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JP2000238290A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000238290A
JP2000238290A JP35746599A JP35746599A JP2000238290A JP 2000238290 A JP2000238290 A JP 2000238290A JP 35746599 A JP35746599 A JP 35746599A JP 35746599 A JP35746599 A JP 35746599A JP 2000238290 A JP2000238290 A JP 2000238290A
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ink
recording
filter
unit
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JP35746599A
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Soichi Hiramatsu
壮一 平松
Hirotsugu Nakano
裕嗣 中野
Makoto Kashimura
誠 鹿志村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸引する空気流の損失を大きくせず記録装置
内のインクミストを効率よく捕集する。 【解決手段】 被記録材がローラ11,12により搬送さ
れ、記録部10において、キャリッジ2の走査と同期した
記録ヘッド1から被記録材へのインク吐出と、被記録材
の搬送とが交互に行われる。ファン50,60により、被記
録材の搬送方向と同一方向の空気流が発生され、外気導
入ダクト51から、記録部10、拍車ベース40、中継ダクト
61を介して、ファンダクト62から排出される。この空気
流に乗って浮遊するインクミストは、拍車ベース40と中
継ダクト61に設けられている電界形成部材(エレクトレ
ット)である捕集シート91,92に捕集される。また、ハ
ニカム状フィルタとシート状フィルタが積層され外周が
スポンジに覆われているフィルタユニットがファンダク
ト62内に配設されており、これによってもインクミスト
は捕集される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録材上にイン
クを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置に
関し、特に、インク吐出の際に発生するインクミストを
除去可能なインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置は、高画
質を得ることができるものの、被記録材上にインクを吐
出して画像を記録する際に、インクミストと呼ばれる微
小なインク粒子が発生し、この微小なインクミストが記
録装置内に飛散して汚してしまうことがあった。そし
て、このインクミストによる汚れが記録装置内部の様々
な部品等に悪影響を及ぼすことも考えられた。例えば、
被記録材搬送手段に汚れが付着して被記録材の汚れを引
き起こしたり、光学式のセンサー等に汚れが付着して検
出不良を招いたり、シリアル記録装置のキャリッジのガ
イド部材等に汚れが付着して、キャリッジの駆動のため
の抵抗が増し動作不良等の要因となること等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなインクミス
トの飛散を抑制するために、特開平8−238784号
公報に示されているように、インクジェット記録装置内
にファンおよびフィルタを取り付けて、発生したインク
ミストを除去する構成が知られている。このフィルタ
は、隙間の粗いフィルタ内に隙間の細かいフィルタが重
ねて配置されている。そして、この隙間の細かいフィル
タは、静電気を印加した布を用い、通過する空気流への
影響を抑えながらミスト濾過効率を増大させるため、襞
を付けたり波形にして扇のように折り畳んで構成されて
いる。
【0004】しかしながら、このインクジェット記録装
置では、インクミストを十分に捕集しようとすると、フ
ィルタの隙間を細かくする等して捕集能力の強化をしな
ければならず、その結果として、フィルタを通過する空
気流の損失の増大と吸引効率の低下とが避けられないと
いう問題があった。さらに、長時間の使用の結果、濾過
されたインクミストがフィルタに付着して隙間を塞ぐの
で、通過空気流の損失が益々増大するという問題があ
り、そのためにフィルタも一定使用時間毎に取り換えな
ければならなかった。
【0005】本発明の目的は、通過する空気流の量的損
失を大きくすることなくインクジェット記録装置内のイ
ンクミストを効率良く捕集するインクミスト除去手段を
有することにより、装置内の様々な部材の汚れによる動
作不良等を防ぎ、長寿命で安定した画像記録が行え、信
頼性に優れたインクジェット記録装置を提供することに
ある。
【0006】本発明の他の目的は、インクジェット記録
装置内に浮遊するインクミストを静電気力により捕集す
ることで、通過する空気流の損失を大きくすることなく
インクジェット記録装置内のインクミストを効率良く吸
引・捕集することができるインクミスト除去手段を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクを吐出
