JP2000244285A - 電圧制御型発振器 - Google Patents
電圧制御型発振器Info
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K3/00—Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
- H03K3/02—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
- H03K3/027—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
- H03K3/03—Astable circuits
- H03K3/0315—Ring oscillators
- H03K3/0322—Ring oscillators with differential cells
Abstract
る。 【解決手段】 差動VCOは、リング状に接続された複
数の差動バッファ4.1〜4.nを含むリングオシレー
タ1と、差動バッファのレプリカ回路を含むバイアス回
路2と、差動バッファ4.1の差動ゲインを増加させる
ための差動ゲイン増加回路3とを含む。高い周波数のク
ロック信号を得ようとした結果、差動バッファ4.1〜
4.nの差動ゲインが低下した場合でも、リングオシレ
ータ1は容易に発振する。
Description
に関し、特に、制御電圧に応じた周波数を有し、かつ予
め定められた振幅を有するクロック信号を生成する電圧
制御型発振器に関する。
高速化に伴い、高い周波数の動作クロックを生成するた
めのPLL(Phase Locked Loop )回路が求められてお
り、そのようなPLL回路を実現するためには高い周波
数で動作する電圧制御型発振器(Voltage Controlled O
scillator :以下、VCOと称す)が必要となる。
動バッファを用いた差動VCOが提案されている(特開
平9−214299号公報参照)。
グオシレータ51とバイアス回路52を備える。リング
オシレータ51は、直列接続された複数の差動バッファ
からなる差動バッファ列51aを含む。差動バッファ列
51aの最終段の差動バッファの出力は反転されて初段
の差動バッファに入力されている。各差動バッファの遅
延時間は制御電圧VCに応じて変化し、各差動バッファ
の出力クロック信号の振幅はバイアス電圧VBに応じて
変化する。したがって、リングオシレータ51は、制御
電圧VCに応じた周波数で発振し、バイアス電圧VBに
応じた振幅のクロック信号を出力する。
リカ回路を含み、差動バッファの出力クロック信号の振
幅が制御電圧VCに応じて変化せず、基準電圧VRに応
じた所定の振幅になるようにバイアス電圧VBを生成し
各差動バッファに与える。
ロック信号の振幅を電源電圧よりも小さく設定できるの
で、高い周波数のクロック信号を生成できる。
COでは、高い周波数のクロック信号を得ようとすると
差動バッファのゲインが小さくなってしまい、リングオ
シレータ51が発振しにくくなるという問題があった。
制御電圧VCおよびバイアス電圧VBが徐々に変化する
ようになっており、たとえば電源投入時では制御電圧V
Cおよびバイアス電圧VBが正常値になるまである程度
の期間が必要となるが、その期間はリングオシレータが
さらに発振しにくくなるという問題があった。
振が生じやすい電圧制御型発振器を提供することであ
る。
制御電圧に応じた周波数を有し、かつ予め定められた振
幅を有するクロック信号を生成する電圧制御型発振器で
あって、リングオシレータ、第1のバイアス回路、およ
び少なくとも1つの差動ゲイン増加回路を備える。リン
グオシレータは、リング状に接続され、それぞれの遅延
時間が制御電圧に応じて変化し、それぞれの出力クロッ
ク信号の振幅が第1のバイアス電圧に応じて変化する複
数の差動増幅器を含む。第1のバイアス回路は、差動増
幅器の少なくとも一部のレプリカ回路を含み、各差動増
幅器の出力クロック信号の振幅が予め定められた振幅に
なるように第1のバイアス電圧を生成して各差動増幅器
に与える。少なくとも1つの差動ゲイン増加回路は、複
数の差動増幅器のうちの少なくとも1つの差動増幅器に
対応して設けられ、対応の差動増幅器の差動ゲインを増
加させる。
発明の各差動増幅器は、第1の差動トランジスタ対、第
1の電流源、および第1の可変抵抗素子対を含む。第1
の差動トランジスタ対の各々の第1の電極は互いに接続
され、各々の入力電極がそれぞれ入力ノード対に接続さ
れ、各々の第2の電極がそれぞれ出力ノード対に接続さ
れる。第1の電流源は、第1の差動トランジスタ対の第
1の電極と第1の電源電位のラインとの間に接続され、
第1のバイアス電圧に応じた値の電流を流す。第1の可
変抵抗素子対の各々の一方電極はそれぞれ出力ノード対
に接続され、各々の他方電極はともに第2の電源電位の
ラインに接続され、各々の抵抗値は制御電圧に応じて変
化する。
発明の差動ゲイン増加回路は、第2の差動トランジスタ
対、第2の電流源、および第2の可変抵抗素子対を含
む。第2の差動トランジスタ対の各々の第1の電極は互
いに接続され、各々の入力電極は他方のトランジスタの
