JP2000276809A - 光磁気記録媒体、記録再生装置、記録装置、記録方法および再生方法 - Google Patents
光磁気記録媒体、記録再生装置、記録装置、記録方法および再生方法Info
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- JP2000276809A JP2000276809A JP11077168A JP7716899A JP2000276809A JP 2000276809 A JP2000276809 A JP 2000276809A JP 11077168 A JP11077168 A JP 11077168A JP 7716899 A JP7716899 A JP 7716899A JP 2000276809 A JP2000276809 A JP 2000276809A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アドレス情報を効率よく記録するようにする
とともに、アドレス情報と主情報としての記録データと
を正確に読み出すことができるようにした光磁気記録媒
体を提供する。 【解決手段】 光磁気ディスク100は、いわゆるDW
DD方式の記録媒体であり、主データの高密度記録が可
能なものである。光磁気ディスク100上の位置を示す
アドレスデータは、主データが記録されるランドトラッ
クまたはグルーブトラックをアドレスデータに応じて蛇
行させることにより予め記録しておく。この場合、アド
レスデータを記録するためのトラックの蛇行の周波数
は、主データの記録周波数帯域よりも低い周波数帯域に
属するように設定する。
とともに、アドレス情報と主情報としての記録データと
を正確に読み出すことができるようにした光磁気記録媒
体を提供する。 【解決手段】 光磁気ディスク100は、いわゆるDW
DD方式の記録媒体であり、主データの高密度記録が可
能なものである。光磁気ディスク100上の位置を示す
アドレスデータは、主データが記録されるランドトラッ
クまたはグルーブトラックをアドレスデータに応じて蛇
行させることにより予め記録しておく。この場合、アド
レスデータを記録するためのトラックの蛇行の周波数
は、主データの記録周波数帯域よりも低い周波数帯域に
属するように設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高密度に情報の
記録が可能な光磁気録媒体、および、この光磁気記録媒
体の記録再生装置、記録装置、これらの装置に用いる記
録方法および再生方法に関する。
記録が可能な光磁気録媒体、および、この光磁気記録媒
体の記録再生装置、記録装置、これらの装置に用いる記
録方法および再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、書き換え可能な高密度記録媒体と
して、DWDD(Domain Wall Displ
acement Detection)方式の光磁気デ
ィスクが注目されている。DWDD方式の光磁気ディス
クは、特開平6−290496号公報に開示されている
ように、少なくとも磁壁移動層、スイッチング層、磁気
記録層(メモリ層)の磁性3層膜からなり、信号の再生
時に、磁性膜温度がスイッチング層のキュリー温度以上
となった領域で磁壁移動層の磁璧移動を利用することに
より、実効的に記録された磁区の大きさを拡大し、再生
キャリア信号を大きくすることができるものである。
して、DWDD(Domain Wall Displ
acement Detection)方式の光磁気デ
ィスクが注目されている。DWDD方式の光磁気ディス
クは、特開平6−290496号公報に開示されている
ように、少なくとも磁壁移動層、スイッチング層、磁気
記録層(メモリ層)の磁性3層膜からなり、信号の再生
時に、磁性膜温度がスイッチング層のキュリー温度以上
となった領域で磁壁移動層の磁璧移動を利用することに
より、実効的に記録された磁区の大きさを拡大し、再生
キャリア信号を大きくすることができるものである。
【0003】図8Bは、DWDD方式の光磁気ディスク
のトラック7(図8A)の断面を示している。図8Bに
示すように、DWDD方式の光磁気記録ディスクは透明
基板2上に形成された磁性層3から成っている。磁性層
3は、磁璧移動層4、スイッチング層5、磁気記録層6
を積層して構成されている。この場合、磁壁移動層4は
磁気記録層6よりも磁壁抗磁力が小さく、磁壁移動度が
大きい垂直磁性膜から成り、スイッチング層5は磁壁移
動層4及び磁気記録層6よりキュリー温度が低い磁性膜
から成り、磁気記録層6は垂直磁化膜から成っている。
のトラック7(図8A)の断面を示している。図8Bに
示すように、DWDD方式の光磁気記録ディスクは透明
基板2上に形成された磁性層3から成っている。磁性層
3は、磁璧移動層4、スイッチング層5、磁気記録層6
を積層して構成されている。この場合、磁壁移動層4は
磁気記録層6よりも磁壁抗磁力が小さく、磁壁移動度が
大きい垂直磁性膜から成り、スイッチング層5は磁壁移
動層4及び磁気記録層6よりキュリー温度が低い磁性膜
から成り、磁気記録層6は垂直磁化膜から成っている。
【0004】そして、磁気記録層6中には、情報に応じ
て上向き及び下向きに磁化された情報信号マーク(垂直
磁気信号)が記録される。磁気記録層6中の磁化は室温
においては各磁性層間に作用する交換結合力によってス
イッチング層5を介し、磁壁移動層4にも転写される。
図8Bにおいて、上向き及び下向きの矢印は磁化の方向
を示している。また、各層において一方向に磁化された
情報信号マークと、その前後の逆方向に磁化された情報
信号マークとの境界部分、即ち情報信号マークのエッジ
の部分には磁壁Q01,Q02,…,Q07が形成され
る。
て上向き及び下向きに磁化された情報信号マーク(垂直
磁気信号)が記録される。磁気記録層6中の磁化は室温
においては各磁性層間に作用する交換結合力によってス
イッチング層5を介し、磁壁移動層4にも転写される。
図8Bにおいて、上向き及び下向きの矢印は磁化の方向
を示している。また、各層において一方向に磁化された
情報信号マークと、その前後の逆方向に磁化された情報
信号マークとの境界部分、即ち情報信号マークのエッジ
の部分には磁壁Q01,Q02,…,Q07が形成され
る。
【0005】このように形成されるDWDD方式の光磁
気ディスクに記録されている垂直磁気信号は、以下に説
明するように、磁壁移動層4の磁壁移動を利用して再生
するようにされる。
気ディスクに記録されている垂直磁気信号は、以下に説
明するように、磁壁移動層4の磁壁移動を利用して再生
するようにされる。
【0006】すなわち、図9に示すように、再生用光ビ
ーム50は、光磁気ディスクのトラック7上に微小な光
スポット51として収束するように磁壁移動層4側から
照射される。再生用光ビーム50は光磁気ディスクの回
転に伴い、矢印aで示す方向に相対的に移動する。再生
用光ビーム50の照射によって磁性層3は加熱され、光
スポット51の中心よりも、その移動方向に対して後方
に寄った位置P1にピークを有する温度分布が形成され
る。
ーム50は、光磁気ディスクのトラック7上に微小な光
スポット51として収束するように磁壁移動層4側から
照射される。再生用光ビーム50は光磁気ディスクの回
転に伴い、矢印aで示す方向に相対的に移動する。再生
用光ビーム50の照射によって磁性層3は加熱され、光
スポット51の中心よりも、その移動方向に対して後方
に寄った位置P1にピークを有する温度分布が形成され
る。
【0007】そして、図9Aにおいて、等温線52は、
スイッチング層5のキュリー温度近傍の温度であるTs
に達した領域を示しており、磁性層3の温度は光スポッ
ト51の後方に寄って位置P2において温度Tsを越え
て上昇し、位置P1においてピークに到達した後は下降
に転じる。
スイッチング層5のキュリー温度近傍の温度であるTs
に達した領域を示しており、磁性層3の温度は光スポッ
ト51の後方に寄って位置P2において温度Tsを越え
て上昇し、位置P1においてピークに到達した後は下降
に転じる。
【0008】光スポット51による加熱部位から離れた
位置においては、磁性層3の温度は十分に低く、磁壁移
動層4はスイッチング層5を介して磁気記録層6と交換
結合しており、また磁性層3の温度分布はほぼ一様であ
るため、磁壁移動層4に転写された磁壁を移動させる様
な力は作用せず、従って磁壁は固定されている。
位置においては、磁性層3の温度は十分に低く、磁壁移
動層4はスイッチング層5を介して磁気記録層6と交換
結合しており、また磁性層3の温度分布はほぼ一様であ
るため、磁壁移動層4に転写された磁壁を移動させる様
な力は作用せず、従って磁壁は固定されている。
【0009】ここで、スイッチング層5の位置P2に到
達した部分は、温度がTsにまで上昇して磁化が消失す
るので、位置P2に到達した磁壁(図示の例では磁壁Q
06)は磁壁移動層4においては交換結合力による拘束
を受けなくなり、一方では温度の勾配による力を受け
る。その結果、図9Bに示すように、磁壁Q06は磁壁
移動層4において、より温度が高く磁壁エネルギーの低
い矢印bで示す方向、即ち温度のピーク位置P1に向か
って移動する。
達した部分は、温度がTsにまで上昇して磁化が消失す
るので、位置P2に到達した磁壁(図示の例では磁壁Q
06)は磁壁移動層4においては交換結合力による拘束
を受けなくなり、一方では温度の勾配による力を受け
る。その結果、図9Bに示すように、磁壁Q06は磁壁
移動層4において、より温度が高く磁壁エネルギーの低
い矢印bで示す方向、即ち温度のピーク位置P1に向か
って移動する。
【0010】これによって、磁壁移動層4の光スポット
51の照射部位においては図9Aに示すように、元の情
報信号マークの長さとは無関係に一定の長さに伸張した
磁化領域53が形成される。この磁化領域53によって
生じる磁気光学効果を利用し、光スポット51からの反
射光より信号の変化を検出する。
51の照射部位においては図9Aに示すように、元の情
報信号マークの長さとは無関係に一定の長さに伸張した
磁化領域53が形成される。この磁化領域53によって
生じる磁気光学効果を利用し、光スポット51からの反
射光より信号の変化を検出する。
【0011】このようにして磁壁移動層4に転写された
磁壁Q01,Q02,…,Q07は、光スポット51の
移動につれて次々と位置P2に到達する度に温度のピー
ク位置P1に向かって移動し、これに対応した信号の変
化を光へッドで検出することによって情報信号を再生す
る。
磁壁Q01,Q02,…,Q07は、光スポット51の
移動につれて次々と位置P2に到達する度に温度のピー
ク位置P1に向かって移動し、これに対応した信号の変
化を光へッドで検出することによって情報信号を再生す
る。
【0012】これにより、情報信号マークの長さが再生
用光ビームのスポットの直径よりも小さい場合であって
も、一定の長さに伸張した磁化領域から信号を検出する
ことができるようにされる。したがって、再生光の光学
的な限界分解能以下の周期の微小記録磁区からも非常に
大きな信号を再生することが可能であり、光の波長、対
物レンズの開口数NA等を変更することなく、情報の高
密度記録、高密度記録された情報の再生を実現すること
ができるようにされている。
用光ビームのスポットの直径よりも小さい場合であって
も、一定の長さに伸張した磁化領域から信号を検出する
ことができるようにされる。したがって、再生光の光学
的な限界分解能以下の周期の微小記録磁区からも非常に
大きな信号を再生することが可能であり、光の波長、対
物レンズの開口数NA等を変更することなく、情報の高
密度記録、高密度記録された情報の再生を実現すること
ができるようにされている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うにDWDD方式の光磁気ディスクを用いれば、高密度
に情報を記録することができるようになるが、情報をD
WDD方式の光磁気ディスクに記録するときにどの位置
から書き始めるかの基準、あるいは、情報をDWDD方
式の光磁気ディスクから読み出すときにどの位置から読
み始めるかの基準となるアドレス情報をどのように記録
しておくかについてが問題となる。
うにDWDD方式の光磁気ディスクを用いれば、高密度
に情報を記録することができるようになるが、情報をD
WDD方式の光磁気ディスクに記録するときにどの位置
から書き始めるかの基準、あるいは、情報をDWDD方
式の光磁気ディスクから読み出すときにどの位置から読
み始めるかの基準となるアドレス情報をどのように記録
しておくかについてが問題となる。
【0014】アドレス情報は、前述のように、情報の読
み出し位置、書き込み位置の基準を提供する重要な情報
であり、確実かつ正確に読み出すことができなければな
らない。このため、通常、光磁気ディスクにおいて、ア
ドレス情報は、光磁気ディスクにピットとよばれる微小
な凹部を物理的に設けることにより記録するようにされ
ている。
み出し位置、書き込み位置の基準を提供する重要な情報
であり、確実かつ正確に読み出すことができなければな
らない。このため、通常、光磁気ディスクにおいて、ア
ドレス情報は、光磁気ディスクにピットとよばれる微小
な凹部を物理的に設けることにより記録するようにされ
ている。
【0015】しかし、アドレス情報をピットにより光磁
気ディスクに記録しておくようにした場合、上述したよ
うな磁区拡大の技術が適用できず、ピットにより記録さ
れるアドレス情報部分は従来の記録密度のままとなる。
このため、情報の高密度記録が可能な光磁気ディスクで
あっても、光磁気ディスクに記録すべき記録データ(主
情報)に対するアドレス情報の占める割合が相対的に増
え、高密度記録が可能な光磁気ディスクにおいての記録
データの記憶容量を減少させる一因となる。
気ディスクに記録しておくようにした場合、上述したよ
うな磁区拡大の技術が適用できず、ピットにより記録さ
れるアドレス情報部分は従来の記録密度のままとなる。
このため、情報の高密度記録が可能な光磁気ディスクで
あっても、光磁気ディスクに記録すべき記録データ(主
情報)に対するアドレス情報の占める割合が相対的に増
え、高密度記録が可能な光磁気ディスクにおいての記録
データの記憶容量を減少させる一因となる。
【0016】このため、高密度記録が可能な光磁気ディ
スクにおいては、どのようにアドレス情報を記録するよ
うにしたら、記憶容量を少なくすることなく効率的に情
報を記録することができ、また、アドレス情報と主情報
との両方を正確に読み出して再生することができるかが
重要な課題になっている。
スクにおいては、どのようにアドレス情報を記録するよ
うにしたら、記憶容量を少なくすることなく効率的に情
報を記録することができ、また、アドレス情報と主情報
との両方を正確に読み出して再生することができるかが
重要な課題になっている。
【0017】以上のことにかんがみ、この発明は、アド
レス情報を効率よく記録するようにするとともに、アド
レス情報と主情報とを正確に読み出すことができるよう
にした光磁気記録媒体、および、この光磁気記録媒体を
用いる記録再生装置、記録装置、これらの装置で用いら
れる記録方法、再生方法を提供することを目的とする。
レス情報を効率よく記録するようにするとともに、アド
レス情報と主情報とを正確に読み出すことができるよう
にした光磁気記録媒体、および、この光磁気記録媒体を
用いる記録再生装置、記録装置、これらの装置で用いら
れる記録方法、再生方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の光磁気記録媒体は、磁壁移
動により磁区を拡大するようにして、記録されている主
情報が読み出される光磁気記録媒体であって、前記主情
報が記録されるトラックとしてのランド部分またはグル
ーブ部分が、少なくともアドレス情報を含む付加情報に
応じて蛇行して形成されていることによって、前記付加
情報が予め記録されていることを特徴とする。
め、請求項1に記載の発明の光磁気記録媒体は、磁壁移
動により磁区を拡大するようにして、記録されている主
情報が読み出される光磁気記録媒体であって、前記主情
報が記録されるトラックとしてのランド部分またはグル
ーブ部分が、少なくともアドレス情報を含む付加情報に
応じて蛇行して形成されていることによって、前記付加
情報が予め記録されていることを特徴とする。
【0019】この請求項1に記載の光磁気記録媒体によ
れば、主情報が記録されるランド部分あるいはグルーブ
部分を、アドレス情報を含む付加情報に応じて蛇行(ウ
ォブリング)させて形成することにより、このトラック
としてのランド部分あるいはグルーブ部分の蛇行によっ
て、アドレス情報などの付加情報が記録される。すなわ
ち、主情報は、光磁気記録によりランド部分またはグル
