JP2000295005A - 誘電体フィルタ、デュプレクサ、通信機装置 - Google Patents
誘電体フィルタ、デュプレクサ、通信機装置Info
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P1/00—Auxiliary devices
- H01P1/20—Frequency-selective devices, e.g. filters
- H01P1/207—Hollow waveguide filters
- H01P1/208—Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure
- H01P1/2084—Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure with dielectric resonators
- H01P1/2086—Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure with dielectric resonators multimode
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】必要な結合量が得られ、入力用結合手段、出力
用結合手段の配置位置の設計が容易な誘電体フィルタを
提供する。 【解決手段】シールドケース13と、該シールドケース13
内に配置された誘電体共振器11と、該誘電体共振器11を
支持する支持台12と、前記誘電体共振器11に結合する入
力用結合手段および出力用結合手段とを含んでなる誘電
体フィルタ10であって、前記出力用結合手段が一端開放
のプローブ16bであり、該プローブ16bが前記誘電体共振
器11の前記支持台12側において延出している。
用結合手段の配置位置の設計が容易な誘電体フィルタを
提供する。 【解決手段】シールドケース13と、該シールドケース13
内に配置された誘電体共振器11と、該誘電体共振器11を
支持する支持台12と、前記誘電体共振器11に結合する入
力用結合手段および出力用結合手段とを含んでなる誘電
体フィルタ10であって、前記出力用結合手段が一端開放
のプローブ16bであり、該プローブ16bが前記誘電体共振
器11の前記支持台12側において延出している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波用通信機器
の基地局などで使用される誘電体フィルタ、およびそれ
を用いたデュプレクサ、通信機装置に関する。
の基地局などで使用される誘電体フィルタ、およびそれ
を用いたデュプレクサ、通信機装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における誘電体フィルタを図11、12
に基づいて説明する。なお、図11は従来の誘電体フィル
タの側面図、図12は平面図であり、内部の様子を示すた
めシールドケースを破断した図を用いている。図11、12
に示すように従来の誘電体フィルタ110は、円柱状の誘
電体共振器111と、誘電体共振器111を支持する支持台11
2と、誘電体共振器111と支持台112とが収納される金属
製のシールドケース113とから構成されている。そし
て、シールドケース113には入力用結合手段としてのル
ープ115と出力用結合手段としてのプローブ116とが取り
付けられており、それぞれ誘電体共振器111と結合する
ように配置されている。
に基づいて説明する。なお、図11は従来の誘電体フィル
タの側面図、図12は平面図であり、内部の様子を示すた
めシールドケースを破断した図を用いている。図11、12
に示すように従来の誘電体フィルタ110は、円柱状の誘
電体共振器111と、誘電体共振器111を支持する支持台11
2と、誘電体共振器111と支持台112とが収納される金属
製のシールドケース113とから構成されている。そし
て、シールドケース113には入力用結合手段としてのル
ープ115と出力用結合手段としてのプローブ116とが取り
付けられており、それぞれ誘電体共振器111と結合する
ように配置されている。
【0003】ここで、ループとは金属線あるいは金属板
の一端をシールドケースに接続することにより接地し
て、他端を例えば同軸コネクタの中心導体に接続し、誘
電体共振器と磁界結合させるものである。一般にループ
においては、一端がシールドケースに他端が中心導体に
接続されることで、両端が固定された構造となる。その
ため、外部からの影響によってループの配置位置が変わ
ることがなく、結合量などが一定となりフィルタ特性が
安定する。
の一端をシールドケースに接続することにより接地し
て、他端を例えば同軸コネクタの中心導体に接続し、誘
電体共振器と磁界結合させるものである。一般にループ
においては、一端がシールドケースに他端が中心導体に
接続されることで、両端が固定された構造となる。その
ため、外部からの影響によってループの配置位置が変わ
ることがなく、結合量などが一定となりフィルタ特性が
安定する。
【0004】一方、プローブとは金属線の一端を開放し
て、他端を例えば同軸コネクタの中心導体に接続し、誘
電体共振器と電界結合させるものである。プローブによ
る電界結合によると、同じ長さを有するループによるも
のと比較して誘電体共振器との結合量が大きくなるとい
う特徴がある。
て、他端を例えば同軸コネクタの中心導体に接続し、誘
電体共振器と電界結合させるものである。プローブによ
る電界結合によると、同じ長さを有するループによるも
のと比較して誘電体共振器との結合量が大きくなるとい
う特徴がある。
【0005】このような構成を有する従来の誘電体フィ
ルタ110では、入力用結合手段としてのループ115から信
号が入力され、ループ115と誘電体共振器111のTE01δモ
ードとが結合する。そして、誘電体共振器111と出力用
結合手段としてのプローブ116とが結合し、所定の周波
数帯の信号のみが出力される。
ルタ110では、入力用結合手段としてのループ115から信
号が入力され、ループ115と誘電体共振器111のTE01δモ
ードとが結合する。そして、誘電体共振器111と出力用
結合手段としてのプローブ116とが結合し、所定の周波
数帯の信号のみが出力される。
