JP2000222696A - 車両の制御装置 - Google Patents
車両の制御装置Info
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Landscapes
- Measurement Of Optical Distance (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両Cの後側方の所定範囲にある物体Oを後
側方検知センサ10により検出し、その物体Oの距離x
inputから相対速度vsを演算し、この相対速度v
sのデータを、精度の向上のためにローパスフィルタ処
理して不要な高周波成分を除去した後に、その相対速度
vssに基づき物体Oの距離を表示装置31に表示する
場合に、物体Oの検出初期に、フィルタ処理によるデー
タの遅れにより検出物体の正確な認識が一時的に不十分
になって車両Cの車線変更が悪影響を受けるの防止す
る。 【解決手段】 物体Oの検出初期に所定時間t0が経過
するまでの間、フィルタ処理された相対速度vssでは
なく、演算された相対速度vs自体に基づいて物体の距
離を表示する。
側方検知センサ10により検出し、その物体Oの距離x
inputから相対速度vsを演算し、この相対速度v
sのデータを、精度の向上のためにローパスフィルタ処
理して不要な高周波成分を除去した後に、その相対速度
vssに基づき物体Oの距離を表示装置31に表示する
場合に、物体Oの検出初期に、フィルタ処理によるデー
タの遅れにより検出物体の正確な認識が一時的に不十分
になって車両Cの車線変更が悪影響を受けるの防止す
る。 【解決手段】 物体Oの検出初期に所定時間t0が経過
するまでの間、フィルタ処理された相対速度vssでは
なく、演算された相対速度vs自体に基づいて物体の距
離を表示する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両(以下、自車
ともいう)の後側方の物体の中から車線変更の障害とな
る物体を検出して車両の安全装置を制御するようにした
制御装置に関し、特に、その制御の迅速化を図るための
技術分野に属するものである。
ともいう)の後側方の物体の中から車線変更の障害とな
る物体を検出して車両の安全装置を制御するようにした
制御装置に関し、特に、その制御の迅速化を図るための
技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両用制御装置とし
て、例えば特開平10―206151号公報に示される
ように、一定方向に配置された多数のCCDをその配列
方向と直交する方向に多段に並設してなる多段ライン型
CCDを車両に設け、この多段ライン型CCDに基づい
て得られた2次元の距離データから特定の物体を認識す
ることにより、車両の後側方にある車両等の物体(他
車)を障害物として判定し、その障害物の存在を車両の
運転者等の乗員に知らせて、車線変更を支援するように
したものが知られている。
て、例えば特開平10―206151号公報に示される
ように、一定方向に配置された多数のCCDをその配列
方向と直交する方向に多段に並設してなる多段ライン型
CCDを車両に設け、この多段ライン型CCDに基づい
て得られた2次元の距離データから特定の物体を認識す
ることにより、車両の後側方にある車両等の物体(他
車)を障害物として判定し、その障害物の存在を車両の
運転者等の乗員に知らせて、車線変更を支援するように
したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
車両の後側方の車両等の物体をセンサにより障害物とし
て検出し、その物体との距離を表示手段で表示する場
合、以下の問題が生じる虞れがあり、改良の余地があ
る。すなわち、車両後側方の物体までの距離から該物体
の車両に対する相対速度を演算し、その相対速度から距
離の変化を予測するようにするとき、上記距離のデータ
は変動が少なくて略安定しているのに対し、相対速度に
ついては時間的にばらついて変動が大きい。このため、
演算された相対速度のデータをフィルタ手段に通過させ
て不要な高周波成分の影響を除去することで、その相対
速度の精度を高めることが考えられる。
車両の後側方の車両等の物体をセンサにより障害物とし
て検出し、その物体との距離を表示手段で表示する場
合、以下の問題が生じる虞れがあり、改良の余地があ
る。すなわち、車両後側方の物体までの距離から該物体
の車両に対する相対速度を演算し、その相対速度から距
離の変化を予測するようにするとき、上記距離のデータ
は変動が少なくて略安定しているのに対し、相対速度に
ついては時間的にばらついて変動が大きい。このため、
演算された相対速度のデータをフィルタ手段に通過させ
て不要な高周波成分の影響を除去することで、その相対
速度の精度を高めることが考えられる。
【0004】しかし、その反面、上記フィルタ手段を通
過する際にデータの遅れがあり、例えば物体が検出され
た初期の段階や、或いは検出物体が所定以上の相対速度
で車両に接近する急接近時に、上記フィルタ手段のデー
タの遅れにより検出物体の正確な認識が一時的に不十分
になり、実際の物体の位置がデータよりも近いときには
車両の車線変更に悪影響を及ぼす虞れがある。
過する際にデータの遅れがあり、例えば物体が検出され
た初期の段階や、或いは検出物体が所定以上の相対速度
で車両に接近する急接近時に、上記フィルタ手段のデー
タの遅れにより検出物体の正確な認識が一時的に不十分
になり、実際の物体の位置がデータよりも近いときには
車両の車線変更に悪影響を及ぼす虞れがある。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記車両の後側方の物体を検出してそ
の距離の表示等により車両の安全を高めるときに、その
処理方法に工夫を凝らすことにより、物体の検出初期や
検出物体の急接近時での物体の相対速度の演算遅れを未
然に防止しようとすることにある。
で、その目的は、上記車両の後側方の物体を検出してそ
の距離の表示等により車両の安全を高めるときに、その
処理方法に工夫を凝らすことにより、物体の検出初期や
検出物体の急接近時での物体の相対速度の演算遅れを未
然に防止しようとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、物体の検出初期や検出物体の急接
近時には一時的に、フィルタ処理後の相対速度のデータ
に基づく制御を抑えるようにした。
めに、この発明では、物体の検出初期や検出物体の急接
近時には一時的に、フィルタ処理後の相対速度のデータ
に基づく制御を抑えるようにした。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、図1に
示すように、車両の後側方の物体を検出する物体検出手
段10と、この物体検出手段10により検出された物体
の車両との相対速度を演算する相対速度演算手段40
と、この相対速度演算手段40により演算された相対速
度について不要な高周波成分の影響を除去するフィルタ
手段41と、このフィルタ手段41によるフィルタ処理
後の相対速度に基づいて車両の安全手段31を制御する
制御手段42と、上記物体検出手段10による物体の検
出初期に、上記制御手段42がフィルタ手段41による
フィルタ処理後の相対速度に基づいて安全手段31を制
御するのを抑制する抑制手段43とを備えたことを特徴
としている。
示すように、車両の後側方の物体を検出する物体検出手
段10と、この物体検出手段10により検出された物体
の車両との相対速度を演算する相対速度演算手段40
と、この相対速度演算手段40により演算された相対速
度について不要な高周波成分の影響を除去するフィルタ
手段41と、このフィルタ手段41によるフィルタ処理
後の相対速度に基づいて車両の安全手段31を制御する
制御手段42と、上記物体検出手段10による物体の検
出初期に、上記制御手段42がフィルタ手段41による
フィルタ処理後の相対速度に基づいて安全手段31を制
御するのを抑制する抑制手段43とを備えたことを特徴
としている。
【0008】上記の構成により、基本的に、物体検出手
段10において車両の後側方にある物体が検出され、こ
の物体検出手段10に検出された物体の車両との相対速
度が相対速度演算手段40により演算され、この相対速
度演算手段40による相対速度について不要な高周波成
分がフィルタ手段41において除去され、制御手段42
により、このフィルタ処理後の相対速度に基づいて車両
の安全手段31が制御される。このフィルタ処理後の相
対速度を用いることで、その精度を高めることができ
る。
段10において車両の後側方にある物体が検出され、こ
の物体検出手段10に検出された物体の車両との相対速
度が相対速度演算手段40により演算され、この相対速
度演算手段40による相対速度について不要な高周波成
分がフィルタ手段41において除去され、制御手段42
により、このフィルタ処理後の相対速度に基づいて車両
の安全手段31が制御される。このフィルタ処理後の相
対速度を用いることで、その精度を高めることができ
る。
【0009】これに対し、上記物体検出手段10による
物体の検出初期には抑制手段43が作動し、この抑制手
段43により、上記制御手段42がフィルタ手段41に
よるフィルタ処理後の相対速度に基づいて安全手段31
を制御することは抑制される。このように物体の検出初
期にフィルタ処理後の相対速度に基づく安全手段31の
制御が抑制されるので、その分、制御手段42による安
全手段31の制御に遅れが生じず、検出物体の正確な認
識を確保して、例えば車両の車線変更に悪影響が生じる
のを防止することができる。
物体の検出初期には抑制手段43が作動し、この抑制手
段43により、上記制御手段42がフィルタ手段41に
よるフィルタ処理後の相対速度に基づいて安全手段31
を制御することは抑制される。このように物体の検出初
期にフィルタ処理後の相対速度に基づく安全手段31の
制御が抑制されるので、その分、制御手段42による安
全手段31の制御に遅れが生じず、検出物体の正確な認
識を確保して、例えば車両の車線変更に悪影響が生じる
のを防止することができる。
【0010】請求項2の発明では、上記抑制手段43
は、物体の検出初期に、制御手段42に対し、相対速度
演算手段40により演算された相対速度に基づいて安全
手段31を制御させるものとする。こうして物体の検出
初期はフィルタ手段41を経過しない相対速度がそのま
ま制御手段42で使用されるので、制御手段42による
安全手段31の制御の遅れは生じない。
は、物体の検出初期に、制御手段42に対し、相対速度
演算手段40により演算された相対速度に基づいて安全
手段31を制御させるものとする。こうして物体の検出
初期はフィルタ手段41を経過しない相対速度がそのま
ま制御手段42で使用されるので、制御手段42による
安全手段31の制御の遅れは生じない。
【0011】請求項3の発明では、上記抑制手段43
は、物体の検出初期に、物体の検出開始からの経過時間
の増加に伴ってフィルタ手段41によるフィルタ処理の
度合を増大させるものとする。こうすれば、物体の検出
開始時にはフィルタ手段41によるフィルタ処理の度合
が小さく、その分、フィルタ手段41を通過する際のデ
ータの遅れがなくなるので、制御手段42による安全手
段31の制御の遅れをなくすことができる。
は、物体の検出初期に、物体の検出開始からの経過時間
の増加に伴ってフィルタ手段41によるフィルタ処理の
度合を増大させるものとする。こうすれば、物体の検出
開始時にはフィルタ手段41によるフィルタ処理の度合
が小さく、その分、フィルタ手段41を通過する際のデ
ータの遅れがなくなるので、制御手段42による安全手
段31の制御の遅れをなくすことができる。
【0012】請求項4の発明では、上記抑制手段43
は、物体の検出初期に、制御手段42に対し、フィルタ
手段41によるフィルタ処理後の相対速度と、フィルタ
手段41によるフィルタ処理の行われていない相対速度
とを重み付けした重み付け値(相対速度)に基づいて安
全手段31を制御させるものとする。このことで、物体
の検出初期に、フィルタ処理のない相対速度の重み付け
がフィルタ処理後の相対速度の重み付けよりも大きい重
み付け値を用いて安全手段31を制御するようにすれ
ば、制御手段42による安全手段31の制御の遅れをな
くすことができる。
は、物体の検出初期に、制御手段42に対し、フィルタ
手段41によるフィルタ処理後の相対速度と、フィルタ
手段41によるフィルタ処理の行われていない相対速度
とを重み付けした重み付け値(相対速度)に基づいて安
全手段31を制御させるものとする。このことで、物体
の検出初期に、フィルタ処理のない相対速度の重み付け
がフィルタ処理後の相対速度の重み付けよりも大きい重
み付け値を用いて安全手段31を制御するようにすれ
ば、制御手段42による安全手段31の制御の遅れをな
くすことができる。
【0013】その場合、請求項5の発明では、上記抑制
手段43は、所定時間の経過後に制御手段42が、フィ
ルタ手段41によるフィルタ処理後の相対速度に基づい
て安全手段31を制御するように、上記重み付け値を物
体の検出開始からの経過時間に応じて可変とするものと
する。この構成により、物体の検出開始時には、フィル
タ処理のない相対速度の重み付けがフィルタ処理後の相
対速度の重み付けよりも大きい重み付け値が用いられる
が、その後の時間の経過に伴ってフィルタ処理後の相対
速度の重み付けが増加し、所定時間の経過後は、重み付
け値はフィルタ処理後の相対速度のみとなり、この相対
速度に基づいて安全手段31が制御される。この場合も
制御手段42による安全手段31の制御の遅れをなくす
ことができる。
手段43は、所定時間の経過後に制御手段42が、フィ
ルタ手段41によるフィルタ処理後の相対速度に基づい
て安全手段31を制御するように、上記重み付け値を物
体の検出開始からの経過時間に応じて可変とするものと
する。この構成により、物体の検出開始時には、フィル
タ処理のない相対速度の重み付けがフィルタ処理後の相
対速度の重み付けよりも大きい重み付け値が用いられる
が、その後の時間の経過に伴ってフィルタ処理後の相対
速度の重み付けが増加し、所定時間の経過後は、重み付
け値はフィルタ処理後の相対速度のみとなり、この相対
速度に基づいて安全手段31が制御される。この場合も
制御手段42による安全手段31の制御の遅れをなくす
ことができる。
【0014】請求項6の発明では、車両の後側方の物体
を検出する物体検出手段10と、この物体検出手段10
により検出された物体の車両との相対速度を演算する相
対速度演算手段40と、この相対速度演算手段40によ
り演算された相対速度に対し不要な高周波成分の影響を
除去するフィルタ手段41と、このフィルタ手段41に
よるフィルタ処理後の相対速度に基づいて車両の安全手
段31を制御する制御手段42と、上記物体検出手段1
0により検出された物体が車両に所定以上の相対速度で
接近したときに、上記制御手段42がフィルタ手段41
によるフィルタ処理後の相対速度に基づいて安全手段3
1を制御するのを抑制する抑制手段43とを備える。
を検出する物体検出手段10と、この物体検出手段10
により検出された物体の車両との相対速度を演算する相
対速度演算手段40と、この相対速度演算手段40によ
り演算された相対速度に対し不要な高周波成分の影響を
除去するフィルタ手段41と、このフィルタ手段41に
よるフィルタ処理後の相対速度に基づいて車両の安全手
段31を制御する制御手段42と、上記物体検出手段1
0により検出された物体が車両に所定以上の相対速度で
接近したときに、上記制御手段42がフィルタ手段41
によるフィルタ処理後の相対速度に基づいて安全手段3
1を制御するのを抑制する抑制手段43とを備える。
【0015】この構成によると、物体検出手段10によ
り検出された物体の車両との相対速度が相対速度演算手
段40により演算され、この相対速度演算手段40によ
る相対速度について不要な高周波成分がフィルタ手段4
1において除去され、制御手段42により、このフィル
タ処理後の相対速度に基づいて車両の安全手段31が制
御され、このことで相対速度の精度を高めることができ
る。
り検出された物体の車両との相対速度が相対速度演算手
段40により演算され、この相対速度演算手段40によ
る相対速度について不要な高周波成分がフィルタ手段4
1において除去され、制御手段42により、このフィル
タ処理後の相対速度に基づいて車両の安全手段31が制
御され、このことで相対速度の精度を高めることができ
る。
【0016】そして、上記物体検出手段10による検出
物体が車両に所定以上の相対速度で接近したときには抑
制手段43が作動して、上記制御手段42がフィルタ手
段41によるフィルタ処理後の相対速度に基づいて安全
手段31を制御することは抑制される。従って、この発
明でも、検出物体の急接近時にフィルタ処理後の相対速
度に基づく安全手段31の制御が抑制されるので、その
分、制御手段42による安全手段31の制御の遅れが生
じるのを防止することができる。
物体が車両に所定以上の相対速度で接近したときには抑
