JP2000217287A - 永久磁石形モ―タ及びコンプレッサ - Google Patents
永久磁石形モ―タ及びコンプレッサInfo
- Publication number
- JP2000217287A JP2000217287A JP11010512A JP1051299A JP2000217287A JP 2000217287 A JP2000217287 A JP 2000217287A JP 11010512 A JP11010512 A JP 11010512A JP 1051299 A JP1051299 A JP 1051299A JP 2000217287 A JP2000217287 A JP 2000217287A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- rotor core
- stator
- rotor
- gap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 28
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 14
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 14
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 9
- 229910052761 rare earth metal Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 150000002910 rare earth metals Chemical class 0.000 claims description 7
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 2
- 239000011800 void material Substances 0.000 abstract 2
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 20
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 2
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 トルクリップルを小さくし、振動・騒音の低
減を図る。 【解決手段】 回転子鉄心15における永久磁石16の
各端部16a部分に、それぞれ回転子鉄心15の外面1
5b近くまで広がる空隙部18を形成している。さら
に、空隙部18の内面18aと回転子鉄心15の外面1
5bとの間のブリッジ部分19の厚さ寸法tを、永久磁
石16の端部16a側から隣合う永久磁石16側に向け
て減少するように設定している。
減を図る。 【解決手段】 回転子鉄心15における永久磁石16の
各端部16a部分に、それぞれ回転子鉄心15の外面1
5b近くまで広がる空隙部18を形成している。さら
に、空隙部18の内面18aと回転子鉄心15の外面1
5bとの間のブリッジ部分19の厚さ寸法tを、永久磁
石16の端部16a側から隣合う永久磁石16側に向け
て減少するように設定している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転子鉄心の内部
に径方向と直交する形態でほぼ板状の永久磁石を装着し
て構成された回転子を備えた永久磁石形モータ及びこれ
を搭載したコンプレッサに関する。
に径方向と直交する形態でほぼ板状の永久磁石を装着し
て構成された回転子を備えた永久磁石形モータ及びこれ
を搭載したコンプレッサに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】永久磁石形モータにお
いては、最近、高トルク化及び高効率化を図ったものと
して、図16に示す構成のモータがある。すなわち、固
定子1は固定子鉄心2に固定子巻線3を装着して構成さ
れている。回転子4はこの固定子1内部に微小隙間Gを
存して回転可能に設けられている。この回転子4は、回
転子鉄心5に例えば4つの永久磁石6を装着して構成さ
れている。詳細には、回転子鉄心5に、径方向に直交す
る形態のほぼ矩形状の磁石配設用孔部5aが90度おき
に4つ形成されており、この磁石配設用孔部5aに板状
の永久磁石6が嵌合固着されている。この4個の永久磁
石6はN極とS極とが交互となるように着磁されてい
る。なお、符号7は回転軸である。
いては、最近、高トルク化及び高効率化を図ったものと
して、図16に示す構成のモータがある。すなわち、固
定子1は固定子鉄心2に固定子巻線3を装着して構成さ
れている。回転子4はこの固定子1内部に微小隙間Gを
存して回転可能に設けられている。この回転子4は、回
転子鉄心5に例えば4つの永久磁石6を装着して構成さ
れている。詳細には、回転子鉄心5に、径方向に直交す
る形態のほぼ矩形状の磁石配設用孔部5aが90度おき
に4つ形成されており、この磁石配設用孔部5aに板状
の永久磁石6が嵌合固着されている。この4個の永久磁
石6はN極とS極とが交互となるように着磁されてい
る。なお、符号7は回転軸である。
【0003】しかしながら、上記従来構成では、極性の
異なる隣合う永久磁石6の端部からの発生磁界BL(図
17参照)が回転子鉄心5を磁路として短絡するため、
固定子巻線3を鎖交する磁束が減少し、モータ性能の低
下を招く不具合があった。
異なる隣合う永久磁石6の端部からの発生磁界BL(図
17参照)が回転子鉄心5を磁路として短絡するため、
固定子巻線3を鎖交する磁束が減少し、モータ性能の低
下を招く不具合があった。
【0004】これを改善するものとして、回転子4を図
18に示す構成としたものが考えられている。すなわ
ち、回転子鉄心5において各永久磁石6の両端部部分
に、回転子鉄心5の外面側へ延びるようにほぼ矩形状の
空隙部5b、5bを形成して短絡磁束を減少させるよう
にしている。
18に示す構成としたものが考えられている。すなわ
ち、回転子鉄心5において各永久磁石6の両端部部分
に、回転子鉄心5の外面側へ延びるようにほぼ矩形状の
空隙部5b、5bを形成して短絡磁束を減少させるよう
にしている。
【0005】しかしながら、このものでは、図19に示
すように固定子1と回転子4との空隙の磁束密度分布が
矩形波状になり、トルクリップルが大きくなり振動・騒
音が発生するという問題が惹起される。特に、永久磁石
6に希土類磁石を用いると、高性能であるがゆえに、固
定子・回転子間の空隙の磁束密度分布波形がより明確な
矩形波状となってしまい、トルクリップルが大きくな
る。また、上述のモータがエアコンや冷蔵庫のコンプレ
ッサに搭載されていると、特に夜間時に使用されるとき
にこれらエアコン及び冷蔵庫の運転音が大きいという問
題がある。
すように固定子1と回転子4との空隙の磁束密度分布が
矩形波状になり、トルクリップルが大きくなり振動・騒
音が発生するという問題が惹起される。特に、永久磁石
6に希土類磁石を用いると、高性能であるがゆえに、固
定子・回転子間の空隙の磁束密度分布波形がより明確な
