JP2000263633A - キャスティングドラム - Google Patents
キャスティングドラムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 使用時において発生する熱応力が小さく、重
量の増加をもたらすことがなく、且つ、製作が容易なキ
ャスティングドラムを提供する。 【解決手段】 軸1の中心部には第一冷媒経路21が形
成されている。円筒状の胴部3には第二冷媒経路22が
形成され、胴部3の両端の内径側にはジャケット7a、
7bが設けられている。ジャケット7a、7bと軸部1
との間は、それぞれスポーク2によって接続されてい
る。胴部3の一方の端の各スポーク2の中心部には第三
冷媒経路23が形成され、もう一方の端の各スポーク2
の中心部には第四冷媒経路24が形成されている。各ス
ポーク2の周囲は断熱材12で覆われている。冷却媒体
は、第一冷媒経路21から、第三冷媒経路23及びジャ
ケット7aを通って第二冷媒経路22に入り、ドラムロ
ール面31を内部から冷却した後、ジャケット7b及び
第四冷媒経路24を通って第一冷媒経路21に戻る。
量の増加をもたらすことがなく、且つ、製作が容易なキ
ャスティングドラムを提供する。 【解決手段】 軸1の中心部には第一冷媒経路21が形
成されている。円筒状の胴部3には第二冷媒経路22が
形成され、胴部3の両端の内径側にはジャケット7a、
7bが設けられている。ジャケット7a、7bと軸部1
との間は、それぞれスポーク2によって接続されてい
る。胴部3の一方の端の各スポーク2の中心部には第三
冷媒経路23が形成され、もう一方の端の各スポーク2
の中心部には第四冷媒経路24が形成されている。各ス
ポーク2の周囲は断熱材12で覆われている。冷却媒体
は、第一冷媒経路21から、第三冷媒経路23及びジャ
ケット7aを通って第二冷媒経路22に入り、ドラムロ
ール面31を内部から冷却した後、ジャケット7b及び
第四冷媒経路24を通って第一冷媒経路21に戻る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製のフィルム
を製造する工程において、押出機から送り出された樹脂
を冷却しながらフィルム状に成形する際に使用されるキ
ャスティングドラムの構造に係る。
を製造する工程において、押出機から送り出された樹脂
を冷却しながらフィルム状に成形する際に使用されるキ
ャスティングドラムの構造に係る。
【0002】
【従来の技術】図7に、従来のキャスティングドラムの
構成の一例を示す。キャスティングドラムは、軸1、円
筒状の胴部3、及び胴部3をその両端で軸1に対して接
続する一対の円板状の側板4などから構成される。
構成の一例を示す。キャスティングドラムは、軸1、円
筒状の胴部3、及び胴部3をその両端で軸1に対して接
続する一対の円板状の側板4などから構成される。
【0003】軸1は、その中心に空洞部(冷媒経路2
1)が設けられ、その中を冷却媒体が流れる。胴部3に
は、外周面(ドラムロール面31)の表層下に冷却媒体
が流れる経路(冷媒経路22)が形成されている。側板
4の外面には、強度を確保するために半径方向に複数の
リブ8が溶接されている。胴部3の両端の内径側には、
冷却媒体が通過するジャケット7a、7bが設けられて
いる。軸1と側板4、及び側板4と胴部3は、共に溶接
によって接合されている。また、側板4の外面には断熱
材12(グラスウール)が貼り付けられており、断熱材
12は、その外側を覆うステンレス板13によって保持
されている。
1)が設けられ、その中を冷却媒体が流れる。胴部3に
は、外周面(ドラムロール面31)の表層下に冷却媒体
が流れる経路(冷媒経路22)が形成されている。側板
4の外面には、強度を確保するために半径方向に複数の
リブ8が溶接されている。胴部3の両端の内径側には、
冷却媒体が通過するジャケット7a、7bが設けられて
いる。軸1と側板4、及び側板4と胴部3は、共に溶接
によって接合されている。また、側板4の外面には断熱
材12(グラスウール)が貼り付けられており、断熱材
12は、その外側を覆うステンレス板13によって保持
されている。
【0004】冷却媒体は、軸1の内部から、軸1に放射
状に設けられた孔5及びフレキシブルチューブ6を通っ
て、胴部3の一方の端に設けられたジャケット7aに入
り、そこから胴部3の内部の冷媒経路22へ送られ、ロ
ール面31を内部から冷却する様になっている。その
後、冷却媒体は、胴部3の他方の端に設けられたジャケ
ット7bに入り、他のフレキシブルチューブ6及び孔5
を通って、軸1の内部に戻る。
状に設けられた孔5及びフレキシブルチューブ6を通っ
て、胴部3の一方の端に設けられたジャケット7aに入
り、そこから胴部3の内部の冷媒経路22へ送られ、ロ
ール面31を内部から冷却する様になっている。その
後、冷却媒体は、胴部3の他方の端に設けられたジャケ