して画像を記録する記録手段を用いて被記録材に画像形
成を行なうインクジェット記録装置であって、前記被記
録材を搬送する搬送手段と、前記記録手段による画像記
録時に発生するインクミストを、一定の方向へ流れさせ
るインクミスト除去手段と、前記インクミスト除去手段
の前記インクミストが流れる経路の壁面に配設された電
界形成部材とを含むことを特徴とするものである。
【0008】前記電界形成部材がエレクトレットからな
るものであってもよい。
【0009】前記インクミスト除去手段が、前記インク
ミストの流れを形成する空気流を発生するものであって
もよい。
【0010】その場合、前記インクミスト除去手段が、
前記搬送手段による前記被記録材の搬送方向に対して前
記記録手段よりも下流側から排出される空気を吸い込む
ファンを含んでいてもよい。また、前記インクミスト除
去手段が、前記搬送手段による前記被記録材の搬送方向
に対して前記記録手段よりも上流側から外気空気を吹き
出すファンを含んでいてもよい。
【0011】前記経路に、ハニカム状フィルタとシート
状フィルタとが積層されたフィルタユニットが配設され
ていてもよい。
【0012】その場合、前記ハニカム状フィルタの空気
流通経路が屈曲していることが好ましい。
【0013】また、前記ハニカム状フィルタがエレクト
レット繊維の不織布からなっていてもよい。また、前記
シート状フィルタがエレクトレット繊維の不織布からな
っていてもよい。
【0014】そして、前記フィルタユニットが、前記イ
ンクミストが流れる前記経路の上流側に前記ハニカム状
フィルタが位置し、下流側に前記シート状フィルタが位
置するように配設されていることが好ましい。
【0015】前記インクミスト除去手段が、前記インク
ミストの流れを形成する空気流を発生するものであり、
前記電界形成部材の下流側に前記フィルタユニットが配
置されていてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について詳細に説明する。図1は本発明のイン
クジェット記録装置の一実施形態の概略断面図、図2は
その記録部周辺の部分拡大詳細図、図3はその内部構造
を示す平面図、図4はその入口側ファンを含む概略断面
図、図5はその出口側ファンを含む、図1,4と反対側
から見た概略断面図である。
【0017】まず、本実施形態のインクジェット記録装
置の構成について説明する。このインクジェット記録装
置は、被記録材を搬送する搬送手段と、被記録材に画像
を記録する記録手段と、インクミスト除去手段とを有し
ている。
【0018】記録手段の構成について説明すると、図1
に示すように、インクを吐出する記録ヘッド1が、キャ
リッジ2に搭載されている。記録ヘッド1としては、例
えば、発熱体により流路内のインクを加熱発泡させて吐
出エネルギーを得るインクジェット式ヘッドが採用され
る。キャリッジ2は、キャリッジ軸3およびガイドレー
ル4により支持され、図示しないキャリッジ駆動モータ
(直流モータ)によりベルト(タイミングベルト)を介
して駆動されて往復移動する。キャリッジ2には、読み
取りセンサ101(例えば光学式読み取りセンサ)が搭
載されており、これはインクジェット記録装置のプリン
タシャーシに設けられたスケール102(例えば光学式
エンコーダスリット部)を読み取ることにより、被記録
材の幅方向(搬送方向に直角な方向)におけるキャリッ
ジ2の位置を検出する。
【0019】図3に示すプリンタシャーシ20の、被記
録材の幅方向(被記録材搬送方向に直角な方向)の一方
の側(図3右側)をキャリッジ2等の位置決めの基準と
するための基準側とし、他方の側(図3左側)を非基準
側とする。そして、プリンタシャーシの基準側の前方に
は、記録ヘッド1の機能回復および性能維持のための吸
引回復機能と記録ヘッド1のインク吐出口設置面をワイ
ピングするためのワイパー機能とを有する回復ユニット
30が配置されている。
【0020】つぎに、搬送手段の構成について説明す
る。被記録材の紙束201,301が保管されるオート
シートフィーダ200およびカセット300が設けられ
ている。図1,2に示すように、オートシートフィーダ
200からの被記録材の搬送経路中には、被記録材を1
枚毎に分離するための給紙ローラ202と、図示しない
紙送り駆動モータにより回転駆動される搬送ローラ11
と、付勢バネ13により搬送ローラ11に被記録材を圧
接させるピンチローラ12とが設けられている。カセッ
ト300からの給紙経路中には、被記録材の紙束301
から被記録材を1枚毎に分離するピックアップローラ3
02と、回転駆動される給送ローラ303と、給送ロー
ラ303に被記録材を圧接させる従動ローラとが設けら
れており、前記した搬送ローラ11およびピンチローラ
12の位置まで被記録材を導く構成となっている。
【0021】図2に示すように、搬送ローラ11および
ピンチローラ12の下流側には、記録部10における被
記録材の浮きを防止し、記録ヘッド1のインク吐出口配
設面と被記録材との接触を防ぐとともにインク吐出口配
設面と被記録材表面との間の間隔を一定に保つための紙
押え板14が設けられている。さらに、記録部10の下
流側には、回転駆動される排紙ローラ15と、被記録材
を排紙ローラ15に圧接させる拍車16とが設けられて
いる。
【0022】なお、プリンタシャーシ20は、前述のキ
ャリッジ軸3およびガイドレール4、オートシートフィ
