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JP2000292837A - ストロボ充電制御装置 - Google Patents

ストロボ充電制御装置

Info

Publication number
JP2000292837A
JP2000292837A JP11097810A JP9781099A JP2000292837A JP 2000292837 A JP2000292837 A JP 2000292837A JP 11097810 A JP11097810 A JP 11097810A JP 9781099 A JP9781099 A JP 9781099A JP 2000292837 A JP2000292837 A JP 2000292837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
charging
strobe
target
flash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11097810A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kishimoto
政昭 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP11097810A priority Critical patent/JP2000292837A/ja
Publication of JP2000292837A publication Critical patent/JP2000292837A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラに組み込まれるストロボ充電制御装置
において、ストロボ充電コンデンサに対する無駄な充電
をできるだけ回避するだけでなく適正な露光で常に撮影
を行い得るようにする。 【解決手段】 カメラに組み込まれるストロボ充電制御
装置であって、カメラの測光手段(48、50)で得ら
れた測光値に応じたストロボ発光用充電コンデンサへの
目標充電電圧を決定する目標充電電圧決定手段(ステッ
プ803)を具備し、この目標充電電圧決定手段によ
り、該測光値が大きければ大きい程、該目標充電電圧が
低くなるように決定され、該目標充電電圧がストロボ発
光可能最小電圧とストロボ発光可能最大電圧との間に含
まれる電圧とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラに組み込まれ
るストロボ充電制御装置に関する。
【0002】撮影時にストロボ発光を行うためには、ス
トロボ電源回路の充電コンデンサを少なくともストロボ
発光可能最小電圧例えば270 ボルト以上まで充電させる
ことが必要であり、代表的にはストロボ発光可能電圧範
囲として270 ないし330 ボルトが設定される。勿論、そ
のような高電圧にストロボ電源回路の充電コンデンサを
直ちに充電することはできないので、通常はカメラの電
源スイッチのオン時或いはストロボ発光後に該充電コン
デンサに対する充電、即ち待機充電を行い、ストロボ撮
影時に速やかにストロボを発光させ得るようにしてい
る。より遠くの被写体に対しても適正な露出を得るため
には、充電電圧をできるだけ高くすることが要求され、
このため従来では、待機充電時にストロボ電源回路の充
電コンデンサの充電はストロボ発光可能最大電圧(330ボ
ルト) まで行われる。
【0003】ところで、ストロボ電源回路の充電コンデ
ンサへの待機充電がストロボ発光可能可能最大電圧330
ボルトまで行われたとしても、充電コンデンサの漏れ電
流は充電電圧が高い程大きく、このためストロボ発光可
能最大電圧(330ボルト) は通常は数時間でストロボ発光
最小電圧(270ボルト) まで急減に低下し、その後充電コ
ンデンサの充電電圧は数十時間の長時間にわたって徐々
に200 ボルト程度まで低下することになる。そこで、従
来のストロボ発光制御では、ストロボ撮影時、もしスト
ロボ電源回路の充電コンデンサの充電電圧がストロボ発
光可能最小電圧(270ボルト) 未満となっているときは、
撮影動作は一旦不許可となって、ストロボ電源回路の充
電コンデンサに対する追加充電が行われ、少なくともス
トロボ発光が保証され得る程度まで該充電コンデンサの
充電電圧が高められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が対象としてい
る安価なストロボ装置、即ちストロボ発光量を露出時に
適切に調節する自動発光量調節制御装置を持たないスト
ロボ装置では、ストロボ電源回路の充電コンデンサの充
電電荷の大半を放電させるストロボ発光動作、所謂フル
発光動作が行われ、このためストロボ発光時の光量(ガ
イドナンバ)はストロボ電源回路の充電コンデンサの充
電電圧に応じて変動することになる。従って、自動発光
量調節制御装置を持たないストロボ装置を搭載したカメ
ラにあっては、ストロボ電源回路の充電コンデンサの充
電電圧(即ち、ストロボ発光時の光量)が高すぎる場
合、過剰な光量分だけ絞りを絞り込むことにより適正露
出が得られるようにされる。勿論、このような場合に
は、充電コンデンサの充電電荷の過剰な分は無駄に消費
される。一方、ストロボ撮影時にストロボ電源回路の充
電電圧がストロボ発光可能電圧範囲内にあれば、ストロ
ボ撮影が許可されることになる。従って、ストロボ電源
回路の充電コンデンサの充電電圧が実際に必要とされる
充電電圧以下の場合であっても、ストロボ撮影が許可さ
れ、この場合には露出不足分については、その分だけ絞
り量を開放側に調節することによって補正される。
【0005】また、従来のストロボ充電制御にあって
は、カメラにフィルムが装填されていない場合でも、電
源スイッチのオンによりストロボ電源回路の充電コンデ
ンサに対する充電がストロボ発光可能最大電圧(330ボル
ト) まで行われる。しかしフィルムの無装填時では、ス
トロボが発光される機会としては、ストロボ装置が実際
に動作するか否かを確認するための試験的なストロボ発
光だけであり、この場合にはストロボ電源回路の充電コ
ンデンサに対する充電はストロボ発光可能最低電圧まで
行われれば十分である。
【0006】勿論、ストロボ電源回路の充電コンデンサ
に対する充電はカメラに装填されたバッテリにより行わ
れ、このバッテリの消費を可及的に抑えるためには、か