第2の電極に接続され、各々の第2の電極はそれぞれ対
応の差動増幅器の出力ノード対に接続される。第2の電
流源は、第2の差動トランジスタ対の第1の電極と第1
の電源電位のラインとの間に接続され、第1のバイアス
電圧に応じた値の電流を流す。第2の可変抵抗素子対の
各々の一方電極はそれぞれ第2の差動トランジスタ対の
第2の電極に接続され、各々の他方電極はともに第2の
電源電位のラインに接続され、各々の抵抗値は制御電圧
に応じて変化する。
発明の差動ゲイン増加回路は、第2の差動トランジスタ
対、第2の電流源、および第2の可変抵抗素子対を含
む。第2の差動トランジスタ対の各々の第1の電極は互
いに接続され、各々の入力電極は他方のトランジスタの
第2の電極に接続され、各々の第2の電極はそれぞれ対
応の差動増幅器の出力ノード対に接続される。第2の電
流源は、第2の差動トランジスタ対の第1の電極と第1
の電源電位のラインとの間に接続され、第2のバイアス
電圧に応じた値の電流を流す。第2の可変抵抗素子対の
各々の一方電極はそれぞれ第2の差動トランジスタ対の
第2の電極に接続され、各々の他方電極はともに第2の
電源電位のラインに接続され、各々の抵抗値は予め定め
られた値に設定される。電圧制御型発振器は、さらに第
2のバイアス回路を備える。第2のバイアス回路は、差
動ゲイン増加回路に対応する差動増幅器の出力クロック
信号の振幅が予め定められた振幅になるように第2のバ
イアス電圧を生成して差動ゲイン増加回路の第2の電流
源に与える。
発明の差動ゲイン増加回路は、差動コンパレータ、第1
のキャパシタ、および第2のキャパシタを含む。差動コ
ンパレータの入力ノードおよび反転入力ノードはそれぞ
れ対応の差動増幅器の出力ノード対に接続される。第1
のキャパシタは、差動コンパレータの出力ノードと入力
ノードとの間に接続される。第2のキャパシタは、差動
コンパレータの反転出力ノードと反転入力ノードとの間
に接続される。
のいずれかに係る発明に、差動ゲイン増加回路と対応の
差動増幅器とを選択的に接続しまたは切り離すためのス
イッチ回路がさらに設けられる。
周波数を有し、かつ予め定められた振幅を有するクロッ
ク信号を生成する電圧制御型発振器であって、リングオ
シレータ、バイアス回路、およびスタートアップ回路を
備える。リングオシレータは、リング状に接続され、そ
れぞれの遅延時間が制御電圧に応じて変化し、それぞれ
の出力クロック信号の振幅がバイアス電圧に応じて変化
する複数の差動増幅器を含む。バイアス回路は、差動増
幅器の少なくとも一部のレプリカ回路を含み、各差動増
幅器の出力クロック信号の振幅が予め定められた振幅に
なるようにバイアス電圧を生成して各差動増幅器に与え
る。スタートアップ回路は、発振開始が指示されてから
所定の期間だけ、リングオシレータの発振が容易に開始
されるように制御電圧およびバイアス電圧のうちの少な
くとも一方の電圧を制御する。
発明のスタートアップ回路は、第1の切換回路および第
1のキャパシタを含む。第1の切換回路は、制御電圧と
リングオシレータの発振開始を容易にするための第1の
基準電圧とを受け、所定の期間は第1の基準電圧を第1
のノードに与え、所定の期間以外の期間は制御電圧を第
1のノードに与える。第1のキャパシタは、第1のノー
ドに結合され、制御電圧または第1の基準電圧で充電さ
れる。各差動増幅器の遅延時間は第1のノードの電圧に
応じて変化する。
8に係る発明のスタートアップ回路は、第2の切換回路
および第2のキャパシタを含む。第2の切換回路は、バ
イアス電圧とリングオシレータの発振開始を容易にする
ための第2の基準電圧とを受け、所定の期間は第2の基
準電圧を第2のノードに与え、所定の期間以外の期間は
バイアス電圧を第2のノードに与える。第2のキャパシ
タは、第2のノードに結合され、バイアス電圧または第
2の基準電圧で充電される。各差動増幅器の出力クロッ
ク信号の振幅は第2のノードの電圧に応じて変化する。
9のいずれかに係る発明の所定の期間は、電源電圧が投
入されてからその電源電圧が安定するまでの期間であ
る。
明の実施の形態1による差動VCOの構成を示す回路ブ
ロック図である。図1を参照して、この差動VCOは、
リングオシレータ1、バイアス回路2および差動ゲイン
増加回路3を備え、リングオシレータ1は差動バッファ
列1aを含む。
に、直列接続されたn段(nは自然数である)の差動バ
ッファ4.1〜4.nを含む。差動バッファ4.1〜
4.n−1の各々の出力は、それぞれ後段の差動バッフ
ァ4.2〜4.nに入力される。最終段の差動バッファ
4.nの出力は、反転されて初段の差動バッファ4.1
に入力される。
に、可変抵抗素子5,6およびNチャネルMOSトラン
ジスタ7〜9を含む。可変抵抗素子5およびNチャネル
MOSトランジスタ7は電源電位Vccのラインとノー
ドN9との間に接続され、可変抵抗素子6およびNチャ
ネルMOSトランジスタ8は電源電位Vccのラインと
ノードN9との間に接続され、NチャネルMOSトラン
ジスタ9はノードN9と接地電位GNDのラインとの間
に接続される。NチャネルMOSトランジスタ7のゲー
トは、NチャネルMOSトランジスタ8のゲート、Nチ
ャネルMOSトランジスタ8のドレインおよびNチャネ
