JP2000226696A - 電着塗装装置 - Google Patents
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- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
防止できる電着塗装装置を提供する。 【解決手段】塗料液Lが満たされる電着槽1と、電着槽
における塗料液の流れを電着槽の長手方向に沿う一の方
向とする塗料液循環系12,21,31と、電着槽の出
槽側に設けられたオーバーフロー槽3とを有する電着塗
装装置であり、電着槽のオーバーフロー槽3側の表面流
をオーバーフロー槽3に向かう方向とするノズル315
aを有する。
Description
動車部品の塗装ラインに設置されるフルディップまたは
ハーフディップの電着塗装装置に関し、特に塗料液面に
浮遊する電着泡の被塗物への付着を防止できる電着塗装
装置に関する。
装、中塗り塗装および上塗り塗装からなる3コート塗装
系が広く採用されているが、このうちの下塗り塗装工程
では、たとえば脱脂処理、化成処理あるいは電着塗装な
どの工程において、自動車ボディを処理液または塗料液
中に全没させるディッピング塗装法が広く用いられてい
る。
連続的に搬送される自動車ボディを所定の時間だけ全没
させる必要があるため、処理槽や塗料槽には大量の処理
液や塗料液が収容されている。
されているので、常時あるいは間欠的に撹拌しないと顔
料沈降が生じ、また槽内収容量が大量であることから、
いったん顔料が沈降すると再分散させるのはきわめて困
難である。電着塗料液において顔料の分散が不均一であ
ると、塗膜の光沢が変動し、これが上塗り塗膜にまで影
響を及ぼすことになる。
電着塗装においては、塗膜形成時、すなわちディッピン
グ時に被塗面で反応ガスが発生し、この気泡をそのまま
放置すると析出中の塗膜内に残留して塗膜欠陥になる。
この意味からも、槽内の電着塗料液に適当な流速を与
え、これにより反応ガスを被塗面から除去する必要があ
る。
に反応熱が生じるため、被塗面近傍の塗料温度が上昇し
塗膜抵抗が低下するが、これを放置すると局部的に厚膜
になる。電着膜厚が不均一であると、塗膜表面品質、た
とえば鮮映性や塗り肌も不均一となる他、厚膜すぎると
コスト的にも問題がある。したがって、被塗面に適温の
塗料液を送って冷却する意味からも、槽内撹拌が必要と
なる。
は、車体パネルをスポット溶接やアーク溶接などにより
接合して組み立てるので、スポット溶接時のスパッタ等
の金属粉が自動車ボディに付着したまま塗装工程に搬入
される。電着塗装工程の前処理工程では、このような異
物を洗浄するために多段の洗浄工程が設けられている
が、微細な金属粉や室内に付着した異物を完全に洗い落
とすことはできない。
と、これが自動車ボディの特に水平部などに再付着し、
電着塗膜内に入りこんで塗膜欠陥を引き起こすことにな
る。このため、被塗面に付着しようとする金属粉などの
異物を除去し、また濾過器により槽外へ排出する意味か
らも、槽内撹拌が利用されている。
分散の均一化、気泡や熱の除去および異物の付着防止な
どの諸観点から、電着槽内の撹拌が行われている。
ィの移動方向に対して対向させるとともに、電着槽の入
槽側にオーバーフロー槽を配置することを先に提案し
た。こうすることで、液流とボディとの相対速度が速く
なり気泡や反応熱の除去効果が高まるとともに、ボディ
によって持ち込まれたゴミを入槽部からそのままオーバ
ーフロー槽へ排出することができる。
流対向型電着塗装においては、その表面流が電着槽の出
槽部から入槽部に向かって流下するので、UF水洗工程
からの戻り液やボディの出槽によって出槽部側に電着泡
が生じ、この液面に浮遊し泡が入槽部側に向かって流れ
てくる。このため、ボディが入槽する際あるいは出槽す
る際に、流下してきた泡を巻き込んでしまい、適切な塗
膜が形成されないといった問題があった。
鑑みてなされたものであり、塗料液面に浮遊する電着泡
の被塗物への付着を防止できる電着塗装装置を提供する
ことを目的とする。
るために、第1の観点による請求項1記載の電着塗装装
置は、塗料液が満たされる電着槽と、前記電着槽におけ
る前記塗料液の流れを前記電着槽の長手方向に沿う一の
方向とする塗料液循環系と、前記電着槽の入槽側または
出槽側のうち前記一の方向の上流側に設けられたオーバ
ーフロー槽とを有する電着塗装装置において、 前記電
着槽の前記オーバーフロー槽側の所定領域の表面流を、
前記オーバーフロー槽に向かう方向とする表面流調整手
段をさらに有することを特徴とする。
系によって電着槽内の塗料液の流れは一の方向とされる
が、表面流調整手段によって一の方向の上流側(少なく
