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JP2000256462A - ポリイミド組成物およびその製造方法 - Google Patents

ポリイミド組成物およびその製造方法

Info

Publication number
JP2000256462A
JP2000256462A JP30768199A JP30768199A JP2000256462A JP 2000256462 A JP2000256462 A JP 2000256462A JP 30768199 A JP30768199 A JP 30768199A JP 30768199 A JP30768199 A JP 30768199A JP 2000256462 A JP2000256462 A JP 2000256462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
polyimide
general formula
represented
integer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30768199A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Okada
好史 岡田
Hitoshi Nojiri
仁志 野尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP30768199A priority Critical patent/JP2000256462A/ja
Publication of JP2000256462A publication Critical patent/JP2000256462A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光基とアルキル基あるいはフルオロアルキ
ル基を有するポリイミド組成物及びその製造方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 感光基と側鎖にアルキル基あるいはフル
オロアルキル基を有する新規ポリイミドおよびそれを含
むポリイミド組成物を内容とし、より、具体的には、下
記一般式(1)化1 【化1】 (E1 は感光基、E2 は炭素数2〜20のアルキル基を
含む基を表し、−A(−E1 )−,−A(−E2 )−,
及びBは2価の有機基、X及びYは4価の有機基であ
り、l、m、n、X、Y、A、B、E1 、E2 はそれぞ
れの繰り返し単位間で同じでも異なっていてもよい。た
だし、lは1以上の整数、mとnは0以上の整数であ
り、分子中の核繰り返し単位の並び方は順不同であ
る。)で表されるポリイミド、及びそれを含むポリイミ
ド組成物およびその製造方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なポリイミド
組成物及びその製造方法に関するものである。詳しく
は、桂皮酸・カルコン等の感光基を有し、桂皮酸骨格特
有の光反応性及び熱反応性を併せ持つポリイミド組成物
に関する。
【0002】
【従来技術および発明の解決しようとする課題】ポリイ
ミドは、種々の有機ポリマ−の中でも耐熱性に優れてい
るため、宇宙、航空分野から電子通信分野、OA機器分
野など幅広く用いられている。特に最近では、単に耐熱
性に優れているだけでなく、用途に応じて種々の性能を
併せ持つことが望まれている。
【0003】既存の高分子に、感光基をペンダントさせ
る反応により感光性高分子を得ることができる。この方
法でつくられた感光性高分子の代表例は、コダック社の
Minskら(J.Appl Polymer Sc
i.,2,302(1959)により発明されたポリビ
ニルシンナマートである。ポリビニルシンナマートはポ
リビニルアルコールを桂皮酸クロリドでエステル化して
つくる。このポリマーは光照射を受けるとシクロブタン
環を形成して橋かけ硬化する。
【0004】しかし、ポリイミドの側鎖に桂皮酸或いは
クマリンやカルコン等の感光基が直接結合されている例
はあまり知られていない。またこれらの感光基は、2重
結合を有しており、熱硬化性樹脂としての利用も考えら
れるが、ポリイミドに桂皮酸骨格を導入し、熱硬化性樹
脂として用いられている例はほとんどない.
【0005】本発明は、感光基を有する新規なポリイミ
ド組成物及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、特定の構造を有する新規ポリイミドを含む組成
物によって、所定の目的が達成できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0007】本発明にかかるポリイミドは、下記一般式
(1)化8
【化8】 (E1 は感光基、E2 は炭素数2〜20のアルキル基を
含む基を表し、−A(−E1 )−,−A(−E2 )−,
及びBは2価の有機基、X及びYは4価の有機基であ
り、l、m、nのいずれかが2以上の場合にX、Y、
A、B、E1 、E2 はそれぞれの繰り返し単位間で同じ
でも異なっていてもよい。但し、lは1以上の整数、m
とnは0以上の整数であり、分子中の各繰り返し単位の
並び方は順不同である。)で表されるポリイミドであ
る。
【0008】また、前記一般式(1)中、E1 が、桂皮
酸誘導体、シンナミリデンアセチル誘導体、カルコン誘
導体、スチルピリジン誘導体、フリルアクロイル誘導
体、クマリン誘導体、ピロン誘導体、スチルベン誘導体
からなる群より選択される少なくとも1種の感光基であ
りうる。
【0009】さらに、前記一般式(1)中、E1 が、下
記群(I)化9
【化9】 (式中、JはH、CH3 、CH3 O、F、Cl、Br、
Iを表す。)より選択される少なくとも1種の感光基で
ありうる。さらに、本発明にかかるポリイミド組成物
は、前記いずれかに記載のポリイミドを20重量%以上
含みうる。
【0010】また、本発明にかかるポリイミドの製造方
法は、下記一般式(2)化10
【化10】 (X及びYは4価の有機基、A' は少なくとも1個の水
酸基を含む2価の有機基、Bは2価の有機基であり、m
が2以上の場合にXとYはそれぞれの繰り返し単位間で
同じでも異なっていてもよい。但し、mは1以上の整
数、nは0以上の整数であり、分子中の各繰り返し単位
の並び方は順不同である。)を合成した後に、感光基お
よび/または炭素数2〜20のアルキル基を含む基を導
入して、一般式(1)で示されるポリイミドを得る製造
方法である。
【0011】さらに、前記一般式(2)中、−A' −
が、化11
【化11】 (式中、M は、H、CH3 、CH3 O、F、C
l、Br、Iを、D は、単結合、−C(CF3
2 −、−C(CH3 2 −、−O−、−S−、−SO2
−、−CH2 −、−CO−を、L は、−Cn
2n-2(−OH)2 −、−O−Cn 2n-2(−OH)2
O−、−Cn 2n-1(−OH)−、−O−Cn
2n-1(−OH)−O−、化12
【化12】 を表す。但しpは1〜3の整数、nは1〜20の整数)
で表される、ポリイミドの製造方法でありうる。
【0012】また、感光基が導入されたジアミンと、酸