ルMOSトランジスタ7のドレインは、それぞれ差動バ
ッファ4.1の入力ノードN1a、反転入力ノードN1
b、出力ノードN1cおよび反転出力ノードN1dとな
る。
御電圧VCに応じて変化する。可変抵抗素子5,6の各
々は、たとえば、そのゲートが制御電圧VCを受けるP
チャネルMOSトランジスタ、または各々のゲートがと
もに制御電圧VCを受けるPチャネルMOSトランジス
タおよびNチャネルMOSトランジスタの並列接続体で
構成される。NチャネルMOSトランジスタ9のゲート
は、バイアス電圧VBを受ける。
N1bの電位よりも高くなると、NチャネルMOSトラ
ンジスタ7の電流値がNチャネルMOSトランジスタ8
の電流値よりも大きくなり、可変抵抗素子5の電圧降下
が可変抵抗素子6の電圧降下よりも大きくなって、出力
ノードN1cの電位が反転出力ノードN1cの電位より
も高くなる。逆に、入力ノードN1aの電位が反転入力
ノードN1bの電位よりも低くなると、NチャネルMO
Sトランジスタ7の電流値がNチャネルMOSトランジ
スタ8の電流値よりも小さくなり、可変抵抗素子5の電
圧降下が可変抵抗素子6の電圧降下よりも小さくなっ
て、出力ノードN1cの電位が反転出力ノードN1cの
電位よりも低くなる。
変化してから出力ノードN1c,N1dの論理レベルが
変化するまでの時間、すなわち差動バッファ4.1の遅
延時間は、可変抵抗素子5,6の抵抗値すなわち制御電
圧VCによって変化する。たとえば可変抵抗素子5,6
がPチャネルMOSトランジスタで構成されている場合
は、制御電圧VCが低くなると可変抵抗素子5,6の抵
抗値が低くなってNチャネルMOSトランジスタ7,8
に流れる電流が大きくなり、遅延時間が短くなる。逆
に、制御電圧VCが高くなると可変抵抗素子5,6の抵
抗値が大きくなってNチャネルMOSトランジスタ7,
8に流れる電流が小さくなり、遅延時間が長くなる。他
の差動バッファ4.2〜4.nも差動バッファ4.1と
同じ構成である。したがって、リングオシレータ1は、
制御電圧VCに応じた周波数で発振する。
変抵抗素子11、NチャネルMOSトランジスタ12,
13およびオペアンプ14を含む。可変抵抗素子11お
よびNチャネルMOSトランジスタ12,13は、電源
電位Vccのラインと接地電位GNDのラインとの間に
直列接続される。可変抵抗素子11の抵抗値は、制御電
圧VCに応じて変化する。NチャネルMOSトランジス
タ12のゲートは、電源電位Vccのラインに接続され
る。したがってNチャネルMOSトランジスタ12は導
通状態になっている。オペアンプ14の反転入力端子は
基準電圧VRを受け、その非反転入力端子はNチャネル
MOSトランジスタ12のドレイン(ノードN12)に
接続され、その出力ノードはNチャネルMOSトランジ
スタ13のゲートに接続される。オペアンプ14の出力
がバイアス回路2の出力電圧であるバイアス電圧VBと
なる。基準電位VRは、接地電位GNDと電源電位Vc
cの間の電位である。
トランジスタ12,13は、それぞれ、図3(b)に示
した可変抵抗素子5およびNチャネルMOSトランジス
タ7,9のレプリカである。図3(b)において、入力
ノードN1aおよび反転入力ノードN1bがそれぞれ
「H」レベルおよび「L」レベルになった場合は、可変
抵抗素子6およびNチャネルMOSトランジスタ8には
電流が流れない。したがって、その場合における差動バ
ッファ4.1は、図4の可変抵抗素子11およびNチャ
ネルMOSトランジスタ12,13と等価になる。
位VRになるようにNチャネルMOSトランジスタ13
のゲート電圧を制御する。オペアンプ14の出力は、バ
イアス電圧VBとして差動バッファ4.1〜4.nのN
チャネルMOSトランジスタ9のゲートに入力される。
したがって、差動バッファ4.1〜4.nの各々の出力
クロック信号の「L」レベルは基準電位VRとなり、そ
の「H」レベルは電源電位Vccとなり、クロック信号
の振幅は制御電圧VCに関係なく一定に保たれる。
に、可変抵抗素子21,22およびNチャネルMOSト
ランジスタ23〜25を含む。可変抵抗素子21および
NチャネルMOSトランジスタ23は電源電位Vccの
ラインとノードN25との間に接続され、可変抵抗素子
22およびNチャネルMOSトランジスタ24は電源電
位VccのラインとノードN25との間に接続され、N
チャネルMOSトランジスタ25はノードN25と接地
電位GNDのラインとの間に接続される。NチャネルM
OSトランジスタ23,24のゲートはそれぞれNチャ
ネルMOSトランジスタ24,23のドレインに接続さ
れ、NチャネルMOSトランジスタ23,24のドレイ
ンはそれぞれ差動ゲイン増加回路3の入出力ノード3
a,3bとなる。可変抵抗素子21,22の各々の抵抗
値は制御電圧VCに応じて変化する。NチャネルMOS
トランジスタ25のゲートは、バイアス回路2で生成さ
れたバイアス電圧VBを受ける。
MOSトランジスタ23〜25は、それぞれ、図3
(b)に示した可変抵抗素子5,6およびNチャネルM
OSトランジスタ7〜9のレプリカである。したがっ
て、差動ゲイン増加回路3の入出力ノード3a,3bの
電位振幅は、制御電圧VCに関係なく差動バッファ4.
