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JP2000231903A - 放電ランプと光源装置と投写型表示装置 - Google Patents

放電ランプと光源装置と投写型表示装置

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Publication number
JP2000231903A
JP2000231903A JP11326422A JP32642299A JP2000231903A JP 2000231903 A JP2000231903 A JP 2000231903A JP 11326422 A JP11326422 A JP 11326422A JP 32642299 A JP32642299 A JP 32642299A JP 2000231903 A JP2000231903 A JP 2000231903A
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JP
Japan
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electrode
discharge lamp
discharge
arc tube
concave mirror
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JP11326422A
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English (en)
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JP3623137B2 (ja
Inventor
Mitsuhiro Wada
充弘 和田
Katsu Nakao
克 中尾
Toshiaki Ogura
敏明 小倉
Takeharu Tsutsumi
威晴 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP32642299A priority Critical patent/JP3623137B2/ja
Publication of JP2000231903A publication Critical patent/JP2000231903A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の放電ランプは、主に短アークであっ
ても始動性、アークの安定性、及びランプ寿命を改善す
ることを目的とする。 【解決手段】 この放電ランプは、発光管10と、その
両側に形成された封止部11、12と、封止部11、1
2に封着された金属箔13、14と、金属箔13、14
に接続され先端部に太径部が設けられた一対の電極1
5、16と、電極の太径部の後方に配置されたコイル1
7、18と、外部導線19、20と、発光管内に封入さ
れた放電媒体21、22と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電ランプと、放
電ランプを用いて照明光を形成する光源装置、およびこ
の光源装置と外部から映像信号が供給されて光学像を形
成する空間光変調素子(例えば、液晶素子)と投写レン
ズを用いて大画面映像をスクリーン上に投影する投写型
表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メタルハライドランプや超高圧水銀ラン
プに代表される小型の放電ランプは、投写型表示装置等
の光源として広く利用されている。このような場合、放
電ランプと凹面鏡とを組み合わせて光源装置を構成し、
これを投写型表示装置の光源として利用するのが一般的
である。
【0003】図17は、従来の放電ランプの構成例を示
す。放電ランプ321は主として、発光管301、封止
部302、303、金属箔304、305、電極30
6、307、外部導線308、309、放電媒体31
0、311、312、から構成される。発光管301及
び封止部302、303には石英ガラス、電極306、
307にはタングステン、金属箔304、305にはモ
リブデン箔、外部導線308、309にはモリブデンが
用いられる。また、放電媒体には、水銀310、ハロゲ
ン化金属などの発光金属311とアルゴンなどの希ガス
312が主に用いられる。
【0004】外部導線308、309に所定の電圧を印
可することにより、電極306、307間にアーク放電
が発生し、水銀310やハロゲン化金属311に固有の
発光が得られる。アルゴンガス312は、始動性を改善
するために用いられている。この種の放電ランプは、電
極間距離が極めて短く始動時に大電流が流れるため、電
極変形や、電極物質の蒸発による黒化が発生し易く、長
寿命化が困難である。これに対して、電極構造の工夫に
よりランプ寿命を改善した種々の放電ランプが開示され
ている(例えば、特開平7−192688、特開平10
−92377)。図18〜図20は電極の構成例を示す
拡大図である。
【0005】図18は、電極330の先端にコイル33
1を設けて放熱性を向上し、先端部の過剰昇温による劣
化、変形を抑制した例である。図19は、電極340の
先端に電極341軸よりも直径の太い放電部342を設
けて熱伝導性を高め、先端部の過剰昇温による劣化、変
形を抑制した例である。この種の電極は、直流型放電ラ
ンプの陽極として用いられる。
【0006】図20は、電極350の先端にコイルを太
く巻き付けて、この先端部分は電極軸351と一体の固
まりになるよう放電によって溶融し、電極軸351より
も直径の太い放電部352を形成し、放電部352の後
方にコイルを一体的に溶融した放熱部353を設けて電
極の劣化、変形を抑制した例である。放熱部353は、
コイルや円筒型の電極部材を用いて構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
〜図20に示す電極構造は以下のような問題があった。
図18の場合、電極330とコイル331の接触面積が
小さいため熱伝導が低く、十分な放熱効果が得られ難
い。また、コイル331が細すぎる場合にはコイル33
1が溶融、変形してしまう、という問題があった。コイ
ル331を太くすればよいが、電極330に使用される
タングステンは材質が硬く、コイル331を巻き付ける
のが困難になる。また、放電のアークスポットが電極先
端やコイル端部に移動してしまい、アークが安定し難
い、という問題があった。
【0008】図19の場合、太径の放電部342を大き
くしすぎると、電極340が熱電子を放出するのに必要
な温度まで上昇し難く、始動性の悪化や立ち消えなどの
問題があった。これは、特にランプを交流点灯する場合
に大きな問題になるため、このような電極を交流点灯で
用いるのは困難であった。図20の場合、放電部352
とコイル353が一体的に連続して構成されているた
め、放電部352とコイル353との熱伝導が高く、放
電部352が熱電子放出に必要な温度まで上昇し難くな
るため、図19と同様に始動性の悪化や立ち消えを発生
する。これは、特に放電ランプを交流点灯する場合に大
きな問題になる。また、この図20のような電極は、電
極軸351にコイル353を巻回した構成の電極を、窒
素ガスやアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気中で放電さ
せ、その先端部分を溶融することにより製造される。放
電ランプでは、始動性を改善するために電極材料のタン
グステンにトリウム等のドープ材を添加した電極が用い
られることが多い。しかしながら、上述のような製造方
法で作製した電極は、先端部分を溶融する際にドープ材
が蒸発してしまう、という問題があった。更に、先端部
分は溶融により再結晶化が進むため、強度的にも弱く、
加工が困難である、という問題があった。
【0009】一方、この種の放電ランプを投写型表示装
置に使用する場合には、凹面鏡と組み合わせて光源を構
成するのが一般的である。図21aは、その構成例を示
している。図21bは、図21aにおけるA−Aの断面
図である。凹面鏡371はその内表面に反射コーティン
グ372が施され、ランプ360からの放射光を所定の
方向に効率良く反射する。凹面鏡371には、ランプ挿
入部373と導線取り出し穴374が設けられている。
ランプ360は、封止部362をランプ挿入部373に
挿入し、耐熱性の接着剤375によって凹面鏡371に
固定される。また、外部導線369には延長導線376
が接続され、延長導線376の他端を導線取り出し穴3
74から凹面鏡371の外部に引き出している。外部導
線368と延長導線376との間に所定の電圧を加える
ことにより、ランプ360の発光を得ることができる。
【0010】投写型表示装置に使用するランプは、でき
るだけ小型で、長寿命であることが要望される。しかし
ながら、図21aに示した従来の光源は、以下のような
問題があった。第1に、ランプ360の両端に設けられ
た金属箔364、365や外部導線368、369の酸
化により断線を招き、ランプ寿命が低下するという問題
である。図21aに示した光源の場合、図21bのA−
Aの拡大断面図に示すように、外部導線369と封止部
363との間には、封止の際、熱応力による歪みが発生
し、隙間Bが形成される。それ故、外部導線369や金
属箔365の外部導線369側の端部は空気と接触して
おり、ランプ点灯中の極めて高温な条件化では、これら
の部分の酸化が促進される。酸化によって断線に至るま
での時間は温度によって変化するが、例えば、金属箔に
モリブデンを用いた場合、空気中350℃の条件化でお