矩形波状となってしまい、トルクリップルが大きくな
る。また、上述のモータがエアコンや冷蔵庫のコンプレ
ッサに搭載されていると、特に夜間時に使用されるとき
にこれらエアコン及び冷蔵庫の運転音が大きいという問
題がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、回転子鉄心の内部に径方向と直交す
る形態でほぼ板状の永久磁石を装着して構成された回転
子を備えた永久磁石形モータ及びこの種モータを搭載し
たコンプレッサにおいて、トルクリップルを小さくでき
て、振動・騒音の低減を図ることができる永久磁石形モ
ータ及びコンプレッサを提供するにある。
あり、その目的は、回転子鉄心の内部に径方向と直交す
る形態でほぼ板状の永久磁石を装着して構成された回転
子を備えた永久磁石形モータ及びこの種モータを搭載し
たコンプレッサにおいて、トルクリップルを小さくでき
て、振動・騒音の低減を図ることができる永久磁石形モ
ータ及びコンプレッサを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固定
子鉄心に複数相の固定子巻線を装着して構成された固定
子と、回転子鉄心の内部に径方向と直交する形態でほぼ
板状の永久磁石を装着して構成され、前記固定子の固定
子鉄心内部に回転可能に配設された回転子とを備えた永
久磁石形モータにおいて、前記回転子鉄心における永久
磁石の各端部部分に、それぞれ回転子鉄心外面近くまで
広がる空隙部を形成し、この空隙部内面と前記回転子鉄
心外面との間の部分の厚さ寸法を、永久磁石端部側から
隣合う永久磁石側に向けて減少するように設定したとこ
ろに特徴を有するものである。
子鉄心に複数相の固定子巻線を装着して構成された固定
子と、回転子鉄心の内部に径方向と直交する形態でほぼ
板状の永久磁石を装着して構成され、前記固定子の固定
子鉄心内部に回転可能に配設された回転子とを備えた永
久磁石形モータにおいて、前記回転子鉄心における永久
磁石の各端部部分に、それぞれ回転子鉄心外面近くまで
広がる空隙部を形成し、この空隙部内面と前記回転子鉄
心外面との間の部分の厚さ寸法を、永久磁石端部側から
隣合う永久磁石側に向けて減少するように設定したとこ
ろに特徴を有するものである。
【0008】上記構成においては、回転子鉄心における
永久磁石の各端部部分に、それぞれ回転子鉄心外面近く
まで広がる空隙部を形成したから、隣合う永久磁石の端
部間での磁界の短絡が防止されるようになる。この結
果、固定子巻線を鎖交する磁束量が増加し、モータ特性
の向上が図れる。
永久磁石の各端部部分に、それぞれ回転子鉄心外面近く
まで広がる空隙部を形成したから、隣合う永久磁石の端
部間での磁界の短絡が防止されるようになる。この結
果、固定子巻線を鎖交する磁束量が増加し、モータ特性
の向上が図れる。
【0009】さらに、この空隙部内面と前記回転子鉄心
外面との間の部分の厚さ寸法を、永久磁石端部側から隣
合う永久磁石側に向けて減少するように設定したから、
固定子と回転子との空隙の磁束密度分布を、特に高調波
成分が低減された正弦波状にすることが可能となり、ト
ルクリップルが低減され、振動・騒音が少なくなる。請
求項2の発明は、空隙部内面と回転子鉄心外面との間の
部分の厚さ寸法の減少度合いが、隣合う永久磁石側で小
さくなっているところに特徴を有する。この構成におい
ては、空隙部内面と回転子鉄心外面との間の部分の強度
を高めることができるようになる。
外面との間の部分の厚さ寸法を、永久磁石端部側から隣
合う永久磁石側に向けて減少するように設定したから、
固定子と回転子との空隙の磁束密度分布を、特に高調波
成分が低減された正弦波状にすることが可能となり、ト
ルクリップルが低減され、振動・騒音が少なくなる。請
求項2の発明は、空隙部内面と回転子鉄心外面との間の
部分の厚さ寸法の減少度合いが、隣合う永久磁石側で小
さくなっているところに特徴を有する。この構成におい
ては、空隙部内面と回転子鉄心外面との間の部分の強度
を高めることができるようになる。
【0010】請求項3の発明は、固定子鉄心に複数相の
固定子巻線を装着して構成された固定子と、回転子鉄心
の内部に径方向と直交する形態でほぼ板状の永久磁石を
装着して構成され、前記固定子の固定子鉄心内部に回転
可能に配設された回転子とを備えた永久磁石形モータに
おいて、前記回転子鉄心における永久磁石の各端部部分
に、それぞれ回転子鉄心外面近くまで広がる空隙部を形
成し、前記回転子鉄心中心から回転子外面までの寸法
を、前記永久磁石の端部側から隣合う永久磁石の間の中
間部に向けて短くなるように設定したところに特徴を有
する。
固定子巻線を装着して構成された固定子と、回転子鉄心
の内部に径方向と直交する形態でほぼ板状の永久磁石を
装着して構成され、前記固定子の固定子鉄心内部に回転
可能に配設された回転子とを備えた永久磁石形モータに
おいて、前記回転子鉄心における永久磁石の各端部部分
に、それぞれ回転子鉄心外面近くまで広がる空隙部を形
成し、前記回転子鉄心中心から回転子外面までの寸法
を、前記永久磁石の端部側から隣合う永久磁石の間の中
間部に向けて短くなるように設定したところに特徴を有
する。
【0011】上記構成においては、回転子鉄心における
永久磁石の各端部部分に、それぞれ回転子鉄心外面近く
まで広がる空隙部を形成したから、隣合う永久磁石の端
部間での磁界の短絡が防止されるようになる。この結
果、固定子巻線を鎖交する磁束量が増加し、モータ特性
の向上が図れる。
永久磁石の各端部部分に、それぞれ回転子鉄心外面近く
まで広がる空隙部を形成したから、隣合う永久磁石の端
部間での磁界の短絡が防止されるようになる。この結
果、固定子巻線を鎖交する磁束量が増加し、モータ特性
の向上が図れる。
【0012】さらに、回転子鉄心中心から回転子外面ま
での寸法を、前記永久磁石の端部側から隣合う永久磁石
の間の中間部に向けて短くなるように設定したから、固
定子と回転子との空隙の磁束密度分布を、特に高調波成
分が低減された正弦波状にすることが可能となり、トル
クリップルが低減され、振動・騒音が少なくなる。
での寸法を、前記永久磁石の端部側から隣合う永久磁石
の間の中間部に向けて短くなるように設定したから、固
定子と回転子との空隙の磁束密度分布を、特に高調波成
分が低減された正弦波状にすることが可能となり、トル
クリップルが低減され、振動・騒音が少なくなる。
【0013】請求項4の発明は、固定子鉄心に複数相の
固定子巻線を装着して構成された固定子と、回転子鉄心
の内部に径方向と直交する形態でほぼ板状の永久磁石を
装着して構成され、前記固定子の固定子鉄心内部に回転
可能に配設された回転子とを備えた永久磁石形モータに
おいて、前記回転子鉄心における永久磁石の各端部部分
に、それぞれ回転子鉄心外面近くまで広がる空隙部を形
成し、各永久磁石の一端部側に存する空隙部における該
永久磁石磁極中心側の端部と、他端部側に存する空隙部
における該永久磁石磁極中心側の端部との、回転子鉄心
の中心を基準とした開き角度を、電気角で90以上13
0度未満となるように設定したところに特徴を有する。
固定子巻線を装着して構成された固定子と、回転子鉄心