【0006】なお、入力用結合手段、出力用結合手段と
してはループ・プローブの組み合わせ以外にも、ループ
・ループ、プローブ・プローブの組み合わせが従来より
知られている。
してはループ・プローブの組み合わせ以外にも、ループ
・ループ、プローブ・プローブの組み合わせが従来より
知られている。
【0007】次に、本出願人が特願平10−220371号で提
案している多重モード誘電体フィルタを図13、14に基づ
いて説明する。なお、図13は多重モード誘電体フィルタ
の側面図、図14は平面図であり、内部の様子を示すため
シールドケースを破断した図を用いている。図13、14に
示すように多重モード誘電体フィルタ120は、誘電体共
振器121と、誘電体共振器121を支持する支持台112と、
誘電体共振器121と支持台112とが収納される金属製のシ
ールドケース113とから構成されている。そして、シー
ルドケース113には入力用結合手段、出力用結合手段と
してのループ125a、125bがそれぞれ取り付けられてお
り、それぞれ誘電体共振器121と結合するように配置さ
れている。
案している多重モード誘電体フィルタを図13、14に基づ
いて説明する。なお、図13は多重モード誘電体フィルタ
の側面図、図14は平面図であり、内部の様子を示すため
シールドケースを破断した図を用いている。図13、14に
示すように多重モード誘電体フィルタ120は、誘電体共
振器121と、誘電体共振器121を支持する支持台112と、
誘電体共振器121と支持台112とが収納される金属製のシ
ールドケース113とから構成されている。そして、シー
ルドケース113には入力用結合手段、出力用結合手段と
してのループ125a、125bがそれぞれ取り付けられてお
り、それぞれ誘電体共振器121と結合するように配置さ
れている。
【0008】誘電体共振器121は上面から見て正方形の
四隅を落とした形状を有しており、このような形状にす
ることで、図5に示す三つ共振モード、すなわちTM01δ
x+yモード、TE01δzモード、TM01δx-yモードで共振す
る三重モード誘電体共振器として利用できる。ここで、
添字はその方向を軸方向とすることを意味し、例えばTM
01δx+yモードとは、xベクトルとyベクトルの合計の
ベクトルを軸方向としたときのTM01δモードという意味
である。なお、ここでは上下方向をz軸とし、図5にお
いては電界を実線で、磁界を破線で示している。
四隅を落とした形状を有しており、このような形状にす
ることで、図5に示す三つ共振モード、すなわちTM01δ
x+yモード、TE01δzモード、TM01δx-yモードで共振す
る三重モード誘電体共振器として利用できる。ここで、
添字はその方向を軸方向とすることを意味し、例えばTM
01δx+yモードとは、xベクトルとyベクトルの合計の
ベクトルを軸方向としたときのTM01δモードという意味
である。なお、ここでは上下方向をz軸とし、図5にお
いては電界を実線で、磁界を破線で示している。
【0009】このような構成を有する多重モード誘電体
フィルタ120においては、入力用結合手段としてのルー
プ125aをTM01δx+yモードの磁界と垂直な方向に配置す
ることによりループ125aと誘電体共振器121のTM01δx+y
モードとが結合する。そして、TM01δx+yモードとTE01
δzモードとが結合し、さらにTE01δzモードとTM01δ
x-yモードとが結合する。最後に、TM01δx-yモードの磁
界と垂直な方向に配置された出力用結合手段としてのル
ープ125bと誘電体共振器121のTM01δx-yモードとが結合
することで、多重モード誘電体フィルタ120は三段の帯
域通過フィルタとして機能している。
フィルタ120においては、入力用結合手段としてのルー
プ125aをTM01δx+yモードの磁界と垂直な方向に配置す
ることによりループ125aと誘電体共振器121のTM01δx+y
モードとが結合する。そして、TM01δx+yモードとTE01
δzモードとが結合し、さらにTE01δzモードとTM01δ
x-yモードとが結合する。最後に、TM01δx-yモードの磁
界と垂直な方向に配置された出力用結合手段としてのル
ープ125bと誘電体共振器121のTM01δx-yモードとが結合
することで、多重モード誘電体フィルタ120は三段の帯
域通過フィルタとして機能している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の誘電体フィルタ
においては、入力用結合手段、出力用結合手段が両者共
に誘電体共振器の上側に配置されている。このとき、そ
れぞれ入力用結合手段、出力用結合手段の配置位置は、
入力用結合手段と誘電体共振器との結合量や、出力用結
合手段と誘電体共振器との結合量を考慮して設計され
る。
においては、入力用結合手段、出力用結合手段が両者共
に誘電体共振器の上側に配置されている。このとき、そ
れぞれ入力用結合手段、出力用結合手段の配置位置は、
入力用結合手段と誘電体共振器との結合量や、出力用結
合手段と誘電体共振器との結合量を考慮して設計され
る。
【0011】しかしながら、このように入力用結合手段
と出力用結合手段とが比較的近い位置にある場合、入力
用結合手段と出力用結合手段同士が互いに比較的大きな
影響を及ぼす。したがって、入力用結合手段と出力用結
合手段との配置位置を設計する場合、入力用結合手段と
出力用結合手段同士の影響まで考慮に入れなければなら
ず、設計が困難になるという問題があった。これらの問
題は、入力用結合手段と出力用結合手段とが誘電体共振
器の側部に配置されている場合にも、少なからず発生す
る問題である。
と出力用結合手段とが比較的近い位置にある場合、入力
用結合手段と出力用結合手段同士が互いに比較的大きな
影響を及ぼす。したがって、入力用結合手段と出力用結
合手段との配置位置を設計する場合、入力用結合手段と
出力用結合手段同士の影響まで考慮に入れなければなら
ず、設計が困難になるという問題があった。これらの問
題は、入力用結合手段と出力用結合手段とが誘電体共振
器の側部に配置されている場合にも、少なからず発生す
る問題である。
【0012】一方、特願平10−220371号で提案している
多重モード誘電体フィルタにおいては、互いに直交する
