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JP2000275066A - ロータリーエンコーダ - Google Patents

ロータリーエンコーダ

Info

Publication number
JP2000275066A
JP2000275066A JP11078095A JP7809599A JP2000275066A JP 2000275066 A JP2000275066 A JP 2000275066A JP 11078095 A JP11078095 A JP 11078095A JP 7809599 A JP7809599 A JP 7809599A JP 2000275066 A JP2000275066 A JP 2000275066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotary encoder
detector
rotation
detecting
input shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11078095A
Other languages
English (en)
Inventor
Akizo Takano
晶三 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ono Sokki Co Ltd
Original Assignee
Ono Sokki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ono Sokki Co Ltd filed Critical Ono Sokki Co Ltd
Priority to JP11078095A priority Critical patent/JP2000275066A/ja
Publication of JP2000275066A publication Critical patent/JP2000275066A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクリメンタル式ロータリエンコーダの起
動(電源投入)時の入力軸の絶対角度検出において、入
力軸の回転を必要としない小型で低価格なロータリエン
コーダを、わずかの部品追加により提供する。 【解決手段】 入力軸11と連動して回転する回転スリ
ット板20の円周方向に、所定間隔で設けられたAB相
スリット141及びZ相スリット151を検出するロー
タリーエンコーダであって、回転角度を示す角度マーク
111と、これを検出する第1のフォトリフレクタ11
0と、原点位置を示す第1の原点マーク121と、これ
を検出する第2のフォトリフレクタ120と、回転スリ
ット板20とは独立して回転する回転センサ板40と、
回転センサ板40を回転駆動するモータ50及びピニオ
ンギヤ51と、絶対角度検出の基準位置を示す第2の原
点マーク131と、これを検出する第3のフォトリフレ
クタ130とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力軸の機械的回
転角を電気的パルスに変換するロータリーエンコーダに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のロータリエンコーダの
一例として、インクリメンタル式ロータリエンコーダを
示す図である。従来のインクリメンタル式ロータリエン
コーダ10は、入力軸11が軸シール11a及びベアリ
ング11bなどにより、密封ケース1に回転自在に支持
されており、この入力軸11には、回転スリット板20
が取り付けられている。この回転スリット板20は、ガ
ラスなどを素材とした円板に所定数のスリット20A,
20Zが形成されており、この回転スリット板20と平
行に固定スリット板15A,15Zが配置されている。
回転スリット板20,固定スリット板15A,15Zの
両側には、発光ダイオード13A,13Z及びフォトト
ランジスタ16A,16B,16Cが配置されている。
【0003】発光ダイオード13A,13Zからの光
は、レンズ14A,14Zを介して、回転スリット板2
0,固定スリット板15A,15Zを通過する。回転ス
リット板20が回転することにより、発光ダイオード1