ともここにオーバーフロー槽が設けられる。)の所定領
域の表面流はオーバーフロー槽に向かう方向とされる。
したがって、一の方向の上流側で電着泡が生じても、表
面流調整手段によってこの電着泡はその上流側に設けら
れたオーバーフロー槽へそのまま導かれ、これにより電
着泡が電着槽内に拡がることが防止される。
バーフロー槽側の所定領域とは、電着槽の長手方向に対
しては、特に限定されないが、請求項2記載の発明のよ
うに電着槽の全長の10%〜30%(より好ましくは2
0%)の長さであることがより好ましい。所定領域の長
手方向の長さが10%未満であると、表面流調整手段に
よる電着泡の除去効果が充分に期待できず、逆に所定領
域の長手方向の長さが30%を越えると、本来の一方向
の塗料液流れによる効果が充分に期待できないからであ
る。
領域は、電着槽の長さ以外の物理量によっても特定する
ことができる。すなわち、請求項3記載の発明では、前
記表面流調整手段は、前記電着槽に満たされた塗料液の
10%〜30%の量の塗料液を、前記電着槽または前記
オーバーフロー槽から吸引してこれを前記電着槽内へ吐
出することを特徴とする。
して請求項2記載の発明のように、電着槽の全長の10
%〜30%の長さが確保できなくても、表面調整手段に
よる塗料液の循環量(電着槽への吐出量)が充分に確保
できれば、出槽側で生じた電着泡をそのままオーバーフ
ロー槽へ導くことができる。この場合の10%〜30%
の量の塗料液とは、電着槽内の塗料液の全循環量に対す
る割合であって、その残余の塗料液は塗料循環系によっ
て一の方向の塗料流に供される。
所定領域の表面流とは、特に限定されないが、一の方向
の塗料流の効果を著しく損なわない限り、液面から鉛直
方向の下側に向かってある幅をもった領域を意味する。
こうすることで、液面に浮遊している大きな電着泡をオ
ーバーフロー槽へ導くことに加え、これから液面に浮上
しようとする気泡までもオーバーフロー槽へ導くことが
できる。
成は特に限定されず、たとえば請求項4記載の発明のよ
うに、前記表面流調整手段を、前記電着槽または前記オ
ーバーフロー槽から塗料液を吸引するポンプと、これを
前記電着槽内へ吐出するノズルとを含む循環系により構
成することができる。
槽の設置位置は、少なくとも一の方向の上流側に設置さ
れている限り、他の位置に他のオーバーフロー槽を設け
ることも本発明の範囲内である。
液の流れ方向(一の方向)と被塗物の移動方向との関係
は特に限定されず、同一方向でも逆方向でも本発明に含
まれる。特に、請求項5記載の発明では、前記一の方向
は、被塗物の移動方向と対向した方向であり、前記オー
バーフロー槽は前記電着槽の出槽側に設けられているこ
とを特徴とする。
ける塗料液の流れが一の方向とされているので、電着槽
内において滞留することのない適正な液流が確保され、
これにより顔料沈降の防止あるいは顔料分散の均一化、
気泡や熱の除去および異物の付着防止を達成することが
できる。また、電着槽の液流方向が被塗物の移動方向に
対向しているので、液流と被塗物との相対速度を高める
ことができ、その結果、電着液に含まれた金属粉などの
異物の付着をより効果的に防止できるとともに、被塗物
表面で生じる気泡や熱を効果的に除去することができ
る。特に、電着槽の入槽側にオーバーフロー槽を設けて
おけば、被塗物の入槽時に持ち込まれた異物をそのまま
このオーバーフロー槽へ流し出すことができ、これによ
り「ブツ」などの塗膜欠陥を減少させることができる。
観点による請求項6記載の電着塗装装置は、電着槽の塗
料液に浸漬された被塗物と電極との間に電圧を印加して
塗膜を形成する電着塗装装置において、 少なくとも前
記電着槽における前記塗料液の流れを一の方向とする第
1の循環系と、 前記一の方向の上流側の少なくとも表
面流を前記一の方向とは反対の方向とする第2の循環系
とを備えたことを特徴とする。
記載の発明のように、前記第1の循環系および第2の循
環系のそれぞれは、前記電着槽または前記オーバーフロ
ー槽の塗料液を吸引するポンプと、これを前記電着槽内
へ吐出するノズルとを含み、前記ノズルは、前記電着槽
内の側壁および/または底面に複数設けられていること
がより好ましい。
その上流側の表面流を反対方向にするにあたり、第2の
循環系として電着槽内の側壁および/または底面に設け
られた複数のノズルを用いることで、既存のノズルを流
用することができる。すなわち、一の方向の上流側に設
けられたノズルを反対方向に向け、それ以外のノズルは
一の方向に向けることで、大掛かりな改造工事をするこ
となく既存設備を容易に流用することができる。
れ方向を一の方向とするためには、請求項8記載の発明
のように、前記第1の循環系は、前記一の方向の下流側