よそ5000時間程度である。外部導線368と封止部
362についても同様である。
【0011】一般に、投写型表示装置に使用される放電
ランプは、点灯中の温度が極めて高く、発光管361は
最大1000℃近い温度になる。それ故、発光管361
からの熱伝導や、電極366、367からの熱伝導によ
り、金属箔364、365と外部導線368、369の
接続部付近の温度は、数100度に達する。ファン等に
より強制的に空冷すれば温度を低下できるが、発光管3
61の温度まで低下させてしまうと、発光金属の蒸発が
抑制され、発光効率が著しく低下する。それ故、極めて
局部的な冷却が必要であり困難を要する。
【0012】この問題を解決するために、従来の放電ラ
ンプでは、十分長い金属箔を使用し、熱伝導による温度
上昇を小さくして酸化による断線を抑制している。しか
しながら、金属箔を長くするあまりランプ全長が長くな
り、光源の小型化が困難になる、という問題があった。
第2に、ランプ点灯中は発光金属が蒸発するため、発光
管内の圧力は、例えば、メタルハライドランプの場合で
数10気圧、超高圧水銀ランプの場合で数10MPa
(メガパスカル)と極めて高く、点灯中に発光管が破損
し易いという問題があった。
【0013】本発明の放電ランプは、主に短アークであ
っても始動性、アークの安定性、及びランプ寿命を改善
することを目的とする。また、本発明の光源装置は、主
に投写型表示装置に用いる場合に適した、コンパクト
で、信頼性が高く、放電ランプの放射光を効率良く集光
することを目的とする。また、本発明の光源装置を用い
れば、明るく、コンパクトで、信頼性の高い投写型表示
装置を提供することができる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の放電ラン
プは、発光管と、前記発光管の両端に形成された封止部
と、前記封止部に封着され、前記発光管内に所定の間隔
で対向配置された一対の電極と、前記発光管内に封入さ
れた放電媒体と、を備え、前記電極は、電極軸と、前記
電極軸の先端に一体的に形成された前記電極軸よりも外
径の太い放電部と、で構成され、前記放電部の後方に前
記電極軸を取り囲む放熱導体を有するものである。
【0015】本発明の第2の放電ランプは、発光管と、
前記発光管の両端に形成された封止部と、前記封止部に
封着され、前記発光管内に所定の間隔で対向配置された
一対の電極と、前記発光管内に封入された放電媒体と、
を備え、前記電極は、電極軸と、前記電極軸の先端に一
体的に形成された前記電極軸よりも外径の太い放電部
と、で構成され、前記放電部は先端がテーパ状であり、
前記放電部の後方に前記電極軸を取り囲む放熱導体を有
し、前記発光管内における前記電極の間隔をL、前記放
電部の先端の直径をφ、前記テーパが前記電極軸となす
角をθとすると、 φ/L≦0.6 20゜≦θ≦60゜ を満足するものである。
【0016】本発明の第3の放電ランプは、発光管と、
前記発光管の両端に形成された封止部と、前記封止部に
封着され、前記発光管内に所定の間隔で対向配置された
一対の電極と、前記発光管内に封入された放電媒体と、
を備え、前記電極は、電極軸と、前記電極軸の先端部に
嵌め込まれた円筒状導体と、で構成され、前記円筒状導
体の後方に前記電極軸を取り囲む放熱導体を有するもの
である。
【0017】本発明の第4の放電ランプは、発光管と、
前記発光管の両端に形成された封止部と、前記封止部に
封着され、前記発光管内に所定の間隔で対向配置された
一対の電極と、前記発光管内に封入された放電媒体と、
を備え、前記電極は、電極軸と、前記電極軸の先端部に
嵌め込まれ、前記電極軸の先端側の外径部がテーパ状に
形成された円筒状導体を有し、前記円筒状導体の後方に
前記電極軸を取り囲む放熱導体を有し、前記発光管内に
おける前記電極の間隔をL、前記円筒状導体における前
記電極軸の先端に近い端面の外径をφ、前記テーパが前
記電極軸となす角をθとすると、 φ/L≦0.6 20゜≦θ≦60゜ を満足するものである。
【0018】本発明の第5の放電ランプは、発光管と、
前記発光管の両端に形成された封止部と、前記封止部に
封着され、前記発光管内に所定の間隔で対向配置された
一対の電極と、前記発光管内に封入された水銀および希
ガスと、を備え、前記水銀の封入量は150mg/cc
以上であり、前記電極は、電極軸と、前記電極軸の先端
に一体的に形成された前記電極軸よりも外径の太い放電
部と、で構成され、前記放電部は先端がテーパ状であ
り、前記放電部の後方に前記電極軸を取り囲む放熱導体
を有し、前記発光管内における前記電極の間隔をL、前
記放電部の先端の直径をφ、前記テーパが前記電極軸と
なす角をθとすると、 φ/L≦0.6 20゜≦θ≦60゜ を満足し、前記電極に交流電圧を印加して点灯させるも
のである。
【0019】本発明の第6の放電ランプは、第3又は第
4の放電ランプにおいて、電極が、電極軸と、前記電極
軸の先端部に嵌め込まれた円筒状導体とのみからなり、
放熱導体を設けていない。本発明の第7の放電ランプ
は、第5の放電ランプにおいて、電極が、電極軸と、前
記電極軸の先端に一体的に形成された前記電極軸よりも
外径の太い放電部とのみからなり、放熱導体を設けてい
ない。
【0020】上記第3又は第4の放電ランプにおいて、
円筒状導体は、電極軸の先端から遠い側の内端部にテー
パが設けられたものであるのが、好ましい。上記第1〜
第5のいずれかの放電ランプにおいて、放熱導体は、コ
イル状であるのが、好ましい。上記第1〜第5のいずれ
かの放電ランプにおいて、電極と放熱導体の材質が異な
るものが、好ましい。上記第1〜第7のいずれかの放電
ランプにおいて、電極はタングステンにトリウムをドー
プしたものであるのが好ましい。
【0021】上記第1又は第2又は第5又は7の放電ラ
ンプにおいて、電極の間隔が2mm以下であり、電極軸
の外径をD1、放電部の外径をD2、前記放電部の前記
電極軸方向の長さをD3とすると、 2.0≦D2/D1≦5.0 D3/D1≦9.0 を満足すれば、好ましい。
【0022】上記第3又は第4又は6の放電ランプにお
いて、電極の間隔が2mm以下であり、電極軸の外径を
D1、円筒状導体の外径をD2、前記円筒状導体の前記
電極軸方向の長さをD3とすると、 2.0≦D2/D1≦5.0 D3/D1≦9.0 を満足すれば、好ましい。
【0023】上記第1〜第7のいずれかの放電ランプに
おいて、放電媒体は、水銀と希ガスであるのが、好まし
い。上記第1〜第7のいずれかの放電ランプにおいて、
電極に交流電圧を印加して点灯させるものであるのが、
好ましい。上記第1〜第7のいずれかの放電ランプにお
いて、電極に直流電圧を印可して点灯させるとともに、
駆動時間や点灯回数に応じて電圧の極性を反転するもの
であるのが、好ましい。
【0024】上記第1〜第7のいずれかの放電ランプに
おいて、電極は、純タングステン製であれば、好まし
い。上記第1〜第7のいずれかの放電ランプにおいて、
電極は、カリウム、シリコン、アルミニウム、のうち少
なくともいずれかの含有量が10ppm以下の純タング
ステン製であれば、好ましい。
【0025】本発明の第8の放電ランプは、放電空間を
形成する発光管と、前記発光管の両端に形成された封止
部と、前記封止部にそれぞれ封設された金属箔と、一端
を前記金属箔に接続するとともに、他端を前記発光管内
に対向して配置させた電極と、一端を前記金属箔に接続
するとともに、他端を前記封止部の外部に突出させた外
部導体と、前記発光管内に封入された放電媒体とを備
え、前記金属箔はそれぞれの長さが異なる。
【0026】第8の放電ランプにおいて、放電媒体は、
不活性ガスと水銀を含む。第8の放電ランプにおいて、
発光管は石英ガラス製またはサファイアガラス製であ
る。第8の放電ランプにおいて、長さの短い金属箔が封
設された封止部に保持手段を備える。
【0027】第8の放電ランプにおいて、保持手段は金
属製である。本発明のによれば、始動性に優れ、短アー
クであっても、寿命の長い放電ランプを実現できる。本
発明の第1の光源装置は、上記第1〜第7のいずれかの
放電ランプと、前記放電ランプから放射される光を所定
の方向に反射する凹面鏡とを備えるものである。
【0028】本発明の第2の光源装置は、上記第1〜第
7の放電ランプと、前記放電ランプから放射される光を
所定の方向に反射する凹面鏡と、を備え、前記凹面鏡は
反射光が出射する開口部と、前記開口部の反対側に設け
られたランプ挿入部を有し、前記放電ランプは一端を前
記ランプ挿入部に挿入するとともに、一対の電極間に形
成される発光領域の中心が前記凹面鏡の短い側の焦点と
およそ一致するように配置され、前記発光領域の中心か
ら放射され凹面鏡の有効反射面内に入射する光線が前記
放電ランプの電極によって遮光されないことを特徴とす
るものである。
【0029】本発明の第3の光源装置は、第8の放電ラ
ンプと、前記放電ランプから放射される光を所定の方向
から反射する凹面鏡とを備え、前記放電ランプは、長さ
の短い金属箔が封設された封止部を前記凹面鏡に固定し
ている。本発明の第4の光源装置は、放電ランプと、前
記放電ランプから放射される光を所定の方向に反射する
凹面鏡と、を備え、前記放電ランプは、発光管の両端に
設けられた封止部に封設された金属箔の長さがそれぞれ
異なり、前記凹面鏡は反射光が出射する開口部と、前記
開口部の反対側に設けられたランプ挿入部を有し、前記
放電ランプは、長さの短い金属箔が封設された封止部を
前記ランプ挿入部に挿入するとともに、前記発光管内に
形成される発光領域の中心が前記凹面鏡の短い側の焦点
とおおよそ一致するように配置されるものである。
【0030】本発明の第5の光源装置は、放電ランプ
と、前記放電ランプから放射される光を所定の方向に反
射する凹面鏡と、前記凹面鏡の反射光出射側の開口部に
