JP2000269590A - 光送信回路 - Google Patents
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- H04B10/00—Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
- H04B10/50—Transmitters
- H04B10/564—Power control
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- H04B10/503—Laser transmitters
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発光素子駆動回路の発光素子駆動段コモンエ
ミッタ部の寄生容量に起因する波形劣化を防止し、パル
ス電流及び入力パターンに依存しない安定した波形を出
力する、低電圧動作可能な光送信回路を提供する。 【解決手段】 本発明は、光送信器の出力波形の電流依
存性を減らすため、パルス電流に応じて発光素子駆動段
の入力振幅を制御することにより出力波形の安定化を図
り、低電圧動作可とする。パルス電流制御回路2は、発
光素子駆動段12の電流源3を制御して光出力パワーを
一定にすると共に、発光素子駆動段前段回路11aの電
流源4にも接続されており、このパルス電流制御回路に
より、パルス電流に応じて前段の振幅を制御し、出力波
形のリンギングのパルス電流依存性を小さくする。
ミッタ部の寄生容量に起因する波形劣化を防止し、パル
ス電流及び入力パターンに依存しない安定した波形を出
力する、低電圧動作可能な光送信回路を提供する。 【解決手段】 本発明は、光送信器の出力波形の電流依
存性を減らすため、パルス電流に応じて発光素子駆動段
の入力振幅を制御することにより出力波形の安定化を図
り、低電圧動作可とする。パルス電流制御回路2は、発
光素子駆動段12の電流源3を制御して光出力パワーを
一定にすると共に、発光素子駆動段前段回路11aの電
流源4にも接続されており、このパルス電流制御回路に
より、パルス電流に応じて前段の振幅を制御し、出力波
形のリンギングのパルス電流依存性を小さくする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザダイオー
ト等の発光素子を内蔵する光送信器に用いて好適な光送
信回路に関する。
ト等の発光素子を内蔵する光送信器に用いて好適な光送
信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】光送信器に内蔵されるレーザダイオード
等の発光素子は温度特性を持ち、周囲温度の変化によっ
て発光素子に流れる電流と発光強度との関係が大きく変
化する。そのため、発光素子の駆動回路は、周囲温度の
変化により発光素子の微分量子効率が変化した場合でも
出力を一定に保てるようにパルス電流制御回路により制
御される。
等の発光素子は温度特性を持ち、周囲温度の変化によっ
て発光素子に流れる電流と発光強度との関係が大きく変
化する。そのため、発光素子の駆動回路は、周囲温度の
変化により発光素子の微分量子効率が変化した場合でも
出力を一定に保てるようにパルス電流制御回路により制
御される。
【0003】光送信回路の従来例を図7に、その出力波
形を図8に示す。図7に示す光送信回路(ここでは従来
例1とする)において、発光素子5に流れるパルス電流
はパルス電流制御回路2によって制御される。発光素子
駆動段回路12の前段に位置する回路11cの出力はエ
ミッタフォロワQ3,Q4を介して発光素子駆動段回路
12に接続されている。尚、1はバイアス回路、34は
定電流源である。図7に示す光送信回路は、数十mA程
度の電流が流せるように考慮して配線が設計されるため
配線の幅が太くなり、発光素子駆動段回路12のコモン
エミッタに容量がついてしまう。ある電流値時の出力波
形のスルーレートにあわせて発光素子駆動段回路12の
前段に位置する回路11cの出力振幅を設定すると、そ
の設定値よりパルス電流が大きくなったときには、出力
波形の立ち上がり時間、立ち下がり時間が遅くなり、パ
ルス電流が小さくなったときには出力波形のリンギング
