[go: up one dir, main page]

JP2000225371A - 粉体塗料の塗装方法 - Google Patents

粉体塗料の塗装方法

Info

Publication number
JP2000225371A
JP2000225371A JP11027361A JP2736199A JP2000225371A JP 2000225371 A JP2000225371 A JP 2000225371A JP 11027361 A JP11027361 A JP 11027361A JP 2736199 A JP2736199 A JP 2736199A JP 2000225371 A JP2000225371 A JP 2000225371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
powder coating
aqueous dispersion
resin
stabilizer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11027361A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4111295B2 (ja
Inventor
Haruhiko Okazaki
晴彦 岡崎
Akiko Tagami
明子 田上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Toryo Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Toryo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Toryo Co Ltd filed Critical Dai Nippon Toryo Co Ltd
Priority to JP02736199A priority Critical patent/JP4111295B2/ja
Publication of JP2000225371A publication Critical patent/JP2000225371A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4111295B2 publication Critical patent/JP4111295B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】成膜時に塗膜に割れが生じたり、平滑性が不足
したりすることなしに塗膜性能に優れた均一な組成の塗
膜及び/又は異なった組成の2層の塗膜を形成する塗装
方法を提供すること。 【解決手段】ノニオン系界面活性剤及び/又はノニオン
系増粘安定剤を分散安定剤として使用した水性分散粉体
塗料(a)を前補正や導電性塗膜の形成等を目的として
部分的に塗装し、その後、粉体塗料(b)又は、ノニオ
ン系界面活性剤及び/又はノニオン系増粘安定剤を分散
安定剤として使用した水性分散粉体塗料(c)を塗装す
る粉体塗料の塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉体塗料の塗装方法
に関し、より詳しくは、前補正や導電性塗膜の形成等を
目的として第1層として特定の分散安定剤を使用した水
性分散粉体塗料を塗装し、第2層として粉体塗料又は特
定の分散安定剤を使用した水性分散粉体塗料を塗装して
均一な組成の塗膜及び/又は異なった組成の2層の塗膜
を形成する塗装方法、又は特定の分散安定剤を使用した
水性分散粉体塗料(a)を前補正として部分的に塗装
し、その後、粉体塗料(b)又は特定の分散安定剤を使
用した水性分散粉体塗料(c)を塗装する塗装方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、水可溶性塗料や有機溶剤型塗料を
下地として塗装し、その上に粉体塗料等を塗装して塗膜
を形成する技術は知られている。ところが、近年、環境
問題等から有機溶剤の大気中への拡散を防止するため
に、有機溶剤を使用しない塗装システムが要求されてき
ている。この要求を満たす塗料としては、粉体塗料、あ
るいは粉体塗料を水中に分散させた水性分散粉体塗料が
最適であることが判明し、開発を重ねてきた。
【0003】なお、この粉体塗料を水中に分散させた水
性分散粉体塗料に非常に良く似ている塗料として相転換
法で作成されるスラリー塗料が知られている。相転換法
によるスラリー塗料の調製は、水可溶性有機溶剤を使用
して溶剤型塗料を調製し、有機溶剤分を除去するために
溶剤型塗料を水中に強制乳化させ、有機溶剤分を除去し
て固形の塗料樹脂粒子(樹脂成分だけでなく、顔料、添
加剤等を含むもの、以下、塗料樹脂粒子という)を作成
し、この塗料樹脂粒子を水中に分散させてスラリー塗料
化することにより実施される。即ち、相転換法によるス
ラリー塗料の調製においては、水中から有機溶剤を回収
する必要があった。
【0004】また、上記の相転換法で作成されるスラリ
ー塗料を下地として塗装し、その上に粉体塗料等を塗装
して塗膜を形成するには種々の問題があった。即ち、こ
のスラリー塗料は、塗料樹脂粒子の分散、安定化のため
に、主としてアニオン系の界面活性剤やポリカルボン酸
をアンモニアやアミン類で中和して得られる増粘安定剤
を使用しているため、このスラリー塗料を塗装した塗膜
中から水分が蒸発する際に塗料中の中和剤も蒸発・飛散
し、従って、塗膜中から水分が一旦蒸発すると塗膜中の
塗料樹脂粒子は中和剤を失ったアニオン樹脂となり、そ
の周りにポリカルボン酸のカルボキシル基による水素結
合によって形成される強固な被膜を持つこととなる。こ
の被膜は熱による溶融軟化性が乏しく、また粘着性も無
いため、塗料樹脂粒子を溶融、融着させることにより塗
膜を形成する際に塗膜形成を阻害することになる。この
ため、成膜時に塗膜に割れが生じたり、平滑性が不足し
たりした。従って、スラリー塗料は塗装後に一気に昇温
させて成膜させることが必要があり、スラリー塗料の上
に粉体塗料を塗装して同時に成膜させたり、スラリー塗
料の上に時間間隔を置いてスラリー塗料を塗装し、成膜
させたりすることはできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な諸問題の生じることのない塗装方法を提供すること、
即ち、有機溶剤を使用する必要がなく、低コストで製造
される安定な水性分散塗料を塗装を必要とする全部分又
は一部分に前補正として又は導電性塗膜の形成を目的と
して塗装し、次いで粉体塗料又は水性分散粉体塗料を塗
装しても、成膜時に塗膜に割れが生じたり、平滑性が不
足したりすることなしに塗膜性能に優れた均一な組成の
塗膜及び/又は異なった組成の2層の塗膜を形成する塗
装方法を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、水性分散粉体塗
