JP2000227399A - 血液検査体の予備選別装置 - Google Patents
血液検査体の予備選別装置Info
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- JP2000227399A JP2000227399A JP11028906A JP2890699A JP2000227399A JP 2000227399 A JP2000227399 A JP 2000227399A JP 11028906 A JP11028906 A JP 11028906A JP 2890699 A JP2890699 A JP 2890699A JP 2000227399 A JP2000227399 A JP 2000227399A
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- Japan
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- blood test
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- processing circuit
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- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来は試料が検査に適するか否かを目視で判
定するものであり、判定には相当の熟練度が必要とされ
ると共に検査結果にブレを生じ易く、また手作業である
ので総合的にこの種の検査が煩雑化、高コスト化するも
のであった。 【解決手段】 本発明により、少なくとも可視光範囲の
波長を放射する光源2と、光源から放射され血液検査体
10を透過した光を入射させるRGB三原色のCCDカ
メラ3と、CCDカメラ3の出力をそれぞれの原色ごと
に要求される精度に応じる適宜ビットスケールに数値化
する処理回路4と、処理回路4の出力により血液検査体
の検査の可否を判定する判定回路5とから成る予備選別
装置1としたことで、従来は目視で行われ判定には高度
の経験や相当の判断力などを必要とされていたものを、
全くに不要として単純化し課題を解決するものである。
定するものであり、判定には相当の熟練度が必要とされ
ると共に検査結果にブレを生じ易く、また手作業である
ので総合的にこの種の検査が煩雑化、高コスト化するも
のであった。 【解決手段】 本発明により、少なくとも可視光範囲の
波長を放射する光源2と、光源から放射され血液検査体
10を透過した光を入射させるRGB三原色のCCDカ
メラ3と、CCDカメラ3の出力をそれぞれの原色ごと
に要求される精度に応じる適宜ビットスケールに数値化
する処理回路4と、処理回路4の出力により血液検査体
の検査の可否を判定する判定回路5とから成る予備選別
装置1としたことで、従来は目視で行われ判定には高度
の経験や相当の判断力などを必要とされていたものを、
全くに不要として単純化し課題を解決するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は健康検診あるいは病
気の診断などを行うときに一環として行われる血液検査
に関するものであり、詳細には、分析結果の精度を確保
するために、血液の検査を行うのに先立って、分析に有
害な物質が混入していないことを確認するために行われ
る予備検査に係るものである。
気の診断などを行うときに一環として行われる血液検査
に関するものであり、詳細には、分析結果の精度を確保
するために、血液の検査を行うのに先立って、分析に有
害な物質が混入していないことを確認するために行われ
る予備検査に係るものである。
【0002】
【従来の技術】血液検査を行う際には血液中に検査結果
に重大な影響を与える乳び、溶血ヘモグロビン、ビリル
ビンなどの混入がないかを予めに確認する予備検査を行
う必要があり、この検査は従来、練達の臨床検査技師に
より、分析装置にかける前に目視により行われ、検査結
果に影響を与える混入程度以上と判断されたものが除外
されるものであった。
に重大な影響を与える乳び、溶血ヘモグロビン、ビリル
ビンなどの混入がないかを予めに確認する予備検査を行
う必要があり、この検査は従来、練達の臨床検査技師に
より、分析装置にかける前に目視により行われ、検査結
果に影響を与える混入程度以上と判断されたものが除外
されるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た現状では、予備検査を行う検査技師などの経験に基づ
くものであるので確固たる基準がなく、当日の担当者の
相違など個人差などにより判定基準にブレを生じること
は避け難く、また、担当者が同一である場合でも体調あ
るいは時間の経過などにより判定基準にブレを生じるこ
ともあり得るものとなる。
た現状では、予備検査を行う検査技師などの経験に基づ
くものであるので確固たる基準がなく、当日の担当者の
相違など個人差などにより判定基準にブレを生じること
は避け難く、また、担当者が同一である場合でも体調あ
るいは時間の経過などにより判定基準にブレを生じるこ
ともあり得るものとなる。
【0004】ここで、予備検査で検査に不適と判定され
ると、医療現場では再度採血して検査体を再入手しなけ
れば成らず、大変に煩雑なものとなるので、判定は可能
な限りに基準に対して正確かつブレがないことが要求さ
れるものであるが、上記の判定の現状では要求を満足さ
せるには至らないものである。
ると、医療現場では再度採血して検査体を再入手しなけ
れば成らず、大変に煩雑なものとなるので、判定は可能
な限りに基準に対して正確かつブレがないことが要求さ
れるものであるが、上記の判定の現状では要求を満足さ
せるには至らないものである。
【0005】尚、上記の問題を解決するために、上記の
乳び、溶血ヘモグロビン、ビリルビンのそれぞれが有す
る特有の吸収スペクトルを利用し、検査体に対して複数
の所定波長における吸光度を測定し、上記それぞれの不
純物の混和率の測定を行う手段も提案されているが、こ
の場合には、例えば6波長に対して測定の必要を生じる
など装置自体が煩雑化する問題点を生じる。
乳び、溶血ヘモグロビン、ビリルビンのそれぞれが有す
る特有の吸収スペクトルを利用し、検査体に対して複数
の所定波長における吸光度を測定し、上記それぞれの不
純物の混和率の測定を行う手段も提案されているが、こ
の場合には、例えば6波長に対して測定の必要を生じる
など装置自体が煩雑化する問題点を生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的手段として、予備選別装置
は、少なくとも可視光範囲の波長を放射する光源と、前
記光源から放射され前記血液検査体を透過した光を入射
させるRGB三原色のCCDカメラと、前記CCDカメ
ラの出力をそれぞれの原色ごとに要求される精度に応じ
る適宜ビットスケールに数値化する処理回路と、前記処
理回路の出力により当該の血液検査体の検査の可否を判
定する判定回路とから成ることを特徴とする血液検査体
の予備選別装置を提供することで課題を解決するもので
ある。
課題を解決するための具体的手段として、予備選別装置
は、少なくとも可視光範囲の波長を放射する光源と、前
記光源から放射され前記血液検査体を透過した光を入射
させるRGB三原色のCCDカメラと、前記CCDカメ
ラの出力をそれぞれの原色ごとに要求される精度に応じ
る適宜ビットスケールに数値化する処理回路と、前記処
理回路の出力により当該の血液検査体の検査の可否を判
定する判定回路とから成ることを特徴とする血液検査体
の予備選別装置を提供することで課題を解決するもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形
態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すもの
は本発明に係る血液検査体の予備選別装置であり、この
予備選別装置1は光源2とCCDカメラ3と処理回路4
と判定回路5と表示器6とから構成されている。
態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すもの
は本発明に係る血液検査体の予備選別装置であり、この
予備選別装置1は光源2とCCDカメラ3と処理回路4
と判定回路5と表示器6とから構成されている。
【0008】また、図中に符号10で示すものは試験管
など適宜な透明容器11に入れられた血液などの検査体
である。尚、いうまでもないが、前記検査体10は、遠
心分離機による固形分の分離など検査に必要な処理が既
に行われている状態のものである。
など適宜な透明容器11に入れられた血液などの検査体
である。尚、いうまでもないが、前記検査体10は、遠
心分離機による固形分の分離など検査に必要な処理が既
に行われている状態のものである。
【0009】本発明では、前記光源2としては、例えば
白熱電球、ハロゲン電球あるいはキセノンランプなど、
いわゆる白色発光で且つ市場で簡便に入手可能なものが