ーダ200、図示しないキャリッジ駆動モータ(直流モ
ータ)、紙送り駆動モータ、制御装置等を位置決め保持
し、また、搬送ローラ11、排紙ローラ15を回転可能
に保持している。
【0023】次に、インクミスト除去手段の構成につい
て説明する。このインクジェット記録装置内には、記録
手段が画像記録のためのインク吐出を行なう際に発生す
るインクミストを効率よく除去するために、空気流を発
生させるファン50,60が設けられている。具体的に
は、被記録材搬送方向の記録部10の上流側に記録部1
0へ空気を吹き出す入口側ファン50が設けられ、被記
録材搬送方向の記録部10の下流側に記録部10からの
空気を吸い込み外部へ排気する出口側ファン60が設け
られ、図1中の矢印C1、C2で示すように前記した被
記録材の搬送方向と同一方向の空気流を作る構成となっ
ている。
【0024】また、図3に示すように、ファン50は、
プリンタシャーシ20の基準側(図3右側)の後方に固
定されている。インクジェット記録装置内部には、外気
導入ダクト51が設けられており、ファン50は外気導
入ダクト51を介してインクジェット記録装置の外部よ
り空気を導入する。
【0025】一方、図2に示すように、インクジェット
記録後の被記録材のインク付着面側に当接して搬送する
回転体である拍車16を保持する拍車ベース40に、イ
ンクミストを吸い込むための吸い込み口41が設けられ
ている。図3に示すように、吸い込み口41は拍車16
の間で記録部10の近傍に設けられている。拍車ベース
40の内部には、空気流の経路が形成されており、前述
の非基準側には、ファン60と連結するためのジョイン
ト部40aが設けられている。インクミストの吸い込み
口41は、拍車ベース40のジョイント部40aから遠
い位置に配設されている。
【0026】インクジェット記録装置の非基準側には、
拍車ベース40のジョイント部40a内に挿入されて緊
密に連結されるゴムジョイント42が設けられている。
そして、プリンタシャーシ20の非基準側前方には中継
ダクト61が固定されており、ゴムジョイント42を介
してジョイント部40aと緊密に連結されている。
【0027】プリンタシャーシ20の中継ダクト61に
は、ファン60に対応した開口が設けられ、ファン60
はプリンタシャーシ20の後方に固定されている。さら
に、ファン60の後方には、ファンダクト62が設けら
れており、インクジェット記録装置の後方および下方
へ、ファン60からの空気の流れを分岐して導く。
【0028】拍車ベース40の内部の空気流の経路の壁
面(天井部)には、電界形成部材である第1の捕集シー
ト91が貼付けられている。中継ダクト61の内部の空
気流の経路の壁面(底面部)には、電界形成部材である
第2の捕集シート92が貼付けられている。これらの捕
集シート91,92は、エレクトレット繊維からなる不
織布で作られており、静電気力により比較的小径のイン
クミストを捕集可能である。エレクトレットとは、半恒
久的に自ら電気分極を保持し周囲に電界を形成する物質
のことであり、半恒久的に静電気力を維持できる。
【0029】図5に示すように、ファンダクト62のイ
ンクジェット記録装置の下方へ至る経路には第1のフィ
ルタ71が、インクジェット記録装置の後方へ至る経路
には第2のフィルタ81がそれぞれ配設されている。本
実施形態ではフィルタユニット181をフィルタ71、
フィルタ81として用いている。図6にその詳細断面図
が、図7に図6の上方から見た平面図が示されている。
【0030】ハニカム状のフィルタ171,172は、
前記したエレクトレット繊維からなる不織布をハニカム
状(ダンボール状)に貼合わせたものであり、その空間
(空気通過穴)に空気を通過させることにより電荷をも
つ粉塵を吸着するものである。この2枚のハニカム状フ
ィルタ171,172が、通過穴の方向を変えて積層さ
れて、空気流通経路が屈曲されている。
【0031】シート状フィルタ173,174は、エレ
クトレット繊維の不織布の単体からなり、空気流が不織
布を貫通する様に配設されている。シート状フィルタ1
73,174は、ハニカム状フィルタ171,172に
用いられるよりも密度の粗い空気透過性の良い不織布か
ら形成されているが、ハニカム状フィルタ171,17
2の空気通過穴に比べて十分小さい間隙を有し、インク
ミストの慣性衝突による捕集効率は、ハニカム状フィル
タ171,172よりも大きい。
【0032】スペーサ175,176は、ハニカム状フ
ィルタ172とシート状フィルタ173との間およびシ
ート状フィルタ173,174同士の間に配設され、隙
間177,178を形成している。ハニカム状フィルタ
171,172、シート状フィルタ173,174、ス
ペーサ175,176は、例えばスペーサ175、17
6が設けられている領域で両面テープ等で積層方向に接
着固定されている。さらに、ハニカム状フィルタ17
1,172、シート状フィルタ173,174、スペー
サ175,176の側面には、スポンジ179が貼付け
られ、これらを一体化するとともに側面への空気の漏れ
を防止している。さらに、フィルタユニット180が装
着される記録装置本体の取付部との間の隙間をなくし、
フィルタユニット180の外側を空気流が通過すること
を防いでいる(なお、図6では、わかりやすくするた
め、フィルタユニット180の周辺に隙間があるように
示してある)。
【0033】次に、ファン50,60により発生する空
気流について説明する。
【0034】まず、外気導入ダクト51を介して、外部