3A,13Zからの光は、2つのスリット板20,15
A,15Zを通過するので、モアレ縞を生じる。このモ
アレ縞は、フォトトランジスタ16A,16B,16C
によって電気信号に変換されたのち、アンプ17A,1
7B,17Cによって増幅して出力される。
【0004】固定スリット板15上にあるスリット15
A,15Bは、回転スリット板20上のスリット20A
に対して互いに1/4ピッチずらして取り付けられてい
るため、信号A,B間は、1/4周期ずれるので、入力
軸11の回転と回転角度及び回転方向がわかる。また、
原点信号用のスリット20Zから、1回転に1パルスの
原点信号Zが得られることにより原点もわかるようにな
っているため、この原点に対してパルスを累積すること
により、入力軸11の原点からの回転角度を検出するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のインクリメンタル式ロータリエンコーダは、回転角度
に比例して発生するパルスを原点に累積することにより
入力軸11の原点からの回転角度を求めているため、電
源が切れたのち再度電源を投入した場合は、入力軸11
の初期位置が不明となる。これを検出するためには、原
点信号Zが得られるまで入力軸11を回転させる必要が
あり、操作が煩雑になるばかりでなく、入力軸11が接
続された検出対象物をむやみに動かすことができないよ
うな用途には、使用できないという問題点があった。
【0006】この問題を解決する方法として、特公昭5
6−17605では、入力軸の回転をしなくても電源投
入後の初期位置検出が可能なロータリエンコーダを開示
している。しかし、このロータリエンコーダでは、検出
時には、常時モータが回転する必要があった。また、入
力軸が1回転を越えて回転すると正しい検出ができない
場合があった。
【0007】一方、入力軸を回転させることなく、入力
軸の現在の角度(位置)を検出可能なものとして、アブ
ソリュート式ロータリエンコーダが知られている。この
アブソリュート式ロータリエンコーダは、回転スリット
板の中心に向かって複数のスリットによって所定角度ご
とに2進コードを与え、これらを発光素子と受光素子を
使用して読みとることにより、入力軸の絶対角度を検出
する。しかし、この方法では、1回転を分割した2進コ
ードの桁ごとに発光素子と受光素子が必要になるため、
分解能を上げるに従いこれら投光素子と受光素子の数が
増えるばかりでなく、信号処理回路、信号線も多数必要
であるため、高価格になり、装置も大きかった。
【0008】また、電源切断前の入力軸の絶対角度のデ
ータを不揮発性メモリなどにより記憶しておき、このデ
ータを起動時に利用することにより、入力軸を回転させ
ることなく入力軸の絶対角度が得られる。しかし、この
方法では、電源切断中に作業者が不注意などにより入力
軸を回転させてしまった場合などには、対応できない。
【0009】本発明の課題は、インクリメンタル式ロー
タリエンコーダの起動(電源投入)時の入力軸の絶対角
度検出において、入力軸の回転を必要としない小型で低
価格なロータリエンコーダを、わずかの部品追加により
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、入力軸(11)と連動して回
転する回転部材(20)の円周方向に、所定間隔で設け
られた回転角度マーク(141,151)を検出して、
前記入力軸の機械的回転角を電気的パルスに変換するロ
ータリーエンコーダにおいて、自らが移動することによ
りその回転部材の絶対角度を検出する絶対角度検出手段
(110,120)を設けることを特徴とするロータリ
エンコーダである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載のロー
タリーエンコーダにおいて、前記絶対角度検出手段は、
前記回転部材の円周上を移動して、その前記回転部材の
回転角度信号を検出する角度検出手段(110)と、前
記回転部材の円周上を移動して、その回転部材の原点位
置信号を検出する原点位置検出手段(120)と、前記
原点位置検出手段の移動方向の基準位置信号を検出する
基準位置検出手段(130)とを備えることを特徴とす
るロータリエンコーダである。
【0012】請求項3の発明は、請求項2に記載のロー
タリーエンコーダにおいて、前記回転部材に設けられ、
回転角度を示す第1の検出マーク(111)と、前記回