1〜4.nの出力クロック信号の振幅と同一に保たれ
る。
bの電位よりも微小量だけ高くなると、NチャネルMO
Sトランジスタ23の電流値がNチャネルMOSトラン
ジスタ24の電流値よりも小さくなり、これにより入出
力ノード3a,3b間の電位差が拡大されてNチャネル
MOSトランジスタ24,23の電流値の差がさらに拡
大され、このような過程が繰返されて入出力ノード3
a,3bはそれぞれ急速に「H」レベルおよび「L」レ
ベルになる。
ード3aの電位よりも微小量だけ高くなると、Nチャネ
ルMOSトランジスタ24の電流値がNチャネルMOS
トランジスタ23の電流値よりも小さくなり、これによ
り入出力ノード3b,3aの電位差が拡大されてNチャ
ネルMOSトランジスタ23,24の電流値の差がさら
に拡大され、このような過程が繰返されて入出力ノード
3b,3aはそれぞれ急速に「H」レベルおよび「L」
レベルになる。したがって、差動ゲイン増加回路3は、
差動バッファ4.nの差動ゲインを増加させることにな
る。
作について簡単に説明する。外部から制御電圧VCがリ
ングオシレータ1およびバイアス回路2に与えられ、さ
らに基準電圧VRがバイアス回路2に与えられる。
ファ4.1の入力ノードN1aおよび反転入力ノードN
1bがそれぞれ「H」レベルおよび「L」レベルになっ
たとすると、制御電圧VCによって決定される遅延時間
の経過後に次段の差動バッファ4.2の入力ノードN2
aおよび反転入力ノードN2bがそれぞれ「H」レベル
および「L」レベルになる。この「H」レベルおよび
「L」レベルの信号は、さらに差動バッファ4.3〜
4.n−1を介して最終段の差動バッファ4.nの入力
ノードN1aおよび反転入力ノードN1bに到達する。
最終段の差動バッファ4.nの出力ノードNncおよび
反転出力ノードNndがそれぞれ「H」レベルおよび
「L」レベルになると、初段の差動バッファ4.1の入
力ノードN1aおよび反転入力ノードN1bはそれぞれ
「L」レベルおよび「H」レベルに反転する。したがっ
て、このリングオシレータ1で生成されるクロック信号
は、差動バッファ4.1〜4.nの遅延時間の和の2倍
の周期を有する。差動バッファ4.1〜4.nの遅延時
間は、制御電圧VCに応じて変化する。したがって、ク
ロック信号の周波数は制御電圧VCに応じて変化する。
出力ノードNncおよび反転出力ノードNnd間に微小
な電位差が発生すると、差動ゲイン増加回路3はその電
位差がさらに大きくなる方向に電流を流す。これによ
り、差動バッファ4.nの差動ゲインが増大され、リン
グオシレータ1の発振が生じやすくなる。
差動ゲイン増加回路3の出力レベルの振幅が制御電圧V
Cによらず一定になるようにバイアス電圧VBが制御さ
れ、一定振幅のクロック信号が得られる。
路3によって差動バッファ4.nの差動ゲインを増加さ
せるので、リングオシレータ1の発振周波数が高く設定
されて差動バッファ4.1〜4.n−1の差動ゲインが
低下した場合でも、リングオシレータ1が発振しにくく
なることがない。
回路2で構成されていた従来の差動VCOのレイアウト
を変えることなくリングオシレータ1に隣接した領域に
差動ゲイン増加回路3を配置するだけでよいので、差動
VCOの性能アップを容易に行なうことができる。
する。図1〜図5の差動VCOでは差動バッファ4.1
〜4.nに共通に1つの差動ゲイン増加回路3が設けら
れたが、図6の変更例では複数の差動ゲイン増加回路
3.1,3.3,…,3.nが設けられる。差動ゲイン
増加回路3.1,3.3,…,3.nの入出力ノード対
は、それぞれ、差動バッファ4.1,4.3,…,4.
nの入力ノードおよび反転入力ノードに接続される。こ
の場合は、リングオシレータ1がさらに発振しやすくな
る。なお、図6では、図面の簡単化のため、制御電圧V
Cおよびバイアス電圧VBの図示は省略されている。
チ26.1,26.3,…,26.nがさらに設けられ
る。スイッチ26.1,26.3,…,26.nは、そ
れぞれ、差動ゲイン増加回路3.1,3.3,…,3.
nの2つの入出力ノードと差動バッファ4.1,4.