の内部に径方向と直交する形態でほぼ板状の永久磁石を
装着して構成され、前記固定子の固定子鉄心内部に回転
可能に配設された回転子とを備えた永久磁石形モータに
おいて、前記回転子鉄心における永久磁石の各端部部分
に、それぞれ回転子鉄心外面近くまで広がる空隙部を形
成し、各永久磁石の一端部側に存する空隙部における該
永久磁石磁極中心側の端部と、他端部側に存する空隙部
における該永久磁石磁極中心側の端部との、回転子鉄心
の中心を基準とした開き角度を、電気角で90以上13
0度未満となるように設定したところに特徴を有する。
【0014】この構成においては、回転子鉄心における
永久磁石の各端部部分に、それぞれ回転子鉄心外面近く
まで広がる空隙部を形成したから、隣合う永久磁石の端
部間での磁界の短絡が防止されるようになる。この結
果、固定子巻線を鎖交する磁束量が増加し、モータ特性
の向上が図れる。
永久磁石の各端部部分に、それぞれ回転子鉄心外面近く
まで広がる空隙部を形成したから、隣合う永久磁石の端
部間での磁界の短絡が防止されるようになる。この結
果、固定子巻線を鎖交する磁束量が増加し、モータ特性
の向上が図れる。
【0015】さらに、各永久磁石の一端部側に存する空
隙部における該永久磁石磁極中心側の端部と、他端部側
に存する空隙部における該永久磁石磁極中心側の端部と
の、回転子鉄心の中心を基準とした開き角度を、電気角
で90以上130度未満となるように設定したから、固
定子と回転子との空隙の磁束密度分布を、特に高調波成
分が低減された正弦波状にすることが可能となり、トル
クリップルが低減され、振動・騒音が少なくなる。
隙部における該永久磁石磁極中心側の端部と、他端部側
に存する空隙部における該永久磁石磁極中心側の端部と
の、回転子鉄心の中心を基準とした開き角度を、電気角
で90以上130度未満となるように設定したから、固
定子と回転子との空隙の磁束密度分布を、特に高調波成
分が低減された正弦波状にすることが可能となり、トル
クリップルが低減され、振動・騒音が少なくなる。
【0016】請求項5の発明は、永久磁石を、希土類磁
石から構成したところに特徴を有する。この構成におい
ては、永久磁石を希土類磁石から構成したことで、トル
クの向上を期待でき、しかも、永久磁石として希土類磁
石を用いながらもトルクリップルの増加をなくし得るよ
うになる。
石から構成したところに特徴を有する。この構成におい
ては、永久磁石を希土類磁石から構成したことで、トル
クの向上を期待でき、しかも、永久磁石として希土類磁
石を用いながらもトルクリップルの増加をなくし得るよ
うになる。
【0017】請求項6の発明は、複数相の固定子巻線に
正弦波電流を流す駆動手段を備えたところに特徴を有す
る。この構成においては、巻線電流が正弦波となり、ト
ルクリップルをさらに低減できるようになる。
正弦波電流を流す駆動手段を備えたところに特徴を有す
る。この構成においては、巻線電流が正弦波となり、ト
ルクリップルをさらに低減できるようになる。
【0018】請求項7の発明は、空隙部に永久磁石の端
部と当接するずれ止め部が設けられているところに特徴
を有する。この構成においては、永久磁石の両端部に空
隙部がありながらも、該永久磁石の動き止めを確実に図
ることができるようになる。
部と当接するずれ止め部が設けられているところに特徴
を有する。この構成においては、永久磁石の両端部に空
隙部がありながらも、該永久磁石の動き止めを確実に図
ることができるようになる。
【0019】請求項8の発明のコンプレッサは、圧縮空
間にガスケットを供給する吸入手段と、圧縮空間内に供
給されたガスケットを圧縮する圧縮手段と、該圧縮手段
を駆動する請求項1ないし7のいずれかに記載の永久磁
石形モータと、圧縮されたガスケットを吐出する吐出手
段とを具備したところに特徴を有する。コンプレッサは
エアコンや、冷蔵庫に搭載されることが多く、夜間使用
という観点からしても、低騒音であることが要求される
ものである。しかるに、この構成のコンプレッサでは、
上述の本発明の永久磁石形モータを搭載しているから、
静音化にきわめて有効である。
間にガスケットを供給する吸入手段と、圧縮空間内に供
給されたガスケットを圧縮する圧縮手段と、該圧縮手段
を駆動する請求項1ないし7のいずれかに記載の永久磁
石形モータと、圧縮されたガスケットを吐出する吐出手
段とを具備したところに特徴を有する。コンプレッサは
エアコンや、冷蔵庫に搭載されることが多く、夜間使用
という観点からしても、低騒音であることが要求される
ものである。しかるに、この構成のコンプレッサでは、
上述の本発明の永久磁石形モータを搭載しているから、
静音化にきわめて有効である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1ないし図7を参照しながら説明する。まず図3に
おいては永久磁石形モータ10を示している。同図にお
いて、固定子11は、固定子鉄心12のティース12a
に、複数相の固定子巻線13を装着して構成されてい
る。回転子14はこの固定子11内部に微小隙間Gを存
して回転可能に設けられている。この回転子14は、回
転子鉄心15に例えば90度おきに4つの永久磁石16
を装着して構成されている。詳細には、回転子鉄心15
に、径方向に直交する形態のほぼ矩形状の磁石配設用孔
部15aが4つ形成されており、この磁石配設用孔部1
5aに板状の永久磁石16が嵌合固着されている。この
4個の永久磁石16はN極とS極とが交互となるように
着磁されている。この永久磁石16は、希土類磁石から
なる。なお、符号17は回転軸である。
き図1ないし図7を参照しながら説明する。まず図3に
おいては永久磁石形モータ10を示している。同図にお
いて、固定子11は、固定子鉄心12のティース12a
に、複数相の固定子巻線13を装着して構成されてい
る。回転子14はこの固定子11内部に微小隙間Gを存
して回転可能に設けられている。この回転子14は、回
転子鉄心15に例えば90度おきに4つの永久磁石16
を装着して構成されている。詳細には、回転子鉄心15
に、径方向に直交する形態のほぼ矩形状の磁石配設用孔
部15aが4つ形成されており、この磁石配設用孔部1
5aに板状の永久磁石16が嵌合固着されている。この
4個の永久磁石16はN極とS極とが交互となるように
着磁されている。この永久磁石16は、希土類磁石から
なる。なお、符号17は回転軸である。
【0021】さて、図1及び図2に示すように、前記回
転子鉄心15における永久磁石16の各端部16a部分
には、それぞれ回転子鉄心15の外面15b近くまで広
がる空隙部18が形成されている。この空隙部18の内
面18aと前記回転子鉄心15の外面15bとの間の部
分19(以下ブリッジ部分19と称する)の厚さ寸法t
を、永久磁石16の端部16a側から隣合う永久磁石1
6側に向けて連続的に減少するように設定している。そ
の厚さ寸法tは、隣合う永久磁石16、16の間の中間
部(符号Cをもって示す)で最も小さくなっている。な
お、図1における二点鎖線jは厚み寸法が一定の場合を
厚み比較の参考として示している。また、各空隙部18
には、永久磁石16の端部16aと当接するように凸状
のずれ止め部20が形成されている。