転部材に設けられ、原点位置を示す第2の検出マーク
(121)と、前記回転部材と同一の回転中心を中心に
して、前記回転部材とは独立して回転する検出器台(4
0)と、前記検出器台に設けられ、前記第1の検出マー
クを検出する第1の検出器(110)と、前記検出器台
に設けられ、前記第2の検出マークを検出する第2の検
出器(120)と、前記検出器台を回転駆動する駆動手
段(50,51)と、前記検出器台に設けられ、絶対角
度検出の基準位置を示す第3の検出マーク(131)
と、前記第3の検出マークを検出する第3の検出器(1
30)とを備えることを特徴としたロータリエンコーダ
である。
【0013】請求項4の発明は、請求項3に記載のロー
タリエンコーダにおいて、前記第1の検出器及び前記第
2の検出器は、外部への電気的接続として、摺動接点
(61,62)を使用することを特徴とするロータリエ
ンコーダである。
【0014】請求項5の発明は、請求項3に記載のロー
タリエンコーダにおいて、前記第1の検出器及び前記第
2の検出器は、その回転範囲が限定されており、外部へ
の電気的接続として、前記回転範囲内において柔軟性を
示す可撓性材料(63)を使用することを特徴とするロ
ータリエンコーダである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面などを参照して、本発
明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明によるロータリエンコ
ーダの第1実施形態の構成を示す斜視図である。図2
は、第1実施形態の構成を示す断面図である。
【0016】入力軸11は、産業用ロボット、工作機
械、制御装置などの回転機構部に取り付けられ、検出す
る回転を伝えるための軸であり、ロータリエンコーダの
外装であるケース1に軸受け30により回転可能に取り
付けられている。ケース1には、蓋2が取り付けられ、
本発明によるロータリーエンコーダの外装を構成してい
る。
【0017】回転スリット板20は、円周方向に後述す
る角度マーク111,第1の原点マーク121,AB相
スリット141,Z相スリット151を有し、入力軸1
1と一体で回転する回転板である。
【0018】図3は、回転スリット板20上の検出マー
ク及びスリットを示す図である。角度マーク111は、
回転スリット板20の円周方向に所定間隔で並んだ断続
する反射マークであり、回転スリット板20の一周にわ
たり配置されている。第1の原点マーク121は、回転
スリット板20上にある一つの反射マークであり、回転
スリット板20の1回転に1カ所配置されている。AB
相スリット141は、回転スリット板20の円周方向に
透光部分と遮光部分とが所定間隔で並んだスリットであ
り、回転スリット板20の一周にわたり配置されてい
る。Z相スリット151は、回転スリット板20上にあ
る一つの透光部分又は遮光部分を有するスリットであ
り、回転スリット板20の1回転に1カ所配置されてい
る。
【0019】図1又は図2に示すように、第1の投光素
子140aは、AB相スリット141に光を投光する投
光素子である。第1の受光素子140bは、第1の投光
素子140aからの光を受光する受光素子であり、回転
スリット板20を挟み込み、第1の投光素子140aと
対向して配置されている。
【0020】第2の投光素子150aは、Z相スリット
151に光を投光する投光素子である。第2の受光素子
150bは、第2の投光素子150aからの光を受光す
る受光素子であり、回転スリット板20を挟み込み、第
2投光素子150aと対向して配置されている。
【0021】なお、ここでは、簡単のため、従来技術の
説明における、投光レンズ、固定スリットは、省略して
ある。また、A相、B相それぞれに対して示していたフ
ォトトランジスタ16A,16Bも、簡単のため、第1
の受光素子140bにまとめて示した。
【0022】回転センサ板40は、ベアリング41aを
備えた中空軸41を介して入力軸11に嵌合した検出器
台である。回転センサ板40は、その最外径部にギヤ部
40aを有し、入力軸11の回転とは、独立して回転す
る。
【0023】第1のフォトリフレクタ110(以下、P
R1)は、角度マーク111を検出するセンサであり、
回転センサ板40の回転スリット板側の面40c上に固
定されている。第2のフォトリフレクタ120(以下、