料中の塗料樹脂粒子の分散、安定化のために、非揮発性
で、塗膜用樹脂と相溶し易いノニオン系の界面活性剤及
び/又はノニオン系の増粘安定剤を分散安定剤として使
用し、好ましくはその分散安定剤の一部又は全量を塗料
樹脂粒子の作成時に塗料樹脂粒子中に均一に配合分散さ
せて使用することにより上記の課題が解決されることを
見いだし、本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明の粉体塗料の塗装方法は、下
層となる第1層として、ノニオン系界面活性剤及び/又
はノニオン系増粘安定剤を分散安定剤として使用した水
性分散粉体塗料(a)を塗装し、上層となる第2層とし
て、粉体塗料(b)又は、ノニオン系界面活性剤及び/
又はノニオン系増粘安定剤を分散安定剤として使用した
水性分散粉体塗料(c)を全面に又は必要とする部分に
塗装することを特徴とする。
【0008】また、本発明の粉体塗料の塗装方法は、下
層となる第1層として、ノニオン系界面活性剤及び/又
はノニオン系増粘安定剤を分散安定剤として使用した水
性分散粉体塗料(a)を塗装し、塗装後塗膜中の水分に
よる導電性が消失する前に、上層となる第2層として、
粉体塗料(b)又は、ノニオン系界面活性剤及び/又は
ノニオン系増粘安定剤を分散安定剤として使用した水性
分散粉体塗料(c)を全面に又は必要とする部分に静電
塗装することを特徴とする。
【0009】更に、本発明の粉体塗料の塗装方法は、ノ
ニオン系界面活性剤及び/又はノニオン系増粘安定剤を
分散安定剤として使用した水性分散粉体塗料(a)を前
補正として部分的に、即ち前補正を必要とする所定の部
分に塗装し、その後、粉体塗料(b)又は、ノニオン系
界面活性剤及び/又はノニオン系増粘安定剤を分散安定
剤として使用した水性分散粉体塗料(c)を塗装するこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の塗装方法においては、塗
布された水性分散粉体塗料(a)、及び粉体塗料(b)
又は水性分散粉体塗料(c)のそれぞれの塗料樹脂粒子
が加熱によって熱軟化又は溶融し、均質な塗膜となるこ
とが必要である。従って、本発明の塗装方法で用いる水
性分散粉体塗料又は粉体塗料を構成する塗料樹脂粒子の
軟化温度は好ましくは10〜250℃、更に好ましくは
30〜200℃である。
【0011】塗料樹脂粒子の軟化温度が10℃よりも低
い場合には、塗料の通常の保管温度においても、水性分
散粉体塗料中の塗料樹脂粒子が水性媒体中にあるにも拘
わらず凝集し易くなる傾向がある。その理由は、エマル
ション塗料等中の塗料樹脂粒子の大きさと比較して、粉
体塗料樹脂粒子の粒子径が100倍から1000倍大き
いためである。水性分散粉体塗料中の塗料樹脂粒子の平
均粒子径を小さくすればする程、軟化温度が低い塗料樹
脂粒子であっても、水性分散粉体塗料を安定に保つこと
ができる。しかし、この場合には水性分散粉体塗料中の
塗料樹脂粒子の合計表面積が大きくなるので、塗料樹脂
粒子を水媒体中に安定に分散させるために界面活性剤等
の湿潤剤を多く存在させることが必要となる。従って、
このような場合には、得られる塗膜の耐水性、光沢等の
性能が低下することになる。
【0012】また、塗料樹脂粒子の軟化温度が250℃
を超える場合には、塗膜を形成させるための加熱硬化に
250℃を超える温度が必要であり、そのような高温で
は塗膜が黄色に変色したり、塗膜が空気で酸化されて可
撓性を失ったりする傾向があるので好ましくない。その
ような現象の防止方法として、特殊な例としては、炭酸
ガス等の不活性ガス雰囲気中で成膜させる方法がある
が、この場合にはそのような不活性ガス雰囲気を形成す
るための装置が余分に必要になる。また、樹脂成分とし
てオレフィン樹脂や、高分子のフッ素樹脂を使用した塗
料を成膜させる場合にはそのような現象は生じにくい傾
向がある。
【0013】上記のような塗料樹脂粒子の樹脂成分とし
て、アルキド樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ブロックイソシアネート
樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂、アミド樹脂、ABS
樹脂等を挙げることができ、それらの樹脂成分は単独
で、又は、必要によって、任意の配合比率で組み合わせ
で使用することができる。更に必要に応じて、通常の塗
料に使用されている二塩基酸や多塩基酸、ポリアミド樹
脂等の硬化剤や、表面調整剤、硬化促進剤等の添加剤を
添加することもできる。
【0014】これらの樹脂、硬化剤等の外に、塗膜構成
成分として、着色顔料や防錆顔料、その他の機能を与え
るための添加剤等を加えることが有効である。これらの
着色顔料としては、黄色酸化鉄、チタン黄、ベンガラ、
酸化チタン、亜鉛華、リトポン、鉛白、硫化亜鉛、酸化
アンチモン等の無機系顔料や、ハンザイエロー5G、パ
ーマネントエローFGL、フタロシアニンブルー、イン
ダンスレンブルーRS、パーマネントレッドF5RK、
ブリリアントファーストスカーレットG、パリオゲンレ
ッド3910等の有機顔料がある。
【0015】塗料樹脂粒子中へのこれら顔料の添加量
は、通常PWCで0.5〜60%程度であるが、クリヤ
ー塗料の様に全く添加しない場合もある。ここで、PW
Cとは Pigment Weight Concentration (顔料重量濃
度)のことであり、下記の式により算出される。 PWC=[(含有顔料重量%)/(全塗料固形分重量
%)]×100
【0016】これらの顔料の添加量が多い場合には、特
に吸油量の高い顔料を用いる場合には、そのような塗料
を用いて塗膜を形成すると、塗膜の平滑性が損なわれる
傾向がある。その他に、塗膜の光沢値を調節したり、塗
膜の堅さを調節したりする目的で、体質顔料として、硫
酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、クレー、
シリカ粉、微粉珪酸、珪藻土、タルク、塩基性炭酸マグ
ネシウム、アルミナホワイト等を添加することもでき
る。
【0017】本発明の塗装方法においては、塗料中に光
輝性薄片状顔料を含有させてメタリック塗料とし、この
塗料を用いてデザイン的に有効な塗膜を形成させること
からなるメタリック塗装を実施することができる。この
ような光輝性薄片状顔料として、通常のアルミニウム顔
料、マイカ顔料、ブロンズ粉、銅粉、ステンレス粉や、
金属コーティングした硝子粉、金属コーティングしたマ
イカ粉、金属コーティングしたプラスチック粉等が使用
できる。
【0018】水性分散粉体塗料の場合には、光輝性薄片
状顔料を塗料樹脂粒子中に含有させることもできるが、
好ましくは、水性分散粉体塗料の水媒体中に塗料樹脂粒
子とは別個に含有させることが好ましい。この添加方法
については特に制約されるものでは無いが、予め水可溶
性溶媒や界面活性剤で光輝性薄片状顔料表面を親水性に
し、更に必要なら水溶性樹脂や添加剤等を併用して加え