配置して、前記凹面鏡の内部に密閉空間を形成するため
の透光性密閉手段と、を備え、前記密閉空間内に不活性
ガスを封入するものである。本発明の第6の光源装置
は、放電ランプと、前記放電ランプから放射される光を
所定の方向に反射する凹面鏡と、前記凹面鏡の反射光出
射側の開口部に配置して、前記凹面鏡の内部に密閉空間
を形成するための透光性密閉手段と、を備え、前記密閉
空間内に1気圧よりも高く、前記放電ランプの動作圧よ
りも低い圧力で気体が封入されているものである。
【0031】本発明の第7の光源装置は、動作圧が10
MPa(メガパスカル)以上の放電ランプと、前記放電
ランプから放射される光を所定の方向に反射する凹面鏡
と、透光性の密閉手段と、を備え、前記放電ランプは、
発光管の両端に設けられた封止部に封設された金属箔の
長さがそれぞれ異なり、前記凹面鏡は反射光が出射する
開口部と、前記開口部の反対側に設けられたランプ挿入
部を有し、前記放電ランプは、長さの短い金属箔が封設
された封止部を前記ランプ挿入部に挿入するとともに、
前記発光管内に形成される発光領域の中心が前記凹面鏡
の短い側の焦点とおよそ一致するように配置され、前記
凹面鏡の前記開口部に前記密閉手段を配置するものであ
る。
【0032】上記第5又は第6の光源装置において、凹
面鏡は楕円面鏡であれば、好ましい。上記第5又は第6
の光源装置において、放電ランプは動作圧が10MPa
(メガパスカル)以上であれば、好ましい。上記第4又
は第7の光源装置において、凹面鏡は楕円面鏡であり、
楕円面のランプ挿入部側頂点から、長い金属箔の凹面鏡
開口部側端部までの距離が楕円面の長軸長さの1/2以
下であれば好ましい。
【0033】本発明によれば、ランプの放射光を効率よ
く集光する光源装置を実現できる。また、小型で信頼性
の高い光源装置を実現できる。本発明の投写型表示装置
は、光源と、前記光源により照明され、映像信号に応じ
て光学像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段
上に形成された光学像をスクリーン上に投写する投写手
段とを備え、前記光源は上記第1〜第7のいずれかの光
源装置であることを特徴とする。
【0034】本発明によれば、小型で信頼性が高く、明
るい投写型表示装置を実現できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照して述べる。図1a、図1bは、本発明の
放電ランプにおける第1の実施形態を示す構成例であ
る。図1bは、図1aに示す電極部分の拡大断面図であ
る。10は発光管、11、12は封止部、13、14は
金属箔、15、16は電極、17、18は放熱導体とし
てのコイル、19、20は外部導線、21、22は放電
媒体としての水銀及びアルゴンガス、31は本発明の放
電ランプである。
【0036】発光管10は、外形15mm、最大肉厚3
mmの透明石英ガラスであり、内部に球形または楕円形
の放電空間が形成される。透明石英ガラスは耐熱性に優
れ、動作温度が極めて高温となる放電ランプには適した
材料である。また、光の透過率が高いという利点もあ
る。他に、サファイアガラス等の高熱伝導率材料を用い
ることができる。熱伝導率が高いと、発光管10の温度
分布が均一になり、発光特性が安定するとともに、発光
管10の冷却が容易になるという利点がある。
【0037】発光管10の両端には、封止部11、12
が設けられる。封止部11、12は、発光管10と同様
の透明石英ガラスである。封止部11、12には、それ
ぞれ幅3.5mm×長さ16mmの金属箔13、14が
封着されている。金属箔13、14は、高融点金属のモ
リブデンを用いている。電極15、16は、一端がそれ
ぞれ金属箔13、14に接続され、他端が発光管10内
に2.0mmの距離を隔てて対向配置されている。図1
bに示すように、電極15は電極軸15aと、それより
も太径で一体的に形成された放電部15bで構成され
る。電極15の材料には、純タングステンが用いられて
いる。電極15は、円柱状の電極材料を削り出すことに
よって容易に得ることができる。また、モリブデン、カ
ーボン、セラミック等からなる成形型を用いて、所定の
形状の電極15を成形しても良い。電極軸15aと放電
部15bの外径は、それぞれ1.0mmと3.0mmで
ある。放電部15bの軸芯方向の長さは、1.8mmと
している。放電部15bの後方には、電極軸15aを取
り巻くようにコイル17が巻回している。コイル17
は、線径が0.5mmの純タングステンである。コイル
17は、例えば、スポット溶接等により電極軸15aに
固定すればよい。電極16についても同様に、電極軸1
6aと、それよりも太径の放電部16bで構成され、放
電部16bの後方に電極軸16aを取り巻くようにコイ
ル18が巻回している。
【0038】外部導線19、20は、一端がそれぞれ金
属箔13、14に接続され、他端が封止部11、12の
外部に突出している。外部導線19、20には、金属箔
13、14と同様、モリブデンが用いられる。外部導線
19、20に所定の電圧を加えることにより、電極1
5、16間にアーク放電が発生し、放電媒体である水銀
21の蒸発とともに水銀21固有の発光を得ることがで
きる。また、希ガスとしてアルゴンガス22を所定の圧
力で封入し、ランプの始動性を改善している。
【0039】希ガスには、アルゴンガスの他にキセノン
ガス等の不活性ガスを用いてもよく、始動性を改善でき
る。また、上記希ガスとともに、所定量のハロゲンガ
ス、例えば、沃素、臭素、塩素などを封入しておけばよ
い。これらのハロゲンガスは、電極材料のタングステン
と結合してハロゲンサイクルを生じ、点灯中のタングス
テンの飛散による発光管内壁の黒化を防止するため、ラ
ンプの寿命が向上する。
【0040】電極15、16を用いて放電ランプ31を
構成すれば、アーク放電による発光部が、太径の放電部
15b、16b間に形成される。放電部15b、16b
は、熱容量が大きく、熱伝導性が良いので、比較的大き
な電流が流れた場合であっても電極15、16の過剰昇
温を抑制する効果がある。これにより、電極15、16
の変形や電極物質の蒸発が大幅に抑制され、ランプ寿命
が改善される。コイル17、18は、電極軸15a、1
6aの放熱性を高めて過剰昇温を抑制し、この部分の細
りや折れを防止している。また、図17の電極のように
アークスポットが不安定になることが無く、安定した発
光を得ることができる。更に、電極15、16とコイル
17、18とを一体的溶融せず、別体であるので、放電
部15b、16bとコイル17、18との熱伝導性は低
い。また、放電部15b、16bの熱容量が大きくなり
すぎないように、その形状を適切に設定してあるので、
放電部15b、16bが過剰冷却されることもなく、熱
電子の放出が可能な温度まで容易に上昇することがで
き、図19、図20の電極を用いた場合と比べて、始動
性が大幅に改善される。
【0041】以上のように、本発明の構成によれば、電
極軸と、電極軸の先端に一体的に形成された電極軸より
も外径の太い放電部とで構成された電極を用い、放電部
の後方に電極軸を取り囲む放熱導体を備えることによ
り、始動性に優れ、短アークであっても、寿命の長い放
電ランプを実現できる。図2a、図2bは、本発明の放
電ランプにおける第2の実施形態を示す構成例である。
尚、図2bは、図2aに示す電極部分の拡大断面図であ
る。
【0042】放電ランプ51において、電極41、42
以外の構成は、図1aに示したものと同様である。図1
aと異なるのは、電極41を構成する太径の放電部41
bにおいて、先端がテーパ41c状となっている点であ
る。テーパ41cは、電極軸41aに対して45゜の角
度で形成され、放電部41bの先端は直径1.0mmの
円形断面になっている。電極42についても、電極41
と同様に、電極42aに対して45゜の角度でテーパ4
2cが形成されている。
【0043】本実施の形態は、図1a,図1bの実施例
で得られる効果に加えて、更に、以下の効果が得られ
る。放電部41b、42bの先端にテーパ41c、42
cを設けて先端径φを小さくすることにより、電子放射
性が高まり、図1a,図1bに示したものに比べて、更
に、始動性が改善される。同時に、ランプが安定状態に
達するまでの立ち上がり時間も大幅に改善される。ま
た、熱電子放出は主に放電部41b、42bの先端から
生じるので、テーパ41c、42cが無い場合と比べて
アークの径方向の幅が小さくなり、発光部の輝度が高く
なる、という利点がある。また、放電部41b、42b
の先端径φが小さいので、放電部41b、42bの先端
でアークスポットが移動する、いわゆる輝点移動が発生
し難くなり、点灯時のアーク安定性が向上する。更に、
発光部からの放射光が太径の放電部41b、42bで遮
光される範囲を小さくできるので、放射光を効率良く利
用することが可能になる。さらに、図20に示した従来
電極に比べて先端部の加工がし易く、歩留まりが向上す
る。
【0044】本発明の十分な効果を得るためには、以下
の条件式を満足すればよい。 φ/L≦0.6 (数式1) 20゜≦θ≦60゜(数式2) ただし、Lは発光管10内における電極41、42の間
隔、φは放電部41b、42bの先端の直径、θはテー
パ41c、42cが電極軸41a、42aとなす角、で
ある。
【0045】数式1において、φ/Lが上限値より大き
くなると、始動性、立ち上がり時間、アーク安定性、に
関する上記効果が低減するので好ましくない。また、放
電部41b、42bで遮光される光量が増加するので好
ましくない。数式2において、θが下限値より小さくな
ると、放電部41b、42bの先端が細くなりすぎるた
め、電極41、42が劣化し易くなるので好ましくな
い。また、上限値より大きくなると、始動性、立ち上が