二無水物とを反応させて一般式(1)で表されるポリイ
ミドを合成するポリイミドの製造方法でありうる。
【0013】さらに、感光基が導入されたジアミン及び
炭素数2〜20のアルキル基を含む基が導入されたジア
ミンと、酸二無水物とを反応させて一般式(1)で表さ
れるポリイミドを合成する、ポリイミドの製造方法であ
りうる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明にかかる新規ポリイミド
は、桂皮酸やクマリンやカルコン等の感光基を有し、感
光基特有の光反応性及び熱反応性を併せ持つ新規なポリ
イミドおよびポリイミド組成物である。詳しくは、本発
明に係るポリイミドが、下記一般式(1)化13
【化13】 (E1 は感光基、E2 は炭素数2〜20のアルキル基を
含む基を表し、−A(−E1 )−,−A(−E2 )−,
及びBは2価の有機基、X及びYは4価の有機基であ
り、l、m、nのいずれかが2以上の場合にX、Y、
A、B、E1 、E2 はそれぞれの繰り返し単位間で同じ
でも異なっていてもよい。但し、lは1以上の整数、m
とnは0以上の整数であり、分子中の各繰り返し単位の
並び方は順不同である。)で表されるポリイミドである
ことを特徴とする。
【0015】以下に本発明に係る新規なポリイミド及び
ポリイミド組成物の製造方法について詳細に述べる。
【0016】本発明にかかる上記一般式(1)で表され
るポリイミドは、以下に示す製造方法方法により、得ら
れる。
【0017】ポリイミドの前駆体である一般式(3)
化14
【化14】 (X及びYは4価の有機基、A' は少なくとも1個の水
酸基を含む2価の有機基、Bは2価の有機基であり、m
が2以上の場合にXとYはそれぞれの繰り返し単位間で
同じでも異なっていてもよい。但し、mは1以上の整
数、nは0以上の整数であり、分子中の各繰り返し単位
の並び方は順不同である。ここで、−A' −は、化15
【化15】 (式中、M は、H、CH3 、CH3 O、F、C
l、Br、Iを、D は、単結合、−C(CF3
2 −、−C(CH3 2 −、−O−、−S−、−SO2
−、−CH2 −、−CO−を、L は、−Cn
2n-2(−OH)2 −、−O−Cn 2n-2(−OH)2
O−、−Cn 2n-1(−OH)−、−O−Cn
2n-1(−OH)−O−、化16
【化16】 でありうる。但しpは1〜3の整数、nは1〜20の整
数)で示されるポリアミド酸骨格を先に形成する。
【0018】その後、上記一般式(3)で表される構
造を有するポリアミド酸を、脱水閉環し一般式(2)化
17
【化17】 (X及びYは4価の有機基、A' は少なくとも1個の水
酸基を含む2価の有機基、Bは2価の有機基であり、m
が2以上の場合にXとYはそれぞれの繰り返し単位間で
同じでも異なっていてもよい。但し、mは1以上の整
数、nは0以上の整数であり、分子中の各繰り返し単位
の並び方は順不同である。)で表されるポリイミドを合
成する。
【0019】次に、感光基および/または炭素数2〜
20のアルキル基を含む基を導入する。この方法によ
り、一般式(1)化18
【化18】 (E1 は感光基、E2 は炭素数2〜20のアルキル基を
含む基を表し、−A(−E1 )−,−A(−E2 )−,
及びBは2価の有機基、X及びYは4価の有機基であ
り、l、m、nのいずれかが2以上の場合にX、Y、
A、B、E1、E2 はそれぞれの繰り返し単位間で同じ
でも異なっていてもよい。但し、lは1以上の整数、m
とnは0以上の整数であり、分子中の各繰り返し単位の
並び方は順不同である。)で表されるポリイミドが得ら
れる。
【0020】前述の一般式(3)で表されるポリアミド
酸骨格は、以下説明するように、酸二無水物とジアミン
成分を有機溶媒中で、反応させて得られる。
【0021】先ず、アルゴン、窒素等の不活性雰囲気中
において、一般式(4) H2 N−A' −NH2 (式中、−A' −は、化19
【化19】 (式中、M は、H、CH3 、CH3 O、F、C
l、Br、Iを、D は、単結合、−C(CF3
2 −、−C(CH3 2 −、−O−、−S−、 −SO
2 −、−CH2 −、−CO−を、L は、−Cn
2n-2(−OH)2 −、−O−Cn 2nー2(−OH)2
O−、−Cn 2n-1(−OH)−、−O−Cn
2n-1(−OH)−O−、化20
【化20】 を表す。但しpは1〜3の整数、nは1〜20の整数)
で表されるジアミンと、一般式(5)化21
【化21】 (式中Xは、1種又は2種以上の4価の有機基であ
る。)で表される酸二無水物を有機溶媒中に溶解または
拡散させる。この場合のジアミンと酸二無水物が実質上
等モルであれば、一般式(3)に示されるm=100の
ポリアミド酸溶液となる。ジアミンと酸二無水物のモル
比が異なる場合、更に上記ポリアミド酸溶液に一般式
(6) H2 N−B−NH2 一般式(6) (式中Bは、1種又は2種以上の2価の有機基を示
す。)で表されるジアミン化合物を有機溶媒に溶解、ス
ラリー状に拡散させた状態で、あるいは固体の状態で添
加する。この溶液に一般式(7)化22
【化22】 (式中Yは、1種又は2種以上の4価の有機基であ
る。)で表される酸二無水物より選択される1種以上の
酸二無水物を有機溶媒中に添加し、ポリアミド酸共重合
体溶液を得る。これらの酸二無水物成分及びジアミン成
分のモル比を調整し、一般式(3)のmとnの関係が任
意のポリアミド酸共重合体を得ることができる。
【0022】各モノマーの添加順序としては、ジアミン
成分である上記一般式(4)及び一般式(6)を有機極
性溶媒中に先に加えておき、ついで酸二無水物成分であ
る一般式(5)を加え、そのあと一般式(7)を添加
し、ポリアミド酸重合体の溶液としてもよい。また、一
般式(6)を有機極性溶媒中に先に加えておき、酸二無
水物成分である一般式(5)を加え、そのあと一般式
(4)を加え、そのあと一般式(7)を添加し、ポリア
ミド酸重合体の溶液としてもよい。また、ジアミン成分
である上記一般式(4)及び一般式(6)を有機極性溶
媒中に先に加えておき、ついで酸二無水物成分である一
般式(5)と一般式(7)を同時に加え、ポリアミド酸
重合体の溶液としてもよい。
【0023】上記の添加方法を逆にし、酸二無水物を先
に加え、ジアミン成分を後に加えるようにしても実質上
は同じである。
【0024】この時の反応温度は、−20℃〜60℃が
望ましい。反応時間は30分から24時間程度である。
【0025】上記のようにして得た一般式(3)で表さ
れるポリアミド酸共重合体に、第3級アミンと共沸溶媒
を加え脱水イミド化することにより、一般式(2)で表
されるポリイミドを得ることができる。
【0026】ここで、本発明に用いられる第3級アミン
とは、トリエチルアミン、トリブチルアミン等のような
アルキルアンモニア誘導体や、ルチジン・ピコリン等の
ピリジン誘導体やピリジン、イソキノリンやその誘導
体、キノリン等の3級アミンが例示される。
【0027】また、本発明に用いられる共沸溶媒とは、
ベンゼン・トルエン・キシレン等の芳香族誘導体の溶媒
が例示され、水と共沸させ環流冷却管等により再度液化
して、水を分離させるために用いる。この共沸溶媒を用
いることによりイミド化反応により生成した水を積極的