PR2)は、第1の原点マーク121を検出するセンサ
であり、回転センサ板40の回転スリット板側の表面4
0c上に固定されている。
【0024】図4は、回転センサ板40の裏面40bを
示す図である。第2の原点マーク131は、回転センサ
板40の裏面40b上にある一つの反射マークであり、
回転センサ板40の1回転に1カ所配置されている。導
電パターン62は、PR1,PR2の電気信号線及び電
源線であり、回転センサ板40の裏面40b上の円周方
向に連続して配置されている。
【0025】図1又は図2に戻って、モータ50は、回
転センサ板40を駆動するための駆動源であり、ピニオ
ンギヤ51がシャフト50aに取り付けられており、こ
のピニオンギヤ51が回転センサ板40のギヤ部40a
とかみ合う位置に固定されている。
【0026】第3のフォトリフレクタ130(以下、P
R3)は、第2の原点マーク131を検出するセンサで
あり、回路基板60上に固定されている。回路基板60
は、モータ50の制御及び各センサーの信号処理を行う
電子回路200を搭載した基板である。摺動ブラシ61
は、回路基板60と、導電パターン62を電気的に接続
する導体であり、回路基板60に固定され、接点61a
で導電パターン62に圧接されている。
【0027】次に、本発明の第1実施形態によるロータ
リーエンコーダの角度検出動作について説明する。ロー
タリーエンコーダの起動(電源投入)前において、入力
軸11の絶対角度は、不明なため、この入力軸11と一
体に回転する回転スリット板20上に設けられた第1の
原点マーク121の位置も不明である。入力軸11が静
止中のロータリーエンコーダに電源が投入されると、モ
ータ50が回転を開始する。この回転は、ピニオンギヤ
51を介して、ギヤ部40aに伝わり、回転センサ板4
0を回転させる。このとき、回転センサ板40は、入力
軸11の静止、回転に影響されず、入力軸11とは独立
して回転する。
【0028】回転センサ板40上にあるPR1,PR2
は、回転しながらそれぞれ角度マーク111,第1の原
点マーク121を検出し、PR1は、信号aを、PR2
は、信号bをそれぞれ出力する。これらの信号は、導電
パターン62から摺動ブラシ61を介して、回路基板6
0の電子回路200に伝わる。また、この導電パターン
62と摺動ブラシ61によって、PR1,PR2への電
源供給も行われる。
【0029】上記動作と同時に、回路基板60上に設け
られたPR3は、回転中の回転センサ板40上にある第
2の原点マーク131を検出し、信号cを電子回路20
0へ送る。
【0030】図5は、電子回路200における、PR
1,PR2,PR3の信号処理の流れを示すブロック図
である。図6は、起動時における入力軸11の停止時の
各信号の状態を示すタイミングチャートである。電子回
路200は、図示しないインクリメンタル信号用のA
相,B相,Z相及びモータ50制御用の回路と、図5に
示すS−Rフリップフロップ回路201と、アンドゲー
ト回路202を備える回路である。PR1,PR2,P
R3それぞれからの信号a,b,cが電子回路200に
入力されると、信号b,cが、S−Rフリップフロップ
回路201に入力され、その信号bとcの位相差に応じ
た信号φが得られる。
【0031】この信号φは、アンドゲート回路202の
一方に入力され、PR1からの信号aがアンドゲート回
路202の他方に入力されることにより、信号φがハイ
レベルの間にある信号aのパルスをOUT−Sとして出
力される。
【0032】一方、電源投入後に、入力軸11も回転を
始めると、図示しない信号処理回路からA相、B相及び
Z相の信号が出力される。ここでは、A相、B相の信号
から、入力軸11の回転方向と、回転した角度が得られ
るのは、従来のインクリメンタル式ロータリーエンコー
ダと同じであるため、ここでの詳しい説明は、省略す
る。
【0033】このようにして得られたパルス信号OUT
−Sに対して、検出角度の計数を、図示しないカウンタ
回路により行えば、入力軸11の絶対角度を検出するこ
とができる。
【0034】以上のように、ロータリーエンコーダの起
動時の入力軸11(停止状態にある)の絶対角度を、第
1の原点マーク131を基準とした、第2の原点マーク
121の角度という形で得ることができ、この角度は、
角度マーク111からの信号aをクロックパルスとした
単位で検出される。
【0035】起動時の入力軸11の絶対角度が得られた