り時間、アーク安定性、に関する上記効果が低減するの
で好ましくない。また、放電部41b、42bで遮光さ
れる光量が増加するので好ましくない。
【0046】電極は、図3に示すように放電部の先端が
球状となっている電極45であっても良い。この場合、
数式1における放電部45bの先端の直径φは、球の外
周46とテーパ45cとの接点間距離で定義すればよ
い。以上のように、本発明の構成によれば、電極軸と、
電極軸の先端に一体的に形成され電極軸よりも外径が太
くテーパが設けられた放電部と、で構成された電極を用
い、放電部の後方に電極軸を取り囲む放熱導体を備える
ことにより、作製が容易で、不安定な放電を誘発するこ
となく、始動性と点灯時の立ち上がり性能に優れ、放射
光を効率良く利用でき、短アークであっても寿命の長い
放電ランプを実現できる。図4a、図4bは、本発明の
放電ランプにおける第3の実施形態を示す構成例であ
る。尚、図4bは、図4aに示す電極部分の拡大断面図
である。
【0047】放電ランプ71において、電極61、62
以外の構成は、図1aに示したものと同様である。図1
aと異なるのは、電極61が、電極軸61aとその先端
部に設けられた円筒状導体61bと、で構成されている
点である。電極軸61aは外径1.0mmの純タングス
テンである。円筒状導体61bは、外径3.0mmであ
る。円筒状導体61bの軸芯方向の長さは1.8mmで
純タングステンであり、電極軸61aの先端部に嵌め込
まれている。円筒状導体61bは、例えば、スポット溶
接等により電極軸61aに固定することができる。電極
62についても、電極61と同様に、その先端部に円筒
状導体62bが設けられる。
【0048】電極軸61a、62aで発生する熱は、円
筒状導体61b、62bを通じて放熱される。円筒状導
体61b、62bは、電極軸61a、62aとの接触性
がよく、熱伝導性も高いので、最も高温になる電極軸6
1a、62aの先端部が効率よく放熱される。図1bに
示した電極に比べて先端の太径部を別体で構成している
ので、この部分を削り出しで形成する必要が無く、より
容易に作製できる、という利点がある。
【0049】円筒状導体61bの後方にコイル65等の
放熱導体を配置することによって、電極軸61aの後方
に伝わる熱を効率良く放熱できるので、電極軸61aの
細りや折れを防止することができる。電極62について
も同様である。また、図4a,図4bでは、電極軸61
a、62aの端面と円筒状導体61b、62bの端面と
が面一になるように配置しているが、電極軸61a、6
2aの先端が円筒状導体61b、62の端面から僅かに
突き出るように嵌め込んでも良い。
【0050】図5に示す電極66のように、電極軸66
aの先端から遠い側の内周部に、内側に切り欠かかれた
テーパ67を設けた円筒状導体66bを用いても良い。
テーパ67は、円筒状導体66bの表面積を大きくして
放熱性をより高める効果がある。同時に、テーパ67の
角度ηを調整し、電極軸66aと円筒状導体66bとの
接触面積を適切に設定すれば、始動性をより改善するこ
とができる。円筒状導体66bの後方にコイル65等の
放熱導体を設けることもできる。電極62についても同
様である。
【0051】更に、図6に示すように、内周部が貫通し
ていない円筒状導体68bを電極軸68aの先端部に嵌
め込んでだ電極68を用いても同様の効果が得られる。
コイル65等の放熱導体や、図5と同様な内周部のテー
パを設けることもできる。但し、本発明は、図4、図
5、図6では、コイル65等の放熱導体を配置している
が、このコイル65を設けないものであってもよい。
【0052】以上のように、本発明の構成によれば、電
極軸と、電極軸の先端部に嵌め込まれた円筒状導体と、
で構成される電極を用いることにより、作製が容易で、
不安定な放電を誘発することなく、始動性に優れ、短ア
ークであっても、寿命の長い放電ランプを実現できる。
図7a、図7bは、本発明の放電ランプにおける第4の
実施形態を示す構成例である。尚、図7bは、図7aに
示す電極部分の拡大断面図である。
【0053】放電ランプ91において、電極81、82
以外の構成は、図4aに示したものと同様である。図4
aと異なるのは、電極81を構成する円筒状導体81b
の先端がテーパ81c状である点である。テーパ81c
は、電極81の軸線に対して45゜の角度で形成され、
円筒状導体81bの先端の外径は1.0mmで電極軸8
1aの外径と等しくなっている。電極82についても、
電極81と同様に円柱状導体82bにテーパ82cが形
成される。円筒状導体81bの後方にコイル85等の放
熱導体を配置することによって、電極軸81aの後方に
伝わる熱を効率良く放熱できるので、電極軸81aの細
りや折れを防止することができる。電極82についても
同様である。
【0054】但し、本実施の形態は、コイル85等の放
熱導体を配置しているが、このコイル85を設けないも
のであってもよい。本実施の形態は、図4で得られる効
果に加えて、始動性や立ち上がり時間がより改善され
る。同時に、発光部の輝度が高くなる、という利点があ
る。また、輝点移動が発生し難くなり、点灯時のアーク
安定性が向上する。更に、発光部からの放射光が円筒状
導体81b、82bで遮光される領域が小さいので、放
射光を効率良く利用することが可能になる。
【0055】本発明の十分な効果を得るためには、以下
の条件式を満足すればよい。 φ/L≦0.6 (数式3) 20゜≦θ≦60゜(数式4) ただし、Lは発光管10内における電極81、82の間
隔、φは円筒状導体81b、82bにおける電極軸81
a、82aの先端に近い端面の外径、θはテーパ81
c、82cが電極81、82となす角、である。
【0056】数式3において、φ/Lが上限値より大き
くなると、始動性、立ち上がり時間、アーク安定性、に
関する上記効果が低減するので好ましくない。また、円
筒状導体81b、82bで遮光される光量が増加するの
で好ましくない。数式4において、θが下限値より小さ
くなると、円筒状導体81b、82bの先端が細くなり
すぎるため、電極81、82が劣化し易くなるので好ま
しくない。また、上限値より大きくなると、始動性、立
ち上がり時間、アーク安定性、に関する上記効果が低減
するので好ましくない。また、円筒状導体81b、82
bで遮光される光量が増加するので好ましくない。
【0057】以上のように、本発明の構成によれば、電
極軸と、電極軸の先端部近傍を取り囲み、電極軸の先端
側の外径部がテーパ状である円筒状導体と、で構成され
る電極を用いることにより、作製が容易で、不安定な放
電を誘発することなく、始動性と点灯時の立ち上がり性
能に優れ、放射光を効率良く利用でき、短アークであっ
ても、寿命の長い放電ランプを実現できる。図8a、図
8bは、本発明の放電ランプにおける第5の実施形態を
示す構成例である。尚、図8bは、図8aに示す電極部
分の拡大断面図である。
【0058】放電ランプ121は、交流点灯の超高圧水
銀ランプである。超高圧水銀ランプは、小型で、発光部
の輝度が高く、投写型表示装置に広く用いられている。
一般に、この種のランプは、主に水平点灯で使用され
る。発光管101は、外径12mm、最大肉厚2.5m
mの石英ガラスであり、封止部102、103には幅
2.5mm×長さ20mmのモリブデン箔104、10
5が封設されている。モリブデン箔104、105に接
続された純タングステン製の電極106、107は、発
光管101内で1.5mmの距離を隔てて対向配置され
る。発光管101内には、170mg/ccの水銀と、
200mbのアルゴンガスと、ごく微量の臭素が封入さ
れている。臭素は、ハロゲンサイクルによって電極10
6、107から蒸発したタングステンによる発光管10
1内壁の黒化を抑制し、ランプ121の寿命を改善する
働きがある。
【0059】モリブデン箔104、105に接続された
外部導線108、109に所定の周波数の交流電圧を印
可することにより、水銀110の発光を得ることができ
る。ランプ121の安定時の電力は、200Wに設定し
ている。電極106は、電極軸106aとそれよりも太
径の放電部106bで構成される。電極軸106aの直
径は0.5mmである。放電部106bは、外径1.8
mm、先端の直径0.3mm、電芯方向の長さ2.5m
m、テーパ角30゜である。放電部106bの後方にコ
イル112等の放熱導体を配置することによって、電極
軸106aの後方に伝わる熱を効率良く放熱できるの
で、電極軸106aの細りや折れを防止することができ
る。電極107についても同様の構成である。
【0060】但し、本実施の形態は、コイル112等の
放熱導体を配置しているが、このコイル112を設けな
いものであってもよい。電極106、107間の距離は
1.5mmと短く、この間には非常に高輝度の発光部が
形成される。電極106、107を用いて放電ランプ1
21を構成すれば、発光部が高輝度で、電極106、1
07の発熱が非常に大きい場合であっても、電極劣化が
抑制され、ランプを長寿命化できる。また、放電部10
6b、106bの形状が適切に設定されているので、始
動性が良く、立ち上がり時間が早く、点灯時のアーク安
定性も良い。更に、発光部からの放射光に対する電極1
06、107の遮光領域を小さくできるので、放射光を
効率良く利用できる。
【0061】図9は、図8に示した放電ランプについ
て、テーパ106c、107cの角度と、ランプの立ち
上がり時間との関係を示したもので、横軸は点灯後の経
過時間、縦軸は光出力である。縦軸の光出力は、各ラン
プの電力安定時の光出力を1.0とした場合の相対値で
示している。図14の従来の電極を用いた場合と比べ
て、本発明の放電ランプは、立ち上がり時間が大幅に短
縮される。テーパ106c,107cの角度が大きいほ