は大きくなり、マスク規格に対するマージンが減る原因
となっていた。この様子を図8に示す。図中、(a)は
パルス電流が大、(b)はパルス電流が中、(c)はパ
ルス電流が小のときの、それぞれの出力波形のリンギン
グ発生状況が示されている。このことにより、出力波形
はパルス電流に依存していることがわかる。
形を図8に示す。図7に示す光送信回路(ここでは従来
例1とする)において、発光素子5に流れるパルス電流
はパルス電流制御回路2によって制御される。発光素子
駆動段回路12の前段に位置する回路11cの出力はエ
ミッタフォロワQ3,Q4を介して発光素子駆動段回路
12に接続されている。尚、1はバイアス回路、34は
定電流源である。図7に示す光送信回路は、数十mA程
度の電流が流せるように考慮して配線が設計されるため
配線の幅が太くなり、発光素子駆動段回路12のコモン
エミッタに容量がついてしまう。ある電流値時の出力波
形のスルーレートにあわせて発光素子駆動段回路12の
前段に位置する回路11cの出力振幅を設定すると、そ
の設定値よりパルス電流が大きくなったときには、出力
波形の立ち上がり時間、立ち下がり時間が遅くなり、パ
ルス電流が小さくなったときには出力波形のリンギング
は大きくなり、マスク規格に対するマージンが減る原因
となっていた。この様子を図8に示す。図中、(a)は
パルス電流が大、(b)はパルス電流が中、(c)はパ
ルス電流が小のときの、それぞれの出力波形のリンギン
グ発生状況が示されている。このことにより、出力波形
はパルス電流に依存していることがわかる。
【0004】出力波形のパルス電流依存性を防止する光
送信器の一例が、特開平4−129284号に記載され
ている。ここに記載された実施形態の一例を図9に示
す。図9に示す例(ここでは従来例2とする)では、発
光素子53を駆動する駆動段回路の発光素子と対となる
抵抗値の電圧降下のピーク値を検出(ピーク検出回路2
2)して、発光素子駆動段の前段に位置するアンプ23
の出力振幅を制御(ドライバインタフェース50)する
ことによって、発光素子駆動段のトランジスタTr2を
不飽和領域で用い、出力波形のリンギングを抑制してい
る。尚、図中、21は比較器、23,57はアンプ、2
4はフィルタ、25はバイアス電流制御部、54は電圧
/電流変換回路、55は定電流源である。
送信器の一例が、特開平4−129284号に記載され
ている。ここに記載された実施形態の一例を図9に示
す。図9に示す例(ここでは従来例2とする)では、発
光素子53を駆動する駆動段回路の発光素子と対となる
抵抗値の電圧降下のピーク値を検出(ピーク検出回路2
2)して、発光素子駆動段の前段に位置するアンプ23
の出力振幅を制御(ドライバインタフェース50)する
ことによって、発光素子駆動段のトランジスタTr2を
不飽和領域で用い、出力波形のリンギングを抑制してい
る。尚、図中、21は比較器、23,57はアンプ、2
4はフィルタ、25はバイアス電流制御部、54は電圧
/電流変換回路、55は定電流源である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例2では出力波形にジッタが発生してしまうとい
う欠点がある。図10に示すタイミングチャートを参照
してその理由を述べる。図10中、(a)は入力信号、
(b)はピーク検出回路22出力、(c)は駆動段入力
振幅、(d)は駆動段入力振幅のT1,T2時における
立ち上がり拡大波形、(e)は光出力波形を示す。図1
0(a)に示すように、入力信号としてランダムパター
ンが供給された場合には、その入力パターンによりピー
ク検出回路22の出力値が変動(b)し、発光素子駆動
段の前段に位置する回路の出力振幅が変化してしまう
(c)。この結果、発光素子駆動段の出力波形のスルー
レートが変化するため(d)、光出力波形のジッタ
(e)が発生し伝送特性を劣化させてしまう。
た従来例2では出力波形にジッタが発生してしまうとい
う欠点がある。図10に示すタイミングチャートを参照
してその理由を述べる。図10中、(a)は入力信号、
(b)はピーク検出回路22出力、(c)は駆動段入力
振幅、(d)は駆動段入力振幅のT1,T2時における
立ち上がり拡大波形、(e)は光出力波形を示す。図1