ーブ部分に高密度記録するようにされ、アドレス情報な
どは、主情報が記録されるランド部分またはグルーブ部
分の蛇行によって記録される。
れば、主情報が記録されるランド部分あるいはグルーブ
部分を、アドレス情報を含む付加情報に応じて蛇行(ウ
ォブリング)させて形成することにより、このトラック
としてのランド部分あるいはグルーブ部分の蛇行によっ
て、アドレス情報などの付加情報が記録される。すなわ
ち、主情報は、光磁気記録によりランド部分またはグル
ーブ部分に高密度記録するようにされ、アドレス情報な
どは、主情報が記録されるランド部分またはグルーブ部
分の蛇行によって記録される。
【0020】これにより、磁壁移動を利用し、記録され
ている主情報の読み出しが可能であって、高密度記録が
可能な光磁気記録媒体が本来持っているデータの記録容
量を減少させることなく、アドレス情報などの付加情報
を効率的に記録した光磁気記録媒体を実現することがで
きるようにされる。
ている主情報の読み出しが可能であって、高密度記録が
可能な光磁気記録媒体が本来持っているデータの記録容
量を減少させることなく、アドレス情報などの付加情報
を効率的に記録した光磁気記録媒体を実現することがで
きるようにされる。
【0021】また、請求項2に記載の発明の光磁気記録
媒体は、請求項1に記載の光磁気記録媒体であって、前
記トラックとしてのランド部分またはグルーブ部分の前
記蛇行の周波数の変化によって、前記付加情報が記録さ
れていることを特徴とする。
媒体は、請求項1に記載の光磁気記録媒体であって、前
記トラックとしてのランド部分またはグルーブ部分の前
記蛇行の周波数の変化によって、前記付加情報が記録さ
れていることを特徴とする。
【0022】この請求項2に記載の光磁気記録媒体によ
れば、少なくともアドレス情報を含む付加情報は、トラ
ックとしてのランド部分またはグルーブ部分の蛇行の周
波数の変化によって表される。これにより、トラックと
してのランド部分またはグルーブ部分の蛇行の周波数の
変化を検知することによって、アドレス情報などの情報
を取得し、利用することができるようにされる。
れば、少なくともアドレス情報を含む付加情報は、トラ
ックとしてのランド部分またはグルーブ部分の蛇行の周
波数の変化によって表される。これにより、トラックと
してのランド部分またはグルーブ部分の蛇行の周波数の
変化を検知することによって、アドレス情報などの情報
を取得し、利用することができるようにされる。
【0023】また、請求項3に記載の発明の光磁気記録
媒体は、請求項1に記載の光磁気記録媒体であって、前
記トラックとしてのランド部分またはグルーブ部分の前
記蛇行の位相の変化によって、前記付加情報が記録され
ていることを特徴とする。
媒体は、請求項1に記載の光磁気記録媒体であって、前
記トラックとしてのランド部分またはグルーブ部分の前
記蛇行の位相の変化によって、前記付加情報が記録され
ていることを特徴とする。
【0024】この請求項3に記載の光磁気記録媒体によ
れば、少なくともアドレス情報を含む付加情報は、トラ
ックとしてのランド部分またはグルーブ部分の蛇行の位
相の変化によって表される。これにより、トラックとし
てのランド部分またはグルーブ部分の蛇行の位相の変化
を検知することによって、アドレス情報などの情報を取
得し、利用することができるようにされる。
れば、少なくともアドレス情報を含む付加情報は、トラ
ックとしてのランド部分またはグルーブ部分の蛇行の位
相の変化によって表される。これにより、トラックとし
てのランド部分またはグルーブ部分の蛇行の位相の変化
を検知することによって、アドレス情報などの情報を取
得し、利用することができるようにされる。
【0025】また、請求項4に記載の発明の光磁気記録
媒体は、請求項1に記載の光磁気記録媒体であって、前
記トラックとしてのランド部分またはグルーブ部分に、
前記蛇行の有る単位区間と、前記蛇行の無い単位区間と
を設けるようにし、単位区間毎の前記蛇行の有無によっ
て、前記付加情報が記録されていることを特徴とする。
媒体は、請求項1に記載の光磁気記録媒体であって、前
記トラックとしてのランド部分またはグルーブ部分に、
前記蛇行の有る単位区間と、前記蛇行の無い単位区間と
を設けるようにし、単位区間毎の前記蛇行の有無によっ
て、前記付加情報が記録されていることを特徴とする。
【0026】この請求項4に記載の光磁気記録媒体によ
れば、少なくともアドレス情報を含む付加情報は、トラ
ックとしてのランド部分またはグルーブ部分の蛇行の有
り無しによって表される。例えば、蛇行がある単位区間
が「1」、蛇行がない単位区間が「0」というようにし
て、アドレス情報などが光磁気記録媒体に記録される。
れば、少なくともアドレス情報を含む付加情報は、トラ
ックとしてのランド部分またはグルーブ部分の蛇行の有
り無しによって表される。例えば、蛇行がある単位区間
が「1」、蛇行がない単位区間が「0」というようにし
て、アドレス情報などが光磁気記録媒体に記録される。
【0027】これにより、トラックとしてのランド部分
またはグルーブ部分の単位区間毎の蛇行の有無を検知す
ることによって、アドレス情報などの情報を取得し、利
用することができるようにされる。
またはグルーブ部分の単位区間毎の蛇行の有無を検知す
ることによって、アドレス情報などの情報を取得し、利
用することができるようにされる。
【0028】また、請求項5に記載の発明の光磁気記録
媒体は、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4
に記載の光磁気記録媒体であって、前記ランド部分また
は前記グルーブ部分に記録する前記主情報を変調した変
調信号は高域側になるようにするとともに、前記トラッ
クとしての前記ランド部分または前記グルーブ部分の前
記蛇行の周波数は、前記変調信号のほとんどが含まれる
周波数帯域よりも低い周波数帯域に属するようにされて
いることを特徴とする。
媒体は、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4
に記載の光磁気記録媒体であって、前記ランド部分また
は前記グルーブ部分に記録する前記主情報を変調した変
調信号は高域側になるようにするとともに、前記トラッ
クとしての前記ランド部分または前記グルーブ部分の前
記蛇行の周波数は、前記変調信号のほとんどが含まれる
周波数帯域よりも低い周波数帯域に属するようにされて
いることを特徴とする。
【0029】この請求項5に記載の光磁気記録媒体によ
れば、高域側に設定される主情報の変調信号の周波数帯
域よりも低い周波数帯域に、トラックとしてのランド部
分またはグルーブ部分の蛇行の周波数が属するようにさ
れる。
れば、高域側に設定される主情報の変調信号の周波数帯
域よりも低い周波数帯域に、トラックとしてのランド部
分またはグルーブ部分の蛇行の周波数が属するようにさ
れる。
【0030】これにより、主情報を変調して形成した変
調信号に対して影響を与えることないように、ランド部
分またはグルーブ部分をアドレス情報などの付加情報に
応じて蛇行させるようにすることができる。主情報と、
アドレス情報などの付加情報とのそれぞれを確実に読み
出して利用することができるように記録した記録媒体を
提供することができるようにされる。
調信号に対して影響を与えることないように、ランド部
分またはグルーブ部分をアドレス情報などの付加情報に
応じて蛇行させるようにすることができる。主情報と、
アドレス情報などの付加情報とのそれぞれを確実に読み
出して利用することができるように記録した記録媒体を
提供することができるようにされる。
【0031】また、請求項6に記載の発明の光磁気記録
媒体は、請求項1、請求項2、請求項3、または請求項
4に記載の光磁気記録媒体であって、前記トラックとし
てのランド部分またはグルーブ部分の前記蛇行の1周期
は、前記主情報の変調信号の最短周期よりも長いことを
特徴とする。
媒体は、請求項1、請求項2、請求項3、または請求項
4に記載の光磁気記録媒体であって、前記トラックとし
てのランド部分またはグルーブ部分の前記蛇行の1周期
は、前記主情報の変調信号の最短周期よりも長いことを
特徴とする。
【0032】この請求項6に記載の光磁気記録媒体によ
れば、トラックとしてのランド部分やグルーブ部分の蛇
行の周期は、光磁気記録媒体に記録される、あるいは、
記録された主情報に対して影響を与えることがないよう
に、設定される。
れば、トラックとしてのランド部分やグルーブ部分の蛇
行の周期は、光磁気記録媒体に記録される、あるいは、
記録された主情報に対して影響を与えることがないよう
に、設定される。
【0033】これにより、高密度記録が可能な光磁気記
録媒体が本来持っている主情報の記憶容量を減少させる
ことなく、主情報と、アドレス情報などの付加情報の両
方を記録した記録媒体を実現することができるようにさ
れる。また、主情報とアドレス情報などのトラックの蛇
行によって記録するようにされた情報との両方を正確に
読み出し可能な記録媒体を提供することができるように
される。
録媒体が本来持っている主情報の記憶容量を減少させる
ことなく、主情報と、アドレス情報などの付加情報の両
方を記録した記録媒体を実現することができるようにさ
れる。また、主情報とアドレス情報などのトラックの蛇
行によって記録するようにされた情報との両方を正確に
読み出し可能な記録媒体を提供することができるように
される。
【0034】また、請求項7に記載の発明の光磁気記録
媒体は、請求項5に記載の光磁気記録媒体であって、前
記トラックとしてのランド部分またはグルーブ部分の前
記蛇行は、基準周波数の信号に基づいて変調されて形成
されるものであり、前記主情報を前記ランド部分または
前記グルーブ部分に記録する場合の基準クロック信号を
前記基準周波数から形成可能なように、前記基準周波数
が定められていることを特徴とする。
媒体は、請求項5に記載の光磁気記録媒体であって、前
記トラックとしてのランド部分またはグルーブ部分の前
記蛇行は、基準周波数の信号に基づいて変調されて形成
されるものであり、前記主情報を前記ランド部分または
前記グルーブ部分に記録する場合の基準クロック信号を
前記基準周波数から形成可能なように、前記基準周波数
が定められていることを特徴とする。
【0035】この請求項7に記載の光磁気記録媒体によ
れば、アドレス情報などの付加情報を記録するためのラ
ンド部分またはグルーブ部分の蛇行は、一定周期の基準
周波数の信号に基づいて変調されて形成するようにされ
る。したがって、ランド部分またはグルーブ部分の蛇行
から、基準周波数の信号を抽出することができるので、
この基準周波数の信号を分周することにより、主情報を
トラックとしてのランド部分またはグルーブ部分に記録
する場合に用いる基準クロック信号を発生させることが
できるように、基準周波数が定められる。
れば、アドレス情報などの付加情報を記録するためのラ
ンド部分またはグルーブ部分の蛇行は、一定周期の基準
周波数の信号に基づいて変調されて形成するようにされ
る。したがって、ランド部分またはグルーブ部分の蛇行
から、基準周波数の信号を抽出することができるので、
この基準周波数の信号を分周することにより、主情報を
トラックとしてのランド部分またはグルーブ部分に記録
する場合に用いる基準クロック信号を発生させることが
できるように、基準周波数が定められる。
【0036】これにより、トラックとしてのランド部分
やグルーブ部分の蛇行から、アドレス情報などの付加情
報を抽出することができるとともに、前記蛇行の周波数
から得られる基準周波数の信号から、主情報をトラック
に高密度記録する場合の基準クロック信号を生成するこ
とができるようにされる。
やグルーブ部分の蛇行から、アドレス情報などの付加情
報を抽出することができるとともに、前記蛇行の周波数
から得られる基準周波数の信号から、主情報をトラック
に高密度記録する場合の基準クロック信号を生成するこ
とができるようにされる。
【0037】また、請求項8に記載の発明の記録再生装
置は、ランド部分またはグルーブ部分が、少なくともア
ドレス情報を含む付加情報に応じて蛇行して形成されて
いることによって、前記付加情報が予め記録されている
光磁気記録媒体の前記ランド部分または前記グルーブ部
分に、変調された主情報を記録し、記録した主情報を磁
壁移動により磁区を拡大するようにして読み出すように
する光磁気記録媒体の記録再生装置であって、前記光磁
気記録媒体から前記ランド部分またはグルーブ部分の蛇
行によって記録されている前記付加情報と、前記主情報
とを読み出すための読み出し手段と、前記光磁気記録媒
体に記録しようとする前記主情報の変調信号を、前記蛇
行の周波数よりも高域側の信号になるようにし、前記高
域側の信号とされた前記変調信号を前記光磁気記録媒体
の前記ランド部分または前記グルーブ部分に書き込むよ
うにするための書き込み手段と、前記読み出し手段によ
り読み出された信号から、前記蛇行の周波数およびその
近傍の周波数の成分を抽出することにより前記アドレス
情報を検出するようにするアドレス情報検出手段と、前
記アドレス情報検出手段により検出された前記アドレス
情報に基づいて、前記読み出し手段による情報の読み出
し位置、あるいは、前記書き込み手段による前記主情報
の書き込み位置を制御する位置制御手段とを備えること
を特徴とする。
置は、ランド部分またはグルーブ部分が、少なくともア
ドレス情報を含む付加情報に応じて蛇行して形成されて
いることによって、前記付加情報が予め記録されている
光磁気記録媒体の前記ランド部分または前記グルーブ部
分に、変調された主情報を記録し、記録した主情報を磁
壁移動により磁区を拡大するようにして読み出すように
する光磁気記録媒体の記録再生装置であって、前記光磁
気記録媒体から前記ランド部分またはグルーブ部分の蛇
行によって記録されている前記付加情報と、前記主情報
とを読み出すための読み出し手段と、前記光磁気記録媒
体に記録しようとする前記主情報の変調信号を、前記蛇
行の周波数よりも高域側の信号になるようにし、前記高
域側の信号とされた前記変調信号を前記光磁気記録媒体
の前記ランド部分または前記グルーブ部分に書き込むよ
うにするための書き込み手段と、前記読み出し手段によ
り読み出された信号から、前記蛇行の周波数およびその
近傍の周波数の成分を抽出することにより前記アドレス
情報を検出するようにするアドレス情報検出手段と、前
記アドレス情報検出手段により検出された前記アドレス
情報に基づいて、前記読み出し手段による情報の読み出
し位置、あるいは、前記書き込み手段による前記主情報
の書き込み位置を制御する位置制御手段とを備えること
を特徴とする。
【0038】この請求項8に記載の記録再生装置によれ
ば、主情報の変調信号は、ランド部分またはグルーブ部
分の蛇行の周波数よりも高域側の信号になるようにされ
て、蛇行して形成されているランド部分またはグルーブ
部分に記録するようにされる。
ば、主情報の変調信号は、ランド部分またはグルーブ部
分の蛇行の周波数よりも高域側の信号になるようにされ
て、蛇行して形成されているランド部分またはグルーブ
部分に記録するようにされる。
【0039】これにより、ランド部分またはグルーブ部
分の蛇行によって、悪影響をうけることがないように、
主情報をランド部分またはグルーブ部分に記録すること
ができる。また、ランド部分またはグルーブ部分の蛇行
として記録されているアドレス情報などの付加情報を、
ランド部分またはグルーブ部分に記録されている主情報
の影響を受けることなく、良好に再生し、主情報の記録
位置や再生位置を特定し、光磁気記録媒体上の目的とす
る位置に主情報を記録したり、目的とする位置から主情
報を読み出すようにすることができるようにされる。
分の蛇行によって、悪影響をうけることがないように、
主情報をランド部分またはグルーブ部分に記録すること
ができる。また、ランド部分またはグルーブ部分の蛇行
として記録されているアドレス情報などの付加情報を、
ランド部分またはグルーブ部分に記録されている主情報
の影響を受けることなく、良好に再生し、主情報の記録
位置や再生位置を特定し、光磁気記録媒体上の目的とす
る位置に主情報を記録したり、目的とする位置から主情
報を読み出すようにすることができるようにされる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
による光磁気記録媒体、記録再生装置、記録装置、記録
方法および再生方法の一実施の形態について説明する。
による光磁気記録媒体、記録再生装置、記録装置、記録
方法および再生方法の一実施の形態について説明する。
【0041】[概 要]以下に説明する実施の形態にお
いて、用いられる記録媒体は、磁壁移動により磁区を拡
大するようにして、記録されている主データ(主情報)
が読み出されるデータの書き換えが可能なDWDD方式
の光磁気ディスクであり、データが記録されるトラック