3,…,4.nの入力ノードおよび反転入力ノードとの
間に接続され、選択信号S1,S3,…,Snが活性化
レベルの「H」レベルになったことに応じて導通する。
選択信号S1,S3,…,Snの各々は、独立に活性化
される。発振周波数に応じて不要な差動ゲイン増加回路
を差動バッファから切り離すことにより、消費電力の低
減化を図ることができる。
では、制御電圧VCを変化させると、差動ゲイン増加回
路3のゲイン増加性能まで変化させてしまう。特に差動
VCOが低周波で発振している場合は、制御電圧VCが
高電圧になりバイアス電圧VBが低電圧になって、図5
のNチャネルMOSトランジスタ25に流れる電流が小
さくなり、差動ゲイン増加回路3のゲイン増加性能が低
下してしまう。
ように、差動ゲイン増加回路3用のバイアス回路27が
別途設けられる。バイアス回路27はバイアス回路2と
同一構成である。差動ゲイン増加回路3およびバイアス
回路27には、制御電圧VCの代わりに発振周波数とは
無関係な制御電圧V1が与えられる。バイアス回路27
は、その制御電圧V1と基準電圧VRに従ってバイアス
電圧VB′を生成して差動ゲイン増加回路3に与える。
これにより、差動ゲイン増加回路3の出力レベルの振幅
は差動バッファ4.1〜4.nの出力レベルの振幅と同
一になり、ゲイン増加の効率はVCOの発振周波数とは
無関係になる。
6で説明したように、差動ゲイン増加回路3を複数設け
てもよいことは言うまでもない。この場合は、1つのバ
イアス回路27が複数の差動ゲイン増加回路3に共通に
設けられる。
の形態3による差動VCOの差動ゲイン増加回路30の
構成を示す回路図である。図9を参照して、この差動ゲ
イン増加回路30は、差動出力コンパレータ31および
キャパシタ32,33を含む。キャパシタ32はコンパ
レータ31の入力ノード31と出力ノード31cの間に
接続され、キャパシタ33はコンパレータ31の反転入
力ノード31bと反転出力ノード31dの間に接続され
る。コンパレータ31の入力ノード31a,31bが差
動ゲイン増加回路30の入出力ノード30a,30bと
なる。差動ゲイン増加回路30はたとえば図8の差動ゲ
イン増加回路3およびバイアス回路27と置換される。
差動ゲイン増加回路30の入出力ノード30a,30b
は差動バッファ列1aの出力ノードNnd,Nncに接
続される。
レータ31の出力がキャパシタ32,33を介してコン
パレータ31の入力に正帰還される。すなわち、コンパ
レータ31の入力ノード30aの電位が反転入力ノード
31bの電位よりも微小量だけ高くなると、出力ノード
31cの電位が上昇するようにコンパレータ31からキ
ャパシタ32に電流が流れ込むとともに、反転出力ノー
ド31dの電位が低下するようにキャパシタ33からコ
ンパレータ31に電流が流れ込む。その結果、キャパシ
タ32を介して入力ノード31aに電流が流入して入力
ノード31aの電位がさらに上昇するとともに、反転入
力ノード31bの電荷がキャパシタ33を介して引き抜
かれて反転入力ノード31bの電位がさらに低下する。
このような過程が繰返されて出力ノード30a,30b
はそれぞれ急速に「H」レベルおよび「L」レベルにな
る。コンパレータ31の入力ノード31aの電位が反転
入力ノード31bの電位よりも微小量だけ低い場合は、
同様にして、入出力ノード30a,30bはそれぞれ急
速に「L」レベルおよび「H」レベルになる。
に制御電圧V1およびバイアス電圧VB′を用いる必要
がないので、構成の簡単化が図られる。
波数が高くなるに従って差動ゲインが小さくなるため、
制御電圧VCおよびバイアス電圧VBのスタート時の状
態によっては、発振しない状況に陥る可能性もある。特
にシミュレーション上では、差動バッファの入力電圧お
よび出力電圧がゼロとなったとき、完全に対称な系では
理想的には発振が起こらないことになる。現実には、差
動バッファの差動対が完全には対称でないことと、電源
およびグランドからある程度のノイズが絶えず印加され
ているために、時間が経過すれば発振すると考えられ
る。しかし、その時間については予測が難しく、動作の
不確定性が残る。この実施の形態では、この問題を解決
する。
差動VCOの構成を示す回路ブロック図である。図10
を参照して、この差動VCOは、リングオシレータ1、
バイアス回路2およびスタートアップ回路40,45を
備える。リングオシレータ1およびバイアス回路2は、
実施の形態1で説明したものと同じである。
力されるとともに、スタートアップ回路40を介して差
動バッファ列1aに与えられる。バイアス回路2で生成
されたバイアス電圧VBは、スタートアップ回路45を
介して差動バッファ列1aに与えられる。
1,42、抵抗素子43およびキャパシタ44を含む。
スイッチ41は、スタートアップ回路40の入力ノード
N41と出力ノードN44との間に接続される。スイッ
チ42および抵抗素子43は、出力ノードN44と接地
電位GNDのラインとの間に直接接続され、キャパシタ
44は出力ノードN44と接地電位GNDのラインとの