ット7bに入り、他のフレキシブルチューブ6及び孔5
を通って、軸1の内部に戻る。
【0005】樹脂製のフィルムを製造する際、キャステ
ィングドラムは、例えば、約80℃の雰囲気中に置か
れ、軸1の冷媒経路21の中には約−15℃の冷却媒体
が流れる。このため、軸1と側板4(及びリブ8)との
溶接部には、温度差に基づく部材の収縮量の差に起因し
て引張り応力が発生する。これに加えて、キャスティン
グドラムが回転するので、軸1と側板4(及びリブ8)
との溶接部に、遠心力による引張り応力が発生する。図
7に示した従来の構造を備えたキャスティングドラムで
は、この様な引張り応力によって、軸1とリブ8との溶
接部において疲労亀裂が発生しやすいという問題があ
る。
ィングドラムは、例えば、約80℃の雰囲気中に置か
れ、軸1の冷媒経路21の中には約−15℃の冷却媒体
が流れる。このため、軸1と側板4(及びリブ8)との
溶接部には、温度差に基づく部材の収縮量の差に起因し
て引張り応力が発生する。これに加えて、キャスティン
グドラムが回転するので、軸1と側板4(及びリブ8)
との溶接部に、遠心力による引張り応力が発生する。図
7に示した従来の構造を備えたキャスティングドラムで
は、この様な引張り応力によって、軸1とリブ8との溶
接部において疲労亀裂が発生しやすいという問題があ
る。
【0006】この様な問題を解決するため、側板4の板
厚を厚くしたり、あるいは溶接長を増加すべく軸1の径
を増大するなどの対策が提案されている。しかし、この
様な対策は、いずれもキャスティングドラムの重量の増
加を招き、コストアップの要因となる。
厚を厚くしたり、あるいは溶接長を増加すべく軸1の径
を増大するなどの対策が提案されている。しかし、この
様な対策は、いずれもキャスティングドラムの重量の増
加を招き、コストアップの要因となる。
【0007】また、キャスティングドラムの組み立て時
に、側板4の内側においても、軸1と側板4の間、及び
側板4と胴部3との間の溶接を行うため、側板4に穴9
を設けているが、この穴9を介して溶接を行う際に、作
業性が悪いという問題もあった。
に、側板4の内側においても、軸1と側板4の間、及び
側板4と胴部3との間の溶接を行うため、側板4に穴9
を設けているが、この穴9を介して溶接を行う際に、作
業性が悪いという問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の様な
従来のキャスティングドラムの構造上の問題点に鑑み成
されたもので、本発明の目的は、使用時において発生す
る熱応力が小さく、重量の増加をもたらすことがなく、
且つ、製作が容易なキャスティングドラムを提供するこ
とにある。
従来のキャスティングドラムの構造上の問題点に鑑み成
されたもので、本発明の目的は、使用時において発生す
る熱応力が小さく、重量の増加をもたらすことがなく、
且つ、製作が容易なキャスティングドラムを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のキャスティング
ドラムは、樹脂製フィルムを成形する際に使用されるキ
ャスティングドラムにおいて、内部に冷却媒体が流れる
第一冷媒経路が形成された軸部と、この軸部を中心にし
て配置され、外周面の表層下に冷却媒体が流れる第二冷
媒経路が形成された円筒状の胴部と、胴部と軸部との間
を接続し、内部に冷却媒体が流れる第三冷媒経路が形成
された複数のスポークから構成される接続部とを備え、
前記冷却媒体が、第一冷媒経路から第三冷媒経路を介し
て第二冷媒経路へ供給されることを特徴とする。
ドラムは、樹脂製フィルムを成形する際に使用されるキ
ャスティングドラムにおいて、内部に冷却媒体が流れる
第一冷媒経路が形成された軸部と、この軸部を中心にし
て配置され、外周面の表層下に冷却媒体が流れる第二冷
媒経路が形成された円筒状の胴部と、胴部と軸部との間
を接続し、内部に冷却媒体が流れる第三冷媒経路が形成
された複数のスポークから構成される接続部とを備え、
前記冷却媒体が、第一冷媒経路から第三冷媒経路を介し
て第二冷媒経路へ供給されることを特徴とする。
【0010】本発明のキャスティングドラムによれば、
胴部と軸部との間を複数のスポークで接続するととも
に、これらのスポークの内部にも冷却媒体が流れる冷媒
経路を形成したので、周囲からの入熱によるスポークの
温度上昇が抑えられ、スポークと軸部との間で温度差が
発生しにくい。その結果、スポークと軸部との間の溶接
部に発生する熱応力を小さく抑え、当該溶接部からの疲
労亀裂の発生を防止することができる。
胴部と軸部との間を複数のスポークで接続するととも
に、これらのスポークの内部にも冷却媒体が流れる冷媒
経路を形成したので、周囲からの入熱によるスポークの
温度上昇が抑えられ、スポークと軸部との間で温度差が
発生しにくい。その結果、スポークと軸部との間の溶接
部に発生する熱応力を小さく抑え、当該溶接部からの疲