採用され、従来例でも説明した吸光分析を行うときに採
用されていた単色光の光源などに比較して大幅な簡素化
が行われている。
白熱電球、ハロゲン電球あるいはキセノンランプなど、
いわゆる白色発光で且つ市場で簡便に入手可能なものが
採用され、従来例でも説明した吸光分析を行うときに採
用されていた単色光の光源などに比較して大幅な簡素化
が行われている。
【0010】また、本発明で採用されるCCDカメラ3
はR(赤)、G(緑)、B(青)三原色のものであり、
後にも説明するが、本発明の予備選別装置1ではいわゆ
る画像処理を行うものではないので、例えば前記透明容
器11の形状、あるいは、透明容器11とCCDカメラ
3との距離などを適正化すれば、CCDカメラ3として
はCCD素子のみでも実施は可能である。
はR(赤)、G(緑)、B(青)三原色のものであり、
後にも説明するが、本発明の予備選別装置1ではいわゆ
る画像処理を行うものではないので、例えば前記透明容
器11の形状、あるいは、透明容器11とCCDカメラ
3との距離などを適正化すれば、CCDカメラ3として
はCCD素子のみでも実施は可能である。
【0011】前記処理回路4は前記CCDカメラ3から
の出力を処理するものであり、機能としては、先ず、
R、G、Bの各色毎の処理が行われ、そして各色毎の処
理の後に総合した処理が行われ、その結果が前記判定回
路5で判定され、この判定結果が例えば赤色と緑色の2
つのランプなど、適宜な表示器6に出力されるものであ
る。
の出力を処理するものであり、機能としては、先ず、
R、G、Bの各色毎の処理が行われ、そして各色毎の処
理の後に総合した処理が行われ、その結果が前記判定回
路5で判定され、この判定結果が例えば赤色と緑色の2
つのランプなど、適宜な表示器6に出力されるものであ
る。
【0012】図2は前記処理回路4の機能を模式的に示
す説明図であり、最初の処理として前記CCDカメラ3
からのR、G、B別の出力の強度(=輝度)をそれぞ
れ、例えば前記透明容器11に純水を入れたときを基準
とする8ビットスケール(256階調)として2値化す
る。
す説明図であり、最初の処理として前記CCDカメラ3
からのR、G、B別の出力の強度(=輝度)をそれぞ
れ、例えば前記透明容器11に純水を入れたときを基準
とする8ビットスケール(256階調)として2値化す
る。
【0013】従って、上記の2値化が行われた時点で、
前記CCDカメラ3からの出力からは、R(256階
調)×G(256階調)×B(256階調)による16
777216通りの色の組合せ中の1色が得られるもの
となるのである。尚、上記した2値化を行うときの8ビ
ットスケールは1例であり、予備選別装置1に要求され
る精度を考慮し、例えば6ビットスケール(約26万
色)あるいは10ビットスケール(約11億色)などと
変更するのは自在である。
前記CCDカメラ3からの出力からは、R(256階
調)×G(256階調)×B(256階調)による16
777216通りの色の組合せ中の1色が得られるもの
となるのである。尚、上記した2値化を行うときの8ビ
ットスケールは1例であり、予備選別装置1に要求され
る精度を考慮し、例えば6ビットスケール(約26万
色)あるいは10ビットスケール(約11億色)などと
変更するのは自在である。
【0014】このようにしたことで、CCDカメラ3か
らの出力から約1677万色(8ビットスケールの場
合)の識別が可能となる。ここで、血液検査時において
検査値に影響を与えるとされている乳び、溶血ヘモグロ
ビン、ビリルビンについて検討を行うと、前記した乳び
においては図3に示すように、やや短波長側が吸収量が
多い全波長に渡る波長吸収特性Nを有していることが知
られている。
らの出力から約1677万色(8ビットスケールの場
合)の識別が可能となる。ここで、血液検査時において
検査値に影響を与えるとされている乳び、溶血ヘモグロ
ビン、ビリルビンについて検討を行うと、前記した乳び
においては図3に示すように、やや短波長側が吸収量が
多い全波長に渡る波長吸収特性Nを有していることが知
られている。
【0015】即ち、検査体10中に乳びが混入している
ときには、透過する光に青色の低下と光量の低下とが同
時に認められるものと成る。そして、Lambert-Beerの法
則により「溶質の吸光度はその濃度と液層の厚さに比例
する」ものであるので、前記透明容器11の形状を同一
とすれば、吸光度は濃度に比例するものとなり、CCD
カメラ3からの出力も濃度に対応するものとなる。
ときには、透過する光に青色の低下と光量の低下とが同