ど、立ち上がり時間は長くなり、テーパ106c、10
7cの角が20°〜60°の範囲において、良好な立ち
上がり性能が得られる。
【0062】本発明の十分な効果を得るためには、以下
の条件式を満足すればよい。 φ/L≦0.6 (数式5) 20゜≦θ≦60゜(数式6) ただし、Lは発光管内における電極の間隔、φは放電部
の先端の直径、θはテーパが電極軸となす角、である。
【0063】以上のように、本発明の構成によれば、電
極軸よりも太径の放電部を有する電極を用いて、その形
状を適切に設定することにより、超高圧水銀ランプ等の
電極負荷の大きい放電ランプを交流点灯する場合であっ
ても、不安定な放電を誘発することなく、始動性や立ち
上がり性能に優れ、光利用効率が高く、短アークであっ
ても寿命の長い放電ランプを実現できる。
【0064】なお、上記放電ランプの実施形態1又は2
又は5において、電極の間隔を2mm以下とし、電極軸
の外径をD1、放電部の外径をD2、前記放電部の前記
電極軸方向の長さをD3とすると、 2.0≦D2/D1≦5.0 (数式7) D3/D1≦9.0 (数式8) を満足すれば好ましい。また、実施形態3又は4におい
て、電極の間隔を2mm以下とし、電極軸の外径をD
1、円筒状導体の外径をD2、円筒状導体の電極軸方向
の長さをD3、とすると、 2.0≦D2/D1≦5.0 (数式9) D3/D1≦9.0 (数式10) を満足すれば好ましい。
【0065】いずれの場合についても、D1は、電極に
流れる電流値に応じておよそ決められるので、放電部の
形状を電流値に応じて最適に設定することができ、始動
性がより改善される。また、実施形態1〜4において、
放電媒体は水銀と希ガス以外に、例えば、ハロゲン化金
属を封入したものであっても良い。
【0066】放電ランプは、直流点灯、交流点灯のいず
れであっても良い。従来性能と比較する場合は、交流点
灯の方が始動性やアーク安定性に関してより大きな効果
を得ることができる。また、直流点灯する場合には、点
灯時間や点灯回数に応じて入力電圧の極性を反転すれば
よい。例えば、100時間点灯毎に極性を反転させれ
ば、電極の劣化が片側の電極に偏ることがないので、発
光部の対象性が良くなるとともに、ランプ寿命が向上す
る。
【0067】また、実施形態1〜5において、電極材料
のタングステンは、カリウム、シリコン、アルミニウ
ム、等の不純物の含有量がより少ない方が良い。これら
の不純物は、臭素等のハロゲンと反応してハロゲンサイ
クルを阻害するので、ランプ寿命が低下する。また、不
純物が多いとタングステンの融点が低下するので電極が
劣化しやすくなる。それ故、これらの含有量はそれぞれ
10ppm以下であれば好ましい。
【0068】電極材料は、純タングステン以外のものを
用いても良い。例えば、ランプの始動性を改善するため
に、タングステンにトリウム等のドープ材を添加したも
のを用いても良い。放熱導体は、コイル状であることに
限定しない。例えば、電極軸を取り囲む円筒形状の金属
導体であっても良く、同様に、電極軸の放熱性を向上す
ることができる。
【0069】放熱導体と放電部は、接触又は非接触のい
ずれであっても良い。電極と放熱導体とが完全に別体の
ものであれば、良好な始動性能が得られる。主電極と放
熱導体は、異なる材質のものを用いてもよい。例えば、
主電極は融点の極めて高い純タングステンとし、放電導
体はコイルの形成のし易さを考慮してカリウムなどのド
ープ材が比較的多く含まれたタングステンとする等、始
動性、放熱性、加工性等を考慮して、用途に応じて最適
なものを選択すればよい。
【0070】放電ランプは対象形状として説明したが、
封止部や金属箔の長さが異なるものや、一対の電極がい
ずれかの方向に偏って配置されたものであっても良い。
図10は、本発明の光源装置における第1の実施形態を
示す構成例である。図10において131はランプ、1
32は凹面鏡、133は本発明の光源装置である。
【0071】ランプ131は、図1aに示した放電ラン
プと同一であり、一方の封止部134に保持手段である
口金135が設けられている。この口金135は、封止
部134との隙間に耐熱性接着剤136を充填して固定
される。口金135が設けられた側の封止部134は、
凹面鏡132のランプ挿入部137に挿入され、耐熱性
接着剤136を充填して固定される。口金135は熱伝
導率の良好な真鍮などが好ましい。また、口金の代わり
にセラミックやガラス性の放電ランプ保持部材を用いて
もよい。口金135を設けることにより、先端の熱容
量、表面積が増大し、発光管からの熱伝導による温度上
昇が緩和される。それゆえ、金属箔を短くすることが可
能で、ランプ全体を短くすることができる。
【0072】凹面鏡132は、放物面鏡や楕円面鏡が用
いられる。凹面鏡132の内面には、誘電体多層膜によ
る反射コーティング138が形成されており、ランプ1
31の放射する光を高い反射率で所定の方向に反射す
る。この凹面鏡132は、ランプ131の発光部に対す
る立体角が大きいので、集光率を高くできる利点があ
る。
【0073】延長用導線139は、一端が外部導線14
0に接続され、他端が凹面鏡132の導線取り出し穴1
41から凹面鏡132の外部に取り出される。延長用導
線139と外部導線142との間に所定の電圧を加える
ことによりランプ131を始動することができる。上述
のように、ランプ131はアークの安定性が良いので、
ちらつきが少なく、明るさの安定した照明光束を得るこ
とができる。
【0074】ランプとして、図2a、図4a、図7a、
図8aに示した本発明の放電ランプを用いても同様の効
果を得ることができる。以上のように、本発明の構成に
よれば、放電ランプと凹面鏡を一体化した光源装置にお
いて、本発明の放電ランプを用いることにより、始動性
が良く、明るさの安定した照明光束が得られる光源装置
を実現できる。図11は、本発明の光源装置における第
2の実施形態を示す構成例である。図11において15
1はランプ、152は凹面鏡、153は前面ガラス、1
54は本発明の光源装置、である。
【0075】ランプ151は、図2aに示した放電ラン
プと同様の構成である。凹面鏡152は、楕円面鏡や放
物面鏡が用いられる。ランプ151は、口金162が取
り付けられた側をランプ挿入部163に挿入し、電極1
55、156間に形成される発光部の中心が凹面鏡の第
1焦点157とおよそ一致するように配置され、耐熱性
接着剤158で固定される。
【0076】前面ガラス153は、耐熱性、透光性に優
れたパイレックスガラスが用いられ、シリコン系の接着
剤159で凹面鏡152の出射側開口部に固定されてい
る。前面ガラス153の入射面には、紫外光を反射し、
可視光を透過するコーティング160が設けられ、ラン
プ151の放射光で有害な紫外光が、外部に漏れないよ
うにしている。凹面鏡152の出射側開口部に前面ガラ
ス153を設けることにより、凹面鏡152の内部に実
質上の密閉空間が形成されるので、ランプ151が破損
した場合であっても、その破片が外部に飛散することが
なく、光源装置154の安全性が向上する。
【0077】凹面鏡152の内面には、誘電体多層膜に
より形成された反射コーティング161が施されてい
る。ここで、ランプ151の発光部の中心、具体的には
電極155、156間の中心から放射され、凹面鏡15
2の有効反射面に入射する光の集光範囲をαとする。ラ
ンプ151は、電極155、156の先端をテーパ状に
しているので、集光範囲α内の放射光が電極155、1
56によって遮光されることがない。従って、ランプ1
51の放射光を有効に利用することができ、光利用効率
が向上する、という利点がある。
【0078】集光範囲αは凹面鏡152の形状によって
異なるので、電極155、156のテーパ角θと先端部
の直径φが数式1、数式2を満たすように、適切に設定
すればよい。ランプ151は、図7a、図8aに示す放
電ランプを用いても同様の効果が得られる。その場合、
数式3と数式4、又は数式5と数式6を満たすように、
電極形状を決めれば良い。
【0079】以上のように、本発明の構成によれば、放
電ランプと凹面鏡を一体化した光源装置において、本発
明の放電ランプを用いることにより、始動性が良く、明
るさの安定した照明光束が得られ、光利用効率の高い光
源装置を実現できる。図12は、本発明の光源装置にお
ける第3の実施形態を示す構成例である。図12におい
て170は放電ランプ、181は凹面鏡、である。
【0080】放電ランプ170は、短い金属箔173を
封設した封止部171を凹面鏡181の挿入穴182に
挿入し、凹面鏡181の焦点位置187とランプ170
の電極175、176間の中心がおよそ一致するように
位置調整し、接着剤185で固定される。接着剤185
には、スミセラム等の無機質耐熱性接着剤を用いる。延
長導線186は、一端を放電ランプ170の外部導線1
78に接続し、他端を凹面鏡181の導線取り出し穴1
83から外部へ引き出す。導線取り出し穴183と延長
導線186との隙間は、接着剤185を充填しておく。
【0081】延長導線186と外部導線177に所定の
電圧を加えることにより、電極175、176間にアー
ク放電が発生し、放電媒体である水銀170aの蒸発と
ともに水銀170a固有の発光を得ることができる。凹
面鏡181は楕円面であり、第1焦点F1は15mm、
第2焦点F2(図示せず)は140mmである。一般
に、楕円面は2つの楕円軸(長軸と短軸)を有する。長
軸と短軸の長さは、それぞれ以下の式で表すことができ
る。 長軸の長さ = f1+f2 (数式11) 短軸の長さ = 2×(f1×f2)1/2 (数式12) 第1焦点F1と第2焦点F2を含む楕円軸が長軸であ
り、これに垂直な楕円軸が短軸である。図12の楕円面
鏡の長軸と短軸の長さは、それぞれ155mm、91.
