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JP2000245184A - モータの起動停止制御回路 - Google Patents

モータの起動停止制御回路

Info

Publication number
JP2000245184A
JP2000245184A JP11042364A JP4236499A JP2000245184A JP 2000245184 A JP2000245184 A JP 2000245184A JP 11042364 A JP11042364 A JP 11042364A JP 4236499 A JP4236499 A JP 4236499A JP 2000245184 A JP2000245184 A JP 2000245184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
motor
stop
signal
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11042364A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Kanamori
淳一 金森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Kumagaya Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Kumagaya Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd, Kumagaya Seimitsu Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP11042364A priority Critical patent/JP2000245184A/ja
Publication of JP2000245184A publication Critical patent/JP2000245184A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの起動および停止を制御する回路にお
いて、起動時に所定の回路を確実に初期化して誤動作を
防止できるようにする。 【解決手段】 検出回路3は、モータMの内部温度をセ
ンサSを介して測定検出し、その温度測定値が基準値を
越えたとき停止信号を出力する。維持回路5は、電源供
給がオフされるまでその停止信号を出力維持する。制御
信号出力回路7は、そのモータMを回転制御する回転制
御信号を出力するとともに、その停止信号によってその
回転制御信号の出力を遮断する。初期化回路13は、維
持回路5への電源供給がオンされたとき、その維持回路
5が安定動作する時定数より長い時定数で立上がる初期
化信号を出力してその維持回路5を初期化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータの起動停止制
御回路に係り、例えば、インバータモータのように比較
的高電力で回転駆動するモータが所定の温度より上昇し
て回転停止された後の確実な起動を可能にした起動停止
制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータモータのように比較的高い駆
動電圧(例えば140V〜150V)で回転駆動される
大出力モータは、この特性又は安全等を確保する観点か
ら、駆動中のモータの温度が所定の温度より上昇した場
合にその回転を停止させる一方、再起動時には確実に起
動される必要がある。
【0003】従来、この種のモータMを起動停止させる
起動停止制御回路1は、概略的に示せば例えば図6のよ
うに、検出回路3、維持回路5、制御信号出力回路7お
よび初期化回路9を有して構成されており、制御信号出
力回路7からの回転制御信号に基づき回転制御部11が
モータMの起動、回転および停止を制御する。
【0004】なお、制御信号出力回路7は、便宜上、図
において信号出力回路7と略す。以下同じである。すな
わち、モータMの内部、例えば駆動コイル(図6では図
示省略)の近傍に配置された温度センサSを介して検出
回路3でその温度を測定検出し、その測定温度が所定の
基準温度を越えるとき停止信号を維持回路5へ出力し、
この維持回路5ではこれへの電源供給がオフされるまで
その停止信号を出力維持し、制御信号出力回路7ではモ
ータMを回転制御する固定又は可変の回転制御信号を出
