JP2000260236A - 被覆電線の識別方法 - Google Patents
被覆電線の識別方法Info
- Publication number
- JP2000260236A JP2000260236A JP11056702A JP5670299A JP2000260236A JP 2000260236 A JP2000260236 A JP 2000260236A JP 11056702 A JP11056702 A JP 11056702A JP 5670299 A JP5670299 A JP 5670299A JP 2000260236 A JP2000260236 A JP 2000260236A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- electric wire
- covering
- inner layer
- covered electric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノンハロゲン材料の被覆部に使用しても識別
手段が容易に消滅せず、環境面での向上を図った被覆電
線の識別方法を提供する。 【解決手段】 被覆電線10は芯線部11と芯線部11
を被覆する被覆部12とを備える。被覆部12は、芯線
部11の外周を被覆する内層被覆部12aと、内層被覆
部12aの外周を被覆すると共に内層被覆部12aと色
彩の異なるコーティング層12bと、被覆部12表面側
に備えられると共に芯線部11長手方向に沿って細長形
状に形成されたストライプ層12cとを備える。各被覆
電線10の内層被覆部12aに互いに異なる各種の着色
を施し、被覆電線10の端面における内層被覆部12a
の色彩により被覆電線10の線種や電線サイズの識別を
行う。
手段が容易に消滅せず、環境面での向上を図った被覆電
線の識別方法を提供する。 【解決手段】 被覆電線10は芯線部11と芯線部11
を被覆する被覆部12とを備える。被覆部12は、芯線
部11の外周を被覆する内層被覆部12aと、内層被覆
部12aの外周を被覆すると共に内層被覆部12aと色
彩の異なるコーティング層12bと、被覆部12表面側
に備えられると共に芯線部11長手方向に沿って細長形
状に形成されたストライプ層12cとを備える。各被覆
電線10の内層被覆部12aに互いに異なる各種の着色
を施し、被覆電線10の端面における内層被覆部12a
の色彩により被覆電線10の線種や電線サイズの識別を
行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ワイヤー
ハーネス等に使用する被覆電線の線種や電線サイズを識
別するための被覆電線の識別方法に関するものである。
ハーネス等に使用する被覆電線の線種や電線サイズを識
別するための被覆電線の識別方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のワイヤーハーネス等に使
用される被覆電線には、AVSS線やAVS線等の電線
種別、0.3sq(芯線部の断面積が0.3mm2)や
0.5sq等の電線サイズの識別を行えるように、図2
や図3に示される如く、被覆電線1の被覆部2表面に各
種マーキング3を施していた。
用される被覆電線には、AVSS線やAVS線等の電線
種別、0.3sq(芯線部の断面積が0.3mm2)や
0.5sq等の電線サイズの識別を行えるように、図2
や図3に示される如く、被覆電線1の被覆部2表面に各
種マーキング3を施していた。
【0003】即ち、図2に示される識別方式にあって
は、被覆電線1の絶縁層を構成する被覆部2表面に周方
向帯状のマーキング3を適宜施し、マーキング3の本数
やその色彩により線種や電線サイズの識別を行ってい
た。
は、被覆電線1の絶縁層を構成する被覆部2表面に周方
向帯状のマーキング3を適宜施し、マーキング3の本数
やその色彩により線種や電線サイズの識別を行ってい
た。
【0004】例えば、マーキング3の色彩が銀色で、か
つ2本あれば、AVSS線で0.3sqの被覆電線1、
もしくはAVSS線で0.85sqの被覆電線1、また
マーキング3の色彩が青色または茶色で、かつ1本であ
れば、AVS線で0.5sqの被覆電線1、もしくはA
VS線で1.25sqの被覆電線1であると識別する方
法が採用されていた。
つ2本あれば、AVSS線で0.3sqの被覆電線1、
もしくはAVSS線で0.85sqの被覆電線1、また
マーキング3の色彩が青色または茶色で、かつ1本であ
れば、AVS線で0.5sqの被覆電線1、もしくはA