より導入された空気は、図3、4に示す矢印D方向、す
なわち上方に吹き出され、インクジェット記録装置の外
装カバーに設けられた円弧形状の天井部分に吹き付けら
れ、天井部分の円弧形状に沿って流れ方向が変更され、
図1に示す矢印C1方向に空気が流れる。そして、この
空気流は、被記録材の搬送方向と同一方向で、かつイン
クジェット記録装置の基準側から非基準側へ流れ、記録
部10を通過する。記録部10を通過した空気は、イン
クミスト吸い込み口41から拍車ベース40内に侵入
し、さらに、ジョイント部40aおよびゴムジョイント
42を介して中継ダクト61へ至る方向(矢印F方向)
に流れる。さらに、空気はファン60を経て、フィルタ
ユニット80を通過してファンダクト62からインクジ
ェット記録装置の後方および下方へ排出される(図3,
5参照)。
【0035】次にこのインクジェット記録装置の動作に
ついて説明する。
【0036】被記録材(記録紙)の流れに沿って説明す
る。オートシートフィーダ200からの給紙の場合には
給紙ローラ202により矢印Aに沿って、カセット30
0からの給紙の場合にはピックアップローラ302と給
送ローラ303および従動ローラ304により矢印Bに
沿って、それぞれ被記録材が搬送ローラ11とピンチロ
ーラ12との接触点まで搬送される。そして、搬送ロー
ラ11は、図示されていない紙送り駆動モータにより駆
動され、付勢バネ13およびピンチローラ12により被
記録材が圧接された状態で、搬送ローラ11が回転し、
被記録材が記録部10に搬送される。
【0037】記録部10においては、キャリッジ2が被
記録材の幅方向に走査するのに同期して、記録ヘッドに
配された発熱体(図示せず)が駆動されて記録ヘッド1
から被記録材上に適宜インクが吐出される。キャリッジ
2の1回の走査が完了したら、所定ピッチだけ(未印字
の部分が記録ヘッド1と対向するまで)被記録材が搬送
される。それから、キャリッジ2が再走査し記録ヘッド
1から次行のインク吐出が行われる。こうして、被記録
材の所定ピッチずつの搬送と、キャリッジ2の移動およ
び記録ヘッド1からのインク吐出とが交互に行われ、1
枚の被記録材の全面に記録が行なわれる。
【0038】キャリッジ2の往復移動は、読み取りセン
サ101およびスケール102を用いてキャリッジ2の
被記録材の幅方向(キャリッジ2の走査方向)の位置を
検出し、その位置に応じて、図示しない制御装置が駆動
モータをフィードバック制御しながら行われる。記録ヘ
ッド1の駆動タイミング(インク吐出タイミング)も、
読み取りセンサ101およびスケール102によって得
られたキャリッジ2の位置データに基づいて決定される
ので、キャリッジ2の走査と同期して記録ヘッド1のイ
ンク吐出が行なわれる。
【0039】なお、記録部10においては、紙押え板1
4により被記録材の浮きが防止され、記録ヘッド1のイ
ンク吐出口配設面と被記録材とが接触することなく一定
間隔に保たれるため、被記録材上のインク着弾位置は高
精度となる。
【0040】記録部10において記録ヘッド1により画
像記録された被記録材は、排紙ローラ15および拍車1
6により外部に排紙される。
【0041】近年、記録画像の高精細化が求められてお
り、それに応じて、記録部10において記録ヘッド1が
被記録材に画像記録を行う際に吐出するインク粒子が小
径化かつ高密度化されている。それに伴って、インク粒
子を吐出する際に発生する微小なインク粒子(インクミ
スト)が、多数発生し、インクジェット記録装置内に飛
散することによって装置内を汚してしまうおそれがあ
る。そこで、本実施形態では、インクジェット記録装置
内にファン50,60を設け、記録部10で発生するイ
ンクミストを一方向に導くような空気流を起こしてい
る。
【0042】前記した通り、本実施形態では、ファン5
0およびファン60を用いて、被記録材の搬送方向と同
一方向で、かつインクジェット記録装置の前述の基準側
から非基準側へ向う空気流を発生させている。具体的に
は、外気導入ダクト51から導入された空気が、外装カ
バーに沿って記録部10に至り、さらに拍車ベース4
0、中継ダクト61を介して、吸い込みファンダクト6
2からインクジェット記録装置の後方および下方へ排出
される(図3,5参照)。
【0043】記録部10へ至る時点で、空気流は基準側
から非基準側へ向うが、図4の矢印Dに示すように、プ
リンタシャーシ20の手前側に被記録材幅方向の全域に
わたって流れる。この空気流はほとんどが図1の矢印C
1で示すようにプリンタシャーシ20の手前側、すなわ
ち記録部10側に流れていくが、一部、プリンタシャー
シ20の後方(図1の矢印E方向)にも流れ、プリンタ
シャーシ20の後方に配置されたオートシートフィーダ
200の給紙ローラ202に吹き付けられる。これによ
り、インクミストを吹き流して給紙ローラ202がイン
クミストで汚れることを防止し、ひいては、給紙ローラ
202が紙束201より被記録材を1枚毎に分離、搬送
する際に被記録材表面を汚すことを防止している。
【0044】図1の矢印C1方向に流れる空気は、記録
部10へ吹き付けられてインクミストを吹き流し、記録
部周辺に配置されている被記録材の搬送手段、すなわち
搬送ローラ11、ピンチローラ12、紙押え板14等が
インクミストにより汚れそれが堆積して搬送中に被記録
材を汚すことを防止できる。
【0045】また、図1の矢印C1方向に流れる空気
は、記録ヘッド1を搭載するキャリッジ2をガイドする