かるストロボ電源回路の充電コンデンサへの無駄な充電
は極力回避されるべきであるにも拘らず、従来のストロ
ボ充電制御では、上述したようにストロボ電源回路の充
電コンデンサへの充電が無駄に行われることが屡々あ
る。
【0007】従って、本発明の目的は、カメラに組み込
まれるストロボ充電制御装置であって、該ストロボ電源
回路に対する無駄な充電をできるだけ回避し得るだけで
なく適正な露光で常に撮影を行い得るように構成された
ストロボ充電制御装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるストロボ充
電制御装置はカメラに組み込まれ、その測光手段で得ら
れた測光値に応じたストロボ発光用充電コンデンサに対
する目標充電電圧を決定する目標充電電圧決定手段を具
備し、この目標充電電圧決定手段により、該測光値が大
きければ大きい程、該目標充電電圧が低くなるように決
定され、目標充電電圧はストロボ発光可能最小電圧とス
トロボ発光可能最大電圧との間に含まれる電圧とされ
る。
【0009】本発明によるストロボ充電制御装置におい
て、好ましくは、カメラの主電源スイッチがオンされた
際或いはストロボ発光後でカメラの主電源スイッチがオ
ン状態である際に行われるストロボ発光用充電コンデン
サに対する充電、即ち待機充電がその充電電圧を目標充
電電圧決定手段によって決定された目標充電電圧に一致
させるべく行われる。更に好ましくは、カメラの測光ス
イッチがオンされた際に行われる即ち発光用充電コンデ
ンサに対する充電、即ち追加充電がその充電電圧を目標
充電電圧決定手段によって決定された目標充電電圧に一
致させるべく行われる。
【0010】本発明によるストロボ充電制御装置の好適
な実施形態では、カメラへのフィルムの装填の有無を判
別するフィルム装填判別手段が設けられ、このフィルム
装填判別手段によってカメラへのフィルムの装填が確認
されたとき、目標充電電圧決定手段によって決定される
目標充電電圧がストロボ発光可能最小電圧とされる。更
に好適な実施形態においては、撮影時にストロボプリ発
光モードが選択されているか否かを判別する判別手段が
設けられ、このストロボプリ発光判別手段によってスト
ロボプリ発光モードの選択が確認されたとき、目標充電
電圧決定手段によって決定される目標充電電圧がストロ
ボ発光可能最小電圧よりもストロボプリ発光で消費され
る電圧分だけ高い充電電圧とされる。
【0011】また、本発明の別の局面によれば、ストロ
ボプリ発光判別手段を具備するストロボ充電制御装置を
搭載したカメラも提供され、このカメラにおいては、ス
トロボ撮影時での最終絞り値の演算が上述の測光手段か
ら測光値を再度読み取ってその測光値に基づいて行わ
れ、これによりストロボプリ発光で消費された電圧分だ
け該最終絞り値が開放側に補正されて適正露出が得られ
るようされる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるストロボ充電
制御装置の一実施形態について添付図面を参照して説明
する。
【0013】図1を参照すると、本発明によるストロボ
充電制御装置を組み込んだカメラの制御ブロック図が概
略的に示される。なお、カメラの制御ブロック図の全体
は多岐にわたるものであるが、図1では、本発明による
ストロボ充電制御装置に関連した構成要素だけが図示さ
れている。
【0014】図1において、参照符号10はカメラの制
御回路を示し、この制御回路10はマイクロコンピュー
タとして構成される。即ち、制御回路10は中央処理ユ
ニット(CPU)、種々のルーチンを実行するためのプ
ログラム、定数等を格納する読出し専用メモリ(RO
M)、データ等を一時的に格納する書込み/読出し自在
なメモリ(RAM)、入出力インターフェース(I/
O)から成り、カメラの動作全般を制御する。参照符号
12はカメラに着脱自在に装着されるバッテリを示し、
このバッテリ12は一般的には3ボルトの出力電圧を持
つ直流電源である。制御回路10はバッテリ12からD
C/DCコンバータ14を介して5ボルトで給電され
る。即ち、バッテリ12からの3ボルトの出力電圧はD
C/DCコンバータ14で5ボルトに変換されて制御回
路10に送られる。
【0015】図1において、参照符号16はストロボ発
光回路を示し、このストロボ発光回路16には、キセノ
ン管のような発光管即ちストロボと、このストロボへの
通電のオン/オフを制御するトリガ回路とが含まれる。
ストロボ発光回路16は高圧電源として充電コンデンサ
18を具備し、この充電コンデンサ18の充電電荷によ
りストロボが通電される。即ち、ストロボ発光回路16
のトリガ回路は制御回路10の制御下で動作され、充電
コンデンサ18の充電電圧が所定電圧にあるとき、該ト
リガ回路を動作することによりストロボ発光回路16の
ストロボが通電されて発光されて発光する。
【0016】充電コンデンサ18はバッテリ12から発
振回路20、昇圧トランス22及び整流ダイオード24
を介して充電される。図1に示すように、発振回路20
は昇圧トランス22の一次コイル側に接続され、昇圧ト
ランスの二次コイル側の給電ラインには整流ダイオード
24が設けられ、そのカソード側が充電コンデンサ18
に接続される。発振回路20はバッテリ12からの直流
出力を交流出力に変換し、この交流出力は昇圧トランス
22の一次コイル側に入力され、次いでその二次コイル
側から高電圧交流出力として出力される。高電圧交流出
力は整流ダイオード24で整流された後に充電コンデン
サ18に蓄えられる。
【0017】発振回路20にはスイッチ回路26が設け
られ、このスイッチ回路26により発振回路20の動作
のオン/オフが行われる。即ち、スイッチ回路26は制
御回路10からオン/オフ信号を受けるようになってお
り、このオン/オフ信号が高レベルのとき、発振回路2
0は非動作状態に置かれ、該オン/オフ信号が高レベル
から低レベルに変化すると、発振回路20は動作状態と
なる。要するに、かかるオン/オフ信号が高レベルから
低レベルに切り換えられると、充電コンデンサ18への
充電が開始され、該オン/オフ信号が低レベルから高レ
ベルに切り換えられると、充電コンデンサへの充電が停
止される。
【0018】図1において、参照符号28は充電コンデ
ンサ18の充電電圧を検出する検出回路を示し、この検
出回路28は整流ダイオード30を具備する。整流ダイ
オード30は昇圧トランス22の二次コイル側からの給
