[go: up one dir, main page]

JP2000249971A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JP2000249971A
JP2000249971A JP11047858A JP4785899A JP2000249971A JP 2000249971 A JP2000249971 A JP 2000249971A JP 11047858 A JP11047858 A JP 11047858A JP 4785899 A JP4785899 A JP 4785899A JP 2000249971 A JP2000249971 A JP 2000249971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display device
display
light
image
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11047858A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Iwasaki
岳雄 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP11047858A priority Critical patent/JP2000249971A/ja
Priority to US09/511,996 priority patent/US6563626B1/en
Publication of JP2000249971A publication Critical patent/JP2000249971A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焦点深度が深く画像がぼけて見えることがほ
とんどなく、表示画像の秘匿性が高く、さらに輝度むら
が生じにくい表示装置を得る。 【解決手段】 白色光を発する点光源である白LED1
2と、コンデンサレンズ14と、散乱板17と、液晶デ
ィスプレイ16と、結像レンズ18とを有している。散
乱板17を用いることにより、瞳近傍位置での光束の幅
L1 が比較的大きくなるので、眼球22が矢印Cの方向
に多少ずれても、この光束を確実に瞳孔内に導くことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
などの空間光変調手段を備えた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表示装置として、液晶ディスプレイ(L
CD)を備えたものが広く知られている。例えば、図2
8に示すように、かかる表示装置300は、光源として
の蛍光灯302と、蛍光灯302からの光を変調して選
択的に透過させる液晶ディスプレイ304と、液晶ディ
スプレイ304からの光を使用者の眼球308内の網膜
310に結像させる結像レンズ306とを有している。
このように構成された表示装置300により、使用者は
液晶ディスプレイ304により変調された光による画像
を観察することができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図28
で説明したような表示装置には、以下のような問題があ
る。まず、光源として拡散光源である蛍光灯302を用
いているので、合焦範囲が狭く画像がぼけて見えやすい
という問題がある。すなわち、液晶ディスプレイ304
上の1点には説明のための仮想的絞り314を介して蛍
光灯302の全領域から出射された光が絞り込み角度θ
1 で入射されることになり、液晶ディスプレイ304上
の1点からの出射光の射出角度θ2 は絞り込み角度θ1
と同程度の大きさとなる。そして、射出角度θ2 のうち
の角度θ3 の部分だけが結像レンズ306に入射し、さ
らに結像レンズ306を通過した光のうちで虹彩316
で囲まれた瞳孔に入射する部分d1 だけが水晶体318
を経て網膜310に達する。このように、液晶ディスプ
レイ304上の1点から出射された光は、水晶体318
のほぼ全域に対応する大きさの比較的大きな絞り込み角
度θ4 で網膜310に結像される。従って、網膜310
に結像される光の合焦範囲が狭く、焦点320が網膜3
10上からその前後にわずかにずれた場合であっても、
画像がぼけて見えることになる。
【0004】また、上述の技術によると、液晶ディスプ
レイ304の1点からの出射光の射角度θ2 が大きいた
めに、液晶ディスプレイ304が外部に露出している場
合に液晶ディスプレイ304に表示された画像が使用者
以外にも見られることになり、表示画像の秘匿性が著し
く低い。
【0005】さらに、上述の技術によると、光源として
蛍光灯302を用いて液晶ディスプレイ304を照明し
ているので、消費電力が大きく、特に表示装置300を
携帯可能な機器に組み込んで用いる場合にバッテリの消
耗が激しくなるという問題がある。
【0006】そこで、本発明の主たる目的は、網膜に結
像される光の合焦範囲が広く、画像がぼけて見えること
がほとんどない表示装置を提供することである。
【0007】また、本発明のさらなる目的は、空間光変
調手段の画像が使用者以外にも見られることがなく表示
画像の秘匿性が高い表示装置を提供することである。
【0008】また、本発明のさらなる別の目的は、消費
電力が小さく、携帯可能な機器に組み込まれた場合でも
バッテリの消耗を抑制することが可能な表示装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の表示装置は、白色光を発する点光源と、
前記点光源からの光を集光する集光光学系と、前記集光
光学系によって集光された光を変調する空間光変調手段
と、前記空間光変調手段によって変調された光を結像す
る結像光学系と、前記点光源と前記空間光変調手段との
間に配置された散乱板とを備えている。
【0010】請求項1によると、点光源から集光光学系
で集光された光が空間光変調手段に与えられるので、空
間光変調手段から出射された光の出射角度が比較的小さ
くなる。そのため、この光が眼球内に入射した際の眼球
内絞り込み角度が小さく、焦点深度が深くなる。従っ
て、焦点が網膜からずれた場合に像のぼけがほとんど生
じない。
【0011】さらに、空間光変調手段から出射された光
の出射角度が比較的小さいために、空間光変調手段で変
調された光による画像が結像光学系後方の所定位置にい
る観察者以外にほとんど観察されないようにすることが
できる。
【0012】これに加えて、点光源と空間光変調手段と
の間に散乱板が配置されているために、空間光変調手段
からの光束拡がりが散乱板がない場合に比べて大きくな
り、空間光変調手段上の1点からの光束が例えば瞳近傍
において比較的大きな範囲に拡がる。従って、眼球が所
定位置からある程度ずれた場合であっても空間光変調手
段からの光束を確実に瞳孔内に導くことができて輝度む
らが生じることほとんどなくなる。
【0013】つまり、散乱板がない場合には、空間光変
調手段を通過した光束の拡がりが小さく、眼球が所定位
置から例えば±0.5mm程度ずれただけで瞳孔内に光
束が入射されず、使用者が観察する表示画像に輝度むら
が生じることがある。請求項1では、散乱板を用いるこ
とにより、深い焦点深度によるぼけ防止および表示画像
の高い秘匿性という効果とともに、輝度むらを効率的に
防止できるという効果をも奏するようにしている。
【0014】また、請求項2の表示装置においては、前
記散乱板を用いたときの光度分布をその法線からの偏角
θによってI(θ)=cosn θと表したとき、係数n
が3以上100以下である。
【0015】請求項2によると、散乱板を用いたときの
光度分布をその法線からの偏角θによってI(θ)=c
osn θと表したとき、係数nが3以上100以下(3
≦n≦100)であるので、照明効率をある一定以上に
保ちつつ輝度むらの生じない観察エリアの全幅を大きく
することができる。
【0016】また、請求項3の表示装置においては、前
記結像光学系は、前記点光源と前記結像光学系よりも任
意の距離だけ後方にある第1の点とが実質的に共役関係
となるように配置され、且つ、前記空間光変調手段と前
記第1の点よりも略瞳−網膜間の距離だけ後方にある第
2の点とが実質的に共役関係となるように配置されてい
る。
【0017】請求項3によると、点光源と第1の点
(瞳)とが実質的に共役関係となるために、散乱板はあ
るものの集光光学系を通った光のかなりの量を瞳孔内に
導くことができる。従って、一定の光パワーを瞳孔内に
入射させるのに必要な点光源の発光パワーが少なくても
よいことになり、点光源で消費される電力を削減するこ
とができるようになる。また、空間光変調手段と第2の
点(網膜)とが実質的に共役関係となるために、空間光
変調手段で変調された光による画像が観察可能となる。
【0018】また、請求項4の表示装置においては、前
記点光源が、青色発光ダイオードまたは紫外線発光ダイ
オードの外側に蛍光物質が付与されたものである。
【0019】請求項4によると、点光源が青色発光ダイ
オードの外側に蛍光物質が付与されたものであるため
に、非常に小さな発光面積の点光源をしかも安価に実現
することが可能となる。また、低電力での駆動が可能な
発光ダイオードを用いているので、消費電力をさらに小
さくすることが可能となる。
【0020】また、請求項5の表示装置は、前記点光源
の発光面積が、1mm2 以下である。
【0021】請求項5によると、点光源の発光面積が1
mm2 以下であるので、請求項1による効果をより増強
することができる。この1mm2 以下の発光面積を有す
る点光源は、例えばハロゲンランプなどの光源の前方に
ピンホールを有する遮光部材を設けた構成のほか請求項
4のようなものでも実現可能である。
【0022】また、請求項6は、請求項1〜5のいずれ
か1項に記載の表示装置と、前記表示装置を収容してお
り台上に載置可能な筐体とを備えていることを特徴とす
るパーソナルプロジェクタである。
【0023】請求項6によると、上述したような表示装
置の利点を有するとともに、所望の画像を見ることが可