0(a)に示すように、入力信号としてランダムパター
ンが供給された場合には、その入力パターンによりピー
ク検出回路22の出力値が変動(b)し、発光素子駆動
段の前段に位置する回路の出力振幅が変化してしまう
(c)。この結果、発光素子駆動段の出力波形のスルー
レートが変化するため(d)、光出力波形のジッタ
(e)が発生し伝送特性を劣化させてしまう。
【0006】また、上述した従来例2では電源電圧の低
電圧化が困難であるという問題もあった。その理由は、
発光素子駆動段のトランジスタTr2を不飽和領域で使
わなければならず、発光素子駆動段のエミッタ抵抗51
が不可欠であったためである。発光素子駆動時にはこの
エミッタ抵抗51による電圧降下が発生するからであ
る。この発明は上記諸事情に鑑みてなされたものであ
り、光送信器の出力波形の電流依存性を減らすためにパ
ルス電流に応じて発光素子駆動段の入力振幅を制御し、
出力波形の安定化を図ることにより、発光素子駆動段に
おけるコモンエミッタ部の寄生容量に起因する波形劣化
を防止し、パルス電流および入力パターンに依存しない
安定した波形を送出する、低電圧動作可能な光送信回路
を提供することを目的とする。
電圧化が困難であるという問題もあった。その理由は、
発光素子駆動段のトランジスタTr2を不飽和領域で使
わなければならず、発光素子駆動段のエミッタ抵抗51
が不可欠であったためである。発光素子駆動時にはこの
エミッタ抵抗51による電圧降下が発生するからであ
る。この発明は上記諸事情に鑑みてなされたものであ
り、光送信器の出力波形の電流依存性を減らすためにパ
ルス電流に応じて発光素子駆動段の入力振幅を制御し、
出力波形の安定化を図ることにより、発光素子駆動段に
おけるコモンエミッタ部の寄生容量に起因する波形劣化
を防止し、パルス電流および入力パターンに依存しない
安定した波形を送出する、低電圧動作可能な光送信回路
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1記載の光送信回路は、発光素子と、該発
光素子を駆動する発光素子駆動段回路と、該発光素子駆
動段回路の前段に位置し、エミッタフォロワ回路を介し
てパルス電流を供給する前段回路と、前記発光素子駆動
段回路の電流源と前段回路の電流源に接続され、それぞ
れの電流源を制御することにより、前記駆動段回路の出
力を一定にすると共に、パルス電流に応じて前段回路の
出力振幅を制御するパルス電流制御回路を備えて成るこ
とを特徴とする。
ために請求項1記載の光送信回路は、発光素子と、該発
光素子を駆動する発光素子駆動段回路と、該発光素子駆
動段回路の前段に位置し、エミッタフォロワ回路を介し
てパルス電流を供給する前段回路と、前記発光素子駆動
段回路の電流源と前段回路の電流源に接続され、それぞ
れの電流源を制御することにより、前記駆動段回路の出
力を一定にすると共に、パルス電流に応じて前段回路の
出力振幅を制御するパルス電流制御回路を備えて成るこ
とを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の光送信回路は、請求
項1記載の光送信回路において、前記発光素子駆動段前
段回路に流す電流は、パルス電流に依存する前記電流源
に加え、パルス電流に依存しない定電流源から供給を受
けることを特徴とする。このことにより、パルス電流制
御回路は、発光素子駆動段の電流源を制御して光出力パ
ワーを一定にすると共に、パルス電流に応じて前段回路
の振幅を制御し、出力波形のリンギングのパルス電流依
存性を小さくする。本発明により、発光素子駆動回路の
発光素子駆動段コモンエミッタ部の寄生容量に起因する
波形劣化を防止し、パルス電流及び入力パターンに依存
しない安定した波形を送出する、低電圧動作可能な光送
信回路を提供できる。
項1記載の光送信回路において、前記発光素子駆動段前
段回路に流す電流は、パルス電流に依存する前記電流源
に加え、パルス電流に依存しない定電流源から供給を受
けることを特徴とする。このことにより、パルス電流制
御回路は、発光素子駆動段の電流源を制御して光出力パ
ワーを一定にすると共に、パルス電流に応じて前段回路
の振幅を制御し、出力波形のリンギングのパルス電流依