力するとともに維持回路5からの停止信号に基づきその
回転制御信号を遮断する。
【0005】回転制御部11は、その回転制御信号によ
ってモータMを起動回転制御する一方、回転制御信号が
遮断されたとき、駆動コイルへのドライブ電流を遮断し
てモータMの回転を停止制御するようになっている。
【0006】そして、少なくとも維持回路5への電源供
給がオフされた後、再起動操作されて電源が供給される
と、維持回路5が初期化回路9からの初期化信号によっ
て初期化され、モータMが再起動されるとともに、検出
回路3から停止信号が出力されるまで回転状態が維持さ
れる。
【0007】従って、何等かの原因によってモータMの
回転軸が強制的に停止された場合、駆動コイルの温度が
上昇するから、検出回路3における基準温度を適当に選
定することにより、その駆動コイルの温度が基準温度を
越えると停止信号を出力し、維持回路5への電源供給が
オフされるまでその停止状態が維持される。
【0008】そして、駆動コイルの温度が低下してから
再起動操作をすれば、維持回路5へ電源が供給されると
ともに初期化され、駆動コイルの温度が再び基準温度を
越えるまでモータMが回転制御される。
【0009】このように、上述したモータの起動停止制
御回路では、維持回路5への供給電源がオフされるまで
停止状態を維持するから、駆動コイルの温度が僅かに基
準温度を中心に上下しても、その都度モータMが起動と
停止を繰返すことがなく、モータ自体の耐久性の維持が
可能となるし、誤動作も生じ難い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た起動停止制御回路1は、維持回路5への電源供給をオ
フした後、維持回路5へ電源を供給して再起動させたと
き、その供給電源が所定のレベルに達するまで、更に、
維持回路5自体が安定して動作するまでには僅かではあ
るが時間的な経過が必要であり、維持回路5が安定動作
する前に初期化回路9から初期化信号が維持回路5へ印
加されると、維持回路5を初期化できなかったり誤動作
を生じさせ易い難点がある。
【0011】しかも、維持回路5がゲートロジック回路
によって形成されている場合、特に、初期化信号のタイ
ミングが重要になる。
【0012】本発明はこのような従来の課題を解決する
ためになされたもので、モータの動作環境の変化によっ
て停止されたモータを起動させるとき、確実かつ安定し
て起動させることが可能な起動停止制御回路の提供を目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、モータを回転制御する回転制御部へ
回転制御信号を出力するとともにその回転制御部を介し
てモータの起動停止を制御する起動停止制御回路であ
り、その回転制御信号を出力する制御信号出力回路と、
モータの動作状態を電気的に測定検出し当該測定値が基
準値を越えたときモータ停止信号を出力する検出回路
と、この停止信号に基づきその制御信号出力回路からの
回転制御信号出力を遮断制御するとともに電源供給がオ
フされるまで当該遮断状態を維持する維持回路と、この
維持回路への電源供給がオンされたとき維持回路の安定
動作時定数より長い時定数で立上がる初期化信号を出力
してその維持回路を初期化する初期化回路とを具備して
いる。
【0014】また、本発明は、上記維持回路をゲートロ
ジック回路で形成したり、上記初期化回路に抵抗および
コンデンサからなる時定数回路を設けて上記初期化信号
を出力するよう形成することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、従来例と共通する部分には
同一の符号を付す。
【0016】図1は本発明に係る起動停止制御回路の実
施の形態を回転制御部とともに示すブロック図である。
まず、図1において本発明の概略を説明する。図1にお
いて、起動停止制御回路1は、検出回路3、維持回路
5、制御信号出力回路7および本発明の特徴となる初期
化回路13を有して構成されている。
【0017】検出回路3は、モータMの内部、例えば駆
動コイル(図1では図示省略)の近傍に配置された正特
性サーミスタ等からなる温度センサSの両端電圧を入力
して温度を測定検出し、その測定温度が所定の基準温度
を越えるとき停止信号を出力するもので、維持回路5に
接続されている。
【0018】維持回路5は、検出回路3から停止信号が
入力されたとき、維持回路5への電源供給がオフされる
までその停止信号を出力維持するもので、制御信号出力
回路7に接続されている。