制手段43が作動して、上記制御手段42がフィルタ手
段41によるフィルタ処理後の相対速度に基づいて安全
手段31を制御することは抑制される。従って、この発
明でも、検出物体の急接近時にフィルタ処理後の相対速
度に基づく安全手段31の制御が抑制されるので、その
分、制御手段42による安全手段31の制御の遅れが生
じるのを防止することができる。
【0017】請求項7の発明では、上記安全手段31
は、車両に対する物体の距離を表示するものとする。こ
のことで、物体の検出初期や検出物体の急接近時に、フ
ィルタ処理後の相対速度に基づいて物体の距離を表示す
るときの制御が抑制されるので、その物体の距離の表示
制御に遅れが生じるのを防止することができる。
は、車両に対する物体の距離を表示するものとする。こ
のことで、物体の検出初期や検出物体の急接近時に、フ
ィルタ処理後の相対速度に基づいて物体の距離を表示す
るときの制御が抑制されるので、その物体の距離の表示
制御に遅れが生じるのを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施形態に係る制
御装置を装備した自動車からなる車両C(自車)を示
し、この制御装置は、車両Cの左右斜め後側方に位置す
る他の車両等の物体O(図5、図11、図12に示す)
を認識して警報対象として警報するようになっている。
御装置を装備した自動車からなる車両C(自車)を示
し、この制御装置は、車両Cの左右斜め後側方に位置す
る他の車両等の物体O(図5、図11、図12に示す)
を認識して警報対象として警報するようになっている。
【0019】すなわち、図2において、1は車両Cの車
体、2は車体1の前後略中央部に形成された車室、3は
車体1の前端部に形成されたエンジンルーム、4は車室
2の前端部に配置されたインストルメントパネル、5は
車室2の後端部にあるパッケージトレイ、6,6は左右
のドアミラーである。そして、図3に示すように、上記
制御装置は、各々物体Oまでの距離を測定するための左
右の後側方検知センサ10,10と、この各検知センサ
10の出力信号がそれぞれ入力されるコントローラ15
と、このコントローラ15からの信号を受けて車両Cの
乗員に情報、例えば物体Oの存在やその障害物としての
危険度をCRTや液晶等により表示する表示装置31
(安全手段)とを備えている。
体、2は車体1の前後略中央部に形成された車室、3は
車体1の前端部に形成されたエンジンルーム、4は車室
2の前端部に配置されたインストルメントパネル、5は
車室2の後端部にあるパッケージトレイ、6,6は左右
のドアミラーである。そして、図3に示すように、上記
制御装置は、各々物体Oまでの距離を測定するための左
右の後側方検知センサ10,10と、この各検知センサ
10の出力信号がそれぞれ入力されるコントローラ15
と、このコントローラ15からの信号を受けて車両Cの
乗員に情報、例えば物体Oの存在やその障害物としての
危険度をCRTや液晶等により表示する表示装置31
(安全手段)とを備えている。
【0020】上記表示装置31は、上記後側方検知セン
サ10(物体検出手段)により検出された物体Oの車両
Cとの間の距離に関する情報を表示する表示手段をなす
もので、図44に示すように、車両Cのリアビューを自
車としてイメージした自車リアビュー部32と、この自
車リアビュー部32の下側左右両側にそれぞれ左後側方
及び右後側方の障害物に対応させて1列ずつ略上下方向
に延びるように配置された左右のセグメント列33,3
3とを表示する表示画面31aを有し、上記各セグメン
ト列33は個別に点消灯される例えば8個の略台形状の
セグメント34,34,…からなる。そして、両セグメ
ント列33,33は、上記自車リアビュー部32から遠
い下側から近い側である上側に向かうに連れて互いに近
付くように傾斜状に配置され、各セグメント列33にお
けるセグメント34,34,…の左右幅は、自車リアビ
ュー部32から遠い下側で広く、自車リアビュー部32
に近い上側に向かうに連れて狭くなるように変化してい
る。つまり、表示画面31aでは、自車Cを後方から離
れて見たときに後方の障害物のイメージを遠近法により
表示するようにしている。
サ10(物体検出手段)により検出された物体Oの車両
Cとの間の距離に関する情報を表示する表示手段をなす
もので、図44に示すように、車両Cのリアビューを自
車としてイメージした自車リアビュー部32と、この自
車リアビュー部32の下側左右両側にそれぞれ左後側方
及び右後側方の障害物に対応させて1列ずつ略上下方向
に延びるように配置された左右のセグメント列33,3
3とを表示する表示画面31aを有し、上記各セグメン
ト列33は個別に点消灯される例えば8個の略台形状の
セグメント34,34,…からなる。そして、両セグメ
ント列33,33は、上記自車リアビュー部32から遠
い下側から近い側である上側に向かうに連れて互いに近
付くように傾斜状に配置され、各セグメント列33にお
けるセグメント34,34,…の左右幅は、自車リアビ
ュー部32から遠い下側で広く、自車リアビュー部32
に近い上側に向かうに連れて狭くなるように変化してい
る。つまり、表示画面31aでは、自車Cを後方から離
れて見たときに後方の障害物のイメージを遠近法により
表示するようにしている。
【0021】図2に示す如く、上記両検知センサ10,
10は、上記左右のドアミラー6,6の内部にそれぞれ
斜め後方を向いた状態で取付固定されている。また、コ
ントローラ15は車室2内に、また表示装置31はイン
ストルメントパネル4にそれぞれ配設されている。
10は、上記左右のドアミラー6,6の内部にそれぞれ
斜め後方を向いた状態で取付固定されている。また、コ
ントローラ15は車室2内に、また表示装置31はイン
ストルメントパネル4にそれぞれ配設されている。
【0022】上記各検知センサ10は、車両Cの後側方
の所定範囲の物体Oを検出する物体検出手段を構成する
もので、図5に示すように、所定距離離れて上下方向に
配置された上下1対のCCDチップ11,11と、該C
CDチップ11,11に対応して配置されたレンズ1
2,12とを備えている。各CCDチップ11は、上下
方向たるウィンドウ方向に沿って配置された多数のCC
DからなるCCDラインをウィンドウ方向と直交するラ
イン列方向(水平方向)に多段に並設してなる多段ライ
ン型CCDからなり、この各CCDチップ11によりレ
ンズ12を経てドアミラー6のミラー(ハーフミラー)
越しに、上下方向に角度θ1の範囲でかつ水平左右方向
に角度θ2の範囲(図10、図12参照)にある物体O
等の画像を輝度情報として捕らえるようになっている。
の所定範囲の物体Oを検出する物体検出手段を構成する
もので、図5に示すように、所定距離離れて上下方向に
配置された上下1対のCCDチップ11,11と、該C
CDチップ11,11に対応して配置されたレンズ1
2,12とを備えている。各CCDチップ11は、上下
方向たるウィンドウ方向に沿って配置された多数のCC
DからなるCCDラインをウィンドウ方向と直交するラ
イン列方向(水平方向)に多段に並設してなる多段ライ
ン型CCDからなり、この各CCDチップ11によりレ
ンズ12を経てドアミラー6のミラー(ハーフミラー)
越しに、上下方向に角度θ1の範囲でかつ水平左右方向
に角度θ2の範囲(図10、図12参照)にある物体O
等の画像を輝度情報として捕らえるようになっている。
【0023】図4に示す如く、上記各検知センサ10は
それぞれコントローラ15内の測距回路16に接続され
ている。この各測距回路16は、両CCDチップ11,
11での物体像の視差(位相差)を演算する視差演算部
17と、この視差演算部17からの信号により物体Oま
での距離を演算する距離演算部18とを備えている。そ
して、各測距回路16では、図6及び図7に示す如く、
各CCDチップ11により輝度として捕らえられた画像
を、ライン方向(水平方向)にCCDライン毎のn個の
ラインに分割するとともに、その各ラインをウィンドウ
方向(上下方向)にm個のウィンドウに分割して、画像
の略全体をm×n個の領域E,E,…で構成し、両方の
CCDチップ11,11による画像での同一の領域E,
E間の視差を求め、この視差から各領域E毎に物体Oま
での距離を演算する。
それぞれコントローラ15内の測距回路16に接続され
ている。この各測距回路16は、両CCDチップ11,
11での物体像の視差(位相差)を演算する視差演算部
17と、この視差演算部17からの信号により物体Oま
での距離を演算する距離演算部18とを備えている。そ
して、各測距回路16では、図6及び図7に示す如く、
各CCDチップ11により輝度として捕らえられた画像
を、ライン方向(水平方向)にCCDライン毎のn個の
ラインに分割するとともに、その各ラインをウィンドウ
方向(上下方向)にm個のウィンドウに分割して、画像
の略全体をm×n個の領域E,E,…で構成し、両方の
CCDチップ11,11による画像での同一の領域E,
E間の視差を求め、この視差から各領域E毎に物体Oま
での距離を演算する。
【0024】すなわち、両CCDチップ11,11によ
り輝度として捕らえられた画像はいずれも図6に示すよ
うになるが、これら両CCDチップ11,11の画像は
同じライン位置(図示例ではラインi)では、図8に示
すように、両CCDチップ11,11の上下方向のずれ
分だけずれていて視差が生じており、この視差を利用し
て物体Oまでを測距する。この原理について図9により
説明するに、図9の三角形P・O1・Q及び三角形O1
・P1・Q1同士、並びに三角形P・O2・Q及び三角
形O2・P2・Q2同士はそれぞれ相似形あるので、
今、検知センサ10(レンズ12)から物体Oまでの距
離をa、両レンズ12,12の中心間の距離をB(定
数)、レンズ12の焦点距離をf(定数)、両CCDチ
ップ11,11での物体像のレンズ中心からのずれ量を
それぞれx1,x2とすると、 a・x1/f=B−a・x2/f となり、この式から、 a=B・f/(x1+x2) が得られる。つまり、両CCDチップ11,11での物
体像の視差(位相差)によって物体Oまでの距離aを測
定することができる。
り輝度として捕らえられた画像はいずれも図6に示すよ
うになるが、これら両CCDチップ11,11の画像は
同じライン位置(図示例ではラインi)では、図8に示
すように、両CCDチップ11,11の上下方向のずれ
分だけずれていて視差が生じており、この視差を利用し
て物体Oまでを測距する。この原理について図9により
説明するに、図9の三角形P・O1・Q及び三角形O1
・P1・Q1同士、並びに三角形P・O2・Q及び三角
形O2・P2・Q2同士はそれぞれ相似形あるので、
今、検知センサ10(レンズ12)から物体Oまでの距
離をa、両レンズ12,12の中心間の距離をB(定
数)、レンズ12の焦点距離をf(定数)、両CCDチ
ップ11,11での物体像のレンズ中心からのずれ量を
それぞれx1,x2とすると、 a・x1/f=B−a・x2/f となり、この式から、 a=B・f/(x1+x2) が得られる。つまり、両CCDチップ11,11での物
体像の視差(位相差)によって物体Oまでの距離aを測
定することができる。
【0025】尚、図6及び図7におけるG(白点)は、
CCDチップ11のCCDに対応するように縦横格子状
に配置された測距点(測距ポイント)であり、この測距
点Gは各領域Eに含まれている。また、各CCDライン
でのウィンドウは、一部が隣接するウィンドウと互いに
オーバーラップするように分割されており、上下方向
(ウィンドウ方向)に隣接する領域E,Eに同じ測距点
G,G,…が含まれている。また、O′は物体の像であ
る。
CCDチップ11のCCDに対応するように縦横格子状
に配置された測距点(測距ポイント)であり、この測距
点Gは各領域Eに含まれている。また、各CCDライン
でのウィンドウは、一部が隣接するウィンドウと互いに
オーバーラップするように分割されており、上下方向
(ウィンドウ方向)に隣接する領域E,Eに同じ測距点
G,G,…が含まれている。また、O′は物体の像であ
る。
【0026】また、図10に示すように、上記各CCD
チップ11により輝度として捕らえられた画像をライン
毎に分割して形成される複数のラインは、車両Cの外側
で近距離を測距するライン位置が若い番号とされる一
方、車幅方向の中央側で遠距離を測距するライン位置が
大きい番号とされ、外側ラインから車幅方向の中央側ラ
インに向かって番号が順に増加するように番号付けされ
ている。
チップ11により輝度として捕らえられた画像をライン
毎に分割して形成される複数のラインは、車両Cの外側
で近距離を測距するライン位置が若い番号とされる一
方、車幅方向の中央側で遠距離を測距するライン位置が
大きい番号とされ、外側ラインから車幅方向の中央側ラ
インに向かって番号が順に増加するように番号付けされ
ている。
【0027】図4に示す如く、上記コントローラ15に
は、検知センサ10に基づいて得られた上下方向及び水
平方向の2次元の距離データ、つまり各測距回路16か
らの信号を基に特定の物体Oを認識する物体認識部20
と、この物体認識部20の出力信号により物体Oを新規
物体かどうか選別する物体選別部21と、この物体選別
部21により選別された物体Oが車両C(自車)にとっ
て危険対象物かどうかを判断する危険判断部22とが設
けられており、物体認識部20において、物体Oの認識
結果に基づいて表示信号を表示装置31に物体選別部2
1を経て出力するようにしている。
は、検知センサ10に基づいて得られた上下方向及び水
平方向の2次元の距離データ、つまり各測距回路16か
らの信号を基に特定の物体Oを認識する物体認識部20
と、この物体認識部20の出力信号により物体Oを新規
物体かどうか選別する物体選別部21と、この物体選別
部21により選別された物体Oが車両C(自車)にとっ
て危険対象物かどうかを判断する危険判断部22とが設
けられており、物体認識部20において、物体Oの認識
結果に基づいて表示信号を表示装置31に物体選別部2
1を経て出力するようにしている。
【0028】また、コントローラ15は、物体Oを認識
する上で本来は物体Oが位置し得ない不要な範囲を除外
するレンジカット部24と、測距された各領域毎の距離
データと周りの8つの隣接領域との比較(8隣接点処
理)を行って有効ポイント数を付与する8隣接点処理部
25と、ライン毎の距離を演算するライン距離演算部2
6と、ガードレールを判定するためのガードレール判定
部27と、距離データを物体O毎にグルーピングするグ
ルーピング部28とを備えている。
する上で本来は物体Oが位置し得ない不要な範囲を除外
するレンジカット部24と、測距された各領域毎の距離
データと周りの8つの隣接領域との比較(8隣接点処
理)を行って有効ポイント数を付与する8隣接点処理部
25と、ライン毎の距離を演算するライン距離演算部2
6と、ガードレールを判定するためのガードレール判定
部27と、距離データを物体O毎にグルーピングするグ
ルーピング部28とを備えている。
【0029】図11は上記レンジカット部24で除外さ
れる上下方向のレンジカット範囲Z1を、また図12は
同左右方向のレンジカット範囲Z2をそれぞれ示してお
り、これらのレンジカット範囲Z1,Z2は、ラインの
角度とその位置での距離とに基づいて検出される。図1
2中、Fは車両Cの路面、Mは道路における車両走行車
線を設定する路面F上の白線、F1は道路の両側に設置
された路側帯、Hはその植込みである。
れる上下方向のレンジカット範囲Z1を、また図12は
同左右方向のレンジカット範囲Z2をそれぞれ示してお
り、これらのレンジカット範囲Z1,Z2は、ラインの
角度とその位置での距離とに基づいて検出される。図1
2中、Fは車両Cの路面、Mは道路における車両走行車
線を設定する路面F上の白線、F1は道路の両側に設置
された路側帯、Hはその植込みである。
【0030】また、上記の如く各検知センサ10は各ド
アミラー6のミラー(ハーフミラーのガラス)越しに画
像を捕らえるために、そのミラーの歪み等により正確の
距離を測定することが困難となり、視差に応じた距離の
関係を補正しておく必要がある。この実施形態では、図
40に示す如く、予め遠距離側ラインを基準として設定
された、視差に応じた距離の関係を示す1つのマップを
記憶しており、この1つのマップから距離を補正する。
すなわち、測距回路16での測距特性は、遠距離側ライ
ンを基準として、他のラインを補完するようにしてい
る。
アミラー6のミラー(ハーフミラーのガラス)越しに画
像を捕らえるために、そのミラーの歪み等により正確の
距離を測定することが困難となり、視差に応じた距離の
関係を補正しておく必要がある。この実施形態では、図
40に示す如く、予め遠距離側ラインを基準として設定
された、視差に応じた距離の関係を示す1つのマップを
記憶しており、この1つのマップから距離を補正する。
すなわち、測距回路16での測距特性は、遠距離側ライ
ンを基準として、他のラインを補完するようにしてい
る。
【0031】さらに、周囲の明るさやドアミラー6のミ
ラーの汚れ等により、視差に応じた距離の関係を補正し
ておくために、この実施形態では以下の処理が行われる
ようになっている。すなわち、周囲の明るさを判定する