二つの共振モードに、それぞれ入力用結合手段、出力用
結合手段とを結合させている。したがって空間的な制
約、すなわち入力用結合手段と出力用結合手段とが交差
しないようにするためには、入力用結合手段と出力用結
合手段との長さを短くせざるをえない。
多重モード誘電体フィルタにおいては、互いに直交する
二つの共振モードに、それぞれ入力用結合手段、出力用
結合手段とを結合させている。したがって空間的な制
約、すなわち入力用結合手段と出力用結合手段とが交差
しないようにするためには、入力用結合手段と出力用結
合手段との長さを短くせざるをえない。
【0013】入力用結合手段、出力用結合手段と誘電体
共振器との結合量は、入力用結合手段、出力用結合手段
の長さを長くすれば結合量が大きくなる傾向にある。し
かしながら、このような誘電体フィルタにおいては、空
間的な制約から入力用結合手段、出力用結合手段の長さ
を短くしなければならず、しかも入力用結合手段、出力
用結合手段としてループを用いているため、大きな結合
量が得られない。つまり、特願平10−220371号で提案し
ている多重モード誘電体フィルタにおいては、上述の問
題に加えて、例えば通過帯域幅の大きいフィルタ特性が
必要な場合にも、入力用結合手段、出力用結合手段と誘
電体共振器との結合量を大きくできないので、必要なフ
ィルタ特性が得られないという問題があった。
共振器との結合量は、入力用結合手段、出力用結合手段
の長さを長くすれば結合量が大きくなる傾向にある。し
かしながら、このような誘電体フィルタにおいては、空
間的な制約から入力用結合手段、出力用結合手段の長さ
を短くしなければならず、しかも入力用結合手段、出力
用結合手段としてループを用いているため、大きな結合
量が得られない。つまり、特願平10−220371号で提案し
ている多重モード誘電体フィルタにおいては、上述の問
題に加えて、例えば通過帯域幅の大きいフィルタ特性が
必要な場合にも、入力用結合手段、出力用結合手段と誘
電体共振器との結合量を大きくできないので、必要なフ
ィルタ特性が得られないという問題があった。
【0014】本発明の誘電体フィルタ、デュプレクサ、
通信機装置は、上述の問題を鑑みてなされたものであ
り、これらの問題を解決し、入力用結合手段、出力用結
合手段の配置位置の設計が容易で、十分な結合量が得ら
れる誘電体フィルタ、デュプレクサ、通信機装置を提供
することを目的としている。
通信機装置は、上述の問題を鑑みてなされたものであ
り、これらの問題を解決し、入力用結合手段、出力用結
合手段の配置位置の設計が容易で、十分な結合量が得ら
れる誘電体フィルタ、デュプレクサ、通信機装置を提供
することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の誘電体フィルタは、導電性を有するシールドケ
ースと、該シールドケース内に配置された誘電体共振器
と、該誘電体共振器と一体または別体で形成され前記誘
電体共振器を支持する支持台と、前記誘電体共振器に結
合する入力用結合手段および出力用結合手段とを含んで
なる誘電体フィルタであって、前記入力用結合手段およ
び出力用結合手段のうち一方の結合手段が一端開放のプ
ローブであって、該プローブが前記誘電体共振器の前記
支持台側において延出している。
本発明の誘電体フィルタは、導電性を有するシールドケ
ースと、該シールドケース内に配置された誘電体共振器
と、該誘電体共振器と一体または別体で形成され前記誘
電体共振器を支持する支持台と、前記誘電体共振器に結
合する入力用結合手段および出力用結合手段とを含んで
なる誘電体フィルタであって、前記入力用結合手段およ
び出力用結合手段のうち一方の結合手段が一端開放のプ
ローブであって、該プローブが前記誘電体共振器の前記
支持台側において延出している。
【0016】入力用結合手段と出力用結合手段のうち一
方が誘電体共振器の支持台側において延出すると、入力
用結合手段と出力用結合手段とが互いに影響を及ぼさな
い位置に配置されることになる。したがって、入力用結
合手段と出力用結合手段との配置位置の設計が容易にな
る。しかも、支持台側において延出する結合手段をプロ
ーブによって構成しているので、必要な結合量を得るた
めにそれ程の長さを要せず、支持台によって長さが制限
されることで十分な結合量が得られなくなる、というこ
ともない。
方が誘電体共振器の支持台側において延出すると、入力
用結合手段と出力用結合手段とが互いに影響を及ぼさな
い位置に配置されることになる。したがって、入力用結
合手段と出力用結合手段との配置位置の設計が容易にな
る。しかも、支持台側において延出する結合手段をプロ
ーブによって構成しているので、必要な結合量を得るた
めにそれ程の長さを要せず、支持台によって長さが制限
されることで十分な結合量が得られなくなる、というこ
ともない。
【0017】また、請求項2に係る誘電体フィルタは、
前記誘電体共振器が、少なくとも互いに略直交する二つ
の共振モードを有する多重モード誘電体共振器である。
互いに略直交する二つの共振モードを有する多重モード
誘電体共振器に結合する入力用結合手段、出力用結合手
段を配置する場合、その延出方向は上面から見て誘電体
共振器の中心に向かう方向になる。このような誘電体フ
ィルタにおいて入力用結合手段、出力用結合手段におけ
る配置位置の設計が容易で、十分な結合量を得ようとす
れば、請求項2に係る本発明の誘電体フィルタの構成を
用いれば有効である。すなわち、入力用結合手段、出力
用結合手段が互いの影響を無視できる程度に離れて配置
されており、なおかつ支持台側において延出する結合手
段をプローブによって構成しているので、必要な結合量
を得るためにそれ程の長さを要せず、支持台が邪魔にな
ることもない。
前記誘電体共振器が、少なくとも互いに略直交する二つ
の共振モードを有する多重モード誘電体共振器である。
互いに略直交する二つの共振モードを有する多重モード
誘電体共振器に結合する入力用結合手段、出力用結合手
段を配置する場合、その延出方向は上面から見て誘電体
共振器の中心に向かう方向になる。このような誘電体フ
ィルタにおいて入力用結合手段、出力用結合手段におけ
る配置位置の設計が容易で、十分な結合量を得ようとす
れば、請求項2に係る本発明の誘電体フィルタの構成を
用いれば有効である。すなわち、入力用結合手段、出力