VS線で1.25sqの被覆電線1であると識別する方
法が採用されていた。
【0005】また、図3に示される識別方式にあって
は、被覆電線1の被覆部2表面に印字によるマーキング
3を適宜施し、マーキング3の印字の内容により線種や
電線サイズの識別を行っていた。
は、被覆電線1の被覆部2表面に印字によるマーキング
3を適宜施し、マーキング3の印字の内容により線種や
電線サイズの識別を行っていた。
【0006】例えば、マーキング3が「SS−2」であ
れば、AVSS線で2sqの被覆電線1、またマーキン
グ3が「AVS−3」であれば、AVS線で3sqの被
覆電線1であると識別する方法が採用されていた。
れば、AVSS線で2sqの被覆電線1、またマーキン
グ3が「AVS−3」であれば、AVS線で3sqの被
覆電線1であると識別する方法が採用されていた。
【0007】また、被覆部2表面の色彩と芯線部4長手
方向に沿って細長形状に形成されたストライプ層5の色
彩との組み合わせにより各被覆電線1の接続端の識別を
行っていた。
方向に沿って細長形状に形成されたストライプ層5の色
彩との組み合わせにより各被覆電線1の接続端の識別を
行っていた。
【0008】この種の被覆電線1の製造方法としては、
例えば、特開昭57−96405号公報や実公昭57−
29207号公報等に示される如くである。
例えば、特開昭57−96405号公報や実公昭57−
29207号公報等に示される如くである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現行に
おける上記マーキング3はインクの着色により行われて
おり、マーキング3を施す工程において有機溶剤の使用
が必要となり、電線製造工程における環境面で問題があ
った。
おける上記マーキング3はインクの着色により行われて
おり、マーキング3を施す工程において有機溶剤の使用
が必要となり、電線製造工程における環境面で問題があ
った。
【0010】また、被覆部2としてハロゲン材料を含む
樹脂、例えば、塩化ビニル樹脂等を用いた場合、燃焼時
にハロゲンを含む有毒ガスを発生する恐れがあるため、
環境対策上、今後、被覆部2としてハロゲン材料を含ま
ないいわゆるノンハロゲン材料(例えば、オレフィン系
樹脂等)への変更が検討されているが、ノンハロゲン材
料の特性としてインクによるマーキング3が付着しにく
い特性があり、手等により擦れると容易に消えるという
問題が生じる。
樹脂、例えば、塩化ビニル樹脂等を用いた場合、燃焼時
にハロゲンを含む有毒ガスを発生する恐れがあるため、
環境対策上、今後、被覆部2としてハロゲン材料を含ま
ないいわゆるノンハロゲン材料(例えば、オレフィン系
樹脂等)への変更が検討されているが、ノンハロゲン材
料の特性としてインクによるマーキング3が付着しにく
い特性があり、手等により擦れると容易に消えるという
問題が生じる。
【0011】そこで、本発明の課題は、ノンハロゲン材
料の被覆部に使用しても識別手段が容易に消滅せず、環
境面での向上を図った被覆電線の識別方法を提供するこ
とを目的とする。
料の被覆部に使用しても識別手段が容易に消滅せず、環
境面での向上を図った被覆電線の識別方法を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの技術的手段は、芯線部を被覆する被覆部が、芯線部
の外周を被覆する内層被覆部と、該内層被覆部の外周を
被覆すると共に内層被覆部と色彩の異なるコーティング
層と、被覆部表面側に備えられると共に芯線部長手方向
に沿って細長形状に形成されたストライプ層とを備えて
なる被覆電線の識別方法において、各被覆電線の前記内
層被覆部に互いに異なる各種の着色を施し、被覆電線の
端面における内層被覆部の色彩により被覆電線の線種や
電線サイズの識別を行う点にある。
めの技術的手段は、芯線部を被覆する被覆部が、芯線部
の外周を被覆する内層被覆部と、該内層被覆部の外周を
被覆すると共に内層被覆部と色彩の異なるコーティング
層と、被覆部表面側に備えられると共に芯線部長手方向
に沿って細長形状に形成されたストライプ層とを備えて
なる被覆電線の識別方法において、各被覆電線の前記内
層被覆部に互いに異なる各種の着色を施し、被覆電線の
端面における内層被覆部の色彩により被覆電線の線種や
電線サイズの識別を行う点にある。
【0013】また、前記内層被覆部の層厚は、被覆部の
層厚の2/3以上としてもよく、さらに、前記コーティ
ング層の層厚を0.05mm以上としてもよい。
層厚の2/3以上としてもよく、さらに、前記コーティ