時に認められるものと成る。そして、Lambert-Beerの法
則により「溶質の吸光度はその濃度と液層の厚さに比例
する」ものであるので、前記透明容器11の形状を同一
とすれば、吸光度は濃度に比例するものとなり、CCD
カメラ3からの出力も濃度に対応するものとなる。
【0016】従って、逆に検査に支障を生じない上限限
界の濃度の乳びが混和された試料を予めに用意し、この
試料を透明容器11中に入れた状態で透過した光に感応
したCCDカメラ3の処理回路4を介する出力を記憶さ
せれば、乳び濃度に対する基準値が得られるものとな
り、判定回路5は前記した基準値に対して判定を行えば
良いものとなる。
界の濃度の乳びが混和された試料を予めに用意し、この
試料を透明容器11中に入れた状態で透過した光に感応
したCCDカメラ3の処理回路4を介する出力を記憶さ
せれば、乳び濃度に対する基準値が得られるものとな
り、判定回路5は前記した基準値に対して判定を行えば
良いものとなる。
【0017】図4はビリルビンにおける波長吸収特性B
であり、波長450nmに最大値を有し略350〜520
nmの範囲を有する単峰型の吸収特性を有している。この
ことは、透過光としてはオレンジ色寄りの赤色となり、
CCDカメラ3の処理回路4を介する出力もこれに対応
するものとなり、上記乳びの場合と同様にして濃度に対
する基準値が得られるものとなる。
であり、波長450nmに最大値を有し略350〜520
nmの範囲を有する単峰型の吸収特性を有している。この
ことは、透過光としてはオレンジ色寄りの赤色となり、
CCDカメラ3の処理回路4を介する出力もこれに対応
するものとなり、上記乳びの場合と同様にして濃度に対
する基準値が得られるものとなる。
【0018】図5は溶血ヘモグロビンにおける波長吸収
特性Hであり、この溶血ヘモグロビンの場合、略420
nm、略540nm、略575nmの3個所にピークを有する
3峰型で、略420nmが最大である特性を示すものであ
る。よって、透過光は前記したビリルビンよりも赤色寄
りであり、CCDカメラ3の処理回路4を介する出力も
これに対応するものとなり、上記乳び、ビリルビンの場
合と同様にして濃度に対する基準値が得られるものとな
る。
特性Hであり、この溶血ヘモグロビンの場合、略420
nm、略540nm、略575nmの3個所にピークを有する
3峰型で、略420nmが最大である特性を示すものであ
る。よって、透過光は前記したビリルビンよりも赤色寄
りであり、CCDカメラ3の処理回路4を介する出力も
これに対応するものとなり、上記乳び、ビリルビンの場
合と同様にして濃度に対する基準値が得られるものとな
る。
【0019】以上は本発明の予備選別装置1の各不純物
(乳び、溶血ヘモグロビン、ビリルビン)に対する濃度
測定の原理であり、現実には2種以上の不純物が混入し
ている事態も当然に予想されるものとなる。しかしなが
ら、本発明の予備選別装置1においては、上記の説明で
も明らかなように基準試料が有れば限界値(基準値)の
設定が可能である。
(乳び、溶血ヘモグロビン、ビリルビン)に対する濃度
測定の原理であり、現実には2種以上の不純物が混入し
ている事態も当然に予想されるものとなる。しかしなが
ら、本発明の予備選別装置1においては、上記の説明で
も明らかなように基準試料が有れば限界値(基準値)の
設定が可能である。
【0020】よって、現在、検査現場において練達の臨
床検査技師により目視で行われ、限界とされている検査
体10をCCDカメラ3と処理回路4とで読み取り、こ
の値をもって基準値として設定すれば、その練達の技が
予備選別装置1内に保持されるものとなり、後は全くに
無経験の者であっても表示器6の表示を監視していれば
足りるものとなる。
床検査技師により目視で行われ、限界とされている検査
体10をCCDカメラ3と処理回路4とで読み取り、こ
の値をもって基準値として設定すれば、その練達の技が
予備選別装置1内に保持されるものとなり、後は全くに
無経験の者であっても表示器6の表示を監視していれば
足りるものとなる。
【0021】また、本発明の予備選別装置1においては
安定性にも優れるものである。これは予備選別装置1が
上記にも説明したように二値化を行うときの基準値とし
て、透明容器11に例えば純水を満たしたものなど無色
の検査体を計測し、CCDカメラ3のR、G,B三原色
それぞれに対する最大値を求める構成としているからで
ある。
安定性にも優れるものである。これは予備選別装置1が
上記にも説明したように二値化を行うときの基準値とし
て、透明容器11に例えば純水を満たしたものなど無色