用結合手段が互いの影響を無視できる程度に離れて配置
されており、なおかつ支持台側において延出する結合手
段をプローブによって構成しているので、必要な結合量
を得るためにそれ程の長さを要せず、支持台が邪魔にな
ることもない。
【0018】さらに、本発明のデュプレクサは、少なく
とも二つのフィルタと、該フィルタのそれぞれに接続さ
れる入出力接続用手段と、前記フィルタに共通的に接続
されるアンテナ接続用手段とを含んでなるデュプレクサ
であって、前記フィルタの少なくとも一つが請求項1ま
たは2記載の誘電体フィルタである。
とも二つのフィルタと、該フィルタのそれぞれに接続さ
れる入出力接続用手段と、前記フィルタに共通的に接続
されるアンテナ接続用手段とを含んでなるデュプレクサ
であって、前記フィルタの少なくとも一つが請求項1ま
たは2記載の誘電体フィルタである。
【0019】さらにまた、本発明の通信機装置は、請求
項3記載のデュプレクサと、該デュプレクサの少なくと
も一つの入出力接続用手段に接続される送信用回路と、
該送信用回路に接続される前記入出力接続用手段と異な
る少なくとも一つの入出力接続用手段に接続される受信
用回路と、前記デュプレクサのアンテナ接続用手段に接
続されるアンテナとを含んでなる。これらにより、入力
用結合手段と出力用結合手段との配置位置の設計が容易
で、必要な特性を有するデュプレクサ、通信機装置が得
られる。
項3記載のデュプレクサと、該デュプレクサの少なくと
も一つの入出力接続用手段に接続される送信用回路と、
該送信用回路に接続される前記入出力接続用手段と異な
る少なくとも一つの入出力接続用手段に接続される受信
用回路と、前記デュプレクサのアンテナ接続用手段に接
続されるアンテナとを含んでなる。これらにより、入力
用結合手段と出力用結合手段との配置位置の設計が容易
で、必要な特性を有するデュプレクサ、通信機装置が得
られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例である誘電
体フィルタを図1、2に基づいて説明する。なお、図1は
本実施例の誘電体フィルタの側面図、図2は平面図であ
り、内部の様子を示すためシールドケースを破断した図
を用いている。図1、2に示すように本実施例の誘電体フ
ィルタ10は、円柱状の誘電体共振器11と、誘電体共振器
11を支持する支持台12と、誘電体共振器11と支持台12と
が収納される金属製のシールドケース13とから構成され
ている。そして、シールドケース13には入力用結合手段
としてのプローブ16aと出力用結合手段としてのプロー
ブ16bとが取り付けられており、それぞれ誘電体共振器1
1と結合するように配置されている。なお、プローブ16
a、16bの一端は例えばシールドケース13に取り付けられ
た同軸コネクタの中心導体(図示せず)に接続されてお
り、外部の回路と接続されることになる。
体フィルタを図1、2に基づいて説明する。なお、図1は
本実施例の誘電体フィルタの側面図、図2は平面図であ
り、内部の様子を示すためシールドケースを破断した図
を用いている。図1、2に示すように本実施例の誘電体フ
ィルタ10は、円柱状の誘電体共振器11と、誘電体共振器
11を支持する支持台12と、誘電体共振器11と支持台12と
が収納される金属製のシールドケース13とから構成され
ている。そして、シールドケース13には入力用結合手段
としてのプローブ16aと出力用結合手段としてのプロー
ブ16bとが取り付けられており、それぞれ誘電体共振器1
1と結合するように配置されている。なお、プローブ16
a、16bの一端は例えばシールドケース13に取り付けられ
た同軸コネクタの中心導体(図示せず)に接続されてお
り、外部の回路と接続されることになる。
【0021】ここで、入力用結合手段としてのプローブ
16aは、誘電体共振器11の上側において延出しており、
出力用結合手段としてのプローブ16bは、誘電体共振器1
1の下側すなわち支持台12側において延出している。こ
のような位置に入力用結合手段、出力用結合手段を配置
することにより、入力用結合手段と出力用結合手段同士
の影響は無視できる程度にまで低減される。したがっ
て、入力用結合手段、出力用結合手段の配置位置の設計
も容易になり、しかも出力用結合手段をプローブにより
構成しているので、十分な結合量を得るためにそれ程の
長さを必要としない。
16aは、誘電体共振器11の上側において延出しており、
出力用結合手段としてのプローブ16bは、誘電体共振器1
1の下側すなわち支持台12側において延出している。こ
のような位置に入力用結合手段、出力用結合手段を配置
することにより、入力用結合手段と出力用結合手段同士
の影響は無視できる程度にまで低減される。したがっ
て、入力用結合手段、出力用結合手段の配置位置の設計
も容易になり、しかも出力用結合手段をプローブにより
構成しているので、十分な結合量を得るためにそれ程の
長さを必要としない。
【0022】このような構成を有する誘電体フィルタ10
では、入力用結合手段としてのプローブ16aから信号が
入力され、プローブ16aと誘電体共振器11のTE01δモー
ドとが結合する。そして、誘電体共振器11と出力用結合
手段としてのプローブ16bとが結合し、所定の周波数帯
の信号のみが出力される。
では、入力用結合手段としてのプローブ16aから信号が
入力され、プローブ16aと誘電体共振器11のTE01δモー
ドとが結合する。そして、誘電体共振器11と出力用結合
手段としてのプローブ16bとが結合し、所定の周波数帯
の信号のみが出力される。
【0023】次に、本発明の第二の実施例である多重モ
ード誘電体フィルタを図3、4に基づいて説明する。な
お、図3は本実施例の多重モード誘電体フィルタの側面
図、図4は平面図であり、内部の様子を示すためシール
ドケースを破断した図を用いている。図3、4に示すよう
に多重モード誘電体フィルタ20は、誘電体共振器21と、
誘電体共振器21を支持する支持台12と、誘電体共振器21
と支持台12とが収納される金属製のシールドケース13と
から構成されている。そして、シールドケース13には金
属板からなる入力用結合手段としてのループ25と出力用
結合手段としてのプローブ26がそれぞれ取り付けられて
おり、それぞれ誘電体共振器21と結合するように配置さ
