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JP2000295048A - フィードフォワード増幅器 - Google Patents

フィードフォワード増幅器

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Publication number
JP2000295048A
JP2000295048A JP11096290A JP9629099A JP2000295048A JP 2000295048 A JP2000295048 A JP 2000295048A JP 11096290 A JP11096290 A JP 11096290A JP 9629099 A JP9629099 A JP 9629099A JP 2000295048 A JP2000295048 A JP 2000295048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplifier
distortion component
signal
main amplifier
main
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11096290A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Abeno
一郎 阿倍野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
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Publication of JP2000295048A publication Critical patent/JP2000295048A/ja
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Abstract

(57)【要約】 フィードフォワード増幅器 【課題】本発明は、フィードフォワード増幅器に関する
ものであり、フィードフォワード増幅器において、高ピ
ーク電力を有するCDMA信号などの変調波を増幅する
にあたり、高ピーク電力信号の入力に対しても歪み補償
能力を確保し、かつ消費電力を低減することを目的とす
る。 【解決手段】高ピーク電力を有する入力信号を増幅する
するためのフィードフォワード増幅器であって、AB級
増幅器からなる主増幅器と、この主増幅器で生じた歪み
成分を抽出する抽出手段と、この抽出した歪み成分を増
幅するAB級増幅器からなる補助増幅器と、該補助増幅
器で増幅した歪み成分を上記主増幅器の出力信号に合成
して主増幅器出力信号から歪み成分を除去する除去手段
とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話などの移
動通信用基地局での送信電力増幅器(T−PA)などと
して主に用いられるフィードフォワード増幅器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】移動無線通信システムなどにおける送信
電力増幅器は、その出力信号に歪みが発生すると、その
歪み成分が隣接チャネルへの漏洩電力となり、隣接チャ
ネルでの通信を妨害する原因となる。よって、かかる送
信電力増幅器では歪みの発生を抑圧する必要があり、こ
のため、一般には動作点を増幅器入出力特性中の線形領
域(直線領域)に設定し、線形領域で動作させることに
より、歪みの発生を抑えている。しかし、一般に、この
ように線形領域に動作点を設定すると、電力効率の低い
増幅器となってしまう。
【0003】電力効率を高める(消費電力を低減する)
ためには、増幅器の動作領域を飽和電力に近づける必要
があるが、かかる飽和電力付近では増幅器入出力特性が
非線形となり、この非線形性により歪みの発生を避ける
ことができない。
【0004】この歪みを補償(除去)する一つの方法と
して、フィードフォワード増幅器が知られている。歪み
の発生は、増幅器の非線形性により生じるものである。
フィードフォワード増幅器は、非線形性により生ずる歪
みを補償する増幅器、換言すれば、歪み補償により増幅
器全体の線形性を向上させている増幅器である。以下に
その構成と線形性動作の原理を述べる。
【0005】〔基本構成〕図7はフィードフォワード増
幅器の基本構成を示す図であり、図8はこのフィードフ
ォワード増幅器の信号パス(信号経路)を示す図であ
る。
【0006】図7において、1は入力信号を所定のレベ
ルまで増幅する主増幅器(M−AMP)、2は歪み成分
を増幅する補助増幅器(エラー増幅器:S−AMP)、
3〜6は信号の分配合成のための方向性結合器、7と8
は遅延量を合わせるための遅延線路、9と10は振幅と
位相の微調整を行うためのベクトル調整器(振幅位相調
整器)である。
【0007】このフィードフォワード増幅器における信
号パスを図8を参照して説明する。パスは、入力端1
1に入力した信号を主増幅器1で増幅して遅延線路8を
経て出力端12に出力する信号増幅のための本来の信号
経路である。パスは入力端11に入力した信号を主増
幅器1で増幅した後に方向性結合器4で一部分岐し、方
向性結合器5で介して補助増幅器2に導いて増幅し、方
向性結合器6で元のパスの信号と合成する信号経路で
ある。パスは入力端11に入力した信号を方向性結合
器3で一部分岐して遅延線路7で遅延させた後に、方向
性結合器5で介して補助増幅器2に導いて増幅し、方向
性結合器6で元のパスの信号と合成する信号経路であ
る。
【0008】ここで、方向性結合器5はパスとパス
の信号を合成することで主増幅器1で出力信号中に生じ
た歪み成分を抽出する機能を持ち、補助増幅器2はこの
抽出した歪み成分を歪み補償のための適当な大きさに増
幅する機能を持ち、方向性結合器6は増幅した歪み成分
をパスの主増幅器出力信号に合成することで、この出
力信号中の歪み成分を除去する機能を持つ。遅延線路
7、8はこれらの機能を果たすために、合成する信号の
同相、逆相を設定するためのものであり、ベクトル調整
器9、10はそのための信号の振幅・位相の微調整を行
うものである。
【0009】すなわち、フィードフォワード増幅器にお
いては、各信号パスの利得と移相量は以下のように設定
される。 1.パス、パス、パスの通過利得は全て同利得と
なるように、主増幅器1、補助増幅器2、方向性結合器
3〜6の利得または結合量を選択する。 2.パスとパス、およびパスとパスの通過後の
位相は、それぞれ逆相となるように、遅延線路7、8の
線路長を選択する。同時に、広帯域な合成を行うため
に、パス、パス、パスの遅延量が全て同一となる
ように、線路長を選択する。 3.ベクトル調整器9、10は各パスの振幅と位相の微
調整を行う。
【0010】これらを式で表せば、以下のようになる。
なお、以下、パスを通過して出力端12に現れる信号
のベクトルをベクトルと呼ぶ。ベクトル、ベクトル
についても同様であって、出力端12に現れる各パス
、の信号ベクトルである。 |ベクトル|=|ベクトル|=|ベクトル| ∠ベクトル=∠ベクトル+180° ∠ベクトル=∠ベクトル+180° これらの各ベクトル〜を図に表すと、図10(1)
に示す出力端12における各パスのベクトル〜のよ
うになる。
【0011】このフィードフォワード増幅器の動作をま
ず定性的に説明する。図9はこのための図であり、各主
要ポイントa〜dでの信号のスペクトル(a)〜(d)
を示している。 1.入力端11に、変調波などの被増幅信号が入力され
る。この被増幅信号をここではスペクトル(a)で示す
2本の信号成分とする。 2.これを主増幅器1で所定レベルまで増幅したことに
より、主増幅器1自身の非線形性により信号が歪んだも
のとする。この際に生じる歪み成分をここではスペクト
ル(b)における両脇に生じた信号成分とする。 3.方向性結合器4では、主増幅器1にて歪んだ歪み後
信号を取り出す。この歪み後信号がスペクトル(b)に
相当する。 4.方向性結合器3では、主増幅器1による増幅前の歪
み前信号を取り出す。この歪み前信号がスペクトル
(a)に相当する。 5.方向性結合器5にて、項3.と項4.で取り出した
信号を、同振幅・逆相にて合成し、歪み成分のみを抽出
する。この抽出された歪み成分がスペクトル(c)であ
り、スペクトル(a)とスペクトル(b)を同振幅・逆
相で合成したものに相当する。 6.補助増幅器2では、項5.で抽出した歪み成分を所
定のレベルまで増幅する。 7.方向性結合器6にて、項2.と項6.の信号を、同
振幅・逆相にて合成し、項2.の信号から歪み成分のみ
を除去する。この歪み成分除去後の信号がスペクトル
(d)であり、スペクトル(a)とスペクトル(c)を
同振幅・逆相で合成したものに相当する。
【0012】以上により、主増幅器1にて歪んだ信号の
歪み成分のみを方向性結合器5にて抽出し、方向性結合
器6にてこの歪み成分を同振幅・逆相にて合成すること
で、主増幅器1の出力信号から歪み成分を除去するもの
である。
【0013】次に、このフィードフォワード増幅器の動
作を信号ベクトルによる考え方で説明する。 〔線形動作時:主増幅器1が歪まない場合〕図10は主
増幅器1が歪まない線形動作時の場合における出力端1
2での各ベクトルの状態を示すもので、図10(1)は
主増幅器1が歪まない場合の各パスのベクトルを示す。
ここで、ベクトルとベクトルは、同振幅・逆相であ
るため、方向性結合器5にて合成される時に、打ち消し
あってゼロになる。よって、出力端12における出力信
号のベクトルは、図10(2)に示すような、歪みが含
まれていないベクトルになる。つまり、主増幅器1が
歪まない線形動作時には、主増幅器1にて所定の出力レ
ベルまで増幅された信号がそのまま出力される。
【0014】〔線形動作時:主増幅器1が歪む場合〕例
えば主増幅器1の歪みとして、主増幅器1の利得が低下
し、さらに位相回転が起こった場合を考える。図11は
このように主増幅器1が歪んでいる非線形動作時の場合
における出力端12での各ベクトルの状態を示す。図1
0(1)は主増幅器1が歪まない場合の各パスのベクト
ルであり、ベクトルは図10(1)に比べて振幅が小
さくなり、また位相が回転している。ベクトルはこの
ベクトルと同振幅・逆位相となる。ベクトルは主増
幅器1を通過しないため、主増幅器1の歪みの影響を受
けないので、図10(1)におけるベクトルと同じ位
置にある。
【0015】ここで、ベクトル+は、方向性結合器
5から補助増幅器2に漏れ込む信号が増幅されて出力端
12に現れたものであり、主増幅器1が歪んだ場合のみ
発生する信号歪み成分である(歪み成分の抽出)。この
信号歪み成分であるベクトル+と主増幅器1にて歪
んだベクトルが、方向性結合器6にて合成されてベク
トル中に含まれる歪み成分をキャンセルするので、出
力端12に現れるベクトルは図11(2)に示すベクト
ルとなる。すなわち、出力端12から出力される出力
信号は、主増幅器1の歪みの影響を受けない(歪み成分
の補償)。以上のことから、フィードフォワード増幅器
において、高い線形性を実現できることが分かる。
【0016】〔入出力特性の改善〕このフィードフォワ
ード増幅器により入出力特性が改善される様子を以下に
説明する。いま、主増幅器1は、利得がG=35dB、P
1dB=50dBm 補助増幅器2は、利得がG=40dB、P1dB=40dB
m,42dBm,44dBm,46dBm,または48dBmと
いう条件を仮定する。なお、ここで示したP1dBとは、
実際の入出力特性(の非線形特性部分)が理想的な線形
特性(仮想した直線特性)から1dB下回った時における
その点に対応する出力電力(dBm)の値で示すものであ
る。
【0017】この条件の下で、フィードフォワード増幅
器の入出力特性をシミュレーションした結果を、図12
にフィードフォワード増幅器の入出力特性(補償ありと
補償なし)として示す。図中、横軸は入力電力(dB
m)、縦軸は出力電力(dBm)であり、破線は歪み補償
を行わない場合の入出力特性、実線は歪み補償を行った
場合の入出力特性であり、後者は補助増幅器2としてP
1dBが40dBm,42dBm,44dBm,46dBm,48
dBmの各場合についてそれぞれ入出力特性を示してあ
る。この図12から、フィードフォワード方式により歪
み補償を行うと、補償を行わない場合に比較して線形性
が向上し、P1dBも数デシベル(dB)高くなることが分
かる。
【0018】図13は、上記と同じ条件の下、歪み成分
のキャンセル量をシミュレーションした結果を、フィー
ドフォワード増幅器による歪み成分のキャンセル量の特
性として示したものである。図中、横軸は入力電力(dB
m)、縦軸は歪み成分キャンセル量(dBm)であり、補
助増幅器2としてP1dBが40dBm,42dBm,44dB
m,46dBm,48dBmの各場合についてキャンセル量
の特性が示してある。
【0019】例えば、動作点43dBm出力(20dBm入
力)において、補助増幅器2のP1dBを小さくするほど
歪みキャンセル量が劣化するが、補助増幅器2のP1dB
を主増幅器1のP1dBよりも10dB低くしても、歪み成
分キャンセル量が−30dB以下であることが分かる。
【0020】このため、従来は補助増幅器2としてその
P1dBが主増幅器1のP1dBに比べて6〜7dB程度低い
ものを用いており、これにより所要のキャンセル量すな
わち歪み補償能力を確保していた。
【0021】また、主増幅器1および補助増幅器2に
は、それぞれの増幅器の直線性を重視して、Aクラスの
増幅器(A級増幅器)を用いるのが一般的であった。特
に、補助増幅器2は、その動作原理から分かるように、
非線形領域で動作させると、抽出した歪み成分を増幅す
る際にさらに歪みが加わることになって主増幅器出力信
号中の歪み成分を完全に除去できなくなるので、歪み補
償能力を劣化させる要因となる。このため、従来は補助
増幅器2としては、線形性のよいA級増幅器などが必ず
用いられており、例えばAB級増幅器などの線形性の劣
る増幅器を用いることは考えられなかった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】〔ピーク電力入力時の
歪み補償能力の劣化〕移動体通信などで今後用いられる
CDMA(符号分割多元接続)信号のような変調波は、
その電力レベルが時間経過に従って大きく変動する性質
を持っている。例えば、W−CDMA信号の場合は、平
均電力に対し瞬時的な大電力(ピーク電力)が発生し、
その発生確率は、平均電力+3dBの場合で全体の10
%、平均電力+6dBの場合で1%、平均電力+8dBの場
合で0.1%程度である。このような変調波を、先にシ
ミュレーションしたフィードフォワード増幅器にて歪み
補償する場合を考える。
【0023】図12、図13にて、主増幅器1の動作点
を40dBm出力(17dBm入力)と仮定する。このと
き、平均電力に比べて6dB高いピーク電力が入力された
場合、補助増幅器2のP1dBによって、そのピーク電力
入力時の歪み補償能力が大きく異なることが分かる。具
体的には、図13に示すように、動作点の17dBm入力
時には歪み成分キャンセル量は−35dBであるが、この
高ピーク電力(17dBm+6dBm)の入力に対しては、
補助増幅器2のP1dBが48dBmのときには歪み成分キ
ャンセル量が28dB程度であるのに対して、P1dBが4
0dBmのときには歪み成分キャンセル量が16dB程度に
劣化する。
【0024】つまり、従来の構成のように、補助増幅器
2のP1dBを主増幅器1のP1dBに比べて6〜7dB程度
低いP1dBの増幅器で構成している場合には、高ピーク
電力入力時に歪み補償能力を確保できないことになる。
【0025】〔高消費電力〕主増幅器1および補助増幅
器2には、上述したように、従来その線形性を考慮して
A級増幅器を用いていた。しかし、A級増幅器はその消
費電力が大きいという欠点を持っている。さらに、高ピ
ーク電力に対しても歪み補償能力を確保するできるよ
う、補助増幅器2としてP1dBの値が大きいものを用い
ると、補助増幅器2の消費電力がさらに大きくなり、消
費電力の増加を招く。また、Aクラス動作の増幅器は、
出力電力によらずその消費電力はほぼ一定であり、この
点からも消費電力の効率の面からは問題があった。
【0026】本発明は上述の諸問題点に鑑みてなされた
ものであり、無線通信用電力増幅器などに用いられるフ
ィードフォワード増幅器において、高ピーク電力を有す
るCDMA信号などの変調波を増幅するにあたり、高ピ
ーク電力信号の入力に対しても歪み補償能力を確保し、
かつ消費電力を低減することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るフィードフォワード増幅器は、高ピ
ーク電力を有する入力信号(例えばCDMA信号)を増
幅するするためのフィードフォワード増幅器であって、
AB級増幅器からなる主増幅器と、この主増幅器で生じ
た歪み成分を抽出する抽出手段と、この抽出した歪み成
分を増幅するAB級増幅器からなる補助増幅器と、該補
助増幅器で増幅した歪み成分を上記主増幅器の出力信号
に合成して主増幅器出力信号から歪み成分を除去する除
去手段とを備えたものである。上記の抽出手段は、上記
主増幅器の出力信号を分岐し、また上記主増幅器の増幅
前の入力信号を分岐して、それらの分岐信号を同振幅・
逆相で合成することで、上記主増幅器で生じた出力信号
中の歪み成分を抽出するように構成できる。また、上記
の除去手段は、上記補助増幅器で増幅した歪み成分を、
上記主増幅器の出力信号にその出力信号中の歪み成分と
同振幅・逆相で合成することで、上記主増幅器の出力信
号中の歪み成分を除去するように構成できる。また、上
記の補助増幅器のP1dBは、上記主増幅器のP1dBより
も、高ピーク電力入力信号に対する歪み補償電力を確保
できる程度の範囲で下げたもの(例えば従来は7〜8dB
程度低い値であったものを2〜3dB低い値にする)とす
ることができる。
【0028】
【作用】〔ピーク電力入力時の歪み補償能力の確保〕補
助増幅器2の電力増幅部に、P1dBの高い増幅器を用
い、主増幅器1と比べた補助増幅器2のP1dBを例えば
2〜3dB程度低い値まで高くする。このようにした場
合、例えば図12、図13にて増幅器の動作点を40dB
m出力(17dBm入力)と仮定すると、このとき、平均
電力に比べて6dB高いピーク電力が入力された場合、例
えば補助増幅器2のP1dBが40dBm(主増幅器1のP
1dBよりも10dB低い)の場合は歪みキャンセル量が1
6dBであるのに対して、補助増幅器2のP1dBが48dB
m(主増幅器1のP1dBよりも2dB低い)の場合は歪み
キャンセル量が28dB確保できる。よって、補助増幅器
2に従来よりもP1dBの高い(主増幅器1のP1dBより
も例えば3dB程度低い)電力増幅器を用いることで、瞬
時的なピーク電力発生時にも、高い歪み補償能力を確保
することができることが分かる。これにより、結果的
に、CDMA信号などの変調波のような時間的に高いピ
ーク電力を有するような信号を、低歪みみで増幅するこ
とができる。
【0029】〔消費電力の低減〕また、主増幅器1およ
び補助増幅器2をABクラス動作とすることで、消費電
力を減ずることができる。たま、ABクラス動作の特長
として、出力電力を下げれば消費電力も下がるので、低
出力時(すなわち低通信量時もしくは低トラヒック時)
の消費電力を大幅に低減することができる。このこと
は、実際の運用でいえば、例えばこのフィードフォワー
ド増幅器を移動通信基地局の送信電力増幅器として用い
た場合、基地局と通信を行っている移動通信端末の数が
少ないときには基地局の送信電力が低下するのでその時
の消費電力を低減できるものであり、通常、基地局は最
大出力時(最大通信容量を使う時)よりも低い出力電力
での運用の方が頻度が高いので、低出力時の消費電力の
低減は重要・不可欠である。これに対して、Aクラス動
作の増幅器では、出力電力によらずその消費電力はほぼ
一定である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には本発明の一実施例としての
フィードフォワード増幅器が示される。図中、1は主増
幅器、2は補助増幅器、3〜6は方向性結合器、7,8
は遅延線路、9,10はベクトル調整器であり、これら
の機能は従来技術の項で説明したものと同じである。1
3は方向性結合器4の分岐信号を振幅調整するための減
衰器であって、方向性結合器5にて遅延線路7側からの
信号と合成して歪み成分のみを抽出するよう調整するも
のである。これらの各回路での利得は図中に記入してあ
る。
【0031】図3にはこのフィードフォワード増幅器の
主増幅器1の構成例が示される。この主増幅器1は、利
得Gが+47dB、P1dBが50dBmのものであり、増幅
部101〜106による全5段の縦段接続で構成されて
おり、最も消費電力の大きい後段2段の電力増幅部10
4〜106をABクラス動作するAB級電力増幅器で構
成している。その前段3段はプリアンプとして用いられ
る増幅器からなる。最終段のAB級電力増幅部105,
106はパラレル配置とすることで、増幅電力の大電力
化を図っている。
【0032】図4にはこのフィードフォワード増幅器の
補助増幅器2の構成例が示される。この補助増幅器2
は、利得Gが+42dB、P1dBが47dBm(すなわち主
増幅器1のP1dBよりも3dB低い)であり、主増幅器1
と同様に増幅部201〜205による全5段の縦段接続
構成となっており、最も消費電力の大きい後段2段の電
力増幅部204,205をABクラス動作するAB級電
力増幅器で構成し、増幅部201〜203をプリアンプ
としての増幅器で構成している。
【0033】以下、この実施例のフィードフォワード増
幅器の動作を信号ベクトルの考え方で説明する。なお、
前述したように、この実施例でも、パスを通過して出
力端12に現れる信号のベクトルをベクトルと呼び、
ベクトル、ベクトルについても同様である。
【0034】図2はこの実施例のフィードフォワード増
幅器の動作を信号ベクトルで説明したものである。図2
(1)において、ベクトルは、主増幅器1が歪むの
で、利得の低下と位相回転が生じ、本来の基準位置(図
10(1)のベクトルの位置)から振幅が小さくな
り、位相が回転している。ベクトルは、方向性結合器
や遅延線路、ベクトル調整器、補助増幅器等で調整され
て、ベクトルとは同振幅・逆相の関係にある。ベクト
ルは、主増幅器1を通過しないので、その非線形性に
よる歪みの影響を受けない。すなわち、上記基準の位置
になる。
【0035】ここで、前述の図11で示した非線形動作
時の動作では、ベクトル+が、ベクトルの歪みを
除去するベクトルとして働くのであるが、この実施例の
場合、補助増幅器2を通過する歪み成分信号は、補助増
幅器2が持つ歪み特性によってさらに歪みを受けること
になるので、図11(1)に示したベクトル+の位
置からずれて、ベクトル(+)’となる。
【0036】図2(2)に示すように、この補助増幅器
2で歪みを受けたベクトル(+)’がベクトルと
最終的に合成されることになり、その結果、図2(3)
に示すように、出力端12からの出力信号のベクトル
は、=+(+)’となり、図10(1)に示し
た基準位置(ベクトルの位置)と等しくならない。
【0037】すなわち、この実施例のフィードフォワー
ド増幅器では、主増幅器1で生じた歪み成分を完全には
補償できていない。このため、このフィードフォワード
増幅器の線形性は多少悪くなり、結果的に歪み補償能力
が若干劣化する。例えば図13にて歪み成分キャンセル
量(歪み補償量)のフロアリング・レベル(線形領域で
の歪み成分キャンセル量)は−35dB程度であるが、こ
の実施例のフィードフォワード増幅器ではこの値が−3
0dB程度になる。しかしながら、この値はまだ十分に実
用にかなう程度のものであり、一方、この実施例のフィ
ードフォワード増幅器では高ピーク電力入力信号に対し
ても歪み補償能力を確保することができる。
【0038】具体的にはこの実施例では、上述したよう
に、補助増幅器2の電力増幅部に、P1dBの高い増幅器
を用い、主増幅器1と比べた補助増幅器2のP1dBを、
従来の7〜8dB程度低い値から、2〜3dB程度低い値ま
で高くする。いま、このフィードフォワード増幅器の動
作点を図12、図13における40dBm出力(17dBm
入力)と仮定する。このとき、平均電力に比べて6dB高
い高ピーク電力の信号が入力されたものとすると、例え
ば補助増幅器2のP1dBが42dBm(主増幅器1のP1
dBよりも8dB低い)の場合は歪みキャンセル量が20d
B、一方、補助増幅器2のP1dBが48dBm(主増幅器
1のP1dBよりも2dB低い)の場合は歪みキャンセル量
が28dB確保できることになり、高ピーク電力の入力信
号に対しても歪み補償能力が確保できることが分かる。
【0039】図5はこの実施例のフィードフォワード増
幅器の歪み補償能力を示すためのもので、入力信号とし
てCDMA信号を増幅した場合の隣接チャネル漏洩電力
を示している。詳細には、このフィードフォワード増幅
器で実際のCDMA信号(チップレート4.069MH
z)を増幅した場合における、5MHz離れている4.0
96MHz帯域幅のチャネルに漏洩した隣接チャネル漏洩
電力(歪み電力)を表しており、横軸にこのフィードフ
ォワード増幅器の出力電力(dBm)、縦軸に隣接チャネ
ルへの漏洩電力(dB)をとってあり、図中(イ)の破線
の特性が、従来方式のフィードフォワード増幅器(補助
増幅器2にA級増幅器を用いてそのP1dBを主増幅器1
のP1dBよりも6dB低くしたもの)による場合の隣接チ
ャネル漏洩特性、(ロ)の実線の特性が、本発明方式の
フィードフォワード増幅器(補助増幅器2にAB級増幅
器を用いてそのP1dBを主増幅器1のP1dBよりも3dB
低くしたもの)による場合の隣接チャネル漏洩特性であ
る。
【0040】この図5の特性図からも分かるように、本
発明のフィードフォワード増幅器では、隣接チャネル漏
洩特性が従来方式に比べて大幅に改善されており、従来
方式での隣接チャネルへの漏洩は主に高ピーク電力入力
により発生した歪み成分が原因と考えられるから、結果
として、本発明のフィードフォワード増幅器では高ピー
ク電力の入力信号に対する歪み補償能力が確保されてい
ることが分かる。
【0041】図6は実施例のフィードフォワード増幅器
の送信電力(W)と消費電力(W)との関係を示すもの
である。この実施例のフィードフォワード増幅器では、
主増幅器1および補助増幅器2をABクラスの増幅器
(AB級増幅器)としているので、その電力変換効率が
上がり、その消費電力を低減することができる。また、
ABクラス動作をする増幅器の特長として出力電力を下
げれば消費電力も下がるので、この実施例のフィードフ
ォワード増幅器でも、送信電力を小さくすると消費電力
も小さくなり、これにより低出力時の消費電力を大幅に
低減することができる。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、無線通信用電力増幅器などに用いられるフィードフ
ォワード増幅器において、高ピーク電力を有するCDM
A信号などの変調波を増幅するにあたり、高ピーク電力
信号の入力に対しても歪み補償能力を確保し、かつ消費
電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例としてのフィードフォワ
ード増幅器の全体構成を示す図である。
【図2】実施例のフィードフォワード増幅器の動作説明
をするための、出力端における各信号ベクトルの状態を
示す図である。
【図3】実施例のフィードフォワード増幅器における主
増幅器1の構成例を示す図である。
【図4】実施例のフィードフォワード増幅器における補
助増幅器2の構成例を示す図である。
【図5】実施例のフィードフォワード増幅器によって、
CDMA信号を増幅した場合の隣接チャネル漏洩電力を
説明するための図である。
【図6】実施例例のフィードフォワード増幅器における
送信電力と消費電力との関係を示す図である。
【図7】フィードフォワード増幅器の基本構成を説明す
るための図である。
【図8】フィードフォワード増幅器の信号パスを説明す
るための図である。
【図9】フィードフォワード増幅器の定性的な動作説明
をするための各主要ポイントでのスペクトルを示す図で
ある。
【図10】フィードフォワード増幅器の信号ベクトルに
よる動作説明をするための図であって、線形動作時にお
ける出力端における各ベクトルの状態を示す図である。
【図11】フィードフォワード増幅器の信号ベクトルに
よる動作説明をするための図であって、非線形動作時に
おける出力端における各ベクトルの状態を示す図であ
る。
【図12】フィードフォワード増幅器の入出力特性(補
償ありと補償なし)を示す図である。
【図13】フィードフォワード増幅器による歪み成分の
キャンセルの特性を説明する図である。
【符号の説明】
1 主増幅器 2 補助増幅器 3〜6 方向性結合器 7,8 遅延線路 9,10 ベクトル調整器 11 入力端(IN) 12 出力端(OUT) 13 減衰器 101〜103,201〜203 増幅器部 104〜106,204,205 AB級電力増幅部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA04 AA21 AA41 AA63 CA21 CA25 CA27 CA36 FA08 FA20 GN02 GN05 GN07 GN11 HN16 KA15 KA16 KA23 KA44 MA08 MA14 MA20 SA14 TA01 TA02 TA03 5J092 AA04 AA21 AA41 AA63 CA21 CA25 CA27 CA36 FA08 FA20 GR09 KA15 KA16 KA23 KA44 MA08 MA14 MA20 SA14 TA01 TA02 TA03 VL08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高ピーク電力を有する入力信号を増幅する
    するためのフィードフォワード増幅器であって、 AB級増幅器からなる主増幅器と、 この主増幅器で生じた歪み成分を抽出する抽出手段と、 この抽出した歪み成分を増幅するAB級増幅器からなる
    補助増幅器と、 該補助増幅器で増幅した歪み成分を上記主増幅器の出力
    信号に合成して主増幅器出力信号から歪み成分を除去す
    る除去手段とを備えたフィードフォワード増幅器。
  2. 【請求項2】高ピーク電力を有する入力信号を増幅する
    するためのフィードフォワード増幅器であって、 AB級増幅器からなる主増幅器と、 上記主増幅器の出力信号を分岐し、また上記主増幅器の
    増幅前の入力信号を分岐して、それらの分岐信号を同振
    幅・逆相で合成することで、上記主増幅器で生じた出力
    信号中の歪み成分を抽出する抽出手段と、 この抽出した歪み成分を増幅するAB級増幅器からなる
    補助増幅器と、 該補助増幅器で増幅した歪み成分を上記主増幅器の出力
    信号に合成して主増幅器出力信号から歪み成分を除去す
    る除去手段とを備えたフィードフォワード増幅器。
  3. 【請求項3】高ピーク電力を有する入力信号を増幅する
    するためのフィードフォワード増幅器であって、 AB級増幅器からなる主増幅器と、 この主増幅器で生じた歪み成分を抽出する抽出手段と、 この抽出した歪み成分を増幅するAB級増幅器からなる
    補助増幅器と、 上記補助増幅器で増幅した歪み成分を、上記主増幅器の
    出力信号にその出力信号中の歪み成分と同振幅・逆相で
    合成することで、上記主増幅器の出力信号中の歪み成分
    を除去する除去手段とを備えたフィードフォワード増幅
    器。
  4. 【請求項4】高ピーク電力を有する入力信号を増幅する
    するためのフィードフォワード増幅器であって、 AB級増幅器からなる主増幅器と、 上記主増幅器の出力信号を分岐し、また上記主増幅器の
    増幅前の入力信号を分岐して、それらの分岐信号を同振
    幅・逆相で合成することで、上記主増幅器で生じた出力
    信号中の歪み成分を抽出する抽出手段と、 この抽出した歪み成分を増幅するAB級増幅器からなる
    補助増幅器と、 上記補助増幅器で増幅した歪み成分を、上記主増幅器の
    出力信号にその出力信号中の歪み成分と同振幅・逆相で
    合成することで、上記主増幅器の出力信号中の歪み成分
    を除去する除去手段とを備えたフィードフォワード増幅
    器。
  5. 【請求項5】上記補助増幅器のP1dBを上記主増幅器の
    P1dBよりも、高ピーク電力入力信号に対する歪み補償
    電力を確保できる程度の範囲で下げたものとする請求項
    1〜4のいずれかに記載のフィードフォワード増幅器。
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