ることもできる。これらの光輝性薄片状顔料は、各々単
独で含有させることも、2種以上を同時に使用すること
も可能である。光輝性薄片状顔料の塗料中への添加量
は、全固形分の0.05〜30重量%程度であることが
好ましい。
【0019】本発明の塗装方法により形成される塗膜の
ツヤを調製するために、塗料中にツヤ消し用顔料を加え
ることが可能である。また、塗料中の塗料樹脂粒子を2
種類以上の混合物とし、それらの塗料樹脂粒子間の相溶
性や反応速度の差でツヤを調整することもできる。これ
らのツヤ調整剤としては、塗料に通常使用されているコ
ロイダルシリカ、アルミナ、タルク等を使用することが
できる。
【0020】本発明の塗装方法で用いる水性分散粉体塗
料(a)及び(c)においては、塗料樹脂粒子を水媒体
中に安定に分散させるために分散安定剤を使用する必要
があり、本発明においては分散安定剤としてノニオン系
界面活性剤及び/又はノニオン系増粘安定剤を用いる。
【0021】本発明で使用するノニオン系界面活性剤と
しては、ポリエチレングリコール型ノニオン界面活性
剤、多価アルコール型ノニオン界面活性剤等があり、ポ
リエチレングリコール型ノニオン界面活性剤としては、
ポリエチレングリコール型ノニオン界面活性剤、高級ア
ルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノー
ルエチレンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイ
ド付加物、高級脂肪族アミンエチレンオキサイド付加
物、脂肪族アミドエチレンオキサイド付加物、ポリプロ
ピレングリコールエチレンオキサイド付加物等がある。
また、多価アルコール型ノニオン界面活性剤としては、
グリセリンの脂肪酸エステル、ペンタエリスリットの脂
肪酸エステル、ソルビットの脂肪酸エステル、ソルビタ
ンの脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド等があ
る。
【0022】これらノニオン系界面活性剤の中でも、水
性分散粉体塗料として塗料樹脂粒子を均一に湿潤、分散
させるためには、HLBが7以上の界面活性剤が好まし
い。しかし、HLBが22を超える界面活性剤を用いる
と、勿論添加量にもよるが、塗膜の耐水性等の性能が低
下する傾向があるので好ましくない。更に好ましくはH
LBが8〜18程度の界面活性剤を用いる。
【0023】塗料樹脂粒子及び/又は水媒体中に加える
界面活性剤の総量は、塗料樹脂粒子の重量の0.1〜5
重量%程度となる量にすることが好ましい。この場合、
塗料樹脂粒子内に加える添加量の割合を多くすると、水
媒体中にだけ加える場合に比べ、水性分散粉体塗料の全
体に必要な界面活性剤の総量を約2分の1とすることが
でき、この約2分の1の添加量で、水媒体中にだけ加え
る場合と同等以上の湿潤、分散性を得ることができる。
このため、塗膜性能、特に耐水性、光沢等の良好な塗膜
を形成することができる。
【0024】また、ノニオン系増粘安定剤としては、特
に、ポリエチレングリコール型増粘安定剤を挙げること
ができ、増粘安定効果の点では分子量の大きい増粘安定
剤が好ましい。しかし、分子量が100万以上になる
と、水性分散粉体塗料の貯蔵安定性は良好であるが、エ
アースプレー塗装等におけるように微粒化して塗装する
方法では、塗装時、糸引き現象を発生する傾向があるの
で好ましくないが、プレコートメタルでの塗装の様に、
ロール塗装やフローコート塗装では、塗料の追随性や膜
形成性が良いので好ましい。
【0025】塗料樹脂粒子及び/又は水媒体中に加える
ノニオン系増粘安定剤の総量は、通常、エアースプレー
塗装、静電塗装、エアレス塗装、回転霧化型静電塗装に
使用する水性分散粉体塗料の場合で、分子量が数十万程
度のノニオン系増粘安定剤を用いる場合には、塗料樹脂
粒子の重量の0.3〜5重量%程度となる量にすること
が好ましい。また、ロール塗装やフローコート塗装に使
用する水性分散粉体塗料の場合で、分子量が数十万〜2
百万程度のノニオン系増粘安定剤を用いる場合には、塗
料樹脂粒子の重量の0.1〜5重量%程度となる量にす
ることが好ましい。
【0026】本発明で用いる水性分散粉体塗料は、水媒
体中に上記の分散安定剤を溶解しておいてその中で塗料
樹脂粒子の原料を湿式粉砕する方法によっても製造する
ことができる。しかしながら、この方法では、湿式粉砕
の初期と終わりで、塗料樹脂粒子表面に吸着する分散安
定剤の濃度が異なり、特に塗料樹脂粒子の合計表面積が
多くなる湿式粉砕の終点においては、塗料樹脂粒子表面
に吸着された分散安定剤の希薄な塗料樹脂粒子が出来る
ためか、凝集し易くなる傾向があるので好ましくない。
【0027】本発明で用いる水性分散塗料を製造する際
に、好ましくは、これらの分散安定剤の一部または全量
を塗膜構成成分と一緒に混合し、溶融練合することによ
って塗料樹脂中に均一に分散させる。この塗料樹脂を冷
却固化後に粗砕し、その粗粒子を水性分散媒体中で湿式
粉砕すると、この粉砕によって新しく生成する塗料樹脂
粒子の表面には常に均一に分散安定剤が現れるのでその
塗料樹脂粒子は親水性になる。その結果、塗料塗料樹脂
粒子が微細に湿式粉砕されて表面積が増加しても、塗料
樹脂粒子の湿潤性や増粘安定性は一定に保たれる。更
に、塗料樹脂粒子が微細になるほど、通常は凝集し易く
なるが、分散安定剤を含有する塗料樹脂粒子の場合に
は、塗料樹脂粒子の表面特性が上記のように常に一定で
均一なため、塗料樹脂粒子は水性分散塗料中において安
定に分散する。従って、この場合には、前記したよう
に、分散安定剤を水媒体中にだけ加える場合に比べ、水
性分散粉体塗料の全体に必要な界面活性剤の総量を約2
分の1として、水媒体中にだけ加える場合と同等以上の
湿潤、分散性を得ることができるので、分散安定剤の配
合量が少なくなったことと、均一に分散していることの
ため、偏在が無く、塗膜性能も良好になる。しかし、一
番の相違点は、塗料のpH依存性が無く、pHが中和点
より低い3程度でも何ら支障無く塗布、成膜できる。
【0028】本発明の塗装方法においては、分散安定剤
としてノニオン系界面活性剤及び/又はノニオン系増粘
安定剤をするのであり、これらの分散安定剤は中和剤を
使用しないため、塗装後の水分の蒸発によっても塗料樹
脂粒子の熱軟化性や流動性があまり変化しない。従っ
て、水性分散粉体塗料の塗装後、その塗膜が湿潤状態で
あっても、完全に乾燥した状態であっても、その上に粉
体塗料や水性分散粉体塗料を塗装して加熱成膜させるこ
とができる。
【0029】本発明の塗装方法で用いる水性分散粉体塗
料は上記の特性を有しているので、前補正を目的として
第1層として上記の水性分散粉体塗料を塗装し、第2層
として粉体塗料又は水性分散粉体塗料を塗装するか、又
は非導電性素材に導電性塗膜を形成することを目的とし
て第1層として上記の水性分散粉体塗料を塗装し、第2
層として粉体塗料又は水性分散粉体塗料を静電塗装して
均一な組成の塗膜及び/又は異なった組成の2層の塗膜