に反応系より除くことが可能となり、イミド化は効率的
に進行する。
【0028】得られた一般式(2)で表されるポリイミ
ド共重合体溶液に、感光基または、感光基及びフルオロ
アルキル基またはアルキル基を導入する。感光基は、桂
皮酸誘導体、シンナミリデンアセチル誘導体、カルコン
誘導体、スチルピリジン誘導体、フリルアクロイル誘導
体、クマリン誘導体、ピロン誘導体、スチルベン誘導体
からなる群より選択される少なくとも1種の感光基であ
りうる。具体的には、下記群(I)化23
【化23】 (式中、JはH、CH3 、CH3 O、F、Cl、Br、
Iを表す。)より選択される少なくとも1種の感光基を
有するカルボン酸、あるいはその酸クロライドを1種ま
たは2種以上加え反応させる。
【0029】また、アルキル基またはフルオロアルキル
基を導入するには、炭素数2〜20のアルキル基、また
は−CnHxFy(但し、n、x、yは整数であり、n
は2以上20以下、xは0以上5以下で、x+y=2n
+1の関係を満足する。)で表されるフルオロアルキル
基を有するカルボン酸、スルホン酸、あるいはそのクロ
ライド等を1種または2種以上加え反応させる。
【0030】具体的には、一般式(2)のポリイミド共
重合体溶液に、上記感光基等を有するカルボン酸、また
はその酸クロライドを加え反応させるか、あるいは感光
基を有するカルボン酸とエステル結合を形成するための
縮合剤を加え反応させることにより、感光基を導入し得
る。また、一般式(2)のポリイミド共重合体溶液に、
アルキル基またはフルオロアルキル基を有するカルボン
酸、スルホン酸、またはそのクロライド等を加え反応さ
せることにより、あるいは、アルキルリチウムまたはフ
ルオロアルキルリチウムを第3級アミン等の存在下反応
させることにより、アルキル基またはフルオロアルキル
基を導入し得る。
【0031】このようにして、これらの感光基、アルキ
ル基及びフルオロアルキル基を導入し、一般式(1)で
表されるポリイミドを得ることができる。この場合、ア
ルキル基またはフルオロアルキル基は、一般式(2)で
表されるポリアミド酸骨格とエステル結合、エーテル結
合、スルホン酸エステル結合で結合され得る。
【0032】このポリイミドに用いられる酸二無水物、
つまり先述の一般式(5)及び一般式(7)に相当する
酸二無水物は、酸二無水物であれば特に限定されない
が、一般式(5)のX、及び一般式(7)のYが、1〜
3個の芳香族環、または脂環式骨格を有する2価の有機
基であることが好ましい。具体的には、一般式(5)の
X、及び一般式(7)のYが、化24
【化24】 で表される有機基である酸二無水物、その他、ブタンテ
トラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロブタ
ンテトラカルボン酸二無水物、1,3−ジメチル−1,
2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、
1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸二無
水物、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸
二無水物、3,5,6−トリカルボキシノルボナン−2
−酢酸二無水物、2,3,4,5−テトラヒドロフラン
テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテ
トラヒドロフラル)−3−メチル−3−シクロヘキセン
−1,2−ジカルボン酸二無水物、ビシクロ[2,2,
2]−オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカル
ボン酸二無水物等の脂肪族または脂環式テトラカルボン
酸二無水物;1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボ
ン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカル
ボン酸二無水物、3,3' ,4,4' −ジメチルジフェ
ニルシランテトラカルボン酸二無水物、3,3' ,4,
4' −テトラフェニルシランテトラカルボン酸二無水
物、1,2,3,4−フランテトラカルボン酸二無水
物、4,4' −ビス(3,4−ジカルボキシフェノキ
シ)ジフェニルスルフィド二無水物、4,4' −ビス
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホ
ン二無水物、4,4' −ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェノキシ)ジフェニルプロパン二無水物、3,3' ,
4,4' −パーフルオロイソプロピリデンジフタル酸二
無水物、ビス(フタル酸)フェニルホスフィンオキサイ
ド二無水物、p−フェニレン−ビス(トリフェニルフタ
ル酸)二無水物、m−フェニレン−ビス(トリフェニル
フタル酸)二無水物、ビス(トリフェニルフタル酸)−
4,4' −ジフェニルエーテル二無水物、ビス(トリフ
ェニルフタル酸)−4,4' −ジフェニルメタン二無水
物等の芳香族テトラカルボン酸二無水物;1,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−2,5−ジオキソ−
3−フラニル)−ナフト[1,2−c]フラン−1,3
−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−5−メチル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ
−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]フラン−1,
3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−8−メチル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキ
ソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]フラン−
1,3−ジオン、下記一般式(8)化25
【化25】 (式中R1 は芳香環を有する2価の有機基を示し、R2
およびR3 はそれぞれ水素原子またはアルキル基を示
す。)下記一般式(9)化26
【化26】 (式中R4 は芳香環を有する2価の有機基を示し、R5
およびR6 はそれぞれ水素原子またはアルキル基を示
す。)で表わされる化合物等の芳香環を有する脂肪族テ
トラカルボン酸二無水物等を挙げることができる。これ
らのテトラカルボン酸二無水物は、単独でまたは2種以
上組み合わせて用いることができる。
【0033】また、本発明にかかるポリイミド組成物に
用いられるジアミン、すなわち一般式(1)のBに相当
する一般式(6)、 H2 N−B−NH2 一般式(6) で表されるジアミンには、種々のジアミンを用いること
ができ、ジアミンであれば特に限定されないが、例え
ば、一般式(6)中Bが、1〜4個の芳香族環、または
脂環式若しくはシロキサン結合を有する1〜4個の芳香