電ラインから分岐した分岐ラインに設けられ、上述した
整流ダイオード24に対して並列関係に置かれる。な
お、好ましくは、後述する理由のために、双方の整流ダ
イオード24及び30は電気的に同じ構成のものが使用
され、それらの内部抵抗値は実質的に同じとされる。検
出回路28は、更に、整流ダイオード30のカソード側
に設けられた平滑コンデンサ32と、この平滑コンデン
サ32に対して並列関係に置かれた分圧抵抗34及び3
6とを具備する。本実施形態にあっては、例えば、平滑
コンデンサ32は20ナノファラッドであり、分圧抵抗3
4及び36はそれぞれ1MΩ及び10kΩとされる。分圧
抵抗34及び36間の電圧が制御回路10によって充電
コンデンサ18の充電電圧信号として検出される。
【0019】検出回路28による充電コンデンサ18の
充電電圧の原理について簡単に説明すると、発振回路2
0の動作時、即ち充電コンデンサ18の充電時、整流ダ
イオード24と整流ダイオード30との電圧降下はほぼ
同じであり(それらの内部抵抗値が実質的に同じ)、こ
のため整流ダイオード30のカソード側出力端子には1
8の充電電圧が現出する。ところが、その現出電圧は昇
圧トランス22の二次コイル側の出力電圧の影響を受け
て周期的に変動するが、しかしその変動は平滑コンデン
サ32によって吸収されて平滑化される。平滑化電圧
(即ち、18の充電電圧)は分圧抵抗34及び36によ
って降圧され、その間の降圧電圧が充電コンデンサ18
の充電電圧を表す検出電圧として制御回路10によって
検出される。上述したように、本実施形態では、分圧抵
抗R1及びR2のそれぞれには抵抗値として1MΩ及び
10kΩが与えられるので、検出電圧が例えば3.3 ボルト
であるとき、充電コンデンサ18の充電電圧が330 ボル
トに到達したことが制御回路10によって判断される。
【0020】図1において、参照符号38、40、42
及び44のそれぞれはカメラに設けられる種々のスイッ
チのうちで、本発明によるストロボ充電制御装置に関係
したスイッチを示す。スイッチ38はカメラの主電源ス
イッチであり、この主電スイッチ38はカメラボディの
適当な箇所に設けられた電源オン/オフ釦(図示されな
い)の操作によってオン/オフ動作させられる。スイッ
チ40はフィルム装填検出スイッチであり、このフィル
ム装填検出スイッチはカメラ内にフィルムパトローネを
装填した際にオン/オフ動作させられる。スイッチ42
及び44はそれぞれ測光スイッチ及びレリーズスイッチ
であり、これら測光スイッチ42及びレリーズスイッチ
44はカメラボディの適当な箇所に設けられたレリーズ
釦(図示されない)の押下操作によって動作させられ
る。即ち、レリーズ釦が半押しされたとき、測光スイッ
チ42がオンされ、レリーズ釦が全押しされると、レリ
ーズスイッチ44がオンされるようになっている。な
お、言うまでもなく、各スイッチ38、40、42、4
4のオン/オフ状態は制御回路10によって検出され、
制御回路10は各スイッチのオン/オフ状態に応じた処
理を実行する。
【0021】図1において、参照符号46は例えば赤色
光を発光するようになった赤色発光ダイオードであり、
この赤色発光ダイオード46はカメラボディの適当な箇
所に設置されて充電コンデンサ18への充電状態をカメ
ラのユーザに報知するための赤色表示ランプとして使用
される。即ち、充電コンデンサ18に対して充電が行わ
れている間、赤色表示ランプ46は充電中である旨を報
知すべく点滅させられ、充電コンデンサ18に対する充
電が完了すると、ストロボ発光が可能である旨を報知す
べく点滅状態から点灯状態に変わる。勿論、赤色表示ラ
ンプ46の点滅及び点灯については、主電源スイッチ3
8がオン状態にあるとき制御回路10の制御下で行われ
る。
【0022】図1において、参照符号48は測光回路を
示し、この測光回路48の受光部にはフォトダイオード
50が設けられる。主電源スイッチ38がオンされる
と、測光回路48はフォトダイオード50によって検出
された外光量(明るさ)を測光信号として生成する。測
光回路48の動作は制御回路10の制御下で行われ、従
来の場合と同様に、測光スイッチ42がオンされる度毎
に測光回路48から測光信号が制御回路10によって取
り込まれる。また、本発明によれば、主電源スイッチ3
8がオンされた直後或いはストロボ発光直後での主電電
源オン状態時にも測光回路48から測光信号が制御回路
10によって取り込まれる。
【0023】ところで、従来の場合と同様に、本発明に
おいても、主電源スイッチ38のオン時或いはストロボ
発光直後での主電源オン状態時には、充電コンデンサ1
8に対する待機充電が行われ、更には測光スイッチ42
のオン時でしかもストロボ発光の必要時には充電コンデ
ンサ18に対する追加充電が行われる。また、従来の場
合では、待機充電及び追加充電時には常に充電コンデン
サ(18)に対する充電はストロボ発光可能最大電圧(3
30V)まで行われていたが、しかし本発明によるストロボ
充電制御装置にあっては、待機充電時での充電電圧と追
加充電時での充電電圧とが共に測光値(外光の明るさ)
との関係で決められる。要するに、本発明によれば、ス
トロボ撮影(ストロボ発光の伴う撮影)時に必要とされ
るストロボ発光量は外光の明るさ即ち測光値に応じて異
なる点に着目し、測光値が大きければ大きい程、ストロ
ボ発光量即ち充電コンデンサ18への充電電圧を小さく
設定して、該充電コンデンサ18に対する過剰な充電を
できる限り回避し、これによりバッテリ12の無駄な消
費が極力抑えられる。
【0024】なお、以上述べた理由により、本発明によ
れば、上述したように、測光スイッチ42がオン時だけ
でなく、主電源スイッチ38がオンされた直後或いはス
トロボ発光直後での主電電源オン状態時にも測光回路4
8から測光信号が制御回路10によって取り込まれるこ
とになる。
【0025】本発明による充電電圧制御(充電コンデン
サ18に対する)について説明すると、例えば、本実施
形態にあっては、測光回路48から外光量として得られ
る測光値(Bv )とフィルム感度(Sv )とからアペッ
クスシステムに基づいて得られる露光値(Ev =Sv
v )に応じて充電コンデンサ18に対する目標充電電
圧Vが図2の表に示すように決められる。即ち、同図の
表に示すように、例えば、露出値Ev が9 3/8 であると
き、目標充電電圧Vはストロボ発光可能最小電圧302 ボ
ルトに設定され、露出値Ev が9 5/8 であるとき、目標
