JP2000236866A - 煙草の消煙器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】従来の煙草の消煙器具は灰皿と空気清浄器が一
緒になったものであった。そのため特定の場所での喫煙
を可能にしたが、持ち運びには不向きであった。禁煙運
動の高まりで、今では喫煙可能な場所がどんどんなくな
る傾向にある。そこで消煙器具を小型軽量にすることに
より、何処へでも消煙器具を持ち運び、そこが喫煙可能
な場所になる。 【解決手段】形態可能なケース体に吸塵フィルターを収
納し、該ケース内部に煙草２０を挿入し、点火後の煙草
から立ちのぼる副流煙と、口から吐き出される煙りを該
フィルターで濾過することを特徴とする煙草の消煙器
具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は携帯可能な煙草の消煙器
具に係り、煙草の煙りに含まれる有害微粒子や不快臭気
を集塵フィルターで濾過することを第一の目的とし、さ
らに器具を小型軽量にすることにより、全席禁煙の列車
内や航空機の中でも、周囲に迷惑をかける事なく喫煙す
ることが可能になる。

【０００２】

【従来の技術】従来の煙草の消煙器具は、ロビーなどに
設置されるものがほとんどで、灰皿に空気清浄器が取り
付けられたタイプのものである。喫煙コーナーなどの限
られた空間において、空気を浄化するのに効果的ではあ
るが、煙草を吸う場所が限定されるという問題があっ
た。

【０００３】さらに、昨今の禁煙運動の高まりから、愛
煙家が煙草を楽しむ場所は、ますます限定され、職場は
勿論のこと家庭においても禁煙が定着しつつある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
の煙草の消煙器具は、煙草の煙りに含まれる有害微粒子
や不快臭気を集塵フィルターで取り除き、空気を浄化す
るという点では、大変有効ではあったが、愛煙家が煙草
を楽しむ権利を守るという点では、未だ改良の余地を残
している。

【０００５】そこで本発明の目的は、愛煙家がいつでも
何処でも、自由に煙草を楽しむことができる煙草の消煙
器具の考案にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成して課題
を解決するため、本発明に係る煙草の消煙器具は小型軽
量にして、何処へでも持ち運べ、取り扱いが簡単である
事が求められる。

【０００７】そこで、携帯可能なケース体の中に、集塵
フィルターを収め、該ケース体の中に煙草一本を挿入す
ることを基本的な形とする。さらに、口から吐き出され
る煙りは、該ケース体に設けられた吸煙開口を通して、
該フィルターにより濾過できるようにする。そうするこ
とで、煙草から立ちのぼる副流煙を常にフィルターで濾
過することができる。また、口から吐き出される煙草の
煙りも、このフィルターを通すことにより濾過され浄化
される。

【作用】本発明に係る煙草の消煙器具によると、煙草か
ら立ちのぼる副流煙を煙道でフィルターの一端に導き、
口から吐き出された煙りと一緒にこのフィルターで濾過
し、該フィルターの他端より浄化して排出される。

【０００８】しかも、携帯可能な煙草の消煙器具は、時
と場所を選ばず使用できる。

【０００９】

【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
説明する。図１は本発明に係る煙草の消煙器具の一例を
示すものである。この消煙器具１は、煙草のボックスサ
イズに設計されている。ボックス上部のほぼ中央部に
は、煙草２を挿入するホルダー部３が設けられている。
また、その隣には口から吐き出される煙りを吸い込む、
吸煙開口４が設けられている。また、器具の下部には濾
過された空気を排出する排気口５が設けられている。

【００１０】図２は図１の消煙器具の縦断面図である。
挿入された煙草２の先端位置には、点火ヒーター６が設
けられている。またその隣には、電池７とスイッチ８が
それぞれ配置されている。吸煙開口４の下部には集塵フ
ィルター９が挿入され、フィルターの下端部１５には小
型モーター１１と小型シロッコファン１２が設置されて
いる。また、煙草の先端部の下部には灰受けボックス１
０があり、煙草の先端部からフィルター上端部１４まで
煙道１６が配されている。小型シロッコファンはスイッ
チ１３の操作で吸煙し濾過する。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように本発明による煙草の
消煙器具によれば、時と場所を気にする事なく、気軽に
煙草を楽しむことができるばかりでなく、器具の持ち運
びはまったく苦にならない。勿論周囲に煙害で迷惑をか
けることもないので、嫌煙家と愛煙家の共存が可能にな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】煙草ボックスサイズの消煙器具に煙草を挿入し
た状態の斜視図である。

【図２】煙草ボックスサイズの消煙器具に煙草を挿入し
た状態の縦断面図である。

【図３】煙草ボックスサイズの消煙器具の煙りの流れを
示した、縦断面図である。

【符号の説明】

１、 煙草の消煙器具本体 ２、 煙草のホルダー部 ３、 煙草の挿入口 ４、 口から吐き出される煙りを吸収する吸煙開口 ５、 消煙器具の排気口 ６、 煙草の点火ヒーター ７、 電池 ８、 点火ヒーターのスイッチ ９、 吸塵フィルター １０、煙草の灰受け １１、小型モーター １２、小型シロッコファン １３、小型モーターのスイッチ １４、フィルター上端部 １５、フィルター下端部 １６、煙道 １７、煙りの流れを示す矢印 １８、煙りに含まれる有害微粒子 １９、消煙器具の排気口から出る排気 ２０、煙草

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】携帯可能な煙草の消煙器具であって、該消
   煙器具はケース体と、該ケース体に内装するフィルター
   と、煙草一本を挿入できるホルダー孔部と、該ホルダー
   の先端に配した着火装置を備える。
2. 【請求項２】前記煙草の消煙器具において、該ケース体
   のホルダー孔部に挿入された煙草の副流煙を排気口と反
   対側に位置するフィルター上部へ導く煙道を設けたこと
   を特徴とする請求項１の消煙器具。
3. 【請求項３】前記煙草の消煙器具において、該ケース体
   に呼気を吸い込む吸煙開口を設け副流煙と呼気に含まれ
   る煙草の煙りを電動ファンの力で強制的に吸い取り濾過
   する事を特徴とする請求項１、及び請求項２の煙草の消
   煙器具。