を形成することができる。
【0030】例えば、箱物の内部を粉体塗料で塗装する
場合に、気流や電位の関係でコーナー部分の膜厚が薄く
なる傾向にある。この様なコーナー部分を予め水性分散
粉体塗料で前補正し、その後粉体塗料を塗装すること
で、コーナー部分まで確実に塗装することができる。即
ち、水性分散粉体塗料を前補正として部分的に、即ち前
補正を必要とする所定の部分に塗装し、その後、粉体塗
料又は水性分散粉体塗料を塗装することができる。
【0031】本発明の塗装方法においては、当然のこと
ではあるが、水性分散粉体塗料のみで全てを塗装して仕
上げる事も可能である。他方、第1層として塗装される
水性分散粉体塗料(a)に使用される塗料樹脂粒子の組
成と、第2層として塗装される粉体塗料(b)又は水性
分散粉体塗料(c)に使用される塗料樹脂粒子の組成と
は、同一の組成であっても、類似の組成であっても、ま
たは、全く異なる組成であってもよい。第1層に塗装す
る水性分散粉体塗料の塗料樹脂粒子の組成と第2層に塗
装する粉体塗料または水性分散粉体塗料の塗料樹脂粒子
の組成とが異なる場合には、連続的に、又は層状に異な
る樹脂組成の塗膜を容易に形成する事が出来る。
【0032】<水性分散粉体塗料(a)及び(c)の製
造方法>本発明で使用する水性分散粉体塗料(a)及び
(c)は、(1)塗膜構成成分となる諸原料を混合して
配合物を得る工程、(2)該配合物を樹脂成分の軟化温
度以上の温度で溶融練合して均質化物を得る工程、
(3)該均質化物を冷却固化後に粗砕して粗粒子を得る
工程、及び(4)該粗粒子を水性分散媒中で湿式粉砕し
て平均粒子径が10μm以下の微粒子を含む水性分散粉
体塗料を得る工程を順次実施することにより製造するこ
とができる。
【0033】上記(1)の工程、即ち、塗膜構成成分と
なる諸原料を混合して配合物を得る工程においては、固
形の樹脂原料を中心に着色顔料、硬化剤、添加剤、更に
必要によっては少量の液状原料をできるだけ均質に混合
する。このための装置としては、粉体原料を混合する通
常の装置であるフラッシュミキサー、スクリューミキサ
ー、コニカルブレンダ、Vミキサー、タンブリングミキ
サー、ジェットミキサー、ニーダー、リボンミキサー等
が使用できる。これらの装置を用いて諸原料を混合配合
し、できるだけ均質にすることが好ましいが、諸原料の
合計量が少量である場合には、諸原料を袋の中で簡単に
混合し次の溶融練合工程で均質にすることもできる。特
に、塗料樹脂粒子を水媒体中に容易に分散させる働きを
する前記の分散安定剤の一部または全部をこの混合配合
工程において添加しておくと、後の湿式粉砕工程におい
て塗料樹脂粒子の新しく生成する粉砕表面も均しく親水
性であるので水性分散粉体塗料の生成が容易になる。
【0034】次に、上記(2)の工程、即ち、上記配合
物を上記樹脂成分の軟化温度以上の温度で溶融練合して
均質化物を得る工程を実施する。この工程は、塗料樹脂
粒子の原料である固形の樹脂原料、着色顔料、硬化剤、
添加剤などを数μm以下の程度まで均質に混合すること
を目的としている。本発明で使用する水性分散粉体塗料
の樹脂原料や硬化剤は、輸送や配合時の取り扱いを容易
にし且つ粉塵の舞い上がりが生じることのないようにす
る目的で、数mm程度のペレットに加工されている。こ
のペレットを破砕して数百μm程度の粒子からなる混合
物にし、これを樹脂成分の軟化温度以上に加温して機械
的に練合する。
【0035】この練合に用いる装置として、ロールミ
ル、スクリューニーダー、マーラー、ニーダー等があ
る。特に好ましい装置は、作業性、取り扱い易さの点で
ロールミル、スクリューニーダーである。これらの装置
は、溶融練合後、練合物を速やかに装置より排出して冷
却することができる点で好ましい。特に、架橋型水性分
散粉体塗料の場合には塗料樹脂粒子中に硬化剤が含まれ
るものであり、それでこの溶融練合工程で樹脂成分、硬
化剤等が均質に混合され、この時、樹脂成分の軟化温度
以上に加熱されるので、練合する時の滞留時間が長くな
ると樹脂成分の一部が硬化剤と反応してしまい、その結
果として塗膜を形成する時に平滑にならなかったり、光
沢不足の欠陥を生じたりする傾向がある。従って、一方
向から供給し他方から連続的に排出する形式の装置を用
いることが好適である。
【0036】次に、上記(3)の工程、即ち、上記均質
化物を冷却固化後に粗砕して粗粒子を得る工程に入る。
この工程での処理は、前段の溶融練合工程でできる塗料
樹脂均質化物はそのままで冷却固化させると塊状になる
ので、これを次の湿式粉砕工程で処理し易い粗粒子にす
るための前処理である。粗砕するための装置の例として
はリングロールミル、エッジランナー、ロールクラッシ
ャー、ディスインテグレータ、ハンマクラッシャ、イン
ペラブレーカ、ジャイレトリークラッシャ、ジョウクラ
ッシャ等がある。
【0037】次に、上記(4)の工程、即ち、上記粗粒
子を水性分散媒中で湿式粉砕して平均粒子径が10μm
以下の微粒子を含む水性分散粉体塗料を得る工程につい
て説明する。まず第一に、水性分散粉体塗料を受容する
タンクに必要量の水を準備する。必要に応じて、この水
に塗料樹脂粒子の湿潤のための界面活性剤や、沈殿防止
剤等を加え、混合して均質にする。この水媒体を循環ポ
ンプにより湿式粉砕機に循環させておく。この循環経路
の湿式粉砕機の入り口側に上記粗粒子の取り込み口を設
ける。ここに取り込まれた粗粒子は自重で水媒体中に混
合された後に湿式粉砕機の中へ入ってもよく、また、何
らかの攪拌混合機で湿潤された後に湿式粉砕機の中へ取
り込まれてもよい。
【0038】この場合に重要なことは、十分な量の水媒
体が湿式粉砕機中を循環して装置内の冷却と粉砕微粒子
の搬送とを十分に実行できることである。粉砕開始後の
初期段階においては循環水媒体中の塗料樹脂粒子の濃度
が低く、従ってその塗料樹脂粒子含有水媒体の粘度も低
いので、塗料樹脂粒子含有水媒体は循環しやすいが、順
次添加される粗粒子の湿式粉砕が進み、水媒体の循環が
繰り返されると循環水媒体中の塗料樹脂粒子の濃度が高
くなるので、循環と冷却とが次第に困難になってくる。
万が一水媒体の循環が停止すると、循環水媒体中に供給
された粗粒子及び循環していた塗料樹脂粒子が湿式粉砕
機中で粉砕エネルギーによって溶融し、装置の内面に固
着したりする危険がある。このため、目的とする水性分
散粉体塗料中の塗料樹脂粒子濃度、流動性の設定、水性
分散粉体塗料の循環量、温度の管理は重要である。通
常、循環量は容易に管理できるが、温度は、循環量が低
下すると急激に上昇するため、粗粒子の供給量と水媒体
の循環量、最終水性分散粉体塗料中の塗料樹脂粒子濃度
等は十分に管理する必要がある。
【0039】次に、この湿式粉砕工程で使用しうる湿式
粉砕機の例について述べる。使用可能な湿式粉砕機とし
ては、ディスクグラインダ、タワーミル、ボールミル、
振動ミル、エッジランナ、ロールミルなどがある。タワ
ーミル、ボールミル、振動ミルのように分散メジアを使
用する湿式粉砕機では、供給する粗粒子の大きさがメジ