充電電圧Vはストロボ発光可能最小電圧282 ボルトに設
定され、露出値Ev が9 1/8 であるときには、目標充電
電圧Vはストロボ発光可能最小電圧324 ボルトに設定さ
れる。また、露出値Ev が10以上のとき、目標充電電圧
Vはストロボ発光可能最小電圧270 ボルトを僅かに上回
る273 ボルトに設定され、露出値Ev が9 0/8 以下のと
きには、目標充電電圧Vはストロボ発光可能最大電圧33
0 ボルトに設定される。要するに、ストロボ発光可能充
電電圧範囲270 ないし330 ボルト内で充電コンデンサ1
8に対する目標充電電圧Vが測光値(Bv )から得られ
る露出値(Ev )に応じて段階的に設定され、これによ
り充電コンデンサ18に対する過剰な充電が回避され得
ることになる。
【0026】本発明が対象とする安価なストロボ装置、
即ちストロボ発光量を露出時に適切に調節する自動発光
量調節制御装置を持たないストロボ装置では、フル充電
/フル発光(即ち、ストロボ発光可能最大電圧330 ボル
トでのストロボ発光)が前提とされ、この前提に基づい
て最適露光を得るべくストロボ撮影時の絞り値が決めら
れる。即ち、従来では、ストロボ撮影時の絞り値につい
ては測距値、フィルム感度、レンズ開放F値及びストロ
ボ・ガイド・ナンバ(フル充電/フル発光に基づく値)
から所定のアルゴリズム(フラッシュマチック演算)に
基づいて決められる。しかしながら、本発明において
は、測光値(Bv )に基づいて充電コンデンサ18に対
する目標充電電圧が決められるので、ストロボ発光時で
の絞り値の決定にあたっては、充電コンデンサ18に対
する目標充電電圧の変動が加味されなければならない。
【0027】図2の表の最右欄を参照すると、充電コン
デンサ18に対する目標充電電圧毎の補正量(ΔGvv
が露出値に換算されて示され、図3にはその関係がグラ
フとして示されている。図2の表及び図3のグラフから
明らかなように、充電コンデンサ18に対する目標充電
電圧がフル充電電圧(即ち、ストロボ発光可能最大電圧
330 ボルト)のときには補正量(ΔGvv)は0Ev とさ
れ、そのフル充電電圧以下のそれぞれの目標充電電圧毎
の補正量(ΔGvv)については順次-1/8Ev 、-2/8
v 、-3/8Ev 、-4/8Ev 、-5/8Ev 及び-6/8Ev とさ
れる。要するに、本発明によれば、ストロボ撮影時に絞
り値Av については以下の式の基づいて決められる。即
ち、 Av =Avsfm−ΔGvv ここでAvsfmは測距値、フィルム感度、レンズ開放F値
及びストロボ・ガイド・ナンバ(フル充電/フル発光に
基づくガイドナンバ)から適宜求められるアペックス値
である。
【0028】なお、図2の表に示すような目標充電電圧
(V)及び補正量(ΔGvv)の個々のデータはそれぞれ
の露出値(Ev )に対応してテーブルとして制御回路1
0のROMに格納され、測光値(Bv )が測光回路48
から得られたとき、その測光値に対応した目標充電電圧
(V)及び補正量(ΔGvv)のデータが該テーブルから
読み出されるようになっている。
【0029】ところで、実際のストロボ撮影時での追加
充電においては、測光値に対応した目標充電電圧(V)
が充電コンデンサ18に対して充電されるべき目標充電
電圧とされても、充電コンデンサ18に対する実際の充
電電圧がかかる目標充電電圧(V)に常に正確に一致す
るとは限らない。というのは、前回のストロボ撮影後の
待機充電条件や外光条件等のために充電コンデンサ18
の実際の充電電圧が上述の目標充電電圧から外れること
があるからである。要するに、充電コンデンサ18の実
際の充電電圧値として、図2の表に列挙したような目標
充電電圧の間の電圧値、例えば目標充電電圧292 ボルト
と302 ボルトとの間の電圧値が取られ得る。このような
場合には、図4の表に示すような切換充電電圧が設定さ
れ、これら切換充電電圧に基づいて補正量(ΔGvv)が
決められる。例えば、充電コンデンサ18の充電電圧V
が314 ボルト以上で325 ボルト未満であるときには、補
正量(ΔGvv)は-1/8Ev とされ、また充電コンデンサ
18の充電電圧Vが283 ボルト以上で293 ボルト未満の
ときには、補正量(ΔGvv)は-4/8Ev とされる。勿
論、充電コンデンサ18の充電電圧Vが325 ボルト以上
のときは、補正量(ΔGvv)は0Ev とされ、また充電
コンデンサ18の充電電圧Vが274 ボルト未満のとき、
補正量(ΔGvv)は-6/8Ev とされる。
【0030】なお、通常は、測光値(Bv )に基づく露
光量(Ev )が10以上であるときには、充電コンデンサ
18に対する目標充電電圧としてストロボ発光可能最小
電圧を幾分上回る273 ボルトが与えられるが(図2及び
図3)、しかしストロボ撮影時に赤目防止モード(所謂
ストロボプリ発光モード)が選択されているときには、
図3のグラフに示すように、充電コンデンサ18に対す
る最低目標充電電圧として20ボルト分だけ高い293 ボル
トが与えられる。言うまでもなく、ストロボ撮影時の赤
目防止対策として、被撮影者の瞳孔を狭めさせるために
ストロボプリ発光が行われ、このストロボプリ発光に相
当する分(即ち、20ボルト)だけ充電コンデンサ18の
充電電圧を高める必要があるからである。
【0031】一方、実際の撮影条件下では、充電コンデ
ンサ18の充電電圧が過剰となる場合もあり得る。例え
ば、カメラが屋内の暗がりで主電源スイッチ38がオン
されて待機充電により充電コンデンサ18がストロボ発
光可能最大電圧330 ボルトまで充電され、その直後に屋
外の比較的明るい場所でストロボ撮影を行う場合を想定
すると、そのストロボ撮影時での充電コンデンサ18の
充電電圧は過剰になっている筈である。このような場合
に適正露出で撮影を行うためには、過剰な充電電圧分だ
け絞りを絞り込むことが必要である。このような絞込み
補正量は図5の表に基づいて決められる。同図の表にお
いて、βは充電コンデンサ18の最低目標充電電圧273
ボルトに対応する露光値10Ev (基準露光値)と個々の
目標充電電圧(図2の表)に対応する露光値との差であ
り、ΔAv はその差に対応した絞りの絞込み値を露光量
に換算したアペックス値である。
【0032】要するに、上述したような充電コンデンサ
18の過剰な充電電圧に対処して常に適正な露出でのス
トロボ撮影を保証するためには、上述の補正量(Δ
vv)だけでなく絞り補正量ΔAv を加味してストロボ
撮影時の最終絞り値Av を決めることが必要であり、そ