ング層の層厚を0.05mm以上としてもよい。
【0014】また、電線サイズが互いに隣接する被覆電
線相互間において、前記各内層被覆部の色彩として、明
度や彩度が互いに離れた色彩を使用すればよい。
線相互間において、前記各内層被覆部の色彩として、明
度や彩度が互いに離れた色彩を使用すればよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明すると、図1は被覆電線10の切断面であ
る端面を示しており、従来同様、中心部に位置する芯線
部11と、芯線部11を被覆する絶縁材よりなる被覆部
12とから構成されている。
基づいて説明すると、図1は被覆電線10の切断面であ
る端面を示しており、従来同様、中心部に位置する芯線
部11と、芯線部11を被覆する絶縁材よりなる被覆部
12とから構成されている。
【0016】前記被覆部12は、芯線部11の外周を被
覆する内層被覆部12aと、該内層被覆部12aの外周
を被覆するコーティング層12bと、被覆部12表面側
に備えられると共に芯線部11長手方向に沿って細長形
状に形成された径方向に離隔した一対のストライプ層1
2cとから構成されており、従来同様、いわゆる3層押
出成形により成形されている。
覆する内層被覆部12aと、該内層被覆部12aの外周
を被覆するコーティング層12bと、被覆部12表面側
に備えられると共に芯線部11長手方向に沿って細長形
状に形成された径方向に離隔した一対のストライプ層1
2cとから構成されており、従来同様、いわゆる3層押
出成形により成形されている。
【0017】そして、被覆部12における各内層被覆部
12a、コーティング層12b、ストライプ層12c
は、互いに異なる色彩の着色が施されている。
12a、コーティング層12b、ストライプ層12c
は、互いに異なる色彩の着色が施されている。
【0018】また、線種および電線サイズの異なる各被
覆電線10相互間においては、内層被覆部12aの色彩
が互いに異なる各種の着色が施されている。
覆電線10相互間においては、内層被覆部12aの色彩
が互いに異なる各種の着色が施されている。
【0019】この内層被覆部12aに対する各種の着色
は、使用される絶縁材料中への各種の顔料の練り込みに
より行われる。
は、使用される絶縁材料中への各種の顔料の練り込みに
より行われる。
【0020】例えば、電線サイズ0.5sqのAVSS
線であれば、内層被覆部12aを赤色に着色し、電線サ
イズ0.3sqのAVSS線であれば、内層被覆部12
aを青色に着色し、電線サイズ3sqのAVS線であれ
ば、内層被覆部12aを緑色に着色すればよい。
線であれば、内層被覆部12aを赤色に着色し、電線サ
イズ0.3sqのAVSS線であれば、内層被覆部12
aを青色に着色し、電線サイズ3sqのAVS線であれ
ば、内層被覆部12aを緑色に着色すればよい。
【0021】従って、このように着色された各被覆電線
10の場合、各被覆電線10の端面の内層被覆部12a
の色彩を確認して、赤色であれば、電線サイズ0.5s
qのAVSS線であると識別でき、青色であれば、電線
サイズ0.3sqのAVSS線であると識別でき、緑色
であれば、電線サイズ3sqのAVS線であると識別で
きる。
10の場合、各被覆電線10の端面の内層被覆部12a
の色彩を確認して、赤色であれば、電線サイズ0.5s
qのAVSS線であると識別でき、青色であれば、電線
サイズ0.3sqのAVSS線であると識別でき、緑色
であれば、電線サイズ3sqのAVS線であると識別で
きる。
【0022】なお、加工処理前における被覆電線10の
巻装状態においては、添付されるエフやラベルで識別で
き、また、端子圧着等の端末加工処理後であれば線種や
電線サイズはあまり必要でなく、この場合にも添付され
る線加工エフやラベルで識別できる。そして、線種や電
線サイズの確認が必要とされるのは、端子圧着処理等の
際で、この場合、端末加工処理前の工程で、被覆電線1
0の巻装状態より所定の寸法に切断される際にエフが外
され、その被覆電線10の電線束には線加工エフがまだ
つけられず、この場合に各被覆電線10の端面を視認す
ることにより被覆電線10の線種や電線サイズが識別で
きる。
巻装状態においては、添付されるエフやラベルで識別で
き、また、端子圧着等の端末加工処理後であれば線種や
電線サイズはあまり必要でなく、この場合にも添付され
る線加工エフやラベルで識別できる。そして、線種や電
線サイズの確認が必要とされるのは、端子圧着処理等の
際で、この場合、端末加工処理前の工程で、被覆電線1
0の巻装状態より所定の寸法に切断される際にエフが外