存性を小さくする。本発明により、発光素子駆動回路の
発光素子駆動段コモンエミッタ部の寄生容量に起因する
波形劣化を防止し、パルス電流及び入力パターンに依存
しない安定した波形を送出する、低電圧動作可能な光送
信回路を提供できる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態を示す
回路図である。図において、5は発光素子である。発光
素子5に流れるパルス電流は、パルス電流制御回路2に
より制御される。パルス電流制御回路2は、発光素子駆
動段回路12の電流源3の他、発光素子駆動段回路12
の前段に位置する回路11aの電流源4にも接続されて
おり、発光素子駆動段前段回路11aの出力振幅を制御
する。発光素子駆動段前段回路11aの出力はエミッタ
フォロワQ3、Q4を介して、発光素子駆動段回路12
に接続される。すなわち、パルス電流制御回路2は、発
光素子駆動段回路12の電流源3を制御して光出力パワ
ーを一定にすると共に、発光素子駆動段前段回路11a
の電流源4にも接続され、パルス電流に応じて発光素子
駆動段前段回路11aの振幅を制御し、出力波形のリン
ギングのパルス電流依存性を小さくする。また、発光素
子駆動段回路12にエミッタ抵抗が不要であり、発光素
子5、トランジスタQ6のVce以外の電圧降下がなく
電源電圧の低電圧化が可能である。
回路図である。図において、5は発光素子である。発光
素子5に流れるパルス電流は、パルス電流制御回路2に
より制御される。パルス電流制御回路2は、発光素子駆
動段回路12の電流源3の他、発光素子駆動段回路12
の前段に位置する回路11aの電流源4にも接続されて
おり、発光素子駆動段前段回路11aの出力振幅を制御
する。発光素子駆動段前段回路11aの出力はエミッタ
フォロワQ3、Q4を介して、発光素子駆動段回路12
に接続される。すなわち、パルス電流制御回路2は、発
光素子駆動段回路12の電流源3を制御して光出力パワ
ーを一定にすると共に、発光素子駆動段前段回路11a
の電流源4にも接続され、パルス電流に応じて発光素子
駆動段前段回路11aの振幅を制御し、出力波形のリン
ギングのパルス電流依存性を小さくする。また、発光素
子駆動段回路12にエミッタ抵抗が不要であり、発光素
子5、トランジスタQ6のVce以外の電圧降下がなく
電源電圧の低電圧化が可能である。
【0010】図2、図3、図4は、図1に示す本発明実
施形態の動作を説明するために引用した図であり、それ
ぞれ従来例と対比して示してある。図2は、パルス電流
と駆動段入力振幅との関係をグラフ表示して示したもの
である。図2において、本発明実施形態が示す直線の傾
きは、電流源3と電流源4の電流比によって決まる。こ
の傾きが小さすぎるとパルス電流が大きくなっても発光
素子駆動段前段回路11aの振幅が大きくならないため
ノイズ等を拾って出力波形が劣化する。また、この傾き
が大きすぎると、パルス電流が増加することにより発光
素子駆動段前段回路11aの出力振幅が大きくなる。こ
こで、エミッタフォロワQ3、Q4、発光素子駆動段回
路12のトランジスタのVbeはほぼ一定であることか
ら電流源4のトランジスタのVceが制限される。電流
源3と電流源4の電流比は、上記のことを考慮したうえ
で設定すればよい。
施形態の動作を説明するために引用した図であり、それ
ぞれ従来例と対比して示してある。図2は、パルス電流
と駆動段入力振幅との関係をグラフ表示して示したもの
である。図2において、本発明実施形態が示す直線の傾
きは、電流源3と電流源4の電流比によって決まる。こ
の傾きが小さすぎるとパルス電流が大きくなっても発光
素子駆動段前段回路11aの振幅が大きくならないため
ノイズ等を拾って出力波形が劣化する。また、この傾き
が大きすぎると、パルス電流が増加することにより発光
素子駆動段前段回路11aの出力振幅が大きくなる。こ
こで、エミッタフォロワQ3、Q4、発光素子駆動段回
路12のトランジスタのVbeはほぼ一定であることか
ら電流源4のトランジスタのVceが制限される。電流
源3と電流源4の電流比は、上記のことを考慮したうえ
で設定すればよい。
【0011】従来例では、図2に示されるようにパルス
電流に関係なく発光素子駆動段の入力振幅が一定であ
り、従って、図9に示すようにパルス電流が変化すると