の前記電着槽に設けられ前記電着槽内の塗料液を吸引す
るホッパーをさらに含むことがより好ましい。
分(たとえば70%〜90%)を吸引しこれを電着槽内
に吐出できるので、一の方向の塗料流れが実現できる。
置における被塗物の浸漬法には、被塗物を全没させるフ
ルディップ法と、被塗物の一部を浸漬するハーフディッ
プ法とが含まれる。また、本発明の電着塗装装置は、自
動車ボディ、自動車部品など、各種金属製部品の電着塗
装に適用することができる。
の方向の上流側で電着泡が生じても、表面流調整手段に
よってこの電着泡はその上流側に設けられたオーバーフ
ロー槽へそのまま導かれるので、電着泡が電着槽内に拡
がることが防止される。この結果、被塗物への泡の巻き
込みが防止され、塗膜欠陥の発生率が低下する。
明によれば、電着槽における主たる一の方向の塗料流が
実現できるので、被塗物へのゴミの付着を効果的に防止
することができ、また、被塗物表面で生じる気泡や熱を
効果的に除去することができる。
と被塗物との相対速度を高めることができ、その結果、
電着液に含まれた金属粉などの異物の付着をより効果的
に防止できるとともに、被塗物表面で生じる気泡や熱を
より効果的に除去することができる。さらに、液流速度
を顔料沈降のない速度まで低下させることができるの
で、循環系の能力を必要最小限まで低下させることで省
エネを達成することができる。また、電着槽の入槽側に
オーバーフロー槽を設けておけば、被塗物の入槽時に持
ち込まれた異物をそのままこのオーバーフロー槽へ流し
出すことができ、これにより「ブツ」などの塗膜欠陥を
減少させることができる。
かりな改造工事をすることなく既存設備を容易に流用し
て、適正な一方向流の実現と泡の拡散防止とを達成する
ことができる。
基づいて説明する。図1は本発明の電着塗装装置の実施
形態を示す断面図、図2は図1の II-II線に沿う断面
図、図3は同実施形態の電着槽内の塗料液流を示す断面
図である。
電着槽1を有し、この電着槽1内に電着塗料液Lが満た
されている。被塗物である自動車ボディBは、ハンガH
に搭載された状態でオーバーヘッドコンベアCにより一
定速度で搬入されるが、電着槽1内へボディBを全没さ
せるために、オーバーヘッドコンベアCは、電着槽1の
入槽側で約20°〜40°の下向き傾斜とされ、電着槽
有効範囲においてはボディBが全没する高さを保ち、出
槽側で約20°〜40°の上向き傾斜とされている。図
1においては、図の左側が入槽側であり右側が出槽側で
ある。
る範囲の電着槽1の長さは、たとえば3分以上の全没時
間が確保されるように設定されている。ボディBが入槽
されると、カチオン型電着塗料では、電着槽1の側壁お
よび底壁に配置された電極板4(図2参照)を介して、
電着塗料Lに300V前後の直流電圧が印加され、これ
によりアースされたボディBとの間で塗料粒子の電気泳
動が生じ、ボディBの内外板や袋構造内面に電着塗膜が
形成される。
が形成されており、このホッパー11は、電着槽1内を
出槽側から入槽側へ向かって流下した電着塗料液Lの一
部を集約するためのもので、その先端には塗料配管12
1を介して吸引ポンプ122、フィルタ123および熱
交換器124が設けられ、さらにその先端には複数のノ
ズル125が設けられている。
し、これにより、電着槽1を出槽側から入槽側へ流下し
た電着塗料液Lは、その一部がホッパー11に導かれ、
ポンプ122により吸引されてフィルタ123で濾過さ
れたのち、熱交換器124で適切な温度に制御され、ノ
ズル125から再び電着槽1内で入槽側へ向かって吐出
される。
5は、たとえば電着槽1の底面や両側壁に立設された複
数本のパイプのそれぞれに装着され、電着塗料液Lの吐
出方向が同図の矢印方向となるように設けられている。
られるノズル125は、電着槽1の側壁(図では右側)
を長手方向に延在する本管P1から分岐されて、電着槽
1の上縁を越え、側壁の内面を伝って側面の幅方向に延
在して設けられる。ここにノズル125が装着されてい
る。こうした枝管は電着槽1の長手方向に対して所定ピ
ッチで設けられている。一方、電着槽1の両側壁に設け
られるノズル125は、電着槽1の側壁(図では左側)
を長手方向に延在する本管P2から分岐されて、電着槽
1の上縁を越え、側壁の内面に垂下して設けられる。こ
こにノズル125が装着されている。この枝管も電着槽
の長手方向に対して所定のピッチで設けられ、図2では
左側のみを示したが同様の本管P2、枝管およびノズル
125が電着槽1の右側の側壁にも設けられている。
央部の底面および両側壁に設置された複数のパイプに装
着されている。後述する第2および第3の電着液循環系
13,14とともに、これらのノズル125からの吐出
力によって、電着槽1における一方向の液流が生じるこ