の最終絞り値Av については以下の式に基づいて求めら
れる。即ち、 Av =Avsfm−ΔGvv+ΔAv
【0033】図6及び図7を参照すると、以上で述べた
カメラの制御回路10で実行されるメイン処理ルーチン
のフローチャートが示される。このメイン処理ルーチン
については、何等の動作も行っていないカメラ待機状態
では低消費電力化のために所定の時間間隔例えば200ms
毎に一ループが実行されるエンドレスルーチンとされ、
その実行はバッテリ12の装填或いは交換により開始さ
れる。
【0034】ステップ601では、本発明とは特に関係
しない低消費電力化の待機モードルーチンが実行され、
種々のスイッチ(図1には示されない)のいずれかが操
作されたとき、そのスイッチ変化による割込みが発生
し、上述の時間間隔とは無関係に該スイッチ変化に従う
所定の処理ルーチン実行される。
【0035】ステップ602では、主電源スイッチ38
がオンされたか否かが判断され、もし主電源スイッチ3
8がオフであれば、ステップ601に戻って待機処理モ
ードルーチンが上述の時間間隔で実行される。もし主電
源スイッチ38がオンされると、ステップ602からス
テップ603に進み、そこで測光回路48から測光信号
が取り込まれ、その測光信号即ち測光値(Bv )に基づ
いて露出値(Ev )が演算される。
【0036】ステップ604では充電完了指示フラグF
が“0”とされ、次いでステップ605ではストロボ充
電開始処理が行われ、ステップ603で演算された露出
値(Ev )に対応した充電電圧を目標充電電圧として充
電コンデンサ18に対する待機充電が必要に応じて開始
され、その充電開始は先に述べたように発振回路20の
スイッチ回路26へのオン/オフ信号を高レベルから低
レベルに変えることによって行われる。なお、ストロボ
充電開始処理については、図8に示すストロボ充電開始
処理ルーチンのフローチャートを参照して後で詳しく説
明する。
【0037】ステップ606では、主電源スイッチ38
がオンであるかオフであるかが判断される。即ち、主電
源スイッチ38のオン状態が維持されているが否かが判
断され、もし主電源スイッチ38がオフであれば、ステ
ップ601に戻って待機処理モードルーチンが上述の時
間間隔で実行される。一方、主電スイッチ38のオン状
態が維持されていれば、ステップ607に進み、そこで
測光スイッチ42がオンされたか否か、即ちレリーズ釦
が半押しされたか否かが判断される。測光スイッチ42
がオフのとき、即ち撮影動作に移行しないとき、ステッ
プ608に進み、そこでストロボ充電監視処理が行わ
れ、そこで充電コンデンサ18に対する待機充電が監視
され、もし充電コンデンサ18の充電電圧が目標充電電
圧以上となっているときには、充電完了指示フラグFが
“0”から“1”に書き換えられるが、充電コンデンサ
18の充電電圧が目標充電電圧を下回るときには充電完
了指示フラグFは“0”の儘とされる。なお、ストロボ
充電監視処理については、図9に示すストロボ充電監視
処理ルーチンのフローチャートを参照して後で詳しく説
明する。
【0038】ステップ609では、充電完了指示フラグ
Fによって充電コンデンサ18に対する待機充電が完了
したか否かが判断され、F=0のとき、即ち待機充電が
未完了のときは、ステップ606に戻り、主電源スイッ
チ38がオン状態である限り、待機充電が続行され、も
し主電源スイッチ38がであれば、待機充電は中断され
てステップ601に戻り、待機モードルーチンが実行さ
れる。
【0039】一方、ステップ609でF=1のとき、即
ち待機充電の完了が確認されると、ステップ610に進
み、そこで発振回路20のスイッチ回路26へのオン/
オフ信号が低レベルから高レベルに変えられ、これによ
り充電コンデンサ18に対する待機充電が停止される。
次いで、ステップ611では、赤色表示ランプ46が点
滅状態から点灯状態に変えられ、これにより待機充電の
完了が撮影者に報知される。なお、後述の記載から明ら
かなように、図8のストロボ充電開始処理ルーチンの実
行時に充電コンデンサ18への充電が開始されると、待
機充電中である旨を撮影者に報知するために赤色表示ラ
ンプ46が点滅させられる。その後、ステップ606に
戻り、主電源スイッチ38がオンであれば、以上で述べ
たようなストロボ充電監視処理が行われるが、測光スイ
ッチ42がオフである限り、何等の進展もない。一方、
主電源スイッチ38がオフとなれば、ステップ601に
戻って、待機モードルーチンが実行される。
【0040】ステップ607で測光スイッチ42のオン
が確認されると、即ち撮影動作への移行が確認される
と、ステップ607からステップ612に進み、そこで
もし待機充電中であればその待機充電は一旦停止され
る。撮影動作の準備として、ステップ613では、測光
回路48からの測光値(Bv )に基づいて露出値
(Ev )が演算され、次いでステップ614で測距が行
われて撮影距離が演算される。続いて、ステップ615
では、ストロボ発光が必要とされるか否か、即ちストロ
ボ撮影が行われるべきか否かが判断される。
【0041】自動露出モードの選択でストロボ発光が必
要とされるとき、或いはストロボ発光強制モードが選択
されているときには、ストロボ撮影が行われることにな
るので、ステップ615からステップ616に進み、そ
こで充電完了指示フラグFが“0”にリセットされ、次
いでステップ617で図8のストロボ充電開始ルーチン
が実行され、ステップ613で演算された露出値
(Ev )に対応した充電電圧を目標充電電圧として充電
コンデンサ18に対する追加充電が必要に応じて開始さ
れる。勿論、充電開始は上述の待機充電の場合と同様に
発振回路20のスイッチ回路26へのオン/オフ信号を
高レベルから低レベルに変えることにより行われる。
【0042】ステップ618では、図9のストロボ充電
監視処理ルーチンが実行され、そこで充電コンデンサ1
8に対する追加充電が監視される。即ち、既に述べたよ
うに、充電コンデンサ18の充電電圧が目標充電電圧以
上となっているとき、充電完了指示フラグFが“0”か
ら“1”に書き換えられるが、充電コンデンサ18の充
電電圧が目標充電電圧を下回るときには充電完了指示フ
ラグFは“0”の儘とされる。
【0043】ステップ619では、充電完了指示フラグ
Fによって充電コンデンサ18に対する追加充電が完了
したか否かが判断され、F=0のとき、即ち追加充電が
未完了のときは、ステップ620に進み、そこで測光ス