後は、A相,B相,Z相の信号があれば、従来のインク
リメンタル式ロータリーエンコーダと同様に機能するた
め、回転センサ板の回転は、必要なく、モータ50を停
止してもよい。この場合は、信号OUT−Sが1回転分
以上の出力をした後、信号φの立ち下がりを基準として
次に信号φが立ち上がるまでの間にモータ50の回転を
停止する。
【0036】モータ50停止後は、従来のインクリメン
タル式ロータリーエンコーダと同様にして使用できる。
【0037】また、起動時以後、モータ50は、停止し
ているが、ロータリーエンコーダの再起動時など必要な
ときは、いつでも回転させて入力軸11の絶対角度を検
出することが可能である。
【0038】このように、第1実施形態では、従来のイ
ンクリメンタル式ロータリーエンコーダに3個のフォト
リフレクタ(PR1〜PR3)とこれらに対応する検出
マーク(111,121,131)と、回転センサ板4
0、モータ50、導電ブラシ61を加えたことにより、
センサ、信号線などを多数追加することなく、停止状態
にある入力軸11の絶対角度を検出可能である小型で低
価格なロータリーエンコーダを提供することができる。
【0039】(第2実施形態)図7は、本発明によるロ
ータリエンコーダの第2実施形態の構成を示す断面図で
ある。なお、以下に示す第2実施形態及び第3実施形態
では、第1実施形態と共通する部分の説明は、省略す
る。
【0040】回転センサ板ギヤ42は、回転センサ板4
0と一体になって回転するギヤであり、ベアリング42
a,42bを介して入力軸11と同軸になる位置に蓋2
及びベース3と嵌合している。
【0041】アイドルギヤ52は、モータ50の回転を
回転センサ板ギヤ42に伝えるためのアイドルギヤであ
り、ベアリング52aを介してアイドルギヤ軸53と嵌
合している。
【0042】フォトインタラプタ140(以下、PI)
は、投光、受光素子を組み合わせ1つのケースに一体化
した透過型のセンサであり、回転スリット板20上のA
B相スリット141を検出する位置に固定されている。
【0043】第2実施形態では、第1実施形態に設けて
いた第2の投光素子150a,第2の受光素子150b
と、これらに対応するZ相スリット151が無く、この
機能を第2のフォトリフレクタ120(PR2)と、第
1の原点マーク121に持たせている。
【0044】また、第2実施形態では、第1実施形態に
設けていた電子回路200を図示していないが、これ
は、第1実施形態のようにケース内に収めてもよいし、
外部に独立させてもよい。
【0045】次に、本発明の第2実施形態によるロータ
リーエンコーダの検出動作について説明する。図8は、
第2実施形態によるロータリーエンコーダの起動時にお
ける各信号の状態を示すタイミングチャートである。モ
ータ50の回転がアイドルギヤ52を介して回転センサ
板ギヤ42に伝わることにより回転センサ板40を回転
している点以外は、入力軸11の絶対角度検出の動作
は、第1実施形態と同じである。
【0046】図9は、第2実施形態によるロータリーエ
ンコーダのモータ50停止後であって、入力軸11が回
転中であるときの各信号の状態を示したタイミングチャ
ートである。この状態における、第2実施形態によるロ
ータリーエンコーダは、信号b,OUT−ZとOUT−
ABを用いて通常のインクリメンタル式ロータリーエン
コーダとして機能する。
【0047】このように、第2実施形態では、第1実施
形態における第2の投光素子150aと第2の受光素子
150b及びZ相スリット151を不要としたため、こ
れに必要な信号線、処理回路も簡単になる。よって、電
源投入直後の入力軸11の初期位置検出時に、入力軸1
1の回転を必要とせず、高い分解能を有したロータリエ
ンコーダを、より小型で低価格に提供できる。
【0048】また、入力軸11と、回転センサ板40を
完全に独立させたことにより、入力軸11は、回転セン
サ板40の回転の影響を全く受けない。よって、入力軸
11に接続された被検出物を完全に停止させておきたい
ような場合や、非常に軽量で抵抗の小さな被検出物であ
っても入力軸11を回転することなく電源投入直後の入
力軸11の初期位置検出ができる。
【0049】(第3実施形態)図10は、本発明による
ロータリエンコーダの第3実施形態の構成を示す断面図
である。
【0050】第2の原点マーク132は、回転センサ板
40のギヤ部40aにあり、ギヤ歯先の1カ所に設けら
れた反射マークである。第3のフォトリフレクタ130
(PR3)は、第2の原点マーク132を検出できるよ
うに、回転センサ板40の外周に沿った位置に配置され
ている。リード線63は、回路基板60と、PR1,P
R2とを電気的に接続するための接続手段である。入力
軸11が停止している状態における入力軸11の絶対角
度検出には、信号bと信号cが必要であり、このために
は、回転センサ板40は、1回転すればよい。よって、
モータ50を制御して、絶対角度検出時には、回転セン
サ板40を1回転させ、検出後には、元の位置に戻すこ
とにより、回転センサ板40の回転範囲は、限定されて
いる。リード線63は、この回転センサ板40の回転範
囲において十分な柔軟性を持つ長さに設定されている。
【0051】このように、第3実施形態では、回路基板
60と回転センサ板40上の各センサとの電気的接続に
可撓性材料であるリード線63を用いたため、接続が確
実になり、安定した検出ができる。
【0052】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。
【0053】(1) 第3実施形態において、回路基板
60と回転センサ板40上の各センサとの電気的接続に
は、リード線63を用いたが、これは、回転センサ板4
0の回転範囲内において必要な可撓性を有する導体であ
ればよい。よって、例えばフレキシブルプリント基板な
どを、らせん状にして使用してもよい。
【0054】(2) 第1実施形態〜第3実施形態にお
いて使用しているフォトリフレクタ,透過型フォトイン
タラプタ(又は、投光素子と受光素子の組み合わせ)な
どは、これらに限らず、フォトリフレクタを透過型フォ
トインタラプタに置き換えてもよいし、その逆を行って
もよい。さらに、光センサに限らずに例えば磁気センサ
を使用してもよい。
【0055】(3) 第1実施形態において、電子回路
200をケース1内に備えた例を示したが、例えばケー
ス外にあって完全に独立していてもよい。
【0056】(4) 第1実施形態及び第3実施形態に
おいて、回転センサ板40の回転中心には、中空軸41
を設けたがこれに限らず、回転センサ板40が入力軸1
1に対して独立して同軸で回転できればよいので、例え
ば入力軸11側が中空であってもよい。
【0057】(5) 第1実施形態において、絶対角度
の検出は入力軸11が停止しているときに行う例を示し
たがこれに限らず、入力軸11が回転中に絶対角度の検
出を行えるようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、ロータリエンコーダは、自らが移動する
ことによりその回転部材の絶対角度を検出する絶対角度
検出手段を設けたので、入力軸を回転することなく、入
力軸の絶対角度を検出できるという効果がある。
【0059】請求項2の発明によれば、回転部材の円周
上を移動して、その回転部材の回転角度信号を検出し、
回転部材の円周上を移動して、その回転部材の原点位置
信号を検出し、原点位置検出手段の移動方向の基準位置
信号を検出して、基準位置信号と原点位置信号に基づい
て、回転角度信号を計数することにより、回転部材の絶
対角度を算出するので、分解能を上げても多数のセン
サ、信号処理、信号線を必要とせずに、入力軸の絶対角
度を検出できるという効果がある。
【0060】請求項3の発明によれば、回転部材とは独
立して回転する検出器台を有し、角度検出装置は、回転
部材に設けられた第1の検出マーク及び検出器台に設け
られ第1の検出器であり、原点位置検出手段は、回転部
材に設けられた第2の検出マーク及び検出器台に設けら
れた第2の検出器であり、基準位置検出手段は、検出器
台に設けられた第3の検出マーク及びこれを検出する第
3の検出器であり、検出器台を回転駆動する駆動手段を
備えるので、分解能を上げても検出装置、信号処理回
路、信号線が増えることなく入力軸の絶対角度が検出で
きるロータリーエンコーダの構造が簡単になり、精度が
高く、低価格になるという効果がある。
【0061】請求項4の発明によれば、第1の検出装置
及び第2の検出装置から外部への電気的接続に、摺動接
点を使用するので、構造が簡単になり、製造がしやす
く、低価格になるという効果がある。
【0062】請求項5の発明によれば、第1の検出装置
及び第2の検出装置は、その回転量が限定されていて、