能なパーソナルプロジェクタを得ることができる。パー
ソナルプロジェクタの場合、観察者が常に同じ位置から
観察するとは限らず、輝度むらが生じない範囲を大きく
しておくことで、観察者は表示画像を輝度むらなく観察
可能な位置を容易に見つけ出すことができる。これと同
時に、上述したn値を適宜設定変更することで、必要以
上の広範囲から表示画像が見られないようにすることが
できて、秘匿性を高めるようにできる。
【0024】また、請求項7は、請求項1〜5のいずれ
か1項に記載の表示装置と、前記表示装置を収容してお
り片手または両手で支持可能な筐体と、前記筐体に設け
られた画像観察用の窓部とを備えていることを特徴とす
るハンドヘルド型携帯ディスプレイである。
【0025】請求項7によると、上述したような表示装
置の利点を有するとともに、屋外などどのような場所に
おいても筐体に設けられた画像観察用の窓部から所望の
画像を見ることが可能なハンドヘルド型携帯ディスプレ
イを得ることができる。
【0026】特に、焦点が網膜からずれた場合にも像の
ぼけがほとんど生じないという表示装置の上述した特性
のために、表示装置を1つだけ有する場合には(片目観
察)、ディスプレイの表示画像と外界像とをともにぼけ
ることなく観察できる。また、表示装置を2つ有する場
合には(両目観察)、外界像を見ていた直後に目を窓部
につけてディスプレイの表示画像を見たとしてもディス
プレイの表示画像がぼけることなく観察できる。
【0027】また、小型に構成可能な点光源を用いるた
めに装置を小型にでき、さらには、点光源を低消費電力
とすることができるので小規模な電力供給手段、例えば
小さな電池を用いればよくなり、装置を小型、軽量化し
て携帯性に優れたものとすることができる。
【0028】また、請求項8は、請求項1〜5のいずれ
か1項に記載の表示装置と、前記表示装置を収容してお
り頭部に取り付け可能な筐体とを備えていることを特徴
とするヘッドマウントディスプレイである。
【0029】請求項8によると、上述したような表示装
置の利点を有するとともに、屋外などどのような場所に
おいても所望の画像を見ることが可能なヘッドマウント
ディスプレイを得ることができる。
【0030】また、小型に構成可能な点光源を用いるた
めに装置を小型にでき、さらには、点光源を低消費電力
とすることができるので小規模な電力供給手段、例えば
小さな電池を用いればよくなり、装置を小型、軽量化し
て携帯性に優れたものとすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照しつつ説明する。
【0032】図1は、本発明の原理を説明するための第
1の参考例にかかる表示装置の概略的な模式図である。
また、図2は、図1に示す表示装置における光学的共役
関係について説明するための模式図である。図1に示す
表示装置1は、白色光を発する点光源である白LED1
2と、白LED12からの光を集光する正パワーのコン
デンサレンズ14と、コンデンサレンズ14によって集
光された光を変調して選択的に透過させるカラー液晶デ
ィスプレイ(空間光変調手段)16と、液晶ディスプレ
イ16によって変調された光を使用者の眼球22内の網
膜24に結像させる正パワーの結像レンズ18とを有し
ている。なお、空間光変調手段としては、反射型液晶や
DMD(deformable mirror device)などを用いること
も可能である。
【0033】表示装置1において、液晶ディスプレイ1
6上の1点には、説明のための仮想的絞り20を介して
白LED12から出射された光が比較的小さな絞り込み
角度θ11で入射する。そのため、液晶ディスプレイ16
上の1点からの出射光の射出角度θ12は絞り込み角度θ
11と同程度の比較的小さな角度となる。そして、射出角
度θ12で拡がった光のほとんどが結像レンズ18に入射
し、さらに結像レンズ18を通過した光のほとんどが虹
彩26で囲まれた瞳孔に入射し、水晶体28を経て網膜
24に達する。
【0034】このように、白色光を発する白LED12
およびコンデンサレンズ14を用いることにより、液晶
ディスプレイ16の1点から出射された光の射出角度θ
12が比較的小さくなるだけでなく、網膜24上の焦点2
9にて結像される光の絞り込み角度θ13も水晶体28の
一部の領域に対応する比較的小さな角度になる。つま
り、本参考例の表示装置においては、網膜24上の焦点
29に結像される光の焦点深度が深く、光軸方向に焦点
ずれが起こったとしても画像がぼけて見えることがほと
んどない。従って、ピント調整をほとんど行わなくて
も、常に鮮明な画像を使用者に観察させることが可能と
なる。
【0035】また、本参考例によると、液晶ディスプレ
イ16上の1点からの出射光の射出角度θ12が比較的小
さいために、この出射光が所定場所にいる使用者以外に
到達することがほとんどない。従って、液晶ディスプレ
イ16が外部に露出している場合に液晶ディスプレイ1
6に表示された画像が光軸方向にいる使用者以外に見ら
れることがほとんどなくなり、表示画像の秘匿性が高
い。
【0036】次に、図2を参照すると、本参考例の表示
装置1においては、白LED12から出射された光(光
路1で表されている)が、所定位置にいる使用者の眼球
22の前方表面の瞳において結像されている。つまり、
白LED12と瞳とが共役関係を有しており、この共役
関係が成り立つように、結像レンズ18は、表示装置1
が組み込まれる具体的機器ごとに定められる白LED1
2に対する使用者の瞳の位置に応じた位置に配置されて
いる。従って、白LED12からコンデンサレンズ14
を通過する光は、虹彩26に遮られることなく、そのほ
とんどが水晶体28を経て網膜24に到達することにな
る。そのため、図28に示したように眼球への入射光が
虹彩に遮られる場合と比較すると、一定の光パワーを瞳
孔内に入射させるのに必要な白LED12の発光パワー
が少なくてもよいことになり、白LED12で消費され
る電力を削減することが可能である。ここでは、白LE
D12から出射された光が使用者の眼球前方表面の瞳に
おいて結像される例を示したが、この光がほとんど虹彩
26に遮られることなく瞳孔内に入射するという条件が
満たされれば、焦点は光軸方向に多少前後してもよい。
【0037】さらに、本参考例の表示装置1において
は、液晶ディスプレイ16において変調されて出射され
た光(光路2で表されている)が、所定位置にいる使用
者の網膜24において結像されている。つまり、液晶デ
ィスプレイ16と網膜24とが共役関係を有している。
これにより、使用者は液晶ディスプレイ16で変調され
た光による画像を観察することが可能になっている。こ
こで、光路2の光は使用者の水晶体28を通過すること
になるが、水晶体28による調節範囲は比較的狭いた
め、結像レンズ18の位置を調整することにより上述の
共役関係を達成することが可能となっている。
【0038】また、本参考例では、点光源である白LE
D12が白色光を発するので、液晶ディスプレイ16に
よりフルカラーの画像を表示させることが可能になる。
本参考例のような表示装置1の光源として、従来の技術
の項目で説明した白色光を発する蛍光灯を用いることの
ほか、単色光を発するレーザ光源を用いることが考えら
れるが、本参考例では白色光を発する点光源を用いるこ
とにより、上述の利益に加えてフルカラーの画像が観察
できるようになっている。この点で、本参考例の表示装
置1はきわめて実用的である。
【0039】本参考例では、白色光を発する白LED1
2として、青色発光ダイオードの外側に蛍光物質を塗付
したもの(発光範囲がおよそ300μm四方)を用いて
いる。蛍光物質はダイオードからの青色光を受けて可視
光領域の様々な波長の光を出射し、白LED12から全
体として白色光が出射されるようにする。このように、
青色発光ダイオードを用いた白LED12を使用するこ
とにより、光源をコンパクトに形成できるとともに、非
常に小さな発光面積の光源を安価に実現することが可能
となる。また、低電力での駆動が可能な発光ダイオード
を用いているので、消費電力を削減することができる。
なお、青色発光ダイオードの代わりに紫外線発光ダイオ
ードを用いることもできる。
【0040】また、白色光を発する点光源は、例えばR
GBの3つのLEDを用いたものや、ハロゲンランプや
豆電球などの白色光源の前方にピンホールを有する遮光
部材を設けたものであってもよいが、上述したような利
益を有する点で青色発光ダイオードまた紫外線発光ダイ
オードを用いた白LED12であることが好ましい。
【0041】また、本参考例において、点光源の発光面
積は1mm2 以下であることが好ましい。これは、点光
源の発光面積を1mm2 以下とすることにより、光束の
広がりを抑制し、上述した本参考例の表示装置1の効果
(深い焦点深度、高い秘匿性)をより増強することがで
きるからである。
【0042】次に、本発明の第2の参考例について説明
する。図3は、本発明の第2の参考例に係るハンドヘル
ド型携帯ディスプレイの構成を示す概略的な模式図であ
る。また、図4は、図3に示したハンドヘルド型携帯デ
ィスプレイの使用状態を示した図である。図3に示すよ
うに、本参考例のハンドヘルド型携帯ディスプレイ30
には、図1および図2で説明した表示装置1が組み込ま
れている。ハンドヘルド型携帯ディスプレイ30の筐体
32は、バッテリ蓋37から出し入れ可能に2本の単3
電池34を内蔵した下部32aと、表示装置1を内蔵し
た上部32bとから構成されている。
【0043】筐体32の下部32aは、図4に示すよう
に使用者の片手により容易に把持できるような大きさお
よび形状を有している。また、使用者41が下部32a
を把持したときに、下部32a表面で使用者41の人差
し指に対応する個所には、ハンドヘルド型携帯ディスプ
レイ30のパワースイッチ35が設けられている。下部
32aの底面にはビデオ信号入力コネクタ36が設けら
れており、図4に示すように、ビデオ信号入力コネクタ
36はビデオケーブル43を介してDVD再生装置42
などの画像再生装置と接続される。ビデオ信号入力コネ
クタ36から入力されたビデオ信号は、液晶ディスプレ