イッチ42がオン状態に維持されているか否かが判断さ
れる。測光スイッチ42がオンであるときには、ステッ
プ618に戻り、充電コンデンサ18に対する追加充電
が続行される。一方、ステップ620で測光スイッチ4
2がオフであれば、撮影が取り止めとなったと判断さ
れ、ステップ621に進み、赤色表示ランプ621が消
灯されて、ステップ606に戻る。
【0044】一方、測光スイッチ42のオン状態が維持
され、しかもステップ619でF=1のとき、即ち追加
充電の完了が確認されると、ステップ619からステッ
プ622に進み、そこで発振回路20のスイッチ回路2
6へのオン/オフ信号が低レベルから高レベルに変えら
れ、これにより充電コンデンサ18に対する追加充電が
停止される。次いで、ステップ623で測光スイッチ4
2がオン状態に維持されているか否かが判断される。
【0045】ステップ623で測光スイッチ42がオン
に維持されているとき、ステップ624に進み、そこで
レリーズスイッチ44がオンされたか否かが、即ちレリ
ーズ釦が全押しされたか否かが判断され、もしレリーズ
スイッチ44がオフであれば、ステップステップ623
に戻り、レリーズスイッチ44がオンされるまで待機状
態となる。このような待機状態下において、もしステッ
プ624でレリーズスイッチ44のオンが確認されるこ
となくステップ623で測光スイッチ42のオフが確認
されたとき、即ち撮影が取り止められたとき、ステップ
621に進み、赤色表示ランプ621が消灯されて、ス
テップ606に戻る。ステップ624でレリーズスイッ
チ44のオンが確認されると(即ち、撮影動作の開
始)、ステップ624からステップ625に進み、そこ
でストロボプリ発光モード(即ち、赤目防止モード)が
選択されているか否かが判断される。
【0046】ステップ625でストロボプリ発光モード
が選択されているときには、ステップ626に進み、そ
こで充電コンデンサ18の充電電荷の一部が放電され、
これによりストロボが発光させられ、被撮影者の瞳孔が
狭められる。いずれの場合でも、ステップ627に進
み、そこでFM(フラッシュマチック)演算処理が行わ
れる。即ち、上述した演算式(Av =Avsfm−ΔGvv
ΔAv )に基づいて最終絞り値(Av )が求められ、次
いでステップ628では露出制御処理が該最終絞り値
(Av )で行われ、かくして撮影動作が終了する。
【0047】なお、ストロボプリ発光モードが選択され
た場合には、充電コンデンサ18の充電電荷の一部が既
に消費されたことになり(ステップ626)、この場合
にはステップ627でのFM演算処理時に充電コンデン
サ18の充電電圧を測光回路48から再度読み込んで、
上述の補正量(ΔGvv)を再設定することによって、絞
り値(Av )がかかる充電電荷の一部消費分だけ開放側
に補正されるので、該充電電荷の一部消費による露出不
足が生じることはない。
【0048】撮影動作が終了すると、ステップ629に
進み、そこでフィルム巻上げ処理が行われ、フィルムが
一フレーム分だけ巻き上げられ、その後ステップ602
に戻り、主電源スイッチ38がオンされていれば、ステ
ップ602ないしステップ609において、充電コンデ
ンサ18に対する待機充電が行われる。
【0049】ステップ615でストロボ発光が必要とさ
れないときには、ステップ615からステップ630に
進み、そこでシャッタ速度(Tv )がステップ613で
得られた測光値(Bv )に基づく露光値(Ev )から演
算され、次いでステップステップ628に進み、そこで
露出制御処理がステップ630で得られたシャッタ速度
(Tv )に基づいて行われ、これにより撮影動作が終了
する。
【0050】図8を参照すると、上述したメイン処理ル
ーチンのステップ605及び617で実行されるストロ
ボ充電開始処理ルーチンのフローチャートが示され、こ
のストロボ充電開始処理ルーチンについて以下に説明す
る。なお、上述の記載から明らかなように、ストロボ充
電開始処理ルーチンは充電コンデンサ18に対する待機
充電及び追加充電時に実行されるものである。
【0051】ステップ801では、検出回路28の分圧
抵抗34及び36間の電圧が検出され、これにより充電
コンデンサ18の充電電圧Vが検出される。次いで、ス
テップ802に進み、そこでカメラにフィルムが装填さ
れているか否かがフィルム装填検出スイッチ40によっ
て判断される。フィルム装填検出スイッチ40がオンの
とき、即ちフィルムの装填が確認されると、ステップ8
03に進み、そこでメインルーチンのステップ602或
いはステップ613で得られた測光値(Bv )に対応し
た充電電圧が制御回路10のROM内のテーブルから目
標充電電圧として読み出される。
【0052】ステップ804では、充電電圧Vが目標充
電電圧未満であるか否かが判断され、もし充電電圧Vが
目標充電電圧を下回れば、ステップ805に進み、そこ
で発振回路20のスイッチ回路26へのオン/オフ信号
が高レベルから低レベルに変えられ、これにより充電コ
ンデンサ18に対する充電が開始される。次いで、ステ
ップ806では、赤色表示ランプ46が点滅させられ、
これにより充電中である旨が撮影者に報知される。
【0053】ステップ807では、20msの時間が経過し
たか否かが判断される。即ち、ステップ807で20msの
時間にわたって待機させられる。というのは、充電コン
デンサ18の充電中に検出回路28の分圧抵抗34及び
36間の電圧が度々検出されることになるが、発振回路
20の動作直後(ステップ805)では分圧抵抗34及
び36間の検出電圧が変動するが、20msの経過後はかか
る検出電圧は安定したものとなるからである。20ms時間
経過後、ステップ808に進み、そこでストロボ充電タ
イマが始動させられる。このストロボ充電タイマとし
て、制御回路10のマイクロコンピュータ内に内蔵され
たタイマが利用され、このタイマは減算カウンタとして
機能させられ、ステップ808では12秒に相当する初期
値が設定される。その後、図6及び図7に示すメインル
ーチンに戻る。
【0054】一方、ステップ802でフィルムが装填さ
れていないと判断されたとき、即ち実際に撮影が行われ
ずにストロボ発光が試験的にしか行われないとき、ステ
ップ802からステップ809に進み、そこで充電電圧
Vがストロボ発光可能最小電圧270V以上であるか否かが
判断される。もしV<270Vであれば、ステップ809か
らステップ805に進み、充電コンデンサ18に対する