の検査体を計測し、CCDカメラ3のR、G,B三原色
それぞれに対する最大値を求める構成としているからで
ある。
【0022】即ち、この行程はCCDカメラ3の較正で
あるが、その較正値は透明容器11の着色、透過率や光
源2の色温度、輝度などを含み行われるものであるの
で、上記の較正を定期的に行うものとすれば、例えば光
源2が経時変化を生じるものであっても、その経時変化
は較正の度ごとにそれらは補正され、計測精度に影響を
及ぼさないものとなる。
あるが、その較正値は透明容器11の着色、透過率や光
源2の色温度、輝度などを含み行われるものであるの
で、上記の較正を定期的に行うものとすれば、例えば光
源2が経時変化を生じるものであっても、その経時変化
は較正の度ごとにそれらは補正され、計測精度に影響を
及ぼさないものとなる。
【0023】更に言えば、本発明の予備選別装置1は、
上記の説明でも明らかなようにRGB各色を8ビットス
ケールで認識したときには、1677万色の識別が可能
であるので、血液検査の項目によっては予備選別のみな
らず本検査も行える可能性がある。そして、このような
場合には、前記判定装置5および表示器6に適宜な改良
を加えれば良いものである。
上記の説明でも明らかなようにRGB各色を8ビットス
ケールで認識したときには、1677万色の識別が可能
であるので、血液検査の項目によっては予備選別のみな
らず本検査も行える可能性がある。そして、このような
場合には、前記判定装置5および表示器6に適宜な改良
を加えれば良いものである。
【0024】尚、本発明の実際の実施にあたっては、既
に、工業用、写真撮影用などとして、本発明のCCDカ
メラ3に相当する、レンズおよびRGB三原色のCCD
素子と、本発明の処理回路4に相当する、適宜精度の二
値化を行う出力回路とが一体化されたものが市場に供給
されているので、それらを流用し本発明の予備選別装置
1を形成することは自在である。
に、工業用、写真撮影用などとして、本発明のCCDカ
メラ3に相当する、レンズおよびRGB三原色のCCD
素子と、本発明の処理回路4に相当する、適宜精度の二
値化を行う出力回路とが一体化されたものが市場に供給
されているので、それらを流用し本発明の予備選別装置
1を形成することは自在である。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、少
なくとも可視光範囲の波長を放射する光源と、前記光源
から放射され前記血液検査体を透過した光を入射させる
RGB三原色のCCDカメラと、前記CCDカメラの出
力をそれぞれの原色ごとに要求される精度に応じる適宜
ビットスケールに数値化する処理回路と、前記処理回路
の出力により当該の血液検査体の検査の可否を判定する
判定回路とから成る血液検査体の予備選別装置としたこ
とで、第一には、従来は目視で行われ判定には高度の経
験や相当の判断力などを必要とされていたものを、全く
に不要として単純化し検査人員の低減を可能にするな
ど、この種の分析検査の効率向上に極めて優れた効果を
奏するものである。
なくとも可視光範囲の波長を放射する光源と、前記光源
から放射され前記血液検査体を透過した光を入射させる
RGB三原色のCCDカメラと、前記CCDカメラの出
力をそれぞれの原色ごとに要求される精度に応じる適宜
ビットスケールに数値化する処理回路と、前記処理回路
の出力により当該の血液検査体の検査の可否を判定する
判定回路とから成る血液検査体の予備選別装置としたこ
とで、第一には、従来は目視で行われ判定には高度の経
験や相当の判断力などを必要とされていたものを、全く
に不要として単純化し検査人員の低減を可能にするな
ど、この種の分析検査の効率向上に極めて優れた効果を
奏するものである。
【0026】また第二には、判定が例えば略1677万
色の識別が可能であるCCDカメラの出力により行われ
るものであり、且つ、CCDカメラは光源を含めて簡便
に較正が可能であるので、判別精度が高く且つその精度
の維持が容易であり、よって、判定精度不足あるいは判
定のブレなどにより無用の再採血や検査不能品の混入な
どが生じるのを防止して、この種の分析検査の信頼性の
向上に極めて優れた効果を奏するものである。
色の識別が可能であるCCDカメラの出力により行われ
るものであり、且つ、CCDカメラは光源を含めて簡便
に較正が可能であるので、判別精度が高く且つその精度
の維持が容易であり、よって、判定精度不足あるいは判
定のブレなどにより無用の再採血や検査不能品の混入な
どが生じるのを防止して、この種の分析検査の信頼性の