間に接続される。
信号STが活性化レベルの「H」レベルになり、スイッ
チ42が導通しスイッチ41が非導通になって、差動バ
ッファ列1aには制御電圧VCの代わりに接地電位GN
Dが与えられる。したがって、各差動バッファの可変抵
抗素子5,6の抵抗値は十分小さくなる。
トアップ信号STが非活性化レベルの「L」レベルにな
り、スイッチ41が導通しスイッチ42が非導通となっ
て、出力ノードN44の電位はキャパシタ44の容量値
などで決定される時定数をもって接地電位GNDから制
御電圧VCに変化する。
チ46,47、抵抗素子48およびキャパシタ49を含
む。スイッチ46は、スタートアップ回路45の入力ノ
ードN46と出力ノードN49との間に接続される。ス
イッチ47および抵抗素子48は出力ノードN49と電
源電位Vccのラインとの間に直列接続され、キャパシ
タ49は出力ノードN49と接地電位GNDのラインと
の間に接続される。
信号STが活性化レベルの「H」レベルになり、スイッ
チ47が導通しスイッチ46が非導通になって、バイア
ス電圧VBの代わりに電源電位Vccが差動バッファ列
1に与えられる。したがって、各差動バッファのNチャ
ネルMOSトランジスタ9の抵抗値は十分小さくなる。
トアップ信号STが非活性化レベルの「L」レベルにな
り、スイッチ46が導通しスイッチ47が非導通になっ
て、出力ノードN49の電位はキャパシタ49の容量値
などで決定される時定数をもって電源電位Vccから制
御電圧VCに変化する。
示すため、スタートアップ回路40,45のない差動V
COと、それにスタートアップ回路40,45を追加し
た図10の差動VCOとについて、発振動作のシミュレ
ーション結果を説明する。
がなく、スタート時に制御電圧VCおよびバイアス電圧
VBが低電圧になっている差動VCOの動作を示す波形
図である。スタート時に制御電圧VCおよびバイアス電
圧VBが低電圧になっているため、差動バッファ列1に
含まれる差動バッファの可変抵抗素子5,6に大きな電
流が流れる一方、NチャネルMOSトランジスタ9はほ
とんど電流を流さない(図3参照)。このため、差動バ
ッファ4.nの出力ノードNnc,Nndは両方とも
「H」レベルになる。制御電圧VCおよびバイアス電圧
VBはその後徐々に正常な値になるものの、最初に差動
バッファ4.nの出力ノードNnc,Nnd間の電位差
が0Vになってしまったため、リングオシレータ1は発
振しない状態に陥ってしまう。
ップ回路40,45付きの差動VCOの動作を示す波形
図である。この差動VCOでは、スタート時にスタート
アップ回路40,45によってノードN44,N49が
それぞれ低電圧および高電圧に設定される。なお、図1
2では、ノードN44をなるべく早く正常な電圧にする
ために、スタートアップ時t0にノードN44を接地電
圧GNDよりも高い電圧(たとえば0.5V)に設定し
ている。
電圧から制御電圧VCになり、ノードN49は高電圧か
らバイアス電圧VBになる。初期状態で差動バッファは
駆動力が大きい状態に置かれており、また、プルアップ
とプルダウンのバランスもとれていることから、差動V
COは始めから発振しやすい状態に置かれている。ノー
ドN44,N49が徐々に正常な電圧VC,VBになる
につれて差動VCOが正常な発振状態に移行し、所望の
周波数で発振する。
ブロック図である。この変更例では、スタートアップ信
号STは、パワーオンリセット回路50で生成される。
スタートアップ信号STは、電源が投入されてから電源
電圧が所望の電圧に安定するまで活性化レベルの「H」
レベルとなり、その後は非活性レベルの「L」レベルと
なる。この場合は、電源電圧が安定してからVCOを正
常な発振動作に移行するので、安定した発振動作が得ら
れる。また、パワーオンリセット回路50は、各半導体
集積回路装置に従来から設けられているので、スタート
アップ信号STを別途生成する必要がない。
点で例示であって、制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
は、リング状に接続された複数の差動増幅器を含むリン
グオシレータと、差動増幅器の少なくとも一部のレプリ
カ回路を含む第1のバイアス回路と、少なくとも1つの
差動増幅器の差動ゲインを増加させるための少なくとも
1つの差動ゲイン増加回路とが設けられる。したがっ
て、高い周波数のクロック信号を得ようとした結果差動
増幅器のゲインが小さくなった場合でも、差動ゲイン増
加回路によって少なくとも1つの差動増幅器の差動ゲイ
ンを増加させるので、リングオシレータが発振しやすく
なる。
発明の差動増幅器は、第1の差動トランジスタ対と、第
1のバイアス電圧に応じた電流を流す第1の電流源と、
各々の抵抗値が制御電圧に応じて変化する第1の可変抵
抗素子対を含む。これにより、差動増幅器を容易に構成
できる。
発明の差動ゲイン増加回路は、クロスカップル接続され
た第2の差動トランジスタ対と、第1のバイアス電圧に