充電が開始される。一方、V≧270Vであれば、ステップ
810に進み、そこでストロボプリ発光モード(赤目防
止モード)が選択されているか否かが判断される。
【0055】ストロボプリ発光モードが選択されていれ
ば、ステップ811に進み、そこで充電電圧Vがストロ
ボプリ発光モード選択時の最低充電電圧273V以上である
か否かが判断される。もしV<293Vであれば、ステップ
811からステップ805に進み、充電コンデンサ18
に対する充電が開始される。一方、V≧293Vであれば、
図6及び図7に示すメインルーチンに戻る。また、ステ
ップ810でストロボプリ発光モードが選択されていな
い場合にも、図6及び図7に示すメインルーチンに戻
る。
【0056】図9を参照すると、上述したメイン処理ル
ーチンのステップ608及び618で実行されるストロ
ボ充電監視処理ルーチンのフローチャートが示され、こ
のストロボ充電監視処理ルーチンについて以下に説明す
る。なお、上述の記載から明らかなように、ストロボ充
電開始処理ルーチンもストロボ充電開始処理ルーチンの
場合と同様に充電コンデンサ18に対する待機充電及び
追加充電時に実行されるものである。
【0057】ステップ901では、検出回路28の分圧
抵抗34及び36間の電圧が検出され、これにより充電
コンデンサ18の充電電圧Vが検出される。次いで、ス
テップ902に進み、そこでストロボプリ発光モード
(赤目防止モード)が選択されているか否かが判断され
る。ストロボプリ発光モードが選択さていない場合、ス
テップ903に進み、そこで充電電圧Vがストロボ発光
可能最小電圧270V以上であるか否かが判断される。一
方、ストロボプリ発光モードが選択さている場合には、
ステップ904に進み、そこで充電電圧Vがストロボプ
リ発光モード選択時の最低充電電圧293V以上であるか否
かが判断される。ステップ903でV≧270Vのとき、ま
たステップ904でV≧293Vのときは、ステップ905
に進む。
【0058】ステップ905では、カメラにフィルムが
装填されているか否かがフィルム装填検出スイッチ40
によって判断される。フィルム装填検出スイッチ40が
オンのとき、即ちフィルムの装填が確認されると、ステ
ップ906に進み、そこで充電電圧Vが上述の目標充電
電圧(ステップ803)以上であるか否かが判断され
る。もし充電電圧Vが目標充電電圧を下回っていれば、
ステップ906からステップ907に進み、そこで上述
のストロボ充電タイマ(ステップ808)による時間カ
ウントがタイムアップとなったか否かが判断される。タ
イムアップとなっていなれば、図6及び図7に示すメイ
ンルーチンに戻り、再びストロボ充電監視処理ルーチン
が実行される(F=0)。要するに、充電コンデンサ1
8の充電電圧Vが目標充電電圧に到達するまで、ストロ
ボ充電監視処理ルーチンの実行が繰り返され、これによ
り充電コンデンサ18に対する待機充電或いは追加充電
が行われる。
【0059】ステップ906で充電コンデンサ18の充
電電圧Vが目標充電電圧に到達したことが確認される
と、ステップ906からステップ908に進み、そこで
充電完了指示フラグFが“0”から“1”に書き換えら
れ、次いでステップ909で赤色表示ランプ46が点滅
状態から点灯状態にされ、これにより充電コンデンサ1
8への充電(待機充電或いは追加充電)が完了した旨が
撮影者に報知される。
【0060】また、ステップ905でフィルムが無装填
であると判断されたときには、ストロボプリ発光モード
非選択時にはV≧270Vであり、またストロボプリ発光モ
ード選択時にはV≧293Vであるので、ステップ905か
らステップ906を迂回してステップ908に進み、そ
こで充電完了指示フラグFが“0”から“1”に書き換
えられ、次いでステップ909で赤色表示ランプ46が
点滅状態から点灯状態にされ、これにより充電コンデン
サ18に対する充電が十分である旨が撮影者に報知され
る。
【0061】一方、ステップ903でV<270V、或いは
ステップ904でV<293Vであるときには、直ちにステ
ップ907に進み、上述のストロボ充電タイマ(ステッ
プ808)による時間カウントがタイムアップとなって
いなけば、充電コンデンサ18の充電電圧Vが所定電圧
(270V、293V)或いは目標充電電圧に到達するまで、ス
トロボ充電監視処理ルーチンの実行が繰り返される(F
=0)。
【0062】ステップ907で上述のストロボ充電タイ
マ(ステップ808)による時間カウントがタイムアッ
プ(12秒の経過)したにも拘らず、充電コンデンサ18
の充電電圧Vが所定電圧(270V、293V)或いは目標充電
電圧に到達しないときには、ストロボ装置に何らかの故
障が発生したか、或いはバッテリ12の寿命が終わりに
近づいたかのいずれかであり、この場合にはステップ9
07からステップ910に進み、そこで充電コンデンサ
18に対する充電が強制的に停止される。次いで、ステ
ップ911に進み、そこで充電エラー表示が例えばカメ
ラの液晶表示パネル上に表示される。なお、上述のタイ
ムアップ時間12秒は充電コンデンサ18を零ボルトから
ストロボ発光可能最大電圧330 ボルトまで充電する際に
要する時間である。
【0063】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
によれば、カメラが置かれた外光条件に応じてストロボ
の充電コンデンサに対する充電電圧が決められるので、
バッテリの無駄な消費が極力回避され得るだけでなく、
撮影時に適正な露出が保証され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるストロボ充電制御装置が組み込ま
れたカメラの概略制御ブロック図である。
【図2】種々の測光値に基づく露光値と、これら露光値
のそれれに対応したストロボ発光用充電コンデンサへの
目標充電電圧と、これら目標充電電圧のそれぞれに対応
した露出補正量との関係を示す表である。
【図3】図2の露光値と目標充電電圧との関係を示すグ
ラフである。
【図4】図2に示す露出補正量を切り換えるべきストロ
ボ発光用充電コンデンサの切換充電電圧との関係を示す
表である。
【図5】測光値に基づく露光値に対してストロボ発光用
充電コンデンサが過剰に充電されている際の過剰電圧
と、その過剰電圧分の光量を絞りで絞り込む際の補正絞
込み値との関係を示す表である。
【図6】図1に示す制御回路で実行されるカメラのメイ
ン処理ルーチンのフローチャートの一部分である。