れている。
ード誘電体フィルタを図3、4に基づいて説明する。な
お、図3は本実施例の多重モード誘電体フィルタの側面
図、図4は平面図であり、内部の様子を示すためシール
ドケースを破断した図を用いている。図3、4に示すよう
に多重モード誘電体フィルタ20は、誘電体共振器21と、
誘電体共振器21を支持する支持台12と、誘電体共振器21
と支持台12とが収納される金属製のシールドケース13と
から構成されている。そして、シールドケース13には金
属板からなる入力用結合手段としてのループ25と出力用
結合手段としてのプローブ26がそれぞれ取り付けられて
おり、それぞれ誘電体共振器21と結合するように配置さ
れている。
【0024】誘電体共振器21は上面から見て正方形の四
隅を落とした形状を有しており、このような形状にする
ことで、図5に示す三つ共振モード、すなわちTM01δx+y
モード、TE01δzモード、TM01δx-yモードで共振する三
重モード誘電体共振器として利用できる。ここで、添字
はその方向を軸方向とすることを意味し、例えばTM01δ
x+yモードとは、xベクトルとyベクトルの合計のベク
トルを軸方向としたときのTM01δモードという意味であ
る。なお、ここでは上下方向をz軸とし、図5において
は電界を実線で、磁界を破線で示している。
隅を落とした形状を有しており、このような形状にする
ことで、図5に示す三つ共振モード、すなわちTM01δx+y
モード、TE01δzモード、TM01δx-yモードで共振する三
重モード誘電体共振器として利用できる。ここで、添字
はその方向を軸方向とすることを意味し、例えばTM01δ
x+yモードとは、xベクトルとyベクトルの合計のベク
トルを軸方向としたときのTM01δモードという意味であ
る。なお、ここでは上下方向をz軸とし、図5において
は電界を実線で、磁界を破線で示している。
【0025】ここで、入力用結合手段としてのループ25
は誘電体共振器21の上側においてTM01δx+yモードの磁
界と垂直な方向に延出しており、出力用結合手段として
のプローブ26は誘電体共振器21の下側すなわち支持台12
側においてTM01δx-yモードの磁界と垂直な方向に延出
している。このような位置に入力用結合手段、出力用結
合手段を配置することにより、入力用結合手段と出力用
結合手段同士の影響は無視できる程度にまで低減され、
入力用結合手段、出力用結合手段の配置位置の設計も容
易になる。また、出力用結合手段をプローブにより構成
しているので、十分な結合量を得るためにそれ程の長さ
を必要としない。したがって、TM01δx-yモードの磁界
と垂直な方向、すなわち誘電体共振器21の支持台12側に
向かってプローブ26を延出させても、支持台12が邪魔に
なることもない。さらに、誘電体共振器21の上側におい
て延出しているループ25についても、出力用結合手段と
交差することを考慮しなくて済むので、必要な結合量を
得るためにある程度長さを長くすることも可能となる。
は誘電体共振器21の上側においてTM01δx+yモードの磁
界と垂直な方向に延出しており、出力用結合手段として
のプローブ26は誘電体共振器21の下側すなわち支持台12
側においてTM01δx-yモードの磁界と垂直な方向に延出
している。このような位置に入力用結合手段、出力用結
合手段を配置することにより、入力用結合手段と出力用
結合手段同士の影響は無視できる程度にまで低減され、
入力用結合手段、出力用結合手段の配置位置の設計も容
易になる。また、出力用結合手段をプローブにより構成
しているので、十分な結合量を得るためにそれ程の長さ
を必要としない。したがって、TM01δx-yモードの磁界
と垂直な方向、すなわち誘電体共振器21の支持台12側に
向かってプローブ26を延出させても、支持台12が邪魔に
なることもない。さらに、誘電体共振器21の上側におい
て延出しているループ25についても、出力用結合手段と
交差することを考慮しなくて済むので、必要な結合量を
得るためにある程度長さを長くすることも可能となる。
【0026】このような構成を有する多重モード誘電体
フィルタ20においては、入力用結合手段としてのループ
25と誘電体共振器21のTM01δx+yモードとが結合する。
そして、TM01δx+yモードとTE01δzモードとが結合し、
さらにTE01δzモードとTM01δx-yモードとが結合する。
最後に、出力用結合手段としてのプローブ26と誘電体共
振器21のTM01δx-yモードとが結合することで、多重モ
ード誘電体フィルタ20は三段の帯域通過フィルタとして
機能している。
フィルタ20においては、入力用結合手段としてのループ
25と誘電体共振器21のTM01δx+yモードとが結合する。
そして、TM01δx+yモードとTE01δzモードとが結合し、
さらにTE01δzモードとTM01δx-yモードとが結合する。
最後に、出力用結合手段としてのプローブ26と誘電体共
振器21のTM01δx-yモードとが結合することで、多重モ
ード誘電体フィルタ20は三段の帯域通過フィルタとして
機能している。
【0027】さらに、本発明の第三の実施例であるフィ
ルタを図6、7に基づいて説明する。なお、図6は本実施
例のフィルタの側面図、図7は平面図であり、内部の様
子を示すためシールドケースを破断した図を用いてい
る。また、先の実施例と同一部には同符号を付し詳細な
説明は省略する。図6、7に示すように本実施例における
フィルタ30では、三重モード誘電体共振器21と空洞共振
器31とを金属板を挟んで並置しており、四段の帯域通過
フィルタとして機能させている。空洞共振器31は、金属
板によるシールドケース13内の中央に、一端がシールド
ケース13に接続され他端が開放された円筒状の導体32を
配置してなり、円筒状の導体32を中心導体としシールド
ケース13をアース導体としている。
ルタを図6、7に基づいて説明する。なお、図6は本実施
例のフィルタの側面図、図7は平面図であり、内部の様
子を示すためシールドケースを破断した図を用いてい
る。また、先の実施例と同一部には同符号を付し詳細な
説明は省略する。図6、7に示すように本実施例における
フィルタ30では、三重モード誘電体共振器21と空洞共振
器31とを金属板を挟んで並置しており、四段の帯域通過