7mmである。楕円面鏡の場合、金属箔174を長くし
すぎると第2焦点、すなわち集光位置により近くなるた
め、金属箔174の温度は逆に上昇してしまう。それ
故、金属箔174の長さは、楕円面のランプ挿入部18
2側頂点から、長い金属箔174の凹面鏡開口部側の端
部までの距離が、楕円面の長軸長さの1/2以下となる
ように設定している。
【0082】凹面鏡181の内面は、誘電体多層膜によ
る反射コーティング184が施され、放電ランプ170
の電極175、176間から放射される光を所定の方向
に効率よく反射する。凹面鏡は楕円面鏡に限らず、放物
面鏡などを用いても良いが、楕円面鏡の方がランプの発
光部に対する立体角を大きく取れるので、集光率を高く
できる。
【0083】図12によれば、放電ランプ170の短い
金属箔173を封設した封止部171を凹面鏡181の
挿入穴182に固定するので、挿入穴182から後方へ
のランプ突出量が小さくなり、光源装置を小型化するこ
とができる。封止部171は、凹面鏡181と接触する
ことで十分な熱容量と表面積が得られる。従って、発光
管170からの熱伝導による温度上昇が抑制でき、短い
金属箔173を封設しても酸化によって断線することは
ない。一方、凹面鏡の開口部側の封止部172には、金
属箔173よりも長く、充分な長さの金属箔174が封
設されているので、酸化によって断線することはない。
【0084】放電ランプ170は、封止部171に口金
等を設けたものであってもよい。以上のように、本発明
の構成によれば、放電ランプの短い金属箔を封設した封
止部を凹面鏡と固定することにより、信頼性が高く、コ
ンパクトな光源装置が構成できる。図13は、本発明の
光源装置における第4の実施形態を示す構成例である。
図13において、191は透光性の密閉手段としての前
面ガラス、192は窒素ガスであり、その他の構成は図
12と同一である。
【0085】前面ガラス191は、耐熱性に優れ、比較
的安価なパイレックスガラスであり、シリコン樹脂等の
接着剤193により凹面鏡181の反射光出射側の開口
部に固定する。前面ガラス191を設けることにより、
凹面鏡181の内側に密閉空間が形成され、放電ランプ
170が点灯中に破損した場合であっても、破片が外部
に飛散するのを防止できる。
【0086】前面ガラス191の光線入射側または光線
出射側の少なくともいずれか一方の平面に、紫外線と赤
外線を取り除くための反射コーティングを施せば良い。
これにより、紫外線と赤外線が外部に出射するのを防止
できる。また、少なくともいずれか一方の平面に反射防
止コーティングを施せば、放電ランプ170の放射光を
効率よく出射させることができる。
【0087】凹面鏡181の内側に形成した密閉空間に
は、窒素ガス192を封入する。窒素ガス192の封入
は、例えば、放電ランプ170を固定した後の凹面鏡1
81と前面ガラス191の接着作業を、窒素ガス192
で満たされたグローブボックス内で行えばよい。窒素ガ
ス192の代わりに、アルゴンガス等の不活性ガスを用
いてもよい。
【0088】図13によれば、凹面鏡181の内部に形
成される密閉空間内に窒素ガス192を充填するので、
凹面鏡181の開口部側の金属箔174の酸化を防止す
ることができる。凹面鏡181は、楕円面鏡や方物面鏡
等を用いれば良いが、楕円面鏡はランプの発光部に対す
る立体角を大きく取れるので、集光率を高くできる。ま
た、凹面鏡181の光軸方向深さを深くできるので、前
面ガラス191を配置して密閉構造を形成する場合に適
している。
【0089】放電ランプ170は、封止部171に口金
等を設けたものであってもよい。本実施の形態では、放
電ランプとして金属箔の長さが異なるランプを用いた例
を示したが、金属箔の長さに関係なく、上記効果を得る
ことができる。以上のように、本発明によれば、前面ガ
ラス191を用いて凹面鏡181の内部に密閉空間を形
成し、密閉空間内に窒素ガス192などの不活性ガスを
封入することにより、金属箔の酸化が防止され、信頼性
の高い光源装置が構成できる。図14は、本発明の光源
装置における第5の実施形態を示す構成例である。図1
4において、201はアルゴンガスであり、その他の構
成は、図13の実施の形態と同一である。
【0090】図13の実施の形態と異なる点は、凹面鏡
181内部の密閉空間に30気圧のアルゴンガス201
を封入している点である。一般に、放電ランプは点灯動
作時の発光管内圧力が極めて高く、発光管外部との圧力
差が極めて大きくなるため、発光管が破損する危険性が
ある。図14によれば、放電ランプ170の点灯動作時
の発光管内圧力は10MPa(メガパスカル)程度とな
るが、密閉空間内に30気圧のアルゴンガス201を封
入しているので、発光管内部と外部との圧力差が小さく
なり、発光管の破損に対する危険性が大幅に緩和され
る。また、図13による効果と同様、アルゴンガスは金
属箔174の酸化を防止するので、金属箔の断線がなく
なり、光源装置の信頼性が向上する。
【0091】凹面鏡181は、楕円面鏡や方物面鏡等を
用いれば良いが、楕円面鏡はランプの発光部に対する立
体角を大きく取れるので、集光率を高くできる。また、
凹面鏡181の光軸方向深さを深くできるので、前面ガ
ラス191を配置して密閉構造を形成する場合に適して
いる。アルゴンガスの代わりに、窒素などの不活性ガス
を所定の圧力で封入しても良く、同様の効果が得られ
る。また、空気を所定の圧力で封入した場合であって
も、酸化防止効果は無くなるが、発光管の破損に対する
危険性は大幅に緩和できる。
【0092】封入する気体の圧力は、1気圧以上で、か
つ放電ランプの点灯時における発光管内圧力以下であれ
ばよい。放電ランプ170は、封止部171に口金等を
設けたものであってもよい。本実施の形態では、放電ラ
ンプとして金属箔の長さが異なるランプを用いた例を示
したが、金属箔の長さに関係なく、上記効果を得ること
ができる。
【0093】以上のように、本発明によれば、前面ガラ
スを用いて凹面鏡の内部に密閉空間を形成し、密閉空間
内に1気圧以上かつ点灯時の発光管内圧力以下の気体を
封入することにより、発光管の破裂を抑制し、信頼性の
高い光源装置が構成できる。図15は、本発明の光源装
置における第6の実施形態を示す構成例である。図15
において210は放電ランプ、221は凹面鏡、であ
る。
【0094】放電ランプ210は、交流点灯の超高圧水
銀ランプであり、点灯中の動作圧は10MPa(メガパ
スカル)以上である。それ故、破損時のガラス片の飛散
防止のために、凹面鏡の開口部に前面ガラスが設けられ
ている。放電ランプ210は、短い金属箔213を封設
した封止部211を凹面鏡221の挿入穴222に挿入
し、凹面鏡221の第1焦点227とランプ210の電
極215、216間の中心がおよそ一致するように位置
調整し、接着剤225で固定される。接着剤225に
は、スミセラム等の無機質耐熱性接着剤を用いる。
【0095】延長導線226は、一端を放電ランプ21
0の外部導線218に接続し、他端を凹面鏡221の導
線取り出し穴223から外部へ引き出す。導線取り出し
穴223と延長導線226との隙間は、接着剤225を
充填しておく。延長導線226と外部導線217に所定
の電圧を加えることにより、電極215、216間にア
ーク放電が発生し、放電媒体である水銀210aの蒸発
とともに水銀210a固有の発光を得ることができる。
凹面鏡は楕円面鏡であり、上述の実施の形態3(図1
2)と同様、金属箔214の長さは、楕円面のランプ挿
入部222側頂点から、長い金属箔214の凹面鏡開口
部側の端部までの距離が、楕円面の長軸長さの1/2以
下となるように設定している。
【0096】凹面鏡221の内面は、誘電体多層膜によ
る反射コーティング224が施され、放電ランプ210
の電極215、216間から放射される光を所定の方向
に効率よく反射する。図15によれば、放電ランプ21
0の短い金属箔213を封設した封止部211を凹面鏡
221の挿入穴222に固定するので、挿入穴222か
ら後方へのランプ突出量が小さくなり、光源装置を小型
化することができる。封止部211は、凹面鏡221と
接続することで十分な熱容量と表面積が得られる。従っ
て、発光管からの熱伝導による温度上昇が抑制でき、短
い金属箔213を封設しても酸化によって断線すること
はない。一方、凹面鏡221の開口部に前面ガラス23
1を配置すると、前面ガラス231を配置しない場合に
比べて凹面鏡221内部の温度がより高くなるので、金
属箔214の温度上昇が大きくなるが、凹面鏡の開口部
側の封止部212には、金属箔213よりも充分な長さ
の金属箔214が封設されているので、酸化によって断
線することはない。
【0097】凹面鏡221は楕円面鏡に限らず、放物面
鏡などを用いても良いが、楕円面鏡の方がランプの発光
部に対する立体角を大きく取れるので、集光率を高くで
きる。また、凹面鏡221の光軸方向深さを深くできる
ので、前面ガラスを配置して密閉構造を形成する場合に
適している。本実施の形態のように凹面鏡221のラン
プ挿入部222側の金属箔213を開口部側の金属箔2
14より短くすることは、光源の小型化を図る上で極め
て有効な手段である。
【0098】凹面鏡の内部は、完全密閉である必要はな
く、凹面鏡あるいは前面ガラスの一部に放電ランプや凹
面鏡を冷却するための通風口を設けてあってもよい。放
電ランプ210は、封止部211に口金等を設けたもの
であってもよい。以上のように、本発明の構成によれ
ば、放電ランプの短い金属箔を封設した封止部を凹面鏡
と固定することにより、信頼性が高く、コンパクトな光
源装置が構成できる。図16は、本発明の投写型表示装
置における実施形態を示す構成例である。図16におい
て、240は光源、241はUV−IRカットフィル