【図7】図4に示す制御回路で実行されるカメラのメイ
ン処理ルーチンのフローチャートの残りの部分である。
【図8】図6及び図7に示すメイン処理ルーチンでサブ
ルーチンとして実行されるストロボ充電開始処理ルーチ
ンのフローチャートである。
【図9】図6及び図7に示すメイン処理ルーチンでサブ
ルーチンとして実行されるストロボ充電監視処理ルーチ
ンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 制御回路 12 バッテリ 14 DC/DCコンバータ 16 ストロボ発光回路 18 充電コンデンサ 20 発振回路 22 昇圧トランス 24 整流ダイオード 26 スイッチ回路 28 充電電圧検出回路 30 整流ダイオード 32 平滑コンデンサ 34 分圧抵抗 36 分圧抵抗 38 主電源スイッチ 40 フィルム装填検出スイッチ 42 測光スイッチ 44 レリーズスイッチ 46 赤色表示ランプ 48 測光回路 50 フォトダイオード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラに組み込まれるストロボ充電制御
    装置であって、カメラの測光手段で得られた測光値に応
    じたストロボ発光用充電コンデンサに対する目標充電電
    圧を決定する目標充電電圧決定手段を具備し、この目標
    充電電圧決定手段により、該測光値が大きければ大きい
    程、該目標充電電圧が低くなるように決定され、該目標
    充電電圧がストロボ発光可能最小電圧とストロボ発光可
    能最大電圧との間に含まれる電圧とされることを特徴と
    するストロボ充電制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のストロボ充電制御装置
    において、カメラの主電源スイッチがオンされたとき、
    前記ストロボ発光用充電コンデンサに対する待機充電が
    その充電電圧を前記目標充電電圧決定手段によって決定
    された目標充電電圧に一致させるべく行われることを特
    徴とするストロボ充電制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のストロボ充電
    制御装置において、ストロボ発光後でカメラの主電源ス
    イッチがオン状態であるとき、前記ストロボ発光用充電
    コンデンサに対する待機充電がその充電電圧を前記目標
    充電電圧決定手段によって決定された目標充電電圧に一
    致させるべく行われることを特徴とするストロボ充電制
    御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか1項に記
    載のストロボ充電制御装置において、カメラの測光スイ
    ッチがオンされたとき、前記ストロボ発光用充電コンデ
    ンサに対する追加充電がその充電電圧を前記目標充電電
    圧決定手段によって決定された目標充電電圧に一致させ
    るべく行われることを特徴とするストロボ充電制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれか1項に記
    載のストロボ充電制御装置において、カメラへのフィル
    ムの装填の有無を判別するフィルム装填判別手段が設け
    られ、このフィルム装填判別手段によってカメラへのフ
    ィルムの装填が確認されたとき、前記目標充電電圧決定
    手段によって決定される目標充電電圧が前記ストロボ発
    光可能最小電圧とされることを特徴とするストロボ充電
    制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれか1項に記
    載のストロボ充電制御装置において、撮影時にストロボ
    プリ発光モードが選択されているか否かを判別するスト
    ロボプリ発光判別手段が設けられ、このストロボプリ発
    光判別手段によってストロボプリ発光モードの選択が確
    認されたとき、前記目標充電電圧決定手段によって決定
    される目標充電電圧が前記ストロボ発光可能最小電圧よ
    りもストロボプリ発光で消費される電圧分だけ高い充電
    電圧とされることを特徴とするストロボ充電制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のストロボ充電制御装置
    を搭載したカメラであって、ストロボ撮影時での最終絞
    り値の演算が前記測光手段から測光値を再度読み取って
    その測光値に基づいて行われ、これにより前記ストロボ
    プリ発光で消費された電圧分だけ該最終絞り値が開放側
    に補正されて適正露出が得られることを特徴とするカメ
    ラ。
  8. 【請求項8】 カメラに組み込まれるストロボ充電制御
    装置であって、カメラの測光手段で得られた測光値に応
    じたストロボ発光用充電コンデンサに対する目標充電電
    圧を決定する目標充電電圧決定手段を具備し、この目標
    充電電圧決定手段により、該測光値が大きければ大きい
    程、該目標充電電圧が低くなるように決定され、該目標
    充電電圧がストロボ発光可能最小電圧とストロボ発光可
    能最大電圧との間に含まれる電圧とされ、更に、前記ス
    トロボ発光用充電コンデンサに対する充電電圧を検出す
    る検出手段と、この検出手段により検出された充電電圧
    が前記目標充電電圧に到達したか否かを判別する充電電
    圧判別手段と、この充電電圧判別手段によって前記スト
    ロボ発光用充電コンデンサに対する充電電圧が前記目標
    充電電圧に到達したと判別された際に該ストロボ発光用
    充電コンデンサに対する充電動作を停止させる充電停止
    手段とを具備して成るストロボ充電制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015512118A (ja) * 2012-02-01 2015-04-23 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ ドライバデバイスと、負荷、特にledユニットを駆動するための駆動方法

Cited By (2)

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