前者の場合、測距されている距離データの個数Ndat
a(図36及び図37参照)を演算してそれを全ての領
域の数で割ることにより、検出率(測距率)を求め、図
41に示すように、この検出率が所定値以上であるとき
を「昼」状態と、また所定値よりも低いときを「夜」状
態とそれぞれ判定する。
ラーの汚れ等により、視差に応じた距離の関係を補正し
ておくために、この実施形態では以下の処理が行われる
ようになっている。すなわち、周囲の明るさを判定する
前者の場合、測距されている距離データの個数Ndat
a(図36及び図37参照)を演算してそれを全ての領
域の数で割ることにより、検出率(測距率)を求め、図
41に示すように、この検出率が所定値以上であるとき
を「昼」状態と、また所定値よりも低いときを「夜」状
態とそれぞれ判定する。
【0032】一方、ドアミラー6のミラーの汚れ等を判
定する後者の場合、路面の白線の位置が検知センサ10
に対し一定の角度範囲で一定の距離範囲に含まれること
を利用し、その白線の測定距離値がばらつき率をもって
変化するときには、ドアミラー6のミラーに雨水等が付
着している状態と判定し、一方、白線の測定距離値が絶
対値で変化しているときには、ドアミラー6のミラーに
汚れ等が付着している状態と判定するようにしている。
定する後者の場合、路面の白線の位置が検知センサ10
に対し一定の角度範囲で一定の距離範囲に含まれること
を利用し、その白線の測定距離値がばらつき率をもって
変化するときには、ドアミラー6のミラーに雨水等が付
着している状態と判定し、一方、白線の測定距離値が絶
対値で変化しているときには、ドアミラー6のミラーに
汚れ等が付着している状態と判定するようにしている。
【0033】上記8隣接点処理部25での8隣接点処理
動作は、図13に示すように、ある領域E(i,j)の
距離データに対しそれに隣接する周りの8つの隣接領域
R1〜R8の距離データの相関性を判断するもので、具
体的に図15に示す如く行われる。すなわち、最初のス
テップS1で、ライン数n及びウィンドウ数mに分割さ
れた領域E(i,j)毎の距離データd(i,j)を読
み込み、次のステップS2で各領域E(i,j)の有効
ポイント数P(i,j)をP(i,j)=0と初期化す
る。この有効ポイント数P(i,j)は各領域E(i,
j)に設定されるもので、この値が大きいほど領域の距
離データの有効性が高く、信頼性、信憑性があると判断
される。次のステップS3では、全ての領域のうち左右
端及び上下端の位置にある領域(格子点)への有効ポイ
ント数を嵩上げし、周辺の領域には有効ポイント数P
(i,j)を+1だけ、またその中で4つの隅角部の領
域には有効ポイント数P(i,j)を+2だけそれぞれ
増やすように設定する。この後、ステップS4におい
て、隣接点処理を行うかどうかを判定し、この判定がN
Oのときには、ステップS11において有効ポイント数
P(i,j)をP(i,j)=8に設定した後、ステッ
プS12に進む一方、判定がYESのときには、ステッ
プS5に進む。
動作は、図13に示すように、ある領域E(i,j)の
距離データに対しそれに隣接する周りの8つの隣接領域
R1〜R8の距離データの相関性を判断するもので、具
体的に図15に示す如く行われる。すなわち、最初のス
テップS1で、ライン数n及びウィンドウ数mに分割さ
れた領域E(i,j)毎の距離データd(i,j)を読
み込み、次のステップS2で各領域E(i,j)の有効
ポイント数P(i,j)をP(i,j)=0と初期化す
る。この有効ポイント数P(i,j)は各領域E(i,
j)に設定されるもので、この値が大きいほど領域の距
離データの有効性が高く、信頼性、信憑性があると判断
される。次のステップS3では、全ての領域のうち左右
端及び上下端の位置にある領域(格子点)への有効ポイ
ント数を嵩上げし、周辺の領域には有効ポイント数P
(i,j)を+1だけ、またその中で4つの隅角部の領
域には有効ポイント数P(i,j)を+2だけそれぞれ
増やすように設定する。この後、ステップS4におい
て、隣接点処理を行うかどうかを判定し、この判定がN
Oのときには、ステップS11において有効ポイント数
P(i,j)をP(i,j)=8に設定した後、ステッ
プS12に進む一方、判定がYESのときには、ステッ
プS5に進む。
【0034】上記ステップS4で隣接点処理を行うかど
うかの判定は、具体的には以下のように行う。 (第1例)図26に示すように、予め各ライン位置毎に
決定される基準距離値diが所定値Lよりも大きいか否
かを判定し、この判定がdi>LのYESのときには、
隣接点処理は行わない(図15のステップS11に進
む)一方、di≦LのNOのときには、隣接点処理を行
う(同ステップS5に進む)。
うかの判定は、具体的には以下のように行う。 (第1例)図26に示すように、予め各ライン位置毎に
決定される基準距離値diが所定値Lよりも大きいか否
かを判定し、この判定がdi>LのYESのときには、
隣接点処理は行わない(図15のステップS11に進
む)一方、di≦LのNOのときには、隣接点処理を行
う(同ステップS5に進む)。
【0035】上記基準距離値diは、例えば図18
(a)に示すように、ラインの位置が大きくなる(車体
1外側ラインつまり近距離側ラインから内側ラインつま
り遠距離側ラインに向かう)ほどライン位置毎に増加す
るように、或いは図18(b)に示す如く、ラインの位
置の増加に比例して増加するように、又は図18(c)
に示す如く、ラインの位置の増加に伴って段階的に増加
するようにそれぞれ設定される。
(a)に示すように、ラインの位置が大きくなる(車体
1外側ラインつまり近距離側ラインから内側ラインつま
り遠距離側ラインに向かう)ほどライン位置毎に増加す
るように、或いは図18(b)に示す如く、ラインの位
置の増加に比例して増加するように、又は図18(c)
に示す如く、ラインの位置の増加に伴って段階的に増加
するようにそれぞれ設定される。
【0036】(第2例)図27に示すように、各領域毎
の測定距離d(i,j)が所定値Lよりも大きいか否か
を判定し、この判定がd(i,j)>LのYESのとき
には、隣接点処理は行わない(図15のステップS11
に進む)一方、d(i,j)≦LのNOのときには、隣
接点処理を行う(同ステップS5に進む)。
の測定距離d(i,j)が所定値Lよりも大きいか否か
を判定し、この判定がd(i,j)>LのYESのとき
には、隣接点処理は行わない(図15のステップS11
に進む)一方、d(i,j)≦LのNOのときには、隣
接点処理を行う(同ステップS5に進む)。
【0037】すなわち、8隣接点処理部25は、距離が
近距離側及び中距離側にあるときのみ有効ポイント数を
付与する処理を行い、遠距離側にあるときには有効ポイ
ント数の付与処理を行わないように構成されている。
近距離側及び中距離側にあるときのみ有効ポイント数を
付与する処理を行い、遠距離側にあるときには有効ポイ
ント数の付与処理を行わないように構成されている。
【0038】図15に示す上記ステップS5では距離し
きい値d0を設定する。この距離しきい値d0は、付与
ポイント数pを決定するためのもので、その設定は以下
のように行う。 (第1例)図16に示すように、距離しきい値d0は定
数Cとする。
きい値d0を設定する。この距離しきい値d0は、付与
ポイント数pを決定するためのもので、その設定は以下
のように行う。 (第1例)図16に示すように、距離しきい値d0は定
数Cとする。
【0039】(第2例)図17に示すように、距離しき
い値d0は、上記各ライン毎に決定される基準距離値d
i(図18参照)の1/10に設定する。
い値d0は、上記各ライン毎に決定される基準距離値d
i(図18参照)の1/10に設定する。
【0040】(第3例)図19に示す如く、上記基準距
離値diが所定値Lよりも大きいか否かを判定し、この
判定がdi>LのYESのときには、距離しきい値d0
は大きな値に、またdi≦LのNOのときには、距離し
きい値d0は小さな値にそれぞれ設定する。
離値diが所定値Lよりも大きいか否かを判定し、この
判定がdi>LのYESのときには、距離しきい値d0
は大きな値に、またdi≦LのNOのときには、距離し
きい値d0は小さな値にそれぞれ設定する。
【0041】(第4例)図20に示すように、後述する
領域Eと隣接領域R1〜R8との距離差dxの平均値D
(有効な距離データがあるものに限る)を求め、この平
均値Dが所定値DLよりも大きいかどうかを判定する。
この判定がD>DLのYESのときには、距離しきい値
d0をd0=Dlargeに、またD≦DLのNOのと
きには、距離しきい値d0を上記Dlargeよりも小
さいDsmall(<Dlarge)にそれぞれ設定す
る。より具体的には、上記距離しきい値d0は、図21
(a)に示す如く平均値Dの増大に応じて大きくなり、
平均値Dが最大域に達すると一定となるか、図21
(b)に示す如く平均値Dの増大に応じて段階的に大き
くなるか、或いは図21(c)に示す如く平均値Dの増
大に応じて比例的に大きくなるように決定される。
領域Eと隣接領域R1〜R8との距離差dxの平均値D
(有効な距離データがあるものに限る)を求め、この平
均値Dが所定値DLよりも大きいかどうかを判定する。
この判定がD>DLのYESのときには、距離しきい値
d0をd0=Dlargeに、またD≦DLのNOのと
きには、距離しきい値d0を上記Dlargeよりも小
さいDsmall(<Dlarge)にそれぞれ設定す
る。より具体的には、上記距離しきい値d0は、図21
(a)に示す如く平均値Dの増大に応じて大きくなり、
平均値Dが最大域に達すると一定となるか、図21
(b)に示す如く平均値Dの増大に応じて段階的に大き
くなるか、或いは図21(c)に示す如く平均値Dの増
大に応じて比例的に大きくなるように決定される。
【0042】図15のフローにおけるステップS5の後
はステップS6に進み、隣接領域Riの距離データd
(Ri)を読み込み、次のステップS7では上記領域E
と隣接領域R1〜R8との距離差dx=|d(i,j)
−d(Ri)|を演算する。この後、ステップS8にお
いて、上記距離差dxと上記距離しきい値d0との大小
判定を行い、この判定がdx≧d0のNOのときにはス
テップS12に進む一方、dx<d0のYESのときに
は、ステップS9において付与すべきポイント数pを設
定する。このステップS9での付与ポイント数pの設定
は以下のように行う。 (第1例)図22に示す如く、当該領域Eにおいて対象
とする隣接領域がウィンドウ方向(上下方向)の領域R
2又はR7に位置しているかどうかを判定し、この判定
がNOのときには付与ポイント数pをp=1に、また判
定がYESのときには、付与ポイント数pを上記NO判
定の場合よりも大きいp=2にそれぞれ設定する。すな
わち、隣接領域がウィンドウ方向(上下方向)にあると
きの付与ポイント数p(従って有効ポイント数P(i,
j))をライン列方向にあるときの付与ポイント数より
も大きくする。
はステップS6に進み、隣接領域Riの距離データd
(Ri)を読み込み、次のステップS7では上記領域E
と隣接領域R1〜R8との距離差dx=|d(i,j)
−d(Ri)|を演算する。この後、ステップS8にお
いて、上記距離差dxと上記距離しきい値d0との大小
判定を行い、この判定がdx≧d0のNOのときにはス
テップS12に進む一方、dx<d0のYESのときに
は、ステップS9において付与すべきポイント数pを設
定する。このステップS9での付与ポイント数pの設定
は以下のように行う。 (第1例)図22に示す如く、当該領域Eにおいて対象
とする隣接領域がウィンドウ方向(上下方向)の領域R
2又はR7に位置しているかどうかを判定し、この判定
がNOのときには付与ポイント数pをp=1に、また判
定がYESのときには、付与ポイント数pを上記NO判
定の場合よりも大きいp=2にそれぞれ設定する。すな
わち、隣接領域がウィンドウ方向(上下方向)にあると
きの付与ポイント数p(従って有効ポイント数P(i,
j))をライン列方向にあるときの付与ポイント数より
も大きくする。
【0043】(第2例)図23に示すように、上記各ラ
イン毎に決定される基準距離値di(図18参照)が所
定値Lよりも大きいか否かを判定し、この判定がdi≦
LのNOのときには付与ポイント数pをp=1に、また
判定がdi>LのYESのときには、付与ポイント数p
を上記NO判定の場合よりも大きいp=2にそれぞれ設
定する。すなわち、遠距離側ライン位置での付与ポイン
ト数p(有効ポイント数P(i,j))を近距離側領域
よりも大きくする。
イン毎に決定される基準距離値di(図18参照)が所
定値Lよりも大きいか否かを判定し、この判定がdi≦
LのNOのときには付与ポイント数pをp=1に、また
判定がdi>LのYESのときには、付与ポイント数p
を上記NO判定の場合よりも大きいp=2にそれぞれ設
定する。すなわち、遠距離側ライン位置での付与ポイン
ト数p(有効ポイント数P(i,j))を近距離側領域
よりも大きくする。
【0044】(第3例)図24に示すように、上記領域
E及び隣接領域R1〜R8の距離差dxと所定値D2と
の大小を判定し、この判定がdx<D2のYESのとき
には付与ポイント数pをp=3に設定する。判定がdx
≧D2のNOのときには、今度は距離差dxと他の所定
値D1(D0>D1>D2)との大小を判定し、この判
定がdx≧D1のNOのときには付与ポイント数pをp
=2に、またdx<D1のYESのときには付与ポイン
ト数pをp=1にそれぞれ設定する。すなわち、隣接領
域との距離差が所定値よりも小さいときに付与ポイント
数p(有効ポイント数P(i,j))を大きくする。
E及び隣接領域R1〜R8の距離差dxと所定値D2と
の大小を判定し、この判定がdx<D2のYESのとき
には付与ポイント数pをp=3に設定する。判定がdx
≧D2のNOのときには、今度は距離差dxと他の所定
値D1(D0>D1>D2)との大小を判定し、この判
定がdx≧D1のNOのときには付与ポイント数pをp
=2に、またdx<D1のYESのときには付与ポイン
ト数pをp=1にそれぞれ設定する。すなわち、隣接領
域との距離差が所定値よりも小さいときに付与ポイント
数p(有効ポイント数P(i,j))を大きくする。
【0045】(第4例)図25に示す如く、上記領域E
の測定距離d(i,j)が所定値Lよりも大きいか否か
を判定し、この判定がd(i,j)≦LのNOのときに
は付与ポイント数pをp=1に、また判定がd(i,
j)>LのYESのときには、付与ポイント数pを上記
NO判定の場合よりも大きいp=2にそれぞれ設定す
る。すなわち、領域Eの測定距離が所定値よりも大きい
ときに付与ポイント数p(有効ポイント数P(i,
j))を大きくする。
の測定距離d(i,j)が所定値Lよりも大きいか否か
を判定し、この判定がd(i,j)≦LのNOのときに
は付与ポイント数pをp=1に、また判定がd(i,
j)>LのYESのときには、付与ポイント数pを上記
NO判定の場合よりも大きいp=2にそれぞれ設定す
る。すなわち、領域Eの測定距離が所定値よりも大きい
ときに付与ポイント数p(有効ポイント数P(i,
j))を大きくする。
【0046】このようなステップS9の後、ステップS
10において、それまでの有効ポイント数P(i,j)
に上記付与ポイント数pを加えて新たな有効ポイント数
P(i,j)=P(i,j)+pを設定し、上記ステッ
プS12に進む。このステップS12では、ステップS
6〜S10の処理が8つの隣接領域R1〜R8の各々に
ついて終了したかどうかを判定し、この判定がNOのと
きにはステップS6に戻って、他の残りの隣接領域につ
いて同様の処理を行う。一方、判定がYESになると、
ステップS13に進み、全ての領域E,E,…について
の有効ポイント数P(i,j)の設定(ステップS6〜
S10の処理)が終了したか否かを判定する。この判定
がNOのときには、ステップS4に戻って他の領域Eに
ついて有効ポイント数P(i,j)の設定を繰り返す。
一方、判定がYESになると、次のライン毎の距離の演
算処理(図28参照)に進む。
10において、それまでの有効ポイント数P(i,j)
に上記付与ポイント数pを加えて新たな有効ポイント数
P(i,j)=P(i,j)+pを設定し、上記ステッ
プS12に進む。このステップS12では、ステップS
6〜S10の処理が8つの隣接領域R1〜R8の各々に
ついて終了したかどうかを判定し、この判定がNOのと
きにはステップS6に戻って、他の残りの隣接領域につ
いて同様の処理を行う。一方、判定がYESになると、
ステップS13に進み、全ての領域E,E,…について
の有効ポイント数P(i,j)の設定(ステップS6〜
S10の処理)が終了したか否かを判定する。この判定
がNOのときには、ステップS4に戻って他の領域Eに
ついて有効ポイント数P(i,j)の設定を繰り返す。
一方、判定がYESになると、次のライン毎の距離の演
算処理(図28参照)に進む。
【0047】図28は上記ライン距離演算部26での処
理動作を示し、上記8隣接点処理部25により付与設定
された有効ポイント数P(i,j)に基づき上記ライン
毎の距離をそれぞれ演算する。
理動作を示し、上記8隣接点処理部25により付与設定