され、その被覆電線10の電線束には線加工エフがまだ
つけられず、この場合に各被覆電線10の端面を視認す
ることにより被覆電線10の線種や電線サイズが識別で
きる。
【0023】以上のように、本実施形態の識別方法によ
れば、線種や電線サイズに応じて内層被覆部12aに各
種の着色を施し、内層被覆部12aの色彩から線種や電
線サイズを識別する方法であり、またその着色も練り込
みによるため、従来のように、被覆部2表面にインクに
よるマーキング3を付着させる場合と比較して、不用意
に消えるおそれもなく、ノンハロゲン材料にも有効に使
用でき、環境面での向上も図れる利点がある。
れば、線種や電線サイズに応じて内層被覆部12aに各
種の着色を施し、内層被覆部12aの色彩から線種や電
線サイズを識別する方法であり、またその着色も練り込
みによるため、従来のように、被覆部2表面にインクに
よるマーキング3を付着させる場合と比較して、不用意
に消えるおそれもなく、ノンハロゲン材料にも有効に使
用でき、環境面での向上も図れる利点がある。
【0024】さらに、従来のようなインクによる着色工
程が不要となり、有機溶剤の使用を無くすことができ、
電線製造工程における環境向上も図れる利点がある。
程が不要となり、有機溶剤の使用を無くすことができ、
電線製造工程における環境向上も図れる利点がある。
【0025】また、被覆電線10の内層被覆部12aの
色彩、コーティング層12bの色彩、内層被覆部12a
の層厚T、コーティング層12bの層厚Uをいろいろ変
更して被覆電線10の側面および端面での識別性を確認
した結果、コーティング層12bの層厚Uは、薄いと内
層被覆部12aが透けて見え、各被覆電線10における
接続端の識別のための識別性が損なわれるため、0.0
5mm以上が好ましく、内層被覆部12aの層厚Tは、
コーティング層12bとの相互間の色彩の識別性の観点
から、被覆部12の層厚Sの2/3以上が好ましいこと
が確認できた。
色彩、コーティング層12bの色彩、内層被覆部12a
の層厚T、コーティング層12bの層厚Uをいろいろ変
更して被覆電線10の側面および端面での識別性を確認
した結果、コーティング層12bの層厚Uは、薄いと内
層被覆部12aが透けて見え、各被覆電線10における
接続端の識別のための識別性が損なわれるため、0.0
5mm以上が好ましく、内層被覆部12aの層厚Tは、
コーティング層12bとの相互間の色彩の識別性の観点
から、被覆部12の層厚Sの2/3以上が好ましいこと
が確認できた。
【0026】さらに、電線サイズが互いに隣接する被覆
電線10相互間においては、内層被覆部12aの色彩と
して、できるだけ離れた色、例えば、明度や彩度や色相
が互いに離れた色を使用することが被覆電線10の識別
性上好ましく、白と黒あるいは赤と青ような組み合わせ
が考えられる。
電線10相互間においては、内層被覆部12aの色彩と
して、できるだけ離れた色、例えば、明度や彩度や色相
が互いに離れた色を使用することが被覆電線10の識別
性上好ましく、白と黒あるいは赤と青ような組み合わせ
が考えられる。
【0027】また、下記のAVSS線の一例を示す表1
のように、できるだけたくさんの組み合わせを設定する
ために、被覆電線10の外径の差を利用して、隣接する
電線サイズ相互間で、内層被覆部12aの色彩に同一色
を交互に繰り返す方法を採用してもよい。この場合、同
色は外径の相違により識別でき、この点に関しては現行
のマーキング3による識別方法も同様の識別方法を採用
しており、何ら問題が生じない。
のように、できるだけたくさんの組み合わせを設定する
ために、被覆電線10の外径の差を利用して、隣接する
電線サイズ相互間で、内層被覆部12aの色彩に同一色
を交互に繰り返す方法を採用してもよい。この場合、同
色は外径の相違により識別でき、この点に関しては現行
のマーキング3による識別方法も同様の識別方法を採用
しており、何ら問題が生じない。
【0028】
【表1】
【0029】なお、上記実施形態における各被覆電線1
0の接続端の識別は、従来と同様、被覆部12表面の色
彩とストライプ層12cの色彩との組み合わせにより識
別される。
0の接続端の識別は、従来と同様、被覆部12表面の色
彩とストライプ層12cの色彩との組み合わせにより識
別される。
【0030】また、内層被覆部12aの色彩は、適宜決
定すればよく、上記に例示された色に何ら限定されな
い。
定すればよく、上記に例示された色に何ら限定されな
い。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の被覆電線の識別