向上に極めて優れた効果を奏するものである。
【図1】 本発明に係る血液検査体の予備選別装置の実
施形態を略示的に示す説明図である。
施形態を略示的に示す説明図である。
【図2】 本発明に係る血液検査体の予備選別装置の動
作原理を模式的に示す説明図である。
作原理を模式的に示す説明図である。
【図3】 本発明に係る予備選別装置の検出対象の1で
ある乳びの波長吸収特性を示すグラフである。
ある乳びの波長吸収特性を示すグラフである。
【図4】 同じく本発明に係る予備選別装置の検出対象
の1であるビリルビンの波長吸収特性を示すグラフであ
る。
の1であるビリルビンの波長吸収特性を示すグラフであ
る。
【図5】 同じく本発明に係る予備選別装置の検出対象
の1である溶血ヘモグロビンの波長吸収特性を示すグラ
フである。
の1である溶血ヘモグロビンの波長吸収特性を示すグラ
フである。
1……予備選別装置 2……光源 3……CCDカメラ 4……処理回路 5……判定回路 6……表示器 10……検査体 11……透明容器 N……乳びの波長吸収特性 B……ビリルビンの波長吸収特性 H……溶血ヘモグロビンの波長吸収特性
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G020 AA08 DA05 DA13 DA34 DA62 DA66 2G045 AA01 AA25 CA25 FA19 FA26 FA29 JA01 JA07 2G059 AA01 BB13 CC16 CC18 EE01 EE13 HH01 HH02 HH03 JJ01 KK04 MM05 NN01
Claims (1)
- 【請求項1】 血液の分析を行うに先立ち精度を損なう
混和物質が混入する血液検査体を排除するための予備選
別装置であって、前記予備選別装置は、少なくとも可視
光範囲の波長を放射する光源と、前記光源から放射され
前記血液検査体を透過した光を入射させるRGB三原色
のCCDカメラと、前記CCDカメラの出力をそれぞれ
の原色ごとに要求される精度に応じる適宜ビットスケー
ルに数値化する処理回路と、前記処理回路の出力により
当該の血液検査体の検査の可否を判定する判定回路とか
ら成ることを特徴とする血液検査体の予備選別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11028906A JP2000227399A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 血液検査体の予備選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11028906A JP2000227399A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 血液検査体の予備選別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000227399A true JP2000227399A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=12261460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11028906A Pending JP2000227399A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 血液検査体の予備選別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000227399A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007263907A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Sysmex Corp | 血液凝固時間測定装置 |
EP2120038A2 (en) * | 2008-05-14 | 2009-11-18 | Grifols, S.A. | Microtube reader device for the analysis of blood samples |
KR101177537B1 (ko) | 2012-02-09 | 2012-08-28 | (주)싸이젠텍 | 카메라를 이용한 성분분석장치 |
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