族環、または脂環式若しくはシロキサン結合を有する2
価の有機基であることが好ましい。具体的には、一般式
(6)中Bが、化27
【化27】 (TはH,CH3 ,F,Cl,Br,CH3 O−を表
す。)で表される有機基を有するジアミンや、4,4'
−ジアミノフェニルエタン、4,4' −ジジアミノフェ
ニルスルフィド、1,5−ジアミノナフタレン、3,3
−ジメチル−4,4' −ジアミノビフェニル、5−アミ
ノ−1−(4' −アミノフェニル)−1,3,3−トリ
メチルインダン、6−アミノ−1−(4' −アミノフェ
ニル)−1,3,3−トリメチルインダン、3,5−ジ
アミノ−3' −トリフルオロメチルベンズアニリド、
3,5−ジアミノ−4' −トリフルオロメチルベンズア
ニリド、3,4' −ジアミノジフェニルエーテル、2,
7−ジアミノフルオレン、4,4' −メチレン−ビス
(2−クロロアニリン)、2,2' ,5,5' −テトラ
クロロ−4,4' −ジアミノビフェニル、2,2' −ジ
クロロ−4,4' −ジアミノ−5,5' −ジメトキシビ
フェニル、3,3' −ジメトキシ−4,4' −ジアミノ
ビフェニル、4,4' −ジアミノ−2,2' −ビス(ト
リフルオロメチル)ビフェニル、9,9−ビス(4−ア
ミノフェニル)フルオレン、4,4' −(p−フェニレ
ンイソプロピリデン)ビスアニリン、4,4' −(m−
フェニレンイソプロピリデン)ビスアニリン、2,2'
−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフ
ェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、4,
4' −ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチ
ル)フェノキシ]−オクタフルオロビフェニル等の芳香
族ジアミン;ジアミノテトラフェニルチオフェン等の芳
香環に結合された2個のアミノ基と当該アミノ基の窒素
原子以外のヘテロ原子を有する芳香族ジアミン;1,1
−メタキシリレンジアミン、1,3−プロパンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミ
ン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、
4,4−ジアミノヘプタメチレンジアミン、1,4−ジ
アミノシクロヘキサン、イソフォロンジアミン、テトラ
ヒドロジシクロペンタジエニレンジアミン、ヘキサヒド
ロ−4,7−メタノインダニレンジメチレンジアミン、
トリシクロ[6,2,1,02.7]−ウンデシレンジ
メチルジアミン、4,4' −メチレンビス(シクロヘキ
シルアミン)等の脂肪族ジアミンおよび脂環式ジアミ
ン;下記一般式(10)化28
【化28】 で表わされるモノ置換フェニレンジアミン類(式中R7
は、−O−,−COO−,−OCO−,−CONH−及
び−CO−から選ばれる2価の有機基を示し、R8 はス
テロイド骨格を有する1価の有機基を示す。);下記化
学式、化29
【化29】 (R9は炭素数1〜12の炭化水素基を示し、yは1〜
3の整数であり、zは1〜20の整数である。)で表わ
される化合物等を挙げることができる。
【0034】 また、下記群(I)化30
【化30】 (式中、JはH、CH3 、CH3 O、F、Cl、Br、
Iを表す。)より選択される少なくとも1種の感光基、
また、炭素数2〜20のアルキル基、または−CnHx
Fy(但し、n、x、yは整数であり、nは2以上20
以下、xは0以上5以下で、x+y=2n+1の関係を
満足する。)で表されるフルオロアルキル基を有するジ
アミンも用いる得る。
【0035】 これらのジアミン化合物は単独でまたは2
種以上組み合わせて用いることができる。
【0036】ポリアミド酸の重量平均分子量は5,00
0〜1,000,000であることが望ましい。重量平
均分子量が5,000以上においては、得られたポリイ
ミド組成物の分子量が小さくないため、例えば得られた
ポリイミド組成物をそのまま光反応性樹脂として用いる
場合樹脂の機械的強度を保持し得る。一方、重量平均分
子量が1,000,000以下であると、取扱い性が良
好であるポリアミド酸ワニスの粘度を保持することがで
きる。
【0037】このポリイミドに各種の有機添加剤、ある
いは無機のフィラー類、あるいは各種の強化剤を複合す
ることが可能である。
【0038】ここで該ポリアミド酸の生成反応に使用さ
れる有機極性溶媒としては、例えば、ジメチルスルホキ
シド、ジエチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶
媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチル
ホルムアミドなどのホルムアミド系溶媒、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミドなど
のアセトアミド系溶媒、N−メチル−2−ピロリドン、
N−ビニル−2−ピロリドンなどのピロリドン系溶媒、
フェノール、o−、m−、またはp−クレゾール、キシ
レノール、ハロゲン化フェノール、カテコールなどのフ
ェノール系溶媒、あるいはヘキサメチルホスホルアミ
ド、γ−ブチロラクトンなどをあげることができ、これ
らを単独または混合物として用いるのが望ましいが、更
にはキシレン、トルエンのような芳香族炭化水素の一部
使用も可能である。
【0039】本発明のポリイミドを合成する他の方法と
して、以下の方法がある。 下記構造のジニトロ化物、化31
【化31】 (式中、Mは、H、CH3 ,F、Cl、Br、Iを、D
は、単結合、−C(CF3 2 −、−C(C
3 2 −、−O−、−S−、−SO2 −、−CH
2 −、−CO−を、L は、−Cn 2n-2(−O
H)2 −、−O−Cn 2n-2(−OH)2 −O−、−C
n 2n-1(−OH)−、−O−Cn 2n-1(−OH)−
O−、化32
【化32】 を表す。但しpは1〜3の整数、nは1〜20の整数)
と、感光基を有するカルボン酸あるいは、その酸クロラ
イドを加え反応させるか或いは、感光基を有するカルボ
ン酸とエステル結合を形成するための縮合剤を加え反応
させることにより、感光基を導入し得る。また、上記ジ
ニトロ化物と、アルキル基またはフルオロアルキル基を
有するカルボン酸、スルホン酸、またはそのクロライド
等を加え反応させることにより、あるいは、アルキルリ
チウムまたはフルオロアルキルリチウム等を第3級アミ
ン等の存在下反応させることにより、アルキル基または
フルオロアルキル基を導入し得る。このようにして、化
33
【化33】 (式中、M は、H、CH3 、CH3 O、F、C
l、Br、Iを、Ex は、E1 、E2 を、D
は、単結合、−C(CF3 2 −、−C(CH3
2 −、−O−、−S−、−SO2 −、−CH2 −、−C
O−を、K は、−Cn 2n-2(−Ex)2 −、−
O−Cn 2n-2(−Ex)2 −O−、−Cn 2n-1(−
Ex)−、−O−Cn 2n-1(−Ex)−O−、化34
【化34】 を表す。ただし、pは1〜3の整数、nは1〜20の整
数を表す。また、E1 は、下記群(I)化35