光出力波形のリンギングが大きく変化する。これに対
し、本発明実施形態では、図2に示されるようにパルス
電流に比例するよう発光素子駆動段回路12の入力振幅
を制御するため、従来例ではリンギングの大きかったパ
ルス電流の低い場合には発光素子駆動段回路12の入力
振幅が小さくなってリンギングは抑制され、パルス電流
の大きい場合には逆の動作をするため、光出力波形は、
図3(a)(b)(c)に示すようなパルス電流の大小
に関わらず安定な出力となる。図3において、(a)は
パルス電流大、(b)はパルス電流中、(c)パルス電
流小のときの光出力波形を示す。
電流に関係なく発光素子駆動段の入力振幅が一定であ
り、従って、図9に示すようにパルス電流が変化すると
光出力波形のリンギングが大きく変化する。これに対
し、本発明実施形態では、図2に示されるようにパルス
電流に比例するよう発光素子駆動段回路12の入力振幅
を制御するため、従来例ではリンギングの大きかったパ
ルス電流の低い場合には発光素子駆動段回路12の入力
振幅が小さくなってリンギングは抑制され、パルス電流
の大きい場合には逆の動作をするため、光出力波形は、
図3(a)(b)(c)に示すようなパルス電流の大小
に関わらず安定な出力となる。図3において、(a)は
パルス電流大、(b)はパルス電流中、(c)パルス電
流小のときの光出力波形を示す。
【0012】図4はパルス電流とリンギング量の関係に
つき、本発明実施形態と従来例とを対比してグラフ表示
したものである。リンギング量は、リンギング振幅/信
号振幅によって表現される。本発明実施形態では、発光
素子駆動段回路12の入力振幅をパルス電流に応じて変
化するように制御しているため、出力波形が安定してい
るのに対し、従来例ではいずれもパルス電流に依存して
変化していることがわかる。従来例では、温度によりパ
ルス電流が減少、増加するとリンギング量が変化してし
まうため、あるパルス電流値で最適となるよう発光素子
駆動段入力振幅を制御しても、出力波形を安定にするこ
とができない。このため、従来例ではいずれも発光素子
駆動段前段の出力振幅の設定値を変化させているが、い
ずれの場合もリンギングのパルス電流依存性は残る。こ
れに対し、本発明実施形態ではパルス電流によらずリン
ギング量は安定しており、波形が安定であることを示し
ている。
つき、本発明実施形態と従来例とを対比してグラフ表示
したものである。リンギング量は、リンギング振幅/信
号振幅によって表現される。本発明実施形態では、発光
素子駆動段回路12の入力振幅をパルス電流に応じて変
化するように制御しているため、出力波形が安定してい
るのに対し、従来例ではいずれもパルス電流に依存して
変化していることがわかる。従来例では、温度によりパ
ルス電流が減少、増加するとリンギング量が変化してし
まうため、あるパルス電流値で最適となるよう発光素子
駆動段入力振幅を制御しても、出力波形を安定にするこ
とができない。このため、従来例ではいずれも発光素子
駆動段前段の出力振幅の設定値を変化させているが、い
ずれの場合もリンギングのパルス電流依存性は残る。こ
れに対し、本発明実施形態ではパルス電流によらずリン
ギング量は安定しており、波形が安定であることを示し
ている。
【0013】図5は本発明の他の実施形態を示す回路図
である。図1に示す実施形態では、発光素子5を小さな
パルス電流で駆動する場合、発光素子駆動段の入力振幅
が減少してSN比が劣化し伝送特性が劣化してしまう。
このような劣化を防止するため、図5に示す実施形態で
は、発光素子駆動段前段回路11bに流す電流を、図1
に示す実施形態と同様のパルス電流に依存する電流源4
に加え、パルス電流に依存しない定電流源6により供給
するものとする。このときの、パルス電流と発光素子駆
動段入力振幅の関係は図6に示すグラフの通りとなる。
尚、発光素子駆動段前段回路11bに定電流源が6が付
加される以外は図1に示す実施形態と同様であり、この
ことにより、図6にグラフ表示されるように、発光素子
駆動段入力振幅は、適当な振幅値(駆動段入力振幅最小
値)からパルス電流に比例するように制御される。
である。図1に示す実施形態では、発光素子5を小さな
パルス電流で駆動する場合、発光素子駆動段の入力振幅
が減少してSN比が劣化し伝送特性が劣化してしまう。
このような劣化を防止するため、図5に示す実施形態で
は、発光素子駆動段前段回路11bに流す電流を、図1
に示す実施形態と同様のパルス電流に依存する電流源4
に加え、パルス電流に依存しない定電流源6により供給
するものとする。このときの、パルス電流と発光素子駆
動段入力振幅の関係は図6に示すグラフの通りとなる。
尚、発光素子駆動段前段回路11bに定電流源が6が付
加される以外は図1に示す実施形態と同様であり、この
ことにより、図6にグラフ表示されるように、発光素子
駆動段入力振幅は、適当な振幅値(駆動段入力振幅最小
値)からパルス電流に比例するように制御される。
【0014】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、発光
素子駆動段の入力振幅をパルス電流に応じて変化するよ
うに制御しているため、発光素子駆動段コモンエミッタ
部の寄生容量に起因するパルス電流依存性のない安定し
た波形を出力することができる。また、発光素子駆動段
のトランジスタをリンギングが発生しないように不飽和
領域で用いる必要がないため、発光素子駆動トランジス
タのエミッタ抵抗を入れる必要がなく、抵抗挿入による
電圧降下がないため、パルス電流に依存しない安定した
波形出力の低電圧化が可能である。更に、発光素子駆動
段の入力振幅の制御にデータ信号のピーク検出を用いて
いないため、信号のパターン依存によるピーク検出誤差
が生じないため発光素子駆動段前段の出力振幅は安定で
あり出力波形のジッタは発生しない。
素子駆動段の入力振幅をパルス電流に応じて変化するよ
うに制御しているため、発光素子駆動段コモンエミッタ
部の寄生容量に起因するパルス電流依存性のない安定し
た波形を出力することができる。また、発光素子駆動段
のトランジスタをリンギングが発生しないように不飽和
領域で用いる必要がないため、発光素子駆動トランジス
タのエミッタ抵抗を入れる必要がなく、抵抗挿入による
電圧降下がないため、パルス電流に依存しない安定した
波形出力の低電圧化が可能である。更に、発光素子駆動
段の入力振幅の制御にデータ信号のピーク検出を用いて
いないため、信号のパターン依存によるピーク検出誤差
が生じないため発光素子駆動段前段の出力振幅は安定で
あり出力波形のジッタは発生しない。
【図1】 本発明の一実施形態を示す光送信回路の回路
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図2】 パルス電流と駆動段入力振幅の関係につき、
図1に示す本発明実施形態と従来例とを対比して示した
グラフである。
図1に示す本発明実施形態と従来例とを対比して示した
グラフである。
【図3】 図1に示す本発明実施形態の出力波形を示す
図である。
図である。
【図4】 パルス電流とリンギング量の関係につき、図
1に示す本発明実施形態と従来例とを対比して示したグ
ラフである。
1に示す本発明実施形態と従来例とを対比して示したグ
ラフである。
【図5】 本発明の他の実施形態を示す光送信回路の回
路構成を示す図である。
路構成を示す図である。
【図6】 図5に示す本発明実施形態におけるパルス電
流と駆動段入力振幅との関係につきグラフ表示した図で
ある。
流と駆動段入力振幅との関係につきグラフ表示した図で
ある。
【図7】 従来例1における光送信回路の回路構成を示
す図である。
す図である。
【図8】 従来例1における光送信回路の出力波形を示
す図である。
す図である。
【図9】 従来例2における光送信回路の回路構成を示
す図である。
す図である。
【図10】 従来例2において、出力波形にジッタが発
生する理由を説明するために引用したタイミングチャー
トである。
生する理由を説明するために引用したタイミングチャー
トである。
2…パルス電流制御回路、3(4)…電流源、5…発光
素子、6…定電流源、11a,11b,11c…発光素
子駆動段前段回路、12…発光素子駆動段回路
素子、6…定電流源、11a,11b,11c…発光素
子駆動段前段回路、12…発光素子駆動段回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/04 10/06 H04L 25/02
Claims (2)
- 【請求項1】 発光素子と、該発光素子を駆動する発光
素子駆動段回路と、該発光素子駆動段回路の前段に位置
し、エミッタフォロワ回路を介してパルス電流を供給す
る前段回路と、前記発光素子駆動段回路の電流源と前段
回路の電流源に接続され、それぞれの電流源を制御する
ことにより、前記駆動段回路の出力を一定にすると共
に、パルス電流に応じて前段回路の出力振幅を制御する
パルス電流制御回路を備えて成ることを特徴とする光送
信回路。 - 【請求項2】 前記発光素子駆動段の前段回路に流す電
流は、パルス電流に依存する前記電流源に加え、パルス
電流に依存しない定電流源から供給を受けることを特徴
とする請求項1記載の光送信回路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11072710A JP2000269590A (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | 光送信回路 |
EP20000105314 EP1037414A2 (en) | 1999-03-17 | 2000-03-16 | Optical transmission circuit controlling input voltage amplitude of optical transmission circuit drive stage according to pulse current |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11072710A JP2000269590A (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | 光送信回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000269590A true JP2000269590A (ja) | 2000-09-29 |
Family
ID=13497194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11072710A Pending JP2000269590A (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | 光送信回路 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1037414A2 (ja) |
JP (1) | JP2000269590A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100514776C (zh) * | 2007-08-22 | 2009-07-15 | 中国科学院上海光学精密机械研究所 | 连续可调纳秒脉冲半导体激光器驱动电源 |
JP2010171460A (ja) * | 2010-04-23 | 2010-08-05 | Panasonic Corp | レーザ駆動回路および光通信装置 |
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JP7087703B2 (ja) | 2018-06-13 | 2022-06-21 | 富士通株式会社 | 駆動回路および光モジュール |
-
1999
- 1999-03-17 JP JP11072710A patent/JP2000269590A/ja active Pending
-
2000
- 2000-03-16 EP EP20000105314 patent/EP1037414A2/en not_active Withdrawn
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TWI457040B (zh) * | 2012-01-25 | 2014-10-11 | Fujikura Ltd | Dc結合型雷射驅動電路及半導體雷射元件之驅動方法 |
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