転子鉄心15における永久磁石16の各端部16a部分
には、それぞれ回転子鉄心15の外面15b近くまで広
がる空隙部18が形成されている。この空隙部18の内
面18aと前記回転子鉄心15の外面15bとの間の部
分19(以下ブリッジ部分19と称する)の厚さ寸法t
を、永久磁石16の端部16a側から隣合う永久磁石1
6側に向けて連続的に減少するように設定している。そ
の厚さ寸法tは、隣合う永久磁石16、16の間の中間
部(符号Cをもって示す)で最も小さくなっている。な
お、図1における二点鎖線jは厚み寸法が一定の場合を
厚み比較の参考として示している。また、各空隙部18
には、永久磁石16の端部16aと当接するように凸状
のずれ止め部20が形成されている。
【0022】以上のように構成された永久磁石形モータ
10は、図4に示すようにコンプレッサ21に搭載され
ている。このコンプレッサ21について述べると、その
ケーシング22の下部には、一対のローラ23、24を
有する圧縮手段たる圧縮機構25が組込まれている。こ
の圧縮機構25は、ローラ23、24の回転により、ア
キュ−ムレ−タ26内の低圧の冷媒ガスをいずれも吸入
手段に相当する吸入管27及び吸入口28を経てガスケ
ット圧縮空間29に吸い込み、そのガス圧縮空間29の
容積減少により、冷媒ガスケットを圧縮した後、吐出手
段たる吐出管(図示せず)を介してケーシング22内に
吐出するように構成されている。
10は、図4に示すようにコンプレッサ21に搭載され
ている。このコンプレッサ21について述べると、その
ケーシング22の下部には、一対のローラ23、24を
有する圧縮手段たる圧縮機構25が組込まれている。こ
の圧縮機構25は、ローラ23、24の回転により、ア
キュ−ムレ−タ26内の低圧の冷媒ガスをいずれも吸入
手段に相当する吸入管27及び吸入口28を経てガスケ
ット圧縮空間29に吸い込み、そのガス圧縮空間29の
容積減少により、冷媒ガスケットを圧縮した後、吐出手
段たる吐出管(図示せず)を介してケーシング22内に
吐出するように構成されている。
【0023】圧縮機構25の上部には、前述したモータ
10が組込まれている。その固定子11はケーシング2
2の内周面に固定されており、固定子巻線13(図4に
は図示せず)は電源接続部30内に設けられた端子(図
示せず)を通して通電可能に構成されている。また、回
転子14とローラ23、24とは前述の回転軸17に連
結されている。
10が組込まれている。その固定子11はケーシング2
2の内周面に固定されており、固定子巻線13(図4に
は図示せず)は電源接続部30内に設けられた端子(図
示せず)を通して通電可能に構成されている。また、回
転子14とローラ23、24とは前述の回転軸17に連
結されている。
【0024】図5には、モータ10の制御回路を示して
いる。直流電源31の両端子間には、インバータ主回路
32が接続されている。このインバータ主回路32は、
例えばトランジスタ等のスイッチング素子32a〜32
fを三相ブリッジ接続すると共に、各スイッチング素子
32a〜32fにそれぞれ還流ダイオード33a〜33
fを図示極性で並列に接続して構成されている。このイ
ンバータ主回路32の各出力端子には、固定子巻線13
の各相巻線13u、13v、13wが接続されている。
いる。直流電源31の両端子間には、インバータ主回路
32が接続されている。このインバータ主回路32は、
例えばトランジスタ等のスイッチング素子32a〜32
fを三相ブリッジ接続すると共に、各スイッチング素子
32a〜32fにそれぞれ還流ダイオード33a〜33
fを図示極性で並列に接続して構成されている。このイ
ンバータ主回路32の各出力端子には、固定子巻線13
の各相巻線13u、13v、13wが接続されている。
【0025】制御回路34は前記インバータ主回路32
とで駆動手段35を構成しており、この制御回路34
は、マイクロコンピュータ等を含んで構成されている。
この制御回路34は、固定子巻線13の各相巻線13
u、13v、13wに発生する誘起電圧を検出すること
により、回転子11の回転位置を検出するようになって
おり、この位置検出に基づいて各相巻線13u、13
v、13wに適宜のタイミングで通断電するようになっ
ている。この場合、各相巻線13u、13v、13w
に、正弦波電流を流すようになっている。すなわち、例
えばU相の巻線13uについて述べると、図6(a)に
示すように、搬送波Pzに対して正弦波の信号波vau
を重畳させて、同図(b)で示すようにPWM信号であ
る駆動信号Dupを発生し、これに基づいてインバータ
主回路32の各スイッチング素子32a〜32fをスイ
ッチングすることにより、同図(c)で示すようにU相
巻線13uに正弦波電流を供給するようになっている。
とで駆動手段35を構成しており、この制御回路34
は、マイクロコンピュータ等を含んで構成されている。
この制御回路34は、固定子巻線13の各相巻線13
u、13v、13wに発生する誘起電圧を検出すること
により、回転子11の回転位置を検出するようになって
おり、この位置検出に基づいて各相巻線13u、13
v、13wに適宜のタイミングで通断電するようになっ
ている。この場合、各相巻線13u、13v、13w
に、正弦波電流を流すようになっている。すなわち、例
えばU相の巻線13uについて述べると、図6(a)に
示すように、搬送波Pzに対して正弦波の信号波vau
を重畳させて、同図(b)で示すようにPWM信号であ
る駆動信号Dupを発生し、これに基づいてインバータ
主回路32の各スイッチング素子32a〜32fをスイ
ッチングすることにより、同図(c)で示すようにU相
巻線13uに正弦波電流を供給するようになっている。
【0026】以上説明した永久磁石形モータ10によれ
ば、回転子鉄心15における永久磁石16の各端部16
a部分に、それぞれ回転子鉄心15の外面15b近くま
で広がる空隙部18を形成したから、隣合う永久磁石1
6の端部16a間での磁界の短絡が防止されるようにな
る。この結果、固定子巻線13を鎖交する磁束量が増加
し、モータ特性の向上を図ることができる。
ば、回転子鉄心15における永久磁石16の各端部16
a部分に、それぞれ回転子鉄心15の外面15b近くま
で広がる空隙部18を形成したから、隣合う永久磁石1
6の端部16a間での磁界の短絡が防止されるようにな
る。この結果、固定子巻線13を鎖交する磁束量が増加
し、モータ特性の向上を図ることができる。
【0027】さらに、空隙部18の内面18aと回転子
鉄心15の外面15bとの間のブリッジ部分19の厚さ
寸法tを、永久磁石16の端部16a側から隣合う永久
磁石16側に向けて減少するように設定したから、固定
子11と回転子14との微小隙間G(図3参照)の磁束
密度分布を、図7に示したように、特に高調波成分が低
減されたほぼ正弦波状にすることができ、トルクリップ
ルが低減され、振動・騒音の低減を大いに図ることがで
きる。
鉄心15の外面15bとの間のブリッジ部分19の厚さ
寸法tを、永久磁石16の端部16a側から隣合う永久
磁石16側に向けて減少するように設定したから、固定
子11と回転子14との微小隙間G(図3参照)の磁束
密度分布を、図7に示したように、特に高調波成分が低
減されたほぼ正弦波状にすることができ、トルクリップ
ルが低減され、振動・騒音の低減を大いに図ることがで
きる。
【0028】また、本実施例によれば、永久磁石16を
希土類磁石から構成したことで、トルクの向上を期待で
き、しかも、永久磁石16として希土類磁石を用いなが
らも、上述したように微小隙間Gの磁束密度分布を正弦
波状にすることができるから、トルクリップルの増加を
なくし得るものである。
希土類磁石から構成したことで、トルクの向上を期待で
き、しかも、永久磁石16として希土類磁石を用いなが
らも、上述したように微小隙間Gの磁束密度分布を正弦
波状にすることができるから、トルクリップルの増加を
なくし得るものである。
【0029】さらに本実施例によれば、複数相の固定子
巻線13に正弦波電流を供給する駆動手段35を設けた
から、各相の巻線電流が正弦波となり、トルクリップル
をさらに低減できるようになる。さらにまた本実施例に
よれば、空隙部18に永久磁石16の端部16と当接す
るずれ止め部20が設けたから、永久磁石16の両端部
16a、16aに空隙部18がありながらも、該永久磁
石16の動き止めを確実に図ることができる。そして、
上述のモータ10を搭載したコンプレッサ21によれ
ば、静音化を充分に図ることができる。
巻線13に正弦波電流を供給する駆動手段35を設けた
から、各相の巻線電流が正弦波となり、トルクリップル
をさらに低減できるようになる。さらにまた本実施例に
よれば、空隙部18に永久磁石16の端部16と当接す
るずれ止め部20が設けたから、永久磁石16の両端部
16a、16aに空隙部18がありながらも、該永久磁
石16の動き止めを確実に図ることができる。そして、
上述のモータ10を搭載したコンプレッサ21によれ
ば、静音化を充分に図ることができる。
【0030】図8及び図9は本発明の第2の実施例を示
しており、この実施例においては、隣合う永久磁石1
6、16の間のブリッジ部分19における回転子鉄心1
5外面15bの回転子14の中心Pからの寸法Qを、各
永久磁石16の端部16aから該隣合う永久磁石16の
間の中間部Cに向けて連続的に短くなるように形成した
点が第1の実施例と異なる。この結果、回転子鉄心15
の外面15bのうち上記中間部分Cが若干凹状となって
いる。なお、二点鎖線j′は、回転子鉄心15の外面1
5bが一定半径寸法の場合を参考として示している。こ
のような第2の実施例においても第1の実施例と同様の
効果を得ることができる。
しており、この実施例においては、隣合う永久磁石1
6、16の間のブリッジ部分19における回転子鉄心1
5外面15bの回転子14の中心Pからの寸法Qを、各
永久磁石16の端部16aから該隣合う永久磁石16の
間の中間部Cに向けて連続的に短くなるように形成した
点が第1の実施例と異なる。この結果、回転子鉄心15
の外面15bのうち上記中間部分Cが若干凹状となって
いる。なお、二点鎖線j′は、回転子鉄心15の外面1
5bが一定半径寸法の場合を参考として示している。こ
のような第2の実施例においても第1の実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0031】図10は本発明の第3の実施例を示してお
り、この実施例においては、空隙部18の内面18aと
回転子鉄心15の外面15bとの間のブリッジ部分19
の厚さ寸法tの減少度合いが、隣合う永久磁石16側で
小さくなっている(その部分を符号19′で示す)とこ
ろに特徴を有する。この実施例によれば、空隙部18の
内面18aと回転子鉄心15の外面15bとの間のブリ
ッジ部分19の強度を高めることができる。
り、この実施例においては、空隙部18の内面18aと
回転子鉄心15の外面15bとの間のブリッジ部分19
の厚さ寸法tの減少度合いが、隣合う永久磁石16側で
小さくなっている(その部分を符号19′で示す)とこ
ろに特徴を有する。この実施例によれば、空隙部18の
内面18aと回転子鉄心15の外面15bとの間のブリ
ッジ部分19の強度を高めることができる。
【0032】図11は本発明の第4の実施例を示してお
り、この実施例においては、空隙部18の内面18aと
回転子鉄心15の外面15bとの間のブリッジ部分19
の厚さ寸法tの減少度合いが、段階的に小さくなってい
るところが、第1の実施例と異なる。この実施例におい
ても、全体的にはほぼ正弦波状の磁束密度分布が得ら
れ、従来の場合に比して振動・騒音の低減を図ることが
できる。
り、この実施例においては、空隙部18の内面18aと
回転子鉄心15の外面15bとの間のブリッジ部分19
の厚さ寸法tの減少度合いが、段階的に小さくなってい
るところが、第1の実施例と異なる。この実施例におい
ても、全体的にはほぼ正弦波状の磁束密度分布が得ら
れ、従来の場合に比して振動・騒音の低減を図ることが
できる。
【0033】図12ないし図15は本発明の第5の実施
例を示しており、この実施例では、次の点が第1の実施
例と異なる。すなわち、各空隙部41A、41Bをほぼ
三角形状に形成しており、各永久磁石16の一端部16
A側の空隙部41Aにおける該永久磁石16磁極中心側
の端部41Aaと、他端部16B側の空隙部41Bにお
ける該永久磁石16の磁極中心側の端部41Baとの、
回転子鉄心15の中心Pを基準とした開き角度θを、電
気角で90度以上130度未満となるように設定してい
る。
例を示しており、この実施例では、次の点が第1の実施
例と異なる。すなわち、各空隙部41A、41Bをほぼ
三角形状に形成しており、各永久磁石16の一端部16
A側の空隙部41Aにおける該永久磁石16磁極中心側
の端部41Aaと、他端部16B側の空隙部41Bにお
ける該永久磁石16の磁極中心側の端部41Baとの、
回転子鉄心15の中心Pを基準とした開き角度θを、電
気角で90度以上130度未満となるように設定してい
る。
【0034】この設定の趣旨は次にある。図14には、
開き角度θを変化させたときに、微小隙間Gにおける磁
束密度分布の第3次高調波成分の割合[%]がどのよう
に変化したかについての、本発明者による実験結果を示
している。この場合、第3次高調波成分の割合が+20
%以上及び−20%以下(マイナスは逆位相)となる
と、磁束密度分布が正弦波状になることは期待できな
い。しかるに、同図から判るように、第3次高調波成分
の割合が絶対値で20%以下となる開き角度θは、符号
Kで示す範囲であるが、安全的に余裕をみて電気角で9
0度以上130度未満であれば良い。これにより、図1
5に示すように、上記磁束密度分布がほぼ正弦波状にな
り、トルクリップルが低減され、振動・騒音が少なくな
る。
開き角度θを変化させたときに、微小隙間Gにおける磁
束密度分布の第3次高調波成分の割合[%]がどのよう
に変化したかについての、本発明者による実験結果を示
している。この場合、第3次高調波成分の割合が+20
%以上及び−20%以下(マイナスは逆位相)となる
と、磁束密度分布が正弦波状になることは期待できな
い。しかるに、同図から判るように、第3次高調波成分
の割合が絶対値で20%以下となる開き角度θは、符号
Kで示す範囲であるが、安全的に余裕をみて電気角で9
0度以上130度未満であれば良い。これにより、図1
5に示すように、上記磁束密度分布がほぼ正弦波状にな
り、トルクリップルが低減され、振動・騒音が少なくな
る。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、回転子鉄心の内部に径方向と直交する形態でほぼ板
状の永久磁石を装着して構成された回転子を備えた永久
磁石形モータ及びこの種モータを搭載したコンプレッサ
において、トルクリップルを小さくできて、振動・騒音
の低減を図ることができる。
に、回転子鉄心の内部に径方向と直交する形態でほぼ板
状の永久磁石を装着して構成された回転子を備えた永久
磁石形モータ及びこの種モータを搭載したコンプレッサ
において、トルクリップルを小さくできて、振動・騒音
の低減を図ることができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す回転子の空隙部部
分の平面図
分の平面図
【図2】回転子の平面図
【図3】モータの平面図
【図4】コンプレッサの破断側面図
【図5】電気回路図
【図6】正弦波電流を説明するための波形図
【図7】固定子及び回転子間の磁束密度分布を示す図
【図8】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図9】図1相当図
【図10】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図11】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図12】本発明の第5の実施例を示す図2相当図
【図13】図1相当図
【図14】開き角度と第3次高調波成分の割合の関係を
示す図
示す図
【図15】固定子及び回転子間の磁束密度分布を示す図
【図16】従来例を示す図3相当図
【図17】図2相当図
【図18】異なる従来例を示す図2相当図
【図19】固定子及び回転子間の磁束密度分布を示す図
10は永久磁石形モータ、11は固定子、12は固定子
鉄心、13は固定子巻線、14は回転子、15は回転子
鉄心、16が永久磁石、18は空隙部、19はブリッジ
部分(空隙部内面と回転子鉄心外面との間の部分)、2
0はずれ止め部、21はコンプレッサ、35は駆動手
段、41A及び41Bは空隙部を示す。
鉄心、13は固定子巻線、14は回転子、15は回転子
鉄心、16が永久磁石、18は空隙部、19はブリッジ
部分(空隙部内面と回転子鉄心外面との間の部分)、2
0はずれ止め部、21はコンプレッサ、35は駆動手
段、41A及び41Bは空隙部を示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 固定子鉄心に複数相の固定子巻線を装着
して構成された固定子と、 回転子鉄心の内部に径方向と直交する形態でほぼ板状の
永久磁石を装着して構成され、前記固定子の固定子鉄心
内部に回転可能に配設された回転子とを備えた永久磁石
形モータにおいて、 前記回転子鉄心における永久磁石の各端部部分に、それ
ぞれ回転子鉄心外面近くまで広がる空隙部を形成し、 この空隙部内面と前記回転子鉄心外面との間の部分の厚
さ寸法を、永久磁石端部側から隣合う永久磁石側に向け
て減少するように設定したことを特徴とする永久磁石形
モータ。 - 【請求項2】 空隙部内面と回転子鉄心外面との間の部
分の厚さ寸法の減少度合いが、隣合う永久磁石側で小さ
くなっていることを特徴とする請求項1記載の永久磁石
形モータ。 - 【請求項3】 固定子鉄心に複数相の固定子巻線を装着
して構成された固定子と、 回転子鉄心の内部に径方向と直交する形態でほぼ板状の
永久磁石を装着して構成され、前記固定子の固定子鉄心
内部に回転可能に配設された回転子とを備えた永久磁石
形モータにおいて、 前記回転子鉄心における永久磁石の各端部部分に、それ
ぞれ回転子鉄心外面近くまで広がる空隙部を形成し、 前記回転子鉄心中心から回転子外面までの寸法を、前記
永久磁石の端部側から隣合う永久磁石の間の中間部に向
けて短くなるように設定したことを特徴とする請求項1
記載の永久磁石形モータ。 - 【請求項4】 固定子鉄心に複数相の固定子巻線を装着
して構成された固定子と、 回転子鉄心の内部に径方向と直交する形態でほぼ板状の
永久磁石を装着して構成され、前記固定子の固定子鉄心
内部に回転可能に配設された回転子とを備えた永久磁石
形モータにおいて、 前記回転子鉄心における永久磁石の各端部部分に、それ
ぞれ回転子鉄心外面近くまで広がる空隙部を形成し、 各永久磁石の一端部側に存する空隙部における該永久磁
石磁極中心側の端部と、他端部側に存する空隙部におけ
る該永久磁石磁極中心側の端部との、回転子鉄心の中心
を基準とした開き角度を、電気角で90以上130度未
満となるように設定したことを特徴とする永久磁石形モ
ータ。 - 【請求項5】 永久磁石は、希土類磁石からなることを
特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の永久磁
石形モータ。 - 【請求項6】 複数相の固定子巻線に正弦波電流を流す
駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし4の
いずれかに記載の永久磁石形モータ。 - 【請求項7】 空隙部には永久磁石の端部と当接するず
れ止め部が設けられていることを特徴とする請求項1な
いし4のいずれかに記載の永久磁石形モータ。 - 【請求項8】 圧縮空間にガスケットを供給する吸入手
段と、 圧縮空間内に供給されたガスケットを圧縮する圧縮手段
と、 該圧縮手段を駆動する請求項1ないし7のいずれかに記
載の永久磁石形モータと、 圧縮されたガスケットを吐出する吐出手段とを具備した
ことを特徴とするコンプレッサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11010512A JP2000217287A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | 永久磁石形モ―タ及びコンプレッサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11010512A JP2000217287A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | 永久磁石形モ―タ及びコンプレッサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000217287A true JP2000217287A (ja) | 2000-08-04 |
Family
ID=11752283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11010512A Pending JP2000217287A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | 永久磁石形モ―タ及びコンプレッサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000217287A (ja) |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003088071A (ja) * | 2001-09-06 | 2003-03-20 | Toshiba Corp | リラクタンス型回転電機 |
WO2003081748A1 (de) * | 2002-03-22 | 2003-10-02 | Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg | Innenläufermotor |
WO2004021551A3 (en) * | 2002-08-28 | 2004-07-01 | Emerson Electric Co | Permanent magnet excited machine |
US6946766B2 (en) | 2002-08-28 | 2005-09-20 | Emerson Electric Co. | Permanent magnet machine |
JP2006238678A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Daikin Ind Ltd | 磁性体、回転子、電動機 |
US7105971B2 (en) | 2002-04-15 | 2006-09-12 | Denso Corporation | Permanent-magnet rotor for an inner rotor type electric rotary machine and magnet-saving type rotor for a synchronous motor |
US7119507B2 (en) | 2002-11-28 | 2006-10-10 | Daikin Industries, Ltd. | Brushless DC motor and brushless DC motor controller |
WO2007125753A1 (ja) | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Fujitsu General Limited | 磁石埋め込み型回転子、この回転子を用いた電動機及びこの電動機を用いた圧縮機 |
JP2008017623A (ja) * | 2006-07-06 | 2008-01-24 | Meidensha Corp | Ipmモータ |
JP2008104353A (ja) * | 2008-01-16 | 2008-05-01 | Mitsubishi Electric Corp | 永久磁石型モータ |
US20090140593A1 (en) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Gm Global Technology Operations, Inc. | Methods and apparatus for a permanent magnet machine with added rotor slots |
US7786641B2 (en) | 2005-02-28 | 2010-08-31 | Daikin Industries, Ltd. | Magnetic member, rotor and motor |
US20110062815A1 (en) * | 2008-05-08 | 2011-03-17 | Keiji Aota | Field element |
KR101183902B1 (ko) | 2005-12-30 | 2012-09-24 | 삼성전자주식회사 | 브러시리스 직류 모터 |
JP2013021761A (ja) * | 2011-07-07 | 2013-01-31 | Daikin Ind Ltd | 回転電機 |
EP1965484A4 (en) * | 2005-12-19 | 2013-11-20 | Daikin Ind Ltd | ELECTRIC MOTOR AND ROTOR THEREFORE AND MAGNETIC CORE FOR THE ROTOR |
JP2015216845A (ja) * | 2015-09-04 | 2015-12-03 | 三菱電機株式会社 | 電動機を搭載した電気機器 |
WO2021214825A1 (ja) * | 2020-04-20 | 2021-10-28 | 三菱電機株式会社 | ロータ、モータ、圧縮機および空気調和装置 |
JPWO2023084590A1 (ja) * | 2021-11-09 | 2023-05-19 |
-
1999
- 1999-01-19 JP JP11010512A patent/JP2000217287A/ja active Pending
Cited By (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003088071A (ja) * | 2001-09-06 | 2003-03-20 | Toshiba Corp | リラクタンス型回転電機 |
WO2003081748A1 (de) * | 2002-03-22 | 2003-10-02 | Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg | Innenläufermotor |
US6919663B2 (en) | 2002-03-22 | 2005-07-19 | Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg | Internal rotor motor |
US7105971B2 (en) | 2002-04-15 | 2006-09-12 | Denso Corporation | Permanent-magnet rotor for an inner rotor type electric rotary machine and magnet-saving type rotor for a synchronous motor |
US6946766B2 (en) | 2002-08-28 | 2005-09-20 | Emerson Electric Co. | Permanent magnet machine |
WO2004021551A3 (en) * | 2002-08-28 | 2004-07-01 | Emerson Electric Co | Permanent magnet excited machine |
CN1689211B (zh) * | 2002-08-28 | 2010-05-12 | 美国艾默生电气公司 | 内装式永磁体电机及其转子 |
US7119507B2 (en) | 2002-11-28 | 2006-10-10 | Daikin Industries, Ltd. | Brushless DC motor and brushless DC motor controller |
JP2006238678A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Daikin Ind Ltd | 磁性体、回転子、電動機 |
WO2006092921A1 (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-08 | Daikin Industries, Ltd. | 磁性体、回転子、電動機 |
US7786641B2 (en) | 2005-02-28 | 2010-08-31 | Daikin Industries, Ltd. | Magnetic member, rotor and motor |
US8853909B2 (en) | 2005-12-19 | 2014-10-07 | Daikin Industries, Ltd. | Motor and its rotor and magnetic core for rotor having arrangement of non-magnetic portions |
EP1965484A4 (en) * | 2005-12-19 | 2013-11-20 | Daikin Ind Ltd | ELECTRIC MOTOR AND ROTOR THEREFORE AND MAGNETIC CORE FOR THE ROTOR |
KR101183902B1 (ko) | 2005-12-30 | 2012-09-24 | 삼성전자주식회사 | 브러시리스 직류 모터 |
WO2007125753A1 (ja) | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Fujitsu General Limited | 磁石埋め込み型回転子、この回転子を用いた電動機及びこの電動機を用いた圧縮機 |
US8212447B2 (en) | 2006-04-24 | 2012-07-03 | Fujitsu General Limited | Magnet embedded rotor, electric motor using the same rotor, and compressor using the same motor |
JP2008017623A (ja) * | 2006-07-06 | 2008-01-24 | Meidensha Corp | Ipmモータ |
US20090140593A1 (en) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Gm Global Technology Operations, Inc. | Methods and apparatus for a permanent magnet machine with added rotor slots |
JP2008104353A (ja) * | 2008-01-16 | 2008-05-01 | Mitsubishi Electric Corp | 永久磁石型モータ |
US20110062815A1 (en) * | 2008-05-08 | 2011-03-17 | Keiji Aota | Field element |
US8598763B2 (en) * | 2008-05-08 | 2013-12-03 | Daikin Industries, Ltd. | Field element |
JP2013021761A (ja) * | 2011-07-07 | 2013-01-31 | Daikin Ind Ltd | 回転電機 |
JP2015216845A (ja) * | 2015-09-04 | 2015-12-03 | 三菱電機株式会社 | 電動機を搭載した電気機器 |
WO2021214825A1 (ja) * | 2020-04-20 | 2021-10-28 | 三菱電機株式会社 | ロータ、モータ、圧縮機および空気調和装置 |
CN115398779A (zh) * | 2020-04-20 | 2022-11-25 | 三菱电机株式会社 | 转子、电机、压缩机及空气调节装置 |
JPWO2023084590A1 (ja) * | 2021-11-09 | 2023-05-19 | ||
WO2023084590A1 (ja) * | 2021-11-09 | 2023-05-19 | 三菱電機株式会社 | 回転電機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000217287A (ja) | 永久磁石形モ―タ及びコンプレッサ | |
US8405271B2 (en) | Interior permanent magnet type brushless direct current motor | |
CN100369365C (zh) | 永磁铁型旋转电机 | |
JP3837986B2 (ja) | 永久磁石形モータ、永久磁石形モータの制御方法、永久磁石形モータの制御装置、圧縮機、冷凍・空調装置。 | |
US20020171309A1 (en) | Rotor and rotating electrical machine with embedded permanent magnet | |
CN102007669B (zh) | 永磁电动机、密闭式压缩机以及制冷循环装置 | |
US20060279158A1 (en) | Permanent-magnet motor | |
JP3676242B2 (ja) | 誘導同期電動機 | |
JP2006223097A (ja) | 永久磁石形モータ、永久磁石形モータの制御方法、永久磁石形モータの制御装置、圧縮機、冷凍・空調装置。 | |
CN1249885C (zh) | 永磁铁式旋转电机及使用它的压缩机 | |
JP2000354392A (ja) | ブラシレスモータ | |
CN111033947B (zh) | 转子、电动机、压缩机及空调装置 | |
JP2007181305A (ja) | 永久磁石式同期電動機及びこれを用いた圧縮機 | |
CN116111756A (zh) | 电动机、压缩机、送风机以及制冷空调装置 | |
US20100150750A1 (en) | Motor and compressor technology | |
JP2005117771A (ja) | 永久磁石式同期電動機及びこれを用いた圧縮機 | |
JP2003134773A (ja) | 自己始動式同期電動機及びこれを用いた圧縮機 | |
WO2021229954A1 (ja) | 回転子及び電動機 | |
JP2002272036A (ja) | 永久磁石同期電動機 | |
JP5354499B2 (ja) | 永久磁石電動機、密閉型圧縮機、および冷凍サイクル装置 | |
JP2005168097A (ja) | 電動機および回転圧縮機 | |
JP2011072091A (ja) | 永久磁石電動機の駆動装置、密閉型圧縮機、および冷凍サイクル装置 | |
CN221862528U (zh) | 一种永磁电机转子、永磁电机及压缩机 | |
JP3600121B2 (ja) | 密閉型電動圧縮機 | |
JP2004064981A (ja) | ブラシレスdcモータおよび圧縮機 |