としてのランド部分(ランドトラック)やグルーブ部分
(グルーブトラック)に、オーディオデータやテキスト
データ、あるいは、画像データなどのデジタル化された
主データが高密度に記録されるものである。
いて、用いられる記録媒体は、磁壁移動により磁区を拡
大するようにして、記録されている主データ(主情報)
が読み出されるデータの書き換えが可能なDWDD方式
の光磁気ディスクであり、データが記録されるトラック
としてのランド部分(ランドトラック)やグルーブ部分
(グルーブトラック)に、オーディオデータやテキスト
データ、あるいは、画像データなどのデジタル化された
主データが高密度に記録されるものである。
【0042】しかし、前述もしたように、ランドトラッ
クやグルーブトラックに、ディスク上の位置を示すアド
レスデータ(アドレス情報)を従来の光磁気ディスクの
場合と同様にピットとして記録したのでは、アドレスデ
ータの記録領域がDWDD方式とは異なる従来の光磁気
ディスクの場合と同じだけ必要になり、DWDD方式の
光磁気ディスク持つの記憶容量を減少させてしまう。
クやグルーブトラックに、ディスク上の位置を示すアド
レスデータ(アドレス情報)を従来の光磁気ディスクの
場合と同様にピットとして記録したのでは、アドレスデ
ータの記録領域がDWDD方式とは異なる従来の光磁気
ディスクの場合と同じだけ必要になり、DWDD方式の
光磁気ディスク持つの記憶容量を減少させてしまう。
【0043】そこで、この実施の形態の光磁気ディスク
は、アドレスデータを主データと同様にランドトラック
やグルーブトラックに記録するのではなく、DWDD方
式の光磁気ディスクの特性に着目し、主データを記録す
るランドトラックまたはグルーブトラックを、少なくと
もアドレス情報を含む付加情報に応じて蛇行(ウォブリ
ング)させて形成することによって、主データに対して
悪影響を与えることがないように、しかも効率的に、ア
ドレス情報などの付加情報を記録するようにしたもので
ある。
は、アドレスデータを主データと同様にランドトラック
やグルーブトラックに記録するのではなく、DWDD方
式の光磁気ディスクの特性に着目し、主データを記録す
るランドトラックまたはグルーブトラックを、少なくと
もアドレス情報を含む付加情報に応じて蛇行(ウォブリ
ング)させて形成することによって、主データに対して
悪影響を与えることがないように、しかも効率的に、ア
ドレス情報などの付加情報を記録するようにしたもので
ある。
【0044】つまり、DWDD方式の光磁気記録媒体
は、その報告資料(High−Density Mag
neto Recording With Domai
n Wall Displacement Detec
tion ISOM97,1998,47頁〜50頁)
にもあるように、走査方向に長さが0.1μmの記録マ
ークの再生は安定しているのに対し、走査方向に長さが
0.3μmの比較的に長い記録マークの再生は、再生信
号に余分な信号が入ってきて、再生信号の信号品質が悪
化する。これは、再生スポットの形状と、それによる記
録媒体の温度分布に起因する。
は、その報告資料(High−Density Mag
neto Recording With Domai
n Wall Displacement Detec
tion ISOM97,1998,47頁〜50頁)
にもあるように、走査方向に長さが0.1μmの記録マ
ークの再生は安定しているのに対し、走査方向に長さが
0.3μmの比較的に長い記録マークの再生は、再生信
号に余分な信号が入ってきて、再生信号の信号品質が悪
化する。これは、再生スポットの形状と、それによる記
録媒体の温度分布に起因する。
【0045】また、DWDD方式の光磁気ディスクに記
録されている情報の再生時においての搬送波対雑音比
(C/N(dB))も、記録マークの走査方向の長さ
が、情報の記録再生に用いる光学系のカットオフ以下の
短い記録マークの方がよい。図6は、DWDD方式の光
磁気ディスクを用いた場合の記録マークの走査方向の長
さと、情報の再生時のC/Nとの関係を示す図である。
録されている情報の再生時においての搬送波対雑音比
(C/N(dB))も、記録マークの走査方向の長さ
が、情報の記録再生に用いる光学系のカットオフ以下の
短い記録マークの方がよい。図6は、DWDD方式の光
磁気ディスクを用いた場合の記録マークの走査方向の長
さと、情報の再生時のC/Nとの関係を示す図である。
【0046】図6に示すように、DWDD方式の光磁気
ディスクへの情報の記録再生のC/Nは、記録マークの
走査方向の長さが、情報の記録再生に用いる光学系のカ
ットオフ以下の短い記録マーク、図6に示す例の場合に
は、0.2μm(カットオフ)から0.1μmまでの記
録マークを再生する場合には、大幅に下がることなく安
定しているのに対し、記録マークの走査方向の長さが、
カットオフよりも長くなると、C/Nは急激に悪化する
というデータが得られている。
ディスクへの情報の記録再生のC/Nは、記録マークの
走査方向の長さが、情報の記録再生に用いる光学系のカ
ットオフ以下の短い記録マーク、図6に示す例の場合に
は、0.2μm(カットオフ)から0.1μmまでの記
録マークを再生する場合には、大幅に下がることなく安
定しているのに対し、記録マークの走査方向の長さが、
カットオフよりも長くなると、C/Nは急激に悪化する
というデータが得られている。
【0047】つまり、C/Nによりカットオフが決ま
り、カットオフより短い記録マークの方が、再生信号の
品質がよい。このことから、DWDD方式の光磁気ディ
スクを用いての情報の記録再生は、できるだけ、カット
オフ以下の短い記録マークを用いての記録再生が望まし
く、主データについて所定の変調をかけた後の記録デー
タ(変調信号)は、高域側に多く分布させた方が有利と
なる。
り、カットオフより短い記録マークの方が、再生信号の
品質がよい。このことから、DWDD方式の光磁気ディ
スクを用いての情報の記録再生は、できるだけ、カット
オフ以下の短い記録マークを用いての記録再生が望まし
く、主データについて所定の変調をかけた後の記録デー
タ(変調信号)は、高域側に多く分布させた方が有利と
なる。
【0048】したがって、DWDD方式の光磁気ディス
クの場合、記録データは、できるだけ高域側に分布させ
るように設定する。例えば、図6の場合には、2.5M
Hz〜8MHzの周波数帯域に、記録データを分布させ
るようにする。このように、記録データの周波数帯域を
高域側に設定した場合には、トラッキングサーボに用い
る低域側のサーボ用の信号の周波数帯域と、高域側の記
録データの周波数帯域との間の帯域が広くなる。
クの場合、記録データは、できるだけ高域側に分布させ
るように設定する。例えば、図6の場合には、2.5M
Hz〜8MHzの周波数帯域に、記録データを分布させ
るようにする。このように、記録データの周波数帯域を
高域側に設定した場合には、トラッキングサーボに用い
る低域側のサーボ用の信号の周波数帯域と、高域側の記
録データの周波数帯域との間の帯域が広くなる。
【0049】このため、例えば、アドレスデータに応じ
たランドトラックやグルーブトラックの蛇行(ウォブル
信号)の周波数帯域を、トラッキングサーボで使用する
信号の周波数帯域や、主データの変調後の信号(記録デ
ータ)の周波数帯域からより離れた帯域とすることがで
きる。このことは、トラッキングサーボに使用する信号
や記録データが、ウォブル信号の影響を受けにくくなる
ことを意味している。また、記録データの周波数帯域が
より高域側に多く分布することにより、ウォブル信号の
周波数帯域も比較的に高域側に設定できるので、ウォブ
ル信号により、より多くの情報を記録することができる
というメリットもある。
たランドトラックやグルーブトラックの蛇行(ウォブル
信号)の周波数帯域を、トラッキングサーボで使用する
信号の周波数帯域や、主データの変調後の信号(記録デ
ータ)の周波数帯域からより離れた帯域とすることがで
きる。このことは、トラッキングサーボに使用する信号
や記録データが、ウォブル信号の影響を受けにくくなる
ことを意味している。また、記録データの周波数帯域が
より高域側に多く分布することにより、ウォブル信号の
周波数帯域も比較的に高域側に設定できるので、ウォブ
ル信号により、より多くの情報を記録することができる
というメリットもある。
【0050】このことをもう少し詳細に説明する。図7
は、ウォブル信号の周波数帯域と、トラッキングサーボ
で使用する信号の周波数帯域と、主データの変調後の信
号(記録データ)の周波数帯域とを説明するための図で
ある。このうち、図7Aは、従来の光磁気ディスクの場
合を、図7Bは、DWDD方式のこの実施の形態の光磁
気ディスクの場合を説明するための図である。
は、ウォブル信号の周波数帯域と、トラッキングサーボ
で使用する信号の周波数帯域と、主データの変調後の信
号(記録データ)の周波数帯域とを説明するための図で
ある。このうち、図7Aは、従来の光磁気ディスクの場
合を、図7Bは、DWDD方式のこの実施の形態の光磁
気ディスクの場合を説明するための図である。
【0051】図7Aに示すように、ウォブル信号の周波
数(ウォブル周波数)f2は、トラッキングサーボで使
用する信号の周波数帯域S1の上限周波数f1より高く
してトラックの蛇行に対してトラッキングサーボが追従
しないようにするとともに、主データの記録再生に必要
な信号帯域の下限周波数f3より低くして記録データ信
号への悪影響を少なくする必要がある。すなわち、ウォ
ブル周波数f2は、f1<f2<f3の関係が成り立つ
ように設定する。
数(ウォブル周波数)f2は、トラッキングサーボで使
用する信号の周波数帯域S1の上限周波数f1より高く
してトラックの蛇行に対してトラッキングサーボが追従
しないようにするとともに、主データの記録再生に必要
な信号帯域の下限周波数f3より低くして記録データ信
号への悪影響を少なくする必要がある。すなわち、ウォ
ブル周波数f2は、f1<f2<f3の関係が成り立つ
ように設定する。
【0052】この場合、ウォブル信号の周波数帯域S2
は、トラッキングサーボの周波数帯域S1、記録データ
の周波数帯域S3に重ならないように周波数f1からf
3の間に設定するようにする。しかし、従来の光磁気デ
ィスクの場合、記録データの周波数帯域S3は、比較的
に周波数が低い帯域なので、図7Aに示すように、トラ
ッキングサーボの周波数帯域S1、ウォブル信号の周波
数帯域S2、記録データの周波数帯域S3は近接してし
まう。
は、トラッキングサーボの周波数帯域S1、記録データ
の周波数帯域S3に重ならないように周波数f1からf
3の間に設定するようにする。しかし、従来の光磁気デ
ィスクの場合、記録データの周波数帯域S3は、比較的
に周波数が低い帯域なので、図7Aに示すように、トラ
ッキングサーボの周波数帯域S1、ウォブル信号の周波
数帯域S2、記録データの周波数帯域S3は近接してし
まう。
【0053】このため、従来の光磁気ディスクの場合に
は、ウォブル信号の周波数帯域S2は、周波数の余り高
くない位置に定まってしまう。したがって、ウォブル信
号の周波数も余り高くないので、ランドトラックまたは
グルーブトラックの蛇行によって記録されるデータ量も
定まってしまう。
は、ウォブル信号の周波数帯域S2は、周波数の余り高
くない位置に定まってしまう。したがって、ウォブル信
号の周波数も余り高くないので、ランドトラックまたは
グルーブトラックの蛇行によって記録されるデータ量も
定まってしまう。
【0054】これに対し、磁壁移動を利用して信号を再
生するこの実施の形態のDWDD方式の光磁気ディスク
の場合、主データを高密度に、すなわち高周波数で記録
できるので、主データをできるだけ高域側となるように
する。このようにすることによって、図7Bに示すよう
に、ウォブル信号の周波数帯域S21と記録データの信
号帯域S31の周波数差も広げることができる。
生するこの実施の形態のDWDD方式の光磁気ディスク
の場合、主データを高密度に、すなわち高周波数で記録
できるので、主データをできるだけ高域側となるように
する。このようにすることによって、図7Bに示すよう
に、ウォブル信号の周波数帯域S21と記録データの信
号帯域S31の周波数差も広げることができる。
【0055】そして、記録データのほとんどが属する周
波数帯域f31以下の帯域であって、より周波数の離れ
た周波数帯域にウォブル信号画像くする周波数帯域を設
定することができるようになる。このようにすることに
よって、ウォブル信号が記録データに対して与える悪影
響の度合いを更に少なくなるようにすることができる。
波数帯域f31以下の帯域であって、より周波数の離れ
た周波数帯域にウォブル信号画像くする周波数帯域を設
定することができるようになる。このようにすることに
よって、ウォブル信号が記録データに対して与える悪影
響の度合いを更に少なくなるようにすることができる。
【0056】また、図7Bに示すように、記録データの
ほとんどが属する信号帯域S31の下限周波数f31
が、図7Aに示した記録データの信号帯域S3の下限周
波数f3よりも高くなる。このため、ウォブル周波数を
f2から例えばf21に上げることができ、より多くの
情報をウォブル信号にのせて記録できることもでき利用
になる。
ほとんどが属する信号帯域S31の下限周波数f31
が、図7Aに示した記録データの信号帯域S3の下限周
波数f3よりも高くなる。このため、ウォブル周波数を
f2から例えばf21に上げることができ、より多くの
情報をウォブル信号にのせて記録できることもでき利用
になる。
【0057】このように、DWDD方式の光磁気ディス
クの場合には、主データを高密度記録することができる
ので、ランドトラックまたはグルーブトラックの蛇行を
利用してアドレスデータなどの付加情報を効率的に記録
することができるのである。
クの場合には、主データを高密度記録することができる
ので、ランドトラックまたはグルーブトラックの蛇行を
利用してアドレスデータなどの付加情報を効率的に記録
することができるのである。
【0058】このため、この実施の形態のDWDD方式
の光磁気ディスクの場合には、図7Bに示したように、
主データを光磁気ディスクに記録するために予め決めら
れた変調方式で変調することによって形成した記録デー
タである変調信号を記録するようにした場合に、そのほ
とんどが属する周波数帯域S31より低い周波数帯域に
ウォブル信号の周波数帯域を設定するようにする。
の光磁気ディスクの場合には、図7Bに示したように、
主データを光磁気ディスクに記録するために予め決めら
れた変調方式で変調することによって形成した記録デー
タである変調信号を記録するようにした場合に、そのほ
とんどが属する周波数帯域S31より低い周波数帯域に
ウォブル信号の周波数帯域を設定するようにする。
【0059】さらに、これから記録しようとしている記
録データ、および、既に記録されている記録データのい
づれに対しても、与える影響が小さくなるように、記録
データのほとんどが属する周波数帯域S31の下限周波
数f31からの周波数差が、比較的に大きくなるよう
に、ウォブル信号の周波数帯域S21を設定するように
する。
録データ、および、既に記録されている記録データのい
づれに対しても、与える影響が小さくなるように、記録
データのほとんどが属する周波数帯域S31の下限周波
数f31からの周波数差が、比較的に大きくなるよう
に、ウォブル信号の周波数帯域S21を設定するように
する。
【0060】このように、DWDD方式の光磁気ディス
クの場合には、記録データのほとんどが属する周波数帯
域が従来の光磁気ディスクの場合よりも高域側にあるの
で、トラックの蛇行すなわちウォブル信号により、アド
レスデータなどの付加情報を効率的に、しかも、記録デ
ータに対する影響を従来よりも少なくするようにして記
録することができる。
クの場合には、記録データのほとんどが属する周波数帯
域が従来の光磁気ディスクの場合よりも高域側にあるの
で、トラックの蛇行すなわちウォブル信号により、アド
レスデータなどの付加情報を効率的に、しかも、記録デ
ータに対する影響を従来よりも少なくするようにして記
録することができる。
【0061】以下に説明する実施の形態の光磁気ディス
クもDWDD方式の光磁気ディスクであり、主データを
変調して形成した記録データが記録されるランドトラッ
クまたはグルーブトラックをアドレスデータに応じて蛇
行させて形成しておくことにより、アドレスデータが予
め記録されたものである。
クもDWDD方式の光磁気ディスクであり、主データを
変調して形成した記録データが記録されるランドトラッ
クまたはグルーブトラックをアドレスデータに応じて蛇
行させて形成しておくことにより、アドレスデータが予
め記録されたものである。
【0062】この場合、主データを変調して形成する記
録データは、図6に示した場合のように、例えば、2.