応じた電流を流す第2の電流源と、各々の抵抗値が制御
電圧に応じて変化する第2の可変抵抗素子対を含む。こ
の場合は、差動ゲイン増加回路を差動増幅器と同様の構
成にすることができる。
発明の差動ゲイン増加回路は、クロスカップル接続され
た第2の差動トランジスタ対と、第2のバイアス電圧に
応じた電流を流す第2の電流源と、各々の抵抗値が予め
定められた値に設定された第2の可変抵抗素子対を含
む。また、第2のバイアス電圧を生成する第2のバイア
ス回路がさらに設けられる。この場合は、発振周波数に
関係なく第2のバイアス電圧を生成できるので、差動ゲ
イン増加回路のゲイン増加性能の低下が防止される。
発明の差動ゲイン増加回路は、差動コンパレータと、そ
の出力ノードと入力ノードの間に接続された第1のキャ
パシタと、その反転出力ノードと反転入力ノードの間に
接続された第2のキャパシタとを含む。この場合は、差
動ゲイン増加回路を容易に構成できる。
のいずれかに係る発明に、差動ゲイン増加回路と対応の
差動増幅器とを選択的に接続しまたは切り離すためのス
イッチ回路がさらに設けられる。この場合は、発振周波
数に応じて不要な差動ゲイン増加回路を差動増幅器から
切り離すことにより、消費電力の低減化が図られる。
された複数の差動増幅器を含むリングオシレータと、差
動増幅器の少なくとも一部のレプリカ回路を含むバイア
ス回路と、発振開始が指示されてから所定の期間だけ、
リングオシレータの発振が容易に開始されるように制御
電圧およびバイアス電圧のうちの少なくとも一方の電圧
を制御するスタートアップ回路とが設けられる。したが
って、制御電圧およびバイアス電圧が正常値になってい
ない初期状態でも、リングオシレータの発振が容易に開
始される。
発明のスタートアップ回路は、制御電圧とリングオシレ
ータの発振開始を容易にするための第1の基準電圧との
いずれか一方の電圧を第1のノードに選択的に与える第
1の切換回路と、第1のノードに結合された第1のキャ
パシタとを含み、各差動増幅器の遅延時間は第1のノー
ドの電圧に応じて変化する。この場合は、第1の基準電
圧と制御電圧を容易かつスムーズに切換えることができ
る。
8に係る発明のスタートアップ回路は、バイアス電圧と
リングオシレータの発振開始を容易にするための第2の
基準電圧とのいずれか一方の電圧を第2のノードに選択
的に与える第2の切換回路と、第2のノードに結合され
た第2のキャパシタを含み、各差動増幅器の出力クロッ
ク信号の振幅は第2のノードの電圧に応じて変化する。
この場合は、第2の基準電圧とバイアス電圧を容易かつ
スムーズに切換えることができる。
9のいずれかに係る発明の所定の期間は、電源電圧が投
入されてからその電源電圧が安定するまでの期間であ
る。この場合は、一般に半導体集積回路装置には電源電
圧が投入されてから安定するまでの期間にリセット信号
を出力する回路が設けられているので、この信号を用い
ることによりスタートアップ回路を容易に制御できる。
構成を示す回路ブロック図である。
す回路図である。
図である。
図である。
す回路図である。
である。
ク図である。
構成を示す回路ブロック図である。
差動ゲイン増加回路の構成を示す回路図である。
の構成を示す回路ブロック図である。
るための波形図である。
るための他の波形図である。
ある。
ク図である。
ファ列、2,27,52 バイアス回路、3,3.1〜
3.n,30 差動ゲイン増加回路、4.1〜4.n
差動バッファ、5,6,11,21,22 可変抵抗素
子、7〜9,12,13,23〜25 NチャネルMO
Sトランジスタ、14 オペアンプ、26.1〜26.
n,41,42,46,47 スイッチ、31 差動コ
ンパレータ、32,33,44,49 キャパシタ、4
0,45 スタートアップ回路、43,48 抵抗素
子、50 パワーオンリセット回路。
Claims (10)
- 【請求項1】 制御電圧に応じた周波数を有し、かつ予
め定められた振幅を有するクロック信号を生成する電圧
制御型発振器であって、 リング状に接続され、それぞれの遅延時間が前記制御電
圧に応じて変化し、それぞれの出力クロック信号の振幅
が第1のバイアス電圧に応じて変化する複数の差動増幅
器を含むリングオシレータ、 前記差動増幅器の少なくとも一部のレプリカ回路を含
み、各差動増幅器の出力クロック信号の振幅が前記予め
定められた振幅になるように前記第1のバイアス電圧を
生成して各差動増幅器に与える第1のバイアス回路、お
よび前記複数の差動増幅器のうちの少なくとも1つの差
動増幅器に対応して設けられ、対応の差動増幅器の差動
ゲインを増加させるための少なくとも1つの差動ゲイン
増加回路を備える、電圧制御型発振器。 - 【請求項2】 各差動増幅器は、 各々の第1の電極が互いに接続され、各々の入力電極が
それぞれ入力ノード対に接続され、各々の第2の電極が
それぞれ出力ノード対に接続された第1の差動トランジ
スタ対、 前記第1の差動トランジスタ対の第1の電極と第1の電
源電位のラインとの間に接続され、前記第1のバイアス