方法によれば、各被覆電線の内層被覆部に各種の着色を
施し、被覆電線の端面における内層被覆部の色彩により
被覆電線の線種や電線サイズの識別を行う方法であり、
従来のように、被覆部表面にインクによるマーキングを
付着させる場合と比較して、擦れ等により識別手段が不
用意に消えるおそれもなく、練り込み等による着色によ
ってノンハロゲン材料にも有効に使用でき、環境面での
向上も図れる利点がある。
方法によれば、各被覆電線の内層被覆部に各種の着色を
施し、被覆電線の端面における内層被覆部の色彩により
被覆電線の線種や電線サイズの識別を行う方法であり、
従来のように、被覆部表面にインクによるマーキングを
付着させる場合と比較して、擦れ等により識別手段が不
用意に消えるおそれもなく、練り込み等による着色によ
ってノンハロゲン材料にも有効に使用でき、環境面での
向上も図れる利点がある。
【0032】また、従来のようなインクによる着色工程
が不要となり、有機溶剤の使用を無くすことができ、電
線製造工程における環境向上も図れる利点もある。
が不要となり、有機溶剤の使用を無くすことができ、電
線製造工程における環境向上も図れる利点もある。
【0033】さらに、内層被覆部の層厚が、被覆部の層
厚の2/3以上とされてなる構造や、コーティング層の
層厚が0.05mm以上とされてなる構造や、電線サイ
ズが互いに隣接する被覆電線相互間において、各内層被
覆部の色彩として、明度や彩度が互いに離れた色彩を使
用することにより、識別性のより向上が図れるという利
点がある。
厚の2/3以上とされてなる構造や、コーティング層の
層厚が0.05mm以上とされてなる構造や、電線サイ
ズが互いに隣接する被覆電線相互間において、各内層被
覆部の色彩として、明度や彩度が互いに離れた色彩を使
用することにより、識別性のより向上が図れるという利
点がある。
【図1】本発明の実施形態に使用される被覆電線の端面
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図2】従来の被覆電線の要部斜視図である。
【図3】従来の被覆電線の要部斜視図である。
10 被覆電線 11 芯線部 12 被覆部 12a 内層被覆部 12b コーティング層 12c ストライプ層
Claims (4)
- 【請求項1】 芯線部を被覆する被覆部が、芯線部の外
周を被覆する内層被覆部と、該内層被覆部の外周を被覆
すると共に内層被覆部と色彩の異なるコーティング層
と、被覆部表面側に備えられると共に芯線部長手方向に
沿って細長形状に形成されたストライプ層とを備えてな
る被覆電線の識別方法において、 各被覆電線の前記内層被覆部に互いに異なる各種の着色
を施し、被覆電線の端面における内層被覆部の色彩によ
り被覆電線の線種や電線サイズの識別を行う被覆電線の
識別方法。 - 【請求項2】 前記内層被覆部の層厚が、被覆部の層厚
の2/3以上とされてなることを特徴とする請求項1記
載の被覆電線の識別方法。 - 【請求項3】 前記コーティング層の層厚が0.05m
m以上とされてなることを特徴とする請求項2記載の被
覆電線の識別方法。 - 【請求項4】 電線サイズが互いに隣接する被覆電線相
互間において、前記各内層被覆部の色彩として、明度や
彩度が互いに離れた色彩を使用することを特徴とする請
求項1、2または3記載の被覆電線の識別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11056702A JP2000260236A (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 被覆電線の識別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11056702A JP2000260236A (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 被覆電線の識別方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000260236A true JP2000260236A (ja) | 2000-09-22 |
Family