5MHz以上、8MHz以下の高域側の信号となるよう
にされ、この高域側になるようにされた記録データのほ
とんどが属する周波数帯域よりも低い周波数帯域に、ア
ドレスデータに応じて蛇行するようにされるランドトラ
ックまたはグルーブトラックの蛇行の周波数帯域が設定
されているものである。
録データは、図6に示した場合のように、例えば、2.
5MHz以上、8MHz以下の高域側の信号となるよう
にされ、この高域側になるようにされた記録データのほ
とんどが属する周波数帯域よりも低い周波数帯域に、ア
ドレスデータに応じて蛇行するようにされるランドトラ
ックまたはグルーブトラックの蛇行の周波数帯域が設定
されているものである。
【0063】[光磁気ディスク、記録再生装置につい
て]図1は、トラックの蛇行によってアドレスデータが
記録されているDWDD方式の光磁気ディスクの記録再
生装置を説明するためのブロック図であり、図2は、こ
の実施の形態の記録再生装置に搭載されている4分割フ
ォトディテクタを説明するための図である。この実施の
形態の記録再生装置は、この発明による記録方法、再生
方法が用いられているものである。
て]図1は、トラックの蛇行によってアドレスデータが
記録されているDWDD方式の光磁気ディスクの記録再
生装置を説明するためのブロック図であり、図2は、こ
の実施の形態の記録再生装置に搭載されている4分割フ
ォトディテクタを説明するための図である。この実施の
形態の記録再生装置は、この発明による記録方法、再生
方法が用いられているものである。
【0064】図1に示すように、スピンドルモータ1
1、光ピックアップ部12、スピンドルサーボ回路1
3、サーボ回路14、イコライザー21、復調回路2
2、ECC(Error Correcting Co
de)復号回路23、主データの出力端子24、アドレ
ス復調回路25、アドレス復号回路26、エラー検出回
路27、コントロール部30、主データの入力端子3
1、ECC付加回路32、変調回路33、マグネットド
ライブ回路34、外部磁界発生用コイル35を備えてい
る。
1、光ピックアップ部12、スピンドルサーボ回路1
3、サーボ回路14、イコライザー21、復調回路2
2、ECC(Error Correcting Co
de)復号回路23、主データの出力端子24、アドレ
ス復調回路25、アドレス復号回路26、エラー検出回
路27、コントロール部30、主データの入力端子3
1、ECC付加回路32、変調回路33、マグネットド
ライブ回路34、外部磁界発生用コイル35を備えてい
る。
【0065】また、ピックアップ部12は、例えば、レ
ーザダイオード等のレーザ光源、コリンメータレンズ、
対物レンズ、偏光ビームスプリッタ、シリンドリカルレ
ンズなどの光学部品、図2に示した4分割フォトディテ
クタおよびRF回路などから構成されている。この4分
割フォトディテクタによって、主データ、および、主デ
ータが記録されるトラックを蛇行させることにとにより
記録されているアドレスデータが読み出される。
ーザダイオード等のレーザ光源、コリンメータレンズ、
対物レンズ、偏光ビームスプリッタ、シリンドリカルレ
ンズなどの光学部品、図2に示した4分割フォトディテ
クタおよびRF回路などから構成されている。この4分
割フォトディテクタによって、主データ、および、主デ
ータが記録されるトラックを蛇行させることにとにより
記録されているアドレスデータが読み出される。
【0066】ディスク100は、前述もしたように、こ
の発明による光磁気記録媒体が適用されたDWDD方式
の光磁気ディスクであり、データの書き換えが可能なも
のである。この実施の形態の光磁気ディスク100は、
1スパイラルの基板を用いたものである。この例におい
ては、ディスク100には、スパイラル状にグルーブ
(溝)を形成することにより、グルーブ部分と、ランド
部分が形成される。このランド部分は、グルーブとグル
ーブに挟まれるようにして形成された凸部分である。こ
の実施の形態の光磁気ディスク100は、ランド部分す
なわちランドトラックに主データが記録されるランド記
録のものとして説明する。
の発明による光磁気記録媒体が適用されたDWDD方式
の光磁気ディスクであり、データの書き換えが可能なも
のである。この実施の形態の光磁気ディスク100は、
1スパイラルの基板を用いたものである。この例におい
ては、ディスク100には、スパイラル状にグルーブ
(溝)を形成することにより、グルーブ部分と、ランド
部分が形成される。このランド部分は、グルーブとグル
ーブに挟まれるようにして形成された凸部分である。こ
の実施の形態の光磁気ディスク100は、ランド部分す
なわちランドトラックに主データが記録されるランド記
録のものとして説明する。
【0067】そして、光磁気ディスク100上のランド
トラックには、例えば、オーディオデータやテキストデ
ータ、あるいは、画像データなどの主データが記録され
る。そして、光磁気ディスク100は、前述もしたよう
に、アドレスデータが、ランドトラックの蛇行によって
予め記録されているものである。
トラックには、例えば、オーディオデータやテキストデ
ータ、あるいは、画像データなどの主データが記録され
る。そして、光磁気ディスク100は、前述もしたよう
に、アドレスデータが、ランドトラックの蛇行によって
予め記録されているものである。
【0068】図3は、ランドトラックを蛇行させること
により記録するアドレスデータの変換表である。この実
施の形態の場合には、図3に示すように、アドレスデー
タが、「0」のときには「01」、「1」のときには
「10」に変換し、この変換後の信号(変換信号)が、
ランドトラックの蛇行により記録するようにされる。
により記録するアドレスデータの変換表である。この実
施の形態の場合には、図3に示すように、アドレスデー
タが、「0」のときには「01」、「1」のときには
「10」に変換し、この変換後の信号(変換信号)が、
ランドトラックの蛇行により記録するようにされる。
【0069】ここで、この実施の形態の記録再生装置を
説明する前に、この実施の形態の記録再生装置で用いら
れる光磁気ディスク100について詳細に説明する。図
4は、この実施の形態の光磁気ディスク100について
説明するための図である。
説明する前に、この実施の形態の記録再生装置で用いら
れる光磁気ディスク100について詳細に説明する。図
4は、この実施の形態の光磁気ディスク100について
説明するための図である。
【0070】図4に示すように、光磁気ディスク100
には、ランドトラックを半径方向に少し蛇行させること
により、アドレスデータがあらかじめ記録されている。
この場合、アドレスデータは、前述したように図3に示
した変換表に従って、アドレス情報0は01に、アドレ
ス情報1は10に符号化され、この符号化された0、1
の情報がさらに周波数変調され、これが光磁気ディスク
100のランドトラックの蛇行(ウォブリング)として
記録するようにされる。
には、ランドトラックを半径方向に少し蛇行させること
により、アドレスデータがあらかじめ記録されている。
この場合、アドレスデータは、前述したように図3に示
した変換表に従って、アドレス情報0は01に、アドレ
ス情報1は10に符号化され、この符号化された0、1
の情報がさらに周波数変調され、これが光磁気ディスク
100のランドトラックの蛇行(ウォブリング)として
記録するようにされる。
【0071】この実施の形態においては、図4に示すよ
うに、ランドトラックは、予め決められる単位長さLの
なかにサイン波となるように蛇行するようにされたラン
ドトラックが4波(4周期)入っていたら「0」、5波
(5周期)入っていたら「1」というように対応させる
周波数変調が施されている。
うに、ランドトラックは、予め決められる単位長さLの
なかにサイン波となるように蛇行するようにされたラン
ドトラックが4波(4周期)入っていたら「0」、5波
(5周期)入っていたら「1」というように対応させる
周波数変調が施されている。
【0072】つまり、この図4に示す場合には、ランド
トラックT1には、単位長の区間L毎に、順に、
「0」、「1」、「0」、「1」というように情報が記
録されており、これを図3に示した変換表に従えば、連
続する4つの単位長Lからなる区間に、情報「0、0」
が記録されていることになる。
トラックT1には、単位長の区間L毎に、順に、
「0」、「1」、「0」、「1」というように情報が記
録されており、これを図3に示した変換表に従えば、連
続する4つの単位長Lからなる区間に、情報「0、0」
が記録されていることになる。
【0073】また、ランドトラックT2には、単位長の
区間L毎に、順に、「0」、「1」、「1」、「0」と
いうように情報が記録されており、これを図3に示した
変換表に従えば、連続する4つの単位長Lからなる区間
に、情報「0、1」が記録されていることになる。
区間L毎に、順に、「0」、「1」、「1」、「0」と
いうように情報が記録されており、これを図3に示した
変換表に従えば、連続する4つの単位長Lからなる区間
に、情報「0、1」が記録されていることになる。
【0074】また、光磁気ディスク100の蛇行するよ
うに形成されたランドトラックには、図4Bに示すよう
に、ランドトラックの蛇行、すなわちウォブル信号の周
波数(ウォブル周波数)よりもはるかに高い周波数で、
主データを予め決められた変調方式で変調することによ
り形成した記録データ(変調信号)が光磁気記録される
ことになる。
うに形成されたランドトラックには、図4Bに示すよう
に、ランドトラックの蛇行、すなわちウォブル信号の周
波数(ウォブル周波数)よりもはるかに高い周波数で、
主データを予め決められた変調方式で変調することによ
り形成した記録データ(変調信号)が光磁気記録される
ことになる。
【0075】そして、図1に示したこの実施の形態の記
録再生装置において、光磁気ディスク100は、スピン
ドルサーボ回路22により規定の回転数を保つように制
御されるスピンドルモータ11によって回転するように
される。
録再生装置において、光磁気ディスク100は、スピン
ドルサーボ回路22により規定の回転数を保つように制
御されるスピンドルモータ11によって回転するように
される。
【0076】光ピックアップ部12は、光磁気ディスク
100の所定の位置にデータを記録したり、あるいは、
光磁気ディスク100の所定の位置からデータを読み出
すことができるように、サーボ回路14により、フォー
カスサーボやトラッキングサーボ、あるいは、半径方向
への移動制御などの各種の制御がされる。また、光ピッ
クアップ部12から出射されるレーザビームは、レーザ
パワーコントロール回路15によって所定のパワーとな
るように制御される。
100の所定の位置にデータを記録したり、あるいは、
光磁気ディスク100の所定の位置からデータを読み出
すことができるように、サーボ回路14により、フォー
カスサーボやトラッキングサーボ、あるいは、半径方向
への移動制御などの各種の制御がされる。また、光ピッ
クアップ部12から出射されるレーザビームは、レーザ
パワーコントロール回路15によって所定のパワーとな
るように制御される。
【0077】なお、この実施の形態の記録再生装置にお
いて、サーボ回路14には、光ピックアップ部12から
のフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号など
が供給されるとともに、コントロール部30から、例え
ば、光磁気ディスク100上の位置を指示する情報など
が供給される。また、スピンドルサーボ回路13、レー
ザパワーコントロール回路15にも、光ピックアップか
らの情報や、コントロール部30からの制御信号が供給
され、目的の制御を行うことができるようにされてい
る。
いて、サーボ回路14には、光ピックアップ部12から
のフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号など
が供給されるとともに、コントロール部30から、例え
ば、光磁気ディスク100上の位置を指示する情報など
が供給される。また、スピンドルサーボ回路13、レー
ザパワーコントロール回路15にも、光ピックアップか
らの情報や、コントロール部30からの制御信号が供給
され、目的の制御を行うことができるようにされてい
る。
【0078】そして、光ピックアップ部12から出射さ
れるレーザビームの延長線上には、光磁気ディスク10
0を挟むようにして、光ピックアップ部12と対向する
ように外部磁界発生用コイル35が設けられている。こ
の外部磁界発生用コイル35は、光ピックアップ12と
同期して、光磁気ディスク100の半径方向に移動する
ことができるようにされている。この外部磁界発生用コ
イル35は、後述もするように、マグネットドライブ回
路34により駆動するようにされ、データを光磁気ディ
スク100に光磁気信号として記録する場合の磁界を発
生させるものである。
れるレーザビームの延長線上には、光磁気ディスク10
0を挟むようにして、光ピックアップ部12と対向する
ように外部磁界発生用コイル35が設けられている。こ
の外部磁界発生用コイル35は、光ピックアップ12と
同期して、光磁気ディスク100の半径方向に移動する
ことができるようにされている。この外部磁界発生用コ
イル35は、後述もするように、マグネットドライブ回
路34により駆動するようにされ、データを光磁気ディ
スク100に光磁気信号として記録する場合の磁界を発
生させるものである。
【0079】そして、光磁気ディスク100に主データ
を記録する場合、あるいは、光磁気ディスク100に記
録されている主データを再生する場合には、まず、光ピ
ックアップ部12は、レーザビームを光磁気ディスク1
00に照射し、その反射光を受光することにより、光磁
気ディスク100からアドレスデータを読み出して、主
データの書き込み位置、あるいは、主データの読み出し
位置をサーチするようにする。
を記録する場合、あるいは、光磁気ディスク100に記
録されている主データを再生する場合には、まず、光ピ
ックアップ部12は、レーザビームを光磁気ディスク1
00に照射し、その反射光を受光することにより、光磁
気ディスク100からアドレスデータを読み出して、主
データの書き込み位置、あるいは、主データの読み出し
位置をサーチするようにする。
【0080】つまり、光ピックアップ部12は、レーザ
ビームを光磁気ディスク100に照射する。光ピックア
ップ12は、図2に示したように、光磁気ディスク10
0に照射したレーザビームの反射光を受光する4分割フ
ォトディテクタ121を備えており、この4分割フォト
ディテクタ121の各ディテクタによって受光された反
射光(戻り光)の光量から、プッシュプル信号PPを形
成する。
ビームを光磁気ディスク100に照射する。光ピックア
ップ12は、図2に示したように、光磁気ディスク10
0に照射したレーザビームの反射光を受光する4分割フ
ォトディテクタ121を備えており、この4分割フォト
ディテクタ121の各ディテクタによって受光された反
射光(戻り光)の光量から、プッシュプル信号PPを形
成する。
【0081】このプッシュプル信号PPは、図2に示し
た4分割フォトディテクタ121の各ディテクタ部A、
B、C、Dにより受光された反射光の光量を、各ディテ
クタに対応させて、A、B、C、Dで表すものとする
と、プッシュプル信号PP=(A+D)−(B+C)で
得られる。このプッシュプル信号PPは、ランドトラッ