【化35】 (式中、JはH、CH3 、CH3 O、F、Cl、Br、
Iを表す。)より選択される少なくとも1種の感光基、
また、E2 は、前記一般式(1)中Aに対するE2 の結
合は、エステル結合、スルホン酸エステル結合またはエ
ーテル結合のいずれかであることができ、炭素数2〜2
0のアルキル基、または−CnHxFy(但し、n、
x、yは整数であり、nは2以上20以下、xは0以上
5以下で、x+y=2n+1の関係を満足する。)で表
されるフルオロアルキル基を含む。)で表されるジニト
ロ化物を得る。
【0040】次に、このジニトロ化物と鉄粉を酢酸な
どの有機溶媒に加えることにより還元するBecham
p還元、或いは一酸化炭素や硫黄などの被毒物質を混入
させた活性炭にパラジウムを担持させた触媒・カーボン
ブラックに白金を担持させた触媒・活性炭に白金及び鉄
を担持させた触媒を用いた水素化により、化36
【化36】 (式中、M は、H、CH3 、CH3 O、F、C
l、Br、Iを、Ex は、E1 、E2 を、D
は、単結合、−C(CF3 2 −、−C(CH3
2 −、−O−、−S−、−SO2 −、−CH2 −、−C
O−を、K は、−Cn 2n-2(−Ex)2 −、−
O−Cn 2n-2(−Ex)2 −O−、−Cn 2n-1(−
Ex)−、−O−Cn 2n-1(−Ex)−O−、化37
【化37】 を表す。但し、pは1〜3の整数、nは1〜20の整
数)で表されるジアミンを得る。
【0041】このジアミンと前述の一般式(5)の酸
二無水物や前述の一般式(6)のジアミンや前述の一般
式(7)の酸二無水物を前述の方法で反応させ、ポリア
ミド酸とし、熱的又は化学的にイミド化することによ
り、一般式(1)のポリイミドを得ることができる。
【0042】本発明において熱的にイミド化する方法と
は、既に述べているポリアミド酸共重合体に、第3級ア
ミンと共沸溶媒を加え脱水イミド化する方法のことであ
る。一般に、熱的にイミド化する方法は、単にイミド化
する150℃以上に加熱すればよいのであるが、桂皮酸
或いはその誘導体に含まれる二重結合が180℃以上の
温度で反応するために望ましくない。よって、180℃
以下の温度で前述の3級アミンを加える熱的にイミド化
する方法か、180℃以下の温度で化学的にイミド化す
ることが望ましい。
【0043】化学的にイミド化する方法とは、ポリアミ
ド酸重合体またはその溶液に化学量論以上の脱水剤と触
媒量の第3級アミンを加え、加熱することによりイミド
化する方法である。
【0044】ここで言う脱水剤としては、例えば無水酢
酸等の脂肪族酸無水物、芳香族酸無水物などが挙げられ
る。また触媒としては、例えばトリエチルアミンなどの
脂肪族第3級アミン類、ジメチルアニリン等の芳香族第
3級アミン類、ピリジン、ピコリン、イソキノリン等の
複素環式第3級アミン類などが挙げられる。
【0045】以上のようにして得られる本発明の一般式
(1)で表されるポリイミドは、感光基を含む繰り返し
単位を1モル%以上含めば、感光基特有の種々の性能を
発現する。感光基の含有率が多ければ多いほどその度合
いが大きく、望ましくは5モル%以上、更に望ましくは
20モル%以上含まれていることが好ましい。
【0046】また、本発明の一般式(1)で表される感
光基を有するポリイミドは、アルキル基またはフルオロ
アルキル基を含む繰り返し単位を1モル%以上含めば、
光反応性をより効果的に発現する。アルキル基またはフ
ルオロアルキル基の含有率が多ければ多いほどその度合
いが大きく、望ましくは5モル%以上、更に望ましくは
20モル%以上含まれていることが好ましい。
【0047】ポリイミド組成物における一般式(1)で
表されるポリイミドの含有量は、多ければ多いほど好ま
しく、好ましくは20重量%以上、更に好ましくは50
重量%以上、最も望ましくは80重量%以上である。
【0048】以上、本発明にかかるポリイミド、ポリイ
ミド組成物の実施の形態を説明したが、本発明は、これ
ら実施の形態のみに限定されず、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲内で当業者の知識に基づき、種々なる改良、変
更、修正を加えた態様で実施しうるものである。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものでは
ない。
【0050】実施例中、HABは4,4' −ジアミノ−
3,3' −ジヒドロキシビフェニル、BADPは1,3
−ビス(4−アミノフェノキシ)−2,2−ジメチルプ
ロパン、BAPPは、2,2' −ビス(4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル)プロパン、ODPAはオキシ
ジフタル酸二無水物、ESDAは2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンジベンゾエート−3,3'
,4,4' −テトラカルボン酸二無水物、6FDAは
2,2' −ビス(4−無水フタル酸)ヘキサフルオロプ
ロパン、DMAcは、N,N−ジメチルアセトアミド、
NMPは、N−メチル−2−ピロリドンを表す。
【0051】Tgは、島津製作所 DSC CELL
SCC−41(示差走査熱量計)により、窒素気流下で
昇温速度10℃/分で室温から400℃までの温度範囲
を測定することにより得られた。
【0052】吸水率は、NMP溶液にポリイミド組成物
を溶かし、ガラス上にキャストし、約120℃で20分
乾燥後、ガラスより剥がして約25μm厚みのフィルム
とする、そのフィルムを100℃で30分間乾燥させた
ものの重量をW1とし、24時間蒸留水に浸したあと表
面の水滴を拭き取ったものの重量をW2とし、下記式よ
り算出した。 吸水率(%)=(W2− W1)÷W1×100
【0053】重量平均分子量は、Waters Cor
poration製GPC(gel permeation chromatog
raphy )を用いて以下条件で測定した。 カラム:Shodex製 KD−806M 2本、温度
60℃、 検出器:RI(Refractive Index)、 流量:1ml/分、 展開液:DMF(臭化リチウム0.03M、リン酸0.
03M)、 試料濃度:0.2wt%、 注入量:20μl、 基準物質:ポリエチレン オキシド
【0054】
【実施例1】ディーンスターク管のついた還流冷却管、
攪拌機を設置した2000mlのセパラブルフラスコに
HAB10.8g(0.05モル)、DABP14.2
g(0.05モル)、DMAc350gをとり、ESD
A57.65g(0.1モル)を一気に激しく攪拌しな
がら加え、このまま30分間攪拌を続けた。
【0055】βピコリン18.6g(0.2モル)、ト
ルエン50g、DMAc100gを上記反応溶液に加
え、約150℃に加熱し、イミド化により生成する水を
共沸によって積極的に除き、水が生成しなくなるまで反
応を続けた。これらの反応は、窒素気流下で行った。反
応終了後、メタノールに投入し、濾別乾燥して、87.
5gの黄色の粉末(水酸基を有するポリイミド)を得
た。
【0056】上記黄色の粉末74.5g、クマリン−3
−カルボキシリックアシッドの酸クロライド104.3
g(0.5モル)を、NMP700g、ピリジン14.