キャリッジ軸3およびスケール102(エンコーダスリ
ット部)に吹き付けられてインクミストを吹き流し、キ
ャリッジ軸3にインクミストが付着してキャリッジ2の
移動する際の摺動負荷が増加することを防止でき、ま
た、スケール102にインクミストが付着してスケール
102が読み取り不良となることを防止できる。
【0046】さらにまた、図1の矢印C1方向に流れる
空気は、記録ヘッド1およびキャリッジ2にも吹き付け
られてインクミストを吹き流し、記録ヘッド1のインク
吐出口配設面にインクミストが付着して濡れたり汚れた
りすることによる吐出不良を防止し、キャリッジ2の電
気的接続部(ヘッドコンタクト部)にインクミストが付
着することによる電気的接続不良を防止し、読み取りセ
ンサ101にインクミストが付着することによるキャリ
ッジ2の位置検出不良および動作不良を防止することが
できる。
【0047】さらに、図1の矢印C1方向に流れる空気
は、回復ユニット30にも吹き付けられ、記録ヘッド1
の吐出性能を維持するために回復ユニット30に設けら
れた予備吐出受け部(不図示)に記録ヘッド1が予備吐
出する際に発生するインクミストを図1の矢印C2方向
へ流すとともに、回復ユニット30に設けられた図示し
ないキャップ手段やワイピング手段にインクミストが付
着し汚れることにより記録ヘッド1の性能回復が十分に
行なえなくなることを防止する。
【0048】さらに、本実施形態では、インクジェット
記録装置の基準側から非基準側へ向けて空気流を形成す
ることにより、キャリッジ2が基準側から非基準側に移
動しながら記録ヘッド1から被記録材へインク吐出する
際に発生するインクミストを、効率良く吹き流すような
空気流を発生させることができる。すなわち、ファン5
0,60による空気流が、キャリッジ2が移動すること
により移動方向後方に発生する負圧部分のため図1の矢
印C2と逆方向に発生する空気流を打ち消し、インクミ
ストがインクジェット記録装置内に飛散するのを防止で
きる。なお、一般的に、高精細、高精度のカラー画像を
被記録材へ記録する場合には、被記録材上へのインクの
着弾精度を上げるためキャリッジ2が基準側から非基準
側へ移動する時のみにインク吐出を行なう場合が多いの
で、かかる構成が効果的である。
【0049】また、被記録材の幅方向に複数個設けられ
ているピンチローラ12等の部材によって空気流の経路
が凹凸形状となるのを防ぐため、この部分を覆うように
紙押え板14の上流側が延長されており、凹凸形状のな
い空気流の経路が形成され、効率の良い空気流が形成さ
れている。
【0050】図1の矢印C1方向に形成された空気流に
より、インクミストは矢印C2方向に流され、インクジ
ェット記録装置の外部へ流れ出ようとするが、記録部1
0の下流側に吸い込み口41が設けられているので、イ
ンクジェット記録装置の非基準側に配設されたファン6
0によりインクミストが吸い込み口41に吸い込まれ、
外部へ出ることが防止される。
【0051】ファン60が非基準側に設けられているの
で、ファン50により基準側から非基準側へ向うように
形成されている空気流が阻害されない。
【0052】本実施形態では、インクミストの吸い込み
口41のうち、拍車ベース40のファン60と連結する
ためのジョイント部40aから遠い位置、すなわちイン
クジェット記録装置の基準側に配置されているものほ
ど、被記録材幅方向に広く形成されており、拍車ベース
40内の流路抵抗が均一にされて、各吸い込み口41か
ら吸い込まれる空気流量をほぼ均一にすることができ
る。しかも、基準側の吸い込み口41が大きいので、基
準側に位置する回復ユニット30の予備吐出受け部で発
生するインクミストを効率良く吸い込むことができ、さ
らに、図示しないキャップ手段やワイピング手段など記
録ヘッド1の性能維持に重要な部材の近傍にインクミス
トが飛散することが防止できる。
【0053】拍車ベース40と中継ダクト61との連結
は、ジョイント部40aをゴムジョイント42に挿入す
ることにより確実にかつ容易に行なうことができるた
め、拍車ベース40を容易に着脱することができる。長
期間にわたってインクジェット記録装置を使用した場合
に、拍車ベース40内にインクミストが堆積しインクミ
ストの吸い込み性能が低下した時、あるいは拍車16に
インクミストが堆積し被記録材上の画像の汚れが発生し
た時などに、拍車ベース40のみを交換または取り外し
て清掃することが容易にできる。
【0054】次に、インクミストを捕集し、除去するた
めの捕集シート91,92について詳細に説明する。
【0055】拍車ベース40の内部の空気流の経路の壁
面(天井部)と、中継ダクト61の内部の空気流の経路
の壁面(底面部)とには、電界形成部材である捕集シー
ト91,92が貼付けられている。この捕集シート9
1,92は、エレクトレット繊維の不織布からなり静電
気力により近傍の微細なインクミストを捕集する。
【0056】捕集シート91,92は、空気流をふさい
でフィルタとして用いない限りは、任意の位置に配置す
ることができ、空気流の経路内にあれば静電気力により
近傍のインクミストの捕集が可能である。本実施形態で
は第1の捕集シート91は拍車ベース40の天井部に、
第2の捕集シート92は中継ダクト61の底面部に、そ
れぞれ貼り付けられているので、図4に示す空気流D,
Fを防げることなく、ファン50,60による空気流に
対して圧損を引き起こすことなく、近傍の微細なインク
ミストを捕集する。
【0057】また、捕集シート91,92は、空気流の