ととなる。
は、それぞれオーバーフロー槽2,3が設けられてお
り、電着槽1とオーバーフロー槽2,3との間の堰2
2,32を越えた電着塗料液Lは当該オーバーフロー槽
2,3へ流入する。したがって、電着槽1の液面は、こ
れら堰22,32の高さで決定される。
管211を介して吸引ポンプ212、フィルタ213、
熱交換器214および複数のノズル215を有する第2
の電着液循環系21が設けられており、これによりオー
バーフロー槽2の電着塗料液Lはポンプ212で吸引さ
れ、フィルタ213で濾過されたのち、熱交換器214
で適切な温度に調節され、ノズル215から電着槽1内
へ吐出される。
5は、たとえば電着槽1の入槽側の両側壁や底面に幅方
向にわたって設けられた複数本のパイプのそれぞれに装
着され、電着塗料液Lの吐出方向が入槽側に向かうよう
に設けられる。
管311を介して吸引ポンプ312、フィルタ313、
熱交換器314および複数のノズル315,315aを
有する第3の電着液循環系31が設けられており、これ
によりオーバーフロー槽3の電着塗料液Lはポンプ31
2で吸引され、フィルタ313で濾過されたのち、熱交
換器314で適切な温度に調節され、ノズル315,3
15aから電着槽1内へ吐出される。
5,315aは、たとえば電着槽1の出槽側の両側壁や
底面に幅方向にわたって設けられた複数本のパイプのそ
れぞれに装着されている。
31のノズルのうち、電着槽1の底面(厳密には傾斜底
面)に設けられたノズル315は、電着塗料液Lの吐出
方向が入槽側に向かうようにパイプに装着されている
が、電着槽1の両側壁に設けられたノズル315aは、
電着塗料液Lの吐出方向が出槽側、つまりオーバーフロ
ー槽3へ向かうように装着されている。
設する領域は、電着槽1の長手方向の長さで特定すれ
ば、図3に示すように全体に対して出槽側から10%〜
30%の範囲である。また、同様に電着塗料液Lの循環
量で特定するならば、ノズル315aから吐出される電
着塗料液Lが、10%〜30%の割合となる。
は、電着槽1の深さ方向で特定すると、液面に浮遊する
電着泡をオーバーフロー槽3へ導くに充分な表面流を生
じさせる深さ、つまり少なくとも液面に近い領域であれ
ば良く、図1に示す例では上から2段のノズル315a
を逆向きに装着するとともに、最下段のノズル315は
順方向に装着することとしている。
第3の塗料液循環系12,21,31を駆動して電着槽
1およびオーバーフロー槽2,3の電着塗料液Lを循環
したときの電着槽1内の液流状態を矢印にて示してい
る。
31のポンプを駆動すると、電着槽1およびオーバーフ
ロー槽2,3の電着塗料液Lが吸引され、この電着塗料
液Lは、フィルタによって濾過され、熱交換器によって
適切な温度に調節されたのち、複数のノズル125,2
15,315,315aから電着槽1へ吐出される。こ
れらのノズルのうち、ノズル125,215,315か
らの塗料液Lの吐出力により、電着槽1全体として出槽
部から入槽部へ向かう一方向の大きな液流が生じる(図
3では右から左に向かう方向)。
ディBを浸漬すると、その表面で生じる反応熱によって
気泡が発生し、液面に浮上して泡Sとなって表れる。ま
た、出槽部においてボディBが出槽する際の電着塗料の
滴下によっても液面に泡Sが生じる。さらに、電着槽1
に続く水洗工程、特にUF(限外濾過)水洗工程におけ
る回収液はオーバーフロー槽3へ流入するので、このオ
ーバーフロー槽3においても泡Sが生じ、これが堰32
を越えて電着槽1に侵入しようとする。
では、出槽側の両側壁に設けられたノズル315aによ
って当該出槽部の近傍の表面流は同図に示すように主流
とは逆向きの流れ(図3では左から右に向かう方向)と
なり、これから電着槽1に侵入しようとする或いは出槽
部で生じた泡Sは、この逆向きの表面流に乗って、オー
バーフロー槽3へ流れ出ることになる。これにより、電
着槽1に電着泡が拡がることが防止され、ボディBへの
泡の巻き込みが防止できる。
に対向する液流が形成されているので、入槽中のボディ
Bと塗料液Lとの相対速度が大きくなり、その結果、ボ
ディBへのゴミの付着をより効果的に防止することがで
きる。また、ボディ表面で生じる気泡や熱を効果的に除
去することができる。
の配置および装着方向によって、槽内の主流と表面流と
を調節できるので、大掛かりな改造工事をともなうこと
なく既存設備の大半を流用して製作することができる。
容易にするために記載されたものであって、本発明を限
定するために記載されたものではない。したがって、上
記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範
囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。
もオーバーフロー槽2を設けたが、本発明の電着塗装装
置では、電着槽1の主流方向の下流側にオーバーフロー
槽2を設ける必然性はない。
である。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】塗料液が満たされる電着槽と、前記電着槽
における前記塗料液の流れを前記電着槽の長手方向に沿
う一の方向とする塗料液循環系と、前記電着槽の入槽側
または出槽側のうち前記一の方向の上流側に設けられた
オーバーフロー槽とを有する電着塗装装置において、 前記電着槽の前記オーバーフロー槽側の所定領域の表面
流を、前記オーバーフロー槽に向かう方向とする表面流
調整手段をさらに有することを特徴とする電着塗装装
置。 - 【請求項2】表面流がオーバーフロー槽に向かう方向と
される前記所定領域は、前記電着槽の全長の10%〜3
0%の長さであることを特徴とする請求項1記載の電着
塗装装置。 - 【請求項3】前記表面流調整手段は、前記電着槽に満た
された塗料液の10%〜30%の量の塗料液を、前記電
着槽または前記オーバーフロー槽から吸引してこれを前
記電着槽内へ吐出することを特徴とする請求項1記載の
浸漬型表面処理装置。 - 【請求項4】前記表面流調整手段は、前記電着槽または
前記オーバーフロー槽から塗料液を吸引するポンプと、
これを前記電着槽内へ吐出するノズルとを含むことを特
徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電着塗装装置。 - 【請求項5】前記一の方向は、被塗物の移動方向と対向
した方向であり、前記オーバーフロー槽は前記電着槽の
出槽側に設けられていることを特徴とする請求項1〜4
の何れかに記載の電着塗装装置。 - 【請求項6】電着槽の塗料液に浸漬された被塗物と電極
との間に電圧を印加して塗膜を形成する電着塗装装置に
おいて、 少なくとも前記電着槽における前記塗料液の流れを一の
方向とする第1の循環系と、 前記一の方向の上流側の少なくとも表面流を前記一の方
向とは反対の方向とする第2の循環系とを備えたことを
特徴とする電着塗装装置。 - 【請求項7】前記第1の循環系および第2の循環系のそ
れぞれは、前記電着槽または前記オーバーフロー槽の塗
料液を吸引するポンプと、これを前記電着槽内へ吐出す
るノズルとを含み、前記ノズルは、前記電着槽内の側壁
および/または底面に複数設けられていることを特徴と
する請求項6記載の電着塗装装置。 - 【請求項8】前記第1の循環系は、前記一の方向の下流
側の前記電着槽に設けられ前記電着槽内の塗料液を吸引
するホッパーをさらに含むことを特徴とする請求項7記
載の電着塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02466899A JP3959879B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 電着塗装装置 |
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JP02466899A JP3959879B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 電着塗装装置 |
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JP2000226696A true JP2000226696A (ja) | 2000-08-15 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007182616A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-07-19 | Kanto Auto Works Ltd | 浸漬式表面処理装置 |
CN103949380A (zh) * | 2014-04-25 | 2014-07-30 | 重庆同乘工程咨询设计有限责任公司 | 汽车涂装线不同种类车型混线生产的实现方法 |
-
1999
- 1999-02-02 JP JP02466899A patent/JP3959879B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN103949380A (zh) * | 2014-04-25 | 2014-07-30 | 重庆同乘工程咨询设计有限责任公司 | 汽车涂装线不同种类车型混线生产的实现方法 |
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