これらから外部への電気的接続は、限定された回転量の
範囲内において柔軟性を示す可撓性材料により接続され
ているので、接続が確実になり安定して検出が可能にな
るという効果がある。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロータリーエンコーダの第1実施
形態を説明する斜視図である。
【図2】本発明によるロータリーエンコーダの第1実施
形態を説明する断面図である。
【図3】第1実施形態の回転スリット板20を示す図で
ある。
【図4】第1実施形態の回転センサ板40を示す図であ
る。
【図5】第1実施形態における信号処理の流れを説明す
るブロック図である。
【図6】第1実施形態における絶対角度検出時のタイム
チャートである。
【図7】本発明によるロータリーエンコーダの第2実施
形態を説明する断面図である。
【図8】第2実施形態における絶対角度検出時のタイム
チャートである。
【図9】第2実施形態におけるモータ50停止時のタイ
ムチャートである。
【図10】本発明によるロータリーエンコーダの第3実
施形態を説明する断面図である。
【図11】従来技術によるロータリーエンコーダを説明
する斜視図である。
【符号の説明】 11 入力軸 20 回転スリット板 40 回転センサ板 60 回路基板 61 摺動ブラシ 62 導電パターン 110 第1のフォトリフレクタ(PR1) 111 角度マーク 120 第2のフォトリフレクタ(PR2) 121 第1の原点マーク 130 第3のフォトリフレクタ(PR3) 131 第2の原点マーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と連動して回転する回転部材の円
    周方向に、所定間隔で設けられた回転角度マークを検出
    して、前記入力軸の機械的回転角を電気的パルスに変換
    するロータリーエンコーダにおいて、 自らが移動することにより前記回転部材の絶対角度を検
    出する絶対角度検出手段を備えること、 を特徴とするロータリエンコーダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のロータリーエンコーダ
    において、 前記絶対角度検出手段は、 前記回転部材の円周上を移動して、その前記回転部材の
    回転角度信号を検出する角度検出手段と、 前記回転部材の円周上を移動して、その回転部材の原点
    位置信号を検出する原点位置検出手段と、 前記原点位置検出手段の移動方向の基準位置信号を検出
    する基準位置検出手段とを備えること、 を特徴とするロータリエンコーダ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のロータリーエンコーダ
    において、 前記回転部材に設けられ、回転角度を示す第1の検出マ
    ークと、 前記回転部材に設けられ、原点位置を示す第2の検出マ
    ークと、 前記回転部材と同一の回転中心を中心にして、前記回転
    部材とは独立して回転する検出器台と、 前記検出器台に設けられ、前記第1の検出マークを検出
    する第1の検出器と、 前記検出器台に設けられ、前記第2の検出マークを検出
    する第2の検出器と、 前記検出器台を回転駆動する駆動手段と、 前記検出器台に設けられ、絶対角度検出の基準位置を示
    す第3の検出マークと、 前記第3の検出マークを検出する第3の検出器とを備え
    ること、 を特徴としたロータリエンコーダ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のロータリエンコーダに
    おいて、 前記第1の検出器及び前記第2の検出器は、外部への電
    気的接続として、摺動接点を使用すること、 を特徴とするロータリエンコーダ。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のロータリエンコーダに
    おいて、 前記第1の検出器及び前記第2の検出器は、その回転範
    囲が限定されており、外部への電気的接続として、前記
    回転範囲内において柔軟性を示す可撓性材料を使用する
    こと、を特徴とするロータリエンコーダ。
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