クの蛇行に応じて変化するので、このプッシュプル信号
PPにより、ランドトラックの蛇行として記録されてい
るアドレスデータを抽出することができる。
た4分割フォトディテクタ121の各ディテクタ部A、
B、C、Dにより受光された反射光の光量を、各ディテ
クタに対応させて、A、B、C、Dで表すものとする
と、プッシュプル信号PP=(A+D)−(B+C)で
得られる。このプッシュプル信号PPは、ランドトラッ
クの蛇行に応じて変化するので、このプッシュプル信号
PPにより、ランドトラックの蛇行として記録されてい
るアドレスデータを抽出することができる。
【0082】光ピックアップ部12によって読み出され
たトラック方向の光強度変調が施されているプッシュプ
ル信号PPは、アドレス復調回路25に入力される。ア
ドレス復調回路25は、供給されたプシュシュプル信号
PPから、高域側の信号とされる記録データのほとんど
が属する周波数帯域より低い帯域として設定されるラン
ドトラックの蛇行の周波数帯域の信号だけを抽出する。
たトラック方向の光強度変調が施されているプッシュプ
ル信号PPは、アドレス復調回路25に入力される。ア
ドレス復調回路25は、供給されたプシュシュプル信号
PPから、高域側の信号とされる記録データのほとんど
が属する周波数帯域より低い帯域として設定されるラン
ドトラックの蛇行の周波数帯域の信号だけを抽出する。
【0083】この抽出した信号を周波数復調することに
より、周波数変調されてランドトラックの蛇行として記
録されているアドレスデータを抽出する。この場合、例
えば、図4Aに示したランドトラックT2の再生時に
は、順に0、1、1、0、…が抽出されることになる。
より、周波数変調されてランドトラックの蛇行として記
録されているアドレスデータを抽出する。この場合、例
えば、図4Aに示したランドトラックT2の再生時に
は、順に0、1、1、0、…が抽出されることになる。
【0084】このように、光磁気ディスク100に記録
されている主データの周波数帯域と、ランドトラックの
蛇行の周波数帯域とはことなっているので、目的とする
信号をC/N比を良好にして再生するようにすることが
できる。
されている主データの周波数帯域と、ランドトラックの
蛇行の周波数帯域とはことなっているので、目的とする
信号をC/N比を良好にして再生するようにすることが
できる。
【0085】そして、アドレス復調回路25からの2値
化データは、アドレス復号回路26に供給される。アド
レス復号回路26は、図3に示した変換表の逆の変換を
行い、供給された2値化データから、元のアドレスデー
タを抽出する。ここで抽出されるのは、図4を用いて前
述したランドトラックT1の場合には、「0、0、…」
となるり、ランドトラックT2の場合には、「0、1、
…」である。
化データは、アドレス復号回路26に供給される。アド
レス復号回路26は、図3に示した変換表の逆の変換を
行い、供給された2値化データから、元のアドレスデー
タを抽出する。ここで抽出されるのは、図4を用いて前
述したランドトラックT1の場合には、「0、0、…」
となるり、ランドトラックT2の場合には、「0、1、
…」である。
【0086】そして、アドレス復号回路26により復号
されたアドレスデータは、エラー検出回路27に供給さ
れる。エラー訂正回路29は、光磁気ディスク100の
傷などによりアドレスデータが欠落している場合などの
エラーを検出し、エラー訂正を行って、ランドトラック
の蛇行により光磁気ディスク100に記録されているア
ドレスデータを再生し、これをコントロールぶ30に供
給する。
されたアドレスデータは、エラー検出回路27に供給さ
れる。エラー訂正回路29は、光磁気ディスク100の
傷などによりアドレスデータが欠落している場合などの
エラーを検出し、エラー訂正を行って、ランドトラック
の蛇行により光磁気ディスク100に記録されているア
ドレスデータを再生し、これをコントロールぶ30に供
給する。
【0087】コントロール部30は、CPU、ROM、
RAMなどを備えたマイクロコンピュータであり、この
実施の形態の記録再生装置の各部を制御するものであ
る。CPU30は、エラー検出回路27からの再生アド
レスデータにより、走査している光磁気ディスク100
上の位置を知り、この再生アドレスデータを基準とし
て、光磁気ディスク100上の目的とするランドトラッ
クを走査することができるように、サーボ回路14、ス
ピンドルサーボ回路13などに供給する制御信号を形成
し、これを各部に供給する。
RAMなどを備えたマイクロコンピュータであり、この
実施の形態の記録再生装置の各部を制御するものであ
る。CPU30は、エラー検出回路27からの再生アド
レスデータにより、走査している光磁気ディスク100
上の位置を知り、この再生アドレスデータを基準とし
て、光磁気ディスク100上の目的とするランドトラッ
クを走査することができるように、サーボ回路14、ス
ピンドルサーボ回路13などに供給する制御信号を形成
し、これを各部に供給する。
【0088】これにより、光磁気ディスク100上の目
的とする位置に主データを書き込んだり、目的とする位
置から、主データを読み出すことができるように、光ピ
ックアップ12の位置や外部磁界発生用コイル35の位
置などが制御される。このようにすることによって、こ
の実施の形態に記録再生装置は、光磁気ディスク100
上の所望の位置に主データを書き込んだり、光磁気ディ
スク100の所望の位置から主データを読み出すことが
できるようにされる。つまり、コントロール部30は、
取得したアドレスデータに応じて、主データの書き込み
位置や読み出し位置を制御する位置制御手段としての機
能を備えている。
的とする位置に主データを書き込んだり、目的とする位
置から、主データを読み出すことができるように、光ピ
ックアップ12の位置や外部磁界発生用コイル35の位
置などが制御される。このようにすることによって、こ
の実施の形態に記録再生装置は、光磁気ディスク100
上の所望の位置に主データを書き込んだり、光磁気ディ
スク100の所望の位置から主データを読み出すことが
できるようにされる。つまり、コントロール部30は、
取得したアドレスデータに応じて、主データの書き込み
位置や読み出し位置を制御する位置制御手段としての機
能を備えている。
【0089】そして、この実施の形態の記録再生装置
が、入力端子34を通じて入力される主データを光磁気
ディスク100に記録するようにする記録モードに切り
換えられているときには、以下のようにして、主データ
を光磁気ディスク100に記録する。
が、入力端子34を通じて入力される主データを光磁気
ディスク100に記録するようにする記録モードに切り
換えられているときには、以下のようにして、主データ
を光磁気ディスク100に記録する。
【0090】すなわち、入力端子31を通じて入力され
た主データは、ECC付加回路32に供給され、ここで
誤り訂正符号が付加された後、変調回路33に供給され
る。変調回路33は、誤り訂正符号が付加された主デー
タを、光磁気ディスク100に記録する際に適当な、例
えば、EFM変調方式で変調し、これをマグネットドラ
イブ回路34に供給する。
た主データは、ECC付加回路32に供給され、ここで
誤り訂正符号が付加された後、変調回路33に供給され
る。変調回路33は、誤り訂正符号が付加された主デー
タを、光磁気ディスク100に記録する際に適当な、例
えば、EFM変調方式で変調し、これをマグネットドラ
イブ回路34に供給する。
【0091】マグネットドライブ回路34は、外部磁界
発生用コイル35を駆動させ、主データが変調されて形
成された記録データに応じて、+(プラス)、−(マイ
ナス)の記録磁界を発生させる。この場合、記録データ
は、高密度記録するようにされる。すなわち、記録デー
タが、例えば、2.5MHz〜8MHzの周波数帯域の
信号となるように、予め決められた高周波数の書き込み
クロック信号を用いて、記録データを高密度記録するよ
うにする。
発生用コイル35を駆動させ、主データが変調されて形
成された記録データに応じて、+(プラス)、−(マイ
ナス)の記録磁界を発生させる。この場合、記録データ
は、高密度記録するようにされる。すなわち、記録デー
タが、例えば、2.5MHz〜8MHzの周波数帯域の
信号となるように、予め決められた高周波数の書き込み
クロック信号を用いて、記録データを高密度記録するよ
うにする。
【0092】このとき、コントロール部30により、読
み出されたアドレスデータを基準として用いて、各部を
制御し、光ピックアップ部12から照射されるレーザビ
ームの光磁気ディスク100上の照射位置や、外部磁界
発生用コイルからの磁界がかけられる光磁気ディスク1
00上の位置などが調整されるとともに、コントロール
部30からの制御に応じて、レーザパワーコントロール
回路15により、光ピックアップ部12からのレーザビ
ームのパワーが記録に適したパワーとなるようにされ
る。
み出されたアドレスデータを基準として用いて、各部を
制御し、光ピックアップ部12から照射されるレーザビ
ームの光磁気ディスク100上の照射位置や、外部磁界
発生用コイルからの磁界がかけられる光磁気ディスク1
00上の位置などが調整されるとともに、コントロール
部30からの制御に応じて、レーザパワーコントロール
回路15により、光ピックアップ部12からのレーザビ
ームのパワーが記録に適したパワーとなるようにされ
る。
【0093】このとき、光磁気ディスク100は、所定
の回転数で回転するようにされており、光磁気ディスク
100上の目的とする位置から、外部磁界35の極性に
応じた記録マークがランドトラック上に形成され、記録
データが光磁気ディスク100の蛇行するように形成さ
れているランドトラックに高密度記録される。
の回転数で回転するようにされており、光磁気ディスク
100上の目的とする位置から、外部磁界35の極性に
応じた記録マークがランドトラック上に形成され、記録
データが光磁気ディスク100の蛇行するように形成さ
れているランドトラックに高密度記録される。
【0094】また、この実施の形態の記録再生装置が、
光磁気ディスク100に記録されている主データを再生
するようにする再生モードに切り換えられているときに
は、以下のようにして主データの再生が行われる。
光磁気ディスク100に記録されている主データを再生
するようにする再生モードに切り換えられているときに
は、以下のようにして主データの再生が行われる。
【0095】つまり、前述したように、光磁気ディスク
は、所定の回転数で回転するようにされており、回転す
る光磁気ディスク100のランドトラックをレーザビー
ムで走査するようにして、ランドトラックの蛇行(ウォ
ブリング)として光磁気ディスク100に記録されてい
るアドレスデータを読み出す。そして、読み出したアド
レスデータを基準として、例えば、ユーザによって指示
された主データが記録されている光磁気ディスク100
上の位置に、レーザビームを照射するように、光ピック
アップ部12の位置などが調整される。
は、所定の回転数で回転するようにされており、回転す
る光磁気ディスク100のランドトラックをレーザビー
ムで走査するようにして、ランドトラックの蛇行(ウォ
ブリング)として光磁気ディスク100に記録されてい
るアドレスデータを読み出す。そして、読み出したアド
レスデータを基準として、例えば、ユーザによって指示
された主データが記録されている光磁気ディスク100
上の位置に、レーザビームを照射するように、光ピック
アップ部12の位置などが調整される。
【0096】そして、光ピックアップ部12は、光磁気
ディスク100の目的とする位置にレーザビームを照射
し、照射したレーザビームの光磁気ディスク100から
反射光を受光する。そして、受光した反射光に応じてM
ORF信号を形成して、これをイコライザ21に供給す
る。
ディスク100の目的とする位置にレーザビームを照射
し、照射したレーザビームの光磁気ディスク100から
反射光を受光する。そして、受光した反射光に応じてM
ORF信号を形成して、これをイコライザ21に供給す
る。
【0097】イコライザ21は、供給されたMORF信
号を波形整形し、これを復調回路22に供給する。デー
タ復調回路22は、波形成型後のMORF信号を
“0”、“1”のデータに変換し、これをECC復号回
路23に供給する。ECC復号回路23は、エラー検出
および誤り訂正を行って、元の主データを再生し、これ
を主データの出力端子24を通じて出力する。
号を波形整形し、これを復調回路22に供給する。デー
タ復調回路22は、波形成型後のMORF信号を
“0”、“1”のデータに変換し、これをECC復号回
路23に供給する。ECC復号回路23は、エラー検出
および誤り訂正を行って、元の主データを再生し、これ
を主データの出力端子24を通じて出力する。
【0098】このように、この実施の形態の記録再生装
置は、光磁気ディスク100にランドトラックの蛇行と
して予め記録されているアドレスデータを読み出し、読
み出したアドレスデータに基づいて、光磁気ディスク1
00の目的とする位置に主データを記録したり、目的と
する位置から主データを読み出すことができる。
置は、光磁気ディスク100にランドトラックの蛇行と
して予め記録されているアドレスデータを読み出し、読
み出したアドレスデータに基づいて、光磁気ディスク1
00の目的とする位置に主データを記録したり、目的と
する位置から主データを読み出すことができる。
【0099】そして、アドレスデータをランドトラック
を蛇行させることにより、すなわち、トラックウォブル
信号としてあらかじめ記録しておき、この蛇行するよう
にされたランドトラック上には、主データを光磁気記録
により高密度記録するので、光磁気ディスク100が本
来持っている記録容量を低下させることなく、データを
光磁気ディスク100に高密度光磁気記録することがで
きるようにされる。
を蛇行させることにより、すなわち、トラックウォブル
信号としてあらかじめ記録しておき、この蛇行するよう
にされたランドトラック上には、主データを光磁気記録
により高密度記録するので、光磁気ディスク100が本
来持っている記録容量を低下させることなく、データを
光磁気ディスク100に高密度光磁気記録することがで
きるようにされる。
【0100】また、ランドトラックの蛇行は、前述した
ように主データを変調することにより形成された記録デ
ータのほとんどが属するようにされた高域側の周波数帯
域以下であって、記録データに対して悪影響を及ぼすこ
とがないようにう、記録データのほとんどが属する周波
数帯域から比較的に離れた周波数帯域の信号とされる。
ように主データを変調することにより形成された記録デ
ータのほとんどが属するようにされた高域側の周波数帯
域以下であって、記録データに対して悪影響を及ぼすこ
とがないようにう、記録データのほとんどが属する周波
数帯域から比較的に離れた周波数帯域の信号とされる。
【0101】これにより、主データに悪影響を及ぼすこ
となく、アドレスデータと主データとの両方を、確実に
読み出して、利用することができる。
となく、アドレスデータと主データとの両方を、確実に
読み出して、利用することができる。
【0102】[トラックの蛇行(ウォブリング)の変調
方法の他の例]図5は、アドレスデータに応じて蛇行さ
せるようにして形成するトラックの変調方法の他の例を
説明するための図である。図4を用いて前述した光磁気