5gに加え、窒素気流下室温で30分120℃で3時間
攪拌を行った。反応終了後、メタノールに投入し濾別乾
燥して、77gの黄色の粉末(クマリン骨格を有するポ
リイミド)を得た。得られたポリイミドの物性を表1に
示した。
【0057】
【表1】
【0058】
【実施例2】ディーンスターク管のついた還流冷却管、
攪拌機を設置した2000mlのセパラブルフラスコ
に、2,2−ビス(3−アミノー4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン36.63g(0.1モ
ル)、DMAc250gをとり、ESDA57.65g
(0.1モル)を一気に激しく攪拌しながら加え、この
まま1時間攪拌を続けた。
【0059】トルエン50g、DMAc100gを上記
反応溶液に加え、約150℃に加熱し、イミド化により
生成する水を共沸によって積極的に除き、水が生成しな
くなるまで反応を続けた。反応終了後、メタノールに反
応溶液を投入し、濾別乾燥して、90gの白色固体を得
た。この白色固体90gをNMP900gに溶解し、桂
皮酸クロライド83.3g(0.5モル)を加え、窒素
気流下、室温で30分、120℃で3時間攪拌を行っ
た。
【0060】反応終了後、メタノールに投入し、ろ別乾
燥して、107gの白色粉末(桂皮酸骨格を有するポリ
イミド)を得た。得られたポリイミドの物性を表1に示
した。
【0061】
【実施例3】ディーンスターク管のついた還流冷却管、
攪拌機を設置した2000mlのセパラブルフラスコ
に、Macromolecules,29,6427−
6431(1996)に従い、合成した4,4' −ジア
ミノー4''−ヒドロキシトリフェニルメタン29.0g
(0.1モル)、DMAc250gをとり、ESDA5
7.65g(0.1モル)を一気に激しく攪拌しながら
加え、このまま1時間攪拌を続けた。
【0062】トルエン50g、DMAc100gを上記
反応溶液に加え、約150℃に加熱し、イミド化により
生成する水を共沸によって積極的に除き、水が生成しな
くなるまで反応を続けた。反応終了後、メタノールに反
応溶液を投入し、濾別乾燥して82.5gの黄色固体を
得た。この黄色固体82.5gをNMP800gに溶か
し、桂皮酸クロライド83.3g(0.5モル)を加
え、窒素気流下、室温で30分、120℃で3時間攪拌
を行った。
【0063】反応終了後、メタノールに投入し、濾別乾
燥して、85gの黄色の粉末(桂皮酸骨格を有するポリ
イミド)を得た。得られたポリイミドの物性を表1に示
した。
【0064】
【実施例4】(1,4−ビス(3−ニトロフェノキシ)
−2−ブタノールの合成)3−ニトロフェノール76.
51g(0.55モル)、1,4−ジクロロ−2−ブタ
ノール35.8g(0.25モル)、キシレン600m
l、炭酸カリウム350gを反応容器に取り、窒素気流
下で18時間反応を行った。反応終了後、反応溶液が熱
いうちに濾別し、濾液をn−ヘキサンに投入し、析出し
た黄色の固体を濾別し、再結晶、乾燥して1,4−ビス
(3−ニトロフェノキシ)−2−ブタノール50gを得
た。
【0065】(1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)
−2−ブタノールの合成)上記1,4−ビス(3−ニト
ロフェノキシ)−2−ブタノール34.8g(0.1モ
ル)、5%パラジウムカーボン(活性炭にパラジウムを
担持させた触媒)2g、ジオキサン100mlを反応容
器に取り、約60℃で反応容器に水素を導入することに
より還元した。パラジウムカーボンを濾別し、溶液を濃
縮することにより、1,4−ビス(3−アミノフェノキ
シ)−2−ブタノール28.8g(0.1モル)を得
た。
【0066】(水酸基を有するポリイミドの合成)ディ
ーンスターク管のついた還流冷却管、攪拌機を設置した
2000mlのセパラブルフラスコにDMAc250g
をとり、合成した1,4−ビス(3−アミノフェノキ
シ)−2−ブタノール28.8g(0.1モル)、6F
DA44.4g(0.1モル)を一気に激しく攪拌しな
がら加え、このまま1時間攪拌を続けた。
【0067】トルエン50g、DMAc100gを上記
反応溶液に加え、約150℃に加熱し、イミド化により
生成する水を共沸により積極的に除き、水が生成しなく
なるまで反応を続けた。 反応溶液をメタノールに投入
し、濾別乾燥して黄色固体65gを得た。
【0068】この黄色固体65gをNMP500gに溶
かし、2−フランアクリル酸クロライド78.3g
(0.5モル)を加え、窒素気流下、室温で30分、1
20℃で3時間攪拌を行った。
【0069】反応終了後、メタノールに投入し、濾別乾
燥して、75gの白色粉末(フランアクリル酸を有する
ポリイミド)を得た。得られたポリイミドの物性を表1
に示した。
【0070】
【実施例5】(1,4−ビス(3−ニトロフェノキシ)
−2−ブタンシンナメートの合成)上記の1,4−ビス
(3−ニトロフェノキシ)−2−ブタノール52.2g
(0.15モル)と桂皮酸クロライド33.3g(0.
2モル)、o−ジクロロベンゼン800mlを反応容器
に取り、窒素気流下で130℃3時間反応させた。溶液
を減圧下で留去し、カラム精製することにより、1,4
−ビス(3−ニトロフェノキシ)−2−ブタンシンナメ
ート57.4g(0.12モル)を得た。
【0071】(1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)
−2−ブタンシンナメートの合成)1,4−ビス(3−
ニトロフェノキシ)−2−ブタンシンナメート23.9
g(50ミリモル)、5%Pt含有カーボンブラック5
g(約50%含水品:カーボンブラックに白金を担持さ
せた触媒)、1,4−ジオキサン100mlを反応容器
(水添装置)に取り、水素雰囲気下で60℃に加熱攪拌
を行った。約4時間で7.2リットルの水素を吸収し、
水素の吸収が止まったので、反応をやめ、反応溶液を濾
別して、Pt含有カーボンを除去してから、濃縮、再結
晶して1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)−2−ブ
タンシンナメート20.9gを得た。
【0072】(ポリイミドの合成)窒素導入管、攪拌機
を設置した2000mlのセパラブルフラスコにDMA
c250gをとり、合成した1,4−ビス(3−アミノ
フェノキシ)−2−ブタンシンナメート20.9g
(0.1モル)、6FDA44.4g(0.1モル)を
一気に激しく攪拌しながら加え、このまま1時間攪拌を
続けた。DMAc100g,無水酢酸51g,βーピコ
リン23gを反応容器に取り、室温で60分、120℃
で60分攪拌を行った。反応終了後、反応溶液をゆっく
りメタノールに投入し、ろ別乾燥して、76gの黄色固
体を得た。得られたポリイミドの物性を表1に示した。
【0073】
【実施例6】ディーンスターク管のついた還流冷却管、
攪拌機を設置した2000mlのセパラブルフラスコに
HAB10.8g(0.05モル)、DABP14.2
g (0.05モル)、DMAc350gをとり、ES
DA57.65g(0.1モル)を一気に激しく攪拌し
ながら加え、このまま30分間攪拌を続けた。
【0074】βピコリン18.6g(0.2モル)、ト
ルエン50g、DMAc100gを上記反応溶液に加
え、約150℃に加熱し、イミド化により生成する水を
共沸によって積極的に除き、水が生成しなくなるまで反
応を続けた。これらの反応は、窒素気流下で行った。反
応終了後、メタノールに投入し、濾別乾燥して、87.