アの粒子径より大きいと湿式粉砕の効率が著しく低下す
る。従って、分散メジアを使用する湿式粉砕機の場合に
は、粗粒子をメジアの粒子径に比べて十分に小さくして
供給する必要がある。ディスクグラインダ、ロールミル
のように粗粒子を回転体に鋏んで粉砕するタイプの湿式
粉砕機では、かなり大きい粗粒子でも粉砕することは容
易であるが、湿潤させる水媒体の循環量が不足したり、
部分的に偏ったりすると、発熱により塗料樹脂粒子が融
着し易い傾向がある。
【0040】湿式粉砕機の運転態様としては、塗料樹脂
粒子濃度を低濃度に維持して運転すると管理が容易であ
るので、必要に応じて、遠心濾過機、遠心分離機、デカ
ンタ等を用いて塗料樹脂粒子濃度を調整することが好ま
しい。湿式粉砕処理については、塗料樹脂粒子が一定の
大きさの粒子径になるまで数回湿式粉砕機を通過させる
ことも、また一定の大きさ以上の塗料樹脂粒子をフィル
ターや遠心分級機などで分離、除去することもできる。
塗料樹脂粒子濃度を所定の濃度に調整した後、後調整と
して防黴剤や消泡剤、粘性付与剤等の添加剤等を加えて
水性分散粉体塗料とする。
【0041】でき上がった水性分散粉体塗料は、その中
に分散している塗料樹脂粒子の平均粒径が10μm以下
で、含有濃度が20〜60重量%程度のものである。こ
こで重要な特徴は、水媒体中で直接湿式粉砕して塗料化
するので、また、必要によっては、塗膜構成成分となる
諸原料中に予め水中分散用の水系界面活性剤や水系増粘
安定剤の一部または全部が添加されているので、塗料樹
脂粒子が容易に水媒体中に湿潤し、分散、安定化される
ことにある。この結果、従来の相転換法で作成されるス
ラリー塗料や、粉体塗料を更に微粉砕して得られる微粒
子を水性媒体中に湿潤させて得られる水性分散粉体塗料
に比べ、分散安定剤の必要量が少なく、かつ粒子径の小
さい塗料樹脂粒子の水性分散粉体塗料が容易に調製でき
る。
【0042】<粉体塗料の製造方法>本発明で使用する
粉体塗料(b)は、(1)塗膜構成成分となる諸原料を
混合して配合物を得る工程、(2)該配合物を樹脂成分
の軟化温度以上の温度で溶融練合して均質化物を得る工
程、(3)該均質化物を冷却固化後に粗砕して粗粒子を
得る工程、(4)該粗粒子を水性分散媒中で湿式粉砕し
て平均粒子径が10μm以下の微粒子を含む水性分散液
を得る工程、及び(5)該水性分散液を脱水処理して粉
体塗料を得る工程を順次実施することにより製造するこ
とができる。
【0043】上記(1)〜(4)の工程は、前記した水
性分散粉体塗料の製造方法の(1)〜(4)の工程と同
じであるので説明は省略する。上記の(5)の工程、即
ち、上記の水性分散液を脱水処理して粉体塗料を得る工
程は、フィルタープレス、葉状濾過機、回転濾過機等の
ケーキ濾過機、遠心濾過機、遠心分離機等を用いて脱水
し、乾燥することによって実施される。このような脱
水、乾燥によって塗料樹脂微粒子は凝集するので乾燥後
に破砕処理して粉体塗料とする。
【0044】本発明の粉体塗料の塗装方法においては、
第1層として、又は前補正として部分的に水性分散粉体
塗料(a)を塗装する。この塗装方法としては、水系塗
料で採用される通常の塗装方法を採用することができ、
例えばエアースプレー塗装、静電塗装、ディップ塗装、
刷毛塗り塗装、ロール塗装やフローコート塗装を挙げる
ことができる。
【0045】該水性分散粉体塗料(a)においては、塗
布して未乾燥の状態では、塗膜内部にある水分は塗料樹
脂粒子の間を毛細管現象によって自由に移動できるの
で、乾燥過程において、塗膜内部に水分がある間、塗膜
表面で水が蒸発するにつれて、塗膜内部の水が塗料樹脂
粒子の間を毛細管現象によって自由に塗膜表面まで移動
する。この移動速度は乾燥過程の終わりにおいても十分
に速く、水溶性樹脂塗料やエマルション塗料の場合の塗
膜内部を水が拡散によって表面に供給される速度に比べ
てかなり大きく、従って、水は塗膜表面より一定の早い
速度で蒸発する。このため、加熱によって内部の水が沸
騰し、ピンホールを形成するようなことも少ない。この
ため、沸点調整用の高沸点溶剤を併用する必要も無く、
塗料のVOCも極めて少なく、通常1%以下である水性
分散粉体塗料となる。
【0046】該水性分散粉体塗料(a)を用いることに
よる塗膜形成は、(A)水分の蒸発工程、塗料樹脂粒子
層の形成工程、(B)塗料樹脂粒子の溶融、融着工程を
経て、連続塗膜を形成する。
【0047】上記の諸工程は、エマルション塗料や水溶
性塗料で加熱、成膜工程で必要な程度には、厳格に工程
を管理する必要はないが、膜厚が厚い場合には、水の沸
騰によるピンホールの発生を防止するため昇温速度の管
理に注意をすることが好ましい。上記の(A)工程及び
(B)工程はそれらの工程の間に時間を置かないで連続
的に実施しても、あるいは時間を置いて段階的に実施し
ても良い。上記の(A)工程及び(B)工程間に時間を
置いて段階的に実施しても、即ち、塗装後、室温にて放
置し、任意の時間経過後、加温して成膜させても、従来
のアニオン系添加剤を使用した塗料の場合に発生した様
な割れが塗膜に発生することはない。室温で長期間放置
した塗膜は、水が蒸発し、塗料樹脂粒子が析出して粉体
塗料を塗装した場合とほとんど同じ状態の成膜過程を経
て成膜する。
【0048】第1層の塗装後又は前補正としての部分的
な塗装後に、第2層として又は前補正のない部分につい
ては仕上層として(以下、これらを総称して第2層と記
載する)粉体塗料(b)又は水性分散粉体塗料(c)を
塗装する。第2層の塗装方法としては、通常の塗装方法
を採用することができ、粉体塗料(b)においては、例
えば静電塗装等を挙げることができる。また、水性分散
粉体塗料(c)においては、例えば、エアースプレー塗
装、静電塗装、ディップ塗装、刷毛塗り塗装、ロール塗
装やフローコート塗装を挙げることができる。
【0049】本発明の粉体塗料の塗装方法においては、
第1層の塗膜の乾燥状態によらずに第2層を塗装するこ
とができる。即ち、第1層を塗装した後、直ちに、又は
しばらく放置した後に第2層を塗装し、第1層と第2層
とを同時に硬化、成膜させることが可能であり、あるい
は第1層を塗装し、硬化、成膜させた後に、第2層を塗
装し、硬化、成膜させることも可能である。このため、
第1層として、水性分散粉体塗料(a)を塗装し、塗装
後水分による導電性が消失する前に、第2層として、粉
体塗料(b)又は、水性分散粉体塗料(c)を静電塗装
することも可能である。
【0050】本発明の粉体塗料の塗装方法においては、
水により吸着力等の強い力で塗料樹脂粒子が被塗装物に
付着しているため、プラスチック等の付着力の弱い被塗
装物の場合でも落下することはない。従って、塗装後の
放置時間は任意であるが、埃等の付着や、塗装ラインの
長さ、保管場所等の有効利用を考慮すると、塗装後でき
るだけ短時間に乾燥、加熱し成膜させることが好まし
い。
【0051】短時間に成膜させる場合には、塗膜形成工
程(B)の塗料樹脂粒子の溶融、融着工程に入る際に、
水の沸騰温度である100℃まで被塗装物を加熱し、昇