ID=13034811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11056702A Abandoned JP2000260236A (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 被覆電線の識別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000260236A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007194023A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Daiden Co Ltd | 低圧引込用電線 |
JP2008078012A (ja) * | 2006-09-22 | 2008-04-03 | Yazaki Corp | 電線着色装置 |
CN106024134A (zh) * | 2016-08-01 | 2016-10-12 | 安徽太平洋电缆股份有限公司 | 多色条双色绝缘电缆线芯及其制造模具和制造方法 |
-
1999
- 1999-03-04 JP JP11056702A patent/JP2000260236A/ja not_active Abandoned
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007194023A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Daiden Co Ltd | 低圧引込用電線 |
JP2008078012A (ja) * | 2006-09-22 | 2008-04-03 | Yazaki Corp | 電線着色装置 |
CN106024134A (zh) * | 2016-08-01 | 2016-10-12 | 安徽太平洋电缆股份有限公司 | 多色条双色绝缘电缆线芯及其制造模具和制造方法 |
CN106024134B (zh) * | 2016-08-01 | 2018-01-09 | 安徽太平洋电缆股份有限公司 | 多色条双色绝缘电缆线芯及其制造模具和制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20070248305A1 (en) | Cable having internal identifying indicia and associated methods | |
JP2000260236A (ja) | 被覆電線の識別方法 | |
JP2003168329A (ja) | 被覆電線 | |
US1607432A (en) | Electric cable | |
JPH071645B2 (ja) | ワイヤハ−ネスの製造方法 | |
JP2005347101A (ja) | 被覆電線 | |
JPS60151906A (ja) | 被覆電線への識別マ−キング方法 | |
JP2003077346A (ja) | 2心平行同軸ケーブル | |
JPH065040U (ja) | 通信ケーブル | |
JP4106330B2 (ja) | 電線のリサイクル方法 | |
JPH07254313A (ja) | 被覆電線の識別方法 | |
JP3783390B2 (ja) | 光ファイバ着色コード | |
CA2342067A1 (en) | Identification scheme to both identify ribbon color/dash code and locate fiber #1 | |
JPH0631027U (ja) | 多心被覆電線 | |
JPH06203650A (ja) | ケーブルおよびケーブル識別方法 | |
KR102348073B1 (ko) | 식별 테이프를 갖는 전선 | |
JP2002324443A (ja) | 低圧引き込み電線 | |
JP2001338534A (ja) | レングスマーク付電線・ケーブル | |
JPH0541025U (ja) | 電線・ケーブル線心識別用テープ | |
JP2005121677A (ja) | 光ファイバケーブル | |
JPH0676646A (ja) | ケーブル線心の識別法 | |
JPH0561728B2 (ja) | ||
JP2008243616A (ja) | 通信ケーブル | |
JPH06150730A (ja) | 被覆電線の識別方法 | |
JPH0660750A (ja) | 線心の識別法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040203 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20040310 |