経路が大きく変わる箇所、本実施形態では、図3からも
明らかなように、ほぼ直角に経路を変えている箇所の経
路壁面に貼付されている。これにより、壁面から離れた
位置に浮遊するインクミストであっても、経路の変化に
伴う空気流の乱れによって壁面に貼付された捕集シート
91,92に捕集される機会が増大する。
【0058】また、捕集シート91,92は、操作者が
容易に交換または取り外し可能な部材である拍車ベース
40の内部に配置されているので、捕集シート91,9
2に多量のインクミストが捕集された結果、捕集シート
91,92のインクミスト捕集能力が低下した場合であ
っても、拍車ベース40の交換に伴って新たな捕集シー
ト91,92と交換することができる。
【0059】本実施形態では、電界形成部材として半恒
久的に電気分極を保持するエレクトレット繊維の捕集シ
ートを用いているが、必ずしも繊維である必要はなく、
他のエレクトレットを用いてもよい。さらに、エレクト
レットに限られず、例えば電源を用いて発生させた静電
気力を利用してもよく、静電板等を用いることも可能で
ある。あるいは、空気流の経路を形成する壁材に直接所
望の静電気力を発生するような加工を施してもよい。
【0060】捕集シート91,92により捕集しきれず
に図5に示す空気流F1,F2とともに流されてきたイ
ンクミストは、フィルタ71,81を構成するフィルタ
ユニット180により捕集される。このフィルタユニッ
ト180を設けることにより外部にインクミストが出る
ことがより確実に防止できる。
【0061】フィルタユニット180によるインクミス
ト捕集について詳細に説明すると、ハニカム状フィルタ
171,172は、慣性を利用してインクミストを捕集
する。空気通過穴を空気が通過するため圧力損失は少な
く目詰まりしにくい状態で、空気流が分割されて壁との
接触による捕集が行なわれる。しかも、その空気流の経
路が屈曲されているので、インクミストが壁に衝突しや
すく、さらに捕集効率が上がっている。
【0062】一方、シート状フィルタ173,174
は、ハニカム状フィルタ171,172の空気通過穴に
比べて十分小さい間隙を空気が通過するため、インクミ
ストの慣性衝突による捕集効率はハニカム状フィルタ1
71,172より大きい。さらに、エレクトレット繊維
のごく近傍をインクミストが通り抜けてゆくため、静電
吸着による捕集効果も高い。
【0063】シート状フィルタ173,174は、イン
クミスト捕集効果が高いため、性能的にはこのシート状
フィルタだけを設ければ十分であるが、長期的に見る
と、捕集効果が大きい分捕集したインクミストで目詰ま
りを起こしやすく、空気の透過が不十分になるおそれが
ある。この場合、吸引口からのインクミスト吸引が十分
でなくなり、記録装置内外にインクミストを飛散させて
しまう。そこで、シート状フィルタ173,174の上
流側に、シート状フィルタ173,174よりも捕集効
果は小さいが目詰まりのしにくいハニカム状フィルタ1
71,172を配設し、さらに上流側に圧力損失がほと
んどなく静電吸着のみでインクミストを捕集できる捕集
シート91,92を配設することにより、シート状フィ
ルタ173,174の長寿命化を図っている。
【0064】インクミストの発生は、記録ヘッド1から
インクが吐出される際に発生する飛沫と、インク滴が被
記録材に衝突した時の飛沫とが原因である。そのためイ
ンクミストの大きさは種々雑多であるが、一般的には大
径のインクミストほど慣性を利用した捕集はしやすくな
る。主に慣性を利用したインクミスト捕集を行なうハニ
カム状フィルタ171,172を上流側に配設して、大
径のインクミストを上流側でほとんど捕集し、ハニカム
状フィルタ171,172を通り抜けた小径のインクミ
ストを、下流側に配設した隙間の小さいシート状フィル
タ173,174で捕集する構成とすることにより、シ
ート状フィルタ173,174の目詰まりを抑制しつつ
効率よくインクミストを捕集することができる。
【0065】さらに、空気流の流速が速いほど、大径粒
子が慣性によって捕集しやすくなるため、空気流の流速
が速く風の乱れが大きいファン60の吹き出し口に近い
方に、主に慣性を利用してインクミストを捕集するハニ
カム状フィルタ171,172を位置させることが効果
的である。なお、ファンにより空気流の径路中に流路抵
抗を設ける場合、吸い込み側より吹き出し側にあった方
が圧力損失が小さくてすむため、フィルタユニット71
はファン60の下流側に配設されている。
【0066】本実施形態では、ハニカム状フィルタ17
1,172およびシート状フィルタ173,174の材
料としてエレクトレットを用いているので、静電力によ
り捕集効果がさらに向上している。すなわち、ハニカム
状フィルタ171,172としては圧力損失が少なく捕
集効果が高いものが望まれているので、小さい粒径のミ
ストを少しでも捕集できるように、エレクトレットを用
いることが効果的である。また、静電力による吸着は粒
径の小さい粒子ほど吸着しやすいので、前記の通りハニ
カム状フィルタ171,172を透過した小径のインク
ミストを捕集するシート状フィルタ173,174にエ
レクトレットを用いることが効果的である。さらに、捕
集シートにもエレクトレットを用いて少しでも小径のイ
ンクミストを捕集できるようにしてある。ただし、各フ
ィルタとしてエレクトレット以外の一般の不織布を用い
ても、本発明の技術的思想を逸脱するものではない。
【0067】本実施形態では、スペーサ175,176