5gの黄色の粉末(水酸基を有するポリイミド)を得
た。
【0075】上記黄色の粉末82.8gとピリジン1
4.5gをNMP600gに溶かし、クマリン−3−カ
ルボキシリックアシッドの酸クロライド10.4g
(0.05モル)とペラゴン酸クロライド8.8g
(0.05モル)をNMP100gに溶かし上記液に加
え、窒素気流下室温で30分120℃で3時間攪拌を行
った。反応終了後、メタノールに投入し濾別乾燥して、
93.5gの黄色の粉末(クマリン骨格とアルキル基を
側鎖に有するポリイミド)を得た。得られたポリイミド
の物性を表1に示した。
【0076】
【実施例7】実施例6で得たものと同じ水酸基を有する
ポリイミド組成物82.8gとピリジン14.5gをN
MP600gに溶かし、桂皮酸クロライド8.4g
(0.05モル)とペラゴン酸クロライド8.8g
(0.05モル)をNMP100gに溶かし上記液に加
え、窒素気流下、室温で30分、120℃で3時間攪拌
を行った。反応終了後、メタノールに投入し、濾別乾燥
して、92gの黄色の粉末(桂皮酸骨格とアルキル基を
側鎖に有するポリイミド)を得た。得られたポリイミド
の物性を表1に示した。
【0077】
【実施例8】ディーンスターク管のついた還流冷却管、
攪拌機を設置した2000mlのセパラブルフラスコに
2,2−ビス(3―アミノー4―ヒドロキシフェニル)
ヘキサフルオロプロパン36.63g(0.1モル)、
DMAc250gをとり、ESDA57.65g(0.
1モル)を一気に激しく攪拌しながら加え、このまま1
時間攪拌を続けた。
【0078】トルエン50g、DMAc100gを上記
反応溶液に加え、約150℃に加熱し、イミド化により
生成する水を共沸によって積極的に除き、水が生成しな
くなるまで反応を続けた。反応終了後、メタノールに反
応溶液を投入し、濾別乾燥して90gの白色固体を得
た。この白色固体90gをNMP900gに溶かし、桂
皮酸クロライド8.33g(0.05モル)とCF3
(CH2)7COCl 24.1g(0.05モル)を
加え、窒素気流下、室温で30分、120℃で3時間攪
拌を行った。
【0079】反応終了後、メタノールに投入し、濾別乾
燥して、115gの白色粉末(桂皮酸骨格と側鎖にフル
オロアルキル基を有するポリイミド)を得た。得られた
ポリイミドの物性を表1に示した。
【0080】
【実施例9】ディーンスターク管のついた還流冷却管、
攪拌機を設置した2000mlのセパラブルフラスコに
Macromolecules,29,6427−64
31(1996)に従い合成した4,4' −ジアミノ−
4' −ヒドロキシトリフェニルメタン29.0g(0.
1モル)、DMAc250gをとり、ESDA57.6
5g(0.1モル)を一気に激しく攪拌しながら加え、
このまま1時間攪拌を続けた。
【0081】トルエン50g、DMAc100gを上記
反応溶液に加え、約150℃に加熱し、イミド化により
生成する水を共沸によって積極的に除き、水が生成しな
くなるまで反応を続けた。この反応溶液をメタノールに
投入し、濾別乾燥して、82.5gの黄色の固体を得
た。この固体82.5gをNMP800gに溶かし、桂
皮酸クロライド4.17g(25ミリモル)とn−オク
タンスルホン酸クロライド5.3g(25ミリモル)を
加え、窒素気流下、室温で30分、120℃で3時間攪
拌を行った。
【0082】反応終了後、メタノールに投入し、濾別乾
燥して、87gの黄色粉末(桂皮酸骨格とアルキル基を
側鎖に有するポリイミド)を得た。得られたポリイミド
の物性を表1に示した。
【0083】
【実施例10】(1,4−ビス(3−ニトロフェノキ
シ)−2−ブタノールの合成)3−ニトロフェノール7
6.51g(0.55モル)、1,4−ジクロロ−2−
ブタノール35.8g(0.25モル)、キシレン60
0ml、炭酸カリウム350gを反応容器に取り、窒素
気流下で18時間反応を行った。反応終了後、反応溶液
が熱いうちに濾別し、濾液をn−ヘキサンに投入し、析
出した黄色の固体を濾別し、再結晶、乾燥して1,4−
ビス(3−ニトロフェノキシ)−2−ブタノール50g
を得た。
【0084】(1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)
−2−ブタノールの合成)上記1,4−ビス(3−ニト
ロフェノキシ)−2−ブタノール34.8g(0.1モ
ル)、5%パラジウムカーボン(活性炭にパラジウムを
担持させた触媒)2g、ジオキサン100mlを反応容
器に取り、約60℃で反応容器に水素を導入することに
より還元した。パラジウムカーボンを濾別し、溶液を濃
縮することにより、1,4−ビス(3−アミノフェノキ
シ)−2−ブタノール28.8g(0.1モル)を得
た。
【0085】(水酸基を有するポリイミドの合成)ディ
ーンスターク管のついた還流冷却管、攪拌機を設置した
2000mlのセパラブルフラスコにDMAc250g
をとり、合成した1,4−ビス(3−アミノフェノキ
シ)−2−ブタノール28.8g(0.1モル)、6F
DA44.4g(0.1モル)を一気に激しく攪拌しな
がら加え、このまま1時間攪拌を続けた。トルエン50
g、DMAc100gを上記反応溶液に加え、約150
℃に加熱し、イミド化により生成する水を共沸によって
積極的に除き、水が生成しなくなるまで反応を続けた。
反応溶液をメタノールに投入し、濾別乾燥して黄色固
体65gを得た。
【0086】この黄色固体65gをNMP500gに溶
かし、2−フランアクリル酸クロライド7.83g
(0.05モル)とペラゴン酸クロライド8.4gを加
え、窒素気流下、室温で30分、120℃で3時間攪拌
を行った。反応終了後、メタノールに投入し、濾別乾燥
して、75gの白色粉末(フランアクリル酸を有するポ
リイミド)を得た。得られたポリイミドの物性を表1に
示した。
【0087】
【実施例11】(1,4−ビス(3−ニトロフェノキ
シ)−2−ブタンシンナメートの合成)上記の1,4−
ビス(3−ニトロフェノキシ)−2−ブタノール52.