イ16の駆動回路(図示せず)などを含んだ基板38、
LCDコネクタ31およびLCDハーネス33を介して
液晶ディスプレイ16に送られる。
【0044】筐体32の上部32bの結像レンズ18と
対向する位置には、画像観察用の窓部39が設けられて
いる。上述したように、白LED12から出射された光
は、コンデンサレンズ14、液晶ディスプレイ16、結
像レンズ18、窓部39を経て、光軸44上で使用者の
眼球22の瞳近傍において結像される。窓部39は単な
る開口部であってもよく、開口部に透明な板材がはめ込
まれたものであってもよい。この窓部39から使用者は
表示装置1による表示画像を観察することが可能となっ
ており、使用者は片手でハンドヘルド型携帯ディスプレ
イ30を把持して、屋外などの任意の場所で所望の画像
を見ることができる。また、上部32bは、窓部39が
設けられた側において下部32aよりも突出している。
これにより、図4からも分かるように、使用者が窓部3
9に顔を近づけた際に顔面が下部32aと接触すること
がなく快適に画像を観察することができる。
【0045】本参考例のハンドヘルド型携帯ディスプレ
イ30は、表示装置1を1つだけ有する片目観察タイプ
である。そのため、このハンドヘルド型携帯ディスプレ
イ30を使用する際に、使用者の一方の目には液晶ディ
スプレイ16の表示画像が、他方の目には外界像が映る
ことになる。ところが、人間の目は左右独立にピント調
節を行うことができず、左右の目で観察する画像が異な
る場合であっても意識が向いたいずれか一方にしかピン
トを合わせることができない。本参考例のハンドヘルド
型携帯ディスプレイ30は、そこに組み込まれた表示装
置1が上述したように焦点深度が深いという特性を有し
ているので、外界像にピントが合うようにしておけば、
液晶ディスプレイ16の表示画像もピントがほとんどず
れることなく観察することができるので、両目において
ぼけのない鮮明な画像を見ることが可能となる。
【0046】また、本参考例では、小型に構成可能な点
光源である白LED12を用いているので、ハンドヘル
ド型携帯ディスプレイ30を全体として小型にすること
ができる。さらには、白LED12は低消費電力である
ので電源として比較的小型軽量である単三電池34を用
いればよくなり、ハンドヘルド型携帯ディスプレイ30
を小型、軽量化された携帯性に優れたものとすることが
できる。
【0047】本参考例では表示装置1を1つだけ有し、
片目で画像を観察するタイプのハンドヘルド型携帯ディ
スプレイについて説明したが、表示装置1を2つ有する
両目観察タイプのハンドヘルド型携帯ディスプレイも、
同様にして構成することが可能である。
【0048】両目観察タイプのハンドヘルド型携帯ディ
スプレイの場合、そこに組み込まれた表示装置1が上述
したように焦点深度が深いという特性を有しているの
で、外界像を見ていた直後に窓部39をのぞき込んで液
晶ディスプレイ16の表示画像を見たとしても表示画像
がほとんどぼけることなく観察できるという利点があ
る。また、本参考例では、画像再生手段としてのDVD
再生装置がハンドヘルド型携帯ディスプレイ30の外部
に設けられる場合を示したが、画像再生手段がハンドヘ
ルド型携帯ディスプレイ30の内部に設けられていても
よい。
【0049】次に、本発明の第3の参考例について説明
する。図5は、本発明の第3の参考例に係るパーソナル
プロジェクタの構成を示す概略的な模式図である。図5
に示すように、本参考例のパーソナルプロジェクタ50
には、図1および図2で説明した表示装置1が組み込ま
れている。パーソナルプロジェクタ50の筐体52は、
上面が平らな机57上に安定に設置することができるよ
うに、その底面が平らに設計されている。なお、筐体5
2は、底面が平らなものに限られず、台上に安定して設
置できるように設計されていればよい。
【0050】パーソナルプロジェクタ50の筐体52内
には、白LED12、コンデンサレンズ14、液晶ディ
スプレイ16の制御装置53、ビデオ信号入力コネクタ
54が配されている。ビデオ信号入力コネクタ54に
は、ビデオケーブル55を介してDVD再生装置56が
接続されている。
【0051】液晶ディスプレイ16は、その表面が外界
に露出するようにして筐体52に支持されている。上述
したように、白LED12から出射された光は、コンデ
ンサレンズ14、液晶ディスプレイ16、結像レンズ1
8を経て、光軸58上で使用者の眼球22の瞳近傍にお
いて結像される。光軸58は、使用者が表示画像を観察
しやすい適当な角度だけ上方に傾いている。そのため、
使用者は、例えば椅子に座った楽な姿勢で所望の画像を
見ることが可能である。
【0052】本参考例によると、小型に構成可能な点光
源である白LED12を用いるためにパーソナルプロジ
ェクタ50を小型にできるという利点がある。また、白
LED12は低消費電力であるので使用電力の削減がで
きるとともに、例えば小さな電池によっても動作させる
ことが可能である。さらに、第1の参考例で説明した表
示装置1が組み込まれていることにより、焦点深度が深
く表示画像のぼけが生じにくく、かつ、表示装置1から
所定方向に所定距離離れた場所からでないと表示画像を
見ることができないという点で表示画像の秘匿性が高い
という第1の参考例と同様の効果を奏する。例えば、図
5において白抜きの矢印A、Bで示した方向からは液晶
ディスプレイ16の表示画像を見られることがない。
【0053】次に、本発明の第4の参考例について説明
する。図6は、本発明の第4の参考例に係る頭部装着型
のヘッドマウントディスプレイ60の構成を示す概略的
な模式図である。図6に示すように、本参考例のヘッド
マウントディスプレイ60には、図1および図2で説明
した表示装置1と類似した表示装置2が組み込まれてい
る。表示装置2は、白LED12、コンデンサレンズ1
4、液晶ディスプレイ16のほかに、結像光学系として
の凹面鏡19を有している、表示装置1と表示装置2の
相違点は、表示装置1が結像レンズ18を有しているの
に対して、表示装置2が正パワーの凹面鏡19を有して
いる点である。凹面鏡19は、表示装置1における結像
レンズ18と同等の機能を有しており、白LED12と
使用者の瞳とが実質的に共役関係になるように配置され
ているとともに、LCD16と使用者の網膜とが実質的
に共役関係になるように配置されている。
【0054】本参考例のヘッドマウントディスプレイ6
0は、凹面鏡19を着脱可能に取り付けるための取り付
け部61と、ヘッドマウントディスプレイ60を使用者
の頭部に固定するための頭部固定枠62と、取り付け部
61を支持する支持バー63とを有している。取り付け
部61には凹部61aが設けられており、凹面鏡19は
凹部61aに差し込まれることにより取り付け部61に
着脱可能に支持されている。使用者の頭部形状に沿って
湾曲した頭部固定枠62には、白LED12、コンデン
サレンズ14、液晶ディスプレイ16のほか、液晶ディ
スプレイ16の駆動回路64、バッテリ65、ビデオ信
号入力コネクタ66が支持されている。ビデオ信号入力
コネクタ66には、図示しないDVD再生装置などの画
像再生装置が接続されており、ビデオ信号入力コネクタ
66に入力されたビデオ信号はケーブル69を介して駆
動回路64および液晶ディスプレイ16に供給される。
【0055】液晶ディスプレイ16は、その表面が外界
に露出するようにして頭部固定枠62に支持されてい
る。白LED12から出射された光は、図中に示された
光束範囲F内を進み、コンデンサレンズ14、液晶ディ
スプレイ16、凹面鏡19を経て、光軸67上で使用者
の左右いずれかの眼球のアイポイント(正面を向いたと
きの瞳の位置)68近傍において結像される。このよう
に構成されたヘッドマウントディスプレイ60を用いる
ことにより、使用者は、屋外など任意の場所において所
望の画像を両手ともにフリーにした状態で観察すること
が可能である。
【0056】本参考例によると、小型に構成可能な点光
源である白LED12を用いるためにヘッドマウントデ
ィスプレイ60を小型にできるという利点がある。ま
た、白LED12は低消費電力であるので使用電力の削
減ができるとともに、小さな容量および電圧のバッテリ
65によっても動作させることが可能である。従って、
ヘッドマウントディスプレイ60を小型、軽量で携帯性
に優れたものとすることができる。
【0057】さらに、第1の参考例で説明したのと同様
の機能を有する表示装置2が組み込まれていることによ
り、焦点深度が深く表示画像のぼけが生じにくく、か
つ、表示装置2から所定方向に所定距離離れた場所から
でないと表示画像を見ることができないという点で表示
画像の秘匿性が高いという第1の参考例と同様の効果を
奏する。例えば、図6において白抜きの矢印A、Bで示
した方向からは液晶ディスプレイ16の表示画像を見ら
れることがない。
【0058】次に、本発明の第1の実施の形態について
説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態にかかる
表示装置の概略的な模式図である。図7に示す表示装置
3は、白色光を発する点光源である白LED12と、白
LED12からの光を集光する正パワーのコンデンサレ
ンズ14と、コンデンサレンズ14によって集光された
光を散乱させる散乱板17と、散乱板17を通過した光
を変調して選択的に透過させる液晶ディスプレイ(空間
光変調手段)16と、液晶ディスプレイ16によって変
調された光を使用者の眼球22内の網膜24に結像させ
る正パワーの結像レンズ18とを有している。なお、本
実施の形態において、散乱板17は白LED12と液晶
ディスプレイ16との間の任意の位置に配置することが
可能である。
【0059】本実施の形態においても、第1の参考例と
同様に、白LED12と使用者の眼球22の瞳とが共役
関係を有するように結像レンズ18が配置されている。
そのため、第1の参考例で説明したように、白LED1
2で消費される電力を削減することが可能となってい
る。また、液晶ディスプレイ16において変調されて出
射された光が、所定位置にいる使用者の網膜24におい
て結像されるように結像レンズ18が配置されている。
つまり、液晶ディスプレイ16と網膜24とが共役関係
を有している。これにより、使用者は液晶ディスプレイ
16で変調された光による画像を観察することが可能に
なっている。
【0060】散乱板17は、可視光の波長より大きなピ
ッチ、ここでは0.5〜10μm程度のピッチで液晶デ
ィスプレイ16側の表面に凹凸が形成された、ガラス、
PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PC(ポリカー
ボネート)などの透明な材料からなる板である。散乱板
17での散乱特性は、表面の凹凸ピッチなどの形状を変
更することによって調整が可能である。ここでは、散乱
板17による光度分布が、後述する特性式I(θ)=c
osn θにおいてn=3となるようなものを用いるもの
とする。
【0061】液晶ディスプレイ16上の1点を狙って白
LED12の1点から出射された光(経路71で示す)
は、コンデンサレンズ14により集光されて光軸72と
平行になり、散乱板17上の1点に入射する。そして、
この光は、散乱板17の表面の凹凸によって散乱され、
角度θ21で拡がった光束となる。
【0062】散乱板17を通過した光束のうち、液晶デ
ィスプレイ16の1点において変調された光は、説明の
ための仮想的絞り73を経て射出角度θ22で液晶ディス
プレイ16から出射される。この射出角度θ22は、散乱
板17がない場合すなわち図1で説明したのと同様の場
合の射出角度θ12よりも比較的大きくなっている。
【0063】従って、散乱板17を通過して射出角度θ
22で液晶ディスプレイ16から出射された光は、使用者
の眼球22の前方表面位置において、使用者の瞳孔幅よ
りも広くほぼ虹彩28のそれに等しい(10mm)程度
の幅L1 の光束となっている。一方、射出角度θ12で液
晶ディスプレイ16から出射された光は、使用者の眼球
22の前面位置において、使用者の瞳孔幅よりも狭い幅
L2 の光束となっている。
【0064】そのため、本実施の形態によると、使用者
の眼球22が図中白抜きの矢印Cで示す方向に若干移動
(±5mm)したとしても、瞳孔が幅L1 で示された範
囲内にある限りは液晶ディスプレイ16の1点で変調さ
れた光が眼球内に入射し、水晶体28を経て網膜24で
結像される。つまり、眼球の移動に伴う表示画像の輝度
むらが生じることが比較的少ない。これに対して、散乱
板17がない場合には、幅L2 自体が瞳孔幅よりも狭い
ため、使用者の眼球22が矢印Cで示す方向に例えば±
0.5mm程度移動しただけで、幅L2 の光束が瞳孔に
入射しなくなる。そのため、表示画像に大きな輝度むら
が生じることになってしまう。このように、本実施の形
態では、コンデンサレンズ14と液晶ディスプレイ16
との間に散乱板17を配置することにより、眼球22の
移動に伴う表示画像の輝度むらを抑制することが可能と
なっている。
【0065】ここで、散乱板17の好ましい散乱特性に
ついて説明する。まず、図8に示すように、散乱板17
を用いたときの光度分布が、散乱板17の法線からの偏
角θによってI(θ)=cosn θと近似的に表される
とする。ここで、Iは単位カンデラで表される光度であ
り、nは散乱板17の表面形状に依存した係数である。
つまり、図8に示すように、散乱板17上の1点に平行
光81が入射したとき、散乱板17の法線82から角度
θだけ離れた方向における光度がcosn θで表される
とする。このとき、係数nの変化に伴う、照明効率およ
び瞳相当位置での光束幅L1 を図9および図10にそれ
ぞれ示す。ここで、照明効率は、白LED12から出射
された光のうち瞳孔内に導かれる光の割合を示すもので
ある。また、光束幅L1 は、上述のように、散乱板17
を通過して液晶ディスプレイ16の1点から出射された
光の使用者の眼球の前方表面位置における拡がり幅(m
m)を示すものである。
【0066】図9に示すように、照明効率は係数nの増
加に伴って増加するが、係数nの増加とともに増加率が
低下し、係数nが3を超えると増加の程度が非常に緩や
かとなる。照明効率の点からは係数nは大きいほど好ま
しいが、実用的には3以上であることが好ましいといえ
る。また、図10に示すように、光束幅は係数nの増加
に伴って減少するが、係数nの増加とともに減少率が低
下し、係数nが100になると光束幅がほぼ1mmに近
づく。ここで、1mmは人間の瞳のおよその最小径であ
り、光束幅がこれ以上小さくなると散乱板17を用いた
ことによる上述の効果が実質的に得られなくなる。その
ため、係数nは100以下であることが好ましい。従っ
て、照明効率および光束幅の両面から考察すると、係数
nは3以上100以下であることが好ましい。これによ
り、照明効率をある一定以上に保ちつつ輝度むらの生じ
ない観察エリアの全幅を必要最小限度以上に維持するこ
とができる。
【0067】また、本実施の形態によると、第1の参考
例と同様の白LED12およびコンデンサレンズ14を
用いているために、上述した散乱板17の係数nにも依
存するものの、液晶ディスプレイ16の1点から出射さ
れた光の射出角度θ22を比較的小さくすることができ、
網膜24上の焦点にて結像される光の絞り込み角度も水
晶体28の一部の領域に対応する比較的小さな角度にす
ることができる。つまり、本実施の形態の表示装置3に
おいては、網膜24上に結像される光の焦点深度が深
く、光軸方向に焦点ずれが起こったとしても画像がぼけ
て見えることがほとんどない。従って、ピント調整をほ
とんど行わなくても、常に鮮明な画像を使用者に観察さ
せることが可能となる。
【0068】また、本実施の形態によると、散乱板17
の係数nにも依存するものの、液晶ディスプレイ16の
1点からの出射光の射出角度θ22が比較的小さいため
に、この出射光が所定場所にいる使用者以外に到達する
ことがほとんどない。従って、液晶ディスプレイ16が
外部に露出している場合に液晶ディスプレイ16に表示
された画像が使用者以外に見られることがほとんどなく
なり、表示画像の秘匿性が高い。これらの効果(深い焦
点深度、画像の高秘匿性)は、係数nが大きいほど大き
くなる。
【0069】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図11は、本発明の第2の実施の形態にかか
る表示装置の概略的な模式図である。図11に示す表示
装置4は、表示装置3におけるものと異なる位置に配置
された結像レンズ18を用いている点以外は表示装置3
と同じである。従って、本実施の形態によっても、散乱
板17による輝度むらおよび表示画像のぼけを抑制する
ことができるなど第1の実施の形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0070】ただし、本実施の形態において、結像レン
ズ18の位置が第1の実施の形態とは異なっているため
に、白LED12と使用者の眼球22の瞳とは共役関係
を有しておらず、白LED12と眼球22の網膜24よ
りも後方の点112とが共役関係を有するようになって
いる。そのため、本実施の形態では、液晶ディスプレイ
16を通過した光の一部が虹彩26などによって遮られ
ることになり、液晶ディスプレイ16の一部を観察でき
なくなるほか、上述した第1の実施の形態よりも白LE
Dに必要とされる発光パワーは大きくなる。ただし、本
実施の形態においても、液晶ディスプレイ16と網膜2
4との共役関係は維持されているため、液晶ディスプレ
イ16の少なくとも一部の画像を観察することが可能と
なっている。なお、本実施の形態では、結像レンズ18
の位置を変えることにより、白LED12と使用者の眼
球22の瞳とが共役関係を失っているが、同じことは、
白LED12、コンデンサレンズ14、液晶ディスプレ
イ16を単独で或いは結像レンズ18をも含めて複数の
要素を移動させることによっても、または、使用者が移
動することによっても実現される。
【0071】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図12は、本発明の第3の実施の形態に係る
ハンドヘルド型携帯ディスプレイの構成を示す概略的な
模式図である。図12に示すように、本実施の形態のハ
ンドヘルド型携帯ディスプレイ120には、図7で説明
した表示装置3が組み込まれているほかは、図3で説明
した第2の参考例のハンドヘルド型携帯ディスプレイ3
0と同様に構成されている。
【0072】従って、本実施の形態のハンドヘルド型携
帯ディスプレイ120は、第2の参考例のハンドヘルド
型携帯ディスプレイ30が奏する効果を同様に奏すると
ともに、第1の実施の形態で説明した表示装置3の効果
をも奏する。特に、本実施の形態のハンドヘルド型携帯
ディスプレイ120は、表示装置3に散乱板17を備え
ていることにより、使用者の眼球22の位置が移動した
としても液晶ディスプレイ16からの光束を瞳孔内に導
くことができて、輝度むらを抑制することが可能とな
る。
【0073】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図13は、本発明の第4の実施の形態に係る
パーソナルプロジェクタの構成を示す概略的な模式図で
ある。図13に示すように、本実施の形態のパーソナル
プロジェクタ130には、図7で説明した表示装置3が
組み込まれているほかは、図5で説明した第3の参考例
のパーソナルプロジェクタ50と同様に構成されてい
る。
【0074】従って、本実施の形態のパーソナルプロジ
ェクタ130は、第3の参考例のパーソナルプロジェク
タ50が奏する効果を同様に奏するとともに、第1の実
施の形態で説明した表示装置3の効果をも奏する。すな
わち、本実施の形態のパーソナルプロジェクタ130
は、表示装置3に散乱板17を備えていることにより、
使用者の眼球22の位置が移動したとしても液晶ディス
プレイ16からの光束を瞳孔内に導くことができて、輝
度むらを抑制することが可能となるという効果を奏す
る。
【0075】また、本実施の形態のようなパーソナルプ
ロジェクタの場合、上述のハンドヘルド型携帯ディスプ
レイやヘッドマウントディスプレイと比較すると観察者
が常に同じ位置から表示画像を観察する場合が少なく、
散乱板17を用いて輝度むらが生じない範囲を大きくし
ておくことで、観察者は表示画像を輝度むらなく観察可
能な位置を容易に見つけ出すことができる。これと同時
に、上述した係数nの値を適宜設定変更することで、必
要以上の広範囲から表示画像が見られないようにするこ
とができて、表示画像の秘匿性を高めるようにできると
いう利点がある。
【0076】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。図14は、本発明の第5の実施の形態に係る
ヘッドマウントディスプレイの構成を示す概略的な模式
図である。図14に示すように、本実施の形態のヘッド
マウントディスプレイ140には、図7で説明した表示
装置3と類似した表示装置5が組み込まれている。表示
装置5は、白LED12、散乱板17、コンデンサレン
ズ14、液晶ディスプレイ16、凹面鏡19を有してい
る。表示装置5と表示装置3の相違点は、表示装置3が
結像レンズ18を有しているのに対して、表示装置5が
正パワーの凹面鏡19を有している点である。凹面鏡1
9は、表示装置3における結像レンズ18と同等の機能
を有しており、白LED12と使用者の瞳とが実質的に
共役関係になるように、かつ、LCD16と使用者の網
膜とが実質的に共役関係になるように配置されている。
本実施の形態のヘッドマウントディスプレイ140は、
これ以外は、図6で説明した第4の参考例のヘッドマウ
ントディスプレイ60と同様に構成されている。
【0077】従って、本実施の形態のヘッドマウントデ
ィスプレイ140は、第4の参考例のヘッドマウントデ
ィスプレイ60が奏する効果を同様に奏するとともに、
第1の実施の形態で説明した表示装置3の効果をも奏す
る。すなわち、本実施の形態のヘッドマウントディスプ
レイ140は、表示装置5に散乱板17を備えているこ
とにより、使用者の眼球22の位置が多少移動したとし
ても液晶ディスプレイ16からの光束を瞳孔内に確実に
導くことができて、輝度むらを抑制することが可能とな
るという効果を奏する。
【0078】次に、本発明の第6の実施の形態について
説明する。図15は、本発明の第6の実施の形態に係る
眼鏡取り付け型ヘッドマウントディスプレイの構成およ
びこれを左目側に取り付けた様子を上方から描いた概略
的な模式図である。図16は、本実施の形態の眼鏡取り
付け型ヘッドマウントディスプレイを右目側に取り付け
た様子を使用者の正面から示した図である。つまり、本
実施の形態の眼鏡取り付け型ヘッドマウントディスプレ
イは、眼鏡の左右いずれ側にも取り付け可能である。
【0079】図15に示すように、本実施の形態のヘッ
ドマウントディスプレイ150の筐体154には、図7
で説明した表示装置3と類似した表示装置6が組み込ま
れている。表示装置6は、白LED12、コンデンサレ
ンズ14、散乱板17、液晶ディスプレイ(光変調手
段)16、ミラー152、結像レンズ18を有してい
る。そして、表示装置6においては、第1の参考例で説
明したような共役関係が成り立っている。ミラー152
は、コンデンサレンズ14の光軸153を結像レンズ1
8によって規定される出射光軸176の方向に直角に曲
げて、表示画像を示す光を開口151を介して使用者の
左右いずれかの眼球に導いている。
【0080】筐体154内には、表示装置6のほか、L
CD駆動回路155、画像反転回路156およびビデオ
信号入力コネクタ158が載せられた基板157と、反
転スイッチ159および白LED12が載せられた基板
160と、ヘッドマウントディスプレイ150を移動さ
せるときに使用者が指を添えるための固定突出部161
とが組み込まれている。また、筐体154の眼鏡フレー
ム162および眼鏡レンズ(図15では左目用レンズ1
63)と接触する部分には弾性部材、具体的にはゴム部
材165が取り付けられている。
【0081】また、筐体154側と、固定突出部161
と対になってヘッドマウントディスプレイ150を移動
させるときに使用者が指を添えるための操作部166と
の間は、ばね部167などの弾性部材で接続されてい
る。また、操作部166とは反対側の端部に設けられた
挟持部168の先端近傍は弾性部材、具体的にはゴム部
材169で被覆されている。ばね部167は、常に挟持
部168を筐体154のゴム部材165の方向に付勢し
ている。
【0082】図15または図16に示すように、ヘッド
マウントディスプレイ150が眼鏡に取り付けられた状
態では、眼鏡のつる部(図15では左つる部170、図
16では右つる部171)の下方において眼鏡に差し込
まれた挟持部168は眼鏡レンズ163または164を
介して筐体154と対向している。そのため、ばね部1
67の弾性力によって2つのゴム部材165、169が
レンズ163または164を挟み込むことになり、ヘッ
ドマウントディスプレイ150は眼鏡に対して固定され
ることになる。このように、本実施の形態では、固定突
出部161と操作部166と挟持部168とばね部材1
67とゴム部材165、169とによって、固定部17
2が構成されている。
【0083】本実施の形態のヘッドマウントディスプレ
イ150において、光軸153を使用者の瞳の位置すな
わちアイポイントに合わせるためには、指で固定突出部
161と操作部166を両側から押さえ込んで、ばね部
167の弾性力に抗してゴム部材169をレンズ163
または164から離した状態でレンズ面に沿って筐体1
54を移動させる。このような簡単な操作によって、例
えば図17に示すように、実線位置にあった筐体154
を破線位置にまでスムーズに移動させることができ、こ
れに伴って黒丸(●)位置176aにあった出射光軸を
白丸(○)位置176bへと移動させることができる。
そして、出射光軸がアイポイント68に一致したことを
使用者が確認した段階で固定突出部161および操作部
166から指を離せば、再び2つのゴム部材165、1
69がレンズ163または164を挟み込むことにな
り、出射光軸176をアイポイント68に固定しておく
ことができる。上述のような簡単な構成および操作によ
り、本実施の形態のヘッドマウントディスプレイ150
では、使用者はアイポイント調整を2次元的に行うこと
ができるため、アイポイント調整の自由度が高く、広い
範囲でアイポイント68と出射光軸176とを一致させ
ることが可能である。
【0084】また、本実施の形態のヘッドマウントディ
スプレイ150は、結像された光を使用者の左右いずれ
かの眼球に導くように構成された片眼観察用であるの
で、筐体154を比較的小型軽量に構成することができ
る。また、固定部172が眼鏡のレンズ163、164
を両側から挟持するように構成されているので、フレー
ムのない眼鏡であってもヘッドマウントディスプレイ1
50を固定することが可能である。また、フレーム16
2やつる部170、171には様々な形状のものがある
ので、これらの部分にヘッドマウントディスプレイ15
0を固定しようとすると、取り付ける眼鏡ごとに固定部
172の形状や構造を変更する必要が生じる。本実施の
形態では、レンズ163、164を両側から挟持してヘ
ッドマウントディスプレイ150を固定するという構成
を採用することにより、このような不都合が生じないよ
うにしている。さらに、固定部172のレンズと接触す
る部分がゴム部材165、169からなるので、挟持に
よりレンズ163、164を傷つけることがない。
【0085】上述のように、本実施の形態のヘッドマウ
ントディスプレイ150は、眼鏡の左右いずれ側にも取
り付けられるようになっている。しかし、左右の取り付
け位置を変えると、筐体154が上下ひっくり返ること
になるため、なんら手段を講じないと使用者は上下反転
した画像を見ることになる。そこで、本実施の形態のヘ
ッドマウントディスプレイ150は、上記した画像反転
回路156と反転スイッチ159を備えることにより、
左右の取り付け位置を変えたとしても使用者が常に通常
の画像を観察できるようにしている。
【0086】すなわち、図18に示すように、右目側に
取り付ける場合と左目側に取り付ける場合とでは筐体1
54が上下逆転するので(図18に筐体の上下方向の目
印として白抜き矢印が描かれている)、右目側にヘッド
マウントディスプレイ150を取り付ける場合には反転
スイッチ159を突出状態にしておき、左目側に取り付
ける場合には反転スイッチ159を引込状態としてお
く。そして、反転スイッチ159の突出または引込のい
ずれかの状態が、画像反転回路156の走査線上下逆転
手段191および走査線左右逆転手段192(ともに図
19参照)に供給される。
【0087】画像反転回路156の走査線上下逆転手段
191および走査線左右逆転手段192は、例えば反転
スイッチ159が突出状態であることを示す信号を受け
取ると、外部からのビデオ信号をそのままLCD駆動回
路155に供給する。そして、反転スイッチ159が引
込状態であることを示す信号を受け取ると、外部からの
ビデオ信号を走査線上下逆転手段191で上下逆転さ
せ、さらに走査線左右逆転手段192で左右逆転させた
信号がLCD駆動回路155に供給される。
【0088】このように、本実施の形態のヘッドマウン
トディスプレイ150は、筐体154を眼鏡の左右どち
ら側に固定した場合であっても、画像反転回路156の
走査線上下逆転手段191および走査線左右逆転手段1
92により常に上下反転していない正常画像を使用者に
観察させることができる。従って、ヘッドマウントディ
スプレイ150を左右兼用とすることができるようにな
って、左目用と右目用の2種類の表示装置を別々に用意
する必要がなくなるという利点がある。
【0089】また、本実施の形態のヘッドマウントディ
スプレイ150は、単に光軸を曲げるために用いられる
ミラー152を有する以外は図7で説明した表示装置3
と同様の表示装置6を有しているので、第1の実施の形
態の表示装置3と同様の利点を有する。すなわち、焦点
深度が深いために表示画像がぼけることがほとんどな
く、また、点光源である白LED12とコンデンサレン
ズ14とを用いているとともに白LED12と瞳とが実
質的に共役関係を有しているので、白LED12での消
費電力を削減することができる。また、白LED12を
用いているためにカラー画像を観察することが可能にな
っている。
【0090】さらに、散乱板17を用いているので、眼
球位置が多少ずれても輝度むらが生じないという効果を
得ることができる。また、このときも第1の実施の形態
で説明したように、散乱板17を用いたときの光度分布
をI(θ)=cosn θとして係数nが3以上100以
下(3≦n≦100)であることが好ましい。
【0091】図20は、本実施の形態において固定部の
変形例を示す図であって、眼鏡の背面側(使用者側)か
ら描かれた図である。図20に示すように、本変形例の
ヘッドマウントディスプレイ200は、その固定部20
1が、操作部202と、これに連なる2本の挟持部20
6a、206bと、挟持部206a、206bの先端近
傍を被覆するゴム部材208と、挟持部206a、20
6bを筐体154の方向に付勢するばね部204と、筐
体154側のゴム部材165(図15参照)とを有して
いる。操作部202と2本の挟持部206a、206b
は、1本の長尺部材を略コの字型に折り曲げることによ
り構成されている。
【0092】本変形例のヘッドマウントディスプレイ2
00を眼鏡に取り付ける場合には、2本の挟持部206
a、206bにより眼鏡のつる部170を挟み込むよう
にする。このように、本変形例では、固定部201が眼
鏡のつる部170を間に挟み込んだ状態で筐体154を
眼鏡に固定することが可能であるので、いわば固定部2
01がつる部170に支持されることになり筐体154
が安定し、筐体154が所定位置からずれたり、眼鏡か
ら脱落するといった事態の発生を極力防止することがで
きる。なお、本変形例では、挟持部を2本としたが、3
本以上の挟持部を設けてそれらうちいずれか2本の間に
つる部を挟み込むようにしてもよい。また、本実施の形
態において、光変調手段として、液晶ディスプレイ16
の代わりに、レーザ光を変調しながら走査させて画像を
表示させるものを用いてもよい。
【0093】また、本実施の形態のヘッドマウントディ
スプレイに組み込まれた表示装置6はミラーを1つだけ
有しているが、例えば2個のミラーを有していてもよ
い。このような例について、図21に基づいて説明す
る。図21に示したヘッドマウントディスプレイ210
に内蔵された表示装置7は、白LED12、コンデンサ
レンズ14、散乱板17、液晶ディスプレイ16、ミラ
ー212、結像レンズ18、ミラー214を有してい
る。そして、表示装置7においては、第1の参考例で説
明したような共役関係が成り立っている。表示装置7の
光軸216は、ミラー212、214の2カ所において
それぞれ直角に曲げられて、表示画像を示す光を開口1
51を介して使用者の左右いずれかの眼球に導かれる。
ここで、固定部218は、図15で説明したようなレン
ズ挟持型ではなく、筐体219を移動させてアイポイン
ト調節可能となるように、例えばねじ機構などによっ
て、つる部170または171のいずれにかに筐体21
9を取り付けるように構成されたものである。なお、図
21では表示装置7以外の詳細な図示を省略している。
【0094】次に、本発明の第7の実施の形態について
説明する。図22は、本発明の第7の実施の形態に係る
眼鏡取り付け型ヘッドマウントディスプレイの構成およ
びこれを右目側に取り付けた様子を上方から描いた概略
的な模式図である。図23は、本実施の形態の眼鏡取り
付け型ヘッドマウントディスプレイを右目側に取り付け
た様子を使用者の正面から示した図である。上述の第6
の実施の形態と同様、本実施の形態の眼鏡取り付け型ヘ
ッドマウントディスプレイも、眼鏡の左右いずれ側にも
取り付け可能である。
【0095】図22に示すように、本実施の形態のヘッ
ドマウントディスプレイ220は、固定クリップ226
または228によって眼鏡のつる部171または170
に固定される固定筐体222、および、固定筐体222
に対して回動可能に取り付けられた回転筐体224の2
つの筐体を有している。
【0096】固定筐体222内には、白LED12、コ
ンデンサレンズ14、散乱板17、液晶ディスプレイ
(光変調手段)16のほか、ビデオケーブル43を介し
て外部の画像再生装置に接続されるビデオ信号入力コネ
クタ230、図示しない制御回路が設けられた基板23
2が含まれている。また、回転筐体224内には、白L
ED12からの光を反射させて使用者の左右いずれかの
眼球22(ここでは右目)に導くためのミラー234、
235と、液晶ディスプレイ16によって変調された光
を結像するための結像レンズ18とが含まれている。
【0097】本実施の形態のヘッドマウントディスプレ
イ220には、第1の実施の形態で説明した表示装置3
と類似した表示装置8が組み込まれている。表示装置8
は、白LED12、コンデンサレンズ14、散乱板1
7、液晶ディスプレイ16、ミラー234、結像レンズ
18、ミラー235を有している。そして、表示装置8
においては、第1の参考で説明したような共役関係が成
り立っている。
【0098】ここで、固定筐体222と回転筐体224
との接続部分237の詳細について、図24をさらに参
照して説明する。図24は、固定筐体222と回転筐体
224との接続部分237の拡大分解斜視図である。固
定筐体222の先端部には、コンデンサレンズ14の光
軸236を中心とした円形の開口部238が設けられて
いる。そして、光軸236方向に突出した突出部239
が開口部238に沿って設けられているとともに、その
先端には突出部239の外側に凹部239aを画定する
フリンジ240が設けられている。
【0099】一方、回転筐体224には、凹部239a
における突出部239の外径を直径とする円形の開口部
242が設けられている。そして、凹部239aが開口
部242と係合することによって、回転筐体224が光
軸236を中心として360°回動自在に固定筐体22
2に対して支持されることになるとともに、両者の摩擦
により任意の位置で回転筐体224を静止させることが
できるようになる。
【0100】すなわち、図23に示すように、本実施の
形態のヘッドマウントディスプレイ220においては、
上述した簡単な構成および回転筐体224を光軸236
の回りに回動させるという簡単な操作により、出射光軸
244をアイポイント68に合わせることができるよう
になっている。この点について、さらに図25を参照し
て説明する。図25は、図23の部分拡大図である。本
実施の形態のヘッドマウントディスプレイ220におい
て、出射光軸244を使用者の瞳の位置すなわちアイポ
イント68に合わせるためには、指で回転筐体224を
保持して回転筐体224を回動させる。このような簡単
な操作によって、実線位置にあった回転筐体224を破
線位置にまでスムーズに移動させることができ、これに
伴って黒丸(●)位置244aにあった光軸を破線で示
す経路246に沿って白丸(○)位置244bへと移動
させることができる。従って、使用者のアイポイントの
個人差による微調整などを行なう際、光軸244がアイ
ポイント68に一致したことを使用者が確認した段階で
回転筐体224を静止させれば、光軸244をアイポイ
ント68に固定しておくことができる。
【0101】可撓性を有する材料からなる固定クリップ
226は、略L字型をしており先端が外側に向けて若干
湾曲した形状を有している。そのために、固定筐体22
2との間で右側のつる部171を挟み込むことにより、
固定筐体222を眼鏡に固定することができるようにな
っている。しかも固定クリップ226が可撓性を有して
いるので、幅が異なる様々なつる部171をも安定して
挟み込むことができる。また、固定クリップ228も固
定クリップ226と同様に構成されており、固定筐体2
22との間で左側のつる部170を挟み込むことによ
り、固定筐体222を眼鏡に固定することができるよう
になっている。
【0102】上述のような固定クリップ226、228
を備えているために、本実施の形態のヘッドマウントデ
ィスプレイ220は、後付けで簡単に眼鏡に装着できる
ようになっている。また、これらの固定クリップ22
6、228を用いると、固定筐体222を上下反転させ
ることなく左右いずれかのつる部170、171に固定
筐体222を固定することが可能である。従って、第6
の実施の形態のヘッドマウントディスプレイ150で必
要であった画像を上下反転させるための機構が本実施の
形態では不要であり、簡略な構造により左右兼用とする
ことができ、左目用と右目用の2種類のヘッドマウント
ディスプレイを別々に用意することもない。
【0103】すなわち、図26に示すように、右目側に
取り付ける場合と左目側に取り付ける場合とでは回転筐
体224を上下逆転させる必要があるものの、固定筐体
222を上下反転させる必要がない(図26に固定筐体
222および回転筐体224の上下方向の目印として黒
矢印および白抜き矢印がそれぞれ描かれている)。
【0104】また、本実施の形態のヘッドマウントディ
スプレイ220は、液晶ディスプレイ1によって変調さ
れた光を使用者の左右いずれかの眼球に導くためのミラ
ー234、235を回転筐体224が有しているので、
固定筐体222を眼鏡の側部に固定配置することができ
て、固定筐体222によって使用者の視界がさえぎられ
ることがなく、しかも全体としてヘッドマウントディス
プレイ220がかさばることがないという利点を有して
いる。なお、本実施の形態では結像レンズ18は回転筐
体224内にあるが、固定筐体222内に結像レンズを
配置してもよい。
【0105】また、本実施の形態のヘッドマウントディ
スプレイ220では、回転筐体224が片眼観察用であ
って白LED12、コンデンサレンズ14、液晶ディス
プレイ16などを含まないために比較的小型軽量であ
る。そして、この回転筐体224が固定筐体222に対
して回動可能に取り付けられているので、表示画像を観
察しないときや緊急時などにはわずかな力を加えるだけ
で容易に回転筐体224を視界外に退避させることがで
きる。
【0106】また、本実施の形態のヘッドマウントディ
スプレイ220においては、結像レンズ18の光軸24
3がコンデンサレンズ14の光軸236と一致するよう
に、結像レンズ18およびミラー234が配置されてい
る。そのために、アイポイント調整時などに回転筐体2
24を回動させても結像レンズ18とコンデンサレンズ
14の光軸どうしがずれることがなく、結像性能の劣化
が生じない。
【0107】また、本実施の形態のヘッドマウントディ
スプレイ220は、単に光軸を曲げるために用いられる
ミラー234、235を有する以外は図7で説明した表
示装置3と同様の表示装置8を有しているので、第1の
実施の形態の表示装置3と同様の利点を有する。すなわ
ち、焦点深度が深いために表示画像がぼけることがほと
んどなく、また、点光源である白LED12とコンデン
サレンズ14とを用いているとともに白LED12と瞳
とが実質的に共役関係を有しているので、白LED12
での消費電力を削減することができる。また、白LED
12を用いているためにカラー画像を観察することが可
能になっている。
【0108】また、表示装置8が散乱板17を備えてい
るので、眼球位置が多少ずれても輝度むらが生じないと
いう効果を得ることができる。また、このときも第1の
実施の形態で説明したように、散乱板17を用いたとき
の光度分布をI(θ)=cosn θとして係数nが3以
上100以下(3≦n≦100)であることが好まし
い。
【0109】図27(a)、(b)は、本実施の形態に
おいて固定部の変形例を示す図であって、図27(a)
は眼鏡の側面から見た図、(b)はそのA−A線での断
面図である。この変形例においては、固定クリップ22
6とほぼ同様に構成された固定クリップ273に開口部
276が設けられているとともに、固定筐体271の開
口部276と対向する部分にねじ受け部277が設けら
れている。そして、取付ねじ275を開口部276を介
してねじ受け部277と螺合させることにより、眼鏡の
右側のつる部170に対して固定筐体271が固定でき
るようになっている。本変形例では、ねじ機構によって
固定筐体271を眼鏡に装着するため、固定筐体271
をより確実に眼鏡に固定することができて、ヘッドマウ
ントディスプレイが脱落するなどの不測の事態を未然に
防止することができる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、点光源から集光光学系で集光された光が空間光変調
手段に与えられるので、空間光変調手段から出射された
光の出射角度が比較的小さくなる。そのため、この光が
眼球内に入射した際の眼球内絞り込み角度が小さく、焦
点深度が深くなる。従って、焦点が網膜からずれた場合
に像のぼけがほとんど生じない。さらに、空間光変調手
段から出射された光の出射角度が比較的小さいために、
空間光変調手段で変調された光による画像が結像光学系
後方の所定位置にいる観察者以外にほとんど観察されな
いようにすることができる。これに加えて、点光源と空
間光変調手段との間に散乱板が配置されているために、
空間光変調手段からの光束拡がりが散乱板がない場合に
比べて大きくなり、空間光変調手段上の1点からの光束
が例えば瞳近傍において比較的大きな範囲に拡がる。従
って、眼球が所定位置からある程度ずれた場合であって
も空間光変調手段からの光束を確実に瞳孔内に導くこと
ができて輝度むらが生じることほとんどなくなる。
【0111】請求項2によると、散乱板を用いたときの
光度分布をその法線からの偏角θによってI(θ)=c
osn θと表したとき、係数nが3以上100以下(3
≦n≦100)であるので、照明効率をある一定以上に
保ちつつ輝度むらの生じない観察エリアの全幅を大きく
することができる。
【0112】請求項3によると、点光源と第1の点
(瞳)とが実質的に共役関係となるために、散乱板はあ
るものの集光光学系を通った光のかなりの量を瞳孔内に
導くことができる。従って、一定の光パワーを瞳孔内に
入射させるのに必要な点光源の発光パワーが少なくても
よいことになり、点光源で消費される電力を削減するこ
とができるようになる。また、空間光変調手段と第2の
点(網膜)とが実質的に共役関係となるために、空間光
変調手段で変調された光による画像が観察可能となる。
【0113】請求項4によると、点光源が青色発光ダイ
オードの外側に蛍光物質が付与されたものであるため
に、非常に小さな発光面積の点光源をしかも安価に実現
することが可能となる。また、低電力での駆動が可能な
発光ダイオードを用いているので、消費電力をさらに小
さくすることが可能となる。
【0114】請求項5によると、点光源の発光面積が1
mm2 以下であるので、請求項1による効果をより増強
することができる。
【0115】請求項6によると、上述したような表示装
置の利点を有するとともに、所望の画像を見ることが可
能なパーソナルプロジェクタを得ることができる。パー
ソナルプロジェクタの場合、観察者が常に同じ位置から
観察するとは限らず、輝度むらが生じない範囲を大きく
しておくことで、観察者は表示画像を輝度むらなく観察
可能な位置を容易に見つけ出すことができる。これと同
時に、上述したn値を適宜設定変更することで、必要以
上の広範囲から表示画像が見られないようにすることが
できて、秘匿性を高めるようにできる。
【0116】請求項7によると、上述したような表示装
置の利点を有するとともに、屋外などどのような場所に
おいても筐体に設けられた画像観察用の窓部から所望の
画像を見ることが可能なハンドヘルド型携帯ディスプレ
イを得ることができる。特に、表示装置を1つだけ有す
る場合には(片目観察)、ディスプレイの表示画像と外
界像とをともにぼけることなく観察できる。また、表示
装置を2つ有する場合には(両目観察)、外界像を見て
いた直後に目を窓部につけてディスプレイの表示画像を
見たとしてもディスプレイの表示画像がぼけることなく
観察できる。また、小型に構成可能な点光源を用いるた
めに装置を小型にでき、さらには、点光源を低消費電力
とすることができるので小規模な電力供給手段、例えば
小さな電池を用いればよくなり、装置を小型、軽量化し
て携帯性に優れたものとすることができる。
【0117】請求項8によると、上述したような表示装
置の利点を有するとともに、屋外などどのような場所に
おいても所望の画像を見ることが可能なヘッドマウント
ディスプレイを得ることができる。また、小型に構成可
能な点光源を用いるために装置を小型にでき、さらに
は、点光源を低消費電力とすることができるので小規模
な電力供給手段、例えば小さな電池を用いればよくな
り、装置を小型、軽量化して携帯性に優れたものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の参考例にかかる表示装置の概略
的な模式図である。
【図2】図1に示す表示装置における光学的共役関係に
ついて説明するための模式図である。
【図3】本発明の第2の参考例に係るハンドヘルド型携
帯ディスプレイの構成を示す概略的な模式図である。
【図4】図3に示したハンドヘルド型携帯ディスプレイ
の使用状態を示した図である。
【図5】本発明の第3の参考例に係るパーソナルプロジ
ェクタの構成を示す概略的な模式図である。
【図6】本発明の第4の参考例に係るヘッドマウントデ
ィスプレイの構成を示す概略的な模式図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態にかかる表示装置の
概略的な模式図である。
【図8】図7に示した表示装置に用いられる散乱板の好
ましい散乱特性について説明するための図である。
【図9】光度分布を表す式内の係数nと照明効率との関
係を示すグラフである。
【図10】光度分布を表す式内の係数nと瞳相当位置で
の光束幅との関係を示すグラフである。
【図11】本発明の第2の実施の形態にかかる表示装置
の概略的な模式図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係るハンドヘル
ド型携帯ディスプレイの構成を示す概略的な模式図であ
る。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係るパーソナル
プロジェクタの構成を示す概略的な模式図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係るヘッドマウ
ントディスプレイの構成を示す概略的な模式図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態に係る眼鏡取り付
け型ヘッドマウントディスプレイの構成およびこれを左
目側に取り付けた様子を上方から描いた概略的な模式図
である。
【図16】本発明の第6の実施の形態の眼鏡取り付け型
ヘッドマウントディスプレイを右目側に取り付けた様子
を使用者の正面から示した図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態において、筐体の
移動に伴う出射光軸の移動について説明するための図で
ある。
【図18】本発明の第6の実施の形態において、右目側
に取り付ける場合と左目側に取り付ける場合とで筐体が
上下逆転する様子を示した図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態において、画像上
下反転制御手段を示すブロック図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態において、固定部
の変形例を示す図である。
【図21】本発明の第6の実施の形態において、2個の
ミラーを有する変形例を示す図である。
【図22】本発明の第7の実施の形態に係る眼鏡取り付
け型ヘッドマウントディスプレイの構成およびこれを右
目側に取り付けた様子を上方から描いた概略的な模式図
である。
【図23】本発明の第7の実施の形態の眼鏡取り付け型
ヘッドマウントディスプレイを右目側に取り付けた様子
を使用者の正面から示した図である。
【図24】本発明の第7の実施の形態において、固定筐
体と回転筐体との接続部分の拡大分解斜視図である。
【図25】本発明の第7の実施の形態において、回転筐
体の回動に伴う出射光軸の移動の様子および固定クリッ
プによる固定の様子を説明するための図である。
【図26】本発明の第7の実施の形態において、右目側
に取り付ける場合と左目側に取り付ける場合とで回転筐
体だけが上下逆転する様子を示した図である。
【図27】本発明の第7の実施の形態において、固定部
の変形例を示す図である。
【図28】従来の表示装置の概略的な模式図である。
【符号の説明】
3 表示装置 12 白LED 14 コンデンサレンズ 16 液晶ディスプレイ 17 散乱板 18 結像レンズ 24 網膜 26 虹彩 29 焦点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/64 511 H04N 5/64 511A Fターム(参考) 2H042 BA04 BA14 BA20 2H088 EA10 EA13 EA15 HA06 HA21 HA24 HA28 MA20 5G435 AA00 AA01 AA18 BB12 BB16 DD04 DD09 EE02 EE07 EE13 EE14 EE26 FF03 FF06 FF07 FF11 GG02 GG08 GG23 HH04 HH06 KK03 LL00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色光を発する点光源と、 前記点光源からの光を集光する集光光学系と、 前記集光光学系によって集光された光を変調する空間光
    変調手段と、 前記空間光変調手段によって変調された光を結像する結
    像光学系と、 前記点光源と前記空間光変調手段との間に配置された散
    乱板とを備えていることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記散乱板を用いたときの光度分布をそ
    の法線からの偏角θによってI(θ)=cosn θと表
    したとき、係数nが3以上100以下であることを特徴
    とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記結像光学系は、前記点光源と前記結
    像光学系よりも任意の距離だけ後方にある第1の点とが
    実質的に共役関係となるように配置され、且つ、前記空
    間光変調手段と前記第1の点よりも略瞳−網膜間の距離
    だけ後方にある第2の点とが実質的に共役関係となるよ
    うに配置されていることを特徴とする請求項1または2
    に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記点光源が、青色発光ダイオードまた
    は紫外線発光ダイオードの外側に蛍光物質が付与された
    ものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記点光源の発光面積が、1mm2 以下
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の表
    示装置と、前記表示装置を収容しており台上に載置可能
    な筐体とを備えていることを特徴とするパーソナルプロ
    ジェクタ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の表
    示装置と、前記表示装置を収容しており片手または両手
    で支持可能な筐体と、前記筐体に設けられた画像観察用
    の窓部とを備えていることを特徴とするハンドヘルド型
    携帯ディスプレイ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の表
    示装置と、前記表示装置を収容しており頭部に取り付け
    可能な筐体とを備えていることを特徴とするヘッドマウ
    ントディスプレイ。
JP11047858A 1999-02-25 1999-02-25 表示装置 Pending JP2000249971A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11047858A JP2000249971A (ja) 1999-02-25 1999-02-25 表示装置
US09/511,996 US6563626B1 (en) 1999-02-25 2000-02-24 Display device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11047858A JP2000249971A (ja) 1999-02-25 1999-02-25 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000249971A true JP2000249971A (ja) 2000-09-14

Family

ID=12787077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11047858A Pending JP2000249971A (ja) 1999-02-25 1999-02-25 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000249971A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005124430A1 (ja) * 2004-06-16 2005-12-29 Japan Science And Technology Agency 電子めがね装置
JP2006071849A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Japan Science & Technology Agency スコープ型多用途電子めがね
WO2011043188A1 (ja) * 2009-10-07 2011-04-14 オリンパス株式会社 表示方法、表示装置、光学ユニット、表示装置の製造方法、及び電子機器
US8246170B2 (en) 2007-11-21 2012-08-21 Panasonic Corporation Display apparatus
CN111179815A (zh) * 2020-01-07 2020-05-19 长春希达电子技术有限公司 一种led显示模块法线亮、色度的采集校正方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005124430A1 (ja) * 2004-06-16 2005-12-29 Japan Science And Technology Agency 電子めがね装置
JP2006071849A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Japan Science & Technology Agency スコープ型多用途電子めがね
US8246170B2 (en) 2007-11-21 2012-08-21 Panasonic Corporation Display apparatus
US8398242B2 (en) 2007-11-21 2013-03-19 Panasonic Corporation Display apparatus
WO2011043188A1 (ja) * 2009-10-07 2011-04-14 オリンパス株式会社 表示方法、表示装置、光学ユニット、表示装置の製造方法、及び電子機器
JP2011100090A (ja) * 2009-10-07 2011-05-19 Olympus Corp 表示方法、表示装置、光学ユニット、表示装置の製造方法、及び電子機器
US8891030B2 (en) 2009-10-07 2014-11-18 Olympus Corporation Display method, display apparatus, optical unit, method of manufacturing display apparatus, and electronic equipment
CN111179815A (zh) * 2020-01-07 2020-05-19 长春希达电子技术有限公司 一种led显示模块法线亮、色度的采集校正方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6563626B1 (en) Display device
JP3163786B2 (ja) 眼鏡型映像表示装置
JP4089071B2 (ja) ヘッドマウントカメラ
JP3871188B2 (ja) 眼鏡又はその他の頭部装着のアイウェアのための軽量で,コンパクトな再装着自由の電子ディスプレイデバイス
US6144347A (en) Head-mounted image display apparatus
US8174569B2 (en) Image display apparatus
JP4835327B2 (ja) 映像表示装置、及び頭部装着式映像表示装置
JPH06331928A (ja) 眼鏡型ディスプレイ装置
JP4055283B2 (ja) 表示装置
JP2009157291A (ja) 映像表示装置及びヘッドマウントディスプレイ
JP2001305474A (ja) 頭部装着型映像表示装置
JP2000249967A (ja) 表示装置
JP2009157290A (ja) 映像表示装置及びヘッドマウントディスプレイ
JP2000249971A (ja) 表示装置
JP3761834B2 (ja) 画像表示装置
JP4985247B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JPH06141258A (ja) 眼鏡型映像表示装置
JP2003315725A (ja) 画像表示装置
JP2000249970A (ja) 表示装置
JP4797531B2 (ja) 映像表示装置
JPH0422920A (ja) 映像表示装置
JP2004093769A (ja) 画像表示装置
JP3250236B2 (ja) 映像表示装置
JP4258950B2 (ja) 映像表示装置
JP2000112396A (ja) 小型表示装置