温させるのに20秒以上の時間をかけることが好まし
い。通常、100℃に達する時間が1分〜3分程度とな
るような加温速度で昇温させ、100℃を越した時点に
おいては所定の反応温度まで任意に昇温させ、その温度
に保持して塗膜を架橋成膜させる。従って、エマルショ
ン塗料や水溶性塗料を加熱、成膜させる時に要求され
る、80〜100℃で5分〜10分加熱し、その後所定
の温度に昇温して硬化させるという工程は不要である。
【0052】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によって更
に詳細に説明する。尚、以下の記載において「部」は重
量部を示す。 <エポキシ/ポリエステル樹脂水性分散粉体塗料>の調
製 軟化温度120℃、酸価45のポリエステル樹脂32
部、エポキシ当量910のビスフェノールAタイプのエ
ポキシ樹脂32部、チタン顔料25部、カーボンブラッ
ク0.1部、その他酸化鉄系顔料0.1部、表面調整剤
6部、紫外線吸収剤2部、酸化防止剤1部、硬化促進剤
1部、HLB12のノニオン系界面活性剤0.8部、及
び分子量30万のノニオン系増粘安定剤0.8部をスク
リューミキサー中で配合し、さらにフラッシュミキサー
で均一に混合した。
【0053】一方、溶融練合機として2軸スクリューニ
ーダーを用い、それを115℃に加温し、溶融練合機の
先端に、圧延冷却用の2本ロール冷却機を設け、その先
にハンマクラッシャを設置して練合と粗砕の準備をし
た。また、ステンレス製塗料タンクに水220部を入
れ、更にHLB12のノニオン系界面活性剤0.2部及
び分子量80万のノニオン系増粘安定剤0.2部を配合
し、溶解して水性媒体とした。この水性媒体を循環ポン
プで、ディスクグラインダに循環するように設定して湿
式粉砕の準備した。
【0054】フラッシュミキサーで混合した配合物を2
軸スクリューニーダーのフィーダーに供給した。その配
合物は、フィーダーより供給された後約20秒間滞留し
て溶融練合処理された後、約120℃の粘性液体(均質
化物)として2軸スクリューニーダーの先端から2本ロ
ール冷却機の圧延ロールに落ち、圧延され、約10秒で
常温近くまで冷却された。この板状の塗料樹脂粒子用原
料をハンマクラッシャで約0.5mmの大きさの粗粒子
に一次粉砕した。この一次粉砕した粗粒子を、ディスク
グラインダに循環している水性媒体中に、ディスクグラ
インダの入り口直前で連続的に入れ、ディスクグライン
ダに導入した。ディスクグラインダは、グラインダの間
隙250μm、回転数1200rpmで運転し、粗粒子
を湿式粉砕処理をした。配合物の溶融練合が終了し、水
性媒体中への粗粒子の供給が終了した後、それらの粗粒
子及び一部分湿式粉砕された物の全体を更に同一条件で
ディスクグラインダを通過させて湿式粉砕した。
【0055】できた水性分散液を400メッシュの振動
篩を通過させた。篩のステンレス製金網の上には、ほと
んど何も残留しなかった。この後、水を若干補充し、防
黴剤、消泡剤、粘性付与剤を添加して、不揮発分45重
量%、PH5.8の水性分散塗料とした。この水性分散
塗料中の塗料樹脂粒子径は、粒度分布測定の結果、平均
粒子径6μmであった。
【0056】この塗料を、燐酸亜鉛系化成処理した鋼板
上に通常のエアースプレー塗装で膜厚5μm〜80μm
の種々の段階的な厚さに塗布し、塗布後、室温で、相対
湿度75%で10分間放置した。この段階で、塗布膜厚
が5μm〜50μmの塗布膜厚の薄い各々の塗板では、
水分は完全に蒸発し、外観上は粉体塗料を極めて緻密に
塗布したような状態であった。又、塗布膜厚が70μm
以上の塗布膜厚の厚い塗板では、塗板の外周部分は半乾
燥状態で艶が引けつつある状態であり、塗膜の中心部分
は水分があり艶のある状態であった。これらの塗板を乾
燥炉で3分間で100℃まで昇温させ、その後2分間で
170℃まで昇温させ、昇温後その温度に20分間保持
して、各種膜厚の塗膜を得た。塗膜外観については、塗
布膜厚5μmの塗板では、多少つながりの不良による凹
凸が見られたが、塗布膜厚8μm以上80μmまでは全
く異常は認められず、平滑性のある均一な塗膜であっ
た。この塗膜の光沢値は90、鉛筆硬度はHで、デュポ
ン衝撃試験(500g、30cm)も全ての膜厚の塗膜
で合格であった。
【0057】<エポキシ/ポリエステル樹脂粉体塗料>
の調製 上記の<エポキシ/ポリエステル樹脂水性分散粉体塗料
>の調製で用いた水性分散粉体塗料のための添加剤、ノ
ニオン系界面活性剤及びノニオン系増粘安定剤を配合し
なかった以外は、上記の<エポキシ/ポリエステル樹脂
水性分散粉体塗料>の調製の場合と全く同じ原料をスク
リューミキサー中で配合し、さらにフラッシュミキサー
で均一に混合した。この混合物を、更にエポキシ/ポリ
エステル樹脂水性分散粉体塗料の粗砕塗料樹脂粒子の調
製と同様に2軸スクリューニーダーで溶融練合し、圧延
冷却、粗砕した。この粗砕塗料樹脂粒子100部に流動
性改質剤として微粉シリカを0.6部添加し、粉砕機で
平均粒子径25μmの粉体塗料とした。
【0058】この粉体塗料を通常の静電塗装機で、燐酸
亜鉛系化成処理した鋼板に膜厚3μmから120μmま
で段階的に塗装し、170℃で20分間保持して、各種
膜厚の塗膜を得た。塗膜外観は、塗布膜厚5〜20μm
の範囲内の塗板では、膜厚が薄くなるに従って多少凹凸
になる傾向が見られたが、ピンホール等は無く、良好で
あった。塗布膜厚5μm未満では膜厚が薄くなる程ピン
ホールの数が多くなった。塗布膜厚20μm〜120μ
mまでは全く異常は認められず、平滑性のある均一な塗
膜であった。この塗膜の光沢値は90、鉛筆硬度Hで、
デュポン衝撃試験(500g、30cm)も全ての膜厚
の塗膜で合格であり、塗膜性状は<エポキシ/ポリエス
テル樹脂水性分散粉体塗料>とほぼ同一であった。
【0059】<エポキシ樹脂水性分散粉体塗料>の調製 エポキシ当量450〜525、樹脂軟化温度64〜76
℃のエポキシ樹脂(商品名:エピコート1001;油化
シェル化学(株)製)83部、2−フェニルイミダゾー
ル1部、テトラハイドロフタリックアンハイドライド1
3部、チタン白21部及びカーボンブラック1部を配合
し、<エポキシ/ポリエステル樹脂粉体塗料>の調製の
場合と同様に溶融練合し、更に、<エポキシ/ポリエス
テル樹脂水性分散粉体塗料>の調製の場合と同様に水媒
体、添加剤を加え、後処理をして<エポキシ樹脂水性分
散粉体塗料>とした。
【0060】<アクリル樹脂粉体塗料>の調製 メチルメタクレート60部、ブチルアクリレート6部、
グリシジルメタクレート33部及びアゾイソブチロニト
リル1部を均一に溶解して得た溶液を滴下槽に入れた。
反応槽にキシロール100部を仕込み、120℃に加温
し、攪拌しながら、該滴下槽に入れた溶液を該反応槽に
1時間かけて滴下し、2時間保持した。その後、更にア
ゾイソブチロニトリル0.3部を加え、150℃で約4
時間保持し、重合反応させて樹脂溶液を得た。薄膜、減
圧乾燥機を用いてこの樹脂溶液から溶剤を除去して固形