2g(0.15モル)と桂皮酸クロライド33.3g
(0.2モル)、o−ジクロロベンゼン800mlを反
応容器に取り、窒素気流下で130℃3時間反応させ
た。溶液を減圧下で留去し、カラム精製することによ
り、1,4−ビス(3−ニトロフェノキシ)−2−ブタ
ンシンナメート57.4g(0.12モル)を得た。 1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)−2−ブタンシ
ンナメートの合成 1,4−ビス(3−ニトロフェノキシ)−2−ブタンシ
ンナメート23.9g(50ミリモル)、5%Pt含有
カーボンブラック5g(約50%含水品:カーボンブラ
ックに白金を担持させた触媒)、1,4−ジオキサン1
00mlを反応容器(水添装置)に取り、水素雰囲気下
で60℃に加熱攪拌を行った。約4時間で7.2リット
ルの水素を吸収し、水素の吸収が止まったので、反応を
やめ、反応溶液を濾別して、Pt含有カーボンを除去し
てから、濃縮、再結晶して1,4−ビス(3−アミノフ
ェノキシ)−2−ブタンシンナメート20.9gを得た
【0088】(ポリイミドの合成)窒素導入管、攪拌機
を設置した2000mlのセパラブルフラスコにDMA
c250gをとり、合成した1,4−ビス(3−アミノ
フェノキシ)−2−ブタンシンナメート10.45g
(0.05モル)、2,2−ビス(3―アミノー4―ヒ
ドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン18.32
g(0.05モル)、6FDA44.4g(0.1モ
ル)を一気に激しく攪拌しながら加え、このまま1時間
攪拌を続けた。トルエン50g、DMAc100gを上
記反応溶液に加え、約150℃に加熱し、イミド化によ
り生成する水を共沸によって積極的に除き、水が生成し
なくなるまで反応を続けた。 反応溶液をメタノールに
投入し、濾別乾燥して白色固体68gを得た。
【0089】その固体65gをNMP500gに溶か
し、ペラゴン酸クロライド8.4gを加え、窒素気流
下、室温で30分、120℃で3時間攪拌を行った。反
応終了後、メタノールに投入し、濾別乾燥して、68g
の白色粉末(桂皮酸とアルキル基を有するポリイミド)
を得た。得られたポリイミドの物性を表1に示した。
【0090】
【比較例1】先の実施例1と同様の方法により、PMD
AとODAを等モルずつ用いて、ポリイミドを得た。得
られたポリイミドの物性を表1に示した。但し、この組
成物は、NMPに溶けないため、ポリアミド酸溶液をガ
ラス板にキャストし、100℃30分間加熱後、ガラス
板から剥がし、自己支持性のフィルムを得、このフィル
ムをピン枠に固定し、200℃30分、300℃30
分、400℃10分加熱して得たフィルムを用いて吸水
率を測定した。
【0091】
【実施例12〜22】上記実施例1乃至実施例11で得
られた、感光基を有するポリイミド20wt%,比較例
1で得られたポリイミドを80wt%で構成されるポリ
イミド組成物を製造した。得られたポリイミド組成物
は、良好な光反応性を示した。
【0092】
【発明の効果】以上のように、感光基を有し、感光基特
有の熱反応性、光反応性、光感光性を併せ持つポリイミ
ド組成物を提供することができる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)化1 【化1】 (E1 は感光基、E2 は炭素数2〜20のアルキル基を
    含む基を表し、−A(−E1 )−,−A(−E2 )−,
    及びBは2価の有機基、X及びYは4価の有機基であ
    り、l、m、nのいずれかが2以上の場合にX、Y、
    A、B、E1 、E2 はそれぞれの繰り返し単位間で同じ
    でも異なっていてもよい。但し、lは1以上の整数、m
    とnは0以上の整数であり、分子中の各繰り返し単位の
    並び方は順不同である。)で表される、ポリイミド。
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)中、E1 が、桂皮酸誘
    導体、シンナミリデンアセチル誘導体、カルコン誘導
    体、スチルピリジン誘導体、フリルアクロイル誘導体、
    クマリン誘導体、ピロン誘導体、スチルベン誘導体から
    なる群より選択される少なくとも1種の感光基である、
    請求項1に記載するポリイミド。
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)中、E1 が、下記群
    (I)化2 【化2】 (式中、JはH、CH3 CH3 O、F、Cl、Br、I
    を表す。)より選択される少なくとも1種の感光基であ
    る、請求項1に記載するポリイミド。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)中Aに対するE2の結
    合が、エステル結合、スルホン酸エステル結合またはエ
    ーテル結合のいずれかである、請求項1に記載するポリ
    イミド。
  5. 【請求項5】 前記一般式(1)中E2 に含まれるアル
    キル基が、−Cn HxFy(但し、n、x、yは整数で
    あり、nは2以上20以下、xは0以上5以下で、x+
    y=2n+1の関係を満足する。)で表されるフルオロ
    アルキル基である、請求項4に記載するポリイミド。
  6. 【請求項6】 前記一般式(1)中、−A(−E1 )−
    及び/または−A(−E2 )−が、化3 【化3】 (式中、M は、H、CH3 、CH3 O、F、C
    l、Br、Iを、 Ex は、E1 、E2 を、 D は、単結合、−C(CF3 2 −、−C(CH
    3 2 −、 −O−、−S−、−SO2 −、−CH2 −、−CO−
    を、 K は、−Cn 2n-2(−Ex)2 −、 −O−Cn 2n-2(−Ex)2 −O−、 −Cn 2n-1(−Ex)−、 −O−Cn 2n-1(−Ex)−O−、化4 【化4】 を表す。但しpは1〜3の整数、nは1〜20の整数)
    で表される、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載す
    るポリイミド。
  7. 【請求項7】 前記一般式(1)中でXおよび/または
    Yが、1〜3個の芳香族環、または脂環式骨格を有す
    る、請求項6に記載するポリイミド。
  8. 【請求項8】 前記一般式(1)中でBが、1〜4個の
    芳香族環、又は脂環式若しくはシロキサン結合を有す
    る、請求項6または7に記載するポリイミド。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    のポリイミドを、20重量%以上含むポリイミド組成
    物。
  10. 【請求項10】下記一般式(2)化5 【化5】 (X及びYは4価の有機基、A' は少なくとも1個の水
    酸基を含む2価の有機基、Bは2価の有機基であり、m
    が2以上の場合にXとYはそれぞれの繰り返し単位間で
    同じでも異なっていてもよい。但し、mは1以上の整
    数、nは0以上の整数であり、分子中の各繰り返し単位
    の並び方は順不同である。)を合成した後に、感光基お
    よび/または炭素数2〜20のアルキル基を含む基を導
    入して、一般式(1)で示されるポリイミドを得る、ポ
    リイミドの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記一般式(2)中、−A' −が、化
    6 【化6】 (式中、M は、H、CH3 、CH3 O、F、C
    l、Br、Iを、 D は、単結合、−C(CF3 2 −、−C(CH
    3 2 −、−O−、−S−、−SO2 −、−CH2 −、
    −CO−を、 L は、−Cn 2n-2(−OH)2 −、−O−Cn
    2n-2(−OH)2 −O−、−Cn 2n-1(−OH)
    −、−O−Cn 2n-1(−OH)−O−、化7 【化7】 を表す。但しpは1〜3の整数、nは1〜20の整数)
    で表される、請求項10に記載するポリイミドの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 感光基が導入されたジアミンと、酸二
    無水物とを反応させて一般式(1)で表されるポリイミ
    ドを合成する、ポリイミドの製造方法。
  13. 【請求項13】 感光基が導入されたジアミン及び炭素
    数2〜20のアルキル基を含む基が導入されたジアミン
    と、酸二無水物とを反応させて一般式(1)で表される
    ポリイミドを合成する、ポリイミドの製造方法。
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