フィルタとして機能させている。空洞共振器31は、金属
板によるシールドケース13内の中央に、一端がシールド
ケース13に接続され他端が開放された円筒状の導体32を
配置してなり、円筒状の導体32を中心導体としシールド
ケース13をアース導体としている。
【0028】本実施例のフィルタ30では、入力用結合手
段としてのループ25を誘電体共振器21の上側において延
出させ、出力用結合手段としてのプローブ36を空洞共振
器31の上側において延出させている。さらに、プローブ
26とループ35とから構成される共振器間結合手段を誘電
体共振器21と空洞共振器31との間に配置している。共振
器間結合手段のプローブ26は誘電体共振器21の支持台12
側において延出しており、ループ35は空洞共振器31側に
延出している。
段としてのループ25を誘電体共振器21の上側において延
出させ、出力用結合手段としてのプローブ36を空洞共振
器31の上側において延出させている。さらに、プローブ
26とループ35とから構成される共振器間結合手段を誘電
体共振器21と空洞共振器31との間に配置している。共振
器間結合手段のプローブ26は誘電体共振器21の支持台12
側において延出しており、ループ35は空洞共振器31側に
延出している。
【0029】ここでは、共振器間結合手段における誘電
体共振器21の方に延出しているプローブ26を、本発明で
言うところの出力用結合手段と見なすことができ、先の
実施例と同様の効果を得ることができる。
体共振器21の方に延出しているプローブ26を、本発明で
言うところの出力用結合手段と見なすことができ、先の
実施例と同様の効果を得ることができる。
【0030】なお、本実施例においては三重モード誘電
体共振器21と空洞共振器31とで四段の帯域通過フィルタ
を構成したが、入出力結合手段の接続位置を変化させる
ことにより、誘電体共振器で三段の帯域通過フィルタを
構成し、空洞共振器をトラップとして用いても構わな
い。
体共振器21と空洞共振器31とで四段の帯域通過フィルタ
を構成したが、入出力結合手段の接続位置を変化させる
ことにより、誘電体共振器で三段の帯域通過フィルタを
構成し、空洞共振器をトラップとして用いても構わな
い。
【0031】さらにまた、本発明の第四の実施例である
デュプレクサを図8に基づいて説明する。なお、図8は本
実施例のデュプレクサの平面図であり、内部の様子を示
すためシールドケースを破断した図を用いている。ま
た、第二の実施例と同一部には同符号を付し詳細な説明
は省略する。図8に示すように本実施例のデュプレクサ4
0は、送信用誘電体フィルタ41と受信用誘電体フィルタ4
2とから構成されており、送信用誘電体フィルタ41と受
信用誘電体フィルタ42とはそれぞれ二つの三重モード誘
電体共振器21aと21b、21cと21dを金属板を挟んで並置し
て構成している。
デュプレクサを図8に基づいて説明する。なお、図8は本
実施例のデュプレクサの平面図であり、内部の様子を示
すためシールドケースを破断した図を用いている。ま
た、第二の実施例と同一部には同符号を付し詳細な説明
は省略する。図8に示すように本実施例のデュプレクサ4
0は、送信用誘電体フィルタ41と受信用誘電体フィルタ4
2とから構成されており、送信用誘電体フィルタ41と受
信用誘電体フィルタ42とはそれぞれ二つの三重モード誘
電体共振器21aと21b、21cと21dを金属板を挟んで並置し
て構成している。
【0032】送信用誘電体フィルタ41の入力用結合手段
はプローブ26aにより構成され、外部の送信用回路に接
続されている。また、受信用誘電体フィルタ42の出力用
結合手段はプローブ26dにより構成され、外部の受信用
回路に接続されている。そして、送信用誘電体フィルタ
41の出力用結合手段と受信用誘電体フィルタ42の入力用
結合手段とはプローブ26b、26cにより構成され、共通に
外部のアンテナに接続されている。入出力用結合手段の
一方のプローブ26a、26cは一方の誘電体共振器21a、21c
の支持台側において延出しており、入出力用結合手段の
他方のプローブ26b、26dは他方の誘電体共振器21b、21d
の支持台側において延出している。
はプローブ26aにより構成され、外部の送信用回路に接
続されている。また、受信用誘電体フィルタ42の出力用
結合手段はプローブ26dにより構成され、外部の受信用
回路に接続されている。そして、送信用誘電体フィルタ
41の出力用結合手段と受信用誘電体フィルタ42の入力用
結合手段とはプローブ26b、26cにより構成され、共通に
外部のアンテナに接続されている。入出力用結合手段の
一方のプローブ26a、26cは一方の誘電体共振器21a、21c
の支持台側において延出しており、入出力用結合手段の
他方のプローブ26b、26dは他方の誘電体共振器21b、21d
の支持台側において延出している。
【0033】また、送信用誘電体フィルタ41と受信用誘
電体フィルタ42それぞれの共振器間には、二つのループ
25a、25bおよび25c、25dからなる共振器間結合手段が取
り付けられている。なお、本実施例のデュプレクサ40に
おいては共振器間結合手段としてループ25a、25b、25
c、25dを用いたが、図9に示すデュプレクサ40aように共
振器間結合手段としてプローブ26a、26b、26c、26dを用
いたものであっての構わない。
電体フィルタ42それぞれの共振器間には、二つのループ
25a、25bおよび25c、25dからなる共振器間結合手段が取
り付けられている。なお、本実施例のデュプレクサ40に
おいては共振器間結合手段としてループ25a、25b、25
c、25dを用いたが、図9に示すデュプレクサ40aように共
振器間結合手段としてプローブ26a、26b、26c、26dを用
いたものであっての構わない。
【0034】図8で示す入出力用結合手段や、図9で示す
共振器間結合手段を構成するプローブ26a、26b、26c、2
6dは、本発明で言うところの支持台側において延出して
いる入力用結合手段あるいは出力用結合手段に当たり、
このような構成により設計の容易性や結合量の増加とい
う本発明の効果が得られる。
共振器間結合手段を構成するプローブ26a、26b、26c、2
6dは、本発明で言うところの支持台側において延出して
いる入力用結合手段あるいは出力用結合手段に当たり、