タ、242はフィールドレンズ、243は液晶パネル、
244は投写レンズである。
【0099】光源240は、図15示した光源装置と同
一であり、具体的な構成についての説明は省略する。光
源240から出射する光は、UV−IRカットフィルタ
241により紫外線と赤外線成分が取り除かれ、フィー
ルドレンズ242を透過した後、液晶パネル243に入
射する。フィールドレンズ242は、液晶パネル243
を照明する光を投写レンズ244に集光する。液晶パネ
ル243は、映像信号に応じて入射光の透過率を変調
し、液晶パネル243上に光学像を形成する。液晶パネ
ル243を透過した光は、投写レンズ244に入射し、
投写レンズ244は液晶パネル243上の光学像をスク
リーン(図示せず)上に拡大投影する。
【0100】図16によれば、光源240に図15に示
す光源装置を用いているので、投写型表示装置の信頼性
が向上するとともに、装置全体を小型化できる。本実施
の形態では、光源240に図15に示す光源装置を用い
た例を示したが、図10〜図14のいずれかに示す光源
装置を用いても信頼性の向上、装置の小型化といった効
果が得られる。特に、図11の光源装置を用いれば、ラ
ンプの放射光をより効率良く集光することができるの
で、投写型表示装置の高輝度化を図ることができる。
【0101】光源240とフィールドレンズ242との
間に、光源240の出射する光を液晶パネル243に効
率良く、あるいは均一に導くための光学素子、例えば、
レンズアレイや偏光変換素子等を配置しても良い。ま
た、空間光変調素子として、偏光を利用した透過型の液
晶パネルを一枚だけ用いた例を示したが、例えば、透過
型の液晶パネルを3枚用いたもの、散乱を利用した液晶
パネルや、回折、反射などの変化として映像信号に応じ
た光学像を形成する空間光変調素子を用いてもよい。光
源によって照明される光を変調して光学像を形成するも
のであれば、同様の効果が得られる。
【0102】また、透過型のスクリーンを用いて背面投
写の投写型表示装置を構成してもよい。以上のように、
本発明によれば、光源によって液晶パネル等の空間光変
調素子を照明し、空間光変調素子上の光学像を投影する
投写型表示装置において、光源に本発明の光源装置を用
いることにより、コンパクトで明るい投写型表示装置が
構成できる。
【0103】
【発明の効果】本発明の放電ランプは、主に短アークで
あっても始動性、アークの安定性、及びランプ寿命を改
善することができる。また、本発明の光源装置は、主に
投写型表示装置に用いる場合に適した、コンパクトで、
信頼性が高く、放電ランプの放射光を効率良く集光する
ことができる。
【0104】また、本発明の光源装置を用いれば、明る
く、コンパクトで、信頼性の高い投写型表示装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の放電ランプの第1の実施形
態を示す略構成図、(b)は、第1の実施形態の電極構
造の拡大図である。
【図2】(a)は、本発明の放電ランプの第2の実施形
態を示す略構成図、(b)は、第2の実施形態の電極構
造の拡大図である。
【図3】第2の実施形態の他の電極構造の拡大図であ
る。
【図4】(a)は、本発明の放電ランプの第3の実施形
態を示す略構成図、(b)は、第3の実施形態の電極構
造の拡大図である。
【図5】第3の実施形態の他の電極構造の拡大図であ
る。
【図6】第3の実施形態の更に他の電極構造の拡大図で
ある。
【図7】(a)は、本発明の放電ランプの第4の実施形
態を示す略構成図、(b)は、第4の実施形態の電極構
造の拡大図である。
【図8】(a)は、本発明の放電ランプの第5の実施形
態を示す略構成図、(b)は、第5の実施形態の電極構
造の拡大図である。
【図9】テーパ角と立ち上がり時間の関係を示す特性図
である。
【図10】本発明の光源装置の第1の実施形態を示す略
構成図である。
【図11】本発明の光源装置の第2の実施形態を示す略
構成図である。
【図12】本発明の光源装置の第3の実施形態を示す略
構成図である。
【図13】本発明の光源装置の第4の実施形態を示す略
構成図である。
【図14】本発明の光源装置の第5の実施形態を示す略
構成図である。
【図15】本発明の光源装置の第6の実施形態を示す略
構成図である。
【図16】本発明の投写型表示装置の実施形態を示す略
構成図である。
【図17】従来の放電ランプの構成を示す略構成図であ
る。
【図18】従来の放電ランプの電極構造を示す略構成図
である。
【図19】従来の放電ランプの他の電極構造を示す略構
成図である。
【図20】従来の放電ランプの更に他の電極構造を示す
略構成図である。
【図21】(a)は、従来の光源装置の構成を示す略構
成図、(b)は、図21(a)の断面Aの拡大断面図で
ある。
【符号の説明】 10、101、170 発光管 11、12、102、103、134、171、17
2、211、212 封止部 13、14、173、174、213、214 金属箔 15、16、41、42、45、61、62、66、8
1、82、106、107、155、156、175、
176、215、216 電極 15a、16a、41a、42a、61a、62a、6
6a、68a、81a、82a、106a 電極軸 15b、16b、41b、42b、45b、106b
放電部 17、18、65、85、112 放熱導体 19、20、108、140、142、177、17
8、217、218 外部導体 21、22 放電媒体 31、51、71、91、121、170、210 放
電ランプ 41c、42c、45c、81c、82c、106c、
107c テーパ 61b、62b、66b、68b、81b、82b 円
筒状導体 67 テーパ 132、152、181、221 凹面鏡 135、162 保持手段 137、163、182、222 ランプ挿入部 153、191、231 透光性密閉手段 243 空間光変調素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 敏明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 堤 威晴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光管と、前記発光管の両端に形成され
    た封止部と、前記封止部に封着され、前記発光管内に所
    定の間隔で対向配置された一対の電極と、前記発光管内
    に封入された放電媒体と、を備えた放電ランプであっ
    て、 前記電極は、電極軸と、前記電極軸の先端に一体的に形
    成された前記電極軸よりも外径の太い放電部と、で構成
    され、前記放電部の後方に前記電極軸を取り囲む放熱導
    体を有することを特徴とする放電ランプ。
  2. 【請求項2】 発光管と、前記発光管の両端に形成され
    た封止部と、前記封止部に封着され、前記発光管内に所
    定の間隔で対向配置された一対の電極と、前記発光管内
    に封入された放電媒体と、を備えた放電ランプであっ
    て、 前記電極は、電極軸と、前記電極軸の先端に一体的に形
    成された前記電極軸よりも外径の太い放電部と、で構成
    され、前記放電部は先端がテーパ状であり、前記放電部
    の後方に前記電極軸を取り囲む放熱導体を有し、 前記発光管内における前記電極の間隔をL、前記放電部
    の先端の直径をφ、前記テーパが前記電極軸となす角を
    θとすると、 φ/L≦0.6 20゜≦θ≦60゜ を満足することを特徴とする放電ランプ。
  3. 【請求項3】 発光管と、前記発光管の両端に形成され
    た封止部と、前記封止部に封着され、前記発光管内に所
    定の間隔で対向配置された一対の電極と、前記発光管内
    に封入された放電媒体と、を備えた放電ランプであっ
    て、 前記電極は、電極軸と、前記電極軸の先端部に嵌め込ま
    れた円筒状導体と、で構成され、前記円筒状導体の後方
    に前記電極軸を取り囲む放熱導体を有することを特徴と
    する放電ランプ。
  4. 【請求項4】 発光管と、前記発光管の両端に形成され
    た封止部と、前記封止部に封着され、前記発光管内に所
    定の間隔で対向配置された一対の電極と、前記発光管内
    に封入された放電媒体と、を備えた放電ランプであっ
    て、 前記電極は、電極軸と、前記電極軸の先端部に嵌め込ま
    れ、前記電極軸の先端側の外周部がテーパ状に形成され
    た円筒状導体を有し、前記円筒状導体の後方に前記電極
    軸を取り囲む放熱導体を有し、 前記発光管内における前記電極の間隔をL、前記円筒状
    導体における前記電極軸の先端に近い端面の外径をφ、
    前記テーパが前記電極軸となす角をθとすると、 φ/L≦0.6 20゜≦θ≦60゜ を満足することを特徴とする放電ランプ。
  5. 【請求項5】 発光管と、前記発光管の両端に形成され
    た封止部と、前記封止部に封着され、前記発光管内に所
    定の間隔で対向配置された一対の電極と、前記発光管内
    に封入された水銀および希ガスと、を備えた放電ランプ
    であって、 前記水銀の封入量は150mg/cc以上であり、 前記電極は、電極軸と、前記電極軸の先端に一体的に形
    成された前記電極軸よりも外径の太い放電部と、で構成
    され、前記放電部は先端がテーパ状であり、前記放電部
    の後方に前記電極軸を取り囲む放熱導体を有し、 前記発光管内における前記電極の間隔をL、前記放電部
    の先端の直径をφ、前記テーパが前記電極軸となす角を
    θとすると、 φ/L≦0.6 20゜≦θ≦60゜ を満足し、前記電極に交流電圧を印加して点灯させるこ
    とを特徴とする放電ランプ。