のアクリル樹脂を得た。このアクリル樹脂は軟化温度約
55℃、エポキシ当量430、分子量約7000であっ
た。
【0061】このアクリル樹脂77部、ドデカンジカル
ボン酸19部、表面調整剤1部及び流展性付与剤3部を
配合し、溶融練合し、粉砕、分級、表面処理をしてアク
リル樹脂クリヤー粉体塗料の塗料樹脂粒子を作成した。
この塗料樹脂粒子93部に、アルミニウム顔料(粒子径
30μm、アスペクト比約10)6部をドライブレンド
し、更に微粉シリカ1部を追加し、均一に混合して<ア
クリル樹脂粉体塗料>とした。
【0062】<ポリエステル樹脂粉体塗料>の調製 ポリエステル樹脂(商品名:ファインディックM802
3、大日本インキ化学工業(株)製、軟化温度110
℃、水酸基価40)56部、ブロックイソシアネート樹
脂(商品名:IPDI−B1530、ダイセルヒュルス
社製)11部、表面調整剤1部、流展性付与剤2部、酸
化チタン29部及びカーボンブラック1部を配合し、<
エポキシ/ポリエステル樹脂粉体塗料>の調製の場合と
同様に溶融練合し、平均粒子径15μmに粉砕し、分級
し、更にまた<エポキシ/ポリエステル樹脂粉体塗料>
の調製の場合と同様に後処理をして<ポリエステル樹脂
粉体塗料>とした。
【0063】<アクリル樹脂メタリック水性分散粉体塗
料>の調製 前記した<アクリル樹脂粉体塗料>の調製で作成したア
クリル樹脂粉体塗料の塗料樹脂粒子を用い、前記した<
エポキシ/ポリエステル樹脂水性分散粉体塗料>の調製
の場合と同様に水媒体、添加剤を加え、後処理をしてア
クリル樹脂水性分散粉体塗料を作成した。この水性分散
粉体塗料93部にアルミニウム顔料(粒子径30μm、
アスペクト比約10)4部、水3部を加え、均一に混合
して<アクリル樹脂メタリック水性分散粉体塗料>とし
た。
【0064】実施例1 脱脂、燐酸亜鉛被膜処理したスチール製の内装家具の組
立部材の粉体塗料で塗装し難い内部に、前記の<エポキ
シ/ポリエステル樹脂水性分散粉体塗料>を用いてロボ
ットで静電塗装した。この塗装後、塗膜中に一部水分が
残っている状態で内装家具を自転搬送しながら、<エポ
キシ/ポリエステル樹脂粉体塗料>を用いて粉体塗料用
静電塗装機を上下にレシプロさせて粉体塗装し、外部の
膜厚として30μmになるように塗装した。
【0065】この部材を170℃に保持した乾燥炉に搬
送し、乾燥炉中で移動させながら、20分間保持し、そ
の後冷却して製品とした。この製品の内部も外部も完全
に塗装され、塗膜の境界も均一で全く判別ができなかっ
た。また、塗膜性能も前記した<エポキシ/ポリエステ
ル樹脂水性分散粉体塗料>を単独で用いた場合の塗膜性
能及び<エポキシ/ポリエステル樹脂水性分散粉体塗料
>を単独で用いた場合の塗膜性能と同様に良好であっ
た。
【0066】実施例2 脱脂、燐酸亜鉛被膜処理したスチール製の自動車用鉄ホ
イールに防錆塗膜として<エポキシ樹脂水性分散粉体塗
料>を用いて膜厚が15μmになるように静電塗装し
た。特に打ち抜き部分や合わせ目は重点的に塗装して全
面塗装した。この防錆層を塗装したホイールの表面部分
と裏面の意匠部分だけ、更に<アクリル樹脂粉体塗料>
でシルバー色にメタリック塗装した。この2層の塗膜を
同時に180℃30分間焼付硬化させて製品とした。
【0067】このホイールの塗膜性能は、従来の電着塗
膜+溶剤型上塗塗膜の2コート2ベーク方式による塗膜
と比較して、塗膜の仕上がり外観、塗膜の耐食性、耐チ
ッピング性等何ら劣る点は無く、むしろ耐腐食性試験に
おいては優れた点が多々あった。また、塗装における生
産性については、従来の2コート2ベーク方式に比べ
て、塗膜の塗装、乾燥時間が約半分になり、エネルギー
コスト、生産速度とも大きく改善できた。
【0068】実施例3 無処理のアルミニウム板を清浄化し、その上に<エポキ
シ樹脂水性分散粉体塗料>を用いてフローコータで膜厚
が10μmになるように塗布し、直ちにその上に<ポリ
エステル樹脂粉体塗料>を用いて膜厚が25μmになる
ように静電塗装した。この塗膜を220℃1分間加熱し
て塗膜とした。この塗膜は、平滑性、耐食性とも良好
で、PCM塗膜として十分に使用可能な製品となった。
【0069】実施例4 実施例2と同様に、脱脂、燐酸亜鉛被膜処理したスチー
ル製の自動車用鉄ホイールに防錆塗膜として<エポキシ
樹脂水性分散粉体塗料>を用いて膜厚が10μmになる
ように静電塗装した。特に打ち抜き部分や合わせ目は重
点的に塗装して全面塗装し、水分が5%以下になるよう
に80℃で5分間プレベークした。この防錆層を塗装し
たホイールの表面部分と裏面の意匠部分だけ、更に<ア
クリル樹脂メタリック水性分散粉体塗料>を膜厚が30
μmとなるようにメタリック塗装した。この2層の塗膜
を同時に乾燥炉で100℃まで3分、その後180℃ま
で昇温し、昇温後30分間焼付硬化させた。仕上がった
製品は、シルバー色の均一な色をした良好な外観であっ
た。
【0070】比較例1 従来から使用しているスラリー塗料を電着塗装し、該電
着塗膜が乾燥する前に前記の<アクリル樹脂粉体塗料
>、<ポリエステル樹脂粉体塗料>、<エポキシ/ポリ
エステル樹脂水性分散粉体塗料>、<エポキシ/ポリエ
ステル樹脂粉体塗料>をそれぞれ塗装し、焼付硬化させ
て4種の塗膜を作製した。この結果、いずれも塗膜は形
成されるが、ピンホールが発生したり、塗膜の平滑性が
劣っていた。これは、電着塗膜中にわずかに残留する水
分の影響か、あるいは塗膜の硬化性、あるいは電着塗膜
がフロー性を持たないことが原因と考えられる。
【0071】
【発明の効果】本発明の塗装方法によれば、最初に塗布
した塗膜の乾燥状態によらずにその上に次の塗膜を塗装
することができ、割れのない、平滑性のある塗膜を形成
させることが可能となる。また、例えば、箱物の内部の
コーナー部分を前補正塗装し、次いで全体を塗装するこ
とや、非導電性素材に導電層を形成し、次いで静電塗装
をすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AA02 AA09 AB03 AC12 AC23 BB24Y BB25Y BB28Z CA14 CA22 CA48 DB02 EA06 EB16 EB33 EB35 EB36 EB38 EB39 EB42 EB53 EC11 EC31 EC35

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1層として、ノニオン系界面活性剤及び
    /又はノニオン系増粘安定剤を分散安定剤として使用し
    た水性分散粉体塗料(a)を塗装し、第2層として、粉
    体塗料(b)又は、ノニオン系界面活性剤及び/又はノ
    ニオン系増粘安定剤を分散安定剤として使用した水性分
    散粉体塗料(c)を塗装することを特徴とする粉体塗料
    の塗装方法。
  2. 【請求項2】第1層として、ノニオン系界面活性剤及び
    /又はノニオン系増粘安定剤を分散安定剤として使用し
    た水性分散粉体塗料(a)を塗装し、塗装後塗膜中の水