ディスクの場合、図5Aに示すようにトラックの蛇行の
変調方法は、周波数変調を用いるようにした。つまり、
ランドトラックの蛇行は、サイン波を基本に形成するよ
うにし、予め決められた単位長区間当たりに、ランドト
ラックの蛇行が、例えば4周期分入っていたら「0」、
5周期分入っていたら「1」というようにした。しか
し、これに限るものではない。
方法の他の例]図5は、アドレスデータに応じて蛇行さ
せるようにして形成するトラックの変調方法の他の例を
説明するための図である。図4を用いて前述した光磁気
ディスクの場合、図5Aに示すようにトラックの蛇行の
変調方法は、周波数変調を用いるようにした。つまり、
ランドトラックの蛇行は、サイン波を基本に形成するよ
うにし、予め決められた単位長区間当たりに、ランドト
ラックの蛇行が、例えば4周期分入っていたら「0」、
5周期分入っていたら「1」というようにした。しか
し、これに限るものではない。
【0103】例えば、図5Bに示すように、ランドトラ
ックの蛇行を、サイン波を基本に形成するようにし、予
め決められた単位長区間のウォブル信号に位相差φ1を
持たせることにより情報を入れる位相変調を用いてもよ
い。すなわち、単位長区間毎のウォブル信号の位相差に
よって、アドレス情報を表すようにする。
ックの蛇行を、サイン波を基本に形成するようにし、予
め決められた単位長区間のウォブル信号に位相差φ1を
持たせることにより情報を入れる位相変調を用いてもよ
い。すなわち、単位長区間毎のウォブル信号の位相差に
よって、アドレス情報を表すようにする。
【0104】そして、図5B上段のトラックが示すよう
に、予め決められた単位長区間の先頭からの位相差が0
のときには、「0」を表し、図5B下断のトラックが示
すように、予め決められた単位長区間の先頭からの位相
差がφ1のときには、「1」を表すというように、位相
差によってアドレスデータなどの情報を記録するように
してもよい。
に、予め決められた単位長区間の先頭からの位相差が0
のときには、「0」を表し、図5B下断のトラックが示
すように、予め決められた単位長区間の先頭からの位相
差がφ1のときには、「1」を表すというように、位相
差によってアドレスデータなどの情報を記録するように
してもよい。
【0105】また、図5Cに示すように、ランドトラッ
クの蛇行を、サイン波を基本に形成するようにし、サイ
ン波の半周期πでの位相差φ2の進みと遅れに情報をも
たせる位相変調を用いてもよい。つまり、図5C上段の
ように、ランドトラックの蛇行の中心位相がφ2分進ん
でいる(+φ2)のときには、「0」を表し、図5C下
段のように、ランドトラックの蛇行の中心位相がφ2分
遅れている(−φ2)のときには、「1」を表すという
ようにしてアドレスデータなどの情報を記録してもよ
い。
クの蛇行を、サイン波を基本に形成するようにし、サイ
ン波の半周期πでの位相差φ2の進みと遅れに情報をも
たせる位相変調を用いてもよい。つまり、図5C上段の
ように、ランドトラックの蛇行の中心位相がφ2分進ん
でいる(+φ2)のときには、「0」を表し、図5C下
段のように、ランドトラックの蛇行の中心位相がφ2分
遅れている(−φ2)のときには、「1」を表すという
ようにしてアドレスデータなどの情報を記録してもよ
い。
【0106】なお、この図5A(周波数変調)、図5B
(位相変調1)、図5C(位相変調2)に示した例のよ
うに、ランドトラックの蛇行は、サイン波を基準に形成
するものに限るものではない。また、前述の各例の他に
限るものではなく、例示した以外の周波数変化、位相変
化に情報を持たせるようにしてももちろんよい。したが
って、トラックの蛇行の周波数変化、位相変化によっ
て、情報を表すようにする各種の方法を用いることがで
きる。
(位相変調1)、図5C(位相変調2)に示した例のよ
うに、ランドトラックの蛇行は、サイン波を基準に形成
するものに限るものではない。また、前述の各例の他に
限るものではなく、例示した以外の周波数変化、位相変
化に情報を持たせるようにしてももちろんよい。したが
って、トラックの蛇行の周波数変化、位相変化によっ
て、情報を表すようにする各種の方法を用いることがで
きる。
【0107】要は、高域側の信号とされる記録データの
ほとんどが属する周波数帯域よりも低域側に、ウォブル
信号の周波数帯域を設定し、主データを変調することに
より形成された記録データ、および、アドレスデータの
両方を正確に読み出すことができるようにすればよい。
ほとんどが属する周波数帯域よりも低域側に、ウォブル
信号の周波数帯域を設定し、主データを変調することに
より形成された記録データ、および、アドレスデータの
両方を正確に読み出すことができるようにすればよい。
【0108】また、前述もしたように、この実施の形態
のDWDD方式の光磁気ディスクの場合には、通常の光
磁気記録よりもトラックの走査方向の記録密度(線記録
密度)が上がるため、記録データ周波数の帯域が通常よ
りも高域側に設定される。このため、ランドトラックの
蛇行、すなわちウォブル信号の周波数も高く設定でき
る。このことは、ランドトラックの蛇行により、より多
くの情報を光磁気ディスク100に記録させることがで
きることを示している。
のDWDD方式の光磁気ディスクの場合には、通常の光
磁気記録よりもトラックの走査方向の記録密度(線記録
密度)が上がるため、記録データ周波数の帯域が通常よ
りも高域側に設定される。このため、ランドトラックの
蛇行、すなわちウォブル信号の周波数も高く設定でき
る。このことは、ランドトラックの蛇行により、より多
くの情報を光磁気ディスク100に記録させることがで
きることを示している。
【0109】また、トラッキングサーボに用いる信号の
周波数帯域と、記録再生データの周波数帯域との間が広
いので、トラッキングサーボに用いる信号に対してはも
ちろん、記録再生データに対しても、与える影響ができ
るだけ少なくなる位置に、ウォブル信号の周波数帯域を
設定することができる。
周波数帯域と、記録再生データの周波数帯域との間が広
いので、トラッキングサーボに用いる信号に対してはも
ちろん、記録再生データに対しても、与える影響ができ
るだけ少なくなる位置に、ウォブル信号の周波数帯域を
設定することができる。
【0110】このため、図5Dに示すようにウォブル信
号の周波数を通常の数倍の周波数にして、より多くの情
報を予め記録しておくこともできる。この場合には、ラ
ンドトラックの蛇行、すなわち、ウォブル信号により、
アドレスデータだけでなく、例えば、ディスクの識別情
報(識別ID)や、記録する主データの著作権者に関す
る情報(著作権情報)や、複製制御のための情報(複製
制御情報)、あるいは、コンピュータデータや、テキス
トデータ、さらには、オーディオデータや、画像データ
なども光磁気ディスク100に予め記録しておくことが
できる。
号の周波数を通常の数倍の周波数にして、より多くの情
報を予め記録しておくこともできる。この場合には、ラ
ンドトラックの蛇行、すなわち、ウォブル信号により、
アドレスデータだけでなく、例えば、ディスクの識別情
報(識別ID)や、記録する主データの著作権者に関す
る情報(著作権情報)や、複製制御のための情報(複製
制御情報)、あるいは、コンピュータデータや、テキス
トデータ、さらには、オーディオデータや、画像データ
なども光磁気ディスク100に予め記録しておくことが
できる。
【0111】この場合、複数種類の情報をトラックの蛇
行によって記録することもできるし、また、前述した複
数の情報中の1つをトラックの蛇行によって記録するこ
とももちろんできる。また、ウォブル信号によって、光
磁気ディスク100に記録可能な情報としてあげたも情
報のは、例示であって、この他の情報をウォブル信号と
して記録するようにすることももちろんできる。
行によって記録することもできるし、また、前述した複
数の情報中の1つをトラックの蛇行によって記録するこ
とももちろんできる。また、ウォブル信号によって、光
磁気ディスク100に記録可能な情報としてあげたも情
報のは、例示であって、この他の情報をウォブル信号と
して記録するようにすることももちろんできる。
【0112】また、図5Eに示すように、ランドトラッ
クの蛇行の有り・無しに情報を持たせて光磁気ディスク
に記録しておくようにするここともできる。すなわち、
図5Eに示すように、ランドトラックの蛇行のある単位
区間は、「1」、蛇行のない単位区間は、「0」という
ようにして、アドレス情報などの付加情報をランドトラ
ックの蛇行として記録しておくことができる。
クの蛇行の有り・無しに情報を持たせて光磁気ディスク
に記録しておくようにするここともできる。すなわち、
図5Eに示すように、ランドトラックの蛇行のある単位
区間は、「1」、蛇行のない単位区間は、「0」という
ようにして、アドレス情報などの付加情報をランドトラ
ックの蛇行として記録しておくことができる。
【0113】また、前述の実施の形態においては、ラン
ド記録のDWDD方式の光磁気ディスクに、この発明に
よる光磁気記録媒体を適用したものとして説明したが、
光磁気ディスクは、ランド記録の光磁気ディスクに限る
ものではない。つまり、グルーブ記録の光磁気ディスク
にもこの発明を適用することができ、主データを記録す
るグルーブトラックを、アドレスデータなどの付加情報
に応じて、蛇行するように形成しておくようにしてもも
ちろんよい。
ド記録のDWDD方式の光磁気ディスクに、この発明に
よる光磁気記録媒体を適用したものとして説明したが、
光磁気ディスクは、ランド記録の光磁気ディスクに限る
ものではない。つまり、グルーブ記録の光磁気ディスク
にもこの発明を適用することができ、主データを記録す
るグルーブトラックを、アドレスデータなどの付加情報
に応じて、蛇行するように形成しておくようにしてもも
ちろんよい。
【0114】また、主データを光磁気記録するのは、ウ
ォブルされたランドトラックあるいはグルーブトラック
上だけでなく、ランドトラック間のグルーブ部分、ある
いは、グルーブトラック間のランド部分にも記録して、
主データの記録容量をさらに増やすようにすることもで
きる。
ォブルされたランドトラックあるいはグルーブトラック
上だけでなく、ランドトラック間のグルーブ部分、ある
いは、グルーブトラック間のランド部分にも記録して、
主データの記録容量をさらに増やすようにすることもで
きる。
【0115】すなわち、光磁気記録をランド記録または
グルーブ記録の光磁気ディスクだけでなく、ランドトラ
ックとグルーブトラックの両方にデータを記録したり、
両方からデータを再生することができるようにされた光
磁気ディスクにもこの発明を適用することができる。
グルーブ記録の光磁気ディスクだけでなく、ランドトラ
ックとグルーブトラックの両方にデータを記録したり、
両方からデータを再生することができるようにされた光
磁気ディスクにもこの発明を適用することができる。
【0116】そして、前述のように、アドレスデータを
トラックを蛇行させることにより記録するようにした場
合には、アドレスデータをピットによりトラック部分に
記録しておかなくてもよいので、光磁気ディスクが本来
持っている主データの記録容量を減少させることがな
い。
トラックを蛇行させることにより記録するようにした場
合には、アドレスデータをピットによりトラック部分に
記録しておかなくてもよいので、光磁気ディスクが本来
持っている主データの記録容量を減少させることがな
い。
【0117】つまり、光磁気ディスクの場合、アドレス
データをピットとしてトラックに記録するようにした場
合には、このピットの記録領域には、主データを光磁気
記録することはできないので、高密度光磁気記録になれ
ばなるほど、ピットの記憶領域により記録できなくなる
データ量が相対的に増加する。しかし、アドレスデータ
をトラックの蛇行によって記録するようにした場合に
は、光磁気ディスクが本来持っているデータの記録容量
を減らすようなことはない。
データをピットとしてトラックに記録するようにした場
合には、このピットの記録領域には、主データを光磁気
記録することはできないので、高密度光磁気記録になれ
ばなるほど、ピットの記憶領域により記録できなくなる
データ量が相対的に増加する。しかし、アドレスデータ
をトラックの蛇行によって記録するようにした場合に
は、光磁気ディスクが本来持っているデータの記録容量
を減らすようなことはない。
【0118】また、ピットで記録する場合のアドレスデ
ータの記録限界は、いかに小さなピットを光磁気ディス
クなどの記録媒体に形成するかというマスタリング装置
の光学的な定数で決まってきてしまい、データ記録の高
密度化の限界がある。しかし、アドレスデータをトラッ
クを蛇行させることにより記録するようにする場合、ト
ラックの蛇行は、光磁気ディスクに一様に分散され、し
かも、トラックの蛇行は、記録データの周波数帯域より
も低い周波数となるようにされるので、トラックを形成
する場合のマスタリングでのアドレスデータの記録限界
は考えなくてよい。
ータの記録限界は、いかに小さなピットを光磁気ディス
クなどの記録媒体に形成するかというマスタリング装置
の光学的な定数で決まってきてしまい、データ記録の高
密度化の限界がある。しかし、アドレスデータをトラッ
クを蛇行させることにより記録するようにする場合、ト
ラックの蛇行は、光磁気ディスクに一様に分散され、し
かも、トラックの蛇行は、記録データの周波数帯域より
も低い周波数となるようにされるので、トラックを形成
する場合のマスタリングでのアドレスデータの記録限界
は考えなくてよい。
【0119】また、ピットで記録されたアドレスデータ
の再生限界は、再生の光学系の定数(レーザ波長、レン
ズのNAなど)で決まるため、その光学系で読み取れる
ある一定以上のピットの長さが必要である。しかし、ア
ドレスデータをトラックを蛇行させることにより記録す
るようにする場合、トラックの蛇行を検出することがで
きればよいので、再生の光学系の定数により、再生限界
が定まることもない。
の再生限界は、再生の光学系の定数(レーザ波長、レン
ズのNAなど)で決まるため、その光学系で読み取れる
ある一定以上のピットの長さが必要である。しかし、ア
ドレスデータをトラックを蛇行させることにより記録す
るようにする場合、トラックの蛇行を検出することがで
きればよいので、再生の光学系の定数により、再生限界
が定まることもない。
【0120】また、アドレスをトラックの蛇行によって
記録するようにした場合には、1ビットの情報を表すた
めに割り当てられるトラックの長さは、アドレスをピッ
トで表すようにした場合の1ビットの情報を表すために
割り当てられるトラックの長さよりも長い。このため、
例えば、光磁気ディスク上に傷がついてしまった場合な
どにおいては、アドレスをトラックの蛇行によって表す
ようにした場合の方が、読み取れなくなる情報量が少な
くてすむ。つまり、トラックの蛇行によって記録された
データは、再生不能なまでに欠落することがなく、常
時、正確な読み出しができるようにされる。
記録するようにした場合には、1ビットの情報を表すた
めに割り当てられるトラックの長さは、アドレスをピッ
トで表すようにした場合の1ビットの情報を表すために
割り当てられるトラックの長さよりも長い。このため、
例えば、光磁気ディスク上に傷がついてしまった場合な
どにおいては、アドレスをトラックの蛇行によって表す
ようにした場合の方が、読み取れなくなる情報量が少な
くてすむ。つまり、トラックの蛇行によって記録された