電圧に応じた値の電流を流す第1の電流源、および各々
の一方電極がそれぞれ前記出力ノード対に接続され、各
々の他方電極がともに第2の電源電位のラインに接続さ
れ、各々の抵抗値が前記制御電圧に応じて変化する第1
の可変抵抗素子対を含む、請求項1に記載の電圧制御型
発振器。 - 【請求項3】 前記差動ゲイン増加回路は、 各々の第1の電極が互いに接続され、各々の入力電極が
他方のトランジスタの第2の電極に接続され、各々の第
2の電極がそれぞれ対応の差動増幅器の出力ノード対に
接続された第2の差動トランジスタ対、 前記第2の差動トランジスタ対の第1の電極と前記第1
の電源電位のラインとの間に接続され、前記第1のバイ
アス電圧に応じた値の電流を流す第2の電流源、および
各々の一方電極がそれぞれ前記第2の差動トランジスタ
対の第2の電極に接続され、各々の他方電極がともに前
記第2の電源電位のラインに接続され、各々の抵抗値が
前記制御電圧に応じて変化する第2の可変抵抗素子対を
含む、請求項2に記載の電圧制御型発振器。 - 【請求項4】 前記差動ゲイン増加回路は、 各々の第1の電極が互いに接続され、各々の入力電極が
他方のトランジスタの第2の電極に接続され、各々の第
2の電極がそれぞれ対応の差動増幅器の出力ノード対に
接続された第2の差動トランジスタ対、 前記第2の差動トランジスタ対の第1の電極と前記第1
の電源電位のラインとの間に接続され、第2のバイアス
電圧に応じた値の電流を流す第2の電流源、および各々
の一方電極がそれぞれ前記第2の差動トランジスタ対の
第2の電極に接続され、各々の他方電極がともに前記第
2の電源電位のラインに接続され、各々の抵抗値が予め
定められた値に設定された第2の可変抵抗素子対を含
み、 前記電圧制御型発振器は、 さらに、前記差動ゲイン増加回路に対応する差動増幅器
の出力クロック信号の振幅が前記予め定められた振幅に
なるように前記第2のバイアス電圧を生成して前記差動
ゲイン増加回路の第2の電流源に与える第2のバイアス
回路を備える、請求項2に記載の電圧制御型発振器。 - 【請求項5】 前記差動ゲイン増加回路は、 その入力ノードおよび反転入力ノードがそれぞれ対応の
差動増幅器の出力ノード対に接続された差動コンパレー
タ、 前記差動コンパレータの出力ノードと前記入力ノードと
の間に接続された第1のキャパシタ、および前記差動コ
ンパレータの反転出力ノードと前記反転入力ノードとの
間に接続された第2のキャパシタを含む、請求項2に記
載の電圧制御型発振器。 - 【請求項6】 さらに、前記差動ゲイン増加回路と対応
の差動増幅器とを選択的に接続しまたは切り離すための
スイッチ回路を備える、請求項1から請求項5のいずれ
かに記載の電圧制御型発振器。 - 【請求項7】 制御電圧に応じた周波数を有し、かつ予
め定められた振幅を有するクロック信号を生成する電圧
制御型発振器であって、 リング状に接続され、それぞれの遅延時間が前記制御電
圧に応じて変化し、それぞれの出力クロック信号の振幅
がバイアス電圧に応じて変化する複数の差動増幅器を含
むリングオシレータ、 前記差動増幅器の少なくとも一部のレプリカ回路を含
み、各差動増幅器の出力クロック信号の振幅が前記予め
定められた振幅になるように前記バイアス電圧を生成し
て各差動増幅器に与えるバイアス回路、および発振開始
が指示されてから所定の期間だけ、前記リングオシレー
タの発振が容易に開始されるように前記制御電圧および
前記バイアス電圧のうちの少なくとも一方の電圧を制御
するスタートアップ回路を備える、電圧制御型発振器。 - 【請求項8】 前記スタートアップ回路は、 前記制御電圧と前記リングオシレータの発振開始を容易
にするための第1の基準電圧とを受け、前記所定の期間
は前記第1の基準電圧を第1のノードに与え、前記所定
の期間以外の期間は前記制御電圧を前記第1のノードに
与える第1の切換回路、および前記第1のノードに結合
され、前記制御電圧または前記第1の基準電圧で充電さ
れる第1のキャパシタを含み、 各差動増幅器の遅延時間は前記第1のノードの電圧に応
じて変化する、請求項7に記載の電圧制御型発振器。 - 【請求項9】 前記スタートアップ回路は、 前記バイアス電圧と前記リングオシレータの発振開始を
容易にするための第2の基準電圧とを受け、前記所定の
期間は前記第2の基準電圧を第2のノードに与え、前記
所定の期間以外の期間は前記バイアス電圧を前記第2の
ノードに与える第2の切換回路、および前記第2のノー
ドに結合され、前記バイアス電圧または前記第2の基準
電圧で充電される第2のキャパシタを含み、 各差動増幅器の出力クロック信号の振幅は前記第2のノ
ードの電圧に応じて変化する、請求項7または請求項8
に記載の電圧制御型発振器。 - 【請求項10】 前記所定の期間は、電源電圧が投入さ
れてからその電源電圧が安定するまでの期間である、請
求項7から請求項9のいずれかに記載の電圧制御型発振
器。
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