JP2000226672A - 無電解金めっき方法 - Google Patents
無電解金めっき方法Info
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Abstract
地を形成し、この無電解ニッケルめっき下地上に無電解
金めっき膜を形成する無電解金めっき方法に関するもの
で、はんだ付けした際の無電解ニッケルめっき下地とは
んだとの密着力を向上させ、はんだ付け工程における歩
留まりを改善し、十分な接続信頼性を確保することを目
的とするものである。 【解決手段】 素材上に無電解ニッケルめっき下地を形
成し、この無電解ニッケルめっき下地上に無電解金めっ
き膜を形成する無電解金めっき方法において、素材上に
形成する無電解ニッケルめっき膜表面の十点平均粗さを
0.5μmから1.5μmとする。
Description
ッケルめっき下地を形成し、この無電解ニッケルめっき
下地上に無電解金めっき膜を形成する無電解金めっき方
法に関するものである。
B、半導体デバイスなどの接点端子、電極などに代表さ
れるように、電子デバイスにおいては無電解金めっきが
必要とされることが多い。無電解金めっきは、被めっき
物の素材を溶解することによって電子の受け渡しを行
い、析出するものであるため、下地および素材の腐食を
必然的に伴う。この下地および素材の腐食による機能の
低下を防止するために、素材上にバリアー層として無電
解ニッケルめっき膜を形成した後に無電解金めっき膜を
施す方法が用いられてきた。特に、プリント配線板の無
電解金めっき処理においては、プリント配線板の銅素材
上に無電解ニッケルめっき下地を3μmから5μm形成
した後に無電解金めっき膜を形成するのが一般的であ
る。しかし、無電解ニッケルめっき膜の厚さが7μm以
下の場合、無電解ニッケルめっき膜は粒状に析出してい
るため、各粒の境界には凹状の粒界が存在する。この粒
界部分には無電解金めっきが形成される際、金の析出反
応が集中するため、無電解ニッケルめっき膜の溶出が顕
著となり、さらに凹状となる。この凹部には、はんだ付
けの際に用いられるフラックスが溜まりやすく、はんだ
付け後もフラックスが残留する。この結果、はんだと無
電解ニッケルめっき膜との接合面積が減少するばかり
か、破壊の起点となりやすいため、はんだとの密着力を
低下させる原因となる。
はんだ付けを行った時に、はんだとの密着力が低下する
といった欠点がある。はんだとの密着力が低下した場
合、特にプリント配線板では、ボールグリッドアレイ
(以下BGAと称す)チップスケールパッケージ(以下
CSPと称す)といった熱応力が溜まりやすく、強度が
必要とされる部品のはんだ付け工程において、はんだ付
け不良が増加し、歩留まりを悪化させる。さらに、はん
だ付け工程内で不良とならない場合であっても、十分な
接続信頼性を得ることが困難となる。
においては、はんだ付け部のはんだ量を多くしたり、は
んだフィレット形状を工夫することにより、はんだ付け
部に集中する熱応力を吸収する方法が検討されてきた
が、部品の接続信頼性を向上させるまでには至っていな
い。また、部品とプリント配線板とをはんだ付けした後
に、部品とプリント配線板とをエポキシ樹脂などで接着
補強する方法が実施されているが、エポキシ樹脂の挿入
・硬化といった工数が増加するデメリットがある。
んだとの密着力を向上させ、BGAやCSPなどの強度
が必要とされる部品のはんだ付け工程における歩留まり
を改善し、十分な接続信頼性を確保することを目的とす
るものである。
に本発明は、素材上に形成する無電解ニッケルめっき膜
表面の十点平均粗さを0.5μmから1.5μmとし、
この無電解ニッケルめっき膜上に無電解金めっき膜を形
成する構造を有したものである。
ッケル膜とはんだとの密着力を向上させることが可能と
なり、強度が必要とされる部品のはんだ付け工程での歩
留まりを良化させ、はんだ付け部の接続信頼性を向上さ
せることができる。
は、素材上に無電解ニッケルめっき下地を形成し、この
無電解ニッケルめっき下地上に無電解金めっき膜を形成
する無電解金めっき方法において、素材上に形成する無
電解ニッケルめっき膜表面の十点平均粗さを0.5μm
から1.5μmとする無電解金めっき方法であり、はん
だ付けした際の無電解ニッケル膜とはんだとの密着力を
向上させることが可能となり、強度が必要とされる部品
のはんだ付け工程での歩留まりを良化させ、はんだ付け
部の接続信頼性を向上させる作用を有する。
に形成する無電解ニッケルめっき膜の厚さが7μmから
15μmである請求項1に記載の無電解金めっき方法で
あり、請求項1と同様の作用を有する。
としてイオウ化合物を0.01mL/Lから0.05m
L/Lを添加した次亜リン酸ナトリウムを還元剤とする
無電解ニッケルめっき液により、素材上に無電解ニッケ
ルめっき膜を形成した請求項1に記載の無電解金めっき
方法であり、請求項1と同様の作用を有する。
あるいは機械的に研磨することにより表面の十点平均粗
さを0.5μmから1.5μmに調整した素材表面上に
無電解ニッケルめっき膜を形成した請求項1に記載の無
電解金めっき方法であり、請求項1と同様の作用を有す
る。
による配線パターンを形成した配線基板に、一般に行わ
れている有機溶剤による脱脂、硫酸による酸洗を行い、
ついでパラジウムによる活性化を行った後、次亜リン酸
ナトリウムを還元剤とする無電解ニッケルめっき液を用
いて、80℃でめっきを行い無電解ニッケル膜を形成し
た。その後、シアン化金カリウムを主成分とする無電解
金めっき液を用いて、85℃で10分間めっきを行い
0.05μmの無電解金めっき膜を形成した。その結果
を(表1)に示す。
のはんだ付け強度、外観ともに本発明の条件では良好で
ある。一方、比較例に示すように無電解ニッケルめっき
膜が7μm以下でははんだ付け強度として不十分であ
る。また、15μm以上では無電解ニッケルめっき膜中
のめっき内部応力によりめっき表面に割れが生じてい
る。
による配線パターンを形成した配線基板に、一般に行わ
れている有機溶剤による脱脂、硫酸による酸洗を行い、
ついでパラジウムによる活性化を行った後、安定剤とし
てイオウ化合物を添加した次亜リン酸ナトリウムを還元
剤とする無電解ニッケルめっき液を用いて、80℃でめ
っきを行い5μmの無電解ニッケル膜を形成した。その
後、シアン化金カリウムを主成分とする無電解金めっき
液を用いて、85℃で10分間めっきを行い0.05μ
mの無電解金めっき膜を形成した。その結果を(表2)
に示す。
のはんだ付け強度、外観ともに本発明の条件では良好で
ある。一方、比較例に示すようにイオウ化合物の濃度が
0.01mL/L以下あるいは0.05mL/L以上で
ははんだ付け強度として不十分である。
解ニッケル膜とはんだとの密着力が向上し、良好なはん
だ付け性が得られ、はんだ付け強度についても高い値が
得られるようになった。この結果、強度が必要とされる
部品のはんだ付け工程での歩留まりが改善され、はんだ
付け部の接続信頼性も向上させることができた。
Claims (4)
- 【請求項1】 素材上に無電解ニッケルめっき下地を形
成し、この無電解ニッケルめっき下地上に無電解金めっ
き膜を形成する無電解金めっき方法において、素材上に
形成する無電解ニッケルめっき膜表面の十点平均粗さを
0.5μmから1.5μmとすることを特徴とする無電
解金めっき方法。 - 【請求項2】 素材上に形成する無電解ニッケルめっき
膜の厚さが7μmから15μmである請求項1に記載の
無電解金めっき方法。 - 【請求項3】 安定剤としてイオウ化合物を0.01m
L/Lから0.05mL/Lを添加した次亜リン酸ナト
リウムを還元剤とする無電解ニッケルめっき液により、
素材上に無電解ニッケルめっき膜を形成した請求項1に
記載の無電解金めっき方法。 - 【請求項4】 化学的あるいは機械的に研磨することに
より表面の十点平均粗さを0.5μmから1.5μmに
調整した素材表面上に無電解ニッケルめっき膜を形成し
た請求項1に記載の無電解金めっき方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02823199A JP4038917B2 (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 無電解金めっき方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000226672A true JP2000226672A (ja) | 2000-08-15 |
JP4038917B2 JP4038917B2 (ja) | 2008-01-30 |
Family
ID=12242835
Family Applications (1)
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JP02823199A Expired - Fee Related JP4038917B2 (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 無電解金めっき方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4038917B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002111186A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-12 | Kyocera Corp | 配線基板およびこれを用いた電子装置 |
JP2002111187A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-12 | Kyocera Corp | 配線基板 |
JP2008522038A (ja) * | 2004-12-03 | 2008-06-26 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | パターン化トポグラフィおよび自己組織化モノレイヤーを用いる微細加工 |
WO2014087878A1 (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-12 | 東洋鋼鈑株式会社 | 燃料電池用セパレータ、燃料電池セル、燃料電池スタック、および燃料電池用セパレータの製造方法 |
-
1999
- 1999-02-05 JP JP02823199A patent/JP4038917B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
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WO2014087878A1 (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-12 | 東洋鋼鈑株式会社 | 燃料電池用セパレータ、燃料電池セル、燃料電池スタック、および燃料電池用セパレータの製造方法 |
JP2014116121A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Toyo Kohan Co Ltd | 燃料電池用セパレータ、燃料電池セル、燃料電池スタック、および燃料電池用セパレータの製造方法 |
US10629917B2 (en) | 2012-12-07 | 2020-04-21 | Toyo Kohan Co., Ltd. | Separator for fuel cells, fuel cell, fuel cell stack, and method of manufacturing separator for fuel cells |
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---|---|
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