された有効ポイント数P(i,j)に基づき上記ライン
毎の距離をそれぞれ演算する。
【0048】まず、ステップT1において、ライン数n
及びウィンドウ数mに分割された領域E毎の距離データ
d(i,j)を読み込むとともに、上記8隣接点処理に
より付与された領域E毎の有効ポイント数P(i,j)
を読み込み、次のステップT2では、ライン代表有効ポ
イント数PI(i)をPI(i)=0に初期化する。こ
のライン代表有効ポイント数PI(i)は、ライン毎の
距離演算の際にラインに設定されるもので、この値が大
きいほどラインの距離データの有効性が高く、信頼性、
信憑性があると判断される。
及びウィンドウ数mに分割された領域E毎の距離データ
d(i,j)を読み込むとともに、上記8隣接点処理に
より付与された領域E毎の有効ポイント数P(i,j)
を読み込み、次のステップT2では、ライン代表有効ポ
イント数PI(i)をPI(i)=0に初期化する。こ
のライン代表有効ポイント数PI(i)は、ライン毎の
距離演算の際にラインに設定されるもので、この値が大
きいほどラインの距離データの有効性が高く、信頼性、
信憑性があると判断される。
【0049】次のステップT3では、上記ライン代表有
効ポイント数PI(i)に対応するライン代表しきい値
P0を設定する。このステップT3でのライン代表しき
い値P0の設定は以下のように行う。 (第1例)この例では、図29に示す如く、ライン代表
しきい値P0は一定値Cに設定する。
効ポイント数PI(i)に対応するライン代表しきい値
P0を設定する。このステップT3でのライン代表しき
い値P0の設定は以下のように行う。 (第1例)この例では、図29に示す如く、ライン代表
しきい値P0は一定値Cに設定する。
【0050】また、下記の第2例〜第4例のように、ラ
イン代表しきい値P0は、距離が遠距離側になるほど小
さくなるように可変設定する。
イン代表しきい値P0は、距離が遠距離側になるほど小
さくなるように可変設定する。
【0051】(第2例)すなわち、ライン代表しきい値
P0をラインの位置に応じて設定する。例えば、図30
(a)に示すように、ライン位置が車体1外側から内側
に向かう(ライン番号が大きくなる)に連れてライン代
表しきい値P0が比例して小さくなるか、或いは、図3
0(b)に示すように、そのライン位置が車体1外側か
ら内側に向かうに連れてライン代表しきい値P0が段階
的に小さくなるように設定する。すなわち、ライン代表
しきい値P0を、遠距離側のライン位置ほど小さくなる
ようにライン毎に設定する。
P0をラインの位置に応じて設定する。例えば、図30
(a)に示すように、ライン位置が車体1外側から内側
に向かう(ライン番号が大きくなる)に連れてライン代
表しきい値P0が比例して小さくなるか、或いは、図3
0(b)に示すように、そのライン位置が車体1外側か
ら内側に向かうに連れてライン代表しきい値P0が段階
的に小さくなるように設定する。すなわち、ライン代表
しきい値P0を、遠距離側のライン位置ほど小さくなる
ようにライン毎に設定する。
【0052】(第3例)また、ライン代表しきい値P0
を実際の測定距離に応じてする。すなわち、図31
(a)に示す如く、測定距離が大きくなるに連れてライ
ン代表しきい値P0が比例して小さくなるか、或いは、
図31(b)に示すように、その測定距離が大きくなる
に連れてライン代表しきい値P0が段階的に小さくなる
ように設定する。すなわち、ライン代表しきい値P0
は、測定された距離が大きくなるほど小さくなるように
設定する。
を実際の測定距離に応じてする。すなわち、図31
(a)に示す如く、測定距離が大きくなるに連れてライ
ン代表しきい値P0が比例して小さくなるか、或いは、
図31(b)に示すように、その測定距離が大きくなる
に連れてライン代表しきい値P0が段階的に小さくなる
ように設定する。すなわち、ライン代表しきい値P0
は、測定された距離が大きくなるほど小さくなるように
設定する。
【0053】(第4例)図33に示すように、車両Cの
側方ないし斜め後方の物体認識範囲に、車両C側方で最
も近い近距離検出エリアA1と、この近距離検出エリア
A1の後方に位置する中距離検出エリアA2と、この中
距離検出エリアA2の後方に位置しかつ最も遠い遠距離
検出エリアA3と、上記中距離ないし遠距離検出エリア
A2,A3の側方に位置する側方検出エリアA4とを区
画設定する。そして、図32に示す如く、中距離検出エ
リアA2のライン代表しきい値P0を近距離検出エリア
A1よりも小さくし、この中距離検出エリアA2よりも
遠距離検出エリアA3のライン代表しきい値P0を小さ
く(図示例では遠距離検出エリアA3のライン代表しき
い値P0=0)設定する。尚、側方検出エリアA4のラ
イン代表しきい値P0は、中距離検出エリアA2のライ
ン代表しきい値P0よりも大きくかつ近距離検出エリア
A1のライン代表しきい値P0よりも小さく設定する。
すなわち、ライン代表しきい値P0は、予め設定された
検出エリアA1〜A4毎に設定する。
側方ないし斜め後方の物体認識範囲に、車両C側方で最
も近い近距離検出エリアA1と、この近距離検出エリア
A1の後方に位置する中距離検出エリアA2と、この中
距離検出エリアA2の後方に位置しかつ最も遠い遠距離
検出エリアA3と、上記中距離ないし遠距離検出エリア
A2,A3の側方に位置する側方検出エリアA4とを区
画設定する。そして、図32に示す如く、中距離検出エ
リアA2のライン代表しきい値P0を近距離検出エリア
A1よりも小さくし、この中距離検出エリアA2よりも
遠距離検出エリアA3のライン代表しきい値P0を小さ
く(図示例では遠距離検出エリアA3のライン代表しき
い値P0=0)設定する。尚、側方検出エリアA4のラ
イン代表しきい値P0は、中距離検出エリアA2のライ
ン代表しきい値P0よりも大きくかつ近距離検出エリア
A1のライン代表しきい値P0よりも小さく設定する。
すなわち、ライン代表しきい値P0は、予め設定された
検出エリアA1〜A4毎に設定する。
【0054】下記の第5例〜第7例のように、ライン代
表しきい値P0は測定距離の状況に応じて可変設定す
る。 (第5例)ライン代表しきい値P0は各ライン上の領域
の中の最大有効ポイント数Pmaxに応じて設定する。
具体的には、図34に示すように、ラインi上の領域中
から最大有効ポイント数Pmax=max(P(i,
1),P(i,2),…,P(i,m))を探索する。
次いで、上記最大有効ポイント数Pmaxが所定値より
も大きいか否かを判定し、この判定がNOのときにはラ
イン代表しきい値P0をP0=P1に、また判定がYE
Sのときには、ライン代表しきい値P0を上記NOの場
合よりも大きいP0=P2(>P1)にそれぞれ設定す
る。すなわち、ライン代表しきい値P0は、各ライン上
の領域の最大有効ポイント数Pmaxに応じて設定す
る。
表しきい値P0は測定距離の状況に応じて可変設定す
る。 (第5例)ライン代表しきい値P0は各ライン上の領域
の中の最大有効ポイント数Pmaxに応じて設定する。
具体的には、図34に示すように、ラインi上の領域中
から最大有効ポイント数Pmax=max(P(i,
1),P(i,2),…,P(i,m))を探索する。
次いで、上記最大有効ポイント数Pmaxが所定値より
も大きいか否かを判定し、この判定がNOのときにはラ
イン代表しきい値P0をP0=P1に、また判定がYE
Sのときには、ライン代表しきい値P0を上記NOの場
合よりも大きいP0=P2(>P1)にそれぞれ設定す
る。すなわち、ライン代表しきい値P0は、各ライン上
の領域の最大有効ポイント数Pmaxに応じて設定す
る。
【0055】(第6例)ライン代表しきい値P0は各ラ
イン上の領域の有効ポイント数の総和Psumに応じて
設定する。具体的には、図35に示すように、ラインi
上の領域中の有効ポイント数の総和Psum=(P
(i,1)+P(i,2)+…+P(i,m)を探索す
る。次いで、上記総和Psumが所定値よりも大きいか
否かを判定し、この判定がNOのときにはライン代表し
きい値P0をP0=P1に、また判定がYESのときに
は、ライン代表しきい値P0を上記NOの場合よりも大
きいP0=P2(>P1)にそれぞれ設定する。すなわ
ち、ライン代表しきい値P0は、各ライン上の領域の有
効ポイント数の総和Psumに応じて、その総和Psu
mが大きいほど大きくなるように設定する。
イン上の領域の有効ポイント数の総和Psumに応じて
設定する。具体的には、図35に示すように、ラインi
上の領域中の有効ポイント数の総和Psum=(P
(i,1)+P(i,2)+…+P(i,m)を探索す
る。次いで、上記総和Psumが所定値よりも大きいか
否かを判定し、この判定がNOのときにはライン代表し
きい値P0をP0=P1に、また判定がYESのときに
は、ライン代表しきい値P0を上記NOの場合よりも大
きいP0=P2(>P1)にそれぞれ設定する。すなわ
ち、ライン代表しきい値P0は、各ライン上の領域の有
効ポイント数の総和Psumに応じて、その総和Psu
mが大きいほど大きくなるように設定する。
【0056】(第7例)ライン代表しきい値P0は各ラ
イン上の領域の距離データの検出頻度に応じて設定す
る。具体的には、図36に示す如く、測距されている距
離データの個数Ndataを演算し、このデータ個数N
dataが所定値よりも大きいか否かを判定して、この
判定がNOのときにはライン代表しきい値P0をP0=
P1に、また判定がYESのときには、ライン代表しき
い値P0を上記NOの場合よりも大きいP0=P2(>
P1)にそれぞれ設定する。すなわち、ライン代表しき
い値P0を各ライン上の領域での距離データの検出頻度
に基づいて設定する。
イン上の領域の距離データの検出頻度に応じて設定す
る。具体的には、図36に示す如く、測距されている距
離データの個数Ndataを演算し、このデータ個数N
dataが所定値よりも大きいか否かを判定して、この
判定がNOのときにはライン代表しきい値P0をP0=
P1に、また判定がYESのときには、ライン代表しき
い値P0を上記NOの場合よりも大きいP0=P2(>
P1)にそれぞれ設定する。すなわち、ライン代表しき
い値P0を各ライン上の領域での距離データの検出頻度
に基づいて設定する。
【0057】図37は上記距離データの個数Ndata
の演算例を示し、データ個数NdataをNdata=
0として初期化した後、各ライン上のある領域での距離
d(i,j)がd(i,j)=0かどうかを判定する。
この判定がYESのときには距離データが検出されてい
ない状態としてそのまま、また判定がNOのときには距
離データが検出されている状態としてデータ個数Nda
taをNdata=Ndata+1に更新した後、それ
ぞれ次のステップに進み、各ライン上の全ての領域での
距離d(i,j)について終了したかどうかを判定す
る。この判定がYESになるまで、上記距離d(i,
j)=0の判定及びフィルタ処理を繰り返し、判定がY
ESになるとフィルタ処理に入る。このフィルタ処理
は、距離データの瞬間的な検出状況の変動によるライン
代表しきい値P0の頻繁な切換えを抑えるために行うも
ので、まず、データ個数Ndataを平滑化して平滑化
データ個数Ndatarecを求め、次いで、元のデー
タ個数Ndataを平滑化データ個数Ndatarec
に置換する。
の演算例を示し、データ個数NdataをNdata=
0として初期化した後、各ライン上のある領域での距離
d(i,j)がd(i,j)=0かどうかを判定する。
この判定がYESのときには距離データが検出されてい
ない状態としてそのまま、また判定がNOのときには距
離データが検出されている状態としてデータ個数Nda
taをNdata=Ndata+1に更新した後、それ
ぞれ次のステップに進み、各ライン上の全ての領域での
距離d(i,j)について終了したかどうかを判定す
る。この判定がYESになるまで、上記距離d(i,
j)=0の判定及びフィルタ処理を繰り返し、判定がY
ESになるとフィルタ処理に入る。このフィルタ処理
は、距離データの瞬間的な検出状況の変動によるライン
代表しきい値P0の頻繁な切換えを抑えるために行うも
ので、まず、データ個数Ndataを平滑化して平滑化
データ個数Ndatarecを求め、次いで、元のデー
タ個数Ndataを平滑化データ個数Ndatarec
に置換する。
【0058】図28のフローにおいて、ステップT3の
後はステップT4に進み、上記領域毎の有効ポイント数
P(i,j)がライン代表しきい値P0よりも大きいか
どうかを判定する。この判定がP(i,j)≦P0のN
Oのときには、そのままステップT6に進むが、判定が
P(i,j)>P0のYESのときには、ステップT5
において、ライン毎の代表距離l(i)を平均化のため
に更新するとともに、上記ライン代表有効ポイント数P
I(i)に領域毎の有効ポイント数P(i,j)を加え
てライン代表有効ポイント数PI(i)の更新を行った
後にステップT6に進む。すなわち、ライン距離演算部
26では、8隣接点処理部25によって付与設定された
有効ポイント数P(i,j)がライン代表しきい値P0
よりも大きい領域についてライン毎の距離演算を行うよ
うにしている。
後はステップT4に進み、上記領域毎の有効ポイント数
P(i,j)がライン代表しきい値P0よりも大きいか
どうかを判定する。この判定がP(i,j)≦P0のN
Oのときには、そのままステップT6に進むが、判定が
P(i,j)>P0のYESのときには、ステップT5
において、ライン毎の代表距離l(i)を平均化のため
に更新するとともに、上記ライン代表有効ポイント数P
I(i)に領域毎の有効ポイント数P(i,j)を加え
てライン代表有効ポイント数PI(i)の更新を行った
後にステップT6に進む。すなわち、ライン距離演算部
26では、8隣接点処理部25によって付与設定された
有効ポイント数P(i,j)がライン代表しきい値P0
よりも大きい領域についてライン毎の距離演算を行うよ
うにしている。
【0059】上記ライン毎の代表距離l(i)の更新は
次の式で行う。 l(i)=[l(i)×PI(i)+d(i,j)×
{P(i,j)−PO+1}]÷{PI(i)+P
(i,j)−PO+1}
次の式で行う。 l(i)=[l(i)×PI(i)+d(i,j)×
{P(i,j)−PO+1}]÷{PI(i)+P
(i,j)−PO+1}
【0060】上記ステップT6では当該ラインの全ての
ウィンドウ番号(領域E)について終了したか否かを判
定し、この判定がYESになるまでラインの各領域Eに
ついてステップT3〜T5を繰り返す。ステップT6の
判定がYESになると、ステップT7に進み、全てのラ
イン番号について終了したかどうかを判定し、この判定
がYESになるまでステップT2〜T6を繰り返す。ス
テップT7の判定がYESになると、次の物体認識処理
(図39参照)に進む。
ウィンドウ番号(領域E)について終了したか否かを判
定し、この判定がYESになるまでラインの各領域Eに
ついてステップT3〜T5を繰り返す。ステップT6の
判定がYESになると、ステップT7に進み、全てのラ
イン番号について終了したかどうかを判定し、この判定
がYESになるまでステップT2〜T6を繰り返す。ス
テップT7の判定がYESになると、次の物体認識処理
(図39参照)に進む。
【0061】図38は上記ライン距離演算部26での処
理動作の他の実施形態を示し、各ライン上の領域E,E
の最大有効ポイント数となる距離データを基準として、
該距離データから所定距離以上外れた距離データを距離
演算に用いないようにしている。尚、図28と同じ部分
についてはその詳細な説明は省略する。
理動作の他の実施形態を示し、各ライン上の領域E,E
の最大有効ポイント数となる距離データを基準として、
該距離データから所定距離以上外れた距離データを距離
演算に用いないようにしている。尚、図28と同じ部分
についてはその詳細な説明は省略する。
【0062】すなわち、ステップU1,U2は上記ステ
ップT1,T2(図28参照)と同じである。ステップ
U3〜U6では、ラインiにおける最大有効ポイント数
PPと、その最大有効ポイント数PPが得られる領域E
の距離Dmaxとを求める。具体的には、ステップU3
において、ラインiにおける最大有効ポイント数PPを
PP=0に初期化した後、ステップU4で、領域E毎の
有効ポイント数P(i,j)が上記ライン代表有効ポイ
ント数PPよりも大きいかどうかを判定する。この判定
がP(i,j)≦PPのNOのときには、そのままステ
ップU6に進むが、判定がP(i,j)>PPのYES
のときには、ステップU5において、その領域E毎の有
効ポイント数P(i,j)を上記ライン代表有効ポイン
ト数PPとし、かつ該領域Eでの距離d(i,j)を距
離Dmaxとした後、ステップU6に進む。そして、ス
テップU6では、全てのウィンドウ番号について終了し
た、つまりライン中の全ての領域について最大有効ポイ
ント数PP及びそれに対応する領域の距離Dmaxが得
られたかどうかを判定し、この判定がYESになるまで
ステップU4〜U6を繰り返す。
ップT1,T2(図28参照)と同じである。ステップ
U3〜U6では、ラインiにおける最大有効ポイント数
PPと、その最大有効ポイント数PPが得られる領域E
の距離Dmaxとを求める。具体的には、ステップU3
において、ラインiにおける最大有効ポイント数PPを
PP=0に初期化した後、ステップU4で、領域E毎の
有効ポイント数P(i,j)が上記ライン代表有効ポイ
ント数PPよりも大きいかどうかを判定する。この判定
がP(i,j)≦PPのNOのときには、そのままステ
ップU6に進むが、判定がP(i,j)>PPのYES
のときには、ステップU5において、その領域E毎の有
効ポイント数P(i,j)を上記ライン代表有効ポイン
ト数PPとし、かつ該領域Eでの距離d(i,j)を距
離Dmaxとした後、ステップU6に進む。そして、ス
テップU6では、全てのウィンドウ番号について終了し
た、つまりライン中の全ての領域について最大有効ポイ
ント数PP及びそれに対応する領域の距離Dmaxが得
られたかどうかを判定し、この判定がYESになるまで
ステップU4〜U6を繰り返す。
【0063】ステップU6の判定がYESになると、ス
テップU7に進み、距離判定のための下限値Dlowe
r(=Dmax−d0)及び上限値Dupper(=D
max+d0)を設定する。その後、ステップU8にお
いて、上記領域毎の距離d(i,j)が上記下限値Dl
owerよりも大きくかつ上限値Dupperよりも小
さい、すなわちDlower<d(i,j)<Dupp
erかどうかを判定し、この判定がNOのときにはその
ままステップU10に、また判定がYESのときにはス
テップU9を経てステップU10にそれぞれ進む。上記
ステップU9は図28におけるステップT5と、またス
テップU10は同ステップT6とそれぞれ同じである。
そして、このステップU10の後、図28におけるステ
ップT7と同じ処理を行うステップU11に進む。
テップU7に進み、距離判定のための下限値Dlowe
r(=Dmax−d0)及び上限値Dupper(=D
max+d0)を設定する。その後、ステップU8にお
いて、上記領域毎の距離d(i,j)が上記下限値Dl
owerよりも大きくかつ上限値Dupperよりも小
さい、すなわちDlower<d(i,j)<Dupp
erかどうかを判定し、この判定がNOのときにはその
ままステップU10に、また判定がYESのときにはス
テップU9を経てステップU10にそれぞれ進む。上記
ステップU9は図28におけるステップT5と、またス
テップU10は同ステップT6とそれぞれ同じである。
そして、このステップU10の後、図28におけるステ
ップT7と同じ処理を行うステップU11に進む。
【0064】尚、以上に説明した各領域E毎の距離デー
タd(i,j)から8隣接点処理を行って有効ポイント
数P(i,j)を付与し、その後にライン毎の代表距離
l(i)を演算する過程の具体例を図14に示してお
り、図14(a)は各領域毎の距離データd(i,j)
を、また図14(b)は領域毎の有効ポイント数P
(i,j)を、さらに図14(c)はライン毎の代表距
離l(i)をそれぞれ表している。
タd(i,j)から8隣接点処理を行って有効ポイント
数P(i,j)を付与し、その後にライン毎の代表距離
l(i)を演算する過程の具体例を図14に示してお
り、図14(a)は各領域毎の距離データd(i,j)
を、また図14(b)は領域毎の有効ポイント数P
(i,j)を、さらに図14(c)はライン毎の代表距
離l(i)をそれぞれ表している。
【0065】図39及び図42はコントローラ15にお
ける物体認識部20の処理動作を示し、この物体認識部
20では、上記ライン距離演算部26により演算された
ライン毎の代表距離l(i)に基づいて物体Oを認識す
る。すなわち、図39におけるステップW1において物
体番号kを設定し、ステップW2では、物体検出距離L
(k)、物体有効ポイント数PK(k)及び物体内のデ
ータ数N(k)をいずれも0にして、一次保管用データ
セットのリセットを行う。
ける物体認識部20の処理動作を示し、この物体認識部
20では、上記ライン距離演算部26により演算された
ライン毎の代表距離l(i)に基づいて物体Oを認識す
る。すなわち、図39におけるステップW1において物
体番号kを設定し、ステップW2では、物体検出距離L
(k)、物体有効ポイント数PK(k)及び物体内のデ
ータ数N(k)をいずれも0にして、一次保管用データ
セットのリセットを行う。
【0066】次のステップW3では、有効な未登録のラ
インデータが登録されているかどうかを判定し、この判
定がNOのときにはステップW8に進む。ステップW3
の判定がYESになると、ステップW4において、ライ
ンデータの前後位置XD(i)及び横位置YD(i)を
設定する。この後、ステップW5において、既に上記物
体検出距離L(k)が定義されているかどうかを判定
し、この判定がNOのときには、ステップW6に進み、
上記物体検出距離L(k)をL(k)=XD(i)に、
また物体有効ポイント数PK(k)をPK(k)=PI
(i)に、さらに物体内のデータ数N(k)をN(k)
=1にそれぞれ設定して、一次保管用データセットのセ
ットを行った後、ステップW8に進む。
インデータが登録されているかどうかを判定し、この判
定がNOのときにはステップW8に進む。ステップW3
の判定がYESになると、ステップW4において、ライ
ンデータの前後位置XD(i)及び横位置YD(i)を
設定する。この後、ステップW5において、既に上記物
体検出距離L(k)が定義されているかどうかを判定
し、この判定がNOのときには、ステップW6に進み、
上記物体検出距離L(k)をL(k)=XD(i)に、
また物体有効ポイント数PK(k)をPK(k)=PI
(i)に、さらに物体内のデータ数N(k)をN(k)
=1にそれぞれ設定して、一次保管用データセットのセ
ットを行った後、ステップW8に進む。
【0067】これに対し、ステップW5の判定がYES
のときには、ステップW7に進み、物体検出距離L
(k)をL(k)={PK(k)×L(i)+P(i)
×XD(i)}/{PK(k)+P(i)}に、また物
体有効ポイント数PK(k)をPK(k)=PK(k)
+PI(i)に、さらに物体内のデータ数N(k)をN
(k)=N(k)+1にそれぞれ設定して、一次保管用
データセットの更新を行った後、ステップW8に進む。
のときには、ステップW7に進み、物体検出距離L
(k)をL(k)={PK(k)×L(i)+P(i)
×XD(i)}/{PK(k)+P(i)}に、また物
体有効ポイント数PK(k)をPK(k)=PK(k)
+PI(i)に、さらに物体内のデータ数N(k)をN
(k)=N(k)+1にそれぞれ設定して、一次保管用
データセットの更新を行った後、ステップW8に進む。
【0068】上記ステップW8では、全てのライン番号
について終了したかどうかを判定し、この判定がYES
になるまでステップW3〜W7を繰り返す。ステップW
8の判定がYESになると、ステップW9〜W11にお
いて物体Oの登録の可否の判定を行う。まず、ステップ
W9において、上記物体内のデータ数N(k)が所定値
以上かどうかを判定する。尚、この所定値は、遠距離側
ほど小さくするように可変設定することもできる。この
ステップW9の判定がNOのときには、距離データはノ
イズ等に起因するものであると見做し、ステップW10
において物体Oの登録は行わず、物体番号kの物体デー
タを初期化した後、図42に示すスムージング処理動作
に進む。一方、ステップW9の判定がYESであるとき
には、ステップW11において物体Oの登録を行った後
に上記スムージング処理動作に進む。すなわち、物体認
識部20は、ライン距離演算部26により演算されたラ
イン毎の距離のデータ数N(k)が所定値以上であると
きのみに、該ライン毎の距離に対応する物体を新規物体
として登録する。
について終了したかどうかを判定し、この判定がYES
になるまでステップW3〜W7を繰り返す。ステップW
8の判定がYESになると、ステップW9〜W11にお
いて物体Oの登録の可否の判定を行う。まず、ステップ
W9において、上記物体内のデータ数N(k)が所定値
以上かどうかを判定する。尚、この所定値は、遠距離側
ほど小さくするように可変設定することもできる。この
ステップW9の判定がNOのときには、距離データはノ
イズ等に起因するものであると見做し、ステップW10
において物体Oの登録は行わず、物体番号kの物体デー
タを初期化した後、図42に示すスムージング処理動作
に進む。一方、ステップW9の判定がYESであるとき
には、ステップW11において物体Oの登録を行った後
に上記スムージング処理動作に進む。すなわち、物体認
識部20は、ライン距離演算部26により演算されたラ
イン毎の距離のデータ数N(k)が所定値以上であると
きのみに、該ライン毎の距離に対応する物体を新規物体
として登録する。
【0069】上記図42に示すスムージング処理動作で
は、まず、ステップX1で物体Oの検出距離xinpu
t(単位:m)を入力し、次のステップX2で上記検出
距離xinputがxinput=0かどうかを判定す
る。この判定がxinput=0のYESのときにはス
テップX3に進み、スムーズ化された距離xs(単位:
m)、物体Oの相対速度vs(単位:m/sec)、サ
ンプリング時間T(単位:sec)後の物体Oの予測距
離xp(単位:m)及び物体Oが検出され始めてからの
経過時間tsample(単位:sec)をいずれも0
にし、ステップX4においてスムーズ化後(フィルタ処
理後)の相対速度vss(単位:m/sec)をvss
=0にした後に終了する。
は、まず、ステップX1で物体Oの検出距離xinpu
t(単位:m)を入力し、次のステップX2で上記検出
距離xinputがxinput=0かどうかを判定す
る。この判定がxinput=0のYESのときにはス
テップX3に進み、スムーズ化された距離xs(単位:
m)、物体Oの相対速度vs(単位:m/sec)、サ
ンプリング時間T(単位:sec)後の物体Oの予測距
離xp(単位:m)及び物体Oが検出され始めてからの
経過時間tsample(単位:sec)をいずれも0
にし、ステップX4においてスムーズ化後(フィルタ処
理後)の相対速度vss(単位:m/sec)をvss
=0にした後に終了する。
【0070】上記ステップX2の判定がxinput≠
0のNOのときには、ステップX5に進み、スムーズ化
された距離xs、相対速度vs、予測距離xp及び物体
検出からの経過時間tsampleを以下の各式により
演算する。尚、αはスムーズ化後の距離を補正するため
の係数、βは相対速度を補正するための係数である。ま
た、各式の右辺において左辺と同じ項は前回の値であ
る。
0のNOのときには、ステップX5に進み、スムーズ化
された距離xs、相対速度vs、予測距離xp及び物体
検出からの経過時間tsampleを以下の各式により
演算する。尚、αはスムーズ化後の距離を補正するため
の係数、βは相対速度を補正するための係数である。ま
た、各式の右辺において左辺と同じ項は前回の値であ
る。
【0071】 xs=xp+α(xinput−xs) vs=vs+(β/T)・(xinput−xs) xp=xp+T・vs tsample=tsample+T
【0072】この後、ステップX6において上記経過時
間tsampleが所定値t0よりも小さいかどうかを
判定し、この判定がtsample<t0のYESのと
きには、ステップX7に進んでスムーズ化後の相対速度
vssをvss=vsにした後に終了する。
間tsampleが所定値t0よりも小さいかどうかを
判定し、この判定がtsample<t0のYESのと
きには、ステップX7に進んでスムーズ化後の相対速度
vssをvss=vsにした後に終了する。
【0073】これに対し、ステップX6でtsampl
e≧t0のNOと判定されると、ステップX8に進み、
上記スムーズ化後の相対速度vssをその前回の値に基
づいて、 vss=a・vss+(1−a)・vs … と演算した後に終了する。aはローパスフィルタ係数で
ある。
e≧t0のNOと判定されると、ステップX8に進み、
上記スムーズ化後の相対速度vssをその前回の値に基
づいて、 vss=a・vss+(1−a)・vs … と演算した後に終了する。aはローパスフィルタ係数で
ある。
【0074】上記物体認識部20での処理動作の後は図
45に示す表示処理動作に進み、上記表示装置31での
物体表示のための表示処理を行う。すなわち、この表示
処理動作では、まず、図45に示すステップY1で、上
記物体Oの自車Cとの間の各距離xsと、比較的長い設
定値40mとの大小を比較し、この判定がxs>40m
のNOのときには、物体Oは自車Cから遠く離れて車線
変更の障害物となり得ないと判断してそのまま終了す
る。ステップY1の判定がxs≦40mのYESのとき
には、ステップY2に進んで今度は上記距離xsと極め
て短い設定値10m(最近接位置の物体Oが自車Cのミ
ラーの死角に入るような距離)との大小を比較する。こ
の判定がxs≦10mのYESのときには、物体Oが自
車Cに極めて近接していると判断し、ステップY3に進
んで、その物体Oに関する情報を上記表示装置31の表
示画面31aにおけるセグメント34の表示輝度(点灯
輝度)のレベルを「設定3」にセットし、次のステップ
Y4においてセグメント34の表示色を「赤」にセット
した後、ステップY10に進み、上記表示装置31の表
示画面31aでセグメント列33のセグメント34,3
4,…の点灯により物体Oとの間の現在の距離を表示し
た後に終了する。
45に示す表示処理動作に進み、上記表示装置31での
物体表示のための表示処理を行う。すなわち、この表示
処理動作では、まず、図45に示すステップY1で、上
記物体Oの自車Cとの間の各距離xsと、比較的長い設
定値40mとの大小を比較し、この判定がxs>40m
のNOのときには、物体Oは自車Cから遠く離れて車線
変更の障害物となり得ないと判断してそのまま終了す
る。ステップY1の判定がxs≦40mのYESのとき
には、ステップY2に進んで今度は上記距離xsと極め
て短い設定値10m(最近接位置の物体Oが自車Cのミ
ラーの死角に入るような距離)との大小を比較する。こ
の判定がxs≦10mのYESのときには、物体Oが自
車Cに極めて近接していると判断し、ステップY3に進
んで、その物体Oに関する情報を上記表示装置31の表
示画面31aにおけるセグメント34の表示輝度(点灯
輝度)のレベルを「設定3」にセットし、次のステップ
Y4においてセグメント34の表示色を「赤」にセット
した後、ステップY10に進み、上記表示装置31の表
示画面31aでセグメント列33のセグメント34,3
4,…の点灯により物体Oとの間の現在の距離を表示し
た後に終了する。
【0075】上記ステップY2の判定がxs>10mの
NOのとき(xs=10〜40mのとき)には、ステッ
プY5に進み、上記物体Oの自車Cに対する相対速度v
ssが正か否か、つまり物体Oが自車Cに対して接近し
ているか否かを判定し、この判定がYES(vss>
0)で物体Oが接近状態であるときには、ステップY6
に進み、上記表示装置31の表示画面31aにおけるセ
グメント34,34,…の表示輝度のレベルを中間程度
の「設定2」にセットし、次のステップY7でセグメン
ト34,34,…の表示色を「黄」にセットした後、上
記ステップY10に進む。
NOのとき(xs=10〜40mのとき)には、ステッ
プY5に進み、上記物体Oの自車Cに対する相対速度v
ssが正か否か、つまり物体Oが自車Cに対して接近し
ているか否かを判定し、この判定がYES(vss>
0)で物体Oが接近状態であるときには、ステップY6
に進み、上記表示装置31の表示画面31aにおけるセ
グメント34,34,…の表示輝度のレベルを中間程度
の「設定2」にセットし、次のステップY7でセグメン
ト34,34,…の表示色を「黄」にセットした後、上
記ステップY10に進む。
【0076】一方、上記ステップY5の判定がNO(v
ss≦0)のときには、物体Oが離隔状態であると見倣
してステップY8に進み、上記表示画面31aにおける
セグメント34,34,…の表示輝度のレベルを最も小
さい(暗い)「設定1」にセットし、次のステップY9
でセグメント34,34,…の表示色を「青」にセット
した後、上記ステップY10に進む。
ss≦0)のときには、物体Oが離隔状態であると見倣
してステップY8に進み、上記表示画面31aにおける
セグメント34,34,…の表示輝度のレベルを最も小
さい(暗い)「設定1」にセットし、次のステップY9
でセグメント34,34,…の表示色を「青」にセット
した後、上記ステップY10に進む。
【0077】上記表示装置31における各セグメント列
33のセグメント34の表示輝度レベルは、図46に示
すように、「設定」の数値が大きくなるほど輝度が大き
く(明るく)なるように設定されている。また、上記図
45に示すステップY10で行う距離表示については、
表示画面31aの各セグメント列33の8個のセグメン
ト34,34,…をそれぞれ5mの間隔を表すものと
し、図46に示す如く、物体Oが40mからに5mずつ
自車Cに接近する毎にセグメント34,34,…の点灯
個数が1個ずつ増加するようになっている。従って、上
記のようにステップY2でx≦10mと判定された場
合、その距離xの算出結果に応じて、セグメント列33
の8個のセグメント34,34,…のうち下から7個目
までのセグメント34,34,…(x=5〜10mの場
合)、又は全てのセグメント34,34,…(x<5m
の場合)が点灯し、そのセグメント34,34,…の点
灯が最も明るい「設定3」の輝度レベルでかつ最も注意
を喚起させる「赤」の色で行われる。尚、図44では、
全てのセグメント34,34,…が「設定3」の輝度レ
ベルでかつ「赤」色で点灯している表示状態を例示して
いる。
33のセグメント34の表示輝度レベルは、図46に示
すように、「設定」の数値が大きくなるほど輝度が大き
く(明るく)なるように設定されている。また、上記図
45に示すステップY10で行う距離表示については、
表示画面31aの各セグメント列33の8個のセグメン
ト34,34,…をそれぞれ5mの間隔を表すものと
し、図46に示す如く、物体Oが40mからに5mずつ
自車Cに接近する毎にセグメント34,34,…の点灯
個数が1個ずつ増加するようになっている。従って、上
記のようにステップY2でx≦10mと判定された場
合、その距離xの算出結果に応じて、セグメント列33
の8個のセグメント34,34,…のうち下から7個目
までのセグメント34,34,…(x=5〜10mの場
合)、又は全てのセグメント34,34,…(x<5m
の場合)が点灯し、そのセグメント34,34,…の点
灯が最も明るい「設定3」の輝度レベルでかつ最も注意
を喚起させる「赤」の色で行われる。尚、図44では、
全てのセグメント34,34,…が「設定3」の輝度レ
ベルでかつ「赤」色で点灯している表示状態を例示して
いる。
【0078】この実施形態では、上記図42に示す物体
認識部20のスムージング処理動作におけるステップX
3,X5により、後方検知センサ10(物体検出手段)
により検出された物体Oの車両Cとの相対速度vsを演
算する相対速度演算手段40が構成されている。
認識部20のスムージング処理動作におけるステップX
3,X5により、後方検知センサ10(物体検出手段)
により検出された物体Oの車両Cとの相対速度vsを演
算する相対速度演算手段40が構成されている。
【0079】また、ステップX4,X8により、上記相
対速度演算手段40により演算された相対速度vsにつ
いて不要な高周波成分の影響を除去するスムーズ化を行
ってスムーズ化後の相対速度vssを演算するフィルタ
手段41が構成されている。
対速度演算手段40により演算された相対速度vsにつ
いて不要な高周波成分の影響を除去するスムーズ化を行
ってスムーズ化後の相対速度vssを演算するフィルタ
手段41が構成されている。
【0080】さらに、図45に示す表示処理動作のステ
ップY1〜Y10により、上記フィルタ手段41による
フィルタ処理後の相対速度に基づき、上記検出された物
体Oの車両Cとの距離に関する情報を表示装置31に表
示する制御手段42が構成されている。
ップY1〜Y10により、上記フィルタ手段41による
フィルタ処理後の相対速度に基づき、上記検出された物
体Oの車両Cとの距離に関する情報を表示装置31に表
示する制御手段42が構成されている。
【0081】また、図42に示すステップX6,X7に
より、上記後方検知センサ10による物体の検出初期に
所定時間t0が経過するまでの間、上記制御手段42に
対し、相対速度演算手段40により演算された相対速度
vsに基づいて表示装置31に物体Oの車両Cとの距離
に関する情報を表示制御させることで、制御手段42が
フィルタ手段41によるフィルタ処理後のスムーズ化さ
れた相対速度vssに基づいて表示装置31に物体Oの
距離に関する情報を表示制御するのを抑制する抑制手段
43が構成されている。
より、上記後方検知センサ10による物体の検出初期に
所定時間t0が経過するまでの間、上記制御手段42に
対し、相対速度演算手段40により演算された相対速度
vsに基づいて表示装置31に物体Oの車両Cとの距離
に関する情報を表示制御させることで、制御手段42が
フィルタ手段41によるフィルタ処理後のスムーズ化さ
れた相対速度vssに基づいて表示装置31に物体Oの
距離に関する情報を表示制御するのを抑制する抑制手段
43が構成されている。
【0082】したがって、この実施形態では、左右後側
方検知センサ10,10により画像が輝度情報として捕
らえられると、まず、コントローラ15の各測距回路1
6において、各検知センサ10の画像がライン列及びウ
ィンドウ方向にそれぞれ分割されて各領域Eについて距
離d(i,j)が測定される。次いで、8隣接点処理部
25で、上記測定された領域E毎の距離d(i,j)及
び隣接領域R1〜R8の距離の差dxに基づいて各領域
E毎の距離データの有効ポイント数P(i,j)が付与
され、ライン距離演算部26において上記有効ポイント
数P(i,j)に基づきライン毎の距離l(i)が演算
され、物体認識部20においてライン距離演算部26に
より演算されたライン毎の距離l(i)から物体Oが認
識される。このように、各領域Eについての距離データ
の有効性が隣接領域R1〜R8との関係から有効ポイン
ト数P(i,j)として判定され、この有効ポイント数
P(i,j)に基づいてライン毎の距離l(i)を求め
て、その距離l(i)から物体Oを認識するので、測距
データのばらつきやノイズ等があっても、その影響を可
及的に低減することができ、高精度の距離演算が可能と
なって正確な物体認識を行うことができる。
方検知センサ10,10により画像が輝度情報として捕
らえられると、まず、コントローラ15の各測距回路1
6において、各検知センサ10の画像がライン列及びウ
ィンドウ方向にそれぞれ分割されて各領域Eについて距
離d(i,j)が測定される。次いで、8隣接点処理部
25で、上記測定された領域E毎の距離d(i,j)及
び隣接領域R1〜R8の距離の差dxに基づいて各領域
E毎の距離データの有効ポイント数P(i,j)が付与
され、ライン距離演算部26において上記有効ポイント
数P(i,j)に基づきライン毎の距離l(i)が演算
され、物体認識部20においてライン距離演算部26に
より演算されたライン毎の距離l(i)から物体Oが認
識される。このように、各領域Eについての距離データ
の有効性が隣接領域R1〜R8との関係から有効ポイン
ト数P(i,j)として判定され、この有効ポイント数
P(i,j)に基づいてライン毎の距離l(i)を求め
て、その距離l(i)から物体Oを認識するので、測距
データのばらつきやノイズ等があっても、その影響を可
及的に低減することができ、高精度の距離演算が可能と
なって正確な物体認識を行うことができる。
【0083】また、上記8隣接点処理部25では、領域
Eと隣接領域R1〜R8との距離差dxがしきい値d0
よりも小さいときに有効ポイント数P(i,j)(付与
ポイント数p)を付与するようにしているので、領域E
の隣接領域R1〜R8との距離差dxがしきい値d0よ
りも小さいときのみを有効ポイント数P(i,j)の付
与によって有効と判断でき、距離演算の精度を高めるこ
とができる。
Eと隣接領域R1〜R8との距離差dxがしきい値d0
よりも小さいときに有効ポイント数P(i,j)(付与
ポイント数p)を付与するようにしているので、領域E
の隣接領域R1〜R8との距離差dxがしきい値d0よ
りも小さいときのみを有効ポイント数P(i,j)の付
与によって有効と判断でき、距離演算の精度を高めるこ
とができる。
【0084】そのとき、上記しきい値d0は、領域Eの
測定距離データに応じて可変とされ、図17〜図19に
示すように、領域のライン位置に応じて設定された基準
距離値diが大きいほど大きくなるように設定すれば、
遠距離側領域の距離データについてのしきい値d0を大
きくすることで、その距離データの有効ポイント数P
(i,j)を増やし、遠距離側の物体Oについての距離
データがばらついても正確なデータを得ることができ
る。
測定距離データに応じて可変とされ、図17〜図19に
示すように、領域のライン位置に応じて設定された基準
距離値diが大きいほど大きくなるように設定すれば、
遠距離側領域の距離データについてのしきい値d0を大
きくすることで、その距離データの有効ポイント数P
(i,j)を増やし、遠距離側の物体Oについての距離
データがばらついても正確なデータを得ることができ
る。
【0085】また、図20及び図21に示す如く、しき
い値は、各領域Eの隣接領域R1〜R8との距離差dx
の平均値Dに基づき、該平均値Dが大きいほど大きくな
るように設定すれば、実際に測定された距離データに応
じてしきい値d0が設定されるので、遠距離側が変化し
てもそれにしきい値d0を安定して対応させることがで
きる。
い値は、各領域Eの隣接領域R1〜R8との距離差dx
の平均値Dに基づき、該平均値Dが大きいほど大きくな
るように設定すれば、実際に測定された距離データに応
じてしきい値d0が設定されるので、遠距離側が変化し
てもそれにしきい値d0を安定して対応させることがで
きる。
【0086】上記8隣接点処理部25においては、付与
する有効ポイント数を領域Eの距離d(i,j)に応じ
て変え、図22に示すように、ウィンドウ方向にある隣
接領域R2,R7の有効ポイント数をライン列方向より
も大きくするようにされている。すなわち、CCDチッ
プ11でのCCDラインが等間隔である場合、遠距離領
域に含まれるライン数が近距離領域に比べ少なくなり、
遠距離側の物体Oが近距離側の物体Oに比べ認識され難
くなるが、この実施形態のように、隣接領域がウィンド
ウ方向にあるときの有効ポイント数をライン列方向より
も大きくすれば、上記少ないライン数であっても有効ポ
イント数を増加でき、遠距離側物体Oを認識する確率を
高めることができる。
する有効ポイント数を領域Eの距離d(i,j)に応じ
て変え、図22に示すように、ウィンドウ方向にある隣
接領域R2,R7の有効ポイント数をライン列方向より
も大きくするようにされている。すなわち、CCDチッ
プ11でのCCDラインが等間隔である場合、遠距離領
域に含まれるライン数が近距離領域に比べ少なくなり、
遠距離側の物体Oが近距離側の物体Oに比べ認識され難
くなるが、この実施形態のように、隣接領域がウィンド
ウ方向にあるときの有効ポイント数をライン列方向より
も大きくすれば、上記少ないライン数であっても有効ポ
イント数を増加でき、遠距離側物体Oを認識する確率を
高めることができる。
【0087】また、図23に示すように、遠距離側ライ
ン位置での有効ポイント数を近距離側ライン位置よりも
大きくするようにしても、同様の効果が得られる。
ン位置での有効ポイント数を近距離側ライン位置よりも
大きくするようにしても、同様の効果が得られる。
【0088】さらに、図24に示すように、隣接領域R
1〜R8との距離差dxが所定値D1又はD2よりも小
さいときに有効ポイント数を大きくするようにすると、
物体Oを認識し易くすることができる。
1〜R8との距離差dxが所定値D1又はD2よりも小
さいときに有効ポイント数を大きくするようにすると、
物体Oを認識し易くすることができる。
【0089】また、図25に示す如く、測定された距離
d(i,j)が所定値Lよりも大きいときに有効ポイン
ト数を大きくするようにしても、上記と同様の作用効果
を奏することができる。
d(i,j)が所定値Lよりも大きいときに有効ポイン
ト数を大きくするようにしても、上記と同様の作用効果
を奏することができる。
【0090】図26及び図27に示すように、距離が近
距離側及び中距離側にあるときのみ有効ポイント数を付
与する処理を行い、遠距離側にあるときには有効ポイン
ト数の付与処理を行わないようにすると、遠距離側で
は、距離データの有効性を判断する有効ポイント数の付
与処理が行われず、その距離データが有効ポイント数の
付与処理によってノイズ等として落とされることなく、
そのまま採用される。この場合でも同様の効果が得られ
る。
距離側及び中距離側にあるときのみ有効ポイント数を付
与する処理を行い、遠距離側にあるときには有効ポイン
ト数の付与処理を行わないようにすると、遠距離側で
は、距離データの有効性を判断する有効ポイント数の付
与処理が行われず、その距離データが有効ポイント数の
付与処理によってノイズ等として落とされることなく、
そのまま採用される。この場合でも同様の効果が得られ
る。
【0091】上記ライン距離演算部26では、有効ポイ
ント数P(i,j)がライン代表しきい値P0よりも大
きい領域についてライン毎の距離演算を行うので、ライ
ン毎の距離l(i)を正確に演算することができる。
ント数P(i,j)がライン代表しきい値P0よりも大
きい領域についてライン毎の距離演算を行うので、ライ
ン毎の距離l(i)を正確に演算することができる。
【0092】そのとき、図30〜図33に示すように、
上記ライン代表しきい値P0は、距離が遠距離側になる
ほど小さく設定する(図30に示す如く、遠距離側のラ
イン位置ほど小さくなるようにライン毎に設定するか、
又は図31に示す如く、測定された距離d(i,j)が
大きくなるほど小さくなるように設定する)と、遠距離
側領域のライン代表しきい値が近距離側領域よりも小さ
いので、遠距離側の距離データの取りこぼしが防止で
き、その遠距離側の距離演算を精度よく行って遠距離側
の物体Oを正確に認識することができる。
上記ライン代表しきい値P0は、距離が遠距離側になる
ほど小さく設定する(図30に示す如く、遠距離側のラ
イン位置ほど小さくなるようにライン毎に設定するか、
又は図31に示す如く、測定された距離d(i,j)が
大きくなるほど小さくなるように設定する)と、遠距離
側領域のライン代表しきい値が近距離側領域よりも小さ
いので、遠距離側の距離データの取りこぼしが防止で
き、その遠距離側の距離演算を精度よく行って遠距離側
の物体Oを正確に認識することができる。
【0093】また、図32及び図33に示すように、ラ
イン代表しきい値を、予め設定された検出エリアA1〜
A4毎に設定すると、所望の検出エリアA1〜A4の距
離演算を精度よく行うことができる。
イン代表しきい値を、予め設定された検出エリアA1〜
A4毎に設定すると、所望の検出エリアA1〜A4の距
離演算を精度よく行うことができる。
【0094】一方、図33〜図36に示す如く、上記ラ
イン代表しきい値は、各ライン毎の距離データの検出状
況に応じて設定することで、ライン代表しきい値が検出
状況に応じて変化して設定され、距離演算の精度をさら
に高めることができる。
イン代表しきい値は、各ライン毎の距離データの検出状
況に応じて設定することで、ライン代表しきい値が検出
状況に応じて変化して設定され、距離演算の精度をさら
に高めることができる。
【0095】すなわち、図34に示すように、ライン代
表しきい値P0は、各ライン上の領域の最大有効ポイン
ト数Pmaxに応じて、その最大有効ポイント数Pma
xが大きいほど大きくなるように設定すると、ライン代
表しきい値P0は、各ライン上の領域の最大有効ポイン
ト数Pmaxに応じて変化する。また、図35に示す如
く、ライン代表しきい値P0は、各ライン上の領域の有
効ポイント数の総和Psumに応じて、その総和Psu
mが大きいほど大きくなるように設定すれば、ライン代
表しきい値P0が、各ライン上の領域の有効ポイント数
の総和Psumに応じて変化する。従って、いずれの場
合でも、距離演算の精度を高めることができる。
表しきい値P0は、各ライン上の領域の最大有効ポイン
ト数Pmaxに応じて、その最大有効ポイント数Pma
xが大きいほど大きくなるように設定すると、ライン代
表しきい値P0は、各ライン上の領域の最大有効ポイン
ト数Pmaxに応じて変化する。また、図35に示す如
く、ライン代表しきい値P0は、各ライン上の領域の有
効ポイント数の総和Psumに応じて、その総和Psu
mが大きいほど大きくなるように設定すれば、ライン代
表しきい値P0が、各ライン上の領域の有効ポイント数
の総和Psumに応じて変化する。従って、いずれの場
合でも、距離演算の精度を高めることができる。
【0096】また、図36に示す如く、ライン代表しき
い値は、各ライン上の領域での距離データの検出頻度に
基づいて設定すると、距離データの検出頻度が高いとき
には、ライン代表しきい値を大きく設定して、距離演算
の精度を高めることができる。
い値は、各ライン上の領域での距離データの検出頻度に
基づいて設定すると、距離データの検出頻度が高いとき
には、ライン代表しきい値を大きく設定して、距離演算
の精度を高めることができる。
【0097】図38に示すように、上記ライン距離演算
部26において、各ライン上の領域の最大有効ポイント
数となる距離Dmaxを基準として、該距離Dmaxか
ら所定距離d0以上外れた距離データを距離演算に用い
ないように構成すれば、各ライン上の領域の最大有効ポ
イント数となる距離Dmaxから所定距離d0の範囲内
にある距離データのみで距離演算が行われ、高精度の距
離演算を行うことができる。
部26において、各ライン上の領域の最大有効ポイント
数となる距離Dmaxを基準として、該距離Dmaxか
ら所定距離d0以上外れた距離データを距離演算に用い
ないように構成すれば、各ライン上の領域の最大有効ポ
イント数となる距離Dmaxから所定距離d0の範囲内
にある距離データのみで距離演算が行われ、高精度の距
離演算を行うことができる。
【0098】図39に示すように、上記物体認識部20
は、ライン距離演算部26により演算されたライン毎の
距離のデータ数が所定値以上にあるときのみに、該ライ
ン毎の距離に対応する物体Oを新規物体Oとして登録す
るようにすると、新規物体Oの登録に際し制限を設ける
ことができ、物体O以外のノイズ等が誤って物体Oとし
て登録されるのを抑制することができる。
は、ライン距離演算部26により演算されたライン毎の
距離のデータ数が所定値以上にあるときのみに、該ライ
ン毎の距離に対応する物体Oを新規物体Oとして登録す
るようにすると、新規物体Oの登録に際し制限を設ける
ことができ、物体O以外のノイズ等が誤って物体Oとし
て登録されるのを抑制することができる。
【0099】そのとき、上記ライン毎の距離データ数と
比較する所定値は、遠距離側ほど小さくなるように設定
すれば、遠距離側の物体Oほど登録し易くすることがで
きる。
比較する所定値は、遠距離側ほど小さくなるように設定
すれば、遠距離側の物体Oほど登録し易くすることがで
きる。
【0100】また、上記測距回路16の測距特性は、遠
距離側ラインを基準として、他のラインを補完するよう
に構成されているので、検知センサ10後方のドアミラ
ー6のミラー等の測距精度への影響を避ける目的で、ラ
イン毎の測距特性を所定ラインを基準にして他のライン
を補完するとき、遠距離側の距離データの有効性を高め
つつ、全てのラインの検出精度を良好に補正することが
できる。
距離側ラインを基準として、他のラインを補完するよう
に構成されているので、検知センサ10後方のドアミラ
ー6のミラー等の測距精度への影響を避ける目的で、ラ
イン毎の測距特性を所定ラインを基準にして他のライン
を補完するとき、遠距離側の距離データの有効性を高め
つつ、全てのラインの検出精度を良好に補正することが
できる。
【0101】また、上記物体認識部20は、物体Oの認
識結果に基づいて警報等の信号を出力するように構成さ
れているので、認識物体Oを容易に知ることができる。
識結果に基づいて警報等の信号を出力するように構成さ
れているので、認識物体Oを容易に知ることができる。
【0102】さらに、この実施形態では、車両Cの後側
方の所定範囲内にある物体Oが検知センサ10により検
出され、その物体Oの車両Cとの間の検出距離xinp
utが入力されると、それがスムーズ化されるととも
に、このスムーズ化された距離xsから相対速度vs及
び予測距離xpが演算され、さらに上記相対速度vsが
ローパスフィルタ処理によりスムーズ化されて不要な高
周波成分が除去された相対速度vssとなり、これらに
基づいて物体Oの車両Cとの間の距離に関する情報が表
示装置31のセグメント34,34,…の点灯表示によ
り乗員に報知される。このようにローパスフィルタ処理
によりスムーズ化されて不要な高周波成分が除去された
相対速度vssを用いることで、その精度を高めること
ができる。
方の所定範囲内にある物体Oが検知センサ10により検
出され、その物体Oの車両Cとの間の検出距離xinp
utが入力されると、それがスムーズ化されるととも
に、このスムーズ化された距離xsから相対速度vs及
び予測距離xpが演算され、さらに上記相対速度vsが
ローパスフィルタ処理によりスムーズ化されて不要な高
周波成分が除去された相対速度vssとなり、これらに
基づいて物体Oの車両Cとの間の距離に関する情報が表
示装置31のセグメント34,34,…の点灯表示によ
り乗員に報知される。このようにローパスフィルタ処理
によりスムーズ化されて不要な高周波成分が除去された
相対速度vssを用いることで、その精度を高めること
ができる。
【0103】そして、図43に示すように、上記物体O
の検出の初期において、その検出の開始から所定時間t
0が経過するまでの間は、上記演算された相対速度vs
そのものがスムーズ化後の相対速度vss(=vs)と
して用いられ、このフィルタ処理されていない相対速度
vsに基づいて物体Oの車両Cとの間の距離xに関する
情報が表示装置31に表示される。このように物体の検
出初期にフィルタ処理されない相対速度vsがそのまま
用いられ、換言すればフィルタ処理後のスムーズ化され
た相対速度vssに基づく表示装置31の表示制御が抑
制されるので、その分、物体Oの距離に関する情報の表
示制御に遅れが生じず、検出物体Oの正確な認識を確保
して、車両Cの車線変更に悪影響が生じるのを防止する
ことができる。
の検出の初期において、その検出の開始から所定時間t
0が経過するまでの間は、上記演算された相対速度vs
そのものがスムーズ化後の相対速度vss(=vs)と
して用いられ、このフィルタ処理されていない相対速度
vsに基づいて物体Oの車両Cとの間の距離xに関する
情報が表示装置31に表示される。このように物体の検
出初期にフィルタ処理されない相対速度vsがそのまま
用いられ、換言すればフィルタ処理後のスムーズ化され
た相対速度vssに基づく表示装置31の表示制御が抑
制されるので、その分、物体Oの距離に関する情報の表
示制御に遅れが生じず、検出物体Oの正確な認識を確保
して、車両Cの車線変更に悪影響が生じるのを防止する
ことができる。
【0104】(他の実施形態)図48〜図50は、上記
のように物体Oの検出初期にその相対速度のフィルタ処
理を抑えるための他の実施形態を示したものである
(尚、以下の各実施形態では、以上の実施形態の各図と
同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は
省略する)。
のように物体Oの検出初期にその相対速度のフィルタ処
理を抑えるための他の実施形態を示したものである
(尚、以下の各実施形態では、以上の実施形態の各図と
同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は
省略する)。
【0105】すなわち、図48に示す第1の他の実施形
態は、上記図42に示す処理動作の一部を変えたもので
あり、図49に示す処理動作のうちステップX11〜X
16はそれぞれ図42のステップX1〜X6と同じであ
る。そして、ステップX16でtsample<t0の
YESと判定されると、ステップX17においてローパ
スフィルタ係数aを、 a=a0・(tsample/t0) として演算する。一方、ステップX16でtsampl
e≧t0のNOと判定されると、ステップX18に進ん
でローパスフィルタ係数aをa=a0として演算する。
a0は定数である。上記ステップX14,X17,X1
8の後はいずれもステップX19に進み、スムーズ化後
の相対速度vssを上記式に基づいて演算した後に終
了する。
態は、上記図42に示す処理動作の一部を変えたもので
あり、図49に示す処理動作のうちステップX11〜X
16はそれぞれ図42のステップX1〜X6と同じであ
る。そして、ステップX16でtsample<t0の
YESと判定されると、ステップX17においてローパ
スフィルタ係数aを、 a=a0・(tsample/t0) として演算する。一方、ステップX16でtsampl
e≧t0のNOと判定されると、ステップX18に進ん
でローパスフィルタ係数aをa=a0として演算する。
a0は定数である。上記ステップX14,X17,X1
8の後はいずれもステップX19に進み、スムーズ化後
の相対速度vssを上記式に基づいて演算した後に終
了する。
【0106】この実施形態の場合、ステップX16,X
17により抑制手段43が構成され、この抑制手段43
は、物体の検出初期に所定時間t0が経過するまでの
間、物体の検出開始からの経過時間tsampleの増
加に伴ってフィルタ手段41によるフィルタ処理の度合
を増大させるようになっている。
17により抑制手段43が構成され、この抑制手段43
は、物体の検出初期に所定時間t0が経過するまでの
間、物体の検出開始からの経過時間tsampleの増
加に伴ってフィルタ手段41によるフィルタ処理の度合
を増大させるようになっている。
【0107】したがって、この実施形態においては、物
体の検出開始時には、tsample=0であるために
フィルタ係数aがa=0となってvss=vsとなり、
フィルタ手段41によるフィルタ処理の度合がなくなる
が、この後、経過時間tsampleの増加に伴ってフ
ィルタ係数aはa0に近付く。こうして物体の検出初期
に相対速度vssのフィルタ処理による影響が減少する
ことで、フィルタ処理に伴う相対速度データの遅れが小
さくなり、物体Oの距離に関する情報の表示制御の遅れ
を防止することができる。
体の検出開始時には、tsample=0であるために
フィルタ係数aがa=0となってvss=vsとなり、
フィルタ手段41によるフィルタ処理の度合がなくなる
が、この後、経過時間tsampleの増加に伴ってフ
ィルタ係数aはa0に近付く。こうして物体の検出初期
に相対速度vssのフィルタ処理による影響が減少する
ことで、フィルタ処理に伴う相対速度データの遅れが小
さくなり、物体Oの距離に関する情報の表示制御の遅れ
を防止することができる。
【0108】図49に示す第2の他の実施形態では、そ
の処理動作のうちのステップX21〜X25はそれぞれ
図42のステップX1〜X5と同じである。そして、ス
テップX26では、スムーズ化後の相対速度vssを上
記式に基づいて演算し、次のステップX27で経過時
間tsampleと所定値t0との大小を判定する。こ
の判定がtsample≧t0のNOのときには、その
まま終了するが、tsample<t0のYESのとき
には、ステップX28に進んでスムーズ化後の相対速度
vssを、 vss={tsample・vss+(t0−tsam
ple)・vs}/t0 にした後に終了する。
の処理動作のうちのステップX21〜X25はそれぞれ
図42のステップX1〜X5と同じである。そして、ス
テップX26では、スムーズ化後の相対速度vssを上
記式に基づいて演算し、次のステップX27で経過時
間tsampleと所定値t0との大小を判定する。こ
の判定がtsample≧t0のNOのときには、その
まま終了するが、tsample<t0のYESのとき
には、ステップX28に進んでスムーズ化後の相対速度
vssを、 vss={tsample・vss+(t0−tsam
ple)・vs}/t0 にした後に終了する。
【0109】この実施形態では、ステップX27,X2
8により抑制手段43が構成されており、この抑制手段
43は、物体の検出初期に検出開始から所定時間t0が
経過するまでの間、制御手段42に対し、フィルタ手段
41によるフィルタ処理後のスムーズ化された相対速度
vssと、フィルタ手段41によるフィルタ処理の行わ
れていない相対速度vsとの重み付け値(相対速度vs
s)に基づいて表示装置31で物体Oの車両Cとの距離
に関する情報を表示制御させ、所定時間t0の経過後に
制御手段42が、フィルタ手段41によるフィルタ処理
後のスムーズ化された相対速度vssに基づいて表示装
置31での表示制御を行うように、上記重み付け値を物
体Oの検出開始からの経過時間tsampleに応じて
可変としている。
8により抑制手段43が構成されており、この抑制手段
43は、物体の検出初期に検出開始から所定時間t0が
経過するまでの間、制御手段42に対し、フィルタ手段
41によるフィルタ処理後のスムーズ化された相対速度
vssと、フィルタ手段41によるフィルタ処理の行わ
れていない相対速度vsとの重み付け値(相対速度vs
s)に基づいて表示装置31で物体Oの車両Cとの距離
に関する情報を表示制御させ、所定時間t0の経過後に
制御手段42が、フィルタ手段41によるフィルタ処理
後のスムーズ化された相対速度vssに基づいて表示装
置31での表示制御を行うように、上記重み付け値を物
体Oの検出開始からの経過時間tsampleに応じて
可変としている。
【0110】したがって、この実施形態においては、図
50に示すように、物体Oの検出開始時には、フィルタ
処理のない相対速度vsの重み付けがフィルタ処理後の
相対速度vssの重み付けよりも大きい重み付け値が用
いられるが、その後の時間の経過に伴ってフィルタ処理
後の相対速度vssの重み付けが増加し、所定時間t0
の経過後は、重み付け値はフィルタ処理後の相対速度v
ssのみとなり、このような相対速度に基づいて表示装
置31での物体Oの車両Cとの距離に関する情報が表示
制御される。よって、この表示装置31での物体の距離
の表示制御の遅れをなくすことができる。
50に示すように、物体Oの検出開始時には、フィルタ
処理のない相対速度vsの重み付けがフィルタ処理後の
相対速度vssの重み付けよりも大きい重み付け値が用
いられるが、その後の時間の経過に伴ってフィルタ処理
後の相対速度vssの重み付けが増加し、所定時間t0
の経過後は、重み付け値はフィルタ処理後の相対速度v
ssのみとなり、このような相対速度に基づいて表示装
置31での物体Oの車両Cとの距離に関する情報が表示
制御される。よって、この表示装置31での物体の距離
の表示制御の遅れをなくすことができる。
【0111】図51〜図53は、上記のように物体Oの
検出初期にその相対速度のフィルタ処理のデータ利用を
抑えるのではなく、検知センサ10(物体検出手段)に
より検出された物体が車両Cに所定以上の相対速度で接
近したときに、相対速度のフィルタ処理のデータ利用を
抑えるようにしたものである。
検出初期にその相対速度のフィルタ処理のデータ利用を
抑えるのではなく、検知センサ10(物体検出手段)に
より検出された物体が車両Cに所定以上の相対速度で接
近したときに、相対速度のフィルタ処理のデータ利用を
抑えるようにしたものである。
【0112】この実施形態では、ステップX31で物体
の検出距離xinputを入力し、次のステップX32
で上記検出距離がxinput=0かどうかを判定す
る。この判定がxinput=0のYESのときにはス
テップX33に進み、スムーズ化された距離xs、物体
の相対速度vs及び予測距離xpをいずれも0にした
後、ステップX35に進む。一方、上記ステップX32
の判定がxinput≠0のNOのときには、ステップ
X34に進み、スムーズ化された距離xs、相対速度v
s及び予測距離xpを演算した後にステップX35に進
む。
の検出距離xinputを入力し、次のステップX32
で上記検出距離がxinput=0かどうかを判定す
る。この判定がxinput=0のYESのときにはス
テップX33に進み、スムーズ化された距離xs、物体
の相対速度vs及び予測距離xpをいずれも0にした
後、ステップX35に進む。一方、上記ステップX32
の判定がxinput≠0のNOのときには、ステップ
X34に進み、スムーズ化された距離xs、相対速度v
s及び予測距離xpを演算した後にステップX35に進
む。
【0113】上記ステップX35では、相対速度の変化
により物体が所定以上の相対速度で車利用に近付いてい
るかどうかを判定し、この判定がYESのときには、ス
テップX36でフィルタ係数aをa=a1に、また物体
が近付いていないNOのときにはステップX37でフィ
ルタ係数aをa=a0にそれぞれ設定した後、ステップ
X38に進んでスムーズ化後の相対速度vssを式か
ら求め、しかる後に終了する。上記2つのフィルタ係数
a0,a1はa0>a1の関係にあり、固定値、或いは物体
Oの接近速度に応じて変化する関数値が用いられる。
により物体が所定以上の相対速度で車利用に近付いてい
るかどうかを判定し、この判定がYESのときには、ス
テップX36でフィルタ係数aをa=a1に、また物体
が近付いていないNOのときにはステップX37でフィ
ルタ係数aをa=a0にそれぞれ設定した後、ステップ
X38に進んでスムーズ化後の相対速度vssを式か
ら求め、しかる後に終了する。上記2つのフィルタ係数
a0,a1はa0>a1の関係にあり、固定値、或いは物体
Oの接近速度に応じて変化する関数値が用いられる。
【0114】この実施形態では、ステップX35,X3
6により、検知センサ10(物体検出手段)により検出
された物体Oが車両Cに所定以上の相対速度で接近した
ときに、制御手段42がフィルタ手段41によるフィル
タ処理後の相対速度に基づいて表示装置31の距離の表
示を制御するのを抑制する抑制手段43が構成されてい
る。
6により、検知センサ10(物体検出手段)により検出
された物体Oが車両Cに所定以上の相対速度で接近した
ときに、制御手段42がフィルタ手段41によるフィル
タ処理後の相対速度に基づいて表示装置31の距離の表
示を制御するのを抑制する抑制手段43が構成されてい
る。
【0115】したがって、この実施形態においては、検
知センサ10により検出された物体Oが車両Cに所定以
上の相対速度で接近したときには、フィルタ処理により
スムーズ化された相対速度に基づいて表示装置31で物
体の距離の表示が制御されることが抑制され、よって、
図52に示すように、検出物体の急接近時にフィルタ処
理後の相対速度に基づく物体の距離の表示制御が抑制さ
れて、その表示に遅れが生じるのを防止することができ
る。
知センサ10により検出された物体Oが車両Cに所定以
上の相対速度で接近したときには、フィルタ処理により
スムーズ化された相対速度に基づいて表示装置31で物
体の距離の表示が制御されることが抑制され、よって、
図52に示すように、検出物体の急接近時にフィルタ処
理後の相対速度に基づく物体の距離の表示制御が抑制さ
れて、その表示に遅れが生じるのを防止することができ
る。
【0116】尚、上記実施形態では、検知センサ10と
して多段ライン型CCDを用いているが、本発明はその
他、レーザレーダやミリ波レーダ、超音波センサを用い
て車両Cの後側方の物体Oを検出するようにしてもよ
く、同様の作用効果が得られる。また、検知センサ10
はドアミラー6内に限らず、その他、例えば車室内のリ
アウィンドガラス近くに設置することもできる。
して多段ライン型CCDを用いているが、本発明はその
他、レーザレーダやミリ波レーダ、超音波センサを用い
て車両Cの後側方の物体Oを検出するようにしてもよ
く、同様の作用効果が得られる。また、検知センサ10
はドアミラー6内に限らず、その他、例えば車室内のリ
アウィンドガラス近くに設置することもできる。
【0117】また、上記警報対象となった最近接位置の
登録物体Oの距離dについての情報は、表示装置31に
セグメント34,34,…の点灯により表示するものに
限らず、その他の表示形態により表示するようにしても
よく、さらには表示装置31での表示のみでなくて音声
等により車両Cの乗員に報知するようにしてもよい。
登録物体Oの距離dについての情報は、表示装置31に
セグメント34,34,…の点灯により表示するものに
限らず、その他の表示形態により表示するようにしても
よく、さらには表示装置31での表示のみでなくて音声
等により車両Cの乗員に報知するようにしてもよい。
【0118】また、車両の安全手段としては上記実施形
態のように表示装置31に限定されず、警報装置等でも
よい。
態のように表示装置31に限定されず、警報装置等でも
よい。
【0119】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1の発明で
は、車両の後側方の物体を検出してその相対速度を演算
し、この相対速度のデータをフィルタ処理して不要な高
周波成分を除去した後に、その相対速度に基づき車両の
安全手段を制御する場合において、物体の検出初期には
フィルタ処理後の相対速度に基づいて安全手段を制御す
るのを抑制するようにした。また、請求項2の発明で
は、物体の検出初期に、フィルタ処理した相対速度では
なく、演算された相対速度自体に基づいて安全手段を制
御するようにした。さらに、請求項3の発明では、物体
の検出初期に物体の検出開始からの経過時間の増加に伴
ってフィルタ処理の度合を増大させるようにした。ま
た、請求項4の発明では、物体の検出初期に、フィルタ
処理後の相対速度と、フィルタ処理のない相対速度との
重み付け値に基づいて安全手段を制御するようにした。
その場合、請求項5の発明では、重み付け値を物体の検
出開始からの経過時間に応じて可変とし、所定時間の経
過後はフィルタ処理後の相対速度に基づいて安全手段を
制御するようにした。従って、これらの発明によれば、
物体の検出初期に安全手段の制御に遅れが生じず、車両
の車線変更の際の悪影響を防止することができる。
は、車両の後側方の物体を検出してその相対速度を演算
し、この相対速度のデータをフィルタ処理して不要な高
周波成分を除去した後に、その相対速度に基づき車両の
安全手段を制御する場合において、物体の検出初期には
フィルタ処理後の相対速度に基づいて安全手段を制御す
るのを抑制するようにした。また、請求項2の発明で
は、物体の検出初期に、フィルタ処理した相対速度では
なく、演算された相対速度自体に基づいて安全手段を制
御するようにした。さらに、請求項3の発明では、物体
の検出初期に物体の検出開始からの経過時間の増加に伴
ってフィルタ処理の度合を増大させるようにした。ま
た、請求項4の発明では、物体の検出初期に、フィルタ
処理後の相対速度と、フィルタ処理のない相対速度との
重み付け値に基づいて安全手段を制御するようにした。
その場合、請求項5の発明では、重み付け値を物体の検
出開始からの経過時間に応じて可変とし、所定時間の経
過後はフィルタ処理後の相対速度に基づいて安全手段を
制御するようにした。従って、これらの発明によれば、
物体の検出初期に安全手段の制御に遅れが生じず、車両
の車線変更の際の悪影響を防止することができる。
【0120】請求項6の発明によれば、上記検出物体が
車両に急接近しているときにフィルタ処理後の相対速度
に基づいて安全手段を制御するのを抑制するようにした
ことにより、検出物体の急接近時の安全手段の制御の遅
れが生じるのを防止することができる。
車両に急接近しているときにフィルタ処理後の相対速度
に基づいて安全手段を制御するのを抑制するようにした
ことにより、検出物体の急接近時の安全手段の制御の遅
れが生じるのを防止することができる。
【0121】請求項7の発明によると、安全手段は、車
両に対する物体の距離を表示するものとしたことによ
り、物体の検出初期や検出物体の急接近時における物体
の距離の表示制御に遅れが生じるのを防止することがで
きる。
両に対する物体の距離を表示するものとしたことによ
り、物体の検出初期や検出物体の急接近時における物体
の距離の表示制御に遅れが生じるのを防止することがで
きる。
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車両用制御装置の各構
成部品の車両での位置を示す斜視図である。
成部品の車両での位置を示す斜視図である。
【図3】制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】制御装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図5】検知センサにより物体を測距する概念を示す側
面図である。
面図である。
【図6】CCDチップにより捕らえた画像を示す図であ
る。
る。
【図7】CCDチップにより捕らえた画像の中のライン
をウィンドウ方向に分割して領域を区分する概念を示す
図である。
をウィンドウ方向に分割して領域を区分する概念を示す
図である。
【図8】上下のCCDチップにより得られた画像が同じ
ラインでずれて視差が生じる状態を示す説明図である。
ラインでずれて視差が生じる状態を示す説明図である。
【図9】上下のCCDチップにより物体までの距離を測
定する原理を示す図である。
定する原理を示す図である。
【図10】CCDチップにより得られた画像におけるC
CDラインの測距方向を示す平面図である。
CDラインの測距方向を示す平面図である。
【図11】上下方向のレンジカット領域を示す側面図で
ある。
ある。
【図12】水平方向のレンジカット領域を示す平面図で
ある。
ある。
【図13】領域に隣接する8隣接領域の配置を示す図で
ある。
ある。
【図14】8隣接点処理からライン毎の距離演算までの
具体例を示す図である。
具体例を示す図である。
【図15】8隣接点処理動作を示すフローチャート図で
ある。
ある。
【図16】距離しきい値の設定のための第1例を示すフ
ローチャート図である。
ローチャート図である。
【図17】距離しきい値の設定のための第2例を示す図
16相当図である。
16相当図である。
【図18】基準距離値の設定例を示す図である。
【図19】距離しきい値の設定のための第3例を示す図
16相当図である。
16相当図である。
【図20】距離しきい値の設定のための第4例を示す図
16相当図である。
16相当図である。
【図21】距離差の平均値に応じて距離しきい値を設定
する例を示す図である。
する例を示す図である。
【図22】各領域毎の有効ポイント数付与のための第1
例を示すフローチャート図である。
例を示すフローチャート図である。
【図23】各領域毎の有効ポイント数付与のための第2
例を示す図22相当図である。
例を示す図22相当図である。
【図24】各領域毎の有効ポイント数付与のための第3
例を示す図22相当図である。
例を示す図22相当図である。
【図25】各領域毎の有効ポイント数付与のための第4
例を示す図22相当図である。
例を示す図22相当図である。
【図26】各領域毎の有効ポイント数付与の実行判断の
ための第1例を示すフローチャート図である。
ための第1例を示すフローチャート図である。
【図27】各領域毎の有効ポイント数付与の実行判断の
ための第2例を示す図26相当図である。
ための第2例を示す図26相当図である。
【図28】ライン毎の距離演算処理動作を示すフローチ
ャート図である。
ャート図である。
【図29】ライン代表しきい値の設定のための第1例を
示すフローチャート図である。
示すフローチャート図である。
【図30】ライン代表しきい値の設定のための第2例を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図31】ライン代表しきい値の設定のための第3例を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図32】ライン代表しきい値の設定のための第4例を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図33】ライン代表しきい値の設定のための第4例に
おける検出エリアを示す平面図である。
おける検出エリアを示す平面図である。
【図34】ライン代表しきい値の設定のための第5例を
示すフローチャート図である。
示すフローチャート図である。
【図35】ライン代表しきい値の設定のための第6例を
示す図34相当図である。
示す図34相当図である。
【図36】ライン代表しきい値の設定のための第7例を
示す図34相当図である。
示す図34相当図である。
【図37】ライン代表しきい値の設定のための第7例に
おけるデータ個数の演算例を示すフローチャート図であ
る。
おけるデータ個数の演算例を示すフローチャート図であ
る。
【図38】ライン毎の距離演算処理動作の他の実施形態
を示す図28相当図である。
を示す図28相当図である。
【図39】物体の認識処理動作を示すフローチャート図
である。
である。
【図40】視差に応じた距離補正のための特性を示す特
性図である。
性図である。
【図41】検出率に応じて昼夜判定するための説明図で
ある。
ある。
【図42】物体の距離のスムージング処理動作を示すフ
ローチャート図である。
ローチャート図である。
【図43】スムージング処理動作後の相対速度の特性を
示す図である。
示す図である。
【図44】表示装置での表示状態を示す図である。
【図45】表示処理動作を示すフローチャート図であ
る。
る。
【図46】表示処理動作で用いる表示輝度マップの特性
を示す図である。
を示す図である。
【図47】表示処理動作で用いるセグメント点灯個数マ
ップの説明図である。
ップの説明図である。
【図48】物体の距離のスムージング処理動作の第1の
他の実施形態を示す図42相当図である。
他の実施形態を示す図42相当図である。
【図49】物体の距離のスムージング処理動作の第2の
他の実施形態を示す図42相当図である。
他の実施形態を示す図42相当図である。
【図50】スムージング処理動作後の相対速度の特性を
示す図43相当図である。
示す図43相当図である。
【図51】物体の距離のスムージング処理動作の第3の
他の実施形態を示す図42相当図である。
他の実施形態を示す図42相当図である。
【図52】スムージング処理動作後の相対速度の特性を
示す図43相当図である。
示す図43相当図である。
C 車両 6 ドアミラー 10 後側方検知センサ(物体検出手段) 11 CCDチップ(多段ライン型CCD) 15 コントローラ 16 測距回路 20 物体認識部 21 物体識別部 25 8隣接点処理部 26 ライン距離演算部 31 表示装置(安全手段) 40 相対速度演算手段 41 フィルタ手段 42 制御手段 43 抑制手段 E,E(i,j) 領域 R1〜R8 隣接領域 d(i,j) 測定距離 dx 隣接領域との距離差 d0 しきい値 P(i,j) 有効ポイント数 P0 ライン代表しきい値 l(i,j) ライン代表距離 A1〜A4 検出エリア O 物体 O′ 物体像 vs 物体の相対速度 vss フィルタ処理後の物体の相対速度 a フィルタ係数 T サンプリング時間 t0 所定時間 tsample 物体検出開始からの経過時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 裕樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 中野 峰司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 ナルデ ック株式会社内 Fターム(参考) 2F112 AC03 AC06 BA05 CA05 CA12 DA28 FA03 FA32 FA33 FA36 5H180 AA01 CC03 CC04 CC11 CC12 CC14 CC24 LL02 LL04 LL07 LL08
Claims (7)
- 【請求項1】 車両の後側方の物体を検出する物体検出
手段と、 上記物体検出手段により検出された物体の車両との相対
速度を演算する相対速度演算手段と、 上記相対速度演算手段により演算された相対速度につい
て不要な高周波成分の影響を除去するフィルタ手段と、 上記フィルタ手段によるフィルタ処理後の相対速度に基
づいて車両の安全手段を制御する制御手段と、 上記物体検出手段による物体の検出初期に、上記制御手
段がフィルタ手段によるフィルタ処理後の相対速度に基
づいて安全手段を制御するのを抑制する抑制手段とを備
えたことを特徴とする車両の制御装置。 - 【請求項2】 請求項1の車両の制御装置において、 抑制手段は、物体の検出初期に、制御手段に対し、相対
速度演算手段により演算された相対速度に基づいて安全
手段を制御させるものであることを特徴とする車両の制
御装置。 - 【請求項3】 請求項1の車両の制御装置において、 抑制手段は、物体の検出初期に、物体の検出開始からの
経過時間の増加に伴ってフィルタ手段によるフィルタ処
理の度合を増大させるものであることを特徴とする車両
の制御装置。 - 【請求項4】 請求項1の車両の制御装置において、 抑制手段は、物体の検出初期に、制御手段に対し、フィ
ルタ手段によるフィルタ処理後の相対速度と、フィルタ
手段によるフィルタ処理の行われていない相対速度とを
重み付けした重み付け値に基づいて安全手段を制御させ
るものであることを特徴とする車両の制御装置。 - 【請求項5】 請求項4の車両の制御装置において、 抑制手段は、所定時間の経過後に制御手段が、フィルタ
手段によるフィルタ処理後の相対速度に基づいて安全手
段を制御するように、重み付け値を物体の検出開始から
の経過時間に応じて可変とするものであることを特徴と
する車両の制御装置。 - 【請求項6】 車両の後側方の物体を検出する物体検出
手段と、 上記物体検出手段により検出された物体の車両との相対
速度を演算する相対速度演算手段と、 上記相対速度演算手段により演算された相対速度に対し
不要な高周波成分の影響を除去するフィルタ手段と、 上記フィルタ手段によるフィルタ処理後の相対速度に基
づいて車両の安全手段を制御する制御手段と、 上記物体検出手段により検出された物体が車両に所定以
上の相対速度で接近したときに、上記制御手段がフィル
タ手段によるフィルタ処理後の相対速度に基づいて安全
手段を制御するのを抑制する抑制手段とを備えたことを
特徴とする車両の制御装置。 - 【請求項7】 請求項1又は6の車両の制御装置におい
て、 安全手段は、車両に対する物体の距離を表示するもので
あることを特徴とする車両の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019572A JP2000222696A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 車両の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019572A JP2000222696A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 車両の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000222696A true JP2000222696A (ja) | 2000-08-11 |
Family
ID=12003010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11019572A Pending JP2000222696A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 車両の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000222696A (ja) |
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