労亀裂の発生を防止することができる。
【0011】また、本発明のキャスティングドラムによ
れば、胴部と軸部との間をスポークによって接続したの
で、従来の円板状の側板を用いた場合と比較して、溶接
の際の作業性に優れている。
れば、胴部と軸部との間をスポークによって接続したの
で、従来の円板状の側板を用いた場合と比較して、溶接
の際の作業性に優れている。
【0012】好ましくは、胴部の両端にそれぞれ複数の
スポークから構成される接続部を設け、その内の一方の
接続部を介して、前記第二冷媒経路に冷却媒体を供給
し、もう一方の接続部を介して冷却媒体を回収する。
スポークから構成される接続部を設け、その内の一方の
接続部を介して、前記第二冷媒経路に冷却媒体を供給
し、もう一方の接続部を介して冷却媒体を回収する。
【0013】その場合、本発明のキャスティングドラム
は、樹脂製フィルムを成形する際に使用されるキャステ
ィングドラムにおいて、内部に冷却媒体が流れる第一冷
媒経路が形成された軸部と、この軸部を中心にして配置
され、外周面の表層下に冷却媒体が流れる第二冷媒経路
が形成された円筒状の胴部と、胴部の一方の端において
胴部と軸部との間を接続し、内部に冷却媒体が流れる第
三冷媒経路が形成された複数のスポークから構成される
第一接続部と、胴部の他方の端において胴部と軸部との
間を接続し、内部に冷却媒体が流れる第四冷媒経路が形
成された複数のスポークから構成される第二接続部とを
備え、前記冷却媒体が、第一冷媒経路から第三冷媒経路
を介して第二冷媒経路へ供給され、次いで、第四冷媒経
路を介して第一冷媒経路へ戻ることを特徴とする。
は、樹脂製フィルムを成形する際に使用されるキャステ
ィングドラムにおいて、内部に冷却媒体が流れる第一冷
媒経路が形成された軸部と、この軸部を中心にして配置
され、外周面の表層下に冷却媒体が流れる第二冷媒経路
が形成された円筒状の胴部と、胴部の一方の端において
胴部と軸部との間を接続し、内部に冷却媒体が流れる第
三冷媒経路が形成された複数のスポークから構成される
第一接続部と、胴部の他方の端において胴部と軸部との
間を接続し、内部に冷却媒体が流れる第四冷媒経路が形
成された複数のスポークから構成される第二接続部とを
備え、前記冷却媒体が、第一冷媒経路から第三冷媒経路
を介して第二冷媒経路へ供給され、次いで、第四冷媒経
路を介して第一冷媒経路へ戻ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】(例1)図1に本発明に基づくキ
ャスティングドラムの一例を示す。図中、1は軸、2は
スポーク、3は胴部、21は第一冷媒経路、22は第二
冷媒経路、23は第三冷媒経路、24は第四冷媒経路を
表す。
ャスティングドラムの一例を示す。図中、1は軸、2は
スポーク、3は胴部、21は第一冷媒経路、22は第二
冷媒経路、23は第三冷媒経路、24は第四冷媒経路を
表す。
【0015】軸1は、その中心に空洞部(第一冷媒経路
21)が形成され、その中を冷却媒体(不凍液)が流れ
る。円筒状の胴部3には、外周面(ドラムロール面3
1)の表層下に冷却媒体が流れる経路(第二冷媒経路2
2)が形成されている。軸1は、胴部3の中心に位置し
ている。胴部3の両端の内径側には、冷却媒体が通過す
るジャケット7a、7bが設けられている。
21)が形成され、その中を冷却媒体(不凍液)が流れ
る。円筒状の胴部3には、外周面(ドラムロール面3
1)の表層下に冷却媒体が流れる経路(第二冷媒経路2
2)が形成されている。軸1は、胴部3の中心に位置し
ている。胴部3の両端の内径側には、冷却媒体が通過す
るジャケット7a、7bが設けられている。
【0016】ジャケット7a、7bと軸部1との間は、
胴部3の両端において、それぞれ8本のスポーク2によ
って接続されている。胴部3の一方の端の各スポーク2
の中心部には、冷却媒体が流れる第三冷媒経路23が形
成され、もう一方の端の各スポーク2の中心部には、同
様に、冷却媒体が流れる第四冷媒経路24が形成されて
いる。各スポーク2の周囲は断熱材12で覆われ、断熱
材12はその外側を包むステンレス板13によって各ス
ポーク2の周りに保持されている。
胴部3の両端において、それぞれ8本のスポーク2によ
って接続されている。胴部3の一方の端の各スポーク2
の中心部には、冷却媒体が流れる第三冷媒経路23が形
成され、もう一方の端の各スポーク2の中心部には、同
様に、冷却媒体が流れる第四冷媒経路24が形成されて
いる。各スポーク2の周囲は断熱材12で覆われ、断熱
材12はその外側を包むステンレス板13によって各ス
ポーク2の周りに保持されている。
【0017】軸1と各スポーク2、及び各スポーク2と
ジャケット7a、7bとの間は、共に溶接によって接合
されている。
ジャケット7a、7bとの間は、共に溶接によって接合
されている。
【0018】冷却媒体は、軸1の内部に設けられた第一
冷媒経路21から、軸1に放射状に設けられた孔5、及
びスポーク2の内部に設けられた第三冷媒経路23を通
って、胴部3の一方の端に設けられたジャケット7aに
入り、そこから胴部3の表層下の第二冷媒経路22に送
られ、ドラムロール面31を内部から冷却する様になっ
ている。その後、冷却媒体は、胴部3の他方の端に設け
られたジャケット7bに入り、スポーク2の内部に設け
られた第四冷媒経路24及び孔5を通って、軸1の内部
に戻る様になっている。
冷媒経路21から、軸1に放射状に設けられた孔5、及
びスポーク2の内部に設けられた第三冷媒経路23を通
って、胴部3の一方の端に設けられたジャケット7aに
入り、そこから胴部3の表層下の第二冷媒経路22に送
られ、ドラムロール面31を内部から冷却する様になっ
ている。その後、冷却媒体は、胴部3の他方の端に設け
られたジャケット7bに入り、スポーク2の内部に設け
られた第四冷媒経路24及び孔5を通って、軸1の内部
に戻る様になっている。
【0019】(例2)上記の例では、胴部3と軸部1と
の間を円形断面の8本のスポーク2で接続した構造を示
したが。スポークの数、スポークの断面形状、スポーク
の内部に形成される冷媒経路23、24の断面形状につ
いては様々な変形が可能である。例えば、図2に示す様
に、12本のスポーク2で接続しても良い。
の間を円形断面の8本のスポーク2で接続した構造を示
したが。スポークの数、スポークの断面形状、スポーク
の内部に形成される冷媒経路23、24の断面形状につ
いては様々な変形が可能である。例えば、図2に示す様
に、12本のスポーク2で接続しても良い。
【0020】
【実施例】(構造解析結果)図1に示した本発明に基づ
くキャスティングドラム(以下、「スポーク構造ドラ
ム」と呼ぶ)に作用する応力の値を、従来のキャスティ
ングドラム(以下、「従来構造ドラム」と呼ぶ)と比較
するため、熱応力の解析、及び自重と遠心力とにより発
生する応力の解析を有限要素法を用いて実施した。解析
には、汎用有限要素法ソフト“ANSYS 5.4”を
使用した。
くキャスティングドラム(以下、「スポーク構造ドラ
ム」と呼ぶ)に作用する応力の値を、従来のキャスティ
ングドラム(以下、「従来構造ドラム」と呼ぶ)と比較
するため、熱応力の解析、及び自重と遠心力とにより発
生する応力の解析を有限要素法を用いて実施した。解析
には、汎用有限要素法ソフト“ANSYS 5.4”を
使用した。
【0021】(その1)熱応力についての解析結果 (1−a)解析手法 定常熱伝導解析を行ってドラムの温度分布を求めた後、
その温度分布に基づいて構造解析を行い、熱応力の分布
を求めた。
その温度分布に基づいて構造解析を行い、熱応力の分布
を求めた。
【0022】(1−b)モデル化 ドラムは、前後対称、円周方向に周期対称とし(ドラム
円周方向45°相当)、ドラム全体の1/16を三次元
ソリッドでモデル化した。ドラムは、溶接構造である
が、一体物としてモデル化した。なお、従来構造ドラム
については、ドラムのフレキシブルチューブ6(図7)
をステンレスの円管としてモデル化を行った。
円周方向45°相当)、ドラム全体の1/16を三次元
ソリッドでモデル化した。ドラムは、溶接構造である
が、一体物としてモデル化した。なお、従来構造ドラム
については、ドラムのフレキシブルチューブ6(図7)
をステンレスの円管としてモデル化を行った。
【0023】両ドラムの断熱材12(グラスウール)及
びステンレス板13(SUS304)と、従来構造ドラ
ムのフレキシブルチューブ6は、ドラム本体の応力分布
には直接寄与しないので、構造解析の際には、これらを
除いてドラム本体のみで計算を行った。
びステンレス板13(SUS304)と、従来構造ドラ
ムのフレキシブルチューブ6は、ドラム本体の応力分布
には直接寄与しないので、構造解析の際には、これらを
除いてドラム本体のみで計算を行った。
【0024】図3及び図4に両ドラムの熱応力解析用の
モデルの概要を示す。
モデルの概要を示す。
【0025】(1−c)温度分布の解析に用いた境界条
件 対流熱伝達を考慮し、ドラム3表面、スポーク2表面、
軸1表面、ドラム側板4表面、ドラム内側表面(二枚の
ドラム側板4で仕切られたドラムの内部)、冷媒経路壁
に、それぞれ雰囲気温度及び熱伝達率を与えた。
件 対流熱伝達を考慮し、ドラム3表面、スポーク2表面、
軸1表面、ドラム側板4表面、ドラム内側表面(二枚の
ドラム側板4で仕切られたドラムの内部)、冷媒経路壁
に、それぞれ雰囲気温度及び熱伝達率を与えた。
【0026】ドラム3表面、スポーク2表面、軸1表
面、ドラム側板4表面、ドラム内側表面の熱伝達率は、
各種の対流の式を使用して計算した。雰囲気温度は、ス
ポーク構造ドラムの内外、及び従来構造ドラムの外側を
80℃とした。従来構造ドラムの内側は閉じた空間とな
っており、温度が不明であったため、ドラムの内側空間
の空気をモデル化し、空気の熱伝導のみを考慮した解析
を行って空気の温度分布を求めてドラム内側の雰囲気温
度を決定した後、ドラム内側表面に、雰囲気温度及び熱
伝達率を与えて解析を行った。
面、ドラム側板4表面、ドラム内側表面の熱伝達率は、
各種の対流の式を使用して計算した。雰囲気温度は、ス
ポーク構造ドラムの内外、及び従来構造ドラムの外側を
80℃とした。従来構造ドラムの内側は閉じた空間とな
っており、温度が不明であったため、ドラムの内側空間
の空気をモデル化し、空気の熱伝導のみを考慮した解析
を行って空気の温度分布を求めてドラム内側の雰囲気温
度を決定した後、ドラム内側表面に、雰囲気温度及び熱
伝達率を与えて解析を行った。
【0027】冷媒経路壁の熱伝達率は、管内流の対流の
式を使用して計算した。冷却水の入口流量は1900L
/minとした。この際、各冷媒経路の流量は、各冷媒
経路の断面積に比例するものとして流速を計算して、熱
伝達率を求めた。また、冷却媒体(不凍液)の物性値
は、東京ファインケミカル社製「オーロラブライン」の
濃度50%(凍結温度約−20℃)の物性値を使用し
た。
式を使用して計算した。冷却水の入口流量は1900L
/minとした。この際、各冷媒経路の流量は、各冷媒
経路の断面積に比例するものとして流速を計算して、熱
伝達率を求めた。また、冷却媒体(不凍液)の物性値
は、東京ファインケミカル社製「オーロラブライン」の
濃度50%(凍結温度約−20℃)の物性値を使用し
た。
【0028】(1−d)熱応力分布の解析 軸1及びドラム側板4の対称面を円周方向に拘束し、胴
部3の対称面を軸方向に拘束した。軸1は、ベアリング
で支持されている部分の内、軸方向荷重を受ける部分を
軸方向に拘束し、対称面はフリーとした。
部3の対称面を軸方向に拘束した。軸1は、ベアリング
で支持されている部分の内、軸方向荷重を受ける部分を
軸方向に拘束し、対称面はフリーとした。
【0029】キャスティングドラムは、20℃の雰囲気
で組み立てられたと仮定し、基準温度を20℃とした。
よって、20℃以下になれば収縮し、20℃以上になれ
ば膨張することになる。
で組み立てられたと仮定し、基準温度を20℃とした。
よって、20℃以下になれば収縮し、20℃以上になれ
ば膨張することになる。
【0030】(1−e)材料定数 両ドラムとも、胴部3が低温圧力容器用炭素鋼鋼板(S
LA235B)で、軸1が低温圧力容器用鍛鋼品(SL
A1)で作られている。スポーク構造ドラムのスポーク
2はSLA1で作られている。従来構造ドラムのドラム
側板4はSLA235Bで作られている。材料物性値に
は、炭素含有量が同等の炭素鋼の物性値を使用した。以
下に、その値を示す。
LA235B)で、軸1が低温圧力容器用鍛鋼品(SL
A1)で作られている。スポーク構造ドラムのスポーク
2はSLA1で作られている。従来構造ドラムのドラム
側板4はSLA235Bで作られている。材料物性値に
は、炭素含有量が同等の炭素鋼の物性値を使用した。以
下に、その値を示す。
【0031】SLA235Bの物性値 線膨張率 :1.16×10−5 [K−1] 熱伝導率 :59 [W/(m・K)] ヤング率 :21000 [kgf/mm2] ポアソン比:0.3 SLA1の物性値 線膨張率 :1.18×10−5 [K−1] 熱伝導率 :51.6 [W/(m・K)] ヤング率 :21000 [kgf/mm2] ポアソン比:0.3 なお、SUS304の熱伝導率は、16[W/(m・
K)]とし、グラスウールの熱伝導率は、0.034×
10−6[W/(m・K)]とした。
K)]とし、グラスウールの熱伝導率は、0.034×
10−6[W/(m・K)]とした。
【0032】(1−f)温度分布の解析結果 従来構造ドラムにおけるドラムの内側空間の雰囲気温度
を求めるために、内部の空気をモデル化して温度解析を
行った。この結果、ドラムの内部空間の温度は、ドラム
内面や軸表面の温度が低いため−15℃〜−5℃となっ
た。これより、ドラムの内部空間の雰囲気温度を−12
℃とした。
を求めるために、内部の空気をモデル化して温度解析を
行った。この結果、ドラムの内部空間の温度は、ドラム
内面や軸表面の温度が低いため−15℃〜−5℃となっ
た。これより、ドラムの内部空間の雰囲気温度を−12
℃とした。
【0033】このドラムの内部空間の雰囲気温度を用い
て、ドラム内面にも熱伝達率を定義し温度解析を行っ
た。この結果、ドラム本体の最高温度は、リブ8の部分
に現れ、その値は1.3℃となった。
て、ドラム内面にも熱伝達率を定義し温度解析を行っ
た。この結果、ドラム本体の最高温度は、リブ8の部分
に現れ、その値は1.3℃となった。
【0034】一方、本発明によるスポーク構造ドラムの
温度解析の結果では、ドラム本体の最高温度は、軸1の
部分に現れ、その温度は2.8℃となった。
温度解析の結果では、ドラム本体の最高温度は、軸1の
部分に現れ、その温度は2.8℃となった。
【0035】以上の温度解析の結果より、その外側の8
0℃の雰囲気によって、ドラム表面のステンレス板は加
熱されるが、ドラム本体は、断熱材12の効果によって
あまり熱が伝わらないことが判明した。
0℃の雰囲気によって、ドラム表面のステンレス板は加
熱されるが、ドラム本体は、断熱材12の効果によって
あまり熱が伝わらないことが判明した。
【0036】温度解析の結果、以下のことが判明した。
【0037】(イ)両ドラムとも、冷媒経路壁の熱伝達
率が大きいため、冷媒経路の近傍では温度がほぼ−15
℃となる。
率が大きいため、冷媒経路の近傍では温度がほぼ−15
℃となる。
【0038】(ロ)両ドラムとも、断熱材12によって
断熱されるので、ドラム本体にはあまり熱が伝わらな
い。よって、表面のステンレス板13の温度が雰囲気温
度に近い値になる。
断熱されるので、ドラム本体にはあまり熱が伝わらな
い。よって、表面のステンレス板13の温度が雰囲気温
度に近い値になる。
【0039】(ハ)従来構造ドラムでは、リブ8が外部
に露出しているので、ドラム本体の最高温度はリブに現
れる。
に露出しているので、ドラム本体の最高温度はリブに現
れる。
【0040】(二)スポーク構造ドラムでは、ドラム内
部の雰囲気温度を80℃としたため、ドラム本体の最高
温度は、冷却水流路の熱伝達率が低い軸1のドラム中心
付近に現れる。
部の雰囲気温度を80℃としたため、ドラム本体の最高
温度は、冷却水流路の熱伝達率が低い軸1のドラム中心
付近に現れる。
【0041】(1−g)熱応力解析結果 上記の温度解析によって求められたドラムの温度分布を
負荷条件として、構造解析を行い熱応力の分布を求め
た。
負荷条件として、構造解析を行い熱応力の分布を求め
た。
【0042】その結果、従来構造ドラムでは、ドラム本
体の最高熱応力は、軸1とリブ8との溶接部付近に現
れ、その値は8.6kgf/mm2となった。一方、本
発明によるスポーク構造ドラムでは、ドラム本体の最高
熱応力は、スポーク2と軸1との溶接部付近に現れ、そ
の値は3.1kgf/mm2となった。
体の最高熱応力は、軸1とリブ8との溶接部付近に現
れ、その値は8.6kgf/mm2となった。一方、本
発明によるスポーク構造ドラムでは、ドラム本体の最高
熱応力は、スポーク2と軸1との溶接部付近に現れ、そ
の値は3.1kgf/mm2となった。
【0043】熱応力解析の結果、以下のことが判明し
た。
た。
【0044】(イ)従来構造ドラムでは、半径方向最大
応力値は軸1とリブ8との溶接部付近に現れる。
応力値は軸1とリブ8との溶接部付近に現れる。
【0045】(ロ)スポーク構造ドラムでは、半径方向
最大応力値はスポーク2と軸1との溶接部付近に現れる
が、その値は、従来構造ドラムに比べて約64%低い値
となる。
最大応力値はスポーク2と軸1との溶接部付近に現れる
が、その値は、従来構造ドラムに比べて約64%低い値
となる。
【0046】(その2)自重及び遠心力により発生する
応力の解析 (2−a)解析手法 両ドラムを新たにモデル化し、自重及び回転の際の遠心
力により発生する応力について静的構造解析を行った。
応力の解析 (2−a)解析手法 両ドラムを新たにモデル化し、自重及び回転の際の遠心
力により発生する応力について静的構造解析を行った。
【0047】(2−b)モデル化 ドラムは、前後、左右対称とし、ドラム全体の1/4
(ドラム円周方向について180°)を三次元ソリッド
でモデル化した。また、先の熱応力の解析と同様に、ド
ラムは一体物としてモデル化した。この際、ドラム本体
以外のグラスウール12、フレキシブルチューブ6、ス
テンレス板13は、ドラム本体の応力分布には直接寄与
しないので、構造解析の際にはこれらを除いてドラム本
体のみで計算を行った。
(ドラム円周方向について180°)を三次元ソリッド
でモデル化した。また、先の熱応力の解析と同様に、ド
ラムは一体物としてモデル化した。この際、ドラム本体
以外のグラスウール12、フレキシブルチューブ6、ス
テンレス板13は、ドラム本体の応力分布には直接寄与
しないので、構造解析の際にはこれらを除いてドラム本
体のみで計算を行った。
【0048】図5にスポーク構造ドラムの自重及び遠心
力による構造解析のモデルを、図6に従来構造ドラムの
自重及び遠心力による構造解析のモデルを示す。
力による構造解析のモデルを、図6に従来構造ドラムの
自重及び遠心力による構造解析のモデルを示す。
【0049】(2−c)境界条件 ドラム回転数Nを9.1rpmとし、これに基づいて、
Z軸回りに以下に示す角速度ωを荷重条件として与え
た。
Z軸回りに以下に示す角速度ωを荷重条件として与え
た。
【0050】 ω=2π×N/60=0.953[rad/s] また、鉛直方向(Y方向)に重力加速度を定義した。
【0051】拘束条件として、左右、前後の対称面に対
称条件拘束を与えた。また、軸1のベアリング支持され
る部分のうち、半径方向荷重を受ける部分を半径方向
に、軸方向荷重を受ける部分を軸方向に拘束した。
称条件拘束を与えた。また、軸1のベアリング支持され
る部分のうち、半径方向荷重を受ける部分を半径方向
に、軸方向荷重を受ける部分を軸方向に拘束した。
【0052】(2−d)材料定数 SLA235B及びSLA1共に以下の値を用いた。
【0053】 ヤング率 :21000 [kgf/mm2] ポアソン比:0.3 質量密度 :8.01×10-10 [kgf/mm3] (2−e)構造解析の結果 先ず、自重のみによって発生する半径方向応力を求め
た。次いで、自重及び遠心力が作用する場合の半径方向
応力を求め、両者の比較を行った。その結果、以下のこ
とが判明した。
た。次いで、自重及び遠心力が作用する場合の半径方向
応力を求め、両者の比較を行った。その結果、以下のこ
とが判明した。
【0054】(イ)両ドラムとも軸1の下側で引張応力
が、上側で圧縮応力が発生している。
が、上側で圧縮応力が発生している。
【0055】(ロ)両ドラムとも、自重及び遠心力を考
慮した解析結果では、自重のみを考慮した解析結果とほ
ぼ同様の応力分布を示した。よって、ドラムが回転する
ことによって生じる遠心力の影響は小さいと言える。
慮した解析結果では、自重のみを考慮した解析結果とほ
ぼ同様の応力分布を示した。よって、ドラムが回転する
ことによって生じる遠心力の影響は小さいと言える。
【0056】(ハ)従来構造ドラムでは、軸1とリブ8
との溶接部付近に半径方向最大応力が発生し、その値は
1.05kgf/mm2となった。
との溶接部付近に半径方向最大応力が発生し、その値は
1.05kgf/mm2となった。
【0057】(二)スポーク構造ドラムでは、スポーク
2と胴部3との溶接部付近に半径方向最大応力が発生
し、その値は0.86kgf/mm2となった。即ち、
半径方向最大応力の値は、従来構造ドラムに比べ約18
%低い値となった。
2と胴部3との溶接部付近に半径方向最大応力が発生
し、その値は0.86kgf/mm2となった。即ち、
半径方向最大応力の値は、従来構造ドラムに比べ約18
%低い値となった。
【0058】(ホ)以上の様に、自重及び遠心力により
発生する応力は、熱応力に比べて小さい。
発生する応力は、熱応力に比べて小さい。
【0059】(その3)重量の比較 両ドラムの重量を計算した。その結果、スポーク構造ド
ラムの重量は26.4ton、従来構造ドラムの重量は
30.3tonであった。即ち、本発明によるスポーク
構造ドラムでは、重量が従来構造ドラムと比べて約13
%軽減されることになる。
ラムの重量は26.4ton、従来構造ドラムの重量は
30.3tonであった。即ち、本発明によるスポーク
構造ドラムでは、重量が従来構造ドラムと比べて約13
%軽減されることになる。
【0060】以上の解析結果から、本発明のスポーク構
造ドラムは、従来構造ドラムと比べて、運転中に発生す
る応力の値が小さく、従って耐久性に優れており、か
つ、軽量であることが分かる。
造ドラムは、従来構造ドラムと比べて、運転中に発生す
る応力の値が小さく、従って耐久性に優れており、か
つ、軽量であることが分かる。
【0061】
【発明の効果】本発明のキャスティングドラムによれ
ば、熱応力、自重及び遠心力による応力の値を、従来の
構造の場合と比べて減少させることができる。この結
果、キャスティングドラムの耐久性を増大することがで
きる。
ば、熱応力、自重及び遠心力による応力の値を、従来の
構造の場合と比べて減少させることができる。この結
果、キャスティングドラムの耐久性を増大することがで
きる。
【0062】また、重量が減少するとともに、従来の構
造の場合と比べて組み立て時の溶接作業が容易になるの
で、製作コストを削減することもできる。
造の場合と比べて組み立て時の溶接作業が容易になるの
で、製作コストを削減することもできる。
【図1】本発明に基づくキャスティングドラムの構成の
一例を示す図、(a)は側面図、(b)は軸方向断面
図。
一例を示す図、(a)は側面図、(b)は軸方向断面
図。
【図2】本発明に基づくキャスティングドラムの構成の
他の例を示す図。
他の例を示す図。
【図3】本発明に基づくキャスティングドラムの熱応力
解析用のモデルを示す図。
解析用のモデルを示す図。
【図4】従来のキャスティングドラムの熱応力解析用の
モデルを示す図。
モデルを示す図。
【図5】本発明に基づくキャスティングドラムの自重及
び遠心力による応力解析用のモデルを示す図。
び遠心力による応力解析用のモデルを示す図。
【図6】従来のキャスティングドラムの自重及び遠心力
による応力解析用のモデルを示す図。
による応力解析用のモデルを示す図。
【図7】従来のキャスティングドラムの構成を示す図、
(a)は側面図、(b)は軸方向断面図。
(a)は側面図、(b)は軸方向断面図。
1・・・軸部、 2・・・スポーク、 3・・・胴部、 4・・・側板、 5・・・孔、 6・・・フレキシブルチューブ、 7a、7b・・・ジャケット、 8・・・リブ、 9・・・側板の穴、 12・・・断熱材、 13・・・ステンレス板、 21・・・第一冷媒経路、 22・・・第二冷媒経路、 23・・・第三冷媒経路、 24・・・第四冷媒経路、 31・・・ドラムロール面。
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂製フィルムを成形する際に使用され
るキャスティングドラムにおいて、 内部に冷却媒体が流れる第一冷媒経路が形成された軸部
と、 この軸部を中心にして配置され、外周面の表層下に冷却
媒体が流れる第二冷媒経路が形成された円筒状の胴部
と、 胴部と軸部との間を接続し、内部に冷却媒体が流れる第
三冷媒経路が形成された複数のスポークから構成される
接続部とを備え、 前記冷却媒体が、第一冷媒経路から第三冷媒経路を介し
て第二冷媒経路へ供給されることを特徴とするキャステ
ィングドラム。 - 【請求項2】 樹脂製フィルムを成形する際に使用され
るキャスティングドラムにおいて、 内部に冷却媒体が流れる第一冷媒経路が形成された軸部
と、 この軸部を中心にして配置され、外周面の表層下に冷却
媒体が流れる第二冷媒経路が形成された円筒状の胴部
と、 胴部の一方の端において胴部と軸部との間を接続し、内
部に冷却媒体が流れる第三冷媒経路が形成された複数の
スポークから構成される第一接続部と、 胴部の他方の端において胴部と軸部との間を接続し、内
部に冷却媒体が流れる第四冷媒経路が形成された複数の
スポークから構成される第二接続部とを備え、 前記冷却媒体が、第一冷媒経路から第三冷媒経路を介し
て第二冷媒経路へ供給され、次いで、第四冷媒経路を介
して第一冷媒経路へ戻ることを特徴とするキャスティン
グドラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11073080A JP2000263633A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | キャスティングドラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11073080A JP2000263633A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | キャスティングドラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000263633A true JP2000263633A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13508007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11073080A Pending JP2000263633A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | キャスティングドラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000263633A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007519538A (ja) * | 2004-01-30 | 2007-07-19 | カルク・アクチェンゲゼルシャフト | フィルムストリップを形成する装置および方法 |
JP2010046798A (ja) * | 2008-08-19 | 2010-03-04 | Hitachi Zosen Corp | シート・フィルムのロール成形装置およびロール成形方法 |
-
1999
- 1999-03-18 JP JP11073080A patent/JP2000263633A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007519538A (ja) * | 2004-01-30 | 2007-07-19 | カルク・アクチェンゲゼルシャフト | フィルムストリップを形成する装置および方法 |
JP4943862B2 (ja) * | 2004-01-30 | 2012-05-30 | カルク・アクチェンゲゼルシャフト | フィルムストリップを形成する装置および方法 |
JP2010046798A (ja) * | 2008-08-19 | 2010-03-04 | Hitachi Zosen Corp | シート・フィルムのロール成形装置およびロール成形方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040921 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050913 |