データは、再生不能なまでに欠落することがなく、常
時、正確な読み出しができるようにされる。
【0121】また、光磁気ディスクの記録密度が上がる
につれ、記録データ周波数が高くなり、ウォブル信号の
周波数と記録データ周波数の周波数差を大きく取るよう
にすることができる。このため、ウォブル信号が記録デ
ータに対して与える影響を少なくすることができるよう
になる。すなわち、アドレスデータなどの情報をトラッ
クの蛇行により記録することは、高密度記録の光磁気デ
ィスクに対して、特に有効な方法である。
につれ、記録データ周波数が高くなり、ウォブル信号の
周波数と記録データ周波数の周波数差を大きく取るよう
にすることができる。このため、ウォブル信号が記録デ
ータに対して与える影響を少なくすることができるよう
になる。すなわち、アドレスデータなどの情報をトラッ
クの蛇行により記録することは、高密度記録の光磁気デ
ィスクに対して、特に有効な方法である。
【0122】また、光磁気ディスクの記録密度が上がる
につれ、ウォブル信号の周波数と記録データ周波数の周
波数差を大きくとることができるので、その分ウォブル
信号の周波数を上げることができる。これにより、トラ
ックの蛇行、すなわちウォブル信号により多くの情報を
記録しておくことができるようにされる。したがって、
前述もしたように、アドレス情報だけでなく、そのほか
の各種デジタル情報をトラックの蛇行によって記録する
ことができるようにされる。
につれ、ウォブル信号の周波数と記録データ周波数の周
波数差を大きくとることができるので、その分ウォブル
信号の周波数を上げることができる。これにより、トラ
ックの蛇行、すなわちウォブル信号により多くの情報を
記録しておくことができるようにされる。したがって、
前述もしたように、アドレス情報だけでなく、そのほか
の各種デジタル情報をトラックの蛇行によって記録する
ことができるようにされる。
【0123】なお、図1を用いて前述したのは、記録再
生装置であったが、この発明の光磁気記録媒体が適用さ
れたDWDD方式の光磁気ディスクの再生装置(再生専
用装置)を形成することもできる。例えば、自宅の記録
再生装置を用いて主データを記録し、この主データが記
録された光磁気ディスクを電車の中などの外出先で再生
して使用する場合などには、携帯用の再生装置が必要と
なる。
生装置であったが、この発明の光磁気記録媒体が適用さ
れたDWDD方式の光磁気ディスクの再生装置(再生専
用装置)を形成することもできる。例えば、自宅の記録
再生装置を用いて主データを記録し、この主データが記
録された光磁気ディスクを電車の中などの外出先で再生
して使用する場合などには、携帯用の再生装置が必要と
なる。
【0124】そして、再生装置は、図1を用いて前述し
た記録再生装置において、入力端子31、ECC付加回
路32、変調回路33、マグネットドライブ回路34、
外部磁界発生用コイルなどの記録系を省いた装置を形成
することにより形成することができる。
た記録再生装置において、入力端子31、ECC付加回
路32、変調回路33、マグネットドライブ回路34、
外部磁界発生用コイルなどの記録系を省いた装置を形成
することにより形成することができる。
【0125】また、この発明の光磁気記録媒体が適用さ
れたDWDD方式の光磁気ディスクの記録装置(記録専
用装置)を形成することもできる。この場合には、トラ
ックの蛇行として記録されているアドレスデータを読み
出し、この読み出したアドレスデータに基づいて、主デ
ータの記録位置を特定し、光ピックアップ部や外部磁界
発生用コイルの位置制御やレーザビームの照射位置の制
御ができるとともに、高密度で、主データをこの発明に
よる光磁気ディスクに記録することができる手段を備え
た記録装置を形成すればよい。
れたDWDD方式の光磁気ディスクの記録装置(記録専
用装置)を形成することもできる。この場合には、トラ
ックの蛇行として記録されているアドレスデータを読み
出し、この読み出したアドレスデータに基づいて、主デ
ータの記録位置を特定し、光ピックアップ部や外部磁界
発生用コイルの位置制御やレーザビームの照射位置の制
御ができるとともに、高密度で、主データをこの発明に
よる光磁気ディスクに記録することができる手段を備え
た記録装置を形成すればよい。
【0126】つまり、図1の記録再生装置において、イ
コライザ21、復調回路22、ECC復号回路23、出
力端子24の主データの再生系を持たない装置を形成す
ることにより、記録装置を形成することができる。
コライザ21、復調回路22、ECC復号回路23、出
力端子24の主データの再生系を持たない装置を形成す
ることにより、記録装置を形成することができる。
【0127】また、前述もしたように、アドレス情報な
どの付加情報を記録するランドトラックやグルーブトラ
ックの蛇行は、一定周期の基準周波数の信号に基づい
て、周波数や位相をずらすことにより形成される。この
ため、トラックの蛇行から基準周波数の信号を抽出する
ことができる。
どの付加情報を記録するランドトラックやグルーブトラ
ックの蛇行は、一定周期の基準周波数の信号に基づい
て、周波数や位相をずらすことにより形成される。この
ため、トラックの蛇行から基準周波数の信号を抽出する
ことができる。
【0128】そこで、記録再生装置や記録装置において
は、トラックの蛇行から得られる基準周波数の信号を分
周することにより、主情報を変調することにより形成し
た記録データを高密度(高周波数)でをトラックに記録
する場合に用いる基準クロック信号を発生させることが
できるようにしておくようにすることもできる。
は、トラックの蛇行から得られる基準周波数の信号を分
周することにより、主情報を変調することにより形成し
た記録データを高密度(高周波数)でをトラックに記録
する場合に用いる基準クロック信号を発生させることが
できるようにしておくようにすることもできる。
【0129】この場合、基準周波数は、主データの記録
時の基準クロック信号を分周して形成することを考慮し
て設定する。例えば、記録データのほとんどが属するよ
うに設定される高域側の周波数帯域の下限周波数より低
い帯域の周波数を基準周波数とする。
時の基準クロック信号を分周して形成することを考慮し
て設定する。例えば、記録データのほとんどが属するよ
うに設定される高域側の周波数帯域の下限周波数より低
い帯域の周波数を基準周波数とする。
【0130】そして、光ピックアップ部12からのプッ
シュプル信号PPから基準周波数の信号を抽出するよう
にし、抽出した基準信号を分周する手段を設けておくこ
とにより、主データの記録時の基準クロック信号を適性
に発生させることができる。このようにすることによっ
て、トラックの蛇行の悪影響を受けることのない周波数
帯域に、確実に記録データを記録することができる。
シュプル信号PPから基準周波数の信号を抽出するよう
にし、抽出した基準信号を分周する手段を設けておくこ
とにより、主データの記録時の基準クロック信号を適性
に発生させることができる。このようにすることによっ
て、トラックの蛇行の悪影響を受けることのない周波数
帯域に、確実に記録データを記録することができる。
【0131】また、前述したように、ウォブル信号(ト
ラックの蛇行)や記録データは、図7Bに示したよう
に、それぞれが予め決められた周波数帯域の信号となる
ように、予め設定されるので、その周波数帯域の信号を
通過させるバンドパスフィルタを用いることによって、
お互いに影響を受け合うことなく、そのそれぞれを抽出
し、利用するようにすることもできる。
ラックの蛇行)や記録データは、図7Bに示したよう
に、それぞれが予め決められた周波数帯域の信号となる
ように、予め設定されるので、その周波数帯域の信号を
通過させるバンドパスフィルタを用いることによって、
お互いに影響を受け合うことなく、そのそれぞれを抽出
し、利用するようにすることもできる。
【0132】なお、前述の実施の形態においては、トラ
ックの蛇行の周波数は、高域側になるようにされた主デ
ータの変調信号のほとんどがぞくする周波数帯域よりも
低域側の周波数帯域に属するように設定するものとして
説明したが、例えば、高域側になるようにされた主デー
タを変調することにより形成された記録データ(変調信
号)の最短周期よりも長い周期を、トラックの蛇行の周
期の1周期となるように設定してもよい。
ックの蛇行の周波数は、高域側になるようにされた主デ
ータの変調信号のほとんどがぞくする周波数帯域よりも
低域側の周波数帯域に属するように設定するものとして
説明したが、例えば、高域側になるようにされた主デー
タを変調することにより形成された記録データ(変調信
号)の最短周期よりも長い周期を、トラックの蛇行の周
期の1周期となるように設定してもよい。
【0133】このようにした場合であっても、記録デー
タは、高域側の信号となるようにされているので、トラ
ックの蛇行の周波数を、記録データの最短周期を基準と
し、これよりも長くすることによって、記録データのほ
とんどが属する周波数帯域よりも低い周波数帯域に設定
することができるようにされる。
タは、高域側の信号となるようにされているので、トラ
ックの蛇行の周波数を、記録データの最短周期を基準と
し、これよりも長くすることによって、記録データのほ
とんどが属する周波数帯域よりも低い周波数帯域に設定
することができるようにされる。
【0134】また、前述の実施の形態においては、主デ
ータをEFM変調することにより、トラックに記録する
記録データを形成するものとして説明したが、主データ
の変調は、EFM変調に限るものではない。各種の方式
の変調を用いることができる。しかし、変調して形成し
た記録データにおいて、1つの記録マークとなる情報が
長くなるような、すなわち、記録マークが長くなり、記
録データのほとんどを高域側の周波数帯域内に形成する
ことができなくなるような変調方式を用いることは好ま
しくないので、記録データの周波数帯域をできるだけ高
くするような変調方式を用いるようにすればよい。
ータをEFM変調することにより、トラックに記録する
記録データを形成するものとして説明したが、主データ
の変調は、EFM変調に限るものではない。各種の方式
の変調を用いることができる。しかし、変調して形成し
た記録データにおいて、1つの記録マークとなる情報が
長くなるような、すなわち、記録マークが長くなり、記
録データのほとんどを高域側の周波数帯域内に形成する
ことができなくなるような変調方式を用いることは好ま
しくないので、記録データの周波数帯域をできるだけ高
くするような変調方式を用いるようにすればよい。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、高密度にデータの記録が可能な高密度光磁気記録媒
体が本来持っているデータの記憶容量を低減させること
なく、アドレスデータなどの目的とするデータを予め記
録しておくことができる。
ば、高密度にデータの記録が可能な高密度光磁気記録媒
体が本来持っているデータの記憶容量を低減させること
なく、アドレスデータなどの目的とするデータを予め記
録しておくことができる。
【0136】また、高密度光磁気記録媒体に記録される
主データは、所定の変調が施されることにより、比較的
に高い周波数帯域の信号として記録するようにされるの
で、主データに対して、悪影響を与えることがない、周
波数差の離れた周波数帯域にトラックの蛇行、すなわ
ち、ウォブル信号の周波数帯域を設定することができ
る。
主データは、所定の変調が施されることにより、比較的
に高い周波数帯域の信号として記録するようにされるの
で、主データに対して、悪影響を与えることがない、周
波数差の離れた周波数帯域にトラックの蛇行、すなわ
ち、ウォブル信号の周波数帯域を設定することができ
る。
【0137】また、トラックの蛇行、すなわち、ウォブ
ル信号の周波数帯域を、記録データの周波数帯域よりは
低いが、比較的に高い周波数帯域に設定することができ
るので、トラックの蛇行によって、より多くの情報を予
め高密度光磁気記録媒体に記録させておくことができ
る。
ル信号の周波数帯域を、記録データの周波数帯域よりは
低いが、比較的に高い周波数帯域に設定することができ
るので、トラックの蛇行によって、より多くの情報を予
め高密度光磁気記録媒体に記録させておくことができ
る。
【図1】この発明による記録再生装置の一実施の形態を
説明するためのブロック図である。
説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示した記録再生装置の4分割フォトディ
テクタを説明するための図である。
テクタを説明するための図である。
【図3】トラックの蛇行として光磁気ディスクに記録し
ておくアドレスデータの変換表の例を説明するための図
である。
ておくアドレスデータの変換表の例を説明するための図
である。
【図4】この発明による光磁気記録媒体の一実施の形態
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図5】この発明による光磁気記録媒体の他の例を説明
するための図である。
するための図である。
【図6】DWDD方式の光磁気ディスクにおいての記録
マークの走査方向の長さと情報の再生時のC/N(d
B)との関係を示す図である。
マークの走査方向の長さと情報の再生時のC/N(d
B)との関係を示す図である。
【図7】ウォブル信号の周波数帯域と、トラッキングサ
ーボで使用する信号の周波数帯域と、高域側に設定され
る主データの変調後の信号(記録データ)の周波数帯域
とを説明するための図である。
ーボで使用する信号の周波数帯域と、高域側に設定され
る主データの変調後の信号(記録データ)の周波数帯域
とを説明するための図である。
【図8】DWDD方式の光磁気ディスクを説明するため
の図である。
の図である。
【図9】図8に示した光磁気ディスクからのデータの再
生原理を説明するための図である。
生原理を説明するための図である。
11…スピンドルモータ、12…光ピックアップ部、1
3…スピンドルサーボ回路、14…サーボ回路、21…
イコライザー、22…データ復調回路、23…ECC
(Error Correcting Code)復号
回路、24…主データの出力端子、25…アドレス復調
回路、26…アドレス復号回路、27…エラー検出回
路、30…コントロール部、31…主データの入力端
子、32…ECC付加回路、33…変調回路、34…マ
グネットドライブ回路、35…外部磁界発生用コイル、
100…光磁気ディスク
3…スピンドルサーボ回路、14…サーボ回路、21…
イコライザー、22…データ復調回路、23…ECC
(Error Correcting Code)復号
回路、24…主データの出力端子、25…アドレス復調
回路、26…アドレス復号回路、27…エラー検出回
路、30…コントロール部、31…主データの入力端
子、32…ECC付加回路、33…変調回路、34…マ
グネットドライブ回路、35…外部磁界発生用コイル、
100…光磁気ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 561 G11B 7/24 561Q Fターム(参考) 5D029 JB16 WA02 WA05 WD11 5D075 AA03 CC01 CC11 DD01 DD05 DD06 FG18 5D090 AA01 BB10 CC01 CC04 DD05 EE11 FF07 GG03 GG16
Claims (26)
- 【請求項1】磁壁移動により磁区を拡大するようにし
て、記録されている主情報が読み出される光磁気記録媒
体であって、前記主情報が記録されるトラックとしての
ランド部分またはグルーブ部分が、少なくともアドレス
情報を含む付加情報に応じて蛇行して形成されているこ
とによって、前記付加情報が予め記録されていることを
特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項2】前記トラックとしてのランド部分またはグ
ルーブ部分の前記蛇行の周波数の変化によって、前記付
加情報が記録されていることを特徴とする請求項1に記
載の光磁気記録媒体。 - 【請求項3】前記トラックとしてのランド部分またはグ
ルーブ部分の前記蛇行の位相の変化によって、前記付加
情報が記録されていることを特徴とする請求項1に記載
の光磁気記録媒体。 - 【請求項4】前記トラックとしてのランド部分またはグ
ルーブ部分に、前記蛇行の有る単位区間と、前記蛇行の
無い単位区間とを設けるようにし、単位区間毎の前記蛇
行の有無によって、前記付加情報が記録されていること
を特徴とする請求項1に記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項5】前記ランド部分または前記グルーブ部分に
記録する前記主情報を変調した変調信号は高域側になる
ようにするとともに、前記トラックとしての前記ランド
部分または前記グルーブ部分の前記蛇行の周波数は、前
記変調信号のほとんどが含まれる周波数帯域よりも低い
周波数帯域に属するようにされていることを特徴とする
請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の
光磁気記録媒体。 - 【請求項6】前記トラックとしてのランド部分またはグ
ルーブ部分の前記蛇行の1周期は、前記主情報の変調信
号の最短周期よりも長いことを特徴とする請求項1、請
求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の光
磁気記録媒体。 - 【請求項7】前記トラックとしてのランド部分またはグ
ルーブ部分の前記蛇行は、基準周波数の信号に基づいて
変調されて形成されるものであり、前記主情報を前記ラ
ンド部分または前記グルーブ部分に記録する場合の基準
信号を前記基準周波数から形成可能なように、前記基準
周波数が定められていることを特徴とする請求項5に記
載の光磁気記録媒体。 - 【請求項8】ランド部分またはグルーブ部分が、少なく
ともアドレス情報を含む付加情報に応じて蛇行して形成
されていることによって、前記付加情報が予め記録され
ている光磁気記録媒体の前記ランド部分または前記グル
ーブ部分に、変調された主情報を記録し、記録した主情
報を磁壁移動により磁区を拡大するようにして読み出す
ようにする光磁気記録媒体の記録再生装置であって、 前記光磁気記録媒体から前記ランド部分またはグルーブ
部分の蛇行によって記録されている前記付加情報と、前
記主情報とを読み出すための読み出し手段と、 前記光磁気記録媒体に記録しようとする前記主情報の変
調信号を、前記蛇行の周波数よりも高域側の信号になる
ようにし、前記高域側の信号とされた前記変調信号を前
記光磁気記録媒体の前記ランド部分または前記グルーブ
部分に書き込むようにするための書き込み手段と、 前記読み出し手段により読み出された信号から、前記蛇
行の周波数およびその近傍の周波数の成分を抽出するこ
とにより前記アドレス情報を検出するようにするアドレ
ス情報検出手段と、 前記アドレス情報検出手段により検出された前記アドレ
ス情報に基づいて、前記読み出し手段による情報の読み
出し位置、あるいは、前記書き込み手段による前記主情
報の書き込み位置を制御する位置制御手段とを備えるこ
とを特徴とする記録再生装置。 - 【請求項9】前記付加情報は、前記トラックとしてのラ
ンド部分またはグルーブ部分の前記蛇行の周波数の変化
によって記録されており、 前記アドレス情報検出手段は、前記読み出し手段により
読み出された前記信号から、前記蛇行の周波数およびそ
の近傍の周波数の成分を抽出し、予め決められた単位区
間毎の前記蛇行の周波数の変化を検出することによっ
て、前記アドレス情報を検出することを特徴とする請求
項8に記載の記録再生装置。 - 【請求項10】前記付加情報は、前記トラックとしての
ランド部分またはグルーブ部分の前記蛇行の位相の変化
によって記録されており、 前記アドレス情報検出手段は、前記読み出し手段により
読み出された前記信号から、前記蛇行の周波数およびそ
の近傍の周波数の成分を抽出し、予め決められた単位区
間毎の前記蛇行の位相変化を検出することによって、前
記アドレス情報を検出することを特徴とする請求項8に
記載の記録再生装置。 - 【請求項11】前記付加情報は、前記トラックとしての
ランド部分またはグルーブ部分に、前記蛇行の有る単位
区間と、前記蛇行の無い単位区間とを設けるようにし、
単位区間毎の前記蛇行の有無によって記録されており、 前記アドレス情報検出手段は、前記読み出し手段により
読み出された前記信号から、前記蛇行の周波数およびそ
の近傍の周波数の成分を抽出し、予め決められた前記単
位区間毎の前記蛇行の有無を検出することによって、前
記アドレス情報を抽出することを特徴とする請求項8に
記載の記録再生装置。 - 【請求項12】前記トラックとしてのランド部分または
グルーブ部分の前記蛇行は、基準周波数の信号に基づい
て変調されて形成されるものであり、 前記ランド部分または前記グルーブ部分の前記蛇行から
得られる前記基準周波数の信号に基づいて、前記書き込
み手段において用いるクロック信号を形成するクロック
信号形成手段を備えることを特徴とする請求項8に記載
の記録再生装置。 - 【請求項13】ランド部分またはグルーブ部分が、少な
くともアドレス情報を含む付加情報に応じて蛇行して形
成されていることによって、前記付加情報が予め記録さ
れている光磁気記録媒体の前記ランド部分または前記グ
ルーブ部分に、変調された主情報を記録するようにする
光磁気記録媒体の記録装置であって、 前記光磁気記録媒体から前記ランド部分またはグルーブ
部分の蛇行によって記録されている前記付加情報を読み
出すための読み出し手段と、 前記光磁気記録媒体に記録しようとする前記主情報の変
調信号を、前記蛇行の周波数よりも高域側の信号になる
ようにし、前記高域側の信号とされた前記変調信号を前
記光磁気記録媒体の前記ランド部分または前記グルーブ
部分に書き込むようにするための書き込み手段と、 前記読み出し手段により読み出された信号から、前記蛇
行の周波数およびその近傍の周波数の成分を抽出するこ
とにより前記アドレス情報を検出するようにするアドレ
ス情報検出手段と、 前記アドレス情報検出手段により検出された前記アドレ
ス情報に基づいて、前記書き込み手段による前記主情報
の書き込み位置を制御する位置制御手段とを備えること
を特徴とする記録装置。 - 【請求項14】前記付加情報は、前記トラックとしての
ランド部分またはグルーブ部分の前記蛇行の周波数の変
化によって記録されており、 前記アドレス情報検出手段は、前記読み出し手段により
読み出された前記信号から、前記蛇行の周波数およびそ
の近傍の周波数の成分を抽出し、予め決められた単位区
間毎の前記蛇行の周波数の変化を検出することによっ
て、前記アドレス情報を検出することを特徴とする請求
項13に記載の記録装置。 - 【請求項15】前記付加情報は、前記トラックとしての
ランド部分またはグルーブ部分の前記蛇行の位相の変化
によって記録されており、 前記アドレス情報検出手段は、前記読み出し手段により
読み出された前記信号から、前記蛇行の周波数およびそ
の近傍の周波数の成分を抽出し、予め決められた単位区
間毎の前記蛇行の位相変化を検出することによって、前
記アドレス情報を検出することを特徴とする請求項13
に記載の記録装置。 - 【請求項16】前記付加情報は、前記トラックとしての
ランド部分またはグルーブ部分に、前記蛇行の有る単位
区間と、前記蛇行の無い単位区間とを設けるようにし、
前記蛇行の有無によって記録されており、 前記アドレス情報検出手段は、前記読み出し手段により
読み出された前記信号から、前記蛇行の周波数およびそ
の近傍の周波数の成分を抽出し、予め決められた単位区
間毎の前記蛇行の有無を検出することによって、前記ア
ドレス情報を検出することを特徴とする請求項13に記
載の記録装置。 - 【請求項17】前記トラックとしてのランド部分または
グルーブ部分の前記蛇行は、基準周波数の信号に基づい
て変調されて形成されるものであり、 前記ランド部分または前記グルーブ部分の前記蛇行から
得られる前記基準周波数の信号に基づいて、前記書き込
み手段において用いるクロック信号を形成するクロック
信号形成手段を備えることを特徴とする請求項13に記
載の記録装置。 - 【請求項18】ランド部分またはグルーブ部分に記録さ
れた主情報が磁壁移動により磁区を拡大するようにして
読み出される光磁気記録媒体への主情報の記録方法にお
いて、 前記光磁気記録媒体には、前記ランド部分または前記グ
ルーブ部分が、アドレス情報に応じて、所定の周波数で
蛇行して形成されていることによって、前記アドレス情
報が予め記録されており、 前記光磁気記録媒体から前記ランド部分または前記グル
ーブ部分の蛇行に応じた信号を読み出し、 読み出した前記信号から、前記蛇行の周波数およびその
近傍の周波数の成分を抽出することにより前記アドレス
情報を検出し、 検出した前記アドレス情報に基づいて、前記光磁気記録
媒体上においての前記主情報の記録位置を特定し、 特定した前記記録位置から、前記主情報の変調信号を前
記蛇行の周波数よりも高域側の信号となるようにして記
録することを特徴とする記録方法。 - 【請求項19】前記アドレス情報は、前記ランド部分ま
たは前記グルーブ部分の前記蛇行の周波数の変化によっ
て記録されており、 読み出した前記蛇行に応じた信号から、前記蛇行の周波
数およびその近傍の周波数の成分を抽出し、予め決めら
れた単位区間毎の前記蛇行の周波数の変化を検出するこ
とによって、前記アドレス情報を検出することを特徴と
する請求項18に記載の記録方法。 - 【請求項20】前記アドレス情報は、前記トラックとし
てのランド部分またはグルーブ部分の前記蛇行の位相の
変化によって記録されており、 読み出した前記蛇行に応じた信号から、前記蛇行の周波
数およびその近傍の周波数の成分を抽出し、予め決めら
れた単位区間毎の前記蛇行の位相変化を検出することに
よって、前記アドレス情報を検出することを特徴とする
請求項18に記載の記録方法。 - 【請求項21】前記アドレス情報は、前記トラックとし
てのランド部分またはグルーブ部分に、前記蛇行の有る
単位区間と、前記蛇行の無い単位区間とを設けるように
し、単位区間毎の前記蛇行の有無によって記録されてお
り、 読み出した前記蛇行に応じた信号から、前記蛇行の周波
数およびその近傍の周波数の成分を抽出し、予め決めら
れた前記単位区間毎の前記蛇行の有無を検出することに
よって、前記アドレス情報を抽出することを特徴とする
請求項18に記載の記録方法。 - 【請求項22】前記ランド部分または前記グルーブ部分
の前記蛇行は、基準周波数の信号に基づいて変調されて
形成されるものであり、 前記ランド部分または前記グルーブ部分の前記蛇行から
得られる前記基準周波数の信号に基づいて、前記主情報
の変調信号を前記蛇行の周波数よりも高域側の信号とし
て記録する場合のクロック信号を形成し、このクロック
信号を用いて前記主情報の変調信号を前記光磁気記録媒
体に記録することを特徴とする記録方法。 - 【請求項23】アドレス情報が予め記録されており、こ
のアドレス情報を再生して再生位置を特定し、ランド部
分またはグルーブ部分に記録されている主情報を磁壁移
動により磁区を拡大するようにして読み出すようにされ
る光磁気記録媒体からの主情報の再生方法において、 前記アドレス情報は、前記光磁気記録媒体に前記ランド
部分または前記グルーブ部分を当該アドレス情報に応じ
て蛇行させることにより予め記録されているとともに、
前記主情報は、前記蛇行の周波数よりも高域側の信号と
なるようにされて記録されており、 前記ランド部分または前記グルーブ部分の前記蛇行に応
じた信号から、前記蛇行の周波数およびその近傍の周波
数の成分を抽出することにより前記アドレス情報を検出
することを特徴とする再生方法。 - 【請求項24】前記アドレス情報は、前記ランド部分ま
たは前記グルーブ部分の前記蛇行の周波数の変化によっ
て記録されており、 前記蛇行に応じた信号から、前記蛇行の周波数およびそ
の近傍の周波数の成分を抽出し、予め決められた単位区
間毎の前記蛇行の周波数の変化を検出することによっ
て、前記アドレス情報を検出することを特徴とする請求
項23に記載の再生方法。 - 【請求項25】前記アドレス情報は、前記トラックとし
てのランド部分またはグルーブ部分の前記蛇行の位相の
変化によって記録されており、 前記蛇行に応じた信号から、前記蛇行の周波数およびそ
の近傍の周波数の成分を抽出し、予め決められた単位区
間毎の前記蛇行の位相変化を検出することによって、前
記アドレス情報を検出することを特徴とする請求項23
に記載の再生方法。 - 【請求項26】前記アドレス情報は、前記トラックとし
てのランド部分またはグルーブ部分に、前記蛇行の有る
単位区間と、前記蛇行の無い単位区間とを設けるように
し、単位区間毎の前記蛇行の有無によって記録されてお
り、 前記蛇行に応じた信号から、前記蛇行の周波数およびそ
の近傍の周波数の成分を抽出し、予め決められた前記単
位区間毎の前記蛇行の有無を検出することによって、前
記アドレス情報を抽出することを特徴とする請求項23
に記載の再生方法。
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---|---|---|---|
JP11077168A JP2000276809A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 光磁気記録媒体、記録再生装置、記録装置、記録方法および再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11077168A JP2000276809A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 光磁気記録媒体、記録再生装置、記録装置、記録方法および再生方法 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP11077168A Pending JP2000276809A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 光磁気記録媒体、記録再生装置、記録装置、記録方法および再生方法 |
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---|---|
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- 1999-03-23 JP JP11077168A patent/JP2000276809A/ja active Pending
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