【0019】維持回路5は、例えば後述するようにD形
フリップ・フロップD−F/Fで形成されており、これ
自体の動作を後述する初期化回路13からの初期化信号
によって初期化する機能を有している。
【0020】Dフリップフロップのようなゲートロジッ
ク回路では、電源電圧が印加された時に出力が「H」レ
ベルになるか「L」レベルになるか不明であるため、電
源投入時にD入力端子を「H」レベルにして初期化し、
電源投入時に回路の初期状態を定めておく必要がある。
一般の電子回路でも同様である。
【0021】制御信号出力回路7は、モータMを回転制
御する固定又は可変の回転制御信号を出力するととも
に、維持回路5からの停止信号に基づきその回転制御信
号を遮断する公知の回路構成を有し、回転制御部11に
直接又は間接的に接続されている。
【0022】初期化回路13は、維持回路5へこれを初
期化する初期化信号を出力するものであるが、少なくと
も維持回路5への電源供給がオンされたとき、その維持
回路5の安定動作時定数より長い時定数で立上がる初期
化信号を出力するものである。
【0023】ここでいう維持回路5の安定動作時定数
は、少なくとも維持回路5への供給電源が所定のレベル
に立上がり、かつ維持回路5自体が安定動作するまでの
時定数である。
【0024】なお、図1中の符号15は電源回路であ
り、図示しない商用電源や蓄電池から必要な所定の電源
Vccを維持回路5を始め検出回路3、制御信号出力回
路7および初期化回路13その他へ供給するとともに、
その電源Vccより高い電源Vcを回転制御部11特に
後述する駆動部21へ供給する公知の回路である。
【0025】回転制御部11は、その回転制御信号に基
づき駆動コイルへドライブ電流を流してモータMを回転
制御する一方、回転制御信号が遮断されたとき、駆動コ
イルへのドライブ電流を遮断制御するものである。
【0026】次に、起動停止制御回路1の要部を示す具
体的な回路例を図2を参照して説明する。図2におい
て、プラス側電源Vccの供給される電源端子P1と接
地端子P2間には、抵抗R1、R2の直列回路および抵
抗R3と温度センサSの直列回路が並列的に接続されて
いる。
【0027】抵抗R1、R2の接続点はオペアンプOP
の反転入力端に接続されており、抵抗R3と温度センサ
Sの接続点はオペアンプOPの非反転入力端に接続され
ており、オペアンプOPの出力端がゲートロジック回
路、例えばD形フリップ・フロップD−F/Fのクロッ
ク端CKに接続されている。
【0028】それら抵抗R1〜R3、温度センサSおよ
びオペアンプOPによって上述した検出回路3が形成さ
れており、モータMの環境温度の変化によって温度セン
サSの抵抗値が変化し、その温度変化に対応して抵抗R
3との接続点の電圧レベルが変化して温度が電気的に測
定検出される。
【0029】そのため、オペアンプOPは、反転入力端
の電圧を基準電圧(基準温度)として非反転入力端の電
圧を比較し、非反転入力端の電圧がその基準電圧を越え
たときこれを検出し、Hレベルの停止信号をフリップ・
フロップD−F/Fのクロック端CKへ出力する機能を
有している。
【0030】オペアンプOPの一方の電源端子には端子
P1から電源Vccが供給され、他方の電源端子が接地
されている。
【0031】維持回路5としてのD形フリップ・フロッ
プD−F/Fは、従来公知のゲートロジック回路構成を
有し、プリセット端PR、クリアー端CLRに電源Vc
cが接続されるとともに接地端が接地され、入力端Dに
初期化回路13が接続される一方、出力端Qがトランジ
スタTr1のベースに接続されている。
【0032】なお、D形フリップ・フロップD−F/F
には、それら以外の端子もあるが、本発明の説明には重
要ではないので、図示を省略した。このD形フリップ・
フロップD−F/Fは、オペアンプOPからクロック端
CKへ停止信号が印加されると、プリセット端PR、ク
リアー端CLRへの電源Vccの供給がオフされるま
で、出力端Qからその停止信号を出力維持する一方、電
源Vccの供給がオフされた後、電源Vccが供給され
た状態下で入力端Dに初期化信号が印加されると、それ
自体の動作を初期化する機能を有している。
【0033】トランジスタTr1は、例えば制御信号出
力回路7の一部を形成するもので、エミッタが接地され
るとともに、コレクタが出力端として制御信号出力回路
7の適当な部分に接続されている。もっとも、トランジ
スタTr1は、本発明の必須の要素ではなく、D形フリ
ップ・フロップD−F/Fとともに維持回路5を形成す
ることも可能である。
【0034】さらに、図2において、電源端子P1と接
地端子P3間には、抵抗R4、R5の直列回路が接続さ
れ、電源端子P1にはトランジスタTr2のエミッタが
接続され、そのコレクタが抵抗R6を介して接地端子P
3に接続される一方、抵抗R7を介しコンデンサCが接
地端子P3に接続されている。
【0035】抵抗R7とコンデンサCとの接続点が出力
端となってD形フリップ・フロップD−F/Fの入力端
Dに接続され、上述した初期化回路13が形成されてい
る。なお、接地端子P2、P3は図示しない回路基板上
で共通接続されている。
【0036】この初期化回路13は、電源Vccの投入
によってトランジスタTr2がオン動作してコレクタ電
流が流れると、抵抗R7を介してチャージされたコンデ
ンサCの両端の電圧が、図3に示すように、所定レベル
V1に時間T’で過渡的に立上がり、この過渡的に立上
がる信号が初期化信号としてD形フリップ・フロップD
−F/Fの入力端Dに印加される。
【0037】すなわち、抵抗R7とコンデンサCは時定
数回路17を形成しており、この時定数は、起動停止制
御回路1を構成する少なくともD形フリップ・フロップ
D−F/Fが安定動作するまでの過渡的な時定数より大
きく設定されている。
【0038】図1中の回転制御部11は、例えば図4に
示すように、基本的には従来公知のものであり、起動停
止制御回路1からの回転制御信号(サーボ信号)Vsと
速度(回転数)信号を比較する比較部19と、モータM
の駆動コイルLへドライブ電流を流して当該モータのロ
ータを回転させるとともにその偏差が小さくなるように
当該モータを駆動する駆動部21と、モータMの速度
(回転数)を検出して比較部19へ速度(回転数)信号
を出力する速度検出部23を有して形成されている。
【0039】モータMは例えば公知のブラシレスモータ
であるが、これに限定されるものではなく、回転制御部
11とともに従来公知の構成であれば任意である。もっ
とも、モータMが大電力用の場合、駆動部21は、複数
の大電力トランジスタ(図示省略)で複数の駆動コイル
Lへドライブ電流を切換え通電する構成となり、トラン
ジスタ、駆動コイルLを介したドライブ電流回路系に大
きな電流が流れる。
【0040】そのため、回路基板上の回路パターンが小
さな抵抗値しかない場合でも、図5に示すように、例え
ば負帰還抵抗R8に加えて回路パターンの抵抗分rが無
視できず、負帰還抵抗R8の両端電圧が上昇して駆動部
21を構成する例えば上述した切換用トランジスタを破
損させるおそれがある。
【0041】そこで、ツェナーダイオードdを、負帰還
抵抗R8の駆動部21側と接地間に挿入接続し、負帰還
抵抗R8の両端電圧が所定の電圧を越えて上昇したと
き、駆動部21と帰還抵抗R8の接続点側を接地して電
圧上昇を抑える構成にすることが好ましい。
【0042】次に、本発明のモータの起動停止制御回路
に係る動作を説明する。まず、商用電源又は蓄電池から
電源回路15までに挿入された図示しない起動スイッチ
をオンし、電源回路15から検出回路3、維持回路5、
制御信号出力回路7、初期化回路13および回転制御部
11へ電源が供給された状態から説明する。
【0043】電源回路15から起動制御回路1へ電源V
ccが供給されると、図2中の初期化回路13のトラン
ジスタTr2がオン動作し、コレクタ電流が抵抗R6を
流れるとともに時定数回路17の抵抗R7を介してコン
デンサCを充電させる。
【0044】時定数回路17は、電源回路15からの供
給電源Vccにより、維持回路5が安定動作するまでの
時定数より長い時定数に設定されているから、電源回路
15から電源が供給されたD形フリップ・フロップD−
F/F自体が安定動作可能状態となってからこれに初期
化信号が供給され、D形フリップ・フロップD−F/F
が初期化される。
【0045】換言すれば、D形フリップ・フロップD−
F/Fのプリセット端PRおよびクリアー端CLRが電
源VccによってHレベルで安定しないと、初期化信号
が供給されても確実に初期化されない。
【0046】他方、検出回路3は、モータMの内部温度
が低下しているから、これに配置された温度センサSの
抵抗値が高く、オペアンプOPの非反転入力端の電圧レ
ベルが反転入力端の電圧より高く、オペアンプOPの出
力端からの出力電圧がLレベルとなってD形フリップ・
フロップD−F/Fのクロック端CKへ加えられるか
ら、この出力端Qからは停止信号が出力されない。
【0047】そのため、制御信号出力回路7を形成する
トランジスタTr1もオンとならないから、制御信号出
力回路7からは予め設定された固定又は可変された回転
制御信号が回転制御部11へ出力されてモータMが回転
制御される。
【0048】次に、モータMの内部温度が所定の基準温
度を越えて上昇した場合を説明する。この場合には、モ
ータMの内部に配置された温度センサSの抵抗値が低く
なり、オペアンプOPの非反転入力端の電圧レベルが反
転入力端の電圧を越えて低くなり、オペアンプOPの出
力端がHレベルとなってこれが停止信号としてD形フリ
ップ・フロップD−F/Fのクロック端CKへ加えら
れ、その出力端Qから停止信号が出力されるとともに維
持される。
【0049】そのため、制御信号出力回路7のトランジ
スタTr1もオン動作して制御信号出力回路7からの回
転制御信号を遮断するから、回転制御部11からのドラ
イブ電流が切られて停止制御される。
【0050】その後、モータMの内部温度が基準温度よ
りも低下して温度センサSの抵抗値が高くなり、オペア
ンプOPの非反転入力端の電圧レベルも反転入力端の電
圧より上昇しても、D形フリップ・フロップD−F/F
の出力端Qから停止信号が維持出力され、電源供給が停
止されるまでモータMの停止状態が継続される。以降、
起動スイッチをオンした場合、上述した電源回路15か
ら電源供給が開始された状態の動作を繰返す。
【0051】このように本発明の起動停止制御回路は、
モータMの動作状態、例えば内部温度を電気的に測定検
出しその温度測定値が基準値を越えたとき停止信号を出
力する検出回路3と、電源供給がオフされるまでその停
止信号に基づきこれを出力維持する維持回路5と、その
モータMを回転制御する回転制御信号を出力する回路で
あってその停止信号によってその回転制御信号を遮断す
る制御信号出力回路7と、その維持回路5への電源供給
がオンされたときその維持回路5の安定動作時定数より
長い時定数で立上がる初期化信号を出力してその維持回
路5を初期化する初期化回路13とを具備している。
【0052】そのため、モータMの内部温度が基準温度
より高くなったとき、モータMが停止制御されるととも
に、電源供給が停止されるまでモータMの停止状態が確
実に継続される。
【0053】しかも、初期化回路13から出力する初期
化信号は、維持回路5が安定動作に達するまでの時定数
より長い時定数に設定されているから、再起動された維
持回路5の動作が安定してからこれが初期化され、維持
回路5の初期化が確実となり、モータMの起動制御、回
転制御および停止制御が確実となる。
【0054】特に、上述したように維持回路5が、D形
フリップ・フロップD−F/Fのようにゲートロジック
回路で形成されている構成では、一般的に、供給電源が
安定供給された後に初期化信号を印加しないと、所望の
信号が出力され難くなったり誤動作し易いから、特に有
用である。
【0055】さらに、初期化回路13に設けた時定数回
路17は、単に、抵抗R7とコンデンサCから形成され
ているから、構成が極めて簡単で安価であり、時定数の
調整も簡単である。
【0056】ところで、上述した維持回路5は、D形フ
リップ・フロップD−F/Fからなる構成に限定され
ず、モータMの内部温度が基準値を越えたことを検出回
路3が検出したとき、当該回路への電源供給がオフされ
るまでモータMを停止させる停止信号を出力維持して回
転制御信号を遮断制御する回路であれば、本発明の目的
達成が可能である。
【0057】もっとも、上述したようにゲートロジック
回路からなるD形フリップ・フロップD−F/Fで形成
する構成において、特に効果が大きい。さらに、上述し
た実施の形態では、初期化回路13から維持回路5へ印
加する初期化信号は、所定の時定数で立上がる信号であ
るが、本発明の初期化信号は所定の時定数で立ち下がる
信号を含むものであり、維持回路5を構成する電子化回
路構成に対応して選定される。
【0058】さらにまた、上述した温度センサSも正特
性サーミスタに限らず、従来公知のセンサで実施可能で
あり、そのセンサに関して温度変化に応じてプラス側へ
又はマイナス側へ値が変化する態様に合せて検出回路3
を形成すれば良い。
【0059】なお、上述した実施の形態では、モータM
の内部温度、特に、駆動コイルの周囲温度を検出する構
成であったが、本発明は駆動コイル以外のモータMの環
境温度、例えばモータMの収納されている筺体内部の温
度、モータMの回転制御基板の表面温度、電源回路の各
部分の温度、更には温度以外の環境状態を電気的に測定
して基準値を越えたとき、モータMの回転を停止する構
成において実施可能であり、それに合せて上述したセン
サを選定すれば良い。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、検出回路
でモータの動作状態を電気的に測定検出して当該測定値
が基準値を越えたとき停止信号を出力し、維持回路では
その停止信号に基づきこれを出力するとともに電源供給
がオフされるまでその出力を維持し、制御信号出力回路
からの回転制御信号の遮断を制御する一方、その維持回
路への電源供給がオンされたとき維持回路の安定動作時
定数より長い時定数で立上がる初期化信号を初期化回路
から出力して維持回路を初期化する構成としたので、例
えばモータの内部温度の上昇によって停止されたモータ
を再起動させるとき、確実に回路を初期化して安定した
起動を確保できる利点がある。特に本発明は、上記維持
回路がゲートロジック回路で形成する構成では、効果が
大きい。さらに、上記初期化回路が、抵抗およびコンデ
ンサからなる時定数回路を介して初期化信号を出力する
構成では、時定数回路を安価かつ簡単に構成できる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る起動停止制御回路の実施の形態を
回転制御部とともに示すブロック図である。
【図2】図1の起動停止制御回路の詳細を示す回路図で
ある。
【図3】本発明に係る初期化回路の動作を説明する図で
ある。
【図4】図1中の回転制御部の一例を示すブロック回路
図である。
【図5】図4に示す駆動部周辺の構成を示す回路図であ
る。
【図6】従来の起動停止制御回路を回転制御部とともに
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 起動停止制御回路 3 検出回路 5 維持回路 7 制御信号出力回路 9、13 初期化回路 11 回転制御部 15 電源回路 17 時定数回路 19 比較部 21 駆動部 23 速度検出部 C コンデンサ d ダイオード D−F/F D形フリップ・フロップ(維持回路) L 駆動コイル M モータ P1、P2、P3 端子 S 温度センサ(センサ) Tr1 トランジスタ Tr2 トランジスタ R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7 抵抗 R8 負帰還抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H001 AA01 AB01 AB05 AC04 AC06 AC07 AD02 5H530 AA01 CC14 CD21 CD30 CD36 CF01 DD03 DD13 DD15 5H560 DB00 DC05 EB01 HA08 HB10 JJ06 RR10 SS02 SS06 TT01 TT04 TT05 UA02 XA01 XA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを回転制御する回転制御部へ回転
    制御信号を出力するとともに、前記回転制御部を介して
    前記モータの起動停止を制御する起動停止制御回路であ
    り、 前記回転制御信号を出力する制御信号出力回路と、 前記モータの動作状態を電気的に測定検出し、当該測定
    値が所定の基準値を越えたとき前記モータの停止信号を
    出力する検出回路と、 前記停止信号に基づき前記制御信号出力回路からの前記
    回転制御信号出力を遮断制御するとともに、電源供給が
    オフされるまで当該遮断状態を維持する維持回路と、 この維持回路への前記電源供給がオンされたとき、前記
    維持回路の安定動作時定数より長い時定数で立上がる初
    期化信号を出力して前記維持回路を初期化する初期化回
    路と、 を具備することを特徴とするモータの起動停止制御回
    路。
  2. 【請求項2】 前記維持回路はゲートロジック回路から
    なる請求項1記載のモータの起動停止制御回路。
  3. 【請求項3】 前記初期化回路は、抵抗およびコンデン
    サからなる時定数回路を有しこれを介して前記初期化信
    号を出力するものである請求項1又は2記載のモータの
    起動停止制御回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016163485A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 株式会社ホンダロック モータ制御装置および反力出力装置

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