このような構成により設計の容易性や結合量の増加とい
う本発明の効果が得られる。
【0035】このように構成される本実施例のデュプレ
クサ40、40aにおいては、送信用誘電体フィルタ41で所
定の周波数を有する信号のみを通過させ、受信用誘電体
フィルタ42で送信用誘電体フィルタ41の周波数とは異な
る周波数を有する信号を通過させる。
クサ40、40aにおいては、送信用誘電体フィルタ41で所
定の周波数を有する信号のみを通過させ、受信用誘電体
フィルタ42で送信用誘電体フィルタ41の周波数とは異な
る周波数を有する信号を通過させる。
【0036】さらにまた、本発明の第五の実施例である
通信機装置を、図10に基づいて説明する。なお、図10は
本実施例の通信機装置の概略図である。図10に示すよう
に本実施例の通信機装置50は、デュプレクサ40と、送信
用回路51と、受信用回路52と、アンテナ53から構成され
る。ここでデュプレクサ40は先の実施例で示したもので
あり、図8における送信用誘電体フィルタ41と接続され
る入力用結合手段が、送信用回路51に接続されており、
受信用誘電体フィルタ42と接続される出力用結合手段
が、受信用回路52に接続されている。また、送信用誘電
体フィルタ41の出力用結合手段と受信用誘電体フィルタ
42の入力用結合手段とは統合され、アンテナ53に接続さ
れている。
通信機装置を、図10に基づいて説明する。なお、図10は
本実施例の通信機装置の概略図である。図10に示すよう
に本実施例の通信機装置50は、デュプレクサ40と、送信
用回路51と、受信用回路52と、アンテナ53から構成され
る。ここでデュプレクサ40は先の実施例で示したもので
あり、図8における送信用誘電体フィルタ41と接続され
る入力用結合手段が、送信用回路51に接続されており、
受信用誘電体フィルタ42と接続される出力用結合手段
が、受信用回路52に接続されている。また、送信用誘電
体フィルタ41の出力用結合手段と受信用誘電体フィルタ
42の入力用結合手段とは統合され、アンテナ53に接続さ
れている。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、支持台に
支持された誘電体共振器をシールドケース内に配置し
て、入力用結合手段と出力用結合手段とを備えた誘電体
フィルタにおいて、入力用結合手段、出力用結合手段の
一方をプローブとし、そのプローブを誘電体共振器の支
持台側において延出させた。これにより、入力用結合手
段と出力用結合手段の配置位置を設計する際、入力用結
合手段、出力用結合手段同士が互いに及ぼし合う影響を
考慮に入れなくて済み、設計が容易になる。また、プロ
ーブにすることにより誘電体共振器との結合を電界結合
としたので、必要な結合量を得るためのプローブの長さ
もそれ程必要ではなく、支持台が存在する影響で必要な
結合量が得られなくなるということも無い。
支持された誘電体共振器をシールドケース内に配置し
て、入力用結合手段と出力用結合手段とを備えた誘電体
フィルタにおいて、入力用結合手段、出力用結合手段の
一方をプローブとし、そのプローブを誘電体共振器の支
持台側において延出させた。これにより、入力用結合手
段と出力用結合手段の配置位置を設計する際、入力用結
合手段、出力用結合手段同士が互いに及ぼし合う影響を
考慮に入れなくて済み、設計が容易になる。また、プロ
ーブにすることにより誘電体共振器との結合を電界結合
としたので、必要な結合量を得るためのプローブの長さ
もそれ程必要ではなく、支持台が存在する影響で必要な
結合量が得られなくなるということも無い。
【0038】特に誘電体共振器が、互いに直交する二つ
の共振モードを有する多重モード誘電体共振器である場
合、入力用結合手段と出力用結合手段とがそれぞれ上面
から見た誘電体共振器の中央部に向かって配置されるこ
ととなる。しかしながら本発明によれば、一方の結合手
段が誘電体共振器の支持台側において延出しているの
で、入力用結合手段と出力用結合手段とが交差する場合
などを考慮する必要が無くなる。そして、誘電体共振器
の支持台側に延出している結合手段をプローブとしたの
で、必要な結合量を得るためのプローブの長さもそれ程
必要ではなく、誘電体共振器の中央部に向かって配置さ
れても支持台が邪魔になることはない。
の共振モードを有する多重モード誘電体共振器である場
合、入力用結合手段と出力用結合手段とがそれぞれ上面
から見た誘電体共振器の中央部に向かって配置されるこ
ととなる。しかしながら本発明によれば、一方の結合手
段が誘電体共振器の支持台側において延出しているの
で、入力用結合手段と出力用結合手段とが交差する場合
などを考慮する必要が無くなる。そして、誘電体共振器
の支持台側に延出している結合手段をプローブとしたの
で、必要な結合量を得るためのプローブの長さもそれ程
必要ではなく、誘電体共振器の中央部に向かって配置さ
れても支持台が邪魔になることはない。
【図1】本発明の第一の実施例における誘電体フィルタ
の側面図である。
の側面図である。
【図2】本発明の第一の実施例における誘電体フィルタ
の平面図である。
の平面図である。
【図3】本発明の第二の実施例における多重モード誘電
体フィルタの側面図である。
体フィルタの側面図である。
【図4】本発明の第二の実施例における多重モード誘電
体フィルタの平面図である。
体フィルタの平面図である。
【図5】三重モード誘電体共振器の三つのモードを示す
図である。
図である。
【図6】本発明の第三の実施例におけるフィルタの側面
図である。
図である。
【図7】本発明の第三の実施例におけるフィルタの平面
図である。
図である。
【図8】本発明の第四の実施例におけるデュプレクサの
平面図である。
平面図である。
【図9】本発明の他の実施例におけるデュプレクサの平
面図である。
面図である。
【図10】本発明の第五の実施例における通信機装置の
概略図である。
概略図である。
【図11】従来の誘電体フィルタの側面図である。
【図12】従来の誘電体フィルタの平面図である。
【図13】本出願人が先に提案した誘電体フィルタの側
面図である。
面図である。
【図14】本出願人が先に提案した誘電体フィルタの平
面図である。
面図である。
10 誘電体フィルタ 11,21,21a〜21d 誘電体共振器 12 支持台 13 シールドケース 16a,16b,26,26a〜26d,36 プローブ 20 多重モード誘電体フィルタ 25,35,25a〜25d ループ 30 フィルタ 31 空洞共振器 32 円筒状の導体 40,40a デュプレクサ 41 送信用誘電体フィルタ 42 受信用誘電体フィルタ 50 通信機装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 和彦 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J006 HC03 HC12 HC13 HC14 HC21 JA01 JA05 JA09 JA21 KA01 LA03 LA21 LA26 NA01 NA02 ND00 PA01 5J012 CA03 CA11
Claims (4)
- 【請求項1】導電性を有するシールドケースと、該シー
ルドケース内に配置された誘電体共振器と、該誘電体共
振器と一体または別体で形成され前記誘電体共振器を支
持する支持台と、前記誘電体共振器に結合する入力用結
合手段および出力用結合手段とを含んでなる誘電体フィ
ルタであって、 前記入力用結合手段および出力用結合手段のうち一方の
結合手段が一端開放のプローブであって、該プローブが
前記誘電体共振器の前記支持台側において延出している
ことを特徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項2】前記誘電体共振器が、少なくとも互いに略
直交する二つの共振モードを有する多重モード誘電体共
振器であることを特徴とする請求項1記載の誘電体フィ
ルタ。 - 【請求項3】少なくとも二つのフィルタと、該フィルタ
のそれぞれに接続される入出力接続用手段と、前記フィ
ルタに共通的に接続されるアンテナ接続用手段とを含ん
でなるデュプレクサであって、 前記フィルタの少なくとも一つが請求項1または2記載の
誘電体フィルタであることを特徴とするデュプレクサ。 - 【請求項4】請求項3記載のデュプレクサと、該デュプ
レクサの少なくとも一つの入出力接続用手段に接続され
る送信用回路と、該送信用回路に接続される前記入出力
接続用手段と異なる少なくとも一つの入出力接続用手段
に接続される受信用回路と、前記デュプレクサのアンテ
ナ接続用手段に接続されるアンテナとを含んでなること
を特徴とする通信機装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11102964A JP2000295005A (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | 誘電体フィルタ、デュプレクサ、通信機装置 |
US09/543,522 US6573812B1 (en) | 1999-04-09 | 2000-04-06 | Dielectric filter, duplexer, and communication apparatus |
EP00107501A EP1043799A3 (en) | 1999-04-09 | 2000-04-06 | Dielectric filter, duplexer, and communication apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11102964A JP2000295005A (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | 誘電体フィルタ、デュプレクサ、通信機装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000295005A true JP2000295005A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14341476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11102964A Pending JP2000295005A (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | 誘電体フィルタ、デュプレクサ、通信機装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6573812B1 (ja) |
EP (1) | EP1043799A3 (ja) |
JP (1) | JP2000295005A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011526139A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-09-29 | ケイエムダブリュ インコーポレーテッド | 多重モード共振フィルタ |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20040036557A1 (en) * | 2000-08-29 | 2004-02-26 | Takehiko Yamakawa | Dielectric filter |
EP1372211A3 (en) * | 2002-06-12 | 2004-01-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dielectric filter, communication apparatus, and method of controlling resonance frequency |
US8410873B2 (en) * | 2007-09-19 | 2013-04-02 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Dielectric resonator having a dielectric resonant element with two oppositely located notches for EH mode coupling |
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