により、ハニカム状フィルタ172とシート状フィルタ
173との間およびシート状フィルタ173,174同
士の間に、隙間177,178が設けられている。これ
により、空気の回り込みが行われて、シート状フィルタ
173、174に使用不能領域が生じることを防ぐとと
もに、たとえシート状フィルタ173が部分的に目詰ま
りを起こしてもシート状フィルタ174は全面が使用で
きるようになる。
【0068】このように、ハニカム状フィルタ171,
172、シート状フィルタ173,174、スペーサ1
75,176、スポンジ179が一体化されたフィルタ
ユニット180を用いることにより、組立が容易になる
とともに、空気流のフィルタ側方への漏れ出しを防止す
ることができる。また、フィルタ交換が容易になり、各
フィルタ間の遮蔽が容易に行えるとともに、各フィルタ
とダクト内壁との間を空気が流通することを容易に防止
することができる。また、このような構成では、前記の
通りハニカム状フィルタ171,172とシート状フィ
ルタ173,174の配列順序が捕集効率上重要である
が、これらのフィルタがユニット化されているので、そ
の順序を間違うことなく容易に組立や交換ができる構成
となっている。
【0069】このように、本実施形態のフィルタユニッ
ト180によると、インクミストを効率よくかつ空気流
の圧損を大きくすることなく捕集可能なフィルタの組立
や交換が容易になる。また、フィルタユニットからの空
気の漏れやフィルタと装置内の取付部との間の空気の漏
れを防ぐことにより、装置の内外をインクミストで汚す
ことを防ぐことができる。さらに、組立時や交換時に、
フィルタを最適の位置に装着することが容易にできる。
そして、記録装置内部の汚れを防止し、特に汚れの堆積
によって動作不良を起こすおそれのある部分のインクミ
スト堆積を防ぐことにより、長期にわたって安定した画
像を記録することができ、信頼性が向上する。
【0070】さらに、ハニカム状フィルタの空気流通経
路が屈曲している構成としたり、ハニカム状フィルタが
エレクトレット繊維の不織布からなる構成としたり、シ
ート状フィルタがエレクトレット繊維の不織布からなる
構成とすることにより、インクミストの捕集効率をより
向上させることができる。
【0071】また、フィルタユニットが、インクミスト
が流れる経路の上流側にハニカム状フィルタが位置し、
下流側にシート状フィルタが位置するように配設されて
いる構成としたり、インクミスト除去手段が、インクミ
ストの流れを制御する空気流を発生するものであり、イ
ンクミスト除去手段の下流側にフィルタユニットが配置
されている構成とすることによっても、インクミストの
捕集効率をより向上させることができる。
【0072】さらに、本実施形態においては、フィルタ
ユニット180から見て空気流経路上流側に捕集シート
91,92を配置している。
【0073】一般に、フィルタユニット180によるイ
ンクミストの捕集効果を高めようとすと、フィルタ7
1,81の目(隙間)を小さくすることになり、これに
より、空気の圧損を生じ、吸い込み口41よりの吸引効
率が低下する。また、大量のインクミストを捕集するこ
とにより、徐々にフィルタ71,81が目詰まりを起こ
し、吸い込み口41の吸引効率のさらなる低下を招く。
【0074】そこで、本実施形態では、第1インクミス
ト除去手段として、空気流経路の周囲に沿って、空気流
の移動の妨げとならないように捕集シート91,92を
配し、その下流側に第2インクミスト除去手段として、
空気流と対面するようにフィルタユニット180を配し
ている。また、第1インクミスト除去手段は、第2イン
クミスト除去手段に比べてインクミストの付着による汚
れが激しいので、交換可能な構成とすると、第2インク
ミスト除去手段の使用可能な時間を延ばすことができ効
果的である。また、第1インクミスト除去手段と第2イ
ンクミスト除去手段との間に空気流を生じさせる手段と
してファンを配すると、第2インクミスト除去手段への
より効率の良い空気流の送出を行うことができる。ま
た、第2インクミスト除去手段を空気流の上流側からみ
てハニカム構造のフィルタとシート状のフィルタが並ぶ
組み合わせとすることで、より効率的なインクミストの
除去を行うことができる。また、好ましくは、第2イン
クミスト除去手段を交換可能なユニットとすることによ
り、交換作業を容易に行うことができる。さらにより好
ましくは、第1インクミスト除去手段と第2インクミス
ト除去手段とを、静電気力を利用してミストを吸着する
構成として、より効果的に空気中に浮遊するインクミス
トを吸着・除去することができる。
【0075】このように、本実施形態では、捕集シート
91,92とフィルタ71,81とを併用することによ
り、空気流の圧損およびファンの吸引効率の低下を防ぎ
つつ、インクミストの捕集・除去の効果を高めている。
【0076】
【発明の効果】本発明では、空気流の経路内で浮遊する
インクミストを、電界形成部材が発生させる静電気力を
利用して捕集することが可能になる。これは、空気流の
圧損を大きくすることなく捕集が可能であり、記録装置
内に飛散するインクの微小粒子を効率よく吸引、捕集す
ることになる。
【0077】その結果、記録装置内部の汚れを防止し、
特に汚れの堆積によって動作不良を起こすおそれのある
部分のインクミスト堆積を防ぐことにより、長期にわた
って安定した画像を記録することができ、信頼性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の一実施
形態を示す側面断面図である。
【図2】図1の実施形態の記録部周辺を示す拡大図であ
る。
【図3】図1の実施形態の平面図である。
【図4】図1の実施形態の入口側ファン周辺を示す側面
断面図である。
【図5】図1の実施形態の出口側ファン周辺を示す(図
1,4と反対側から見た)側面断面図である。
【図6】フィルタユニットの拡大断面図である。
【図7】図6の上方から見た平面図である。
【符号の説明】 1 記録ヘッド(記録手段) 2 キャリッジ(記録手段) 3 キャリッジ軸 4 ガイドレール 10 記録部 11 搬送ローラ(搬送手段) 12 ピンチローラ(搬送手段) 13 付勢バネ(搬送手段) 14 紙押え板 15 排紙ローラ 16 拍車 20 プリンタシャーシ 30 回復ユニット 40 拍車ベース 40a ジョイント部 41 吸い込み口 42 ゴムジョイント 50 ファン(インクミスト除去手段) 51 外気導入ダクト 60 ファン(インクミスト除去手段) 61 中継ダクト 62 ファンダクト 71,72 ハニカム状フィルタ 73,74 シート状フィルタ 75,76 スペーサ 77,78 隙間 79 スポンジ 80 フィルタユニット 91 エレクトレットの第1の捕集シート(インクミ
スト除去手段) 92 エレクトレットの第2の捕集シート(インクミ
スト除去手段) 101 読み取りセンサ 102 スケール 200 オートシートフィーダ 201,301 紙束 202 給紙ローラ 300 カセット 302 ピックアップローラ(搬送手段) 303 給送ローラ(搬送手段) 304 従動ローラ(搬送手段)
フロントページの続き (72)発明者 鹿志村 誠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA16 EA27 HA33 JC17 KB23

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出して画像を記録する記録手
    段を用いて被記録材に画像形成を行なうインクジェット
    記録装置であって、 前記被記録材を搬送する搬送手段と、 前記記録手段による画像記録時に発生するインクミスト
    を、一定の方向へ流れさせるインクミスト除去手段と、 前記インクミスト除去手段の前記インクミストが流れる
    経路の壁面に配設された電界形成部材とを含むインクジ
    ェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記電界形成部材がエレクトレットから
    なる請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インクミスト除去手段が、前記イン
    クミストの流れを形成する空気流を発生するものである
    請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インクミスト除去手段が、前記搬送
    手段による前記被記録材の搬送方向に対して前記記録手
    段よりも下流側から排出される空気を吸い込むファンを
    含む請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記インクミスト除去手段が、前記搬送
    手段による前記被記録材の搬送方向に対して前記記録手
    段よりも上流側から外気空気を吹き出すファンを含む請
    求項3または4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記経路に、ハニカム状フィルタとシー
    ト状フィルタとが積層されたフィルタユニットが配設さ
    れている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のイン
    クジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記ハニカム状フィルタの空気流通経路
    が屈曲している請求項6に記載のインクジェット記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ハニカム状フィルタがエレクトレッ
    ト繊維の不織布からなる請求項6に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  9. 【請求項9】 前記シート状フィルタがエレクトレット
    繊維の不織布からなる請求項6に記載のインクジェット
    記録装置。
  10. 【請求項10】 前記フィルタユニットが、前記インク
    ミストが流れる前記経路の上流側に前記ハニカム状フィ
    ルタが位置し、下流側に前記シート状フィルタが位置す
    るように配設されている請求項6に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  11. 【請求項11】 前記インクミスト除去手段が、前記イ
    ンクミストの流れを形成する空気流を発生するものであ
    り、前記電界形成部材の下流側に前記フィルタユニット
    が配置されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    インクジェット記録装置。
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