    分による導電性が消失する前に、第2層として、粉体塗
    料(b)又は、ノニオン系界面活性剤及び/又はノニオ
    ン系増粘安定剤を分散安定剤として使用した水性分散粉
    体塗料(c)を静電塗装することを特徴とする粉体塗料
    の塗装方法。
  3. 【請求項3】ノニオン系界面活性剤及び/又はノニオン
    系増粘安定剤を分散安定剤として使用した水性分散粉体
    塗料(a)を前補正として部分的に塗装し、その後、粉
    体塗料(b)又は、ノニオン系界面活性剤及び/又はノ
    ニオン系増粘安定剤を分散安定剤として使用した水性分
    散粉体塗料(c)を塗装することを特徴とする粉体塗料
    の塗装方法。
  4. 【請求項4】水性分散粉体塗料(a)の樹脂組成と、粉
    体塗料(b)又は水性分散粉体塗料(c)の樹脂組成と
    が同一あるいは類似の組成であることを特徴とする請求
    項1〜3の何れかに記載の塗装方法。
  5. 【請求項5】水性分散粉体塗料(a)の樹脂組成と、粉
    体塗料(b)又は水性分散粉体塗料(c)の樹脂組成と
    が異なる組成であることを特徴とする請求項1〜3の何
    れかに記載の粉体塗料の塗装方法。
  6. 【請求項6】水性分散粉体塗料(a)の塗装層と、粉体
    塗料(b)又は水性分散粉体塗料(c)の塗装層とを同
    時に硬化、成膜させることを特徴とする請求項1〜5の
    何れかに記載の塗装方法。
  7. 【請求項7】水性分散粉体塗料(a)及び(c)並びに
    粉体塗料(b)の樹脂成分が、アルキド樹脂、アクリル
    樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
    脂、ブロックイソシアネート樹脂、フッ素樹脂、シリコ
    ン樹脂、アミド樹脂、ABS樹脂からなる群より選ばれ
    る1種又は2種以上の組合せよりなることを特徴とする
    請求項1〜6の何れかに記載の粉体塗料の塗装方法。
JP02736199A 1999-02-04 1999-02-04 粉体塗料の塗装方法 Expired - Fee Related JP4111295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02736199A JP4111295B2 (ja) 1999-02-04 1999-02-04 粉体塗料の塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02736199A JP4111295B2 (ja) 1999-02-04 1999-02-04 粉体塗料の塗装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000225371A true JP2000225371A (ja) 2000-08-15
JP4111295B2 JP4111295B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=12218920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02736199A Expired - Fee Related JP4111295B2 (ja) 1999-02-04 1999-02-04 粉体塗料の塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4111295B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7025856B2 (ja) 2017-07-31 2022-02-25 株式会社キッツ 回生制動回路付き電動アクチュエータと緊急遮断弁用電動回転弁並びに緊急遮断システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4111295B2 (ja) 2008-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1261668B1 (en) Process for preparing an aqueous powder coating dispersion
WO2002094950A1 (fr) Composition de revetement en poudre, procede de production de cette composition et film de revetement realise a partir de cette composition
CN101248145B (zh) 制备粉末涂料组合物的方法
JP4214318B2 (ja) 造粒粉体塗料及びその製造方法
JPH11343432A (ja) 水性分散塗料の製造方法及び粉体塗料の製造方法
JPH0598193A (ja) 粉体塗料及び粉体塗料用原料
JP2007500256A (ja) 固体顔料配合物および有機溶剤中のその分散液、その製法およびその使用
JP2002235038A (ja) 非水分散粉体塗料組成物
JP5300044B2 (ja) 塗膜形成用組成物及び塗膜の形成方法
JP2009215372A (ja) 艶消粉体塗料組成物及び塗膜形成方法
JP4111295B2 (ja) 粉体塗料の塗装方法
CN102257076A (zh) 具有新颜料的粉末涂料组合物
JP4111287B2 (ja) 塗装方法
JP2000176373A (ja) 内面塗装水道パイプ及びその製造方法
WO2021245043A1 (en) Powder coating composition and substrate coated with such powder coating composition
JP2009215371A (ja) 艶消粉体塗料組成物及び塗膜形成方法
JP4139173B2 (ja) 光輝性粉体塗料の製造方法
JP4232883B2 (ja) 塗装無機質建材の製造方法
JP2003286443A (ja) 熱硬化型艶消し粉体水分散液塗料組成物
US20210139714A1 (en) Multi-functional dispersant for chemical coating compositions
JP4131506B2 (ja) 水分散粉体塗料の製造方法
JP2003286441A (ja) 熱硬化型艶消し粉体水分散液塗料組成物
JP2004099871A (ja) 水分散型粉体塗料の調色方法
JP2002235040A (ja) 基材の塗装方法
JP2002332456A (ja) 水分散粉体塗料、その製造方法及び塗装無機質建材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20050204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees