を掘り上げな
がら砕くとき毛根部の中途を切断して後方に延設した掘
取杆70に移行させて、該掘取杆70によって球根部の
土落としを良好に行いながら地表に整然と掘り上げられ
ることになる。従って、掘取った球根部の回収作業を簡
単且つ能率よく行うことができると共に、収穫される球
根部は、一旦玉葱を持ち上げ搬送して葉茎部を切断した
のち球根部を高所から地表に放出させる従来のものに比
し、球根部に損傷を与えることがないから、品質のよい
収穫作業を行うことができると共に、簡潔で廉価な構成
の掘取機を提供することができるものである。
【0038】また、掘取具7は側面視において走行輪2
0の略車輪径内に設置する構成にしているので、掘取具
7の揺動運動による振動並びに反力を抑制することがで
きると共に、、従来のもののように機体の前側で振動を
発生させることがなく、機体に近接させながら走行輪2
0で振動を吸収することができる等の利点がある。
0の略車輪径内に設置する構成にしているので、掘取具
7の揺動運動による振動並びに反力を抑制することがで
きると共に、、従来のもののように機体の前側で振動を
発生させることがなく、機体に近接させながら走行輪2
0で振動を吸収することができる等の利点がある。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したことによ
り、次のような効果を奏する。掘取具を揺動運動を行う
取付ブラケットにスライド移動可能に支持させと共に、
該掘取具をワイヤーを介して掘取レバーと連結したこと
により、掘取レバーの操作で掘取具を簡単に昇降させる
ことができ、掘取深さをの調節を容易に行うことができ
ると共に、騒音等を防止しながら簡潔で廉価な構成の根
菜類の収穫機を提供することができる。
り、次のような効果を奏する。掘取具を揺動運動を行う
取付ブラケットにスライド移動可能に支持させと共に、
該掘取具をワイヤーを介して掘取レバーと連結したこと
により、掘取レバーの操作で掘取具を簡単に昇降させる
ことができ、掘取深さをの調節を容易に行うことができ
ると共に、騒音等を防止しながら簡潔で廉価な構成の根
菜類の収穫機を提供することができる。
【0040】また、引きスプリングを有するワイヤーを
掘取具に連結することにより、掘取具を下げ方向に付勢
させるようにしたので、ワイヤーと上げ方向に連結した
掘取レバーによる下げ操作の際に、掘取具を確実に下降
させることができる。
掘取具に連結することにより、掘取具を下げ方向に付勢
させるようにしたので、ワイヤーと上げ方向に連結した
掘取レバーによる下げ操作の際に、掘取具を確実に下降
させることができる。
【0041】また、側面視で掘取具を走行輪内に設置す
るようにしたことにより、掘取具の反力による機体の振
動等を抑制することができる。
るようにしたことにより、掘取具の反力による機体の振
動等を抑制することができる。
【図1】収穫機の側面図。
【図2】図1の要部を示す平面図。
【図3】作業部の要部の配置構成を示す平面図。
【図4】収穫機の玉葱の収穫作業を示す正面図。
【図5】機体フレームの構成を示す平面図。
【図6】(A)は搬送体の構成を示す平面図。(B)は
(A)の側断面図。
(A)の側断面図。
【図7】収穫機の伝動系統図。
【図8】カッター及び掘取具を上昇させた収穫機の側面
図。
図。
【図9】カッターの昇降機構及び伝動機構の構成を示す
側面図。
側面図。
【図10】図9の正面図。
【図11】(A)は左側掘取具及びその支持構成を示す
側面図。(B)は(A)の要部の構成を示す正面図。
側面図。(B)は(A)の要部の構成を示す正面図。
1 収穫機(掘取機) 2 走行機体 3 作業部 3a 引起装置 3b 掻込体 3c 搬送体 3d 切断部 3e 掘取部 4 トランスミッション 5 搬送ベルト 5a 挟持搬送経路 6 カッター 6a 昇降機構 7 掘取具 8 伝動機構 20 走行輪 31 引起体 36 掻込ベルト 51 上輪 52 下輪 62 ガイド枠 71 取付ブラケット 73 掘取レバー 76,76b,78 ワイヤー 77 引きスプリング
Claims (3)
- 【請求項1】 地中の作物を掘取る掘取具7を、掘取レ
バー73の操作で昇降させて掘取深さを調節可能にする
と共に、掘取具7を地中で揺動運動させて作物を掘取る
収穫機において、前記掘取具7を揺動運動を行う取付ブ
ラケット71にスライド移動可能に支持させると共に、
掘取具7と掘取レバー73間にワイヤー76を介して連
結して昇降させる根菜類の収穫機。 - 【請求項2】 掘取具7を、引きスプリング77を有す
るワイヤー78と連結することにより下げ方向に付勢さ
せる請求項1の葉茎等の刈取機。 - 【請求項3】 掘取具7を、側面視で機体の走行輪20
内に設置する請求項1又は2の根菜類の収穫機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11110211A JP2000300030A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 根菜類の収穫機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11110211A JP2000300030A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 根菜類の収穫機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000300030A true JP2000300030A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14529887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11110211A Pending JP2000300030A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 根菜類の収穫機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000300030A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008035830A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Yoka Ind Co Ltd | 作物収穫機 |
-
1999
- 1999-04-16 JP JP11110211A patent/JP2000300030A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008035830A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Yoka Ind Co Ltd | 作物収穫機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100871106B1 (ko) | 구근작물 수확기 | |
CN110337886A (zh) | 一种履带自走式大葱联合收获机 | |
JP2000300032A (ja) | 根菜類の収穫機 | |
JP2000300030A (ja) | 根菜類の収穫機 | |
JP2000300031A (ja) | 根菜類の収穫機 | |
JP4403615B2 (ja) | 野菜収穫機 | |
JP5322626B2 (ja) | 収穫機 | |
JP3699251B2 (ja) | 根菜収穫機 | |
JP4193301B2 (ja) | 野菜収穫機 | |
JP2000004629A (ja) | 収穫機 | |
JP3450740B2 (ja) | 栽培作物用作業機 | |
KR200366868Y1 (ko) | 구근작물 수확기 | |
JP3581646B2 (ja) | 収穫機 | |
JPH11266642A (ja) | 野菜収穫機 | |
JP4107755B2 (ja) | 根菜作物収穫機 | |
JP3863899B2 (ja) | 根菜収穫機 | |
JP4183831B2 (ja) | 根菜作物収穫機 | |
JP2002084847A (ja) | 野菜収穫機 | |
JP2000014221A (ja) | 野菜収穫機 | |
JP3863897B2 (ja) | 根菜収穫機 | |
JP3863898B2 (ja) | 根菜収穫機 | |
JP2000004624A (ja) | 根菜作物収穫機 | |
JPH11299322A (ja) | 収穫機 | |
JPH09103160A (ja) | 球葱収穫機 | |
JP2004073115A (ja) | 収穫機などの縦向き茎葉引起こし装置 |