  6. 【請求項6】 電極は、電極軸と、前記電極軸の先端部
    に嵌め込まれた円筒状導体とのみからなることを特徴と
    する請求項3又は4記載の放電ランプ。
  7. 【請求項7】 電極は、電極軸と、前記電極軸の先端に
    一体的に形成された前記電極軸よりも外径の太い放電部
    とのみからなることを特徴とする請求項5記載の放電ラ
    ンプ。
  8. 【請求項8】 円筒状導体は、電極軸の先端から遠い側
    の内端部にテーパが設けられたことを特徴とする請求項
    3又は4又は6記載の放電ランプ。
  9. 【請求項9】 放熱導体は、コイル状であることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の放電ランプ。
  10. 【請求項10】 電極と放熱導体の材質が異なることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の放電ラン
    プ。
  11. 【請求項11】 電極はタングステンにトリウムをドー
    プしたものであることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れかに記載の放電ランプ。
  12. 【請求項12】 電極の間隔が2mm以下であり、電極
    軸の外径をD1、放電部の外径をD2、前記放電部の前
    記電極軸方向の長さをD3とすると、 2.0≦D2/D1≦5.0 D3/D1≦9.0 を満足することを特徴とする請求項1又は2又は5又は
    7記載の放電ランプ。
  13. 【請求項13】 電極の間隔が2mm以下であり、電極
    軸の外径をD1、円筒状導体の外径をD2、前記円筒状
    導体の前記電極軸方向の長さをD3とすると、 2.0≦D2/D1≦5.0 D3/D1≦9.0 を満足することを特徴とする請求項3又は4又は6記載
    の放電ランプ。
  14. 【請求項14】 放電媒体は、水銀と希ガスであること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の放電ラン
    プ。
  15. 【請求項15】 電極に交流電圧を印加して点灯させる
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の放電
    ランプ。
  16. 【請求項16】 電極に直流電圧を印可して点灯させる
    とともに、駆動時間や点灯回数に応じて電圧の極性を反
    転することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    の放電ランプ。
  17. 【請求項17】 電極は、純タングステン製であること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の放電ラン
    プ。
  18. 【請求項18】 電極は、カリウム、シリコン、アルミ
    ニウム、のうち少なくともいずれかの含有量が10pp
    m以下の純タングステン製であることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の放電ランプ。
  19. 【請求項19】 放電空間を形成する発光管と、前記発
    光管の両端に形成された封止部と、前記封止部にそれぞ
    れ封設された金属箔と、一端を前記金属箔に接続すると
    ともに、他端を前記発光管内に対向して配置させた電極
    と、一端を前記金属箔に接続するとともに、他端を前記
    封止部の外部に突出させた外部導体と、前記発光管内に
    封入された放電媒体とを備え、 前記金属箔はそれぞれの長さが異なることを特徴とする
    放電ランプ。
  20. 【請求項20】 放電媒体は、不活性ガスと水銀を含む
    ことを特徴とする請求項19記載の放電ランプ。
  21. 【請求項21】 発光管は石英ガラス製またはサファイ
    アガラス製であることを特徴とする請求項19記載の放
    電ランプ。
  22. 【請求項22】 長さの短い金属箔が封設された封止部
    に保持手段を備えることを特徴とする請求項19記載の
    放電ランプ。
  23. 【請求項23】 保持手段は金属製であることを特徴と
    する請求項22記載の放電ランプ。
  24. 【請求項24】 請求項1〜7のいずれかに記載の放電
    ランプと、前記放電ランプから放射される光を所定の方
    向に反射する凹面鏡と、を備えることを特徴とする光源
    装置。
  25. 【請求項25】 請求項1〜7のいずれかに記載の放電
    ランプと、前記放電ランプから放射される光を所定の方
    向に反射する凹面鏡と、を備え、 前記凹面鏡は反射光が出射する開口部と、前記開口部の
    反対側に設けられたランプ挿入部を有し、 前記放電ランプは一端を前記ランプ挿入部に挿入すると
    ともに、一対の電極間に形成される発光領域の中心が前
    記凹面鏡の短い側の焦点とおおよそ一致するように配置
    され、前記発光領域の中心から放射され凹面鏡の有効反
    射面内に入射する光線が前記放電ランプの電極によって
    遮光されないことを特徴とする光源装置。
  26. 【請求項26】 請求項19記載の放電ランプと、前記
    放電ランプから放射される光を所定の方向から反射する
    凹面鏡とを備え、 前記放電ランプは、長さの短い金属箔が封設された封止
    部を前記凹面鏡に固定したことを特徴とする光源装置。
  27. 【請求項27】 放電ランプと、前記放電ランプから放
    射される光を所定の方向に反射する凹面鏡と、を備え、 前記放電ランプは、発光管の両端に設けられた封止部に
    封設された金属箔の長さがそれぞれ異なり、 前記凹面鏡は反射光が出射する開口部と、前記開口部の
    反対側に設けられたランプ挿入部を有し、 前記放電ランプは、長さの短い金属箔が封設された封止
    部を前記ランプ挿入部に挿入するとともに、前記発光管
    内に形成される発光領域の中心が前記凹面鏡の短い側の
    焦点とおおよそ一致するように配置されることを特徴と
    する光源装置。
  28. 【請求項28】 放電ランプと、 前記放電ランプから放射される光を所定の方向に反射す
    る凹面鏡と、 前記凹面鏡の反射光出射側の開口部に配置して、前記凹
    面鏡の内部に密閉空間を形成するための透光性密閉手段
    と、を備え、 前記密閉空間内に不活性ガスを封入することを特徴とす
    る光源装置。
  29. 【請求項29】 放電ランプと、 前記放電ランプから放射される光を所定の方向に反射す
    る凹面鏡と、 前記凹面鏡の反射光出射側の開口部に配置して、前記凹
    面鏡の内部に密閉空間を形成するための透光性密閉手段
    と、を備え、 前記密閉空間内に1気圧よりも高く、前記放電ランプの
    動作圧よりも低い圧力で気体が封入されていることを特
    徴とする光源装置。
  30. 【請求項30】 動作圧が10MPa(メガパスカル)
    以上の放電ランプと、 前記放電ランプから放射される光を所定の方向に反射す
    る凹面鏡と、 透光性の密閉手段と、を備え、 前記放電ランプは、発光管の両端に設けられた封止部に
    封設された金属箔の長さがそれぞれ異なり、 前記凹面鏡は反射光が出射する開口部と、前記開口部の
    反対側に設けられたランプ挿入部を有し、 前記放電ランプは、長さの短い金属箔が封設された封止
    部を前記ランプ挿入部に挿入するとともに、前記発光管
    内に形成される発光領域の中心が前記凹面鏡の短い側の
    焦点とおおよそ一致するように配置され、 前記凹面鏡の前記開口部に前記密閉手段を配置すること
    を特徴とする光源装置。
  31. 【請求項31】 透光性の密閉手段は、パイレックスガ
    ラス性であることを特徴とする請求項28又は29記載
    の光源装置。
  32. 【請求項32】 透光性の密閉手段は、赤外線と紫外線
    の少なくとも何れかを反射するためのコーティングが設
    けられていることを特徴とする請求項28又は29記載
    の光源装置。
  33. 【請求項33】 透光性の密閉手段は、入射光の反射を
    防止するための反射防止コーティングが設けられたこと
    を特徴とする請求項28又は29記載の光源装置。
  34. 【請求項34】 放電ランプは、請求項19記載の放電
    ランプであり、長さの短い金属箔を封設された封止部を
    凹面鏡に固定することを特徴とする請求項28又は29
    記載の光源装置。
  35. 【請求項35】 凹面鏡は、楕円面鏡であることを特徴
    とする請求項28又は29記載の光源装置。
  36. 【請求項36】 放電ランプは、動作圧が10MPa
    (メガパスカル)以上であることを特徴とする請求項2
    8又は29記載の光源装置。
  37. 【請求項37】 凹面鏡は楕円面鏡であり、楕円面のラ
    ンプ挿入部側頂点から、長い金属箔の凹面鏡開口部側端
    部までの距離が楕円面の長軸長さの1/2以下であるこ
    とを特徴とする請求項27又は30記載の光源装置。
  38. 【請求項38】 光源と、 前記光源により照明され、映像信号に応じて光学像を形
    成する空間光変調素子と、 前記空間光変調素子上に形成された光学像をスクリーン
    上に投写する投写手段とを備え、 前記光源は請求項19から30のいずれかに記載の光源
    装置であることを特徴とする投写型表示装置。
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